2014年以前の報道
2015.11.22
Defense Update
Multi-Object Kill Vehicle (MOKV) begins to take shape
<1512-112203>
米MDAと Raytheon社が、多目標迎撃弾 MOKV の開発の第一段階となる
開発計画審査 (PPR) を完了した。 システム概要審査 CR は12月に行われる。
MOKV は GBI に6発ずつ搭載され、それぞれが独立して目標へ向かう。
MDA は CE-Ⅰ/Ⅱに続く第三世代の EKV である再設計 KV
RKVの開発も進めている。 CE-Ⅲ とも呼ばれる RKV の開発は2016年に開始し、2018年生産契約、
2020年配備開始の計画である。
更に斬新な計画として共通 KV CKV も考えられている。 これは2004年に計画されたが、2009年に Aegis BMD に予算
を集中するため中止された MKV 計画を復活させるものである。
【註】
MKV 計画では、飛翔間の子弾を母体が制御する方式の Lockheed Martin社案と、母体に頼らず子弾が独立して飛翔する方式の Raytheon社案が競ったが、MDA は2004年に
Lockheed Martin社を選定し開発が続けられていた。
今回の MOKV では、かつての Raytheon社 MKV 案を引き継いだ方式が採用されている。 当時の Raytheon社案は、同じ KV を SM-3 には1発、GBI には複数発搭載するも
ので、これも CKV 構想に合致している。