インド海軍の P15A級駆逐艦 Kolkata が、2回の LRSAM/Barak 8
の発射試験に成功した。
2022.12.01
23:30Defense News
Watch Israel test its anti-missile Barak weapon at sea
<2301-120117>
イスラエル海軍が初めて、Sa'ar 6級コルベット艦による長射程型BarakのCM迎撃洋上試験を実施した。
長射程型Barakはインドが装備したBrak 8と似た垂直発射式のSAMで、Barak MXシステムの一翼を担っている。
2022.03.02
Jane's Defence Weekly
First Israeli Sa'ar 6 corvette completes C-Dome live-fire test
<2206-030203>
イスラエル国防省が2月21日、4隻建造するSa'ar 6コルベット艦の初号艦Magenで実施されてきたIron Domeの艦載型であるC-Domeの試験を完了したと発表した。
MagenにはElta社製EL/M-2248 MF-STARの艦載型であるAdirが装備され、C-DomeはMagenのVLSから発射された。
C-Domeの試験は2016年にSa'ar 5コルベット艦で行われている。
Magenには40発のC-Domeを装備できるが艦の後部には更に2基のVLSが装備されており、ここには射程70kmでTBMを迎撃できるLRADが32発装備できる。
2021.09
International Defence Review
Generation MX: Barak missile system evolves to meet the new threat
<2110-090013>
・Lightning bolts
・The MX factor
2021.06
International Defence Review
Barak ER missile development finalised, in production
<2107-060003>
IAI社がBarak ER SAMの開発を完了し3Q/2021年の納入開始を目指して量産に入っている。
Bakak ERは射程35kmのBarak MRSD、70kmのBarak LRADと共にBarak MXを構成する射程150kmのSAMで、1.3mのブースタを含む全長5.8m、胴径22.7cm、ブースタ径35cm、発射重量400kg、弾頭重量23kgで、垂直発射アクティブレーダ誘導、運動性能50g、最大射高30kmの性能を持つ。
Barak MXの3弾種共、GaN素子を用いたElta社製ELM-2084 3DマルチピームレーダとBarak BMCで制御され、8発搭載の発射機から発射される。
2021.04.28
Jane's Defence Weekly
IAI integrating Barak SAM with new corbette
<2106-042812>
IAI社が4月19日、イスラエル海軍が4隻建造するSa'ar 6コルベット艦の一番艦MagenにBarak SAMの搭載を行っていることを明らかにした。
ドイツで建造された一番艦Magenは2020年12月2日にハイファに回航され、ELM-2248レーダなどイスラエル製の装備を搭載している。
Barak 8には射程35kmのMRAD、70kmのLRAD、150kmのBarak-ERがあり、Sa'ar 6にはLRADが装備されるがBarak-ERへの更新も可能であるという。
2021.04.19
Aviation Week & ST
Barak ER interceptor completes Israel's missile shild
<2106-041907>
IAI社が15年前の艦載型短距離SAMをマルチドメインのAMDに改良したBarak MXシリーズが3月下旬に行われた射程150kmのBarak ERの試験終了を持って完成した。
Barak MXは新たなブースタを取り付けているもののBarak 8が使用している8セルの発射機から発射できる。
【註】
IAI社のHPによるとBarak MXには以下の3種類がある。
・Barak MRAD: 射程35km、シングルパルスロケットモータ
・Barak LRAD: 射程70km、デュアルパルスロケットモータ
・Barak ER: 射程150km、デュアルパルスロケットモータ+ブースタ
2021.04.19
Defense Update
IAI's Barak-ER performs successful ballistic missile intercept
<2105-041908>
