MALD/TALD に関する報道

年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2010.07 Jane's Missiles & Rockets USAF awards MALD-J contract <1010-070019>
 Raytheon社が米空軍から MALD-J 開発の EMD 段階を$48.9Mで受注した。
 ADM-160C MALD-J は2009年12月の初飛行以来既に27の試験項目を完了し、今年初めには最終設定審査 (CDR) を通過している。 量産開始の決定となる Milestone C は2011年初期に予定 されている。
2010.07 Jane's Missiles & Rockets Raytheon wins follow-on MALD order <1010-070016>
 Raytheon社は MALD を既に100機以上納入しているが、更に Lot 3 として 300機を$96.7Mで受注した。 Lot 3 の受注数は Lot 1/2 の受注合計数に匹敵する。
 MALD は136kg以下で925kmの航続距離があり、開発中のジャマー型 MALD-J は2011年に量産が開始 される。
2009.08 Jane's Missiles & Rockets USAF begins MALD evaluation trials <0909-080013>
 MALDIOT&E が開始されている。 MALD は現在 LRIP 段階にあり、IOT&E 用の機体は3月16日に納入されている。
 MALD は127kgで500nmの航続距離を持つデコイで、40-lbのデコイ装置は受信したレーダ波を模擬する機種に対応した 三段階の出力で送り返す。
 ECM 型の MALD-J は現在 RRP 段階にある。 MALD-J はデコイ型とほぼ同じで、カード 1枚が追加されているだけである。 この結果、送信出力が限定されるため、当初はデコイとして敵に接近したのち ECM を開始する。 3月10日 に概念設計段階が完了した Phase 2 では ECM の高出力化やデータリンクの搭載が検討されている。
 Raytheon社では陸上発射型 MALD の検討も進めているが、燃料搭載量の増加などから大型になり、胴径が25cm位になりそうである。
2009.06.24 Jane's Defence Weekly MALD makes first flights <0908-062408>
 米空軍が ADM-160B MALD IOT&E 初の発射試験を実施し た。 MALD は現在 LRIP 段階で、2009年末までに96発が納入される。 MALD は AMRAAM を搭載できる機体であれ は搭載できる。
 MALD のレーダ妨害型である MALD-J は、2010年3月に研究段階を完了し、2011年初めに Milestone C が計画されてい る。
2009.06.08 Aviation Week & ST Spear tip <0907-060811>
 英空軍が空対地武器体系 (SPEAR) の再構築を行っている。 SPEAR は今まで、近距離用の Drop 1 と遠距離用の Drop 2 の二系列で考えられていたが、新たな SPEAR は五系列になり、Paveway Ⅳ(右図)を Capability 1、二モード Bristone を Capabilty 2 とし、C-3 は従来の Drop 2、C-4 は Storm Shadow CM とした。 更に長距離の CM を Capability 5 に位置づけている。
 SPEAR Capability 3 には概ね75哩が要求されることから、Raytheon社は AGM-154 JSOWMALD の売り込みを考えており、Lockheed Martin、Boeing の両社も参画を狙っている。
2009.03.25 Jane's Defence Weekly USAF takes first delivery of air-launched decoy <0905-032510>
 米空軍が Raytheon社に LRIP で154発発注していた空中発射デコイ ADM-160B MALD を初めて受領した。
 MALD は重量113.4kgで500nmの航続距離を有し、A/O-10, B-1B, B-2, B-52H, F-15, F-16, F-22, F-35 などから発射できる。
2008.09 International Defence Review USAF sets MALD on the path to deplotment <0810-090044>
