2009年以前の SMD に関する記事

年 月 日
出   典
標     題
要         旨
2009.12 Jane's Missiles & Rockets Japanese Aegis destroyer makes interception of separating target <1002-120016>
 護衛艦 みょうこう が10月28日に、SM-3 Block TA による弾頭分離式弾道弾標的の迎撃に 成功した。 これは Aegis システムによる20回目迎撃成功になる。
 この試験には米艦2隻も参加して標的の追随及び模擬戦闘を実施したが、CG-70 Lake Erie は次世代 Aegis BMD である BMD 4.0.1 を装 備していた。 BMD 4.0.1 は2011年配備の計画である。
2009.11.04 Jane's Defence Weekly Japan advances BMD project with SM-3 interception <0912-110402>
 2008年11月20日に ちょうかい が迎撃に失敗して一年後になる10月28日に、みょうこう が迎撃に成功して雪辱を果たした。
 JFTM-3 の成功により BMD 能力が確認された艦船は、日本が3隻、米国が19隻の合わせて22隻 になる。
2009.10.28 Yahoo 時事通信記事

「 SM3 の発射試験成功=海自イージス艦『みょうこう』−ハワイ沖」

<0911-102802>
 護衛艦 みょうこう が28日、SM-3 の発射試験で標的の迎撃に成功した。 試験では Kawai島から同日午後1時 (現地時間27日午後6時)に発射された標的弾を数百`沖合で探知し、発射4分後に SM-3 を発射して大気圏外で撃ち落とした。
 試験費用は米側に支払うデータ解析費などを含め約63億円である。
2009.10.28 MDA Link Japan/U.S. missile defense flight test successful <0911-102801>
 28日に護衛艦 みうこう が我が国3回目となる SM-3 Block TA による迎撃試験 (JFTM-3 ) を実施し、弾頭分離型 MRBM 標的の迎撃に成功した。 標的は現地時間の06:00頃発射され、06:04頃 みうこう が SM-3 Block TA を発射した。 その約3分後に洋上約100哩で迎撃した。
 みうこう は帰国前に SM-3 Block TA の補充弾を搭載する。
2009.10.27 Yahoo 時事通信記事

「弾頭部の装置に不具合=イージス艦の迎撃失敗−防衛省」

<0911-102701>
 防衛省は27日、ちょうかい が昨年11月、SM-3 による迎撃に失敗した原因について、DACS の一部が正常に 作動しなかったためとする日米合同の調査結果を公表した。
 同省によると、ミサイルが弾頭部を放出後、DACS のバルブなどに不具合が発生し、すぐに正常に戻ったが、別の部位が正常に作動せず、迎撃数 秒前に標的を見失った。
2009.10 International Defence Review GTS supports open-architecture Aegis modernisation <0911-100041>
 バージニアの GTS社が Aegis システムをオープンアーキテクチャー (OA) 化する CPS を受注した。
 CPS Blade Center はサーバブレード2枚とネットワーク切り替えブレード6枚の計8枚のブレードで構成され、それぞれ 64ビット32GBのメモリを内蔵する。
2009.09.15 Yahoo 時事通信記事

「ミサイル部品に不具合=イージス艦、迎撃失敗で海幕長」

<0910-091501>
 海上幕僚長が15日、昨年11月に護衛艦 ちょうかい が迎撃試験に失敗したのは軌道などを制御する部品(註: SDACS のことか?)の不具合が原因と推定されると話した。
 海幕長は、設計や製造工程に原因はなく飛翔中で偶発的な不具合が生じた極めてまれなケースとした。
2009.09 Jane's Missiles & Rockets SM-3 Block TB cleared to begin flight-tests <0910-090012>
 SM-3 BlockTB は最終設計審査 (CDR) を完了し、2010年に最初の発射試験が行われるこ とになった。 BlockTB は二色 IR シーカを搭載することにより遠距離捕捉とと識別能力が向上し、SDACSTDCAS に換装することで飛行制御の柔軟性が向上する。
 日米が共同開発している Block UA は、2012年に発射試験が開始され、2015年に量産が開 始される。
2009.08.05 Jane's Defence Weekly US Aegis BMD system achieves trial success <0910-080506>
 7月30日に米海軍の駆逐艦 HopperSRBM 標的の迎撃に成功した。 これは2度の迎撃失敗に続く成功で あった。 この試験で Hopper は Aegis BMD 3.6.11 ソフトを使用したが、一緒に試験に参加した Lake Erie は、複数目標や対抗 手段に対応した新しいソフトである Aegis BMD 4.0.1 を用いた模擬戦闘を行った。
 次回の迎撃試験は10月か11月に複数進入目標に対して実施される。
2009.08.04 Yahoo ロイタ通信記事

「米 MD 計画、開発費が当初より7億ドル増加へ=米海軍高官」

<0909-080401>
 米海軍の Aegis BMD 計画責任者が3日、SM-3 Block UA について、国防総省が MKV 計画の中止 を決定したため、開発費が当初よりも$700M増え$3.1Bになるとの見通しを示した。
2009.07.31 MDA Link Aegis Ballistic Missile Defense test successful <0908-073104>
 米海軍の Aegis BMD 実装艦である DDG-70 Hopper に対する評価試験 Stellar Avenger が行われ、7月30日に SRBM 標的の迎撃に成功した。 試験では CG-70 Lake Erie と DDG-77 O'Kane も参加し、Hopper と共に標的の捕捉追随 を行った。 SM-3 Block TA は発射約2分後に高度100哩で標的を撃墜した。
 HopperAegis BMD 4.0.1 を装備していたが、この試験に続いて新バーションの Aegis BMD の評価も行われ た。 Lake Erie による SM-3 Block TB の発射試験は2010年後半に行われるが、Lake Erie は新バーションの Aegis BMD による SM-3 Block TB の模擬射撃を実施した。
2009.07.22 Jane's Defence Weekly SM-3 Block TB complets design review <0911-072207>
 SM-3 Block TB2010年の初発射試験に向け、最終設計審査 (CDR) を 完了した。
 SM-3 Block TB は二色 IIR シーカと改良型信号処理装置により捕捉距離と識別能力か向上するほか、 TDACS により飛行制御の柔軟性が向上しコストも低減する。
2009.07.20 Aviation Week & ST Plugging the gaps <0909-072006>
 米 MDA が弾道弾を最高点到達前に撃墜する検討を進めている。
MQ-9 Reaper/MTS-B
 DSPSBIRS 衛星は雲や塵の影響で発射初期の弾道弾を捕捉し辛いため UAV で捕捉 することを検討している。
 4月7日に行われた Arrow 2 の迎撃試験で MQ-9 Reaper に搭載した MTS-B が、スタンドオフ距離 からの捕捉追随に成功した。
小型 KV SM-3
 発射を早期に探知し、より高速な迎撃弾を発射することで発射初期の迎撃を目指す検討も行われている。 MDA は MKV の開発で得た小型 KV 技術を生かし、SM-3 Block TB または Block UA に小型 KV を搭載する検討を行っている。
【註】
 MTS は Raytheon社製の Predator/Reaper の機首下に搭載する EO/IR ターレットセンサで、Predator用が MTS-A、Reaper用が MTS-B と呼ばれる。
【関連記事:0710-040007 (IDR 2007.04)】
2009.06.29 Aviation Week & ST Interceptor expansion <0908-062911>
= SM-3 Block T の今後に関する記事 =
Block TA の追加試験
 2008年11月20日に ちょうかい が迎撃に失敗したのを受け、7月に追加試験を行う。 次回の試験は みょうこう の Aegis 改良が7月に完了するのを受け秋に実施される。
IRBM 迎撃試験
 今年予定されていた IRBM 迎撃試験は来春に延期された。 IRBM 迎撃では AN/TPY-2 の捕捉諸元で SM-3 を発射し、終末段階で Aegis レーダに誘導を切り替える。
Block TB
 MDA は、敵弾道弾のブースタ燃焼終了から軌道最高点到達までの間を上昇段階 (Ascent Phase) と呼び、 この段階における迎撃を重視しだした。
 Block TB は二色 IR センサ、推力可変位置姿勢制御装置 (TDACS) を搭載する。
【註】
 この記事で AW&ST誌は ちょうかい 及び みょうこう を Aegis 巡洋艦と呼んでいる。 海自がそのように呼び出したか否かは不明。
2009.05 International Defence Review Setting higher standards: missile line takes aim at new targets <0907-050040>
= SM-3 に関する5頁にわたる特集記事 =
Standard Missile の開発史
 1963年10月に Tartar、Terrier、Talos、いわゆる 3T の後継として、SM-1(MR)、SM-1(ER) の開発を開始し、ER は 1967年、MR は1968年に IOC になった。 SM-2 BlockVFRP は1988年6月に開始さ れた。
SM-2 BlockVA/B
 BlockVA の FRP は1992年2月、BlockVB の FRP は1996年9月に行われ、現在 A/B が並行して生産されている。
SM-2 BlockVC
 低価格 TVC 付きブースタと2パルスロケットを使用し、ASCM に使用
SM-2 BlockW
 Aegis Extended Range として1987年に開発を開始し、1995年に LRIP に入ったが、LRIP 段階より先に進まなか った。 SM-2 BlockWA は TBMD の一翼を担うはずであったが2001年に計画が中止され、現有の BlockWA は信管とオートパイロットが改良され、近距離 TBMD に使用さ れている。
SM-3 Block TB
SM-3 Block UA
SM-6
 SM-2 BlockWA の機体に AIM-120 AMRAAM のシーカを搭載したもので、長射程で有人機、回転翼機、UAV、ASCM などの撃墜を狙っている。 初発射試験は2008年6月に 行われ、次回は2009年中頃、洋上発射は2010年中頃に行われる。
2009.05 Jane's Missiles & Rockets USN certifies latest Aegis BMD variant <0907-050012>
 最新版の Aegis BMD が米海軍の認証を受けた。 現在 Aegis BMD 3.6 が18隻の米艦と 2隻の日本艦に装備されているが、2009年6月から Aegis BMD 3.6.1 が17隻の米艦に装備され。 Aegis BMD 3.6.1 を装備した CG-70 Lake Erie は2008年6月に SM-2 Block W 2発で弾道弾の迎撃に成功している。
 Lake Erie は現在、SM-3 Block TB の導入に備えて新版の Aegis BMD に切り替えている。
2009.04.13 Aviation Week & ST Failure and fallout <0905-041307>
 4月5日に行われた Taepo Dong-2 の発射試験は失敗したが、その48時間後に米国防総省がミサイル防衛予算を$1.4B削減 するとしたことに対し、ミサイル防衛の支持者達は反発を強めている。 ミサイル防衛関連予算はここ数年$10B程度を維持していた。
 ゲーツ国防長官は THAAD と SM-3 予算に$700Mを増額すると共に、BMD 能力を付与した Aegis 艦を6隻増やすため$200Mを支出するとしている。 また、MKV 及び ABL の2機目は中止になったが KEI は継続される。 OBV の配備は、当初計画の40基に対し 、30基(アラスカに26基、カリフォルニアに4基)に縮小される。
2009.04.07 Yahoo 読売新聞記事

「米、ミサイル防衛でイージス艦拡充へ…F22 は生産中止」

<0905-040704>
 ゲーツ米国防長官が6日、F-22 の生産を中止すると表明した。 一方ミサイル防衛については、ならず者国家と戦域ミサイルの 脅威に焦点をあてて再構築し、SM-3 と THAAD に予算を傾斜配分すると共に、Aegis 艦6隻を新たに BMD に改修し、27隻態勢に拡充すると 述べた。
2009.01.09 Yahoo 韓国聯合ニュース記事

「米海軍が MD艦を太平洋集中配置、北朝鮮ミサイル備え」

<0902-010902>
 8日付けの Defense News によると、米海軍は BMD 能力を備えたイージス艦18隻のうち16隻を太平洋地域に集中的に配置している。 こうした 配置は、この計画が当初、北朝鮮からの攻撃に備え推進されたためだとしている。
 米海軍は、3隻の巡洋艦と15隻の駆逐艦に BMD能力を持たせるよう改良している。
2009.01.07 Jane's Defence Weekly Standard Missile 3: the spear of Aegis Ballistic Missile Defense <0902-010706>
SM-3 Block TA
 現在装備している基本型で、標的との衝突エネルギーは130MJ(10tトラックが966km/hで衝突する衝撃)になる。
SM-3 Block TB
 シーカを二波長 IR に、SDACSTDACS に替えた改良型で、2010年3/四半期に発射試験を開始し、 2011年に装備化する。
SM-3 Block UA
 日米で共同開発している21吋径型で、2015年に装備化する。
SM-3 Block UB
 弾頭を MKV にする。
【関連記事:0615-060016 (JMR 2006.06)】
2009.01.07 Jane's Defence Weekly Aiming high <0902-010705>
= SMD の歩みに関する5頁にわたる特集記事 =
 米 MDA は Aegis BMD を更に拡大して、ICBM の迎撃を狙おうとしている。
2008年末までの SMD 迎撃試験結果
2009.01 Jane's Missiles & Rockets SM-3 fails to intercept target in Japanese BMD test <0903-010005>
 11月20日に海上自衛隊の ちょうかい が SM-3 Block 1A による迎撃試験 JFTM-2 を行ったが迎撃に失敗した。  ちょうかい の Aegis Weapon System は Baseline 3.6 に改良されている。
 Baseline 3.6 に Terminal Phase 迎撃能力を付加した Baseline 3.6.1 は11月に性能が確認され、米海軍の BMD 艦に 装備されつつある。
2008.11.20 Yahoo 毎日新聞記事

イージス艦、迎撃ミサイル・・・

<0812-112001>
 19日16:21(日本時間20日)、ちょうかい が SM-3 の実射を実施したが、着弾数秒前に標的を見失い迎撃に失敗 した。 防衛省によると、Kawai 島から米海軍が発射した標的を ちょうかい が探知し、3分後に発射された SM-3 は高度100km以上の大気圏外ま で順調に誘導されたが、最終段階で弾頭が標的を見失い、迎撃に失敗した。 米製の弾頭に問題が発生した可能性があるという。
 試験費用は約62億円で、ちょうかい の改造費用は約247億円である。 来年度以降、別の2隻のイージス艦の試験も予定されている。
2008.11.19 MDA Link Japan/U.S. missile defense flight test completed <0812-111903>
 19日(日本時間20日)に海上自衛隊の ちょうかい による日本として二度目の迎撃試験 JFTM-2 が行われ、 標的の捕捉からミサイルの発射まで、クルーの手順は完璧であったが迎撃には失敗した。
 標的は16:21に Kawai島から発射され、ちょうかい は16:24に SM-3 Block TA を発射したが、約2分後に迎撃に失敗した。
 ちょうかい はこの後追加の SM-3 Block TA(複数)を搭載して帰国する。
【註】
 実働艦による SM-3 の迎撃試験は、11月1日に米第3艦隊の駆逐艦2隻が行った射撃(0812-110101 MDA Link 2008.11.01 )を含め4回目になる が、そのうち迎撃に成功したのは2回だけで、今回を含め2回は失敗している。
2008.11.17 Aviation Week & ST Ship shape <0812-111715>
 オランダデンマークSM-3 の導入を検討している。 いずれも Smart-L D-band レーダを装備するフリゲート艦に搭載しようとしている。
 米国はこのほかに、豪海軍AWD 駆逐艦や独海軍の F124 Sachsen 級駆逐艦への搭載も働 きかけている。
 イスラエルには米議会が、地上発射型 SM-3 を売り込もうとしているが、同国は Arrow 3 を 目指している。 イスラエル海軍には SM-3 を艦載する意向はない。 同海軍は射程80kmの Barak-8 を EL/M-2248 レーダと組み合わせて Sa'ar 級 コルベット艦に装備する計画で、早晩発射試験が行われる。
2008.11.12 Jane's Defence Weekly USN destroyers carry out SM-3 operational firing <0812-111206>
 米第3艦隊の駆逐艦2隻が11月3日に SM-3 による迎撃実射を行い、1隻が迎撃に成功したものの、1隻は不成功であった。  この結果 Aegis BMD は19回の迎撃で16回成功したことになった。
 米海軍は2009年までに巡洋艦3隻駆逐艦15隻が迎撃実射を行う計画である。
2008.11.10 Aviation Week & ST Missile defense update <0812-111004>
 米海軍駆逐艦 Paul Hamilton が11月1日、SM-3 による SRBM 標的の迎撃に成功した。 いままでの迎撃試験は試験設備で行ったが、今 回は実動艦による初の迎撃成功である。 ただし Hopper迎撃に失敗した。
 この試験には今月末に迎撃試験を行う海自の ちょうかい も参加し、標的及び迎撃機の追随に成功した。
2008.11.01 MDA Link Navy intercepts ballistic missile target in Fleet Exercise Pacific Blitz <0812-110101>
 米第3艦隊所属艦で真珠湾を母港とする DDG-60 Paul Hamilton と DDG-70 Hopper が、'Fleet Exercise Pacific Blitz' 演習の一環として、11月1日に SRBM の迎撃訓練射撃を行った。 この射撃で Paul Hamilton迎撃に成功したものの、 Hopper の発射した SM-3 は正常に飛行したものの、標的の迎撃はできなかった
 この結果 Aegis BMD の迎撃成功率は通算で、16/19となった。
2008.10 International Defence Review USN Aegis OA Weapon System goes live <0811-100033>
 Lockheed Martin社が2009年2月の引き渡しを前にした8月下旬に、Aegis 巡洋艦 Bunker HillOAWS の初期試験を完了した。  これは Aegis COTS Refresh 2 と呼ばれる計画で、Aegis のハード/ソフトを COTS 品に切り替えて性能向上を図 るもので、今後10年間に22隻の Aegis 巡洋艦の改良を行う。
 次いで2012年には COTS Refresh 3 と呼ばれる近代化改修が、Aegis 駆逐艦62隻に施される。
2008.09 International Defence Review Advanced material SM-3 <0810-090034>
 Southern Research社が米海軍から$10Mで、SM-3 用の耐熱素材の開発を受注した。
2008.08.18 Aviation Week & ST Ship suitable <0810-081303>
 MKV では DACS液体燃料を使用しているが、SM-3 Block U で弾頭に MKV を使用するとなると、艦載システムの厳格な要求から固体燃料 DACS にしなければならなくなるため MDAS が検討を進めている。
 これについてそれぞれ異なる方式の MKV を提案している Lockheed Martin社と Raytheon社の関係者は、海軍が要求基準を下げると見ている。
2008.07 International Defence Review USN's trtminal hit <0808-070005>
 米海軍が6月5日、2発の改良型 SM-2 Block W による迎撃試験に成功した。 この結果を受け8月か9月から Aegis BMD 3.6.1 が全艦隊にインストールされる。
 このソフトは終末段階 BMD である NTST BMD 用のものであるが、SM-3 にも適用される。
2008.06.13 MDA Link Successful missile defense dual-target tracking exercise completed <0807-061301>
 Kauai島沖で CG-70 Lake Erie が、ほぼ同時に発射された2発の MRBM 標的の捕捉追随と、SM-3 Block TA 2発 による模擬迎撃に成功した。
 この試験には THAAD の AN/TPY-2 X-band レーダ2基も参加して目標の捕捉追随を行い、取得データを operational communication link を通じて Aegis BMD へ送信した。
2008.05.03 読売新聞

