Patriot Future に関する報道

年 月 日
出   典
標     題
要         旨
2024.10.15
 21:41
Defense News US Army quits plan for next-gen Patriot missile replacement <2411-101521>
 米陸軍でミサイル・宇宙の担当責任者ロサノ少将が、米陸軍教会 (
AUSA) 年次会議でDefense Newsの取材に、米陸軍はPatriot後継となるLTFI計画を後退させる決定をしたと述べた。
「我々は、我々がLTFIと呼んでいたものを前進させるつもりはない」と、ロサノは米国陸軍協会の年次会議でのDefense Newsの取材で語った。
 陸軍が決定したことの一つは、PAC-3 MSEの能力向上を継続することで、この努力は、新しいIMDシステムのパズルの最後のピースを完成させるはずだった。 すでに軍は指揮統制システムであるIBCSを導入しており、全周から脅威を探知できる新しいレーダであるLTAMDSレーダを開発しており、まもなく配備する予定である。
 陸軍は、2040年代の経空脅威が進化し、ミサイルを極超音速能力で飛翔させるロケットモーター、より機動性の高いTBM、デコイ、ECMを持つようになると予想している。
 AFCは1年前に要約した能力開発文書を策定しており、承認されればこの開発費はFY25からFY29までの資金調達計画に含まれることになっていた。
2024.04.05
 13:32
Inside Defense Patriot Mods program big winner in new Army five-year plan, nearly $3 billion boost <2405-040513>
 米陸軍は、防空システムの能力と即応性を向上させるための5年間で$3Bの増額の一環として、FY27にPatriot改良への年間支出を3倍にする新たな計画を設定した。
 陸軍のFY25予算要求は、FY27にPatriot改良のための$1.8Bを計上しており、陸軍が同じ年に予想した$520Mよりも$1.3B多くなっている。
2023.11:02
 13:22
Inside Defense Pentagon debating FY-25 new start missile project to add layer between PAC-3 and THAAD <2312-110207>
 米国防総省が、敵がTHAADとPatriotの間隙をついて攻撃する可能性があるとして、FY25の予算要求で
LTFIと呼ばれる新しい迎撃システムの開発を開始する検討を行っている。
 ミサイルと宇宙を担当するロサノ准将は、国防総省の高官が新しい計画の必要性を検討していると述べた。
2022.04.28
 03:06
Defense News US Army plan to replace Patriot interceptors gets a jolt in FY23 budget request <2205-042805>
 米陸軍が開発を急いでいるPatriotに代わる将来防空迎撃弾 (FADI) の計画がFY23予算要求で明らかにされた。
 陸軍はFY22予算説明書で1社を相手先とした開発契約を3Q/FY26に行うとしていたがFY23説明書では企業選定を2Q/FY23から4Q/FY25に行うとした。
 陸軍が2028年配備を目指しているFADIは現在及び近い将来の脅威に対抗し得る迎撃弾で、航空機、ミサイルに加えて極超音速弾も対処脅威にしている。
2019.06.06 Defense News House panel wants cheaper Patriot missile <1907-060603>
 米議会下院軍事委員会小委員会が6月3日に公表した作成中のFY20
DAC案で、陸軍に対しPatriotに低価格SAMを採用することを求めている。 Patriotの最新型は$5Mと見られ、システムの低価格化の必要性は特に輸出において顕著で、Patriotの採用を決めたポーランドでは第二段階で、Raytheon社が提案しているRafael社が開発したStunnerSkyCeptorとして採用する計画である。
 Raytheon社のGEM-T弾の価格はPAC-3 MSE弾の半分であるが、Raytheon社は送信機にGaNを採用したGEM-T弾を提案している。
 米陸軍はIAMDで、Patriotに代わる新型システムを考えている。
2019.06.05 Inside Defense House wants Army to draft options for 'low-cost' Patriot interceptor <1907-060506>
 米議会下院軍事委員会小委員会が陸軍に対し、単価が$1M安価な最新型SAMPatriotシステムに組み見込む準備を進めることを求めている。
【註】
 今まで報じられてきた中で考えられる候補の一つが、Lockheed Martin社が自社経費で、PAC-3 MSE弾を元に開発してきたCUDAである。
【関連記事:1712-100005 (IDR 2017.10)】
2019.01 International Defence Review Patriot gomes: Raytheon's air-defence system continues to proliferate <1902-010010>
= Patriotの今後に関する5頁の記事 =
 ・System developments
 ・AESA GaN radar
 ・Mordern Man Station
 ・Dismounted Patriot
 ・Missiles
 ・SkyCeptor
   Patriotの地上装置からDavid's SlingStummerを発射する構想
 ・PAC-2 GEM-T GaN
 ・PAC-3 MSE
2017.12 International Defence Review US Army begins the hunt to replace its Patriot radar system <1801-120009>
 米陸軍が既存のPatriotレーダに代わる
LTAMDS開発の15ヶ月間に及ぶ構想検討段階 (Concept Dfinition Phase)をLockheedd Martin、Raytheon、Northrop Grumman、Technovation Applications社の4社に発注し計 画を開始した。
