P-8A Poseidon MMA に関する報道

年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2014.03.05 Jane's Defence Weekly Boeing to begin full-rate production of Poseidon <1404-030514>
 Boeing社が2月25日、米海軍から$2.4Bで P-8A Poseidon 16機の本格量産 (
FRP) を受注したと 発表した。 P-8A は既に53機が発注され、13機が就役している。 米海軍は117機を装備する計画である。
2014.02.19 Jane's Defence Weekly P-8 squadron outllines first operational deployment <1404-021903>
 米海軍 P-8A Poseidon は2013年12月に6機が嘉手納基地に飛来し、初の実動飛行隊が発足したが、現在では 毎日4~5ソティーの飛行を行っている。
2014.01 International Defencd Review US Navy looks to UAVs for MAD operations <1402-010020>
 米海軍が P-8A Poseidon の行う高高度で行う対潜活動を可能にするソノブイ発 射機から発射する小型の
MAD UAV を開発する。 MAD は全長100cm以下、重量2-lb以下で、価格は$2,000以下が求 められている。 MAD UAV は39-lb以下で失速速度70kt、滞空能力70分以上で$5,000以内とされる。
 この種の UAV としては、かつて Sentinel社が Coyoteを開発している。
【 Coyote 関連記事:0603-010004 (National Defense 2006.01)】
2013.12.11 Jane's Defence Weekly USN's Poseidon reaches IOC, deploys to Japan <1401-121108>
 米海軍の P-8A Poseidon 11月29日に
IOC となり、12月1日に2機が嘉手納基地に配備された。
2013.11.27 Defensw News Navy P-8 Poseiden's inaugural deployment starts Friday <1312-112713>
 米海軍の第16哨戒飛行隊 (VP-16) が11月29日に、P-8A 6機と共に、フロリダ州 Jacksonville 海軍航空基地から 嘉手納基地に移駐する。
 P-3C を装備していた VP-16 は、2012年6月に嘉手納から Jacksonville に引き上げてきていた。
2013.05.22 Jane's Defence Weekly First Neptune touches down in India <1307-052207>
 インド海軍が2009年1月に FMS で米国に8機発注した P-8I Neptune の一号機が、5月15日 にインドに到着した。 同機は12012年12月にインドに引き渡されていた。
 8機の契約額は$2.1Bであったが、印海軍は更に4機を$1Bで追加発注する計画である。
2013.04.15 Aviation Week & ST Pacific priority <1306-041501>
 米国防総省が公表したFY14予算要求では、F-35A の予算が15~25%削減されているが、アジア太平洋関連は優先的に配分されている。
┏━━━━━┳━━━━━━━━┳━━━━━━━━┓
┃     ┃  FY13 要求 ┃  FY14 要求 ┃
┣━━━━━╋━━━━━━━━╋━━━━━━━━┫
┃F-35 JSF ┃  $ 9,171.2M ┃  $ 8,444.7M ┃
┃MQ-1/MQ-9┃  $ 1,910.0M ┃  $ 1,169.5M ┃
┃RQ-4   ┃  $ 1,250.9M ┃   $ 893.8M ┃
┃V-22   ┃  $ 1,955.3M ┃  $ 1,558.6M ┃
┃P-8A   ┃  $ 3,258.2M ┃  $ 3,764.4M ┃
┗━━━━━┻━━━━━━━━┻━━━━━━━━┛
2013.03.04 Aviation Week & ST Canberra's BAMS <1304-030408>
 豪空軍はかねてから、18機保有する P-3C Orion(豪空軍仕様は AP-3C)の 後継に、P-8 Poseidon 8機MQ-4C Triton 7機を当てる計画であったが、ここに来て HALE UAV の候補に Predator B が浮上してきている。 空軍は P-8 Poseidon を8機では不足で12機は必要としている。
2012.07.18 Jane's Defence Weekly Australia outline A$153bn spending plans <1209-071805>
 オーストラリア国防相が7月10日、今後4年間の国防事業の指針となる「2013~2016 防衛能力計画 ( DCP) 」を公表した。 計画総額はAUD153B ($156B) で、2019年の IOC をめざして F-35 100機の導入に$10Bが配当 されている。 F/A-18F 24機中12機を$2Bかけて EA-18G に改造する最終決定は2014年に行われる。
 この他に18機保有する AP-3C を P-8A 8機に換装するほか、6隻保有している Collins級に代わる潜水艦12隻を整備する。
2012.06.18 Aviation Week & ST Black world boogie <1208-061806>
 開発が続けられている米海軍の P-8A Poseidon に、GMTI/SAM レーダを搭載する改造が行われている。 計画は AAS と呼ばれ2009年7月に Raytheon社に発注された。 Boeing社は2月に P-8A の1号機 T-1 を改造する契約を$277Mで受注している。
