今年後半に初めて発射試験が行われる KEI の模擬発射試験が、4月9日に KEI 先行弾
(pathfinder) を用いて行われた。
「米、制御装置の実験完了 ・・・」
MDA の艦載型 KEI 開発計画を受け、米海軍は昨年作成した艦艇建造30年計画を変更
するものとみられる。
KEI は、180~300秒間と見られる敵弾道弾のブースト段階での要撃を目指すため、極端な高加速/高速で発射
する必要があり、大きさも7,500kg(右図下、右から2番目)と SM-3 の5倍になる。
第1段階は C-5, C-17 で輸送可能な陸上発射型(右図上)を目指し、
2010~2011年に検証試験が行われる。
2012.11
Jane's Missiles & Rockets
Additional ABM site could improve US defences
<1211-110013>
米国学術会議 (NRC) が9月12日に公表した BMD に関する報告書で、米本土北東部に新たに GBI
の基地を設け、改良型の GBI (GBI-E) を配置すると共に、AN/TPY-2 レーダを5基程度配備して、North
Dakota 州 Granf Forks 基地の UEWR と連携させる必要性を述べている。 また Fort Greely に配備されている現在の GBI を GBI-E に換装する必
要があるとしている。
GBI-E は現在の GBI より小型高速で、大型のセンサを持つ重い KV を搭載すると、2008年に計画が中止された
KEI を元にしたミサイルをイメージしている。
2010.01
Jane's Missiles & Rockets
Northrop Grumman to help demonstrate eark\ly intercept
<1002-010023>
米 MDA が、多数弾の MRBM による攻撃に対処する早期迎撃
を実証する3ヶ月間の検討を、9月29日に Northrop Grumman社に$4.7Mで発注した。 同社はこの技術を、4月に計画中止になった KEI の開発
で、5年間にわたって蓄積している。
早期迎撃とは、ブースト終了からミッドコースに入るまでの上昇段階 (ascent phase) で、この段階での迎撃能力を持つことにより
'shoot-look-shoot' 戦法が可能になる。
2009.08
Jane's Missiles & Rockets
MDA director explains KEI and MKV cancellations
<0909-080023>
6月16日に米 MDA長官が上院軍事委員会で KEI 及び MKV の開発中止にについて
説明した。
MKV の中止については、MDA は countermeasure が放出される以前の発射初期段階での迎撃に努力を集中するとしている。
KEI は、第二段ロケット外殻の不良、スラスタノズルの問題、電子機器の過熱、熱電池ケースの不良、C-band トラポンの不良などの技術的な問題
から計画が既に1年以上遅延していた。
2009.07.20
Aviation Week & ST
Still kinetic
<0909-072002>
米議会下院国防歳出小委員会はFY10国防予算で、ゲーツ国防長官が求めた BMD 関連予算削減に同意したが、
KEI だけには技術の有効性を見極める審査が終わるまで継続すべきとして$80Mを配分した。
しかしながら MDA 長官は KEI の事業継続に関心を持っていない。
KEI の発射試験は年末に計画されているが、Northrop Grumman社はこの試験に$100Mかかるとしている。
2009.06
Jane's Missiles & Rockets
Kinetic Energy Interceptor tested in simulated launch countdown
<0907-060004>
非飛翔型試作弾を用いた KEI の模擬発射試験が4月9日に Vandenberg AFB で行われた。
2009.05.11
Aviation Week & ST
Australia eyes SAR sat
<0906-051111>
・F-35 用 F136 エンジン:計画中止
・RRW 核弾頭:計画中止
・P-8A:計画促進
・AH-64D Block Ⅲ:計画促進
・MQ-9A Reaper:24機調達
・MQ-1A Predator:FY-09で調達終了、最終機数38機
・RQ-4 Global Hawk:Block 30 2機、Block 40 4機
・RQ-4N:調達なし
・MQ-1C Sky Warrior:3機
・艦載用 MQ-8B Fire Scout:5機
2009.04.20
Aviatuion Week & ST
Dress rehearsal
<0905-042001>
Northrop Grumman社チームが、擬製ロケットを用いた KEI の模擬発射試験を実施した。
組み立てられた Pathfinder が発射台に移されてリハーサルが行われた。 次の段階は今年後半に行われる
ブースタの発射試験になる。
KEI はブースタを Orbital Science社、迎撃機を Raytheon社が担当している。
2009.04.13
MDA Link
Kinetic Energy Interceptor prepares for flight testing with simulated launch countdown
<0905-041301>
KEI 先行弾はロケットモータ以外は、完全に実物同様に機能するよう作られている。
2009.03
Jane's Missiles & Rockets
MDA's KEI cold-launch system test prove successful
<0904-030010>
コールドロンチ方式の KEI が使用するガス発生器の燃焼試験が、2008年12月18日に
行われ成功した。 ガス発生器は30kgの火薬を燃焼させて、重量11,300kgの KEI を空中60mに射出してエンジンに点火する。 この技術は
SLBM や、既に退役した Peacekeeper ICBM で使用したものを基礎としている。
KEI は陸上発射型であるが、コールドロンチ方式を採用したことにより艦船からの発射も可能になる。
2009.01
Jane's Missiles & Rockets
KEI first-stage rocket motor passes low temprature burn test
<0903-010019>
KEI の第一段ロケットモータの4回目の地上燃焼試験が ATK社の施設で行われ成功した。 地上燃焼試験はあと一回
残されているが、MDA は自信を深めている。
KEI は移動式システムで地球上のあらゆる地域にも展開できるように各種気候に耐えることが求められているが、今回
の試験は寒冷環境での燃焼試験であった。
2008.11.13
MDA Link
Kinetic Energy Interceptor team conducts successful first stage rocket motor test
<0812-111302>
KEI の第一段ロケットモータの地上燃焼試験が13日に行われ、所望の成果を収めた。 この試験は5回計画された
KEI 第一段ロケットの地上燃焼試験の4回目で、今回は TVC の機能性能が確認された。
KEI ロケットモータの初発射試験は来年行われる。
2008.11
Jane's Missiles & Rockets
KEI team completes test of flight-configured motor nozzle
<0901-110023>
5回計画されている KEI 用第二段ロケットモータの地上燃焼試験の3回目が、9月25日に ATK社の施設で行われ成功し
た。
今回の試験では、初めて実飛行型のノズルが使用された。
2008.09.29
Aviation Week & ST
KEI boost
<0811-0929034>
米 MDA が、5回行われる KEI の第二段ブースタ地上燃焼試験
の3回目を実施し成功した。 KEI では第一段、第二段エンジン共に30秒間燃焼する。
