2004.05.17 | Aviation Week & ST | Control freaks | <0410-051707> 米軍の兵器開発当局はミサイルや爆弾にデータリンク装置を装備し、対地(艦)攻撃を正確に行う研究を進めている。 AFRL は LOCAAS に代表される自動索敵兵器の開発を行ってきたが、精密なセンサーと索敵装置を 必要とするため技術課題が多く、価格も高騰するため、計画は頓挫しつつある。 このため空軍は LOCAAS の自動索敵装置を、外部情報を安価なデータリンク装置で伝送する誘導制御方式に計 画を変更する。 空軍は現在 JASSM と SDB の二大兵器プロジェクトを進めているが、これにもデータリンク装置を装備していく方針である。 海空軍は共同で多目的データリンクの研究を行っており、2年間の ACTD を$30Mで進めている。 またデータリンクには JTRS (Joint Tactical Radio System) や Globalstar Stacom システムの採用も検討されている。 |
2003.10.27 | Defense News | LOCAAS finds target in test |
米空軍は最近 LOCAAS の高々度発射試験に成功した。 試験では翼の展張とエンジン始動を確認、その後 LADR (Laser Acquisition Detection and Ranging) シーカーによる目標識別、誘導 で正確に標的地点に到達した。 |
2003.08 | Jane's Missiles & Rockets | LOCAAS to be tested with datalink | Lockheed Martin社が30ヶ月かけての LOCAAS proof-of-concept demonstration
計画を開始する。 LOCAAS は巡航高度750ftを185km以上飛行し、搭載した Ladar により25平方海里の地域をサーチする。 その間1立米以上の大きさの 物体は3次元で測定され、予め記憶されたライブラリと比較して目標認識を行う。 認識結果はデータリンクで地上基地と編隊飛行する他の LOCAAS に送られる。 |
2003.07.02 | Jane's Defence Weekly | LOCAAS flight-demonstration contract | Lockheed Martin社は、$12.3Mで LOCAAS の発射試験実施契約を結んだ。 試験では、レーザレーダシーカによる自動射撃に、双方向データリンクを用いた man-in- the-loop が介在する機能の確認が行われ、FY-05に計画されている。 |
2003.05 | Jane's Missiles & Rockets | LOCAAS destroys SAM target | LOCAAS の初の発射試験が行われ成功した。 母機から投下された後 LOCAAS は自力で飛行し、目標地域に到達後レーザレーダシーカで、他の軍用車両と共に置かれた 標的の移動型 SAM 発射機を識別し破壊した。 |
2003.05 | International Defense Review | US Air Force seeks new miniture munitions | 米空軍は、MCMAT (Miniature Cruise Missile Airframe Technology) 計画の提案を求めて
いる。 2015年装備化を目指している。 MCMAT は、従来 AEF Munition Technology Development Program と呼ばれていた計画で、ペイロードとして誘導マイ クロ子弾を搭載する。 これとは別に空軍は、LOCAAS の移動型 SAM 発射機に対する実弾頭発射試験を3 月に実施し、弾片が発射機、運搬車、レーダを貫通し破壊に成功した。 |
2003.05 | National Defense | Air Force wants missiles redirected in flight | 米空軍は精密誘導兵器に双方向通信リンクを取り付け、発射後に標的の再指定が行える様改
修することを検討している。 空軍が保有する精密誘導兵器は発射後に目標変換を行う機能がないため、誤射や民間人等に対する被害を極限することを目的として、 JASSM と LOCAAS を改修の候補として検討を進めている。 なお、海軍は TacTom に発射後の目標変換機能を付加して開発を行っているが、空軍の検 討内容もほぼ同一の内容とされる。 |
2003.03.31 | Defense News | Weapon locates target on its own | LOCAAS による自律目標捜索から攻撃までの初めての
一連の試験が Eglin AFB で行われ成功した。 航空機から投下された LOCAAS は搭載した航法システムと GPS により 2ヶ所の設定ポイントを経由して、標的の移動型発射機を捜索破 壊した。 この間近傍に配置した軍用車両と標的を確実に識別している。 LOCAAS は小型ターボジェットを搭載、射程は 100mile以上で、JSF、F/A-22、F-16 の他 B-1 及び B-2 爆撃機にも搭載を予定している。 |
2002.07.08 | Defense News | Pentagon to speed ACTD budget approval | DoD はこのほど、新装備の開発促進のため重要な ACTD (Advanced Concept Technology Demonstrations) FY-03 予算
$500M を承認した。 承認された ACTD リストは 28項目あり、5番目までは対テロリズム関連の研究となっている。 なお、Predator B の武装化及び LOCAAS は空軍要求 として1件に統合、優先順位は 14番目。 |
