飛行船に関する報道

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2022.07.28
 16:15
ロイタ通信

(Yahoo)

7400キロ航続可能で排出量は航空機の1割、サステナブルな飛行船開発 <2208-072809>
 英Hybrid Air Vehicle (HAV) 社が最先端の飛行船Airlander本格的な生産に向けて準備を進めている。 HAV社は年内にAirlanderの生産を開始する計画である。
 搭載能力は11tで、最大100人の乗客を乗せることができるにもかかわらず、排出量は一般的な航空機のわずか10%程度だという。  HAV社によるとAirlanderは航続距離は7,40km、上昇限度は20,000ftで5日間飛行可能という。 初期モデルは、2基の内燃機関2基の電動モーターを採用したハイブリッド型だが、2030年までに完全電動へ移行する。
【 Airlander 関連記事:2208-072304 (ロイタ 2016.08.24)】
2021.04.05 Jane's 360 US Navy, CENTCOM seek solutions for stratospheric ISR operations <2105-040506>
 米海軍と中央軍 (
CENTCOM) が、成層圏を遊弋するC4ISRシステムSCOS検討を進めている。
 提案要求であるRfSによると成層圏気球か太陽電池で飛行するUAVが考えられている。
2020.04.27 Jane's 360 US Army seeks tethered UAV for laser-designating <2005-042704>
 米陸軍が、遠方から地上目標の監視やレーザ照準を行う係留式UAVの調達を行うRfIを4月24日に発簡した。
 それによるとこのUAVは5-lbを搭載して200ftまで上昇でき、2kW以下の発電機で24時間飛行できる。
 AES 256暗号機を搭載して8km以内と非係留の通信ができることが求められている。
2020.01 International Defence Review Aerostats: Floating new military interest <2002-010013>
 米陸軍
JLENS計画が2018年に終わったが、依然として係留気球に関心を持っている。
 その一つとして国防総省は9月下旬にTCOM社に各種サイズからなるPSS-T係留気球計画を$979Mで発注している。 PSS-TはISRや通信用の戦術係留気球である。
【関連記事:1908-062615 (JDW 2019.06.26)】
2019.05.20 Aviation Week & ST Lung-Like propulsion drives British long-endurance UAV <1907-052005>
 英国のチームが、高高度疑似衛星 (
HAPS) として使う可変浮揚力の気球Phoenixを開発している。 全長15m、翼端長10.5m、容積120㎥のPhoenixには、胴体内に容積6㎥の二次気球があり、これをポンプで膨らませたり縮めたりすることにより機体を空気より軽くしたり重くしたりして浮上沈降を繰り返し、その際に翼で揚力を得て前進する。
 開発チームは屋外での試験飛行を考えたが英民間航空機構の許可が得られなかったため3月21日に屋内で初飛行を行った。 初飛行では120mの距離で往復飛行を繰り返した。
2016.08.24 Jane's Defence Weekly Airlander 10 makes maiden flight <1610-082405>
 HAV社が8月17日、Airlander 10ハイブリッド飛行船の初飛行に成功した。 全長92mのAirlander 10はこの飛行で、 高度500ftを35ktで15分間飛行した。
2016.08.10 Yahoo ロイタ通信記事

「英のハイブリッド飛行船、本格運用目指し試験飛行開始」

<1609-081004>
 そのユニークな形状から「空飛ぶお尻」と呼ばれているAirlander 10ハイブリッド飛行船が9日、英国中部のカーディントンで 初飛行した。 ガスで浮上する全長92mのハイブリッド飛行船Airlander 10は、当初米陸軍の偵察用飛行船として英のHAV社が2010年にNorthrop Grumman社と共同開発を開始したが、開発費の削減などから2013年になって陸軍が計画を中止している。
 ハイブリッド飛行船を商業用に活用できると目論んだHAV社がこれを米国防総省から買い取り、英国空軍基地の格納庫で組み立て直したもので、今後数週間にわたって 試験飛行を行い、成功すれば2018年までにさらに12機を製造する計画であるという。
【関連記事:1507-061504 (DN 2015.06.15)】
