「韓国空軍、世界唯一の部隊を解体 (1) 」
スロバキアの TANAX社が S-125M Pechora (註:= SA3 )4発搭載の重装輪車搭
載自走発射機を開発している。 インド向けと見られる。
2025.01.30
14:01Breaking Defense
Germany’s Diehl Defence receives 4-nation IRIS-T Block II development contract
<2502-013009>
Diehl Defence社が30日、共同計画国であるドイツ、イタリア、スペイン、スウェーデン4ヵ国とIRIS-T Block Ⅱ開発契約を結んだと発表したが、Diehl Defence社の声明では、IRIS-TのBlock Ⅱへの改良の決定的な特徴を説明しておらず、ミサイルは「継続的に改善され、元の空対空の役割で新しい機能でベンチマークを設定し続ける」とだけ共有した。
同社は声明の中で、Block Ⅱの契約はもともと、2024年12月末にドイツ連邦軍装備・情報技術・現役支援局 (BAAINBw) によって署名され、「可能な限り短い時間で開発した」と述べている。
IRIS-T Block Ⅱ契約は、IRIS-Tの将来にとって重要なマイルストーンとなると付け加えたが、契約額、計画日や、数量は明らかにしなかった。 Diehl社もBAAINBwもプレスタイムまでにコメントの要請に応じなかった。
Diehl社の声明は、Block Ⅱへの改良での決定的な特徴を説明しておらず、ミサイルは「継続的に改善され、元の空対空の役割で新しい機能でベンチマークを設定し続ける」とだけ共有した。
Diehl社は、2024年のベルリン航空展でIRIS-Tに新たに加わった型を発表した。 開発中のシステムは、「最大80kmをカバーできる」と当時述べていた。
2025.01.16
20:15RBC Ukraine
Exclusive for Ukraine: What we know about UK's Gravehawk air defense systems
<2502-011610>
英国がウクライナに、2025年に15基の移動式防空システムGravehawkを提供すると発表した。 このシステムに関する具体的な詳細はオープンソースでは不足しているが、英国政府のウェブサイトとDefense Expressによると、ウクライナはこれまでに2種類を受け取っている。
英国政府のウェブサイトが述べているように、Gravehawkは英国とデンマークが共同で資金提供して、ウクライナの要求に特化して短期間で開発された。
船舶コンテナのサイズであるこの革新的なシステムはAAMを発射し、地上ベースの防空システムとして機能するほか、現在ウクライナ軍で使用されているミサイルとも互換性がある。
「ウクライナがロシアの絶え間ない砲撃にさらされている中、Gravehawkはウクライナの防空を強化し、彼らが都市、軍隊、重要なインフラを防衛することを可能にする」と声明は述べている。
Gravehawkの原型機2基は2023年9月にウクライナで試験され、2025年にはさらに15個システムが試験を受ける予定である。
専門家は、2023年8月に英国のメディアがSupaCat車にAIM-132 ASRAAMを搭載したSAMシステムの納入を報じたとしていた。 その後空軍は、明らかにされていないミサイルを使用した無名のSAMの夜間戦闘の映像を公開した。
2024.05.03
13:35Breaking Defense
Marines eye 2025 fielding of 3 new, mobile air defense systems
<2406-050311>
米海兵隊は2025年に、改良型Iron Domeを含む3種類の移動式地上防空システムを配備する計画で、少なくとも2種類がインド太平洋地域に配備される。
過去数年間、米海兵隊の指導者たちは沿岸作戦に重点を置き、より小規模で機敏な部隊を編成してきており、その一環として、ロケット弾、UAV、CMなどの経空脅威から海兵隊員や基地を守るための多くの兵器を装備しようとしている。
このため2025年の配備前に、中距離用のMRIC及びMADIS、Light MADISの3種類のシステムの試験が行われている。
2023.04.29
01:12Defense News
Poland spends $3.1 billion on short-range air defense upgrades
<2305-042902>
ポーランド国防省が2社にPLN13B ($3.1B)でSHORADを発注した。
一次契約は£1.9B ($2.4B) で22個Pilica+ SHORAD中隊に配備するCAMM数百発とiLauncher 44基をMBDA社に発注し、2025~2029年に納入される。
二次契約はポーランド企業のPGZに16個Pilica+中隊と6個改良Pilica+中隊用をPLN3Bで発注する。
2023.04.29
台北時報
New missile bolsters air defense: MND