KEI の初めての発射試験は来年実施される。
2008.09.25
MDA Link
Kinetic Energy Interceptors team completes successful rocket motor test
<0810-092501>
米国 MDA が25日に、KEI 二段目ブースタの地上燃焼試験を行い成功した。 試験は
ATK社の低温環境燃焼試験施設で行われた。
KEI は高い加速度で推進する迎撃弾であるため、この成功で MDA は2009年に予定されている初のブースタの発射試験
に向け自信を深めた。
【註】
KEI はシステム固有のセンサを持たないで GMD などのセンサ情報を使用して射撃し、弾頭(迎撃機)には既存品を使うためこれらの開発要素は少ない。 これに対して
ミサイルはブースト段階での迎撃を目指すことから、極めて高い加速度が要求されるため、ロケットモータ開発の技術的リスクが高い。
2008.09.15
Aviation Week & ST
Striving for speed
<0811-091507>
KEI の初の発射試験が来年夏に行われる。 KEI は当初単弾頭が考えられていたが、そのご
MKV と一体化されることになり、KEI-MKV の試験は2014年に開始される。
KEI は極めて高速な迎撃機でブースト段階での迎撃を目指すシステムであるが、THAAD や PAC-3 の更に高々度を担当する
terminal defense としても考えられている。 その場合にはミサイルが高速であることを利用して shoot-look-shoot 運用が可能にな
る。
ミサイルは1発が移動式発射機に搭載され、システムは C-17 で世界中に移動して、到着後24時間以内に射撃が可能になる。 ミサイルは cold launch
方式で発射される。
2008.05.05
Aviation Week & ST
Snail's progress
<0806-050506>
747 は今年末以降、747-8 だけが生産される。
欧州はポーランドに配備される第三の GBI 基地より、機動性のある KEI に期待している。
2007.09.17
Aviation Week & ST
Missile harmony
<0720-091705>
米議会のFY-08防衛法案は、10月1日の大統領承認を前に最終的な復活折衝が行われているが、ミサイル防衛
は要求より$300M少ない$8.5Bで決まるものとみられる。 上院では Aegis BMD、THAAD、ABL、PAC-3 が要求通
り認められたが、KEI は$30M、MKV は$50Mを削減、欧州への BMDS 配備計画は時期
尚早として$310Mが削減された。
2007.09.11
MDA HP
MDA conducts successful rocket motor test for Kinetic Energy Interceptor
<0718-091101>
MDA が、9月6日に ATK社の施設で KEI の第一段ロケットの試験が行われ成
功した。 これは過去18ヶ月行われている第一段ロケットの3回目の成功になる。 この試験では新しく採用される
hybrid booster nozzle throat を含む性能機能が確認された。 計画は予定通り進んでおり、2008年にはブ
ースタの発射試験が行われる。
KEI は胴径40吋、全長466吋で、複数の小型弾頭を搭載して、ショットガン方式で目標を迎撃する。
【註:】
KEI の EKV (Exoatmospheric Kill Vehicle) には今まで SM-3 の LEAP 弾頭を使用するとされていた
(JDW 2004.04.21) が、この記事で MKV を弾頭にする
ことが明らかになった。
KEI は当初、弾道弾の発射上昇時の迎撃を目標としていたが、現在は中期飛行間の迎撃に変更となっている
(IP 2007.03.15) ことが弾頭変更の理由と思われる。
2007.08
Jane's Missiles & Rockets
KEI rocket motor fires for full-duration burn
<0717-080018>
6月14日に KEI 初段ロケットの地上燃焼試験が行われ成功した。 KEI は Northrop Grumman社が主
契約社で、初段及び第二段ロケットは ATK社が担当している。
KEI ブースタの発射試験は2008年に実施される。
2007.06.21
Inside the Pentagon
KEI rocket motor developers pin hopes for more funding on FY-08 test
<0716-062101>
米上下院は MDA のFY-08要求に対し、当面の GMDS、Aegis BMD、THAAD 予算を重視し、結果として KEI
のブースタ発射試験の2008年実施が厳しい状況となっている。
MDA は2月に KEI 計画の見直しを行い、FY-08要求ではブースタ開発計画のみに予算を縮小していた。 6月中旬に行った第一段ブースタ
の地上燃焼試験は成功している。
2007.06.14
MDA HP
MDA conducts successful test of rocket for the next interceptor missile
<0713-061401>
ATK社が6月14日に、KEI に使用する第一段ロケットの地上燃焼試験に成功し
た。 この試験で TVC の性能も確認された。
今回実施された第一段ロケットの地上燃焼試験は5回計画されているうちの2回目で、最初の発射試験は2008年
に行われる。
2007.04.25
Jane's Defence Weekly
MDA challenged over boost-phase system costs
<0711-042506>
ブッシュ政権が進めているブースト BMD 計画は今後ますます議会の批判に晒されそうであるため、政権内
部からも ABL、KEI の二件のブースト段階迎撃計画
のコスト見積について疑問の声が上がっている。
更に2009年にロケットモータの試験が計画されている SM-3 Block ⅡA 計画にも監
視の目が向けられている。
2007.04
Jane's Missiles & Rockets
BMDS alert hampered system development, reveals US MDA
<0710-040022>
米国の BMDS は現在、開発を継続しながらシステムを運用する能力はなく、2006年の北朝鮮によるミサイル
発射の際にはシステムが実働モードになったため、これが解除されるまで開発はストップした。 この問題を解決するため MDA は、並
行実施能力を確保する計画 (CTTO: Concurrent Test, Training and Operations) を進めている。
KEI は GBI に代わって敵ミサイルの中期弾道迎撃も担当するように計画が拡
大される。 ただし KEI のブースタ飛行試験はFY-08に行われるが、迎撃試験は2013年以
降に開始される。 KEI は元来 ABL が失敗した場合の代替えとなる初
期弾道迎撃システムであった。
2007.03.21
Jane's Defence Weekly
Setbacks hit US boost-phase interceptor plan
<0708-032110>
FY-08予算における$500Mの MDA 予算削減の結果、ブースト段階迎撃システムである
ABL 及び KEI は大きな影響を受けている。 ブースト段階迎撃システムが予算削減の対象となったの
は、いずれも技術的な困難に直面していることにもよる。
・ABL
FY-07の$632Mから$549Mに削減され、YAL-1 による迎撃試験は2009年に延期された。
・KEI
FY-07の$337Mが$214Mに削減されるため、移動型の開発は延期され、サイロ発射式になる可能性がある。
2007.03.15
Inside the Pentagon
Northrop: Switching KEI to silo-based effort will not alter contract