 ADM-160B MALDLRIP を開始し、Raytheon社が154機を受注した。 MALD は重 量113.4kg、全長284.5cm、35゚後退翼での翼端長171.2cmの空中発射デコイで、F-22 及び F-35 を含む各種戦闘機や爆撃機から発射される。  Hamilton社製 TJ-120 ターボジェットで推進し、最高速度 Mach 0.93、上昇限度40,000ftの性能を持ち、高度35,000ft で45分、3,000ftで20分滞空できる。 米空軍は2012年までに1,500機を調達する構想である。
 一方、MALD を stsnd-in jammer にする MALD-J は、リスク低減活動での飛行試験を2008年に完了する模様で、 Milestone C(註:LRIP 移行の決定)の決定は2011年はじめに行われる。
2008.07.23 Jane's Defence Weekly Raytheon awaits MALD contract <0809-072305>
 Raytheon社は、7月中に ADM-160B MALDLRIP 契約が行われると見ている。 今回の契約は LRIP で生産される130~150機のうちの90機で、同社は2009年9月末までに納入するという。 MALD の単価は1,500機 を4~5年間に生産した場合、2002年ベースで$150,000に設定されている。 同社は2009年にも LRIP を受注し、FY10で FRP にこぎ着け、あ わせて450機を受注すると見込んでいる。
 一方 MALD の ECM 型である MALD-J 実目標に対する妨害試験に成功しており、更に同社はブースタを取り付けた地上発射型 MALD である MALD-TL も考えている。
2007.11.05 Defense News Rivals team up as USAF mulls new B-52 Jammers <0724-110504>
 米空軍は2006年1月に中止した B-52 による CCJ (Common Core Jammer) 計画を 復活する方針であるが、新たな RfP の発簡は行わず受注競争を戦った Boeing、Lockheed Martin両社の共同 チームに発注する模様である。 共同開発では、Boeing社が機体とシステム統合を、Lockheed社が電子戦システムを担当する。 2年 前に中止が決まった SOJ では、開発総額が$1Bから$7Bに増えたうえ、能力は制限されることになった。 再行される開発計画では$3B 程度になるとみられる。
 空軍はまた、スタンドイン ECM UAV に、Boeing社の X-45 と Northrop社の X-47 を検討中である。 また、Raytheon社は ECM MALD の開発を進めており、2009年装備化 を目指している。
2007.06.18 Aviation Week & ST Raytheon has demonstrated ・・・ <0714-061805>
 Raytheon社が初めて MALD 動力飛行試験を F-16を母機に使用し て行っている。
 MALD は様々な機種の航空機を模擬する電波信号を放射すると共に、妨害電波の放射が可能な設計になってい る。
2007.06.06 Jane's Defence Weekly MALD decoy comoletes its first powered flight <0713-060616>
 米空軍は MALD の初の動力飛行試験に成功した。 この試験は 8回計画されている1回目で、母機となった F-16 から投下されたのちにエンジンを始動し Mach 0.9 に達した 。 MALD の SDD は5ヶ年計画として2003年5月に Raytheon社が受注している。
(関連記事 AW&ST 2003.05.26)
 LRIP は2008年始めに発注される予定で、Raytheon社はFY-09末までに96機以上の受注を目指している。 米 空軍は1,500機の調達を計画している。
 MALD を stand-in jammer 機として使用する計画は、2008年に SDD 契約が行われ る予定で、Raytheon社は搭載する妨害装置の地上試験を2007年後半に予定している。
2004.01 International Defense Review Raytheon presses ahead with MALD development <0402-010017>
 Northrop Grumman社との契約の破棄後、米空軍から$88Mで MALD の SDD を受注した Raytheon社が MALD の開発を進めている。
 SDD 契約には150発の LRIP が含まれており、full-rate 量産では1,500機程度が調 達されると見られる。 単価は$75,000~$125,000に設定されている。
 MALD は全長2.92m、胴径20cmで、任務により最適後退角を選択できる可変後退翼の翼端長は最大1.52mである。
