2009年以前の PAC-3 に関する報道

年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2009.12.10 Yahoo ロイタ通信記事

「米政権、台湾への新たな武器売却を検討=国務省高官」

<1001-121001>
 オバマ米政権が台湾に対し、ディーゼル潜水艦のデザインワークなどを含む新たな武器売却 を実施する方向で準備を進めていることを、米国務省高官が9日に明らかにした。
 また UH-60 についても、売却に向け議会に通告する方向で準備が進んでおり、PAC-3 の輸出拡大などについても検討されているという。
2009.11.25 Jane's Defence Weekly Raytheon secures Kuwait Patriot upgrade contract <1001-112502>
 Raytheon社が、クウェートの PAC-2 を PAC-3 に改良する契約を$20.5Mで受注した。
2009.02.02 Aviation Week & ST Patriot advaces <0903-020203>
 Raytheon社が米陸軍 AMC から、台湾FMS で輸出される Patroit 改良キットを$154Mで受注した。
 同社は先月に、UAE 向けを$3.3Bで受注している。
2008.12 Jane's Missiles & Rockets German Air Force makes its first PAC-3 launch <0901-120010>
 10月16日に独空軍が、初の PAC-3 射撃WSMR で行い迎撃に成功した。
 米国以外の国による PAC-3 の迎撃試験は9月17日に航空自衛隊が行っているため二度目になる。
2008.09.09 China Defense Blog HQ-9 contests for Turkey's AD requirement <0810-090901>
 トルコの軍需工業省次官によると、同国の長距離 SAM の候補は PAC-3 MEADS、S-400、Arrow 2 及び HQ-94機種に絞られている。 トルコ空軍は当初4個中隊、次いで 更に4個中隊を整備する計画で、最初4個中隊は2010年にアンカラとイスタンブールに各1個中隊、残りの2個中隊は脅威 を分析して決める模様である。
 候補機種のうち PAC-3 が本命で、S-400 及び Arrow 2 の2機種がその代替えと見られる。 しかしながらロシアは現段階で S-400 を売却することに同意しておらず、 S-300 導入交渉の中で検討するとしている。
┏━━━━┳━━━━┳━━━━┳━━━━┳━━━━┓
┃    ┃ PAC-3 ┃ S-300 ┃ S-400 ┃ Arrow 2┃
┣━━━━╋━━━━╋━━━━╋━━━━╋━━━━┫
┃最大射程┃ 70km ┃ 150km ┃ 400km ┃ 100km ┃
┃最大射高┃    ┃  27km ┃    ┃  50km ┃
┃発射所要┃15〜20秒┃ 8〜10秒┃    ┃    ┃
┗━━━━┻━━━━┻━━━━┻━━━━┻━━━━┛
2008.09 Jane's Missiles & Rockets Raytheon sees upswing in Patriot SAM sales <0810-090016>
 Raytheon社は2008年に韓国Kuwait からそれぞれ$38.5Mと$156Mで Patriot を受注するほか、2007年12月には UAE に総額$9Bで PAC-3 弾288発 弾216発、地上装置10セット FMS で売却すると通知している。 このほかにデンマークフィンランドも導 入を検討している。 同社は MEADSIOC は2017年で、装備を完了するまで20〜30 年かかると見ており、Patriot は2028年までは米陸軍で装備されるとしている。
 一方 MEADS の開発について GAO は2008年3月の報告書で、主要6技術のうち完成しているのは2技術で、残りのうち低雑音発信器、冷却装置 、冷媒を通すスリップリングの3技術はまもなく完成するものの、射統レーダの T/R モジュールは未だ未完成と指摘 している。
2008.08 International Defence Review Raytheon sees new Patriot export openings <0809-080001>
 Patriot は既に11ヶ国で装備されているが、Raytheon社は更なる需要を期待している。 Raytheon社は既に米陸軍の15個 Patriot 大隊を PAC-3 仕様にする事業を受注しているほか、現大統領の予算要求では Patriot 2個大隊の新設をあげている。
 輸出では韓国と台湾が現有システムの改善をあげているほか、クウェートと UAE も近代化改修を行う模様である。 更にポーランドが 米 BMDS 配備の代償として Patriot の供与を求めているほか、インドも導入の意向を見せている。
