2010年以降の SMD に関する報道

2009年以前の報道

年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2024.11.01
 16:25
Inside Defense MDA pegs cost of Missile Defense System at $246B, prioritizes SM-3 Bk IIA over IB <2412-110126>
 米議会への報告によると、MDAはミサイル防衛システムのコストを$246Bに固定し、SM-3 BkⅠBよりもBk ⅡAを優先する。
 国防総省は2023年、ミサイル迎撃弾の生産を終了する決定の一環として、153基のSM-3 BlockⅠBの生産を放棄し、10月公開された議会への厳選された調達報告書で、短期的な調達計画の詳細な変更し、これにはTHAAD 67基の削減も含まれている。
2024.10.18
 22:35
SOFREP Raytheon Begins Full-Rate Production of Advanced Missiles <2411-101812>
 RTXのRaytheon社が10月15日、SM-3 Block ⅡAが本格量産 (
FRP) を開始したと発表し、重要なマイルストーンに達した。
 これは設計の成熟度を検証しただけでなく、米MDA、日本の防衛省、およびそれらの業界パートナーとの間の継続的な協力における重要な証を示している。
 $1.9Bの契約に支えられた量産は2031年2月まで継続される予定で、米国、日本、およびその同盟国に強化されたBMD能力をもたらす。
2024.04.20
 07:34
毎日新聞

(Yahoo)

イスラエルの標的は「イラン核施設のレーダー設備」か 米メディア <2405-042005>
 イラン中部イスファハンで19日あったイスラエルによるとみられる報復攻撃について、ABC Newsは米政府高官の話として同日、イスファハン近郊ナタンツにある核施設を防護するレーダ設備が攻撃目標だったと報じた。 イラン国外からイスラエルの戦闘機がミサイル3発を発射したとしている。
 報道によると、攻撃はイスラエルが核施設を損傷させる能力があることをイランに伝える目的だったという。 ナタンツには、核兵器の材料である濃縮ウランを作る地下施設がある。
 ただ、CNN TVは衛星画像の分析を基に、攻撃目標になったとされるイスファハン近郊の空軍基地では目立った被害はなかったと報じた。 爆発による大規模なクレーターや破壊された建物などは確認されていないという。
 イラン国営メディアによると、ニューヨークを訪問中のイランのアブドラヒアン外相は19日、イスファハン上空で3機のUAVを迎撃したと述べ、被害はなかったと主張した。
2024.02.08 MDA HP Missile Defense Agency and U.S. Navy successfully demonstrate Aegis Weapon System Capabilities against advanced countermeasure missile target <2403-020819>
 米MDAと米海軍がハワイ州Kawai島の
PMRF沖で、高度な対抗手段を持つ目標を迎撃するために開発された追尾センサと通信リンク機能を試験するFlight Test Other-23(FTX-23 別名Stellar Sisyphus)を成功裏に実施した。
 試験には駆逐艦McCampbellJack H. LucasとPMRFのAegis Asoreが参加し、前半ではMRBM標的の追跡識別に成功し後半では、SM-3 Blk ⅡAで標的を迎撃した。
【註】
 駆逐艦Jack H. Lucas (DDG 125) は2023年10月7日に就役したばかりのArleigh Burke級Flight Ⅲの一番艦で、AegisレーダはそれまでのAN/SPY-1Dではなく、GaN素子を使用したAN/SPY-6(V)1を装備している。
2023.10.26
 11:26
Inside Defense In a first, Navy destroyer intercepts ballistic missile and anti-ship drone threats at the same time <2311-102608>
 米MDAが、駆逐艦によるSRBM標的2発と亜音速
ASCM標的2発を捕捉追随し撃墜するIAMDの試験を始めて実施した。
2023.10.25 MDA HP US Navy and MDA successfully intercept multiple targets in Integrated Air and Missile Defense test <2311-102530>
 米海軍駆逐艦Carl M. Levinがハワイ州カウアイ島の
PMRFで、Vigilant Wyvernと名付けられた多目標に対すIAMD試験 (FTM-48) に成功した。
 試験はSRBM標的2発亜音速ASCMを模した標的2機に対して行われ、SRBM標的に対してはSM-3 Blk ⅠAが2発、ASCM標的に対してはSM-2 Blk ⅢA 4発が発射された。
2023.04.14
 12:05
Inside Defense MDA preparing 10-year upgrade program for SM-3 fleet; three different capability areas <2305-041407>
 米MDAが4月13日、FY24に盛り込むSM-3を能力向上する今後10年間の計画について
RfIを発簡した。
2022.11.23
 06:25
Defense News Japanese destroyers intercept ballistic missiles in tests with US Navy <2212-112305>
 米MDAが11月21日、海上自衛隊の護衛艦はぐろまやによる2週間に及ぶ迎撃試験JFTM-07を行ったと発表した。 まやはSM-3 Block ⅡAでT4-E MRBM標的を、はぐろはSM-3 Block ⅠBとSM-2 Block ⅢBでそれぞれSRBM標的とBQM-177を撃墜した。
 両艦は
CECを装備しており、日経新聞によるとはぐろまやが捕捉追随した諸元で射撃を行った。
2022.11.21 MDA HP Japan missile defense flight test successful <2212-112118>
 海上自衛隊と米MDAが2発のSM-3による迎撃試験JFTM-07を成功裏に完了した。
 1回目は護衛艦まやがSM-3 Block ⅡAでT4-E MRBM標的を撃墜し、2回目ははぐろがSM-3 Block ⅠBとSM-2 Block ⅢBで、それぞれSRBM標的とBQM-177標的に対する射撃を行った。
2022.11.21
 18:54
産経新聞

(Yahoo)

新型イージス艦の機能確認 遠方でミサイル迎撃可能に <2212-112112>
 海上自衛隊が21日、護衛艦まやはぐろが今月、米ハワイ周辺の太平洋でSM-3 Block ⅡAによる迎撃試験を行い成功したと発表した。 試験は前方展開したレーダの情報で迎撃ミサイルを発射する
EORで行われた。  今回の試験でまやは、これまでは開発段階の試験発射にとどまっていたSM-3 Block ⅡAを海自艦として初めて発射した。 一方はぐろも別の迎撃ミサイルを発射し、BMを模した標的1発ずつに大気圏外で命中させた。
2022.08.16 Stars & Stripes Missile-defense exercise off Hawaiian island includes first live-fire intercept <2209-081606>
 米海軍が日韓豪加と共にKauai島
PMRFとその沖合で1週間にわたり実施したPacific Dragon BMD演習で、駆逐艦Fitzgeraldが8月14日に北朝鮮のSRBMを模した標的をSM-3 Block ⅠAで撃墜した。
2022.08.13
 00:57
Inside Defense U.S. intercepted ballistic missile target over Pacific while China exercised around Taiwan <2209-081302>
 MDA長官のヒル海軍中将が8月11日に中国が台湾近海でミサイル発射を含む演習を行っているなか、米海軍が太平洋日韓及びその他の諸国とBMD演習を行い、BM標的の迎撃試験を行ったと述べた。
2022.06.29
 13:38
Inside Defense MDA missed mark for advanced Aegis interceptor deliveries, including No. 1 unfunded priority <2207-062911>
 米議会の監察官が米MDAの2021年業務実績を監査したところ、海軍から要求されている日米の駆逐艦や陸上システムに配備するSM-3 Block ⅡAの1/3を納入できずにいることが判明した。
2022.06.14 MDA HP MDA awards contract for the production of the Standard Missile-3 Block ⅡA <2207-061412>
 米MDAがRaytheon社に実用型SM-3 Block ⅡAを発注した。 発注額は$867Mと見られる。
 SM-3 Block ⅡAはSRBMからIRBMまでの迎撃を行う。
2021.06.15 Inside Defense Hicks authorizes SM-3 Block IIAs for operations in move that avoids further delay of EPAA Phase 3 <2107-061510>
 ヒックス米国防次官が議会に対し5月28日、元々研究開発用として調達したSM-3 Block ⅡA最初の11発実配備することに用途変更したと通告した。  在欧米軍やNATO諸国に対するイランからの脅威が増大しているなかで、
EPAA Phase 3の更なる遅れを防止するためという。
【註】
 米オバマ政権が2010年に発表した""ではEPAA Phase 3を2018年頃とし、2015年頃としたPhase 2で配備した洋上/陸上のSM-3 Block ⅠBをBlock ⅡAに換装するとしていた。
【関連記事:1003-020105 (MDA HP 2010.02.01)】
Ballistic Missile Defense Review 全文 (pdf)」
2021.04.29 Defense News Watchdog expresses concern over using US Navy interceptor for homeland missile defense <2105-042906>
 (註:米国で会計検査院に相当する)
GAOが今週行った報告で、北朝鮮からのICBMに備えた多層防衛にMDAがSM-3 Block ⅡAを使用していることに対し疑問を呈した。  MDAはGMDの補完としてSM-3 Block ⅡAとTHAADの使用を考えている。
 GAOはSM-3 Block ⅡAについて(註:計画中止になった)RKVの焼き直しでRKV用に使われた構成品を多用しており、RKVの欠陥を引き継いでいる可能性があると指摘している。
2021.02.25 MDA HP The SPY-7 hybrid defense security cooperation project with Japan completes initial engineering demonstration of capability <2103-022508>
 米MDAと米海軍のAegis技術支援団 (
TECHREP) が月27日、日本向けにニュージャージー州Moorestownで行ってきたAegis Baseline J7.Bソフトウェアの試験を完了した。
 Aegis Baseline J7.Bは米海軍のBaseline 9を護衛艦まやに合わせたAegis Baseline J7SPY-7レーダ搭載用に改修したソフトウェアである。
2021.01 International Defence Review SM-3 Block ⅡA missile interccepts an ICBM-class target for the first time <2103-010006>
 米MDAが2020年11月17日、SM-3 Block ⅡAによるICBMを模した標的の迎撃に成功した。 標的はマーシャル諸島共和国Kwajalein環礁にあるRonald Reagan BMD試験場からハワイ北東水域に向けて発射され、これを駆逐艦John Finnから発射されたSM-3 Block ⅡAがengage-on-remoteモードで迎撃した。
2020.12.01 Inside Defense Senate panel recommends funding for engineering change proposal of SM-3 Block ⅡA <2101-120104>
 米議会上院歳出委員会がFY21国防予算で、依然として量産への移行ができていないSM-3 Block ⅡA改良について、メーカからの改造提案 (
ECP) に$106Mの支出を提案した。
2020.11.25 Jane's Defence Weekly SM-3 Block ⅡA missile intercepts an ICBM-class target for the first time <2101-112501>
 米MDAが11月17日、SM-3 Block ⅡAで初めてICBMを模した標的の撃墜に成功した。 SM-3 Block ⅡAでのICBM迎撃試験は米議会が2020年中に実施するよう求めていた。
 標的弾はマーシャル群島共和国Kwajalein環礁にあるRonald Reagan BMD試験場からハワイ北東海域に向けて発射された。
 迎撃は駆逐艦John Finn遠隔射撃モードで行い、John Finn
C2BMCから送られた追随諸元で発射した。
2020.11.17 Defense News US Navy destroyer shoots down an ICBM in milestone test <2012-111706>
 米MDAが11月17日、駆逐艦John Finnが発射したSM-3 Block ⅡAICBMを模した標的の撃墜試験に成功したと発表した。
 標的となった模擬ICBMは東部時間16日01:00直前ににマーシャル諸島共和国クウェゼリン環礁にあるRonald Reagan試験場からハワイ北東部に向けて発射された。 Aegis Baseline 9を装備した駆逐艦John Finn他のセンサが捕捉した情報
C2BMC経由で取得し、遠隔射撃モードで射撃を行った。
2020.11.17 時事通信

(Yahoo)

米、初のICBM迎撃実験に成功 日本と共同開発ミサイル <2012-111705>
 米MDAが17日、SM-3 Block ⅡAによるICBMの迎撃試験に成功したと発表した。 SM-3 Block ⅡAはSRBM~MRBMを迎撃する目的で開発されたもので、ICBMの迎撃試験は初めてである。
 試験はハワイ時間16日夜に行われた。 マーシャル諸島クエゼリン環礁にある米軍施設からICBM模擬標的弾をハワイ沖に向けて発射し、駆逐艦John Finnに搭載したSM-3 Block ⅡAで迎撃した。
2020.11.16 MDA HP U.S. successfully conducts SM-3 Block ⅡA Intercept Test against an Intercontinental Ballistic Missile Target <52012-111608>
 米MDAと海軍が11月16日、駆逐艦John Finnが発射したSM-3 Block ⅡAICBMを模した標的を撃墜する試験FTM-44を行い迎撃に成功した。 FTM-44はSM-3 Block ⅡAによる6回目の迎撃試験である。
 標的となった模擬ICBMはハワイ時間16日07:50にマーシャル諸島共和国クウェゼリン環礁にあるRonald Reagan試験場からハワイ北東部に向けて発射された。 駆逐艦John Finn
C2BMCハワイ防衛シナリオに沿ってC2BMCからの情報を使った遠隔射撃モードで射撃を行った。  SM-3 Block ⅡAはIRBM迎撃用に開発されたミサイルで、ICBMを迎撃したのは初めてである。
2020.08.25 Inside Defense Pandemic sets back FTM-44, planned 2020 marquee missile defense flight test <2009-082506>
 米MDAがGMDを補完するHomeland Defense用としてFY20に予定していたSM-3 Block ⅡAによるICBM迎撃試験FTM-44を2020年末に延期した。
2020.07.30 Inside Defense GAO: SM-3 Block IIA suffered glitch while achieving intercept in December 2018 flight test, triggering delays <2008-073009>
 SM-3 Block ⅡA2018年12月の迎撃試験で、開発段階から量産段階に移行できない欠陥が見つかったがその事実が公開されなかったことが、GAO最近公開した年次報告で明らかになった。
【関連記事:1901-121107 (MDA HP 2019.12.11)】
2020.07.30 ロイタ通信

(Yahoo)

