JLENS に関する資料

年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2023.09.08
 15:22
Inside Defense Key Army general calls for JLENS-like system for Guam defense, wants very high elevated sensor <2310-090808>
 米軍が2004年にグアムの
CMDとしてJLENS復活させ2018年に終了させていたが、陸軍SMDC司令官兼宇宙軍IMD JFC司令官のカーブラー中将が、これを緊急の課題として提起している。
2016.03.16 Jane's Defence Weekly US Army requests more funding to re-foat aerostat <1605-031607>
 米陸軍が議会に対し、メリーランド州に2基ある
JLENS係留気球のうち1基の係留が外れた2015年10月28日の事故について、 計画継続に$27.2Mを要求した。 議会はFY16予算のJLENS経費について削減を決めている。
2016.02.26 Stars & Stripes Tests find that the Pentagon's JLENS radar blimps can't track 'some high priority targets' <1603-022605>
 低空目標捕捉用レーダを搭載した米陸軍の係留気球
JLENSには、ソフトとハードの両面で問題があることが、国 防総省の試験評価(OT&E)部門の報告書で明らかになった。
 JLENSには高密度で来襲する目標に対処することが求められているが、ある種の目標はその対象に含まれていなかった。
2015.11.04 Jane's Defence Weekly US Army JLENS aerostat cuts loose from mooring <1512-110405>
 米陸軍の
JLENS が10月28日に係留が外れ、1哩以上の長さがある係留索を引きずりなが 、ペンシルバニア州上空を漂流した。 戦闘機が JLENS に追随した。
 係留が外れた理由は明らかにされていないが、製作した Raytheon社によると係留索は100ktを超える強風にも耐えられようになっているという。
2015.10.29 Yahoo 時事通信記事

「軍の飛行船が漂流=180キロ飛び『着陸』―米」

<1511-102901>
 ワシントン首都圏防空用の米軍の係留気球(註:
JLENS)が28日午後、係留先の東部メリー ランド州ボルティモア近郊の陸軍施設から長さ2km以上のケーブルを垂らしながら漂流した。
 飛行船は北に向かって数時間、操縦できない状態で飛行を続け、180km離れたペンシルベニア州モンツアー郡に尾部と残りの部分に分かれて不時着した。
2015.08.19 Military Times Second airship launched in test of missile defense system <1509-081903>
 米陸軍が19日、東海岸ミサイル防衛の一環として2機目のレーダ搭載係留気球
JLENS を、試験のためボルチモア近く に係留した。
 JLENS は高度10.000ftに留まり、ニューヨーク州の一部からノースカロライナ州アウターバンクまでの360゚をカバーする。
【註】
 全長71mの JLENS は、捕捉距離550kmの監視レーダを搭載する気球と、AN/MPQ-64 Sentinel を軽量化した AeroSentinel 射統レーダを搭載した気球がの2機が、セットで運用 されるシステムである。
2014.12.18 Defense News NORAD launches unblinking eye Friday, but don't freak <1501-121805>
 北米防空軍
NORADCM などの監視のため、19日にレーダを搭載した全長250ftの係留気球 JLENS を揚げる。 JLENS はテキサス州と同じ広さを30日間にわたり監視する。 これは3年間に及ぶ JLENS の評 価試験の一環でもある。
 担当する米陸軍第263AMDC(註:South Carolina Army National Guard 隷下)司令官は、JLENS の採用で 防空部隊の対応に4~5分の余裕ができると述べている。
2014.06.29 Defense News Powerful radar blimp to surveil Washington, Baltimore, out to sea <1407-062906>
 米陸軍は捜索距離340哩のレーダを搭載した係留気球
JLENS を開発し、現在2個システムを装 備しているが、そのうちの1個システムをメリーランド州 Aberdeen 陸軍試験場(註:Washington DC の北東100km)に配備する準備を進めている。
 JLENS は Aberdeen の上空10,000ftに係留され、海上からワシントンやボルチモアに侵入するミサイルや航空機の監視にあた る。
2014.02.19 Jane's Defence Weekly DOT&E report calls for realistic JLENS tests <1404-021909>
 米国防総省