<2305-042901>
台湾CSISTがStrong Bow計画として開発を進めてきた天弓Ⅲ (Sky Bow Ⅲ)SAMの開発が2月に完了し、量産開始や部隊配備が可能になった。
Sky Bow Ⅲは試験で高度70kmでの迎撃を実証したが、現在開発が進められている2型では高度100kmでの迎撃が可能になる。
2023.03.24
16:48Breaking Defense
As interest in Russia's S-400 wanes, Turkey pushes its own air defense systems
<2304-032410>
ウクライナでの戦争が長引くにつれ、トルコのS-400への熱意が冷めてきているようで、国内での開発に力を入れようとしているようである。
トルコは今までに以下のようなシステムを開発し装備している。
・ERALP: 長距離防空レーダ
・AIR: 低空レーダ
・HERIKKS: 防空C&Cシステム
・Korkut: AASPG
・Sugur: MANPADS
・Hisar: 中、低空SAM
・Siper: 長距離SAM
2022.12.31
06:15Defense News
Army seeks mid-range missile to cover operational gaps
<2301-123107>
中国からグアムへのBM攻撃に対し、米陸軍は2013年以来THAAD中隊を派遣し備えていて、MDAはインド太平洋軍の要求に応じてFY22にグアム防衛として$78.3Mを計上したが、Army Timesは陸軍が更に$40Mを要求していると報じている。
議会は最終的に、PatriotやSM-6、SM-3をグアムに配備することで$80Mを認めたが、陸軍はより機動的なシステム、特に移動式発射機を要求している。
【註】
この記事では陸軍が考えているシステムを挙げていないがNASAMSの写真を載せており、暗にNASAMSを要求していることを匂わせている。
2022.12.14
Jane's Defence Weekly
Turkey carries out first test launch of SAM from MUDLAS VLS
<2303-121408>
トルコRocketsan社が12月3日に同国製VLSである MIDLAS VLSによるHisar-D RF SAMの発射に成功した。
MIDLAS VLSは、トルコがS-400の導入を強行したことから米国がCAATSA法を発動してMk 41 VLSの輸出を禁止したため開発したもので、4隻の建造が計画されているIstanbul級フリゲート艦に装備される。
またMIDLAS VLSは、Siper Block-1長距離高高度AMDシステムやAtmaca対艦ミサイル、その他同国製各種ミサイルの発射にも使われる。
2022.10.05
Jane's Defence Weekly
Yemeni rebels unveil new missiles in largest parade
<2301-100501>
イエメンのフーシ派が9月21日にサナアで実施した閲兵式で各種ミサイルを公開した。 その多くはイラン製を元にしていると見られる。 BMは3種類あった。
初めて公開されたSaqr-1と記された遊弋型SAMは米軍がイエメンに向かうイラン船から鹵獲したものと同じで、3両のトレーラに39発を搭載していた。 フーシ派はこのSAMの速度を200m/sとしており、低速航空機に対し有効と見られる。
そのほかのSAMとしてはBadr-P1 IR/RF誘導SAMの発展型と見られるMirajで、EOシーカと発射機がZSU-23-4用と見られるFCSレーダがトレーラに搭載されていた。
2022.09.14
Jane's Defence Weekly
Turkey tests Siper air and missile defence system
<2211-091406>
トルコが、Siper高高度長距離AMDミサイル初の発射試験を8月26日に行ったと発表した。 公表された映像では高度26,247ftを150m/sで飛翔するBanshee Jet 80+標的機を93kmで撃墜していた。
SiperはRocketsan社が開発している射程100kmの2パルスロケットミサイルで、システムはDBF機能を持つAselsan社のEIRS S-band AESAレーダと射撃統制装置車で構成される。
2022.04.07
16:13Taiwan News
Taiwan to replace Hawk missiles with Sky Bow III in 2023
<2205-040708>
台湾陸軍が天弓Ⅲへの換装に伴い2023年にMIM-23 HAWKシステムを破棄する。 NCSISTは2021年にHAWKミサイル51発を廃棄したが、2022年には更に249発を破棄する。
同時にNCSISTは天弓Ⅲ量産の新施設を建設中で、これができると天弓Ⅲの生産ペースが年産48発から96発に倍増される。