レイセオンとロッキードが日本で再び火花、陸上イージス代替巡り <2008-073007>
 政府がAegis Ashoreの配備を停止したことを受け、Raytheon社が代替案の売り込みに動いている。 同社はAegis Ashore用レーダの選定でLockheed Martin社に敗れており、複数の関係者によると、防衛政策に影響力のある日本の議員らに働きかけを強めている。
 Raytheon社は護衛艦あたごを改修しSPY-6を搭載することを提案している。 2025年までに配備可能だという。 その後SPY-6を搭載したAegis艦を新造することを提案している。
 これに対してLockheed Martin社は、レーダを分離して地上の他の場所や艦艇に配備することなどを日本側に提案している。 Lockheed Martin社はロイタの問い合わせに対し、同社のSPY-7は艦艇に搭載可能で、開発中で実績のないレーダという懸念が一部であることに対しては、能力に問題はなく世界で最も先進的なレーダであり、日本の安全保障に合致していると述べた。
【註】
 AN/SPY-6はLockheed Martin社製AN/SPY-1Dレーダを搭載したArleigh Burke級駆逐艦のFlight Ⅰ、Flight Ⅱ、Flight ⅡAの後継として建造中のArleigh Burke級Flight Ⅲが装備する、SPY-1の2倍程度の捕捉距離を持つ高性能レーダであるが、米海軍はSPY-6をやや小型化して既に就役しているArleigh Burke級駆逐艦にも搭載しようとしている。
2020.07.09 Inside Defense Navy mulling BMD mission for unmanned surface vessels <2008-070902>
 米海軍は現在、大型及び中型水上艦を基幹とした作戦構想を検討しているが、BMD任務にUSVを活用することを検討している。
 駆逐艦の行動の自由を確保し、より広域での活動ができるようにしようというものである。
2020.04.22 NHK 日米共同開発の新型迎撃ミサイル 北朝鮮念頭に初実験へ 米高官 <2005-042207>
 米国防総省でBMDを担当するスーファー次官補代理が21日、われわれは北朝鮮がICBMで米本土を攻撃する技術的能力があると見て、日米で共同開発しているSM-3 Block ⅡAで北朝鮮からのICBM攻撃を想定した迎撃試験を今年の夏に行うことを明らかにした。
 国防総省は昨年発表したBMD戦略の中で、ICBM迎撃のためにGMDに加え海SM-3 Block ⅡAも投入する方針を打ち出していて、米本土防衛の強化を図る構えである。
2020.04.08 Jane's Defence Weekly MDA awards Raytheon milti-year deal to produce SM-3 Block ⅠB interceptors <2005-040810>
 Raytheon社が3月30日に、米MDAからSM-3 Block ⅠBのFY19~FY23の多年度契約を$2.1Bで受注したと発表した。
 MDAはFY21でSM-3 Block ⅠBに34発分として$401Mを要求している。 MDA当局者によるとBlock ⅠBを174発調達する計画で、最終納入は2026年になる。
2020.04 International Defence Review US Missile Defense Agency requests funding to augment strategic missile defences <2005-040007>
 米MDAがFY21に要求した$1.9Bには、2019年に計画中止となったRKVに代わるNGIに$664.1Mを計上している。 FY21要求と共に提出された5ヵ年計画でNGIは総額$4.9Bとしているが、NGIはFY21で要求の分析と設計などが行われる。
 NGIのRfP2月末に発簡され2020年末までに契約が行われ、2025~2026年に発射試験2027~2028年配備可能が計画されているが、MDA長官のヒル海軍中将は現在のGMDが2020年代の中頃から後段に陳腐化するとして、その間の補完を検討している。
 候補となるのはSM-3 Block ⅡAとTHAADで、FY21に発展型THAADの開発と試験に$139Mを要求している。 SM-3 Block ⅡAは間もなくICBM迎撃試験が行われる計画で、搭載艦を沿岸に配置する案とAegis Ashoreを米本土に配備する案が検討されている。
2020.02.19 Jane's Defence Weekly US MDA budget ticks lower to about USD9.2billion <2004-021906>
 米大統領府政権が2月10日に公表したFY21国防予算要求でMDAの計上分は$9.187Bと、FY20の$9.431B、FY19の$10.491Bより少なくなっている。
 この内SM-3 Block ⅡAによるICBM迎撃に$39.2M、ICBM迎撃用のHomeland Defense THAADに$139Mが計上されている。 Homeland Defense THAADによるICBM迎撃試験はFY23に行われる。
2020.01.08 Inside Defense DOT&E backed SM-3 Block IIA decision, set to determine operational effectiveness, suitability <15.pdf>2002-010815>
 米国防総省の
OT&E責任者が昨秋、2006年以来日米で共同開発してきたSM-3 Blovk ⅡAについて量産移行を勧告しており、来月には実用に供しうるとの結論を下す。
2019.12.30 Inside Defense House relents; SM-3 Block IIA test against ICBM cleared for 2020 <05.pdf>2001-123005>
 米MDAがFY20にSM-3 Block ⅡAによるICBM迎撃試験を実施する計画を立てている。
 この試験は北朝鮮から米本土に飛来するICBMに対し第二層を構成しようとするもので、FY20
NDAA$53.8Mが計上されている。
2019.10.04 Inside Defense Raytheon confident SM-3 Block IIA can intercept ICBM warheads <1911-100403>
 Raytheon社副社長が、日本と共同開発しているSM-3 Block ⅡAのMRBMやIRBMの迎撃能力に自信を示すと共に、元々の要求性能を超えてICBMも撃墜できると述べた。
2019.10.02 Inside Defense Raytheon exec: Initial production decision for SM-3 Block IIA 'imminent' <1911-100213>
 Raytheon社によると、米国防総省が間もなく、SM-3 Block ⅡAを開発段階から量産段階に移行させ、$450M以上の量産契約を行う模様である。
2019.09.22 中央日報

(Yahoo)

米国、北朝鮮のミサイル攻撃に備え「BMD イージス艦」の増設推進 <1910-092201>
 米議会調査局 (
CRS) が19日に報告書Navy Aegis BMD Programを発簡し、国防総省が北朝鮮とイランのBM攻撃に備えるためにBMD機能を備えたAegis艦の増強を推進しているとに明らかにした。 それによるとFY20の予算要求でBMD能力を持つAegis艦が昨年年度末の38隻からFY24末には59隻に増えると計画避けている。
 また国防総省がハワイKauai島のAegis Ashore BMD Test Center (AAMDTC) を北朝鮮の脅威からハワイを防衛するための作戦施設として強化する案を本格的に検討していると明らかにした。
Navy Aegis BMD Program
2019.09.04 Jane's Defence Weekly US approves pootential $3.29 bulluin sale of SM-3 Block ⅡA missiles to Japan <1910-090412>
 米国防安全保障協力局 (
DSCA) が8月27日、総額$3.29BにのぼるSM-3 Block ⅡA (RIM-161D) 73発対日売却を国務省が承認したと発表した。
 この契約にはMk 29キャニスタ10基と、関連支援業務も含まれている。
2019.08.28 AFP=時事

(Yahoo)

米、弾道弾迎撃ミサイルの日本売却を承認 <1909-082803>
 米政府が27日、弾道弾迎撃ミサイル$3.3B相当の日本への売却を承認した。
 米国防総省によると、日本が購入するのはSM-3 Block ⅡA 73発で、艦載型Aegis システムから発射する分である。
2019.03.20 NHK 日米共同開発ミサイル ICBM 迎撃実験へ 北朝鮮念頭に <1904-032004>
 日米が共同で開発を進めているSM-3 Block ⅡAはこれまでIRBMを想定した迎撃試験を繰り返してきたが、米国防総省が19日に、このミサイルの開発段階では想定していなかったICBMの迎撃が可能かどうかを検証する試験を2020年に行うことを明らかにした。
2019.03 International Defence Review The comeback id on: SM-2 missile line gets a new lease of life <1905-030012>
= SM-2 の今後に関する4頁の記事 =
 ・Standard Missile lineage
 ・Restart plan
2019.01.15 Inside Defense MDA lifts stop-work order on SM-3 Block IIA deliveries following intercept success <1902-011504>
 米MDAが1年前の迎撃失敗でRaytheon社に対し製造作業の停止を命じていたSM-3 Block ⅡAについて、この処置を解除した。
2019.01 International Defence Review US approves missile and munition sales for Japan and NATO <1902-010005>
 米国務省が米国防安全保障協力局 (
DSCA) から申請のあった日本とNATOに対するミサイル等の輸出3件を承認した。
 このうち2件は日本に対するSM-3とAMRAAMの輸出で、SM-3はBlock ⅡA 13発Block ⅠB 8発であわせて$561M、AMRAAMはAIM-120C-7 32発で$63Mになっている。
2018.12.12 時事通信

(Yahoo)

日米、ミサイル迎撃実験に成功 <1901-121201>
 米MDAが11日、SM-3 Block ⅡAの迎撃試験に成功したと発表した。 試験ではKauai島のAegis Ashore試験施設から発射されたSM-3 Block ⅡAが、空中発射された模擬IRBM標的を撃墜した。
 SM-3 Block ⅡA迎撃試験は5回目で、10月に次いで2回連続で成功した。
2018.12.11 MDA HP SM-3 Block IIA launched from Aegis Ashore successfully intercepts intermediate range ballistic missile target during operational test <1901-121107>
 米海軍とMDAが12月11日、Kauai島の
PMRFに設置したAegis Ashore試験設備で、SM-3 Block ⅡAによるIRBMを模擬した標的の迎撃に成功した。
 今回の試験FTI-03は実戦を想定しAegis BMDシステムのリモート交戦能力を検証するもので、交戦は空地のセンサとBMD指揮情報装置C2BMCを介して行われた。 また試験は米BMDSの欧州配備 (EPAA) 第三段階の準備である。
2018.12.11 Defense News US Navy, Missile Defense Agency shoot down an intermediate-range ballistic missile in space <1901-121106>
 米海軍とMDAが12月11日、Kauai島の
PMRFに設置したAegis Ashore試験設備で、SM-3 Block ⅡAによるIRBMを模擬した標的の迎撃に成功した。
 標的はハワイ南方数千哩でC-17から投下発射された。
2018.11.07 Jane's Defence Weekly SM-3 Block ⅡA successfully completes intercept test <1901-110711>
 米MDAと海軍が10月26日にハワイ沖でRIM-161D SM-3 Block ⅡAの4回目となる迎撃試験を行い、MRBMを模した標的の迎撃に成功した。 SM-3 Block ⅡAはAegis Baseline 9.C2を装備した駆逐艦John Finnが発射した。
 SM-3はBlock ⅠAがRIM-161B、Block ⅠBがRIM-161Cで、SM-6
ERAMはRIM-174Aとなっている。
2018.10.27 産経新聞

(Yahoo)

新型ミサイルが迎撃実験に成功 33年度導入に前進 <1811-102701>
 防衛省が26日、日米両国が共同開発しているSM-3 Block ⅡAの迎撃試験が米ハワイで行われ、成功したと発表した。 米軍のAegis艦がSM-3 Block ⅡAを発射し標的を迎撃した。 迎撃試験は4回目で直近2回は失敗に終わっていた。
 政府は北朝鮮などのBMに備えるためSM-3 Block ⅡAを平成33年度までに配備する。
2018.10.26 Defense News After consecutive failures, watch US Navy intercept test missile with SM-3 weapon <1811-102604>
 SM-3 Block ⅡAの迎撃試験が駆逐艦John Finnで26日に行われ、2度目の迎撃に成功した。
 初めてのSM-3 Block ⅡA迎撃試験は2017年2月に行われ迎撃に成功したが、同年6月に行われた2回目の試験は操作員の誤操作で失敗し、2018年1月に行われた試験も失敗していた。
2018.10.26 MDA HP U.S. successfully conducts SM-3 Block IIA intercept test <1811-102603>
 米MDAと海軍が26日、ハワイ沖でSM-3 Block ⅡAの迎撃試験を行い、Kauai島の
PMRFから発射されたMRBMを模した標的を撃墜した。
 試験はAegis Baseline 9.C2を装備した駆逐艦John Finn (DDG113) が実施した。
2018.10.23 Inside Defense SM-3 Block IIA failure carries no 'fleetwide' implications, MDA sticking with vendor team <1811-102308>
 米国防総省で武器の開発責任者であるグリフィン次官補が、1月にSM-3 BlockⅡAが迎撃試験に失敗した原因は、既に装備されているSM-3波及する不具合ではないと述べた。
2018.10.01 Inside Defense MDA pins SM-3 Block IIA January flight test failure on device needed to ignite rocket <1811-100107>
 米MDAが1日、1月31日に行われたSM-3 Block ⅡAの迎撃試験失敗した原因を、第三段ロケットが点火しなかったためと特定した。
2018.09.19 Jane's Defence Weekly Japan, US successfully conduct BMD intercept flight test from JS Atago <1811-091902>
 海上自衛隊と米MDAが9月11日にSM-3 Block ⅠB
TU迎撃試験JFTM-05に成功した。 試験にはAegis BMD J6を装備した護衛艦あたごにより行われ、弾頭分離型標的が使用された。
 海上自衛隊は2020年代初期にAegis BMD J7を装備した改あたご型2隻を就役させる。
2018.09.12 毎日新聞

(Yahoo)

