2010.07 | Jane's Missiles & Rockets | US Army cancels NLOS-LS 'smart' missile | <1010-070015> 米国防総省は陸軍から提案されていた NLOS-LS の計画中止を承認した。 NLOS-LS は陸軍の試験で 2発が命中したものの4発が失敗に終わり、その後の見直しで計画中止を決めた。 この見直しでは Excalibur 誘導155mm砲弾と、APMI 誘導迫撃砲弾の計画縮小も決まった。 |
2010.06.23 | Jane's Defence Weekly | US Army looks to fill NLOS-LS gap | <1008-062608> 米陸軍が計画中止になった NLOS-LS に代わる火力システムを検討しており、M777 牽引155mm 砲が候補に挙がっている。 M777 は軽合金製で重量が4,200kg以下であるのに、Excalibur弾を使用すれば40kmの 射程が得られる。 |
【註】 Wikipedia によると M777 は2005年に装備が開始された155mm 39口径砲で、主要 性能は以下の通りである。 ・発射速度: 2発/分・・・・通常 5発/分・・・・最大 ・最大射程: 24km ・・・・・・M109通常弾 30km ・・・・・・ERFB ベースブリード弾 40km ・・・・・・Excalibur弾 |
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2010.06.09 | Jane's Defence Weekly | US seeks replacement LCS missile system | <1007-060905> 米海軍は、陸軍が NLOS-LS の開発中止の方向であるのを受け、これに代えて LCS に搭載するミサイルの検討を開始した。 |
2010.05.26 | Jane's Defence Weekly | US defence bill sparls row over funding for second JSF engine | <1007-052608> 米議会下院軍事委員会が5月19日、FY11国防予算権限法の下院案を承認した。 この中には F-35 用 代替エンジンである GE/Rolls Royce F136 の開発予算も含まれており、今後国防総省との攻防が予想される。 この他に陸軍の要求していた戦闘車両 (GCV) 開発予算$934Mを FCS計画の焼き直しとて認めなかったほか、FCS に代わる次世代装備である E-IBCT は$626.7M削減され$1.4Bになった。 この中で NLOS-LS の$152.7M もカットされた。 |
2010.05.12 | Jane's Defence Weekly | Raytheon offers selection of PAM variants to US Army | <1006-051209> 米陸軍が LNOS-LS PAM の開発中止を提唱しているのに対し、Raytheon社が試験失敗の原因となったソフト の不具合改修を進めると共に、単価を切り下げる$100,000~$150,000の各種弾を提案している。 ・$150,000弾: 要求を完全に満たす三モードシーカ弾 ・$130,000弾: ミリ波シーカを外した安価弾 ・$100,000弾: シーカを持たない GPS 誘導弾 |
2010.05.05 | Jane's Defence Weekly | US Army urges NLOS-LS cancellation | <1006-050511> 米陸軍が2月に実施した NLOS-LS PAM の LUT 試験で4発中2 発しか命中しなかったことや、価格が高騰したことなどから、陸軍は国防総省に対し計画の中止を提案している。 NLOS-LS は重要な統合計画であることから、国防総省は慎重に検討している。 NLOS-LS には既に$1.2Bが支出され、FY11の量産開始までに更に$431Mかかると見積もられている。 |
2010.05.05 | Jane's Defence Weekly | US modernisation plan emphasises affordability | <1006-050510> 米陸軍が4月28日、'2010 Modernization Strtegy' を発表した。 これについて陸軍参謀副長ば29日、NLOS-LS の計画中止を国防総省に提言 したことを明らかにした。 また MEADS に代えて Patriot の改良を行うことはないと明言した。 |
2010.03.17 | Jane's Defence Weekly | Raytheon pushes to cut cost of PAM programme | <1005-031707> 米陸軍が NLOS-LS PAM について、高価格と試験失敗から 再検討を行っている。 場合によっては計画の再構築又は中止もあり得る。 2月に行われた LUT の飛行試験では2発が命中したものの4発は失敗であった。 SDD では17発中12発が命中した。 価格は、最近陸軍が9個旅団用として1,807発調達した際の単価は$480,000で、3月5日に Raytheon社が提出した12年間に9,942発を調達するとし た場合の見積単価は$198,000であった。 |
2010.02 | Jane's Missiles & Rockets | NLOS-LS team tests warhead-armed missile | <1003-020003> 実弾頭を搭載した PAM の発射試験が12月1日に行われ、標的となった38km離隔した BM-21 ロケット弾発射機破壊した。 NLOS-LS は C&C セルから送られてくる目標情報で発射し、PAM は飛行間に C&C セルからの情報で 目標諸元を更新する。 更に弾着間際にはシーカの画像情報をデータリンク経由で送信し、野戦砲兵戦 術情報システム (AFATDS) で画像を見ることができる。 |