 Lockheed Martin社はアンテナ回転式のARESレーダを、Northrop Grumman社は米海兵隊が装備している G/ATORレーダを元にしたシステムを、Raytheon社は現有Patriotレーダを元にしたGaN AESA Patriotレーダを提案する。
2016.09.14 Jane's Defence Weekly Poland to follow through on Patriot procument <1610-091406>
 ポーランド国防省がWisla計画の元でPatriot 8個中隊を導入することになった。 このうち 2個中隊分は契約後48ヶ月以内に納入され、残り6個中隊分の契約もその後行われる。 2個中 隊分の
FMS契約は2017年上半期に行われると見られる。
 ポーランドが導入するPatriotは将来型で、GaN素子を用いたT/Rモジュールを配した AESAレーダで360゚の交戦を可能にする。
2016.08.30 Defense News Congress'watchdog wants more oversight for Army's $3B Patriot upgrade plan <1609-083006>
 米陸軍のPatriot改良計画について、米会計検査院(
GAO)が8月26日、計画の検討が不十分 であるとの報告を議会に提出した。
 陸軍はこの計画に2013年以来$1.1Bを支出しており、2021年までに更に$1.8Bを支出することになっている。
2016.04.25 Defense News HASC concerned with Army's Patriot radar replacement plan <1605-042507>
 米議会下院軍事委員会が、陸軍が計画しているPatriotの新型レーダの開発について遅すぎる との見方をしている。
 陸軍は今年末に技術研究(technology development)段階を開始するが、本格開発(
EMD)への移行は2020年で、装備化は 2028年としている。
2016.03.15 Defense News Raytheon unveils new Patriot radar at AUSA Global 16 <1604-031506>
 15日に開かれた米陸軍協会(
AUSA)のシンポジウムで、Raytheon社が次世代型Patriotレーダの試作機を公表した。
 このレーダはGaN素子を使用したAESAレーダで、後方監視用アンテナを取り付けて360゚の監視 能力を実現している。
2016.03.14 Aviation Week $ ST Sensing competition <1605-031403>
 Raytheon社が18年の期間と$200Mの経費をかけて開発してきたGaN素子を用いたAESAレーダを実用化したPatriotレーダ が、3月中旬に開かれる米陸軍協会(
AUSA)の会合で披露される。
 同社は米陸軍のLower Tier Missile Defense Capability計画にPAC-3 MSE弾とGaNレーダで臨む。
2016.02.27 Defense News GaN-Based Patriot prototype preps for public debut <1603-022704>
 Raytheon社は、3月にハンツビルで開かれる米陸軍協会(
AUSA)のGlobal Forcesシンポジウムで、GaN素子を使った AESA方式の新型Patriotレーダ公表するという。
2015.10 International Defence Review Coolong down: Advances in electronics bring big gains <1511-100007>
= GaN 素子の利用に関する5頁の記事 =
 Lockheed Martin社が受注した米空軍の 3DELRR レーダで、空軍は GaN 素子の利用を要求している。
 米政府が
FMS 輸出を承認した改良型 Patriot では、GaN 素子を利用した AESA レーダ が採用されると見られる。
 米海軍が DDG 51 Flight Ⅲ Arleigh Burke級駆逐艦に搭載する AMDR レーダは GaN 素子を利用する最初のシステム になりそうである。
2015.04 International Defence Review US approves export of GaN-based Patriot AESA radar <1506-040009>
 米政府が Raytheon社に対し、GaN 素子を用いた Patriot用
AESA レーダの輸出を承認し た。
 Patiot用 GaN AESA アンテナは、Patriot に補助アンテナとして取り付けて360゚交戦能力を持たせようとするもので、同社はの試作モデル(右図左)を完成させている。
【関連記事:1408-070204 (JDW 2014.07.02)】
2014.10 International Defence Review Acting up: The Patriot air-defence system comes of age <1411-100015>
= Patriot の老朽化に対する Raytheon社の対策関する5頁の記事 =

Halving spares
 米陸軍は2030年代に向け部品点数を半減した新型レーダを考えている。 新型レーダには360゚の交戦能力が求められる。
【関連記事:1408-070204 (JDW 2014.07.02)】
Tackling air breathers
 Raytheon社は、より高性能な GaN を用いた AESA レーダを提案している。
Shorter cycle time
Hit-to-kill technology
Operating under C2
2014.07.02 Jane's Defence Weekly Patriot to adopt new 360゚ radar technology <1408-070204>
 Raytheon社が提案している360゚捜索能力のある Patriot について、同社はコメントを避けているが、恐らく90゚ずつの捜索をする四面固定アンテナ方式になるとみられる。
【関連記事:1009-080015 (JMR 2010.08)】
【註】