 朝刊一面

多弾頭米が導入、共同開発の・・・ <0806-050301>
 日米が共同開発中の SM-3 改良型 について、米国が多弾頭に方針転換していたことを、日米関係筋が2日に明らかに した。 多弾頭型への変更は昨年5月、米下院軍事委員会が日本の同意を条件に承認したため、今回の同意で米国による多弾頭型の開発は本格的に進むことになる。 当初、 多弾頭への方針転換について日本は、
 @ SM-3 Block UA の2014年の開発完了が遅れ、開発費も膨らむ
 A 北朝鮮が多弾頭型の弾道ミサイルを持っていない
ことを理由に拒否していたが、米国の単独計画で進めれば、日本が資金面で追加負担を強いられることは当面なく、単弾頭型 SM-3 Block UA の共 同開発に遅れが生じない見通しもたったため、米国の方針か転換を了承した。
【註】
 MKV 弾頭型 SM-3 は MEP (Multiple Engagement Interceptor) と呼ばれ、FY-08予算で$63Mを全額が削除されていた。
 MEP は2006年に Raytheon社が提案した SM-3 に多数の小型弾頭を搭載する MKV の構想で、MDA は当初の Lckheed Martin社案と2種類を開発する方針であった。
【関連記事:0724-110801 (IP 2007.11.08)】
2008.03 International Defence Review Bunker Hill heralds USN's Agis CMP plan <0805-030009>
 CMP (Cruiser Modernization Program) 改修を最初に受ける Bunker Hill が2月に San Diego に入港した。 CMP は 22隻の巡洋艦全てに実施され、SPQ-9A 射統レーダが SPQ-9B に、砲が Mk 45 Mod 4 に、Phalanx が Block 1B に換装され、Mk 41 VLS が ESSM の射撃が可能なように改修される。 また COTS Referesh 2 も実施されて オープンアーキテクチャが採用され、ディスプレも新型になる。 引き渡しは2009年2月になる。
 2012年に配備が始まる COTS Referesh 3 では Aegis MSP (Multimission Signal Processor) パッケージが取 り付けられ、Aegis 4.0.1 計画に基づく BSP (BMD Signal Processor) も採用される。 Aegis 4.01.1 では SM-2 Block W を用いた termial phase 迎撃も行われる。 計画通り行くと62隻の駆逐艦と15隻の巡洋艦が BMD 能力を持つようになり、BMD 能 力を持たないのは最初に CMP 改修を行う7隻の巡洋艦だけになる。
2008.02.27 Jane's Defence Weekly Shootdown of US satellite raises ASAT concerns <0804-022701>
 米国が2月20日に故障した情報収集衛星を SM-3 で撃墜したが、これに対して ASAT 実験ではとの疑念がでている。 米国は有害なヒドラジン が落下するのを防止するためタンクを破壊したと言っているが、軍事科学の専門家は、撃墜しなくても衛星の再突入時にタンクは壊れてしまい、ヒドラ ジンが地上に散布されることはないと見ている。
2008.02.25 Aviation Week & ST Ambiguous intercept <0804-022504>
= SM-3 による衛星迎撃とその反響に関する記事 =
 SM-3 が弾道弾を迎撃する高度は約60nmであるのに対し、衛星の迎撃は高度133nmで行われた。 このための改造を施 した3発の SM-3 が衛星迎撃のため準備された。
2008.02.22 Yahoo 時事通信記事

「衛星タンクに命中、高度技・・・」

<0803-022201>
 米統合参謀本部副議長が21日、偵察衛星の撃墜について、有害物質ヒドラジンが入った燃料タンクにミサイルが命中した可能性が高いことを 明らかにした。
 ミサイル命中後に火の玉と蒸気雲が確認されたが、ミサイルには火薬などの爆発物は装てんされていなかったことから、ヒドラジンは恐らく燃焼したという。
2008.02.21 Yahoo 時事通信記事

制御不能の衛星を撃墜、イ・・・

<0803-022101>
 米国防総省が20日、制御不能に陥っていた偵察衛星を迎撃ミサイルによって撃墜したと発表した。 Lake ErieSM-3 に改良を加えたミサイルを1発発射し、太平洋上空247kmの大気圏外で衛星を破壊した。 これで米軍は事実 上 ASAT を使用したことになる。
2008.02.18 Aviation Week & ST In the crosshairs <0804-021803>
 米海軍は、NRO (National Reconnaissance Organization) が打ち上げたのちに制御不能になった情報収集衛星の撃墜のため、 特別に改修された SM-3 を3発用意している。 この衛星には有害なヒドラジンを1,000-lb収納した燃料タンクが搭載されている。
 衛星の撃墜が大気圏に近い場所で行われた場合、破片の50%以上が10〜15時間以内に、残りの大部分も1ヶ月以内に地上に落下する。
【関連記事:0803-020405 (AW&ST 2008.02.04)】
2008.02.15 Yahoo 時事通信記事

「米軍、落下衛星の撃墜を計・・・」

<0803-021501>
 米 MSNBC テレビなどが14日、制御不能のため3月初めにも落下すると予想される偵察衛星に ついて、国防総省がミサイルで撃墜する計画を検討していると報じた。 米海軍は太平洋上の艦艇から2、3発のミサイル を発射し、偵察衛星を破砕する方法を考えているという。
 問題の軍事衛星は2006年12月に打ち上げられたが、その直後に電力が途絶し、制御不能に陥った。
2008.02 Jane's Missiles & Rockets Japan scores first Aegis Ballistic Missile kill from Kongou <0803-020011>
 2007年12月17日(日本時間18日)に海上自衛隊の こんごう が弾道弾標的の迎撃に成功した。 この試験 (JFTM-1: Japan Flight Test Mission-1) で こんごう は、米海軍と目標追随情報を衛星経由で交換した。
 この試験では米海軍の Lake Erie も模擬戦闘を行うと共に、Kauai 島にいた THAAD 試験隊との情報交換も行った。
2008.01.23 Jane's Defence Weekly US plans three Aegis BMD tests <0803-012304>
 米 MDA は2008年に3回の Aegis BMD 試験を予定している。 1回目は終末段階 SRBM の迎撃、2回目は TADIL (Tactical Datalink) を用いた射撃、3回目は海上自衛隊による迎撃試験である。
 米海軍は現在18隻の駆逐艦を Aegis BMD 仕様にする計画で、海上自衛隊は4隻の改修を計画している。
2008.01.02 Jane's Defence Weekly Japanese destroyer scores hit during SM-3 test <0802-010205>
 海上自衛隊の9,485t護衛艦 こんごう が、12月17日に SM-3 Block 1A を使って MRBM 標的の迎撃を行った。 迎撃は太平洋上 161km以上で行われた。 試験では米海軍の施設と衛星を介して追随情報を交換し、BMD に於ける両国の インターオペラビリティを確認した。
 こんごう級護衛艦に装備された Aegis BMD Block W は、2007年3月15日に就役した あたご 及び2008年3月に就役する10,000t級護衛艦 2隻にも装備される。
2008.01 Jane's Missiles & Rockets US Navy engages ballistic missile salvo <0802-010008>
 11月6日に Lake Erie2発の弾道弾標的の同時迎撃に成功した。 FTM-13 は Scud を模した 弾頭非分離標的を、Kauai 島から400km離れた洋上の高度160km以上で迎撃した。
 この試験には護衛艦 こんごう も参加し、Aegis BMD 3.6 により両目標に対する模擬戦闘を実施した。 更に11月15日に こんごう は、12月中旬に予定されている米軍以外で初となる迎撃試験に向け、弾道弾標的の捕捉追随訓練を実施した。
2007.12.24 Aviation Week & ST Japan tests Aegis ABM ststem <0802-122402>
 海上自衛隊の こんごうが、12月17日に No Dong を模擬した標的の迎撃に成功した。 この結果、11月に東京に配備された PAC-3 発射機2基 と共に、BMD の多層システムを整えることになった。
 この試験では UP-3C に搭載された AIRBOSS も二度目となる目標の捕捉追随に成功した。 AIRBOSS はブースト段階の目標を捕捉追随する IR 装置で、標的には SM-3 を使用した。
2007.12.18 Yahoo 時事通信記事

「海自イージス艦、SM3 発射・・・」

<0801-121801>
 防衛省は18日、こんごう がハワイ沖で17日午後(日本時間18日午前)に SM-3 の発射試験を実施、 迎撃に成功したと発表した。 SM-3 の搭載及び、発射は米国以外では初めてになる。
 SM-3 は標的ミサイルを大気圏外で迎撃した。
2007.12.17 MDA Link Japan/U.S. missile defense flight test successful <0801-121701>
 17日にハワイ Kauai 島沖で海上自衛隊の DDG-173 こんごう による迎撃試験 (JFTM-1) が行われ、 標的ミサイルの撃墜に成功した。 これは米国以外の国による初の迎撃である。
 標的は現地時間の12:05に発射され、12:08に こんごうSM-3 Block TA を発射した。 その約 3分後に SM-3 Block TA は、太平洋上約100nm上空で標的を撃墜した。
2007.12.03 Aviation Week & ST Aegis road map <0801-120308>
 米国の BMD システムは、Block 2004 を皮切りに2年ごとに能力強化が図られる。
Aegis BMD 3.6  Block 2004 を構成する Aegis BMD 3.6 では、7隻の SM-3 搭載艦(巡洋艦3隻、駆逐艦4隻)と9隻の LRST (Long-Range Surveillance and Tracking) 搭載駆逐艦、計16隻を整備。
SBT (Sea-Based Terminal)
 当面は Aegis BMD 3.6 と SM-2 Block W で終末軌道の弾道弾を迎撃する。 米海軍は Aegis BMD 5.1 で射撃する SBT の RfI を2007年3月に 発簡した。 Lockheed Martin社は PAC-3 の艦載を提案。
Aegis BMD 4.0  Block 2006/2008 を構成する Aegis BMD 4.0 は、3.6 の launch-on-remote に代わり、迎撃戦闘の全てをデータリンクを介して行える engage-on-remote 機能を持つ。
Aegis BMD 5.0/5.1  Block 2010/2012/2014 となる Aegis BMD 5.0/5.1 では SM-3 Block UA を使用する。 SM-3 Block UA は同径21吋 で大型の KV を搭載するため広い視野角が得られ、限定的ながら IRBM の迎撃能力を持つ。
2007.11.12 Aviation Week & ST Sea-Based missile intercepts <0724-111204>
 MDA は11月6日に Lake Erie による迎撃試験を行い、2発の標的を2発の SM-3 Block 1A により高度 100nmの太平洋上で同時に破壊した。
 今回の試験には こんごう が参加し、2発の標的を捕捉追随し、模擬迎撃戦闘を行った。
2007.11.12 Inside the Navy Aegis successfully shoots down dual missile for first time <0723-111204>
 10月26日に Aegis BMD 発射試験 FTM-13 がハワイ PRRF で行われ、初めて斉射により2 目標大気圏外で同時迎撃した。 試験は夕刻に打ち上げた標的2発に対し2分後に Lake Erie から2発の SM-3 を発射して、高度100km、距離250nmで同時に迎撃した。 実戦状況を想定して、標的の発射 は Lake Erie に知らされていなかった。
 試験には日本から こんごう が参加して、模擬迎撃戦闘を行った。 FY-08の3/四期に行われる次回試験の FTM-14 は、IRBM を標的として戦術情報リンクを用いた迎撃を行う。
2007.11.08 Inside the Pentagon Appropriators zero out funding for SM-3 Kill Vehicle variant <0724-110801>
 米上下院は、MDA が FY-08要求していた SM-3 の MKV である MEP (Multiple Engagement Interceptor) の予算$63Mを全額削除した。
 MEP は昨年 Raytheon社が提案した SM-3 に多数の小型弾頭を搭載する MKV の構想で、MDA は当初の Lckheed Martin社案と2種類を 開発する方針であった。
2007.11.08 Yahoo 時事通信記事

「連続ミサイル迎撃実験に成・・・」

<0722-110801>
 米 MDA が7日、ハワイ沖で6日夜に SMD の迎撃実験に成功したと発表した。 今回は2発 の標的を2分間隔で迎撃した。 SMD の実験成功は通算で11回となった。
 今回の実験には、12月に米軍との合同迎撃実験を予定している海上自衛隊の こんごう も参加して 標的の追跡などを行った。
2007.11.06 MDA HP Sea-based Missile Defense "hit to kill" intercept achieved <0722-110601>
 SMD FTM-13 (Flight Test Standard Missile-13) が6日に行われ、Lake Erie から発射された2発の SM-3 Block TA が2発の非分離型標的を高度100nm以上の大気圏外で迎撃した。 Lake Erie 3.6 Aegis BMD weapon system を装備している。
 この試験には年末に迎撃試験を予定している 3.6 Aegis BMD を装備している こんごう も事前訓練 として参加し、標的の捕捉追随を行った。
2007.10.15 Defense News Improving Aegis <0722-101509>
 米海軍は現在16隻の Aegis BMD 艦が就役しており、2009年までに更に2隻完成する 。 18隻の Aegis 艦のうち、駆逐艦は15隻は駆逐艦、3隻が巡洋艦である。 しかしながら MDA 高官は増大するイランの脅威に対処す るため、少なくとも更に巡洋艦2隻を BMD 艦に追加改修する必要があると述べた。
 海軍は2012年から大規模 Aegis 近代化計画を行い、保有する62隻の駆逐艦と22隻の巡洋艦の全てのコンピュ ータを近代化する。 迎撃ミサイル搭載艦の総数は未定である。 また S/W の改善では、現在 Aegis BMD 3.6 計画が進行中で、2010年までには Aegis BMD 4.0.1 計画を完了する。
2007.08 International Defence Review International Aegis trials mark new maturity <0718-080005>
 6月中旬に行われた Aegis BMD の迎撃試験は、初の3ヶ国合同試験となった。 試験に参加したのは米海軍 の Arleigh Burke 級駆逐艦 Gridley のほか、ノルウェー海軍の Fridtjof Nansen 級フリゲートの一番艦及びスペイン海軍の Alvaro de Bazan 級フリゲート Mendez Nunez で 、それぞれ SPY-1D(V)SPY-1FSPY-1D と別々のレーダ を搭載していた。
 Lockheed Martin社によると SPY-1F は捕捉距離が短いが、シースキミングミサイルに対しては SPY-1D と同程度の 性能を実証している。
2007.08 Jane's Missiles & Rockets Aegis-launched SM-3 destroyers separating target <0717-080014>
 Aegis 駆逐艦による初の迎撃試験 FTM-12 が6月22日に SM-3 Block TA を用いて行われ成功した。 SM-3 を発射した駆逐艦 Decatur (DDG-73) には Aegis BMD 3.6 が装備されている。 米海軍は2006年8月 に Aegis BMD 3.6 と SM-3 Block TA を実戦配備している。
 この試験には Aegis 巡洋艦 Port Royal (CG-73) とスペイン海軍の F-104 フリゲートのほかに、THAAD レ ーダも参加し、THAAD レーダは捕捉した目標情報を Port Royal に送った。
2007.07.09 Defense News US ship hits BMD target <0717-070906>
 Aegis 駆逐艦による初の迎撃試験が7月22日にハワイ洋上で行われ、SM-3 は高度 100哩で弾頭分離式の標的の迎撃に成功した。 10回の試験発射で8回成功している Aegis BMD の試験は、 2002年以降これまでは全て巡洋艦を使用している。
 今回の試験では、初めて THAAD X-band レーダの目標情報を駆逐艦に送りSM-3 を発射した。
2007.06.22 MDA HP Sea-Based Mssile Defense 'hit to kill' intercept achived <0713-062201>
 MDA と米海軍は Aegis BMD による11回目の迎撃試験 FTM-12 (Flight Test Standard Missile-12) を行い、 9回目となる迎撃成功を収めた。 試験では SM-3 Block TA が、初めて Aegis 駆逐艦である DDG-73 Decatur から発射された。
 MRBM を模擬した弾頭分離型標的が発射された約4分後に SM-3 が Kauai 島から発射され、その約2分後に Kauai 島沖250nm、高度100nm以上で迎撃した。 Decatur には Aegis BMD 3.6 が装備されている。
 この試験には Aegis 巡洋艦 Prot Royal (CG-73) や THAAD レーダと共に、スペイン海軍の F-100 級フリゲ ートが参加し、目標の捕捉を行った。
【註:】
 スペイン海軍の F-100 級フリゲートは SPY-1D を装備している。
2007.06.09 Yahoo 時事通信記事

「SM-3、日本に9基売却へ ・・・」

<0712-060901>
 米国防総省は8日、SM-3 9基と関連装備を、$475Mで日本に売却する計画を議会に通 知した。
2007.06 Jane's Missiles & Rockets Japan plans to test Raytheon Standard Missile-3 <0713-060015>
 MDA長官が3月27日に上院軍事委員会で、海上自衛隊年末弾頭 分離型 MRBM を模した標的に対する SM-3 Block TA による迎撃試験を行うと証言した。 また二回目 の試験は2008年に実施される。
 更に長射程で高威力の SM-3 Block UA の開発も日米間で進められており、米国はFY-08に$74Mを支出 する。
2007.06 Jane's Missiles & Rockets Aegis BMD test meets with much-needed success <0713-060013>
 4月26日に MDA が、Aegis BMD による弾道弾と巡航ミサイルの同時迎撃試験に成功した。 この試験は2006年 12月に予定され、SM-3 の不発射で失敗した試験の再行である。 弾頭非分離型 SRBM を模した ARAV (Aegis Readiness Assessment Vehicle) を標的とした SM-3 Block TA と、CM を模擬した標的 に対する SM-2 Block VA は、いずれも迎撃に成功した。
 この試験はまた改良型 SDACS の試験でもあった。
2007.05.09 Inside Missile Defense MDA: Aegis shoot-down analysis to determine future objectives <0713-050901>
 MDA と米海軍は4月26日、Aegis BMD システムによるスカッド級弾道弾と高速 CM の同時迎撃試験に成功し 、同時交戦能力を検証した。
 FTM-11 はこれまで行った11回の発射試験で8回目の迎撃成功であり、弾道弾には SM-3 BlockTA を、CM には SM-2 BlockVA が使用された。
 次回の FTM-12 は6月に MRBM を標的として PDACS (Pulse-DACS) の試験を含め行い、FTM-13 は10月に2発の SRBM との同時交戦FTM-14 は2008年3月に IRBM を標的として迎撃試験を計画している。
2007.05.02 Jane's Defence Weekly Aegis BMD test sees success <0711-050203>
 米海軍と MDA は4月26日に、Aegis による弾道弾と巡航ミサイルの同時迎撃試験に成功した。 この試験は昨 年12月に発射に失敗した試験の再行である。
 試験では弾道弾標的に対して SM-3 Block TA、巡航ミサイル模擬標的に対して SM-2 Block VA が使用され、弾道弾との交戦中に従来型目標を追随し交戦する能力を実証した。
2007.04.26 MDA HP Successful Sea-based Missile Defense "hit to kill" intercept <0709-042602>
 米海軍と MDA が26日に、Lake Erie による弾道弾と航空機への同時射撃試験を実施し迎撃に成功し た。 非分離型弾道弾標的に対しては SM-3 Block TA、航空機標的に対しては SM-2 Block VA が使用され、弾道弾標的は Kauai 島の北方250nm、高度100nmで迎撃された。
 今回の試験で SM-3 Block TA は初めて改良型 SDACS を使用した。
(改良型 SDACS 関連記事 MDA HP 2007.04.04)
【註:】
 今回の試験は昨年12月に発射に失敗した FTM-11 Event 4 の再行である。
(関連記事 JMR 2007.02)
2007.04.25 Jane's Defence Weekly MDA challenged over boost-phase system costs <0711-042506>
 ブッシュ政権が進めているブースト BMD 計画は今後ますます議会の批判に晒されそうであるため、政権内 部からも ABLKEI の二件のブースト段階迎撃計画 のコスト見積について疑問の声が上がっている。
 更に2009年にロケットモータの試験が計画されている SM-3 Block UA 計画にも監 視の目が向けられている。
2007.04.13 東京新聞