 搭載されるレーダは、P-3C に搭載されている APS-149 を発展させた APS-149 LSRS で、 JSTARS が搭載している APY-7 より優れていると見られている。
2011.11.16 Jane's Defence Weekly DoD awards second P-8A contract <1201-111604>
 米国防総省が11月3日、Boeing社に P-8A Poseidon 7機を$1.4Bの LRIP発注した。 納期は2013年1月になっている。
 米空軍は P-3 Orion の後継として P-8A 117機を調達する計画である。
2011.10.05 Jane's Defence Weekly Indian Neptune makes maiden flight <1112-100510>
 インド向けの P-8I が9月28日に初飛行した。 飛行時間はは2.5時間で、高度41,000ftに上昇した。
2011.10.03 Aviation Week & ST First P-8I checkout flihgt <1112-100302>
 インドが発注した P-8I 8機1号機が、Seattle 地区にある Boeing社の 737 生産工場から P-8 装備工場へ向け、初飛行した。
 飛行時間は2時間半で、その間に高度41,000ftにも達した。
2011.08.01 Aviation Week & ST First P-8A airborne <1110-080103>
 米海軍が LRIP として発注した P-8A 6機の一番機 LRIP-1 が7月7日に 初飛行し、737 の組み立てラインのある Renton 工場からシステムを搭載する Boeing Field 工場まで飛行した。
 LRIP-1 は2013年にフロリダ州にある P-3 の基地で運用を開始し、最終的には117機が調達される。
2011.04.04 Aviation Week & ST Poseidon's progress <1105-040414>
= 米海軍航空誕生100周年記念特集 =
= P-8A Poseidon の試験進行状況 =
 
2010.10.06 Jane's Defence Weekly India considers purchase of more Poseidon aircraft <1011-100602>
 インドが、2009年1月に P-8I 8機を Boeing社に、民間ベースで発注しているが、更に4機を追加発 注する模様である。
2010.05 International Defence Review USN details timeline for P-8A high-altitude operations <1008-050006>
 米海軍が P-8A Poseidon の高々度運用構想を進めている。 高々度運用は Increment 2 で 採用され、開発の最終段移行を決める Milestone B は2011年、量産移行を決める Milestone C は2014年に計画されてい る。 それまでは Increment 1 で P-3C と同じ運用要領が行われる。
 高々度運用は捜索範囲を広げる目的で10,000~20,000ftで行われるが、海水の塩分による影響を低減できることから、機体とエンジンの長寿命 化も期待できる。
 ソノブイを20,000ftから投下した場合の精度を確保するため GPS 誘導パラシュートの採用が検討されているが、MAD を搭載した UAV で ある MECC(註:従来 SECC と呼ばれていた)の採用は慣性の度合いを見てと、Increment 2 には含まれていな い。
2010.04.12 Aviation Week & ST First Poseidon <1005-041204>
 P-8 Poseidon の一号機が、シアトルの Boeing社飛行場からメリーランド州の米海軍 Patuxent River 基地に回航され、運用評価試験 (OT&E) を受ける。
2009.08.10 Aviation Week & ST Navy eyes sub-tracking UAV <0909-081003>
 米海軍が Boeing社に、空中発射型 ScanEagle mini UAV に磁探装置 (MAD) を搭載した MagEagle を発注する計画である。 MagEagle は SECC の一種で、潜航する潜水艦を24時間追尾できる。
 MagEagle は米海軍の高々度対潜戦の一環で、これによりターボファン推進の P-8A Poseidon は低空を飛行せずに対潜戦 を遂行できるようになる。
【註】
 P-X は P-3C 同様に MAD を搭載しているが P-8A は MAD を搭載していない。 これは米海軍における武器体系の変化を意味する。
 かつて我が国は、着水して大型ディッピングソナーを沈める PS-1 を開発したが、そのとき米国は P-3 によるソノブイ投下方式に変わっていた経験がある。
2009.08.03 Aviation Week & ST More Poseidons <0909-080303>
 米海軍が Boeing社に P-8A 3機を追加発注した。 この3機は OT&E に使用される。 今回発注された3機は、既 に発注されている5機(飛行試験用3機、地上試験用2機)に対し、改良された Increment 1 型になっている。
 P-8A は2013年末に IOC、2018年末に実戦配備 (FFD) になる。
2009.06.24 Jane's Defence Weekly USN announces purchase of additionalP-8A MPAs <0908-062402>
 米海軍が6月16日に、当初108機装備する計画であった P-8A MPA9機追加して117機とす ることを明らかにした。 9機の追加にかかる費用は$1.8Bで、計画全体は$34.5Bになる。