 記事では4面としているが、右図は三面である。 また既報 (1009-080015 (JMR 2010.08)) でも三面固定アンテナであ った。
2013.08.31 Defense News Raytheon-Rafael pitch 4th-gen Patriot system <1309-083105>
 Raytheon社とイスラエルの Rafael社が、David's Sling SRBMDS の迎撃弾として共同で開発している Stunner を、PAC-3 弾 に換えて Patriot に装備する第四世代 Patriot PAAC-4 を提案している。
 David's Sling は最大速度 Mach 6 の固体燃料二段推進のミサイルで、レーダ/EO の dual-mode シーカで誘導され、 高度40km以下の大気圏上層部での迎撃が可能である。 また将来は CM や弾道を変える BM にも対抗できるようにする。
2013.08 Jane's Missiles & Rockets Patriot grooms for further sales and future service <1309-080003>
 Patriot は世界11ヶ国で採用され、200個 FU 以上が配備されてい る。 更に近く3ヶ国採用する。 米陸軍は2048年まで Patriot を維持する方針である。
 Patriot の最新型である Config 3+ ではカラータッチスクリーンを取り入れた新型操作装置 MMS が採用されてい る。
 また、維持経費低減のため省力化が行われ、FU の操作人員が77名から44名に削減されている。
2012.11 Jane's Missiles & Rockets Raytheon continues Patriot overtures to German government <1211-110018>
(主要部分が既報【1211-091906 (JDW 2012.09.19)】と同文で、残りが既報【1007-061604 (JDW 2010.06.16)】と同内容の記事)
2012.10 Jane's Missiles & Rockets US Army to study AESA upgrade for Patriot <1211-100021>
 米陸軍が8月17日、Patriot システムの AN/MPQ-53 レーダの AESA 化に関する RfI を発簡した。 RfI に対する回答は45日 以内に求められており、その結果を見て12~18ヶ月の検証段階への移行の可否を決める。
2012.09.19 Jane's Defence Weekly Raytheon continues Patriot overtures to Germeny <1211-091906>
 Raytheon社が9月12日、MEADS 計画が不確かな中、ドイツ政府と非公式にPatriot の能力向上の話し合いを行っていることを 明らかにした。
 この計画は Configration 3+ と呼ばれ、ドイツには2010年2月に呈示されている。
【関連記事:1009-080015 (JMR 2010.08)】
 Config 3 Patriot は IRIS-T の発射が可能など、MEADS の特性を継承する。
2010.08 Jane's Missiles & Rockets MEADS delays lead US to look to Patriot for future air-defence requirements <1009-080015>
 Raytheon社が、MEADS 計画の遅れが米陸軍に Patriot の改良を検討させていることを明らかにした。 更にドイツで は自由民主党が国防相に対し MEADS からの撤退計画作成を求めたことから、MEADS 計画の先行きが不透明になっている。
 Raytheon社は Patriot に MEADS と同じ全周交戦性を付与する考えで、発射機には MEADS で開発した垂直発射機を使 用するほか、三面の PESA アンテナを一車搭載したレーダを検討している。 三面レーダのアンテナは AN/MPQ-53 や AN/MPQ-65 のアンテナより若干小型になる。
2010.06.16 Jane's Defence Weekly Raytheon offers Patriot for MEADS <1007-061604>
 ドイツでは国防予算のEUR8B削減に伴い MEADS が議会のやり玉に挙がっていることから、Raytheon社はドイツ国防省に MEADS に代わる Patriot の改良を説明しており、同社は6月末までにドイツが決定を下すと見ている。
 Patriot の改良は三段階からなり、2014年には MEADS と同等の能力を持つという。
Phase 1 - Modernised Patriot - 契約から24ヶ月以内
Phase 2 - Enhanced Patriot - 2014年中頃、MEADS と同等の能力
Phase 3 - Patriot Next Generation - 2015年中頃
2010.04 International Defence Review Patriot games: Raytheon tries to woo MEADS partners with integrated solution <1005-040030>
 MEADS は今年8月にシステムとしての最終設計審査 (CDR) が予定され、2012年に発射試験 が開始されるなど、計画が順調に進められているが、2009年3月には米国の会計検査院 (GAO) が、主要6技術のうち4技術が量産に移行できる状 態になっていないと指摘したほか、ドイツの野党自由民主党が MEADS 計画からの撤退を要求しているなど、計画の先行きが不透明である。
 この様な情勢から Raytheon社は昨年、'An Effective, Affordable and Rapidly Fielded Alternative Solution to AMD Requirement' と題する「白書」を関係三ヶ国に配布して、MEADS の代替案を提案している。
 この提案は MEADS の技術を取り入れた Patriot の段階的な改良計画で、360゚レーダや統合型指揮装置 (IBCS) が 採用される。 2012年の初期段階では GEM-T弾、PAC-3弾、SLAMRAAM が発射でき、2015年の最終段階ではドイツ が要求している IRIS-T SLも発射できるようにする。