防衛省 イージス艦迎撃ミサイル「SM3」試験成功 <1810-091206>
 防衛省が12日、護衛艦あたごが米ハワイ沖でSM-3の迎撃に成功したと発表した。 防衛省によると12日17:40頃にKauai島の試験施設から発射された標的弾をあたごが探知しSM-3を発射し、大気圏外で標的に命中するのを地上からの映像などで確認した。
 海自Aegis艦によるSM-3の迎撃試験は5回目で、うち4回で成功している。
2018.07.23 Inside Defense Re-test of SM-3 Block IIA this fall will cost $47.8 million less than previously estimated <1808-072306>
 米国防総省監察官 (Comptroller) が7月11日に議会に送った報告で、MDAが今秋再行する1月に失敗したSM-3 Block ⅡAの試験 にかかる費用を当初の見積もりより1/3低い$47.8Mと見ていることを明らかにした。
2018.06.23 Defense News As threats mount, US Navy grapples with costly Ballistic Missile Defense mission <1807-062305>
 米海軍作戦部長のリチャードソン大将が海軍大学で開かれた現代戦略フォーラムで、現在6隻の駆逐艦や巡洋艦 がBMD任務に就いているが、これら6隻は小さな箱に閉じ込められているようなものであると述べた。
 これについて国防総省は、海軍はより柔軟でかつ縛り付けられることなくダイナミック であることを望んでいる。 海軍報道官のスピークス大佐は、BMDは海軍の任務の一つであるが長期的には陸上システムを考える必要がある と述べた。 これはあくまでも個人的な見解とし、海軍は現在23隻あるBMD艦を2023年までに60隻に増強するとも 述べた。
2018.06.17 Defense News The US Navy is fed up with ballistic missile defense patrols <1807-061703>
 米海軍作戦部長のリチャードソン大将が12日、BMD任務を陸上システムに渡して艦船 をBMD任務に伴う拘束から解くべきと発言した。
2018.06.04 Inside Defense SM-3 Block IIA cost growth approaching 60 percent, shipping costs from Japan blamed <1807-060403>
 米国会計検査院 (
GAO) が先週MDAに対し行った年次監査で、日米で共同開発中のSM-3 Block ⅡAのコストが、 過去3年間で60%上昇していることが判明した。
2018.05.29 Inside Defense DOD leaders give Raytheon provisional green light for SM-3 Block II build <1806-052908>
 米国防総省がRaytheon社に対し、1月に行われた迎撃試験に失敗し生産の一時停止が命ぜられていたSM-3 Block ⅡAについて生産 の継続を命じた。
2018.05.16 Inside Defense MDA touts potential capability of Aegis interceptor against ICBMs <1806-051605>
 米国会議員からの質問に対しMDA副長官のHill海軍少将が、SM-3 Block ⅡAのICBM迎撃能力に自信を示した。
2018.04.27 Inside Defense Navy places order for fourth AMDR contract, aligns new radar buy with current Flight III program <1805-042706>
 米海軍が4月19日、Raytheon社とのAN/SPY-6生産契約に4基目を$136.5M追加する変更契約を行 った。
 AN/SPY-6はArleigh Burke級駆逐艦の新型が装備するS-bandレーダである。
2018.04.12 産経新聞 迎撃ミサイル「SM3 ブロック2」年内再実験へ 日米開発 「特定部品に問題」と分析 <1805-041205>
 米MDAのグリーブス局長が上院歳出委員会小委員会の公聴会で11日、1月に行ったSM-3 Block ⅡAの迎撃失敗について、 特定の部品に問題があったとの分析を明らかにした上で、今年12月末までに再試験を実施すると証言した。
 グリーブス局長は、異常があった箇所は10回の試験のうち9回では正常に働いてきたと述べ、設計上の問題との認識を示した。
2018.04.10 Inscide Defense MDA exploring Aegis BMD for boost-phase intercept <1805-041005>
 米MDAが、北朝鮮が発射する長距離BMAegis BMDシステムを使ってブースト 段階で迎撃する検討を行っている。
 このためMDAはFY19に新計画 "Aegis Launch During Boost" を開始する。
【註】
 MDAはかつて、ICBMの迎撃も可能な能力を持つSM-3 Block ⅡB計画を持っていたが、FY14予算でGBI<を14基追加する代わりに計画を中止していた。
【関連記事:1306-041701 (JDW 2013.04.17)】
2018.03.23 Inside Defense MDA exploring potential of SM-3 Block IIA against ICBM threat <1804-032306>
 北朝鮮によるミサイル脅威の高まりを受け、米MDAがSM-3 Block ⅡAをICBM迎撃に活用しようとしている。
 MDAはSM-3 Block ⅡAを
GMDの補完用として検討している。
2018.02.28 東京新聞 米、迎撃ミサイル引き渡し停止 実験失敗受け、日本と共同開発 <1803-022801>
 Inside Defenseが27日、1月に行われたSM-3 Block ⅡAの迎撃試験が失敗したのを受け、昨年Raytheon社に新たに発注したBlock ⅡA 17発の受領を停止したと報じた。
 米MDAは開発中止は要請していないため、失敗の原因が解明され次第、同社は作業を再開するというが、今年後半以降に納入がずれこむ恐れが あるという。
2018.02.21 Jane's Defense Weekly Missile Defense Agency budget supports Aegis, undeterred by recent test failure <1804-022112>
 米MDAがFY19予算にAegisシステム関連費$1.8Bを要求している。 MDAはFY19までにSM-3 Block ⅠB を324発調達する計画でFY19には37発が計上されている。 FY19ではBlock ⅡAも6発要求している。
 またポーランドのAegis Ashore建設に$15Mも要求している。
2018.02.14 Inside Defense DOD seeking multiyear deals with Raytheon worth nearly $4 billion for Standard Missiles <1803-021407>
 米国防総省か議会に対し、SM-3 Block IBSM-65年間にわたり$4B で購入する多年度契約を認めるよう要求している。
2018.02.13 Defense News MDA $9.9 billion budget request geared to address North Korean threat <1803-021308>
 米MDAがFY19にFY18より$2B増額した$9.9Bを要求している。
SM-3: $708.7M
 今後25年間でBlock ⅠBを204発、Block ⅡAを38発整備する計画で、FY19にはBlock ⅠBを37発 、Block ⅡAを6発調達する。
THAAD: $214.2M
 今後5年間で196発を整備する計画でFY19には82発を調達する。 また長射程型のTHAAD-ER の開発も継続する。
超高速弾対策: $120.4M
レーザ UAV
STSS: $37M
 2007年に打ち上げた
STSS衛星の維持管理を行う。
2018.02.12 Aviation Week & ST Did Raytheon's supersized interceptor fail Aegis Ashore test? <1804-021203>
 1月31日にハワイ州Kauai島の
PMRFに設置されたAegis Ashore試験設備(註:AAMDTC、右図)で行われた SM-3 Block ⅡAの迎撃試験FTM-29の結果について、MDAは実施したことは公表したものの成功か否かについては 明らかにしていない。 ただ多くの当局者は失敗したとしている。 今回の試験は初めてのIRBM標的 に対する試験であると共に、TPY-2レーダと連携し迎撃弾を早期に発射する初めての "launch-on-remote" による射撃であった。
 Raytheon社はSM-3 Block ⅡAの射程を今までの2~3倍としており、EPAAの一環として ポーランドのRedzikowo空軍基地に設置されることになっている。
Redzikowo の位置 (Google Map)】
【註】
 SM-3 Block ⅡAをTPY-2を用いた「launch-on-remoteで迎撃弾を早期に発射した」とのことから、
 1. SM-3 Block ⅡAの射撃にはSPY-1Dでは捕捉距離が足りない
 2. TPY-2の捕捉距離はSPY-1Dよりも長い
ことが憶測される。
2018.02.09 Inside Defense DOD clears Standard Missile-3 Block IB for full production, MDA seeking MYP in FY-19 <1803-020908>
 米国防総省がSM-3 Block ⅠBの
FRP入りを承認したことによりMDAは長期一括契約の準備に入った。
2018.02.07 Jane's Defense Weekly Aegis Ashore-launched SM-3 Block ⅡA fails to intercept target in BMD test <1804-020702>
 米MDAと海軍が1月31日、Kauai島の
PMRFに設置されたAegis Ashore試験設備AAMTDCSM-3 Block ⅡA による迎撃試験を実施したが迎撃に失敗した。
 この試験には初めてのAegis Ashoreによる発射、地上及び宇宙センサからのキューイングによる発射、高度なBMC4Iの統制下での戦闘な ど、新規の評価項目が複数含まれていた。
2018.02.01 Defense News Reality check: Failures happen, even in missile defense testing <1803-020104>
 31日に失敗したSM-3 Block ⅡAの試験IRBMを模した標的に対し陸軍のTPY-2が捕捉した高精度の 目標情報をAegis Ashoreに送ってSM-3 Block ⅡAを発射するリモート射撃方式 "engage on remote" で行われ た。
 最初のSM-3 Block ⅡA迎撃試験は成功したが、6月に行われた試験では操作員が標的を味方機と誤 認して自爆スイッチを押してしまったことにより失敗した。 これに対し今回の試験は正に迎撃失敗であった。
2018.01.31 MDA HP Test Conducted From Aegis Ashore Missile Defense Test Complex <1803-013114>
 米MDAが1月31日、カウアイ島
PMRFに設置されたAegis Ashore試験設備 (AAMDTC ) で、米海軍隊員によるSM-3 Block ⅡAの迎撃試験を行ったが迎撃に失敗した。
 試験は空中発射されたIRBMを模した標的に対し、空地のセンサを連接して実施された。
2018.01.31 Defense News Another US Navy ballistic missile intercept reportedly fails in Hawaii <1802-013103>
 ハワイにあるAegis Ashore試験設備で31日、SM-3 Block ⅡAの発射試験が行われたが、 標的の迎撃に失敗した。
 SM-3 Block ⅡAの迎撃試験は2017年2月に成功しているが、6月に行われた試験では失敗しており、今回で失敗は2度目になる。
2017.11.15 Jane's Defence Weekly White House requwsts USD6 billion to cover missile defence, Afghanistan <1801-111506>
 米大統領府11月6日に議会に対し、BMDのための$6Bにのぼる非常時 支出を要求した。
 このうち$2.1BはFt. Greelyに
GBI 20基を追加配備するもので、このほかにSM-3 Block ⅡA 16発THAAD 50発の追加発注も含まれている。
 更に"combined missile detection, disrupt/defeat, and defence"にも$839Mが要求されている。
2017.11.06 Inside Defense White House seeks additional $6B for defense in FY-18 <1712-110606>
 米大統領が議会に対し、FY18国防予算$6Bを追加要求した。 そのうち$4Bは北朝鮮からの BM脅威に対抗するもので、$700Mが衝突事故で損傷した駆逐艦の修理費、$1.2Bがアフガンでの戦力構築費になっている。
 BMD関連$4Bでは、そのうち$2.1Bがアラスカ州Ft. GreelyGBIを追加配備する分で、 THAAD 50発の購入も計上されている。
2017.11.06 Defense News Trump seeks nearly $6B to counter North Korean missiles, repair Navy ships <>1712-110604>
 トランプ政権が議会に対して6日、$6B近くの国防費を要求した。
 そのなかの$4Bは北朝鮮からのBM脅威に対抗するもので、アラスカ州Ft. Greelyへの
GBIの追加配備、新型GBI初期分としての20基購入、艦載ミサイルやTHAAD弾 の購入が含まれている。
2017.10.25 Jane's Defence Weekly USN destroyer shoots down missile during NATO drill <1712-102502>
 米海軍とMDAが10月15日にDDG 75 Donald CookからSM-3 Block ⅠBを発射してMRBM標的を撃墜し た。 Donald Cookは3年前に
EPAA(註:Phase 1)としてスペインのRotaに配置された駆逐艦4隻のうちの1隻である。
 この試験では同時に、スペイン海軍のフリゲート艦がASCM標的1発をESSMで、オランダ海軍のフリゲート艦がASCM標的2発をESSMで 撃墜している。
 更に米海軍のDDG 74 McFaulSM-6の発射を行い、Aegis BMD駆逐艦がSM-6の射撃もできること を実証した。
2017.10.16 Aviation Week & ST New trajectory <1712-101603>
 SM-3 Block ⅡAに搭載される大型化した弾頭Kinetic Warheadが採用した大型の光学シーカは、2022年までに アラスカに配備され
GBIが搭載する再設計KV (RKV)の核心になる。
 SM-3 Block ⅡAは既にICBM迎撃に足る速度、射程、射高などの性能を持つことから、RKVのソフトを少し変え てBlock ⅡAに搭載すればSM-3 Block ⅡAはICBM迎撃用にすることができる。
2017.07.26 Yahoo 時事通信記事

「迎撃失敗、人的ミスか=日米開発ミサイル―米」

<1708-072602>
 MDAが25日、日本時間6月22日に実施たSM-3 Block ⅡAの迎撃実験失敗の原因について、人為的ミスが原因だった 可能性が高いと示唆した。
 Military Times紙が当局者の話として、Aegis駆逐艦の乗組員がデータ入力を間違えたことが原因だと報じた。
2017.06.21 MDA HP Aegis missile defense test conducted <1708-062104>
 米MDAと防衛省がSM-3 BlockⅡAの発射試験を行ったが迎撃に失敗した。 前回2月に行った試験では迎撃に成 功している。
 試験ではMRBMを模擬した標的がハワイ時間で21日19:20にKauai島の
PMRFから発射され、Aegis Baseline 9.C2を装備したDDG 53 John Paul PonesがSM-3 BlockⅡAを発射したが迎撃できなかった。
2017.03 International Defence Review SM-3 Block ⅡA missile scores hit in first intercept test <1704-030007>
 米
MDAと防衛省が2月3日、SM-3 Block ⅡA初の迎撃試験SFTM-01を行い成功した。 こ の試験はAegis Baseline 9.C2 (BMD 5.1)を装備したDDG 53 John Paul Jonesが行った。
 John Paul Jonesは3日22:30(東部時間4日03:30)に標的を捕捉追随し、SM-3 Block ⅡAを発射した。
2017.02.20 Aviation Week & ST The Raytheon/Mitsubishi SM-3 Block 2A surface-to-air missile <1705-022001>
 日米が共同開発しているSM-3 Block 2Aが2月3日、MRBM標的の迎撃に成功した。
 Block 2Aの配備は2018年に開始される。
2017.02.15 Jane's Defence Weekly US, Japan score first SM-3 Block ⅡA intercept test success <1704-021502>
 米
MDAが2月3日、日米で共同開発中のSM-3 Block ⅡA (RIM-161D)が初めての迎撃試験に成功 したと発表した。
 SM-3 Block ⅡAはAegis Baseline 9.C2 (BMD 5.1)を装備したDDG 53 John Paul Jonesから発射された。
2017.02.04 Yahoo 読売新聞記事

「日米共同開発の迎撃ミサイル、海上発射に成功」

<1703-020404>
 防衛装備庁が4日、SM-3 Block ⅡA初の海上での迎撃試験を実施し成功したと発表した。 政府は29年度の開発完了 を目指し、29年度予算案にミサイルの取得費147億円を計上している。
 SM-3 Block ⅡAは、射程100km+の従来型に比べ、射程が1,000km以上になり防護範囲が飛躍的に拡大する。
2017.02.03 MDA HP U.S., Japan successfully conduct first SM-3 Block IIA intercept test <1703-020306>
 米
MDAがハワイ時間2月3日に防衛省、米海軍と協同でSM-3 Block ⅡAの初めての迎撃試験 SFTM-01に成功した。
 試験ではAegis Baseline 9.C2を装備したDDG 53 John Paul Jonesから発射されたSM-3 Block ⅡAが、Kauai島の PMRFから発射したMRBM標的を撃墜した。
2016.09.28 朝日新聞

