NLOS-LS PAM に関する報道

年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2010.05.12 Jane's Defence Weekly Raytheon offers selection of PAM variants to US Army <1006-051209>
 米陸軍が LNOS-LS PAM の開発中止を提唱しているのに対し、Raytheon社が試験失敗の原因となったソフト の不具合改修を進めると共に、単価を切り下げる$100,000~$150,000の各種弾を提案している。
$150,000弾: 要求を完全に満たす三モードシーカ弾
$130,000弾: ミリ波シーカを外した安価弾
$100,000弾: シーカを持たない GPS 誘導弾
2010.04 International Defence Review US Army PAM fails to impress during tests <1005-040027>
 米陸軍の NLOS-LS PAM が、3月下旬に予定されていた LRIP 移行決定を 控えて行われた LUT 試験で、2発は命中したものの4発が的を外した。
 命中した2発は laser-anoint モードで、標的は15km離隔した静止した T-72 と移動中の装軌 IFV であったが、 laser-designation モードで20kmの静止戦車と35kmの静止車両に、また IR モードで10kmの移動車両、及び30kmでジ ャミングを行う静止車両に対し発射された PAM は、いずれも成功しなかった。
2010.03.17 Jane's Defence Weekly Raytheon pushes to cut cost of PAM programme <1005-031707>
 米陸軍が NLOS-LS PAM について、高価格試験失敗から 再検討を行っている。 場合によっては計画の再構築又は中止もあり得る
 2月に行われた LUT の飛行試験では2発が命中したものの4発は失敗であった。  SDD では17発中12発が命中した。
 価格は、最近陸軍が9個旅団用として1,807発調達した際の単価は$480,000で、3月5日に Raytheon社が提出した12年間に9,942発を調達するとし た場合の見積単価は$198,000であった。
2010.02 Jane's Missiles & Rockets NLOS-LS team tests warhead-armed missile <1003-020003>
 実弾頭を搭載した PAM の発射試験が12月1日に行われ、標的となった38km離隔した BM-21 ロケット弾発射機破壊した。
 NLOS-LS は C&C セルから送られてくる目標情報で発射し、PAM は飛行間に C&C セルからの情報で 目標諸元を更新する。 更に弾着間際にはシーカの画像情報をデータリンク経由で送信し、野戦砲兵戦 術情報システム (AFATDS) で画像を見ることができる。
2009.12.09 Jane's Defence Weekly NLOS-LS achieves success in live-fire warhead trial <1002-120905>
 Lockheed Martin社と Raytheon社の共同企業体である Netfires が12月1日、11月に WSMR実弾頭を搭載した NLOS-LS PAM の発射試験が行われ、標的となった38km離れた BM-21 発射機の破壊 に成功したと発表した。
 PAM はネットワーク化されており、シーカの画像を野戦砲兵戦術情報システム (AFATDS ) に表示することができる。
2009.09 Jane's Missiles & Rockets NLOS-LS PAM engages its first moving target <0910-090009>
 NLOS-LS PAM移動目標に対する初めての射撃試験が行われ成功した。 PAM は 9km遠方で、他の車両と共に走行する T-72 MBT 標的を直撃した。
 発射後 PAM はネットワークに加入して指揮統制装置から送られてくる目標情報に従い、終末では搭載した非冷却 IIR シーカを用いた。
2009.09 International Defence Review NLOS-LS rocket scores first moving target hit <0910-090004>
 NLOS-LS PAM の移動目標に対する初めての試験が7月中旬に行われ、走行中の T-72 MBT を9kmで直撃した。 試験は fire and forget モードで行われ、PAM は非冷却 IR シーカの画像を保有 するライブラリと照合して、もう1両の T-72 を含む3両から目標を抽出した。 またこの試験では初めて 飛行間に目標情報の更新が行われ、搭載受信機が目標の速度と移動方向の変化を受信した。
 今後は揺れる艦上を模擬した発射試験や、最大射程40kmまでの各種射距離での試験が行われ、2010年 初期に最終評価が行われる。