2009.12.09 | Jane's Defence Weekly | NLOS-LS achieves success in live-fire warhead trial | <1002-120905> Lockheed Martin社と Raytheon社の共同企業体である Netfires が12月1日、11月に WSMR で実弾頭を搭載した NLOS-LS PAM の発射試験が行われ、標的となった38km離れた BM-21 発射機の破壊 に成功したと発表した。 PAM はネットワーク化されており、シーカの画像を野戦砲兵戦術情報システム (AFATDS ) に表示することができる。 |
2009.11 | International Defence Review | NLOS-LS on the verge: the US Army7s missile-in-a-box prepqres for service | <0912-110037> NLOS-T に搭載するものとしては除染剤、EMP 弾、戦場監視装置、ARM、対砲迫弾などが考え られている。 |
2009.11 | Jane's Missiles & Rockets | US Army conducts limited user trials with NLOS-LS | <0912-110023> 米陸軍の E-IBCT が WSMR で NLOS-LS の LUT を行っている。 E-IBCT は BCTM という名でも知られている第1機甲師団の第5旅団で、6月23日に中止が決まった FCS の 'Spin Out 1' の実員評価を行っている。 Sin Out 1 には NLOS-LS のほか、戦術用及び市街地用残置型センサ (T-UGS/U-UGS)、Class 1 Block 0 UAV 、SUGV Block 1、及びネットワーク統合キット (NIK) が含まれている。 |
2009.05 | International Defence Review | US Army eyes new NLOS-LS roles | <0907-050036> 米陸軍が NLOS-LS で使用する新弾の検討を行っている。 検討されている中には ・UAV 対処の対空弾 ・C-RAM 弾 ・プロペラ推進で ARM や EMP 弾を散布するディスペンサ弾 (NLOS-T) ・垂直発射 Hellfire などがある。 図は3月6日に行われた PAM の GTV-8 の模様で、PAM は FMTV トラックに搭載された CLU から発射された。 |
2007.12 | Jane's Missile & Rockets | NetFires supplies NLOS-LS launchers to US Army | <0802-120007> Raytheon社と Lockheed Martin社の合弁会社である Netfires LLC社が、NLOS-LS の CLU 2基を、Fort Bliss に所在する AFTF (Army Evaluation Task Force) に納入した。 |
2007.10.24 | Jane's Defence Weekly | US task force receives NLOS-LS | <0722-102403> NLOS-LS が Bort Bliss 駐屯の AETF (Army Evaluation Task Force) に配備された。 AETF は1月に最初の集合訓練を開始する。 AETF は Abrams MBT、Bradley IFV、Humvee などの車両に搭載する 'B-Kit' 通信装置を含む FCS 'Spin Out 1' を年内に取得 する。 試験結果が良ければ NLOS-LS は最初に実働部隊に配備される FCS 装備になる。 |
2007.01.15 | Inside the Army | FCS Unmanned Ground Vehicles under review; ARV on chopping block | <0705-011501> 米陸軍は FCS に装備する UGV の削減を検討している。 計画では三種類の MULE (Multifunction Utility/Logistics and Equipment) 及び二種類 の ARV の開発を予定しているが、このうち MULEーTransport の装備数を削減し、ARV は一機種を削減する方向で検討が行われている。 当局は FCS に装備する UAV も四機種から二機種に削減する方針であり、中隊規模の Class Ⅱ 及び大隊規 模の Class Ⅲ が対象となっている。 また NLOS-LS の装備数についても削減 する方針とみられる。 |
2006.11 | Jane's Missiles & Rockets | US Navy orders NLOS-LS for Littoral Combat Ships | <0624-110012> 米海軍が$54.8Mで、LCS 搭載型 NLOS-LS の SDD を NetFires LLC に発注した。 艦載型 NLOS-LS は当面 PAM を発射する。 PAM は30,000発以上の生産が見込まれ、 Raytheon社は10月にも PAM の組立を開始する。 50隻以上建造する予定の LCS は、一番艦となる LCS-1 Freedom が9月24日に進水した。 Freedom は排水量3,000t、全長115m、速力40ktで、2007年に就役する。 艦載型 NLOS-LS は二番艦となる Independence に搭載される。 LCS はモジュラ化された装備を任務に応じて搭載し、2個クルーの乗組員と、3個クルーの装備操作員が連携して運用される。 |