インターネット

日米、迎撃ミサイル試験へ 北朝鮮の技術向上に対処 <1610-092802>
 北朝鮮の弾道ミサイル技術の向上に備え日米両国が10月に、共同開発中のSM-3 BlockⅡAの洋上発射試験を行う。 完 成すれば北朝鮮の特殊なミサイル発射にも対処可能だが、製造に時間がかかるため、順調に進んでも、日本配備は5年後になる見通しだという。
 発射試験をするSM-3 BlockⅡAは、海上自衛隊が配備しているSM-3 BlockⅠAの改良型で、ハワイKauai島から標的ミサイルを発射し、米海軍のAegis艦が洋上で撃破する。
2016.08.17 Defense News MDA outlines major test events this year <1609-081705>
 米
MDAが、今年の秋と冬に計画している主要な発射試験2件を公表した。 それによるとSM-3 BlockⅡA初の迎撃試験が10月 に行われる。 また12月にはSM-6によるSea-based TBMDの試験も行われる。
 更にMDAは今後の試験についても、GMDではRKVの試験やICBMの迎撃試験が行われ、2021年には2目標を2発で迎撃 する試験が計画されていることを明らかにした。
2016.08 International Defence Review MDA performs flight tests of improved SM-3 TSRM nozzle <1609-080005>
 米
MDAと海軍が5月25、26の両日に、改良したSM-3 Block ⅠB用の第三段ロケットモータ( TSRM)を使用した飛行試験を行った。 TSRMの不具合はFY11に実施した迎撃試験FTM-16とFY13のFTM-21での迎撃失敗で見つかっていた。
 TSRMは弾頭を大気圏外に放出するロケットモータで、200-lbの推進薬を10秒ずつ2回噴射する2パルス構造になって いる。
2016.06.08 Inside Defense MDA optimizing Aegis for new Air and Missile Defense Radar-equipped Flight III destroyers <1607-060805>
 米
MDAが7日、DDG-51 Flight Ⅲ駆逐艦がSPY-1レーダに替えてSPY-6 AMDRを装備するのに合わせてAegis BMD 6.xソフトの開発をFY-17に開始すると発表した。
 Aegis BMD 6.xはACB 20 CSの一環として採用される。
2016.05.31 Inside Defense Senate panel wants MDA to rein in double-digit cost growth on SM-3 Block IIA development <1606-053105>
 米議会上院歳出委員会が米国防総省からのFY17国防予算要求のなかで日米共同開発中のSM-3 Block ⅡAについて、 開発経費が二桁増に膨らんでいることに懸念を示した。
2016.05.26 MDA HP MDA demonstrates performance of SM-3 Block IB in successful flight tests <1606-052606>
 米
MDAと海軍が5月25、26の両日、第三段ロケットモータのノズルを改良したSM-3 Block ⅠB Threat Upgrade弾の 発射試験CTV-01/-02を行い成功した。
 この試験でSM-3はDDG 70 Hopperから疑似目標に対して発射されたため、迎撃は行われなかった。
2016.05.17 MDA HP Aegis BMD System completes successful tracking of medium-rRange ballistic missile target <1606-051707>
 Aegis Baseline 9.C1 (BMD 5.0 Capability Upgrade)を装備した米海軍駆逐艦John Paul Jonesが17日にハワイ 沖で、
PMRFから発射されたMRBM標的の捕捉追随試験FTX-21に成功した。
 この試験では迎撃弾は発射されず、迎撃は行われなかった。
【註】
 Aegis Baseline 9.C1 (BMD 5.0)を装備したJohn Paul JonesによるSRBM標的の迎撃試験は、2014年11月に行われ成功している。
【関連記事:1412-110606 (MDA HP 2014.11.06)】
 Aegis BMD 5.0はSM-3 Block ⅡAの射撃を行える第三世代のAegis BMDであるが、SM-3 Block ⅡAの射撃にはBaseline 9が必要になる。
 今回Baseline 9とBMD 5.1の組み合わせによる捕捉追随試験が行われたのは、来るSM-3 Block ⅡA発射試験の準備のためか。
2016.03.15 Yahoo FNNニュース

「最新能力備えたイージス駆逐艦『バリー』、米軍横須賀基地に配備」

<1604-031501>
 米海軍の駆逐艦Barryが米海軍横須賀基地に配備された。
 2015年に改修を受けたばかりのBarryは、迎撃精度を大きく向上させたSM-3 Block ⅠBの発射が可能である。
【註】
 DDG 52 Barryは、約70隻建造されたArleigh Burke級駆逐艦でname shipであるDDG 51 Arleigh Burkeに次いで二番目に建造され1991年に就役した、最も古 いタイプのFlight Ⅰ艦である。
2016.03.14 Stars & Stripes USS Barry joins Yokosuka fleet in tumultuous times <1604-031408>
 米海軍の駆逐艦Barryが14日に横須賀基地に配備された。
 米海軍はAegis BMD艦40隻を要求しており、現在33隻保有しているが、2020年までには39隻を保有することになる。  2015年12月の議会研究報告によると、そのうち9隻が横須賀を母港にすることになる。
2015.12.16 Jane's Defence Weekly Standard Missile-3 Block ⅡA interceptor completes second flight test.... <1602-121602>
 日米が共同開発中のSM-3 BlockⅡAの発射試験SCD CTV-02が12月8日にPoint Mugu射場で行われKVの放出に成功した。 前 回のSCD CTV-01は6月6日に行われ、ノーズコーンを開いた第三段の飛翔に成功している。 艦船から発射した誘導飛翔試験は2016年に計画されてい る。
 SM-3 BlockⅡAの艦載、陸上配備は2018年に計画されているが、米
>MDAは12月8日にRaytheon社と$543.3Mの契約を行っ た。 この契約ではOTと初期配備用の17発が2020年3月までに納入される。
2015.12.09 Yahoo ロイタ通信記事

「日米共同開発の新型迎撃ミサイル、2度目の発射実験成功」

<1601-120902>
 日米が共同開発している SM-3 Block ⅡA の発射試験が8日、米カリフォルニア州南部マリブの近くで行われ成功した。
 発射実験は二度目で、今回の実験で迎撃は行われなかったという。
2015.11.11 Jane's Defence Weekly Latest US BMD test comes up short <1512-111112>
 11月1日に行われた BMD 迎撃試験で SM-3 Block ⅠB が迎撃に失敗した原因を、
MDA が調査 中である。
 試験は THAAD と共に行われ、C-17 から投下発射された SRALT 標的を THAAD が迎撃し、続いて C-17 2番機から発射された eMRBM 標定に 対し John Paul Jones が SM-3 Block ⅠB を発射したが迎撃できなかった。
2015.11.01 MDA HP Ballistic Missile Defense System demonstrates layered defense while conducting multiple engagements in operational test <1512-110105>
 Aegis BMD と THAAD が参加した多目標に対する多層防衛試験が10月31日にウェーク島周辺海域で行われた。
 最初に空投式 SRBM 標的 (
SRALT) が C-17 から空投発射され、これを Terminal Mode にあった THAAD中隊の AN/TPY-2 レーダが捕捉し、撃墜した。
 THAAD中隊が交戦中に射程延伸型 MRBM 標的 (eMRBM) が C-17 から空投発射され、その直 後に BQM-74E 標的機が、駆逐艦 John Paul Jones に向けて発進した。 Foward-based Mode にあった2基目の AN/YPY-2 と駆逐艦の AN/SPY-1 レーダが eMRBM 標的を捕捉し、SM-3 Block ⅠA が発射されたが迎撃に失敗したため THAAD がこれを迎撃した。 一方 John Paul Jones は SM-2 Block ⅢA で BQM-74E を撃墜した。
 SM-3 Block ⅠA が迎撃に失敗した原因については現在調査中である。
2015.10 International Defence Review SM-3 Block ⅡA gets under way <1511-100003>
 米
MDA が、SM-3 Block ⅡA を$87Mで Raytheon社に発注した。 発注したのは 17発で、発射試験用のほか、EPAA Phase 3 としてポーランドに配備される Aegis Ashore が装備する分も含ま れている。
 SM-3 Block ⅡA の発射試験 CTV-1 は今年6月6日に行われ、年内に CTV-2 も計画されているが、SM-3 Block ⅡA 用の Aegis BMD 5.1 を用いた発 射試験 SFTM-1 及び -2 は、2016年後半に計画されている。
 その後2017年に更なる試験が行われ、2018年から配備が行われる。
2015.09.09 Inside Defense DOD reinstates plans to buy nearly 400 SM-3 Block IB interceptors <1510-090907>
 米国防総省はFY15で、一旦 SM-3 Block ⅠB調達数を20%削減したが、再び 400発近くに戻すことにした。
2015.08.19 Jane's Defence Weekly DSCA sheds light on next-gen Japanese destroyers <1510-081907>
 米国防安全保障協力局 (
DSCA) が8月7日、Aegis システムとその他の艦載兵器2隻分$1.5Bで日本へ売却すると通知した。
 この Aegidシステムは 27DDG に装備されるもので、27DDG は"あたご型"の7,700tを上回る8,200tになるという。
2015.08.19 Jane's Defence Weekly Kill vehicle redesign shows promise <1510-081906>
 Raytheon社を主に、Boeing、Lockheed Martin社も加わり、BMD 用の次期
EKV の開発が行われる。 再設計 KV (RKV) と呼ばれる新 EKV は SM-3 Block ⅡA の KV を元に開発され、モジュラ方式になると いう。
2015.07.14 Inside Defense MDA deferring until FY-17 plans for $1.8B Raytheon missile interceptors block buy <1508-071405>
 米
MDA が Raytheon社と、$1.8B にのぼる SM-3 Block ⅠB の調達1年延期しFY17にする交 渉を行っている。
 国防総省の調達担当は今春、SM-3 Block ⅠB の量産について、初期限定量産 (LRIP) から本格量産 ( FRP) への移行を発議していた。
2015.06.17 Jane's Defence Weekly Next-generation SM-3 takes its first flight <1508-061705>
 日米が共同開発している次世代 SM-3 である SM-3 Block ⅡA 初の発射試験 CTV-1 が6月6日に Point Mugu 試験場で実施 された。 次回の CTV-2 試験は年内に計画され、2016年には迎撃試験が行われて、 2018年には
EPPA Phase 3 として Aegis艦及び Aegis Ashore システムに装 備される。
 SM-3 Block ⅡA は胴径を21吋にすることで速度が向上するため射程が伸びるほか、シーカの感度が向上し、運動性も向上する。
2015.06.14 日経新聞

インターネット

新型イージス艦、迎撃能力向上 米艦防護にらむ <1507-061401>
 防衛省が計画している Aegis艦の BMD 能力向上策が分かった。 大気圏外の弾道弾と低空を飛ぶ
ASCM を同時に撃墜する機能を追加すると共に、新造する2隻は目標情報を味方艦や AEW&C機と共有できる CEC システムも導入する。
【註】
 この記事で言う「能力向上策」とは、Aegis Baseline 9 の採用を意味するものか。
 CEC は、米海軍が艦船や航空機に装備する対艦/対空 C3I 装置で、同時に飛来する複数弾道弾に対する射撃を、複数の Aegis艦に自動的に 割り当てる DWES も CEC を介して行われる。
【関連記事:1504-030417 (JDW 2015.03.04)】
 また、水平線以遠から飛来する ASCM を、レーダ搭載気球 JLENS で捕捉し、その情報を CEC 経由で Aegis艦に配信し、アクティブシーカを 搭載して観目線外射撃能力を有する SM-6 で射撃することも可能になる。
【関連記事:1410-080007 (IDR 2014.08)】
 しかしながら CEC は高価であることから、英海軍などでは導入をあきらめている。
【関連記事:1207-052301 (JDW 2012.05.23)】
2015.06.06 MDA HP U.S.-Japan cooperative development project conducts successful flight test of Standard Missile-3 Block IIA <1507-060604>
 防衛省技術研究本部と米
MDA、米海軍が Point Mugu 試験場で、共同開発中の SM-3 Block ⅡA 初の発射試験 CTV-01 に成功した。
 試験では標的は使用されず、射出、ノーズコーンの展開、第三段の飛翔が確認された。
2015.06.03 Yahoo 朝鮮日報記事

