NASAMS に関する報道

年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2024.10.23
 20:30
Defense News Norway to develop new NASAMS radar with Raytheon and Kongsberg <2411-102317>
 ノルウェー国防省は、Raytheon社とKongsberg社と協力して、高価値目標に対する
NASAMS能力強化のための新しいレーダを共同開発する。
 次世代のセンサーは、既存のRaytheon GhostEyeファミリーのレーダを元にしている。
 「性能の詳細を明らかにすることは出来ないが、レーダの機能はNASAMSの現在のセンサーをはるかに超えるであろう。 これは主に、GhostEyeファミリーのレーダに搭載されているAESA技術とGaN技術が採用されと、Raytheon社のGhostEye担当責任者であるミルズ氏はDefense Newsに語った。
 GhostEyeは、2021年に同社が初めて公開した中距離のAMDレーダで、CM、UAV、ヘリなど、さまざまな脅威を探知・追随するように設計されている。
 レーダーの捕捉距離はメーカーのWebサイトでは入手できないが、観測筋はレーダが120km遠方の目標を捕捉できる可能性があると推定している。
【註】
 米空軍が8月29月に、RTX (Raytheon Technology) 社がNASAMS用に開発しているGhostEye MR中距離レーダの実運用試験をWSMRで開始していた。
 米空軍研究所 (AFRL) とRTX社は、2022年9月にノルウェーのAndøyaでGhostEye MRレーダのNASAMSとの連接試験を行っている。  
2309-083017 (DN 2023.08.30)】
2024.06.18 Janes Netherlands approved for ground-launched AMRAAM-ER missiles <2407-061820>
 米国政府は、長射程型のAIM-120 AMRAAMのオランダへの売却を承認した。
 米国国防安全保障協力局 (
DSCA) が6月13日に発表したAMRAAM-ERの承認は、ミサイル174発と関連装備、予備品、支援、訓練を対象とし、推定$678Mに上る。
 AMRAAM-ERはAMRAAMの新しい地上発射型で、大型のロケットモーターと最適化された飛行制御アルゴリズムによって射程を伸ばしている。
 オランダ向けには、2023年6月に発注したと発表したAMRAAM-ERが装備されるもので、Q2/2021年に最初のAMRAAM-ERの飛行試験に成功し、2022年に生産出荷を開始した。
【関連記事:1801-112204 (JDW 2017.11.22) 】
2023.10.31
 13:59
Breaking Defense Norway, RTX and Kongsberg sign NASAMS air defense cooperation agreement <2311-103109>
 米国の
RTX社とノルウェーのKongsberg社がNASAMS能力向上させる協力契約に署名した。
 ノルウェーのグラム国防相は声明で、この合意は将来の脅威に対するNASAMS開発の基盤を築くと述べたが、システムが具体的にどのように成熟するかについての詳細は発表されていない
【註】
 Raytheon社がAIM-120C-7 AMRAAMの誘導部と弾頭にRIM-162 ESSMのロケットモータを取り付けたAMRAAM-ERを開発し、NASAMSの射程を50%、射高を70%向上させようとしていて、既にNASAMSでの発射試験を行っている。
【関連記事:2103-020005 (IDR 2021.02)】
 またRaytheon社はAMRAAM-ERを発射する改良型NASAMSでの採用を目指しGaN素子を採用したGhostEye MRはレーダを発表している。
2022.11.21
 14:11
Breaking Defense GhostEye MR gains momentum <2212-112108>
 Raytheon社が2021年10月に発表したGhostEye MRGaN素子を採用したレーダで、2021年中頃にハードウェアとソフトウェアの設計を完了し、既に試作を完了してNew Englandの同社施設で捜索追随の試験を行っている。
 同社はGhostEye MRをAMRAAM-ERを発射する改良型NASAMSでの採用を目指している。
【AMRAAM-ER/NASAMS 関連資料:2103-020005 (IDR 2021.02)】
2022.10.06
 06:05
Defense News US approves $3 billion NASAMS air-defense kit for Kuwait <2211-100607>
 米国務省が10月6日、クウェートへの
NASAMS売却$3Bを承認した。
 NASAMSはハンガリーとインドも導入したほか、米国もワシントンDCの防衛用に装備している。
 更に7月にはウクライナに供与するNASAMSをUSAIから$770Mで購入している。
【註】