 P-8A は試作2号機が6月5日に初飛行し、8月下旬か9月上旬に飛行試験が開始される。 年内には3号機も試験に合流する。 米海軍は2013年に Increment 1、2015年に Increment 2 の運用を開始し、2018年には Increment 3 で RQ-4N BAMS の制御を開始する。
2009.05.13 Jane's Defence Weekly Australia signs MoU with USN for P-8A 'Spiral One' <0906-051307>
 豪国防省が5月5日に、P-8A の共同開発で米海軍と MoU を結んだことを明らかにした。 オーストラリアが参画するの は、一連の P-8A 改良の最初となる 'Spiral One' である。 オーストラリアは8機の P-8A を装備する計画である。
 一方で豪国防省は3月に BAMS共同開発からの撤退を表明している。
2009.05.06 Jane's Defence Weekly Boeing announces first flight of P-8A maritime aircraft <0906-050603>
 P-8A Poseidon が、4月25日に初飛行した。 IOC は2013年に計 画されており、LRIP は2010年に開始される。 LRIP では、FY10に10機、FY11に12機、FY12に14機が生産される。
 2008年12月にはインドが P-8I として2016年に装備することが決まっているほか、豪、加、伊の各国も採用を決めてい る。
2009.04.13 Aviation Week & ST New on the ramp <0905-041316>
 P-8A Poseidon は2009年2/四半期に初飛行し、2011年まで3機で飛行試験が行われる。
 P-8A は高々度から少人数の搭乗員で運用できるのが特徴で、ISR 任務から ASW 任務 へ、速やかに転換できる。 レーダは捕捉距離200哩の APY-10 を搭載し、BAMS や空中又は艦上から発進する Scan Eagle が取得したデータをモニタする。
2009.03.23 Aviation Week & ST P-8 passes loads test <0905-032303>
 Boeing社が P-8A の荷重較正試験を、計画より2週間早く完了した。 飛行試験は T-1 機により今 年後半に開始される。
 米海軍は既に108機の P-8A を発注している。
2009.03.23 Aviation Week & ST P-8I sales cleared <0905-032302>
 米政府は Boeing社に P-8II 8機をインドに直接契約で売却することを承認した。 これと合わせて議会に対し、AGM-84L Harpoon Block Ⅱ 20発、同訓練弾4発及び搭載魚雷等を FMS で売却すると通知した。
2009.01.12 Aviation Week & ST Maritime advace <0902-011216>
 インドが8機の P-8I を装備することになり、正式契約後48ヶ月以内に一番機を取得する。 P-8I は米海軍の P-8A とほぼ同じで、インドが初 の P-8 輸出先になった。
 P-8 には P-3 搭載レーダを改良した機械走査式の APY-10 が搭載され、洋上監視のみならず空対空の監視も行われる。
2008.07.07 Aviation Week & ST Sound and vision <0808-070707>
 米海軍は P-3 を P-8 に更新するのを機に、ソノブイの投下や船舶の識別のため哨戒高度から降下することによる燃料消費と機体の疲労を低減 するため、高々度からセンサを投下することを考えている。 このためソノブイ投下機から投下する UAV や弾庫から投下する回収可能な UAV が 考えられ、既に飛行試験が行われているが、斬新なのが Lite Machines社の Voyeur UAV である。
 Voyeur はソノブイ投下機から投下される全長27吋の回転翼 UAV で、60~90分の滞空能力がある。 Voyeur はキャニスタに入れられてパラシュ ートで降下し、キャニスタから離脱後折りたたみ式ロータを展張して、水没するまで水上目標の間近で撮影したビデオ信号を送信する。
2008.06.23 Aviation Week & ST Priming Poseidon <0808-062308>
 P-8A Poseidon は間もなく完成するが、初飛行は来年になる。 P-8A は1,200nm遠方で4時間 滞空するとの要求から、当初の設計に変更が加えられた。 Boeing社は磁探装置 MAD がなくても音響システムで任務達成が可能と判断し、米海 軍もこれを了承して MAD をはずした
 但しインド海軍向けの P-8I には MAD が取り付けられる。
2008.05.12 Aviation Week & ST Poseidon earns its wing <0806-051209>
 P-8A Poseidon の一号機が、主翼と胴体の結合を終え形をなしてきた。 P-8A は 737-800 を用いしてるが、ウイング レットの勾配が原型より大きくなっている。
 夏にはエンジンが取り付けられ、来年に納入される。 米海軍は IOC を2013年に予定してお り、108機を装備する計画である。
2008.04.07 Aviation Week & ST Final assembly begins on first P-8A <0805-040703>
 P-8A の最終組み立てが開始される。 P-8A は 737 の機体を使用するが、ディジタル設計により材料裁断の段階から 737 とは別にされているため、組み立てラインに入ったのちの改修を必要としない。 試作機5機は3ヶ月間隔で組み立てられ、LRIP は2010年、 IOC は2013年に計画されている。
 P-8A は5発の武器を機内弾庫、4発を翼下、1発を胴体下に搭載できる。