2016.04.11 Aviation Week & ST Hybrid pioneers <1606-041103>
 英国のStraightline社がLockheed Martin社のLMH-1ハイブリッド飛行船を当初分として12機発注する見込みである。  同社は36機の発注を考えているという。 市場関係者はハイブリッド飛行船の需要を500~600機と見ている。
 LMH-1は60ft×10ft×15ftの貨物室を持ち、47,000-lbの貨物と19名の乗客を搭載して1,400nm 以上を巡航速度60ktで飛行する。
 Lockheed Martin社は2017年に実大試作機を飛行させ、2018年に
FAAの型式証明を取得して、同年中の納入開始を目指している。
【関連記事:1605-032803 (AW&ST 2016.03.28)】
2016.03.28 Aviation Week & ST Buoyant hopes <1605-032803>
 Lockheed Marin社2017年中頃の初飛行を目指してが開発中の280-ftハイブリッド飛行船LMH-1が使用する最初の部品が 、2ヶ月以内に同社に搬入される。
 LMH-1は2018年に運用を開始するが、同社は2020年代中頃を目指した輸送能力500t型の構想も持っている。
2016.03.28 Aviation Week & ST Hybrid Air Vehicles has comoleted reassembly of its Airlander 10 <1605-032802>
 Hybrid Air Vehicles社が302ftハイブリッド飛行船Airlander 10の地上試験を開始した。
 同社は7月に開催されるFarnborough航空展に出展すると見られ、今年末には展示飛行を開始する模様である。
【註】
 ハイブリッド飛行船とは、ヘリウムガスによる浮力と、機体が前進する際に生じる空力による揚力を組み合わせた飛行船である。
2015.12.07 Aviation Week & ST Buoyant hopes <1602-120702>
 Lockheed Martin社が、ガスによる浮揚と空力浮揚を組み合わせた21t搭載の民間型ハイブリッド飛行船LMH-1の連邦航空 局(FAA)による承認を受け、試作に向けた一歩を踏み出した。 同社は10年前に1/2サイズのP-791を飛行させている。
【関連記事:0604-020605 (AW&ST 2006.02.06)】
 米軍もLMH-1に関心を持っており、民間操縦手による運行を検討している。  ハイブリッド飛行船の開発は英国のHybrid Airship社も行っており、2016年初期に11t搭載のAirlander 10を飛行させる 計画である。
2015.06.22 Aviation Week & ST Lockheed Martin has partnered with Hybrid Enterprises <1508-062202>
 Lockheed Martin社Hybrid Enterprises社と共同で、民間の貨物運搬用として 20tのハイブリッド飛行船 LMH-1 を提案している。
 2017年には型式証明を取得し2018年には販売できるとしているが、受注が確実になるまで試作は行わないという。
2015.06.15 Defense News Selex signs hybrid airship deal <1507-061504>
 英国防省の肝いりで、Selex ES社と HybridAir Vehicle (HAV) 社が洋上哨戒システムを共同開発する
MoU を2~3日中 に締結する。 システムは HAV社の Airlander 10 ハイブリッド飛行船に、Selex ES社製の SeaSprey マルチモード AESA レーダや ESM 装置、EO/IR ターレットを搭載するもので、2016年に飛行試験を開始する。
 Airland 10 は、2013年に米陸軍が計画を中止した LEMV を改修した全長300ftのハイブリッド飛行船で、 10tの搭載能力がある。
【 Airlander 10 関連記事:1507-052504 (AW&ST 2015.05.25)】
2015.05.25 Aviation Week & ST Anatomy of an Airlander <1507-052504>
= Airland 10 の構造等に関する記事 =
 Airland 10 は気球としての浮力で60%、機体の推進による揚力で残りの分を得る構造で、この ため機体の左右に2基ずつ、合わせて4基の350hp推進装置を持つ。 それぞれの推進機は±20゚方向を変えることができる。
【 LEMV 関連記事:0906-051811 (AW&ST 2009.05.18)】
2015.05.25 Aviation Week & ST Lighter than air <1507-052503>
