「イージス艦『世宗大王』、米で初の弾道弾防御訓練へ」
米海軍は5月24日に、改良型 SM-2 Block W による近距離弾道弾標的の迎撃に成功
した。 SM-2 Block W はハワイの Pacific Missile Range から発射された標的に対し、Lake Erie から発射された。
SBAR は半導体送受信モジュールを使用した艦載対空、対ミサイルレーダで、実物大のプロトタイプの試験は2007年になる。
2009.11
International Defence Review
New SM-6 enters production
<0912-110028>
SM-6 の8月28日に WSMR で行われた4回目の発射試験成功を受け、Raytheon社が
9月に LRIP を受注した。 この LRIP 1 は19発で納期は2011年以降になっているが、110発のオプ
ションもついている。 FRP は2012年開始予定である。
5回目の陸上発射試験は年内に行われ、以降は洋上発射試験に移り、2010年に17発の発射が計画されている。
2009.10
Jane's Missiles & Rockets
SM-6 test firing pushes limits
<0911-100005>
SM-6 ERAM の誘導発射試験は2008年に2回と2009年5月に行われたが、4回目の発射試験で飛行
限界 (flight envelope) の確認が行われた。
SM-6 は SM-2 Block W の機体に AIM-120 AMRAAM の誘導装置を取り付けた観目線外射撃が可能なミサイルで、指令中期誘導ののちセミアクティブまた
はアクティブレーダホーミングで接近して、最終段階ではアクティブシーカで誘導される。
2009.09.23
Jane's Defence Weekly
Extended-range SM-6 enter LRIP
<0911-092305>
Raytheon社が開発している SM-6 の LRIP が開始された。 初度の契約は$93Mで19発
であるが、今後数に分けて110発が生産される。
SM-3は陸上に於ける5回目で最後の試験を終え、今後は洋上での試験に移行する。
2009.09.14
Aviation Week & ST
Moving target
<0910-091403>
・SM-3 Block VC
SS-NX-26 Yakhont に対抗できる SM-2 で、2013年配備開始を目指している。 高運動性
を実現するため jet-tab式の TVC を装備するほか、二パルスロケットモータが搭載される。
・MEADS
MEADS は2014年に IOT&E が予定されているが恐らく変更になると見られ、これに伴い装
備化も遅れる模様である。 公式には2012年に LRIP が開始されることになっている。
・Aster 30 Block 2
高々度での弾道弾迎撃を目指す Aster 30 Block 2 の研究は進められているが、開発はまだ開始されていない。 陸
上発射型 Aster 30 である SAMP/T は、年内にフランスで最初の部隊が運用を開始する。
2009.07.20
Yahoo
韓国聯合ニュース記事
<0908-072001>
韓国初の Aegis 駆逐艦 世宗大王 (7,600t) が初めて弾道弾防御訓練を行う。 この訓練は米海軍と行う戦闘
システム能力テスト (CSSQT) で、来年8月ごろ実施される環太平洋合同演習(リムパック)期間に行われる。
しかしながら、世宗大王 は SPY-1D を搭載しているので弾道弾の探知追跡ができるが、Aegis 駆逐艦に装備しているのは SM-2 Block 3A と 3B
で、迎撃能力のある SM-2 Block 4 は装備していない。 2014年頃に SM-6 と SM-2 Block 4 を導入する計画だ
が、SM-6 には弾道弾迎撃機能がなく、SM-2 Block 4 は米国の保有数自体が少量で購入が難しい。
2009.05
International Defence Review
Setting higher standards: missile line takes aim at new targets
<0907-050040>
1963年10月に Tartar、Terrier、Talos、いわゆる 3T の後継として、SM-1(MR)、SM-1(ER) の開発を開始し、ER は
1967年、MR は1968年に IOC になった。 SM-2 BlockV の FRP は1988年6月に開始さ
れた。
・SM-2 BlockVA/B
BlockVA の FRP は1992年2月、BlockVB の FRP は1996年9月に行われ、現在 A/B が並行して生産されている。
・SM-2 BlockVC
低価格 TVC 付きブースタと2パルスロケットを使用し、対 ASCM に使用。
・SM-2 BlockW
Aegis Extended Range として1987年に開発を開始し、1995年に LRIP に入ったが、LRIP 段階より先に進まなか
った。 SM-2 BlockWA は TBMD の一翼を担うはずであったが2001年に計画が中止され、現有の BlockWA は信管とオートパイロットが改良され、近距離 TBMD に使用さ
れている。
・SM-3 Block TB
・SM-3 Block UA
・SM-6
SM-2 BlockWA の機体に AIM-120 AMRAAM のシーカを搭載したもので、長射程で有人機、回転翼機、UAV、ASCM などの撃墜を狙っている。 初発射試験は2008年6月に
行われ、次回は2009年中頃、洋上発射は2010年中頃に行われる。
2009.05
Jane's Missiles & Rockets
USN destroyer Benfold downs ballistic and cruise-missile targets
<0907-050017>
米海軍の DDG-65 Benfold が3月24〜26日に行われた演習で、SM-2 を用いた多目標同時交戦に成功した。 Benfold は
CM 標的を SM-2 Block VA で撃墜すると同時に、SRBM 標的を SM-2 Block W で撃墜した。
米国は、中国が DF-21 MRBM を対艦用の DF-21D にしたことを警戒している。
2009.04.01
Jane's Defence Weekly
RAN frigate experiences missile hitch
<0905-040108>
豪海軍の Adelede級フリゲート艦の Melbourne は、AUD1.5Bと長期間をかけて大規模な改修
を行ったが、2月に行われた SM-1 と ESSM の実射で5発中4発が不成功に終わった。 システムの
ソフトに問題がある模様である。
4隻ある Adelede級フリゲート艦は、今年後半に SM-1 を SM-2 Block VA に換装する計画になっている。
2009.03.26
US Navy HP
Navy completes air and ballistic missile exercise
<0904-032605>
米海軍第3艦隊 (San Diego) が3月24〜26日に 'Stellar Daggers' 演習を行ったが、この演習で DDG-65 Bedfold
が CM と SRBM の同時撃墜を行った。
CM を模擬した標的には SM-2 Block VA、SRBM 標的には SM-2 Block W 改が使用され、それぞれの標的を
終末段階で撃墜した。
2009.03
International Defence Review
Successful test of SM-2 TDD marks technological milestone
<0904-030032>
米海軍が Aegis 駆逐艦から TDD IR センサを取り付けた SM-2 Block VB を低空進入目
標に対し発射し、低空迎撃記録を更新した。 迎撃距離は非公式ながら90nmであったことが明らかにされた。
SM-2 への TDD 取り付けは、超高速高 g 機動シースキミング ASM に対抗するため、2001年に Raytheon社に発注されていた。
【註】
超高速高 g 機動シースキミング ASM とは Kh-31 (AS-17) を指すものと見られる。
2009.03
Jane's Missiles & Rockets
Raytheon carries out trials of SM-2 Block VB at low altitude
<0904-030020>
Rayteon社が DDG-104 Sterett の品質確認試験で SM-2 Block VB の射撃を行い、今までで最も低高度の
標的を撃墜した。
Block VB には新型の目標捕捉装置が取り付けられている。
2009.01.07
Jane's Defence Weekly
Sea-based terminal engagement
<0902-010707>
・Nea-Term SBT (Sea-Based Terminal)
2006年5月に SM2 Block W 改が SRBM 標的の迎撃に成功した。 この試験に使われた SM2 Block W は SBT 用に
信管及びオートパイロットが改修されたが、米海軍は保有する100発の SM2 Block W を全て改修する予算措置を講じて
いる。
2008年6月には1発の SRBM 標的に対し2発の SM2 Block W 改を発射し、Kauai島の沖合100nm、高度12哩で迎撃に成功している。
・Far-Term SBT (Sea-Based Terminal)
米海軍は2015年配備開始を目指して対空、BMD 両用の計画を進めており、SM-6 と
PAC-3 MSE が候補になっている。
2008.11
Jane's Missiles & Rockets
Second Raytheon SM-6 hits target during test
<0901-110014>
米海軍が6月24日に続いて9月5日に SM-6 の二度目の発射試験を行い、低空を飛行する BQM-74
標的機の迎撃に成功した。
2008.10
International Defence Review
SM-6 knocks down target
<0811-100025>
米海軍が9月5日に SM-6 の二度目の発射試験を行い、BQM-74 の迎撃に成功した。
この成功により、発射艦のレーダが捕捉できない水平線下の目標との交戦能力が実証された。
2008.08
Jane's Missiles & Rockets
SM-6 missile completes its first test
<0809-080019>
Raytheon社が開発している SM-6 ERAM の発射試験が、6月24日に Aegis 艦を模した陸上の発射試験施設である 'Desert Ship' で
行われ、BQM-74 の撃墜に成功した。
SM-6 ERAM は、SM-2 Block W の弾体に AMRAAM のシーカを取り付けた ARH の SAM で、2004年に$440MでSDD
が発注されていた。
2008.08
Jane's Missiles & Rockets
SM-2s intercept and destroy 'Scud-like' target
<0809-080016>
6月5日に Lake Erie が SRBM 標的に対し2発の SM-2 Block W を発射し迎撃に成功した。 1発目は標的に、2発目はデブリを、
近接弾頭で破壊した。 この試験では SRBM 迎撃機能を追加した Aegis BMD 3.6.1 が検証され確認されたため、
3.6.1 が2009年から Aegis 艦に装備される。
ブースタに TVC が取り付けられた最新型の SM-2 Block W は2006年2月に亜音速標的機の撃墜に成功し、現在
までに約100発の保有弾のうち22発の改造を完了している。
2008.07.02
Jane's Defence Weekly
SM-6 missile passes its first test by striking aerial drone
<0808-070203>
米海軍が6月24日に、SM-6 ERAM の初めての発射試験に成功したと発表した。
SM-6 ERAM は SM-2 Block W に AMRAAM のアクティブシーカを取り付けた SAM で、試験は$440M にのぼる SDD の
一環として行われた。
2008.07
International Defence Review
USN's trtminal hit
<0808-070005>
米海軍が6月5日、2発の改良型 SM-2 Block W による迎撃試験に成功した。 この結果を受け8月か9月から Aegis BMD 3.6.1
が全艦隊にインストールされる。
このソフトは終末段階 BMD である NTST BMD 用のものであるが、SM-3 にも適用される。
2008.06.11
Jane's Defence Weekly
USN succeds in terminal-phase missile intercept
<0808-061106>
米海軍が6月5日、SM-2 Block W による弾道弾迎撃に成功した。 この成功は二回目になる。
試験では Lake Erie から弾頭非分離の短距離標的に対し、2発の SM-2 Block W が2.5秒間隔で発射され、1発
目が高度12mileで迎撃した。 バックアップとして発射された2発目は指令爆破された。
Raytheon社は100発ある SM-2 Block W を弾道弾迎撃用に改修する作業を行っており、既に22発
が納入されている。
2008.06.05
MDA Link
Successful Sea-based Missile Defense intercept
<0807-060503>
米 MDA が5日、改良型 SM-2 Block W による2度目の弾道弾迎撃試験に成功した。 この試験 (FTM-14) では、標的が
Kauai 島から発射(右図)された約4分後に Lake Erie から SM-2 が発射され、約2分後に Kauai 島沖100哩の上空12哩で迎撃した。
SM-2 Block W による迎撃は直撃方式ではなく、近接信管と榴弾弾頭により行われる。
2008.05
International Defence Review
SM-2 Blovk VB successfully clears tests
<0806-050027>
Raytheon社が3月28日に、SM-2 Block VB の発射試験に成功したと発表した。 試験は Aegis 駆逐艦 Sampson で行われ、4発が発射さ
れた。
SM-2 Block VB は Block VA の側面に IR シーカが取り付けられたもので、SM-2 Block U 及び Block VA を Block VB に改造することも
可能である。 SM-2 Block VB の最大射程は170kmで、最大射高は65,000ftである。
【註】
SM-2 Block VA の側面に IR シーカを取り付ける試みは、2002年に計画中止になった米海軍の Lower Tier BMD である Navy Area TBMD
で、SM-2 Block WA(右図)として行われ、失敗した経緯がある。
失敗の理由は IIR シーカとセミアクティブシーカや近接信管用シーカとの相性が当初予想していたより悪く、シミュレーションの結果ミスディスタンスが増大するであ
った。
2008.05
Jane's Missiles & Rockets
USS Sampson fires Standard Missile 2s
<0806-050015>
米海軍の DDG-102 Sampson が、SM-2 Block VB を4発の射撃を行い、非常に難しい標的の撃墜に成功した。
2008.01.21
朝鮮日報
韓国産イージス艦に米国の・・・
<0802-012102>
世宗大王 など韓国海軍のイージス艦(7,600t)に、弾道ミサイルの迎撃が可能な
SM-6 を搭載する計画を、韓国国防部が推進していることが分かった。 SM-6 はまだ開発中だが、2012年ごろまでには 世宗大王
などに100発程度が搭載される予定だという。 国防部はイージス艦に米国が開発していた SM-2 Block WA の導入を7年ほど前から推進して
いたが、このミサイルの開発が中止されたことから計画が頓挫していた。
SM-6 は最大射程400km、射高30kmで、ミサイルの迎撃が可能だという。 一方、米国と日本が開発を進めている SM-3 は最大
