偵察衛星に関する報道

年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2024.04.09
 16:57
Inside Defense Lockheed Martin launches Pony Express 2 demo satellites <2405-040910>
 Lockheed Martin社が8日に記者団に、国防総省の
CJADC2に適合することを意図した自律型試験システムを実証するために2基の衛星を打ち上げたと語った。
 3月上旬に打ち上げられた2個の衛星に4基のPony Express 2装置を搭載して運用開始前の最終試験に入っており、担当するシュレイダー副社長は、システムを接続して直接通信できるようになると述べている。
2024.03.20
 16:35
Defense One Spy agency ready to launch new vehicle-tracking satellites <2404-032009>
 
NROは試験が順調に進未次第JSTARS機を軌道センサーに交代させ始めることを検討している。
 NROは、移動する車両や人間を米軍と諜報機関が宇宙から追跡できるようにする新しい衛星の打ち上げに向けて準備を進めている。
 米空軍は、照準に使用するデータを提供する老朽化したE-8 JSTARS機を、より生存可能な宇宙システムに置き換えGMTIと呼ばれる地上移動目標指示ミッションの一部を衛星に引き継ぎたいと考えている。
 NROはすでにこの構想の試験衛星を軌道に乗せており、現在NROは実用衛星を打ち上げる準備ができていると述べている。
 NROのスコレーゼ所長は20日に開催された国家安全保障サミットで、試作品は構想から打ち上げまで36ヵ月で納入され、順調に稼働し、宇宙軍や陸海空軍と協力してその能力を証明し、生産に移行できることを証明したと述べた。
2023.10.10
 15:24
Inside Defense NRO is expecting to quadruple satellites on orbit within the next decade <2311-101022>
 
NRO副所長のポヴァク空軍少将がミッチェル研究所フォーラムで、今後10年以内軌道上の衛星を現在の4倍に増やす計画であると述べ、これにより信号や画像の提供能力を10倍以上にすると述べた。
2023.09.10
 21:55
Defense News Space Force, NRO launch 'Silent Barker' space observation satellites <2310-091011>
 米宇宙軍
NROが9月10日、新型の秘密偵察衛星Silent BarkerをケープカナベラルSFBからUnited Launch Alliance社のAtlas Ⅴ SLVで静止軌道 (GEO) に打ち上げたと発表した。  宇宙空間、とりわけGEOでの活動は敵対する中露に対し重要性を増している。
2023.08.25
 15:04
Breaking defense 24 hours to launch: Space Force, DIU kick off new 'Tactically Responsive Space' mission <2309-082507>
 米宇宙軍と国防総省の
DIUが8月25日、Victus Haze計画を開始すると発表した。
 Victus Hazeは宇宙軍が進めているVictus Nox計画を発展させるもので、発令から24時間以内にTacRS-3衛星をLEOの軌道に載せる計画である。
2023.03.15
 11:39
毎日新聞

(Yahoo)

中国軍が347基の情報収集衛星を運用 米宇宙軍が明らかに <2304-031507>
 米宇宙軍作戦部長のサルツマン大将が14日に上院軍事委員会の戦略軍小委員会の公聴会向けの書面で、中国人民解放軍が347基の
ISR衛星を運用していると明らかにした。 2021年末の260基から大幅に増加している。
 民間衛星も活用した米軍のISR能力に迫っているとみられ、サルツマン大将は公聴会で「中国とロシアは宇宙領域での米国の優位を弱めようと動きを強めている」と警戒感を表した。
2021.03.24 Jane's Defence Weekly China deploys more surveillance satellites <2105-032411>
 中国が3月13日に長征-4Cで遥感-31 (Yaogan-31) 観測衛星3基を打ち上げた。 この3基は尖兵-8 (Jianbing-8) 海洋監視衛星群の一部となる模様である。 遥感-31は3基の衛星からなる以下の3個衛星群で構成されており、今回打ち上げられた3基は4番目の衛星群になると見られる。
 ・遥感-3-01: 2018年 4月10日打ち上げ
 ・遥感-3-02: 2021年 1月29日打ち上げ
 ・遥感-3-03: 2021年 2月24日打ち上げ
 尖兵-8は遥感-20遥感-25遥感-31構成され、6つの軌道を周回している模様である。
2020.12.17 C4ISR net Capella Space unveils new high resolution synthetic aperture radar imagery <2101-121706>
 Capella Space社(註:サンフランシスコ)が解像度50cm×50cmの高解像度
SAR衛星の画像を公表した。 今までの解像度は1m×25cmであった。
 同社は8月初の実用型衛星を打ち上げ、更に2基を打ち上げのためにCape Canaveralに向け出荷した。 現在5基が組み立て段階にあり、2020年中には衛星編隊を構築する計画であったが、COVID-19の影響で半年遅れている。
2020.11.09 Aviatio Week & ST Carrier watchers <2101-110903>
 中国の国家宇宙本部 (
CNSA) は2013年以来Gaofen(高分)シリーズ衛星を、打ち上げに失敗した1基を含め25基打ち上げているが、そのうち2015年に打ち上げられた高分-4と、(註:2020年10月11日に打ち上げられた)高分-13の2基がアジア太平洋上空の静止軌道に、重衛星を静止軌道に打ち上げられる長征-3Bにより打ち上げられている。
 中国は9月に、多波長とIR画像を白黒で撮影する高分-4は50mの分解能があり72画面/日の撮影能力があることを明らかにしたが、陸上監視、気象予報、穀物収穫予測、災害対応が任務という高分-13の詳細は公表されていない。 ただ中国政府は9月に米海軍空母打撃軍 (CSG) の偵察と照準の能力があると述べている。
2020.08.19 Jane's Defence Weekly Seoul developing small SAR satellites <2010-081912>
 韓国
ADD小型SAR衛星の開発を2019年12月に開始し2023年11月に完了することを明らかにした。
 この衛星は66kg以下で寿命は3年、解像精度は1m以下という。 計画では32基を同時に軌道上に置き、昼夜にわたり30分ごとに北朝鮮の状況を監視できるという。
2019.08.07 Jane's Defence Weekly China launches three more Yaogan SIGINT satellites <1909-080716>
 中国が7月26日に遥感-30 SIGINT衛星3基を打ち上げた。
 最初の遥感-30 4基は2017年9月から2018年1月打ち上げられ、今回の打ち上げで15基が軌道上にあることになった。
2019.05.29 Jane's Defence Weekly India launches radar-imaging satellite <1907-052901>
 インドが5月22日05:30にRISAT-2Bレーダ地球観測衛星を、極軌道衛星打ち上げ機PSLV-C46を用いて打ち上げ成功した。
 衛星は打ち上げ15分後に高度556km太陽同期極軌道に入った。
2019.04.10 Jane's Defence Weekly India launches its first electronic reconnaissance satellite <1906-041002>
 インドの宇宙研究機構 (ISRO) が4月1日、電子偵察衛星の打ち上げに成功した。 打ち上げられたのは436kgのEMISATで、国産の極軌道衛星打ち上げ機C45 (PSLV-C45) で高度748kmの軌道に打ち上げられた。
2019.04.01 NHK インドが偵察衛星打ち上げ パキスタン軍の動き監視か <1905-040103>
 インド政府の宇宙機関が1日、29個の人工衛星を打ち上げ軌道にのせることに成功した。 衛星にはEMISATと呼ばれる偵察衛星が含まれ、現地のメディアは、敵のレーダ情報などを探知することができるようになると報じている。 パキスタンを念頭に軍事力の強化を進めるインド政府は、今回打ち上げに成功した偵察衛星を使ってパキスタン軍の動きを監視するねらいもあるとみられている。
 インド政府は今回の打ち上げに加え、先週ASATの実験にも成功し宇宙での軍事技術の開発が進展していることをアピールしている。
【註】
 EMISATはMicrosatellite-SSB (SSB-2) を元にした436kgの小型衛星で、搭載品は公表されていないがELINT装置と見られている。
EMISAT を紹介した web page
2017.08.24 Inside Defense ORS-5 mission to demonstrate rapid AQ, supplement SBSS capability <1709-082402>
 米空軍が計画通り25日にORS衛星の5号機ORS-5を打ち上げる。 ORS-5は11:15にCape Canaveral AFSから Minotaur IVで低高度軌道に打ち上げられる予定になっている。
 ORSはSBSS衛星を補完する衛星だという。
【註】
 この記事で言うORSは従来の報道【 ORS 関連記事:1108-070403 (AW&ST 2011.07.04)】では、急速打ち上げ が可能な安価短命な衛星と報じられていたのに対し、SBSSは宇宙空間での他の衛星やデブリを監視する宇宙監視衛星【 SBSS 関連記事: 0901-120808 (AW&ST 2009.12.08)】とされており、ORSがSBSSを補完するとの記事と矛盾する。
2017.07.26 Jane's Defence Weekly US Army to trial Kestrel Eye EO micro satellites soon <1709-072606>

 米陸軍が間もなく戦術ISRナノ衛星Kestrel Eyeの試作機を打ち上げる。
 重量10kgで30.5×10.2×10.2cmのKestrel Eyeは旅団戦闘団(BCT)級部隊に戦術情報を提 供するEO衛星で静止軌道に打ち上げられる。

2017.04.07 Yahoo 中央日報記事

「2020年発射目標『次世代小型衛星2号』 韓国、独自技術で開発着手」

<1705-040703>
 韓国未来創造科学部と韓国科学技術院(KAIST)が6日、次世代小型衛星2号計画着手の会合をKAIST 人工衛星研究所で開催すると明らかにした。
 次世代小型衛星2号は2020年下半期の打ち上げを目指し、ことし3月から2020年12月までにKRW29.7B(29億円)の予算が投じ られて開発されており、システム、本体および搭載体などの設計、組立、試験、検証など、全過程を韓国の独自技術で開発する計画である。
2017.03.29 Jane's Defence Weekly View from above <1705-032915>
= 軍事衛星に関する5頁の記事 =
 
2016.10.26 Jane's Defence Weekly Seoul considering satellite lease <1612-102609>
 韓国国防省が10月18日、2022年までに5基を打ち上げる計画であった偵察衛星計画が遅れて 運用開始が2023年になることになったため、偵察衛星のリースを検討していることを明らかにした。
2016.09.22 Yahoo 中央社フォーカス記事

「純国産の地球観測衛星、打ち上げ再び延期へ/台湾」

<1610-092203>
 台湾の科技部長(科学技術相)が21日、今年Q3に予定されていた純国産光学地球観測衛星フォルモサット5号の打ち上げ が、打ち上げに使用する米Space X社のFalcon 9が今月1日に爆発事故を起こした影響を受け延期 されることを明らかにした。
 5号は今年8月に退役した2004年打ち上げの2号の後継として開発し、打ち上げの準備が進められていた。
2016.09.07 Yahoo 中央日報記事

「韓国、独自技術で超高解像度光学衛星に開発着手…21年に打ち上げ」

<1610-090701>
 韓国未来創造科学部と韓国航空宇宙研究院が6日、昨年3月に打ち上げられたアリラン3A後継多目的実用衛星7アリラン7)で、システムや衛星本体、搭載品などの設計製造から試験検証までの全工程を国内の独自技術で進め て2021年下半期に打ち上げるための関係機関事業着手会議を7日に開催することを明らかにした。
 アリラン7の解像度は、アリラン3Aが0.55mであったのに対し0.3mで、CMG技術を元に した高機動姿勢制御システムを備える。
2016.08.17 Jane's Defence Weekly Russia developing Razdan next-gen satellite <1610-081709>
 ロシアのビジネス紙であるKommersat紙によると、露国防省が2013年と2015年に打ち上げた14F137 Persona衛星に代わる光 学偵察衛星14F156 Razdanを、2019、2022、2024年に打ち上げることを明らかにした。 RazdanはPersonaの改良型で、通信の速度と保 全性が向上したデータリンクを搭載しているという。
 現有のPersonaは30cmの解像能力を持つという。
2016.07.05 Yahoo 中央日報記事

「韓国の衛星が撮影した映像、国内外に提供…米国に次いで2番目となる超高解像度」

<1608-070501>
 韓国未来創造科学部が4日、昨年3月に打ち上げた多目的衛星3Aの映像資料を国内外の公共機関に本格的に提供してい くことを明らかにした。
 韓国は多目的衛星3Aの打ち上げ成功で、米国に次いで世界2番目に解像度0.5m以下の超高解像度衛星映像市場に参入 することになった。
2016.01 International Defense Review Small satelite lauch needs at critical mass <1602-010001>
= 50kg以下の小型衛星の動向に関する記事 =
 中国も2015年9月20日に、CZ-6ロケットで小型衛星20基を打ち上げている。
2015.02.03 Yahoo 中央日報記事

「ロシア、ウクライナとの合同宇宙事業を中断…韓国衛星打ち上げ“危機”」

<1503-020306>
 ロシアのメディアが2日、ロシア連邦宇宙庁がウクライナと共同推進してきた Dnieper
SLV による打ち上げを中断すると発表したと報じた。 Dnieper はソ連時代の ICBM RS-20 を海外の衛星打ち上げ用の SLV に改造したもので、ロシアとウクライナ、カザフスタンの共同企業体コスモトラスによって運営されていた。
 コスモトラスの次の計画は3月の韓国のアリラン-3A 打ち上げであったが、今回の計画中断により韓国の計画が暗礁に乗 り上げるおそれが出てきた。 また韓国がロシアと共同開発する SLV 計画にも支障が出るのは不可避となった。
2015.02.01 Yahoo 時事通信記事