2008.07.16 Jane's Defence Weekly Raytheon makes renewed push for Patriot business <0809-071607>
 米陸軍は Patriot 15個大隊の Configration 3 化を進めると共に、テキサス州 Fort Hood に防空旅 団司令部と Patriot 1個大隊を配置する。 更に現在議会に要求中の予算には Patriot 2個大隊の新設が含まれている。
 このほかに韓国、台湾、クウェート、UAE からの受注や、インド、ポーランドなどへの新規輸出も見込まれ、Raytheon社は上げ潮に乗っている。
2007.12.12 Jane's Defence Weekly US paves way for PAC-3 sales to Kuwait and UAE <0802-121205>
 米政府が議会に対し、PAC-3 をクウェート及び UAE に合わせて$10Bで売却すると通知した。 このうち$9Bは UAE 向けで、 Patriot 9個 FU PAC-3 弾288発GEM-T 弾216発などが含まれる。 この取引について議会は30日間の停止決 定を行った。
 米政府はこの2ヶ国以外に、サウジ、バーレーン、オマーン、カタールなどの湾岸諸国に PAC-3 を売り込んでいるが、議会が高いハードルを設定 しそうである。 既にサウジへの JDAM 売却では一部議員がこれを制限しようと活動を行っている。
2007.10.29 Aviation Week & ST Confirmed kill <0722-102901>
 オランダ空軍は10月19日に欧州で初めて PAC-3 システムによる実射試験を行い、弾道ミサイル標的を PAC-2 弾により高度270,000ftで迎撃した。
 試験はドイツとの共同運用試験の一環としてクレタ島の NATO 射場で実施され、両国空軍の Patriot システムが標的を追随した。  蘭空軍は現在 PAC-3ミサイルも保有している。
2007.10.22 Inside the Army Directive to 'Rebalance' Army by 2011 may accelerate modernization <0723-102203>
 米陸軍は、実働部隊を2年間で75,000名規模に増強するのに伴い、2011年までに軍の近代化を促進する方針で 、FY-10〜FY-15の POM の検討を行っている。
 DoD は陸軍の増強について総額$2.5Bの予算化を承認しており、陸軍は新たな PAC-3 部隊の創設等を含む細 部検討作業を行っている。
2007.09 Jane's Missiles & Rockets PAC-3 missile scores air-breathing targt hit <0719-090019>
 PAC-3 低空飛行目標迎撃試験が7月19日に行われ、低空飛行目標迎撃性能が 改良がされた PAC-3 が実戦環境下で目標の撃墜に成功した。
2007.08.29 Jane's Defence Weekly Israel decides on PAC-3 to close capability gap <0718-082912>
 イスラエルが現有4個中隊の PAC-2 の地上装置を PAC-3 仕様に改良することに決めた。 但し PAC-3 弾の購入は先送りされた。 地上装置の改良により有事に短期間で PAC-3 弾を受領する準備 ができることになる。
 イスラエルはミサイル防衛用に AWS (Arrow Weapon System) と PAC-2 を保有しているが、PAC-2 の BMD 能力が限られているため、 PAC-3 の採用でそのギャップを埋めようとしている。
2007.07.30 Inside the Army House apporopriators recommend over $1 billion in FY-08 PAC-3 funding <0718-073010>
 米下院予算委員会は先週、FY-08国防予算で、PAC-3 関連経費として$1Bを超える予算を計上した。
 予算には PAC-3 弾の調達、全ての Patriot 大隊の PAC-3 化改修、新設する2個中隊分の PAC-3 装備取得 が含まれている。
2007.07.23 Inside the Army DoD moves funds to complete modernization of Patriot Batteries <0717-072306>
 DoD は7月28日に議会提出したFY-07計画見直しに伴う予算要求で、陸軍の Patriot 大隊を全て PAC-3 に改編 するため、$212Mを充当している。 陸軍は4月に PAC-3 大隊を2個増やし、併せて既存大隊を改善することを 明らかにしている。
 なお、2003年に発生した友軍誤射に関連するソフトウェア改善作業は現在もつづけられており、全ての修正はFY-09末までに完了する 予定である。
2007.04.09 Inside the Army Army tells Congress PAC-3 software upgrades could take until 2009 <0710-040908>