射程が500km以上、迎撃高度は160kmに達する。
2008.01.21
韓国中央日報
弾道ミサイル迎撃可能 SM-6・・・
<0802-012101>
韓国海軍高官が20日、イージス駆逐艦 世宗大王 (7,600t) に弾道ミサイルの迎撃が可能な
SM-6 を装備することを検討中であると述べた。 この高官は、昨年末に米太平洋艦隊司令官などに協力を要請し、前向きな反応を得たとしている。 SM-6 (ERGM)
は射程が320〜400kmで、弾道ミサイル及び巡航ミサイルの迎撃用として米国が2010年を目標に開発している。
現在 世宗大王 に装備されている SM-2 は射程が148kmしかなく速度が遅いため、弾道ミサイルを迎撃するには限界があるが、SM-6 を装備すれば北朝鮮が発射
した Scud を日本海や黄海から迎撃できる。
2007.09
Jane's Missiles & Rockets
USN moves towards terminal-phase BMD capability
<0719-090022>
2007.09
International Defence Review
USN moves towards terminal-phase BMD
<0719-090003>
7月中旬に終末弾道迎撃用に改良された最初の SM-2 Block W が米海軍に納入さ
れた。 米海軍は既存の100発の SM-2 Block W を終末弾道迎撃用に改良する計画で、新規弾は製造しない。
改良弾には Target Detection Device Mk45 Mod15 IR シーカが付加された。
改良型 SM-2 Block W は機動艦隊の自衛用で、中国が対艦船用に特化した
DF-21 SRBM を開発したのに呼応するものである。
米海軍は2006年5月に改良型 SM-2 Block W により弾道弾の終末段階迎撃に成功したが、この試験を行った Lake Errie は
2001年末に計画中止になった NAD 用に開発した Linebacker ソフトを一部改修して使用した。
2007.05
Jane's Missiles & Rockets
US DoD inspects home market for 'sea-based terminal missiles'
<0713-050021>
米国防総省が Aegis 級艦船を弾道弾から防護する 'Sea-Based Terminal Missile'
計画を開始するため、3月13日に各社に提案を求めた。
米国は、中国が機動能力を持つ弾頭の新型 TBM を開発していることを懸念している。
2007.03.21
Jane's Defence Weekly
US Navy seeks terminal-phase interceptor
<0708-032106>
米海軍が終末弾道の弾道弾を迎撃する艦載型ミサイルを検討中で、3月13日に国内各社に対し情報提供を求め
た。 同様の計画であった Navy Area TBMD は2001年に計画中止となったが、海軍は中国が
対艦攻撃用で終末機動する TBM を開発中であることを憂慮している。
Raytheon社は SM-6 がこの任務に最適であるとしている。
2007,02.26
Inside the Navy
Navy budget ramps up plans for Standard Missile-6 procurement
<0707-022604>
米海軍は2019年までに現在開発中の SM-6 を1,200発装備する計画で、
FY-09〜FY-13には412発を調達する計画である。
SM-6 は SM-2 BlockW を基にした射程延伸型の艦載ミサイルで、2004年に開発を開始し、LRIP をFY-09に、IOC を
FY-11に予定している。
2006.10.09
Inside the Navy
Navy aims to boost procurement budget for Standard Missile-6
<0624-100911>
米海軍は2004年に開発を開始した SM-6 ERAM を、2009年から2019年の間に
1,200発調達する計画である。
SM-6 は SM-2 BlockW をベースとする射程延伸型で、今年3月に設計審査を終了、年度内に地上発射試験を予定する。
IOC は2010年9月を予定、2011年に FRP の可否を決定する。
2006.06.07
Inside Missile Defense
Navy to field termina phase,Sea-based Missile Defense capability
<0616-060701>
米海軍は5月24日、改善型 SM-2 Block W による迎撃試験に成功した。
海軍は、保有する約100発の SM-2 Block W を今後1年間ですべて改修する計画である。 改修内容は秘とさ
れ、明らかにされていない。
2006.05.31
Jane's Defence Weekly
US test intercepts ballistic missile in descent phase
<0612-053101>
米海軍が5月24日に、小規模な改造を施した SM-2 Block W による
SRBM の迎撃に成功した。 射撃は Aegis 巡洋艦 Lake Erie により SM-3 の場合と同じ手順で行われ
たが、ソフトウェアには2001年12月に計画中止になった Navy Area TBMD 用に開発された Aegis Baseline 5 Phase 3
Linebacker が用いられた。
米海軍は SM-2 による SRBM 迎撃試験をこれ以上予定していない。
2006.05.29
Inside the Navy
Navy conducts first Sea-based Terminal Phase Missile test
<0615-052910>
米海軍は5月24日にハワイ洋上の Lake Erie から SM-2 Block W を発射し、海上での
Terminal phase 迎撃に初めて成功した。
細部成果の公表は未だ行われていないが、ミサイル探知、追随、交戦は全て異常なく行われたと発表した。
2006.05.24
MDA HP
First at-sea demonstration of Sea-Based Terminal Capability successfully completed
<0611-052404>
改良型 SM-2 Block W には Arrow と同じ方式の弾頭が搭載された。
2005.05.12
Inside the Pentagon
Fighter aircraft eyed for Missile Defense role in Navy,MDA study
<0514-051202>
米海軍と MDA は、1月から艦隊の SRBM 対処に関する研究 Sea-Based Terminal Ballistic
Missile Defense Assessment を6月までの予定で行っており、2010年頃の実現を目指している。
Aegis、DD(X) への搭載が検討されているのは、SM-6 のほか、垂直発射式の艦載型 PAC-3
( Sea-Based Missile Segment Enhancement )と艦載型 THAAD で、大型強襲艦への搭
載も検討されている。
また MDA は THAAD 及び PAC-3 などを航空機から発射することについても検討を行っている。 理論上
F-15 に2発の THAAD の搭載が可能としている。
2005.05
International Defense Review
Standard sells ...
<0510-050005>
米海軍は75発の SM-2 Block VB と、旧式の SM-2 の側面に IR シーカを付ける
などして SM-2 Block VB に改造するキット79発分を受注した。
これとは別に Raytheon社は、日、独、蘭向け FMS 用として64発の Block VB と99発の Block VA を受注している。 この契約には
台、韓、加向け分の若干数も含まれている。
2005.02
International Defense Review
Navies face choice questions for defence of surface combatants
<0504-020012>
・SM-2 BlockVA/B
Block V の射程は80km以上という説と、150km以上との説がある。 最大射高は65,000ft、速度は Mach 3 である。
・SM-3
・SM-6
かつて ERAM と呼ばれていたミサイルで、SM-2 Block W の推進装置に AMRAAM のシーカを搭載する。
・ESSM
Raytheon社は ESSM の今後の発展として、セミアクティブシーカに替えて AIM-120C AMRAAM のアクティブシーカを取
り付ける計画や、レーダ/IR の複合シーカを取り付ける計画を持っている。
2004.11
International Defense Review
SM-6/ERAM enters development
<0421-110002>
Raytheon社が$440Mで、SM-6 Block T/ERAM (Extended Range Active Missile) の SDD を受注した。 この契約には120発の LRIP も
含まれている。
ERAM は艦船の防空能力全般の向上を目指すものであるが、特に陸上を飛行する巡航ミサイル対処能力の向上
が期待されている。
ミサイルは SM-2 Block W の機体と推進装置と、AMRAAM Phase V を融合させたもので、
2010年の IOC を目指している。
【註:】
AMRAAM Phase V とは1998年に開始された計画 P3I Phase V のことか? であれば IR シーカ
をアクティブシーカに加えた複合シーカで、指向性破片効果弾頭、レーザ信管、ジェットサイドスラスタの採用が計画されている。
2004.10
Jane's Missiles & Rockets
US Navy ordres SM-6 ERAM system development
<0423-100022>
SM-6 ERAM (Extended Range Missile) は SDD 段階開始を承認する Milestone B を
7月12日に通過し、開発が開始された。 主契約社には1月に、PAC-3 の艦載を提案する Lockheed Martin社を抑え、Raytheon社が指名さ
れている。 SDD は120発の LRIP を含み$440Mとなっている。
SM-6 は、NAD の SM-2 Block WA 及び、高々度巡航ミサイル対処等を目指した SM-5 に替わるもので、開発目的には発射艦のほか陸上
、空中の他部隊から誘導可能な ATBM 能力付与が含まれている。
2004.08.04
Jane's Defence Weekly
SM-6 passes acquisition hurdle
<0415-080403>
米国防総省が7月12日に、SM-6 ERAM (Extended Range Active Missile) の SDD 移行を承認
し、同時に120発の LRIP を認めた。
【註:】
SM-6 ERAM とは SM-2ER の機体に AMRAAM のシーカを取り付けたミサイルで、SM-2、SM-2ER と比べた諸元は
以下の通りである。
┃ ┃ SM-2 ┃SM-2ER┃ SM-6 ┃
┣━━━━━━━━━╋━━━╋━━━╋━━━┫
┃全 長 (ft) ┃ 15.5 ┃ 21.6 ┃ 21.6 ┃
┃ミサイル胴径 (in) ┃ 13.5 ┃ 13.7 ┃ 13.7 ┃
┃ブースタ胴径 (in) ┃ −− ┃ 21.0 ┃ 21.0 ┃
┃発 射 重 量 (lbs) ┃1,556 ┃3,200 ┃3,300 ┃
┗━━━━━━━━━┻━━━┻━━━┻━━━┛
(関連記事 RMS Engineering Report 2003.03)
2004.07.19
Inside the Navy
Adaputation of PAC-3 for Sea-based Terminal Missile Defense examined
<0418-071901>
Lockheed Martin社は、海軍の終末段階 SMD に PAC-3 ミサイルを転用する研究を終了し、7月15日に成果を海軍に報告した。
同社によると2003年4月から2004年5月に行った検討で、Mk 41 VLS から PAC-3 を発射することが可能で、改
修規模も小さく、ミサイルの改修もほとんど不要としている。
海軍は艦船と港湾での戦域ミサイル防衛に PAC-3 と ERAM (Extended Range Active Missile) を候補としてあげている。
ERAM は海軍が Raytheon社をプライムとして開発中で、7月12日に DoD は SDD 段階への移行を承認している
。 DoD はまた、ERAM の LRIP を120発以下とするとしている。
2004.04.19
Inside the Navy
Navy rebuilding case for Terminal Missile Defense requirement
<0409-041902>
米海軍は短射程ミサイルに対処する Terminal Missile Defense 開発について要求内容の再検討を進めている
。 海軍の Areaミサイル防衛計画は2001年12月に中止となっており、検討はその欠落を埋めるものとして行われている。
検討では PAC-3 ミサイルまたは ERAM (Extended Range Active Missile) を艦艇に塔載する2案があがってい
る。
2004.04.05
Space News
U.S.Navy studies Limited Missile Defense
<0410-04040509>
米海軍は強襲作戦や停泊時に艦隊を短距離 TBM から防護するため、SM-2 BlockW
を改良する計画を検討している。
海軍は DoD の指示で新規開発、PAC-3 の転用を含むいくつかの艦隊 TBMD システムを検討していたが、SM-2 BlockW の改良が採用さ
れた。 但しFY-05予算要求には計画予算$30Mは計上されていない。
計画は2001年に中止となった Navy Area TBMD 計画を一部踏襲するものだが、防護範囲はかなり狭められてい
る。
計画には SM-2 BlockW の改善と Lance を標的とする実射が含まれ、成果を得た場合、海軍は SM-3 との併用
を行う方針である。
2004.03
Jane's Missiles & Rockets
Japan orders SM-2 Block VB missile
<0408-030002>
2003年12月に Raytheon社が、$274Mで75発の SM-2 Block VB と、80発分の SM-2 Block VB への
改造キットを受注した。 この契約では合わせて FMS 契約分の28発の Block VB と183発の Block VA が製造されるが、
28発の Block VB は日本向けで、Block VB の初輸出となる。
SM-2 Block VB は IR シーカが付加された型で、1995年2月に LRIP が開始され、1996年9月に full-rate
生産に入っている。
2004.02
Jane's Missile & Rockets
SM test proves improved flight performance
<0407-020006>
機動性向上計画の SM-2 Block VB の発射試験が行われ成功した。
機動性向上計画は、米海軍が SM-2 In-Service Improvement 計画の一環として進めているものである。
2004.02
Jane's Missile & Rockets
Royal Netherlands Navy frigate fires ESSM and SM-2 Block VA
<04007-020001>
2003年11月26日に、蘭海軍のフリゲート艦 De Zeven が ESSM と翌27日には
SM-2 Block VA の発射試験を行い標的の迎撃に成功した。
いずれの場合も ICW レーダによる目標照射と X-band uplink が使用された。
ESSM の洋上実射は2002年7月に米国で初めて実施されたのに続き、2003年1月には豪海軍、2003年5月にはデン