「情報衛星打ち上げ=予備機、H2A 27号機で―鹿児島」

<1503-020104>
 三菱重工業と宇宙航空研究開発機構は1日午前10時21分、政府の情報収集衛星レーダ予備機を搭載した H-2A 27号機を種子島宇宙センターから打 ち上げた。
 予備機は予定の軌道に投入されたのち初期機能が確認され、打ち上げは成功した。
2014.10.08 Jane's Defence Weekly China launches latest military satellites <1411-100813>
 中国が9月8日、リモートセンシング衛星『遥感-21』と国防科学技術大学が開発した衛星『天拓-2』を、長征-4B で打ち上げ た。 8月9日にも遥感-20を打ち上げている。
 遥感シリーズの衛星は2006年4月27日に遥感-1が打ち上げられ、2010年5月5日には初めて
SAR を搭載した 遥感-9を打ち上げている。 遥感-9は2011年11月に打ち上げた遥感-16及び2013年9月の遥感-17と、3基が連携して運用 されている。
2014.09.10 Yahoo Record China 記事

「中国初の動画撮影衛星、打ち上げ成功=動く目標のリアルタイム追跡が可能に―中国メディア」

<1410-091001>
 新華社が9日、国防科学技術大学が開発した衛星『天拓-2』は今月8日、地球観測衛星『遥感-21』と共に打ち上げられ、予 定軌道に入ったと伝えた。
 天拓-2は中国初の動画撮影装置を搭載した小型衛星で、4基の性能の異なるカメラが取り付けられている。
2014.04.10 Defense News Israel launches spy satellite <1405-041005>
 イスラエルが9日、Ofek 10 SAR 搭載衛星の打ち上げに成功した。
【 Ofeq-9 衛星打ち上げ関連記事:1008-063010 (JDW 2010.06.30)】
2013.09.10 Defense News New sats will give Canada 'complete picture' of maritime activity <1310-091006>
 カナダが2018年までに、3基の SAR 衛星からなる海洋監視衛星群を 打ち上げる。 SAR レーダは25mの解像度を持つ。
 カナダはこの3基により、2,000nmにわたる海洋をも1日1回以上監視できるようになる。
2013.08.23 Yahoo 韓国聯合ニュース記事

「韓国実用衛星打ち上げが成功 軌道進入を確認」

<1309-082306>
 韓国が22日、多目的実用衛星アリラン-5がロシアのヤースヌイ宇宙基地からドニエプルロケットで打ち上げられ、韓国大田市にある韓国航空宇宙研 究院の地上局が23日に初交信を行い打ち上げ成功を最終確認した。
 今後は半年ほど機能試験などを行ったのちに本格的に運営される。 これで韓国は、アリラン-2/-3/-5よる朝鮮半島観測システム を構築することになる。
2013.08.16 Yahoo 韓国中央日報記事

「韓国の全天候型“デジタル・アイ”、アリラン5号22日発射…北核実験監視も」

<1309-081602>
 韓国の未来創造科学部が15日、多目的実用衛星アリラン-5が22日にロシアから打ち上げられることを明らかにした。 衛 星は既にヤスニ発射場に到着して最終点検が行われている。
 アリラン-5は、韓国衛星で初めて SAR を搭載し、高度550kmを周回する。 解像度は1mで、光学カメラを搭載した アリラン-3解像度0.7m)に比べ落ちるが、昼夜間、天気に制約されず観測ができる。 2月に北朝鮮が核実験をした際に アリラン-3は、実験場の上空に雲がかかっていたため現場の画像を提供できなかった。
2013.04.26 Yahoo 時事通信記事

「地球観測衛星打ち上げ=中国」

<1305-042606>
 新華社電が、26日に中国が初めての高解像度地球観測衛星『高分1号』を、酒泉衛星発射センターから 長征-2D で打ち上げたと伝えた。
 高分1号は低軌道を回るリモートセンシング衛星で解像度が高く、幅の広い画像を撮影する機能があるという。
2012.11.26 Yahoo 毎日中国経済記事

「中国、『遥感16号』の打ち上げ成功 国土資源調査などに活用」

<1214-112604>
 中国が25日、甘粛省の酒泉衛星発射センタから、リモートセンシング衛星『遥感16』を『長征4丙 SLV で打ち上げた。
 長征4丙は中国航天科技集団公司の上海航天技術研究院が開発した SLV で、長征シリーズ SLV による打ち上げは172回目になる。
2012.09.07 Yahoo Record China 記事

「中国が尖閣諸島の監視強化へ、2020年までに海洋観測衛星8基打ち上げ―中国紙」

<1210-090702>
 中国の科技日報が6日、中国が2020年までに海洋観測衛星を8基打ち上げる計画であると報じた。 内訳は 海洋水色衛星が4基、海洋動力環境衛星海陸レーダ衛星がそれぞれ2基ずつで、スカボロー礁、尖閣諸島、西沙諸島 付近の海域に対する監視を強化する狙いがあるとみられる。
 中国はこれまでに『海洋-1』シリーズ(水色衛星)2基、『海洋-2』シリーズ(海洋動力衛星)1基を打ち上げており、スカボロー礁を含む遠海海域における環境観測は すでに行われており、海陸レーダ衛星シリーズが打ち上げられればされれば、洋上目標の監視が可能となる。
2012.08.15 Jane's Defence Weekly Spies in the sky <1209-081510>

= ISR 衛星に関する5頁の特集記事 =
 
2012.07.25 Jane's Defence Weekly Italy and Israel trade traiers for ISR assets <1209-072501>
 イタリアイスラエルの国防相が7月19日、Alenia社製 M-346 高等練習機30機をイスラエルに輸出 すると共に、IAI社から OPTSAT-3000 高解像度偵察衛星と、Gulfstream G550 AEW&C 機である CAEW 2機をイタリアへ輸出する契約を行った。
 M-346 の輸出額は$600Mであるのに対し、OPTSAT-3000 衛星が$182M、CAEW が$750Mである。
2012.07.13 Yahoo 朝鮮日報記事

中国が開発中の新型偵察衛星、目標は米空母か

<1208-071302>
 上海の東方網が12日、米国の国防シンクタンク Project 2049 研究所の報告書を引用し、中国が米空母打撃群 (CSG) を リアルタイムで追跡し照準する各種偵察衛星、及び固体燃料で打ち上げられる小型衛星などを重点的 に開発していると報じた。 こうした低軌道衛星により、CSG の位置を把握し、対艦弾道弾 (ASBM) な どによるの遠距離精密攻撃能力を高める狙いがあるとみられる。
 同研究所は、中国が2008年5月に打ち上げ現在運用中の気象衛星『風雲3号』なども、既にこうした機能の一部を保有して いて、1気象情報だけでなく ASBM 部隊に目標の正確な位置などを提供できるという。
2012.05.18 Yahoo 韓国聯合ニュース記事

「韓国のアリラン3号打ち上げ成功 地上とも交信」

<1206-051801>
 韓国三番目の多目的観測衛星『アリラン-3』が種子島宇宙センタから打ち上げられ、南極にあるノルウェーのトロール基 地にある地上局との交信にも成功した。 また、朝鮮半島上空通過時には韓国の地上基地との交信にも成功した。
 アリラン-3は、高度685kmの軌道上を1日に地球を14周半しながら、解像度70cmの EO カメラで地上を撮影する。 韓国は米国と欧州、イスラエ ルに次いで、サブメートル級精度の商業衛星を運用することになった。
2012.05.18 Yahoo RBB Today 記事

「しずく搭載、H-IIA ロケットの打ち上げに成功」

<1206-051801>
 MHI と JAXA が18日早朝5時10分、同日未明1時39分に、種子島宇宙センタから水循環変動観測衛星『しずく』 (GCOM-W1) および 韓国多目的実用衛星 (KOMPSAT-3) を搭載した、H-IIA 21号機を打上げたと発表した。
 ロケットは正常に飛行し、打上げ後約16分3秒に KOMPSAT-3 を、約22分59秒に『しずく』を分離し、小型副衛星 SDS-4、鳳龍弐号) も計画通り分離信号を送出したこと を確認した。
2012.05.10 China Defense Chinese spy satellite successfully launched <1206-051005>
 中国が5月10日、秘密偵察衛星『遥感-14』を長征-4B SLV で打ち上げた。 米国の追随デ ータによると、遥感-14は高度290哩ほぼ円形極軌道に乗った。 このうち上げは、中国にと って今年7回目の衛星打ち上げとなる。
 またこのうち上げでは、20-lbの光学画像実験衛星 Yiantuo-1 も合わせて打ち上げられた。
2012.05.08 Yahoo 韓国中央日報記事

「韓国の多目的実用衛星『アリラン3号』 日本で18日に打ち上げ」

<1206-050803>
 韓国の多目的実用衛星『アリラン3号』が18日に種子島宇宙センタから打ち上げられる。 アリラン3号は3月に種子 島宇宙センタに到着し、同時に打ち上げられる JAXA の GCOM-W 衛星とともに、SLV との接続試験やフェアリング内への搭載などの準備を 終えている。
 アリラン3号は、今後4年間にわたり685km上空で解像度70cmの高解像度電子光学カメラを使用し、地上の精密観測を行うことになる。  サ ブメートル級の地球観測衛星は韓国では初めてである。
2012.03.19 Aviation Week & ST Deep concerns <1204-031904>
 昨年のリビア戦の経験や、米国の戦略アジア重視に移行することなどから、 欧州各国は独自の縦深打撃力構築を迫られている。
 こうしたなか、Astrium社は、100km×100kmの広範囲にわたる3mの解像度画像を毎秒5枚 のレートで取得できる地球監視衛星を提案している。
2012.01.16 Aviation Week & ST China launches Ziyuan 3 <1203-011601>
 中国が1月9日、地球探査衛星 Ziyuan 3 を長征 4B で打ち上げた。 Ziyuan 3 は2.65tで、3D の精密マッピングを 行う中国初の民間衛星である。
2011.11.09 Yahoo 毎日中国新聞記事

「中国の遠隔探査衛星『遥感 12』打ち上げ成功」

<1112-110902>
 中国が9日、山西省太原衛星発射センタで、『長征4号乙』による遠隔探査衛星『遥感 12』の打ち上げが成功した。  遥感 12は航天科技集団公司の空間技術研究院が製造した衛星で、科学実験や国土資源調査、農産物の産量調査、防災分野で使用される。
【関連記事:1005-031709 (JDW 2010.03.17)】
2011.10.24 Aviation Week & ST Kompsats multiply <1112-102405>
 韓国の情報衛星
Komsat 1
 1999年に打ち上げた最初の情報衛星
Komsat 2
 解像度1mの EO 衛星
Komsat 3
 Komsat 2 より高い解像度を持つ EO 衛星で、2012年6月に MHI社 H-2A で打ち上げる。
Komsat 3A
 EO/IR 衛星で、2014年打ち上げの計画
Komsat 4
 財政上の理由から計画中止
Komsat 5
 初めての SAR 衛星
Komsat 6
 レーダ衛星で2016年頃打ち上げ予定
2011.10.03 Aviation Week & ST Minotaur Ⅳ launches TacSat from Kodiak <1112-100303>
 Orbital Sciences社が9月27日、米海軍の TacSat-4 衛星を、アラスカ州の Kodiak島から Minotaur Ⅳ を用いて打ち上げた。
 TacSat-4 は、高楕円極軌道を周回し、直径2,000nmの地域を監視する。
2011.09.08 Yahoo 韓国聯合ニュース記事

「韓国衛星『アリラン5号』、11月中旬に打ち上げ」

<1110-090801>

 韓国航空宇宙研究院が8日、多目的偵察衛星『アリラン5号』を公開した。 アリラン5号は高さ4m、直径2.6m、重さ1.4tで、1mまで識別できる 韓国初の SAR を搭載している。
 11月中旬ごろに打ち上げられ、5年間にわたり高度550kmの軌道を1日15周する。

2011.08.29 Aviation Week & ST Paciffic projections <1110-082920>
= 特集、21世紀の航空機による ISR =
= DF-21D の射撃に必要な中国の ISR =
 DF-21D を発射するための ISR 活動は、ELINT 衛星、OTH レーダ、潜水艦、艦船、航空機により行われると見られる。
 ・KJ-200/b> AEW&C
 ・KJ-2000 AEW&C
 ・WJ-600 UAV
 ・Yaogan-9A/-B/-C 衛星
2011.08.29 Aviation Week & ST Expanded reach <1110-082904>
= 中国の高度軍事技術の発展ぶりを論じた記事 =
 中国が2010年に衛星を15基打ち上げたが、そのうち5基は BeiDou-2 測位衛星で、来年は10基の打ち上げが計画されている。  2020年には35基で、全地球規模の測位システムを構築する。
 この他に中国は、昨年だけで9基リモートセンシング衛星を打ち上げている。
2011.07.14 朝鮮日報
インターネット
中国の最先端偵察衛星、アジアでの米軍活動に影響(上) <1108-071401>
・米国並みのリアルタイム監視能力
 12日付フィナンシャル・タイムズが、中国の偵察衛星の監視技術はレベルが米国に近づいたと報じた。 同紙は米シンクタンク、世界安全保 障研究所(WSI)の報告書に基づき、中国は敵対勢力をリアルタイムで追跡できるようになり、今後2年間の衛星打ち上げが予定通り進めば、 米国の能力を上回る可能性もあるとした。
・領土紛争の当事国、高まる危機感
 こうした偵察衛星のネットワークは、中国が最近開発した ASBM、ステルス機、空母などの能力を後押しするとみられ、中国が周辺国と紛 争を起こした場合、米軍の空母が介入すれば中国の ASBM が米空母を直接攻撃できることを意味する。
朝鮮日報
インターネット
中国の最先端偵察衛星、アジアでの米軍活動に影響(下)
2011.07.04 Aviation Week & ST Fast-track launch from Wallops to deliver lmagery <1108-070403>
 アフガンや中央アジアの戦術画像情報を取得するため30ヶ月かけて開発した ORS 衛星 の1号機 ORS-1 が、6月29日に Wallops島から打ち上げられた。 今後30日かけて試験が行われた後、米中央軍に移管される。
 ORS には、中央軍が既に U-2 に搭載して使用している Syers-2A センサが搭載されている。 Syers-2A は TacSat-3 にも搭載されている。
【関連記事:1102-010036 (IDR 2011.01)】
2011.04.11 Aviation Week & ST Getting hyper <1105-041106>
= Hyperspectral センサ搭載衛星に関する記事 =
 Hyperspectral では同時に数百帯域の画像を取得し、物質を判定する。
2011.01.21 Yahoo CNN 記事