2006.09.04 | Inside the Army | Navy teams with Army to add NLOS-LS capability to Littoral Combat Ships | <0620-090407> NetFires LLC社は米海軍が開発中の LCS に NLOS-LS を搭載する SDD を$55Mで受注した。 期間は2010年度末までで、海軍は対水上戦仕様の LCS に4基の LCU と60発の PAM を搭載する計画である。 |
2006.06.28 | Jane's Defence Weekly | US Army expects first components of FCS in 2008 | <0614-062805> 完全 FCS 化旅団の編成は2015年以降になるが、米陸軍は FCS 技術を 'spin out' として逐次採用する方針で、最初の spin out は2008年末までに実施する計画である。 spin out 1 に は NLOS-LS、UGS (Unattended Ground Sensor)、Smart Mine (Intelligent Munitions System) な どが含まれる。 FCS の中で斬新なのが Raytheon社が開発中の APS (Active Protection System) で、車両に向かってくるロ ケット弾や ATM を撃破する。 プロトタイプの試験は開始されており、2006年後半には実弾頭に対する試験が 予定されている。 |
2006.05 | Jane's Missiles & Rockets | NLOS-LS moves into critical design phase | <0611-050011> ・LAM 2005年11月に初の飛行試験が行われた。 2006年の3月~6月に合わせて3回の試験が計画されているが、その後は予 算措置が講じられていない。 ・PAM 2005年9月に事前設計審査 (PDR: Preliminary Design Review) が行われ、最終設計審査 (CDR: Critical Design Review) の 予備審査に向けた飛行試験が2006年11月に計画されている。 ・CLU 2005年末に PDR が行われ、今年末には CDR が予定されている。 |
2006.02 | Jane's Missiles & Rockets | USN considers NLOS-LS for Littoral Combat Ship | <0605-020009> 米海軍は NLOS-LS を LCS に装備する検討を進めている。 海軍 は特に PAM に関心を持っている。 PAM は射程が 40kmでありながら小型で高精度、致死範囲が3~5mと局限される。 LCS には15発搭載の NLOS-LS 発射機4基が搭載される。 |
2006.01.09 | Inside the Army | NLOS-LS's container launch unit completes preliminary design review | <0604-010902> 米陸軍が開発中の NLOS-LS CLU の事前設計審査が12月13日~15日に行われ、問題なく終了し た。 CDR は12月に予定され、陸軍は2007年10月に評価試験を計画している。 陸軍は CLU に PAM または LAM を搭載するが、海軍が検討中の LCS 搭載型では PAM のみを装備する計画で 、Surface Warefare Mission Module として1隻に4基の CLU を装備する。 |
2005.12.01 | Inside the Pentagon | Navy plans to equip Littoral fleet with Army's NLOS-LS | <0603-120104> 米海軍は LCS に陸軍の NLOS-LS を搭載する計画を明らかにした 。 海軍は陸軍が FCS に装備する NLOS-LS 開発に参加しているが、艦艇装備に必要な MoA の締結に向け検討を進めており、共通システム の導入により長期的な価格低減が図れるとしている。 |
2005.10 | Jane's Missiles & Rockets | Modification cut cost of LAM production | <0521-100025> Lockheed Martin社が、 LAM の機体断面を四角形に変更し、SDD に おける組立時間を21.4時間から1.6時間に短縮した。 この結果 LADAR (Laser Radar) の価格を22%低減することに成功した。 SDD では開発に続いて限定生産が行われ、FRP は2020年まで続けられ る。 LAM は全長157cm、重量53kgで、双方向データリンクを搭載して70kmの範囲を30分間遊弋索敵する。 |
2005.09.05 | Inside the Army | Seeker cost for Army's Loitering Attack Munition reduced by 50 percent | <0521-090502> Lockheed Martin社は、米陸軍の LAM に用いるシーカの価格を、$65,000から$32,000に約 50%削減することを明らかにした。 これは、新たに開発した E-LADAR (Enhanced Laser Detection and Ranging) シーカの低価格化によるもの で、最終的には$25,000までの削減をめざす。 E-LADAR は、目標を正確に見分けることができる。 NLOS-LS の構成品である LAM は昨年 SDD 開発項目から除外され、S&T 開発段階に戻されているが、シーカの 低価格化と共に、同社はミサイル組み立て時間を当初の21.4時間から1.6時間に短縮できるとしている。 |