マーク海軍で行われている。
2004,01.22
Inside the Pentagon
Initial missile defense ship will be restricted on air defemse
MDA は、2004年に運用を開始する6隻の Aegis 駆逐艦の任務は、当初 SM-2 と CIWS
による艦隊防空のみに制限されることを明らかにした。
これは弾道ミサイル防衛に必要な BMD コンピュータソフト 3.1 が完成していないためで、艦隊防空とミサイル防衛の2つを同時に遂行
するのは2006年夏以降になるとの見通しを明らかにしている。
この間、Aegis艦はミサイル防衛に関し長距離監視と地上から発射された迎撃ミサイルの追随を行うこととなる。
2003.10.09
Inside the Pentagon
Admiral say Pacific fleet ready to do missile detection by 2004
米太平洋艦隊司令官は、2004年秋から日本海周辺で弾道弾の発射を探知する態勢を準備して
いることを明らかにした。
これは先日、海軍の高官会議でその準備状況を報告したもので、3隻を前方配置し継続的に発射兆候を探知す
る。
任務発令は2004年10月に行われる模様だが、迎撃任務に関しては未だ明らかにされていない。
2003.07.21
Inside the Navy
Pentagon appeals Senate authorizer's cuts to Aegis missile defense
DoD は上院予算委員会に対し、FY-04の Aegis BMD 計画が、要求額の$726.2Mから$11.7Mを削減
されたことについて異議申し立てを行っている。
上院は海軍の不必要な管理経費が過去2年間の3倍にのぼるとして減額予算案を提出している。 なお、下院は
政府要求を認め、$7Mの増額を提案している。
2003.07.07
Inside the Navy
Aegis performance in war could spur Naval missile defense efforts
米海軍はイラク戦で10隻の Aegis艦をペルシャ湾に配置していたが、Aegis システムはイラクがクウェートに向けて
発射した11発の弾道ミサイルのすべてを捕捉追随し、陸軍の Patriot部隊に早期警戒情報として
Link-16 により伝達していた。
海軍はミサイル発射直後から目標を捕捉しており、独自のミサイル迎撃機能を持っていれば Patriot よりも
早く正確にミサイルを迎撃できるとしミサイル防衛機能の早期取得を議会に働きかけていくとしている。
2003.05.19
Inside the Army
House defense authorizers shift funds to Theater Missile Defense
米下院軍事委員会は、FY-04の BMD 計画要求額 $9.1B の 1部を、TMD 計画の推進に転用する
ことを提案している。
これは先週呈示された予算法案で明らかになったもので、BMD 予算から約 $200M を削減して、TMD に $37M、
PAC-3 に $205M、PAC-2 に $10M、海軍の TMD システムである Aegis に $7M をそれぞれ追加している。
2003.05
National Defense
Navy to upgrade Aegis ships with open software standards
米海軍は Aegis 艦の改修にあたり、期間の短縮と改修の容易性から、これまでのミルスペックを自
由設計基準に変更し戦闘システムのソフトウエアーを更新する。
2005年までに海軍は18隻の Aegis 艦を弾道ミサイル対処用に就航させる。 システムコンピューターの新方式による改修は 2010年ま
でに完成させる計画で、大小 48社からなる計画室 PEO-IWS (Program Executive Office for Integrated Warfare System) が昨年から研
究を進めている。
計画では2006年までにレーダー関連のソフトを、2007年までに表示システムの改修を行い、2008年に全システムの総
合試験を行う。
2003.04.14
Inside the Navy
Navy seeks missile defense ideas for threats under 1,000 kilometers
米海軍は射程 1,000km 以下の弾道ミサイル対処について企業提案を求めている。
2001年12月に海軍の Area system は中止されたが、海軍と MDA はこれを Sea-based midcouse 計画に
含めて開発することで合意している。
しかしながら、海軍は MDA の midcouse 計画では要求を完全に満たせないことを懸念し、海軍の Area system 要求
を満たす方策を独自に模索している。
2003.03.10
Inside the Navy
Crouch : Aegis opens doors for global missile defense cooperation
米海軍の Aegis プログラムは友好国との海上ミサイル防衛に必要な協同開発を進めている。
これは昨年6月の ABM条約脱退により可能となったもので、現在 Aegis艦を保有する日本、韓国、スペイン及びノルウェーの内ノルウェ
ーを除く 3ヶ国がミサイル防衛能力付与に関心を示している。
このうち、最も進んでいるのが日本で、保有する 4隻のこんごう型駆逐艦の2〜3
隻を$850Mで改善する方向で調整が行われている模様。
韓国は 3隻の Aegis 艦に目標捕捉追随能力を向上させるため、SPY-1D(V)レーダーを 2008〜2010年に搭載する計画。
米海軍は現在 64隻の Aegis 装備の艦船を保有しているが、2010年までに約 100隻のAegis 艦を建造する予定で、この時点で海軍の75
%の艦船が Aegis 装備となる。
2003.03
RMS Engineering Report
Navy states intent to award RMS ERAM contract
米海軍は、SM-2 の機体に AMRAAM のシーカを取り付けた ERAM
(Extended Range Active Missile) の開発担当に Raytheon社を指名した。
ERAM は、短期間に低コスト、低リスクで OTH 射程を有する SAM を実現しようというもので、2006〜2010年に試作、
2010年の IOC を目指している。
2003.03
International Defense Review
SBAR begins tracking trials
Lockheed Martin社は SBAR (S-Band Advanced Radar) の試験を、2002年12月から縮小サ
イズのプロトタイプを使って開始した。
2003.02.17
Defense News
US MDA to improve Navy's Sea-based shield
MDA は米海軍の海上型ミサイル防衛、Aegis BMDS プロジェクトを2004年から2009年の
6年間で実施することを明らかにした。
Aegis BMDS は海軍の中射程弾道ミサイルに対する防衛システムで、以前は Navy Theater Wide 及び Navy Upper Tier and Sea Based
Midcourse Defense と呼ばれていた。
計画は 2004年から 2009年に総額 $1.16B を投じて Ticonderoga級巡洋艦及び Arleigh Burke級駆逐艦に SM-3 を搭
載する。
2003.01.29
Jane's Defence Weekly
US Navy proceeds with defence missile initiative
米海軍は、射程200nm以上の新対空ミサイル ERAM (Extended Range Active missile) 計画
を開始する。
ERAM は、SM-2 Block WA に AMRAAM のアクティブシーカを取り付けるも
ので、2010年装備化を目指す。
その結果 ERAM は、始まったばかりの SM-5計画に取って代わることになる。 海軍当局者によると ERAM は SM-5 より遙かに安価で、
装備化時期も5年早くできる。
2003.01.27
Aviation Week & ST
Raytheon snags Navy air defense contract
米海軍はこれまでの慣例をやぶり艦船搭載用の長射程防空ミサイル ERAM (Extended-Range Active
Missile) の指名随契を Raytheon 社と行ったことを明らかにした。
ERAM 開発計画は Navy Area Wide ミサイル防衛プロジェクトの中止により浮かび上がった計画で、同プロジェクトでは Raytheon 社の
SM-2 Block4A を計画していた。
各企業は一方的なこの決定に強く反論しているが、軍は 2010年までの装備化に要求を満たすのは Raytheon 社以外にないとしている。
2003.01.22
Jane's Defence Weekly
Missile defence takes to the sea
米海軍は2年以内に最初のミサイル防衛戦隊を編成する。 戦隊は
SM-3 を装備したタイコンデロガ級 Aegis巡洋艦で構成される。
米海軍は27隻ある Aegis巡洋艦のうち22隻を2004年から改修する。
2003.01.20
Inside the Navy
Kadish puts X-band on hold,pursues rapid development radar
MDA の Kadish 長官は現在進めている THAAD レーダーをベース
とする海軍の艦船搭載用レーダーの開発計画を棚上げとし、新たな監視レーダーシステムを速やかに開発
するよう指示した。
Raytheon 社は Lockheed Martin 社の S-band 捜索探知レーダーと連携して運用する艦載用 HPD (High-power
Discrimination) X-band レーダーの開発を行っており、THAAD 構成品の70%、ソフトの 87% を活用でき 2年以内に完成し得ると
していた。
今回の決定は MDA での検討結果によるとされ、細部は明らかにされていない。 新レーダーに関しては直ちに検討に入るとし、周波数
も X-band、S-band どちらになるか決まっていない。
2003.01
Jane's Missiles & Rockets
Standard 3 makes an ascent-phase ABM intercept
2002年11月21日に SMD の FM-4 (Flight Mission-4) が行われ要撃に成功した。
SM-3 は標的機 Aries の発射2分後に発射された。
SM-3 は第3段に2パルスロケットを使用し、256×256フォーカルプレーンアレイが目標の捕捉を行う。
┏━━━━━━━┳━━━━━━━┳━━━━━━━┳━━━━━━━┓
┃ ┃ SM-2ER ┃ SM-2WA ┃ SM-3 ┃
┣━━━━━━━╋━━━━━━━╋━━━━━━━╋━━━━━━━┫
┃Configuration ┃ two-stage ┃ two-stage ┃ three-stage ┃
┣━━━━━━━╋━━━━━━━╋━━━━━━━╋━━━━━━━┫
┃Length (m) ┃ 7.98 ┃ 6.55 ┃ 6.55 ┃
┣━━━━━━━╋━━━━━━━╋━━━━━━━╋━━━━━━━┫
┃Diameter (cm) ┃ 34.3 ┃ 35 ┃ 34.8 ┃
┣━━━━━━━╋━━━━━━━╋━━━━━━━╋━━━━━━━┫
┃Booster 〃(cm)┃ 53.0 ┃ 53.0 ┃ 53.0 ┃
┣━━━━━━━╋━━━━━━━╋━━━━━━━╋━━━━━━━┫
┃Wing Span (m) ┃ 1.57 ┃ 1.08 ┃ 1.57 ┃
┣━━━━━━━╋━━━━━━━╋━━━━━━━╋━━━━━━━┫
┃Weight (kg) ┃ 1,341 ┃ 1,497 ┃ 1,501 ┃
┣━━━━━━━╋━━━━━━━╋━━━━━━━╋━━━━━━━┫
┃Speed (Mach) ┃ 2.5 ┃ 3.0 ┃ 3.0 ┃
┣━━━━━━━╋━━━━━━━╋━━━━━━━╋━━━━━━━┫
┃Range (km) ┃ 185 ┃ 130 ┃SM-2ER の2倍 ?┃
┣━━━━━━━╋━━━━━━━╋━━━━━━━╋━━━━━━━┫
┃Altitude (m) ┃ 24,400 ┃ 33,000 ┃ ? ┃
┣━━━━━━━╋━━━━━━━╋━━━━━━━╋━━━━━━━┫
┃Guidance ┃semi-act radar┃semi-act radar┃semi-act radar┃
┃ ┃ ┃ + IIR homing┃ + IIR homing┃
┣━━━━━━━╋━━━━━━━╋━━━━━━━╋━━━━━━━┫
┃Payload ┃ 115kg HE ┃ 115kg HE ┃18.2kg Kinetic┃
┗━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┛
2002.11.06
Jane's Defence Weekly
Industry set to launch 'Standard Missile in Europe' initiative
独、蘭、西の3ヶ国は、SMiE (Standard Missile in Europe) を組み SM-2 の生産を
行おうとしている。 3ヶ国は共に SM-2 Block VA 装備を進めており、2006年までに合わせて400〜600発の調達が予定されている。
同様の生産方式は既に NATO Sea Sparrow企業体で、ESSM の開発で取られた実績がある。
2002.11.04
Inside the Navy
Raytheon gets extention for area defense termination proposal
DoD はこのほど、2001年12月に中止となった Navy Area missile defense 計画の終了
保証に関する Raytheon 社の提案提出時期を1ヶ月延期することを了承した。
同社は EMD 段階と LRIP に関する契約を行っており、終了提案は2003年1月の予定であった。 しかしながらサブコンの数が多いため
整理に時間を要したことから EMD 段階の提案延期を要望し、認められたもの。
最終価格はEMD 段階が$106.9M、LRIP が$95.3M と見積もられる。
2002.10
Jane's Missiles & Rockets
Standard SAM motors orderd
Atrantic Research社が、SM-2 用の Mk104 Mod 2 2段燃焼ロケットモータ 160発と、
upgraded ロケットモータ 108発を受注した。 この中には韓国 (28%) とスペイン (1%) の FMS 分が含まれている。
2002.09
Jane's Missiles & Rockets
Standard missiles ordered for US and forein navies
米海軍は Raytheon社に96発の SM-2 BlockVB 弾と、SM-2 BlockU/V弾を SM-2
BlockVB に改造するキット58セットを発注した。 納期は2004年12月である。
SM-2 BlockVB は終末誘導用として弾体側面に IR シーカを取り付けたもので、1998年から
装備している。
この契約では以下の FMS 用として SM-2 BlockVA も発注された。
・スペイン向け29発、29キャニスタ:$57M
・日本向け16発、6キャニスタ:$24M
・オランダ向け14発、14キャニスタ:$21M
2002.08.28
Jane's Defence Weekly
US Navy in move to fill air-defence missile gap
米海軍は、開発中止になったSM-2 Block WA に代わる、新型長距離
SAM の開発を検討している。
新型ミサイルは射程200nm程度のアクティブシーカミサイルで、CEC で結ばれ
た艦船群や航空機で中間誘導される。
新型ミサイルは SM-2 Block WA と違い対航空機、巡航ミサイル、UAV 専用としているが、軽易な改善で TBM も要撃