2008.02.06 Jane's Defence Weekly India opens talks on P-8I contract <0803-020606>
 インドが8機の Tu-142 の後継として同数の P-8I Poseidon を導入する交渉を行っている。 価格は$2.5Bにのぼる模様である。 調達方式は FMS によらず、Beoing社と HAL社の共同開発の形を取る。 このため両社は2007年12月に MoU を結んでいる。 P-8A は2013年装備化の計画で あるが、インドは P-8I の納入完了を2015年としている。
 インドは洋上哨戒を P-8I 8機、中距離 MRA 12機、及び Searcher/Heron UAV 12機の三層で行う構想で、中距離 MRA には P-3C と Il-38SD が候補になっている。 Il-38SD は Il-38 から改良された2機と改良中の3機を保有している。
2007.08.01 Jane's Defence Weekly Australia seeks to join P-8A development <0717-080110>
 オーストラリアが米海軍の P-8A Poseidon MMA の共同開発に参加する交渉を公式に開始した。 これによ り豪海軍が19機保有する AP-3C の後継は P-8A になることになる。 P-8A は豪空軍が6機購入した Wedgetail AEW&C 機と同じ Boeing 737 を使用するが、P-8A はより大型の 737-900 を使用する。 P-8A は米海軍が108機装備する計画であるほか、インドも P-8I の 採用を検討している。
 これとは別にオーストラリアは ISR 用 HALE UAV の装備を検討しており、候補には RQ-4N 及び MQ-9 Mariner があがっている。
2007.07.09 Aviation Week & ST Boeing's P-8A Poseidon maritime ・・・ <0715-070904>
 Boeing社の P-8A Poseidon 洋上哨戒機に関する細部設計審査がこのほど終了し、年末から試験機の試作機 の製造が開始される。 2013年から108機を装備する計画である。
2006.08.02 Jane's Defence Weekly Boeing makes new MMA pitch <0617-080210>
 P-8A MMA の SDD は豪、加、伊が参加して行われており、2009年に納入が開始され、2012年 12月 IOC を目指しているが、SDD に参加しなかった国々への輸出の働きかけも行われている。
 Boeing社はインド海軍に対して P-8I の提案を行っている。
2005.09.26 Defense News Clock ticks as Italy weighs MMA role <0522-092602>
 P-8A MMA の共同開発計画から、カナダ、オーストラリアに続きイタリアも撤退する ことを決め、計画は米国独自で進めることとなった。
 MMA の事前設計段階は10月に終了するが、イタリアは SDD の分担経費$300Mに難色を示し、ワークシェアや技術移管等の議論もまとま らず撤退することとなった。
 米海軍は P-3 Orion の後継として108機を装備する計画で、2012年の IOC を予定し ている。
2005.08.15 Aviation Week & ST P-8A MMA program begins to lose non-US interest <0517-081502>
 P-8A MMA の開発計画は、予算上の制約から豪州とカナダが撤退することが明らかとなり、イタリアの動向に も懸念する声があがっていることから共同開発の実施が危ぶまれる。
 各国は P-8A の導入を強く要望していたが、ワークシェアや技術開示等の問題も撤退に影響しているとみられる。 
2005.08.03 Jane's Defence Weekly Boeing ahead of schedule with P-8A programme <0516-080306>
 P-3 が30年~40年経て老朽化が問題になっているため、Boeing社は P-8A MMA の IOC を1年早めて2012年とす る方針である。 このため初号機の納入は2009年4月に行い、同年末には初飛行を予定している。
 P-8A は Boeing 737-800 を使うため、巡航速度が31%、ダッシュ速度が20%、航続距離が21%海軍要求を上回る。
2005.06.06 Inside the Navy Navy's multimission aircraft to undergo redesign of wing ends <0515-060602>
 Boeing社は P-8A MMA の主翼先端部の設計変更を行うことを明らかにした。 これは飛行性能の向上を目的 に P-8A の主翼先端を垂直から水平型に変更するもので、海軍は変更を承認した。
 海軍は108機の P-8A を調達する計画で、2013年の IOC を予定している。
2005.04.18 Aviation Week & ST P-8A wind tunnel tests <0509-041802>
 Boeing社は米海軍の P-8A の風洞試験を縮尺モデルを用いて NASA の試験センタで 1,300時間行い、特に問 題のないことを確認した。
 P-8A は海軍が保有する223機の P-3 の後継として開発中の多用途情報機で、108機を装備 する計画である。
 初号機の納入は2009年、IOC は2013年に予定している。
2005.04.13 Jane's Defence Weekly MMA designated the P-8A <0509-041308>
 Boeing社が開発中で P-3C の後継となる米海軍の MMA (Multimission Maritime Aircraft) は P-8A と命名された。 P-8A の IOC は2013年に予定されている。