インターネット

迎撃艦9割を太平洋配備、16隻・・・ <0708-041302>
 米国防総省高官は12日までに、2009年初めまでに配備を計画している18隻の弾道ミサイルの迎撃能力を持つ イージス艦のうち、9割近い16隻を、日本やハワイなど太平洋地域に配備すると述べ た。 残りの2隻は大西洋地域に配備する。
 米海軍は既に巡洋艦3隻と駆逐艦7隻の計10隻を太平洋地域へ展開し、2009年初め までに従来型の SM-3 を配備した巡洋艦3隻と駆逐艦15隻の計18隻を実戦配備する方針である。
2007.04.11 Inside Missile Defense MDA,Navy conduct test of SM-3 maneuvering system <0710-041109>
 SM-3 の構成品である改善型 SDACS のパルスモード地上試験が2月29日に行われ成功した。 試験はこれまで 3回成功しており、今回が最終地上試験となる。
 改善型 SDACS は SM-3 Block TA に装備する計画である。
2007.04.09 Inside the Army MDA sees 10 European interceptors as 'Enough' to meet threat <0710-040907>
 MDA 長官は、2012年までにポーランドに配備を計画している GBI 10基について、イランや北鮮の脅威見積もりによる適正な数である ため変更するつもりはなく、アラスカの40基、カルフォルニアの4基についても増強する計画 はないと述べた。
 MDA は THAAD 2個部隊を新設して2013年までに98発を装備し、18隻の Aegis 艦に 132発の SM-3 を装備する計画である。
2007.04.04 MDA HP Standard Missile-3 (SM-3) maneuvering system successfully tested <0708-040402>
 SM-3 に搭載する改良型 SDACS の4回目の地上試験が行われ成功した。 試験結果を分析して良好であれば SM-3 Block TA に 'Pulse Mode' が付加される。
(関連記事 IP 2006.08.31)
2007.04 International Defence Review US shows commitment to Aegis BMD with development award <0710-040008>
 米海軍は、弾頭分離などの複雑な動きをする高速目標を、長距離 高精度に捕捉追随する Aegid BSP (BMD Signal Processor) を2009年まで に BMD 試験艦に搭載し、2010までに全艦に搭載する。 BSP は現在、駆逐艦 Russel など限られた艦にのみ装備されている。
 米海軍は現在、10隻の LRS&T (Long Range Search & Tract) 搭載艦と6隻の RIM-161A SM-3 搭載艦を装備しており、更に2隻の改良 が計画されている。
2007.03.27 東京新聞

インターネット

テポドン2号迎撃目指す、日米・・・ <0707-032702>
 米国防総省高官が26日までに、日米両政府が共同開発する次世代海上配備型迎撃ミサイル (SM-3) について、射程1,000kmを超えるあらゆる弾道ミサイルの迎撃能力の 獲得が目標と述べ、北朝鮮の Taepo Dong 2 や中国の長距離ミサイルの迎撃を目指す考えを示した。
2007.02.07 Jane's Defence Weekly US Missile Defense Agency unveils plans <0705-020702>
 米 MDA は、現在14基配備されている Ft. Greely の GBI を、2007年中に21基に 増強する計画である。 また Vandenberg AFB の2基も3基にされる。  GBI の迎撃試験は2007年の1/四半期と3/四半期に計画されている。
 18隻の整備が計画されている Aegis BMD は年末までに3隻を追加し17隻の整備を 完了する。 このうち9隻(巡洋艦×3、駆逐艦×6)は LRS&T (Long-Range Surveillance and Tracking) と SM-3 を装備し、残りの 8隻は LRS&T のみを装備する。
 THAAD の試験は2回計画されており、一回は大気圏内、一回は大気圏外での迎撃を行う。 英国の Flyingdales の BMEW レーダは BMD システム用への改造を完了しており、2007年中に BMD 網へ組み込まれ る。
2007.02 Jane's Missiles & Rockets US remains uncertain about Aegis BMD flight-test date <0708-020012>
 2006年12月7日に発射に失敗した Aegis BMD による弾道弾と ASCM に対する同時交戦試験 FTM-11 Event 4 は、2007年の1/四半期に行われることになっているが、未だに日程が決まっていない
 FTM-11 Event 4 では弾道弾に対し SM-3 を、ASCM に対して SM-2 をほぼ同時に発射する計画であったが、Lake Erie での セッティング間違いから、一発目が発射しなかった。
2007.01.31 Yahoo 朝鮮日報記事

「米日共同開発ミサイル SM3・・・」

<0703-013101>
 共同通信が30日報じたところによると、米国と日本が共同開発を進めている次世代 SM-3 を2015年をめどに実用化 する計画であると、MDA のオライリー副局長が話した。
2007.01.08 Inside the Navy Industry official outlines 2007 Aegis Missile Defense test schedule <0705-010803>
 米海軍と MDA は Aegis BMD の発射試験を2007年に3回行う。 昨年12月に行った弾道ミサ イルと CM の同時迎撃試験は艦載システムの設定ミスにより中止され、今春の早い時期に再行する方 向で検討が進められている。
 夏に計画されている FTM-12 では分離弾頭型 MRBM の迎撃を行う。   FTM-13 は年末に行われ、複数の弾道弾に対する同時交戦能力を確認する。 更に FTM-13 と同時期に日本の Aegis BMD の試験が初めて行われる。
 米海軍は16隻の艦船に Aegis 監視能力を装備し、5隻に交戦能力を持たせている。 現在 Aegis システムのソフトはバージョン3.6 であるが、目標弁別能力を向上させたバージョン4.0.1を2009年完成をめざし開発中である。
2007.01.08 Aviation Week & ST The US Missile Defrense Agency plans to reschedule ・・・ <0703-010802>
 MDA は12月7日の Aegis BMD 試験中止に伴う再試験を今春に予定している。 試験中止は人為的ミスによる 装置の不適切なセッティングが原因であった。
 次回試験の標的には、これまで SRBM を模擬して使用していた TTV (Target Test Vehicles) に代えて、 ARAV (Aegis Readiness Assessment Vehicle) が用いられる。
 また、日本の最初の発射試験は2007年末に計画されている。
2006.12.21 Yahoo 産経新聞記事

「MD 対応型のイージス3隻に・・・」

<0701-122101>
 防衛庁幹部が20日、米海軍横須賀基地所属のイージス駆逐艦2隻( Stethem (註:=DDG 63) と Curtis Wilbur )に SM-3 を搭載する改修作業が完了したことを明らかにし た。 クリスマス前には運用が可能になる。
 米軍による MD 対応型イージス艦の日本への配備は3隻となった。
2006.12.20 Jane's Defence Weekly Tromp provides RNLN's fist taste of BMD <0702-122013>
 蘭海軍のフリゲート艦 Tromp が、Thales社製で捕捉距離400kmの Smart-L レーダを、 BMD 用に捕捉距離を倍にする ELR (Extended Long-Range) 改造を施して搭載し、12月 7日にハワイ近海で行われた米海軍の BMD 試験に参加して、SRBM を模した TTV (Test Target Vehicle) の捕 捉追随に成功した。
 試験では標的を捕捉した Aegis 駆逐艦 Hopper からの目標情報を、Tromp が Gulfstream を 中継機にして Link 16 で受領し、Smart-L ELR で捕捉追随した。
2006.12.11 Inside the Navy Sea-based Missile Defense test fails due to 'incorrect configuration' <0704-121102>
 12月7日にハワイ沖で行われた Aegis BMD の発射試験は、システムの誤設定による人為ミスにより失敗した。 試験は 弾道弾と巡航ミサイルの同時迎撃を目的としたが、2発のうち初弾が発射に失敗したため 2発目は発射中止となった。 標的の弾道弾と巡航ミサイルは発射され Aegis による追尾に成功したのち海上 に落下した。 次回試験は早くとも来春以降となる。
 海軍は現在3隻の巡洋艦と2隻の駆逐艦に Aegis BMD システムを装備しており、2007年まで に駆逐艦を7隻に増やす計画である。 また SM-3 は10発を保有しており、2007年末には 22発を追加する計画である。
2006.12.11 Defense News Missile test fails <0703-121104>
 DoD は12月7日の SM-3 発射試験 Lake Erie から発射されるはずの迎撃ミサイル2発のうち1発が 発射せず、試験を中止したことを発表した。
 MDA によると、原因はシステム機材のセッティングミスとみられる。
2006.12.07 MDA HP Sea-based intercept test <0624-120701>
 MDA が7日、Aegis 艦による、弾道弾、航空機との同時交戦試験を計画していたが、一発目の不具合で ミサイルは発射されず失敗した。 試験を行ったのは CG-70 Lake Erie で、弾道弾標的に対して SM-3 、航空機標的に対して SM-2 を発射する計画であった。
 標的は飛行後に海上に落下したが、試験に参加していた DDG-70 Hopper 及び蘭海軍フリゲート艦 TROMP は標的の捕捉追随に成功した。
2006.11.26 東京新聞

インターネット

MD イージス艦5隻態勢に、在・・・ <0623-112501>
 在日米軍が横須賀基地を母港とするイージス艦9隻のうち、4隻を SM-3 を搭載する ミサイル防衛 (MD) 対応型に改修する計画であることが26日に分かった。 年内に2隻を改修して早ければ来春 にも再配備し、その後2隻を追加改修する。 再配備後は、在日米軍の SM-3 搭載艦は5隻態勢になる。
 防衛庁はこれとは別に首都圏の MD を強化するため、PAC-3 を横須賀基地や横田基地に配備するよう 米側に要請したことも明らかになった。
2006.11.03 Yahoo 毎日新聞記事

「米イージス艦:横須賀基地・・・」

<0622-110302>
 横須賀基地に所属する FitzgeraldCurtis Wilbur のイージス 艦2隻の任務が、北朝鮮の弾道ミサイル攻撃を想定した米本土の防衛と内部文書に記していることが分かった。 横須賀基地には8月から SM-3 を搭載した Shiloh も所属している。
 Curtis Wilbur は、現役艦初の BMD 艦で、2004年10月に日本海でミサイル探知任務に就いた。 Fitzgerald は BMD 2番艦で、今年7月には日本海で Taepo Dong-2 を探知追尾して発射後40秒で爆発したと分析した。
【註:】
 Fitzgerald (DDG 62) は、1995年に就役した Arleigh Burke 級 Flight 1 の駆逐艦、Curtis Wilbur (DDG 54) は1989 年に就役した Flight 1 の Arleigh Burke 級4番艦で、共に Aegis BMD LRS&T (Long-Range Search and Track) を装備してしているが、SM-3 は搭載していない。
( 関連記事 毎日新聞 2005.08.29)
2006.11.01 Jane's Defence Weekly Dutch Tromp hesds for missile proving tests <0623-110106>
 蘭海軍の Zeven Provincien 級フリゲート艦 Tromp が PMTR で、二種類の初のミサイル試験を行う。 最初は ESSM で小型 高速水上舟艇に対する射撃を行う。 水上目標に対する潜在能力は RIM-7P Sea Sparrow にもあった。
 次は12月に予定されている弾頭分離目標に対する BMD FM-11 (Flight Mission-11) への参加で、搭載している SMART-L 3D レーダは400kmで目標の自動探知追随ができ る。 Tromp は Mk 41 VLS を搭載しているので SM-3 の射撃を行うこともできる。 この試験結果を見て1月に SMART-L 3D の調 達契約を予定している。
( SMART-L TBMD 関連記事 IDR 2006.04)
2006.10.09 Defense News US warships to get missile defense upgrades <0624-100902>
 6月22日にハワイ洋上で行われた試験では、新たに開発した Aegis BMD 3.6 を組み込んだ巡洋艦 Shiloh SM-3 Block 1A による分離弾頭型標的の迎撃に成功した。 米海軍の Aegis 艦18隻 (駆逐艦15隻と巡洋艦3隻) のうち2隻は既に BMD 3.6 を組み込んでおり、2009年までに全艦の改善を完了する。
 Aegis は米国以外に日本、スペイン、ノルウェーが装備し、オーストラリアと韓国が建造中である。 また、サウジアラビアは Aegis 搭載の LCS に強い関心を示している。
2006.10 Jane's Missiles & Rockets Raytheon and Aerojet trial TDACS for SM-3 <0622-100011>
 Raytheon社と Aerojet社が7月26日に、2008年後半に試験が予定されている SM-3 Block IB に使用する TDACS (Throttling DACS) の試験に成功した。
 一方、同社は SM-3 Block IA に使用する改良型 SDACS (Solid DACS) の試験にも成功している。
2006.09.20 Jane's Defence Weekly US certifies first active BMD outfit <0620-092003>
 Aegis BMD Baseline 3.6 装備の Shilo が実戦配備になったことにより、 海軍が米国初の BMD 能力を持つことになった。 Shilo は横須賀に配備されたが Lake Erie は BMD 試験艦としてハワイに留まる。 Lake Erie は現在 Baseline 3.0 を装備しているが年内に 3.6 への改修を終える。 近く Baseline 3.6 の3番艦となる Port Royal は緊急時にのみ BMD 任務に就く。
 BMD の本格的実戦型の BMD Baseline 4.0 はFY-08末に装備される予定で、Aegis LRS&T (Long Range Search and Track) を装備する Aegis 駆逐艦は2007年までに12隻が計画されている。
(関連記事 艦船 2005.11)
2006.09.09 Yahoo 毎日新聞記事

「米国防総省、北朝鮮のミサ・・・」

<0618-090901>
 米 MDA のオベリング局長が8日、MD 網強化のため、太平洋地域に年内に
  @ SM-3 を装備したイージス艦を3隻から6隻に倍増
  A 弾道ミサイルの航跡を追跡できるイージス艦10隻を追加配備
する計画を明らかにした。
 一方、欧州地域では THAAD の配備が計画されているが、候補地絞り込みの最終段階にあると述べ、年内に確 定させる考えを示した。
2006.08.31 Inside the Pentagon Raytheon,ATK planning advanced SDACS Flight Tests <06-083103>
 SM-3 に装備する新型 SDACS の二度目の地上試験が7月初めに終了し、フライトテストが年 末に行われる。
 SDACS は迎撃の最終段階で KE 弾頭の姿勢を制御する装置で、新型は燃焼装置を2基増加して推進機能を強化 、旋回機動性を向上させている。
(関連記事 MDA HP 2005.04.04)
2006.08.29 東京新聞

インターネット

「米迎撃イージス艦が入港、・・・」 <0617-082801>
 米海軍横須賀基地に新たに配備されたイージス巡洋艦 Shiloh (9,950t) (註:CG-67、1992年に就 役した Aegis 巡洋艦としては7番目に新しい艦)が29日午前、同基地に入港した。
 同基地には弾道ミサイルを捕捉、追尾できるイージス駆逐艦 Mustin (註:DDG-89、2002年就役の最 新型である FLIGHT IIA 艦)などが既に配備されており、 Shiloh の配備で MD 本格運用に向けた態勢 がほぼ整う。
2006.08.24 朝日新聞

インターネット

「ミサイル迎撃艦、日本で3隻・・・」 <0617-082404>
 在日米海軍司令部が24日、Aegis 巡洋艦 Shiloh を、29日に横須賀基地に配備すると発表した。 また 、同基地に配備されている Aegis 駆逐艦2隻を SM-3 を搭載できるよう年内に改修することもわかった。
 米国は、年内に太平洋に配備する SM-3 搭載能力を持つ Aegis 艦を6隻に増やす方針であるが、うちの3隻が日本に配備されることにな る。
【註:】
 今まで、米海軍は SM-3 を Aegis 巡洋艦のみに配備し、Aegis 駆逐艦には Aegis BMD LRS&T (Long-Range Search and Track) を装備 して情報収集にのみあたると報じられてきたため、この報が誤報でなければ新事実となる。
2006.08.17 朝日新聞

インターネット

「太平洋配備のイージス艦 ・・・」 <0617-081701>
 米国防総省は太平洋に配備するミサイル防衛能力を備えたイージス艦を年内に6隻に倍増 する方針を決めたと、SMD 計画責任者ヒックス海軍少将が16日に語った。 6隻は SM-3 を搭載したイージス艦で、 数年内に SM-3 搭載イージス艦を18隻に増やす計画だという。
 米軍は現在、SM-3 搭載イージス艦を3隻を保有しており、このうちサンディエゴを母港としていた Shiloh の横須賀基地への配備が決まっている。
2006.08.17 東京新聞

インターネット

「迎撃艦6隻、太平洋配備へ・・・」 <0616-081702>
 ミサイル防衛を担当する米海軍のヒックス少将が16日、SM-3 を搭載したイージス艦6隻を今年末までに太平洋に配備 する考えを示した。
 8月にはイージス巡洋艦 Shiloh が横須賀基地に配備されることになっており、6隻には同艦も含ま れるとみられる。
2006.08.14 MDA HP Standard Missile-3 (SM-3) maneuvering system successfully tested <0616-081402>
 SM-3 に使われる改良型 SDACS の地上飛翔試験が行われ成功した。 改良型 SDACS は従来の SDACS に 追加のスラストを付加し、機動性の向上を図っている。
(関連記事 JMR 2006.06)
2006.08.02 Jane's Defence Weekly US studies linling THAAD radar with sea interceptors <0617-080204>
 米陸軍 SMDC が、手っ取り早く実現できる BMD システムとして、THAAD のレーダを使用し て艦載インタセプタの射撃を行う提案をしている。
 THAAD レーダは当初期待したより高い性能を示しており、また THAAD システムから切り離した運用が可能な ことからこの提案がなされている。
【註:】
 SM-3 搭載艦には Aegis SPY-1B レーダがあるのに、なぜ FBXR-T を使用しようとするのか分からない。 考えられる理由は以下の通り である。
・FBXR-T を使用して SM-3 を射撃すると、SPY-1B より高い火力性能
・Aegis 駆逐艦 (DDG) と FBXR-T を組み合わせ、DDG に BMD 能力付与
2006.08 Jane's Missiles & Rockets Japanese Aegis cruser tracks ballistic missile warhead intercept during US test <0617-080015>
 SM-3 Block TA Aegis BMD 3.6 Weapon System による初の迎撃試験が6月22日に 行われ、Kauai 島から発射された標的ミサイルから分離した弾頭を、高度100浬、沖合250浬で迎撃した。 SM-3 を発射した CG-67 Shiloh の乗員には標的ミサイルの発射時間は示されていなかった。
 この試験には海上自衛隊の きりしま を含む3隻の Aegis 駆逐艦も参加し、うち一隻(DDG-69 Milius )は陸上の TPS-X とリンクした。
2006.06.28 Jane's Defence Weekly US and Japan celebrate ballistic missile intercept <0614-062804>
 米海軍が6月22日に SMD 迎撃試験 FTM-10 (Flight Test Maritime-10) を実施し迎撃に成功した。 FTM-10 は改良型 SDACS を搭載するSM-3 Block 1A による初の迎撃試験 である。
 試験には Aegis BMD LRS&T (Long-Range Search and Track) を装備した米海軍の駆逐艦 Hamilton 及び きりしま と、Aegis BMD Baseline 3.6 を装備した駆逐艦 Milius が参加した。 Aegis BMD Baseline 3.6 は Kauai 島に置かれた Raytheon社製 TPS-X prototype X-band レーダからキューイングを 受け標的を追随した。
2006.06.26 Defense News Boeing delivers SM-3 warhead <0617-062602>
 Boeing社は Aegis 艦に装備する SM-3 Block 1A 用 Kinetic 弾頭を4月に Raytheon社に納入した。
2006.06.26 Yahoo 共同通信記事