 米陸軍が Northrop Grumman社のハイブリッド飛行船
LEMV 計画を中止したが、英国のハイブリッド飛行船開発会社で ある HAV社は、インターネットを利用して$3Mの試験費用への投資を募集している。 同社は302ftのハイブリッド飛行船 HAV304 を Airland 10 として再組み立てしており、計画完了までに$20Mを必要としている。
2014.02.03 Aviation Week & ST Whan dreams meet reality <1404-020302>
 Aeros社が全長555ftの飛行船 ML866 Dragon Dream を開発し、拘束ながら試験飛行に成功した。 ML866 は搭載能力66t、 最高速度120kt、航続距離3,100nm、上昇限度12,000ftの性能を持つ。 同社は2017年のパリ航空展に出展する計画である。
 同社は更に大型の ML868 を検討している。 ML868全長は Boeing 747 の三倍となる770ftで、搭載能力は 747F の二倍の250tになる。 また価格は 747 の$350Mに対し$40Mに収まるという。
2013.09.16 Aviation Week & ST Aeros begins hybrid airship flight tests <1311-091601>
 Aeros社が開発している Dragon Dream ハイブリッド飛行船は、同社が計画している搭載能力66tの Aeroscraft ML866 ハイブリッド飛行船の1/2実証機で、9月7日に屋外拘束上昇試験に成功し、初の飛行試験が行われる。
2012.08.27 Aviation Week & ST Proving persistent <1210-082705>
 2,750-lbISR 装置を搭載して高度22,000ft21日間滞空することを目指 す米陸軍の無人ハイブリッド飛行船 LEMV が、8月8日に操縦士が搭乗して90分間にわたる 初飛行を行った。 LEMV には ISR 器材は搭載されていなかったが取り付け装置は搭載されていたため空気より重く、離陸の際 は推進装置を上向きにして飛び上がった。
 LEMV は現在格納庫で、搭載装置の取り付けを行っている。
2012.08.15 Jane's Defence Weekly LEMV takes to the skies <1209-081504>
 米陸軍のハイブリッド飛行船 LEMV が、8月7日に初飛行した。 LEMV は数週間滞空する能力 を有するが、初飛行では操縦士2名が搭乗して90分間飛行した。 FAA の認可がおり次第無人での飛行試験も行われる。
 LEMV は1,134hgの搭載能力があり、GMTI などの ISR 器材が積み込まれる。
【関連記事:1112-100515 (JDW 2011.10.05)】
2011.10.05 Jane's Defence Weekly Staying power <1112-100515>
= 軍用飛行船に関する4頁の特集記事 =

 右図は固定翼輸送機と LTA の搭載能力の比較
【関連記事:1110-082908 (AW&ST 2011.08.29)】
2011.09.19 Aviation Week & ST Light charge <1110-091911>
= 輸送用飛行船に関する記事 =
Pelican
 米 DARPA が2008年に開始したハイブリッド硬式飛行船 Pelican は、2,000-lbの搭載が 可能な検証機を Aeros社で組み立てており、2013年に初飛行する計画である。 Pelican の実用機は60tの搭載能力を目指している。
LEMV
 LEMV2,750-lbを搭載して、高度22,000ftに21日間滞空できる。
Blue Devil 2
 TCOM社製 Polar を元に MAV 6社が開発しているもので、2,500-lbの搭載能力を持つ。
2011.08.29 Aviation Week & ST Hybrid approach <1110-082908>
 カナダの Dicovery Air社が、50t級の民間型ハイブリッド飛行船 (HAV) による、陸海空路が使用できない地域へ の貨物輸送を計画しており、2014年~2015年には実現し、45機程度を保有したいとしている。 また同じくカナダの SkyTug社も Lockheed Martin社と、2013年に同様の計画を開始しようとしている。
 HAV は、英国の Hybrid Air Vehicle社の全面的な支援で Northrop Grumman社が長期間 ISR 用の開発(註:LEMV )を行っている。
【関連記事:0906-051811 (AW&ST 2009.05.18)】