 エンジンは推力55kgの Hamilton Sunstrand社製 TJ-120 ターボジェットで、最大速度は Mach 0.9 になる。 アビオニクスには EGBU-15 や Paveway 誘導爆弾の物を基本として作られる。
2003.10.27 Defense News Pentagon cancels EW program  DoD は先月初め、LEWK (Loitering Electronic Warefare Killer) の研究開発計画を3年目で打ち切ることを 公表した。
 LEWK は2001年3月にACTDとして4年間の研究を開始、2機を試作して70回の飛行試験を行っており、既に数百万ドルを投じている。
 中止理由は明らかにされていないが、昨年も一部に中止のうわさがあり、計画の重大な遅延が原因と推測される。
 LEWK はレーダーや通信施設を探知破壊する UAV で、滞空時間8時間、10-lbスキート弾12発を搭載、1機で30エーカーの地域目標に対処 することが要求されている。
 なお、空軍は MALD 開発計画でも同様の妨害 UAV の導入を検討している。
(関連記事 JDW 10/01)
2003.10.13 Aviation Week & ST Elevating Info War  米空軍は B-52H をスタンドオフ妨害機 EB-52 に改修する計画を進めており、Boeing社が主 導して検討を行っている。
 EB-52 は両翼に2個以上の大型妨害ポッドと6発の JASSM を搭載する他、弾倉に8発の巡航ミサイル と6基の MALD を塔載することが要求されている。
 この他の電子戦装備として、Northlop Grumman社は空軍仕様の ICAP-3 を、BAE社は EC-130 への搭載 が中止となった Spear pod を、Raytheon社及び ITT社も ALR-69A(V) や ALQ-172 といった装置の導入を提案している。
2003.06.23 Defense News Unmanned bait  米空軍は5月21日、MALD の開発を5年間、$88MでRaytheon社と契約した。 飛行試験 の開始は2005年に予定している。
 MALD は全長10ft、翼端長5ft、離陸重量200-lbで、GPS/INS を搭載して高度35,000ftを Mach 0.93 で45分間飛行 する。
 当初は F-16 と B-52 に搭載を予定し、将来は F-35 やその他航空機にも装備する計画で、敵防空レー ダーの撹乱に使用するが、現在電子攻撃能力の付加についても研究が進められている。
 空軍は2007年~2011年に1機$75,000を目標として1,500機の導入を予定している。
2003.05.26 Aviation Week & ST Mald do-over  米空軍は MALD の開発に Raytheon 社を選定した。 開発 総経費は $88M で2006年に総合飛行試験、2007年に LRIP を開始、2011年には導入を完了 する計画となっている。
 同社の構想によると機体諸元は全長115in、直径8in、翼端長60in で、重量は200-lb。 最高速度は高度40,000ftで Mach 0.93、滞空時間は高度3,500ftで45分、高度30,000ftで20分とされる。
 MALD は当初 B-52H と F-16 に搭載する予定だが、その後 F/A-22、F-35、B-2、B-1B 及び A-10 等にも搭載が見込まれている。
 空軍は当初、電子妨害機能を持つ MALD-J の開発も意図していたが、今回の計画からは除外 されている。
2003.04.16 Jane's Defence Weekly US Navy orders more ITALDs  米海軍がイスラエルに、500機の ITALD (Improved Tactical Air Launched Decoy) を $12.5Mで追加発注した。 前回は1996年に第3次契約が行われている。
 ITALD は、航続距離が160nm、滞空時間が35分に改善されたもので、広帯域レーダリピータ を搭載している。
 機体は全長2.34m、翼端長1.55m、重量280kgで、ペイロードは40kgと見られている。
関連記事 (JDW 2003.04.02)
2003.04.02 Jane's Defence Weekly Israeli-made decoy system angers Baghdad  イラクの TV が、米英軍がイスラエル製のミサイルを使っているとして、"TAAS JERUSALEM" の印字がある機体の破片 を放映した。
 これは米海軍がイスラエルから購入した IMI社製の空中発射デコイ TALD (Tactical Air-Launched Decoy) で、ルーネベルグレンズを搭載して RCS を拡大したり、レーダリピータやチャフディス ペンサを搭載できる。