「横須賀に米新鋭イージス艦配備、中国をけん制か」

<1507-060301>
 米海軍の巡洋艦 CG 62 Chancellorsville が先月28日、サンディエゴから横須賀基地に向けて出港した。 米海軍の巡洋艦近代化計画に基 づく改良作業を終えた Chancellorsville は Aegis Baseline 9 を搭載している。  Baseline 9 搭載艦が前進配備されるのは今回が初めて である。
 米海軍は2017年までに駆逐艦2隻を横須賀に追加配備する計画で、今年の夏には DDG 65 Benford、2017年には DDG 69 Milius が配備される。
【註】
 Aegis Baseline 9 には、巡洋艦搭載の Baseline 9A と駆逐艦搭載の Baseline 9C があり、9A では SM-6 の射撃が可能になる。
 DDG 65 Benford と DDG 69 Milius は、共に Baseline 9C を装備している。
Chancellorsville と Baseline 9 関連記事:1307-060012 (JMR 2013.06)】
2015.04 International Defence Review Agis ships tested against a three-missile salvo <1506-040005>
 Aegis艦3隻による3発の SRBM 標的同時対処試験が2月24日に行われ成功した。 試験に参加したのは DDG-52、DDG-64、 DDG-66 の3隻で、いずれも Aegis BMD 4.0 を装備している。 2月6日に発表された試験実施予定日は2月23日とされ、24~27日が予備日とだけ知ら されていた。
 標的は Terrier を一段目、Oriole を二段目とした無誘導の
ARAW で、3発がほぼ同時に発射された。 標的は DWES により3艦に配分され、各艦はこの標的に対し SM-3 Block ⅠB による模擬戦闘を実施した。
2015.03.04 Jane's Defence Weekly Aegis BMD demonstrates engagement co-ordination <1504-030417>
 米
MDA が2月24日、複数の Aegis 艦を相互に連接してほぼ同時に発射された複数の SRBM に 対して、最適艦を自動的に選定して指定するシステム DWES を用いた疑似迎撃を行う試験を実施した。
 試験では2隻の Aegis駆逐艦に対し、3発の SRBM が発射され、1隻が2発、もう1隻が1発を疑似迎撃した。
2015.02.24 MDA HP Aegis Ballistic Missile Defense system completes successful tracking and simulated engagements of three short-range ballistic missiles <1503-022305>
 米
MDA と海軍が24日、飛来する複数の目標複数の Aegis艦を連接して 目標配当するシステム DWES を用いた模擬迎撃試験を行い成功した。
 試験には Aegis BMD 4.0 を装備した駆逐艦3隻が参加し、ほぼ同時に発射された3発の SRBM 標的と模擬交戦した。
2015.01.21 Jane's Defence Weekly SM-3 Block Ⅱ programme set for CTV test <1503-012104>
 日米で共同開発中の SM-3 Block ⅡA 初の飛翔試験 CTV が5月に実施される。
 SM-3 Block ⅡA は2018年に艦載及び
EPAA Phase Ⅲ で Aegis Ashore として配備される計画で、CTV 試験は年内 にもう1回行われる。
2014.11.18 Defense News MDA aims for 2020 fielding of redesigned Kill Vehicle <1412-111805>
新型 EKV
 現在配備されている
GMDEKV はいわば試作品で、MDA2020年の 配備開始を目指してFY15に開発予算$99.5Mを計上している。
 Boeing、Raytheon、Lockheed Martinの各社には先月に提案要求を行っており、早ければ2015年早々にも機種決定を行う。
CKV (Common Kill Vehicle)
 MDA は更に先の2025年あるいはそれ以降を見据えて、GMD、Aegis BMD、THAAD で共用する CKV を検討しており、開発に$7.5Bを要求している。
2014.11.06 MDA HP Aegis Ballistic Missile Defense system completes successful intercept flight test <1412-110606>
 米海軍と
MDA が6日、Aegis Baseline 9.C1 BMD 5.0 を装備した駆逐艦 John Paul Jones で SM-3 Block ⅠB と SM-2 BlockⅢA による迎撃試験に成功した。
 SM-3 Block ⅠB 1発SRBM を模した標的を撃墜し、同時に SM-2 BlockⅢA 2発CM を模した標的2機を撃墜した。
2014.10.29 Jane' Defence Weekly USN to station more BMD destroyers in Japan <1412-102901>
 米海軍が Aegis BMD 駆逐艦2隻を、2015年と2017年に横須賀に追加配備する。 これにより横須賀に配備される Aegis BMD 艦は7隻になり、海上自衛隊も6隻の Agis BMD艦を配備する。
 新たに配備されるのは DDG 65 Benford と DDG 69 Milius で、いずれも Aegis Baseline 9 に改修される。
2014.10.17 MDA HP Aegis Ballistic Missile Defense system detects and tracks medium-range ballistic missile target <1411-101707>
 Aegis BMD 5.0 を装備した駆逐艦 Jojn Paul Jones がハワイ時間の16日、MRBM を模擬した標的の捕捉追随試験に成功した。
【註】
 Aegis BMD 5.0 は SM-3 Block ⅡA の射撃を行える第三世代の Aegis BMD である。 ただし SM-3 Block ⅡA の射撃には Baseline 9(公式には Advanced Capability 12)システム が必要になる。
2014.10.17 Yahoo 時事通信記事

「 MD 駆逐艦2隻を横須賀配備へ=北朝鮮の脅威で同盟強化―米軍」

<1411-101703>
 米海軍は16日、横須賀基地に Aegis BMD 装備の駆逐艦 Benfold (DDG 65) と Milius (DDG 69) を追加配備 すると発表した。 両艦は現在、米西部サンディエゴを母港にしており、Benfold は2015年夏、Milius は2017年夏に横須賀に配備される。 これにより横須賀 基地の Aegis BMD艦は、現在の5隻体制から7隻に増強される。
 また、Lassen (DDG 82) を2016年初めに近代化改修を施した Barry (DDG 52) と交代させる。
【註】
 現在横須賀を母港としている駆逐艦は以下の7隻である。
  Curtis Wilbur (DDG 54): Flight Ⅰ
  John S McCain (DDG 56): Flight Ⅰ
  Fitzgerald (DDG 62):   Flight Ⅰ
  Stethem (DDG 63):    Flight Ⅰ
  Lassen (DDG 82):     Flight Ⅲ
  McCampbell (DDG 85):   Flight Ⅲ
  Mustin (DDG 89):     Flight Ⅲ
2014.04 International Defence Review US funds development of new long-range radar and common kill vehicle technologies <1405-040015>
 米
MDA が、FY15予算に$7.4Bを要求した。
EKV の再設計: $99.5M
 2017年までに追加調達する44発は従来型の EKV
CKV の開発: $26M
 CKV は、EKV、SM-3、THAAD 共用の将来 KV
LRDR の開発: $79.5M
 LRDRSBX に代わる mid-course 用レーダで、主に太平洋で使用
Discrimination Improvement for Homeland Defense: $122M
SM-3 Block ⅠB 30発の調達: $435M
THAAD 31発の調達: $464M
2014.03.09 東京新聞

インターネット

日米、イージス共同開発を断念 10年度、武器禁輸抵触と <1404-030904>
 政府関係者が9日、2010年度に Aegis System を改良する日米共同開発への参加を検討したものの、武器輸出三原則に基づ く禁輸政策に抵触する恐れがあるとして断念していたことを明らかにした。 こうした事例が一つの契機となって、政府内で 武器三原則の見直しを求める声が急速に高まったようだ。
 関係者によると、政府は武器三原則に基づき第三国に技術移転する際には日本の事前同意が必要になると主張したのに対し、米側は安全保障上の理由などから難色を示した。
2013.11 Jane's Missiles & Rockets MBDA, USN conduct two successful BMD tests <1312-110018>
 米海軍と
MDA が9月10日、SM-3 Block ⅠA により、1発の MRBM 標的に2発の SM-3 で射撃する連射 試験を実施した。 標的は1発目の SM-3 で撃墜された。
 また9月18日には、SM-3 Block ⅠB と Aegis BMD 4.0 による迎撃試験 FTM-21 を実施し迎撃に成功した。
2013.10.30 Jane's Defence Weekly Raytheon secures $3bn contract for SM-3 missiles <1312-103001>
 米
MDA が10月15日、Raytheon社に SM-3 Block ⅠB 216発を$3Bで発注したと発表した。
2013.10.04 MDA HP Aegis Ballistic Missile Defense system completes successful intercept flight test <1311-100402>
 米
MDA と太平洋軍が10月3日、Aegis BMD 4.0 による SM-3 Block ⅠB の迎撃試験 FTM-22 を実施し、MRBM 標的の迎撃に成功した。
 FTM-22 は FTM-21 と共に SM-3 Block ⅠB と Aegis BMD 4.0 の量産開始決定に資するもので、迎撃成功は Aegis 計画34回中28回目、BMD 計画 全体で80回中64回目の成功になる。
2013.09.25 Jane's Defence Weekly MDA, US Navy conduct BMD salvo test <1311-092506>
 米 MDA と海軍が9月18日、Aegis BMD 4.0SM-3 Block ⅠB による迎撃試験に成功した。
 この試験ではシステムの連射機能が検証され、1発の標的に対し2発が連射された。
2013.09.23 Aviation Week & ST SM-3 salvo success <1311-092301>
 米 MDA が、SM-3 Block ⅠB による初の連射試験を実施し、過去最高高 度での迎撃に成功した。 2発目は1発目発射の約2分後に発射された。
2013.09.18 Jane's Defence Weekly THAAD, Aegis BMD systems team in successful intercept <1311-091804>
 米国防総省が9月10日に、2発の弾道弾標的に対する陸海空軍による多層防御試験に成功した。
 1発目の目標は空軍の衛星と foward-based mode にある AN/TPY-2 レーダが捕捉し、その諸元を C2BMC 経由で DDG-73 Decatur に送り、SM-3 Block ⅠA で撃墜した。 この際、THAAD ミサイルも同一目標に向け発射された。
 2発目は、 THAAD 中隊近くに置かれた2基目の An/TPY-2 が terminal mode で捕捉し THAAD で撃墜した。
2013.09.18 MDA HP Aegis Ballistic Missile Defense System completes successful intercept flight test <1310-091804>
 米
MDA が18日、SM-3 Block ⅠBAegis BMD 4.0 による迎撃試験 FTM-21 を行い、弾頭分離型 SRBM 標的の迎撃に成功した。 FTM-21 では初めて1目標に対し2発を発射する試験が行われた。
 SM-3 Block ⅠB と Aegis BMD 4.0 による迎撃成功は4回目で、2002年以来33回行われた Aegis BMD 迎撃試験では27回目の 成功になる。 また BMDS 全体では、2001年以来79回中63回目の成功になる。
2013.09.10 Defense News Successful shootdown: DDG hits ballistic-missile target <1310-091008>
 米海軍の駆逐艦 Decatur が10日、西太平洋で行われた統合 BMD 迎撃試験で、2発の MRBM 標的のうち1発を撃墜した。
 残りの1発は陸軍第2防空砲兵連隊A中隊が THAAD で迎撃した。
2013.09.10 MDA HP Successful missile defense test against multiple targets <1310-091007>
 米陸海空軍合同の BMD 迎撃試験が行われ、MRBM 標的2発の迎撃に成功した。 1発目は 駆逐艦 Decatur が Aegis システムが SM-3 Block ⅠA で撃墜し、2発目は陸軍第2防空砲兵連隊A中隊が THAAD で 迎撃した。
 この試験では Aegis と THAAD による多層防衛の試験でもあり、2発目の THAAD が Aegis が交戦中の標的に対し、失敗した場合に備えて発射された。
2013.08.26 Aviation Week & ST Back-up plan <1310-082603>
 米 MDA は早期警戒衛星 STSS を用いた SM-3 の迎撃試験に成功 【1303-021302 (MDA HP 2013.02.13)】したが、今年 STSS 計画を中止しており、当面、衛星を 用いてデブリやデコイから弾頭を見分けることができなくなった。 代わって MDA は UAV の活用を検討しており、Reaper などが装備している MTS -B の改良型 MTS-C を RQ-4B Global Hawk か Phantom Eye に搭載して65,000ftを遊弋させる考えである。
 また、計画中止になった YAL-1 ABL に代えて、UAV 搭載レーザも検討している。 60,000ftの高空を飛ぶことから気 象の影響が軽減されることからシステムは単純にでき、化学レーザではなく、ソリッドステートレーザか ファイバレーザ、又は複合型になる。
2013.08.05 Aviation Week & ST A view to a kill <1309-080506>
 米 MDA が、1990年代に開発された GMD や SM-3 の EKV に代わる次世代の EKV となる Common Kill Vehicle を検討している。
 Common Kill Vehicle は、かつて計画が中止になった MKV の様に、迎撃弾1基に複数個搭載される構想で、 母船となる KV から複数の小型 KV が放出される、かつて MKV で Lockheed Martin社が提案した方式になると見られる。
2013.08 Jane's Missiles & Rockets Raytheon details Standard Missile 3 progress <1309-080007>
 Raytheon社が、2012年10月に行われた SM-3 Block ⅠA の迎撃失敗原因を、電子部品 (RAM) の不具合 と特定した。 この部品は Block ⅠB でも使用されている。 SM-3 Block ⅠB の迎撃試験は5月15日に行われ、3回目の成功を収めている。
 日米共同開発の SM-3 Block ⅡA は、今年後半に最終設計審査 (CDR) が行われ、2014年後半に発射試験が開始され る。 迎撃試験は2016年に予定され、2018年には EPAA の Phase 3 としてルーマニアに配備される。
 ICBM の迎撃も可能な能力を持つ SM-3 Block ⅡB は計画中止になった。
2013.07 Jane's Missiles & Rockets Standard Missile-3 Block ⅠB scores third ballistic kill <1308-070008>
 Aegis BMD 4.0 を装備した CG-70 Lake Erie が5月16日、SM-3 Block ⅠB による弾頭分離型標的の迎撃に成功 した。 SM-3 Block ⅠB は二波長 IR シーカと推力可変型位置姿勢制御装置 TDACS 付き EKV を搭載し、陸上発 射も可能になっている。
 Raytheon社は既に135発の SM-3 を納入しており、2015年には Block ⅠB の納入を開始する計 画である。
2013.06 Jane's Missiles & Rockets Aegis Baseline 9 completes first live firing <1307-060012>
 Raytheon社が4月3日、Aegis Baseline 9 を装備した CG-62 Chancellorville が実射で、中高度を飛行する亜音速標的 の捕捉追随交戦に成功したと発表した。
【 Aegis Baselinr 9 関連記事:1204-020007 (IDR 2012.02)】
 ChancellorvilleSM-2 及び、搭載している5吋砲で交戦した。
2013.05.16 MDA HP Aegis ballistic missile defense system completes successful intercept flight test <1306-051605>
 米 MDA が16日(ハワイ時間15日)に、 Aegis BMD 4.0 による SM-3 Block ⅠB の迎撃試験 に成功した。 標的には暖冬分離型の SRBM 標的が使用された。 Aegis BMD 4.0 と SM-3 Block ⅠB による迎撃成功は、2012年5月9日と2012年6月26日に次いで 三回目になる。
 今回の迎撃成功で Aegis BMD は31回中25回成功したことになり、米 BMDS 全体では、2001年以来 74回中59回成功したことになる。
2013.05 Jane's Missiles & Rockets Dual-band SM-3 datalink tested with European APAR radar <1306-050004>
 Raytheon社が3月11日、同社が自社開発している S-band/X-band 両用データリンクの試験に成功したと発表した。
 このデータリンクは SM-3 を含む Standard Missile を Thales Netherland製の APAR レーダで射撃するためのもので、この今回の試験は 地上施設で行われ、双方向のデータ通信に成功した。
 NATO の艦船では、Aegis を採用しているノルウェー、スペイン、米国が S-band データリンクであるのに対し、SMART-L/APAR を採用して いる独、蘭は X-band データリンクになっている。
2013.04.17 Jane's Defence Weekly US DoD's $527bn request exceeds cap by $52bn <1306-041701>
 米国防総省が4月10日、総額$526.6BのFY14国防予算要求を公表した。 この額は今後5年間に国防費を$34B削減する方針に沿ったものであるが、2011予算管理法の制限を $52B上回っている。
陸 軍
海 軍
 Virginia級原潜2隻、LCS4隻、Artigh Burke級駆逐艦1隻、前方洋上基地 AFSB 艦の二番艦が建造される。
 航空機では F-35B 6機、F-35C 4機、EA-18G 21機、E-2D 5機、P-8A 16機などとなっている。
空 軍
 FY14では F-35 を19機調達する。 FY13予算でも19機であったが、予算の一律削減で3~4機が減らされる模様である。
 MQ-9A Reaper は当初計画の24機が12機に削減され、RQ-4 Block 30 Global Hawk は計画が中止される。
MDA
 GBI が14基追加発注される代わりに SM-3 Block ⅡB は中止になる。
2013.04.11 東京新聞