 米陸軍が IHAWK PIP Ⅱ を PIP Ⅲ 化した際に、ノルウェー空軍はHAWKシステムのレーダを廃し、Raytheon社製AN/TPQ-36AでIHAWKミサイルを射撃する独自のNOAH (Norway Adapted HAWK) を選択した。
 その後NOAHはミサイルをAIM-7 Sparrowに代え、より機動性に富んだNASAMS (Norwegian Advanced SAM System) に発展させた。
 NASAMSはレーダをAN/MPQ-64に替え、ミサイルにAIM-120 ARMAARを採用したNASAMS Ⅱに発展し、米Raytheon社を協同生産社にし、National Advanced SAM Systemとして米陸軍にも装備された。
 現在AMRAAMの長射程型やESSMの陸上型も発射できるようになっている。
2021.02 International Defence Review Defnsive transformation: Australia advances evolved NATO architectue <2103-020014>
= オーストラリアの IAMD に関する6頁の記事 =
 ・Current capabilities
 ・The core: Air 6500
 ・Enhanced NASAMS: The 'innerlayer'
 ・Future options
2021.02 International Defence Review Raytheon readies for initial flight test of baseline AMRAAM-ER design <2103-020005>
 Raytheon社が2Q/2021年にAMRAAM-ERを用いた
NASAMS初の発射試験を、ノルウェーのAndøya試験場で行う計画である。
 AMRAAM-ERはAIM-120C-7 AMRAAMの誘導部と弾頭にRIM-162 ESSMのロケットモータを取り付けて、射程を50%射高を70%向上させようとするもので、原型の発射試験は2016年8月にAndøya試験場で行っている。
 ただ2016年の試験はテレメータも取り付けない構想実証試験で、発射試験と呼べるものではなかった。
2020.08.13 Defense News Hungary plunks down $1 billion for new air defenses <2009-081309>
 ハンガリーと米国が$1Bにのぼる新型防空システムの売買で合意した。 ハンガリーは5月にAMRAAM-ER 60発FMSでの売却を要求していた。 米国防安全保障協力局 (DSCA) によるとFMSでの売却額は$230Mで、残りは直接商取引 (DCS) になるという。
 AMRAAM-ERを搭載したNASAMSの装備で、ハンガリーの防空システムはソ連時代の装備から脱却する。
2019.07.17 Jane's Defence Weekly Qatar ti become first AMRAAM-ER user <1908-071719>
 Raytheon社が7月10日、カタールに輸出する射程延伸型AMRAAM AMRAAM-ERの出荷前最終確認を行うと発表した。 カタールはAMRAAM-ERを
NASAMSに装備する。
 AMRAAM-ERはAIM-120C-7 AMRAAMのロケットモータRIM-162 ESSMのものと代えるもので、NASAMSに装備した場合射程が50%射高が70%伸びるという。 因みにESSMの射程は50kmと言われている。
2020.07.01 Jane's Defence Weekly Lithuania receives NASAMS systems <2009-070105>
 リトアニア空軍が6月19日、NASAMS中距離SAMシステムを受領したと発表した。
 受領したのは最新型のNASAMS 3で空軍の防空大隊が装備する。 NASAMS 3はノルウェーに続いてリトアニアが初めて装備する。
【註】
 NASAMS 3はレーダのソフトが更新されたほか装置間の接続にIPを採用し、射統装置やキャニスタが改良され、発射機の機動性が向上している。
2019.03.25 Jane's 360 Australian NASAMS to integrate locally designed active phased-array radars <1904-032505>
 RBS-70
VSHORADに替えてNASAMSの採用を決めているオーストラリアが3月25日に国防相と軍需相の合同声明で、調達額がAUD2.5B ($1.76B) にのぼることを明らかにした。
 調達するのはオーストラリア型のNASAMSで、AIM-120 AMRAAMに加えてAIM-9X Sidewinderも発射する。 このためAIM-120C-7 AMRAAM 114発を調達する。
 またレーダにはオーストラリアCEA社製レーダを同じくオーストラリア製Hawkei 4×4車に搭載したものを使用する。
【註】
 CEA社の製造したに6面固定型CEAFARE/F-band 捜索レーダとCEAMOUNT I/J-band射統レーダは、豪海軍の改良型Anzac級フリゲート艦に搭載されている。
【関連記事:1201-120002 (JMR 2011.12)】
