HAWK に関する報道

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要             旨
2023.06.29
 19:16
Focus 台湾

(Yahoo)

地対空ミサイル「ホーク」退役 63年間台湾の空守る <2307-062911>
 1960年以来63年間にわたり台湾の空を守り続けたHAWKが29日に正式に退役した。
 今後はPatriotや国家中山科学研究院が開発した天弓が配備されている他、天剣-2 AAMやその陸上型である陸剣-2の配備も始まっている。
2021.07.28 Jane's Defence Weekly RoKAF retires last MIM-23 HAWK SAMs <2109-072810>
 韓国空軍が7月7日、天弓 (Cheongung) Block 1への換装に伴い1983年以来装備してきたMIM-23 HAWK SAMとAN/TSQ-73防空指揮装置を正式に退役させた。
2021.07.16 Jane's 360 South Korean air force retires last MIM-23 HAWK SAM systems <2108-071602>
 韓国国防省のクッバン日報紙が7月7日、韓国空軍のMIM-23 HAWKシステム公式に退役天弓 Block 1に引き継がれたと報じた。 最後までHAWKシステムを装備していたのは1983年以来39年間HAWKとAN/TSQ-73防空指揮装置を装備していた第1防空旅団の第2970部隊(大隊)である。 
DAPAは2020年4月に天弓 Block 1の配備を完了したと発表している。
 2011年に開発を完了して2013年に量産を開始し、2015年から装備している天弓 Block 1は全長4.6mのコールドロンチ式垂直発射ミサイルで、最高速度Mach 4.5、最大射程40km射高15~20kmの性能を持つ。
 中隊は指揮装置1基、MFR 1基、8発搭載TEL 4両からなり、全てが8×8車に搭載されている。
【註】
 コールドロンチとは、ミサイルを火薬または圧搾空気等で発射機から放出し、空中でロケットモータに点火する発射方式で、S-400を始めとするロシアの中大型SAMシステムで一般的に使われている。
2014.08.30 Defense News Taiwan to spend $2.5 billion on anti-missile systems <1409-083006>
 台湾のメディアが30日、台湾が2015~2024年にTw$74.8B ($2.5B) をかけて、老朽化した HAWK に代えて
天弓-3 を装備すると報じた。
 台湾の Apple Daily紙は前国防相の話として、天弓-3 は中国の CM や J-20 戦闘機に対抗できると報じている。 しかしながら台湾の 専門家は、中国が台湾に向けて1,600発以上のミサイルを配備していると見ている。
2014.08.20 Jane's Defence Weekly US offers India joint production on Javelin, EMALS <1410-082010>
 ヘーゲル米国防長官が8月9日まで3日間インドを訪問するのに合わせて、装備の共同開発と共同生産の交渉が進められてお り、米国側からは10件以上の技術供与が提案されている。
 その中には Javelin
ATGM や空母用電磁カタパルト EMALS のほか、Hawk ⅩⅩⅠ や UAV、更に地雷探査技術、ビッグデータ処理技術、127mm艦載砲、多用途ヘリなど、多様な技術が含まれている。
2013.09.16 Defense News Singapore to acquire European surface-to-air missile system <1310-091603>
 シンガポール国防相が9月16日、HAWK の後継として
Aster 30 を導入することを明らかに した。 シンガポールは射程15kmの Spyder も装備している。
 国土の広さが25km×42kmのシンガポールが、射程70kmの Aster 30 を装備することになる。
2020.07.15 Jane's Defence Weekly Turkish air defence defeated in Libya <2009-071509>
 国籍不明機が7月4~5日の夜にリビア西部のAl-Wattiyah航空基地を空爆した。 Maxa衛星の画像によると、同基地の滑走路南側には7月3日にトルコSentinelレーダとHAWK SAM 2個中隊を配置していることが確認されている。
Al-Wattiyah 航空基地の位置 (Google Map)】