IAI社が4月19日に、Barak-ER SAMの一連の発射試験でBARAK ERによるBM迎撃に成功したと発表した。
BARAK-ERはBARAK MXシリーズSAMの一種で、BMを含む経空脅威に対し150kmの射程を有する。
Barak SAMはインド陸海空軍、イスラエル海軍、アゼルバイジャン空軍などが装備しており、ナゴルノ・カラバフ紛争では実戦使用されている。
2021.01.05
Defense News
Israel and India test MRSAM air defense system
<2102-010504>
イスラエルIAI社とインド政府DRDOが数年にわたり共同開発してきた中距離SAM MRSAMの試験が2020年12月最後の週に行われ成功した。
MRSAMはBarak MXを含む射程が35km~150kmのIAI社製BarakシリーズSAMを元にしたSAMでインド型の射程は70kmである。
2019.05.29
Jane's Defence Weekly
IN demonstrates co-operative engagement firing capability with Barak-8 MRSAM
<1907-052908>
インド海軍がフラビア海で5月17日、Barak-8のMRSAM型初の発射試験を実施した。 2006年からIAI社と$1.4Bかけて共同開発したBarak-8 MRSAMは射程70kmである。
2018.10.24
Jane's 360
IAI wins USD777 million contract to supply additional Barak-8 LRSAM systems for Indian Navy
<1812-102403>
インド国営BEL社が24日、Barak-8 LRSAM 7個システム分を$777MでIAI社に発注した。
それに先立つ9月5日にBEL社はフリゲート艦 7隻を建造している造船2社から、7隻分のBarak-8 (Barak LR) をINR92B ($1.28B) で受注している。
2018.10
International Defence Review
Barak-8 to equip Israeli Sa'ar 6 corvettes
<1811-100008>
IAI社がイスラエル海軍のSa'sr 6コルベット艦4隻搭載としてBarak-8を受注した。 Barak-8はSa'ar 5コルベット艦で発射試験が行われ同級艦には装備されている。
Sa'ar 6はEL/M-2248 MF-STARレーダを搭載した新しいBarak-MX構想を採用しており、MXでは射程70kmのBarak-8だけでなく射程150kmのBarak-ERにも対応している。
2018.09.06
Jane's 360
BEL awarded USD1.28 billion order for LRSAM systems for the Indian Navy
<1810-090604>
インドBEL社が5日、2箇所の造船所からBarak 8 (Barak LR) をINR92B ($1.28B) で受注したと発表した。 Barak 8はLRSAMとしてインド海軍が7隻の建造を計画しているフリゲート艦に装備するもので、最終受注額はINR500Bにのぼると見られる。
開発はインドDRDOを中心にインド各社とイスラエルのIAI、Rafael、IAI/Eltaの各社が共同で行った。
【註】
共同開発と言っても実質的にはイスラエルのBarak 8をインド海軍仕様にしたものであるが、インド政府は8月6日にイスラエルのIAI社とRafael社に対し汚職疑惑から取引を停止しているはずである。
2017.06.07
Jane's Defence Weekly
Saar 4.5 upgrade: Israel looks to technologically aligned fleet
<1707-060711>
イスラエルの洋上ガス田に対する脅威が、ロシア製
YakhontやUAV、イラン製誘導ロケット弾などと増大するのに伴い、イスラエル海軍はSaar 4.5 Hetz級コルベット艦に次ぐ
Saar 5級を装備しており、更にSaar 6級4隻も2019年から装備する。
・ELM-2258 ALPHAレーダ及びBarak 1/8
Saar 4.5級全10隻とSaar 5級の最初の2隻に装備
・ELM-2248 MF-STARレーダ及びC-Domeの装備
C-DomeはIron Domeの艦載型で、2016年にSaar 5級3番艦Lahavのヘリ甲板からの発射試験に成功。
Saar 5級の一部ととSaar 6級に装備。 Saar 4.5級には搭載不能。
2017.05.31