インターネット

海上配備型ミサイル防衛を増額 米、国防予算案発表 <1305-041101>
 米国防総省が10日、戦費を除いて前年並みの$526.6BになるFY14の国防予算案を発表した。
 ミサイル開発を加速させる北朝鮮をにらみ、海上配備型 BMD (SMD) 関連予算の増額を盛り 込んでいる。
2013.04 International Defence Review Raytheon trials dual-band link <1305-040020>
 Raytheon社がもThales社製 APAR MFRSM-3 を射撃するための X-band/S-band 両用データリンクの試験を行い、双方向のデータ通信に成功した。
 これにより APAR を装備する欧州の艦船への SM-3 の装備が可能になる。
2013.03.19 Defense News Ayotte: Obama intends to cancel SM-3 IIB missile program <1304-031902>
 ヘーゲル新米国防長官が15日、SM-3 Block ⅡB 開発計画を再構築し、配備開始を2022年以降 に先送りすると述べた。 これは GBI の追加配備経費に SM-3 Block ⅡB 開発経費を廻すための処置であるが、上院軍事委員会委員で共和党 の Ayotte議員が19日にヘリテージ財団の講演で、オバマ政権が SM-3 Block ⅡB 計画を中止しようとしていると述べた。
 SM-3 Block ⅡB は米 BMDS の欧州配備計画 EPAA の一部を成す。
【註】
 SM-3 Block ⅡB は2020年配備開始を目指した EPAA 第四段階の柱に位置づけられ、MRBM/IRBM 及び ICBM の迎撃を目指している。
【関連記事:1105-040702 (MDA HP 2011.04.07)】
2013.03.13 Jane's Defence Weekly Lockheed Martin wins deal to continue Aegis work <1304-031309>
 Lockheed Martin社が Aegis の技術支援 (CSEA) 契約を$100.6Mで受注した。 この契約では現在進めている Baseline 9 に組み込まれる Aegis BMD 5.0 の改良型 Aegis BMD 5.1 の開発が行われる。
2013.02.18 Aviation Week & ST Satellites tip SM-3 intercept <1304-021802>
 米 MDA が、早期警戒衛星 STSS の諸元を用いて SM-3 Block ⅠAlaunch on remote モードで射撃する迎撃試験を行い、MRBM 標的の撃墜に成功した。
2013.02.20 Jane's Defence Weekly STSS-D satellites, SM-3 missile join for intercept <1303-022004>
 米 MDA が2月13日、launch-on-remote 機能を用いた SM-3 BlockⅠA の 迎撃試験に成功した。 この試験で CG-70 Lake Erie は、早期警戒衛星 STSS の試作機である STSS-D からのデータで射 撃諸元を算定し、艦載レーダが目標を捕捉する前に SM-3 を発射した。
2013.02.13 MDA HP Aegis Ballistic Missile Defense intercepts target using Space Tracking and Surveillance System-Demonstrators (STSS-D) data <1303-021302>
 米 MDA が13日、早期警戒用の実験衛星 STSS-D を用いた SM-3 Block ⅠA による MRBM 標的の迎撃試験 FTM-20 に成功した。 今回の成功で Aegis BMD は2002年以来、30回のうち24回迎撃に成功し、BMDS 全体では2001年以来73回のうち58回成功したことになる。
 Launch on Remote 機能を備えた第二世代 Aegis BMD を装備した CG-70 Lake Erie は、標的発射の約5分後に SM-3 Block ⅠA を発射した。
2013.02 Jane's Missiles & Rockets STSS satellites gather data for future missile tracking system <1303-020018>
 米 MDA が、2012年6月に行われた SM-3 Block 1B が MRBM 標的を撃墜した試験 FTM-18 で、試作早 期警戒衛星 STSS による捕捉追随に成功していた。 この試験で2基ら STSS は、MDA が計画している PTSS 衛星開発に資するデータを収集した。
【 PTSS 関連記事:1110-081509 (AW&ST 2011.08.15)】
2012.12.19 Jane's Defence Weekly USN ships monitored North Korean launch <1302-121903>
 北朝鮮の発射したロケットは、日韓米の艦船が追随した。
 このうち米海軍は、CG 67 Shiloh、DDG 65 Benfold、DDG 62 Fitzgerald のほか、ミサイル射場計測艦 T-AGM 23 Observatory Island も追随に 成功した。
2012.11.07 Jane's Defence Weekly Mixed results for US ballistic missile test <1212-110707>
 10月25日に FTI-01 統合 BMD 演習が行われたが、DDG-62 Fitzgerald2目標中1目標の撃墜に失敗した。
 FitzgeraldSM-2 を用いた CM 標的の撃墜には成功したが、SM-3 Block 1A による SRBM 標的の迎撃には 失敗した。
2012.10.29 Aviation Week& ST Three intercepts for new missile exercise <1212-102901>
 米 MDA が10月24日に、THAAD、PAC-3、Aegis が参加した統合 BMD 演習 FTI-01 を Kwajelein 環礁と太平洋 Reagan 試験場で実施したが、5目標に対し3目標しか撃墜できなかった。 失敗した2目標はいずれも Aegis に対してで、 ARAV SRBM 標的と、CM に見立てた BQM-74 標的を、SM-3 Block ⅠA が撃墜できなかった。
 一方 PAC-2 は SRBM 標的と CM に見立てた MQM-107 標的を、THAAD は C-17 から投下発射された MRBM 標的を撃墜した。
2012.10.25 MDA HP Ballistic Missile Defense System engages five targets simultaneouslyd during largest missile defense flight test in history <1211-102505>
 米 MDA と陸海空軍が、史上最大規模統合 BMD 演習 FTI-01 を Kwajalein Atoll/Reagan Test Site で実施し、ほぼ同時に飛来する MRBM、SRBM、CM 標的合わせて5目標と交戦して 4目標を撃墜した。
 陸軍の第32防空 MD 司令部所属の THAAD は、初めての MRBM 標的撃墜に成功した。 使用された標的は長射程型 LRALT (E-LRALT) で、C-17 から投下発射された。
 第94防空 MD 司令部所属の PAC-3 は、Meck 島から発射された SRBM 標的と、海面上を飛来する CM 標的を撃墜した。
 DDG-62 FitzGerald は、SRBM 標的及び海面上を飛来する CM 標的と交戦したが、SRBM 標的に向けられた SM-3 Block 1A は正常に飛翔した ものの、迎撃ができなかった。
2012.08.13 Aviation Week & ST New vector <1209-081306>
 SM-3 Block ⅡA はFY14に発射試験開始が計画されていたが、昨年末に行われた審査で Aerojet社製の DACS欠陥が発見され、MHI社が担当している第三段ロケットとノーズコーンにも問題点があったため、 発射試験が2016年にまで延期された。 このため$1B近くの経費が Raytheon社に支払われ、最終設計審査 (CDR) は2013年 4月に行われ、予定どおり2018年に装備する。
【註】
 右図で Phase 3 (by 2018) で SM-3 Block ⅡA とされているのは Blocl Ⅰ と同じで、まちがいである。 正しくは Phase 4 (by 2021) にある Block ⅡB とほぼ同じ外観の筈 である。
2012.08.01 Jane's Defence Weekly Raytheon to finish SM-3 Block ⅡA <1209-080105>
 Raytheon社が、SM-3 Block ⅡA 開発の最終契約を受注した。 契約額は$925Mで2014年に発射試験が開始される。
 SM-3 Block ⅡA は当初、EPAA BMD の Phase 3 として2018年に配備される。
2012.08 Jane's Missiles & Rockets USN SM3 achieves second intercept <1209-080010>
 米海軍と MDA が6月26日、弾頭分離型標的の迎撃をめざした SM-3 Block ⅠB の試験に成功した。
2012.07.04 Jane's Defnse Weekly SM-3 Block ⅠB scores second successful interception <1208-070409>
 米海軍が6月27日、SM-3 Block ⅠB の迎撃試験に成功した。 Block ⅠB の迎撃試験は3回目で、2回目の成功になる。
 国防総省によると、2013年更に2~3回の迎撃試験が計画されている。
2012.07 Jane's Missiles & Rockets Officials evaluate and assess SM-3 Blobk 1B's first interception <1208-070013>
 米 MDA が5月10日、SM-3 Block ⅠB による初の迎撃試験 FTM-16 Event 2a に成功した。  この試験で CG-70 Lake ErieAegis BMD 4.0.1 を装備していた。
 SM-3 Block ⅠB は第二世代の SM-3 で、TDACS のほか、二色 IR シーカ、改良型信号処理装置などを搭載している。
2012.06.27 MDA HP Second-generation Aegis Ballistic Missile Defense System completes second successful intercept flight test <1207-062704>
 米 MDA と海軍が26日、SM-3 Block ⅠB の迎撃試験を行い、Kauai 島から発射された弾頭分離型標的 の迎撃に成功した。 SM-3 を発射した CG-70 Lake Erie は SM-3 Block ⅠB 用に開発された Aegis BMD 4.0.1 を用いている。 SM-3 Block ⅠB は EPAA の第二段階で、2015年に Aegis Ashore としてルーマニアに配備される。
 今回の試験成功で Aegis BMD は、28回中23回目の成功したことになり、BMD 全体でも2011年以来、68回の迎撃試験で54回目の成 功となった。
2012.06 Jane's Missiles & Rockets O'Reilly outlines US missile defence plans <1207-060021>
= 米 BMDS 開発計画に関する記事 =
GMD
 2010年10月に失敗した改良型 EKVCE-2 は、今年後半に非迎撃の発射試験が行われ、結果が悪ければ今後の 試験は従来型の CE-Ⅰ で行う。
SM-3 Block ⅡB
 Block ⅡB は米本土を攻撃する ICBM の迎撃能力を持つが、IRBM も迎撃するため、最高高度に達する前の迎撃 (pre-apogee intercept) 能力を付与す る。
SM-3 Block ⅠB
 FY13に、STSS 衛星の情報で射撃する初めての試験を行う。
PTSS
 今後10年間、米本土及び同盟国の BMD を支える PTSS 衛星計画を進める。
2012.05.16 Jane's Defence Weekly Evolved SM-3 makes first interception <1207-051604>
 米国が5月9日、EPAA として2015年にルーマニアに配備を開始しようとしている SM-3 Block ⅠB の迎撃試験に成功 した。 SM-3 Block ⅠB は二色 IR シーカTDACS の採用により、 迎撃可能範囲を拡大して いる。
 2011年9月に失敗した前回の試験でも TDACS の機能は期待通りであった。
2012.05.09 Jane's Defence Weekly Germany considers SM-3 BMD capabilities <1207-050905>
 ドイツ海軍参謀長が4月27日、ドイツ海軍が SM-3 を Type 124 フリゲート艦に装備することを明らかにした。 このためのレーダ改修費は EUR60Mで、ミサイルを含む総改修費はEUR800Mにのぼる。 蘭海軍もEUR250Mをかけて Smart-L レーダを長距離型に改造し BMD 能力を付与した が、SM-3 の採用は行っていない。
 英、仏、伊などその他の NATO 諸国は、Aster 30 Block 1 及び Block 2 による BMD を計画してい る。
2012.05.09 MDA HP Second-generation Aegis Ballistic Missile Defense system completes successful intercept flight test <1206-050907>
 米 MDA が9日、SM-3 Block 1B の迎撃試験を行い、Kauai島から北西に向けて発射された SRBM 標的 弾の迎撃に成功した。 SM-3 Block 1B を発射した CG-70 Lake Erie は第二世代の Aegis BMD である Aegis BMS 4.0.1 を搭載してい た。
【関連記事:1110-090102 (MDA HP 2011.09.01)】
 今回の試験は Block 1B 初の迎撃成功で Aegis BMD としては過去27回の中22回目の成功になる。 また2001年以来の BMD 全体では、 67回中53回目の迎撃成功になる。
2012.04.23 Aviation Week & ST Double-barreled defense <1206-042304>
 SM-3 Block ⅡB 搭載予定の KV が、現在 GMDGBI に搭載している KV ょり小型であ ることから、共和党議員が GBI に SM-3 Block ⅡB 用 KV を複数搭載する案を提唱している。
 複数弾頭の GMD 計画 MKV は、2009年にゲーツ国防長官が中止を決めている。
2012.03 International Defence Review Interest mounts in Aegis BMD <1205-030024>
 各国が Aegis BMD 駆逐艦に関心を持っている。 日本がは旧型の Aegis 搭載艦を Aegis BMD に改装するほか、サウジが Aegis BMD 駆逐艦を検討している。 同様にブラジルも関心を持っている。
2012.02.22 Jane's Defence Weekly US DoD outlines FY13 BMD budget request <1204-022207>
 FY13の BMD 予算要求はFY12の$10.4Bを若干下回る$9.7Bである。 このうち SM-3 Block ⅠB の 開発及び生産が$1.3Bを占める。
 THAAD は新設中隊数と TPY-2 の調達数がらされるが、それでも$778Mで38発が調達される。  Patriot は$778Mで PAC-3 弾84発が調達され。38基の発射機が PAC-3 の発射可能に改良される。
 GMD は$903Mで26発の GBI が Ft. Greely と Vandemberg AFB に配備される。 SBX レーダは維持が非常に高額である ことから退役する。
2012.02.01 Jane's Defence Weekly Cruisers, catamarans take hit in US budget cuts <1203-020104>
 パネッタ米国防長官が1月26日、Ticonderoga級巡洋艦7隻と Whidbay Islsnd級揚陸艦 (LSD) 2隻の退役を早めること を明らかにした。 Ticonderoga級巡洋艦のうち6隻には BMD 能力がなく、1隻には船体に亀裂を生じている。
【註】
 Ticonderoga級巡洋艦のうち、 CG-47 Ticonderoga ~ CG-51 Thomas S. Gates の5隻は、Aegis 艦でありながら Mk 41 VLS ではなく Mk 26 二連装発射 機を装備しているため BMD 能力はない。
2012.02 International Defence Review USN remaps Aegis rollout <1204-020007>
 Lockheed Martin社は今年後半に Aegis Weapon System (AWS) Baseline 9A 及び 9C の搭載を 開始する。 9B は計画中止になった。
 Baseline 9ACOTS インフラを使用するもので、Advanced Capability 12 計画の元 に CG-62 Chancellosville に取り付けられる。 9A では SM-6 の射撃も可能になる。
 Baseline 9C は DDG-53 John Paul Jones に取り付けられる。
2012.02 International Defence Review US pushes ahead with enhanced Aegis BMD <1204-020006>
 Lockheed Martin社は Aegis BMD Baseline 4.0.1 の認証を2012年の早期に取り付け、2012年後半には Aeleigh Burke 級駆逐艦へのインストールを開 始すると見込んでいる。 Baseline 4.0.1 は SM-3 Block ⅠB の射撃を可能にするが、昨年行われた Block ⅠB の射撃は失敗に終わった。
 Aegis BMD の第三世代となる Aegis BMD 5.0 はプログラム開発の半分を完了しており、2012年9月には駆逐艦 John Paul Jones へのインス トールが開始される。 SM-3 Block ⅡA の射撃iには Baseline 9(公式には Advanced Capability 12システム が必要になる。
2012.02 Jane's Missiles & Rockets Raytheon awarded further SM-3 development contract <1203-020006>
 米 MDASM-3 Block ⅡA開発継続のため、$241M追加する契約を行った。 SM-3 Block ⅡA は米 BMDS の欧州配備計画 (EPAA) 第三段階の柱になっている。
 SM-3 Block ⅡA は2018年までに Aegis 巡洋艦/駆逐艦に装備し、SRBM ~ IRBM を迎撃することになっているが、全米科学者協会 (FAS) が9月に作成した報告書で、SM-3 Block ⅡA/ⅡB は、中露の ICBM を迎撃する能力を持っていると忠告して いる。 Block Ⅱ を装備した Aegis艦を北西大西洋北東太平洋に配置すれば、中露の ICBM 弾頭を迎撃できるという。
2011.11.28 Aviation Week & ST Aerojet clinches SM-3 deal <1201-112802>
 Raytheon社が SM-3 Block ⅡA が使用する TDACS の開発担当に Aerojet社を指名した。 事前設計審査 (PDR) は年内に行われる。
 SM-3 Block ⅡA の TDACS は Block ⅠB 搭載型を大型化したものである。
2011.09.22 Yahoo 毎日新聞記事

