2010年以降の Navy TBMD に関する報道

  2009年以前の報道

 
年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2024.08.05
 17:57
Inside Defense Three committees signal enthusiasm, including potentially $75M, for PAC-3 integration on ships <2409-080506>
 米議会は、産業界が資金提供する陸軍のGM迎撃弾を海軍艦に搭載する能力を付与する計画への関心を示しているほか、
AWSの陸上型(註:Aegis Ashore)がIAMDおよび制海任務のためにPatriotの最先端型を発射する可能性も示している。
 議会の4つの国防委員会のうち3つは、Lockheed Martin社が主に自己資金で統合するために資金を調達した計画に対して、それぞれのFY25の法案で支持を示している。
2024.07.19
 04:11
Defense News Navy missile intercepts target using Army’s new missile defense radar <2408-071902>
 Raytheon社が7月18日の声明で、米陸軍のレーダーと指揮統制システムによって誘導された米海軍SM-6が、インド太平洋でのValiant Shield 24標的を迎撃したと発表した。
 実働とシミュレーションの両方を含む試験では、陸軍の
LTAMDSのシミュレーターが、Northrop Grumman社製IBCSに、SM-6交戦制御ソフトウェアとともに脅威追跡データを提供した。
2024.05.21
 05:54
Defense News PAC-3 MSE launched from virtual Aegis ship hits cruise missile target <2406-052104>
 Lockheed Martin社が5月20日の声明で、Aegis Weapon Systemを想定したMK-70コンテナ発射装置からから発射されたPAC-3 MSEミサイルが、米陸海軍と提携してLockheed Martin社が実施した実射でCMを模擬した標的に命中したことを明らかにした。
 この試験は、2017年に開始されたLockheed Martin社の取り組みの集大成であり、米海軍が通常長期間と多額の経費がかかるミサイル開発を回避して米海軍のミサイル防衛能力の向上を追求する。
2024.05.03
 18:11
Inside Defense SECNAV: DOD needs to 'relook' SM-3 Block IB termination after Iran strike, Pacific forecast <2406-050313>
 デル・トロ米海軍長官が、国防総省指導部は、最近の紅海でのミサイル防衛戦闘や先月のイランのイスラエルに対するミサイル攻撃、および太平洋での潜在的な紛争における同様の関与の可能性に照らして、SM-3 BlockIBの生産を終了する計画を再考する必要があると述べている。
 デル・トロ海軍長官は5月1日にSM-3 BlockIBの生産を終了し、$1.9Bを節減するという国防総省のFY25予算要求に織り込まれていたことを明らかにした。
2024.04.25
 09:00
Defense News Raytheon to develop two Standard Missile types with better targeting <2405-042506>
 米海軍はRaytheon社に$344Mの契約で、共通の誘導部を備えたSM-2 Block ⅢCUとSM-6 Block ⅠUの2種類のStanderd Missileを開発した。
 新型のSM-2 Block ⅢCUとSM-6 Block ⅠUミサイルは、新型の誘導部、目標検出装置、その他のソフトウェアと電子機器を共有している。 これらの共通性によりRaytheon社はアリゾナ州の同じ生産ラインで製造することができるようになった。
 Raytheon社はDefense Newsに、SM-2の受注がなくなったことからFY17に米国および海外に納入した後、SM-2の生産ラインを停止したと語ったが、海外需要が回復したためFY21の受注で生産が再開されていた。
 米豪加や日韓などからの今後の注文は、アクティブレーダーシーカーを初めて導入したこの新しいSM-2 Block ⅢCU型になる。
2024.04.04
 19:44
Newsweek

(Yahoo)

米海軍、ミサイル防衛で大きく前進 海上での弾道ミサイル迎撃は対北朝鮮にも威力 <2405-040411>
 米海軍が3月29日に、改良型SM-6の実射試験を実施し、海上でのBMDにこのシステムが威力を発揮することを確認した。 試験の成功は「海上防衛の画期的な前進」だと米軍のニュースサイト
特殊作戦部隊報告書(SOFREP)が報じた。
 SOFREPが4月3日に、試験が行われたのはRaytheon社製の改良型SM-6で「洋上試験で、標的となったMRBMの迎撃に成功」し、「意義深い里程標」を打ち立てたと報告した。