Jane's Defence Weekly
India signs additional deal with IAI for LR-SAM systems
<1708-053106>
IAI社が5月21日、インド国防省と艦載長距離SAM LR-SAMの開発契約を行ったと発表した。 最初の契約は$630M
で、最終的には$2Bにのぼると見られる。 また陸軍のMR-SAM購入の契約$1.6Bも行われた。
インドのMR-SAMもLR-SAMも、Barak-LRとも呼ばれているBarak-8を元にしており、2018年に就役する初の空母
Vikrantにも装備されるLR-SAMは、水上目標を25km、空中目標を250km以遠で捕捉できる。
2017.04.12
Jane's Defence Weekly
India contracts IAI for nearly USD2 billion worth of air and missile defence systems
<1706-041202>
IAI社が4月6日、インド国防省から同社に防空BMDシステムを受注したと発表した。
受注したのは印陸軍向けのMR-SAMと海軍向けのLR-SAMで、受注額は$1.6B~$2Bになると言う。
陸軍向けのMR-SAMは現在Barak-LRと呼ばれている射程70~80kmのBarak 8で、
40個FUとミサイル200発が2023年までに納入される。
海軍向けのLR-SAMは戦闘機に対し250km、各種水上目標に対し25kmの射程を持つ。
2017.03.08
Jane's Defence Weekly
India, Israel to jointly develop MR-SAM
<1705-030805>
インドとイスラエルが、インド陸軍向けの中距離SAM MR-SAMの共同開発
を行う。 MR-SAMは両国が共同開発した艦載SAMのBarak 8を元にしたもので、印陸軍は200セットの
購入を計画している。
納入は2023年開始が予定されている。
2017.03.01
Defense News
India and Israel team up for new army air-defense missile
<1704-030105>
インドとイスラエルが印陸軍向けにMRSAMを共同開発する。 経費は$2.5Bで正式契約
は2月下旬に行われる。
印陸軍は1970~1980年にソ連から購入したKvadrat(註:2K12 Kub⦅SA-6⦆の輸出型である2K12E)およびOSA-AKM(註:9K33M3、SA-8B Mod 1)に代えて装備する計
画で、射程は50~70kmとなる。
海軍型はLR-SAMと呼ばれ、すでに配備を開始している。
【註】
印海軍のLR-SAMはイスラエルのBarak 8 (Barak NG)の艦載型である。
2017.02
International Defence Review
Modern family: IAI expands range of new-generation Barak systems
<1703-020007>
┏━━━━┳━━━━━┳━━━━━┳━━━━━┓
┃ ┃ ABISR ┃ Barak LR ┃ Barak ER ┃
┣━━━━╋━━━━━╋━━━━━╋━━━━━┫
┃全 長┃ 4.5m ┃ 4.5m ┃ 5.8m ┃
┃胴 径┃ 22.7cm┃ 22.7cm┃ 35cm ┃
┃発射重量┃ 255kg ┃ 280kg ┃ 400kg ┃
┃弾頭重量┃ 23kg ┃ 23kg ┃ 秘 ┃
┃最大射程┃ 35km ┃ 70km ┃ 150km ┃
┃最大射高┃ 10km ┃ 20km ┃ 20km ┃
┗━━━━┻━━━━━┻━━━━━┻━━━━━┛
2016.06.30
Defense Update
Successful tests for Indo-Israeli Land-Based Air Defense System
<1607-063007>
インドDRDO、印空軍、IAI社が30日、MRSAM防空/BMDシステムの発射試験に成功した。
試験では航空機とCMを模擬した2機の標的が使用され、それぞれをMRSAM 1発ずつで撃墜した。
MRSAMはRafael社製Barak 8の発展型の陸上/艦載システムで、インドとイスラエルの海軍は既に装備している。
システムはElta社製のMF-STARレーダとRafael社製ミサイルで構成され、IAI社がシステムとりまとめを行っている。 MRSAMは射程が
70kmで、元になったBarak 8にデータリンクを付加している。
MRSAMにブースタを取り付け、射程を150kmに延ばす検討も行われている。
2016.02.17