「偵察衛星搭載の巨大ロケット、米空軍基地から打ち上げ」

<1102-012101>
 米 NRO が20日、偵察衛星 KH-11 を Vandenberg AFB から Delta 4 ロケットで打ち上げた。 この衛星は、7~8ヵ 月かけて打ち上げる6基の3基目で、次回の打ち上げは2月5日に予定している。 専門家によれば、この衛星は人間の拳を識別 できるほどの解像能力を持つという。
 秘密軌道上の衛星を追跡しているアマチュア天文家によると、現在軌道上には3基の KH-11 衛星があり、今回の打ち上げは2001年に打ち上げら れた衛星を交換するのが目的とみられる。
2011.01 International Defence Review US military turns to smaller spacecraft to take direct control of enhanced images <1102-010036>
 米軍が、NRO の衛星とは異なり急速対応ができる軍固有の衛星 ORS を計画していて、ORS-1 は2011年2/四半期に打ち上げられる。 ORS は安価、短寿命であるが、24ヶ月以内の打ち上 げが可能になる。
 ORS に搭載する数百の帯域を持つ超スペクトラムセンサ AETEMIS は、既に実験用衛星 TacSat-3に搭載されている。
2010.12.20 Aviation Week & ST Italian Radar Net operating <1102-122005>
 イタリア国防省が4基の衛星編隊からなる Cosmo-SkyMed 4 レーダ偵察衛星からの画像を初めて取得し、運用を開始した。
 Cosmo-SkyMed 4 は解像能力70cm以上のレーダ画像を毎日1,800枚取得する。
2010.12.15 Jane's Defence Weekly France prepares for new European satellite system <1102-121507>
 EADS Astrium社が11月30日、2016年に現有システムと交代する欧州の次世代軍用衛星システム MUSIS を構成す る光学衛星の組み立てを開始した。 これは同社がEUR795Mで2基の製造を受注したもので、契約では3基目もオブションされている。
 最終的に10基程度の衛星からなる MUSIS 計画には、ベルギー、独、伊、西が参加しているほか、ポーランドとスウェーデンも参加を希望して いる。 独、伊は SAR-Lupe 及び Cosmo SkyMed レーダ衛星の後継機を担当する。
2010.08.17 DARPA Newsroom System F6 to exploit benefits of democratization of innovation <1009-081702>
 単一の大型衛星に代えて、小型の衛星複数を低高度軌道 (LEO) に打ち上げて連接して仮想衛星 (virtual satellite) を構成する DARPA の計画 'System F6' は再び注目されている。
 System F6 の実証衛星を打ち上げた軌道上での試験は2014年に計画されている。
2010.08.10 China Defense Blog China launches military satellite YaoGan Weixing-10 <1009-081002>
 中国が長征-4C SLV を用いて遥感衛星-10 (YaoGan Weixing-10) リモートセンシング衛星 を打ち上げた。 この打ち上げにより同種衛星は3基が軌道上にあることになった。
 中国は今年、6基の衛星を打ち上げたことになる。
【関連記事:1005-031709 (JDW 2010.03.17)】
2010.08.10 Yahoo Searchina 記事

「リモート・センシング『遥感10号』の打ち上げに成功=中国」

<1009-081001>
 中国は10日、太原衛星発射センタから長征4号Cを使い、リモート・センシング用衛星『遥感10号』を打ち上げた。
 遥感10号は、撮影した画像を利用して地表の状況を解析し、土地利用や農作物の生育、災害発生時の実情把握で威力を発揮する。
【関連記事:1005-031709 (JDW 2010.03.17)】
2010.06.30 Jane's Defence Weekly Israel launches Ofeq-9 satellite <1008-063010>
 イスラエルが6月23日、Ofeq-9 偵察衛星の打ち上げに成功した。 Ofeq-9 は固体燃料三段推進の SLV に搭載され、 地中海岸から西向きに打ち上げられ、90分で地球を一周する。
 Ofeq-9 は IAI社製の300kgで、Elbit社製の Nepture 高解像度カメラを搭載している。 Neptune は2006年に打ち上げられた Eros B1 や、2007年6月ら打ち上げられた Ofeq-7 にも搭載されている。
 2004年9月には Ofeq-6 の打ち上げに失敗し、Ofeq-8 は2008年に TecSar を打ち上げたため 計画が中止になったため、現在軌道上には Ofeq-5 と Ofeq-7 がある。
【 Ofeq-8 関連記事:1003-020308 (JDW 2010.02.03)】
【 TecSar 関連記事:0803-013009 (JDW 2008.01.30)】
2010.05.13 韓国中央日報

インターネット

北朝鮮軍の動きを観測するレーダー・赤外線衛星を打ち上げる (1) <1006-051302>
 韓国は2013年までに偵察衛星に準ずる高性能地上観測衛星の監視網を構築するため、高解像度デジタルカメラ衛星、 レーダ衛星、赤外線衛星を相次いで打ち上げる。
アリラン 5(2010年末打ち上げ)
 現在開発中のレーダ衛星で、重量は1,400kg。 高度550kmを周回する。
アリラン 3(2011年10月打ち上げ)
 高解像度光学衛星で、重量は1,000kg。 685kmの軌道を周回し解像度は70cmと、1mのアリラン 2に比べて性能が高い。
アリラン 3A(2013年打ち上げ)
 高解像度デジタルカメラと赤外線カメラをともに搭載し、同時に観測することで効率をあげる。
韓国中央日報

インターネット

北朝鮮軍の動きを観測するレーダー・赤外線衛星を打ち上げる (2)
2010.03.17 Jane's Defence Weekly China's Yaogan-9 may be ocean surveillance satellite <1005-031709>
 中国が3月5日に長征-3 で打ち上げた「遥感-9」 (Yaogan-9) 衛星は、科学実験、資源探査、作柄分析、防災用としているが、実際の主目的は 軍用の海洋監視と思われる。
 遥感-9 は大型の主衛星と近傍を周回する2個の小型衛星の3個の衛星からなり、米海軍の NOSS 同様に ELINT/SIGINT の三角測量で艦船の位置標定を行うと共に、主衛星には EO センサ及びレーダが搭載されているようである。
2010.03.05 China Defense Blog Yaogan IX reconnaissance satellite launched <1004-030501>
 中国が3月5日に、「遥感-9」 (Yaogan-9) 地球探査衛星を打ち上げた。 遥感-8 は12月14日、遥感-7 は12月9日に打 ち上げられており、3ヶ月間に3基が続けて打ち上げられたことになる。
 遥感シリーズ衛星は高精度の EO センサとレーダを搭載しており、軍用の偵察衛星としても使われていると見られる。
2010.02.03 Jane's Defence Weekly Israel eyes launch of Ofeq-8 satellite before year end <1003-020308>
 イスラエルが年内に Ofeq-8 偵察衛星を打ち上げる。 Ofeq-8 は300kgで解像度1mNeptune カメラを搭載し、300~600kmの低軌道を90分周期で周回する。 打ち上げには2007年に Ofeq-7 を打ち上げた Shavit SLV の最新型が使用される。 Shavit は350kgの搭載能力がある。
 Ofeq シリーズの偵察衛星は Ofeq-8 が最後で、今後は解像度50cmJupiter を搭載する Opsat3000 に代わる。
2010.01.06 Jane's Defence Weekly Helios-2B sends back first satelite pictures <1002-010610>
 12月18日に打ち上げられたフランスの Helios-2B 偵察衛星が、12月20日に初めての映像を送ってきた。  Helios-2B は太陽 同期極軌道を周回する。 Helios-1 は15年前に打ち上げられ今も働いており、Helios-2A は2004年12月に打ち上げられている。
 Helios 1/2 計画には、フランスのほか伊、独、西、希の各国も出資している。
2009.12.15 Yahoo Searchina 記事

「長征ロケット打ち上げ121回目、衛星2基の軌道投入に成功」

<1001-121501>
 中国が15日、太原衛星打上げセンタで長征-4C による衛星2基の軌道投入に成功した。 長征-4C にはリモートセンシング衛星 と小型人工衛星の2基が搭載された。
 長征シリーズ SLV の121回目の打ち上げだった。(
2009.12.14 China Defense Blog China to launch Yaogan 8 in coming days <1001-121403>
 中国が遥感-7 (Yaogan-7) 偵察衛星を打ち上げて5日経つが、近日中に遥感-8 (Yaogan-8) を長征-4C を使って打ち上げるという。
2009.12.09 China Defense Blog Chinese rocket launches with top secret spy satellite <1001-120902>
 中国が9日に長征-2D で遥感-7 (Yaogan-7) 偵察衛星を打ち上げた。 国営新華社通信は科学 実験、資源探査衛星といっているが、この衛星は軍が運用する高解像度光学偵察衛星と見られる。
 中国は2006年から遥感シリーズの偵察衛星を打ち上げており、遥感-7 は3基目になる。
2009.11.30 Aviation Week & ST Eyes for centcom <1001-113008>
 Goodrich社と ATK社が新しい構想に基づく偵察衛星 ORS-1 を組み立てており、2010年末にも打ち 上げられる。 ORS-1 は製造決定から24ヶ月で打ち上げられるという迅速性もさることながら、国家の情報機関ではなく CENTCOM 指揮官により 運用されるところが画期的である。 従来の国家情報本部 (National Reconaissance Office) が管理する偵察衛星は戦術目的の情報取得には不向きであった。
 ORS-1 は450kgで、U-2 が搭載している EO/IR センサが使用され、CENTCOM 上空を1日数回通過 する軌道に打ち上げられる。 更に空軍の衛星制御ネットワークを使用して、制御信号を1日数回送ることができる。
2009.11.30 Aviation Week & ST Russian recce <1001-113003>
 ロシア軍が11月20日に打ち上げられた Kosmos 2455 電子偵察衛星の運用を開始する。 ロシア国防省は詳細を公表していないが、 Kommersat紙によると Kosmos 2455 は Kobalt-Resurs 写真偵察衛星と同じプラットフォームを使用する Lotos 型の電子偵察衛星で、まだ打ち上げられていない Pion 衛星と共に Liana 衛星情報 システムを構成する。
 Liana はソビエト時代に打ち上げられた US-P 及び Tselina 偵察衛星システムと交代する。
2009.11.25 Yahoo 産経新聞記事

「北朝鮮を偵察する衛星、28日打ち上げ 情報収集衛星光学3号機」

<0912-112502>
 情報収集衛星光学三号が28日午前、鹿児島県の種子島宇宙センタから H-2A で打ち上げられる。 光学三号は設計寿命が過ぎた 光学一号の後継で、60cmの物体を見分けられる。
 情報収集衛星は15年以降、光学衛星とレーダ衛星が運用されてきたが、特定地点を毎日1回は撮影可能とするためは、光学、レーダ衛星各2基の同時運用 が目標である。 しかしながら H-2A 6号機の打ち上げ失敗やレーダ1号機の故障などで4基体制の構築は遅れている。 今回の打ち上げで光学衛星の運用体制は整う が、レーダ衛星を含めた目標達成は23年度以降になる。
2009.06.15 Aviation Week & ST Going private <0908-061506>
 EADS グループの Astrium社が、分解能50cmの高解像度光学衛星 Pleiades 2基の製造を開始 した。 Pleiadesは SPOT 5 に代わるフランスの衛星で、2012年初めに打ち上げられる。 これと並行して同社はドイツの二番目のレーダ画 像衛星である Tandem-Xも解像度衛星を製造しており、組み立てを完了している。 Tandem-X は来年早々に打ち上げられる。
 Astrium社宇宙部門の子会社である SPOT Image社は、SPOT 6 及び SPOT 7 衛星も製作してお り、SPOT 6/7 SPOT 6 は2012年9月、SPOT 7 は2014年初めに打ち上げられる。 SPOT 5 は2014年まで、SPOT 4 は2012年まで使用される。
 SPOT Image社はまた、2004年に台湾の Formosat-2 2m解像度衛星を納入したほか、韓国の Kompsat-2 1m解像度光学衛 星や、ドイツの1m解像度 SAR 衛星 TerraSAR-X を受注している。
2009.05.25 Aviation Week & ST TACSAT-3 in orbit <0907-052504>
 米空軍が5月19日に Minotaur 1 SLV TacSat-3 を打ち上げた。 $80Mの TacSat-3 には目標識別、戦果評価、 洋上ブイデータ収集などの実験装置が搭載されている。
 また TacSat-3 に背負わせる方式で NASA の CubeSat 及び PharmaSat の2個の衛星も打ち上げられた。 CubeSat は 一辺が4吋の立方体である。
2009.05.11 Aviation Week & ST Facing north <0906-051110>
 オーストラリアの新国防白書では宇宙利用の拡大に高い優先度が与えられており、現在米国に依存している画像偵察能力を 独自に保有するため ISR衛星の保有が考えられている。
 ISR衛星はたぶん SAR衛星になると見られるが、1m以下の解像度を得ようとすると、トルコ、韓国 UAE などが考えているような大規模で複雑なシステムになる。
2009.04.27 Aviation Week & ST All-weather imaging <0906-042701>
 インドISRO が4月20日に、300kgの Risat-2 レーダ画像衛星を打ち上げた。 Risat-2 には IAI社製の TecSAR レーダが搭載されている。
2009.03.30 Aviation Week & ST It's a small world <0905-033012>
 米 DARPA は、従来の大型衛星を分割した小型衛星を多数打ち上げ、これらを無線の通信び電力供給線で連接す る構想を持っている。 この様な軍事衛星の小型化は、今までの Boeing、Lockheed Martin、Northrop Grumman のような巨大軍事宇宙 企業に代わって、技術を有する小規模な企業を育成する期待が持てる。
 Sierra Nevada社はそのような企業の一つで、同社製の Task Force COIN 情報取得装置 は、米陸軍がはイラクで使用している。 同社は2008年1月に MicroSat Systems社を、12月には SpaceDev社を買収し、軍民の小型衛星部門に進出 しようとしている。
2009.01.05 Yahoo Record China 記事