 SM-6は米軍が既に10年余り前から配備しているSAMだが、このミサイルは最近ソフトウェアが更新され、Raytheon社によれば、性能が大幅に向上した。
 今回の試験は、海外に駐留する米軍に対する脅威が中東だけではなく、西太平洋でも北朝鮮がBMの発射試験を繰り返し増大するなかで実施された。
 北朝鮮が4月2日に発射したBMは理論上、太平洋における米軍の重要な拠点である米領グアムを射程圏内に収めている。
2024.03.29
 13:47
Inside Defense U.S.-Australia demo interoperability, integration in major BMD test <2404-032906>
 米国とオーストラリアが3月29日に初めて共同で、米海軍とMDAがMRBMの迎撃を行う大規模なBMD試験に参加した。
 3月29日の迎撃試験でMDAは、ソフトウェアを改良したSM-6 Dual ⅡによるMRBM標的の迎撃に成功したと発表した。
2024.03.28 MDA HP MDA, Navy Conducts Successful Intercept with SM-6; Advances collaboration with Australia <2404-032817>
 米MDAと海軍が3月28日、Aegis Baseline 9を装備したFlight Ⅲ駆逐艦の初号艦でSPY-6レーダを装備したJack H. Lucasによる、ソフトウェアを更新した (
SWUP) SM-6 Dual Ⅱ弾でのMRBM標的の迎撃試験FTM-32を実施し、撃墜に成功した。 FTM-32はStellar Laelapsとも呼ばれる。
2024.01.19
 07:00
Defense News Lockheed to test Patriot and Aegis integration in live-fire test <2402-011908>
 Lockheed Martin社が今春、PAC-3 MSEをAegis Weapon Systemに統合する試験を実施する。 ただこの取り組みには実射試験は含まれていない
 PAC-3 MSEは高度な脅威や極超音速兵器に対する戦闘で実証された兵器であり、海軍の現有能力をを確実に補完するという。
 米MDAはPAC-3 MSEをAegis Ashoreに統合するために、早い段階で同社に少額の資金を提供していた。 ルーマニアとポーランドに配備されたAegis Ashoreは、まだ
FOCには達していない
2023.09.27
 17:03
Inside Defense DOD to break out SM-6 reporting of new hypersonic strike and defense missiles <2310-092715>
 米海軍が2018年に開発を開始しFY24に量産を開始する極超音速ミサイル迎撃用SM-6 Block ⅠBを従来のSM-6とは切り離した計画として予算や開発計画を立てようとしている。
2023.03.30 MDA HP MDA Test Successfully Intercepts Ballistic Missile Target <2304-033014>
 米MDAが海軍と共同で、ソフトウェアを改良したSM-6 Dual Ⅱの2発斉射によるMRBM標的の迎撃試験FTM-31 E1aに成功した。
 FTM-31 E1aは2021年5月に失敗したFTM-31 E1のやり直しである。
【 FTM-31 E1 関連記事:2106-052905 (MDA 2021.05.29)】
2023.02.07
 14:15
Inside Defense DOD exploring potential to arm Navy warships with Army guided-missile interceptors <2303-020706>
 米国防総省が、2022年にハワイで行った試験でPAC-3
MSE弾がAegisシステムと整合することが確認されたことから、PAC-3 MSEを艦載してMk 41 VLSから発射する検討を行っている。
2021.09 International Defence Review MDA uncertain on SM-6 Dual Ⅱ salvo test outcome <2110-090005>
 米MDAが7月24日にSM-6 Dual Ⅱ 2発SRBM標的2発を迎撃する試験FTM-33を行ったが、1発目の標的の撃墜には成功したものの、2発目の標的撃墜は成功したか否かが不明である。 この試験は5月29日に2発のSM-6 Dual ⅡMRBMを迎撃しようとした試験 FTM-31 Event 1の失敗に続いて行われた。
 SM-6 Dual ⅡはSea-Based Terminal防衛としてSRBM/MRBMを大気圏内で撃墜するようにSM-6 Block ⅠA弾のソフトを遠距離用に変えた迎撃弾である。
2021.07.24 MDA HP MDA test intercepts target <2108-072403>
 米MDAが7月24日にハワイ北方洋上で海軍と、Aegis Weapon Systemの迎撃試験FTM-33を実施した。 FTM-33の目標は2発のSRBM標的4発のSM-6 Dual Ⅱで迎撃するものであった。