 GNAを支援しているトルコはUAEがPansyr-S1を配備していたAl-Wattiyahに対しUAV攻撃を行いLNAから奪取していた。
2013.08.14 Jane's Defence Weekly Iraq looks to build HAWK-based air-defence network <1310-081406>
 米国防安全保障協力局 (DSCA) が8月5日、イラクに HAWK と Avenger からなる防空システムを$2.4Bで売却すると (議会に)通知した。 売却されるのは、各2個 FU からなる HAWK ⅩⅩⅠ 3個中隊MIM-23P 216発、及び Avenger 40両 と FIM-92H Stinger 681発である。
 イラクは HAWK 12個 FU を配備する計画で、各 FU は AN/MPQ-64 レーダ1基、AN/MPQ-61(註:HPI)1基、発射 機3基で構成される。
2011.08 International Defence Review Raytheon to enhance SAMs <1110-080023>
 Raytheon社がパリ航空展で、ESSM を中心に据えた陸上型 SAM の改良計画二件を発表した。
ESSM NASAMS
 NASDAMS のミサイルを ESSM に替える。
HAWK ⅩⅩⅠ
 HAWK の射統装置とレーダを FDCAN/MPQ-64 Sentinel に替え、ミサイルを ESSM Block Ⅱ にするもので、射程などは HAWK と同程度の性能が得られる。
 ESSM Block Ⅱ は現在の151吋から180吋に大型化し、当初は HAWK の発射機から発射される。
2011.03 Jane's Missiles & Rockets Iran conducts successful upgraded HAWK tests <1104-030003>
 イランが1月19日、イランで改修された HAWK の発射試験を行い、標的機に命中させたと発表した。
 イラン軍関係者は学生向けの新聞でこのミサイルを Hog と呼んでおり、いずれもイランが HAWK の改良型としている Shahin と呼んでいないことから、このミサイルはイラン革命以前に米国がイランに供与した HAWK の再生産型と見られる。
2009.09 Jane's Missiles & Rockets Aerojet wins $40 million HAWK motor contract <0910-090023>
 Aerojet社が米陸軍 AMCOM から$40Mで MIM-23 HAWK のロケットモータを受注した。  同社は過去50年間に44,000発の HAWK 用ロケットモータを製造している。
 Jane の調べで HAWK はイランを含む24ヶ国に輸出されており、Aerojet社によると現在でも20ヶ国で使用している。
2009.08 Jane's Missiles & Rockets Iran reverse-engineers HAWK SAM <0909-080004>
 イラン国防相が6月6日、イランが国産の SAM Shahin を改良したと発表した。 Shahin を訳すと HAWK で、Shahin は MIM-23B HAWK のことである。
 イランは1979年の革命以前に HAWK を購入しており、12個大隊(発射機120基)を編成して、1980~1988年のイランイラク戦争 では40機程度を撃墜したと見られている。 HAWK は現在でもイラン防空の中核になっている。 1980年代には一部を F-14 搭載の AAM Sedjil (Sky Hawk) に改造 していた。
2009.06.17 Jane's Defence Weekly Iran calims indigenous SAM production has begun <0908-061701>
 イラン国防相が射程40km以上の SAM である Shahin (Hawk) の量産を開始したことを明らかにした。 Shahin は MIM-23B I-HAWK を元にした SAM の様であるが、HAWK を改造しているのか新規に製造しているのかは明らかでない。
 イランは帝政の1979年に MIM-23 HAWK の供与を受け、レーガン政権時代にも再補給を受けている。 I-HAWK も各種経路から入手したと見られる。
2007.02 Jane's Missiles & Rockets Romania displays HAWK XXI launchers during parade <0708-020003>