2009.05.18 Aviation Week & ST Persistence pays off <0906-051811>
HAA / HALE-D
 DARPA が計画を中止した HAA を陸軍が引き継いだが、Lockheed Martin社で製造中の縮小型実証機 HALE-D は 今年の8月に初飛行する。 HALE-D は搭載能力50-lbで、60,000ftに15日間滞空できる。
Persius ハイブリッド飛行船(右図上)
 米陸軍が4月下旬に、高度20,000ftで2,500-lbの搭載能力を持つハイブリッド飛行船 LEMVRfI を発簡した。 LEMV は3週間の滞空能力を持つ戦場監視用飛行船の試作機で、18ヶ月以内にアフガンに配備する。
ISIS レーダ飛行船(右図下)
 米空軍と DARPA は、レーダ飛行船の1/3実証機 ISIS を$400Mで Lockheed Martin社 に発注している。 1年間の滞空能力を持つ ISIS は2012年に初飛行する。
 実用型はフットボール競技場大のアレイレーダを搭載し、70,000ftの一箇所に10年間以上滞空し、CM や UAV を600km、徒歩兵士や車両を300kmの範囲で監視する。
2008.10 International Defence Review USN looks into lighter-than-air system vaibility <0811-100029>
 米海軍が有人、無人の飛行船 (LTA) の検討を開始し、8月29日に RfI を発簡した。 当面は 28ヶ月以内の初飛行を考えている。
 海軍の考えている ISR 及び通信支援 (ISRC) 用は無人型で行動半径5,000nm、搭載能力2,500-lb、 20,000-ftに7日間留まり、兵站支援用は有人型で1,000nmの行動半径と500tの搭載能力が求められている。
2008.08.06 Jane's Defence Weekly Boeing teams up with SkyHook to develop airship <0809-080607>
 Boeing社がカナダの SkyHook社と JHL-40 飛行船の開発で提携した。 JHL-40 は機外に40t を搭載して空中給油なしに200nm飛行できる飛行船で、4基のロータを装備する。 機体自身は 重量と浮力が釣り合っており、ロータは搭載貨物を持ち上げるだけに使用する。 このため航空機に比べ燃料効率がよい 。 両社は民生用の利用も考えており、南極への物資輸送に有効と考えている。 システムは-30゚Fにも耐えられる。
 初飛行は2012年の1/四半期に予定されている。
2008.07.14 Aviation Week & ST Vertical ambition <0808-071402>
 カナダの SkyHook社が Boeing社に、全長300ftで40tを搭載し、4基のエンジンにより200哩を飛行する 民間飛行船 JHL-40 の設計と2機の試作を発注した。
2008.05.26 Aviation Week & ST Lift off <0807-052603>
 米国の飛行船メーカである Worldwide Aeros社が FAA と共に、新しい形の航空機の型式証明を定義する作業を行っている。 この航空機は Aeroscraft と呼ばれ、気球の浮力空力浮力及びスラストベクトルで飛行する。
 初の Aeroscraft となるのはカリフォルニアの Montebello社が3年以内に試作機を飛行させる ML866(右図)で、2011年 中頃に型式証明を行う。 ML866 は全長210ftで、高度12,000ftを120ktで飛行し、3,100nmの航続距離を有する。
2008.02 International Defence Review Pushing the envelop: US investigates hybrid designs for strategic lift aircraft <0804-020012>
 米国防総省が、人員装備の遠距離大量輸送用に HULA (Hybrid Ultra Large Aircraft) の検討を行っている。 HULA はヘリウムを充填した飛 行船で、前進力により揚力も得ようとするもので、両者の揚力比は70%:30%になる。 既に2006年に Lockheed Martin社が P791 とも呼ばれる SkyCat で飛行試験を行っている。
【関連記事:0604-020605 (AW&ST 2006.02.06)】
 HULA は500tを搭載して高度10,000ftを60~90ktで飛行し、航続距離は6,000mileになる。  機体の容積は、1930年代の大型硬式飛行船が700万立方呎、米海軍最大の軟式飛行船が150万立方呎であったのに対し、2,500~3,500万立方呎 になる。
