2021年の在日米軍に関する報道

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2021.10.07 讀賣新聞

(Yahoo)

米海軍、沖縄寄港の洋上艦公開…全長240mで最大規模のヘリコプター収容可能 <2111-100701>
 米海軍が6日、日本の米海軍基地では初めて沖縄県うるま市の米軍ホワイトビーチに寄港した移動基地艦Miguel Keithを公開した。
 Miguel Keithは今年5月に就役したばかりと米海軍の移動基地艦3隻の中で最も新しく、全長240m、幅50m、排水量50,000tで、海軍最大規模のヘリ甲板を備えている。
 100名の海軍乗組員のほか、航行支援を行う40名の民間技術者らが乗り組み、人道支援や災害派遣のほか、同盟国との合同演習、軍事作戦拠点としての活用が期待されている。
2021.10.05 Stars & Stripes Marine Corps F-35Bs are first fighters to fly from a Japanese carrier since World War II <2111-100512>
 岩国基地に駐留している米海兵隊第1海兵航空団所属のF-35B 2機が10月3日に護衛艦いずもへの離着艦を行い、いずもF-35B運用能力を確認した。
 2015年にヘリ空母として就役したいずもはF-35Bの着艦に耐えられるように甲板の改修を行い、同型艦かがにも同様の改修が行われる。
 米空軍CV-22 Ospreyいずもへの離着艦は2020年10月に確認されている。
2021.10.05 共同通信

(Yahoo)

米海兵隊、中国念頭新作戦で訓練 沖縄、空母と目標データを共有 <2111-100510>
 米海兵隊への取材で5日、沖縄の海兵隊がキャンプ・ハンセンで9月27日から10月1日にかけ、中国を念頭に置いた新作戦の練度向上を狙い、洋上の空母Carl Vinsonと攻撃目標データを共有する訓練をしたことが分かった。
 中国のミサイル能力向上で、米軍による空海域の優位性確保が難しくなると予想されるため、海兵隊は小規模部隊を島嶼部に分散させて攻撃拠点を確保して海軍を支援する遠征前方基地作戦 (
EABO) を打ち出している。
【関連記事:2111-093001 (S&S 2021.09.30)】
2021.09.30 Defense News Japan's converted helicopter ship to host F-35B flight trials <2110-093006>
 防衛省が9月30日、駐日米海兵隊のF-35Bが10月3日~7日に太平洋上で護衛艦いずもでの離着艦試験を行うと発表した。 試験では飛行甲板に施された耐熱塗装や、固定翼機の離着艦に合わせた照明灯などが検証される。
 自衛隊が装備する157機のF-35のうちの42機がF-35Bになり、2024年に引き渡しが開始されるが、海上自衛隊は令和4年度予算にいずもの追加改修分として$60Mを要求している。 この中には艦首形状の変更分のほか着艦誘導システム
JPALSに$32.2M、米国からの技術支援に$10.7Mが含まれ、2026年に完成する計画である。
2021.09.30 時事通信

(Yahoo)