 また将来フリゲート艦用にGaN素子を用いたCEAFAR2 X-/S-/L-bandレーダも開発している。
【関連記事:1604-030012 (IDR 2016.03)】
2018.09.12 Jane's Defence Weekly Australian DoD receives prototype CEATAC radar <1811-091204>
 オーストラリア国防省がCEATEC社に発注したHaekei軽装甲車に搭載した車載AESAレーダを受領した。 このレーザは同国が装備する
NASAMSシステムのAN/MPQ-64F1 Sentinelレーダと代われる能力があるという。
【註】
 CEATEC社は今までに艦載AESAレーダのCEAFAR捕捉追随レーダ及びCEAMOUNTイルミネータレーダを開発しANZAC 級フリゲート艦に搭載している。
2018.08.08 Jane's Defence Weekly India approves import of NASAMS air-defence system <1810-080812>
 インド国防省が性能向上型
NASAMSであるNASAMS Ⅱを$1Bで調達することを決めた。 米国は7月上旬に 'Delhi Area Defence Plan' の一環として数量非公開のNASAMS ⅡをFMSでインドに売却することを認めている。
 NASAMS Ⅱは低層のBMDとして位置づけられているが、インドDRDOが2011年に、ムンバイとデリー2014年までに配備するとしていたBMDシステム未だに開発段階にある。
2018.07 International Defence Review NASAMS: beyond an air-defence system <1808-070013>
= NASAMS に関する5頁の記事 =
Versatility and growth
Adaptable architecture
Evoluve and integrate
Future developments
2017.11.22 Jane's Defence Weekly Raytheon offering new AMRAAM-ER for NASAMS-type air-defence applications <1801-112204>
 Raytheon社が、2016年5月の試験成功を受けAMRAAM-ERの提供を開始した。 同社はドバイ航空展で、当面
NASAMSでの採用を目指していることを明らかにした。
 AMRAAM-ERはAIM-120C-7 AMRAAMのフロントエンドにRIM-162 ESSM用に開発した胴経10吋のブースタを取り付けている。
【関連記事:1702-010010 (IDR 2017.01)】
2017.11.08 Jane's Defence Weekly Indonesian MoD orders NASAMS air defence system <1801-110804>
 Kongsberg社が10月31日、インドネシアから
NASAMS完全1個 FUを$77Mで受注したと発表した。
 但しNASDAMSが発射するAIM-120 AMRAAM弾はインドネシアと米国政府間の別契約で納入されるという。
2017.11.01 Defense News Indonesia strikes $77M deal for air-defense system by Norway's Kongsberg <1712-110103>
 Kongsberg社が10月31日、インドネシアから完全編成の
NASAMS 1個中隊分を$77M で受注したと発表した。 NASAMSが発射するAIM-120 AMRAAMは米国からFMS契約で購入する。 NASAMSは隣国オース トラリアもSaab社製RBS 70の後継として採用を決めている。
 NASAMSはレーダと6発搭載発射機2~4基からなり、レーダはThales-Raytheon社製AN/MPQ-64F1かEADS社製TRL-3Dを選択できるが、インドネシアはAN/MPQ-64F1と Link 16データリンクを使用するNASAMS 2を選択する模様である。
2017.10.29 Jane's 360 Lithuania signs for NASAMS <1711-102904>
 リトアニア国防省が26日、Kongsberg社から
NASAMS 2個中隊分を€109M ($127.7M) で購入する契約を行った。
 NASAMSの購入に関しては2016年10月にリトアニアとノルウェーの間で合意している。
2017.04.10 Defnse News Australia selects Raytheon for $1.5B ground-based air defense system <1705-041004>
 豪政府が10日、装備して30年経つ同国の近距離防空システムの後継にRaytheon/Kongsberg社製
NASAMSを選 定したと発表した。
 所要経費はAUD3B ($1.5B)という。
2017.04 International Defence Review Norwegian Army to acquire mobile air-defence system <1707-040008>