2022.03.04
台北時報
MND details missile program schedule
<2204-030406>
台湾外交部が1月にTWD237M ($8.45B) にのぼる予算の説明資料として5ヶ年の海空戦力強化計画を提出している。
この中で射程400kmのHsiung Feng Ⅲ対地対艦超音速ミサイルは2023年に量産を開始し、年産能力を現在の20発から70発に引き上げるとしている。
Hsiung Feng ⅡE と同じと見られる射程が1,000~1,200kmのHsiung Sheng CMは生産能力を81発から131発に引き上げられる。 Hai Chien Ⅱ SAMは年産能力が40発から150発に引き上げられ、Tien Kung Ⅲ SAMも生産能力が48発から96発に引き上げられる。
更にWan Chien ALCMとChien Hsiang遊弋索敵弾も、それぞれ50発と48発になる。
2022.01.12
Jane's Defence Weekly
Turkish air-defence missile passes final acceptance test
<2204-011206>
トルコがHisar 0+中高度SAMの装備開始を控えた試験を2021年12月26日に実施し、高速標的機の撃墜に成功した。
HisarはRocketsan社とAselsan社が開発した短距離、中距離、長距離SAMのファミリーで、Hisar 0+は25km以内で高度10km以下の最大9個目標と同時に交戦できる。
2021.11.17
Jane's Defence Weekly
Turkey test fires Siper long-range air-defence system
<2201-111707>
トルコの兵器工業会長が11月6日、Siper AMDの発射試験を行ったことを明らかにした。 会長によるとSiperは2023年に配備される。
トルコはKorkut、Sungur、Hisarで多層防空を構築しているがSiperはその上に位置づけられる。
Aselsan社とRockersan社が防衛産業研究開発機構 (SAGE) と開発したSiperはHisar-A+やHisar-O+同様に2パルスロケットで推進し、アクティブレーダ及びIIRで尤度され、射程は70~100km、射高は20kmとされる。
2020.07.01
Jane's Defence Weekly
Turkey deploys Hisar-O SAM to Syria
<2009-070111>
トルコが6月22日、シリアのIdlib近郊に射程が25kmある国産のHisar-O中距離SAMを配備したことを明らかにした。 Hisar-OはHAWK SAMの後継であるが、3月にはIdlib南5kmにHAWK 1個中隊が展開していたのが確認されていた。
Hisar SAMには短距離型のHisar-Aもある。
2019.09.04
Jane's Defence Weekly
Yemeni rebels unveil SA-6 as 'new' SAM
<1910-090415>
イエメンのフーシ派が8月24日、国産したとする防空システムFater-1を発表した。 公表されたFater-1のSAMは2K12 Kub/Kvadrat (SA-6) システムの3M9弾と良く似ている。
1960年代に開発されたSA-6は、2015年に内戦が始まる以前にイエメンで軍が装備していた。
2017.02
International Defence Review
Algerian Navy set to trial Umkhonto Block 2
<1703-020005>
アルジェリア海軍が2012年に発注したMeco A200フリゲート艦2隻に搭載した南アDenel社製Umkhonto Block 2の実
射試験が2017年早々に行われる。
Umkhonto Block 2は発車重量135kgのIRホーミングSAMで、射程15km、射高8,000mの性能を持つ。 Meco A200フリゲート艦は32セルのUmkhonto Block 2用
VLSを持ち、Denel社は2017年1月末までに100発を納入する。
2015.09
International Defence Review
Ukrainian industry offers surface-launched R-27
<1510-090005>
ウクライナの Artem社が、Vympel R-27 (AA-10) を元にした SAM を開発している。 R-27 SAM
はブースタを取りつけて射程を55kmまで伸ばすと共に、IR、ARH、PRH シーカを取りつけて
いる。
R-27 はモスクワの Vympel設計局が設計した AAM であるが、生産は他の AAM 同様に、キエフの Artem社が行ってきた。
Aetem社は2014年に行われたウクライナ航空ショーで、より複雑なシステムである AR(ZR)-260T を発表している。
2015.08.12
