NCADE に関する報道

年 月 日
出   典
標     題
要         旨
2012.12.17 Aviation Week & ST Beyond kinetic kill <1302-121702>
 イスラエルは Iron Dome や David's Sling 後の SRBMD を検討しており、レーザや高機動 小型ミサイルなどを考えている。
 米 MDA は発射初期段階での迎撃を考えていて、Lockheed Martin社は空中発射 PAC-3、Raytheon社は NCADE を提案している。 NCADE は AMRAAM に Sidewinder の IR シーカを搭載したも二段式ミサイルで、大気圏外での迎撃 のため、固体燃料ブースタを切り離したのちは DACS で飛行制御を行う。
2010.09 Jane's Missiles & Rockets Raytheon waits on funding for NCADE demonstration engagement <1010-090027>
 Raytheon社が、FY11で NCADE の発射試験が予算化されることに期待している。 同 社によると3年以内に発射試験が可能であるという。
 NCADE は$1M以下の単価を目指し自社開発してきた AIM-120 AMRAAM を改良した空中発射迎撃システムで、APG-63(V)3 AESA レーダを装備した F-15C に搭載される。 2007年12月には AIM-9 Sidewinder に IR シーカを取り付け Orion 標的弾をブースト段階で迎撃する試験に成功している。
2010.06.28 Aviation Week & ST Antenna rebirth <1008-062811>
= レーダアンテナ AESA 化の効用と将来に関する記事 =
 レーダアンテナの AESA化により捕捉距離は2~3倍に伸び、信頼度は100倍にもなる。  更にコンフォーマル化により重量は1/10になる。
 レーダの重量が1/10になれば UAV にも射統レーダが搭載でき、ブーストフェーズ迎撃にも使用できるようになる。
2010.06.28 Aviation Week & ST Boost-phasee battles <1008-062810>
= AESA レーダと組み合わせた NCADE の有用性に関する記事 =
 戦闘機搭載の AESA レーダと NCADE の組み合わせで、弾道弾のブースト段階迎撃 が可能になる。 AESA化されたレーダの捕捉距離は F-16級で90哩、F-15級で150哩になり、弾道弾発射基地の多くは、公海上の戦闘機から NCADE の射程内になる。
 現在、中露及び NATO 加盟国以外が保有する SRBM は5,500基MRBM は350基にのぼる。
2010.06.07 Aviation Week & ST Japan juggles on <1007-060706>
 鳩山内閣が普天間基地移設問題で2006年の合意に戻った背景には、F-22 や改良型 F-15 の空中発射 ミサイルよる BMD 能力への期待もある。
 航空自衛隊は捕捉距離50哩の F-15J 120機のレーダを150哩の新型に更新すると共に、空中発射 BMDS を導入して SRBM をブースト段階で迎撃する案を検討している。
2010.05.31 Aviation Week & ST Defending Okinawa <1007-053109>
 東アジアの緊張増大に伴い米空軍は、AESA レーダを搭載している F-22 に加えて AESA レーダに換装した F-15C 4機を沖縄に派遣し、ALCM 及び弾道弾の警戒に当たらせている。
 米州兵空軍 (ANG) は4月下旬、フロリダ州兵空軍の F-15C のレーダを AESA レーダに換装して F-15C Golden Eagle に改良する計画を開始したと発表した。 また ANG は Raytheon社と AIM-120 AMRAAM を改良した空中発射迎撃システム NCADE実証試験を計画している。
2009.08 Jane's Missiles & Rockets Raytheon pushes for AMRAAM-based NCADE <0909-080020>
 AMRAAM のロケットモータを第一段にし、HAN を燃料とした液体スラスタを第二段とした空中発射迎撃ミサイル NCADE の試験は、2007年12月に AIM-9X 2発を用いて行われ成功したが、第二段に使用した HAN が兵器として使用するに は完成度が低いことが判明したため、第二段に SM-3 の固体燃料スラスタを使用することになった。 このため NCADE の第二段は SM-3 の KV より重くなった。
 NCADE の次の段階は AMRAAM にシーカを搭載した試験で、同社は既に MDA に提案書を提出していて、決定が成されれば12~18ヶ月で実施 できるという。
2009.05.18 Aviation Week & ST Ascending ascent <0906-051808>
= MDA のFY10予算に関する記事 =