2005.09 | Jane's Missiles & Rockets | NLOS-LS LAM engage uses automotive parts | <0518-090008> NLOS-LS から発射される LAM のエンジンに TDI社製が 選定された。 TDI社製エンジンはコンプレッサ及びタービンに、自動車用ターボチャージャーの部品を使用し て、価格抑制と組立の容易性を実現している。 この結果エンジン組立は15分で可能になり、Lockheed Martin社によると、 同級のエンジンの数分の一の価格である。 TDI社は今までに LOCAAS や SMACM (Surveilling Miniature Attack Cruise Missile) のエンジン を手がけた実績を持つ。 |
2005.08.29 | Defense News | New Missle warhead tested | <0521-082905> 米陸軍は FCS 構成品である NLOS-LS の LAM 用侵徹弾頭 MEFP (Multiple Explosively Formed Penetrator) の性能確認試験を4回実施した。 陸軍は今秋、更に8回の MEFP 性能確認及び安全性確認のためのスクリーニング試験を計画している。 LAM は全長5ft、重量117-lbで地上設置のキャニスターから発射され、射程は約70km、30分の遊弋により索敵攻撃を行うと共に、標的位 置を他の兵器に伝達することができる。 |
2005.06.13 | Inside the Army | Army to conduct tests on future seeker for Loitering Attack Missile | <0515-061304> 米陸軍は今週から NLOS-LS 用ミサイル LAM に搭載する E-LADAR (Enhanced Laser Detection and Ranging) シーカの地上試験を開始し、引き続き UH-1 による CFT を予定している。 E-LADAR は Lockheed Martin社が開発中の三次元画像シーカで、広範囲に標的を自動的に探知識別追随するこ とができるため、LAM 以外の誘導砲弾、CM、UAV 及び有人機への適用が期待されている。 |
2005.05.18 | Jane's Defence Weekly | Raytheon's JCM substitute proposa riles partner Lockheed | <0511-051804> JCM が計画中止になったのをうけ Raytheon社がその代替として、 NLOS-LS を構成する PAM の派生型である PAASM (Precision Attack ASM) を提案した。 PAASM は PAM と60%が同じで、JCM が三モードシーカを搭載するのに対して PAM は 二モードであるが、ミリ波シーカを追加して三モードにできるとしている。 また翼も追加される。 これに対して NLOS-LS を共同で開発している Lockheed Martin社が、これは共同開発の契約に違反すると反 発している。 |
2005.05 | Jane's Missiles & Rockets | US Army conducts precision munitions study | <0511-050012> 米陸軍 TRADOC が2005年10月終了を目指して2004年中頃から PMMA (Precision Munitions Mix Analysis) の検 討を進めている。 PMMA は FCS における NLOS 火力に位置付けられるもので、現在は Excalibur 155mm 誘導砲弾及び NLOS-LS がその役割を担 おうとしている。 この検討結果は 2005QDR に反映される。 |
2005.05 | Jane's Missiles & Rockets | US considers its post-JCM optionss | <0511-050007> JCM の開発中止により、開発費及び初期生産分2,134発の予算$2.3Bが浮くことになった。 JCM は合わせ て54,000発の生産が見込まれていた。 担当する Lockheed Martin社の工場が所在する地区選出の下院議員が、JCM は開発費は超過していないし、開発スケジュールも予定通り 進んでいるとして中止撤回を要求したが、国防総省は上院軍事委員会の小委員会で、開発に少なくとも6年を要し 、コストも20~40%の超過が見込まれると証言した。 この証言の中で JCM の後継としては現在生産中の Hellfire、AGM-65 Maveric の性能向上改修、SDB Increment Ⅱ を挙げた。 特に SDB については、JCM の能力殆どを満足するとした。 ただ陸軍は JCM の技術要素のは PAM と共通であるとして、JCM 事業費の殆 どを PAM に回したい考えである。 |
2005.04.25 | Inside the Army | Radio,network issues prompt development of FCS contingency plans | <0514-042502> 米陸軍 FCS 開発当局は、FY-08に装備化を予定する FCS Spiral 1 に採用を予 定していた JTRS Cluster 5 の開発が間に合わない公算が大きいため代替え手段の検討を開始 した。 結果として、FY-09から LRIP を予定する NLOS-LS のネットワークについては当初の能力が限定 されることとなる。 |