 SM-6 Dual ⅡはSRBM及びMRBMを終末段階で迎撃するミサイルで、初期の分析で1発目の標的を撃墜したことが確認されたが、2発目の迎撃は確認できていない
 試験は駆逐艦DDG 114 Ralph Johnsonで行われた。 Aegis艦が行うSM-6 Dual Ⅱによる迎撃試験は3回目になる。
【註】
 SM-6による複数標的迎撃試験は5月にも実施されているが迎撃に成功していなかった。
【関連記事:2106-052905 (MDA HP 2021.05.29)】
2021.05.29 MDA HP MDA test does not intercept target <2106-052905>
 米MDAが5月29日に海軍と共同で、SM-6 Dual Ⅱの2発斉射によるMRBM標的迎撃試験Flight Test Aegis Weapon System 31 Event 1を実施したが、迎撃に成功しなかった
2021.05.19 Inside Defense MDA looks to validate beefed up SM-6 for improved protection of U.S. combat flotillas <2106-051907>
 米MDA長官のヒル海軍中将が5月12日のMcAleeseコンファレンスで、国防総省が空母打撃群 (
CSG) などに対するBM攻撃に対処するため、SM-6 Block ⅠB 2発によるMRBMを模した標的の迎撃試験を計画していると述べた。
2021.03 International Defence Review Raytheon receives long lead cotract for SM-2 Foreign Military Sale buy <2105-030004>
 Raytheon社が1月11日、日本、デンマーク、韓国、スペイン、台湾に
FMSで売却されるSM-2のシーカと誘導部を$8.5Mの長期調達で受注した。
 契約額の半分はRaytheon社で、残りはThales蘭社が生産に当たる。
2020.04.08 Jane's Defence Weekly MDA awards Raytheon milti-year deal to produce SM-3 Block ⅠB interceptors <2005-040810>
 Raytheon社が3月30日に、米MDAからSM-3 Block ⅠBのFY19~FY23の多年度契約を$2.1Bで受注したと発表した。
 MDAはFY21でSM-3 Block ⅠBに34発分として$401Mを要求している。 MDA当局者によるとBlock ⅠBを174発調達する計画で、最終納入は2026年になる。
2020.03.12 Inside Defense DOD eyes SM-6 for counter-hypersonic mission, test against glide-vehicle target in FY-23 <2004-031206>
 科学技術を担当するグリフィン米国防次官が、米国防総省がSM-6を超高速兵器の迎撃に使用する検討を行っていることを明らかにした。
 SM-6の高運動能力は既に確認されており、FY23に迎撃試験を計画している。
2020.01 International Defence Review NAVSEA to solicit for SM-6 Block ⅠB rocket motor developmenr <2002-010007>
 米海軍がSM-6のロケットモータを改良して射程延伸と速度の向上を目指したSM-6 Block ⅠBを開発している。
 SM-6 Block Ⅰは213年11月に
IOCとなったが、Block ⅠBではロケットモータの胴径を21吋に大型化し、操舵翼の形状や操舵装置を改良する。
【関連記事:1912-111904 (Jane 2019.11.19)】
2019.11.19 Jane's 360 NAVSEA to solicit for SM-6 Block IB rocket motor development <1912-111904>
 米海軍が、SM-6の胴径を21吋に拡張高速長射程化するSM-6 Block ⅠBの開発をFY23の
IOCを目指し、新型ロケットモータの開発を進めている。
【註】
 SM-2にAMRAAMのアクティブシーカを付加したSM-6の胴径はSM-2と同じ13.5吋であるが、SM-3同様に胴径をブースタと同じ21吋にして推力の増大を目指している。
2019.05 International Defence Review US Navy reveals plan for extended range SM-6 missiles <1906-050007>
 米海軍がSM-6の射程を伸ばすSM-6 Block ⅠBの計画を公表した。 現在装備しているSM-6はBlock ⅠでBlock ⅠAは新たな脅威に対処するため誘導部を改良している。
 これに対し射程延伸を図るBlock ⅠBは径を21吋に太くした新型ブースタを採用すると共に翼の形状を変更する。 FY20ではBlock ⅠBに$116.7Mを要求している。