2005.03.28 Aviation Week & ST MMA = P-8A <0508-032806>
 米海軍の MMA (Multi-mission Maritime Aircraft)の制式名が P-8A に決定した。  愛称は Poseidon となる模様である。
 MMA の開発は8年間を予定し開始から9ヶ月を経過したが、Boeing社は IOC 時期を当初予定の 2013年から1年繰り上げるとの見通しを明らかにした。
 海軍は2019年までに108機の P-8A を、50機の BAMS UAV と同時に装備する計画だ が、BAMS 開発計画は遅れており、2008年の装備化予定が2013年に延期されている。
2004.09.13 Aviation Week & ST Running uphill <0418-091305>
 DoD は JSF と MMA の共同開発に関し、まもなく国家間協議を開始するが、輸出規制法や開発導入時のワーク シェアー等様々な問題が山積し進展には難航が予想される。
 開発技術の国外流出を規制する法案、ITAR (International Traffic in Arms Regulation) 等の緩和を狙いとする改正には議会は反対 しているほか、各国とのワークシェアーや維持整備施設の設置についても厳しい協議が予想される。  JSF の量産 MoU 締結は2006年12月を予定している。
2004.09 International Defense Review Boeing prepares to unleash Multimission Maritime Aircraft on international market <0417-090020>
 米海軍と Boeing社は MMA (Multimission Maritime Aircraft) の国際市場開発に本腰を入れだした。 有望な対象となるのは、現在 225機の P-3C Orion を装備する日本を含む14ヶ国である。
 MMA は SDD を通じて3機が試作され、最初の1機は2009年に初飛行する計画である。 残りの2機は完全装備の 状態で製造される。
 米海軍は108機を装備する見込みで、50機の BAMS (Broad Area Maritime Surveillance) UAV と協同して任務にあたる。
 MMA に要求されているのは4,500kgのペイロードで1,200nmの行動半径を持ち、41,000ftの上昇限度の性能であ る。 哨戒飛行は高度200ftの低空を208ktで行う。
 機内2ヶ所に弾庫と各翼下1ヶ所づつのパイロンに武器を搭載でき、12本のソノブイ発射機を3基装備して120発のソノ ブイを搭載する。
2004.08.18 Jane's Defence Weekly Australia 'odds on' to buy Boeing 737 MMA <0415-081802>
 豪海軍は保有する AP-3C が2010年代中頃に退役するため、その後継となる MPR (Maritime Patrol and Response) 機を検討していたが 、米海軍が開発する Boeing 737 MMA の導入に踏み切った。
 オーストラリアの洋上/陸上哨戒の計画である Project Air 7000 計画は、Phase 1 で HALE UAV を導入し、Phase 2 で有人機を導入する計画である。
 米海軍は109機の MMA を2012頃に装備するので、豪海軍の取得は2013~2015年になる模様である。
2004.08 International Defense Review US Navy selects Boeing 737 variant as Orion replacement <0415-080007>
 米海軍は Boeing社と MMA の SDD を$3.9Bで契約した。 SDD では7機が試作される。 海軍は現有223機の P-3 の後継として109機を調達する。
 MMA は海軍の Sea Power 21 Sea Shield の主要な要素であり、BAMS (Broad Area Maritime Surveillance) UAV と一体となって任務にあたる。
 当初海軍は SIGINT 型の MMA も考えていたが、こちらは陸軍が開発する ACS (Aerial Common Sensor) を導 入することにした。
2004.07.28 Jane's Defence Weekly US seeks international partners for MMA <0414-072803>
 米海軍は、今後数週間以内に MMA (Muulti-mission Maritime Aircraft) の国際共同開発戦略をまとめる。
 MMA は Boeing 737-800ERX を機体に使用した P-3C の後継機で、$3.89Bにのぼる6年間の SDD 契約が6月に結 ばれている。 IOC は2013年が予定されており、米海軍は2019年までに108機の調達を計画 している。
 共同開発の提案は2003年初めに、日本を含む10ヶ国に対して行われており、今後6ヶ月以内に参加国が明らか になる。 現在はイタリアの参画が有力視されており、ほかに豪、加が強い関心を示している。
2004.07.26 Defense News US Navy intensifies MMA partnership drive <0417-072602>
 米海軍は、9月中旬までに MMA の国際共同開発計画を JSF 開発に準じて作成する。
 共同開発提案は2003年中頃に豪、加、伊、日、韓等10ヶ国に行われており、5ヶ国以上が肯定的な態度を示している。 海軍は来年初め には参加国が決まり国際開発チームを組織できるとみている。
 伊は最も有力な参加国だが、JSF での教訓を生かし事前に担当部位を明確にさせる必要を強調している。
 MMA は6月に Boeing社と SDD 契約を終え、737-800ERX を用い2013年の IOC を予定、海軍は2019年までに108 機を装備する計画である。