Jane's Defence Weekly
Israeli Navy to begin instralling Barak 9 on Sa'ar 4.5s
<1603-021709>
イスラエルは11月にSa'ar 5コルベット艦でBarak 8 SAMの発射試験を行ったが、海軍筋が2月
7日に、Sa'ar 4.5コルベット艦にEL/M-2248 MF-STARレーダとBarak 8
ミサイルを、2~3年以内に装備することを明らかにした。 ヒズボラが超音速対艦ミサイルYakhontを保有
しているとされるためという。
Sa'ar 5が1,300tであるのに対しSa'ar 4.5は僅か500tで、この種小型艦にフェーズドアレイレーダを搭載した例はない。
2016.01.06
Jane's Defence Weekly
IN successfully test-fires Barak-8 from INS Kolkata
<1602-010615>
インド海軍が12月30日、駆逐艦KalkataによるBarak-8の発射試験に成功した。 この結果を受けKalkata
は32発のBarak-8を装備することになる。
Barak-8は開発開始以来8年目の2014年11月にイスラエル艦での発射試験に成功している。
2015.12.30
Defense Update
Barak 8 / LRSAM tested onboard an Indian destroyer
<1601-123004>
LRSAM は DRDO と IAI社が共同開発したシステムで、今後、インド海軍の主要艦に装備されることになる。
2015.12.30
Defense News
Indo-Israeli LR SAM test fired aboard Indian warship
<1601-123004>
インド海軍の Kolkata級駆逐艦が29、30の両日に LRSAM/Barak 8
の発射試験を行い、標的機の撃墜に成功した。 Barak 8 は射程が70kmで、MF STAR レ
ーダで管制される。 イスラエル艦による Barak 8 の発射試験は昨年行われている。
Barak 8 はインド国営の Bharat社で生産され、最初は3隻ある Kolkata級駆逐艦の1隻に32発が搭載される。
2015.12.02
Jane's Defence Weekly
Israel ship launches first Barak-8 SAM
<1601-120217>
イスラエルが11月26日、インドと共同開発している Barak 8 SAM 初の艦上発射試験に成功した。
試験は Sa'ar-5級コルベット艦で行われ、EL/M-2248 MF-STAR MMR と
VLS が使用された。
2015.11.27
Defense News
Israeli navy scores successful intercept test of Barak-8
<1512-112707>
イスラエル海軍が25日、Barak-8 SAM 初の艦上発射試験に成功した。 Sa'ar-5 コルベット艦はフェーズドアレイレーダで UAV 標的を20kmで捕捉
追随し Barak-8 を発射した。
Barak-8 の射程は70kmで、ヒズボラが入手したとされるロシア製の Yahkont ASCM
にも対処可能という。
2015.09
International Defence Review
IAI evolves Barak-8
<1510-090003>
IAI社が、長射程型 Barak-8 SAM である Barak-8ER を18ヶ月以内に公表する。 Barak-8ER は2009年のパリ航空ショーで
初めて公表されている。
Barak-8ER は胴径の大きなブースタを、現在の2パルスロケットに取りつけ、射程を150kmと二倍
に延伸する。 発射機は従来の8セル型を6セル型に改造したものを使用するほか、Mk 41 VLS からも発射できる。
レーダは従来と同じ S-band の ELM-2248 MF-STAR を使用するが、陸上型では L-band 型の MF-STAR を使用する。
2015.02.26
Defense News
India, Israel to build missile defense system
<1503-022612>
インド国防省筋が、インドとイスラエルが MRSAM 中距離 SAM の共同開発で合意したことを
明らかにした。 MRSAM は印陸軍が装備する射程70kmの SAM で、Kvadrat や OSA-AKM などのロシア
製と換装される。
印陸軍はできるだけ早く1個連隊分となる18個システムを$1.5Bで取得したいとしているが、最終的には3個連隊分で