2019.01.11 Aviation Week & ST Sea strike rebirth <1904-021102>
= 米軍の対艦攻撃能力拡大努力に関する2頁の記事 =
 ・AGM-158C LRASM
 ・SM-6
 ・NSM
 ・対艦 Tomahawk
2019.02 International Defence Review NAVSEA funds Raytheon for development of SM-2 Block ⅢC active upgrade <1903-020004>
 米海軍が2018年12月14日、Raytheon社にSM-2 Block ⅢC
EMDを$149.4Mで発注した。 契約は2022年10月に終了する。
 SM-2 Block ⅢCはSM-2 Block ⅢA/BにARH能力を持たせるもので、AIM-120C AMRAAMのシーカを搭載したSM-6 ERAMと同じシーカを使用し、アクティブ/セミアクティブの両用とする。
 SM-2 Block ⅢCの試験はFY20~FY21に行われ、2020年代中頃に装備化する計画である。
2018.07.18 Inside Defense Navy looking to dramatically increase range, speed of SM-6 with larger rocket motor <1808-071804>
 米国防総省が
SM-6のロケットモータを交換して、射程を画期的に延伸することを検討しており、1月17日 に現在13.5吋径であるロケットモータを21吋径のデュアルスラストモータに交換する計画を承認している。
【註】
 RIM-174 ERAM (SM-6) は胴径13.5吋の本体に胴径21吋の短いブースターがついているが、本体のロケットモータも21吋にするという ことはSM-3 Block ⅡAと同様に、全体が21吋径になると見られる。
2018.02.14 Inside Defense DOD seeking multiyear deals with Raytheon worth nearly $4 billion for Standard Missiles <1803-021407>
 米国防総省か議会に対し、SM-3 Block IBSM-65年間にわたり$4B で購入する多年度契約を認めるよう要求している。
2017.10.25 Jane's Defence Weekly USN destroyer shoots down missile during NATO drill <1712-102502>
 米海軍とMDAが10月15日にDDG 75 Donald CookからSM-3 Block ⅠBを発射してMRBM標的を撃墜し た。 Donald Cookは3年前に
EPAA(註:Phase 1)としてスペインのRotaに配置された駆逐艦4隻のうちの1隻である。
 この試験では同時に、スペイン海軍のフリゲート艦がASCM標的1発をESSMで、オランダ海軍のフリゲート艦がASCM標的2発をESSMで 撃墜している。
 更に米海軍のDDG 74 McFaulSM-6の発射を行い、Aegis BMD駆逐艦がSM-6の射撃もできること を実証した。
2017.08.29 MDA HP Aegis BMD System Intercepts Target Missile <1709-082908>
 米MDAと海軍が、SM-6による迎撃試験FT-27E2を実施し、
PMRFから発射されたMRBM標的の 迎撃に成功した。
【註】
 SM-2 Block ⅢにAMRAAMのシーカを取り付けたSM-6はOTH射撃が可能であると共に、SRBM攻撃に対する自艦防衛のような限定的BMD性 能も保有しているが、2016年12月にはMRBM標的の迎撃にも成功しており、今回の試験でMRBM標的の迎撃可能の確実性を示した意義は大きい。
2017.08 International Defence Review SM-2 production re-starts to meet international demand <1709-080005>
 Raytheon社が
FMS契約で輸出するためSM-2の生産を再開した。 生産されるのはSM-2 Block ⅢA/Bで契約額はFY17で$652.7Mにのぼる。
 このうち61%が日本向け、23%がオーストラリア向けで、残る7%がオランダ、6%が韓国向けである。
2017.08 International Defence Review SM-2 production re-starts to meet international demand <1709-080005>
 Raytheon社が
FMS契約で輸出するためSM-2の生産を再開した。 生産されるのはSM-2 Block ⅢA/Bで契約額はFY17で$652.7Mにのぼる。
 このうち61%が日本向け、23%がオーストラリア向けで、残る7%がオランダ、6%が韓国向けである。
2017.06 International Defence Review US performs SM-6 tests ahead of FOC milestone <1708-060008>