いずもで米戦闘機発着試験 「空母」運用へ、10月初旬に太平洋上 防衛省 <2110-093005>
 防衛省が30日、10月初旬に太平洋上で米軍のF-35Bによる発着艦試験を、甲板の耐熱性向上などの改修を6月に終了した護衛艦いずもの艦上で実施すると発表した。
 いずも令和6度末にも艦首の形状変更やF35B搭乗員の待機スペースを整備する改修を予定していて、同型艦のかがも同様の改修を行う計画である。
2021.09.09 Defense News Another Japan-based F-35 squadron is ready for operations <2110-090902>
 米海兵隊第1航空団が9月9日、岩国基地F-35Bを装備する2番目の飛行隊であるVMFA-242
IOCになったと宣言した。 VMFA-242は10ヶ月かけてF/A-18Dからの機種転換訓練を行ってきた。
 この結果岩国には2017年初期に配置されているVMFA121と合わせて、F-35Bを装備する飛行隊2個が配置されたことになる。
2021.08.10 Defense News Carl Vinson strike group using first deployment with F-35C, beefed-up air wing to hone advanced operations <2109-081009>
 8月2日にサンディエゴを出港したCarl Vinson
CSGの航空団Air Wing Fallonには初めてF-35Cが10機編入されているほか、F/A-18E/Fも最新型になっている。
 更に通常4機で構成されるE-2D AEW&Cは5機に、通常5機のEA-18G Growlerも7機に増強され、補給用にCMV-22B Ospreyも組み込まれている。
2021.07.16 Stars & Stripes B-52 bombers, Army I Corps on Guam to support dual training exercises <2108-071606>
 米陸軍と空軍の演習グアムを拠点にして同時に行われる。
 空軍はノースダコタ州Minot AFBから複数機のB-52が飛来し、4月から駐留しているルイジアナ州Barksdale AFBからのB-52 4機合流してTalisman Sabre演習に参加する。
 ワシントン州のLewis-McChord基地の陸軍第1軍団は、8月6日に始まるForager 21演習をグアムで主導する。 この演習には第82空挺師団陸上自衛隊部隊が第1特殊作戦群と共に降下する。 またApache攻撃ヘリ、Stryker、Avenger、
HIMARS4,000名の将兵が参加する。
2021.07.16 Stars & Stripes Moving missiles: Army shuttles Patriot batteries around the Pacific in message to adversaries <2108-071605>
 米陸軍が7月14日に開始されたTalisman Sabre演習にPatriot 1個中隊を投入し、16日にオーストラリア・クイーンズランド州Shoalwater湾演習場で標的機2機に対して射撃を実施した。
 6月24日~7月9日に行われたOrient Shield年次演習ではPatriot 1個中隊が奄美大島に展開すると共に、
HIMARS 1両が北海道に展開し、駐日米軍基地に対する脅威への備えを確認した。
 オーストラリアに展開したPatriotと65名の将兵は相模補給廠の第38防空砲兵旅団嘉手納基地の1-1ADA大隊から派遣された。
2021.06.18 中央日報

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東海でトマホーク発射訓練の米イージス艦…中朝を露骨に牽制 <2107-061802>
 米UPI通信が16日、第7艦隊の駆逐艦Rafael Peraltaが11~15日に日本海上で射程2,500kmのTomahawkの模擬発射訓練をしたと報じた。 米海軍の報道資料によるとRafael PeraltaはTomahawkの発射訓練を含め、機関砲実射撃訓練、海上打撃作戦などを実施した。
 米軍関係者によると、日米連合訓練は中国と北朝鮮及びロシアを仮想の敵として訓練するのが通常で、最近開催された主要7ヵ国 (G7) 首脳会議と米露首脳会談が訓練に影響を与えたという意味と解釈される。
2021.05.19 Jane's Defence Weekly USN to deploy MQ-4C Triton UAVs to Japan for first time <2107-051909>
 防衛省が5月7日、米海軍のMQ-4C Tritonが5月中旬、米空軍のRQ-4 Globla Hawkが月末までに日本へ配備されると発表した。 いずれも一時的な配備という。
 Tritonの日本配備は初めてである。
2021.05.11 Jane's 360 USN to deploy MQ-4C Triton HALE UAV to Japan for first time <2106-051110>
 防衛省が5月7日、米海軍が5月中旬MQ-4C Trion HALE UAVを国内に一時配備すると発表した。 また米空軍も5月下旬RQ-4 Global Hawkをわが国に飛来させるという。
2021.04.22 NHK アメリカ軍 尖閣諸島近海で“実際の作戦”想定とみられる訓練 <2105-042201>
 防衛関係者によると、尖閣諸島の近海で2月17日に、米軍が兵士を降下させる訓練を計画したが、実際には兵士は降下させなかったものの訓練の一環として物資を海上に投下したとみられることが明らかになった。 米軍が尖閣諸島の近海で実際の作戦を想定したとみられる訓練を行うのは極めて異例で、この地域への関与を強めようとする動きだと受け止められている。
 この訓練との関連は分かっていないが、中国の戦闘機がこの日、尖閣諸島の上空に接近したため航空自衛隊の戦闘機が緊急発進していたほか、周辺にいた中国海軍の艦艇も尖閣諸島に接近する動きを見せたという。
2021.04.12 中国新聞