 Boeing社は共同開発を行った場合、100機以上が更に増加するとみている。
2004.06.23 Jane's Defence Weekly MMA prize could pull Boeing out of nosedive <0412-062301>
 MMA の当面の契約額は$3.8Bであるが、7機を試作する SDD の総額は$5.4B、108機の量産 は$20Bにのぼり、25年間としている MMA のライフサイクル総額は$44Bと見積もられ、更に海外からの需 要も見込まれている。
 full-rate 生産開始は2013年に予定されているが、現在196機保有している P-3 の老朽化が予想以上に早いこ とから、計画が早められる可能性もある。
 MMA は2010年頃に運用開始される BAMS (Broad-Area Maritime Surveillance) UAV と一緒に運用される構想 で、BAMS の運用要求書が5月に発簡されたが、BAMS は所要量すらまだ決まっていない。
2004.06.21 Defense News Boeing aims to beat MMA production schedule <0414-062102>
 米海軍は6月14日、次期海上偵察監視機 MMA の開発に Boeing社を選定した。 選定理由は 737型機の活用による導入時期の早期実現と 搭載能力とされる。
 開発経費は$68Bで、海軍は今後108機を装備する計画とされ、20年間の維持経費を含めると総額$68Bをこえる 契約となる。
 同社は2010年までに3機を試験飛行用に製造し、2010年~2012年に LRIP として34機を納入する計画で、以降 フル製造段階に移行する。
 海軍はまた、現在15カ国に225機以上を輸出している P-3 の後継として諸外国に売り込みを図る意向で、来月にはイタリアとの会議を 先ず予定している。
2004.06.21 Aviation Week & ST Sea change <0412-062101>
 米海軍は、P-3C 後継哨戒機 MMA (Multimission Maritime Aircfaft) に Boeing社の 737-800ERX機を選定し た。
 海軍は SDD段階に3機を試作し、2007年の CDR (Critical Design Review) ののち、4機の運用試験機を製造、2009年 に初号機の初飛行を予定している。
 海軍は全部で108機を装備する計画で、LRIP を2010年に開始し、full-rate 生産決定を2013年に行うとしてい る。
 海軍は MMA の部隊配置までの間、現在198機を保有する P-3 のうち、148機を維持運用するとしている。
2004.06.14 Aviation Week & ST What next for MMA? <0412-061402>
 米海軍の情報収集機 MMA (Multimission Maritime Aircraft) の機種選定が今週中に行われ、Boeing社か Lockheed Martin社のいずれ かが契約する。
 MMA はこれまで、対潜及び対艦任務が焦点となっていたが、海軍が方針を変更大型の情報 収集機の採用方針を明らかにしたため、航続距離の延伸、乗務員の増加及び各種センサーの搭載許容等提案内容が変化している。
 Boeing社は 737-700機を、Lockheed Martin社は P-3の実績を積み上げた Orion 21 を提案している。
2004.04.12 Aviation Week & ST Reassessing needs <0408-041203>
 米海軍の情報収集機 MMA は5月28日にプライム企業の選定を予定し、Boeing社と Lockheed Martin社はそれぞれ EP-3 や空軍の RC-135 の後継にも適用できる設計を提案している。
MMA はこれまで、対潜及び対艦任務が焦点となっていたが、海軍が方針を変換して大型の情報収集機を導入する方針を明らかにしたため 、航続距離の延伸、乗務員の増加及び各種センサーの搭載許容等提案 内容が変化している。
 また、2012年の IOC を目指す MMA には、Link-16 の後継となる Link-22 の搭載装 備が要求されている他、開発中の生化学兵器の探知や迷彩隠蔽した人員車両を探知する Hyperspectral Sensor の装備も検討されている。
 海軍はこれまで、EP-3 の後継に陸軍の ACS を導入するとしていたが、最終的な決定は MMA の機種選定の後に行うとしている。
2004.01 International Defense Review Boeing firms-up MMA bid <0402-010002>
 Boeing社は MMA 受注を目指して他社との連携を行い態勢を強化している。
 Northrop Grumman社は EO/IR センサ、DIRCM (Directed IR Countermeasures) 、ESM を担当し、Raytheon社は APS-137 監視レーダ、 対妨害 GPS 受信機、IFF、牽引デコイを担当する。
2003.12.22 Defense News MMA candidate tours Bases  Boeing社が、MMA (Multi-mission Mritime Aircraft) 試験用 B-737 機による一連の飛行試験を行った。
 試験はメイン州、フロリダ、バージニア、ハワイ、ワシントン州の米海軍の基地を巡る形で行われ、最大出力による離陸から41,000ft への上昇、高度200ftでの旋回、エンジン1基での飛行、距離2,000ft以内での着陸停止等の各種試験を行った。
 海軍は2012年の就役を目指し、2004年中に開発企業を選定する計画で737機を推す Boeing社と、P-3 Orion 改善型を推す Lockheed Martin社が受注を競っている。