2009.07.29 Jane's Defence Weekly NLOS-LS strikes moving target <0909-072902>
 移動目標に対する NLOS-LS PAM の射撃試験が行われ、9km 遠方で他の車両とともに移動する T-72 MBT を直撃した。
 シーカの各種モードを使用した静止目標に対する射撃試験は昨年行われ成功している。
2009.02 Jane's Missiles & Rockets NLOS-LS missle completes second and third flight tests <0903-020020>
 NetFires LLC が NLOS-LS PAM二度目及び三度目の発射試験を行い、いずれも 標的となった固定された T-72 MBT を直撃した。
 PAM は発射後に SAL シーカで目標を捕捉し、この情報を元に IIR を用いて標的に向かった。
2009.01 Jane's Missiles & Rockets NLOS-LS proves to be a direct hit in first guided flight <0903-010018>
 Raytheon社と Lockheed Martin社の共同企業体である NetFires LLC が11月22日、NLOS-LS PAM初の誘導飛翔試験を行い、標的となって T-72 戦車に直撃させた。
 米陸軍は第43歩兵旅団戦闘団への NLOS-LS の配備を急いでいる。
2008.10.13 Aviation Week & ST Precision attack missile boom <0812-101303>
 ATK社が10月6日、FCS の主要装備である NLOS-LSPAM に使用する推進装置 の試験に成功したと発表した。
 PAM は全長60吋、胴径7吋、重量118-lbで40kmの射程を有し、GPS/INS で目標に接近したのち、IIR 及び SALデュアルモードシーカを用いて移動及び固定目標を攻撃する。 米陸軍は 2011年に配備を開始し、25,000発を装備する計画である。
2008.07.09 Jane's Defence Weekly US Army tests NLOS-LS precision attack missile <0808-070905>
 NLOS-LS PAM の発射試験が7月1日に行われ、搭載通信機を介してネットワークノード として働くことが確認された。 試験弾は事前にロードされた疑似標的画像を地上に伝送した。
 搭載するシーカの CFT はヘリに搭載して行われており、シーカを搭載した誘導飛行試験の日程はまだ決まっていない。
 Raytheon社と Lockheed Martin社の共同企業体である NetFires LLC は、Fort Bliss の実験部隊に7基の NLOS-LS を納入している。
2008.07 Jane's Missiles & Rockets NLOS-LS attack missile flies at White Sands <0808-070032>
 NLOS-LS PAM の発射試験が5月15日に実施され、control test vehicle が実用型の NLOS-LS CLU から発射された。
 試験では TVC を含む飛行性能や S&A 装置の機能性能が確認された。
2008.05.28 Jane's Defence Weekly NLOS-LS attack missile flies through tests <0807-052805>
 Raytheon社と Lockheed Maertin社の共同企業体である NetFires LLC が5月15日に、NLOS-LS PAM の発射試験に成功したと発表した。 PAM は CLU から発射され、固定翼と操舵翼を拡張して安定に飛行した。 また CLU が PAM と LAM を同時に使用できることも確認した。
 PAM は重量53.1kgで40kmの射程を持ち、LAM 30分の滞空能力を持 ち、レーザレーダ自動目標認識により70km以内の目標を発見破壊できる。
2007.06 Jane's Missiles & Rockets NetFires LLC test fires Precision Attack Missile <0713-060018>
 NLOS-LS CLU の試験成功に引き続き PAM の発射試験が行われた。 BTV (Ballistic Test Vehicle) は弾頭に替えてテレメータが 搭載され、シーカはダミーであった。 試験では BTV が翼の拡張TVC、アクチュエ ータなどの機能が確認された。
 完成弾の試験は2007年末に行われる。
2006.09.04 Inside the Army Navy teams with Army to add NLOS-LS capability to Littoral Combat Ships <0620-090407>
 NetFires LLC社は米海軍が開発中の LCS NLOS-LS を搭載する SDD を$55Mで受注した。 期間は2010年度末までで、海軍は対水上戦仕様の LCS に4基の LCU と60発の PAM を搭載する計画である。