OT&E監 (DOT&E) が最近発簡した報告書で JLENS について、実際の 様相に近い評価試験を実施すべきであると指摘した。
2013.10 Jane's Missiles & Rockets AMRAAM engages a JLENS-cued target <1311-100014>
 米空軍と陸軍が7月17日に協同で、JLENS を用いた対艦 CM を模した標的に対する空対空戦闘 の試験を実施した。 JLENS は目標の捕捉追随を行い、その諸元で F-15E が AIM-120C7 を発射し、標的を撃墜した。
 これにより JLENS は、Patriot、SM-6、AMRAAM の射撃能力を実証した。
2013.09.04 Jane's Defence Weekly Next test for JLENS: Defend Washington air space <1310-090408>
 JLENS の次回の試験は2014年9月に行われ、目標の捜索と NASAMS の射撃管制を実施する。
 JLENS はワシントン首都圏に配備され、NORAD の統制下に首都防空をになう。
2013.08.14 Jane's Defence Weekly JLENS directs AMRAAM to target <1310-081402>
 JLENS レーダ搭載係留気球が、AMRAAM の発射管制を行い、対艦ミサイル (ASCM) を模した標的を撃墜した。
 7月17日に行われた試験で JLENS は 目標の捕捉追随を行い、そのデータを Link 16 を通じて AMRAAM を発射した F-15E に送った。
 この結果 JLENS は陸海空軍で有効であることを実証した。
【註】
 JLENS は、捕捉距離550kmの監視レーダを搭載する気球と、AN/MPQ-64 Sentinel を軽量化した AeroSentinel 射統レーダを搭載した気球が、セットで運用されるが、この 試験では両方を用いたのか、AeroSentinel 搭載機だけが使用されたのか明らかではない。
2013.07.31 Jane's Defence Weekly US Army advances JLENS testing <1309-073102>
 米陸軍が2012年末に続く JLENS 二回目の初期部隊試験を、5/4~6/14に実施した。 この試験は来年行われる運用試験の準備として行われた もので、JLENS は連続20日間の滞空を行った。
2012.11 International Defence Review NIFC-CA test uses JLEMS <1212-110003>
 米海軍と陸軍が9月に、JLENS を用いた SM-6 の発射試験を WSMR で行い 、CM 標的の撃墜に成功した。
 試験は観目線外交戦を可能にする NIFC-CA 防空ネットワークを介して行われた。
2012.11 Jane's Missiles & Rockets JLEMS guides SM-6 against a cruise missile target <1211-110011>
 米海軍と陸軍が CEC を経由した JLENS の捕捉した目標情報で、ASCM を模擬した標的を SM-6 で撃墜した試験に成功した。
 JLENS は射撃に十分な精度の目標情報を取得でき、捜索範囲は550kmと見られている。
2012.10 Jane's Missiles & Rockets US Army certilies soldiers to deploy with JLENS <1211-100017>
 米陸軍が JLENS 操作員30名訓練を完了した。
 一方米海軍は JLENS を用いたミサイル及び舟艇群の捕捉を検討しており、Aegis と統合した検証試験を2~3週間以内に開始する。
2012.09.19 Jane's Defence Weekly JLENS tracks swarming small boats in latest test <1211-091907>
 Raytheon社が9月10日、6月に JLENS を用いた高速小型舟艇標的の捕捉追随に成功したと発表した。
 JLENS は本来 CM や固定翼/回転翼機の捕捉追随用に開発されたが、Raytheon社は用途の拡大を目指している。
2012.08.29 Jane's Defence Weekly US certifies soldiers to deploy JLENS <1210-082904>
 米陸軍が JLENS の初めての操作員教育を完了した。 教育を受けたのは30名で、座学及び模擬装置での教育が行われ た。
2012.08.14 Defnse News U.S. Army aerostat program proceeds; deployment uncertain <1209-081403>
 JLENS 計画は1998年に開始され、2005年から Raytheon社が開発を行っている。 JLENS を装備する部隊である A中隊 /3ADA の100名の訓練は完了しているが、陸軍は予定通り EMD が完了するFY14に配備するとして いるが、この時期は不確定である。
2012.07.02 Aviation Week & ST Standing watch <1208-070215>
 JLENS を用いた PAC-3 による CM 迎撃試験が4月26日に行われ成功した。