できることを求めており、航空機等に対しては破片榴弾、TBM に対しては直撃を考えている。
一方 BMD 用の SM-3 の次回の試験は11月に予定されているが、米海軍は2007年頃に
SM-3 を装備した Aegis 巡洋艦2隻からなる群を2個編成し、1個群を太平洋岸、もう1個群を東海岸に配備する予定である。
2002.07.18
Inside the Pentagon
Vice Admiral says sea-based missile defense possible in five years
米海軍太平洋艦隊司令官 LaFleur 中将はこのほど、海軍の戦域弾道ミサイル防衛システムが 5年以内に配備される可
能性を示唆した。
同司令官の説明内容は中止された Area missile defense の機能と類似のものであったが、この発言は先頃行
われた 2回の Aegis LEAP 試験がいずれも成功したことが裏付けとなっている模様。
2002.06.24
Defense News
US Navy's Missile Defense gets more respect
最近の数ヶ月で要撃試験に2度とも成功したことも大きな自信につながっており、これには ABM 条約からの脱退も影響している。
一部には現状の SM-3 の改善による開発要領では不充分であり、IR シーカーや信号処理装置、レーダーの改善等更に技術的改善を図る
ことが必要との意見もでている。
2002.06.10
Inside the Navy
Navy outlines missile defense plan in tentative POM-04 briefing
米海軍はこのほど 装備開発に関する 6ヶ年計画 POM-04 (Program Objective Memoramdum 2004) の中で軍のミサイル
防衛関連計画の概要を明らかにした。
特にこの中で、新型の SM-5 射程延伸型対空ミサイルが注目される。
SM-5 は超音速、高機動性対艦巡航ミサイル迎撃能力を持ち、FY-06 の開発開始、FY-14 の
IOC を予定している。 予算規模は$750M 。
POM-04 では逆に FY-04 から FY-09 に計画していた ESSM (Enhanced Sea Sparrow) と RAM (
Rolling Airframe Missile) を中止、$1.4B を SM-5 等の計画に転用することが明らかになった。
2002.06
Jane's Missiles & Rockets
No replacement for Navy Area Defense ATBM programme
2001年12月に行われた海軍の NAD 計画中止決定をうけ、DoD と MDA 行われていた代
替策の検討は、海軍の Terminal Defense System 開発は不要との結論に達した。
結論に至った理由は、
@ 陸軍の BMD 部隊が展開できなくて海軍が守らなければならない陸上基地などあり得ない。
A 短距離 TBM は、SMD システムでも対処できる。
B SM Block4 は、信管などを改善すれば、ある程度の ATBM 能力を保持できる。
2002.05.29
Jane's Defence Weekly
Lines are drawn for transatlantic launcher battle
艦船用 VLS のシェアを巡って、Lockheed Martin Mk41 と DCN
SYLVER が競争している。
SYVER は Aster 15 用の A43 を月産2モジュール(1モジュール=8セル)を生産しているが、Aster 30 用には A50 が、また2004年に
試作が開始され、2007年に配備が始まる A70 からは SCALP Naval が発射できる。
Mk41 は10ヶ国で160隻前後の艦船に採用され、10,000セルが生産されている。 生産レートは月産5〜6モジュールになっている。
Mk41 には TLAM や SM-3 を発射できる Strike
Module 、SM-2 Block V や VL ASROC を発射する Tactical Module
、RIM-7M/P Seasparrow や ESSM を発射する Self Defense Module がある
が、Lokheed Martin社は最近、単セルの "single-cell self-defense launcher" 計画を発表している。
2002.05.15
Inside Missile Defense
MDA looking at hit-to-kill approach for Navy Area requirements
MDA は中止となった海軍の Area Defense システムに代わる海上での短射程弾道ミサイル対
処システムに SM-3 を用いた目標直撃方式の採用を検討している。
米海軍のArea ミサイル防衛システムは SM-2 による近接信管作動の破片効果を狙っていたが計画管理の拙さと経費高騰により昨年末中
止が決定された。
5月初め、MDA と海軍はこれに代わり SM-3 と SM-2 BlockW を併用するシステムの開発を進めることで合意
、FY-03 予算として $90M を要求し議会の承認を得ている。
2002.05.13
Defense News
US studies new solution to Naval missile defense
中止となった米海軍の短射程ミサイル防衛計画の後継として Standard Missile の組み合わせ案
が検討されている。
MDA が提案しているのは、SM-3 と SM-2 Block W の組み合わせ運用により、艦船防護の他、米国領域での短射程弾道ミサイル、巡航
ミサイル及び敵航空機対処を行うもの。
この提案は新規計画ではなく、SM-3 の改善により戦術弾道弾に、SM-2 Block W により航
空機にそれぞれ対処する。
2002.05
軍事研究
イージス艦向上計画とミサイル防衛
・Baseline 7 と SPY-1D(V) の計画
・NTW とNAD 計画
・新型5吋砲 Mk45 Mod-4 と ERGM
・TACTOM 及び LAM (SM-4)
・タイコンデロガ級 CG の近代化計画
・CEC 能力付与
2002.04.08
Inside the Navy
Navy moving ahead with long-range Standard Missile effort
米海軍は 射程延伸型 Standard Missile の開発導入を決め、POM-04 に記載したことを明ら
かにした。
この計画は Standard Missile の射程を現状の 80〜100nm から約 200nm に延伸するもので、同時に同ミサイ
ルに短射程弾道ミサイル対処能力を加える計画も進める。
射程延伸型の IOC (Initial Operational Capability) は目標情報授受を行う E-2C の RMP (Radar Modernization Program) 開発終
了と時期を合わせるとしている。
2001.04.08
Inside the Navy
Navy POM direction calls for missile defense investment strategy
米海軍はこのほど、FY-04 POM でミサイル防衛関連事業の進め方に関する方針を明らかにした。
FY-04 POM は 2004年から 2009年の装備開発に関する予算計画で、指針では海軍と MDA がどの様に海軍の戦域防衛計画を進めていくか
を示しており、特に艦船毎の複合型対艦巡航ミサイル防衛を重視している。
2002.04.03
Jane's Defence Weekly
USN near air-defence missile decision
米海軍は、開発中止になった Navy Area Defense 計画の
SM-2 Block 4A に代わる新たな長距離 AAW (Anti-Air Warefare) ミサイルの方向付けを行う。
海軍の調達責任者によると、候補には SM-2 Block 4A の機体に PAC-3 のシーカを取り付けた
SM-5、AIM-120 AMRAAM の派生型、ESSM の派生型などが考えられている。
これに対して MDA は、NAD に代わる ATBM Terminal Defense 用のミサイルを検討している。 両計画の根本的な違いは、MDA が直撃
を考えているのに対して、AAW では破片榴弾弾頭を考えているところにある。
海軍の調達責任者は、どの様な選択がされようとも OH 射撃が可能なアクティブミサイルが不可欠としている
ことから、デュアルモードシーカとなることが必須と見られ、SM-2 Block 4A に ESSM にも搭載可能なアクティブシー
カを付加する案が考えられている。
2002.04.03
Inside Missile Defense
Navy POM direction calls for missile defense investment strategy
米海軍は現在 FY-04 POM (Program Objective Memorandum) を作成中で、この中には海軍のミサイル防衛関連計画の
予算を MDA と分担することや6年間の主要な予算配分計画が記載されている。
海軍の POM は2年毎に作成され、FY-04 POM は 2004年から 2009年の計画を記載している。
2002.02
Jane's Missiles & Rockets
Rising costs kill Area Missile Defense programme
オルドリッジ国防次官は、海軍の NAD (Navy Area Missile Defense) 計画中止を決め
た。 中止の理由としては、性能が思わしくないこと、コストの上昇、計画の遅延が上げられているが、次官は殆どの
原因は SM-2 Block WB にあると指摘している。
その上で次官は BMDO に対して、NAD に代わる海軍のターミナルディフェンスの検討を命じた。 その中で、
例えば 'hit-to-kill' の様な新しい技術の取り入れが必要で、スパイラル開発方式の採用も候補に上げられている。
2002.01
Jane's Missiles & Rockets
Orbital to develop air-launched TBM target
米陸軍 SMDC は、海軍の Navy Area Wide TMD 用の標的に使用する、
Short Range Air Launch Target の開発と4発の製造を、Orbital Sciences社に発注している。
この標的ミサイルは、用廃になった ICBM のロケットモータを使用する。 標的ミサイルは洋上で C-130 からパラシュートにより空投
された後に発射され、500km飛行可能である。 SMDC は既に実証試験に成功している。
2002.01.02
Jane's Defence Weekly
US DoD studies army technology for navy missile
DoD は、陸軍の PAC-3 のシーカなどのコンポーネントを、海軍の SM-2 Block WA に取り込むことのメリットにつ
いて検討している。
この様な話は初めてではないが、2001年12月に Navy Area Defense 計画が中止となり、現実味を帯びてきた。
SM-2 Block WA は、対空用の SM-2 Block W 胴体側面に IIR シーカを取り付けようとしたものであったが、セミアクティブシーカ
や近接信管用シーカとIIR シーカとの相性が当初予想していたより悪く、シミュレーションの結果ミスディス
タンスが増大する事が分かった。
その結果 BMDO は、今後数カ月以内に Navy Area Defense 計画に代わる、低層 BMD の検討を行うことにな
り、PAC-3 の Ku-band シーカや姿勢制御システムを SM-2 Block W に取り入れ、直撃方式を指向することを
検討している。
2001.12.26
Inside Missile Defense
New Navy area program will use spiral development, CAIG estimates
計画当局によると、中止された米海軍の Area ミサイル防衛に代わり新らたに始められる計画では、斬新な開発要領
を目指した技法を取り入れると共に、予算の高騰を防ぐため、DoD 内の価格分析チーム (CAIG:Cost Analysis Improvement Group) を
活用する。
新計画では従来検討していた 弾頭破片効果による迎撃ではなく、Hit-to-Kill 方式を採用する模様。
2001.12.24
Inside the Navy
Congress provides no money for canceled Area Missile Defense
米議会はこのほど、海軍の FY-02 Area Missile Defense 予算 47M を削除した。 同日、DoD はこの計画の中止を
発表した。
計画は中止になったものの、DoD は海上発射型ミサイル防衛システム開発は別の形で復活させる意向を持っており、各種検討が進め
られている模様。
2001.12.24
/31Aviation Week & ST
What's next for Navy missile defense
DoD はこのほど、1997年に開始した海軍 Area Wide 弾道ミサイル防衛プログラムの中止を決めたが、海上発射型
終末段階 BMD システムの開発を諦めてはいない。
DoD は宙に浮いた Area Wide予算の $15M 程度を新たな研究に充当する意向で、新規提案要求を2月に発簡する準備を進めている。
この事業には米国内企業の他、欧州の MBDA 社も参入の意向を示している。
提案オプションの1つとして注目されているのは、陸軍の Patriot PAC-3 技術を取り入れるものでSM-2
Block 4A に PAC-3 のシーカーや姿勢制御技術を導入するだけでなく、艦船に射撃システムを塔載する検討も行われている模様。
2001.12.17
Defense News
Japan, US reaffirm intent to jointly develop Sea-Based Missle Defenses
日米両国はこのほど、海上発射型ミサイル防衛プロジェクトの共同研究開発実施について再確認した。
12月10日、中谷防衛庁長官は国防総省を公式訪問し、ラムズフェルド長官と会談、米国のミサイル防衛計画見直しに伴う両国の意向
を確認し合った。
Navy Theater Missile Defense 計画は中止となったが、新しい Sea-Based Midcourse System 計画に共同研究は吸収される。
なお、日本はシステムの装備化と展開に関しては発言を避けている。
2001.12.17
Inside the Army
OSD keeps alive Navy Theater-Wide missile defense effort with Japan
米国防省の OSD は BMDO のミサイル防衛に関する日米共同技術研究の計画中止に反対している。
BMDO は Theater-Wide プロジェクトの中止と再検討に伴い FY-03 共同研究予算の削除を計画しているが、OSD はアジアでのミサイ
ル防衛戦略維持とコスト低減、及び日本のレーダー技術活用のため計画の継続を指示した。
日本政府も継続を望んでおり、FY-03 に80億円を充当する用意があるとしている。
2001.12.17
Inside the Navy
Navy Area Missile Defense program canceled
DoD はこのほど、設計性能の不充分と開発コストの増大を理由に海軍の Navy Area Missile
Defense 計画の中止を発表した。
2001.12.14
Defense Link
インターネットNavy Area Missile Defnese program canceled
米海軍の Navy Area Missile Defense 計画は、性能が不十分
であることと、コストの上昇を理由に中止することが決まった。
NAMD は開発コストが57%、製造単価が65%上昇すると見られている。
2001.12.10
Inside the Army
OSD recommends Navy increase R&D,cut missiles for area program
米国防省の OSD は、中止が噂される海軍 Area TMD 計画について研究開発の充実に $1B 程度を充当しその分、