$6Bに上ると見積もられている。
計画にはインド DRDO と Rafael社、ISAI社が参画するが、生産はインド国内で行うという。
2014.11.19
Jane's Defence Weekly
Barak 8 SAM completes trial
<1501-111912>
IAI社が11月10日、Barak 8 艦載 SAM の最初の実用発射試験に成功した。
試験ではロシアの Takhont 超音速対艦ミサイルを模した標的を撃墜した模様である。 Yakhont は
シリアがロシアから購入して保有している。
2014.11.19
Defense News
Israel, India start to equip sea forces with Barak-8 defenses
<1412-111905>
イスラエルがインドと8年近くにわたり共同開発してきた射程70kmの Barak-8 が、先週行われた試験を受けて
装備化されることになった。 IAI社によると、Barak-8 の FRP 体制は既に整っている。
一方、インド空軍向けの陸上発射型も2015年に配備が開始される。
2015.02.18
Jane's Defence Weekly
IN to start fitting Barak-8 naval SAM end of Year
<1504-021808>
インド海軍が年内に Barak 8 の艦載装備を開始する。 最初に装備するのは2014年7月に就役した Project 15-A 駆逐艦で、
射程70kmの Barak 8 を32発装備する。
キエフ級改空母 Vikramaditya には2017年頃装備される。
2014.06.09
Aviation Week & ST
In its sights
<1407-060905>
インドが2006年からイスラエルと共同で進めている Barak 8 を元にした艦載長距離 SAM
LR-SAM は最終段階に入っている。 LR-SAM は2パルスロケットで推進し、射程70km、射高
16kmの性能を持つ。 システムは8発を装填する発射ユニット4個で構成される。
一方印陸軍と空軍は、1個中隊が24発装備する移動型 SAM SpyDer とよく似た発射機を持つ基地設置型 SAM
の開発を進めている。
2014.01.08
Jane's Defence Weekly
Indian MoD clears Barak -, ASW craft contracts
<1402-010803>
インド国防省が12月23日、総額INR160B ($2.58B) で4件の契約を承認した。 この契約には Barak 1 262発や、700t浅海用
駆潜艇が含まれている。
Barak 1 は2000年から空母 Viraat など12隻に装備されているが、2006年に発覚した汚職により、ミサイルの調達は停止していた。
2013.11.12
Defense News
India expected to approve Barak missile buy
<1312-111204>
インド海軍では IAI社から2000年に購入した Barak 8 が、同社の汚職疑惑により、既に3隻にシステムが装備されている
のにミサイルは1発もない。 このためインドはミサイルを Rafael社から購入することにし、ようやく計画が進展する模様である。
印海軍は4隻に装備する分として300発を購入したいとしており、経費は$100Mと見られている。
Barak 8 は射程が70kmで、52kgの弾頭を搭載して Mach 2 で飛翔する。
【註】
Barak 8 には射程70kmの基本型と、ブースタを取り付けて射程を150kmにした長射程型の Barak 8ER があるが、印海軍が購入するのは射程が70kmであるとされていることか
ら基本型と見られる。
今まで艦載型は Barak 8ER と報じられていた。
2013.05
Jane's Missiles & Rockets
India's LR-SAM programme slips by four years
<1306-050008>
インド国防相が3月18日、長距離 SAM 計画 LR-SAM が大幅に遅延していることを認めた。
LR-SAM はイスラエルの Barak 8 及びその艦載型 Barak-NG で、当初2011年5月に開発が完了するはずであったが、現
在では2015年12月と、4年以上遅延している。
この他にもインド DRDO の開発している Tejas 戦闘機や AEW&C など、開発計画が
軒並み遅延している。
2013.02
Jane's Missiles & Rockets