Defense News
Taiwan defense show exhibits new weapons
<1509-081206>
台北で8月13~16日に開かれた TADTA 防衛博で、各種新兵器が公開された。
・Sea Oryx
国産戦闘機 IDF が装備している IIR 誘導の TC-1 AAM を艦載近距離 SAM にしたもので、
ASCM、ヘリ、低空侵入機対処用。
・TC-2N
同じく IDF が装備する AIM-120級 AAM TC-2 を元にした艦載中距離 SAM で、垂直/斜め発射に対応している。 アクティブレーダ誘導で、ブース
タには TVC装置が付けられている。
2015.05.13
Jane's Defence Weekly
Aselsan displays Hisar air-defence systems
<1507-051304>
トルコ Aselsan社が、イスタンブールで開かれた IDEF 2015展で、Hisar-A 短距離 SAM を公表した。 Hisar-A は従来
T-LALADMIS と呼ばれていたシステムで、FNSS ACV-30車に4発を搭載する。
一方、従来 T-MALADMIS と呼ばれていた中距離 Hisar はベンツ社製車両に、射程25km、射高10kmの
Hisar-O 弾を6発搭載する。
2014.09
International Defense Review
MBDA unveils CAMM-ER missile concept
<1410-090001>
MBDA社が Farnborough航空展で、AAM/SAM 両用ミサイル CAMM の中距離 SAM 型である CAMM-ER
を公表した。 CAMM は ASRAAM のボディに Ku-band シーカ、レーザ近接信管、二波双方向データ
リンクを搭載した射程25kmの SAM で、SVL で発射される。
CAMM-ER はロケットモータの径を大きくすると共に長さも1m伸ばし、射程を45kmにした。 発射
方式はやはり SVL で、発射機には6×6車搭載の8発型と、8×8車搭載の12発型がある。
2014.06.16
Yahoo
中央日報記事
<1407-061604>
韓国空軍が5月30日、1965年に米国から供与され50年間にわたり領空を守ってきた Nike 部隊を解体し、その役割を Patriot
に譲った。
韓国の Nike 部隊は世界唯一で最後の部隊だった。
2013.06.12
Jane's Defence Weekly
Poland begins medium-range AMD programme
<1307-061211>
ポーランドが6月4日、中距離防空/ミサイル防衛 (AMD) 計画 Wisla を開始すると発表した
。 Wisla は2017年に開始し、2022年までに8個中隊の整備を完了する。
Wisla の候補には Barak 8、David' Sling、Patriot、SAMP/T などが候補に挙がっている。
2013.06
Jane's Missiles & Rockets
Denel reveals Marlin missie for future co-operation with Brazil
<1307-060001>
4月9日~12日にリオデジャネイロで開かれた LAAD 2013 防衛展で、南ア Denel社が BVRAAM と
SAM 両用の Marlin を発表した。 Marlin の開発は、現在南アが進めているが、インド/ブラジル/南ア (IBSA) 共同防衛計画に基づく
もので、近くブラジル向けに本試作を開始する計画である。
Marlin の全長は3.6m、胴径180mm、重量140kgで、2パルスロケットが採用され、最大射程は空対空で
100km、地対空で60kmである。
2012.11.21
Jane's Defence Weekly
Poland hoping for new SAM systems by 2017
<1212-112107>
ポーランドが2017年までに中距離 SAM (MRSAM) を配備する計画である。 計画は Wisla と呼ばれ
る射程25~100kmの SAM で、弾道弾迎撃能力も求められており、2022年までに8個中隊を装備する。
Wisla の候補には Patriot、Barak 8、SAMP/T、David's Sling、Aster 30 などが挙がっている。
これと共に射程10~25kmの短距離 SAM Narew 計画も進められており、19個中隊計画されているうちの11個中隊が2022年
までに配備される。
2012.05
Jane's Missiles & Rockets
TRIAD secures SAM contract
<1206-050012>
Northrop Grumman、Rafael 及びポーランド Bumar社の合弁企業である TRIAD社が、ペルーから中短距離 SAM システムを$140Mで受注した。