 JLENS は全長74mの係留気球で、監視レーダ搭載と射統レーダ搭載の2基で構成され、高度10,000ftに30日間係留される。
2012.06.06 Jane's Defence Weekly Pentagon: JLENS now 'essential to national security' <1207-060604>
 米国防総省の調達責任者が5月24日に国会議員に書簡を送り、FY13末に EMD 段階の T&E を完了する JLENDS について、米本土防衛に不可欠であり、他に代替手段がないと述べた。
2012.03 Jane's Missiles & Rockets US defence cuts will hit missile programmes <1205-030022>
 米国防総省が打ち出した国防費削減は、ミサイル分野にも影響を及ぼしている。 削減の対象となったのは開発中止に なった JCM に代わる JAGM と、空中センサである JLENS であるが、AIM-120 の最 新型である AIM-120D や、次世代の AAM/ASM 両用ミサイル JADRDM も先行き不透明である。
2011.02.06 Aviation Week & ST Looking east <1203-020605>
= 米国防費のFY13要求の解説記事 =
・FY13要求は総額$613.4B
・向こう10年間で$487Bを削減
・アジア太平洋重視を反映して、初の洋上基地
戦闘機60個飛行隊中6個123機を削減、内訳は A-10 102機、旧式 F-16 21機
EPAA は推進、PTSS 衛星及び SM-3 BlockⅡB は疑問
JLENS規模縮小
2012.02 Jane's Missiles & Rockets JLENS test site inaugutated at White Sands <1203-020008>
 Raytheon社が WSMRJLENS 用の試験設備を開設した。
 JLENS は74mの係留気球2機に、それぞれ監視レーダと射統レーダを搭載し、高度10,000ftに滞空させるシステムである。
2011.09 Jane's Missiles & Rockets JLENS completes seven-day endurance test <1110-090007>
 6月17日に JLENS一週間にわたる飛行試験を完了した。 JLENS は 10,000ftの高度に30日間滞空することが求められている、監視レーダ搭載と射統レーダ搭載の2機からなる係留気球であるが、6月の試験で は捜索レーダ搭載型のみ飛行した。 試験はまだ継続している。
2011.08.31 Jane's Defence Weekly JLENS to conduct endurace test <1111-083105>
 TCOM社製74m係留気球2機に、それぞれ全周捜索レーダと射統レーダを搭載して高度10,000ftに30日間滞空させる JLENS が、9月9日から14日間の滞空試験を実施した。
 米国防総省は7月に、JLENS EMD 試作機の製作に追加支出を決め、2012年4月には JLENS を用いた Patriot の射撃試験を行って、2012年9月に量産移行の決定(註:milestone C )を行う。
2011.02.23 Jane's Defence Weekly MEADS nears the end of the road <1104-022301>
 米国防長官官房 (OSD) が2月14日、米国は2013年の D&D 終了をもって MEADS 計画から撤退 すると発表した。 更に翌日にはドイツが、同じく MEADS からの撤退を発表した。 共同開発国であるイタリ アは、まだ態度を表明していない。
 MEADS 計画からの撤退後、ドイツは米国に従って Patriot の改良の道を選ぶと見られるが、Patriot を装備していないイタリアは SAMP/T の調達増になると見られる。
 これに先立ち米国は、SLAMRAAM 及び JLENS計画中止も決めており、 今後の優先施策は基地防護と C-RAM に向けられることになる。
2010.11 International Defence Review Eyes down: at last a viable role for airships? <1012-110014>
= 監視偵察用飛行船/係留気球に関する4頁の記事 =
HAV-304 LEMV
 米陸軍の計画。
【 LEMV 関連記事:1008-070511 (AW&ST 2010.07.05)】
ISIS
【 ISIS 関連記事:0906-051811 (AW&ST 2009.05.18)】
TCOM Model 71M
 Elta社製 APR 監視レーダを搭載。 インドとイスラエルが装備。
TCOM Model 17M
 米陸軍が今年、RAID 計画として28機を調達。
TCOM Model 74M JLENS
 JLENS は TCOM社製 Model 74M、Raytheon社製 JLENS PTIR レーダを搭載し、高度15,000ft 720時間係留する。 2009年8月25日に初飛行した。
HALE-D
【 HALE-D 関連記事:0906-051811 (AW&ST 2009.05.18)】