 ゲーツ国防長官が ABL 及び KEI計画棚上げと MKV計画中止を表明したため、それに代わるブーストフェーズ迎撃システムが今後の課題になる。 Raytheon社が提案する NCADE や日米共同開発の SM-3 Block ⅡA 及びその地上発射型も候補になる。
 ABL は5回の迎撃試験用標的の予算を確保しており、最初の迎撃試験は9月に SRBM 標的に対し行われる。
 欧州配備用の二段推進 GBI の開発は継続される。
2008.12.15 Aviation Week & ST New juice <0902-121508a>
 Raytheon社が NCADE第二段エンジンを、SM-3 に使用していたスラスタと合わせて、固体燃料 エンジンに切り替えようとしている。 新エンジンの開発には Aerojet社と ATK社が競っている。
 MDA はブースト段階迎撃用に ABLKEI を開発しているが、Raytheon社は2013年 までに20発の NCADE を装備しこの間のギャップを埋める提案をしている。 これに対して MDA は2008年秋に$10Mを支出したが、 オバマ政権移行チームは2010年度予算でこの支出を増やそうとしている。
【註】
 今まで NCADE の第二段エンジンは、尾部に取り付けた Aerojet社製のスラスタ4個で推進し、操縦はサイドスラスタで行い、いずれのスラスタも、同じニトロ水酸化アン モニウム (HAN) を燃料として使用することになっていた。
<0902-121508b>
 2008年12月5日に行われた GMD 迎撃試験では、Kodiak から発射された射程3,000kmを模擬した標的 STS の迎撃に成功したが、この試験の目的であった Countermeasure と実目標の分別は、STS が Countermeasure を 放出できなかったため実施できなかった。 この試験は元々、2008年2月に行われるはずであったが、L-3社製のテレメータカードに不具合が見つか り延期されていた。
 次回の試験は2009年夏に、射程4,000kmの目標を模擬した標的に対し実施される。
【註】
 GMD の迎撃試験について、標的が模擬していた射程が公表されたのは初めてと思われる。 今までの試験では ICBM を模擬した標的を迎撃していたのではなかった。
2008.11 Jane's Missiles & Rockets Raytheon wins NCADE research and development deal <0901-110031>
 Raytheon社が MDAE から、NCADE 空中発射迎撃ミサイルの研究開発継続を$10Mで受注 した。
 NCADE は尾部に取り付けた Aerojet社製のスラスタ4個で推進し、操縦はサイドスラスタで行う。 いずれのスラスタ も、同じニトロ水酸化アンモニウム (HAN) を燃料として使用する。
2008.04.07 Aviation Week & ST ASAT for F-22 <0805-040714>
 NCADE (Network-Centric Airborne Defense Element) の発射試験は、NCADE 用 IR シーカを AIM-9X に搭載して行われた。 2機の F-16 がそ れぞれ1発ずつの試験弾を搭載し、胴経14吋の標的ミサイルに向け発射された。 1発目は標的の安定翼2枚を脱落させ、 2発目は標的の1ヤード以内を通過した。 次回の試験では DACS の検証が行われる。
 Boost-phase 迎撃ミサイルである NCADE は、F-22 に搭載して高度60,000ft、Mach 2 で発射すれば、低高度軌道を周回する衛星に対する ASAT として使用できるという。
2008.02 Jane's Missiles & Rockets First successful NCADE flight trial proves key technology <0803-020016>
 Raytheon視野が2007年12月上旬に NCADE (Network Centric Airborne Defense Element) の発射試験を行い成功した。 試験では NCADE 機体 に替えて AIM-9X Sidewinder のロケットモータが使用されたが、NCADE IIR シーカは標的の本体と噴射炎を分別し、本 体を追尾した。 試験では2発が1秒間隔で発射され、一発目が直撃するビデオ画像を二発目が伝送した。
 NCADE が使用するニトロ水酸化アンモニウム (HAN: Hydroxylammonium nitrate) を燃料とするロケットモータは、軸方向の 4個のノズルで推力を発生し、二段目の中央部分に配置された4個のスラスタで方向制御を行う。
2008.01 International Defnce Review First successful NCADE flight trial proves key technology <0803-010005>