 米海軍はその技術検証用として30tの搭載能力を持つ SkyCat 1,000 HAMR (Hybrid Aircraft MultiRole: 右図) を計 画している。 HAMR の容積は200万立方呎である。
2007.09.12 Jane's Defence Weekly USAF issues Phase 2 funds for continued work on hybrid UAVs <0720-091203>
 米空軍研究所が、AeroLensCraft (ALC) hybrid UAV 研 究の Phase 2 を$750,000で D-STAR社に発注した。 Phase 2 は$100,000の Phase 1 に続くもので2007年6月から2009年5月まで実施さ れる。 これに続く Phase 3 が行われれば2011年には初飛行できる。
 ALC は気象や航空路の影響を受けない高度65,000ftに1年間滞空することができ、更に目標空域まで 120ktで移動することができる。
2006.11.01 Jane's Defence Weekly Plugging the gap <0623-110109>
= 米国の LTA に関する4頁にわたる特集記事 =
HAA
 HAA は、2005年末に Lockheed Martin社がプロトタイプの試作を$149Mで受注した。 プロトタイプの 初飛行は予算削減から1年遅れて2010年に予定されている。 定点に停止させておく技術と HAA の生存性が課題である。
NSMV (Near Space Maneuvering Vehicle)
 Near Space とは、65,000~300,000呎と定義づけられているが、米空軍 Space Battlelab が開発中で 通信中継用の NSMV は100,000呎を飛行する。
Hybrid Airship
 Hybrid Airship は空気より重く、飛行機の原理で離着陸する。 DARPA が2005年8月に開始した453t搭載の巨大 Hybrid Airship 計画 は2006年始めに議会が予算を付けなかった。
JLENS
通信中継気球
 イラクで8月から Space Data社製の気球が通信中継に使用されている。 気球の高度は100,000呎で、通常8~16kmの通達距離である 携帯無線機の通達距離を805kmにまで延ばしている。
Talon Topper
 TENCAP社の Talon Topper は気球に下げられたペイロード搭載グライダで、使い捨ての気球から切り離された後にグライダは帰還し 再利用できる。
2006.03.29 Jane's Defence Weekly Walrus project runs out of air <0608-032906>
= DARPA のFY-07予算要求に関する記事 =
Walrus
 Lockheed Martin社等が進めている Walrus 計画はFY-07要求に計上されておらず、計画は Phase Ⅰ が終了する 2006年8月時点で中止になる。
PATS
 Bell社が提案している PATS (Propulsive Anti-Torque System) は AH-1Z を改造して、テールロータの代わりに fan-powered system を取り付けるもので、元々2004年に計画中止になった UCAR (Unmanned Combat Armed Rotorcraft) として提案 されていた。
Seaplane UAV
 Seaplane UAV は外洋で運用し、海面を長期間浮遊してセンサを展開する。 同様の構想を Vought社が2005年 に Kingfisher Ⅱ として提案している。
( Kingfisher Ⅱ に関する記事 JDW 2005.04.06)
Dual Mode Gunship
 tip-jet-rotor を用いた高速回転翼小型無人/有人機である。
Cormorant UAV
 Cormorant は Lockheed Martin社が進めている水中発射 MPUAV。
2006.02.06 Aviation Week & ST Skunks working <0604-020605>
 Lockheed Martin社は同社 Skunk Works が自社開発で試作したハイブリッド飛行船 P-791 による5分間の有人 初飛行を1月末に非公開で行った。
 DoD は大型飛行船を、低高度を飛行する輸送用高々度滞空の偵察監視用に二分し ており、P-791 は大型輸送用としての技術検証を目的とする。
 P-791 の気球部は三区画に分かれており、全長は約200呎、重量は3~5tとみられ速 度は約20kt、前後4ヶ所のプロペラで推進と離発着を行う。 船体下部4ヶ所にはエアークッション着陸パッドが装備されている。