2010.06.07 Aviation Week & ST Radar-carrying anti-cruise-missile aerostats prepare for tests <1007-060703>
 Raytheon社が米陸軍向けに開発しているレーダ搭載係留気球 JLENS は、捕捉距離550km監視レーダを搭載する一号機が飛行試験を終え、搭載レーダも既に到着している。 射統レーダを搭載する二号機TCOM社から搬出されており、到着次第拡張と搭載作業が行われる。
 JLENS は高度10,000ftに係留されて CM の監視を行う気球で、2012年から年1機ずつの割で14機調達し、最初の 部隊配備は2014年12月に計画されている。 2013年には海軍が JLENS を用いた SM-6 の射撃 を計画している。
2010.02 Jane's Missiles & Rockets JLENS test site planned as part of White Sands expansion project <1003-020019>
 2010年に開始される JLENS試験のため WSMR 施設の拡張が計画されている。  システムは係留気球移動型係留装置信号処理装置で構成されるため、1,000×1,200ftの フェンスで囲まれた地域と4エーカの舗装した地積が必要になる。 また更に14エーカに及ぶ地域に半径450ftのコンクリートパッドを作る。
 施設は WSMR のほかに Fort Bliss 内にも2箇所建設される。
2009.09.02 Jane's Defence Weekly JLENS system completes maiden flight <0911-090205>
 米陸軍の対空監視係留気球 JLENS が8月25日に初飛行し、3,000ftまで上昇した。 JLENS は CM 探知を目指した78mの係留気球で、気球は TCOM社が開発している。 開発は現在$1.4Bの SDD 段階にある。
2009.03 Jane's Missiles & Rockets JLENS passes critical design review <0904-030018>
 Raytheon社が開発している JLENS は2008年12月12日に CDR を完了し、2010年に試験が開始 される。 SDD は2012年まで続けられ。
 JLENS は全長78mの係留気球で、低空飛行目標及び地上目標の監視と、SAM の射撃統制を行う。 JLEMS Orbit システムは気球2基、捜索レーダ 1基、射統レーダ1基からなり、SDD で2個システムが試作される。 
2009.01 Jane's Missiles & Rockets Raytheon's JLENS successfully passes critical design reviews <0903-010021>
 JLENS は最終設計審査事前審査 (CDRR) を通過し、引き続き2008年末に CDR が 行われる。
 JLENS は現在 SDD の最中で、この間に2機の JLENS Orbit が試作される。 JLENS Orbit には 監視レーダ射統レーダ及び射統装置が搭載される。
2007.06.25 Inside the Army Army completes Critical Design Review for JLENS Fire Control Radar <0716-062501>
 米陸軍は JLENS の構成品レベルの細部設計審査 (CDR) を行っており、6月中旬までに 射撃統制レーダの審査を終了した。 システム全体の CDR は2009年12月を予定されており、フルスケールでの飛行捜索探知試験 を2011年頃行う計画である。
 JLENS は巡航ミサイルや低高度進入目標を早期に捜索探知し、防空システムにより対処するシステムで、全長74mのヘリウム気球に長 距離監視レーダと射撃制御レーダを搭載、地上基地に情報を送信する。
2007.03.28 Jane's Defence Weekly South African GBADS programme faces delays <0709-032810>
 南ア陸軍の GBADS (Ground-Based Air Defence System) は財政上の問題や技術的複雑性から 遅延している。 GBADS は2002年11月に36ヶ月契約で Denel社が主契約社となって受注したシステムで 、第一段階となる局地警報システムには空輸可能な Reutech Radar社製 ESR-220 レーダ1基 、空投可能な Thales社製携帯型レーダ2基Starstreak 発射機8基などから なる。
2006.11.01 Jane's Defence Weekly Plugging the gap <0623-110109>
= 米国の LTA に関する4頁にわたる特集記事 =
HAA
 HAA は、2005年末に Lockheed Martin社がプロトタイプの試作を$149Mで受注した。 プロトタイプの 初飛行は予算削減から1年遅れて2010年に予定されている。 定点に停止させておく技術と HAA の生存性が課題である。
NSMV (Near Space Maneuvering Vehicle)
 Near Space とは、65,000~300,000呎と定義づけられているが、米空軍 Space Battlelab が開発中で 通信中継用の NSMV は100,000呎を飛行する。