2003.10 International Defense Review Boeing stakes its MMA claim with 737-800  2012年の IOC を目指す米海軍の MMA (Multimission Maritime Aircraft) 計画は、Boeing社と Lockheed Martine社 が競い合っているが、海軍の RFP は9月、機種選定と契約は2004年3月に予定されている。
 Boeing 737 を機体に提案していた Boeing社は今年になって提案を大きく変更し、それまでの提案していた 737-700 を、 全長が6m長い 737-800 に替え、ウェポンベイの位置も後方に変更した。 この結果 Boeing MMA は航続距離も 搭載量も増加した。
 MMA には基地から1,200nm離れた海域で4時間任務遂行する能力が求められていたが、737 は航続距離が足りな かった。
2003.05.19 Defense News US Navy adopts JSF plan model  米海軍は海上偵察能力の近代化を目指す MMA (Multi-Mission Maritime Aircraft) と BAMS (Broad Area Maritime Surveillance) を1つの計画に統合し、 DoD の援助のもと国際共同開発を行う事を予定している。
 事業計画の推進には JSF の共同開発要領を採用し、2月に豪、日本、韓国、独、加、蘭、伊、ポルトガル、豪、ノルウェーの 10ヶ国に 説明会への参加を呼びかけている。
2003.05 International Defense Review MMA Phase Ⅱ studies  MMA (Multimission Maritime Aircraft) 構成要素技術開発 Phase Ⅱ の 契約は、それぞれ$20.5Mで Boeing社、Lockheed Martin社の2社と行われる模様である。 SDD (System Development and Demonstration) 段階の契約は、そのうちの1社と2004年始めに行われる。
 MMA は P-3C 及び EP-3E の後継機で、Boeing社は 737-700機、Lockheed Martin社は P-3改を提案している。
2003.02.03 Aviation Week & ST Navy eyes accelerated P-3 replacement  米海軍は監視偵察機 P-3 の後継となる MMA の開発を促進する方向で検討を行っている。
 これはアフガン戦争と今後予測されるイラク戦での運用で、P-3 の耐用命数が当初の見積より大幅に短くなるためで、予定の 2012年運 用開始時には大多数の P-3 が命数切れとなる恐れがある。
 MMA は現在、Boeing と Lockheed Martin の 2社が参画しており、2004年1月に 1社に絞り込まれるが、両社の期間短縮策が重要な選定 要因となる。
2002.12.09 Inside the Navy DoD comtroller directs Navy to cut MMA program by $28.2 Million  米海軍の MMA (Multimission Maritime Aircraft) 計画はFY-03~04で$28.2M 削減されるこ とが11月25日発簡の PBD (Program Budget Dicision) で明らかとなった。
 海軍は MMA を P-3C 及び EP-3E の後継と位置づけ、現在 CAD を実施中で2004年4月からの開発段階移行を計画している。
2002.11.06 Jane's Defence Weekly Boeing Seeks to link Europe-USN aircraft projects  Boeing社が、ドイツとイタリアが計画している MPA-R (Maritime Patrol Aircraft) 計画 にプロポーザルを提出した。 Boeing社は、米海軍の MMA (Multi-mission Maritme Aircraft) に提案してい る 737MPA を提案した。 MPA-R の所要数は独、伊でそれぞれ10機、14機の計24機である。
 一方米海軍は現在就役している 230機の P-3C に代えて、150機の MMA を装備する計画で、2003年末に機種選定 を行い、2004年始めに契約を行う予定である。
2002.09.16 Aviation Week & ST In a surprise move  米海軍はこのほど、P-3C/EP-3E の後継となる MMA (Multi-mission Maritime Aircraft) 開発の CAD (Component Advance Development) 段階に Boeing と Lockheed Martin 両社を選定した。
 この時期に BAE Systems と Nimlod 社が外されたのは予想外であった。 BAE 社は欧州からの参加で、サブコンへの指名等、計画に留 まれる方策を追求している。
 Boeing と Lockheed Martin 両社は 18ヶ月の CAD 段階の最初の 5ヶ月分として各 $7M の契約を行った。 じ後、1社への絞り込みは 2004年初頭、装備化を 2012年に予定している。
2002.05 International Defense Review USN takes next step wirh P-3 replacement  米海軍は P-3C 及び EP-3E の後継となる MMA (Multi-mission Maritime Aircraft) 開発 の Phase Ⅰ(6ヶ月)に、2~4社と、総額$30Mで契約したいとしている。
 現在 MMA に名乗りを上げているのは次の3社である。
  ・BAE: Nimrod MRA.4
  ・Boeing: 737-700
  ・Lockheed Martin: Orion 21