<0708-031502>
MDA が検討していた KEI の車載方式から固定型サイロ発射方式への変更は行わないこととなった。
KEI は当初、弾道弾の発射上昇時の迎撃を目標としていたが、現在は中期飛行間の迎撃に変更となっており
、サイロ発射の GBI に替わる可能性も出ていた。
DoD は開発中の ABL と KEI のいずれかを採用する方針であり、FY-08要求では KEI 計画のうち、ブースタ
開発のみに要求額は削減されている。 将来 ABL が失敗した場合には、KEI が GBI に替わりサイロ方式に変更される公算が高い。
2007.02.12
Defense News
MDA seeks Aierborne Laser delay, airship termination
<0706-021202>
DoD が議会提出した MDA のFY-08要求は昨年度予算を$300M下回る$8.9Bで、計画では HAA の
開発中止、KEI 計画の見直し、
ABL による迎撃試験の延期等が予算削減の理由となっている。
2007.02.12
Aviation Week & ST
Mil$pace
<0705-021206>
空軍が開発するセンサー衛星で$157.5Mを要求、2012年までの事業総額は$1.2Bを見積もっている。
・SBIRS
SBIRS は空軍が開発するミサイル警戒センサ搭載の衛星で、$1Bを要求、2013年までの総
額は$4.2Bを見積もっている。
・AIRSS
空軍が開発しているフォーカルプレーンアンテナ搭載のミサイル探知衛星で、$230.9Mを要求。
・MKV
MKV は MDA が開発しているミサイル迎撃システムで、$106Mを要求している。 今後6年間の予算総額
は$2.57Bを見積もる。
KEI 及び EKV 用の Kill Vehicle 開発予算は今年度計上していない。
2007.02.05
Aviation Week & ST
Engineers at the US Air Force's Arnold Engineering ・・・
<0705-020503>
米空軍 AEDC (Arnold Engineering Development Center) では高速風洞施設で、THAAD ミサイルの飛行安定性等の試験(右図)を行
ってきたが、KEI 及び KV 試験用には$50Mを投じて真空チャンバ 10-V の改善を行っている。
チャンバーは MDA が高々度を模擬したロケット試験を実施できる唯一の施設であり、この夏に KV の試験
を計画している。
2007.01.22
Inside the Navy
Admiral: KEI missile eyed for CG(X) cruiser,but big challenges loom
<0705-012202>
米海軍は CG(X) に KEI を搭載する構想であるが、発射時に発生す
る多大な熱とエネルギーによる艦への影響を避けるため、コールドロンチ方式の採用が不可欠であり、極めて
大きな技術課題となっている。
海軍はまた CG(X) の動力に核燃料を用いること及び DDG-1000 との船体の共通化
を検討中である。
2006.11
Jane's Missiles & Rockets
ATK test fires Kinetic Energy Interceptor rocket motor
<0624-110006>
ATK社が9月14日に KEI 用初段ロケットモータの地上燃焼試験を行い、
TVC ノズルを含む性能機能を確認した。 今回の試験は5回計画されている初段ロケットモータ地上試験の一回
目で、第二段目の試験は1月に実施された。
KEI は Northrop Grumman社を中心とするチームが開発を担当しており、インタセプタは Raytheon社が担当し
ている。 ATK社は初~第三段ロケット、及びキャニスタ射出用ガス発生器を担当している。 ブースタの
発射試験は2008年に計画されている。
【註:】
KEI はコールドロンチ方式で発射される。
2006.09.25
Defense News
Northrop team fires KEI rocket motor
<0620-092520>
Northrop Grummanチームが9月14日に KEI の第一段ロケットモータの燃焼試験
を行い各種データを収集した。 燃焼試験はあと4回計画されている。
第二段の燃焼試験及び高速風洞試験は今年初めに終了している。 KEI 用ロケットモータの発射試験は2008年
を予定している。
2006.09.25
Aviation Week & ST
Interceptor rocket test
<0620-092501>
KEI の第一段ロケットモータ燃焼試験が9月中旬に初めて行われ、燃焼機能
とロケットモータ及び TVC ノズルの設計が妥当であることが確認された。 第二段モータの試験は来年1月に予定されている。
三段推進の KEI は2008年からの発射試験を予定し、高加速、高速度及び高運動性が特長である。
2006.09.14
MDA HP
Missile Defense Agency conducts successful test of advanced rocket motor for boost-phase interceptor missile
<0618-091402>
KEI に使われる第一段ロケットモータの初の地上燃焼試験が行われ成功した。
KEI は三段推進式で、高加速、高速と高い運動性能が特色である。
今回の試験は5回予定されている地上燃焼試験の一回目で、KEI の発射試験は2008年に開始される。
2006.08.28
Defense News
Deferred KEI work increases cost by $1.5B
<0619-082807>
DoD がFY-06予算を$1B削減した影響で KEI の開発を一時的に保留したことで
、MDA は今秋を目途に計画の修正作業を行っている。 また、FY-07要求の$406Mは上院が$200Mに削減し、最終予算は流動的である。
計画は2010年予定の発射試験を2011年に、2010年予定の運用開始を2014年に延期す
る。 また、2008年に予定する ABL の試験結果を踏まえいずれかを中止する方針を示している。
KEI は当初ブースト段階での迎撃を予定したが、昨年 DoD はミッドコース迎撃能力を加える決定を行った。
2006.07.24
Inside the Army
Lawmakers: MDA needs to zero in on near-term Missile Defense assets
<0618-072401>
FY-07上院予算法案は7月20日に可決したが、法案ではミサイル防衛は将来装備の開発よりも、当面の開発試験を着実に行うことが重要
であると提言している。
この結果、GMD、Aegis、THAAD、、ABL 及び関連試験研究費の予算は増加したが、HAA、
KEI 及び STS の要求は削減
されている。
2006.07.19
Jane's Defence Weekly
MDA reveals discarded plan for B-52-launched KEI
<0616-071906>
MDA が、8,000kgの KEI 2発を B-52H から発射する構想があることを認めた
。 Boeing社は2005年にその可能性についての問い合わせを受けていた。
MDA は各種空中発射型 boost-phase 迎撃機の検討を進めており、新型 PAC-3、THAAD、二段推進式 AMRAAM
などが候補にあがっている。
2006.05.31
Jane's Defence Weekly
New options enter race for boost-phase intercept weapon
<0612-053102>
MDA が高価な KEI や ABL に代わる、安価な boost-phase 迎撃システ
ムの検討を行っている。 候補には空中発射の PAC-3 又は THAAD と、AMRAAM を改造したシステムが提案されており、2006年後半に
方式決定を行う。 開発への移行を決するのはFY-08になる模様である。