最新鋭迎撃艦の早期派遣も・・・」

<0613-062602>
 米政府当局者は25日、北朝鮮によるテポドン2の発射準備の動きを受け、Aegis 巡洋艦 Shiloh の日本周辺 への早期派遣を検討していることを明らかにした。 米国は Shiloh を8月に横須賀基地に配備すると発表しているが、 今回派遣されれば事実上の前倒しになるとみられる。
 Shiloh の日本周辺への派遣は早ければ2週間程度で可能であるという。
【註:】
 Shiloh (CG-67) は1992年7月に就役した7番目に新しい Aegis 巡洋艦で、Aegis BMD 3.6 に改装され、22日にハワイ沖で行わ れた迎撃試験で SM-3 Block TA を発射した。
 SM-3 初の実戦配備になる。
(関連記事 MDA HP)
2006.06.22 MDA HP Missle defense test results in successful "hit-to-kill" intercept <0613-062202>
 分離弾頭方式の標的に対する SM-3 Block TA の迎撃試験が22日に行われ、直撃に成功した。 SM-3 の迎撃 成功は7回目となった。
 標的は Kauai 島から発射され、約4分後に巡洋艦 Shiloh が SM-3 を発射、その約2分後に迎撃した。 迎撃は Kauai 島北西 250nmの上空100nm以上の大気圏外で行われた。
 Aegis BMD 3.6 に改装された Shiloh は、初めて試験に参加した。 この他に海上自衛隊の Aegis 艦を含む3隻の駆逐艦が試験に参加したが、その内の1隻は BMD C2BM を経由して陸上の BMD 用レーダとリンクする様に改造された Aegis を装備していた。
2006.06.18 東京新聞

インターネット

「米、通信網から海自排除、・・・」 <0613-061802>
 日米合意した米軍再編で、ミサイル防衛について緊密な連携が明記されたにもかかわらず、米側が日本側に軍事通 信衛星の使用を認めていないことが分かった。
 今月下旬、米国が行う SM-3 による迎撃実験はハワイ沖で行われ、カウアイ島から発射される模擬の中距離弾道ミサイルを米海軍の Lake Erie が探知し、Shiloh が SM-3 で迎撃する。 探知した弾道ミサイルの航跡情報は米 国の軍事通信衛星 MILSAT を通じて共有されるが、これに参加する「きりしま」は米軍のネットワークから外され、 単独でミサイル航跡を追尾する。
2006.06 Jane's Missiles & Rockets Raytheon nears SM-3 Block UA development <0615-060016>
 Raytheon社が SM-3 Block UA の開発を受注した。
SM-3 Block 0
 試験用に特化した型
SM-3 Block T
 チタニウム製ノーズコーン付き
SM-3 Block TA
 パルスモード SDACS を搭載。
SM-3 Block TB
 二波長シーカと、SDACS に代わる TDACS (Throtteable DACS) を搭載。
SM-3 Block UA
 Block TB 用シーカ付き KW(右図)を21吋径ロケットに搭載。
 日本全土をカバーするのに Block TA 搭載艦は3隻必要であったが、Block UA 搭載艦で あれば1隻で済む。
SM-2 Block W
 TVC 式ロケットモータを搭載。 このロケットは SM-3 や SM-6 にも使用可能
SM-6 ERAM
 SM-6 ERAM は SM-2 Block W の機体に AIM-120 AMRAAM のシーカを搭載する。 現在 SDD 中で、FY-10での装備化を目指している。 SDD には LRIP 120発を 含む。
(関連記事 艦船 2005.11)
2006.05.09 Yahoo 共同通信記事

「海自イージス艦が初参加、・・・」

<0610-050901>
 海上自衛隊は9日、米国がハワイ沖で6月にも実施する SM-3 による迎撃実験に海自のイージス護衛艦が参加 し、標的を追尾すると発表した。
 参加するのは「きりしま」で、米海軍のイージス艦が SM-3 で迎撃する模擬弾道ミサイルの航跡を追尾、支援する。
2006.05 Jane's Missiles & Rockets MDA questions reliability of Ground-based Midcourse Defense interceptor components <0611-050008>
GBI
 GMD の GBI は Fort Greely と Vandenberg AFB に配備され試験が行われているが、最初の9発の GBI について MDA 当局者は、使わ れている部品の信頼性や宇宙環境への適合性試験が不十分であると危惧している。 このため、@ GBI を そのまま使用する、A 信頼性試験をやり直す、B 工場に送り返して 分解し再組立する、の三案が検討されている。 これについて GMD 開発当局者は、FY-07の性能向上時点で疑わしい部品の交換を 行う案を提案している。
GMD FCS
 実際の FCS を使用した初めての GMD 迎撃試験となる operational test FT-4 は2006年 11月に予定されている。 アラスカの Cobra Dane レーダの改修は終わっており、Beale AFB の UEWR も配備完了している。 遅れていた SBX 及び Fylingdales の UEWR の運用開始も予算化された。
SM-3
 2003年6月に発覚した SDACS のパルスモードにおける不具合は、改善設計を終了しているが、 初期配備型 SM-3 の SDACS はサステインモードのみの作動しかできない。
KEI
 初期型 KEI の陸上発射型になり、2014年頃の運用開始が目標になっている。  合わせて艦載型 KEI も計画されており、FY-08には宇宙配備型の事前検討も開始さ れる。
2006.05 Jane's Missiles & Rockets US and Japan test SM-3 nosecone <0611-050003>
 日米が共同開発中の SM-3 に搭載する二枚貝方式ノーズコーンの分離試験 JCTV-1 (Joint Control Test Vehicle-1) が3月8日に行われ成功した。
 SM-3 を装備する日本の Aegis 護衛艦は、2008年3月に IOC になる。
2006.04.26 Inside Missile Defense Rayhteon to continue work on U.S.-Japan SM-3 contract <0611-042603>
 米海軍は4月18日、SM-3 Block UA の開発に関する継続契約を Raytheon社と締結した。 開発されるのは日米共同 で行われている改良型弾で、先月実施した発射試験では、日本が設計したノーズコーンの分離実験に成功している。
2006.03.20 Defense News Japan hails missile test <0608-032002>
 3月8日に行われた次世代 SM-3 の発射試験が成功したことについて、日本側は日米共同開発が一歩前進したとして高く評価している。
 試験はハワイ周辺で行われ、Aegis 巡洋艦 Lake Erie から SM-3 を発射、共同研究に基づき日本が設計したノーズコーンの分離実験に 成功した。
2006.03.13 Inside the Navy United States,Japan conduct successful Missile Defense test <0608-031305>
 次世代 SM-3 となる SM-3 BlkU/UA の開発をめざす日米共同の飛行試験 JCTV-1 が3月8日にハワイ沖カウアイ島周辺で行われ、日本が開発した二枚貝型ノーズコーンの分離実験に成功 した。 試験では試作ノーズコーンを取り付けた従来型 SM-3 を Lake Erie から発射し、約3分後に高度55哩で正常に 分離したことを確認した。
 共同研究は1999年8月に開始され、センサ、弾頭、第二段目推進装置、ノーズコーンの四構成品について開発を進めている。
2006.03.13 Aviation Week & ST The US and Japan have completed the first flight of a Raytheon Standard Missile-3 <0607-031302>
 日米共同の SM-3 発射試験 JCTV-1 が3月8日にハワイの PMRF で初めて行われ、二枚貝型 nose cone の分離 実験に成功した。 共同開発は1999年に開始され、nose cone は次世代 SM-3 用として日本が設計したもので、次世代型は従来のように 分離のためのマヌーバの必要がない。
 SM-3 は Lake Erie から発射され、3分後に太平洋上空55哩で nose cone の分離が正常に行われたことが確認された。 今回の試験は 従来型 SM-3 に試作 nose cone を取り付けたもので、迎撃は行っていない。
2006.03.09 Yahoo 時事通信記事

「ミサイル防衛の性能実験に・・・」

<0606-030904>

 写真は次世代 SM-3 の初の日米共同飛行実験で、正常に作動したことが確認された直径は34cm、高さは80cmの ノーズコーンと同型のもの。

2006.03.09 産経新聞

インターネット

「ミサイル防衛、日米初の飛・・・」 <0606-030903>

 米国 MDA は8日、次世代 SM-3 の初めての共同飛行実験をハワイ沖で実施し、ノーズコーンの分離実験に成功 したと発表した。
 実験はカウアイ島付近で行われ、ノーズコーンの試作品を従来型 SM-3 に取り付け、レークエリーから発射し 、約3分後にノーズコーンが太平洋上で正常に作動したことを確認した。

2006.03.08 MDA HP Aegis ballistic missile defense flight test successful <0606-030804>
 8日に SM-3 の JCTV-1 (Joint Control Test Vehicle-1) 試験が行われた。 この試験では日本で開発され た nosecone の性能確認が行われた。 試験では新型 nosecone が取り付けられた SM-3 が Lake Erie から発射され、太平洋上 55哩上空で nosecone の分離に成功した。
 従来の SM-3 では nosecone の分離のためミサイルがマヌーバしていたが、新型 nosecone は二枚貝の様に開く ためマヌーバの必要がない。
2006.03.07 Yahoo 共同通信記事

「ハワイ沖で日米共同実験へ・・・」

<0606-030701>
 防衛庁は7日、次世代 SM-3 の開発で計画していた日米共同の飛行実験を、今週米ハワイ沖 で実施すると発表した。
 日本の独自技術によるノーズコーンの試作品を従来型 SM-3 に取り付けて、米海軍 のイージス艦から発射し、空中分離などの性能を確認する。
2006.03.03 Yahoo 韓国中央日報記事

「北・イランはミサイル脅威・・・」

<0606-030302>
 MDA のFY-07予算案概要報告書によると、BMD 構築を当初の計画より早めて進めている。 またハワイ太平洋 司令部に新しい C2BMC を設置する。
 アラスカに配置する GBI はFY-06末まで8基であるが、FY-07度には20基追加配置す る。 また PAC-3 と SM-3 も、FY-06にはそれぞれ313基と9基だったが、 FY-07には534基と24基増やす計画だ。
 更に探知追随用のイージス艦を3隻減らす代わりに SM-3 を搭載するイージス艦を8隻増やすことにした。  移動型 X-band レーダは日本とグリーンランドに設置する。
2006.02.20 Yahoo 共同通信記事

「来月9日ごろ初の共同実験・・・」

<0605-022002>
 日米両政府が次世代 SM-3 開発で計画していた初の共同実験を来月9日頃ハワイ沖で行うことを、日米関係筋 が20日に明らかにした。 同実験では日本の技術によるノーズコーンの空中分離などの性能を確認する。
 一方米政府筋によると、P-3C 搭載エアボスの実験は中止された。 日本側が同機のハワイ派遣中止を連絡し てき。
2006.01.16 Yahoo 共同通信記事

「3月に初の同時実験、ミサイ・・・」

<0602-011601>
 日米両政府が次世代 SM-3 の共同開発段階移行を受けて、ミサイル先端の分離と日本側が開発した新型赤外線センサ ーの探知能力の双方を確認するため、初の同時実験を3に月ハワイ沖で実施することを、日米関係筋が 15日に明らかにした。
2006.01.09 Inside the Navy Raytheon to receive follow-on contract for SM-3 Block 2006 <0604-010905>
 Raytheon社は近日中に SM-3 Block 2006 の開発及び製造に関する継続契約を MDA と締結する。
 SM-3 は Aegis BMDS 用の迎撃ミサイルで、同社は1966年以降 Standard Missile の全ての設計を担当している。
2006.01.09 Inside the Navy Navy,Lockheed seek to accelerate Aegis Ballistic Missile Defense <0604-010903>
 米海軍は Aegis BMD 計画の促進を検討中で、2008年までに同時多目標対処の迎撃試験を行うと共に、Aegis 監視追随艦を10隻から15隻に、SM-3 発射巡洋艦を2隻から3隻に増強する計画である。
 Aegis BMD は昨年11月に分離弾頭の迎撃に成功しており、FY-06 の3/四期には更に厳しい条件下の迎撃試験を予定している。
2005.12.26 Inside the Navy Naval Sea-based BMD signal processor recieves funding boost <0604-122603>
 米上下院はFY-06要求で、海軍の Aegis Weapon System の信号処理装置改善予算に$27Mを追加し、総額$47Mを 承認した。 改善により弾道弾から分離したブースタ、デコイなどから弾頭を弁別する能力が飛躍的に向上する。
 MDA によると、11月にハワイで行った SM-3 迎撃試験は弾頭分離目標の迎撃に成功した。 2006年には2回の 発射試験を予定するほか、日本との共同試験を来年3月に計画している。
 また、SDACS の性能向上をめざす改善は順調に進んでおり、構成品レベルの試験を終了し、SDACS 本体の試験 を近日中に予定し、飛行試験は2007年までに行われる。
2005.12.15 Yahoo 産経新聞記事

「次世代迎撃ミサイル、共同・・・」

<0524-121501>
 来年度から日米共同開発に入る次世代迎撃ミサイルに関し、日米で負担する開発総額は最大で約3,000億円と 見積もられていることが14日に分かった。 日本側負担は米側を下回る見通しで、日本政府は15日の安全保障会議でこうした方針を確認 した上で、共同開発への移行を正式に了承する。 政府は安保会議の了承を経て、来年度予算に開発費として約30億円 を盛り込む。
 SM-3 は直径を53cmに大型化することで射程が延び、防護範囲は倍以上に拡大すると共に、 おとりや複数弾頭に対処可能なように、センサーの識別能力も高めることができる。 こうした能力向上は中国 が開発中の MRBM DF-25 (射程1,800〜2,500km)のように、複数弾頭で高速で飛来するミサイルを迎撃 するのに不可欠とされるためだ。
2005.12 Jane's Missiles & Rockets Aegis tracks ballistic-missile targets <0602-120013>
 10月上旬に Aegis BMD Weapon system が弾道弾標的の捕捉追随に成功した。 試験に参加したのは SPY-1D 搭載の DDG-59 Russellで、標的は分離弾頭の Minuteman V であった。
 15隻予定されている Aegis の LRS&T (Long Range Surveillance and Tracking) 改修は、既に 8隻で完了している。
2005.11.21 Inside the Navy Navy successfully separating target in Missile Defense test <0603-112104>
 SM-3 Block 1 による迎撃試験が11月17日にハワイで行われ、初めて分離弾頭の直撃に成功した。
 08:22にカウアイ島 PMRF から標的を発射、4分後に巡洋艦 Lake Erie から発射したミサイルは08:22に高度100哩、距離375哩で分離弾 頭を迎撃した。
2005.11.21 Aviation Week & ST A Raytheon Standard Missile-3 BlockT <0523-112101>
 SM-3 の迎撃試験が11月17日に行われ、ハワイ洋上で初の弾頭分離目標の迎撃に成功した。
 今回の試験は MDA の Aegis BMD システム Block 2004 計画の一環として実施された。
2005.11.17 MDA

インターネット

Sea-Based Missile Defense "hit to kill" intercept achieced <0523-111702>
 SM-3 の迎撃試験 FTM 04-2 が17日に行われ、迎撃に成功した。 今回は初めての 弾頭分離目標に対する迎撃試験であった。 これで SM-3 による迎撃は7回行われ6回成功 を収めたことになる。
( FTM 04-1 に関する記事 JMR 4月)
 ハワイ時間08:12に標的が Kauai 島の PMRF から発射され、その約4分後に SM-3 Block T が発射された。  その約6分後に Kauai 島沖合375哩、高度100哩で迎撃が行われた。 SM-3 は真珠湾を母港 とする CG-70 Lake Erie から発射された。
( SM-3 Block T に関する記事 艦船 11月)
2005.11 世界の艦船 MD 対応型イージス艦の
      ハードとソフト
<0519-110001>
 'こんごう' 型三隻に装備されている Aegis システムは Baseline 4 'ちょうかい' だけが Baseline 5 であるが、いずれも BMD 用ではない。  DDG の MD 化で'こんごう' Aegis BMD 3.1 に改修される。
 改'こんごう' 型である'あたご' Baseline 7 を装備するが、Baseline 7 には Aegis BMD 3.1 の機能が含まれている。 ただし当該部分のソフトは後日搭載の可能性がある。
 SM-3 の各種バーションは以下の通りである。
SM-3 Block 0
 SMD の試験は殆どがこれで実施された。
SM-3 Block T
 暫定実戦型として5発生産。 1発を FTM-04-1 で使用したため、残りの4発が CG-70 Lake Erie に搭 載。
SM-3 Block TA
 2006年から本格生産する信号処理装置などを更新した実戦型。 迎撃範囲は発射点から 1,200kmと言われる。 'こんごう' はこれを搭載する。
SM-3 Block U
 21吋型で二種類のスペクトルで目標を捕捉する。
2005.09.22 Yahoo 共同通信記事

「ミサイル先端部分は日本 ・・・」

<0519-092201>
 日米両政府は次世代 SM-3 の共同開発で、ミサイルのノーズコーンは日本が開発することで合意する見通しと なったことを、日米関係筋が21日明らかにした。。
 ノーズコーンは迎撃の最終段階で外れる必要があり、米側が日本独自の分離技術を評価した。
2005.09 International Defense Review SM-3 production continues <0518-090036>
 Raytheon社が12発の SM-3 Block TA を受注した。 契約は cost-plus-incentive-fee で、契約額は$124.1M になると見積もられている。
2005.09 Jane's Missiles & Rockets Japan orders more SM-3 hardware <0518-090019>
 米政府が6月29日に議会に対し、日本に SM-3 Block TA 6発を$387Mで売却する報告を行った。
 Raytheon社は米海軍に6発の SM-3 Block T を納めており更に5発が納入される。 また7月には改良型である SM-3 Block TA の最初の契約が$124.1M行われている。
 7月15日に Lockheed Martin社は$124MでこんごうAegis Weapon System を3年かけて改修する契約 を行っている。
2005.06.06 Yahoo 読売新聞記事

日米ミサイル防衛、来年度・・・」

<0512-060601>
 大野防衛長官が5日、日米で共同技術研究中の将来型のミサイル防衛システムについて、できれば来年度に開発段階へ 移行したいと述べた。 初年度経費として2006年度予算に数十億円を計上し、2011年 度までに開発を終了して生産を開始したいとしている。
 日米で共同技術研究している将来型の海上配備型迎撃ミサイルは、直径約53cmと大型で防護範囲が広く、目標 のミサイルとおとりを識別する高い性能を持つのが特徴である。
 日米両政府は来年3月に迎撃実験を行い、最終的な性能の確認をすることにしている。
2005.06.01 Yahoo 共同通信記事