「グーグルから軍事機密守れ、隠ぺい新技術を開発―中国」

<0902-010501>
 1月3日付けの解放軍報が、衛星写真から軍事施設を隠ぺいする新技術が完成したことを報じた。 解放軍報によると、グーグル アースで用いられている衛星写真の分解能力は10年前の軍事衛星の水準に達しているという。 昨年にはグーグルアースで中国の晋級原潜 の写真が確認され注目を集めた。
 中国軍が開発した新たな隠ぺい技術を用いると、開放軍報が取材したある軍事施設は完全に隠ぺいされ、普通の山と全く区別がつかなかったとい う。 軍関係者は、隠ぺい技術は完璧でダミーの施設入り口は発見することが可能でも、本当の入り口を発見することは不可能だと胸をはった。
2008.12.22 Aviation Week & ST Size doesn't matter <0902-122203>
 中国が2009年に小型/マイクロ衛星の打ち上げを加速する。 また H-6 爆撃機から発射する Shenlong (Divine Dragon:天竜?)SLV を用いた軍用小型衛星発射の試験も公表される模様である。 Shenlong は先端と翼に耐熱タイルが貼っ てあることから、再使用可能なことは明らかである。
 Shenlong について米国の軍事専門家は、ASAT 用ととしても使用可能ではと危惧している。
2008.11.03 Aviation Week & ST Launcher concept refined <0812-110303>
 フランス宇宙庁が進めている Rafale による小型衛星打ち上げ計画が大幅に更新され、当初計画では50kgの衛星であったのが 150kgの衛星を高度800kmの軌道に打ち上げられるようになる。
 Airborne Micro-Launcher は重両10tで、Rafale の胴体下に本体、各翼下に固体ロケットモータを搭載し、それぞれが アームで結合される。
2008.10.08 Jane's Defence Weekly German SAR-Lupe system declared fully operational <0812-100805>
 ドイツ初の偵察衛星である SAR-Lupe の本格運用が開始され、11月に軍へ移管される。 SAR-Lupe は5基からなり、 2007年12月に限定運用が開始されていた。 SAR-Lupe の1号機は2006年12月、5号基は2008年7月22日に打ち上げられた。
 5基は高度500kmのほぼ極軌道3本を周回する。 衛星は4m×3m×2mの大きさで重量は720kgである。 センサは Thales Alenia Space社製の X-band SAR で、分解能は1m以上である。
 SAR-Lupe はフランスの Helios 2 EO 衛星と共に European Satellite System を構成するが、システムが 完成するのは2010年初めになる。
2008.09.29 Aviation Week & ST Eye spy <0811-092905>
 英国防省は EO 偵察衛星4基を打ち上げる計画で、2010年に運用を開始するが、SSTL社と EADS社が SSTL-300を元にした SkySight 衛星の提案を行っている。
 最初に打ち上げる2基の SkySight-1 は、カラーで1m級の解像度を持ち、後から打ち上げる SkySight-2 の分解能は0.5m 以下である。
2008.09.15 Aviation Week & ST SIGINT sat mission extended <0811-091501>
 フランスが EADS Astrium社及び Thales社と、Essaim ELINT 実験衛星の運用契約を、18ヶ月延長する契約を行 った。
 Essaim は、フランスが次の防衛力整備5ヶ年計画で予定している実用 ELINT 衛星のための資料を得る目的で44ヶ月前に4基打ち上げられた。
2008.08.18 Aviation Week & ST GeoEye-1 launch slips <0810-081302>
 高精度民間画像衛星 GeoEye-1 の打ち上げは8月22日に予定されていたが、9月4日に延期された。 打ち上げは Vandenberg AFB から Delta Ⅱ ロケットで行われる。
 GeoEye-1 の解像度はパンクロで0.41m、マルチスペクトラムで1.65mであり、精度は3mである。
2008.08.04 Aviation Week & ST New Russian recon <0809-080410>
 ロシアが7月26日に、Soyuz 2B を用いて15tの偵察衛星 Cosmos 2114太陽同期極軌道に打 ち上げた。 傾斜角は98.3゚で高度は770~210kmである。 この衛星は低高度軌道を回る軍民両用衛星 Resurs DK1とよく似た全長26ft、 ソーラパネルの巾が45ftの衛星で、1ft程度の分解能を持つ。
 ロシアは1997年に最初に打ち上げた旧式の Araks 軍用衛星の後継となる Persona を計画しているが、未だ保留になっ ている。 Persona も Resurs DK1 に似た衛星である。
2008.07.28 Aviation Week & ST Final SARLupe launch <0809-072801>
 ドイツの X-band レーダ偵察衛星SARLupe の最終となる5番機が、7月22日にロシアの Cosmos 3M により打ち上げられた。 主契約社である OHB System社からドイツ軍への引渡しは8月に行われる。
 引渡し後は独仏情報保有協定に従いフランスの画像衛星 Helios Ⅱ とデータ統合がはかられる。
2008.07.23 Jane's Defence Weekly 4C offers SAR technology to rackle security threats <0809-072310>
 米国の C4 Controls社がイタリアの Thales Alenia社と共同で、民生用の衛星搭載 SAR レーダを出荷す る。
 このレーダは10km×10km範囲の衛星画像を入手でき今まで軍用に限定されていたが、今後は国境監視、農業などの資源情報提供などに も使用される。
2008.07.21 Aviation Week & ST Optical imager <0808-072104>
 2010年にフランスが打ち上げる Pleiades 地球探査衛星に搭載する画像センサの最初の2基を、Thales Alenia社が衛星の主契約社である EADS Astrium社に納入する。
 このセンサは近赤外を用いたもので、50cmの精度20kmを切り出すことができる。
2008.06.04 Jane's Defence Weekly ORS prepares to demo raid space launch capability <0807-060404>
 米国が軍用マイクロ衛星の開発から打ち上げまでを担当する ORS を設立し、最初の打ち上げを6月 末に実施する。
 最初の衛星は Traiblazer と呼ばれ、Kwajalein All から Falcon 1 打ち上げロケットの Flight 003 で打ち上げられ る。
2008.04.14 Aviation Week & ST More nanosats <0805-0401404>
 IAI社が2008年末までに、ロシアがイスラエル以外の国の衛星を打ち上げる際に、背負わせる形で2基のナノ衛星を打ち 上げる。
 ナノ衛星は今までに世界中で32基が打ち上げられている。
【ナノ衛星の定義に関する記事:0802-011615 (JDW 2008.01.16)】
2008.04.09 Jane's Defence Weekly Fourth SAR-Lupe satellite joins German constellation <0806-040910>
 5基予定されているドイツの SAR-Lupe 衛星の4基目が、3月27日に打ち上げられた。 5基目の打ち上げは2008年第3/四半期に行われる。
 SAR-Lupe は4m×3m×2mの大きさで720kgあり、高度500kmの概ね極軌道を周回する。 X-band SAR の 解像度は1m以上で、フランスの Helios 2 E/O 衛星と共に、European Satellite System の骨幹となる。 この システムは相互に自動で画像を共有する。
2008.04.07 Aviation Week & ST Fourth SARLupe launched <0805-040707>
 ドイツが4基目SARLupe X-band 偵察衛星を、ロシアの Pesetsk 宇宙基地から Cosmos 3M ロケットで打ち上げた。
 最終機となる5号基はこの夏に打ち上げられる。
2008.04.07 Aviation Week & ST Taking Tecsar <0805-040701>
 Northrop Grumman社が IAI社と協同で、イスラエルの TecSar/Polaris 1 レーダ偵察衛星を米空軍に売り込んでいる。
 今年1月に打ち上げられた TecSar/Polaris 1 は既に運用が開始されており、その精度は1m以下の分解能であるという。
【関連記事:0803-013009(JDW 2008.01.30)】
2008.03.05 Jane's Defence Wekly US DARPA studies flexible satellite architecture <0804-030503>
 DARPA が従来の衛星に代わる System F6 計画を進めようとしており、2月26日に Phase 1 として総額$38Mの契約を、Boeing、Lockheed Martin 、Northrop Grumman、Orbital Science の4社と行った。
 System F6 は Future, Fast, Flexible, Fractionated, Free-Flying Spacecraft United by Information Exchange で、Phase 1 ではいかにし て各モジュールを Self-Forming Wireless Network で接続するかの検討を行う。
2008.02.04 Aviation Week & ST Woe is NRO <0803-020405>
 2月末か3月はじめに地上に落下すると見られる NROL-21 イメージングレーダ衛星は、2006年12月14日に Vandenburg AFB から Delta Ⅱ ロケットで打ち上げられたが、打ち上げ直後に不具合となり、イメージングレーダのアンテナを展開できないまま、ただの箱としてさまよっていた。  この衛星は NRO (National Reconnaissance Office) の FIA (Future Imagery Architecture) の一環として Boeing 社が製造した。
 FIA 光学衛星は計画の遅延から、国家地理情報局が$1Bで進めている Next View 計画に参加している DigitalGlobe社 や GeoEye社の様な小規模企業の衛星が注目されている。 GeoEye社の WorldView 1 は高度300哩から18吋の分解能で画 像を取得する軍民共用衛星である。
 2月26日に打ち上げられる NROL-28SBIRS HEO に背負わせて打ち上げられる長楕円軌 道の SIGINT 衛星で、アルカイダの追跡とビンラディンの捕捉を目指している。
2008.01.30 Jane's Defence Weekly Satellite launch raises Israeli imagery cover <0803-013009>
 イスラエルが1月21日に、TECSAR SAR 衛星をインドで打ち上げた。 インドで打ち上げたのはイスラエルの Shavit SLV が2004年に Ofeq-6 偵察衛星の打ち上げに失敗したことから、打ち上げにインドの PSLV (Polar Satellite Launch Vehicle) を使用することになったことと、イス ラエルからでは地中海に向けて西方向に打ち上げなければならない不利を克服するためである。
 TECSAR は高度550kmの低軌道を周回する260kgの衛星で、Elta社製アンテナと X-band SAR を搭載している。 アンテナは方向を変えることなくビームの方向を替えられるため、広範囲の走査が可能である。
【関連記事:0720-091702(AW&ST 2007.09.17)】
2008.01.16 Jane's Defence Weekly Cutting the clutter <0802-011615>
= マイクロ衛星やデブリがもたらす問題に関する3頁の記事 =
IAA の小型衛星の区分
( International Academy of Astronautics )
┏━━━━━━━━━┳━━━━━━━━━━━┓
┃    class   ┃    Wet mass   ┃
┣━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━━━┫
┃Mini-satellite  ┃  100kg ~ 500kg  ┃
┃Micro-satellite  ┃   10kg ~ 100kg  ┃
┃Nano-satellite  ┃   1kg ~ 10g   ┃
┃Pico-satellite  ┃  0.1kg ~ 1kg   ┃
┃Femto-satellite  ┃     < 100g   ┃
┗━━━━━━━━━┻━━━━━━━━━━━┛

100g以下の衛星等は宇宙監視システムによる捕捉が困難
Cubesat
 一辺が10cm~15cmの箱形衛星で、外側は太陽電池になっている。 用途は各種で、Space Shuttle の周辺を飛び、断熱材の写真を撮影しているものもある。 またアマチ ュア無線のリピータにも使われている。
2008.01.13 Yahoo 韓国聯合ニュース記事