システムは Northrop Grumman社の AN/TPS-78 早期警戒レーダ3基、Rafael社の Spyder SR 中短距
離 SAM システムと Python5/Derby ミサイル及び、Bumar社製 Poprad 車載 SAM システム6両と Grom
MANPADS 150発からなり、更に96発の Grom も発注された。
2012.02
Jane's Missiles & Rockets
India deploys FM-90 SAMs
<1203-020023>
バングラディッシュ空軍が中国から FM-90 (HQ-7A) SAM を導入し、2011年12月に記念式典
が行われた。 式典では4発搭載発射機4両が更新した。
同国海軍は既に、艦載型 FM-90 をフリゲート艦に装備している。
2012.01.01
Yahoo
時事通信記事
「中距離ミサイルを発射=『ステルス対応の新型』―イラン」<1202-010103>
イラン国営メディアによると、ホルムズ海峡周辺で演習中のイラン軍が1日、ステルス性のある目標を想定した中距離 SAM
の発射訓練を行った。
ミサイルは純国産で、試射したのは初めてという。
2011.01.17
Aviation Week & ST
Scramjet scramble
<1102-011708>
韓国宇宙庁の宇宙航空研究所 (KARI) が、主として高速巡航ミサイルに対処する地上発
射スクラムジェット推進迎撃弾の開発を計画している。 このミサイルは全長25ft、発射重量4,560-lbの二段推進で、
500-lbを搭載して300哩を Mach 4 で飛べる。
スクラムジェットの燃料は石油で、一般的なスクラムジェット飛行体の Mach 5 より遅い。 このため表面温度は700゚K以下で、特別な耐熱材料
や塗装は使用しない。 発射後ブースタが54秒間燃焼し高度50,000ft、速度 Mach 3.6~3.7 に達するとスクラムジェットが作動し、高度55,000ft
、速度 Mach 4 に達し411秒間燃焼する。 ISP は1,089秒である。
2010.11.21
China Defense
HQ 2, intercepted
<1012-112103>
HQ-2 の陣地進入から発射、迎撃までの一連を撮影した16枚の連続写真。
【註】
HQ-2(紅旗-2)は、ソ連の SA-2 を中国がライセンス生産した SAM である HQ-1 の改良型。
2010.05
Jane's Missiles & Rockets
Poland weighs up air-defence proposals from industry
<1006-050013>
ポーランドが発簡した、短距離 (10~25km) 及び中距離 (25~100km) の次世代 SAM の RfI
に対し5社が回答を行った。 RSP KZ と呼ばれる短距離は Narew 計画とも言われ、Aisloka
計画とも呼ばれる RSP SZ には射程100km以上の弾道弾への対処も求められている。
計画には MICA VL(右図)と Aster に Porad VSHORAD を組み合わせた提案を行う MBDA社
グルーブや、Patriot と NASAMS/SLAMRAAM を提案する Raytheon/Kongsberg グループ、IRIS-T SL/SLS
を提案する Diel BGT などが回答している。
2009.11
Jane's Missiles & Rockets
Bumar and MBDA offer SAM 'umbrella'
<0912-110010>
ポーランドの Bumar グループが、米国の SM-3 による BMD の下層を補完する Parasol Polski
防空/BMD システムを、ポーランド及び国際市場に売り込もうとしている。
システムは三層からなり、最下層は Grom MANPADS や Grom の改良型である Piorun、更に Loara 自走砲を使用し、Radwar社製の 3D レーダと
連接する。
中層には VL MICA を4発ずつ搭載した Jelcz社製6×6車搭載発射機(右図)が中隊に4両配備され、Radwar社製で捕捉距離150kmの監視レーダと
、100kmの 3D レーダに連接する。 1個 VL MICA 大隊の防空範囲は2,500k㎡になる。
高層には Evolved Block 1 又は Block 2 の Aster 30 が使用され Jelcz社製8×8車に8発ずつ搭載した発射機が中隊
に4~6両配備される。 1個 Aster 30 大隊の防空範囲は6,500k㎡で、BMD 範囲は1,500k㎡になる。
2009.07
Jane's Missiles & Rockets
Serbia fields improved S-125 missile units
<0908-070014>
2008.09
Jane's Missiles & Rockets
Denel develops ground-based launcher for Umkhonto system