2005.02.23 | Jane's Defence Weekly | UK to invest in loitering weapon | <0506-022305> 英国防省が SD社に、LCLC (Low Cost Loitering Carrier) の技術検討を$3.7Mで発注した。 この段階では LCLC の射程、滞空時間、搭載物などが検討される。 LCLC は英陸軍の IFPA (Indirect Fire Precision Attack) 計画の一翼をなすもので、基本 的には弾頭を搭載するものの、偵察、通信中継などの各種用途が考えられている。 射程は数百マイル になると見られる。 英国はまた NLOS-LS を長期的に見た IFPA の構成品として検討しており、米側から説明を受けて いる。 |
2004.12 | Jane's Missiles & Rockets | NLOS-LS long-range missile to be delayed | <0503-120007> 最近行われた AUSA の年次総会で、米陸軍の FCS 計画責任者が、FCS 計画全般の見直しの結果 NLOS-LS の開発は促進するが LAM の開発は延期し、SDD の経費から除 外されるすることを明らかにした。 逆に PAM と CLU の開発は、2010年装備化予定を2008年に繰り上げ る。 LAM は LADAR シーカとターボジェットエンジンを装備する、胴径60in、発射重量120-lb、滞空能力30分、飛 翔距離70kmの遊弋索敵型のミサイルである。 |
2004.11.24 | Jane's Defence Weekly | US Army hastens development of missile for FCS | <0423-112408> 米陸軍は NLOS-LS とそれに関連する PAM 及び CLU の開発を FCS Spiral 1 に間に合わせようと促進している。 NLOS-LS の装備化は当初計画より18ヶ月早 められることになる。 今年3月に PAM、LAM、CLU の SDD 契約が $1.1Bで Lockheed Martin社及び Raytheon社となされたが、経費上の問題から LAM の開発は 今回の SDD から外され、2007~2008年の FCS Spiral 2 に先送りされた。 ・PAM 54.43kgの固定/移動目標に対する直撃式ミサイルで、40kmの射程を持つ。 シーカは非冷却 IR/SAL の複合 でマルチモード弾頭を搭載する。 ・LAM LAM は PAM と同程度の重量で micro-turbojet で推進する。 策敵しながら30分間、70kmを飛行する。 ・CLU 15発を搭載した総重量は1,430kgで、HMMWV の後部荷台に搭載できる。 自己位置評定ができ、各種センサから送られる情報で射撃を 行う。 |
2004.07.26 | Inside the Army | FCS reorganization leaves fate of Loitering Missile in question | <0418-072602> FCS 計画の再検討で、陸軍は NLOS-LS の装備化を2009年に予定し ているが、システム構成品の一つである Lockheed Martin社が開発中の LAM は 計画から除外されている。 計画では2009年に実験段階の UA (Unit of Action) に NLOS-LS と Raytheon社が開発中の PAM を装備する予定となっているが、LAM は技術的な確証性に乏しいとして削除されている。 陸軍は5月の時点で LAM の中止を検討していた。 |
2004.07.14 | Jane's Defence Weekly | US Navy seeks to accelerate NLOS-LS project | <0414-071409> 米海軍が陸軍に対し、NLOS-LS の開発を促進し、2年程度短縮すること を求めている。 陸軍も装備化時期を早める検討を行っている。 開発促進の対象となっているのは PAM だけである。 当初計画で陸軍は2010年の FCS 装備化に合わせて NLOS-LS を装備する予定であったが、海軍は2008年 に LCS を就役させる計画である。 海軍の PAM は指令装置が CIC に結ばれること以外、 陸軍と全く同じ物である。 但し、初期の PAM の FCS のネットワークに加入する部分は未装着となる。 陸軍は PAM を JCM や GMLRS とネットワーク化して運用する計画である。 |
2004.07 | International Defense Review | New propulsion for NLOS-LAM | <0413-070010> 米陸軍は、NLOS-LS LAM に使用する高効率で安価なタービンエンジン の RfP を発簡した。 このエンジンは30~50-lbの推力で、現在考えられているロケットモータに取って代わることになる。 |
2004.06.21 | Inside the Army | House lawmakers propose to terminate FCS NLOS-Launch System | <0414-062105> 米下院の予算委員会は先週、陸軍が FCS の主要な機能と位置付けている NLOS-LS の開発を、他の開発計画と機能性能的に重複するとしてFY-05以降中止することを勧告した。 同委員会は NLOS-LS の構成品である LAM は小型 UCAV と、PAM は GMLRS と要求 する機能性能がほとんど同一であるとしている。 陸軍は5月にFY-06~FY-11の開発変更を検討していることを明らかにし、LAM 開発の終了と PAM 開発時程の遅延をあげていた。 FY-05 の NLOS-LS の研究開発には$76Mを要求している。 |