 ノルウェー陸軍高機動短中距離SAMの調達を行う。 
AGBADは空軍が装備して いるNASAMSを再利用するもので、6発搭載の装軌型装輪の4発搭載型が考えられ ている。
 装軌型の車体はM113 F4、装輪型はHMMWVになる模様である。
2017.02.15 Jane's Defence Weekly Norway's army to revive SAM capability <1704-021506>
 ノルウェー国防省が2月6日、2000年代初期に決めた陸上配備の防空は空軍の任務としたの方針を覆し、陸軍に防空部隊を 創設すると発表した。
 これで陸軍は空軍同様にAIM-120 AMRAAMを使用した射程20kmのシステム
NASAMSを装備することになる。 陸軍は高 機動型と装軌型の2種類のNASAMSを装備することになる。 装軌型ではLeopard 2戦車の車体が採用される模様である。
2017.01 International Defence Review Raytheon AMRAAM-ER interceptor <1702-010010>
 2016年8月31日にノルウェーの射場でBanshee 80標的機の撃墜に成功したAMRAAM SAMの射程延伸型AMRAAM-ERは、
NASAMS用に使われる。
 AMRAAM-ERはAIM-120C-7 AMRAAMのフロントエンド(レーダ誘導部と弾頭)にESSMのバックエ ンド(ロケットモータと制御部)を組み合わせたもので、AMRAAM SAMに比べて射程が50%、射高が70%増大している。
2016.11.02 Jane's Defence Weekly Lithuania, Norway agree NASAMS deal <1612-110211>
 リトアニア国防省が10月21日、
NASAMS 2個中隊分を€100M ($109M)で購入すること でノルウェーと合意したと発表した。
2016.02 International Defence Review Raytheon readies for AMRAAM-ER tests <1603-020002>
 Raytheon社がAMRAAM-ER SAMの組み立てを完了したことを明らかにした。 最初の発射試験は2016年 前半に行うという。 AMRAAM-ER はAIM-120C-7 AAMの誘導部にRIM-162 ESSMのロケットモータを取り付けたもので全長は3.96m、胴径は25.4 cmと大型化し、射程は50%射高は70%増大する。
 同社はAMRAAM-ERをKongsberg社と開発した
NASAMS防空システムで使用する。
2015.07 International Defence Review Kongsberg, Raytheon agree NASAMS support <1508-070008>
 Raytheom社と Kongsberg社が、
NASAMS で2020年代も協力する協定に署名した。
 Raytheon社は現在、ロケットモータを ESSM のものに取り替えて射程を伸ばす AMRAAR-ER を開発しており、これを NASAMS で使用すると射程が40km以上、射高が45,000ftになると言う。
2015.04 International Defence Review Raytheon, Kongsberg plan AMRAAM-ER tests <1506-040006>
 Raytheon社が射程延伸型 AMRAAM (AMRAAM-EM) を
NASAMS からの発射試験を年内に行う。  AMRAAM-ER は AMRAAM のロケットモータを ESSM のものと変えるシステムで、、射程は HAWK 並という。
【 AMRAAM + ESSM 関連記事:0907-050005 (JMR 2009.05)】
2014.01.29 Jane's Defence Weekly Oman signs NASAMS contract <1403-012901>
 オマーンが2013年第4/四半期に Raytheon社に対し、
NASAMS を$1.28Bで発注していたことが、1月20日に明らかになった。 このうち$603M は Konsberg社のシェアになる。
2014.01.24 Defense News Raytheon secures Oman as new customer for NASAMS <1402-012403>
 オマーンが2013年の3/四半期に、
NASAMS を$1.28Bで導入する契約を行っていた。
 NASAMS はRaytheon社とノルウェーの Kongsberg社が共同開発した SAM システムで AIM-120 AMRAAM を発射するが、AIM-9X Sidewinder や RIM-162 ESSM の発射も可能であるという。
 NASAMS はノルウェーのほか、既に芬、西、蘭、米などの各国で採用されており、オマーンは7番目の採用国になる。
2012.02.08 Jane's Defence Weekly ESSM set for first land-based test firing <1204-020802>