IAI, Bharat Electronics sign MoU on naval LRSAM development
<1303-020012>
IAI社とインドの Bharat社が、艦載長距離 SAM (LRSAM) の共同開発に関する
MoU を取り交わした。
インドとイスラエルは2006年に Barak 8 の共同開発を進めており、インドは国内名称 Barak 2 で装備しようとしている。 Barak 8 の射程は
70kmであるが、長射程型の Barak 8ER は150kmの射程を有する。
2011.08
Jane's Missiles & Rockets
Barak 8 deliveries are under way, says IAI
<1110-080004>
IAI社がパリ航空展に、現在量産、納品中である Barak 8 SAM の単段及びブースタ付きミサイルのモックアップと、陸上型発射機を展示した。
2パルスロケットで推進するミサイルの径は、基本型で20cm、ブースタ付きで35cm、射程はそれぞれ70km、
150kmである。
Barak 8 は複数の国から受注し、受注高は$2Bに達している。 最初の受注先はインド海軍で、それ以外の国からは全て陸上型を受注している。
2010.09
Jane's Missiles & Rockets
Israel shows land-based Barak 8
<1010-090013>
IAI社が Farnborough 航空ショーで陸上型 Barak 8 を公表した。 右図は8連装の発射機で、ミサイルには射程70kmの標準
弾と、射程150kmのブースタ付き弾があり、このクラスの SAM としては大型の25kgの弾頭を搭載する。
Barak 8 は弾道弾迎撃用としては設計されていないが、ある程度の TBM 迎撃能力がある。
レーダは Iron Dome と同じ EL/M-2084 2~4GHz AESA レーダが展示されていたが、実際には四面の AESA
アンテナをピラミッド状に配した EL/2248 MF-STAR レーダが使用されると思われる。
【註】
EL/2248 MF-STAR レーダは IAI/Elta社製の S-band 艦載 MFR で、低空から攻撃してくるミサイルを25km、高々度を飛行する航空機
を250kmで捕捉追随できる。
しかしながら重量は、各面が1,500kgあるほか、アンテナ以外も900kgある。
2010.09
International Defence Review
IAI shows BARAK 8 variant
<1010-090008>
IAI社が Farmborough 国際航空ショーで、地上発射型の Barak 8 を公表した。 発射機は8発を搭載し、射程
70kmの標準弾と、射程150kmのブース付き弾のいずれにも対応している。
レーダには Iron Dome と共通の EL/M-2084 が使用される。
2009.09
Jane's Missiles & Rockets
Israeli test of improved Barak naval SAM is a hit
<0910-090010>
イスラエルが改良型 Barak 艦載 SAM の発射試験に成功した。 試験ではミサイルを模擬した標的を撃墜した。 改良点はロケット迎撃能力の
向上である。
Barak はイスラエルのほかチリ、インド、シンガポールが装備している。
2009.08
Jane's Missiles & Rockets
Barak-8 makes show debut
<0909-080006>
IAI社がバリ航空ショーに Barak-8(右図右)及び Barak-8ER(右図左)の実大模型を展示し
た。 ミサイル自体は Rafael社が担当しているため、同社製の Derby AAM と似た形状をしている。 ER型は IAI社の Spyder-MR
用で、同社によると Barak-8 の最大射程は70km、Barak-8ER は150kmである。 艦載型は ER
になるという。
Barak-8 の発射試験は2010年に開始され、同年末または2011年初頭に配備が開始される。 同社によると陸上発射型は海外(インド)から$1.4B
を受注している。
2009.07
Jane's Missiles & Rockets
IAI gives more details of Barak-8
<0908-070011>
IAI社がインドと Barak-2 の名称で共同開発している Barak-8 艦載 SAM の詳細が公表され
た。 Barak-8 は形状が Rafael社製 Derby と似た全長4.5m、胴径20cmで、機首にカナード誘導翼を持っている。 ロケットモータは2パルス式