2004.05.10 | Inside the Army | Army considering cuts to FCS Non-Line-of-Sight Launch System | <0412-051001> 米陸軍は、FY06~FY11の調達5ヶ年計画の策定作業を進めているが、この中で FCS 構成システムの NLOS-LS 計画の削 除を検討している。 NLOS-LS は PAM と LAM の2種類のミサイルからなり、現在の計画ではSDDに$1.1Bを充当している。 陸軍は現在、LAMの 開発を中止し、PAM の装備化を遅らせる方向で検討を行っている模様だが、軍当局は言明を避けている。 開発の見直しには新しい陸軍参謀長の強い意向が働いているとみられている。 |
2004.05 | Jane's Missiles & Rockets | NetFires launched as NLOS-LS | <0414-050010> 米陸軍は3月19日に NLOS-LS(旧呼称 NetFires)の6年かに及ぶ SDD 契 約を、$1.1Bで NetFires LLC (Limited Liability Corporation) と行った。 NetFires LLC は、Raytheon社と Lockheed Martin社による'仮想会社'である。 IOC は2010年に予定されている。 NLOS-LS は以下のミサイルを発射する。 ・LAM Lockheed Martin社が開発する'使い捨て方式の滞空型ハンターキラーミサイル'で、全長1.524mm、発射重量54kg、シーカには LADAR を 使用する。 LADAR シーカは目標を三次元でデータ化し、自動目標認識 (ATR: Autonomous Target Recognition) 装置で目 標を捕捉する。 LADAR と ATR の組み合わせ技術は、同社が LOCAAS で実用化している。 ・PAM Raytheon社が担当する安価精密誘導ミサイルで、胴径178mm、発射重量52.65kg、非冷却 IR/SAL のデュアルモードシーカを搭載する。 推進には可変推力固体燃料ロケットを使用する。 |
2004.05 | National Defense | Weapons can switch targets in flight, send back pictures | <0411-050002> 米陸軍は FCS の重要な位置を占める NLOS-LS (NLOS-Launch System) の開発を6年間、$1.1Bで開始した。 NLOS-LS は、発射機 (CLU) と、PAM 、LAM の2種のミサイルからなり、2010年の運用開始を目指している。 旅団には1個大隊(3個射撃中隊)が編成され、60基の CLU を装備する。 CLU は65×45inで、16区画のうち15区画にはミサイルが、残りの1区画には射撃統制コンピュータ、無線機、GPS受信機等が内蔵される。 ミサイルを含む全重量は3,100-lbである。 ミサイルは両機種とも直径7in、全長60in、重量は約120-lbで、PAM は装甲車両を目標として射程は5km~40km、非冷却 IR セミアクテ ィブセンサーを搭載し、LAM はロケットモーターで発射後、ターボジェットで推進し、発射機から70Kmの範囲を30分間索敵して、 3次元 Ladarで目標を探知識別する。 |
2004.05 | International Defense Review | NLOS-LS proceeds to SDD | <0409-050009> Lockheed Martin と Raytheon の共同企業体 NetFires社が、$1.124Bで、NLOS-LS (Non-Line-Os-Sight- Launch System: 旧 NetFires ) の SDD を受注した。 契約には LAM (Loitering Attack Missile)、PAM (Precision Attack Missile) 及び CLU (Container Launch Unit) の開発も含まれる。 |
2004.03.31 | Jane's Defnece Weekly | US Army moves on non-line-of-sight programme | <0407-033103> 米陸軍は Lockheed Martin, Raytheon の両社と NLOS-LS (Non-Line-Of-Sight Launch System) の 6年間の SDD 契約を$1.1Bで締結した。 2010年 IOC、2012年配備が予定されている。 この契約で NLOS-LS は FCS のうち最初に SDD に入ることになり、Lockheed Martin社は LAM ( Loitering Attack Missile)、Raytheon社が PAM (Precision Attack Missile) の開発を行い、両社が共同で CLU (Container/Launch Unit) の開発を行う。 FCS を装備する旅団規模部隊 UoA は15基の NLOS-LS を装備する。 |
2004.03.29 | Inside the Army | Lockheed,Raytheon receive $1 billion to develop FCS missile system | <0410-04032908> Lockheed Martin とRaytheon の共同出資会社 NetFires LLC は3月19日、FCS のミサイルシステムである NLOS-LS (Non-Line-of-Sight Launch System) の開発を6年間、$1Bで受注した。 システムは LAM と PAM の2種のミサイルと、発射機 CLU からなり、Lockheed社は LAM を、Raytheon社が PAM を、CLU は共同で開発する。 NLOS-LS は2010年度に量産の決定が予定され、2012年度以降装備を開始、数百台の CLU と 数万発のミサイルが装備されるとみられる。 NLOS-LS はDARPA では NetFires計画として開発が進められていたが、リスク低減段階の終了に伴 い陸軍に計画管理を移行、名称を変更している。 |