・空中発射 PAC-3/THAAD
MDA が1年以上検討を行っており、検討の第一段階は既に完了している。
・AMRAAM 改
AMRAAM の弾頭を取り外して二段推進にし、AIM-9X の IR シーカを搭載する。
システムは NCADE (Network-Centric Airborne Defense Element) と呼ばれている。
2006.05.17
Jane's Defence Weekly
KEI: A success at every atage
<0611-051707>
KEI ブースタの発射試験は2008年に開始される。
2006.05.08
Aviation Week & ST
Explosive response
<0611-050803>
FY-07国防予算案を審議している下院軍事委員会は、委員会案を来週中に議会に提出する。 委員会案では IED 対策
に$200M以上を承認すると共に、DoD が中止を決めた JSF 代替エンジン F136 開発計画に$408Mを充当し
ている。 また、V-22 とF-22 の多年度調達を承認している。
ミサイル防衛等では、KEI が$100M、TSAT が$80M、MKV が$65M、GMDS が
$55.8M、Space Radar が$30M、それぞれ削減されている。
2006.05
Jane's Missiles & Rockets
MDA questions reliability of Ground-based Midcourse Defense interceptor components
<0611-050008>
・GBI
GMD の GBI は Fort Greely と Vandenberg AFB に配備され試験が行われているが、最初の9発の GBI について MDA 当局者は、使わ
れている部品の信頼性や宇宙環境への適合性試験が不十分であると危惧している。 このため、① GBI を
そのまま使用する、② 信頼性試験をやり直す、③ 工場に送り返して
分解し再組立する、の三案が検討されている。 これについて GMD 開発当局者は、FY-07の性能向上時点で疑わしい部品の交換を
行う案を提案している。
・GMD FCS
実際の FCS を使用した初めての GMD 迎撃試験となる operational test FT-4 は2006年
11月に予定されている。 アラスカの Cobra Dane レーダの改修は終わっており、Beale AFB の
UEWR も配備完了している。 遅れていた SBX 及び Fylingdales の UEWR の運用開始も予算化された。
・SM-3
2003年6月に発覚した SDACS のパルスモードにおける不具合は、改善設計を終了しているが、
初期配備型 SM-3 の SDACS はサステインモードのみの作動しかできない。
・KEI
初期型 KEI の陸上発射型になり、2014年頃の運用開始が目標になっている。
合わせて艦載型 KEI も計画されており、FY-08には宇宙配備型の事前検討も開始さ
れる。
2006.05
Jane's Missiles & Rockets
KEI fire-control system completes first test
<0611-050005>
Northrop Grumman社が、FY-06における KEI 開発の二大項目である KFC/C
(KEI Fire Control and Comunication) システムの試験を、3月1日に成功裏に終了した。 KEI が装備化されると KFC/C がセンサのデ
ータを収集して KEI 装備部隊に伝達する。
FY-06におけるもう一つの重要開発項目はブースタの試験である。
2006.04.24
Defense News
KEI battle management test
<0611-042405>
Northrop Grumman社は4月上旬に2回目の KFC/C (KEI Fire Control and Communitions) による
KEI の戦闘管理機能の試験を行った。 3月に続く試験では、データリンクによるセンサ情報と各種デー
タの受信が確実に行われたことを確認、また初めて FBXR の目標情報を受信した。
KEI 計画では2008年にブースターの発射試験が予定されている。
2006.03
Jane's Missiles & Rockets
ATK makes static firing of KEI second-stage rocket motor
<0608-030017>
KEI の第二段に使用するロケットモータの地上燃焼試験が、1月17日に ATK社の施設で行われた。
KEI の開発は Northrop Grumman社を主契約社に Raytheon社や ATK社が参画して行われ、
Raytheon社はインターセプタ、ATK社は第一、第二、第三段ロケットと、キャニスタ発射機からミサイルを射出
するガスジェネレータを担当する。 KEI ブースタの発射試験は2008年に計画されている。
【註:】
キャニスタ発射機からミサイルを射出するガスジェネレータとの記述から、KEI はコールドロンチ方式と見ら
れる。 米国では地下サイロ発射の ICBM や潜水艦発射の SLBM 以外コールドロンチ方式は例がないことから、KEI のコールドロンチは
、将来空中発射などホットロンチに適さないプラットフォームからの発射を考えていることによる可能性がある。
2006.02.15
Jane's Defence Weekly
Missile defence
<0605-021504>
FY-07のミサイル防衛予算要求は$10.4Bと前年の$8.8Bを上回ったが、それでも MDA は何件かの計画を縮小し
なければならない。
ABL は2機目の調達を2008年まで2年延長する。
KEI ブースタの最初の飛行試験は予定通り2008年に行うが、2012年に予定されていた
配備開始は2014年に延期される。
SM-3 の調達弾数は削減される。
Eglin AFB のレーダを改修する計画は中止になった。
2006.01.30
Defense News
Interceptor's rocket motor fired up
<0605-013006>
KEI の第二段ロケットモータの地上燃焼試験が1月17日に初めて行われ成功した。 燃焼試験は更に
4回計画されている。
KEI 試験計画はこれまでに高速風洞試験と Battle-manegement 機能試験を行い、良好な成果を得ており、ブースター
の発射試験は2008年に予定されている。
2006.01.19
MDA HP
Kinetic Energy Interceptor fires second stage rocket Motor
<0603-011901>
MDA が1月17日に ATK社の施設で、KEI の第二段ロケットモータの初の静燃焼試験
に成功した。
KEI は敵の弾道弾をブースト段階又はその直後に迎撃しようとするミサイルで、2010年以降の実用化を目指し
ている。
KEI は移動可能な地上発射型で、トレーラ搭載の指揮統制システムと共に必要とされるあらゆる場所に移動展
開することができる。
2005.10.27
Inside the Pentagon
DoD sees dire future for Boost-phase KEI effort if Senate cut holds
<0524-102704>
DoD が上下院軍事予算委員会に対し、FY-06の KEI 予算削減が今後のブーストフェーズミサイル防衛能
力保持に深刻な影響を与えるとして減額を再考するよう求めた。
DoD は$218.7Mを要求していたが、上院は更に$50Mの削減を法案としている。
2005.08.22
Defense News
U.S. Missile killer may be get expanded mission
<0521-082204>
MDA は2008年に予定する KEI の発射試験計画を一部変更し、弾道弾のミッドコース迎
撃の可能性を確認する。 KEI は当初発射段階での迎撃をねらいに計画されたが、現在ミッドコース対処に方針