「通信途絶えたアリラン1号・・・」

<0802-011301>
 韓国航空宇宙研究院は11日、先月末から通信が途絶えている多目的衛星アリラン1号が31日までに正常化されない場合 は運用を終了する計画を発表した。 技術的にアリラン1号の正常化の可能性がないうえ、正常化に向けた作業を続ける場合は アリラン2号の運用にも支障をきたすとの判断からこうした決定が下された。
 アリラン1号は、異常事態が発生し安全モードに切り替わると推進燃料を使うが、約30日で燃料切れとなる。 研究院は先月30日にアリラン1号との通信が途絶えてから これまでに140回以上にわたり通信を試みたが成果がなかった。
2007.11.05 Aviation Week & ST SARLupe satellite launched <0723-110503>
 ドイツは先週、3基目の SARLupe X-band レーダ衛星を、ロシアの Plesetsk 射場から Cosmos 3M ロケット を用いて打ち上げた。
 ドイツは SARLupe 5基を打ち上げる計画で、残り2基の打ち上げとフル運用の開始は2008年中になる。
2007.10.17 Jane's Defence Weekly Israel faces TechSAR launch delay <0721-101709>
 イスラエルの TechSAR 画像レーダ衛星の打ち上げは、使用するインドの PSLV (Polar Satellite Launch Vehicle) の故障により12月まで遅延する模様である。 TechSAR は既にインド南部の打ち上げ基地で PRLV に搭載されている。
 TechSAR は公式には民間の技術検証衛星ということになっているが、Ofeq 5、Ofeq 7 及び民間の EROS-B1 (Earth Remote Observation Satellite) と共に、イスラエルの軍事的偵察能力の向上に貢献できる。
2007.10.15 Defense News US OKs Israel-China spy sat deal <0722-101501>
 イスラエルは、中国と行っている Eros B 衛星の共同運用に関する商談に 米政府が基本的に合意したとみている。
 Eros B 衛星は4月に打ち上げられた商用高解像度衛星だが、Ofeq-5 偵察衛星とほ ぼ同等の性能を持つ。 地上局を中心に半径2,500kmをカバーする。
 米国は Eros 衛星を管理する ISI (ImageSat International) に中国が参加することを、厳しい条件のもとで原則として認める方針 である。 ISI は民間の合弁会社で、インドや台湾も同社の SOP (Satellite OPerating Partner) として画像情報を収集している。
2007.09.24 Aviation Week & ST Brothers in arms <0720-092406>
 欧州では軍事衛星の共同開発による情報共有を求める機運が高まっているが、秘密保全、維持管理、予算等多くの政治的要素があり、 実現にはかなりの時間を要する。 ESA (European Space Agency) は近日中に宇宙における状況把握システムに関する提案を行う予定 であり、来年には共同開発の Data Relay Satellite 計画を発表する。
 また、仏、独、伊、スペイン、ギリシャ、ベルギーの6ヶ国は、2015~2017年の運用開始を目標に、共同の偵察監視 衛星 Musis (Multinational Satellite-based Imagery System for Surveillance, Reconnaissance and Obserbation) の開発 を検討しており、6ヶ月の構想研究が年末から EADS 及び Thales社により行われる。
 衛星情報の共有については、ドイツの SARLupe とフランスの Helios-2 の間で画像情報の交換が行われる。 レーダ衛星である SARLupe は2008年中頃までに5基を打ち上げる計画で、3基目 が11月に打ち上げられる。 また、高解像度画像衛星 Helios は2005年に打ち上げられ、2基目が2009年に打ち上げられる。
2007.09.17 Aviation Week & ST Spy vs Spy <0720-091702>
 9月17日から20日に、インド、イスラエル、米国、中国、ブラジルの軍事偵察衛星が相次いで打ち上げられ る計画である。
Polaris/Tecsat 及び Cartosat
 インドの PSLV (Polar Satellite Launch Vehicle) によりベンガル湾の発射場から17日に同時に打ち上げられる。  イスラエルの Polaris 解像度1mの SAR 衛星で、捜索方式には Spot、Strip、Mosaic の三モードが あり、U-2 に搭載する最新型 SAR-2A と同様の性能を持つ。
 インドの Cartosat 2Aは初めての軍用偵察衛星であるが、高性能カメラを搭載する衛星の性能は 明らかにされていない。
WorldView-1
 18日に打ち上げを予定する、米 NGIA (National Geospatial Intelligence Agency) の解像度50cm規模の偵 察衛星であるが細部は不明である。
CBERS 2A (China-Brazil Earth Resouces Satellites)
 20日に長征4号ロケットで打ち上げ予定の資源探査衛星であるが、実際は人民軍が主体で運用する偵察衛星である。
2007.08.20 Defense News USAF sees limits to use of Small Sats <0718-082012>
 米空軍は。部隊指揮官が必要に応じ情報を収集できる TacSat 小型衛星の開発を行っているが、現段階の 研究では、衛星の収集能力が制限されることから全ての要求には対応できないとみている。 空軍は昨年末に 実験衛星 TacSat2 を打ち上げ、指揮官が直接制御して画像、通信情報を収集する技術の基礎研究を行っている。
 現地指揮官は、一般的に遅くとも20分以内に所望の戦術情報を必要としているが、要求を満足するためには現在の技術レベルで 大型の低高度周回衛星50基が必要と見積もっている。
 空軍は引続き TacSat を打ち上げ、小型衛星による情報収集能力を明確にしていく方針である。
2007.07.09 Aviation Week & ST Climate watch <0715-070909>
 イタリアは6月上旬に CosmoSkyMed 衛星を、ドイツは6月15日に TerraSAR-X 衛星 を相次いで打ち上げ、軌道に乗せた。 ESA はこの2基の衛星を欧州の GMES (Global Monitoring Environment and Security) システムの一部に位置づけ、来年から初期運用を行う。
 GMES は世界中の気象及び環境変化、紛争等をモニターする GEOSS (Global Earth Observing System of Systems) の基礎となる衛星で、ドイツは2009年に TerraSAR-X に 3D 光学画像装置を加えた Tandem-X 衛星 を打ち上げる計画である。 また、ESA は GMES 衛星として、C-band SAR 衛星 Sentinel-1 を Thales社に発注した。
2007.06.25 Aviation Week & ST Israel is planning to launch ・・・ <0714-062503>
 イスラエルは IAI社製の SAR レーダ搭載で重量300kg以下の TecSAR 衛星を、8月22日にインドから打ち上げ る計画である。
 IAI社と Northrop Grumman社は今春米空軍に、TecSAR を中継ぎシステムとして採用することを提案している。
2007.06.20 Jane's Defence Weekly Ofeq-7 bolsters Israel's intelligence coverage <0714-062007>
 イスラエルが6月11日に Ofeq-7 偵察衛星の打ち上げに成功した。 この結果同国は Ofeq-5 、Ofeq-7 と、解像度0.7mと言われる民間の EROS-B1 に加え、8月に打ち上げ る TechSAR レーダ衛星の4基から画像情報を得ることができるようになる。 更に2008年始めには EROS-C 衛星の打ち上げも予定されている。
 イスラエルは小型衛星の性能及びコストの分野で世界トップの水準にあり、Ofeq-7 は300kgである。 打ち上げに使われたのは Shavit SLV で、東方向で500kg、逆方向で350kgの打ち上げ能力 がある。
(関連記事 JDW 2007.01.31)
2007.06.18 Defense News South Korean Center to boost space ambitions <0715-061803>
 韓国が6年間、$323Mを投じて建設中の Naro 宇宙センタは、発射地域を除きほぼ完成しているが、技術を提供するロシアでの議会認可 が遅れているため、運用開始は来年6月頃となる模様である。
 韓国は当初、初の国産ロケット KSLV-1 (Korea Space Vehicle) の発射実験を10月に予定していた。 KSLV-1 は100kg規模の衛星を高度300kmの軌道上に打ち上げることが可能で、ロシアとの技術提携で開発された。
 韓国は宇宙市場への参入を狙っており、これまでに11基の衛星を外国射場から打ち上げている。 昨年7月に 打ち上げた Arirang-2 は解像度1mで、8月には軍民共用の通信衛星 Mugunghwa-5 を軌 道に乗せている。 また、2010年に多目的衛星 Arirang-Ⅴ を、2012年に Arirang-3A を打ち上げる。
2007.06.18 Aviation Week & ST Israel overhead <0714-061802>
 イスラエルは6月11日、画像偵察衛星 Ofek-7 を打ち上げに成功した。 衛星は660-lb、193×372哩の地域を カバーし、イラン、イラク及びシリアに対する偵察能力が向上した。
 Ofek-7 は2004年に Ofek-6 の打ち上げに失敗したため、5年前に打ち上げた Ofek-5 の後継 となる。 性能は民間衛星 Eros B の解像度70cmを上回るといわれている。
2007.06.13 Jane's Defence Weekly China satellite launch indicates rapid progress <0713-061306>
 中国が5月25日に Yaogan-2 衛星の打ち上げに成功した。 この打ち上げは2006年4月26日の Yaogan-1 に続き、中国が全力で偵察衛星の打ち上げを行っていることを示している。
 Yaogan は Jianbing 衛星の新呼称で、Yaogan-1 は Jianbing-5 (JB-5)、 Yaogan-2 は Jianbing-6 (JB-6) を指す。  Jianbing には以前に JB-1~JB-4 の四世代があったが、JB-5 は初の実用 リアルタイム SAR 衛星で、JB-6 は三鏡面反射式の光学偵察衛星である。  中国は2008年に JB-7 SAR 衛星、2009年に JB-8 光学衛星を打ち上げる計画である。
 この他に Jianbing 衛星を補完する Huanjing-1 (HJ-1) 衛星があり、HJ は2基の小型光学衛星と1基の SAR 衛星が編隊飛行して空母機動艦隊の追跡を行う。 更に HJ 衛星の画像は、ブラジル、エジプト、イラン、 パキスタンの諸海軍にも提供されている。
2007.06.11 Aviation Week & ST Jack be nimble <0713-061103>
 フランス EADS Astrium社は、Herios 2 画像衛星の技術と、M51 ICBM のブースタを適用した 小型緊急対処衛星の開発を提案している、 衛星は150kg規模の極軌道衛星で寿命は約2週間とされ、米 空軍の TacSat に類似した構想である。
 同社は M51 の装備化が始まる2010年には衛星の打ち上げが可能としており、中国の ASAT 実験を懸念すると共に、技術拡散に対応する 必要性を強調している。
2007.03.05 Defense News Firms begin designing advanced responsive space payloards for US <0708-030504>
 DoD は今後数年間に打ち上げを予定している TacSat 小型衛星の搭載センサ及び通信装置の設計開発に、 Ball、Goodrich、Assurance の3社を選定した。
 TacSat は、戦域の指揮官が必要に応じて情報を得ることができる小型低価格で迅速な打ち上げが可能な衛星 で、昨年12月に試験衛星1基を打ち上げ、2009年までに更に4基の打ち上げを予定して いる。
2007.02.24 Yahoo 毎日新聞記事

「情報収集衛星、打ち上げ成・・・」

<0705-022402>
 4基目の情報収集衛星が24日に打ち上げに成功し情報収集能力の向上に期待が集まるが、過去の打ち上げ失 敗で本格運用の4基態勢は長くは続かないとみられる。 当初は2003年11月に4基態勢になる予定だったが打ち 上げに失敗し、同年3月に打ち上げた最初の2基は設計寿命の5年を2007年度に迎える。 衛星を運用する内閣 衛星情報センターは、最初の2基は順調なので寿命は延びるだろうと話すが確証はない。
2007.02.16 東京新聞

インターネット

情報収集衛星打ち上げ延期、・・・ <0705-021602>
 宇宙航空研究開発機構は予定していた H-2A 12号機の打ち上げを、悪天候のため延期すると発表した。 12号機には政府の情報収集衛 星レーダ2号機と、光学3号機の実証機を搭載している。 レーダ2号機が予定通り打ち上げられて運用が始まれ ば計画していた4基による体制が整い、地球のあらゆる地点を1日1回撮影できる。
 現在の光学衛星1、2号機は、1mの識別能力があるとされるが、光学3号機は能力を50cm程度に上げることを目 指しており、実証機で機器の性能確認などをする。
2007.02.14 Jane's Defence Weekly Taiwan halts funding for replacement satellite <0706-021411>
 2009年に寿命をむかえる台湾の偵察衛星 FORMOSAT-2(従来 ROCSAT-2 と呼ばれて いた)に代わる One-Eyed Dragon 計画は、議会で否決された。 1月中旬に行われた 中国による ASAT 実験によるところが大きい。
2007.02 International Defence Review First German SAR-Lupe reconnaissance satellite goes into orbit <0705-020004>
 2006年12月19日に打ち上げられたドイツ初の偵察衛星 SAR-Lupe が、1月中旬にも運用を開始する。 打ち 上げ後の12月21日にアンテナを拡張し、翌日には軌道制御装置が始動した。
 初期試験ではデータのダウンリンクのほかに、衛星相互間通信機能が確認された。 SAR-Lupe は 複数機が打ち上げられ、衛星相互間で画像の伝送が行われることになっている。
2007.01.31 Jane's Defence Weekly Israel to launch interim satellite with new SLV <0704-013113>
 イスラエルが新型の SLV を開発した。 今まで使用してきた Shavitは 6回の Ofeq 偵察衛星打ち上げで3回しか成功していない。 新型 SLV の打ち上げ能力は Shavit が300kg (西向き打ち上げ)であったのに対し、東向き打ち上げで500kg、西向き打ち上げで350kgと見られている。
 イスラエルの偵察衛星は1995年に初めて Ofeq 3 の打ち上げに成功したが、1998年に Ofeq 4 に失敗、2002年に Ofeq 5 に成功、2004年に Ofeq 6 に失敗してい る。 2008年に完成する Ofeq 7 は新型 SLV で打ち上げられることになるが、その前に Ofeq 6.5 とも言うべき偵察衛星が別の会社で組み立てられている。
2007.01.29 Defense News Pentagon to pick mission for TacSat-5 this summer <0705-012905>
 DoD は TacSat-5 の RfI を昨年12月に発簡し、各企業は1月に提案書を掲出した。 主要な搭載機器を含む 衛星の構成は夏までに決定する。 TacSat-5 は重量400kg以下、耐用命数は3年以内で、高性能の各種センサ を搭載し、価格は$20M以下を目標としている。
 TacSat 計画は、現地指揮官の要請に基づき臨機に情報を収集するため、安価で観測精度の高い小型衛星迅速に打ち上げる構想で、昨年12月に TacSat-2 を打ち上げた。 年内には TacSat-1 TacSat-3 の発射を予定しており、TacSat-4 を2008年、TacSat-5 は2009年秋までに打ち上げる。 TacSat-6 の計画は未定である。
2007.01.01 Aviation Week & ST Radar rising <0702-010105>
 ドイツとイタリアは新たなレーダ衛星を打ち上げる計画であ。 ドイツは昨年12月19日に 解像度1m以下の SARLupe 初号機をロシアから打ち上げ軌道に越せることに成功した。 衛星は720kgで、残りの4基は今 後2年間に4~6ヶ月間隔で打ち上げられる。 初号機は1月以降運用を開始する。
 イタリアは昨年12月上旬に CosmocSkyMed SAR 衛星の打ち上げを決めた。 衛星は4基からなり、重量 1,700kg、解像度は高低二モード切り替え方式で、低モードは1m以下となる。 初号 機は5月に米国 Vandenberg 基地から打ち上げ、じ後2008年までに5~6ヶ月間隔で打ち上げられる。
 一方、独、伊、仏は情報システムの共同運用を計画中で、12月に独仏は SARLupe と Helios-2 昼夜光学画像衛星との情報ネットワーク開発に合意、2009年の相互情報取得をめざしている。
(関連記事 AS&ST 2006.07.10)
2006.12.20 韓国中央日報