<0810-090028>
Denel社が Umkhonto-IR を6発搭載する GBL 垂直発射発射機を、南ア陸軍の第二期
GBADS 及び輸出向けに開発した。 GBL に搭載する Umkhonto-IR は弾頭重量23kg、射程12km、射高8,000m、最大速度 Mach 2 であるが、
GBL は計画中の ARH 型やブースタ付き射程延伸型にも対応できる。
Umkhonto はすでに南ア海軍及びフィンランド海軍がフリゲート艦などに装備しているほか、スウ
ェーデン海軍も導入する模様である。
2008.07.16
Jane's Defence Weekly
Denel develops Umkhonto laucher for ground forces
<0809-071614>
南ア Denel社が Umkhonto SAM の陸上用発射機 GBL を開発した。
Umkhonto GBL はフックリフト式6tトラックに6発発射機、発電機、12m長のアンテナなどを搭載している。 GBL から垂
直発射する Umkhonto-IR は lock-on-after-launch のIR ミサイルである。
【註】
Umkhonto はフィンランド海軍が既に装備している艦載 SAM で、AAM 型も報じられている。 またレーダ誘導の Umkhonto-R も開発中と伝えられている。
2007.11
Jane's Missiles & Rockets
WZU-2 proposes Sea Sparrow for Kub system
<0724-110011>
ポーランドの WZU-2社がポーランドで行われた MSPO 2007 展に、RIM-7P Sea Sparrow を搭載した 2K12
Kub (SA-6) を展示した。 RIM-7P は150kgと SA-6 の 3M9 弾の1/4の重量のため 2P25M2-P1 発射機に
6発が搭載可能であるが、MSPO 2007 では中央に 3M9 弾、その左右に RIM-7P 弾を搭載した 2P25M2-P1 発
射機が展示された。
WZU-2社は Raytheon社と共同で 2P25M2-P1 発射機から AMRAAM を発射する研究を進め2005年8月に発射試験を行ったがポーランド
国防省に採用されなかったため、より安価な RIM-7P を提案した。
2007.09.03
Aviation Week & ST
Amoun test firing
<0719-090301>
クウェート軍は最近導入した Amoun 防空システムの実射試験を行い良好な成果を得た。 Amoun システ
ムは Aspide 中距離 SAM 4発搭載発射機2基、35mm機関砲2門、Skyguard レーダ及び
射統装置で構成される。
試験には4個 Amoun 中隊が参加し、5発の Aspide ミサイル及び6発の機関砲弾を発射した。 1発のミサイルでは指令自爆機能が確認
された。
2007.04.25
Jane's Defence Weekly
Turkey turns to missile defence
<0711-042507>
トルコが各種 SAM を装備する計画で一連の RfI を発簡した。 陸軍には45個シス
テム(更に45個システムをオプション)、海軍には12個システムの低空用 SAM
(T-LALADMIS)、空軍には3個システムの中高度 SAM (T-MALADMIS
)、更に空軍に4個システムの長距離ミサイル防衛システム (T-LORAMIDS)
を計画している。
RfI の発簡先には Boeing、Lockheed Martin、Raytheon の各社のほか、中国の CPMIEC社とイスラエルの
IAI社が入っている。 トルコは又46機の基本練習機の RfI も発簡した。
2007.04
International Defence Review
Kuwait plans upgrade for Amoun missile-artillery batteries
<0710-040009>
クウェート国防省が、防空旅団が装備する Amoun ミサイル/ガンシステムをEUR65Mで改良することを明ら
かにした。
Amoun ミサイル/ガンシステムは Skyguard FCS に Aspide 6発搭載発射機2基と
、35mm双連砲2門を連接したシステムで、今回の改良では Aspide を Aspide 2000 仕様に更新する。
Aspide 2000 はロケットモータを新型にすることにより、射程を20km以上に延伸している。
2007.03.21
Jane's Defence Weekly
MBDA secures air-defence deal for Kuwait
<0708-032114>
MBDA社がクウェートから、既存の Aspide SAM を Aspide 2000 に改良する契約をEUR65Mで受注した。 ク
ウェート空軍防空旅団は6個の Skyguard/Aspide 中隊を保有しており、各中隊は2個 FU から成る。