が変更されている。 有効性が確認されれば機動性のあるミサイル対処が、固定型 GMDS よりわずかに低い高度で可能となり
柔軟な本土ミサイル防衛が期待できる。
試験結果は KEI 開発の存続に大きな影響を与え、否であれば AB Lに開発の重点が移行することになる。
MDA は KEI の巡洋艦等の艦船への搭載を海軍と協議しており、2006年6月頃までに構想を決定する。
2005.08.22
Inside the Army
Obering: Sea-based KEI may be used for Terminal defense capability
<0518-082205>
MDA は海軍と共同で海上での終末段階ミサイル防衛に、艦載型 KEI を検討し
ている。
海軍の Area ミサイル防衛計画は2001年12月に中止されたが、MDA と海軍は引き続き終末段階の海上ミサイル防衛の研究を進め、来週
中にも研究が終了する。 内容には KEI 搭載の他に2~3の方策が記載されている。
KEI 計画当局は MDA と海軍は巡洋艦、駆逐艦、コンテナ船及び潜水艦への搭載を検討中で、2006年6月頃には搭載艦
種を決定するとみている。
2005.08
Jane's Missiles & Rockets
KEI missile undergoes wind-tunnel tests in Missouri
<0516-080011>
セントルイスにある Polysonic 風洞で KEI の試験が行われている。 試験の目的はミサイルにかかる
空気圧、モーメント、高周波圧力、音響などのデータを取得することで、最終的にデータはノーズコーン形状の選択
に資する。
2005.05.26
Inside the Pentagon
House Panel wants comparison of ABL,KEI costs and capabilities
<0514-052601>
米議会では KEI に賛否両論あり、下院予算委員会は ABL、KEI 両計画の価格及び能力についての詳細
な比較資料を DoD に求めている。
FY-06の国防予算法案は先週作業を終了し、下院は MDA のブーストフェーズミサイル防衛関連予算$483.8Mを了承した。 上院では ABL
予算を了承したが、KEI は過剰な要求であるとして$50Mを削減した。
議会では ABLと KEI はいずれもブースト段階での防衛システムであり、ABL を重視するならば KEI は不要と
の議論がある。
2005.05.02
Inside the Army
Obering: Ballistic Missile Defense should fare well in ongoing QDR
<0514-050202>
MDA の Obering長官は、現在作業が進められている QDR において BMDS は今後とも必要不可欠との評価を得ていることを示唆した。
長官は更に将来のミサイル防衛の在り方に言及し、今後はシステムの機動性を強化するため、SM-3 搭載 Aegis 艦の装備強化、世界的
規模のセンサネットワークの充実及び機動型 KEI の開発及び装備化を重視する意向を明らかにした。
2005.05.02
Aviation Week & ST
The speed of light
<0510-050207>
MDA はミサイル防衛システムの開発を積極的に推進しており、2004年末から試験運用している GMD の完全性能発揮とブースト段階の迎
撃を狙う ABL、KEI に重点を指向している。
特に2つの計画は2008年に開発の可否が決定され、予算状況と技術の成熟度によってはいず
れか一つに絞り込まれることもありうる。
2005.03.31
Inside the Pentagon
Northrop,MDA working on KEI changes spurred by $800 million cut
<0510-033102>
Northrop Grumman社と MDA は、FY-06の予算$800M削減に対応するため、KEI 開発の全体計画の見直しを
行っている。
昨年12月、DoD はFY-06~FY-11の MDA 予算を$30B、FY-06は$1Bを削減することを決めた。 MDAは$800Mを KEI から削減する意向で、
FY-06の予算規模は$208M程度となる。 この結果、当初2006年~2007年に予定したブースターの発射試験は2008年
に延期されることとなる。
2005.03.14
Aviation Week & ST
Drifting apart
<0507-031404>
米国と欧州諸国のミサイル防衛の方針は明らかに異なる方向に進んでおり、ドイツは MEADS 開発に加わると同時に
ロシアとのミサイル防衛システムの共同開発を模索している。
MEADS 計画でドイツはレーダ(右図)開発で主要な位置を占めており、ドイツの参加の可否は開発継続の重
要なポイントとなる。
KEI 共同開発は中止となると見られる。 KEI 計画はFY-06予算の大幅削減が決まり、
予定より2~4年遅れで地上型が2012~2014年に装備化すると予測されるが、当初の boost-phase 対処から
Mid-course 対処に方針が変更される。
2005.03.09
Jane's Defence Weekly
US revamps anti-missile project, cancels international work
<0507-030901>
国防費削減に伴い MDA が進めていた KEI 開発は大幅に減速することになり
、2008年頃に予定していた試作機の発射試験も大幅延期になった。
この結果計画は、急速な加速が要求される KEI 用ブースタのリスク低減活動や、長寿命電池や長距離データリンクの開発に限定され
ることになる。
これに伴い MDA は国際開発計画を取り止めることにした。
2005.02.16
Jane's Defence Weekly
Ballistic missile defence
<0505-021606>
FY-06のミサイル防衛予算は、FY-05から$1B減って$8.8Bが要求さた。
KEI 計画はFY-06に予定されていた$1.1Bから$800M以上が削減されて要求され
た。 アラスカに配備される GBI は10基追加の予定が5基追加になった。 Sea-Based X-band Radar は、FY-06
の予定がFY-07に延期された。
一方、MEADS 及び THAAD 計画は予定通り進められ、SM-3 もFY-06に11発調達される。 また日米で共同開発される能力強化型 SM-3 の
開発も予定通り行われる。
ABL、MKV などの開発も予定通りである。
2005.02.14
Defense News
Missile cuts strike KEI, leave laser intact
<0512-021403>
MDA はFY-0予算の KEI 関連に、当初$1.1Bを要求する予定であったが$870Mを削減して$229Mとすること
にした。 これは DoD が MDA のFY-06予算を$1B削減とするの方針に基づくもので、残りの$200Mをその他の事
業から削減する。 これには ABL からの$60Mの削減も含まれる。
MDA には KEI の全体計画を変更しないが、計画は国際共同開発を含め1年以上遅延する。
2005.02.07
Inside the Army
MDA delays overseas GMD base,shifts KEI focus to Midcourse defense
<0507-020701>
MDA は昨年12月の DoD 予算$5B削減計画を踏まえ、GMDS の海外発射基地建設計画を当面保留する意向を示し
た。
これはFY-06予算の議会報告で明らかにされ、建設予算要求を2年程度延期することから、海外基地の初期能
力発揮は2010年頃となるとみられる。
また KEI 計画についても大幅な見直しがあると予測されるが、細部は明らかにされていない。
2004.12.23
Inside the Pentagon
MDA will give foreign governments more time to negotiate KEI MoU
<0507-122301>