Hybrid Airship
 Hybrid Airship は空気より重く、飛行機の原理で離着陸する。 DARPA が2005年8月に開始した453t搭載の巨大 Hybrid Airship 計画 は2006年始めに議会が予算を付けなかった。
JLENS
通信中継気球
 イラクで8月から Space Data社製の気球が通信中継に使用されている。 気球の高度は100,000呎で、通常8~16kmの通達距離である 携帯無線機の通達距離を805kmにまで延ばしている。
Talon Topper
 TENCAP社の Talon Topper は気球に下げられたペイロード搭載グライダで、使い捨ての気球から切り離された後にグライダは帰還し 再利用できる。
2006.02 Jane's Missiles & Rockets US DoD funds JLEMS aerostat SDD <0605-020007>
 Raytheon社が11月15日に JLENS SDD を$1.3Bで受注した。 SDD 入り を承認する DoD の Milestone B 覚え書きは2005年8月5日に発簡されている。
 JLENS は全長70mで海兵隊の CLAWS や陸軍の HUMRAAM に必須の 装置であるが、それを小型化した係留気球は対地センサを搭載してアフガンで使用されている。
2005.12 National Defense Pentagon eyes growing Short-Range Missile threat <0601-120002>
 DoD はテロリストが短射程ミサイル、CM、UCAV による米本土の都市攻撃が現実的となっていることを警告し ている。
 MDA は2004年8月に Scud の船上実弾発射試験を行ったが、発射は極めて簡単に行うことができたという。  この種ミサイルや CM、UCAV を本土近海から発射することは直ぐにでもあり得ると見られている。
 米陸軍はこれらに対処するため、PAC-3 をはじめとする多層防衛の必要性を認識、CMD に以下の装備を導入する。
改善型 Sentinel レーダ
 AMCOM は2004年から行っていた AN/MPQ-64 の改善を完了し、11月から20基を部隊配備する。
JLENS
 JLENS は1998年から開発を開始、12個システム/隊を配備する計画である。 1個 隊は76両の車両からなり、72時間以内に展開することが求められている。
SLAMRAAM
 SLAMRAAM は Sentinel レーダ、海兵隊多目的レーダ及び JLENS と連接して運用する。 システム 単価は $650,000で、2007年までに5個システムを試作し各種試験を予定する。 PAC-3 のシステム単価は $91Mである。
2005.11.21 Aviation Week & ST Raytheon recieved $1.3B <0523-112102>
 Raytheon社は、米陸軍の JLENS 開発を$1.3Bで契約した。
 JLENS は巡航ミサイル監視用の長距離レーダや戦域防空システムの射撃制御用レーダを搭載する大型の気球で、試験 は2009年に予定されている。
2005.10.24 Inside the Army JLENS system and demonstration contract expected in November <0524-102407>
 米陸軍の巡航ミサイル防衛用気球監視システム JLENS SDD 契約が11月中旬 に予定されている。
 BlockⅠJLENS 全長71mの気球2基からなり、1基には監視レーダを、1基には射撃 統制レーダを搭載し、2010年~2011年の装備化を目指している。
 陸軍は BlockⅠ 計画のリスク低減段階に相当する JLENS SpiralⅠ の試験を今年春に終了しており、全長 31mの気球に若干の改修を加えれば、BlockⅠ に先行した装備化が可能とされる。
2005.07.06 Jane's Defence Weekly Raytheon applying Sentonel radar to airbone role <0514-070611>
 Raytheon社が係留気球搭載用に AN/MPQ-64 Sentinel を軽量化した AeroSentinel を開発している。 牽引式でトレーラに搭載された Sentinel が2,100-lbあるのに対して AeroSentinel は 1,000-lb以下となる。
 Sentinel は本来75kmの最大探知距離であるが、地上型ではアースカバチャーの影響で32kmしか探知できない。
 Raytheon社はこの他に Humvee 搭載型で11mのマスト上にアンテナを上げる Sentinel を開発しており、11月 には組立を終え2006年末までに試験を終える。 一方で Sentinel の P3I 計画も進行しており、この改善で 捕捉距離は約倍になる。
2005.04 Jane's Missiles & Rockets US Army award JLENS increment <0511-040002>
 米陸軍 SMDC は、Raytheon社と$21.65Mで契約している JLENS の契約に$3.01Mを追加する契約を行っ た。