 米海軍が2017年末
FOCを目指して4月にSM-6 Block Ⅰの発射試験を4回実 施した。 試験はハワイ沖で、Aegis Baseline 9.C1を装備したDDG 53 John Paul Jonesにより行われた。
 SM-2 Block ⅣにAIM-120C-7 AMRAAMのアクティブシーカを搭載したSM-6は、NIFC-CA対空戦用OTHネ ットワークと組み合わせることでOTH対空射撃ができる。
2016.12.15 Defense Update Beefing up defense against Chinese 'Carrier Killers' <1701-121504>
 Aegis BMD Baseline 9.C1を装備した米海軍駆逐艦John Paul Jonesが14日、2発のSM-6 Dual 1による連射 でMRBM標的を撃墜した。
 SM-6 Dual 1は2015年7月にSRBM標的を迎撃しているが、今回の成功でDF-21のような射程2,000kmの
ASBMにも対処可能 であることが実証された。
2016.12.15 Stars & Stripes US Navy conducts missile tests off Hawaii <1701-121503>
 米海軍と
MDAが15日未明、SM-6のBMD試験を実施し、Kauai島のPMRFから発 射されたMEBM標的の迎撃に成功した。
 試験を行ったのは真珠湾を母港とする駆逐艦John Paul Jonesで、2発のSM-6 Dual 1連射で撃墜した。 SM-6 Dual 1は2015年7月にSRBM標的を弾着数秒前に撃墜している。
 この試験によりSM-6は、対空、対艦、対BMの能力を持つことが実証された。
2016.12.13 Inside Defense MDA readying SM-6 interceptor test against ballistic missile target <1701-121305>
 米
MDAがハワイ沖で早ければ14日にも、SM-6 2発の斉射 MRBM標的大気圏内で迎撃する試験FTM-27を実施する。
2016.09 International Defence Review USN plans active seeker refit for SM-2 <1610-090004>
 米海軍がSM-2を2030年代まで引き続き使用するための陳腐化緩和計画で、既存のSM-2にアクティ ブレーダシーカを取り付けようとしている。 このためFY11に閉鎖したSM-2の生産ラインを
FMS調達用に再開しようとしている。
 アクティブシーカとしてはSM-6のシーカかESSM Block 2に採用されるシーカが候補になっている。
【註】
 SM-6はSM-2 Block ⅢにAIM-120 AMRAAMのシーカを取り付けたもので、ESSM Block 2もセミアクティブ方式であったESSMのシーカをAMRAAMのシーカと換装したものの はずである。
2016.04 International Defence Review USN demonstrates SM-6 ASuW capability <1605-040006>
 米海軍が3月7日、
SM-6対艦(ASuW)性能確認試験FTR-31を実施したと発表した。 この試験でDDG 53 John Paul JonesのMk 41 VLSから発射されたSM-6が、退役したフリゲート艦を直撃した。
 FTR-31ではMk 7 AWSCECNIFC-CAを組み合わせたSM-6の OTH能力が確認された。
2016.03.09 Inside Defense Navy to deploy modified SM-6 with anti-ship capability this fall <1604-030911>
 米海軍が今秋にも対艦攻撃能力を持つ
SM-6配備を開始する。
【関連記事:1603-022303 (DN 2016.02.23)】
2016.02.23 Defense News Pacific Command chief urges new capabilities as tensions mount with China <1603-022303>
 米太平洋軍司令官のハリス海軍大将が23日に議会上院軍事委員会で、中国に立ち向かうためとして次世代対艦ミサイルの必要 性を訴えた。
 その上で、具体例として
SM-6の対艦型や、空中発射のLRASMを挙げた。
【関連記事:1603-020402 (ID 2016.02.04)】
2016.02.04 Inside Defense Carter reveals secret Navy project to give SM-6 offensive, anti-ship capability <1603-020402>
 カーター米国防長官が
SM-6 SAMの能力について、CMやBMから艦隊を防護するだけでなく、今ま で秘匿されていたが対艦能力もあることを明らかにした。
2015.09 International Defence Review SM-6 Dual Ⅰ demonstrates sea-based terminal and anti-air warfare capability <1510-090001>