MDA は KEI の国際共同開発に関する政府間合意を数ヶ月延
期する。 当初は、まず政府間 MoU を締結し、12月中に RFP 草案を、2005年5月に RFP を発簡して、FY-06に構想設計の企業選
定を開始する計画であった。
米国の参加依頼に対し、22カ国120社から回答があり、英と豪政府は参加の意思を明らかにしているが、仏、
伊等からは経費配分や技術移管、企業分担について合意が得られていない。
2004.09.27
Aviation Week & ST
Making overtures
<0419-092703>
DoD はミサイル防衛計画の1つである KEI の国際共同開発で、Kill vehicle
と Booster について主要各国に提案を求めているが、現段階で各国の反応は極めて冷めたものとなっている。
MDA は主要国とその企業に対し個別に説明を行い、参加調整を行っているが、政府の合意を必要とすること、開発経
費の50%を分担すること及び技術移管等の問題からこれまで以上に厳しい状況となっている。
2004.09.16
Inside the Pentagon
Missile Defense Agency eying Space-based interceptor test bed by 2012
<0421-091601>
MDA が弾道弾を初期ブースト段階で撃破する KEI のテストベッドを2012年までに開発
する。
MDA が先週公表した環境評価報告書によると、2012年までに3~6基の衛星を打ち上げ、衛星から発射する KEI
の実験を行うもので、MDA のFY-05要求には既に宇宙兵器のシュミレーションやコンピュータモデルに関する要求が一部含まれている。
報告書では、衛星や KEI の発射に伴う宇宙での残骸が地球に落下した場合の被害と対策について、今後充分な見積もりを行うことを強
調している。
2004.08.19
Yahoo
共同通信記事
<0415-081902>
MDA は18日、SM-3 の新たな軌道修正・制御装置の地上実験を完了した。 この装置は SM-3 など大気圏外の
中間飛行段階で撃ち落とす迎撃システムに適用されるほか、将来的にはテポドンなどの発射直後の段階での迎撃にも応
用できるとしている。
【註:】
これは DACS (Divert and Attitute Control System) のことと思われる。
SM-3 は、弾頭である LEAP が採用してる固体燃料方式の SDACS (Solid DACS) に問題があり改善を迫られて
いた。
2004.06.28
Aviation Week & ST
What's next?
<0413-062810>
KEI 計画は議会の予算削減方針による開発の遅れを見越し、設計変更と試験計画の見直しが行われる。
検討が行われているのは、KV に搭載する IR センサーのアルゴリズムを検証する Nfire (Near-Field Infrared Experiment) 試験の中
止と、KV 能力向上のための IR シーカーの設計変更で、シーカーは単波長から2波長に方式を変更する。
議会では宇宙兵器の使用に反対する意見がでており、予算削減が現実となると計画は2年以上遅れることとなる。
KEI 計画は DoD が強力に推進する意向で、12月にはシステム要求のレビューを予定し、各装置の設計を固める計画だが、事業の進展は
今年の議会予算の可否に大きく影響される。
2004.05.27
Inside the Pentagon
Authorizers want Missile Defense to focus more on the near term
<0413-052703>
米議会はFY-05の国防予算法案の策定にあたり、ミサイル防衛関連予算の削減を焦点に作業を進めている。
下院は先週FY-05の国防予算法案を通過させ、上院もまもなく中断していた予算会議を再開する。 特に注目されるのは
KEI の予算で、議会はミサイル防衛要求額$9.2Bの大部分を承認しているが、KEI 関係予算に関しては下
院が$177M、上院が$200Mの削減を提言している。
2004.05.27
Inside the Pentagon
Lawmakers recommend spending cuts for Kinetic Enargy Interceptors
<0413-052702>
米上院のSASCはMDAが要求している KEI のFY-05予算$511.3Mから$200Mを削減する提案を行っている。
削減理由は KEI の運用構想と開発を海上型としている点に問題があるとし、$311.3MはFY-04の175%に相当する額であり上院として充分
な割り当てを行ったと結論ずけている。
2004.05.17
Defense News
Missile Defense advocates question KEI
<0412-051701>
DoD が積極的に開発を推進する KEI 構想に、米国内のミサイル防衛支持者の間から疑問視する意見が
出ている。
問題としているのはブースト段階での迎撃に陸上型を先に開発する点で、陸上発射型は脅威と離隔し過ぎて効果的でなく、対象とする
北鮮や中国、イラン、ロシアに近い区域で運用するには海上型を優先すべきとしている。
また、長期的には宇宙でのブースト段階迎撃が最適とし、早期の開発着手を要望している。
2004.04.26
Defense News
For U.S. interceptor plan it's Northrop vs. Boeing
<0411-042604>
MDA は KEI を最優先事業に位置づけ、2014年に陸上/海上型同時の運用開始を
狙っている。
FY-05のミサイル防衛要求によると、2009年までに GMD の改善に$9B、KEI 及びその他の KE 計画に
$7.5Bが充当されており、2009年に最終的なコアシステムが決定される。
現在、Northrop Grumman社は陸上型車載 KEI の開発を、Boeing社は GMD をそれぞれ受注しているが、将来システムの開発を請け負う
には成果に基づく厳しい競争が予想される。
2004.04.21
Jane's Defence Weekly
Boost-phase interceptor will deploy to hot spots
<0408-042103>
KEI の弾頭には SM-3 の LEAP が用いられる。
陸上発射型 KEI の中隊は、2発搭載発射機5基、6両の HMMWV車に搭載され2重の冗長
性を持つ C2BMC システム(右図上)、4基の S-band アンテナ(通信用)から成り、1個中隊を7機の C-17 で空輸
できる。 陣地占領後 KEI 中隊は3時間以内に射撃準備を完了する。
北朝鮮から米国に対して発射される弾道弾は、1~2個中隊で阻止できる。
・開発第1段階
2009年に最初の迎撃試験を行う陸上発射型で、2010年頃運用可能になる。
・開発第2段階
洋上発射型で2012年頃の実用化を目指す。 Aegis巡洋艦、CG(X)、SSGN から発射可能で、発射機は VLS のスペース
に収まる。 但しミサイルは30゚傾斜して設置され、先端は1.1m甲板上に突き出る(右図下)。
・開発第3段階
推進機を替えてサイロ発射式の Mid-Course 迎撃用にし、GMD の迎撃機である GBI と
換装される。 2014年頃の実用化を目指す。
2004.04.19
Aviation Week & ST
Collision course
<0408-041903>
DoDは KEI の開発を重視し、今後10年間に$18Bを投じる計画で、ABL 等
その他の開発事業の進展に影響を及ぼすとの懸念もでている。
KEI 1個中隊は、2発のミサイルを塔載する移動型発射機5台と指揮統制車両からなり、7機の C-17 で輸送し、3時間以
内に射撃準備することが要求される。
ミサイルは全長36ft4in、胴径36in、60秒で6km/secに達する。 重量50kgの Kill-vehicle は SM-3 のシーカーと
DACS を使用する。
目標との交戦状況によりミサイルの飛行パターンは可変で、第1段モーターの燃焼は約35秒、第2段は25秒。