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ステルス戦闘機、全6機米へ帰還か 山口の米軍岩国基地 <2105-041205>
 米軍岩国基地に飛来していた米空軍のF-22 2機が12日に離陸した。 5日に基地を離れた4機を合わせて全6機が米国に帰還したとみられる。
 6機は、米ハワイ州のHickam統合基地の所属で、3月12日に岩国基地に到着し、岩国基地のF-35Bなどと共同訓練をしていた。
2021.04.01 共同通信

(Yahoo)

霧島演習場で日米仏訓練 中国念頭に多国間連携 <2105-040101>
 陸上自衛隊が調整を進めている米海兵隊フランス陸軍との共同訓練が、宮崎県えびの市と鹿児島県湧水町にまたがる霧島演習場で5月にも実施されることが分かった。 訓練は5月中旬を予定しているが、新型コロナウイルスCOVID-19感染拡大の影響で6月以降に遅れる可能性もある。
 日本国内でこの3ヵ国の陸上部隊による本格的な訓練は初めてのケースで、陸自は米国以外の国とも協力関係を深め、多国間連携で中国を牽制する狙いがあるとみられる。
2021.03.26 琉球新報

(Yahoo)

「海兵隊撤退」方針を転換、段階的整理・縮小へ 復帰50年に向けた沖縄県の政府要請 <2104-032602>
 沖縄県は25日までに、沖縄の日本復帰50年に向けた米軍基地に関する政府要請について、在沖海兵隊の撤退を盛り込む方針を転換し、在沖海兵隊の段階的な整理・縮小などという表現を検討している。 基地従業員や地権者の不安に配慮したことが背景にある。
 金城知事公室長は25日の米軍基地関係特別委員会で要請案を説明し、要請時期については「年度明けの適切な時期を検討していきたい」と述べた。
2021.03.21 共同通信

(Yahoo)

日米、台湾海峡有事へ懸念共有 防衛相会談で連携確認 <2104-032102>
 複数の日本政府関係者20日、バイデン米政権下で初めて行われた16日の日米防衛相による対面会談で、米中間の緊張が高まる台湾海峡で不測の事態が起きかねないとの懸念を共有し、台湾有事に際しては緊密に連携する方針を確認していたことを明らかにした。
 中台双方の対話による平和解決を追求する立場の日本が、台湾有事を議題としたことが明らかになるのは異例で、中国の圧倒的な軍備増強により地域の軍事均衡が崩れている現状に対する、日米防衛当局の危機意識が浮き彫りになった。
2021.03.21 日経新聞 尖閣防衛へ日米共同訓練 年内にも陸海空で <2104-032101>
 日米両政府は尖閣諸島の防衛を想定した大規模な共同訓練年内にも実施する調整を始めた。 陸海空自衛隊と米海兵隊や空軍が参加する合同演習となる見通しである。
 中国が海警局を準軍事組織に位置づける海警法を施行したのを踏まえ、不測の事態への共同対処力を高める。
2021.03.20 Stars & Stripes Hawaii F-22 Raptors train at Pearl Harbor-Hickam and in Japan for 'high-end fight' <2104-032004>
 ハワイ州兵空軍第199戦闘飛行隊のF-22 4機以上(恐らく6機)が3月12日に海兵隊岩国基地に飛来し、F-35Bとの共同訓練を行った。 F-22は対抗部隊としてF-35Bと高度な戦闘訓練を行った。
 州兵空軍にはPearl Harbor-Hickam統合基地に駐留する連邦空軍第19戦闘飛行隊も同行した。
2021.03.17 中国新聞