2004.02 | Jane's Missiles & Rockets | PAM flies a seeker-guided attack | <0408-020004> FCS の主要構成要素である NetFires が使用する PAM (Precision Attack Missile) の誘導射撃試験が行われ成功した。 試験では Raytheon社が開発した UCIIR/SAL (Uncooled IIR/Semi-Active Laser) 複合シーカが正常に作動した。 PAM の発射試験は3回 目で、可変推力ロケットモータも正常に作動した。 PAM は全長5ft、発射重量100-lbのミサイルで、40km以上の射程を持つ。 |
2003.10 | International Defense Review | Firing for effect - modern artillery strives to deliver | 英 AS90 39-cal 155mm SPH、105mm Light Gun 米 XM777E1 155mm 超軽量砲、FCS Cannon、M109A6 Paladin ・GMLRS: ・NetFires: PAM の射程は225km+ ・Affordable Weapon: ・LIMAWS: (Light Mobile Artillery Weapon System) 英陸軍の計画で、射程165km+のロケット |
2003.09.08 | Defense News | U.S.Navy lists LCS modules | 米海軍は8月中旬に LCS 初号艦の搭載装備リストを作成した。 初号艦の建造は2005年に開始、2007年に就航を予定するため、既存の装備が多く用いられているが、将来を見越して2004年要求には $41Mの開発費が計上されている。 リストでは機雷戦、対潜及び海上戦に必要な装備があげられており、遠隔機雷捜索システム (RMS) や強襲艇 Spartan Scout の他、 Fire Scout UAV と MH-60R ヘリ及び Netfires 垂直発射ミサイル等が基準 装備となっている。 |
2003.05.19 | Inside the Army | Lockheed Martin,Raytheon join forces to develop 'NetFires' for FCS | Lockheed Martin と Raytheon の両社は 共同で FCS の構成システムである
NetFires 開発に LLC (Limited Liliability Company) として参画している。 NetFires は FCS の NLOS 火力として開発を行い、使用するミサイルは LAM (Loitering Attack Munition) と PAM (Precision Attack Munition) の 2種類となる。 研究を管轄する DARPA は 最近 LAM の開発を Lockheed Martin 、PAM の開発を Raytheon と契約した。 LLC 契約により両社はシステム構成品のインターオペラビリティ強化に責任を持つこととなる。 |
2003.05 | Jane's Missiles & Rockets | Netfires competitions given risk-reduction funding | Netfires 用として Lockheed Martin社は$7.5Mで LAM (Loitering Attack Missile) 及び CLU (Container/Launch Unit) 、Raytheon社はほぼ同額で PAM (Precision Attack Missile) 及び CLU の RRE (Risk Reduction Effort) を受注した。 |
2003.05 | International Defense Review | Technology transformation for armored warfare | ・C/LU (Canister/Launcher Unit) 4×4の枠に、15発の LAM または PAM と、1セットの発射管制装置を積む。 ・PAM (Precision Attack Missile) Raytheon社で開発中の射程40kmのミサイル。 可変推力固体燃料ロケットを使用す ることにより最適弾道を飛翔させることができ、通常のロケットの2~3倍の射距離を得ることができる。 シーカには MEMS (Mico-ElectroMechanical Systems) 技術を使用。 2002年10月に初発射試験に成功した。 ・LAM (Loitering Attack Missile) Lockheed Martin社が開発中のターボジェット推進、Mach 0.4の滞空型ミサイルで、射程は 225km。 シーカにはレーザレーダと自動目標認識装置を使用し、3モード(空中、地表、遅延)信管で作動する3.65kg のマルチモード弾頭を搭載。 ・MRM (Mid-Range Munition) Raytheon社と、Alliant/Lockheed Martin社が競合中。 運動エネルギ型の Alliant案では、弾頭に劣化ウランロッドを使用し、ミサイルは前部に搭載された12ペアのスラス タで制御される。 シーカには2ビームミリ波レーダと、8チャネルの非焦点型セミアクティブレーザが使用される。 ・Swing-Chamber Weapon ・QuickLook Tube-Launched UAV ・その他 C4ISR 装備 |