2002.07 | Jane's Missiles & Rockets | Ka-band seeker will use micro-electromechanical technology | Raytheon社は LOCAAS のシーカに使う micro-
electromechanical 技術を使った ESA (Electronic Scanning Array) Ka-band レーダの開発で、DARPA
と$10.25Mの契約を行った。 計画は2003年3月に終了する。 |
2002.06.10 | Defense News | US Air Force seeks more firepower for Predator B | 米空軍は Predator B (現在 Hunter Killer UAV と呼称) に
LOCAAS を搭載し、攻撃能力を向上させることを検討しており、DoD に承認を求めている。 これが承認されれば Predator B は SA-10 級の長射程 SAM に対しスタンドオフ攻撃が可能となる。 LOCAAS は 1999年以降開発中で、重量 85~100lb、全長 30inch で 15~30分飛行し射程は約 115nm、自律目 標検知と追随を行う機能を持ち、2月に初めての飛行試験に成功している。 現在、DoD の 2003年度 ACTD では 28件中 14番目の優先順位とされ、この計画に予算がつかないことも予想されることを空軍当局は懸 念している。 ちなみに上位 10件の内 7件は対テロ関連の研究となっている。 |
2002.06 | Jane's Missiles & Rockets | LOCAAS flight tests will end with a live-fire trial | LOCAAS の一連の飛行試験は、今後18ヶ月で完了する。 最初の飛行試験は2月4日にプリプログラム飛行として行われた。 その後徐々に複雑なケースでの飛行試験が 行われ、最終的には実弾頭を搭載した完全自動試験が行われる。 しかしながら空軍は、小型弾の予算上の最優先を、LOCAAS に比べて開発上の問題が少なく、実用化が早いと見られる SDB においた。 元々計画されていた LOCAAS 実用化時期は2010年で単価は$33,000である。 |
2002.04 | Jane's Missiles & Rockets | LOCAAS flies a simulated attack mission | 2月4日に、ターボジェット推進型の LOCAAS (Low-Cost
Autonomous Attack System) の発射試験が行われ成功を収めた。 高度1,500ftで母機から投下された LOCAAS は、予め設定された一連の通過点を通過し、最終通過点通過後にバンク、ロール、ターンな どの空力特性が確認され、設計通りの性能が確認された。 LOCAAS は LADAR (Laser Detection and Ranging) シーカにより、目標を自動捕捉 (ATR: Automatic-Target Recognition) アルゴリズムで捕捉し攻撃する。 |
2002.04 | Interantional Defense Review | The falling price of precision | ・JDAM: 現在600セット/月でフル生産中。価格も1992年当初の $40,000/発から $20,000に低減された。 今後、JSF や X-45 UCAV への搭載を計画 中。 ・JDAM-ER: JDAM の胴体下に、Alenia Marconi社製 Diamond Back 取り付け翼を装着したもの。 米軍には翼取り付け計画はないが、海外ユーザが 関心を示している。 ・海軍用 JDAM: 海軍は DAMASK (Direct Attack Munition Affordable Seeker) 搭載の精密誘導型 JDAM の試験を2000年以 降実施している。 ・SDB: 空軍が F-22 搭載用として開発中、2006年に先ず F-15に搭載、その後 F-22 に搭載を予定。 JSF や X-45 UCAV への搭載も計画中。 開発は 3段階に区分され、第2段階はFY-10 の装備化、第3段階は研究中で捜索範囲の拡張と自律目標捕捉を検討している。 研究所レベルの関連計画には、空軍の PDAM (Precision Direct Attack Munition) と Boeing 社が独自に 研究中の SSBREX (Small Smart Bomb Range Extention) がある。 ・LOCCAS: 空軍が Predator B への搭載を検討しつつ開発中。 2005年にフルスケール開発試験、2008年の LRIP を目標 としている。 また、これらの計画と併行して移動目標の攻撃精度向上のため、 AMSTE (Affordable Moving Surface Target Engagement) 計画がすす められている。 |
2002.03 | International Defese Review | US services consider naval and UAV-launched LOCAAS | 米海軍は1月中旬に、ATCD (Advanced Technology Concept Demonstration) として Lockheed Martin社から出された
