JDRADM に関する報道

年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2012.03 Jane's Missiles & Rockets US defence cuts will hit missile programmes <1205-030022>
 米国防総省が打ち出した国防費削減は、ミサイル分野にも影響を及ぼしている。 削減の対象となったのは開発中止に なった JCM に代わる JAGM と、空中センサである JLENS であるが、AIM-120 の最 新型である AIM-120D や、次世代の AAM/ASM 両用ミサイル JADRDM も先行き不透明である。
2012.02.13 Defense News U.S. Air Force trims procurement, R&D in 2013 budget <1203-021302>
 米空軍のFY13予算は、前年の$162.5Bから$154.3Bに減額されている。 その結果装備品購入費は$3Bの減額、研究開発 費は$500M減額されている。 これにより F-35A の調達機数は当初計画の24機から19機に減り、MQ-9 Reaper も前年の48機が24機に減る。
 軽攻撃機 LAAR 及び Global Hawk Block 30 は計画中止になり、AAM/ASM 両用の JDADM はFY13に計上されなかった
 一方次世代ステルス爆撃機はFY13に$292Mが計上されており、2017年までに$6.3Bを支出する計画である。 宇宙関係 では再使用型ブースタ EELV 4基、GPS Ⅲ 2基、SBIRS 2基が計上されている。
【 EELV 関連記事:1011-092011 (AW&ST 2010.09.20)】
2011.02.25 Yahoo Searchina 記事