 Raytheon社が12月に実施した NCADE (Network Centric Airborne Defense Element) の試験では、IIR シーカが AIM-9X Sidewinder の機体に取り付けられて行われた。 NCADE は本来 AIM-120 AMRAAM の機体を元にした二段推進ロケットを使用するが、今回は経 費削減と技術的リスク回避の意味から Sidewinder を使用した。
 試験では Orion 標的に対し約1秒間隔で2発が発射され、二発目が一発目のビデオ画像を送信した。 この試験で IIR シーカが標的の噴炎と機体を分別できることが確認された。
 HAN (Hydroxylammonium nitrate: ニトロ水酸化アンモニウム) を推進剤とする二段目ロケットの試験は2006年に Aerojet社で行われ成功している。
2007.12.10 Aviation Week&ST MDA tests boost phase missi Ie <0801-121003>
 MDA は12月3日、WSMR で NCADE (Network Centric Airborne Defense Element) の IR シー力の試験に成功 したと発表した。 試験は AIM-9X のシーカを AMRAAM に組み込み F-16 から発射して性能を確認した。
2007.12.03 MDA HP Successful missile defence intercept test takes place at White Sands Missile Range <0724-120302>
 AMRAAM の機体に AIM-9X のシーカを搭載した NCADE (Net-Centric Airborne Defense Element) の発射試 験が12月3日に WSMR で行われ成功した。 この試験はシーカの特性を確認するもので迎撃を企図していなかったが、 迎撃にも成功した。 NCADE は F-16 から発射され、標的となった Orion は WSMR 内から発射された。
 NCADE は、有人機又は UAV に搭載して各種ミサイルをブースト段階で迎撃するもので、搭載母機は発射基 地の100mileまで侵攻して発射する。
2007.12 Jane's Missile & Rockets Raytheon attributes NCADE missile trial failure to aircraft's radar lock <0802-120015>

 既報 0801-120009 (IDR 2007.12) と同文の記事

2007.12 International Defence Review Raytheon blames failure of NCADE trials on radar lock <0801-120009>
 Raytheon社が、9月に行った NCADE の発射試験に失敗したのは、重要な段階で搭載機のレーダが目標を見失ったため であることを明らかにした。 この時点でミサイルのシーカは正常に機能しており外部レーダは目標を捕捉していたが発射を取りやめた。 同社 は年内に試験を再行する。
 NCADE 計画は、1991年の湾岸戦争時に F-16 や F-15 のパイロットが弾道弾の発射を目撃しながら、追い打ちになる ため AMRAAM で撃墜できなかった経験を生かして進められている。
2007.09 International Defence Review Rocket engineers explore burning issues <0719-090010>
= 固体燃料ロケットモータの新技術に関する4頁にわたる特集記事 =
 今のところロケットモータ技術は1970年代中頃から余り進歩していない。
 今後の技術としては2パルスロケットが注目されるが、隔壁の熱遮断性能や重量増加が問題になっている。  米国ではチャンバの内圧を低下させることにより燃焼速度を落とし、再加圧して推力を再 構築する方法が考えられている。
 その他に固体燃料ロケットの性能向上技術には、防衛省の Makoto Kohga が提案する真空乾燥技術を用いた効率的な酸化剤製造法や、 HTPB の AP に代えて ADN (Almmonium Dinitramide) を用いる方法がある。
 液体燃料では AF-315E や NCADE(右図)が採用した HAN (Hydroxylammonium nitrate: NH3OHNO3) 燃料は、従来160~190秒であった液体燃料ロケットの ISP を225~240秒に向上させる。
2007.09 International Defence Review Raytheon plans for NCADE live-fire test date <0719-090005>
 Raytheon社が自社開発している NCADE の発射試験は7月2日に予定されていたが、射場のトラブルから2007年 3/四半期に延期された。 この試験で NCADE は F-16 から発射加速中の標的に向け 発射され、標的の発射炎と機体を分別する機能を確認することになっていた。  迎撃は目指していなかった。
 NCADE は当初 IIR シーカで標的の発射炎を追随し、終末段階で機体の追随に切り 替わることになっている。 安価なシステムが狙いの一つで、単価$1M以下を目指している。