 米
MDA と海軍が7月28日~8月1日に、新しいソフト Aegis Baseline 9.C1 (BMD 5.0) を使用 して SM-6 Dual Ⅰ による弾道弾迎撃試験を行い、SRBM 標的の迎撃に成功した。
 SM-6 は SM-2 Block Ⅳ の弾体に AIM-120C-7 AMRAAM の誘導装置を取りつけたミサイルであるが、射程は SM-2 Block ⅣA より長くなっている。
2015.08.12 Jane's Defence Weekly SM-6 intercepts first SRBM target <1509-081213>
 米
MDA と海軍が7月28日から8月1日にかけて DDG 53 John Paul Lones で行った試験で、初めて SM-6 による SRBM 標的の迎撃を行った。 SRBM 標的迎撃は、7月28日に SM-6 Dual Ⅰ、29日に SM-2 Block Ⅳ が行った。
 SM-6 Dual Ⅰ はまた、7月31日に AQM-37C、8月1日に空中発射の BQM-74E と、それぞれ CM を模した標的の迎撃も行った。
2015.08.03 MDA HP Aegis Ballistic Missile Defense System Completes Successful Series of Intercept Flight Test Events <1509-080302>
 米
MDA、太平洋軍、海軍が7月28日~8月1日に、Aegis Baseline 9.C1 (BMD 5.0) を装備した DDG 53 John Paul Jones で、SM-6 Dual 1 及び SM-2 Block Ⅳ による SRBM 及び CM の迎撃試験 MMW Event 1~4 を実施し成功した。
┏━━━━┳━━━┳━━━━━━━┳━━━━━━┓
┃    ┃実施日┃ 使 用 弾 ┃ 標 的 機 ┃
┣━━━━╋━━━╋━━━━━━━╋━━━━━━┫
┃Event 1 ┃ 7/28 ┃SM-6 Dual 1  ┃  SRBM  ┃
┃Event 2 ┃ 7/29 ┃SM-2 Block Ⅳ ┃  SRBM  ┃
┃Event 3 ┃ 7/31 ┃SM-6 Dual 1  ┃CM (AQM-37C)┃
┃Event 4 ┃ 8/ 1 ┃SM-6 Dual 1  ┃CM (BQM-74E)┃
┗━━━━┻━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━┛
2015.07.30 Inside Defense MDA, Navy now testing SM-6 against ballistic missiles in terminal phase <1508-073004>
 米
MDA と海軍が今週、SM-6 による弾道弾の終末段階迎撃能力を評価する試験を行う。
【註】
 SM-6 は SM-2 Block Ⅳ に AMRAAM のシーカを取り付け ARH 誘導方式にした SAM で、米海軍は既に本格装備を開始している。
【関連記事:1507-060007 (IDR 20415.06)】
 米海軍の BMD 構想は当初、SM-3 を用いた広域 BMD (NTW) と、SM-2 Block Ⅳ に IR シーカを取り付けた SM-2 Block ⅣA による要域 BMD (NAMD) で開始されたが、NAMD は性能が不十分であることと、コストの上昇を理由に2001年に中止になっていた。
 SM-3 には SM-2 Block ⅣA に準じた役割も期待されていた。
【関連記事: (DefenseLink 2001.12.14)
2015.06 International Defence Review SM-6 enters full-rate production <1507-060007>
 Raytheon社が
SM-6本格量産品の納入を開始した。 SM-6 は既に180発が発注されており、2013年12月から納入 されている。
 SM-6 はコストや開発時程の問題から開発が中止された SM-5 ERAM に代わって開発されたミサイルで、 SM-6 Block Ⅰ は SM-2 Block Ⅳ の弾体に AIM-120C-7 AMRAAM のシーカを搭載している。
2014.08 International Defense Review USN fires four SM-6 shots in a single week <1410-080007>
 米海軍の DDG 53 John Paul Jones が7月上旬の1週間に4回
SM-6発射試験を 行った。 そのうちの3回は E-2D や JLENS の捕捉した情報で射撃を行う NIFC-CAS 方式で行われた。
 John Paul Jones は Aegis Baseline 9(公式には Advanced Capability Build 12)を装備しており、CEC を 経由して目標情報を得て射撃した。