 TALD は今までに米海軍が6,000機程度購入しており、1991年の 'Desert Storm' や、コソボでの 'Allied Force' 作戦で使用されている。
2002.08.21 Jane's Defence Weekly USAF pursues enhanced jammer  価格高騰などで一旦棚上げされた MALD は、機体を僅かに大型化し滞空時間を今まで の30分から1時間に延ばし、開発担当メーカーを見直して再出発する。
 空軍は10月に1,500~3,000発分の MALD の RFP を発簡し、2003年の1月~3月に業者選定 をおこなって、FY-07 には装備化する予定である。
 更に空軍は Jammer としての MALD に注目しており、MALD の半数近くが SIJ (Stand-In Jammer) として使用 される模様である。
2002.07.29 Aviation Week & ST Mini-motors to drive small UAVs, missiles  先月、Raytheon 社は NetFires の Loitering Missile (UCAV) フライトテストを NASA の Wallops 島試験射場で初めて行い、11分の試験飛行に成功した。
 この UCAV に使用しているエンジンは Hamilton Sundstrand 社製の小型ターボジェットエンジン TJ-30 で、重量30lb、全長18in、全 高12in、亜音速で約 250mi の飛行が可能とされる。
 大型の TJ-50 は Lockheed Martin 社の小型巡航ミサイル LOCAAS に使われ、 Predator B への搭載が検討されている。
 また、同社は Pratt&Whitney 社と提携して MALV (Miniture Air-Launched Vehicle)用の新型小型エ ンジン TJ-95 の開発を行っている。
 NetFires と MALV の開発は 2003~2004年に開始される模様で、装備化は更にその数年後となる。
2002.06.12 Jane's Defence Weekly USA studies options for EA-6B successor  EA-6B Prowler ECM 機の後継機種が絞られてきた。
 米海軍は Prowler の後継に、EA-18 Growler を希望している。 海軍は100機の Growler の調達と、更に90 機を F/A-18E/F Super Hornet に代えて装備したいとしている。 EA-6B から EA-18 への換装は2010年に開始 される。
 一方空軍は強力な SOJ と、敵に接近する小型の jammer の組み合わせを考えている。
 この様な SOJ の候補としては、B-52 の改造や C-130 の活用が含まれている。
 小型 jammer の計画としては LMSJ (Lightweight Modular Support Jammer) 計画があり、 LMSJ は UAV や MALD (Miniature Air-Launched Decoy) に搭載され、敵の近傍に接近して妨害を 行う。
2002.06 International Defense Review Son of MALD set to take wing  米空軍は MALV (Miniature Air Launced Vehicle) の基礎研究となる ALVIN (Air Launced Investigation) 研究の契約を6月に結ぶ。
 MALV は、MALD (Miniature Air Launched Decoy) と全く同じ物で、デコイや jammer などの、幅広い 用途が考えられている。
2002.05.20 Defense News US Air Force to add jammer to decoy program  米空軍は MALD に電子妨害装置を搭載した新型の妨害機開発を行うことを明らかにした。
 この電子妨害 MALD は実際の航空機搭載レーダー信号を模擬放射するもので、1機あたり $200,000~$300,000 を目標とする。 この秋 には更に詳細な要求事項と RFP が発簡され、開発は 2003年初めに開始する予定。
 空軍は 1,000機以上を導入する意向で、海軍及び外国からの引き合いもきている。
2002.04.29 Aviation Week & ST Better air defenses shape gunship, decoy  ますます性能が向上し、射程が延伸する S-300 に代表されるロシアの防空システムに対応するため、米空軍は対地 攻撃機 AC-130 の更新と新型 Mald (Miniture Air Launched Decoy) の装備化を検討している。