Block 4A ミサイルの調達量を削減する提案を行った。
これに対し同じ国防省の BMDO は一案として議会と検討すると述べたにとどまり、別に新たな計画を検討していることを示唆した。
2001.10.26
毎日新聞
米ミサイル防衛関連実験を延期 露に配慮
ラムズフェルド米国防長官は25日、イージス艦を使うミサイル防衛関連の実験が、ABM 制
限条約に抵触すると判断、同種の実験を延期したことを明らかにした。
アフガン攻撃が続く中、露との協調を重視したためとみられ、少なくとも米露首脳開催の11月中旬まで、条約に抵
触する実験は行わない。
2001.10.17
Inside Missile Defense
Excerpts from pentagon report on PAC-3, Navy Area integration
・PAC-3 ミサイルでは海軍が要求する直撃能力に欠ける。
・仮に2001年に転用計画を開始しても Navy Area 計画は 6年以上遅れる。
2001.09.10
Inside the Army
Senate authorizers cut missile defense funding by $1.3 billion
米上院軍用装備委員会は 7日、FY-02 の防衛予算でブッシュ政権がミサイル防衛用として要求した $8.3B から
$1.3B を削減することを決定した。
また、戦域ミサイル防衛関連予算では、THAAD 及び Navy Theater Wide プロジェクトから $390M を、
Navy Theater Wide の試験とレーダー開発の合理化策により $200M 以上を削減した。
2001.09
International Defense Review
US Navy anti-missile kill vehicle tested
NTW で使われる SM-3 の KW (Kill Warhead) の拘束点火試験が6月に行われ成功した。
今回の試験では、センサ、電子機器、信号処理器、電池、固体燃料姿勢制御装置が全て結合されて機能が確認
された。
今後 KW のホバー試験が行われ、今年末に予定されている SM-3 の飛行試験に向け準備が行われる。
2001.08.06
Inside the Navy
Navy seeks ways to evaluate theater missile defense systems
海軍は各防衛企業に海軍戦域ミサイル防衛システムの能力、性能に関する技術提案の提出を依頼した。
提案は 12月15日を期限とし、中間案を 8月31日に提出を求めており、生物・化学兵器を含む脅威の設定とこれに対応する TMD シス
テムの能力とレサリテイについての検討を求めている。
2001.07.23
Inside the Navy
Navy sees current ships dovetailing with missile defense objectives
米海軍はブッシュ政権の艦上型ミサイル防衛推進策に対応してミサイル防衛に適合する艦船の建造を検討している。
海軍当局者は、イージス艦にはこれまで $75B を投じ 27隻を建造したが、少なくとも 32隻、将来的には 80隻を必要とし、これら
全てにミサイル防衛適応機能を持たせるとしている。
2001.07.12
Inside the Pentagon
Intercept test for National Missile Defense System expected this week
DoD は NMD の4回目の弾道ミサイル迎撃試験を 6月14日に太平洋上で行うと発表した。
2001.07.11
Inside Missile Defense
Navy considering liquid propellant for missile defense booster
米海軍は、NTW システムに使用するミサイルブースターを固形燃料から液体燃料の推進方式に変更することを検討
している。
これは海軍の TMD 技術開発局が明らかにしたもので、液体推進での基礎試験を日米共同研究の一環として 2005年
に行いたいとしている。
2001.07.11
Inside Missile Defense
Navy wants to speed development of shipboard missile defense radars
海軍は艦上型ミサイル防衛の要となるレーダー技術取得のため、海軍海上システム司令部に専用オフィスを創設し
早期の開発を目指す。
研究は艦載用レーダーに適用する X 及び S バンドレーダー技術で、ミサイルの検知及び弁別に有効な複合運用を狙っている。
海軍では通常この種開発に 10〜15年を要しているが早期実現のため諸外国との共同開発を含めあらゆる方策を検討していくとして
いる。
2001.07
Jane's Missiles & Rockets
Standard SM-5 still seen as over-land defence against cruise missiles
米海軍は未だに SM-5 対陸上飛行巡航ミサイル長距離 SAM に関心を持っている。
SM-5 は1998年に打ち上げられて以来、予算不足と必要性の説得力不足から予算化されていない。
計画では、SM-2 Block Wの機体、推進装置、レードムなどをそのまま使い、ESSM, PAC-3, AMRAAM 等の技
術を取り入れて、ECM 環境下で厳しいクラッタを背景に飛行する巡航ミサイルと自動交戦しようというもの
である。
現在は海軍の独自予算の範囲で年間 $20M 程度が支出されている。
2001.06.18
Inside the Navy
Admiral urges cautions approach to missile defence investment
米海軍作戦部の McGinn 中将は先日、ミサイル防衛関連の事業への投資は未だ予算化されていない重要な軍の近代
化変換計画とのバランスを検討して慎重に行うべきであると提言した。
2001.05.16
Jane's Defence Weekly
USN aims at multinational approach for future missile defence
米海軍は、MTBMD (Maritime Theater Ballistic Missile Defence: 海上戦域弾道ミサイル防衛
) フォーラムを通じて、将来海上ミサイル防衛の多国間共同による開発を目指している。
同フォーラムは1999年4月に米、蘭、独の3ヶ国で設立、伊が新たに加わり豪、加及びスペインがオブザーバー参加している。
現段階での主要項目は、スタンダードミサイル及び BMC4I で、いくつかの作業チームと専門サブグループからなり、運用要求及び
技術開発について討議している。
多国間共同開発の成功例には、1968年、米国をはじめ最終的に 13ヶ国が参加した NATO Seasparrow 開発計画がある。
2001.05
Jane's Missiles & Rockets
USN orders AEGIS weapons
米海軍は DD99〜DD101 アーレーバーク級駆逐艦用に、新型の SPY-1D (V) を組み込んだ Aegis システムを $86.
1M で追加発注した。
これとは別に FY-01 で、
SM-2 Block V/VA × 48発
SM-2 Block VB × 75発
SM-2 Block VB ORDALT kit ×80発
等を $119.23M で発注した。
これらには米海軍用 (70.04%) の他、韓国 (20.49%)、日本 (8.56%)、スペイン (0.8%)、独 (0.09%)、蘭 (0.025) に FMS で提供さ
れる分を含んでいる。
2001.05
Jane's Missiles & Rockets
US Navy orders LRIP Standard Block WA
Rayhteon社は、FY-00/01 契約の追加契約を $10.61M で受注した。
この追加契約は SM-2 Block WA の LRIP (Low-Rate Initial Production) を行うものである。
2001.05.02
Inside Missile Defense
SM-2 Block WA at-sea testing said to be scheduled for FY-02
企業関係者によると、SM-2 Block WA の洋上での試験は FY-02 に行うため現在準備が進められている。
計画の遅れは技術的なものとされているが、FY-01後半から FY-02 に WSMR で発射試験を行った後、洋上での対ミサイル射撃試験
を予定している。
艦船への導入は FY-03を予定しているが、海軍の Area missile defence 計画の 13ヶ月の遅れも関連して実際は困難といわれる。
2001.04.23
Inside the Navy
Navy wants to counter cruise missiles 200 miles away from ships
海軍は 2001年 QDR (Quadrenial Defence Review) で 200マイル以上の射程で対艦攻撃
用巡航ミサイルに対処できる艦対空ミサイルの開発と早期警戒機 E-2C の改善を強力に推進する意向を示している。
海軍では追加予算が認められれば、E-2C 用 RMP (Radar Modernization Program) に $2.5B、Standard Missile の改善及び製造に
$1B を充当して、2010〜2012年には装備化したいとしている。
これらの導入と現在開発中の CEC により、艦隊の運用概念は大きく変化し巡航ミサイルの他、弾道ミサイル対処も新たな役割に加
えることが可能となる。
海軍はこれ以外に総額 $10B にのぼる研究開発、改善リストをあげている。
2001.04.18
Jane's Defence Weekly
Using the oceans for missile defence
米海軍はこれからの戦略弾道ミサイル防衛に寄与するには、開発中の NAD (Navy Area
Defence) 及び NTW (Navy Theater Wide) 戦域ミサイル防衛を推進することが必要と考えている。
・Extended Air Defence Concept;
NAD を基礎とし、Aegis 艦を北鮮沿岸20〜50km に配置、SM-2 BlockWで対処。
1.5年以内での計画推進を予定
・Enhanced Theater Wide Contengency Concept;
NTW を基礎とし、Aegis 艦を北鮮沿岸150〜550km に配置、SM-3 BlockTで対処。
4〜5年以内に SM-3 BlockTを完成、更に BlockUに改善
・Navy Regional Defence Concept;
NMD 用大気圏外 Kill Vehicle 装備の新らしい BMD 艦艇を10年以内での開発を予定。
2001.04.18
Inside Missile Defese
Navy plans sweeping theater air and missile defense review
海軍は TAMD (Theater Air and Missile Defence) についての包括的な見直し作業
を行うことを計画している。
この分析は海軍の今後の予算要求を大きく左右するもので、来年度作成する FY-04 POM (Program
Objective Memorandum) に先ず反映されることとなる。
2001.04.16
Inside the Navy
Navy may allocate funds for X- and S-band radars in FY-02
海軍は TBMD 重視政策に基づくラムズフェルド国防長官の指示と議会の増加予算認可により、ミサイル対処用の
X 及び S 帯のレーダー開発を促進する。
この開発は、Theater Wide BlockTの中心に位置づけられる AN/SPY-1 レーダーに続くもので、2基のレーダーによりミサイルの発
見、追随、識別、弁別を更に向上する。
S 帯レーダーは長距離目標検知を、X帯レーダーは水平捜索、追随及び近距離目標の弁別にそれぞれ使用する。
海軍は FY-02 に総額 $80〜85M を計画に充当するが、これは当初よりも $30M の増額となる。
2001.04
Jane's Missiles & Rockets
US ATBM programmes face flight-test challenges
THAAD の発射試験は5回の迎撃に成功し、この結果は製造段階のミサイル設計に反映される。また、THAAD には大気圏外での迎撃も
要求されており、今後2種のバージョンが装備化される予定。
Configuration 1
戦闘能力の更なる向上を図り、FY-09 に製造を開始予定
Configuration 2
運用要求を全て満たす仕様で、FY-12 から改善を開始予定
・NATBMD (Navy Area Theater Ballistic Missile Defence)system:
FY-02 から TBM と巡航ミサイルに対する発射試験を W.S.M.R で開始予定
・Standard missile BlockWA:
議会要求に基づく lower-tier BMD システム能力決定に資するため、TBM と巡航ミサイルに対する発射試験をPMRF で実施予定
2001.04.09
Defense News
US Navy seeks larger share of antimissile funds
海軍は DoD のミサイル防衛予算により多くのシェアを獲得するため、世界的規模のミサイル防衛ネットワーク推
進に関する提案を行っている。
これはブッシュ政権のミサイル防衛重視政策に対応するもので、近い将来のミサイル防衛オプションとして現在開発中の
Area and Theater Wide を基礎とした3つの計画を提案している。
・Enhanced Theater Wide Contingency:
2005年までに $1.4B〜$1.8B
・Enhanced Theater Wide Tactical:
2008年までに $3.5B〜$4.5B
・Navy Regional Defence:
9年間で $8B〜$105B
2001.04.04
Jane's Defence Weekly
USA acts on ballistic threat
米海軍は、陸上型又は海上型の本格的な NMD までのつなぎとして、
北朝鮮の弾道弾に対抗する艦載型システムを提案している。
このシステムは、信管とソフトを小改修したSM-2 BlockW と、Aegis のソフトウェアを 'Linebacker' に更新した、Arleigh Burke
級 DDG 2隻を北朝鮮の沖合20〜50kmに展開させるもので、SM-2 の弾頭破片で、発射直後の
Taepo Dong のブースターを爆破させようとするものである。
しかしながらこの計画には、
・北朝鮮の沿岸に接近する DDG の防護
・Taepo Dong の発射基地を内陸深くに移動される無効
・紛争発生以前の段階で、現場指揮官に発射権限付与
など解決すべき問題も多い。
2001.03.21
Inside Missile Defense
Navy warfare development command begins work on missile defense doctrine
海軍 NWDC (Navy's Warfare Development Command) は、海上ミサイル防衛システムに
必要な各種技術開発試験を継続しつつ、ミサイル防衛に関する運用教義の作成作業を開始する。
運用教義の中核には NTW が位置づけられ、陸軍のPatriot や他のシステムとの連接も検討される模様。 作業は4月初めから開始さ
れる。
2001.03.19
Defense News
US urged to broaden NMD talks
=NMD 展開に関するアジア太平洋地域情勢分析家の提言=
米国はアジア太平洋地域の友好国に国家ミサイル防衛について討議の場を持つべきである。さもなければ混乱を招き、支持を失いか
ねない。
クリントン政権は欧州地域でロシアの妨害にもめげず積極的に NMD 展開の理解と支持を求め、英仏はようやく関心を示すようにな
ってきたが、反面、アジアでは支持を求めてはいるもののこの地域での NMD 展開について具体的な方針を明らかにしていない。