 Raytheon社が2月1日、5月上旬にノルウェーで、 Kongsberg社と共同で ESSM陸上発射試験を行うことを明らかに した。 この試験で ESSM は NASAMS で AIM-120 AMRAAM の発射にも使われている共通発射レールにより発射さ れる。
 Raytheon社は陸上発射型 ESSM を、HAWK、Skyguard、SA-6 などの後継として考えている。
2012.02 Jane's Missiles & Rockets Norway to upgrade NASAMS air-defence systems <1203-020022>
 Kongsberg社がノルウェー空軍から NASAMS の改良を$60.3Mで受注した。 この改良で従来の6発搭載発射機が 、Humvee に6発を搭載する HML に換装される。
 NASAMS は蘭、西、米などに輸出され、フィンランドと他の1ヶ国も導入を検討している。 ノルウェーの NASAMS は全て、2006年中頃までに NASAM Ⅱ に改良されて いる。
 Kongsberg社は2011年9月に NASAMS からの AIM-9X 発射を発表し、11月14日に米陸軍が初めての発射試験を行った。
2011.12.21 Jane's Defence Weekly Norway boosts NASAMS system with HMLs <1202-122105
 Raytheon社が12月12日、ノルウェー空軍から NASAMS に使用する高機動発射機 HML を受注したと発表した。  HML は Humvee車に発射機を搭載したもので、最大6発を携行できる。
 同空軍は既に NASAMS を装備しており、今回はその近代化の一環として、従来のキャニスタ式発射機を HML に換装するものである。
2009.06 Jane's Missiles & Rockets Finland selects NASAMS Ⅱ <0907-060009>
 フィンランドが中距離 SAM に、Aster-30 を用いた SAMP/T を退け NASAMS Ⅱ の採用を決めた。 NASAMS は1990年代にノルウェー空軍と Kongsberg社が開発し、蘭、西のほか米国も採用しており、2005年に行われたブッシ ュ大統領の就任式以来、ワシントン DC に配備されている。
 NASAMS Ⅱ では NASAMS が採用していた TPQ-36A レーダが MPQ-64 になったが、フィンランドのシステムには MPQ-64F2 が採用される。
2009.05.06 Jane's Defence Weekly Finland selects upgraded version of NASAMS <0906-050601>
 フィンランド国防省が4月29日に、ロシア製の Buk-M1 (SA-11) に代わる中距離 SAM に、 SAMP/T を退けてNASAMS Ⅱ を選定したと発表した。 契約額は$458Mにのぼる。
 NASAMS Ⅱ は AN/MPQ-64F2 MFR と EO/IR センサを持ち、パレット搭載6発入り発射機及び FDC を SISU 装輪 車に搭載する。
2009.01.28 Jane's Defence Weekly Finland considers options to upgrade air defences <0903-012807>
 フィンランドが1996年にロシアからEUR200Mで購入した3個中隊、72発9K37 Buk (SA-11) を、2012年以降にEUR500Mかけて NATO 諸国の開発した SAM に換装することになり、今年後半に正式決定する。 候補には射程25kmの NASAMS SLAMRAAM と、100kmの SAMP/T があがっている。
 Buk がまだ使える状態であるのに換装するのは政治的な動機とする見方がある一方、Buk の継続的改良は2012年までであるため換装は必要との 意見もある。
2009.01 Jane's Missiles & Rockets Spanish Army conducts live firing of NASAMS <0903-010007>
 スペイン陸軍が初の NASAMS 実射試験を実施し、標的機に対し2発ずつ2回、計4発を発射した。
 NASANS は元々、ノルウェーが Nike Hercules 4個システムの後継として1989年から装備した Norwwgian Advanced SAM である。
2009.01 International Defence Review Spain announces successful test launch of NASAMS <0902-010004>
 スペイン陸軍が NASAMS の初の発射試験を行い成功した。 スペインは2000年に NASAMS 4個 FU を$99Mで Kongsberg社に発注し、2003年に受領していた。
 スペイン陸軍の NASAMS FU は、AN/MPQ-64 レーダ1基、Kongsberg社製 FDC 射撃指揮装置1基、AIM-120 AMRAAM 6発搭載車載発射機2両からなる。
2007.11.12 Defense News Norway's air defense system provides Nordic link <0724-111217>
 ノルウェー空軍の NASAMS Ⅱ は、環境試験を含めた運用試験を6月に終了し、 8月に部隊運用を開始している。