 AC-130 の更新は短期 (~2005)、中期 (~2010)、長期 (2010年以降) に区分して研究を行っている。
 短期的には搭載機器や兵器の精度向上、中長期的にはより高々度で速度、搭載量の大きい AC-17 への変更と 、UAV との共同運用及びステルス機の導入等を検討している。
 新型 Mald は約60分と、従来の倍以上の滞空時間を有し、2007年 頃までに150機を導入する計画を進めている。
 また、長期的にはジャマー搭載の MaldーJ を開発少なくとも 1,500 機以上を装備したいとしている。
2002.02 International Defense Review MALI takes to the air  Northrop Grumman社は、 Mali (Miniature Air-Launched Interceptor) の発射試験を、2001年11月~12月に3回実施した。
 Mali は、F-4 戦闘機から発射され、1時間にわたり高度18,000ftを Mach 0.9 で飛行した。 次回の試験は 2002年初めに予定されており、エンジンを高推力型に変えた超音速型の試験が行われる。
 Mali は DARPA で開発中の ADM-160A MALD (Miniature Air-Launched Decoy) の派生型である。
2002.02.06 Jane's Defence Weekly US Air Force defers on miniature decoys  米空軍は、 MALD (Miniature Air-Launched Decoy) 計画の 延期を決めた。 コストの問題と運用の見直しの為である。 しかしながら空軍当局者は「MALD を中止した わけではない。 いつでも再開できる」と強調している。
 MALD の開発には、既に $50M が投入されており、その内 $15M は Northrop Grumman社の出費となっている。
 MALD にはMali (Miniature Air-Launched Interceptor) を含む幾つかの派生型が考えら れている。
2002.01.28 Aviation Week & ST Northlop Grumman loses second unmanned project  Northlop Grumman 社は先週末、空軍当局から MALD (Miniature Air Launched Decoy) の計画中 止を通告された。
 これは先程海軍が中止を決定した同社の Fire Scout 垂直離発着 UAV プロジェクトに次ぐもので、空軍は 予算充当が困難なことを理由にしているが、これまでの試験成果もかんばしくないことから実質的には計画の打ち切りとされる。
 同社は今後、MALD を防空や電子戦といった他の分野で活用するため開発の継続を望んでいるが、厳しい状況にある。
2002.01.21 Aviation Week & ST Die is cast for EA-6B follow-on  DoD は敵防空網制圧能力の将来見積もりで、EA-6B の後継機と、使い捨てのレーダー 妨害用 UAV を併せて装備することを明らかにした。
 この見積は 2030年までの電子戦部隊に関し分析したもので、妨害機の機種までは決定されていないが、有人妨害機を主体とし、無人 妨害機はロシアの S-300 等の、より複雑な脅威で危険性が高い攻撃対象に限定使用すると結論付けており、DoD は 2004年に開発計画 を進めたいとしている。
 有人候補機には海軍は F/A-18G Growler をあげているが、空軍は独自に F-22、F-35 の転用と B-1 及び B-2 の改善を要望している。
 なお、無人妨害機の候補には MALD (Miniture Air Launched Decoy) があがっている。
2001.12 International Defense Review Lethal MALD derivative  Northrop Grumman Ryan社は、MAAWLR (Miniaure Autonomous Attack Weapon Long Range) の検討を進めている。
 MAAWLR は、MALD (Miniature Air Launched Decoy) の機体に BAT の弾頭とセンサを取り付けた物で、移動目標の攻撃用に考えている。
 MAAWLR はスタンドオフで発射されて目標地域に接近し、速度を落とした後に音響センサで目標の追随、識別を行い、最終段階では終 末センサで誘導される。
2001.10 International Defense Review Into the valley of death
= SEAD, DEAD の現状と将来の解説 =
 以下のシステムについての紹介
EA-6B Prowler ICAP-3 (Increased Capability)