特に、韓国や日本は北鮮の弾道ミサイルに脅威を感じており、両国の意見を取りいれた上での NMD 展開について充分な会話を行い
、理解を求める必要がある。
2001.03
International Defence Revew
Successful flight for NTW missile
米海軍は NTW の SM-3 ミサイル飛行試験を 1月末に行い、所望の成果を得た。
試験はハワイのパシフィックミサイル射場でエージィス艦 Lake Erie からミサイルを発射、機体安定性、制御を評価した。 また、
エージィス艦の兵器制御システムの作動と制御データ収集のため、目標も発射している。
今回の試験は Aegis LEAP 要撃プログラムの 9回計画している飛行試験の3回目となる。
2001.02.07
Inside Missile Defence
NAVY missile defence tests gets successful SM-3 burn and separation
海軍は1月25日、SM-3 の3段ロケットモーターの燃焼と分離試験を行い、弾頭分離時の機体安定制御と燃焼は正
常に行われ、成功した。
試験は、Aegis LEAP 要撃プログラムの発射試験の間に行われ、目標要撃試験については未実施。
2001.02.07
Jane's Defence Weekly
USN missile defence test
米海軍は NTW SM-3 の非要撃発射試験に成功した。
今回の試験の目的は、第3段ロケットからの弾頭部切り離し動作の確認であった。
2001.02.05
Aviation Week & ST
Navy's missile defense closes in on intercept
1月25日に行われた NTW SM-3 の発射試験は、弾頭部分に本物の DACS (Divert and Attitude
Control System) が取り付けられていないのにかかわらず、目標の400m近傍を通過する成果を収め成功した。
目標は試験に使われた巡洋艦 Lake Erie から約200nm 離れたところから22:57に発射された。
発射直後に SPY-1B レーダは目標を捕捉し、約 6分後に SM-3 が発射された。
SM-3 のノーズコーンは、高度90kmで切り離され、約500秒後に弾頭と第3段ロケットが切り離された。
本物の DACS は夏に予定されている次回の試験で搭載される。
2001.01.29
Inside the Navy
Navy missile defense test gets successful SM-3 burn and separation
海軍は1月26日、SM-3 の3段ロケットモーターの燃焼と分離試験を行い、弾頭分離時
の機体安定制御と燃焼は確実になされ、成功した。
試験は Aegis LEAP (Lightweight Exo-Atmospheric Projectile)要撃プログラムの発射試験の間に行
われたが、目標の要撃は未実施。
2001.01.24
Inside Missile Defence
Navy missile defence moving forward as service assesses threat
海軍は Area wide missile defence プログラムの能力実証のため、むこう3年間
に 50回以上の試験を行う計画。
関連する SM BlockWAの地上試験はほぼ完了し、Aegis 艦の兵器コンピュータシステムの開発も進行中で
、海軍は2003年の就役を目標としている。
2001.01.24
Inside Missile Defence
Rempt:Navy missile defence changes do not shift priorities
最近の海軍開発計画の変更は、予定する計画の優先順位を変えるものではないと海軍当局のトップが語った。
このほど、海軍のミサイル防衛計画は Theater Wide system の計画変更と Navy Area defence からの $121M の予算転用が発表さ
れたが、海軍の開発優先順位は1番が Navy Area defence の展開、2番が Aegis LEAP の要撃試験の実施、
3番目が Theater Wide の展開で、これまでと変化は無く、可能なかぎり早急に進めたいとしている。
2001.01.18
Inside the Pentagon
Pentagon approves major changes to Navy missile defense projects
DoD はこのほど、海軍の NTW (Navy Theater Wide ) missile defence 開発計画の変更を承認した。
計画では2段階の開発を2006年まで行い、2010年頃の実用を目標としていたが、これを撤回し代わりに
$121M を FY02〜FY03 の Navy Area missile defence 開発計画に追加する。NTW の試作確認フェーズ関連予算は FY02 に
計上されていない。
2001.01.15
Inside the Navy
Navy missile defense moving forward as service assesses threats
海軍は Area wide theater missile defence プログラムの能力実証のため、むこう
3年間に50回以上の試験を行う計画。
関連する SM BlockWA の地上試験はほぼ完了し、Aegis艦の兵器コンピュータシステムの開発も進行中
で、海軍は 2003年の就役を目標としている。
2001.01.03
Jane's Defence Weekly
US Navy confirms CEC sea trials success
先月実施された米海軍の CEC の洋上試験 Underway 11 は、良好な結果をおさめた。
2001.01.03
Jane's Defence Weekly
Rantheon secures SM-2 contract
Raytheon社は、SM-2 Block WA の Low Rate Initial Production として、22発分を $64.3Mで受注した。
2000.12.18
Defense News
How Cooperative Engagement is supposed to work
米海軍の CEC (Cooperative Engagement Capability) は艦船等のレーダ情報の共有
により、防空能力の向上を図る。
CEC は多数の戦闘単位(艦船、航空機)からの敵航空機及びミサイルのレーダ情報を継続して総合的に捕捉、識別し、各戦闘単位艦
隊の戦闘空域の拡張を可能にする。
Defense News が推測する CEC の概要(略)
2000.12.18
Defence News
NMD deployment delay opens window for Sea-based option
クリントン大統領が NMD の配備は時期早尚として2005年の展開計画が遅れる
のに伴ない、次期大統領の就任を前にして代替案としての Sea-based オプション論議が再燃している。
NMD 当局は地上型の推進が最適としているが、議会はやや共和党よりで海上型も有力案とする議員
も多い。新大統領の方針いかんでは地上型、海上型2つの同時アプローチもありうると業界関係者は
みている。
2000.12.13
Jane's Defence Weekly
USN CEC trials 'are final chance to fix glitches'
米海軍は今月バージニア州沖合の洋上において、最も複雑な条件下での CEC の試験を実施している。
この試験は来年実施される公式の運用試験を前にして、幾つかの不具合点を解決する最後のチャンスである。
先週の中間報告によると、Raytheon 社は開発中に発生した技術的な問題を解決した模様である。
2000.12.04
Defence News
Naval Antiair missile hits snags
12月上旬に予定していた米海軍の中高々度ミサイル防衛計画 NTW(Navy Theater Wide)
の重要な試験は、改良スタンダードミサイル SM-3 のソフトウエアに問題が生じ、早くとも2001年1月下旬に
延期となった。同様に、中高度 Area プログラムもスタンダードミサイル Block WA の技術的問題から13ヶ月
の延期が予想され、対応を迫られている。
2000.12.04
Inside the Navy
OSD claims Navy area missile defence program suffers 13-month slip
国防総省会計検査官の PBD (program budget decision) 草案によると、海軍の Area TBMD 計画は Standard
Missile のミサイル対処能力に関連した問題から 13ケ月遅れが生じ、FY-03 に計画している Area TBMD 能力を付加した艦船の初度配
備に間に合わないものと予想される。
2000.11.29
Inside Missile Defence
Navy area missile defence program facing 13-month slip
DoD の計画予算決定文書草案によると、海軍が進めている Area missile defence
program は弾道ミサイル対処能力に関するスタンダードミサイルの技術的問題から計画が13ヶ月遅れる
こととなり、当初予定していた FY-03 の初期配備は厳しい状況となった。
2000.11.27
Aviation Week & ST
Navy Ballistic Missile Defense testing to resume shortly
7月に行われた試験に失敗して以来停止されていた SM-3 の発射試験が近く再開される。
この試験 FTR-1A は、前回の試験失敗の結果追加されたもので、前回のテストがミサイル発射後に送信する指令のエラーで生起し
たため、FTR-1A では問題のなかった前々回の試験で使用したソフトを、再コンパイルして使用する。
また海軍は15ヶ月間に7回、1ヶ月に2.5回の試験を計画していたが、GAO (General Accounting Office) の指摘を受け、試験計
画を見直した。
2000.11.15
Jane's Defence Weekly
USA looks to hoist standard in Europe
Raytheon社は、米海軍の支援を受けて SM3 Block VA 開発を行う、同盟国企業及び海軍とのパートナーシップ作
りを推進しようとしている。
既にドイツ、オランダ、スペイン等のメーカとの協議は進んでおり、今後はそれら各国の海軍と協議を開始して、最終的には多国
間 MoU を締結したい模様である。
これと同様のアプローチは、過去に ESSM 開発のための ESSM consotum の設立という形で成功した例がある。
2000.11.15
Jane's Deffence Weekly
USA looks to hoist Standerd in Europe
Raytheon社と米海軍は、 SM-2 BlockVA の海外共同開発と生産に関し、諸外国と折衝
を重ねている。 Raytheon社は水面下で独、蘭及びスペインの企業と調整を進めており、これと並行して米海軍は3国の海軍とそれぞ
れ共同開発・生産の MOU 締結に向け、討議を進めている。
同様のアプローチは NATO SeaSparrow での Evolved SeaSparrow Missile 開発で成果を収めている。
2000.11.06
Defense News
US Navy halts network component work amid CEC woes
米海軍はこのほど CEC 能力向上に資するため Solipsys 社が開発している TCN(Tactical Component
Network)の評価を中止した。理由は明らかにされていない。
CEC はRaytheon 社が開発している艦船用の同時交戦システムで、2001年 5月に海上での運用評価が予定されている。
2000.11.06
Defense News
Missile costs soar as production rates plummet
対空ミサイルの調達価格と数量について海軍と企業代表者の会議が行われ、意見交換が行われた。
このなかで Raytheon社は、スタンダードミサイル SM-2 を例にとって、価格の高騰を抑え企業を維持するためには最小限、調達ベ
ースの安定化を図るため単年度調達から複数年度調達に変更すること、及び対外セールスを拡大して輸出量を増大することが必要で
あると提案した。
2000.11.01
Jane's Defence Weekly/td>
USA woos naval TBMD partners
米海軍は、海上型 TBMD の開発におけるパートナーとなる国を求めている。
日本とは、1999年 8月に NTW Block U開発の共同研究に関する MoU を締結し、日本は
SM-3 Block Uの4構成品の開発を担当することになった。
2000.10.19
Space & Missile Defense Report
Navy NMD's an option, but raises questions, official says
次期大統領の海軍 NMD オプション検討指示を予測して、DoD 当局は困難な問題に直面している。
陸上システムの装備化は予定では2005年であるが、海上システムを開発するには最小限 2010〜2012年の装備化が見積もられる。
海軍の Navy Theater Wide System を拡張するシステムで4年間の遅延と $3B のコストアップが見積もられ、フルシステムを開発する
と DoD の試算で $19B のコストアップと2020年の装備化となり、対応に苦慮している。
2000.10
Jane's Missiles & Rockets
Second flight test for SM-2 Block WA missile
SM-2 Block WA の2回目の発射試験である CTV-2 (Control Test Vehicle 2) が、8月24日に WSMR で行われ成
功した。
ミサイルは垂直に発射され、WSMR の中央部を予定された弾道を飛行した。
2000.10.12
Inside the Pentagon
Navy chief gives one man complate control of service missile defence
海軍作戦部長は、海上発射型ミサイル防衛システムの速やかな実現のため、ミサイル防衛担当副部長に Rodney
Rempt 退役提督を任命した。
同副部長は海軍のミサイル防衛に関して、予算化、防衛政策、各種試験の実施、及び広報等全てを統括して行う任務を与えられて
いる。
2000.10.09
Inside the Army
Conferees add nearly $400M for missile deffence in FY-01
米国議会はFY-01のミサイル防衛関連予算を約$400M 増額する法案を今週承認するはこびである。主たる増額の内訳は
、$129MをNMDリスク低減対策に、$85Mをエアボンレーザに、$80 を Navy Theater Wide System に充当している。 陸軍の主要な TMDプログラム
の PAC-3 及び THAAD の予算は要求どおりとなっている。
2000.10.01
日経新聞
イージス艦配備増強、防衛庁検討
防衛庁はイージス艦の配備を増強し、各護衛隊群2隻体制とすることを検討している。
旧型 DDG のうち、1976年就役の「たちかぜ」型が、2010年までに2隻退役するため次期防中に後継艦
を決める必要がある。
2000.09
International Defense Review
Extending Aegis step by step:
The USN is pursuing a round of upgrades for Arleigh Burke-class DDGs 米海軍は8月に28隻目の Arleigh Burke級 Aegis駆逐艦 "Oscar Austin" を就役させた。
Oscar Austin は Aegis駆逐艦の戦闘能力向上計画の一環として、新戦闘システムS/W が装備されている。 海軍は更に、TBMD C4I
といったシステム向上を進める。
2000.09
International Defense Review