 NASAMS Ⅱ は1998年に運用を開始したⅠ型の改良型で、米国製 AN/TPQ-36A 3D レーダ、AIM-120 AMRAAM、国産射統制装置 FDC (Fire Distribution Center) から構成される。 Link 16 により北欧諸国との共同対空戦闘が可能で、現在6個中隊 、360名が NASAMS Ⅱ による防空任務に就いている。
2007.07.16 Defense News NASAM Ⅱ ready for service <0717-071611>
 ノルウェー軍は NASAM-Ⅱ 8月に陸軍に装備する予定で、その前に耐 環境試験を米国 Mojave 砂漠で行う計画である。 試験目的は高温、砂塵に対する耐久性の確認で、ノルウェー国内では氷点下での耐久 性を確認している。
 NASAM Ⅱ への改善は Kngsberg社と Raytheon社が受注し、Link 16 を使用する他、Raytheon社の AN/TPQ-36A 3Dレーダ、AIM-120 ミサイル、国内開発の戦闘管理 C4I システムである FDC (Fire Distribution Center) か ら構成される。 NASAM-Ⅰ は空軍が1995年から運用している。
2006.12 Jane's Missiles & Rockets Poland eyes NASAMS for defence of F-16 bases <0703-120001>
 ポーランドが2006年9月に、2箇所の F-16 基地の防空に中古 NASAMS を導入することを決めた。 中古の2個中隊分の NASAMS は、FDC を NASAMS Ⅱ 仕様に変え、TPQ-36A レーダを MPQ-64 仕様に改良される。
 ノルウェー空軍は1989~1998年に6個大隊(FDC 27基、TPQ-36A 30基、発射機54基)の NASAMS を整備し、FDC 18基と TPQ-36A 18基 を NASAMS Ⅱ 仕様に改良する。 NASAMS Ⅱ による最初の AIM-120C の実射は2006年6月に行われ、2発の同 時発射に成功している。
2006.07 International Defence Review RNoAF NASAMS Ⅱ firing <0614-070010>
 ノルウェー空軍が NASAMS Ⅱ の初発射試験に成功した。 標的機は20km遠方で撃墜された。 NASAMS Ⅱ は AMRAAM の陸上発射型で、FDC (Fire Distribution Center) ごと2基の MPQ-64 レーダを装備し、 同時飛行72発の制御が可能である。
 NASAMS Ⅱ の運用開始は2007年中頃が予定されており、既に12ヶ国が関心を示して いる。
2006.04 International Defense Review Netherlands nears agreement on Norwegian NASAMS purchase <0609-040003>
 蘭陸軍がノルウェー空軍の NASAM を購入する契約が調印間近になっている。 オランダとノルウェーの間で は、かつて NASAM と PzH 2000 榴弾砲を交換する話があったが、2004年9月に取り止めになっている。
(バーター関連記事 IDR 2005.05)
 NASAM の購入は、蘭陸軍の FGBADS (Future Ground-Based Air Defense System) 計画の Phase 2,3 として位 置付けられている。
2005.09 Jane's Missiles & Rockets Rumania plans Dutch HAWK purchase <0518-090012>
 ルーマニアがオランダから MIM-23 HAWK システムを購入すると報じられた。 売却されるのは 8個 FU で価格は$28.4Mとなっている。 契約は2004年に行われ器材の引き渡しは今年中 に行われ、現有の旧ソ連製 SA-2 と換装される。
 売却されるのは FDC (Fire Direction Center)、AN/MPQ-64 Sentinel 3-D レーダ、AN/MPQ-61/62 イルミネータ/捕捉レーダ、及び ILM (Improved Lethality Missile) 仕様のミサイルで、オランダは HAWK を PIP-3 化しているため HEOS (Hawk EO Sensor) も含まれる。
(関連記事JDW 2005.03.09 )
【註:】
 オランダの HAWK はノルウェーの NASAM 仕様になっているため、BCP の代わりに Kongsberg社製 FDC、捕捉レーダには AN/MPQ-64 Sentinel レーダを使用している。
2005.08.24 Jane's Defence Weekly Link 16 capability for NASAM <0518-082412>
 Kongsberg社が8月18日に、NASAM Ⅱ に Linl 16 を取り付ける契約をノルウェー空軍と$7.6Mで交わしたこと を明らかにした。 Link 16 の取り付けは2006~2007年に行われる。