 Northrop Grumman社は、UAV を用いた BAMS (Broad Area Maritime Surveillance) 計画を担当する。
 Phase Ⅰに続く Phase Ⅱでは1~2社が1年程度をかけ$50Mで検討を行い、FY-04 には$2.25Bで開発を担当する1社が選定される。
 FY-09 には full-rate 生産移行決定がなされ、FY-10~FY-12 に1個飛行隊により運用が開始される予定にな っている。
 MMA には、P-3C の後継となる SA (Search Attack) 型と、EP-3E の後継となる SI (Surveillance Intelligence) 型の2種類が考えら れている。
2002.03.27 Jane's Defence Weekly USN seeks P-3, EP-3E replacement  P-3 及び EP-3E の後継となる MMA (Multi-mission Maritime Aircraft) 開発の CAD ( Componrnt Advanced Development) の正式な RFP が発簡された。
 CAD は2段階で行われ、6ヶ月間の第1段階は6~8社が参加し、次いで2社程度が12ヶ月の第2段階を行う。
 次回は $2.25B の試作段階の RFP が、FY-03 に出される予定である。
2002.03.25 Inside the Navy P-3 and EP-3 replacement program sent out for industry competition  米海軍はこのほど、P-3 及び EP-3 の後継機種を開発する MMA (Multi-mission Maritime Aircraft) の CAD (Component advanced development) 段階に関する提案要求書を発簡した。
 MMA の開発は CAD に引き続き行われ、2010~2012年の IOT&E を予定している。 事業総経費は $2.25B 以上と見積もられ、Boeing、 Raytheon、Northlop Grumman 及び Lockheed Martin の 4社が 1年以上前からそれぞれ研究を進めている。
2002.03.04 Aviation Week & ST War experience shapes Navy P-3 follow-on  米海軍はアフガニスタンでの経験と成果をもとに P-3 の後継開発に着手する意向を持っているが、予算の欠落から取 得年度の遅延が危ぶまれている。
 P-3 は 2007年から 2010年の間に耐用命数切れとなるが、現在行っている後継機検討計画 MMA (Multimission Maritime Aircraft) には充分な予算が充当されず、機種検討が大幅に遅れており、この状況では 部隊運用は2012年以降と見積もられる。
 現在候補としては Boeing 737-700 や英国の Nimrod MRA4 の他、P-3C の改善が挙がっている。
2002.02.18 Aviation Week & ST LockMart axes EADS on P-3 replacement  Lockheed Martin 社は米海軍情報偵察機 P-3 の後継として計画中の MMA (Multimission Maritime Aircraft) 開発での欧州 EADS 社との共同チーム構想を取り止めることを明らかにした。
 両社はこれまで、MMA にエアバス A320 を使用し、共同チームでの開発を協議中であったが、合意が得られず、突然の一方的解消と なり、EADS 社は驚きと怒りを隠せない。
2002.01.28 Defense News UAV system to aid Navy maritime patrol needs  米海軍は次期哨戒機システムの構築に有人機以外に UAV を補助的に使用する方向で検討を開始する。
 海軍は現在運用中の約 230機の P-3 Orion 及び EP-3 AriesⅡの後継を開発する MMA (Multi-Mission Aircraft) 計画を実施しているが、このほど、UAV を含む哨戒、対潜等の多任務システムに関する提案要求を準備していることを明らかに した。
 計画では、当初3~4社で検討を実施、2003年12月頃に 1社を選定する。 じ後開発を開始し、2010年~2012年に運用を開始したいとし ている。
2002.01.16 Jane's Defence Weekly USN seeks P-3, EP-3E replacements  米海軍は P-3C 及び EP-3C の後継である MMA (Multi-Mission Maritime Aircraft) を 、有人陸上機とする方針を固めた。
 DoD の承認を得次第、正式の RFP が出され、2004年には契約先が一社に絞られる。 海軍は2012年運用開始 を見込んでいる。
 機体については中型民間機を基にするとし、Nimrod、Boeing 737-700、A-320/321、P-3 機体の継続使用な どが候補にあがっている。
 海軍は又、搭載機器を日本の P-X と共通化するため、日米共同開発について MoA 締結を行おうとしている。
2001.04.04 Jane's Defence Weekly US Navy to speed up fielding of multi-mission aircraft  米海軍は P-3C, EP-3E の後継となる MMA (Multi-mission Maritime Aircraft) の 開発を早め、運用開始を2015年から2010~2012年に繰り上げたいとしている。
 MMA には現在次の3社が名乗りを上げている。
  ・Boeing     : B737-700 の改造機案
  ・Lockheed Martin : P-3 / EP-3 の再生産案
  ・Northrop Grumman: RQ-4A Global Hawk 利用案
  ・Raytheon    : P-3 / EP-3 の再生産案