VLAAS (Vertical Launch Autonomous Attack System) の提案を受理した。 VLAAS は、VLA (Vertical Launch ASROC) の弾頭を、Mk-46 魚雷から4~6発の LOCAAS にして対地攻撃兵器にしようとするもので、LOCAAS の Ladar (Laser radar) シーカで目標撃破を狙う。 VLAAS は6発の LOCAAS を搭載できるが、4発の LOCAAS と索敵、信号中継用に2発の ERAAS (Extended-Range Autonomous Attack System) を搭載しても使用する。 ERAAS は LOCAAS を長距離用にした物で、機体を延長して燃料搭載量を 増加させると共に、多分エンジンも別物を使用することになる。 VLAAS の単価は、単価 $45,000 の LOCAAS 6発を含んで $400,000を見込んでいる。 |
2002.03 | International Defese Review | US Navy seeks Penguin replacement | 米海軍は Penguin の後継として MH-60 ヘリに搭載するスタンドオフ ASM の検討を進めている。 ミサイルの射程は特定されていないが、目標となるフリゲート艦、コルベット艦、哨戒艇、上陸用舟艇、機雷施設艦艇などの艦艇の個 艦防衛火器に対し、十分なスタンドオフ性を確保することが求められている。 候補には LOCAAS、Israel の Light Defender、MBDA の Marte Mk2、Polyphem などが挙げられて いる。 計画ではFY-04~FY-12で300発の取得が見込まれている。 |
2002.02.27 | Jane's Defence Weekly | Expanded role eyed for LOCAAS | Lockheed Martin社は、LOCAAS を RQ-1A Predator に搭載する計画と、艦載用
としての利用を売り込んでいる。 LOCCAS は自動目標捕捉追随ができるミサイルで、2月4日にシーカ、弾頭を装着しない飛行試験が行われた。 今後の予定では、6月に シーカ付、10月には弾頭付きの飛行試験が計画されている。 Predator 搭載 LOCAAS は、AGM-114 Hellfire と共に Predator 搭載ミサイルの候補で、同社は LOCAAS を10発搭載できる Predator B からの発射試験を年内に行うことを希望している。 艦船用 LOCAAS は、VLAAS (Vertical-Launch Autonomous Attack System) と呼ばれ 、同社製の VL 対潜ミサイルに4~6発の LOCAAS を搭載し、高速哨戒艇や陸上の緊急目標を攻撃しようとするも のである。 同社は、FY-02 に$10Mで2発の Risk-Reduction 試験を行うことを希望している。 この他に、Extend LOCAAS として戦闘機に搭載する案も考えられている。 |
2002.02.25 | Aviation Week & ST | New missile sought for upgraded Predator | 米空軍はこのほど、ターボプロップエンジンの偵察攻撃用高々度大型無人機 Predator B
の導入を決定したが、攻撃用に搭載する新しい高性能ミサイルの検討を始めている。 現有の Predator A には陸軍の Hellfire を搭載しているが、Predator B の巡航高度 30,000ft での低温環境下に適応する設計では なく、更に 6マイル以上の距離では衝撃能力が低下する。 現在検討しているのは、LOCAAS、Hellfire の改善型及び Stinger の搭載で、特に LOCAS に関 しては 10発の搭載が可能とし、2003年から技術コンセプト試験を開始する意向を示している。 |
2002.02.20 | Jane's Defence Weekly | US Navy seeks new anti-ship missile | 米海軍は、AGM-119 Penguin 中距離対艦ミサイルの後継として、MH-60 Skyhawk 多用途ヘリに搭載する中距離対艦
ミサイルの RFP の回答を、2月11日に受領した。 このミサイルは沿岸地域の作戦で、フリゲート艦規模の艦船をスタンドオフで攻撃しようとするもので、既存技術レベルのものを要 求している。 候補としては、イスラエル IMI社の White Defender、ノルウェーの無人 NSM、MBDA社の Brimstome 対戦車ミサイルの対艦破片榴弾 弾頭型、AGM-114M Hellfire Ⅱ 破片榴弾弾頭型、LOCAAS (Low-Cost Autonomous Attack System) などが上がっている。 |
2002.02.13 | Jane's Defence Weekly | Lockheed Martin test-flies LOCAAS | 動力推進型 LOCAAS (Low-Cost Autonomous Attack System) の飛行試験が
2月4日に行われた。 試験で LOCAAS は、予め定められた一連のポイントを通過し、バンク、ロール、ターンの運動を実施して、空力性能を確認した。 空軍は、今年後半に実弾頭付きの LOCAAS を地上目標に向け飛行させる試験を実施する。 |
2001.11.19 | Inside the Navy | Navy's LASM, ALAM funding not certain in long-range spending plans | 海軍の対地攻撃用ミサイル LASM (Land Attack Standard Missile) と
ALAM (Advanced Land Attack Missile) 開発予算が不透明の状況となっている。 FY-02 予算では LASM に $34.5M が充当されたものの、ALAM はゼロ査定であった。 FY-03 ではどうなるのか全く予測がつかない状 況となっている。 |