Raising the ballistic shield
・SAMP/T のATBM 型は、高推力ブースタとマルチモードシーカ搭載。
・MEADS Block I の IOC は2年早まって 2010年。
・MEADS 弾と PAC-3 弾の唯一の相違は、MEADS FCS Radar との通信に
使う X-band Data-Link である。
・PAC-3 の最初の部隊は、Configuration 3 の地上器材をこの夏に装備する。
PAC-3 弾の受領は FY-01 の第4四半期になる。
・中国が現在開発中の HQ-9 SAM は Patriot をモデルにしたもので、長距離
固定翼機と TBM に対処する。
・THAAD は大気圏外及び圏内で TBM を要撃できるが、大気圏内上層部の高
度 40〜100km が最も効果的な要撃圏である。
・THAAD は要すれば Shoot-Look-Shoot 交戦が可能である。
・NTW では THAAD で開発した技術を活用した X-band の HPD (High Power
Discriminator) が、Aegis と共に使用される。
2000.09.18
Inside the Navy
Navy officials plan next CEC test, consider expanded capability
米海軍は第10次の CEC 総合試験を今月行う。
これまでの9回の試験では、概ね所期の成果を得ているが、今回では更に Aegis艦に適用した場合の TBMD 能力付加について検討
している。 TBMD 能力付加について、現状では広域をカバーする通信に問題があり、通信衛星の活用も視野に入れている。
CEC 開発の今後の予定は以下の通りである。
・第11次総合試験:2000年12月
・技術評価試験 :2001年 1〜 2月
・運用評価試験 :2001年 4〜 5月
・装 備 化:2002年 2月
2000.09.18
Defense News
US Navy looking for more adaptable Aegid radar
米海軍は Aegis システムのアーキテクチャを、民間で広く使用されているコンピュータに切り替えようとして
いる。
19470年代末に高度な技術で作られた Aegis では、数メガラインに及ぶ巧妙に設計されたソフトで、システム全体の性能を確保
しているが、これからのミサイル防衛での役割を果たす要求を満たすために、オープンアーキテクチャの導入
を行うことになる。
2000.09.07
Space & Missile Defence report
Second successful flight test in Navy Area Theater Ballistic Missile Defence
米海軍は最近、SM-2 Block WA の飛行テストに成功した。
飛行テストは、8 回計画している EMD フライトテストの 2 回目で、CTV-2 (Control Test VehicleTwo) として W.S.M.R で行われ、
構造上の完全性とオートパイロット性能について、ミサイルの最大 G 能力、オートパイロットの安定性及び機体の耐旋回性を評価
した。
テストの成果は来年早々行われる次回の飛行テスト‘theater ballistic missile fly-by’に反映される。
2000.08
Jane's Missiles & Rockets
US Navy tests first Standard SM-2 Block IVA
米海軍は SM-2 Block IVA の最初の発射試験である CTV-1 を WSMR で行い、ミサイルの空力特性やオートパイ
ロットの性能確認に成功した。今回の試験には目標要撃は含まれていなかったため、標的機は飛ばしていない。
次回の試験である CTV-2 はこの夏の終わりに行われる。
2000.08.16
Jane's Defence Weekly
Air battle management system enters development
米海軍は先月末、AADC (Area Air Defense Commander) の EMD (Engeneering
Manufacturing Development) の契約を、$91M で GD社と結んだ。
このシステムは Navy Theater- Area-Wide Missile Defense の柱で、タイコンデロガ級巡洋艦の近代化の一環をなすものである。
AADC の主な役割は、各種センサを結び、3軍の統合防空計画を作成することである。システムは CEC (Cooperative Engagement
Capability) を通じて陸空軍のデータを海軍のホストに集め統合データを作成することができる。
2000.08.07
Defense News
US Navy, BMDO unveil missile radar plans
海軍と BMDO は7月31日の週に、将来の艦載レーダ開発計画について、国防総省の調達責任者に説明を行った。
この中で、 X-Band と S-Band の両方の必要性を強調したものと見られる。
2000.07
Jane's Missiles & Rockets
SM2 dome-cooling system ready for production
SM-2で使用する冷却装置は確認試験が終了し、小規模量産に入った。
このシステムは、2個の冷媒のボトル、3個の固体燃料ガスジェネレータ及びコントロールバルブで構成されていて、冷媒は化工
品で開封される。ガスジェネは冷媒を一定圧で押し出すのに使用する。
2000.07.31
Defense News
US Navy looks beyond missile defense test failure
7月14日に太平洋上で行われた SM-3 の発射試験は失敗したが、海軍当局者はこの失敗について、今後2〜3年
間に行われる50回の試験の内の1回にすぎない、と余り深刻には受け止めていない。
それどころか、3段目の切り離しには失敗したが2段目までの飛行は期待したとおりであったとしている。
2000.07.20
Inside the Pentagon
Navy Theater Wide OIPT meeting set for today
NTW Program Office は、今日 DoD の監督官に対し現況報告を行った。これは7月14日の失敗
のために開かれたわけではない。
ハワイ州にある太平洋ミサイル射場近くの海域で、巡洋艦 Lake Erie から発射されたミサイルは第2段ロケットからの
2000.07.17
Aviation Week & ST
NMD test failure seen as small slip in large program
7月7日に行われたNMDのIFT-5失敗の原因はEKVの切り離しができなかったことであるが、それは第2段ロケットの
推力減少により第2段ロケットからの切り離し信号が出なかったことによる。
政府はこの失敗はGBIの基本機能によるものではないので、NMD計画推進に大きな影響を与えないと言っているが、大きな影響を及
ぼすことは避けられない。
IFT-5で使用したブースタPLVは、実際にNMDで使用するブースタではないが、実用型のブースタは本来であれば3回予定されている
発射試験の内最初の試験は終わっているはずであるが、開発が既に6ヶ月も遅れていて、最初の発射試験はこの秋にバンデンバーグ
空軍基地で行われる予定である。
2000.07.17
Defense News
U.S. Navy to consolisate Missile Defense management
米海軍は新たなミサイル防衛任務を所管する上級組織を発足させた。
2000.07.13
Inside The Pentagon
Hardware, software issues stress pace of NMD booster development
NMDのブースタ開発は既に8ヶ月遅れFY-01第2四半期に予定されているIFT-7で登場する計画とされているが、
更に遅れる見込みである。
BMDO司令官ののKadish中将はFY-01第3四半期に予定されているIFT-8迄は出来上がらないであろうと発言した。
NMDのブースタは空軍の推奨するMinuteman VではなくCOTSによることになり、第1段目にはアリアン社のGraphite Epoxy Motorを
、第2、3段にはP&W社のOrbus-1を使用する。
2000.06.28
Inside Missile Defense
Modified air-launched targets to fly in Navy Area 'Linebacker' tests
米陸軍SMDC ( Space and Missile Defense Command ) は Coleman Aerospace社との間で、海軍が来年後半に予定
している、Linebacker 艦による NAMD ( Navy Area Missile Defense ) 洋上発射試験で使用する、2発の空中発射標的機の契約を行
った。
新しい標的は改良型の SRALT ( Short Range Air-Launched Target ) で、退役したミニットマンUの
2段目ロケットモータを使用する1段ロケットで、C-130 から発射される。
SRALT の最大射程は600kmで、分離、非分離弾頭等の各種ペイロードを搭載できる。
2000.06.19
Defense News
Raytheon to produce latest version of SM-2
Raytheonは、$118MにのぼるSM-2の最新バージョンであるSB-2 Block VB 契約を受注した。
SM-2 Block VB は誘導部の横にIRシーカを取り付けている。
2000.06.19
Defense News
Warhead glitch threatens NTW schedule
海軍のNTWはインタセプタ (DACS: Divert and Attitude Control System) の重大
な問題で、計画の変更コストの増大が懸念されている。
主な問題点はスラスタの材質にあり、今のままでは発生する高温に耐えられないことが分かった。
又スラスタの複雑な構造にも問題があり、思うように目標に当てることができそうにない。DACSでは8個のス
ラスタを使用しており、4個は移動用に、残りの4個は姿勢制御用に使っている。
2000.06.19
Inside The Navy
Not all pacific region experts sold on National Missile Defense
海軍首脳、科学者、軍事専門家が集まった Current Strategy Forum は、NMDシステ
ムかNTWの発展システムが良いかについて先週協議したが、結論は得られなかった。
2000.06.15
Inside The Pentagon
Key Navy Area Missile Defense test set for today
SM-2を使った海軍Area Missile Defenseの最初の実用型システムによる発射試験
CTV-1 ( Control Test Vehicle-1 )が、WSMR で本日(6月15日)行われる。
2000.06.12
Inside the Navy
Important Navy Area Missile Defense test set for Thursday
海軍は木曜日(7/15 ?)にArea Missile Defense の最初の発射試験 (CTV-1: Control Test Vehicle-1) を
WSMRで行う。
CTV-1に使用されるのは SM-2 Block 4A で、オートパイロットが再設計され、機体の運動性能の向上が図られている。
2000.06.12
Inside the Navy
Navy, BMDO reviewing NTW testing schedule; GAO says slow it down
海軍とBMDOはNTWの開発計画について、GAOが生産開始前に Initial Operational Tests を実施すべきとの勧告
を行ったのを受け、見直しを実施している。
GAOは以下の点を指摘している。
・目標識別のコンピュータネットワーク及びソフトウェアがまだできていない。
・2010年に Initial Operational Tests 実施を計画しているが、2010年には80発全弾の生産を終了するようになっている。
・NTWのテストスケジュールが早すぎる。最初の7発の発射試験が2.5ヶ月に1発のペースになっている。
2000.06.07
Jane's Defence Weekly
Boost for US sea-based missile shield
NTWは2つの理由で計画が加速されている。
1つの理由は下院により追加予算が上積みされたこと、2つ目の理由はDoDのかつての高官たちがNTWを推奨していることによる。
かつての高官達がNTWを推奨するのは、政治的、技術的理由によるが、特に再突入弾頭を要撃するよりも、ブーストフェーズの
ミサイルを撃破する方が容易であるとの技術的理由である。
2000.06
軍事研究
弾道ミサイルの脅威と戦域ミサイル防衛
SM-2 Block4A及びSM-3の紹介
2000.05
Jane's Missiles & Rockets
US Navy plans 50 Aegis Leap launches
米海軍は向こう3年間に50回のSM-3発射試験を計画している。
SM-3はSM-2 Block 4Aの発展型で、同じブースタとMk104 Dual-pulse ロケットモータを使用している
が、SM-3では更にドーサル・フィンの改良、第3段ロケットのdual-pulse化、KE弾頭化、単一波長遠赤外
線シーカの搭載などの改良が行われる。
FRT-1はFY-00の第4四半期に計画され、最初の要撃試験はFY-01第1四半期に予定されているFRT-3で行
う。
2000.05.31
Inside Missile Defense
DoD calls sea-based national technically possible
DoD 高官が上両院議員に、海軍が NMD に参加することに何ら技術的な問題はないとする、先の検討結果を確認
したと伝えた。
2000.05.22
Defense News
U.S. Navy seeks forign aid for new radars
米海軍は艦載レーダの開発に今後10年間で$2Bかかることから、共同開発に依らなければできないとしている。
現在考えられている主な開発アイテムは以下の通り。
・NTW/HRR (High Range Resolution) : $400M
・SS SPY (次世代Aegis) : $800M
・MFR-D (MFR-Discriminator) : $600M
2000.05.15
Inside the Army
BMDO advanced technology inadequately funded, House panel says
下院軍事委員会は先週、先進BMD技術への予算配分が不十分であるとして、$108Mの追加支出を決めた。これに
よって同予算は$509.7Mになった。
昨年BMDOが同委員会に対し、先進BMD技術の予算は要求の1/3でしかないとの報告を提出していた。
同委員会は、THAAD、MEADS及びNADの予算を政府要求通りとしたのに対し、NTW予算を$25M増額した。又、PAC-3購入予算を政府要
求より$65M増額、NMDに$85Mの増額を行った。
2000.04.24
Defense News
U.S. Navy weighs new missile defense office
米海軍はミサイル防衛担当のため新しいオフィス又は司令部を構築しようとしている。
2000.04.17
Inside the Navy
Rempt favors inclusion of A-band and X-band in future radar suite
米海軍次官のレンブト少将が、海軍が開発中のミサイル防衛巡洋艦CG-21用レーダに、
S-bandレーダとX-bandレーダを組み合わせるのが望ましいとしている。
海軍はCG-21用レーダに6種類のオプションを考えているが、同一装置にS-band と X-band を組み合わせるオプションは2種類
ある。
2000.04.10
Inside the Navy
Navy postpones decision on Radar plans for missile defense