 この試験の翌週に Raytheon社は SM-6 93発を受注した。 同社は6月末までに110発を納入しており、現在 LRIP-4 で受注した89発を生産しているほか、FRP でも既に183発 を受注している。
2014.07.16 Jane's Defence Weekly USN's SM-6 and over-the-horizon fire control score intercepts at sea <1408-071614>
 米海軍が
SM-6観目線外射撃試験を実施した。 観目線外射撃では200nm遠方の目標を、 E-2D などの取得した諸元を NIFC-CA を介して受け取り射撃するもので、試験では BQM-74 CM 標的を最大射程で撃墜した。
2014.01 International Defencd Review Standard Missile 6 achieves IOC <1402-010014>
 米海軍の DDG-100 Kidd が11月下旬に
SM-6 を搭載し、SM-6 が IOC になった。 SM-6 は2011年3月に 最初の量産弾が海軍へ納入されたが、その後行われた IOT&E が不合格であったため、2012年6月に計画は中断されていた。
 SM-6 はアクティブ誘導であるため観目線外の射撃が可能で、射程は200nmに達する。 現在は 3M54 (SS-N-27) 超音速 CM を含む各種航空機と CM に対処するが、今後は TBM にも対処 できるように改良される。
2013.10 Jane's Missiles & Rockets Chancellorsville engages over-the-horizon targets <1311-100009>
 Lockheed Martin社が8月22日、CG-62 ChancellorsvilleCEC を用いた SM-6 の観目線外射撃を始めて実 施し、CM を模した2機の BQM-742発の SM-6 で撃墜したと発表した。
 SM-2 に AMRAAM の誘導装置を付けた SM-6 は、5月に FRP が承認され、既に50発以上 が納入されている。
2013.06.12 Yahoo 韓国聯合ニュース記事

「韓国軍が艦対空ミサイル導入へ 対北迎撃態勢強化」

<1307-061202>
 韓国政府筋が12日、年内に策定する韓国独自のミサイル防衛 KAMD 計画には、 SM-6 を導入し、海上迎撃体系を構築する内容も含まれることを明らかにした。 SM-6 は射程が320~400kmで、2016年 頃に導入して Aegis艦に搭載する。
 KAMD 計画では、来年に PAC-2 を追加配備するとともに、2016年に PAC-3 を購入し、更に中距離 SAM 長距離 SAM をそれぞれ2020年と2022年までに開発することも盛り込まれる。
【 KMSAM 関連記事:1203-020021 (JMR 2012.02)】
2012.12 Jane's Missiles & Rockets USN, Raytheon clarify SM-2 availability <1301-120022>
 米海軍はFY12で SM-2 の調達を終了し、今後は SM-6 を調達する計画であるが、Raytheon社は同盟国の支援など を理由に SM-2 の生産再開を要求している。
 SM-2 は台湾、デンマーク、トルコ、ブラジル、サウジ、カナダなどの多くの国が整備を進めており、米海軍も2030~2035年まで装備する計画 である。 また米海軍と Raytheon社は2020年に SM-1 の支援を打ち切ることから、SM-1 を装備する国に対し SM-2 への換装 を勧めており、豪海軍がこの計画に乗っている。
2012.11 International Defence Review NIFC-CA test uses JLEMS <1212-110003>
 米海軍と陸軍が9月に、JLENS を用いた >SM-6 の発射試験を WSMR で行い 、CM 標的の撃墜に成功した。
 試験は観目線外交戦を可能にする NIFC-CA 防空ネットワークを介して行われた。
2012.08 Jane's Missiles & Rockets USN plans more testing for SM-6 <1209-080018>
 米海軍は SM-6 ERAM を2012年に IOC にする計画であったが、2011年7月に行われた IOT&E結果が悪かったため IOC を2013年3月に延期し、FRP 移行も2013年3月にしており、このための補足試験の計画が策定された。
 SM-6 は SM-2 Block Ⅳ に AMRAAM のシーカを搭載したもので、E-2D 搭載 AN/APY-9 の取得した情報を CEC 経由 で受け、LOS 外射撃を可能にすることで長射程化が図られている。 
2012.03 Jane's Missiles & Rockets US DOT&E report questions navy's Standard Missile-6 maturity after flight-test failures <1205-030012>