「中国ステルス戦闘機『殲20』に対抗する米新型ミサイルの模型公開」

<1103-022501>
 Raytheon社が20日、 AIM-120 および AGM-88 に代わる次世代 AAM/ASM 両用ミサイル JDRADM の模型を発表した。
 米空軍は本来2014年に開発を開始する計画だったが、新国防予算をみると2013年に前倒し発注される可能性がでてきた。 米国が中国の J-20 の出現を受け、計画を1年前倒ししたと見られる。
2010.08.16 Aviation Week & ST Big stick <1009-081606>
 空自F-X に AMRAAM 発展型か Meteor のような長射程 BVRAAM を 装備して中国の AEW&C を遠距離から攻撃したいとしているが、米国も同様に長射程 AAM の必要性を感じている。
 AMRAAM の後継に位置づけられている JDRADM は、FY12に予算が確保されても完成までには12年かかる。 米海 軍は射程が70~80kmある中国の PL-12 に対抗するため、AMRAAM より長射程の AAM を必要としている。
2010.05.31 Aviation Week & ST In line <1007-053106>
 米空軍 ACC は再度、AAM/ASM 両用ミサイル 空軍 JDRADM を正式の計画に格上げ しようとしている。
 JDRADM は AIM-120 に HARMARGMSEAD/ DEAD 能力を持たせるもので、現在は SEAD/DEAD 装備を搭載できない F-22 の機内弾庫に搭載できる。
【 JDRADM 関連記事:0811-092208a (AW&ST 2008.09.22)】
2009.09 Jane's Missiles & Rockets USAF's review of JDRADM planned for Fiscal Year 2010 <0910-090017>
 米空軍がFY10に JDRADM(註:空対空、空対地両用ミサイル)の統参本部による要求評価を受ける計画である。  JDRADM の予算はFY09に$7Mが配当され、5月に提出されたFY10でも、研究に$6.8M、リスク低減に$2Mが要求されている。
 計画ではFY14に開発が開始され、FY22に IOC になる。
2009.06.22 Aviation Week & ST Anti-radar reshaping <0908-062208>
 米空軍が進めている AAM/ASM 両用ミサイル JDRADM の開発はFY10に部分的な予算が認められた。 この結果2012~2014年に開発が開始 され、2022年に装備化できる見通しが付いた。
 JDRADM は AIM-120 ファミリに位置づけらる中距離 AAM で SEAD 任務も担うことになる。 胴径が AMRAAM と同 じ7吋であるため F-22 や F-35 の機内弾庫に搭載できる。 F-22 や F-35 は機内弾庫の搭載量が限られているため、 両用ミサイルは運用に柔軟性を発揮できるようになる。
 この計画にはRaytheon社のほかに、Lockheed Martin、Northrop Grumman、ATK の三社がチームを組むことを表明しており、Boeing社も競争に参画する可能性がある。
2009.05 Jane's Missiles & Rockets USAF seeks to fund dual-role missile studies <0907-050007>
 米空軍研究所 (AFRL) が3月4日にメーカに対し、両用(註:空対空/空対地)ミサイル JDRDAM の技術検証計画 (JDRDAM-TD) への参画を求める文書を発簡した。 計画は二段階からなり、Task 1 は各社 $1.35Mずつで10ヶ月かけコンセプト開発を行う。 その後1社が選定されて$15.3Mで25ヶ月間の Task 2 に入り、ディジタル設計及びコンポーネントの試作を行う。 Task 2 は状況により$30Mまで拡大される可能性がある。
 JDRDAM-TD の課題は、射程延伸、誘導装置一体型信管、弾頭などである。
【 JDRADM 関連記事:0811-092208a (AW&ST 2008.09.22)】
2008.09.22 Aviation Week & ST Two for one <0811-092208a>
 F-35 は機内弾庫の制約から、爆弾等の他に AIM-120 AMRAAM を2発しか搭載できず、AGM-88 HARM は機外装備し かできない。 このため米空軍と海軍は、空対空、空対地両用で機体弾庫に搭載できる JDRADMAMRAAM と HARM に 代えて装備する検討を開始した。 JDRADM の装備化時期は2022年に仮置きされている。
 これとは別に、F-35 の弾庫に AMRAAM 大のミサイルを6発搭載する super-packing の検討も進められている。
【 JDRADM 関連記事:0809-080407 (AW&ST 2008.04.07)】
<0811-092208b>
 米海軍は AARGM開発を完了し、1,750発を単価$400,000~500,000で要求した。 海 軍研究所は今後、Aerojet社と共同のロケットモータのダクテッドロケットラムジェット化(註:HSAD )など、次 の改良を目指している。 一方 Raytheon社は空軍に、HARM に GPS/INS を取り付け、電波放射を停止したレーダもねらえる様にした HDAM を提案している。
2008.08.04 Aviation Week & ST Two birds, one stone <0809-080407>
 米空軍の調達責任者が、空軍の空投兵器は今後、空対空/空対地と多用途化すると言っている。 空軍研究所 (AFRL) が開発を進めている空対空/空対地両用ミサイル JDRADM は Boeing社が弾 頭、信管、誘導方式の検討を行っている。
【 JDRADM 関連記事:0717-080013 (JMR 2007.08)】
 一方 AIM-120C7 に GPS 受信機と双方向データリンクを取り付け、先端のアンテナをコンフォーマル化した AIM-120D の発射試験は5月22日に行われたが、二次電池の不具合で試験は失敗した。
【 AIM-120D 関連記事:0721-100109 (AW&ST 2007.10.01)】
2007.08 Jane's Missiles & Rockets Boeing receives contract for second-phase USAF DRADM-T <0717-080013>
 DRADM-T (Dual Role Air Dominance Missile-Technology) 計画は、Boeing、Lockheed Martin、Raytheon の 各社が参加した6ヶ月間の Phase 1 を完了し、Boeing社が$4.2Mで32ヶ月間の Phase 2 を受注した。 DRADM-T は JDRADM (Joint DRADM) 開発に伴う数件の研究開発の一つで、ミサイルの推進及び制御の開発を行う。
 JDRADM は2018年量産開始の対地対空ミサイルで、全長3.65m、胴径180mmと AIM-120C と同 寸になっている。