2006.05 Jane's Missiles & Rockets NLOS-LS moves into critical design phase <0611-050011>
= NLOS-LS の開発進捗状況に関する記事 =
 FCS のロードマップによると、NLOS-LS 2010 年の10月 (FY-11) には従来型の部隊への配備を開始する計画で、開発と生産は、Raytheon社と Lockheed Martin社の合弁会社で ある NetFires LLC (Limited Liability Company) が担当している。
LAM
 2005年11月に初の飛行試験が行われた。 2006年の3月~6月に合わせて3回の試験が計画されているが、その後は予 算措置が講じられていない
PAM
 2005年9月に事前設計審査 (PDR: Preliminary Design Review) が行われ、最終設計審査 (CDR: Critical Design Review) の 予備審査に向けた飛行試験が2006年11月に計画されている。
CLU
 2005年末に PDR が行われ、今年末には CDR が予定されている。
2006.03.20 Inside the Army Navy launches NLOS-LS Precision Attack Munition from moving platform <0609-032002>
 米海軍は2月16日に PAM の発射試験を行い良好な成果を得た。 PAM は NLOS-LS の構成品で 、海軍は LCS に搭載する計画である。 今回の試験は陸上試験ではあるが洋上の揺れを模擬 した環境を作為し、CLU から発射したミサイルが正常に作動することを確認した。
 陸軍は4月に戦車、堅固な掩体、小型船舶等に対する弾頭試験を予定し、6月に CFT を計画している。
2006.03.13 Inside the Army FCS spin-out one technologies to use fututre,current networks <0608-031302>
 2008年に運用開始を予定する第一段階の FCS では、最新ネットワーク技術の適用は50%以下であり、引き続 き既存のネットワークに頼ることとなる。
 FCS ネットワークはコンピュータ、JTRS、戦闘指揮機能、ネットワーク管理機能などから構成される が、JTRS と WIN-T は開発が遅延しており、2008年時点では無人地上センサ及び IMS (Intelligent Munition System) には FCS ネットワークが用いられるが、NLOS-LS既存のネットワー クを使用することになり、PAM の機能である飛行間のデータ更新機 能に制限を受けることになる。
 PAM は目標を自動捜索し、射程は500m~40km、命中精度は0.5m以内で、 CLU に15発を搭載できる。
2005.12 Jane's Missiles & Rockets US Army selects Raytheon seeker for NLOS-LS Precision Attack Missile <0602-120004>
 米陸軍は NLOS-LS を構成する PAM のシーカに、 Raytheon社製 EPAM (Enhanced PAM) シーカを採用する決定をした。 EPAM は非冷却 IIR と SAL の双モードシーカで、DARPA が NetFires で試作したシーカに数々の改良を加えている。
 PAM は NLOS-LS の CLU から発射される直撃ミサイルで、ネットワーク化 されたデータリンクにより飛行間のデータ更新が可能で、40kmの射程を持つ。
 NLOS-LD は2004年から SDD に入っているが、陸軍は装備化を急いでおり、FY-08での配備 が予定されている。
2005.05.18 Jane's Defence Weekly Raytheon's JCM substitute proposa riles partner Lockheed <0511-051804>
 JCM が計画中止になったのをうけ Raytheon社がその代替として、 NLOS-LS を構成する PAM の派生型である PAASM (Precision Attack ASM) を提案した。
 PAASM は PAM と60%が同じで、JCM が三モードシーカを搭載するのに対して PAM は 二モードであるが、ミリ波シーカを追加して三モードにできるとしている。 また翼も追加される。
 これに対して NLOS-LS を共同で開発している Lockheed Martin社が、これは共同開発の契約に違反すると反 発している。
2005.05 Jane's Missiles & Rockets US considers its post-JCM optionss <0511-050007>
 JCM の開発中止により、開発費及び初期生産分2,134発の予算$2.3Bが浮くことになった。 JCM は合わせ て54,000発の生産が見込まれていた。