 同社は DARPA の Walrus 計画を2005年8月に受注しており、英国のハイブリッド飛行船 SkyKitten 計画にも 参画しているが、P-791 は2000年に飛行した SkyKitten の40呎縮尺無人機 SkyCat と同一の形状である。
( SkyCat 関連記事 IDR 2005.10)
2005.10 International Defense Review Packing fast and heavy: seeking solutions to the strategic-lift riddle <0521-100012>
= 米軍が検討中の長距離高速大量輸送飛行船に関する特集記事 =
 米国は、陸軍の1個 UoA 分の FCS 装備500tを、22,000km離れた地点に7日以内 に輸送できる Walrus を4年かけて開発する。 航空機では機体寸法重量から空港の使用が制限されると共に、 開発に巨額が必要で他の航空機調達を圧迫することから、Walrus は飛行船になる。
 巨大飛行船計画は1990年代に、Lockheed Martin社の Aerocraft、ドイツの CargoLifter CL160、ATG社の Skycatなど、少なく とも三件あった。 現在は Lockheed Martin社と Aerosチームが競争しているが、Aerosチームが先行している。
 計画の第一段階は1年かけて続けられており、その後1チームが選定されて3年かけて試作 と試験を行う。
(関連記事 JDW 2005.09.07)
2005.09.07 Jane's Defence Weekly US military Walrus project advances <0518-090704>
 米軍は重量物運搬用巨大飛行船である Walrus 計画を進めており、Lockheed Martin社と Aeros社が競争して いる。
 Walrus は500tを積んで12,000nmを7日以内に飛行するもので、従来の飛行船 と異なり揚力を空力形状、thrust vectoring、及び浮揚気体発生で得る。
 DARPA は計画の一環としてまず C-130 級の機体を試作する。
(関連記事 JDW 2004.01.28)
2005.09.05 Inside the Army DARPA selects contractors for first phase of 'Walrus' Airship program <0521-090501>
 DARPA は8月26日、超大型輸送用飛行船を開発する Walrus 計画の Phase 1 に Aeros社と Lockheed Martin社 の二社を選定した。 契約額は各$3Mである。
 Walrus は、Objective Force 混成旅団の兵員装備の輸送を目的とし、500t以上を積載 して12,000nmを7日以内に飛行する飛行船で、飛行場のない地域での離発着が可能となる。
 計画は二段階に分かれ、Phase 1 は今年から1年間にわたる設計構想の決定と開発計画の立案を、 Phase 2 は一社を選定し、2006年8月から3年間の試作機の ATD 開発とこれに続く試験飛行を予定する。
2004.09.22 Jane's Defence Weekly US to invest in heavy-lift airships <0418-092206>
 今月初めに DARPA が、2008年初飛行を目指した Walrus 重輸送飛行船計画を$10Mで開始した。 Walrus は搭 載量30tであるが、DARPA は最終的に500~1,000tを搭載し6,000nmを飛行する飛行船の開発をもくろんでいる。
 英国の ATG社が提案している SkyCat 飛行船には SkyCat-20、-200、-1,000の3種類があり、それぞれ20t、 200t、1,000tのペイローとなっている。
 中型の SkyCat-200 でも C-17 の3倍の搭載能力があり、SkyCat-1,000 は12両の戦車を積んで4,000nm飛行す る。
(関連記事 JDW 2004.01.28)
2004.01.28 Jane's Defence Weekly DARPA studies Walrus heavylift aircraft <0403-012805>
 DARPA が Walrus という計画名の大量輸送システム計画を開始する。 Walrus には少なくとも 500tを大陸間空輸する能力が求められ、Objective Force の旅団規模部隊である UoA (Unit of Action) の輸送に使用する。
 RfI は1月中旬に発簡され、Phase Ⅰ の結果により2005年から開始される縮小モデル機試作 の Phase Ⅱ 担当社が選定される。
 Walrus はガス浮力と空力の組み合わせに推進装置を付けたもので、かつて計画された SkyCat(右図)と類似 のシステムになる模様である。