「来年3月に初の迎撃実験、・・・」

<0512-060101>
 日米共同技術研究を進めている海上配備型迎撃ミサイル (SM-3) の初の共同迎撃実験を 来年3月にハワイ沖で、模擬弾を標的に行うことで大筋合意していることを、米国防総省当局者や関係筋 が5月31日に明らかにした。
2005.06 Jane's Missiles & Rockets US aims to boost operational realism of future GMD tests <0513-060015>
 最近行われた SMD の2回の試験は、標的の発射時期や発射方向を予め知らせず、実戦的に行われた。 SM-3 は最初の巡洋艦に搭載されており、今年中に二番艦に搭載される。 2007年末までに28発 の SM-3 が3隻の巡洋艦と8隻の駆逐艦に搭載される。 また Aegis艦の目標情報を使用した GMD の迎撃試験 は今年末に行われる。
 GMD の迎撃試験はより実戦性が求められているため、実配備システムによる end-to-end の試験が今年中に行 われ、2006年にも3〜4回の迎撃試験が予定されている。
2005.05.16 Inside the Navy Obering: Technology that caused Aegis failure may be identified <0514-051601>
 MDA の Obering長官は5月11日の上院公聴会で、Aegis BMDS の分離目標に対する性能確認試験は未実施である ことを明らかにした。
 Aegis BMDS の発射試験は6回のうち唯一失敗した試験は分離目標の迎撃に不可欠な DACS の故障が原因であったため、 新たに DACS を設計し地上試験を行っている。
 目標のブースターと弾頭等を弁別するため重要な機能である Aegis BSP (BMD Signal Processor) は、Aegis  Weapon system をハード、ソフト両面から改造するもので、FY-04以降開発を進め、FY-06〜FY-09に約$95Mを計上している
2005.05.02 Aviation Week & ST Testing the waters <0510-050210>
 MDA は9月に SMD による分離弾頭を含む複数標的への発射試験を計画している。
 複数標的への発射試験はこれが初めてで、当初6月に予定されていたが、予算の関連から遅れ、その分十分な準備を行うことが可能とな った。
 SMD の発射試験は6回のうち5回成功しており、MDA は2006年までに15隻の Aegis 駆逐艦と3隻の巡洋艦を展開する計画である。 初号 艦は既に太平洋で監視任務に就いている。
 搭載する SM-3 の調達数量は明らかにされていないが、これまでに5発が納入され、1発が2月の発射試験に使用された。
2005.04.21 Inside the Pentagon Navy drafting new version of Aegis Missile Defense operating guide <0512-042101>
 米海軍 NWDC は年末を目途に Aegis ミサイル防衛運用指針の改定第二版の策定を進めている。
初版は昨年末に策定され、これを基に作業は海軍作戦本部及び MDA と共同で実施している。 作戦指針は海軍のミサイル防衛の役割と 脅威により逐次変更が加えられるため、改訂版が最終的なものではない。
2005.04.04 MDA

インターネット

Standard Missile-3 maneuvering system successfully tested <0509-040401>
 MDA は3月30日に、ATK社で行っていた SM-3 用 SDACS (Solid Divert and Attitude Control System) Block TA の試験を成功裏に完了した。 この試験は SDACS のパルスモードでの動作を確 認するため5回行われる地上飛行試験の初回となる。
 試験では sustainedpulse 1pulse 2 三モードの動作が確認された。
【註:】
 DACS (Divert and Attitude Control System) は大気圏外で使用されるインターセプタの位置姿勢制御装置で、通常4個の位置制御用 大型スラスタと8個の姿勢制御用小型スラスタで構成されている。 GMD 用 GBI などの DACS は液体燃料を用いるが、SM-3 では固体燃 料の SDACS が用いられている。
 この SDACS が当初から正しく機能せず、過去の要撃試験は sustained mode だけで行われており、要求性能を満足していなかった。  また、2003年6月に行われた SM-3 IFT-5 は SDACS の故障で迎撃に失敗した。
(関連記事 JDW 2003.07.02)
 このため米海軍は改良型 SDACS の開発を進めてきた。
(関連記事 IP 2004.01.01)
2005.04 Jane's Missiles & Rockets Standard Missile-3 intercept shows Aegis BMD capabilty <0511-040001>
 2月24日に SM-3 の実用弾による初の迎撃試験 FTM-04-01 が行われ成功した。  Kauai 島から発射された標的ミサイルは SM-3 発射の約2分後に、同島から数百`、高度 137kmの上空で迎撃された。 この試験では2パルスロケットモータである第三段を初めて単パルスモードで使用した。
 SM-3 は CG-70 Lake Erie から発射されたが、試験には Block 2006 の REE 中である BSP 1.0 (Ballistic Missile Defense Signal Processoe 1.0) を装備した DDG-59 Russell も参加し、 Aegis Baseline-7 を搭載する Lake Erie と合わせて両艦は Aegis システムによる弾道弾の長 距離捕捉、追随能力を確認した。
 一方、2月14日に GBI を発射できなかった GMD の迎撃試験は、サイロに GBI を固定するアームの不具合によ ると見られている。
2005.03.14 Inside the Navy Navy Missile Defense head enlisted to oversee ground-based testing <0508-031405>
 MDA は GMD の計画管理を強化するため、海軍のミサイル防衛計画を担当する Page少将を MDA の Mission readiness 局長に任命し、 発射試験の監督を行なわせることを決めた。
 GMD の発射試験は最近続けて2回失敗しており、同少将は試験の実施に関し直 接 MDA 長官に報告すると共に、海軍計画についても統括する。
 海軍の SMD 発射試験は6回のうち5回の迎撃に成功している。
2005.03.14 Inside the Navy U.S. Navy with Japanese on billion-doller missile upgrade <0508-031404>
 米海軍は日米共同で総額 $1.4Bの SM-3 改善計画に着手するため、現在合意に向けて準備作業を進め ている。
 これは MDA が明らかにしたもので、共同改善計画は SM-3 の大型化が主たる目的で、ロケット ブースターの胴経を21-inとする。 細部性能は不明だが、ICBM 対処能力を持たせるものとみられ、 2007年から計画を開始し、2012年までに改善を完了する予定である。
2005.03 International Defense Review Maritime tests Aegis <0506-030014>
 Maritime Systems & Sensor社が1月末に、陸上で実施した実配備型 Aegis BMD の交戦性評価試験を成功裏に 完了したと発表した。 Aegis BMD は、長距離捕捉追随能力と弾道弾要撃能力を結合させたもので、来年中に2隻の Aegis巡洋艦に実装さ れる。
 この試験は2004年9月に配備されたシステムの IEC (Initial Engagement Capability) を評価するもので、FEC (Full Engagement Capability) は2006年に評価される。 米海軍は15隻の Aegis駆逐艦と、3隻の Aegis巡洋艦に実装する計画で ある。
2005.02.25 Yahoo ロイタ通信記事

海上配備型ミサイル迎撃実・・・」

<0505-022502>
 米国防総省は24日、SM-3 の発射実験(註:FM-7 )に成功したと発表した。 SM-3 の発射実験はこれまで6回行われ 成功は5回目である。 MDA によると、カウアイ島沖でイージス巡洋艦レイクエリーから発射された SM-3 が、カウアイ島から打 ち上げられた標的を迎撃破壊した。  国防総省は2007年までに最大30基の SM-3 をイージス艦に配備する予定である。
2005.02.24 MDA

インターネット

Aegis ballistic missile defense flight test successful <0506-022401>
 MDA は24日に SM-3 の迎撃試験に成功した。
 SM-3 を発射したのは Lake Erie で、カウアイ島の沖合100マイル以上に位置し、同島から発 射された標的を、SM-3 の発射約2分後に迎撃した。
2005.02 Jane's Missiles & Rockets Raytheon delivers five SM-3 rounds <0506-020008>
 Raytheon社が、5発の試験及び実配備用 SM-3 を MDA に納入した。
 SM-3 の Mk-142 KW (Kinetic Warhead) の構成品である SDACS (Solid Divert and Atitude Control System ) の性能、信頼性向上型の 'multi-pulse モード'を含む地上燃焼試験が11月30日に ATK社で行われ成功した。
 この SDACS を搭載した迎撃試験は2005年末に予定されている。
2005.01.10 Yahoo 共同通信記事

米、大型 SM-3 の開発決定・・・

<0502-011003>
 米国防総省は日米が共同技術研究を進めている直径約53cmの SM-3 の開発に乗り出すことを決め、年内にも日 本政府と協議を開始する方針を固めたことを、同省当局者が10日までに明らかにした。
 生産、実戦配備に移行するには少なくとも3〜5年かかる(同省当局者)とみられる。
【註:】
 SM-3 改良型の共同開発について防衛庁は、直径を21inchと大型化することを強く主張していたが、米側は直径31inchの海上型 KEI を 開発する計画があるため難色を示し、SM-3 と同じ13.5inchにすることを主張していた。
(関連記事 DN 2004.03.22)
2005.01 Jane's Missiles & Rockets Aegis software upgrades for Kongo-class destroyers <0504-010005>
 Lockheed Martin社が$10.33Mでこんごう級 Aegis艦のソフト更新を受注した。 AWS (Aegis Weapon System) コンピュータの ソフトウェアである Baseline J3 は、こんごう級 Aegis艦のために開発されたものである。
2004.12 Jane's Missiles & Rockets Raytheon delivers SM-3 <0503-120011>
 Raytheon社が、2004年10月22日に量産型 SM-3 の引き渡し式を行い、納入を開始した。
 SM-3 は2002年1月以来、宇宙空間での迎撃に4回成功している。
2004.11.10 Jane's Defence Weekly Raytheon delivers SM-3 missiles <0422-111004>
 Raytheon社が量産型 SM-3 の MDA への納入を開始した。 米海軍は2004年末までに Aegis 巡洋艦へ搭載する。
 一方海軍は、2隻の改良型 Arleigh Burke級駆逐艦を日本に配備し、北朝鮮のミサイル発射に対する前方監視 を開始した。
2004.11.01 Defense News Raytheon missile to be tested in defense role <0423-110101>
 Raytheon社は10月22日、Aegis巡洋艦に搭載する SM-3 の初号機を MDA に納入した。
 SM-3 は試験発射用として年末までに納入予定の5発のうちの1発で、今後太平洋艦隊に配備される。
 年末までに5隻の Aegis駆逐艦がミサイル防衛用に改修され、更に10隻の駆逐艦と3隻の巡洋 艦が2006年末までに改修を予定している。
2004.11 International Defense Review Aegis support BMD <0421-110008>
 Lockheed Martin社が8月下旬に、Aegis BMD Long-Range Surveillance and Tracking Capability の試験に成 功した。
 Aegis BMD は捕捉した情報を BMD C&C BMC へ送り状況判断に資すると共に、キューイング情報としてGMD システムに送る。  米海軍は15隻の Aegis駆逐艦に Long-Range Surveillance and Tracking Capability を搭載すると共に、 3隻の巡洋艦に SM-3 を装備する。
2004.10.02 Yahoo 共同通信記事

イージス艦を日本海配備 ・・・」

<0419-100201>
 米海軍は1日、イージス駆逐艦 "カーティス・ウィルバー" を、今週前半に日本海に配備したことを明らかに した。 海上への配備型ミサイル防衛の配置は初めてである。
 米海軍は今年末までに日本海や太平洋に5隻のイージス艦を初期配備し、2006年末までにイージス艦やミサイル巡洋艦計18隻を展開する 方針だ。
【註:】
 DDG-54 Curtis Wilbur は1994年に就役した Aegis駆逐艦4番艦(Flight T)の古い艦で、横須賀を母港としている。
 また、フジ TV の報道によると、現在唯一の SM-3 発射艦で、発射試験に使用されている巡洋艦 Lake Erie が横須賀港沖に来ている。
2004.10 Jane's Missiles & Rockets Aegis missile-defence system completes land-based testing <0423-100025>
 Lockheed Martin社が、BMD 用 Aegis の陸上試験を完了した。
 BMD において Aegis は、長距離監視追随センサとして働き、捕捉した情報を C2BMC 及び GMD システムに送 る。
 8月27日に行われた陸上試験では、模擬インターフェスを用いて C2BMC 及び GMD への伝送機能が確認された。
 今後この長距離監視追随能力 Aegis を15隻の Aegis 駆逐艦に搭載すると共に、SM-3 を装備する 3隻の巡洋艦にも同様の能力が付加される。
2004.10 Jane's Missiles & Rockets Valley Forge becomes the first Aegis ship to retire <0423-100015>
 Ticonderoga級巡洋艦 Valley Forge (CG-50) が退役した。 Aegis艦初の退役となる。 同艦は他の同型艦4隻と共に Aegis Baseline 1 艦で、Mk41 VLS ではなく Mk26 軌条発射機を装備していた。
 またミサイル防衛の試験艦として使われていた Lake Erie (CG-70) が8月23日に、試験艦としての任 を解かれて第7艦隊に配属され、初めての実戦任務に就いた。
2004.09 Jane's Missiles & Rockets Six DDG 51 destroyers to be upgraded <0421-090013>
 DDG-51級駆逐艦6隻がミサイル防衛用に改装される。 当初はレーダを Aegis Block 3.0 への改修が中心とな るが、いずれは SM-3 ATBM の発射が可能になる。
 また2006年までに SM-3 Block 1 が装備化されるのにあわせて、2005年12月に Aegis はより高度な Block 3.1 になる。
 2004年末から既に2隻の駆逐艦がレーダ任務に就いており、2004年9月からこの駆逐艦 Lake Erie は日本海に配備されている。
2004.08.30 Defense News U.S.ships to begin Detect-and-Track duties <0419-083008>
 米海軍は9月から日本海で数隻の Aeges 駆逐艦による弾道ミサイルの探知追随を開始する。
 今年初め海軍は、15隻の駆逐艦と3隻の巡洋艦に LRST (Lomg Range Surveillance and Track) 任務を付与す ることを決め、2006年を目途に LRST 用への全艦改修を進めている。
 太平洋艦隊には6隻の駆逐艦を初期配備する計画で、現在2隻が改修を終え、残りの4隻は2005年中に改修される。 配備艦は Paul Hamilton、Curtis Wilber、John S.McCain、Stethem、Fitzgerald 及び Benfold の6隻。
 LRST 仕様の艦には迎撃能力は無く、海上で迎撃する場合は SM-3 を搭載するタイコンデロガ級 Aeges 巡洋艦 Lake Erie が当面実施する。
 LRST 仕様の Paul Hamilton Lake Erie による連携試験は7月に行われ、良好な成果を得ている。
 なお、SM-3 の交戦能力試験は SDACS の不具合から2005年初頭まで延期されており、運用開始は2005年末〜 2006年初頭になるとみられる。
2004.08.26 Inside the Pentagon MDA,Navy considering new thruster for problematic SM-3 interceptor <0419-082601>
 MDA と海軍は SM-3 の新たな軌道修正制御装置 TDACS (Throttleable Divert and Attitude Control System) の地上試験を7月26日に行い、要求を満足する成果を得て終了した。
 TDACS は、現在使用しているノズル噴射をパルス制御する SDACS と異なり、噴射をスロットル制御する方式 で、継続して噴射を制御することができる。
 TDACS の地上試験は来年度も行われるが、MDA は Block 2008 で採用する意向を示しているほか、SMD 以外の 初期/ブースト段階迎撃ミサイルでの応用も検討している。
 SDACS はこれまで制御機構の亀裂等の問題が解決されず、代替案の検討が進められていた。
2004.08.19 Yahoo 共同通信記事

「米、制御装置の実験完了 ・・・」

<0415-081902>
 MDA は18日、SM-3 の新たな軌道修正・制御装置の地上実験を完了した。 この装置は SM-3 など大気圏外の 中間飛行段階で撃ち落とす迎撃システムに適用されるほか、将来的にはテポドンなどの発射直後の段階での迎撃にも応 用できるとしている。
【註:】
 これは DACS (Divert and Attitute Control System) のことと思われる。
 SM-3 は、弾頭である LEAP が採用してる固体燃料方式の SDACS (Solid DACS) に問題があり改善を迫られて いた。
(関連記事 IP 2004.01.15)
2004.06.28 Aviation Week & ST Shipping out <0413-062809>
 米海軍は年末のミサイル防衛網の運用開始に向け、2隻の Aegis駆逐艦の改修を始めている。
 2隻は日本近海に配置するAegis艦で、SM-3 Block1A を搭載し、Aegis Weapon Sysyem Block 3.0E を装備する 。 2隻目の改修は今週開始される。
 海軍は継続的にシステムとミサイルの機能向上を行う計画で、駆逐艦のミサイルと航空機同時交戦能力の他、Link 16 による追随情報 の交換、標的の弁別機能の向上及び低高度射撃モードの付加等を2005年以降予定している。
 また、日米共同で行っていた分離式のノーズコーン、及び2波長 IR シーカーその他の研究も実用化の方向にあり、 2006年に共同で発射試験を行う準備を進めている。
2004.05.12 Jane's Defence Weekly Japan set for $725 million missile buy <0409-051203>
 米議会が、日本に対して9発の SM-3 Block 1A、Aegis システムの改修、及びミサイル関連品等を、 $725Mの FMS 契約で売却することを承認した。
2004.05.06 Yahoo 共同通信記事

「05年に初の共同飛行実験・・・」

<0409-050602>
 日米両政府が、SM-3 の日米初の共同発射実験を2005年後半に実施することで大筋合意していることを、米国 防総省当局者や消息筋が6日に明らかにした。 06年後半には2回目の共同実験を行う方向で調整している。
 日米が1999年から共同技術研究を進めている SM-3 の四構成品の一部が初めて実験で試される。 日米で共同研究しているのは以下の4 件である。
 @ ノーズコーン
 A IR シーカ
 B kinetic 弾頭
 C 2段目の推進装置
2004.03.27 Yahoo 時事通信記事