「防衛省、海上配備型迎撃ミサイル 開発期間を2年延長」

<1110-092203>
 防衛省が22日、米国と共同開発している SM-3 Block ⅡA について、2014年度まで9年間の予定だった開発期間を2年程度延長 すると発表した。 精度向上のため設計や試験をさらに重ねる必要があるとして日米間で合意した。
【註】
 SM-3 Block ⅡA は既に、2014年から発射試験、2018年配備と報じられており、開発は2014年で終わっていないことは明らかになっていた。
【関連記事:1102-010514 (JDW 2011.01.05)】
2011.09.12 Aviation Week & ST SM-3 fizzles <1110-091201>
 米 MDA が9月1日、SM-3 ⅠB 初の迎撃試験を行ったが失敗した。  SRBM 標的は575哩離れた Kauai島から発射され、その90秒後に Lake Erie から SM-3 ⅠB が発射された。
 SM-3 ⅠB には囮などを識別する二波長 IR シーカが搭載されているほか、運動性を高める TDECS が採用されて いる。
2011.09.07 Jane's Defence Weekly SM-3 failed to hit target during test, says US MDA <1111-090702>
 SM-3 Block ⅠB初めての発射試験が9月1日に行われたが、SRBM 標的の迎撃に失敗した。  次回の試験は2012年の7月か8月に行われる。
2011.09.01 MDA HP Sea-based Missile Defense test conducted <1110-090102>
 SM-3 Block ⅠB 初の迎撃試験が9月1日に行われたが迎撃に失敗した。
 SM-3 Block ⅠB は、SRBM 標的の発射90秒後に CG-70 Lake Erie から発射された。
【註】
 SM-3 Block ⅠB は陸上発射型 (Aegis Ashore) にも使われるため、この試験失敗で開発が遅れれば、米 BMDS の欧州配備計画 (PAA) に 遅れが出る可能性もある。
2011.08.22 Aviation Week & ST Missile defense test in 2012 <1110-082201>
 米 MDA が2012年1/四半期に、2基の試験用 STSS 衛星の情報を射撃諸元とした Aegis による迎撃試験を行う。
 2009年に打ち上げられた2基の STSS は Northrop Grumman社製で、SM-3 ⅠB の主センサに位置づけられている。
2011.06.15 Jane's Defence Weekly Tokyo confirms move to export SM-3 <1109-061507>
 防衛省が6月3日、SM-3 Block ⅡA の輸出について、防衛大臣声明として、二つの条件を満たせば認めると発表した。
2011.06.15 Jane's Defence Weekly Busy June for Raytheon's Standard Missile family <1109-061502>
 SDACSTDACS に替えた SM-3 Block ⅠB は、6月に納入され、 夏の終わりに発射試験が開始される。 艦載配備は2015年以前になる。 一方、陸上発射型の試験施設は Kauai 島の PMRF に建設中で、2014年初めに試験が開始され、2015年に PAA 配備される。
 SM-3 Block ⅡA は6ヶ月以内に事前設計審査 (PDR) を完了し、2018年に最初の発射試験 が行われる。
 また AMRAAM のシーカを大きくしたシーカを搭載する SM-6 の発射試験が6月23日に行われる。
2011.06.13 Aviation Week & ST End game <1107-061309>
= SM-3 の発展型に関する4頁の記事 =

 SM-3 Block ⅡB の胴径は、Mk 41 に許容される限界の27吋になる可能性が大きい。
2011.06.01 Jane's Defence Weekly Japan moves closer to SM-3 export accord <1109-060104>
 日本政府は、米国が求めている SM-3 Block ⅡA の第三国への輸出について、間もなく合意 する見通しである。
2011.06 International Defence Review Light up the sky: Aegis IRBM intercept test proves EPAA Phase 1 capability <1107-060027>
= Aegis BMD FTM-15 に関する記事 =
 標的には Lockheed Martin社製 LV-2 IRBM 標的が使用された。
【 LV-2 関連記事:0908-062912 (AW&ST 2009.06.29)】
2011.06 Jane's Misilles & Rockets Three companies selected to study Standard Missile SM-3 Block ⅡB system <1107-060013>
 米 MDA が、2013年12月まで行われる SM-3 Block ⅡB概念設計及 び計画立案契約に、Boeing、Lockheed Martin、Raytheon の三社を選定した。 Northrop Grumman社も提案書を提出していたが選考から 漏れた。
 SM-3 Block ⅡB は MRBM、IRBM、ICBM を発射初期に迎撃しようとするもので、2020年配備完了を目指す PAA Phase 4 の柱になる。 このため Block ⅡB には現在の SM-3 に比べて急速燃焼するロケットと 運動能力の高い EKV が求められている。
2011.06 Jane's Misilles & Rockets GAO sees further risks in missile-defence projects <1107-060009>
 米会計検査院 (GAO) が4月13日に公表した報告書で、MDA が進めている BMD 計画の三点について疑念を表明している。
 一点目GMD についてで、現在配備されている初期型プロトタイプ GBI に代わるべく進めている CE-Ⅱ は、二度とも試験に失敗している。
 二点目Aegis Ashore で、今までの Aegis BMD の試験は 3.6.1 バーションと SM-3 Block ⅠA で行われてのに対し、Aegis Ashore では 4.0.1 及び 5 と Block ⅠB で行われるのに、その性能確認なしで調達を開始しようとしている。
 三点目試験実施についてで、標的の不具合による試験の遅延が2006年以来発生しており、2010年にも続い ている。
2011.06 Jane's Misilles & Rockets Aegis tested against IRBM-class targets <1107-060004>
 DDG-77 O' Kane が4月15日、IRBM 標的SM-3 Block ⅠA で迎撃した。 同艦は標的の発射地点から 3,700kmに位置していた。 標的は Wake島に配置された AN/TPY-2 レーダが捕捉追随して、そのデータがハワイ Hickam AFB に配置された C2BMC に送られ、そこから O' Kane に送られた。 また2009年に打ち上げられた2基の STSS も、標的発射から迎撃までのステレオデータを取得した。
 この試験により米 BMDS欧州配備 (EPAA) の効果が実証された。 EPAA Phase 1 の一翼を担う CG-61 Monterey は、3月31日に地中海の指定海域に到着した。
2011.04.27 Jane's Defence Weekly US Navy pushes ahead with Europe BMD tests <1107-042701>
 米海軍が4月15日、SM-3 Block ⅠA による IRBM 標的迎撃に初めて成功し、BMDS の 欧州配備 (EPAA) に道を開いた。 標的は Kwajalein島から発射され、Wake島に配備された AN/TPY-2 レーダが これを捕捉追随し、その情報に基づいて Aegis 3.6.1 を装備した DDG-77 O' Kane が、標的発射の11分後に SM-3 を発射した。
 EPAA の初期段階となる Aegis の配備完了は2011年末で、3月7日にはこれに参加する CG-61 Monterey が Norfolk 海軍基地を出航した。
2011.04.15 MDA News Sea-based Missile Defense flight test results in successful intercept <1105-041503>
 SM-3 Block ⅠA による IRBM 標的の迎撃試験が15日に行われ、迎撃に成功した。 標的はハワイの南西2,300哩にある Kwajalein島から発射され、 Wake島に配置された AN/TPY-2 レーダが捕捉したデータが、ハワイ西方海域に配置された DDG-77 O'Kane に送られ、標的発射11分後 に SM-3 が発射された。
 この成功で欧州への BMDS 配備計画である PAA の能力が確認された。
2011.04.07 MDA News Missile Defense Agency awards contracts to support concept definition and program planning for the Standard Missile 3 (SM-3) Block IIB program <1105-040702>
 米 MDASM-3 Block ⅡB概念設計及び計画作成段階に、Boeing、Lokheed Martin、 Raytheon の三社を選定した。 それぞれの契約額は$41.1M、$43.3M、$42.7Mである。
 SM-3 Block ⅡB は2020年配備完了を目指す PAA 計画 Phase 4 の核心となるもので、 MRBM/IRBM 及び ICBM の迎撃を目指す。
2011.04 Jane's Missiles & Rockets MDA sets out its goals for 2011-12 <1106-050015>
= FY11~FY12の米 MDA の計画 =
=迎撃試験=
GMD
 2010年12月に失敗した迎撃試験 FTG-06a を再行する FTG-06b はFY12まで行われない。
THAAD
 FY12に2発の SRBM 標的に対する2発の射撃試験 FTT-12 が行われる。
SM-3
 AN/TPY-2 レーダを用いた SM-3 BlockⅠA のリモート射撃試験 (FTM-15) 及び、初めての SM-3 BlockⅠB の迎撃試験 (FTM-16) が行われる。
=調達、配備=
GMD
 MDA はFY12に$8.6Bを要求しており、GBI 6発を調達し、5発の生産を継続する。 これで GMD の初期配備は完 了する。
THAAD
 FY11で25発を配備し、2015年までに更に24発を取得し、68発と発射機6機を調達する。
SM-3
 FY11で SM-3 BlockⅠA 19発と SM-3 BlockⅠB 1発を取得し、2015年までにⅠA 6発と ⅠB 12発を取得し、ⅠB 46発を調達する。
2011.03 International Defence Review Enhanced SM-3 test <1104-030017>
 TDACS の点火を含む SM-3 Block ⅠB の地上での模擬交戦試験が行われ成功した。
2011.02.21 Aviation Week & ST Damage control <1104-022105>
= FY12米国防予算に於けるミサイル防衛/防空関係の解説記事 =
 米国防総省が MEADS の配備を取りやめる決定をした。 これは2014年としていた MEADS の生産開始が少なく とも4年遅れて2018年以降になることと、そのための経費増が$1.16Bになることによる。 MEADS の生産開始は1990年代 中頃には2007年とされ、その後2004年に2014年に延期されている。 Lockheed Martin社は MEADS で開発した技術は、すでに PAC-3 や THAAD に生かされているとしている。
 日本が第二段、第三段ロケットとノーズコーンの開発を担当している SM-3 Block ⅡA について MDA 長官が日本の 防衛当局者に対し、もし日本が生産契約に署名しないのであれば、米国が単独で生産すると、1月3日に文書で警告した。
2011.02.10 韓国東亜日報