2007.08.20 Aviation Week & ST Raytheon plans to flight-test ・・・ <0718-082002>
 Raytheon社は NCADE (Network-Centric Airborn Defense Element) に搭載するシーカの FT を今秋に計画している。 NCADE は発射上昇段階のミサイルに対処する二段推進の迎撃システムで、一段目には AMRAAM を 、二段目にはニトロ水酸化アンモニウムを燃料に用い、位置姿勢制御には DACS を使用する。
 第二段の地上燃焼試験は終了しており、シーカの試験は機体に AIM-9X Sidewinder を用い、F-16 から発射 する計画である。
2007.08.08 Jane's Defence Weekly NCADE approaches live-fire test <0717-080805>
 7月2日に予定されていた NCADE (Network Centeric Airborne Defense Element) の発射試験は、射場の問題 等により2007年3/四半期に延期になった。 この試験で NCADE は、発射直後を模擬した標的ミサイルに対し て F-16 から発射されるはずであった。 但し試験の目的は発射炎と機体の識別能力の確認で、標的の迎撃は 目指していなかった。
 NCADE は Raytheon社が自社開発している単価$1M以下の安価を目指すミサイル防衛用ミサイルで、同社は Reaper などの UCAV に搭載した運用を考えている。
2007.08 Jane's Missiles & Rockets Raytheon plans to test NCADE seeker <0717-080002>
 Raytheon社が NCADE のシーカ試験を7月2日に行う。 この試験では試作シーカが AIM-9X に搭載され、F-16 から標的に向け発射さ れる。 試験では、シーカが目標を捕捉したのちに照準点を発射炎から標的の本体に移動させる機能が確認さ れる。 この機能は既に HWIL 試験で確認されている。
 NCADE は二段目に重心位置に4個の位置制御用スラスタを配置しており、軸方向のスラスタと共に ニトロ水酸化アンモニウム (hydroxylammonium nitrate: NH3OHNO3) を燃料としている。 この燃料はヒドラ ジンより取り扱いが容易で、ISP もヒドラジンの230~240秒に比して250秒と高い。
 NCADE は Scud 及びその派生型を目標とし、大気圏上層または大気圏外で迎撃を 行う。 発射は、衛星、レーダ、UAV などからのキューイングで行われ、急角度で上昇する。 中期誘導はデータリンクにより行われ る。
2007.07.18 Inside Missile Defense Raytheon,Missile Defense Agency NCADE interceptor test postponed <0717-071801>
 F-16 による NCADE の発射試験が7月2日に WSMR で初めて行われたが、ミサイルシーカと機上レーダが標的 のロックを維持できなかったため、中止となった。 MDA は原因を調査中で、試験再開の時期は未定である。
 NCADE は AMRAAM の機体及び搭載機とのインターフェース並びに発射制御システムを活用した MD システムで、各種航空機から発射 が可能である。 計画は Raytheon社が2006年夏に$7Mでリスク低減の実証研究を受注し、ミサイルの推進システムとシーカ性能の強化 を研究している。
2007.07 Jane's Missiles & Rockets Raytheon moves forward with missile defence system <0716-070012>
JDW 2007.05.23 と同一記事)
2007.06.27 Jane's Defence Weekly Raytheon set to flight test NCADE interceptor <0714-062702>
 Raytheon社が NCADE (Network-Centric Airborne Defense Element) の実射試験を準備中 である。 試験は7月2日に予定されており、州兵空軍の F-16 からブースト中の標的 に向け発射される。 ただし今回の試験では迎撃は企図されていない。
 NCADE は母機とのインターフェスを含め AMRAAM を基にしているため、F-15、F-16、F/A-18、F-22、F-35 及び UAV からも発射できる。  照準は他のレーダや IRST によって行われる。 機体は AMRAAM のブースタに AIM-9X の IIR シーカと、ヒドロキ シアミンを燃料とする第二段の液体燃料エンジンを取り付け、基軸、位置、姿勢制御を行う。
 計画は2006年5月に MDA から12ヶ月間の RRE を$7Mで受注して開始され、スラスタの試験では150-lb、25秒 を実現している。