2005.04 International Defense Review Radar aerostats provide cost-effective platform for enhanced observation <0508-040009>
= 気球搭載用各種レーダに関する記事 =
 気球/飛行船にレーダを搭載すると、地上設置に比べ大開口アンテナを実現できる。 また、気球/飛行船 搭載レーダによる対空監視は、AEW&C 機に依るのに比べ遙かに低コストである。
 JLENS のプロトタイプには TCOM社製 71M 係留気球が使用され、高度 15,000ftで720時間滞空する。
APG-66SR
 F-16 搭載 APG-66 の派生型で、 LPRF(4種類)、非コヒーレント、周波数アジャイル、MTI、GMTI など7種の動作モードを持つ。  TCOM社製 SASS (Small Aerostat Surveillance System) やイタリアの SAACS (South Adriatic Aerostat Coastal Surveillance) に 搭載されている。
AN/TPS-63
 中距離対空レーダ AN/TPS-63 を係留気球搭載用にしたもので、RCS=5㎡、高度500ftの目標を90%の確率で260kmで捕捉する。
E-LASS (Enhanced Low Altitude Surveillance System)
 AN/TPS-63 の改良型で、データは係留索と一体化された光ファイバで送られる。
ATLASS (Advanced Technology Low Altitude Surveillance System)
 E-LASS の改良型で、送信出力が増大。
L-88
 Lockheed Martin社の気球搭載レーダで、L-88(V)3 と高出力型の L-88A がある。
APR (Aerostat Programmable Radar)
 Elta社製 Green Pine レーダの気球搭載型で、捕捉距離500km。 Az, El 共に電子走査式で3,000m/sの目標 まで捕捉する。 Arrow ミサイルを目標の4m以内までに誘導できる。
Sea Dragon
 ロシアの気球用レーダで Au-21 Puma に搭載する。 捕捉距離200km。
( Au-21 Puma 関連記事 IDR 2003.11)
┏━━━━┳━━━━━━┳━━━━━━┳━━━━━━┳━━━━━━┓
┃    ┃ APG-66SR ┃ AN/TPS-63 ┃  E-LASS  ┃  L-88A  ┃
┣━━━━╋━━━━━━╋━━━━━━╋━━━━━━╋━━━━━━┫
┃周 波 数┃ 9.7~9.9GHz┃  1~2GHz ┃1,215~1,350┃1,215~1,400┃
┃平均出力┃  200W  ┃      ┃  1.1kW  ┃1,478~1,614┃
┃尖頭出力┃  17.5kW ┃      ┃  30kW  ┃  16.6kW ┃
┃PRF ┃ 500~15kHz┃      ┃  375Hz  ┃ 369、304Hz ┃
┃ビーム幅┃  Az: 0.75゚┃      ┃  Az: 2.2゚ ┃  Az: 1.9゚ ┃
┃    ┃  El: 2.25゚┃      ┃      ┃  El: 3.5゚ ┃
┃捕捉距離┃59km(地10㎡)┃148、222、 ┃  278km  ┃19.5~278km ┃
┃    ┃83km(空 2㎡)┃  296km選択┃ (空中 2㎡)┃or 19~370km┃
┃方位覆域┃  全方位 ┃  40゚以内 ┃      ┃  全方位 ┃
┃重  量┃      ┃  3,400kg ┃      ┃  1,315kg ┃
┗━━━━┻━━━━━━┻━━━━━━┻━━━━━━┻━━━━━━┛
2004.04 Jane's Missiles & Rockets US increases urgency of measures to defeat LACM threat <0410-040015>
 米国はイラク戦争を受けての国防政策優先順位の見直しで、LACM (Land Attack Cruise Missile) の再評価を 行い、LACM 対策 (CMD ) を急ごうとしている。 このためFY-05では CMD に$239Mの支出を要求している。
 短期的な CMD の柱は JLENS 係留気球と SLAMRAAM の開発で、 この他に E-10A Paul Revere の CMD 対応が挙げられている。 
2004.04 International Defense Review Aerostat-based phased-array radar bolsters early capability <0408-040003>
 イスラエルは北部国境の監視用に使用している TCOM係留気球に搭載している Northrop Grumman社製の AN/TPS-63(右図上)レーダを換装する。
 新しいレーダは Arrow ABM システムに使用されている Elta社製の EL/M-2080 Green Pine レーダを改造した APR (Aerostat Programmable Radar) で、この新型レーダ搭載 TCOM係留気球は2004年後半に2基、来年以降更に2基が インド空軍に引き渡されることになっている。