 担当する Lockheed Martin社の工場が所在する地区選出の下院議員が、JCM は開発費は超過していないし、開発スケジュールも予定通り 進んでいるとして中止撤回を要求したが、国防総省は上院軍事委員会の小委員会で、開発に少なくとも6年を要し 、コストも20~40%の超過が見込まれると証言した。
 この証言の中で JCM の後継としては現在生産中の Hellfire、AGM-65 Maveric の性能向上改修、SDB Increment Ⅱ を挙げた。 特に SDB については、JCM の能力殆どを満足するとした。
 ただ陸軍は JCM の技術要素のは PAM と共通であるとして、JCM 事業費の殆 どを PAM に回したい考えである。
2004.12 Jane's Missiles & Rockets NLOS-LS long-range missile to be delayed <0503-120007>
 最近行われた AUSA の年次総会で、米陸軍の FCS 計画責任者が、FCS 計画全般の見直しの結果 NLOS-LS の開発は促進するが LAM の開発は延期し、SDD の経費から除 外されるすることを明らかにした。
 逆に PAM と CLU の開発は、2010年装備化予定を2008年に繰り上げ る。
 LAM は LADAR シーカとターボジェットエンジンを装備する、胴径60in、発射重量120-lb、滞空能力30分、飛 翔距離70kmの遊弋索敵型のミサイルである。
2004.11.24 Jane's Defence Weekly US Army hastens development of missile for FCS <0423-112408>
 米陸軍は NLOS-LS とそれに関連する PAM 及び CLU の開発を FCS Spiral 1 に間に合わせようと促進している。 NLOS-LS の装備化は当初計画より18ヶ月早 められることになる。
 今年3月に PAM、LAM、CLU の SDD 契約が $1.1Bで Lockheed Martin社及び Raytheon社となされたが、経費上の問題から LAM の開発は 今回の SDD から外され、2007~2008年の FCS Spiral 2 に先送りされた。
PAM
 54.43kgの固定/移動目標に対する直撃式ミサイルで、40kmの射程を持つ。 シーカは非冷却 IR/SAL の複合 でマルチモード弾頭を搭載する。
LAM
 LAM は PAM と同程度の重量で micro-turbojet で推進する。 策敵しながら30分間、70kmを飛行する。
CLU
 15発を搭載した総重量は1,430kgで、HMMWV の後部荷台に搭載できる。 自己位置評定ができ、各種センサから送られる情報で射撃を 行う。
2004.07.26 Inside the Army FCS reorganization leaves fate of Loitering Missile in question <0418-072602>
 FCS 計画の再検討で、陸軍は NLOS-LS の装備化を2009年に予定し ているが、システム構成品の一つである Lockheed Martin社が開発中の LAM 計画から除外されている。
 計画では2009年に実験段階の UA (Unit of Action) に NLOS-LS と Raytheon社が開発中の PAM を装備する予定となっているが、LAM は技術的な確証性に乏しいとして削除されている。
 陸軍は5月の時点で LAM の中止を検討していた。
2004.07.14 Jane's Defence Weekly US Navy seeks to accelerate NLOS-LS project <0414-071409>
 米海軍が陸軍に対し、NLOS-LS 開発を促進し、2年程度短縮すること を求めている。 陸軍も装備化時期を早める検討を行っている。 開発促進の対象となっているのは PAM だけである。
 当初計画で陸軍は2010年の FCS 装備化に合わせて NLOS-LS を装備する予定であったが、海軍は2008年 に LCS を就役させる計画である。 海軍の PAM は指令装置が CIC に結ばれること以外、 陸軍と全く同じ物である。
 但し、初期の PAM の FCS のネットワークに加入する部分は未装着となる。 陸軍は PAM を JCM GMLRS とネットワーク化して運用する計画である。
2004.06.21 Inside the Army House lawmakers propose to terminate FCS NLOS-Launch System <0414-062105>
 米下院の予算委員会は先週、陸軍が FCS の主要な機能と位置付けている NLOS-LS の開発を、他の開発計画と機能性能的に重複するとしてFY-05以降中止することを勧告した。
 同委員会は NLOS-LS の構成品である LAM は小型 UCAV と、PAM は GMLRS 要求 する機能性能がほとんど同一であるとしている。
 陸軍は5月にFY-06~FY-11の開発変更を検討していることを明らかにし、LAM 開発の終了と PAM 開発時程の遅延をあげていた。 FY-05 の NLOS-LS の研究開発には$76Mを要求している。