HARM PNU (Precision Navigation Upgrade)
AT3 (Advanced Tactical Targeting Technology)
   AN-ASQ-213 HARM Targeting System
AARGM (Advanced Anti-Radiation Guided Missile)
High Speed ARM Demonstration
   HARM の射程、速度を倍増する計画
   機体形状を変更し、F-22 や JSF の機内弾庫への収納可
   Meteor AAM や MALD の機体を使用する案
MALD (Miniature Air-Launced Decoy)
MALJ (Miniature Air Launch Jammer)
MALD Rapid Targeting System
2001.04 Signal Decoy project in motion  DARPA は MALD (Miniature Air-Launched Decoy) 計画を空軍の LSEAD (Lethal Suppression of Enemy Air Defense) Program Office へ移管した。
 MALD はレーダクロスセクションを実機に合わせて増加させ、旋回、上昇、降下など実機と同じ運動を自動で行うことができる。
 空軍は2002年から3年間に 100~150機の限定数を調達することを考えている。 
2000.11.20 Aviation Week & ST Secret spaces on B-2 may carry new jammer  B-2 機体表面電波吸収体の更新に伴い新たに2カ所の弾庫ができたが、ここにはデコイミサイル 、ミニチュアミサイル、ジャミングミサイルが搭載される。
 低周波早期警戒レーダは、対空火器の指向に十分な精度を得られないものの、ステルス 機をぼんやりと探知することができる。 1999年のコソボ紛争の間に F-117 が撃墜されたのも、こ の様な早期警戒レーダにより探知されたためと見られている。
 この様な戦いの初期においては EA-6B の使用も制限されるため、B-2 にジャミング能力の向上を求められている。
(註: B-2 の新しい弾庫に搭載しようとしている各種ミサイルは、MALD デコイとその ASM/ARM 型、Jammer 型のことか?)
2000.09.25 Aviation Week & ST Pentagon seeks new anti-missile concepts  米情報筋は、近い内に多くの国が固有の安価な巡航ミサイルを保有することになると見 ている。 更に、慣性誘導/GPS を取り付けた巡航ミサイルは、単価が $50,000~ $100,000程度になると 見積もっている。 この様な安価な巡航ミサイルの大量襲来を受けると、防空システム は対処不可能となるか、又は高価なSAMを撃ち尽くしてしまう恐れがある。

 この問題の対策として DARPA は、MALD (Miniature Air-Launched Decoy) をベースにした Mali (Miniature Air-Launched Interceptor) を検討している。
 Mali は AWACS 等から目標情報のキューイングを受けて目標に超音速で接近した後に、亜音速に速度を落として、目標を後方から 攻撃する。 要撃距離は150km以上を考えている。
 シーカの捕捉距離は約 8kmで、以下の3方式が検討されている。
Noise Radar Seeker
  Ka-band で 1GHzの帯域幅保有
MEMS ESA
    (Micro-Electromecanical System Electronically scanned array)

  768 個の Ka-band エレメント、ビーム幅 3.5゚、走査幅 60゚
  尖頭出力 30W、平均出力 10W
  移相器を使わないため消費電力で2桁、コストで1桁低減
Ladar (Laser Radar)
  出力 1.5W

2000.07.10 Aviation Week & ST Mald makes bid for new missions  Northrop Grumman社は、MALD 派生型として空軍緊急救難捜索用 "Silver Bullet" に引き続き、小型巡航ミサイル搭載システムを提案した。
 同社は MALD ファミリーとして、この他に次の能力付加を研究している。
  ・巡航ミサイル撃破用 MALI
  ・電子妨害用ジャマー
  ・海軍潜水艦発射
  ・海軍 DD-21 搭載用地上攻撃システム
  ・陸軍防空部隊用訓練標的
 MALD の基本諸元は次の通りである。
  ・全 長: 91 in
  ・直 径:  6 in
  ・翼端長: 25.4in
  ・重 量: 65 lbs
  ・総重量: 89 lbs