Skyguard/Aspide FU は1基の Skyguard FCS レーダ、2門の Oerlikon Contraves 35mm GDF 牽引砲、2基の Aspide 6発搭載発射機か
らなる。
これとは別に Raytheon社はクウェート空軍防空旅団の PAC-2 GEM+ の保守契約を$18Mで受注した。
2007.03.14
Jane's Defence Weekly
North Korea investigates SA-3 missile upgrades
<0708-031407>
最近行われた展示会で、北朝鮮が S-125 (SA-3) の改造キット各種に関する情報を収集しており、ロシアか
ら改造キットか改造に関する資料を購入しようとしている模様である。 SA-3 の改造については、ロシア企業から以下の二件の購入が
可能である。
・Pechora-M
システムをディジタル化するほか、誘導アルゴリズムの改良、ECCM 性の向上、TV/IR TV 自動追尾の採用、IFF の内蔵などが行われる。
・Pechora-2
機動性、射程、撃墜効果が画期的に向上する。
2006.03
Jane's Missiles & Rockets
Tentraedr plans to show terminal defence system
<0608-030005>
ベラルーシの Tentraedr社が MILEX 2007 防衛博に拠点防護用終末迎撃システムを展示する。 同社によると
このシステムは同社が開発した新誘導方式を採用している。 新誘導方式とは KDC
(Kinematic Differantial Control) 及び MTP (Modified Three-Point) 誘導と見られる。
このシステムは数百㍍以内に落下してくる各種ミサイル及び精密誘導弾を数kmで撃墜
することができ、S-1252T (SA-3) や Osa-1T (SA-8) の後継としての需要が見込まれている。
2004.09
Jane's Missiles & Rockets
New self-propelled launcher for S-125 SAM
<0421-090011>
2004.01.21
Jane's Defence Weekly
Personnel cuts head USN strategy to boost fleet
<0402-012103>
米海軍は艦艇数を294から375に引き上げようとしており、そのために大幅な人員削減
と、機能が重複する開発計画の中止を検討している。
開発計画中止は主として打撃機能が対象となるが、自衛機能でも ESSM、NATO Sea Sparrow、Phalanx
Block 1B、RAM 等が検討対象となっている。
しかしながら一方で、CG(X)、DD(X)、LCS の整備構想に疑問を呈する動きもある。 DD(X) は結局少数の建造
に留まり、海軍の関心はミサイル防衛能力を持つ CG(X) に移るのではないかとの見方もある。
2004.01.05
Aviation Week & ST
Boost for missiles
<0401-010505>
インドの Bharat Dynamics社はこのほど、過去20年間に軍が備蓄した大量のミサイルの改善事業を受注した。
これはソ連崩壊後、改修整備が委託できなくなったことと国内軍事技術育成を目指すもので、改善は耐用命数が10年の対戦車ミサイル
や15年以上の SAM が対象となっている。
なお、SAM では SA-2 のオーバーホールは含まれず、SA-3 が主体となっている。
2004.01
Jane's Missiles & Rockets
SAM teams study extended range
<0404-010012>
ESSM は Sea Sparrow と同様に、対水上射撃能力も有する。
2003.01.30
Wired News
米海軍、ミサイルの破壊力を強化
新型ミサイル弾頭開発は、米海軍研究局 (ONR) の Reactive Materials Enhanced Warhead
Program の一環として進められている。
新型弾頭はプラスチックの中に金属粉末を埋め込んだフラグメントでできており、このフラグメントが
目標の内部からガスと圧力を発するため、内部から破壊できる。
これまでの実験によると、新設計の弾頭では、致命半径が既存弾頭の2倍になっており、致命半径をさらに拡
大する研究にが進められている。 ONR によると500%の向上が目標である。
この弾頭は、HARM、AMRAAM、Sidewinder、RAM などに搭載できる。
2002.06
Jane's Missiles & Rockets
Antelope SAM enters full-rate production
台湾の CSIST が、3月に Antelope SAM(右図)が量産に入ったと発表した。
Antelope は、射程9kmの 'Tien Chien 1' IR 誘導ミサイル4発を HMMWV に載せたもので、航空基地の防空用に使用される。