で、終末で第二段に入ると点火されレーダシーカが作動を開始する。 射程は70~80kmと推測されている。
誘導は Elta社製 EL/M-2248 MF-STAR E/F-band AESA MFR で行う。
2009.05
Jane's Missiles & Rockets
India signs Israeli missile deal ahead of elections
<0907-050020>
インドが IAI社と Barak MR-SAM の開発と生産の契約を$1.4Bで行った。 インドは S-135 (SA-3) の後継として空軍
に装備し、2個 FU ずつからなる9個大隊を編成する。 最初の発射試験は3年以内に行われ、IOC は
2013年に計画されている。
MR-SAM は70~80kmの射程を持つ艦載の Barak-8 を元にしており、Barak-8 は四面固定の EL/M-2248 レーダを使用す
るのに対し、陸上型は一面回転型レーダを使用する。 SA-3 の後継には S-300 や PAC-3 も検討されたが、Barak MR-SAM のレーダが PAC-3 の
レーダより優れているという。
2008.04
Jane's Missiles & Rockets
Israel reveals its Barak 8 naval SAM design
<0805-040008>
イスラエル国防相が1月28日に IAI社を視察した際に撮影された Barak 8 のモックアップの写真が公開された。 ミサイルの弾首部にはカナー
ド操舵翼、弾尾部には安定翼が見られ、誘導部から弾尾部にかけてケーブルが通されていることから、発車直後に TVC が行われるようである。
誘導方式はレドームがあることから LOSC 誘導の Barak 1 と異なり、SARH 又は ARH と見られる。 撮影に広角レンズが使われていることから
寸法は分からないが、胴径が200mm程度で全長が2~3mと、射程70kmにふさわしい寸法のようである。
2006年1月27日に IAI社はインドの DRDL (Defence R&D Laboratory) と共同開発に合意した。 Barak 8 はインドでは Barak 2 と呼ばれ、新型
フリゲート艦のほか、既存のフリゲート艦や駆逐艦に、M-1 Volnya (SA-N-1) 及び Osa-M (SA-N-4) の後継として装備される。
2008.01
Jane's Missiles & Rockets
India mulls joint SAM development with Israel
<0802-010010>
インド国防省が2007年11月26日に、イスラエルと DRDO が共同開発する中距離 SAM の提案書を検討していることを認
めた。 2007年7月12日にインド内閣安全保障委員会がこの事業に$1.4Bを支出することを認めているが、計画はまだ提案書段階であることが明ら
かになった。
新中距離 SAM は現在進められている Barak-8/Barak-NG 艦載 SAM 計画に続く長射程型で、射程
は70km以上、一説では150kmという。 新中距離 SAM は、S-125 Pechora (SA-3) の後継として空軍の9個大隊
に装備され、各大隊は8発搭載発射機3両を装備する FU 2個で編成される。
2007.09
Jane's Missiles & Rockets
IAI and India work togather on medium-range SAM
<0720-090006>
IAI社とインド DRDO (Defence R&D Organisation) が、艦載型の Barak NG (イスラエルでは
Barak 8 と呼称) を元にした Barak MR-SAM の共同開発で合意した。 Barak MR-SAM は
射程70kmで、航空機、CM、地対地ロケットを迎撃する。 Barak MR-SAM はインド空軍に9個大隊編成
され、各大隊は2個 FU を持つ。 FU は指揮装置、捕捉レーダ、誘導レーダを各1基と、8発搭載搭載発射機3両からなる。
Barak 8 は4.5mの二段推進 ARH ミサイルで、目標接近後に二段目を点火する。 レーダには Elta社製の
EL/M-2248 四面固定 MFR を使用しているが、地上型は一面回転型の類似レーダになる。
2007.07.18
Jane's Defence Weekly
IAI, India work together on medium-range SAM
<0716-071806>