2003.01.13 | Inside the Army | Army to rely on aviation assets,FCS tech against armored targets | 米陸軍の ATACMS BlockⅡ/BAT P3I計画は昨年秋に中止が決定したが、軍は将
来の移動装甲車両対処に攻撃へりや FCS NetFires、海軍の
Tactical Tomahawk 等の採用を検討している。 議会予算担当は、FY-03 会議報告のなかで ATACMS P3I で開発した BAT は、デュアルモードシーカーを 活用し、Hunter UAV から発射することを提唱している。 また、ATACMS の主契約社である Lockheed Martin社は ATACMS BlockⅡに、海空軍が既に採用している BLU-108 を搭載しての自社試験を行い、陸軍に提案している。 |
2002.11.18 | Inside the Army | NetFire's LAM prototype performs first'successful'test fire | LAM (Loitering Attack Munition) 試作品の初めてのフライトテストが、ミサイ
ルの設計と飛行性能確認を目的に11月8日にEglin AFB で行われ良好な成果を得た。 計画では来春までに LADAR (Laser Radar) シーカーを組み込み試験を行うと共に、将来的には 8-lb 規模の 多目的弾頭を搭載する予定。 LAM は PAM (Precision Atack Munition) と共に FCS の構成装備 NetFires に使用が予定される兵器で、全長 7-in、重量 100-lb、約 200km を45分間巡航する機能が要求されている。 |
2002.09.09 | Inside the Army | NetFires management change raise questions about program's future | 米陸軍が Future Combat System と Common Missile の両計画を1つに統合した結果
、NetFires の管理所掌が不明確になっている。 陸軍は Common Missile を Hellfire とTOW の後継に位置づけているが、NetFires が DARPA から 陸軍に移管された場合、所掌がミサイルか FCS 当局になるのか決まっていない。 また、NetFires に搭載予定の PAM (Precision Attack Munition) と LAM (Loitering Attack Munition) は 2000年8月から 2004年5月 の間 DARPA で研究が進められているが、この 6月に DoD は LAM の作業中止を発表した。 原因は価格の高騰と計画の遅延の他、ミサイル重量が100-lb を超えたことによると されるが、DARPA は研究を継続しており、陸軍は FCS の導入戦略決定までにどちらかを選択することとなる。 |
2002.08 | Jane's Missiles & Rockets | Netfires loitering missile makes first flight | NetFires で使用される LAM (Loiter Attack Missile) の初の
発射試験が6月17日に行われた。 この試験で LAM は航空機から投下され、完全な自動飛行で48kmを12分間飛行し、各種制御装置やHamilton社 製のエンジンの性能が確認された。 |
2002.07.24 | Jane's Defence Weekly | US Army's new strategy on precision weapons | 米陸軍は各種精密誘導兵器の大幅採用に踏み出している。 この傾向は Crusader 155mm HSP の開発中止により特に
顕著になっている。 計画の主なものは以下の通りである。 ・120mm XM935 PGMM (Precision-Guided Mortar Munition) ・Common Modular Missile Hellfire, TOW に代わる米英共用ミサイル ・APKWS (Advanced Precision Kill Weapon System) Hydra 70 Rocket にセミアクティブレーザパッケージを取り付け ・XM982 Excalibur ・GMLRS ・unitary variant ATACMS ・NetFires |
2002.07.22 | Aviation Week & ST | New, shared technology to sustain weapon edge | Raytheon 社は米陸軍の TOW や Hellfire の後継となる次世代精密兵器
Common Missile プログラム の受注を狙っている。 この兵器はヘリコプターや地上装備から発射するもので、軍は 2008~2009年の実用化を目指している。 Common Missile には陸軍と DARPA が共同で研究を進めている NetFires の Loitering Munition と同じプロセッサ ーが用いられる模様。 NetFires は開発中止となった Crusadar 砲兵システムの候補の 1つで、コンテナ発射の 2種類のミサイル LAM (Loiter Attack Missile) 及び PAM (Precision Attack Missile) から構成される。 LAM は常時 2方向のデータリンクにより GPS/INS 誘導され約1時間の滞空が可能で搭載する Ladar シーカーで目標を捜索する。 |