発射機には、
10km レンジの EO センサ
30km レンジの MPQ-78 捜索レーダ
20km レンジの FLIR
が搭載され、70mのケーブルで射統レーダ及び射統装置に接続できる。
2002.06
Jane's Missiles & Rockets
Taiwan salvo-fires Tien Kung Ⅱ and Improved HAWK
台湾は、第43次 'Good's Arrow' 演習間の5月10日に、「天弓Ⅱ」と I-HAWK に
よる同時射撃を実施した。
演習では天弓Ⅱと2発の I-HAWK が3目標に発射され、目標の MQM-107E を撃墜した。
現地の報道では、CSIST が天弓Ⅱを改良した SSM (Tien Chi:'Sky Spear') 及び ATBM
(TK-2A) を開発している。
2002.05.20
Inside the Army
Army setting 'block' schedule for Extended Area Air Defense System
米陸軍はこの夏に EAAD (Extended Area Air Defense) システムに関する運用要求書の作成
に着手する。
これは短距離ミサイル、ロケット、迫撃砲及び野戦砲に対処する Kinetic 及び Direct エネルギー技術を適用した防空システムの開発
を目標とする。
同時に当局では上記システムの塔載用として SLAMRAAM システムを活用することを決めた。 EAAD
を SLAMRAAM に適用し実用化されるのは 2012~2013年頃とみられ、Objective Force での対空兵器として位置
づけられることとなる。
2002.03.20
Jane's Defence Weekly
UK firms up plan on ground-based air defence
英国国防省は3月14日、将来の陸上防空 (GBAD : Ground Based Air Defence) 構想を明ら
かにした。
新構想では、西欧諸国の航空勢力が優勢であることから、脅威は航空機自体ではなく発射されるミサイル等や
UAV, CM 等になり、それらはステルス化され、より小型高速になるとしている。
Phase 1 では C3I の採用による Rapier と Star Streak の組織化が図られる他、Rapier、Star
Streak の性能向上も検討される。
Phase 2 では指向性エネルギー兵器や観目線外射撃ミサイルの採用などが検討されている。
2001.11
Jane's Missiles & Rockets
MBDA studies next-generation air defesnces
MBDA社は、2005年以降の SAM 体系の検討をしている。
現在の SAM 体系は、①ATBM、②MSAM、③SHORAD、④VSHORAD の4体系であるが、今後は体系の統合が進むと見ている。
MBDA社では、将来の GBAD (Ground Based Air Defence) を、2010年頃までのIntegrated GBAD (GBAD Phase 1)
と、それ以降のFuture GBAD (GBAD Phase 2) に分けて検討している。
2001.07
Military Technology
Ground based air defence - The Norwegian solution
・自律誘導及び見通し外能力
・同時多数発射能力及び靭強性
・任務に応ずる展開の柔軟性
・各種センサー(3D、2D、EO 、IR)との連接とこれによる射撃能力
・異種ミサイルの搭載発射
・省人省力化及び整備性の向上
・ミサイルの対空、対地、対艦等ファミリー化
これらの機能を持つ現有器材を活用したシステムの例は以下の通り。
・NOAH : HAWK システムを転用、AMRAAM ミサイルを使用(ノルウェー)
・HAWK XXI : PIPⅢを改善、
3D センサーとFDC (Fire Distribution Centre) を改良
・SL-AMRAAM : HMMWV に AMRAAM を搭載した
地上発射システム(米海兵隊、ギリシャ、スペイン)
・HAWK-AMRAAM : HAWK システムにAMRAAM ミサイルを使用
2000.12
Jane's Missiles & Rockets
South Korea's SAM-X programme may be ready to begin
韓国が Nike-Hercules の後継としての SAM-X 計画を再行している。
計画では2008年までに48発射機を就役させる。
2000年 7月時点でプロポーザルを提出したのは Raytheon社だけで、韓国が関心を持っているロシアの SA-12 (S-300V) からは、
プロポーザルは出ていない。
もし SA-12 が選定されていれば、代金は韓国が旧ソ連時代からロシアに対し持っている債権と交換することになった。