米海軍はNTW Block II用のレーダについて検討してきたが、採用するレーダ技術につ
いて未だに結論を得ていない。
Aegis AN/SPY-1 レーダの後継として Lockheed Martin の開発している S-bnd 又は S/C-band レーダに
するか、Raytheon の開発している X-band レーダにするか決めかねている。
海軍は近未来に X-band の GaAs 素子を使用し、GBR/THAAD 等との共用化を図るものの、将来は炭化珪素素子
又は窒化ガリウム素子の採用を推奨している。
海軍はこのレーダを2014年には完成させ、CG-21 に搭載する計画である。
2000.04.05
Inside Missile Defense
GOP lawmaker eyes possible floor date later this year for
TMD bill
THAADとNTWに対し、3段推進のテポドンミサイルを想定した目標に対する要撃試験を行えとする法案を、ビター
下院議員が提出した。
法案では更にTHAADとNTWの速度を3km/sec上げると共に、外部センサからのキューイングが可能になるよう改造することを求めて
いる。
2000.03.30
Inside the Pentagon
Missile defense advocates call on Bush to embrace sea-based NMD
ワインバーガー元国防長官など、レーガン政権を支えたメンバーが、海上発射NMD実現のためブッシュテキサ
ス州知事を支援している。
2000.03.22
Inside Missile Defense
Navy again slides date of first area anti-ballistic missile flight test
当初計画より7ヶ月遅れて5月に仮決めされていた海軍のLower-Tier ABMの最初の発射試験は再度延期された。
予算不足も一因である。
2000.03.22
Inside Missile Defense
Theater Wide system could be fielded by FY-05 with extra $2.2 billion
米海軍の「NTW白書」によると、FY-00〜FY05間のNTW予算を$2.2B増額し$4.1Bにする
と、計画を2年早めて2005年までに初期型を完成し、FY-08までに発展型を完成できるとしている。
また別の選択肢として、$1.1B増額して$3.1Bにすると、半年は早められるとしている。
2000.03.12
Inside the Navy
Navy again slides date of first area anti-bllistic missile shot
SM-2 BlockIVA の初発射試験は既に7ヶ月遅れており、取りあえず5月に仮置きされている。
海軍はこの遅れについて予定通り FY-03 完成は可能としているが一部には危惧する声もある。
2000.03.02
Inside the Pentagon
BMDO says extra $1 Billion would reduce risk, speed missile purchases
BMDOは先週議会に対し、BMDに関する$1Bの追加予算について、2001年度はNMDのリスク低減とLower-tier TMDの
装備化時期の繰り上げに執行すると報告した。報告書によると更に、陸上型Upper-tier TMDの装備化時期繰り上げの可能性も留保
している。
・NMD
2回のRisk Reduction Flight Testを追加
・PAC-3
8発のミサイル追加生産による円滑なFull-Rate Production移行
・NAD
9発のSM-2 Block4A追加生産による円滑な生産移行
・THAAD
初期型の装備化時期を2007年から2006年へ1年繰り上げの検討
・NTW
システムのハード、ソフト両面の抗堪性強化
2000.02.28
Defense News
European, U.S. Navies review Joint TMD work
米、独、蘭、伊、豪の海軍将官がツーソンのRaytheon社でTMDの共同作戦要領について協議した。
2000.02.21
Inside the Navy
Sea-based missile defense may avoid tricky trajectory issues
もし北朝鮮から発射されたミサイルの予想弾着地が中国やロシアであった場合、NTWはこれを撃つのかとの質
問に対し、海軍省次官補レンブト中将は要撃の方向がミサイルの飛翔経路に対し90゚になるので撃たないであろうと答えた。
2000.02.21
Inside the Navy
Admiral dispenses blame for failing prepare for sea-based NMD
海軍省次官補レンブト中将がNTWがNMDに参加する話があるが、それにはBattle Managementが十分でないと発言した。
2000.02.09
Inside the Missile Defense
BMDO says THAAD to be fielded in FY-07, Navy system in FY-10 or earlier
予算をTHAADに集中するため、Upper-tierのもう一方の計画であるNTWを棚上げにしていたのに対し、BMDOは両計
画の推進を目指す決定をした。しかし計画の終了年度は変更しない。
見直されたUpper-tier計画では、段階開発方式を取ることにしている。この結果、 THAADの初期型はFY-07か
FY-08のはじめ、NTWはFY-10完成となる。
2000.01
Signal
Synthesizing capabilities thwarts growing ballistic missile threat
次世代の早期警戒衛星SBIRS (space-based infrared systems)とSBIRSを活用し
たNTWのATBM戦闘の要領について。
2000.01
Jane's Missiles & Rockets
Standard SM-3 third stage fired in altitude chamber
SM-3の第3段で使用する2-pulse rocket mortor (TSRM)の地上燃焼試験が11月18
日に行われ成功した。
今回の試験は一連の試験の4回目に当たり、初めて実重量のロケットモータを使用して実空間を模擬した
高々度チェンバ内で実施された。
2000.01.31
Defense News
U.S. Navy urges funding for limited NTW
海軍及び関連企業は、十分な予算があれば限定能力のNTWを2003年までに実用化できるとしている。
当初のNTWは、test versionのSM-3にLEAPを搭載したもので、単純な分離弾頭に対抗できるものである。
2000.01.21
BMD Monitor
Lockheed Martin Wins $23.9M NTW contract
Lockheed Martin社は、$23.9MでNTWのSE&I(System Engineering and Integration)の契約を交わした。
この契約は1996年からのLockheed Martin社とのSE&I契約の延長である。
2000.01.17
Defense News
BMDO to release study on joint radar options
BMDOは2月上旬に、レーダ取得構想についての4ヶ月間の検討にはいる。
検討チームはNMD,THAAD,NTW,MEADSのレーダについて検討し、10月までにレーダのハード・ソフトの最大限の共有化につ
いて結論を出す。
2000.01.12
Inside Missile Defense
Service says PAC-3 cut will delay IOC one year
2000.01.07
BMD Monitor
Pentagon plans $5 Billion for "Upper-Tier" Missile Defense
国防総省は、2つのUpper-Tier Missile Defense計画に向こう五カ年間で$5Bを支
出する。
内訳は陸軍のTHAADに$3.6B、海軍のNTWに$1.5Bである。これは、THAADに
予算を配分されたためNTWが犠牲になったとも見られている。
2000.01.06
読売新聞
新型イージス艦を導入
防衛庁は5日、次期防の骨子を固めた。
それによると、ポテドンに対処する為、NTWDを搭載する新型イージス艦(1隻約1,200億円)2隻の建造を行う。
新規に導入するイージス艦が、現行のイージス艦の改良型になるか、全く新しい型式になるかの結論はまだ出ていない。
2000.01.05
日経新聞
BMDの日米共同研究、三菱電機など6社参加
三菱電機など6社は99年度中に日米両国が開始する弾道ミサイル防衛(bmd)の共同技術研究に参加する。
NTWDのうち、三菱電機や東芝が赤外線を利用して標的を識別・追尾する赤外線シーカを担当する。
1999.12
International Defense Review
SM-3 flies
米海軍は今年9月タイコンデロガ級巡洋艦"Shiloh"から、Control Test Vehicle 1 を
発射した。
今回の試験は目標を要撃しようとするものではなかった。
1999.12.29
Inside Missile Defense
Pentagon comptroller proposes slow phase-in of Navy Theater Wide
1999.12.27
Inside the Navy
Hamre approves organizational shift for Lower Tier Missile Defense
12月17日にHamre国防次官が決裁した予算案では、海軍のミサイル防衛及び水上戦について画期的な改革
がなされる。
これによると海軍のミサイル防衛計画の責任者は、BMDO司令官のKadish中将の統制下に入ることになる。
1999.12.23
Inside the Pentagon
Dicision sighed by Hamre last week
BMD の予算について、各軍はそれぞれの司令部を経由せずに直接BMDOと結ばれることになる。これによっ
てBMDOのBMD予算に関する権限が強化されることになる。
1999.12.22
Jane's Defence Weekly
US senators prevent NTW funding cuts
複数の上院議員が国防長官に書簡を送り、NTWの予算をカットしてTHAAD等に廻すことに強い反対を表明した。
これにより向こう数年間にNTWに支出される$2.5Bの予算カットが免れた。
1999.12.20
Inside the Navy
Reconfigurable ship part of plan
(NTW,THAADの段階開発に関する記事。既報と同趣旨の内容)
2006年完成のNTW BlockTAは、2002年終了予定のAegis Leap Interceptor(ALI)の発展型となる。又、2010年に完成する
NTW BlockTは、BlockTCとなる。
1999.12.20
Inside the Army
New Upper-Tier Missile Defense plan funds both THAAD,Theater Wide
国防省はTHAAD及びNTWの2007年配備に向け、要求通りの予算を配分することと
した。しかしながら財政状況から、THAADについては性能と予算額を減じたものとすることにした。
NTWはとりあえずBlockTAを2006年までに完成させ、次いで最初の部隊配備であるBlockTB搭載艦を2008年に改修する。
当面の目標性能を有する最終的なシステムは2010年までに完成させる。
THAADもNTWと同様のプロセスを考える。C1はFY-07に完成させるが、その能力は「
その時点で考えられるすべての脅威に対処可能」なものとなる。高度な対抗手段や大隊の運用プログラムを持つ
C2は2010に完成させる。
1999.11.29
Inside the Army
Hamre defers decision on proposed 'Developing' of Lower-Tier TMD
Hamre国防次官は、Lower-Tier missile defenseの管理権をBMDOから海軍に移管する決定を延期することにした。
1999.11.26
BMD monitor
Successful NTW rocket motor test
11月18日、NTWに使用するTwo Pulse RocketであるTSRM(Third Stage Rocket Motor)の燃焼試験に成功した。
この試験は4回連続のTwo Pulse Rocketの成功であるが、全備重量での初の成功である。
この試験は9月に行われたSM-3の初めての発射試験成功に引き続き行われた。
1999.11.25
Inside The Pentagon
DoD weighs shift of Lower-Tier missile defense programs to services
陸軍のPAC-3、MEADS及び海軍のArea defense systemの管理担当を、BMDOから其々の軍に移管する決定は延期された。
下院軍事委員会研究開発小委員会は、これらの開発を軍に移管すると、予算を他の優先度の高い事業に転用される恐れがあるとして反対している。
1999.11.22
Inside the Navy
Comptroller may shift Lower-Tier missile defense to services
Congress likely to stop Lower-Tier program shift 監察官はLower-Tier missile defenseの管轄を軍に移そうというのに対し、議会が反対している。
1996年にも同様の要望をしたが、軍に管理を移すとLower-Tier missile defenseの予算を他に流用するとして、議会が反対した経緯がある。
1999.11.15
Defense News
U.S.Navy reaffirms NTW test priorities
BMDOは開発が出遅れてしまったNTWを、Upper Tier Strategyを見直すことにより、THAADと予算化を配分しようとしている。議会は2000年予算で、NTWに$379Mを認めている。
NTWの発射試験は2つの別々の計画で進められている。
第一の計画はAegis/LEAP要撃試験と言うもので、最初の要撃試験を2000年末に行い、合計9発の試験が計画されている。
もう一つの計画は、Target Representative Threatテストという、より厳しい条件の弾道弾を要撃するテストで、2003年中に開始され、合計6発の試験を予定している。
1999.11.8
Inside the Navy
BMDO seeking possible consolidation among missile defense radars
BMDOはミサイル防衛用のレーダについて、相互に転用できる技術がないかどうかの検討チームを発足させた。検討チームは来年の2月までに結論を出す。
検討はTHAAD、NTW、NMD、MEADSを対象とするが、海軍のMFR及び各種の航空機搭載レーダも対象とするものと思われる。
1999.9.29
Jane's Defence Weekly
NTW misfires during first flight test
1999.9.15
Jane's Defence Weekly
US Navy prepares for first flight test of NTW
1998.11.11
Jane's Defence Weekly
USN missile defense is prime target for cash injection
1998.11.4
Jane's Defence Weekly
USN modifies Aegis weapon system for TBMD
1998.1
International Defense Review
Naval TBM defense matures
1997.4.2
Jane's Defence Weekly
Japan to test ballistic missile defence system