2004.05.10 Inside the Army Army considering cuts to FCS Non-Line-of-Sight Launch System <0412-051001>
 米陸軍は、FY06~FY11の調達5ヶ年計画の策定作業を進めているが、この中で FCS 構成システムの NLOS-LS 計画の削 除を検討している。
 NLOS-LS は PAM と LAM の2種類のミサイルからなり、現在の計画ではSDDに$1.1Bを充当している。
 陸軍は現在、LAMの 開発を中止し、PAM の装備化を遅らせる方向で検討を行っている模様だが、軍当局は言明を避けている。
 開発の見直しには新しい陸軍参謀長の強い意向が働いているとみられている。
2004.05 Jane's Missiles & Rockets NetFires launched as NLOS-LS <0414-050010>
 米陸軍は3月19日に NLOS-LS(旧呼称 NetFires)の6年かに及ぶ SDD 契 約を、$1.1Bで NetFires LLC (Limited Liability Corporation) と行った。 NetFires LLC は、Raytheon社と Lockheed Martin社による'仮想会社'である。 IOC は2010年に予定されている。
 NLOS-LS は以下のミサイルを発射する。
LAM
 Lockheed Martin社が開発する'使い捨て方式の滞空型ハンターキラーミサイル'で、全長1.524mm、発射重量54kg、シーカには LADAR を 使用する。
 LADAR シーカは目標を三次元でデータ化し、自動目標認識 (ATR: Autonomous Target Recognition) 装置で目 標を捕捉する。 LADAR と ATR の組み合わせ技術は、同社が LOCAAS で実用化している。
PAM
 Raytheon社が担当する安価精密誘導ミサイルで、胴径178mm、発射重量52.65kg、非冷却 IR/SAL のデュアルモードシーカを搭載する。
 推進には可変推力固体燃料ロケットを使用する。
2004.05 National Defense Weapons can switch targets in flight, send back pictures <0411-050002>
 米陸軍は FCS の重要な位置を占める NLOS-LS (NLOS-Launch System) の開発を6年間、$1.1Bで開始した。
 NLOS-LS は、発射機 (CLU) と、PAM 、LAM の2種のミサイルからなり、2010年の運用開始を目指している。
 旅団には1個大隊(3個射撃中隊)が編成され、60基の CLU を装備する。
 CLU は65×45inで、16区画のうち15区画にはミサイルが、残りの1区画には射撃統制コンピュータ、無線機、GPS受信機等が内蔵される。  ミサイルを含む全重量は3,100-lbである。
 ミサイルは両機種とも直径7in、全長60in、重量は約120-lbで、PAM は装甲車両を目標として射程は5km~40km、非冷却 IR セミアクテ ィブセンサーを搭載し、LAM はロケットモーターで発射後、ターボジェットで推進し、発射機から70Kmの範囲を30分間索敵して、 3次元 Ladarで目標を探知識別する。
2004.02 Jane's Missiles & Rockets PAM flies a seeker-guided attack <0408-020004>
 FCS の主要構成要素である NetFires が使用する PAM (Precision Attack Missile) の誘導射撃試験が行われ成功した。 試験では Raytheon社が開発した UCIIR/SAL (Uncooled IIR/Semi-Active Laser) 複合シーカが正常に作動した。 PAM の発射試験は3回 目で、可変推力ロケットモータも正常に作動した。
 PAM は全長5ft、発射重量100-lbのミサイルで、40km以上の射程を持つ。
2003.10 International Defense Review Firing for effect - modern artillery strives to deliver
= 砲兵火力の現状及び将来に関する特集記事 =
各種野戦砲:
  AS90 39-cal 155mm SPH、105mm Light Gun
  XM777E1 155mm 超軽量砲、FCS Cannon、M109A6 Paladin
GMLRS:
NetFires:
 PAM の射程は225km+
Affordable Weapon:
LIMAWS: (Light Mobile Artillery Weapon System)
 英陸軍の計画で、射程165km+のロケット
2003.05.19 Inside the Army Lockheed Martin,Raytheon join forces to develop 'NetFires' for FCS  Lockheed Martin と Raytheon の両社は 共同で FCS の構成システムである NetFires 開発に LLC (Limited Liliability Company) として参画している。