最終段は目標との位置関係により0~2パルスの噴射を行う。
Northrop Grumman社は2009年から27回の推進装置の発射試験と5回の実射を計画しており、標的を Vandenberg AFB から打ち上げ、海岸
から約60km離れた San Nicolas島からミサイルを発射し迎撃する予定となっている。
2004.04.19
Defense News
MDA ties contractor profits to test results
<0409-041901>
MDA は KEI 開発を手始めに、成果を基本とする経費支払い方式に契約要領を
変更する。
昨年12月、Northrop Grumman/Raytheonチームは総額$4.5Bと見積もられる契約を受注した。 チームには両社の他14社が加わっており
、2011年までに陸上型システムを納入する計画となっている。
これに先立ち、2009年~2010年には5回の迎撃試験を予定しているが、新契約方式では試験の成功が前提とな
っており、1回あたりの利潤$133Mは失敗した場合支払われないこととなる。 逆に開発時程を先行させ、経費削減を行った場合は利潤に
反映される。
2004.04.15
Inside the Pentagon
KEI contractors borrow from other MDA programs to meet schedule
<0409-041504>
KEI の装備化を8年で実現するため、MDA は既存技術と、SM-3 をはじめとする他の開発技術を活用する。
昨年12月、Northrop Grumman/Raytheon は契約を獲得し、既に一部部品の試験を開始しており、実質的には
EMD 段階に相当する作業を行っている。
今後、FY-O5~FY-06に部品製造と関連試験を、FY-06~FY-07に各種装置の地上試験を行い、FY-09の迎撃試験の開始
を計画している。 開発は陸上型を初めに行い、じ後 Block 12 として海軍の次期巡洋艦と駆逐艦への
搭載を行う。
陸上型の中隊は5基の移動型発射機、指揮通信及び射統システムを装備する6両の Humvee からなり、7機の C-17 で輸送でき展開から
3時間以内に射撃準備を完了することが要求されている。
MDA は2月に国際共同開発に関する RFI を発簡したが、4月7日の期限までに22ヶ国120社以上から応募があり
、このうち22件を受領した。
2004.04.05
Defense News
New U.S.ship take shape
<0409-040501>
艦載型 KEI 開発は2012年の運用開始を目指しているが、全長36feet、直径3feetのミサイルを塔載できる艦艇
は現在のところ存在しない。
海軍は現在、次期 CG(X) への搭載と開発促進を検討している。
2004.03.22
Defense News
Globalizing Missile Defense
<0409-032203>
MDA は海上及び宇宙型 KEI の開発に広く外国企業の参加を求め、2月6日に説
明会を行った。 提案要領等は7月に公表される模様である。
しかしながらこの構想に対し専門家は、MEADS の当面する問題を例に疑問を投げかけており、米国の輸出統制法と技術移管手続きを根
本的に見直さなければ実現は困難との見方が強い。
海上型 KEI システムは KEI Block 12 と呼ばれ、2012年の運用開始を目指して開発
を行う予定で、2005年~2009年に$3.2Bを投じる計画となっている。
陸上型 KEI Block 10 は昨年 Northrop Grumman/Raytheon チームが受注し、2010年の装備
化を目指している。
2004.02.25
Jane's Defence Weekly
MDA seeks international partners
<0405-022506>
MDA が、2005年に開始される KEI 開発に、共同開発相手国を求めている。
KEI は2012年頃の装備化を目指している。
2004.02.18
Inside Missile Defense
MDA targets FY-05 contract award for KEI international effort
<0407-021805>
MDA は2005年度に、KEI 開発にあたり、外国企業の参加を含め数社を契約企業に選定する。
KEI は階層ミサイル防衛システムの中核に位置づけられ、2012年の初期運用開始を目指しており、外国企業の
参加はリスク低減、斬新な技術と代替案の創出、共同開発による友好国との連携が目的とされる。
RFI は2月6日に発簡され、参加の有無に関する企業からの回答期限は4月7日となっ
ている。
2004.02
International Defense Review
US pushes ahead with ballistic missile defense
<0404-020006>
・KEI
MDA は8年間にわたる KEI 開発担当に Northrop Grumman/Raytheon チームを選定した。
8年間の契約額は$4.5Bにのぼる。
KEI は敵の弾道弾を発射後3~5分以内に撃墜しようとするため、強い噴炎下で目標
の発見、識別、追随を行う必要があり、迎撃時の相対速度は8~10km/sに達する。
運用開始は2010~2012年を目指しており、最初は陸上発射型になる。
・SM-3
2003年12月11日に SM-3 の迎撃試験 FM-3 が行われ、標的となった Aries の
迎撃に成功した。
Aries の発射後、追随情報が Aegis 巡洋艦 Lake Erie に送られ、約2分後に SM-3 が発射された。 発射後2+分後に SM-3 は
高度137km、相対速度3.7km/sで Aries に直撃した。 この試験では SDACS を sustain-mode で使用した。
次の試験は Block 2004 として2004~2005年に2回計画されている。
2004.01
Jane's Missiles & Rockets
Northrop Grumman team to develop boost-phase ABM system
<0404-010001>
KEI の開発担当に Northrop Grumman/Raytheonチームが選定された。 Northrop Grumman社がシステム
取り纏めを担当し、Raytheon社がミサイルを担当する。
ミサイルは全長11m、胴径0.9mで、ほかのこの種のミサイルと比べて最も高速で、
最も高い運動性を持つ。 ロケットモータは Orbital Sciences社が担当する。
2003.12.10
Jane's Defence Weekly
Pentagon awards fast interceptor missile deal
MDA は KEI の開発担当に Boeing/Lockheed Martin チームと競っていた Northrop
Grumman/Raytheon チームを選定した。
KEI は弾道弾のブースト段階での迎撃を目指す高速迎撃ミサイルシステムで、ミサイルの全長は11m、2発搭載発射機と HMMWV車搭載の
C2BMC 装置及び衛星通信受信装置でシステムを構成する。
目標情報は他のミサイル防衛センサに頼り固有のレーダを保有しない。
開発は$4.5Bで8年かけて行われ、発射試験は2009年頃に開始される。 初期システムは陸上
発射型で2010~2012年の配備開始を目指している。
2003.12.08
Space News
Northrop Grumman snares $4 billion missile contract
Northrop Grumman/Raytheonチームが、総額$4Bとされる KEI の開発を12月3日に受注した。
KEI は弾道弾をブースト段階で迎撃する高速ミサイルシステムで、全長11m、直径0.91m、発射試験を2009年に
計画し、2012年の配備開始を目指す。
開発にあたり Northrop Grumman社はシステム統合全般を、Raytheon社が迎撃ミサイルの設計製造を、Orbital Science社が新型ブース