「来年秋までに10基配備、海・・・」

<0406-032701>
 米国防総省が、2005年9月までに SM-3 を約10基配備する方針を固めたことを26日に明らかにした。
 北朝鮮の弾道ミサイルを警戒し、複数の SM-3 搭載イージス艦を日本海や西太平洋地域などに展開させる方針 である。
2004.03 National Defense Navy prepares to put Aegies ships 'On alert' <0408-030001>
 米海軍は2005年初めの Aegis BMD システムの展開と運用開始に向け、準備を急いでいる。
 DoD はFY-05にミサイル防衛計画予算として$9.2Bを要求しているが、このうち$900Mは IOC 関連予算となっている。
 IOC は10発の GBI (アラスカ×6発、カリフォルニア×4発) と5発の海上発射型及び 3隻の Aegis艦からなる。
 展開する Aegis BMD は短中距離弾道弾対処の初期型で、今後数年間に逐次改善を予定しており、現在設計レ ビューが行われている。
 海軍は将来的に ICBM の迎撃を狙っているが、DoD が積極的に進めている KEI の運用構想が実現を左右 するものとみられる。
2004.02.18 Inside Missile Defense MDA expecting 'More robust' thruster for NAVY Standard Missile-3 <0407-021804>
 MDA は SM-3 に使用している SDACS を交換することを決め、これに関連して FY-05予算要求額の変更を行った。
 SDACS は迎撃直前の数分間、4個のスラスターでミサイルを制御し標的に誘導する装置で、これまでの実射では性能が安定しないため、 2個のスラスタを使用しない Sustain モードのみで試験を行っていた。
 FY-05の海上型関連要求は$966Mで、Block 2004 と Block 2006 にそれぞれ$115Mが追加されている他、Block 2004 に予定していた10発 の SM-3 ミサイルは9発に減らされている。
2004.02 Jane's Missile & Rockets Aegis scores its fourth ballistic-missile kill <04007-020003>
 SM-3 FM-6 (Flight Mission-6) が行われ、4回目の迎撃 成功をおさめた。 SDACS は sustain モードで行われた。
 カウアイ島から発射された Aries 標的を、沿岸に配置された Aegis DDG が捕捉し、その情報によって沖合に位置した Aegis CG が Aries の捕捉追随を行った。
 FM-6 の主な目的は、両艦の連携による長距離監視及び捕捉追随であった。
2004.02 International Defense Review US pushes ahead with ballistic missile defense <0404-020006>
KEI
 MDA は8年間にわたる KEI 開発担当に Northrop Grumman/Raytheon チームを選定した。  8年間の契約額は$4.5Bにのぼる。
 KEI は敵の弾道弾を発射後3〜5分以内に撃墜しようとするため、強い噴炎下で目標 の発見、識別、追随を行う必要があり、迎撃時の相対速度は8〜10km/sに達する。
 運用開始は2010〜2012年を目指しており、最初は陸上発射型になる。
SM-3
 2003年12月11日に SM-3 の迎撃試験 FM-3 が行われ、標的となった Aries の 迎撃に成功した。
 Aries の発射後、追随情報が Aegis 巡洋艦 Lake Erie に送られ、約2分後に SM-3 が発射された。 発射後2+分後に SM-3 は 高度137km、相対速度3.7km/sで Aries に直撃した。 この試験では SDACS を sustain-mode で使用した。
 次の試験は Block 2004 として2004〜2005年に2回計画されている。
2004.01.29 Inside the Pentagon Questions may remain after Navy Missile Defense testing <0405-0012902>
 DoD の試験評価局長は、海軍の Aegies 弾道ミサイル防衛システムについて、最も重要な多数同時交戦と分離目標対 処について実射試験計画が不充分であると指摘した。
 MDA は技術の完成度に応じて試験項目を選定する方針だが、同局長は年末に配備するためには上記内容は不可欠との判断を示したもの。
2004.01.15 Inside the Pentagon Navy pursuing several options to Missile Defense thruster probrem <0404-011504>
 米海軍と MDA は SM-3 に使用している SDACS (Solid Divert and Attitude Control System) の機種変更を 検討している。 SMD の迎撃試験は過去4回成功しているが、SDACS の性能は要求を満足していない
 SDACS は、黒鉛の小球体を用いて4個のノズルの噴射を制御するスラスタ装置であるが、この球体に亀裂が生 じ制御機能に影響を与えていた。
 原因は未だ特定されてなく、これまでの迎撃試験で SDACS は、sustain モードのみ使用し、本来の2パルスモ ードを使用していない。
 SDACS を開発した ATK社が球体を円盤に変更する作業を行っている一方、Aerojet社が新型のスラスターを提案している。
(関連記事 IP 2003.10.23)
2004.01.15 Inside the Pentagon MDA shifts next Navy Intercept Test from spring to early 2005 <0404-011501>
 MDA は、今春に予定していた SMD 迎撃試験 FM-7 を2005年1月に延期すると発 表した。
 遅延理由は予算不足のほか、FM-7 では FM-6 まで使用していたテスト仕様の Aegis BMD computer program と SM-3 Block 0 の使用を止める決定がなされたことによる。
2004.01.01 Inside the Pentagon Initial Sea-based Missile Defense would lack advanced thruster <0402-010102>
 DoD はこのほど、海軍が今年配備予定の Aegis 艦による初期型 BMD システムに使用する SM-3 の SDACS (Solid Divert and Attitude Control System) には、それほど精密なタイプでない機種が用いられてい ることを明らかにした。
 使用している SDACS は、標的を直撃する最終段階で2パルスモーターを使用しない "Sustain mode" タイプで、命中精度がやや劣ると される。
 現在 Alliant Techsystems社が、改善型の2パルスタイプを開発中で、2005年12月以降の SM-3 に搭載する予定となっている。
2003.12.22 Inside the Navy Navy examines ramifications of missile defense for surface fleet  米海軍は10月から11月にかけて Aegis 艦をセンサーとして用いた大掛かりな図上演習 "Integrated Missile Defense 03-2" を行い、 艦隊による常時ミサイル監視の可否を検討している。
 ミサイル防衛システムは、2004年の陸上型に続き2005年に海上型の運用を開始する計画だが、海上型の運用構想は未だ検討中で、今回 の演習では NMD の一部として Aegis 艦隊のセンサーを活用する場合の、任務付与と指揮統制要領に関する検証 を行った。
2003.12.12 MDA

インターネット

Aegis missile defense flight test successful  SMD の FM-6 が11日に行われ、Lake Erie から発射された SM-3 が Kauai島から発射された中距 離標的ミサイル Aries の要撃に成功した。
 試験では Kauai島近海に配置された駆逐艦 Russell が最初に Aries を捕捉し、その諸元を沖合の Lake Erie に送った。
 Aries 発射の約2分後に Lake Erie が SM-3 を発射し、発射後約2分でこれを要撃 した。 要撃高度は137km相対速度は3.7km/sであった。
 FM-6 は短距離弾道弾の要撃を目指す Block 2004 で計画されている6回の発射試験の4回目で、複雑で実戦的 な目標に対する developmental flight test の3回目になる。
2003.12.12 Yahoo! News 共同通信記事

「イージス艦発射で成功 米 ・・・」

 MDA が11日、イージス艦から発射した SM-3 が中距離弾道ミサイルを撃ち落とす実験に成功したと発表した。
 ハワイ・カウアイ島のミサイル試射場から発射された模擬弾道ミサイルを、約2分後にレークエリーから発射 されたミサイルが撃ち落とした。
 今回はこれまでより複雑で実際的なシナリオに基づいた実験としており、イージス艦のミサイル追跡距離など も長く設定した。
2003.12.11 Yahoo! News 時事通信記事

「米ミサイル迎撃実験、あす ・・・」

 米国防総省は海上配備型のミサイル迎撃実験を11日午後(日本時間12日未明)からハワイ沖で行うと正式に発表した。 失敗した前回 6月の実験以来、半年ぶりの再開となる。
2003.10.23 Inside the Pentagon Former DoD official: Navy missile defense interceptor a'Flawed design' < SDACS >
 2000年まで DoD の研究開発局長であった Hans Mark氏は先週、海軍長官との会談を行い、海軍の海上型ミサイル防衛 システムの欠陥を指摘すると共に迎撃ミサイル設計の再検討を求めた。
 同氏は SM-3 に搭載する固体燃料を使用する弾頭の姿勢制御システム SDACS に欠陥があるとし、液体燃料を 使用する方式に改めることを提案した。
 液体燃料を使用した場合、秒速7.5kmで弾頭の姿勢制御が可能で ICBM の捕捉できるが、SM-3 の固体燃料では秒速5.5kmで対応は困難と 主張している。
 6月18日の試験では SDACS の故障により迎撃に失敗したと発表されている。
(関連記事 IP 2003.08.21)
2003.10 Jane's Missiles & Rockets US Navy orders first operational SM-3s  米海軍は Raytheon社と $881.4Mで、実戦用5発の SM-3 の製造、試験を含む契約を行った。  この契約には日本との共同研究実施も含まれている。
2003.10 International Defense Review SM-3 continues  Raytheon社は$881Mで SM-3 Block I 及び IA の、最初の実用弾5発 の生産と、日米共同研究の継続を2005年12月までの契約で受注した。
 SM-3 は第3段ロケットモータが追加され、GPS を用いた誘導装置と EKV (Exoatmospheric Kill Vehicle) に より、中、短距離弾道弾を迎撃する。
 米海軍では2005年に20発以上の SM-3 弾を Aegis艦に搭載する。
2003.09.01 Defense News SM-3 development continues  米海軍はこのほど、Aegis艦搭載用 SM-3 の開発継続に関する契約を$881.4Mで Raytheon社と行った。
 海軍は2005年までに20発以上の迎撃ミサイルを導入して Aegis艦に搭載する計画で、同社との契約にはミサイ ルの製造と発射試験に加え、日本との研究開発支援も含まれている。
2003.09 Jane's Missiles & Rockets Boost-phase ICBM interception 'impractical'  American Physical Society が13名からなる検討グループで検討した結果、固体燃料 ICBM を boost-phase で要撃す ることは不可能との結論を出した。
 ICBM を限られた加速時間で要撃するためには、要撃機に極端な高速性能が求められ、結果として要撃機が大型化する。
 特に加速時間の短い固体燃料 ICBM の boost-phase での要撃では、相手が北鮮でも極端な構想が必要であり、イランが相手では不可能 となる。
 今日の先端技術を持ってしても ICBM の発射探知に45秒〜65秒かかるため、交戦残余時間は液体燃料 ICBM で170秒以下、固体燃料では 120秒以下となる。
2003.08.27 Jane's Defence Weekly US pushes ahead with homeland missile shield  米国はブッシュ大統領が宣言した2004年9月30日での IDO (Initial Defensive Operations) を目指して、BMD の整備を急いでいる。
 8月16日に orbital Sciences社が開発している 'Boost Vehicle' の発射試験に成功した。 この対抗馬となる Lockheed Martin社の ブースタも、2〜3ヶ月中に打ちあげられる。
Block 2004:
・当初 Fort Greely に6発、Vandengerg に4発を配備し、アジア方面に対処
 Beale (California) の EWR を改修。 3隻の Aegis駆逐艦を前方には位置して捕捉追随。
・2005年に追加の10発を Fort Greely へ配備。 SM-3 を20発ずつ搭載した Aegis巡洋艦を3隻配備。
  捕捉追随用の Aegis駆逐艦を12隻追加。 Flylingdales(英)の EWR を改修して中東方面へ対処。
Block 2006:
 オランダの許可を得て Thule (Greenland) の EWR を改修。
2003.08.25 Defense News Raytheon Systems wins $880 Million Missile Defense contract  Raytheon社が$880Mで SM-3 Block1 と 1A の開発及び発射試験を継続受注した。
 契約期間は2005年12月までで、日米共同開発計画の SM-3 開発も含まれている。
2003.08.25 Inside the Navy Raytheon to continue SM-3 work for Sea-Based Missile Defense  MDA は SM-3 の開発と試験の実施について Raytheon社と$881Mで契約した。
 契約には開発の継続と共に、SM-3 BlockT 及び TA の発射試験、日米共同研究計画での SM-3 試験及び BlockT ミサイルの製造納入と各種技術支援等が含まれる。
 また、契約には日本が購入する5発の試験用弾の製造と試験を支援することが含まれている。
2003.08.25 Inside the Navy DoD suspects cracked valve at fault for failed Sea-Based BMD test  米海軍が6月18日にハワイ洋上で行った弾道ミサイル迎撃試験で、迎撃に失敗したのは弾頭を制御する改善型 SDACS の油圧バルブに亀裂を生じたためと公表した。
 海軍と MDA は機械的な故障と判断し、設計変更等は考えていない模様で、次回 FM-6 は12月に、FM-7 は来年 の春以降に予定されている。
2003.08.25 Aviation Week & ST Crunch time for missile shield  米政府が決定した2004年9月のミサイル防衛システム展開を約1年後に控え、MDA は準備期間に全く余裕のないことを 痛感している。
 Orbital Science社製 GMD 用ブースタの第2次発射試験は8月16日に行われ、更に厳しい条件下での試験が数週間以内に行われる。 ま た Lockheed Martin社もブースタ発射試験を数週間後に計画している。 この状況では来年初めに予定する1機種への絞り込みは困難とみ られる。
 一方、海上型システムに関しても SM-3 の第5次発射試験が失敗に終わり、原因の解明と修復には時間がかかるものとみられる。
2003.08.21 Inside the Pentagon DoD: Steering mechanism caused Navy missile defense test failure < FM5 >
 米海軍が6月18日に行った弾道ミサイル迎撃試験 FM-5 の失敗原因について、DoD は Kinetic弾頭の誘導制御を行う SDACS (Solid Divert and Attitude Control System) に不具合があったことを 公表した。
 海軍と MDA は機械的な故障と判断し、設計変更等は考えていない。次回 FM-6 は12月に、FM-7 は来年の春以 降に予定されている。
2003.08 Jane's Missiles & Rockets Standard SM-3 fails to intercept target  6月18日に SM-3 の要撃試験が行われたが、要撃に失敗した。
 LEAP の切り離しには成功したが、目標の要撃ができなかった。
2003.07.28 Inside the Navy Pentagon requests Congress overturn cuts to BMDS interceptors  DoD は BMDS のFY-04要求予算の大幅な削減案に対し、ミサイル防衛計画の重要な柱である Boost Phase システム開 発が遅延するとする異議申し立てを行っている。
 DoD の BMDS 研究開発要求は$301.1Mだが、上院は$150Mを、下院は$70Mの削減を提案している。 これは議会が技術 の成熟度に懸念を持っていることが理由で、技術確証段階の予算としては適当な額を割り当てたとしている。
2003.07.21 Inside the Navy Pentagon appeals Senate authorizer's cuts to Aegis missile defense  DoD は上院予算委員会に対し、FY-04の Aegis BMD 計画が、要求額の$726.2Mから$11.7Mを削減 されたことについて異議申し立てを行っている。
 上院は海軍の不必要な管理経費が過去2年間の3倍にのぼるとして減額予算案を提出している。 なお、下院は 政府要求を認め、$7Mの増額を提案している。
2003.07.21 Aviation Week & ST Ealy knocks  米議会は上下院ともFY-04 BPI の開発予算を大幅に減額することを要求しているが、 民間の研究機関 American Physical Society はこのほど、BPI による ICBM の迎撃は現在の技術では対応できないとの研究結果を発表 した。
2003.07.17 Inside the Pentagon Physicists' report calls Boost-phase Missile Defense impractical  「American Physcal Society」 は、このほど民間の物理学者グループにより、MDA が開発中の Boost-phase ミサイ ル防衛システムの能力に関する研究を公開資料を基に独自に行い、現状の技術レベルでは要撃できないとの結果を議会に説明する。
 研究報告によるとイランと北鮮から飛来する ICBM の発見から要撃までに要する時間は MDA の見積より短く、迎撃ミ サイルの速度を現在の4倍にしなければ対処できず、かつこの技術は未だ確立されていないとしている。
 MDAは、研究報告をみていないが当局の設計見積に誤りはないと確信しているとのコメントを発表した。
2003.07.02 Jane's Defence Weekly Missile test failure  6月18に行われた SM-3 の発射試験は、目標の要撃に失敗した。
 事前分析の結果では、新しく採用した固体燃料姿勢制御システム (divert and attitude control system) に欠陥 があった可能性がある。
2003.06.23 Inside the Navy Sea-based missile defense test fails  MDA は、6月19日にハワイ洋上で行われた海軍の第2回 SMD 発射試験で弾道ミサイル標 的の迎撃に失敗したことを明らかにした。
 巡洋艦 Lake Erie は標的を確実に捕捉追随し、標的発射から2分後に SM-3 を発射、誘導と姿勢制御システムは正常に作動したが最終 段階で迎撃に失敗した。 
 なお、今回の試験では別の Aegis艦 Russell も標的の探知追随を行い、Lake Erie に射撃諸元を伝送していた。
 実射試験はあと 4回残されている。
2003.06.19 BMDO web site Aegis ballistic missile defense flight test conducted  SMD の SM-3 発射試験が18日に行われ、弾頭の切り離しには成功したが、Aries 標的ミ サイルの要撃に失敗した。
 試験はハワイ・カウアイ島にある太平洋ミサイル試験場で行われ、SM-3 は巡洋艦 Lake Erie から発射された。
 今回の試験(註:FM-5)は Aries 標的に対する4回目の要撃試験で、過去3回ではいずれも 要撃に成功している。
2003.05 International Defense Review US proceeds with enhanced ballistic-missile interceptors  米 MDA が Lockheed Martin社、 Northrop Grumman/Raytheonチームと、それぞれ$10Mで KEI ( Kinetic Energy Interceptors) 概念設計契約を締結した。 期間は8ヶ月となっている。 計画は次の段階で1社が選定され、 $4Bかける5年間の Development and Testing 段階に入る。
 KEI は、弾道弾を boost〜terminal の全ての段階で迎撃可能なシステムで、MDA は当初陸上発射型 boost /ascent 段階迎撃システムを、2008年末から2009年始めに開始する BMDS Block 08 として開発する。
 その後、年6回のペースで試験を行い、艦載など他のプラットフォーム発射型 Block 10 を目指す。
 MDA はこれと並行して KEI の代替となりうる BMDS Interceptor Space Testbed 計 画を2004年に開始する。
2003.04 Jane's Missiles & Rockets MDA selects contractors for Kinetic Energy Interceptor Program  MDA は KEI (Kinetic Energy Interceptor) の次の段階に Lockheed Martin社と Northrop Grumman 社を選定した。
 両社はそれぞれ Boeing社、Raytheon社とチームを組み、それぞれ$10Mで8ヶ月の検討に入る。
 今後の予定は2004年始めから$4Bの費用で5年間の開発段階に入る。
2003.03.03 Defense News US Navy's role Soars  DoD は海軍の Aegis 艦によるミサイル防衛に 2004年から 2009年の 6年間に総額 $4.3B を計上し、海軍 SMD の役割はますます高まっていく。
 Aegis 艦による弾道ミサイル防衛は 2年毎のブロック改善により行われ、2005年に19隻をミサイル防衛用に改 修する。
 = 各ブロックの主要改修内容 =
Block 2004
 GMD をサポートする大陸間弾道弾の監視/追随に必要な機能の付加
Block 2006
 基本型大陸間弾道弾迎撃能力の付与
Block 2008
 Aegis weapon system の目標弁別機能の改善
Block 2010
 未定(今後の SMD 構想の状況による)
 現在、海軍は 2004年を目途に Aegis 艦4〜5隻からなるミサイル防衛艦隊の設立を準備している。
2003.03 International Defense Review SBAR begins tracking trials  Lockheed Martin社は SBAR (S-Band Advanced Radar) の試験を、2002年12月から縮小サ イズのプロトタイプを使って開始した。

 SBAR は半導体送受信モジュールを使用した艦載対空、対ミサイルレーダで、実物大のプロトタイプの試験は2007年になる。

2003.02.17 Inside the Navy Christie:Aegis missile defense can be used with limited success  DoD は米議会に対し FY-02 の Aegis BMD システム試験評価報告を行った。 この中 で、3回の発射試験はいずれも成功したものの、試験内容は初期段階の項目であり、完 全な運用化には更に試験を継続する必要があるとしている。
 当局は目標の弁別等、高度な試験評価が運用開始までに必要とし、現状では限定的な能力発揮となることを明らかにしている。
 MDA は 2005年末までに3隻の Aegis 艦に20発の SM-3 を塔載し、その後2007年末まで更に 20発を装備する計画を持っている。
2003.02.17 Missile Defense US MDA to Improve Navy's Sea-based shield  MDA は米海軍の Aegis BMDS (Aegis Ballistic Missile Defense System) の改善計画を2004年から開始し、2009年ま での間に Block 改善を行う。
 Aegis BMDS は以前、NTW もしくは Navy Upper Tier and Sea Based Midcourse Defense と呼ばれていたシステムで、Taiconderoga 級巡洋艦と Aleigh Burke 駆逐艦に SPY-1 レーダーを含む Aegis 防空システムを装備、SM-3 を迎撃ミサイルとして塔載する。
2003.02.12 Jane's Defence Weekly DoD eyes new ballistic missile defence radar  米国防総省は、ミサイル防衛用次世代レーダの開発を2004年に開始する。 新レーダは現有 システムとその技術を活用することになる。
 新レーダは前方配置が可能で、飛来するミサイルの全飛行経路の監視が可能である と言うが、使用する周波数帯や、陸上設置なのか艦載なのか、或いはいずれもなのかは明らかになっていない。
2003.02.04 時事通信