インターネット

赤外線衛星アリラン 3A、2012・・・ <0701-122003>
 夜間でも軍の飛行場ににせ物として作った木造飛行機と本当の飛行機まで識別することができる赤外線衛星アリラン-3A)が2012年に打ち上げられる。
 アリラン-3Aは、赤外線カメラを搭載して地上や海上を幅16.8kmでスキャンし、そこに映される温度差を見て 物体を識別するようになる。
2006.12.11 Aviation Week & ST Micro management <0701-121103>
 第二世代災害監視衛星 DMCⅡ Nigeriasat-2 の打ち上げが、2008年にナイジェリア 宇宙開発局とスペイン Demos Imaging社により計画されているほか、世界各国で重量100kg~500kgの高解像度 衛星の打ち上げが行われている。 DMCⅠは既に運用中で、解像度は4m以下、DMCⅡで は2.5m以下となる。 同様の DMC 衛星には昨年打ち上げられた英国の Topsat 及び 中国の Beijin-1 がある。
 英国はまた、7月のファンボロー航空展示会で、AstroSARLite の開発を明らかにしている。 AstroSARLite はドイツの TerraSAR-X の半分の大きさで、重量500kg以下の SAR 搭載衛星である。
2006.11.20 Defense News Europe's space radar <0703-112002>
 ドイツは12月に SAR-Lupe 衛星の初号機をロシア Cosmos 3M ロケットで打ち上げ る。 衛星は2008年までに5基を打ち上げる計画である。
 SAR-Lupe は極周回低軌道衛星で、耐用命数は10年である。 10呎のパラボラアンテナによる SAR 画像には二モードあり、Spot モード (5.5×5.5km) で解像度0.5m以下、Strip モード (8×60km) で解像度1m以下とされ、 1日に30画像以上を地上局に送信する。
 ドイツはフランスの Helios Ⅱ との共同運用を計画している他、米国が開発中の Space Radar Lcrosse との連携を計画している。
2006.10.16 朝鮮日報

インターネット

なぜ?韓国の人工衛星、北の・・・ <0621-101602>
 今年7月に打ち上げられた多目的人工衛星アリラン2号(註:Kompsat-2 )が、北朝鮮が核実験宣言を行った 今月3日から実験を強行した9日まで、北朝鮮地域の衛星撮影をただの一度も行わなかった。 特に、核実験が行 われた9日午前10時35分ごろには、衛星が朝鮮半島上空を通過していたにもかかわらず、韓国側だけを撮影して いた。
 アリラン2号に搭載されたカメラは解像度1mの撮影能力がある。
( Kompsat 関連記事 AW&ST 2006.08.07)
2006.10.09 Aviation Week & ST What's up there? <0621-100908>
 米空軍が開発中の宇宙監視衛星 SBSS (Space-Based Space Surveillance) の最終設計審査が11月に計画さ れている。
 各種衛星の情報を収集を目的とする SBSS Pathfinder 衛星の 打ち上げは2008年で、打ち上げの60日後に IOC を予定している。
 空軍宇宙司令部によると、1991年以降10ヶ国が1,000-lb以下の小型衛星を370基以上打ち上げているが、ほと んどの使用目的が不明である。
2006.10.02 Aviation Week & ST Radar close-up <0620-100210>
 ドイツのレーダ衛星 TerraSAR-X の打ち上げが11月30日に予定されている。
 TerraSAR-X は初の民間レーダ衛星解像度は1m。 Spotlight、Strip map 及び SAR スキャンの各モードによる映像を地上に伝達する。
 7月26日に予定した打ち上げは、第一段ロケットの断熱材に不備が発見され中止となった。 今回はロシアの Dnepr ブースタを用いて 打ち上げる。
 2009年3月には2号機である Tandem-X を打ち上げ、2基を使用して高解像度の 3D 画像を収集する計画である 。
2006.09.18 Aviation Week & ST Eyes on target <0619-091805>
 仏国防省はミサイル防衛用に、MALE/HALE UAV 搭載の IR センサ Mirador を、 2015年の装備化を目標に 開発する。 開発は2008年の開始を予定し、2007年に UAV の機種決定を含み要求性能及び企業選定が行われる 。 フランスは短距離 TBM を主たる対処目標としており、Mirador を SAMP/T と組み合わせて運用する。
 フランスは2008年に弾道弾の発射を探知する2基のマイクロ衛星を打ち上げる計画である。
 米軍では STSS 開発の遅れから、Global Hawk に IR センサを搭載する 構想が浮上したが、予算化には至っていない。
2006.09 International Defence Review Satellite micro-revolution offers the potential for broader vision <0618-090009>
= 偵察衛星の小型化に関する6頁にわたる特集記事 =
 英国では偵察衛星の小型化により、コスト削減と開発期間の短縮を狙っている。 コンセプトの一つが "80/10理論"で、性能を80%に抑えることによりコストを10%に低減する。
  ・Small衛星: 1,000kg以下
  ・Mini 衛星:  500kg級
  ・Micro衛星:  100kg級
  ・Nano 衛星:  10kg級
  ・Pico 衛星:  100g 級

 英国 SSTL社が開発している TopSat は150kgの Micro 衛星で、2000年に打ち上げた EnviSat は6.5kgの Nano 衛星である。
 2006年4月に打ち上げられたイスラエルの Eros-B は290kgで解像度1m、台湾の Formosat-2 は800kgで解像度2m、韓国の Kompsat-2 は800kgで解像度1mである。
 米空軍は100~500kgの TacSat-1~-3 小型衛星計画を進めている。
2006.08.07 Aviation Week & ST KARI on <0617-080708>
 韓国は7月28日にロシアで、KARI が開発した Kompsat-2 衛星の打ち上げに成功した。 衛星は800kgの 光学画像衛星で、高度685kmを周回中である。 打ち上げにはロシア Khrunichev社と EADS Astrium社の合弁で ある Rockot社のロケットが使用された。
 韓国は1999年には Taurus ロケットにより Kompsat-1 の打ち上げに成功しており、2008年には SAR とデータ リンク及び画像プロセッサーを搭載する Kompsat-5 の打ち上げを計画している。
2006.08.02 Jane's Defence Weekly US military commanders seek low-cost satellite capability to aid missions <0617-080205>
 MIT が$17Mの契約で、ミサイルの発射検知、陸上通信、艦船追尾などに使用する安価な小型衛星の検討を行っ ている。 計画名は ORS (Operationally Responsive Space) で、衛星の寿命は約1年 と考えている。
2006.07.10 Aviation Week & ST All lights green <0615-071005>
 ドイツ議会は先週、軍事通信衛星 SatcomBW Phase2 の打ち上げと、SARLupe レーダ 衛星によるフランスの Helios 2 衛星との画像情報交換の予算化を承認した。
 SARLupe は年末に打ち上げるが、レーダ情報の交換機能は2009年の運用を開始する。 SatcomBW Phase2 も2009年の運用開始を目指し ている。
 議会は併せて、Tiger 対戦車ヘリ搭載用 Trigat ミサイルの予算化を承認した。 Trigat は2014年までに 680発を調達する計画である。
( Herios 関連記事 JDW 2005.01.05)
2006.06.05 Aviation Week & ST Monitoring progress <0612-060503>
 ESA (European Space Agency) は地球観測衛星 Sentinel 1開発の RfP を5月に発簡、秋に企業選 定を予定している。
 ESA は GMES (Global Monitoring for Environment and Security) システムの一部として、 5基の Sentinel 衛星を2011年から打ち上げる構想で、マルチスペクトラル画像衛星である2号 及び高々度測定衛星である3号の RfP は年末までに発簡を予定する。 大気観測赤道静止衛星である4号、低軌道周回偵察衛星である5号の RfP は2008年以降発簡予定で 、打ち上げ時期は2013年以降とみられる。
 GMES には Sentinel 衛星の他、ドイツの Tandem-X 画像衛星等もシステムネットワークに組み込まれる。
2006.05.15 Aviation Week & ST Israeli overhead <0611-051505>
 イスラエルは4月28日に、CCD カメラを搭載した解像度70cmの画像偵察衛星 Eros B をロシアの Start 1 ロケットで打ち上げ、軌道に乗せた。 Eros B は2000年に打ち上げた Eros A と併せて 運用するが、解像度は約二倍優れている。
 イスラエルは軍事用の他、民間への画像提供を行う予定であり、米の NGA (National Geospatial Intelligence Agency) や CIA にも 画像の提供を提案する。
2006.05.15 Aviation Week & ST Fade to black <0611-051504>
 イランや中国の核開発を監視している米国の秘密偵察衛星の半数以上が5年以内に耐用命数 切れとなるが、新たな新型衛星の打ち上げは少なくとも2009年以降となる。
 秘密衛星は現在、KH-1 光学衛星と Lacrosse 画像衛星がそれぞれ4基運用中であり 、1日に16回以上イランの核施設等を監視している。 これらの衛星は10年以内に全て耐用命数切れとなるため 、新たな小型偵察衛星を打ち上げる計画が進められているが技術的問題から遅れている。 この間隙を埋めるため、今春に5基の改善型 KH-1 を打ち上げる予定であったが、Boeing社のストライキの影響で、1基しか打ち上げられていない。
2006.05.07 Chinese Defense Today JianBing-5 / Remote Sensing Satellite-1 Synthetic Aperture Radar Satellite <0610-050701>
 中国が4月27日に、初の SAR 衛星となる Remote Sensing Satellite-1 の打ち上げに成功したと発表した。  衛星の重量は2,700kgで、CZ-4B 打ち上げ機で高度603kmに打ち上げられた。 この計画は軍の予算で進められ 、軍の計画名は JB-5 (Jiang Bing-5) である。
 中国は1970年代末から SAR の開発を行っており、1994年にはリアルタイム画像処理が可能な実用機が就役している。 中国の高精細 SAR 開発は特に台湾海峡における艦船の動向監視を目的に行われている。
 衛星搭載 SAR の開発は1980年代末に開始された。
2006.05.03 Jane's Defence Weekly EROS-B1 boosts Israeli surveillance capability <0610-050304>
 イスラエルが4月25日にシベリアから EROS-B1 (Earth Remote Observation Satellite-B1) を打ち上げた。  EROS-B1 は民間の偵察衛星とされているが主たる顧客は国防省である。 解像度は70cmとされているが、国 防省向けは更に高い解像度となっていると見られている。 EROS-B1 は2005年9月に打ち上げに失敗した軍事偵察衛星 Ofeq 6 を補完す ることになる。
 イスラエルは2007年に SAR 衛星である TechSAR をインドから打ち上げる予定で、更に2年以内で打ち上げ を目指した Ofeq 7 の組立も行われている。
2006.05.01 Aviation Week & ST China's 6,000-lb remote sensing <0610-050104>
 中国は4月26日に、地上探査用のリモートセンジング技術を用いた衛星 RSS-1 (Remote Sensing Satellite-1) を初めて打ち上げる。 RSS-1 は重量6,000-lbで、Taiyuan 発射センタから長征 4B ロケットにより高度375哩まで打ち上げられる。
 中国は今後10年間に18基の Remote Sensing 地球探査衛星を打ち上げる計画である。
2006.04.26 Yahoo 共同通信記事

「イラン偵察の衛星打ち上げ・・・」

<0609-042601>
 イスラエル紙によると、同国は25日にイランの核開発を監視するための偵察衛星打ち上げに成功した。 既に 稼働している別の偵察衛星よりも高性能で、70cmの物体を識別できるという。
 衛星はロシアの基地から打ち上げられた。
2006.02.08 Jane's Defence Weekly TopSat sends first high-res images <0605-020807>
 2005年10月27日にロシアで打ち上げられた英国の小型偵察衛星 TopSat は、12月末に高精細画像の送信を開始 した。
 TopSat は英国宇宙センタと国防省の共同事業で、5~6基の TopSat で地球上全ての画像を 一日一回以上取得できる。
2006.02.06 Defense News Support grows for Israeli air-launched potions <0606-020604>
 イスラエルは次期偵察衛星 Shabit の度重なる失敗から、代案として小型低高度周回衛星を 、航空機から空中発射方式で打ち上げる検討を行っている。
 同国では F-15 による Black Sparrow 弾道ミサイル標的の発射データをベースに、重量100kg以下の小型衛星を$10~ $15Mで打ち上げる検討を行っており、Rafael社と IAI社が共同で MicroSat Ltd. を設立し計画を進めている。
 Shabit による地上からの衛星打ち上げはこれまでに3回失敗しており、7月に予定する TechSAR はインドの衛 星打ち上げロケットを用いて同国発射センタで予定されている。
2005.11.23 Jane's Defence Weekly Israel to launch recon satellite from India <0523-112302>
 イスラエルは Shavit Ⅱ SLV (Satellite Launch Vehicle) の度重なる打ち上げ失敗 ら、次期偵察衛星の打ち上げはインドの Polar SLV を使用することにした。 2006年後半に打ち上げ予定の重 量260kgの SAR 画像収集衛星 TecSAR は、インドの ISRO (Indian Space Research Organization) の 発射基地から民間衛星として打ち上げられる。
 Jericho-2 IRBM を改造した Shavit SLV は、Ofeq 偵察衛星の6回の打ち上げで3回失敗 している。 イスラエルは7月に新型 SLV の発射試験に成功したと発表したが、詳細は明らかになって いない。
2005.11.21 Defense News Spycraft for sale <0601-112105>
 イスラエルはこれまで規制していた軍事衛星技術の転用を緩和し、世界的な民間衛星市場への参加を計画している。
 今年初め、MoD は開発中の最新偵察衛星 TechSAR の輸出を承認した。 TechSAR の打ち上げは2006年に計画 されている。
 10月初めには IAI社とフランス Rafael社の合弁企業 MicroSat社の創設を承認、同社は120kg以下の小型商用衛星 Venus (Vegetation and Environment Monitoring New Micro-Satellite) の開発と販売をめざす。 Venus は2008年の打ち上げ を計画している。
2005.11.14 Defense News India to launch Israeli spy sat <0602-111401>
 イスラエルは次期偵察衛星 TechSAR の打ち上げを、インドの PSLV (Polar Satellite Launch Vehicle) を使用して2006年10月に行う計画を明らかにした。
 TechSAR は同国初の SAR 搭載高軌道衛星で、重量は260kg、当初は国産の Shavit ロケットで打ち上げる計画であったが信頼性に問題があり、発射場所も高軌道衛星打ち上げに適するインドの発射センタとした。
 インドは独自の偵察衛星の保有を検討しており、TechSAR の導入をイスラエルと協議中である。
2005.11.09 Jane's Defence Weekly KOMPSAT-2 launch suffers further setbacks <0523-110907>
 韓国の多目的衛星 KOMPSAT-2 は、2004年にロシアの Bailonur から SS-19 を転用した SLV で打ち上げられる予定であったが、打ち上げ機のトラブルから12月に延期になっている。 トラブルの原因が明らかになってい ないことから、更に延期される可能性がある。
 KOMPSAT-2 は1999年に打ち上げられた KOMPSAT-1 の後継として KARI (Korea Aerospace Research Institute) が開発した重量800kgの 衛星で、モノクロで1m、カラーで4mの解像度を持つ。
2005.10.26 Jane's Defence Weekly Taiwan debates satellite procurement programme <0522-102610>
 台湾では5月20日に打ち上げられた ROCSAT-2 情報収集衛星の後継が議論になっている。 ROCSAT-2 は EADS グループの Astrium社が製作し、Orbital Sciences社製の Taurus XL で打ち上げられたが、Astrium社が中国からの圧 力中国上空での情報収集能力を制限しているため、台湾政府部内で不満が出ている。 ROCSAT-2 後継は2006年中に決定される。
 現在議論になっているのは、ROCSAT-2 の後継を ROCSAT-2 にするか、ROCSAT-6 SAR 衛星にするか、Ikonos などの民間衛星を活用する かで、台湾国家保安局は米国の DigitalGlobe社が運営する民間衛星 Quickbird を推している。
2005.10.13 朝日新聞