( JDRADM 関連記事 JMR 2004.09)
 JDRADM が対象とするのは超高運動性固定翼機、回転翼機、UAV 及び CM で、SEAD/DEAD (Suppression of Enemy Air Defense/Desrtuction of Enemy Air Defense) でとして対地攻撃にも使用する。
2007.02 International Defence Review In search of the perfect missle: datalinks, helmets, enhancements <0705-020012>
= 最新 AAM の動向に関する5頁にわたる特集記事 =
AIM-120D
 P3I Phase Ⅳ と呼ばれていた AMRAAM で2010年前半に運用が開始される。 AIM-120C7 を元に GPS/INS 双方向データリンクが搭載される。
JDRADM
 2011年に開発が開始される JDRADM (Joint Dual Role Air Dominance Missile) は長距離から短距離まで使用でき、超音速戦闘機の ほか UAV、ヘリ、CM や地上の防空組織からも発射できる。
( JDRADM 関連記事 JMR 2004.09)
AIM-9X Block Ⅱ
 2009年に配備される Lot 8 以降の AIM-9X で、データリンクと AOTD (Active Optical Target Detector) が付加される。 データリンクの付加により LOAF (Lock On After Launch) が可能になり、 射程は倍増する。
AIM-9X Block Ⅲ
 2020年頃の配備を予定している構想。
長射程 AIM-120D
 2020年頃の配備を予定している構想。
2006.06 Jane's Missiles & Rockets US Air Force launches dual-role missile studies <0615-060028>
 米空軍が、空対空、空対地両用ミサイルを開発する DRADM-T (Dual Role Air Dominance Missile-Technology) 計画を開始する。
 計画では2006~2010年の Phase Ⅰ として$5.8Mで三社を指名する。
(関連記事 AW&ST 2006.04.10)
2006.04.10 Aviation Week & ST Aimpoint adjustment <0609-041007>
= 米海空軍の新たな精密誘導兵器開発状況 =
DRADM (Dual-Role Air Dominance Missile)
 空軍が研究中の AAM/ASM 兼用ミサイルで、シーカ、弾頭の構成要素研究を2010年までの計画で$6M を投じて実施中である。
( DRADM 関連記事 JMR 2004.09)
MPLM (Multi-Purpose Loitering Missile)
 Raytheon社が海軍向けに独自研究を進める短距離遊弋巡航型ミサイルで、昨年末に実験用飛翔体の飛行試験を 行っている。 全長10呎、GPS 誘導で射程は約50km6時間の遊弋が可能で、価格は $125,000~$150,000を目標とし、安価版 TacTom をめざす。 海軍の予算化は未定。
Brimstone の改善
 Boeing社は MBDA社と提携し、JSF に搭載予定の対装甲ミサイル Brimstone の改善を計画中である。 改善は GPS の搭載、Thermobaric 新型弾頭の採用の他、射程を34kmまで延伸する。
2005.08.10 Jane's Defence Weekly Aiming for the high ground <0517-081006>
= 列国の主な AAM 開発計画に関する5頁にわたる特集記事 =
AIM-9X
 米空軍は、現有4,400発の AIM-9M を、2012年までに4,000発の AIM-9X に換装する。
AIM-120C5/C7, AIM-120D
 -120D は双方向データリンクや GPS 誘導の採用で、射程が50%延伸。 2007年後半に運用開始。
( AIM-120D 関連記事 JMR 2004.09)
JDRADM (Joint Dual Role Air Dominance Missile)
 空対空、空対地両用ミサイル。
( JDRADM 関連記事 JMR 2004.09)
MICA EM/IR
ASRAAM
IRIS-T
 2003年にドイツが1,250発を発注。
Meteor
Python 5(イスラエル)
Derby(イスラエル)
R-Dater / A-Darter(南ア)
Astra(インド)
MAA-1 Piranha(ブラジル)
Tien Chien Ⅱ(台湾)
AAM-4 (Type-99) / AAM-4改(日本)
AAM-5(日本)
KS-172(ロシア)
 超長距離 AAM。
( KS-172 関連記事 JMR 2004.03)
R-27, R-73, R-77(ロシア)
PL-12 (SD-10)
2004.09 Jane's Missiles & Rockets US palns improved missiles to maintain air-to-air supremacy <0421-090001>
 米海空軍は、今年末に配備が開始される AIM-120C-7 に続いて、2000年末までに少なくとも更 に2種類の AMRAAM 改良型を計画している。
 改良型 AIM-120C-7 は2008年2/四半期を目指したソフトの改善型で、ECCM 能力が向上する。 次の AMRAAM は、P3I Phase 4 の結果を取り入れた AIM-120D で、ソフトウェアとデータリンクの改善によ る HOBS (High-Angle Off-Boresight) 能力の改善が図られる。 更にロケットモータも更新され、HTPE (Hydroxy-Terminated Polyether) を燃料とした2パルス式の AIM-120C-7 より長いロケットモータになる可能性 がある。 新型の双方向データリンクは、MBDA社の Meteor AAM や、PAC-3 MSE でも採用 される。
 長期的な計画として米海空軍は、空対空/空対地両用 JDRADM (Joint Dual Role Air Dominance Missile) を考えている。 JDRADM は F-35、F/A-22 のほかに、UCAV への搭載も考えられている。  但し計画はまだ初期段階にある。
( JDRADM 関連記事 JDW 2004.01.07)
2004.01.07 Jane's Defence Weekly USAF missile plans look to maintain air supremacy <0401-010707>

 米空軍は2015年頃に実用化する次世代 AAM の開発計画を検討している。
 このミサイルは限定的な対地攻撃も可能な、格闘戦/中距離両用 AAM で、Dual-Range/Dual Role Missile と呼ばれている。

 対地攻撃は SEAD が主になる模様である。