インターネット

対テロ戦に備え軍拡継続、ミサイル防衛費も大幅増−米国防予算案  米国防総省は3日、総額3,799億ドル(約45兆6,000億円)に上る2004会計年度(03年10月〜 04年9月)の国防予算案を発表した。
 前年度比153億ドルの増額で、伸び率は4.2%。 ミサイル防衛関連予算は、前年度比20%増 の91億ドルを計上している。
 伸びは、冷戦終結後では最大となった前年度の14.5%を下回ったが、05年度以降の国防費を毎年約200億ドルずつ増額し、 09年度で4,836億ドルとする6ヶ年計画も提示した。
 ミサイル防衛では、前年度より15億ドル増額し、05年度までに地上配備型の迎撃ミサイル20基、3隻のイージス艦に海 上配備型の迎撃ミサイル20基を配備する。 MDA は09年度までに計500億ドル近くの予算を要求する方針だ。
 更に、対テロ戦に従事する特殊部隊の増強のため、特殊作戦軍予算を15億ドル増額する。
2003.01.30 Inside the Pentagon Navy plans Sea-based Missile Defense tests for next summer  米海軍は Aegis 艦による SMD 迎撃試験を、5月から8月にかけて上 昇段階の弾道ミサイルを標的に2回実施する準備を進めている。
 試験は当初、4月からの予定であったが、試験船の準備と DACS (Divert and Attitude Control System) の追加地上試験実施のため、 5月以降となる。
2003.01.27 Inside the Navy Navy plans two Sea-based Missile Defense tests this summer  米海軍と MDA は Aegis 艦による SMD 迎撃試験 FM-5 を5月から6月に、FM-6 を8月に 計画している。
 試験はいずれも上昇段階の弾道ミサイル標的としての迎撃を行うもので、昨年12月に成功した DACS (Divert and Attitude Control System) の試験が主要な目的の1つとなっている。
 DACS は最終迎撃段階で標的にミサイルを指向するための制御システムとして極めて重要な位置を占める。
 なお、FM-5 は当初 4月を予定していたが、試験船の準備と DACS の追加地上試験のため予定より数週間遅れることとなった。
2003.01.22 Jane's Defence Weekly Missile defence takes to the sea  米海軍は2年以内に最初のミサイル防衛戦隊を編成する。 戦隊は SM-3 を装備したタイコンデロガ級 Aegis巡洋艦で構成される。
 米海軍は27隻ある Aegis巡洋艦のうち22隻を2004年から改修する。
2003.01.20 Defense News US.Navy,Missile Agency to swap cruiser for cash  米海軍当局は SMD 試験用として 2006年までの間、Aegis 巡洋艦 Lake Erie を MDA に供与することを決めた。
 MDA はその見返りとして海軍が導入予定の SM-3 ミサイルの初度納入分 90発以上の経費を肩代わりする他、Lake Erie とその他 20隻 以上の Aegis 艦の修理維持経費を負担する。
2003.01.20 Inside the Navy Kadish puts X-band on hold,pursues rapid development radar  MDA の Kadish 長官は現在進めている THAAD レーダーをベース とする海軍の艦船搭載用レーダーの開発計画を棚上げとし、新たな監視レーダーシステムを速やかに開発 するよう指示した。
 Raytheon 社は Lockheed Martin 社の S-band 捜索探知レーダーと連携して運用する艦載用 HPD (High-power Discrimination) X-band レーダーの開発を行っており、THAAD 構成品の70%、ソフトの 87% を活用でき 2年以内に完成し得ると していた。
 今回の決定は MDA での検討結果によるとされ、細部は明らかにされていない。 新レーダーに関しては直ちに検討に入るとし、周波数 も X-band、S-band どちらになるか決まっていない。
2003.01 Jane's Missiles & Rockets Standard 3 makes an ascent-phase ABM intercept  2002年11月21日に SMD の FM-4 (Flight Mission-4) が行われ要撃に成功した。  SM-3 は標的機 Aries の発射2分後に発射された。
 SM-3 は第3段に2パルスロケットを使用し、256×256フォーカルプレーンアレイが目標の捕捉を行う。
┏━━━━━━━┳━━━━━━━┳━━━━━━━┳━━━━━━━┓
┃       ┃  SM-2ER  ┃  SM-2WA  ┃   SM-3   ┃
┣━━━━━━━╋━━━━━━━╋━━━━━━━╋━━━━━━━┫
┃Configuration ┃  two-stage ┃  two-stage ┃ three-stage ┃
┣━━━━━━━╋━━━━━━━╋━━━━━━━╋━━━━━━━┫
┃Length (m)  ┃   7.98  ┃   6.55  ┃   6.55  ┃
┣━━━━━━━╋━━━━━━━╋━━━━━━━╋━━━━━━━┫
┃Diameter (cm) ┃   34.3   ┃   35    ┃   34.8   ┃
┣━━━━━━━╋━━━━━━━╋━━━━━━━╋━━━━━━━┫
┃Booster 〃(cm)┃   53.0   ┃   53.0   ┃   53.0   ┃
┣━━━━━━━╋━━━━━━━╋━━━━━━━╋━━━━━━━┫
┃Wing Span (m) ┃   1.57  ┃   1.08  ┃   1.57  ┃
┣━━━━━━━╋━━━━━━━╋━━━━━━━╋━━━━━━━┫
┃Weight (kg)  ┃ 1,341    ┃ 1,497    ┃ 1,501    ┃
┣━━━━━━━╋━━━━━━━╋━━━━━━━╋━━━━━━━┫
┃Speed (Mach) ┃   2.5   ┃   3.0   ┃   3.0   ┃
┣━━━━━━━╋━━━━━━━╋━━━━━━━╋━━━━━━━┫
┃Range (km)  ┃  185    ┃  130    ┃SM-2ER の2倍 ?┃
┣━━━━━━━╋━━━━━━━╋━━━━━━━╋━━━━━━━┫
┃Altitude (m) ┃ 24,400    ┃ 33,000    ┃   ?    ┃
┣━━━━━━━╋━━━━━━━╋━━━━━━━╋━━━━━━━┫
┃Guidance   ┃semi-act radar┃semi-act radar┃semi-act radar┃
┃       ┃       ┃ + IIR homing┃ + IIR homing┃
┣━━━━━━━╋━━━━━━━╋━━━━━━━╋━━━━━━━┫
┃Payload    ┃  115kg HE  ┃  115kg HE  ┃18.2kg Kinetic┃
┗━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┛
2002.12.23 Inside the Navy Bush rolls out accelerated missile defense plan to start in 2004  ブッシュ大統領は先週、DoD に対しミサイル防衛システム 2004年 までに展開するよう命じた。
 DoD はこれを受け海上及び地上の両計画の促進を図り、アラスカの Ft.Greely と カルフォルニアの Vandenberg 基地にそれぞれ 10基 の迎撃ミサイルを 2004年までに配備する。 アラスカには更に 10基を 2005年に増加配備する。
 また、海軍は Aegis 艦に SM-3 を改善した 20基以上の迎撃ミサイルを塔載す る計画で、陸軍の PAC-3 ミサイル 346発の増加調達も既に決定している。
 計画促進に伴い、MDA は今後2年間に関連予算 $1.5B を議会に要求することとなる。
2002.12.19 Inside the Pentagon Missile Defense Agency launches Kinetic-energy Interceptor program  MDA は新たな KE 迎撃ミサイルファミリーの開発計画を検討していることを明らかにした。
 構想では車載型の陸上システムを優先し、続いて海上型システムを開発する模様で 、2003年1月に構想設計に関する RFP 概案を、2月に RFP を発簡し 4月初めに 3チームの企業グループを選定する。
 現在、開発後の展開計画や予算の裏付けはないが、MDA は 6年程度での装備化を目指す模様。
2002.12.19 Inside the Pentagon Pentagon outlines plans for acceleration National Missile Defense  ブッシュ大統領が先週ミサイル防衛システムを 2004年までに配備することを命じたのを受け、DoD は 海上発射型及び地上発射型両計画を推進する。
MDA は過去 2年間に関連予算 $7.8B を計上しているが、FY-04〜05 に $1.5B を議会に追加要求することを決めた。
計画ではアラスカの Ft.Greely に16基の迎撃ミサイルを2006年までに、4基を カルフォルニ ア Vandenberg 基地に配備、海軍の Aegis 艦に改善 SM-3 20基を搭載する。 また、陸軍の PAC-3 ミサイル 344発の増加調達も要求する予定となっている。
2002.12.11 Inside Missile Defense Aegis system will attempt to track,ID multistage target  MDA は 12月11日、Aegis 艦 Lake Errie の SMD システムによる弾道ミサイル迎撃試 験 IFT-10 を実施する。
 今回の試験は Aegis 艦による上昇段階での標的の検知、追随と分離標的の決定を目的とし、初の夜間射撃となる。
 また、迎撃試験には ABL 試験機も初めて参加し初期飛行段階の標的の検知追随を行う計画となってい る。
2002.12.09 Space News MDA wants faster,more advanced rocket interceptor  MDA は Boost-phase 迎撃ミサイル用 KI Boost の開発を計画している。
 当局はロケットに秒速6qと、現状の SM-3(3q/sec) と比べ倍の速度を要求している。 近日各企業に説明 を実施、2008年〜10年の導入を目指す。
 開発経費は $1B 規模とされ、MDA では陸上及び海上発射両方への共用をねらっている。
2002.12.09 Inside the Army Industry day to kick off MDA's Kinetic enargy boost defense project  MDA は弾道ミサイルを上昇段階で迎撃する KE boost/ascent プロジェクトに関する企業説 明を近日中に行う。
 MDA はFY-03〜07 に $7.4B 規模の計画を予定しており、これには KE と ABL 両プロジェクトが含まれ ている。
 KE boost/ascent 迎撃体の試作は 2009年を予定し、2003年1月に概念設計に関する RFP 概案を、正式 RFP を 2月に発簡する。
 概念設計段階は3社を選定、約8ヶ月の研究の後 1社に企業を絞り込み、48〜60ヶ月の開発試験に移行する計画。
 構想では弾道ミサイル発射後 600秒以内の上昇段階で、高度20km〜450km での直撃 を狙っている。
2002.12.02 Aviation Week & ST Test raises bar for future intercepts  DoD は、11月21日に SM-3 による弾道ミサイルの上昇段階での迎撃に初めて成功した が、更に厳しい条件下の迎撃試験をこの 12月から 2004年にかけて行うべく準備を進めている。
 今回の試験 FM-4 は 試験計画 'Aegis BMD 2004' の初回試験で、ハワイのカウ アイ島から発射した Aries 標的ミサイルを、海軍の Aegis 艦 Lake Erie のレーダーで追随し、目標発射の 4分後に SM-3 のIIR シーカ ーを使用し LEAP 弾頭での迎撃に成功した。 迎撃地点は艦から距離 152km、高度 170km であった。
 今回の上昇段階の交戦で予定していた時程より迎撃が早まることが確認され、ソフトの改修が検討されている。
 次回 FM-5 は 来年春に、FM-6、FM-7 は 2003年中にそれぞれ上昇段階での迎撃を目的に実 施され、2004年には FM-8 として分離目標の迎撃を初めて行う計画となっている。
2002.11.25 Inside the Army Navy scores third straight ballistic missile intercept during Hawaii test  米海軍は11月21日、ハワイ洋上で Aegis 艦 Lake Erie の射撃制御システムによる初めての弾道ミサイル迎撃試験に 成功した。
 試験は海軍とMDAによる 6回の SMD 発射試験の1回目で、外部センサーからの情報を使用することなくAegis兵 器システムは発射した SM-3 を制御し標的を迎撃した。
 次回 FM-5 は来年4月、FM-6 は 8月に予定され、いずれも上昇段階での迎撃試験を行う。
2002.11.22 読売新聞

インターネット

米、イージス艦発射型でミサイル迎撃実験に成功  米国防総省は21日、洋上のイージス艦から発射したミサイルで短・中距離の弾道ミサイルを迎撃する実験を行い、成 功したと発表した。
 海上発射型ミサイル防衛の実験は今年6月にも実施しているが、今回は特にミサイルの上昇段階で迎撃可能かを確認 することに主眼が置かれた。
 国防総省によると、カウアイ島から標的ミサイルが打ち上げられ、約2分後イージス巡洋艦レイク・エリーが SM-3 を発射し迎撃した。
2002.10.30 Jane's Defence Weekly The 'Standard' response
= 米海軍のミサイル防衛計画の現状に関する記事 =

 SM-2 BlockWA 計画は昨年12月に中止となったが、MDA は SM-3 が近く operational となり、中短距離 TBM に対して限定的な対処能力を保持できると見ている。
 更に本格的な BMD インターセプタは SM-3 の改良型とするか、新たなミサイルとするかについて、MDA はまだ決めていない。
 いずれにせよ膨大な開発費を負担しきれないため、共同研究を進めている日本と共同で SM-3 の改良をしたい としている。
 MDA は GMD 支援用として、洋上 X-band レーダ(右図上)の建造を検討して おり、2006年までには太平洋でミサイル防空試験に使用したいとしている。
 艦載半導体レーザ(右図下)はミサイル防衛にはパワーが不足するが、TRW社は将来の艦船防空に有効である と見ている。
2002.10.28 Defense News U.S Missile Defense Agency focuses on stopping launches  MDA は弾道ミサイル発射直後にこれを迎撃する Boost phase 対ミサイルシステムの開 発具体化の意向を固めた。
 米国の防衛企業はこの数ヶ月、Kinetic enargy による Boost phase 対ミサイルシステムに関する提案を行ってきたが、DoD はこれら を基に 2004年から研究を開始、2005年には ICBM 級のミサイルに対処する技術確証と開発要領を確立する方向で検討を進めている。
2002.10.21 Inside the Navy Appropriators cast wary eye on Sea-based X-band radar initiative  米議会の上下院評議会は MDA が要望している洋上配置 X-band レーダー (SBX) の予算化を留保 した。
 上下院は先週、 FY-03 防衛予算法案を承認したが、SBX については 地上型との比較、システム価格及び開発装備時期の計画全体に及 ぼす影響について議会説明を求め、要求を留保している。
 8月に MDA は SBX に関する研究を$31Mで Boeing社と契約したが、FY-03 のミサイル防衛関連予算は$7.3Bで、要求より$14.4M下回って おり、$28.7M が他の計画に転用されている。
2002.10.21 Inside the Navy MDA will continue to use Navy's Ageis radar in missile defense tests  MDA は10月14日、弾道ミサイル迎撃試験 IFT-9 をマーシャル諸島周辺海域で行い、太平洋 上高度約140mileで目標の迎撃に成功した。
 今回の試験では米海軍の Aegis 艦搭載 SPY-1 レーダーを初めて運用して目標の捜索追随を行っており、当局 は今後行われる地上発射型システムの試験でも SPY-1 を使用する意向を明らかにした。
 米国が 6月に撤回した ABM 条約では ロシアとの間でその使用が制限されていた。 次回試験 IFT-10 は来年1月 に予定されている。
2002.10.14 Inside the Navy Appropriations conferees give $22 million for S-Band radar  米議会の防衛予算評議会は先週、FY-03 の MDA 所掌の SMD 予算 $22M を海軍の S-Band レーダー 開発に振り向けることを決めた。
 これに加え、評議会は SMD 予算の内 $10M をレーダー開発に適用するべきと MDA に提言している。
 S-Band レーダーは Lockheed Martin 社が開発する中長距離弾道ミサイル捜索/監視/追随用レーダーで、Raytheon 社の X-Band 迎撃用 レーダーと連携させ運用する。
2002.09.18 Inside Missile Defence DoD says senate cuts will gut Sea-based Missile Defense  DoD は SMD について、上院が提案する FY-03 SMD 予算 $426.6M からの $40M 削減と $80M の転用は、日米共同プロジェクトを含め、今後の計画遂行に極めて影響が大きいとして見直しを求めてい る。
 上院は この他、ミッドコース共通システムの予算から $95M を削減、海上及び宇宙ブースト段階プロジェクトから $30M の削減と $30M の ABL への転用を提言しており、軍はいずれにも反対している。 議会と DoD との協議日程はまだ決まっていない。
2002.09.16 Inside the Navy Boeing to get follow-on work for common missile interceptor  MDA はこのほど、海上及び陸上型ミサイル防衛システムに共通 CEKV (Complementary Exo-atmospheric Kill Vehicle) 開発に関する契約を Boeing と行うことを発表した。
 同社によると CEKV には最新の技術が用いられ、各種情報の活用、アクテイブ/パッシブセンサー技術の複合、新アルゴリズムの適用等 が適用される。
2002.09.02 Inside the Navy Navy plans three missile defense intercept tests in FY-03  米海軍は 2003年度に 3回のミサイル防衛システム発射試験を計画している。
 試験は今年 11月と来年 4月及び 8月で、いずれも短射程の弾道ミサイル目標を用い、2回は 上昇段階でのミサイル迎撃試験となる模様。
2002.09 Signal Sea service sets missile defense course
= 米海軍の弾道ミサイル迎撃に関する紹介 =
 米海軍は 6月13日に 2度目の SMD の発射試験を行い、目標の模擬弾道ミサイ ルの迎撃に成功した。
 今回の試験には Aegis 艦 Lake Erie (CG-70) が使用され、SM-3 は同艦の兵器統制システムと SPY-1 レーダにより誘導を行った。
 迎撃ミサイル SM-3 は長波長フォーカルプレーンアレイのシーカーを搭載、目標を探知し目標を直撃した。
2002.08 Jane's Missiles & Rockets Second SM-3 'kill' could speed naval ATBM development  6月13日に MDA は SMD の主軸となる Aegis LEAP の要撃試験を行い成功した。  SM-3 はカウアイ島から発射されたミニットマンの2段目ロケットを改造した標的に対し発射され、500km以上飛行 した後に交叉速度2,600m/s以上で命中した。
 今回の試験 FM-3 (Flight Mission-3) は、SM-3 飛行試験の4回目の成功で、2002年1月25日に続く2度目の要撃成功 であった。
 しかしながら今までの実験は減速中の弾道弾を中間軌道で迎撃したもので、加速上昇中のミサイルを撃墜する試験は計画されていない。
 長射程の弾道弾要撃には SM-3 より大きなミサイルが必要であるという。
2002.07.18 Inside the Pentagon Vice Admiral says sea-based missile defense possible in five years  米海軍太平洋艦隊司令官 LaFleur 中将はこのほど、海軍の戦域弾道ミサイル防衛システムが 5年以内に配備される可 能性を示唆した。
 同司令官の説明内容は中止された Area missile defense の機能と類似のものであったが、この発言は先頃行 われた 2回の Aegis LEAP 試験がいずれも成功したことが裏付けとなっている模様。
2002.06.24 Defense News US Navy's Missile Defense gets more respect
= DoD の海軍ミサイル防衛システム重視政策に関する記事 =
 DoD は SMD System の開発と展開を促進する決定を行った。 所要経費と速やかな試験の実施は 2004年 以降の国防予算取得状況にかかっている。
 最近の数ヶ月で要撃試験に2度とも成功したことも大きな自信につながっており、これには ABM 条約からの脱退も影響している。
 一部には現状の SM-3 の改善による開発要領では不充分であり、IR シーカーや信号処理装置、レーダーの改善等更に技術的改善を図る ことが必要との意見もでている。
2002.06.17 Inside the Navy Navy Missile Defense System scores successful intercept  MDA は6月13日、米海軍ミサイル防衛システムの発射試験を行い成功したと発表した。
 SMD テストはハワイ沿岸海上で行われ、イージス艦 Lake Erie から発射した SM-3 ミサイルはカウアイ 島から打ち上げた目標の Aries 弾道ミサイルの要撃に成功した。
 今回の試験は 9回計画している迎撃試験の 5回目にあたる。
2002.06.14 毎日新聞