2007.05.23 Jane's Defence Weekly Raytheon moves on with missile defence system <0712-052304>
 Raytheon社が、昨年12月に NCADE (Network-Centric Airborne Defense Element) に使う第二段エンジンの 燃焼試験に成功したことを明らかにした。 NCADE は AMRAAM のロケットモータを使い、弾首部分を液体燃料ロケット エンジンと AIM-9 Sidewinder の IR シーカに代えたミサイルで、Scud や No Dong などの S/MRBM をブースト段階で迎撃する。
 NCADE は、母機との連接が AMRAAM 全く同じである。
 次の段階の試験は、2~3ヶ月以内に IR シーカを取り付けた飛行試験を行う計画である。 Raytheon社はFY-06に$8M、FY-07に$10Mの 資金を MDA から受け計画を進めている。 同社は量産単価を$1Mとしており、2011年には IOC が可能と言う。
2007.05.21 Aviation Week & ST Space-RAAM <0711-052104>
 Raytheon社は弾道ミサイルの迎撃用として、Predator B や F-22、F-35 に搭載可能な、 AIM-120 AMRAAM の二段推進型を提案中である。 単価は$1M以下を見込んでいる。
 開発計画は NCADE (Network-Centric Airborne Defense Element) と呼ばれ、各種センサからの情報により 弾道弾を発射数十秒以内に迎撃する構想である。
 ミサイルの形状及び重心は AIM-120 と同一だが、AIM-9 の IR シーカを使用し一 段目は切り離し式の固形燃料、二段目は液体燃料を使用して、150-lb以上の推力で約25秒間飛行時間を延長す ることが可能となる。 二段目は方向可変式排気ノズルにより高度100,000呎以上で高旋回が 可能である。 同社は液体燃料ロケットモータの燃焼試験を昨年12月に行い、NCADE シーカは2基を試作して今年の夏に AIM-9 を使用して WSMR で試験を行う。
 一方、イスラエルも翼端長85呎の HeronⅡ UAV に、ブースト段 階迎撃用の Derby BVRAAM の改良型と、移動式弾道弾発射機攻撃用に Python AAM 改良型を各1発搭載して飛行試験を行っている模様である。
2006.07 International Defence Review Raytheon wins US missile defence development work <0614-070002>
 Raytheon社が NCADE (Network-Centric Airborne Defense Element) の12ヶ月間研究を$7Mで受注した。
 NCADE はブースト段階及び上昇段階の弾道弾を迎撃するシステムで、現有のミサイルやインフラを利用し、 即入手可能なシステムを目指している。
(関連記事 JDW 2006.05.31)
【註:】
 NCADE とは AMRAAM の弾頭を取り外して二段推進にし、AIM-9X の IR シーカを搭載するシステムで ある。
2006.06.12 Aviation Week & ST Cruise control <0613-061205>
 米空軍は6月5日~16日に、F-22 による CM 要撃訓練をアラスカで行っている。 空軍は今までシミュレータ による CM 迎撃訓練を実施してきた。 F-22 は CM を早期に探知追随可能な AESA レーダと 双方向データリンク装備の AIM-120C-7 AMRAAM を搭載する。 AIM-120C-7 は開発最終段階にあり、運用評価試験は今後約6ヶ月 続けられる。
 一方 Raytheon社は、AMRAAM の最新型である NCADE (Network Centric Airborne Defense Element) を発表 している。 NCADE は二段推進で、改善型 AIM-9 のシーカを搭載して、 ブースト段階の弾道ミサイルと巡航ミサイルに対処可能とされている。
(関連記事 JDW 2006.05.31)
2006.05.31 Jane's Defence Weekly New options enter race for boost-phase intercept weapon <0612-053102>
 MDA が高価な KEI ABL に代わる、安価な boost-phase 迎撃システ ムの検討を行っている。 候補には空中発射の PAC-3 又は THAAD と、AMRAAM を改造したシステムが提案されており、2006年後半に 方式決定を行う。 開発への移行を決するのはFY-08になる模様である。
空中発射 PAC-3/THAAD
 MDA が1年以上検討を行っており、検討の第一段階は既に完了している。
AMRAAM 改
 AMRAAM の弾頭を取り外して二段推進にし、AIM-9X の IR シーカを搭載する。  システムは NCADE (Network-Centric Airborne Defense Element) と呼ばれている。