 1月9日に発簡された米国防総省の運用試験評価 (OT&E) 室のFY11報告書によると、2011年7月に行われた SM-6 ERAMIOT&E では12発の発射が行われ、5発が失敗に終わっ た。 失敗した5発のうち2発は信管の不具合で、2発は飛行制御機器の故障、1発は航法装置の不具合であった。
 SM-6 は SM-2 Block Ⅳ の機体に AIM-120 AMRAAM のシーカを取り付け、射程を100哩以上に延伸したしたもので、Raytheon社は既に LRIP として159発を生産し、最初の量産弾が2011年4月に納入されているが、開発の遅れから FRP 入りは1年遅れている。
2012.01.04 Jane's Defence Weekly SM-6 missile extends air defence coverage beyond the horizon <1203-010409>
 1995年に Johnes Hopkins大学が AEW 機を使って目標の捕捉追随、要すれば照射を行って、その情報を CEC データリンクを用いて Aegis 艦に伝送して OTH 射撃をする提案を行った。 こ れにより SM-2 Block Ⅳ に AIM-120 AMRAAM のシーカを取り付けた SM-6 ERAM が誕生した。 SM-6 はアクティ ブホーミングであるが、セミアクティブの機能も残している。
 SM-6 の地上試験は WSMR で行われ2010年1月に完了したが、次いでハワイの PMRF で行われた試験では5発 のうち、標的機の不具合を含め4発が失敗に終わった。 不具合を修正した後2011年初めに再試験が行われた。
 OT&E は2011年中頃に行われ、2012年の IOC が予定されている。 Raytheon社は三 次にわたる LRIP159発を受注しており、最初の量産弾は2011年4月に納入されている。
2011.06.15 Jane's Defence Weekly Busy June for Raytheon's Standard Missile family <1109-061502>
 SDACSTDACS に替えた SM-3 Block ⅠB は、6月に納入され、 夏の終わりに発射試験が開始される。 艦載配備は2015年以前になる。 一方、陸上発射型の試験施設は Kauai 島の PMRF に建設中で、2014年初めに試験が開始され、2015年に PAA 配備される。
 SM-3 Block ⅡA は6ヶ月以内に事前設計審査 (PDR) を完了し、2018年に最初の発射試験 が行われる。
 また AMRAAM のシーカを大きくしたシーカを搭載する SM-6 の発射試験が6月23日に行われる。
2010.09 Jane's Missiles & Rockets USN orders SM-6 missile into low-rate production <1010-090031>
 米海軍が Raytheon社に、SM-6LRIP を発注した。 納入は2011年初頭に 開始される。
 SM-6 は現在 development test 中で、FY11に operational test に移行し、2011年3月に IOC の予定になってい る。
2010.09 International Defence Review SM-3 readies fpr development hike <1010-090007>
 Raytheon社は SM-3 と SM-6 用の工場を年内に起工し、量産体制を整えようとしている。
SM-3 Block ⅠA
 量産は継続しているものの、FY10とFY11で受注が落ち込んでおり、FY12での受注増に期待している。
SM-3 Block ⅠB
 KV に採用された可変推力型位置姿勢制御装置 (TDACS) の地上 試験が年内に開始される。
SM-3 Block ⅡA
 21吋ロケットモータの地上燃焼試験は既に日米で行われており、2014年に発射試験2018年配備を目指し開発が進められている。
SM-6
 SM-6 は現在 LRIP が行われており、2011年にも艦隊への配備が開始される。
2010.07 Jane's Missiles & Rockets SM-6 begins sea trials <1010-070017>
 2011年 IOC を目指す SM-6洋上試験は5月中に開始 される計画である。
 Raytheon社は5月4日、100発目の SM-3 を納入したと発表した。
2010.03.31 Jane's Defence Weekly Lockheed Martin seeks MSE integration <1005-033101>
 Lockheed Martin社が PAC-3 MSE弾の Aegis艦への装備及び空中発射を提案している。
 これについて米空軍は MDA と協議を行っているが、具体的な検証要領についてはまだ決定していない。
2010.03 Jane's Missiles & Rockets SM-6 cleared for first firing at sea after fourth successful GTV launch <1004-030003>
 SM-6 の4回目の発射試験が WSMR で行われ成功した。 次の試験は洋上で行わ れる。
 SM-6 は昨年 LRIP が開始されている。