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ステルス戦闘機F22が訓練開始 米軍岩国基地 <2104-031706>
 12日にハワイ州から岩国基地に飛来した米空軍のF-22 6機が17日12:50ごろ、F-35Bに続いて離陸し、約50分後に基地上空に戻り、4、5回旋回したのち着陸した。 米太平洋空軍は同日、岩国基地海兵隊のF-35Bと共同訓練をすることを明らかにした。
 岩国基地には昨年12月にも米空軍のB-1が飛来するなど同基地の米海兵隊や海軍と、空軍との連携が進んでいるとみられる。
2021.03.15 共同通信

(Yahoo)

在沖縄米軍、新作戦の訓練公開 伊江島補助飛行場で、中国けん制 <2104-031504>
 在沖縄米軍が15日、伊江島の米軍伊江島補助飛行場で、島嶼部素早く部隊を展開して攻撃拠点を確保する遠征前方基地作戦の訓練の様子を公開した。 訓練は8~20日の日程で、飛行場には15日正午ごろ、
HIMARSを乗せた輸送機が着陸した。
 米軍によると、訓練公開に先立ち陸軍特殊部隊員らがボートや空挺降下で上陸し、F-35の離着陸手順も確認したという。
2021.03.05 讀賣新聞

(Yahoo)

米軍が尖閣沖で先月訓練計画…有事想定、悪天候で見送り <2104-030502>
 複数の日本政府関係者が、在日米軍尖閣諸島での有事を想定し、周辺海域で物資補給に関する訓練を2月に実施する計画をしていたが、悪天候のため見送られたことを明らかにした。 米軍による単独訓練で、事前に日本側に通告していた。
 訓練は、尖閣諸島の有事を巡って、在日米軍が出動するケースを想定したとみられ、輸送機から弾薬などの物資を投下し、海上で回収する一連の作業を確認する予定だったという。
 米軍による尖閣諸島周辺での訓練は異例で、この海域で海警船による領海侵入などの挑発行為を繰り返す中国を強く牽制する狙いもあるとみられる。
2021.03.03 Jane's Defence Weekly Japan, US reach one-year HNS deal <2105-030306>
 日本政府が2月17日、在日米軍54,000名に対する令和3年度
HNS(在日米軍駐留経費負担⦅註:所謂「思いやり予算」⦆)を2.017億円とすることで合意した。
 令和2年度は2,005億円であった。
2021.03.02 日経新聞 米軍、インド太平洋で拠点分散 中国のミサイルに対処 <2104-030201>
 米インド太平洋軍司令官デービッドソン海軍大将が1日、インド太平洋地域で米軍の部隊を少数の基地に集中させると中国の精密ミサイル攻撃で標的になりやすいことから、拠点を分散させていく方針を示した。 米軍は冷戦後は効率性を重視して基地を集約してきたが、戦略の転換を迫られている。
 なかでも分散を進めるのが海兵隊で、遠征前線基地作戦と呼ばれる戦略を進めていて、有事には多くの小規模の部隊が中国軍のミサイルの射程内である第一列島線付近にある離島や沿岸部に分散して基地を設営して、対艦ミサイルや対空防衛、海洋の情報・監視・偵察などの拠点とする。 また海兵隊は小型揚陸艦の開発を進め、作戦の実現を目指している。
2021.02.04 Stars & Stripes Navy shifts one of its newest and most advanced destroyers to Japan-based 7th Fleet <2103-020404>
 米海軍が2月4日、駆逐艦Rafael Peralta横須賀に入港し任務に就いたと発表した。 Rafael Peraltaは2017年7月に就役した最新型駆逐艦(註:DDG 115、Flight ⅡA)で、Aegis Baseline 9を装備している。 横須賀に駆逐艦が増強されるのは2018年5月のMilius(註:DDG 69、Flight Ⅰ)以来となる。
 横須賀には空母Ronald Reaganのほか、3隻の巡洋艦AntietamShilohChancellorsvilleが配備されている。