ター製造を、Alliant Techsystems社がロケットエンジンを、Aerojet社が飛行制御システムをそれぞれ担当する。
2003.12.08
Aviation Week & ST
Getting 'em early
<0321-120803>
MDA が次世代弾道弾要撃ミサイル KEI の開発に Northlop/Raytheon 合同チームを選定した。
当初の開発費用は$56Mで、DoDは今後8年間に総額$4.5Bを投じて KEI システムを開発導入する。
KEI はこれまでの SM-3 や THAAD のブースターよりも2~3倍早い速度で、ブースト段階で
の弾道弾要撃を目指す。
開発の第1段階は C-17 輸送機による迅速な展開が可能な陸上発射型で、2010年~2011年の運用開始を目指す。
このため、開発段階で5基の発射機を試作する計画で、配備中隊には5基の発射機と10発のミサイルが装備される予定となっている。
海上発射型は2011年~2012年に開発予定だが、細部計画は未定。
2003.10.23
Inside the Pentagon
Budget cuts could slow start of KEI work in FY-04,contractor says
KEI 計画予算が大幅に削減されたことについて、Northlop Grumman社は開発の開始が
かなり遅れるとの見通しを明らかにした。
MDA はFY-04から開発を行うため、$301Mを要求していたが、議会は$119Mに削減した。 DoDも9月以来議会に完全復活を求めていたが棄
却された。
2003.09.10
Jane's Defence Weekly
US details boost-phase interceptor plans
DoD が、次世代弾頭弾要撃ミサイル (KEI: Kinetic Energy Interceptor) の詳細を明らか
にした。
開発には Lockheed Martin/Boeing と Northrop Grumman/Raytheon の2チームが名乗りを上げているが、2003年末にはどちらかが指名
される。
陸上発射型完成後の第2段階開発は艦載型で、2012年に開
始する。
第3段階の開発は2014頃に開始される。
2003.08.28
Inside the Pentagon
MDA to build test satellite to support Boost-Phase Intercept
MDA は KEI (Kinetic Enargy Interceptor) 開発を容易にするため、独自の試験用衛星の建造に着手している。
この計画は NFIRE (Near Field Infrared Experiment) と呼ばれ弾道弾の発射からブースト段階までの情報諸元を衛
星により収集して KEI 設計に反映させるもの。 衛星は2004年6月に打ち上げを予定している。
2003.05
International Defense Review
US proceeds with enhanced ballistic-missile interceptors
米 MDA が Lockheed Martin社、 Northrop Grumman/Raytheonチームと、それぞれ$10Mで KEI (
Kinetic Energy Interceptors) 概念設計契約を締結した。 期間は8ヶ月となっている。 計画は次の段階で1社が選定され、
$4Bかける5年間の Development and Testing 段階に入る。
KEI は、弾道弾を boost~terminal の全ての段階で迎撃可能なシステムで、MDA は当初陸上発射型 boost
/ascent 段階迎撃システムを、2008年末から2009年始めに開始する BMDS Block 08 として開発する。
その後、年6回のペースで試験を行い、艦載など他のプラットフォーム発射型 Block 10 を目指す。
MDA はこれと並行して KEI の代替となりうる BMDS Interceptor Space Testbed 計
画を2004年に開始する。
2003.04
Jane's Missiles & Rockets
MDA selects contractors for Kinetic Energy Interceptor Program
MDA は KEI (Kinetic Energy Interceptor) の次の段階に Lockheed Martin社と Northrop Grumman
社を選定した。
両社はそれぞれ Boeing社、Raytheon社とチームを組み、それぞれ$10Mで8ヶ月の検討に入る。
今後の予定は2004年始めから$4Bの費用で5年間の開発段階に入る。
2003.03.12
Jane's Defence Weekly
Teaming arrangement for KEI project
MDA の KEI (Kinetic Energy Interceptor) 計画に向け、Northrop Grumman社と Raytheon社が、Northrop Grumman社
をリーダとする共同企業体を構築した。 一方、Boeing社と Lockheed Marrin社は、Lockheed Marrin社をリーダとする共同企業体を構築
する。
MDA は4月に3共同企業体を選定して初期設計を開始し、2004年初めに1チームを選定
しようとしている。
2003.02.10
Defense News
MDA to elect multilayered missile shield
MDAは2004年~2009年の6年間にわたる研究開発経費としてほぼ$50Bを議会に要求した。 このうち2004年分の要求予
算は$7.7Bにのぼる。
最も要求の多い予算は GMD で、約$9.8B、ついで BMD KEI が約$9Bでこれに続
く。
今回の要求の特長は、2006年以降開発が地上/海上システムから宇宙に移行する傾向で、
STSS (Space Tracking and Surveillance System : 以前の SBIRS-Low) に$4.2Bが充当され
ている。
2003.02
International Defense Review
US to bign fielding missile-defense umbrella
・KEI 計画
KEI (Kinetic Energy Interceptor) は、ブーストからターミナルの全ての段階で共通的に使用するインターセプタ
で、当初は陸上展開発射型ブースト/加速段階の要撃機のプロトタイプを FY-09までに製作する。
・MKV 計画
重量2kg以下の小型インターセプタ(右図)をブースタに20~30以上搭載するシステ
ム。 各インタセプタは捕捉距離80kmの IR センサを搭載し、200個の小型ロケットで
姿勢制御をする。
・STSS 計画
従来 SBIRS-Low と呼ばれていた計画。
2003.01.22
Inside Missile Defense
MDA releases draft RFP for Kinetic interceptor
MDA は先週、地上/海上型 KEI (Kinetic Enargy Interceptor) 開発に関する RFP 草案を発
簡した。
企業選定は4月1日を予定し、遅くとも 2009年末に初期モデルの能力試験を行う計画。
これと併行して MDA は FY-04 から宇宙型インターセプターの試験計画も開始する。
2003.01.08
Jane's Defence Weekly
USA works on kinetic energy interceptor
MDA は、GMD や SMD の組み合わせに替わる、超高速、
高運動性インタセプタ KEI (Kinetic Energy Interceptor) を6年間かけて開発し、移動可能な陸上発射型を
2008年に実現したいとしている。 KEI は目標がブースト段階にある間での迎撃を目
指す。
その後洋上発射型や空中発射型を開発し、ゆくゆくは SBI (Space Based Interceptor) として実現しよう
としている。
最初に陸上発射型を開発するが、実際に運用されるのは洋上発射型になる模様である。