2001.06.20 | Jane's Defence Weekly | US Navy narrows options for land attack missile | 米海軍は ALAM (Advanced Land Attack Missile) の候補を、Raytheon社の LASM (Land
Attack Standard Missile) 改、Lockheed Martin社の ATACMS (Army Tactical Missile System) 改、及び新規開発ミサイルの3つに
絞り込んだ。 但し、海軍当局者によると新規開発弾は予算制約上考えにくい。 ALAM は海兵隊の要望から射程 200nm~300nm で、開発中の DD-21 Zumwalt級陸上攻撃駆逐艦に装備される 他、他の巡洋艦、駆逐艦及びオハイオ級の SLBM 潜水艦への装備も考えられている。 ALAM の子弾にはいずれも陸軍で使用している SADARM や、 BAT が考えられているが、 LOCAAS (Low-Cost Automous Attack System) や単弾頭、M85 多目的子弾も検討されている。 |
2001.06 | Jane's Missiles & Rockets | New payloads for Vertically Launched ASROC | Lockheed Martin社は VLA (Verticslly Launched ASROC) の対地攻撃型 VLAAS (Vertically
Launched Autonomous Attack System) を提案している。 VLAAS は VLA に4発の LOCAAS を搭載するもので、 185km の射程 を有する。 VLAAS は7,600mまで打ち上げられた後に目標地域に接近し、LOCAAS を切り離す。 LCAAS は370km/hまで速度を落とし、目標を捕捉するまで25n㎡の範囲を捜索し、目標の発見識別、攻撃を行う。 |
2001.05.30 | Jane's Defence Weekly | US Air Force mulls LOCAAS live-fire exercise in 2002 | 米空軍は来年5~6月に LOCAAS (Low Cost Autonomous Attack System)
の実射を行う模様である。 LOCAAS は、米空軍が推進中の MMC (miniaturiesed munition capability) 計画の Phase Ⅲを目指し ている。 Phase Ⅰは固定目標を破壊しようとするもので、同じく米空軍が推進中の SDB (Small Diameter Bomb) がこれに相当する。 Phase Ⅱは停止している移動目標又は狭い範囲内での移動中の目標を対象にしている。 |
2001.04.18 | Jane's Defnce Weekly | Lockheed Martin offers naval strike weapon | Lockheed Martin社は、艦船から発射する極めて安価な対舟艇、対装甲車両ミサイル
である VLAAS (Vertical Launch Autonomous Attack System) を海軍に提案している。 VLAAS は VLA (Vertical Launch Atroc) の Mk-46 誘導魚雷の代わりに4発の LOCAAS (Low-Cost Autonomous Attack System) を取り付けたもので、VLA 同様に Mk-41 VLS から発射で きる。 対地攻撃に使用する場合に VLAAS は、海岸から 10nm~75nm 離れた洋上から発射され後、高度 15,000~ 20,000ft で LOCAAS が切り離され、LOCCAS は降下しながらエンジンを始動する。 LOCAAS は 100nmの航続距離と、レーザレーダシーカが 25平方海里の範囲の目標を捜 索する能力を有する。 また、LOCAAS 同士が同じ目標を狙わないように、通信を行う能力を有する。 更に Lockheed Maetin社は、LOCAAS の航続距離を 600nm まで延伸する可能性の検討を行っている。 |
2000.11 | International Deffence Review | US Air Force considers proposals to advance LOCAAS schedule | Lokheed Martin 社と米空軍は、共同で LOCAAS (Low Cost Autonomous Attack System)
の2001年12月までに経費 $33M 予定されている ATD (Advanced technology demonstration) の拡張を $15M で提案している。 この提案は FY-04 から空軍 ACC (Air Combat Command) が計画している MMC Miniature Munitions Capability) 開始までの21ケ月 のギャップを補うもの。 拡張によりマルチモード W/H、WCMD (Wind Corrected Munitions Dispenser) レーザレ ーダシーカの対電子性の向上等を行う。 なお、EMD フエーズは2003年 9月から予定。装備化の FY-07 に空軍は12,000機、$33,000/機以下を目標としている。 LOCAAS の基本諸元 ・全 長: 78cm ・翼 長: 1.2m ・重 量: 39kg (4.5kg の JP10 燃料を含む) ・航続距離: 100nm以上 ・GPS、mid-course navigation 及び rader terminal seeker を搭載。 |