 APR は低空捕捉能力を持つ 3Dレーダで、CM、UAV、ヘリ、超軽量航空機など、テロリストや特殊部隊が使用す る武器の捕捉能力を持つ。
 (註: TCOM 係留気球は、米国 TCOM 社の製品。 同社は71m級のほか32m級、15m級 の係留気球及び飛行船を製造している。)
2004.02 International Defense Review Aerostat for Kuwait <0404-020001>
 クウェートが米海兵隊から、TCOM社製の全長71mの係留気球を$4.8Mの FMS で購入する。
 この気球には低空監視用の AN/TPS-63 レーダと、AR-900 ELINT システムが搭載される。 

 (註:TPS-63 は米海兵隊が装備する MRRS (Muli-Role Radar System) と呼ばれる L-band レーダで、気球搭載用として使われてい る。)

2003.11.26 Jane's Defence Weekly US Army, marines merge air-defence initiatives  米陸軍と海兵隊がそれぞれ別々に開発していた次世代防空システム SLAMRAAM と CLAWS 計画が統合されることになった。
 海兵隊は CLAWS Block 1 を2006年に、陸軍は SLAMRAAM を2008年に装備化したいとしていた。
 両者はいずれも HMMWV に4発の AIM-120 AMRAAM を搭載するものであるが、CLAWS はセンサに開発予 定の MRRS (Multi-Role Radar System)、BMC2 にまだ予算化されていない CAC2S (Common Aviation C&C System) を考えているのに対し 、SLAMRAAM では Sentinel レーダと IFCS (Integrated FCS) を使用しようとしている。
 SLAMRAAM-CLAWS 統合と合わせて陸軍は JLENS 開発促進を考えており、 全長37mで Sentinel レーダを搭載する初期型を2005年にも配備したいとしている。
 2008年装備化の第2世代 JLENS は多分、新型捜索レーダ及び射撃統制レーダを搭載する別々 の気球から成り、それぞれ71mの大きさになる。 
2003.04 International Defense Review JLENS development  米陸軍 SMDC (Space and Missile Defense Command) が、Raytheon社と$7.2Mで、 JLENS 9月末までに急いで引き渡す契約を行った。 
2003.02.03 Inside the Army Army approves JLENS for acceration,concept development phase  米陸軍はこのほど、ミサイル防衛用気球システム JLENS の研究開発を促進するこ とを承認した。
 JLENS は今年中に主要調達計画に記載されることとなり、研究開発経費は約 $365M、スパイラル開発による初期能力発揮を FY-05 に、 最終生産決定を FY-09 に予定している。
 JLENS は汎用技術を用いた全長71mの気球で、高度14,000~15,000ftに滞空させ、搭 載する監視レーダーは500kmを、射撃統制レーダーは140~150kmを覆域とし、当初は陸 軍の SLAMRAAM との連接を計画している。
2002.11 Jane's Missiles & Rockets SLAMRAAM to have JLENS-mounted fire control  米陸軍が SLAMRAAM の FCS レーダに JLENS を採用したことが JLENS の予算膨張を招いている。
 FY-04~09 POM (Program Objective Memoranda) によると、JLENS 予算は$100M増加して$591Mになる。
 JLENS には監視レーダ用と FCS レーダ用の2種類が計画されているが、予算膨張対策としてまず FCS レーダ用を開発し、スパイラル 開発で監視レーダ用を後から開発することが考えられている。 
2002.09.18 Inside Missile Defence JLENS to use SLAMRAAM fire control,surveillance system as interim step  米陸軍は軍の変換への必要性から JLENS 計画の見直しを行っており、暫定的に SLAMRAAM の射撃制御と監視用として COTS 仕様の気球システムを使用する 検討を進めている。
 来月、計画当局は概念研究の実施について承認を受ける予定で、開発と統合試験は 2004年9月までの予定で実 施される。
2002.09.09 Inside the Army JLENS to use SLAMRAAM fire control,surveillance system as interim step  米陸軍当局は SLAMRAAM の射撃統制と監視システムに JLENS の初期型を使用する方針を明らかにした。
 これは Objective Force への SLAMRAAM の導入を迅速に行う必要性が高まったためで、SMDC は 10月から 2004年9月までの間、開発と各種試験を行うとしている。
 なお、JLENS は現在概念技術開発段階にあり最終形態での装備化は 2010年を予定している。