 同社は1996年から Link 16 の実験を行っており、2004年6月には民間会社として初めて、陸上用 LVT-2 (Low-Volume Terminal-2) Platform J 端末の試験を行った。
2005.06.22 Janre's Defence Weekly Netherlands, Norway to study GBAD teaming <0513-062207>
 6月上旬にオランダとノルウェーの国防相が、両国の GBAD (Ground-Based Air-Defense) の共同研究開始に同 意した。
 この研究は NATO あるいは EU が主導する国際軍事活動で、オランダの Patriot とノルウェーの NASAM Ⅱ を共同運 用しようとするものである。
 オランダとノルウェーはかつて、NASAM Ⅱ とオランダ製の155mmHSP を交換する計画を進めていたが、ノルウェーが155mmHSPは不要と してこの計画が破棄された経緯がある。 今回の計画でオランダ陸軍は NASAM Ⅱ を購入する必要がなくなった。
(オランダ GBAD 関連記事 JDW 2004.10.27)
(オランダ GBAD 関連記事 JDW 2004.04.21)
【註:】
 NASAM Ⅱ は NASAM の発展型で、AIM-7 Sparrow に替えて AIM-120B AMRAAM を発射する。
2005.03.09 Jane's Defence Weekly Romania to get Dutch HAWK missiles <0507-030908>
 ルーマニア国防省が2004年11月に、オランダから4個中隊の MIM-23 HAWK を購入す る契約を$31Mで結び、最初の1個中隊が9月初めに引き渡される。
 このシステム Phase Ⅲ PIP 仕様で、Kongsberg社製のレーダと通信システムで構成されている。
【註:】
 オランダは、ノルウェーが NASAM で採用している地上装置を基に、Phase Ⅲ PIP HAWK を構成している。
2004.05 International Defense Review Netherlands-Norwegian equipment swap <0409-050008>
 ノルウェーとオランダの間で、総額$613Mにのぼる各種兵器を交換する交渉が進んでおり、6月1日に MoU に署 名する。
 オランダからノルウェーには18両の155/52自走榴弾砲、30両の Leopard 2A6 戦車、30両の軽装甲車などで、ノルウェーからは 3個 FU の NASAMS Ⅱ、8両の戦車渡橋、10両の地雷原処理戦車などである。
 NASAMS Ⅱ は改良型で、3基の FDC、3基の Raytheon社製レーダ(註:Sentinel レーダ)、9基 の発射機、72発の AMRAAM が含まれている。
2001.07 Military Technology Ground based air defence - The Norwegian solution
= 陸上防空システム の最新適用技術に関する記事 =
 経空脅威の趨勢とBMC3I の能力向上に対応して、陸上防空システムには現在、以下の性能が適用されている。
 ・自律誘導及び見通し外能力
 ・同時多数発射能力及び靭強性
 ・任務に応ずる展開の柔軟性
 ・各種センサー(3D、2D、EO 、IR)との連接とこれによる射撃能力
 ・異種ミサイルの搭載発射
 ・省人省力化及び整備性の向上
 ・ミサイルの対空、対地、対艦等ファミリー化
 これらの機能を持つ現有器材を活用したシステムの例は以下の通り。
 ・NOAH : HAWK システムを転用、AMRAAM ミサイルを使用(ノルウェー)
 ・HAWK XXI : PIPⅢを改善、
    3D センサーとFDC (Fire Distribution Centre) を改良
 ・SL-AMRAAM : HMMWV に AMRAAM を搭載した
    地上発射システム(米海兵隊、ギリシャ、スペイン)
 ・HAWK-AMRAAM : HAWK システムにAMRAAM ミサイルを使用
2000.12.13 Jane's Defence Weekly RNoAF completes SAM transition  ノルウェー空軍は NASAM の運用構想を固めた。
 これにより従来 L-70/40mm 機関砲及び RBS70 低空域 SAM と共に三層で組織してきた防空組織を廃止し、 L-70 /40mm 機関砲、RBS70 低空域 SAM を退役させる。
 NASAM 中隊は 6発積み発射機を 9基ずつ装備し、合計54発のミサイルを54目標に対し12秒以内に発射で きる。
2000.07.31 Defense News Kongsberg to build air defense systems  ノルウェーの Kongsberg社は、スペイン空軍から NASAM (Norwegian Advanced Surface-to-Air Missile) を原型 としたミサイルシステムを、$80.6M で受注する見込みである。
 契約には8基の発射機と4基のFDC (Fire Distribution Center) が含まれ、スペイン空軍はこれに AMRAAM ミサイル、Raytheon AN/MPQ-64 レーダを組み合わせて使用する。