イスラエルの IAI社とインドの DRDO (Defence R&D Organisation) が、艦載型の長距離 BARAK (BARAK 8)
の発展型である MR-BARAK の開発を行う。 契約額は$1.4Bにのぼる。
MR-BARAK はインド空軍の9個防空大隊に装備され、各大隊は2個 FU で編成される。
FU は
・FCC (Fire Control Center) × 1
・捕捉レーダ × 1
・誘導レーダ × 1
・8発搭載発射機 × 3
で構成される。
ミサイルは4.5mの ARH 誘導で70~80kmの射程を持つ。 システムは海軍型の BARAK 8 と共通性を持たせるが、海軍型は四面固定の
EL/M-2248 MF-STAR レーダを持つのに対し、MR-BARAK は一面回転型となる。
2007.07.09
Defense News
India, Israel to seal new missile deal
<0717-070901>
インドとイスラエルは海軍用に開発中の Barak 8 (Barak NG) の射程を70km
から150kmに延伸した長距離 Barak を空軍に装備することで合意した。 開発期間
は2008年初めから4年間で、開発経費は$300Mと見積もられる。 イスラエルは技術移管にも合意しており、インド企業の開発参加が可
能となった。
長距離 Barak システムは捜索レーダ、誘導レーダ、指揮統制装置及びミサイル8発搭載の発射機3機から構成される。 インド空軍は
ロシア製の Pechora SAM の後継として9個大隊に配備する。 また海軍艦艇への装備も視野に入れている。
IAI社は、は Barak 8 の性能を PAC-3 以上であるとしている。
2006.07
International Defence Review
Elta Systems begins building MF-STAR model
<0614-070008>
Elta社が EL/M-2248 MF-STSR アクティブ MFR の一面を開発しており、2006年末までに試験が開始される。
EL/M-2248 MF-STSR は EL/M-2080 Green Pine L-band レーダの技術を活用した E/F-band レーダで、
16個の GaAs 送受信モジュールを4個組み合わせているマルチビーム、高 PRF レーダ
で、シースキミングミサイルを25kmから追随でき、高空を飛行する航空機を250kmの範囲で捕捉できる。
標準のアンテナサイズは3x3mであるが、1,500kgと軽量化が図られ、デッキ内の6本のキャビネットと4個の電
源モジュールの合計は900kgである。
イスラエルはこのレーダを、射程70~80kmの Barak 8 用に考えている。 Barak 8 は迎撃の最終段階でアク
ティブシーカを作動させると共に第二段ロケットに点火する。 イスラエルは1月27日に
Barak 8 のインドとの共同開発で合意している。
2006.04
Jane's Missiles & Rockets
Israel and India collaborate on naval SAM development
<0609-040023>
インドとイスラエルが1月27日に、次世代 Barak の共同開発に合意した。 開発経費は$330Mで、両国が折半
する。
次世代 Barak は、射程8~12kmの Barak 1 と大きく異なり、全長4.5m、最大射程70~80kmで SM-2 Block Ⅲ
級の Mk 41 発射艦載 SAM になる。 イスラエルはこれを Barak 8 と呼んでいるがインドは
Barak Ⅱ と呼んでいる。
中期誘導は Elta社製 EL/M-2248 MF-STAR の様な E/F-band MFR による更新指令で行う。
2006.02.22
Jane's Defence Weekly
Israel, India collaborate on new version of Barak
<0606-022201>
イスラエルとインドが1月27日に、二年越しの交渉を経て次世代 Barak の共同開発に合意した。
原型となる Barak 1 は1990年代に IAI社が開発した射程10kmの艦載短 SAM で、チリ、インド、イスラエル、シンガポールが装備して
いる。
イスラエルは全長が4.5mと Barak 1 の二倍で射程が70~80kmの Barak 8 を検討中
である。 Barak 8 は中期指令誘導、終末アクティブレーダホーミングで Mk 41 から発射可
能である。
イスラエル海軍は Lockheed Martin社が提案中のモノハル構造 LCS や、現有3隻の Saar 5 コルベット艦への搭載を考えている。