 2006年12月1日に行われたルーマニア建国記念日パレードに空軍の HAWK XXI が参加した。 ルーマニアは トルコに次いで二番目の HAWK XXI 保有国になった。 HAWK XXI は HAWK PIP Ⅲ を元にしたシステムである が、FU は6基の発射機と AN/MPQ-64 Sentinel レーダ、NASAMS Ⅱ と類似の Kongsberg社製 Fire-Control Center から成る。 ルーマニアは2004年12月にオランダから8個 FU の HAWK PIP Ⅲ を EUR23.5Mで購入した。
 ルーマニアの HAWK は2個 FU ずつからなる4個中隊が、それまで SA-2 を装備していた第1 SAM 旅団に第7 SAM 大隊 として編合されている。
2006.10 Jane's Missiles & Rockets German Air Force HAWK nears end of active service <0622-100020>
 独空軍が 'Elite 2006' 演習に参加させた最後の HAWK 中隊も、間もなく現役を退く。 ドイツの HAWK は 1963年10月に IOC となり、36個の現役及び6個の訓練中隊を編成していた。 1975~ 1979年には I-HAWK に改良され、更に1981~1983年に PIP になった。
 しかし1996年に36個中隊は24個に削減されて、残った8個中隊は4個の HAWK/Roland 群に改編されたが、これ も2003年3月に解体が決まった
 今後ドイツの防空は Stinger、IRIS-T SLS、PAC-3 に集約される。
2005.09 Jane's Missiles & Rockets Rumania plans Dutch HAWK purchase <0518-090012>
 ルーマニアがオランダから MIM-23 HAWK システムを購入すると報じられた。 売却されるのは 8個 FU で価格は$28.4Mとなっている。 契約は2004年に行われ器材の引き渡しは今年中 に行われ、現有の旧ソ連製 SA-2 と換装される。
 売却されるのは FDC (Fire Direction Center)、AN/MPQ-64 Sentinel 3-D レーダ、AN/MPQ-61/62 イルミネータ/捕捉レーダ、及び ILM (Improved Lethality Missile) 仕様のミサイルで、オランダは HAWK を PIP-3 化しているため HEOS (Hawk EO Sensor) も含まれる。
(関連記事JDW 2005.03.09 )
【註:】
 オランダの HAWK はノルウェーの NASAM 仕様になっているため、BCP の代わりに Kongsberg社製 FDC、捕捉レーダには AN/MPQ-64 Sentinel レーダを使用している。
2005.03.09 Jane's Defence Weekly Romania to get Dutch HAWK missiles <0507-030908>
 ルーマニア国防省が2004年11月に、オランダから4個中隊の MIM-23 HAWK を購入す る契約を$31Mで結び、最初の1個中隊が9月初めに引き渡される。
 このシステム Phase Ⅲ PIP 仕様で、Kongsberg社製のレーダと通信システムで構成されている。
【註:】
 オランダは、ノルウェーが NASAM で採用している地上装置を基に、Phase Ⅲ PIP HAWK を構成している。
2005.03 Jane's Missiles & Rockets Israel moves HAWK missile to Eilat <0507-030014>
 エジプト民航機が航空路を外れて度々イスラエルの Eilat 付近に進入するため、イスラエルは Eilat 北方45kmにある空軍基地を再開 して戦闘機を駐留させると共に、I-HAWK 部隊を Eilat 周辺に駐屯させた。
 Eilat から200km離れたサウジアラビアの Tobuq AFB には F-15 が配備されている。
2004.08 Jane's Missiles and Rockets Denmark to retire newly upgraded HAWK SAMs <0417-080009>
 デンマーク空軍は4個 FU ずつで構成されている6個 HAWK 中隊を、陸軍の MLRS 大隊とともに 解散する計画である。
 デンマーク仕様のミサイル (DEHAWK: Danish Enhanced HAWK) は$133Mかけて改良され、 2003年に配備が完了したばかりであった。
2004.02 Jane's Missiles & Rockets HAWK EO funded <0408-020015>
 Rayteon社が米陸軍 AMC (Aviation and Missile Command) から、HAWK システム用の AIRTAS (Advanced IR Tracking Adjunct System) と、連接装置、予備品一式を$30.3Mで受注した。 引き渡しは2006年末になってい る。