 NetFires は FCS の NLOS 火力として開発を行い、使用するミサイルは LAM (Loitering Attack Munition) と PAM (Precision Attack Munition) の 2種類となる。
 研究を管轄する DARPA は 最近 LAM の開発を Lockheed MartinPAM の開発を Raytheon と契約した。 LLC 契約により両社はシステム構成品のインターオペラビリティ強化に責任を持つこととなる。
2003.05 Jane's Missiles & Rockets Netfires competitions given risk-reduction funding  Netfires 用として Lockheed Martin社は$7.5Mで LAM (Loitering Attack Missile) 及び CLU (Container/Launch Unit) 、Raytheon社はほぼ同額で PAM (Precision Attack Missile) 及び CLU の RRE (Risk Reduction Effort) を受注した。
2003.05 International Defense Review Technology transformation for armored warfare
= FCS で開発中の新兵器についての紹介 =
NetFires
C/LU (Canister/Launcher Unit)
 4×4の枠に、15発の LAM または PAM と、1セットの発射管制装置を積む。
PAM (Precision Attack Missile)
 Raytheon社で開発中の射程40kmのミサイル。 可変推力固体燃料ロケットを使用す ることにより最適弾道を飛翔させることができ、通常のロケットの2~3倍の射距離を得ることができる。
 シーカには MEMS (Mico-ElectroMechanical Systems) 技術を使用。
 2002年10月に初発射試験に成功した。
LAM (Loitering Attack Missile)
 Lockheed Martin社が開発中のターボジェット推進、Mach 0.4の滞空型ミサイルで、射程は 225km
 シーカにはレーザレーダと自動目標認識装置を使用し、3モード(空中、地表、遅延)信管で作動する3.65kg のマルチモード弾頭を搭載。
MRM (Mid-Range Munition)
 Raytheon社と、Alliant/Lockheed Martin社が競合中。
 運動エネルギ型の Alliant案では、弾頭に劣化ウランロッドを使用し、ミサイルは前部に搭載された12ペアのスラス タで制御される。
 シーカには2ビームミリ波レーダと、8チャネルの非焦点型セミアクティブレーザが使用される。
Swing-Chamber Weapon
QuickLook Tube-Launched UAV
その他 C4ISR 装備
2002.11.18 Inside the Army NetFire's LAM prototype performs first'successful'test fire  LAM (Loitering Attack Munition) 試作品の初めてのフライトテストが、ミサイ ルの設計と飛行性能確認を目的に11月8日にEglin AFB で行われ良好な成果を得た。
 計画では来春までに LADAR (Laser Radar) シーカーを組み込み試験を行うと共に、将来的には 8-lb 規模の 多目的弾頭を搭載する予定。
 LAM は PAM (Precision Atack Munition) と共に FCS の構成装備 NetFires に使用が予定される兵器で、全長 7-in、重量 100-lb、約 200km を45分間巡航する機能が要求されている。
2002.09.09 Inside the Army NetFires management change raise questions about program's future  米陸軍が Future Combat System と Common Missile の両計画を1つに統合した結果 、NetFires の管理所掌が不明確になっている。
 陸軍は Common Missile を Hellfire とTOW の後継に位置づけているが、NetFires が DARPA から 陸軍に移管された場合、所掌がミサイルか FCS 当局になるのか決まっていない。
 また、NetFires に搭載予定の PAM (Precision Attack Munition) と LAM (Loitering Attack Munition) は 2000年8月から 2004年5月 の間 DARPA で研究が進められているが、この 6月に DoD は LAM の作業中止を発表した。
 原因は価格の高騰と計画の遅延の他、ミサイル重量が100-lb を超えたことによると されるが、DARPA は研究を継続しており、陸軍は FCS の導入戦略決定までにどちらかを選択することとなる。