インターネット

「神舟六号、偵察能力に警戒・・・」 <0520-101301>
 二度目の有人宇宙船打ち上げに成功した中国は、一連の宇宙計画を平和目的と説明しているが、宇宙技術の軍事利用に対する警戒感は 国際社会に根強い。 とりわけ今回の神舟六号は、日米両国や台湾の軍事施設の偵察任務 を担っているのではないかとの見方がある。
 中国の軍事動向に詳しい専門家は、偵察衛星として重要な機能を果たすはずだと指摘し、2002年に神舟三号が 搭載したカメラの解析度が1.6mといわれたのに対し、六号はより高精度のデジタルカ メラを積んでおり、しかも、有人飛行中は飛行士二人が手分けできるうえ、リモートコントロールでは難しい微妙な手作業も可能なため 、精密な撮影が可能だとしている。
2005.09.05 Aviation Week & ST Chinese in midst of twin-spacecraft recon operation <0518-090503>
 中国人民軍は、2基の宇宙船を使用した継続的な軍事偵察活動を行っており、これは中国の宇宙計画の発展を 示唆している。
 約3tの宇宙船は 長征 2D をブースタに用い、映像撮影用カメラを装備する重量1,650-lbの 回収カプセルを搭載する。
 2基の宇宙船(FSW-21 及び FSW-22)はゴビ砂漠の発射場で同時に発射準備を行い、8月2日に1基を発射し27日後の8月29日にカプセルを 回収、その日のうちに2基目の打ち上げに成功、9月末にカプセルを回収する。
 この技術により軍は一対の宇宙船により約2ヶ月間継続的に所望の映像偵察を行うことが可能となった。
2005.07.25 Aviation Week & ST Radar tracking <0516-072503>
 フランス国防省 DGA は宇宙局 CNES と共同で、2009年に ELINT 実験衛星の打ち上げを計画している。
 DGA と CNES は昨年12月に COMINT 実験衛星 Essaim の打ち上げに成功しており、 これが2度目の共同実験となる。
2005.05.23 Aviation Week & ST Koreans turn to EADS <0519-052304>
 韓国の KARI (Korea Aerospace and Research Institude) は静止型多機能画像通信衛星 Coms の契約を EADS/Astrium社と締結した。 2.4tの衛星は朝鮮半島とその周辺海域をカバーし、地上と海上の画像情報及び気象状況を収集する。
 画像の解像度は500mで、装置は Astrium社が Eurostar 3000 に供給するものと同一 仕様である。
 EADS社は11月に韓国が打ち上げ予定の高解像衛星 Komsat 2 の部品供給や技術援助を行っている他、台湾とタ イの監視衛星打ち上げを受注している。
2005.05.16 Aviation Week & ST EADS wins Milsat pick <0511-051609>
 ドイツは新規に打ち上げる軍用通信衛星 Satcom BW Stage 2 の開発に EADS社を選定した。 契約は3/四期ま でに行われる。
 衛星のシステム構成は現時点では流動的だが、2基の小型中型衛星と予備衛星を周回させるものとみられ、総額は $1.1Bと見積もられる。
 ドイツは当初、仏、英との共同での衛星打ち上げを意図していたが、共同運用の協議が不成功に終わったため、独自計画に踏み切った。
 EADS社はこれまでに英の Skynet 5 システムと NATO の Satcom Ⅴ 計画を受注した 実績をもつ。
2005.04.20 Jane's Defence Weekly Hellos 2A operational service <0509-042010>
 フランス、スペイン、ベルギーの次世代軍事偵察衛星 Hellos 2A は、2004年12月18日の軌道上引き渡しから 3ヶ月間の受領試験を終了し、今月初めに運用が開始された。
2005.03.21 Aviation Week & ST Radar image <0507-032106>
 ドイツで初めての民間情報収集衛星 TerraSAR-X は2006年4月にロシアの Dnepr ロケットを使用して 打ち上げる予定で準備が進められている。 Infoterra社が開発している TerraSAR-X には SAR が搭載され、1日11時間、30目標以上の 画像データを地上に送信することができ、Spotlight モード (5×10km) での解像度は1mである。
 一方、OHB System社が開発中の軍用衛星 SARLupe は、仕様の変更等から当初予定の2005年春の打ち上げが 1年以上遅れる見通しとなっている。 SARLupe は5基の衛星で構成され、昨年12月に初号機を打ち上げた Helios-2 光学偵察衛星ネットワークと連接運用する構想で、2007年から10年間の運用を開 始する予定であった。
( Herios 関連記事 JDW 2005.01.05)
2005.03.09 Jane's Defence Weekly Israel seeks to launch satellite-mounted SAR <0507-030911>
 IAI社の子会社である Elta社が、衛星搭載用 SAR である TECSAR を公開した。 TECSAR は金属繊維で織っ た傘状の軽量アンテナを持つ。
 TECSAR は来年打ち上げられるイスラエルの技術検証衛星に搭載される予定である。
 IAI社は2002年に打ち上げられた Ofeq 5 偵察衛星と交代する Ofeq 7 の完成を急 いでいる。 これは2004年9月に打ち上げに失敗した Ofeq 6 に代わるもので、Ofeq 5 の寿命はあと2年ある。
2005.03 International Defense Review Frence's Helios 2 incorporates infrared for night surveillance <0506-030004>
 12月18日にフランスが、次世代軍事偵察衛星 Helios 2 を打ち上げた。 Helios 2 は Helios 1 と異なり IR カメラを搭載しているため、夜間の偵察も可能になった。
 Helios 2 の主装備は HRZ (High Resolution Zoom) で、Helios 2 の重量4,200k中 HRZ が1,124kgを占めてい る。
 Helios 2 は解像度1mの Helios 1 に対して、高精度モードで2倍、超高精細モード4倍の解 像度を持つ。
 ただ Helios 2 には全天候性がないため、2007年にドイツが打ち上げる SAR-Lupe レーダ偵察衛星や、イタリ アの COSMO-Skymed レーダ偵察衛星と合わせて運用される。
2005.02.14 Aviation Week & ST Direct to the point <0505-021406>
 フランスの Spot Image社は、欧米及びアジア政府機関等への衛星画像情報の販売戦略を強化している。
 同社は米国 NGA (National Geospatial Intelligence Agency) に年間$5~6Mの画像情報を提供しているが、新たに打ち上げる衛星 Spot 5 により3次元高解像ステレオ画像を NGA に売り込む。
 同社は以下の衛星の運用管理にも取り組んでいる。
Pleiades
 仏政府が2008年頃打ち上げ予定の光学画像衛星で、解像度70cm のセンサー2基を搭載する。
Rocsat-2
 台湾が2007年打ち上げ予定の解像度2mの衛星で、EADS社製だが同社は40%以上の投資 を行っている。
Terras
 独政府のレーダ画像衛星で、2006年に打ち上げを予定。
 この他、中国に対し年間 EUR5~6M の売り込み額をさらに増加する働きかけを行っている。
2005.02.07 Aviation Week & ST Intelligent action <0505-020702>
 NSA (National Security Agency) と陸海空軍及び NRO は、軍事情報衛星の新たな開発に向け、研究を進めている。
 昨年12月、NSA は国家保全に関する宇宙情報開発計画を1つにまとめる SSSPO (Space System Special Program Office) を設立した。
 情報衛星技術で技術課題となっているのは、レーザ通信情報の暗号化装置と、搭載するマイクロプロセッサー をより高速、小型化することにある。
2005.01.24 Aviation Week & ST Japanese Recce <0503-012401>
 日本は 2009年以降に打ち上げを予定する第五世代の情報衛星開発に $44Mを充当す る。
 現在日本は光学及びレーダ搭載の偵察衛星を一対で運用している。 JAXA は本来、4基を運用する予定であったが、2003年に H-ⅡA の 打ち上げに失敗、再度2005年に光学衛星、2006年にレーダ衛星を打ち上げる予定である。
 次世代衛星はこれらの機能を大幅に改善するもので、解像度は50cm以上、継続して目標をモニターすると共に 対象の迅速な切り替えが可能となる。
 計画では2010年に光学衛星の、20011年にレーダ衛星の運用開始を予定している。
2005.01.12 Jane's Defence Weekly US Air Force eyes rapid satellite capability <0502-011204>
 米空軍は、455kg級の通信、偵察衛星を、要求されてから数日~数週間で低高度軌道に 打ち上げる実験を、Space-X社製 Falcon 1 ロケットを用いて7月頃(仮置き)に実施する。
 Falcon 1 は、4機種ある DARPA と空軍の共同研究である FALCON (Force Application and Launch from the Continental US) 計画の SLV (Small Launce Vehicle) の1機種で、液体燃料式2段推進ロケットの第1段目は、 洋上で回収して再使用できる。
2005.01.10 Yahoo 共同通信記事

「情報衛星小型化へ研究着手・・・」

<0502-011001>
 政府は、北朝鮮核施設などの監視強化を目的に2010~2011年度に打ち上げる第四世代型の情報収集衛星を大幅 に小型化し機動性を高める研究を、2005年度に着手する。 現行衛星は重さ約2tであるが、第四世代型は 1.2tまでスリム化させる考えである。
 衛星は北朝鮮上空を2日に1回わずか数分間通過するが、衛星の重量がネックとなって方向転換の動作が遅く、複数の 施設を短時間に撮影することが困難だった。
2005.01.06 Yahoo 共同通信記事