インターネット

米国防総省がハワイ上空で迎撃実験実施  米国防総省は13日、イージス艦からのミサイル迎撃実験を行い、標的破壊に成功した。  ABM 制限条約失効後の実験は初。
 実験はハワイ・カウアイ島から標的のミサイルを打ち上げ、待機していたイージス艦が SM-3 を発射。  SM-3 から分離した軽量弾が標的に命中した。
2002.06.13 毎日新聞

インターネット

イージス艦のミサイル迎撃実験をハワイ近海で実施  米国防総省はイージス艦を使った海上配備型のミサイル迎撃実験を13日ハワイ近海で実施すると発表した。 米国 が ABM 制限条約からの脱退し、同条約が失効するのを期して初実験を行うことになる。
2002.06.10 Aviation Week & ST Pentagpn eyes additional to anti-missile arsenal  DoD は空軍の Space-based laser を限定的な能力ながら 2008〜 2010年に、海軍のミサイル防衛システム 2004〜2005年に配備する模様。
 Space-based laser は昨年大幅な予算削減されたが、DoD は計画を見直し、基本システムを 2008〜2010年に先ず配備、じ後逐次改善を 加える方針。
 一方、海軍の Midcourse 防衛システムは 6月13日に予定している SM-3 による迎撃試験の結果をみて、限定的ではあるが 2005年まで に運用する意向をもっている。
 SM-3 には短射程弾道ミサイル(100〜300km) 対処能力を持たせ、Boost-phase intercept の 役割も持たせることとなる。
2002.05.30 Inside the Pentagon Study to define Boost-Phase Inteceptor candidates  MDA は今後 8ヶ月間で 3回の TitanU を打ち上げ、BPI (Boost Phase Interceptor) の Kinetic enargy に関する各 種技術データの収集を行う。
 この試験は地上及び航空用センサーの有効性を決定するもので、FY-03〜FY-05 に行う BPI の重要な試験のリスク低減を目的としてい る。
2002.05.29 Inside Missile Defense Study to define candidates for Sea-Based Boost-Phase Interceptor  MDA は SM-3 の改修型を使用する艦船発射型の BPI を FY-07 までに $2B を投じて開発することを計画している。
 艦船型システムは機動性の点から敵国の近くに配備でき、固定型の地上システムより有利とし、計画当局者をひきつけている。
 MDA は海軍と共に FY-04 に予定している ECE (Early Critical Experiment) の実施内容と要求事項をFY-02 に作成する。
 MDA と海軍はまた、FY-02 中にICBM から短距離弾道弾まで全ての脅威に対応するミサイル防衛システム用の Kinetic energy boost element の候補検討のための概念基礎研究を完了する予定。
2002.05.20 Inside the Navy Study to define candidates for sea-based boost-phase interceptor  MDA は海上発射型 boost-phase interceptor SM-3 を改修した新型の Kinetic Kill vehicle を開発し、FY-04 以降各種試験を行う。
 MDA の予算資料によると、計画は FY-07 までに $2B 以上を投じて海軍艦船から発射する boost-phase interceptor を開発するとして いる。
2002.05.08 Jane's Defence Weekly Active SPY-1E radar shapes up  アクティブフェーズドアレイ方式の SPY-1E レーダに使用するモジュールのリニアアレイテ ストが、Lockheed Martin社で2002年第3四半期に開始される。
 SPY-1E は、艦載 TBMD として SM-3 の管制に使用する S-band レーダで、Raytheon社が開発中の X-band HPD (High Power Discriminator) レーダと合わせて使用される。
 SPY-1E の配備計画はまだできていないが、システムは CG-47 級巡洋艦や DDG-51 級駆逐艦に取り付け可能になっている。
 4面中の1面を試作するプロトタイプは2006年に完成する。
2002.04.17 Inside Missile Defnse Navy study touts liquid propellant for Sea-Based Missile Defense  米海軍は昨年まで行ってきた研究結果から、海上型ミサイル防衛用ブースターに液体燃料を用いるため、原理実証試 験を行うことを MDA に働きかけており、MDA は提案内容の検討を始めている。
 海軍は FY-05 の日米共同研究に原理実証試験を取り上げる模様で、2008年には推進システム LDACS (Liquid Divert and Control System) の試験実施を目指す。
2002.04 Jane's Missiles & Rockets Naval ABM radar development contract  米海軍は Lockheed Martin社と SMD (Sea-based Midcourse Defense) 用の Advanced Radar Suite の一部となる S-band レーダの開発の契約を、$420Mを上限として締結した。
 契約期間は2007年3月までとなっている。
2002.03 International Defese Review Back in the melting pot
= 新 MD 構想の概要と、各要撃 Phase 毎の現況 =
Boost Phase:(180〜300sec)
 @ ABL は FY-08に配備開始し、FY-09に IOC、FY-11 に完全戦力化
 A Sea-Based BPI は、Mid-Course 用のブースタを使用。 2003〜2005年に開発開始を決定。
 B SBX (Space-Based Interceptor Experiment) の構想実証を実施。
 C SBL-IFX (Space-Based Laser Integrated Flight Experiment)(上右図)は、2012〜2013年に打ち上げ 。 2020年頃から実運用型24個の打ち上げ。
Ascent, Mid-Course:(500〜600sec, 約1,200sec)
 @ GMD
 A SMD の FM-2 (Flight Mission-2) は2002年1月に行われ、4km/sで目標を撃破。
FM-3 は、当初から要撃を目指した試験で4月末か5月初に予定。 FM-4 は8月予定。
 日米共同研究は Block Uを目標。 EX-142 Advanced LEAP(上左図)
 B MMKV (Multiple Miniature Kill Vehicle) は陸軍が研究開始。 1段ブースタで安価インタセプタを多 数放出。
Terminal:( 30sec)
 THAAD, Arrow, PAC-3, MEADS
2002.03 Jane's Missiles & Rockets Standard SM-3 intercepts ballistic-missile target  1月25日に SM-3 の発射試験 FM-2 (Flight Mission-2) が中部太平洋上で行われ、 Aries 標的機の要撃に成功した。
 今回の試験では初めて実際の SDACS (Solid Divert and Attitude Control System) が使用された。
 SM-3 は第4段の切り離し後 3km/sec に達し、目標との会合時における相対速度は 4km/sec であった。
2002.02.27 Jane's Defence Weekly Lockheed receives $420M radar contract  Lockheed Martin社は、$420Mで、海上発射型 MDS に使用する S-band レーダの開発を受注した。
 契約期間は2007年3月までとなっている。
2002.02.18 Defense News Ground, sea missile shields may get one warhread  DoD では陸上型 (GMDS) と海上型 (SMDS) ミサイル防衛システムに共通の弾頭を使用できる か否かを調査している。
 MDA は現在 GMDS に使用する EKV を海軍の SMDS と共用する方向で調査研究を続けており、可能性がある場 合、SMDS 計画は修正される公算が大。
 SMDS には Lightweight Exo-Atmospheric Projectile の使用が計画されているが、MDA は最終的にどのタイプの弾頭を使うか未だ決 定していない。
2002.02 Jane's Missiles & Rockets Rising costs kill Area Missile Defense programme  オルドリッジ国防次官は、海軍の NAD (Navy Area Missile Defense) 計画中止を決め た。 中止の理由としては、性能が思わしくないこと、コストの上昇、計画の遅延が上げられているが、次官は殆どの 原因は SM-2 Block WB にあると指摘している。
 その上で次官は BMDO に対して、NAD に代わる海軍のターミナルディフェンスの検討を命じた。 その中で、 例えば 'hit-to-kill' の様な新しい技術の取り入れが必要で、スパイラル開発方式の採用も候補に上げられている。
2002.02.06 Inside Missile Defense Pentagon may focus sea-based missile defense on ICBM threat  MDA は FY-03 に海軍の海上型ミサイル防衛計画の再検討を行い、これまで焦点であった中 短射程の脅威への対処か、NMD システムの 1部として ICBM 防護まで含めるのかを決める。
 この方針の背景にはNTW の変更に懸念を表明している日本と海軍の共同研究の再評価を日本に期待する面も ある。
 米議会予算局の見積りでは海上型ミサイル防衛システムの総経費は開発費を含め $43B〜$55B とみている。
2002.02.06 Jane's Defence Weekly Raytheon's SM-3 missile scores test success  SM-3 の発射試験が1月25日にハワイ近海で行われ、今回は誘導システムの性能確認であったのに LEAP (Lightweight Exo-Atmospheric Projectile) が、標的となった Aries(右図)に命中し撃破 した。
2002.02.04 Aviation Week & ST Intercept starts long road to Sea-based missile defense  米海軍は1月25日、海上発射型弾道ミサイルシステムによる迎撃試験を初めて行い、標的とした Aries 弾道ミサイ ルの迎撃に成功した。
 今回の目的は迎撃ではなく、航法/制御機能の確認が目的であったがハワイ・カウアイ島周辺の太平洋ミサイル試験射場上空の大気圏 外で、イージス艦 Lake Erie から発射された SM-3 の Kill vehicle が標的を直撃した。
2002.01.28 Inside the Navy Navy SM-3 test looks acquire, track ballistic missile target  1月25日、米海軍は Sea-based Missile Defense 計画の 4回目の試験射撃において改善型 SM-3 による模擬弾道ミサ イルの捕捉追随能力確認試験を行った。 なお、目標の迎撃は試験目的には含まれていない。
 試験はハワイカウアイ島周辺海域で行われ、Kinetic Warhead (KW) の初めての大気圏外への発射飛行試験でもあった。
2002.01.28 Inside the Navy Navy SM-3 test looks to acquire, track ballistic missile target  米海軍は SM-3 による海上発射型弾道ミサイル防衛の第4回目の発射試験の準備を完了した。
 試験は1月25日、ハワイのカウアイ島周辺海域で行われ、今回初めて KW (Kinetic Warhead) が用いられるが所要の技術データを収集 するが、直撃そのものは試験項目に入っていない。
2002.01.26 毎日新聞
インターネット
米国 ミサイル実験に成功 大気圏外で迎撃は初  米国防総省は25日、ミサイルを大気圏外で迎撃する海上発射型のミサイル防衛システムの 実験を行い成功した。
2002.01.26 ロイター

インターネット

米国、海上配備型のミサイル防衛実験に成功  米国は現地時間午後9時頃、海上発射型ミサイルによるミサイル迎撃実験を初めて実施し、標的のミサイル撃墜に成 功した。
 米国防総省は、今回の実験は迎撃ではなく、航法・制御装置のテストなどが主目的だったとしながらも、ハ ワイ・カウアイ島のミサイル発射場上空の大気圏外で、イージス艦から発射された SM-3 が標的 のミサイルに命中したと説明した。
2002.01.21 Defense News US Navy to play larger role in missile defense  MDA と海軍は1972年以来の ABM 条約からの脱退を機に、海軍戦域ミサイル対処の領域をどの様に拡大するか検討して いる。
 これまでの Navy Theater Wide システムでは中〜短距離弾道ミサイル対処を目標としていたが、 Sea-based Midcourse Missile Defense システムでは長射程弾道ミサイルまでの全てを対象範囲に入れ検討を進 めている。
2002.01.14 Defense News US Navy to play larger role in missile defense  米海軍と MDA は ABM 条約にとらわれず大陸間弾道弾に対処するため、海軍戦域ミサイル防衛システムを拡張でき るか否かを検討する。
 これは昨年12月に大統領が ABM 条約脱退を表明したことによるもので、2年以内にコンセプトを構築するとしている。
2001.09 International Defense Review US Navy anti-missile kill vehicle tested  NTW で使われる SM-3 の KW (Kill Warhead) の拘束点火試験が6月に行われ成功した。
 今回の試験では、センサ、電子機器、信号処理器、電池、固体燃料姿勢制御装置が全て結合されて機能が確認 された。
 今後 KW のホバー試験が行われ、今年末に予定されている SM-3 の飛行試験に向け準備が行われる。
2001.08.13 Aviation Week & ST Sea-based BPI takes baby steps  DoD の拡張研究から生じた最も新しいミサイル防衛コンセプトが、艦載型 BPI (Boost Phase Intercept) であり 当局は期待を寄せている。
 この研究は未だ初期段階にあり、技術的になお多くのトレードオフが必要であるが、DoD は研究開発に必要な最初の予算要求を FY -02 に行っている。
 海軍では使用するミサイルに、先ず SM-2 Block 4A の採用を検討しているが、DoD は能力的に不充分として更なる検討を要求して いる。
2001.08.13 Inside the Navy BMDO plans 'Hot Fire' test of sea-based BPI booster near of FY-02  BMDO は FY-02 後半に海上型 BPI (Boost Phase Interceptor) 用の新しい高速ブースター地上燃焼試験を計画して いる。
 FY-02 予算には海上型 BPI プロジェクトとして $50M を要求しており、充分な技術的成果が得られれば、FY-03 に海上型 BPI 計画 推進を決定するとしている。
2001.07.23 Aviation Week & ST Pentagon embraces Murky missile defenses  DoD は数百万ドルを投じてミサイル防衛に関する技術開発を行おうとしているが、その計画は運用の詳細が不明 確なものが多く見受けられる。
 一例をあげると、FY-02 に $110M を投じて開発し2004年の試作品飛行試験を予定している艦船用 boost-phase 迎撃ミサイルは高速ブースターと新しい kill-vehicle を使用し、これまで海軍が行っていた boost-phase とは全く異なるものであるとしている。
2001.07.16 Inside the Navy DoD considers sea-based boost-phase missile defense system  DoD はミサイル防衛の一環として FY-02 以降、艦上型ブーストフェイズシステムの研究開発と試験評価を推進す る。
 この計画には議会や軍内部に ABM 条約に違反するとして反対の声もあるが、海軍は Enhanced Theater Wide Tactical Program として $3.5B〜$4.5B の予算で6年以内に艦上発射試験を行う意向を持っている。
2001.07.11 Inside Missile Defense Navy considering liquid propellant for missile defense booster  米海軍は、NTW システムに使用するミサイルブースターを固形燃料から液体燃料の推進方式に変更することを検討 している。
 これは海軍の TMD 技術開発局が明らかにしたもので、液体推進での基礎試験を日米共同研究の一環として 2005年 に行いたいとしている。
2001.07.11 Inside Missile Defense BMDO to consider sea- and space-based kinetic energy options  BMDO は FY-02 予算で $110M を Kinetic enargy kill に充当し、艦上型及び宇宙型の概念研究を進める。
 これは NMD オプションの一環で、中止された Brilliant Pebbles 計画と同様の形態。 費用対効果から価格的には 1発あたり $1M を目指すとしている。
 = 弾道ミサイルの価格 =
  ・SS-18,SS-23 (ロシア): $100M/発
  ・No Dong (北鮮): $7M/発
  ・Scud-B: $2M/発
2001.07.11 Inside Missile Defense Navy wants to speed development of shipboard missile defense radars  海軍は艦上型ミサイル防衛の要となるレーダー技術取得のため、海軍海上システム司令部に専用オフィスを創設し 早期の開発を目指す。
 研究は艦載用レーダーに適用する X 及び S バンドレーダー技術で、ミサイルの検知及び弁別に有効な複合運用を狙っている。
 海軍では通常この種開発に 10〜15年を要しているが早期実現のため諸外国との共同開発を含めあらゆる方策を検討していくとして いる。
2001.07.02 Defence News Sea-based defenses boosted  BMDO はこれまで Navy Theater Wide と呼ばれていた海上型ミッドコースミサイルシステムの開発に向け、FY-02 に $656M を充てる計画を明らかにした。
 BMDO はこの他、hit-to-kill 技術による宇宙及び海上型ブーストフェーズオプション開発のため$110M を充当する。
 この中には、エージス艦に適応する、高燃焼長距離ブースターや新 kinetic kill-vehicle の開発も計上されている。
2001.04.16 Inside the Navy Navy may allocate funds for X- and S-band radars in FY-02  海軍は TBMD 重視政策に基づくラムズフェルド国防長官の指示と議会の増加予算認可により、ミサイル対処用の X 及び S 帯のレーダー開発を促進する。
 この開発は、Theater Wide BlockTの中心に位置づけられる AN/SPY-1 レーダーに続くもので、2基のレーダーによりミサイルの発 見、追随、識別、弁別を更に向上する。
 S 帯レーダーは長距離目標検知を、X帯レーダーは水平捜索、追随及び近距離目標の弁別にそれぞれ使用する。
海軍は FY-02 に総額 $80〜85M を計画に充当するが、これは当初よりも $30M の増額となる。
2001.04.04 Inside Missile Defense KYL: Sea-based NMD report is 'limited' more robust system needed  共和党の KYL 上院議員は、このほど議会に報告された「海上型 NMD」の内容はその解釈が独断的に限定されてお り、クリントン政権での曖昧な仮定を引きずったものであるとして、充分な検討に基づく確固とした計画に修正する必要があると述べ た。
2001.03.07 Inside Missile Defense Feasibility of boost phase interceptor missile defense   = Boost phase interceptor によるミサイル防衛実現の
            可能性に関する将来的見通しの MIT 教授の論説 =

 最近のミサイル防衛論議で、Boost phase か Mid-course かが問われているが、公刊資料をみる限りでは重要なシステム適用技術 軍事的分析が全く欠落しており現段階では可能性を危ぶむとしている。

2000.12.04 Inside the Navy Admiral: sea-based NMD would require additional resources  海軍当局者は、仮に次期大統領が海上型 NMD を推進すると政策担当者は強力な理論構成により任務遂行に必要な 追加財源、特に専用の艦船の建造を要求する必要があると述べた。
海軍はシステムは勿論、ABM 制限条約を含め、陸上型システム配備前に数多くの技術的、政策的障害を乗り越えなければならない。
2000.10.19 Space & Missile Defense Report Navy NMD's an option, but raises questions, official says  次期大統領の海軍 NMD オプション検討指示を予測して、DoD 当局は困難な問題に直面している。
 陸上システムの装備化は予定では2005年であるが、海上システムを開発するには最小限 2010〜2012年の装備化が見積もられる。 海軍の Navy Theater Wide System を拡張するシステムで4年間の遅延と $3B のコストアップが見積もられ、フルシステムを開発する と DoD の試算で $19B のコストアップと2020年の装備化となり、対応に苦慮している。
2000.07.24 Defense News DoD weighs Navy interceptor options  米海軍は将来NMDの一環として考えられる海上発射型について、少なくとも3ケースについての第1段階検討を 終了した。この方式が唯一ICBMをブーストフェーズで撃破する能力を有する。
第1のケース (Enhanced Navy Theater Wide)
 NTWの能力向上型で、現有のVLS発射機に8-packを搭載する。インタセプタの速度は 4.5km/secである。
第2のケース (Improved 8-pack)
 5.5km/sec
第3のケース (New 6-pack)
 KVには、陸上発射型NMDのKVを使用する。インタセプタの速度は 6.5km/secである
2000.03.27 Defense News Naval role for BMD grows  米国議会が海軍及びBMDOに対し、海軍BMDによるNMDについて報告を求めた。
 海軍BMDによるNMDは地上型のNMDを補うと言うより、相互に補完しあうシステムといえる。海軍BMDは同盟国に戦略的との感覚 を与えないことや、海軍BMDには各国が強い関心を持っていることから、現実味が強まっている。
 海軍BMDはLower-tierが2003年、暫定的なNTWが2005年、本格的なNTWが2007年の装備化を目指している。又、 日本はSM3 BlockUの協同開発に同意している。