2003.07 International Defense Review Swedish HAWK upgrade  スウェーデンの AerotechTelub社が $3M で MIM-23 HAWK (RBS 77) 大隊の近代化を受注した。
 改造は HPI 及び LAU に対して行われ、改造後は RBS 97 と呼ばれることになる。
2003.03 Jane's Missiles & Rockets Turkey orders HAWK upgrade  トルコは米陸軍 AMC と、Hawk Fire Direction Center 改造キットとソフトウェアの購入契約を結んだ。 納期は 2005年4月15日になっている。
2002.06 Jane's Missiles & Rockets Taiwan salvo-fires Tien Kung Ⅱ and Improved HAWK  台湾は、第43次 'Good's Arrow' 演習間の5月10日に、「天弓Ⅱ」と I-HAWK に よる同時射撃を実施した。
 演習では天弓Ⅱと2発の I-HAWK が3目標に発射され、目標の MQM-107E を撃墜した。
 現地の報道では、CSIST が天弓Ⅱを改良した SSM (Tien Chi:'Sky Spear') 及び ATBM (TK-2A) を開発している。
2001.07 Military Technology Ground based air defence - The Norwegian solution
= 陸上防空システム の最新適用技術に関する記事 =
 経空脅威の趨勢とBMC3I の能力向上に対応して、陸上防空システムには現在、以下の性能が適用されている。
 ・自律誘導及び見通し外能力
 ・同時多数発射能力及び靭強性
 ・任務に応ずる展開の柔軟性
 ・各種センサー(3D、2D、EO 、IR)との連接とこれによる射撃能力
 ・異種ミサイルの搭載発射
 ・省人省力化及び整備性の向上
 ・ミサイルの対空、対地、対艦等ファミリー化
 これらの機能を持つ現有器材を活用したシステムの例は以下の通り。
 ・NOAH : HAWK システムを転用、AMRAAM ミサイルを使用(ノルウェー)
 ・HAWK XXI : PIPⅢを改善、
    3D センサーとFDC (Fire Distribution Centre) を改良
 ・SL-AMRAAM : HMMWV に AMRAAM を搭載した
    地上発射システム(米海兵隊、ギリシャ、スペイン)
 ・HAWK-AMRAAM : HAWK システムにAMRAAM ミサイルを使用
2000.12 International Defense Review Denmark scores twenty out of twenty in DEHAWK live firing  デンマーク空軍は、DEHAWK (Danish Enhanced HAWK) の発射試験をフランスの Lands ミサイル射場で実施し、20発中20発成功の成果を収めた。
 DEHAWK は、従来中隊単位でうんようしていた HAWK システムを、発射班単位で運用しようとするもので、OC (Operations Center) 、3D レーダ、発射機、HPIR、及びスティンガで構成される。
 Thomson-CSF 社製の 3D RAC レーダ(レンジ100km)は、対妨害戦闘モードでは HPIR にキューイング を行う。
2000.10 Jane's Missiles & Rockets Danish enhanced Hawk complates trials  デンマークはこのほど、1995 年に空軍プロジェクトとして開始した DEHAWK(Denish Enhanced Hawk) の最終発射試験を終了した。 DEHAWKは Raytheon 社の HAWK PIP-Ⅱ をベースに、レーダ及び C3 装置の 換装を行ったシステムで、WOC (Wing Operation Center) WAN (Wide Area Network) により E-3 AWACS 及び FU (Fire unit) と無線で連接する。
 各 FU は OC、Thomson-CSD 3D 捜索監視レーダ 、HPIR 追随レーダ 、発射機及びミサイルで構成され、システムの DATA リンクに は光フアイバーが使用され、MANPADS (man-portable air-deffence system) にも接続している。
 デンマークは DEHAWK を2個隊16個 FU 導入する。 更に5年以内に HPIR、発射機及びIMSL を換装する計画を持っている。