インターネット

『 06年のテポドン2号、迎撃しようとした』元米国防長官が回顧録で証言 <1103-021001>
 ブッシュ政権で国防長官を務めたラムズフェルド氏が8日に発売された回顧録で、2006年7月4日の米国独立記念日に発射された Taepo Dong-2 が米国に向けられた場合、直ちにミサイルで迎撃する迎撃命令の権限をブッシュ大統領から委任 されていたことを明らかにした。
 しかし Taepo Dong-2 は発射後42秒で落下したため、迎撃ミサイルは発射されなかった。
2011.02 International Defence Review Aegis prepares for expanded capability in 2011 <1103-020027>
 Aegis BMD は2010年末までに21隻の米艦と4隻の海上自衛隊艦に装備され、年内に更に3隻の 米艦がこれに加わる。 現在の Aegis BMD 艦には Aegis BMD 3.6.1 がインストールされているが、近く次世代のソフト Aegis BMD 4.0.1 が加わり、更に Aegis BMD 4.0.1 ACB12 の開発も進められている。
 Aegis BMD 4.0.1 の試験は2010年に行われたが、2011年中頃に行われる迎撃試験 FTM-16 で確認されたのち2011年末ま でに品質確認を終わる。
2011.02 International Defence Review MDA mulls new ICBM interceptor options <1103-020021>
 米 MDA は2010年7月に、SM-3 Block ⅡBNGAM改称 した。 NGAM は2020年頃に配備され、ICBM への対処能力も求められ、Aegis BMD 5.1 が使用 される。 MDA はブースタ径を21吋としながらも上部セクションがやや大きくなるとして、キャニスタの形状は変わるものの Mk 41 VLS からの発射を求めている。
 これに対し各社が提案を準備しているが、 Boeing社は Mk 41 には入らないとしており、Lockheed Martin社は現有システムの 1.5倍の能力が求められると見ている。
2011.01.24 Aviation Week & ST Testy systems <1103-012401>
= 米 BMD 2011年の展望 =
 IRBM 標的に対する SM-3 Block ⅠA の試験がFY11の3/四半期に行われ、SM-3 Block ⅠB の 最初の発射試験も年内に計画されている。
 DSP 衛星に代わる SBIRS は4月30日に打ち上げられる。
2011.01.05 Jane's Defence Weekly Aiming high <1102-010514>
= SMD の今後に関する6頁の記事 =
 Aegis BMD システムの今後
Aegis BMD baseline version 4.0.1:現有の最新型
Aegis BMD baseline version 4.0.1 ACB 12OA
Aegis BMD baseline version 5.0:4.0.1 に MMSP を付加
Aegis BMD baseline version 5.1:SM-3 Block ⅡA 対応
 また SM-3 ミサイルについては
SM-3 Block ⅠA:現有の最新型
SM-3 Block ⅠBTDACS を採用、2011年から発射試験
SM-3 Block ⅡA:2014年から発射試験、2018年配備
SM-3 Block ⅡB:2020年代に装備化、PAA 計画の目玉
2011.01 Jane's Missiles & Rockets Rival teams bid for NG Aegis Missile <1102-010012a>
 Boeing、Lockheed Martin、Northrop Grumman の各社は既に、SM-3 Block ⅡB とも呼ばれている NGAM の提案書 を提出している。 NGAM には SRBM/MRBM、IRBM に加えて、ICBM 対処能力も求められている。
 2010年7月29日に企業に対して行われた説明会で MDA は NGAM の全長は SM-3 Block ⅡA と同じであるが、本体の胴径はブースタの53cm より太くなるとしていた。 10月12日に呈示された図から推測すると本体の胴径は59cm位になる。
 開発の初期となる32ヶ月段階は2011年に開始される。
<1102-010012b>
 10月12日に行われた Atlantic Council で MDA 長官が、今後行われる2回の複数目標迎撃試験の概要を明らかにした。
FTO-01
 MRBM 2目標、SRBM 1目標への同時対処で、FY12に実施
FTO-15
 SRBM 1目標、MRBM 1目標、IRBM 2目標、ICBM 1目標への対処で、GMD も参加してFY15に実施
2011.01 Jane's Missiles & Rockets 'Kirishima' scores Japan's third BMD 'kill' <1102-010008>
 護衛艦 きりしま が10月29日に、迎撃試験 JFTM-4 で、射程1,000kmの弾頭分離型弾 道弾を模した Orbital Science社製の MRT 標的の迎撃に成功した。
2010.11.24 Jane' Defence Weekly Proposals come in for NGAM programme <1101-112404>
 Boeing、Lockheed Martin、Northrop Grumman の各社が、米 MDA の次世代 Aegis ミサイル (NGAM) 構想設 計の RfP に応じて提案を行った。 32ヶ月間の NGAM 概念設計は2011年に契約され、FY13に競争試作が開始される。
 NGAM は Aegis BMD 5.1 で使用可能な Mk 41 VLS 発射ミサイルで、SRBM/MRBM/IRBM の ほか、初期型の ICBM も迎撃できることが求められている。
2010.11.03 Jane's Defence Weekly Kirishima certifies BMD capability <1012-110307>
 護衛艦 きりしま が10月28日、弾頭分離型で射程1,000kmの MRBM 標的を、高度 100哩で迎撃することに成功した。
 きりしま は BMD 能力を付与された4番目で最終となる艦で、SM-3 Block ⅠA と Aegis BMD 3.6.1 を装備 している。
2010.11 Jane's Missiles & Rockets Lockheed Martin completes formal testing of second-generation Aegis BMD capability <1012-110031>
 Lockheed Martin社が、Aegis BMD の第二世代である Aegis BMD 4.0.1 の試験を行った。 今後年内に目標追随試験を行い、 2011年3月に迎撃試験が行われる。
2010.10.29 MDA News Joint Japan-U.S. missile defense flight test successful <1011-102902>
 護衛艦 きりしま が28日(日本時間29日)、SM-3 の迎撃発射試験 JFTM-4 を行い成功した。 標的には 射程1,000kmの弾頭分離型が使用された。
 この試験には米海軍の Lake Eri 及び Russell も参加し、同一標的の捕捉追随及び模擬戦闘を行 った。
2010.10.29 Yahoo 時事通信記事

イージス艦『SM3』、迎撃成功=ミサイル防衛、年内にも4隻体制へ

<1011-102901>
 護衛艦 きりしま が28日(日本時間29日)、SM-3 の迎撃発射試験に成功した。 きりしま は Kauai島から発射された標的 を数百㌔沖合で探知し、標的弾発射から3分後に SM-3 を発射して撃ち落とした。 護衛艦の SM-3 迎撃試験は4回目で、2008年の ちょうかい 以外は迎撃に成 功している。
 これで当初 SM-3 の搭載が予定されていた4隻の改修と発射試験はすべて終了し、きりしまは帰国後、実任務に就き、年内 にもイージス艦4隻体制でのミサイル防衛がスタートする。
2010.10 Jane's Missiles & Rockets Lockheed Martin sets up team for next-generation Aegis bid <1011-100002>
 2020年に配備が計画されている SM-3 Block ⅡB の開発は、2010年4月19日に RfI が発 簡され、7月に RfP 素案が出されている。 32ヶ月に及ぶ技術検証段階はFY11に RRP が開始され、FY13に DDP が始まる。 試験はFY15中頃に始まり、FY18初期に LRIP 移行が決定され。
 SM-3 Block ⅡB には、敵のブースト段階終了から RV 放出までの『上昇段階での迎撃』を目指すため 高速化が求められており、DACS には液体燃料が使用するか否かの検討も行われる。 RfP は三社に出されており、 Lockheed Martin社は受注に向けチームを組んでいる。
2010.09 International Defence Review SM-3 readies fpr development hike <1010-090007>
 Raytheon社は SM-3 と SM-6 用の工場を年内に起工し、量産体制を整えようとしている。
SM-3 Block ⅠA
 量産は継続しているものの、FY10とFY11で受注が落ち込んでおり、FY12での受注増に期待している。
SM-3 Block ⅠB
 KV に採用された可変推力型位置姿勢制御装置 (TDACS) の地上 試験が年内に開始される。
SM-3 Block ⅡA
 21吋ロケットモータの地上燃焼試験は既に日米で行われており、2014年に発射試験2018年配備を目指し開発が進められている。
SM-6
 SM-6 は現在 LRIP が行われており、2011年にも艦隊への配備が開始される。
2010.08.23 Aviation Week & ST The sky is falling <1010-082306>
 BMD について、イスラエル、中国、米国は異なる方向に努力を傾注している。
米 国
 米国はレーザ兵器や AAM を用いたブースト段階迎撃に力を入れている。 しかしながら ALTP による迎撃試験 は50哩で行われ、目下この距離を100哩にまで伸ばす努力中である。 いずれにせよ迎撃には敵領内の500~1,000哩まで進入 する必要がある。
 米 MDA は SM-3 Block ⅡB であれば、発射地点の500~1,000哩遠方から発射してブースト段階迎撃が可能と見ている。
中 国
 間もなく世界一の SAM 保有国になる中国は SAM による BMD を追求している。 しかしながらロシア製 S-300 シリーズの最新鋭である SA-20PMU2(註:S-300PMU2 = SA-20B)でも対抗できるのは射程1,000km、速度2,800m/sの弾道弾までで、HQ-9 は射程500km以下の弾道弾に対する拠点防空能力しかない。
 米国防総省によると、このため中国は高度50哩以上の大気圏外で迎撃できるシステムの研究開発を行っている。
イスラエル
 隣国との距離が近いイスラエルはブースト段階迎撃は考えておらず、Iron Dome のような独特のシステムに指向している。
2010.08.23 Aviation Week & ST Agency outlines flight trials through 2016 <1010-082304>
= MDA の2016年までの迎撃試験計画 =
 SM-3 Block ⅠA による IRBM 迎撃試験が来春行われ、陸上発射型 SM-3 Block ⅠB の迎撃試験は2015年に行われる。
 陸上発射型 SM-3 Block ⅠB は2015年にルーマニア、2018年にポーランドへ配備され、TPY-2 が2018年にブルガリアとトルコに配備される。
2010.07 Jane's Missiles & Rockets SM-6 begins sea trials <1010-070017>
 2011年 IOC を目指す SM-6洋上試験は5月中に開始 される計画である。
 Raytheon社は5月4日、100発目の SM-3 を納入したと発表した。
2010.07 Jane's Missiles & Rockets Missile Defense Agency defends SM-3 trials <1010-070009>
 MIT の Postol博士とカーネル大学の Lewis 博士が、迎撃成功とされている SM-3 の過去10回の試験のうち8回は、標的のブースタに命中 していて弾頭にはあたっていないことから、迎撃成功とは言えないとしたことに対し、MDA はいずれの試験に於いても標的は破壊されたと強く反論している。
2010.06.09 Jane's Defence Weekly Manoeuvres over missile defence <1007-060907>
= RUSI Missile Defence Conference から =
 RUSI Missile Defence Conference が5月26~27日にロンドンで開かれた。 この会議で米 MDA長官が、IRBM や ICBM に対抗できる SM-3 Block-2B の開発が2012年に開始されるこ とを明らかにした。
2010.06 International Defence Review US Missile Defence Agency outlines Standard Missile plans <1008-060002>
 米 MDA はFY11に、国防科学会議 (DSB) に、SRBM/MRBM だけでなく ICBM も撃墜でき る SM-3 を開発可能かについて諮問する。 また陸上発射型 SM-3 である Aegis Ashore の試験を行う中隊をFY12に PMRF に編成する。 Aegis Ashore は2015年にルーマニアに配備される。
 更に、SM-3 Block ⅠB 30発を調達し、3隻を Aegis BMD 仕様に改修してFY11末に23隻の体制を確立する。 現在の調 達計画によると、2015年までに Aegis BMD 艦38隻、SM-3 Block ⅠA/ⅠB 436発の体制になる。
2010.05.19 朝鮮日報

インターネット

ミサイル防衛:SM3 の命中率は低い!?

『事実上、役に立たない』 米科学者らが報告書

<1006-051902>
 MIT の教授らの研究チームが軍縮専門誌で、SM-3 の弾頭への命中率は10~20%と極めて低いとの研究結果を発表 した。 これは命中率を84%とする国防総省の発表とは大きく異なる。
 この研究結果では、命中したと発表された過去10件の迎撃試験の資料を分析した結果、弾頭に命中したのは1~2件に 過ぎず、残りは胴体に命中したもので事実上の失敗としている。 また、試験に用いられた標的ミサイル10基のうち4基は、模型の弾頭すら搭載していなかったことも分 かった。
 これに対し MDA局長は新聞紙上で、不正確で事実を歪曲していると反論したが、過去10件の試験で弾頭に命中したかについては明らかに していない。
【註】
 SM-3 の迎撃試験で弾頭分離型標的が使用されたと報じられたのは、2009年11月16日に行われた FTX-04 と、2009年10月28日に みょうこう が行った JFTM-3 だ けで、それ以前には弾頭非分離型と思われる SRBM 標的が使用されている。
 弾頭非分離型標的に対しては胴体に命中する可能性が高いため弾頭の破壊はできず、軌道を外させることはできても弾頭は生きたまま落下する。
MDA の反論 (MDA News 2010.05.18)】
2010.05.12 Jane's Defence Weekly US schedules first SM-3 flight-test for 2011 <1006-051210>
 SM-3 Block ⅠB は既に最終設計審査 (CDR) を終え、FY11の1/四半期に発射試験が開始 される。 MDA はFY11に Aegis BMD に$1.6Bを要求しており、FY11末までに試験用として30発の SM-3 Block ⅠB を取得する。 また ⅠA、ⅠB を合わせて436発を調達するとともに、2015年には陸上型がルーマニアに配備される計画である。
 一方、日米共同開発の SM-3 Block ⅡA の開発も進められていて、2011年1月に事前設計審査 ( PDR) を受けることになっている。 SM-3 Block ⅡA は米 BMDS 欧州配備の第三段階として 2018年頃に艦載型及び陸上型が配備される。
2010.04 Jane's Missiles & Rockets US DoD gives first details of planned Standard Missile 3 Block ⅡB <1005-040013>
 米国防総省が1月26日に公表した 'Ballistic Missile Defense Review' の中で、SM-3 Block ⅡB の詳細を 初めて明らかにした。
 Block ⅡB は Block ⅡA と同じ21吋径であるが、高性能の第三段と改良型の KV を搭載し、より高速で運動性能に 優れ、長距離弾道弾に対し早期撃破が可能になる。
 Block ⅡB が完成するのは2020年頃で、中東から米国に向けられる ICBM の迎撃が可能になる。
2010.02.22 Aviation Week & ST Quality control <1004-022208>
 米国防総省高官が、宇宙航空工業製品の品質低下を嘆いている。 2009年12月に行われた THAAD の試験では C-17 か ら投下発射された標的が、高度20,000ftで燃焼が停止して FU の位置に向かって落下し、目前で海中に落ちた。
 同様の品質問題は GMD や SM-3 でも起きており、7月の SM-3 Block ⅠA の失敗は、生産ラインでの 接合不良によるものであった。 更に GPS などの空軍の衛星においても、品質にかかわる問題が起きている。
2010.02 Jane's Missiles & Rockets Aegis BMD 4.0.1 complets series of tracking trials <1003-020011>
 Lockheed Martin社が12月17日、Aegis BMD 4.0.1 を用いた四種類の標的の捕捉追随及び模擬戦闘に成功したと発表した。 試験では単純な弾 頭分離型 MRBM 標的や、弾頭分離型でミサイル防衛システムへの対抗手段を有する SRBM 標的が使用された。 BMD 4.0.1 の試験は 2011年初期の運用評価を目指し2010年も続けられる。
2010.01 Jane's Missiles & Rockets Ketors fires four more ballistic missile targets <1002-010044>
 Kratos 社が Kauai島の PMRF で行われた日米の BMD 試験において、4発の標的弾を発射する RSS に成功した。  この結果 RSS は、26回全てで成功したことになった。
 RSS では ARAV-B 2発ずつを、10月13日と16日に発射した。
【註】
 みょうこう の迎撃試験は10月28日に行われた。
2010.01 Jane's Missiles & Rockets Second-generation Aegis BMD completes target tracking exercises <1002-010032>
 米 MDA が11月16日に、第二世代 Aegis である Aegis BMD 4.0.1 の試験を完了したと発表した。 FTX-06 では Event 1~4 で各種標的の捕捉追随及び模擬戦闘を実施した。 11月5日に行われた FTX-06 Event 4 では弾頭分離型の新標的弾 ARAV-C が使用された。
 FY11には Lake Erie が Aegis BMD 4.0.1 を用いて SM-3 Block ⅠB の発射試験を行う。