「北朝鮮潜水艦の衛星写真 ・・・」

<0502-010602>
 米国の環境保護団体、天然資源保護協会が5日、北朝鮮の潜水艦やミグ戦闘機などを鮮明にとらえた商業衛星の写真多数を公開した。  いずれも老朽化や管理不備が目立ち、北朝鮮の通常兵力は脅威ではないと結論付けた。
 黄海に面した北朝鮮西部の海軍基地には、旧ソ連製のロメオ級潜水艦3隻と、サンオ級沿岸 潜水艦6隻が停泊していた。 また西部の空軍基地では、ミグ機20機が並んでいたが、大半は駐機したままで動いた形跡がない。
2005.01.05 Jane's Defence Weekly France sends Helios 2A into orbit <0502-010507>
 フランスの軍事偵察衛星 Helios 2A が、12月18日に仏領ギアナから打ち上げられた。
 Helios 2 は1995年に打ち上げられた Helios 1 の後継で、重量4.2t、700kmの低高度軌道を周回する。 Helios 2 は IR カメラを搭載 しているため Helios 1 より解像度が高く、24時間の偵察が可能になっている。
 2008年に打ち上げられることになっている Helios 2B は、目下組立中である。
 Helios 2A の打ち上げと共に、背負う形で4基の Essaim SIGIT 衛星が打ち上げられた。 Essaim は120kgで ある。
2004.10.25 Aviation Week & ST 'Space' at war <0421-102507>
 軍事衛星はイラクやアフガニスタンでの通信、航法及び情報取得に効果を発揮しているが、反対勢力の自爆攻撃や仕掛けられた爆発物 の探知や情報には効果が無く、現地指揮官は衛星によるこの種情報の取得について開発を急ぐ様、切実に要望している。
 現在、戦死者の60~70%が IED (Improvised Explosive Device) によるもので、その発見には主として Predator をはじめとする UAV が運用されているが、15kt以上の横風では運用が制限されるため、効果をあげていない。
2004.10.18 Aviation Week & ST New Image <0421-101810>
 フランスの宇宙開発当局は、9月30日にパリで行われた宇宙画像会議で、EU が軍民共用の画像衛星を早期に共 同開発することを提案している。
 これは米に比べ欧州の軍事衛星関連経費が20分の1にすぎず、対テロ情報の取得にも早急に対処する必要を強調しており、 解像度50cm以上、重量350kg以下の小型衛星と衛星のデータリレーシステム、新型複合センサー及びセンサーの 地上ネットワークを開発することを提案している。
 仏は既に衛星と航空機のリンクを試験するため Lola試験衛星を打ち上げており、構想中の解像度0.7mの光学画像衛星 Pleiades は、政府が企図する大型の民間画像システム導入の基礎となる。
2004.10.13 Jane's Defence Weekly Satellite imaging centre opened in Poland <0420-101307>
 中東欧初の衛星情報処理施設 RCOS が、ポーランドに開設された。
 Lockheed Martin、Raytheon、三菱商事、現代社により設立された Space Imaging社とポーランドの Techmex社が、 Ikonos 衛星の画像利用について合意し、地上設備を売却しており、RCOS では Ikonos の画像処理が行われる。
 Ikonos は白黒画像で1m、カラー画像で4mの分解能を持つ。 
【註:】
 IKONOS は、米国の軍事技術をベースに開発され1999年9月に打ち上げられた地球観測衛星で、1994年にこのプ ロジェクトに参画した三菱商事が日本地域の撮影権と販売権を取得しており、三菱商事の100%出資で設立された日本スペースイメージング社 (JSI) が、日本で IKONOS を運用する企業である。
JSI社の HP
2004.09.15 Jane's Defence Weekly Ofeq 6 setback for Israeli surveillance <0418-091503>
 イスラエルが9月6日に、偵察衛星 Ofeq 6 の打ち上げに失敗した。 Ofeq 6 は2002年に打ち上げられた写真 偵察衛星 Ofeq 5 の性能を若干向上させた300kgの偵察衛星で、1mの分解能を持つ。 尚、Ofeq 5 の寿命は2006年まである。
 イスラエルは1988年の Ofeq 1 以来、一連の偵察衛星を打ち上げている。
 Dfeq 6 の打ち上げに使われたのは、3段式固体燃料ロケットの Shavit で、今回は第三段目の故障で失敗した 。 Ofeq 6 は、二段目までで260kmの高度に達したのち、1,500km離れた地中海に落下した。
2004.09.13 Defense News Japan plans to launch 3 satellites <0421-091303>
 日本の内閣情報収集センターが、2007年3月までに3基の衛星を打ち上げるため、来年度予算として$638Mを要 求した。 計画では2006年に1基、2007年に2基の画像衛星を打ち上げる予定である。
 2003年11月にH-2Aロケットの故障で2基の打ち上げに失敗、3月に上げた2基の衛星が情報収集にあたっている。
2004.06.02 Jane's Defense Weekly Taiwanese satellite launched <0411-060212>
 台湾の情報収集衛星 ROCSAT-2 が5月20日に Taurus XL ロケットを使って Vandenberg AFB から打ち上げられ た。
 ROCSAT-2 は主として民間用であるが、軍用としても使用される。
2003.12.10 Jane's Defence Weekly Taiwan expands space-based surveillance  台湾が1月17日に ROCSAT-2 衛星を Vandenberg 基地から打ち上げる。
 ROCSAT-2 は750kgで、高度891kmの低周回軌道に打ち上げられ、1日に地球を14周する 。 ROCSAT-2 の目的は土地利用、漁業資源、災害被害評価、環境保全などのデータを収集する科学衛星とされているが、 解像度は2mであり軍事目的にもしよう可能である。
 ROCSAT-1 は1999年1月に打ち上げられており、現在2005~2006年打ち上げを目指す ROCSAT-3 の開発が進められている。
2003.12 International Defense Review Observation from orbit
= 偵察衛星の現状に関する記事 =
 米軍がアフガン、イランの情報取得に使っている NASA の Terra 衛星、Aqua 衛星に搭載しているセンサ MODIS について、
 ・0.4μ~14.4μにわたる36波のセンサで構成
 ・その内の2波は最悪でも250mの分解能
 ・5波は500mの分解能
 ・残る29波は1kmの分解能
 Randsat-1 に積まれた C-band SAR の分解能は8~10m。 Randsat-2 では3m。
SBR (Space Based Radar) : 右図は SBR のカバレッジ
MicroSat : 米空軍は SAR 搭載で 150kg の Micrisat を3基で編隊飛行させる TechSat 21 を計画中。 
2003.11.17 Defense News Israel,S.Korea cement ties with sales,Intel  韓国はイスラエルからの兵器と軍事技術導入を確実に増やしており、企業間の技術交流も逐次増加している。
 イスラエルの1998年~2002年の軍事輸出額は$13Bで、このうち約$1.5Bが韓国とされ、過去5年間で全体の12%に達する。 韓国は今後5 年間に衛星の打ち上げ、早期警戒機、UAV の導入と F-15K への各種搭載システムとミサイル、誘導爆弾をイスラエルに受注するものとみ られる。
 特に韓国初の偵察衛星 Komsat-2 は2000年1月からイスラエルが共同で開発を進めており、2004年後半に打ち 上げを予定し、センサー等の搭載機器はすべてイスラエル企業が受注するものとみられている。
2003.06.02 Aviation Week & ST Satellite power  英国防省は、米の画像偵察衛星と連携する次世代情報衛星システムの開発導入に向けて準備作業を始めている。
 情報分析計画の一環である Project Picasso と呼ばれるプロジェクトは、冷戦終了時に打ち上げた衛星シス テムの後継として、主に英軍の外征作戦における標的の早期確定を目標に運用する。
 システムの運用によりこれまで Tomahawk の発射等の作戦命令に要した72時間を、最短で24時間まで縮小することが可能となる。
 国防省は計画が秘事項であるとして内容を明らかにしていないが、システムは DGIA (Defense Geographic and Imagery Intelligence Agency) が運用し、米の NIMA が開発を進めている NSGI (National System for Geospatial Intelligence) システムとリンクし、画像情報を相互活用することができる。
2003.03.31 Inside the Navy Naval Research Laboratory working on tactical micro-satellites  米海軍 NRL (Naval Research Lab) は 戦域で独自に運用する超小型戦術衛星を潜水艦から 打ち上げる構想研究を行っている。
 この構想は SSGN から衛星を打ち上げ、数ヶ月間艦隊が戦域で運用するもので、既存の衛星が使えない場合に GPS 誘導兵器への目標指定や戦域の画像情報取得等に活用する。
2003.01.06 読売新聞

インターネット

情報収集衛星3月打ち上げ  政府は6日、日本初の情報収集衛星2基を今年3月下旬に、種子島宇宙センター H2A で打ち上 げる方針を決めた。 宇宙での作動状況の点検を経て、7月に本格稼働する見通しだ。
 情報収集衛星は、光学センサー搭載衛星と、合成開口レーダー搭載衛星の2種類で、光学センサーは地上にある約1mの 分解能を持ち、デジタルカメラと同様の画像を撮影できる。 合成開口レーダーの分解能は1~3mで、白 黒画像しか撮影できないが、光学センサーが雨天などの悪天候や夜間で撮影できない分をカバーすることが可能だ。
 それぞれの衛星は上空400km~600kmで、1日に地球を南北の方向に15~20周回する。  地球の自転とあいまって、地球上のあらゆる地点を最低でも24時間に1回、撮影することが可能となる。
 2002、2003年度の2回に分け、2基ずつ打ち上げる計画で、8月にも2基を打ち上げる。 4基分の総費用は約 2,000億円。 2006年度には同型の予備機を2基、2008年度には分解能を0.5m程度まで向上させた 第2世代衛星をさらに2基配備する。
2002.12.23 Aviation Week & ST H-2A launch puts Japan on earth watch  日本の NASDA は12月14日、種子島宇宙センターから地球観測衛星 Adeos-2 (Advanced Earth Observing Satellite) 「みどり」の打ち上げに成功した。
= 今後の衛星打ち上げ予定 =
 ・2003年2月:日本初の偵察衛星 2基(解像度1mの光学センサーを搭載;1基、解像度1m~3m の SAR を搭載;1基) プライムは三菱電機。
 ・2003年8月:偵察衛星 2基
 ・FY-2003:GPS 搭載の MT-SAT-1R
 ・FY-2004:ALOS (Advanced Land Observation Satellite) 及び ETS-8 試験衛星
 ・FY-2005:Selene Lunar Surveyor 及び超高速インターネット衛星 Winds
 2005年には国際宇宙ステーション建造資材運搬に H-ⅡA が使用される。
2002.12 International Defense Review The all-seeing eye above
= 航空機/衛星搭載対地センサの現況と趨勢 =

 MC2A (Multi-sensor Command and Control Aircraft) は、MP-RTIP (Multi- Platform-Radar Technology Insertion Program) を 767-400ER に搭載する E-8 JSTARS の後継機。
 Spiral 1 で UAV や SBR (Space-Based Radar) などの情報を統合。
 Spiral 2 で AMTI を搭載して E-3 Sentry AWACS の役割を統合。

 AGS は MC2A のヨーロッパ版、MP-RTIP を基本として SOSTAR-X の技術も 導入。 英国はASTOR

 その他 AMSTE システム及び各種レーダの紹介。

2002.11.06 Jane's Defence Weekly China launches new photo-recinnaissance satellite  中国が10月27日に ZY-2 (Zi Yuan-2) シリーズ2番目の写真偵察衛星 を打ち上げた。
 ZY-2 はブラジルと共同開発した ZY-1 地球資源衛星の軍用型で、重量1.5t、490~495kmの低軌道(ZY-1 は774km)を飛行し、地上目標 の解像度は10~20cmと見られる。
 最初の ZY-2 は2000年9月1日に打ち上げられた。
2001.11.04 Aviation Week & ST US declassifies more cold war recce satellite imagery  NIMA (National Imagery and Mapping Agency) はこのほど、1963~1980年に 2基の偵察衛星 ( KH-7 及び KH-9 )から撮影した約 5万枚の画像を公表した。
 これは 1995年の1960~1972年分、約86万6千枚に続く秘区分指定解除によるもので、解像度は現在の民間衛星画像に 勝とも劣らない。
 KH-7 の画像は1966年4月20日にソ連ドルトン空軍基地を撮影したもので、39機の長距離戦略爆撃機とその他航空機及び建造物が 確認できる。br>  挿入写真は航空機が TU-95 Bear であることを確認し得る解像度を示している。
2002.09.02 Aviation Week & ST Intel operations delayed as Iraq, Al Qaeda loom  イラクやアルカイダの動向を探るために必要な NRO/NSA の情報衛星の打ち上げが1年以上遅れる模様。
 計画では現在稼動していなければならない 2基の大型盗聴衛星は、技術/管理上の種々の問題から打ち上げが延び延びとなっており、 ケープカナビラルの発射センターに打ち上げ用の Titan ⅣB/Centaur ブースターが約 6ヶ月も設置されたままとなっている。
2002.08.07 Jane's Defence Weekly Russia launches second Araks satellite  ロシアが7月25日に、写真偵察衛星 Araks を打ち上げた。 今回の Araks は1997年に次ぐ2機目となる。
 Araks は民間用の Lomonosov の発展型で、軍民両用に使用される。
2002.07.22 Defense News Earlier launch for Space-based radar unlikely,sourcess say  対テロリズム戦に有効とされる偵察監視用 Space-based radar 衛星の打ち上げは2010年以降 となる。
 新衛星の打ち上げは当初、2008年に計画されたが、昨年9月11日のテロ攻撃の後、予算の優先順位が下げられている。
 DoD と空軍は次世代の偵察監視用として航空機搭載システムを優先しており、企業が提案している 2008年打ち上げは難しい状況にある。
2002.07.08 Aviation Week & ST ImageSat to expand satellites, customers  ISI (ImageSat International) 社は 商用画像衛星の増加運用と新規取り引き先の開拓を計 画している。
 同社は現在、カラー映像の Eros (Earth Remote Observation System) A-1 を 2000年12月に打ち上げ運営しているが、更に高性能の Eros B-1 4基の打ち上げを 2基ずつ 2004年と 2005年に計画している。
   Eros A-1 は高度 480kmで解像度は 1.8m、Eros B-1 は高度 550~600km で解像度は 0.67m
  同社は米、蘭及びイスラエルの共同企業で、打ち上げロケットはロシアの SS-25 ICBM の改修型を用いている。
2002.05 International Defense Review USAF plots return to space
= クリントン政権下の8年間封印されていた宇宙防衛が、再始動 =
 1991年の湾岸戦争は、宇宙を活用した初の戦争と考えられている。 GPS が戦場で使用されたのも初であり、DSP (Defense Support Program) 衛星が TBM 発射位置の評定に活用された。
 米国は、1994年の大統領令 23 により、民間の画像取得衛星の活動を、国家安全のため制限できることになっ ている。
( 以下の様な米空軍の宇宙活動計画の紹介 )
・次世代 GPS である GPS Block Ⅲ
KE-ASAT
・各種 surveillance system
・各種 launch vehicle
・その他
2002.04.17 Jane's Defence Weekly Russia begins to expand early warning satellite network  4月1日にロシアは、Oko 級ミサイル早期警戒衛星 Cosmos 2388 を打ち上げた。 Cosmos 2388 は既に軌道上にある Cosmos 2340, 2342, 2351, 2368 と共に、5個の衛星によるミサイル早期警戒網を 構成する。
 一方。昨年8月には、第2世代ミサイル早期警戒衛星である Prognoz級衛星の Cosmos 2379 を、東経80゚の静止軌道に打ち上げている。
 Cosmos 2379 は10月15日に一旦この位置を外れ、12月15日に東経336゚の位置に静止する。 ロシアは今年末に2番目の Prognoz級衛星の 打ち上げを予定しており、多分更に1基が打ち上げられると想像される。
2002.04.04 日経新聞 日本見下ろす巨大物体

  米国の極秘衛星か

 日本の NPO 「日本スペースガード協会」が、岡山県美星町に設置した口径1mの望遠鏡が、日本を見下ろす静止軌道上 に、継続的に軌道制御をしている直径約50mの巨大衛星があるのを発見した。
 米空軍が公表している人工衛星リストにないことから、通信傍受用の極秘衛星と見られ、エ シュロンに組み込まれている可能性もあると見られる。
2002.03 Jane's Missiles & Rockets Raytheon to develop LADAR sensor  Raytheon社は、米陸軍の ADLT (Advanced Discriminating LADAR Technology) 計画の元 に、GMDS で使用する EKV の目標識別能力を向上させるため、 RRDI (Range-Resolved Doppler Image) 技術を用いたレーザレーダ (LADAR) を開発している。
 RRDI技術を用いることで LADAR は、光学カメラが目標を識別するより遠方で識別ができるようになる。
2002.01.09 Inside Missile Defense Army must change as demand for space-basec capability grows  米陸軍は今後増大する宇宙軍事活動と近い将来の Objective Force 編成に関連し、宇宙作戦将校 (SOO:Space operation officer) の増員を要求している。
 米陸軍宇宙司令部 (USARSPACE) では昨年 8月、初めての Space operation officer 教育課程が終了した。 SOO は宇宙関連活動の調 整、宇宙システム故障時の偶発事案対処計画展開、情報取得の支援等を行い、Objective Force 関連には現在 10名が配置されている。