 米陸軍は、PAC-3 のソフトウェア改善作業が遅れているため、今年度予定した S/W の部隊導入を2年遅れの2009年末に延期すると議会 に報告した。
 2003年にイラクで発生した友軍機の誤射を重大視した陸軍は、改善計画を開始し、 ソフト以外の改善は2006年までに終了している。
2007.03.26 Defense News US Army ordrts PAC-3 missiles <0710-032604>
 Lockheed Martin社は米陸軍から、112発の PAC-3 弾と発射機改造キット、予備部品等を総額$376Mで受注し た。
2007.03.21 Jane's Defence Weekly MBDA secures air-defence deal for Kuwait <0708-032114>
 MBDA社がクウェートから、既存の Aspide SAM を Aspide 2000 に改良する契約をEUR65Mで受注した。 ク ウェート空軍防空旅団は6個の Skyguard/Aspide 中隊を保有しており、各中隊は2個 FU から成る。  Skyguard/Aspide FU は1基の Skyguard FCS レーダ、2門の Oerlikon Contraves 35mm GDF 牽引砲、2基の Aspide 6発搭載発射機か らなる。
 これとは別に Raytheon社はクウェート空軍防空旅団の PAC-2 GEM+ の保守契約を$18Mで受注した。
2007.01.22 Inside the Army Patriot sales expected to skyrocket as regional tensions escalate <0705-012201>
 Raytheon社は地域紛争の増加にともない Patriot の導入や、改善を望む国が増えていることを強調した。 Patriot を保有している のは、米国のほか、独、ギリシャ、蘭、スペイン、サウジアラビア、クウェート、イスラエル、日本及び台湾の9ヶ国 で、いずれも PAC-3 への改善を行う模様である。
 PAC-3 は米国が運用中のほか、オランダと日本が既に発注済みである。 また、トルコと韓国が導入する意向で、現在協議を進めて いる。
2007.01.08 Aviation Week & ST Lockeed Martin is expecting a contract from the MDA ・・・ <0703-010803>
 空中発射型 PAC-3 の研究継続について、Lockheed Martin社は MDA の発注を待っている。 所要経費は $3Mと見積もられる。
 初期の研究では F-15 からの発射について検討を行ったが、MDA は米本土防空における SRBM と CM 対処の有効性を検討している。
2007.01.04 Inside the Pentagon MDA steps up study fighter aircraft equipped with PAC-3 missile <0705-010401>
 MDA は F-15C による PAC-3 ミサイルの空中発射について、実現の可能性と能力検討を$3Mで Lockheed Martin社に発注する。 空中発射は長射程 CM とTBM をブースト段階で迎撃することを目的とする。
 計画は Air Launched Hit-to-Kill と呼ばれ、F-15C に PAC-3 MSE を装着した場合のリスク低減と性能を検討する。
2006.12.11 Inside the Army Army leaders concider increasing number of Patriot Battalions <0704-121101>
 米陸軍防空砲兵センタ司令官は、中央軍、欧州軍及び太平洋軍の各司令官から Patriot 大隊の増強要望が あり、過去1年半にわたり検討を進めていることを明らかにした。
 陸軍は現在 Patriot 11個大隊を保有し、2007年秋までに更に2個大隊を増加する 計画であるが、イラクや韓国等への部隊展開の可能性が高まり、更なる増加を検討している。 緊急予算を充当すれば数年以内に 数個大隊の新編は可能としている。
2006.12.04 Defense News PAC-3 activated in Japan <0703-120402>
 PAC-3 を装備する、米陸軍 1-1 ADA 大隊が11月29日に嘉手納基地 で移駐式典を行った。
 移駐は在日米軍の基地再編成計画に基づくもので、陸軍第10地域支援群が大隊を指揮運用する。
2006.11.30 Yahoo 琉球新報記事

「PAC-3 運用部隊発足、迎撃・・・」

<0623-113002>
 PAC-3 の沖縄配備に伴う米陸軍部隊の沖縄での編成完結式が30日午前、嘉手納基地内で行われた。 米陸軍は、編成完結式が運用準備 完了を意味するわけではないと説明しているが、年内には一部運用が開始され、迎撃態勢が整うものとみられる。
 発足式を行ったのは、Fort Bliss から沖縄に移駐してきた 1-1ADA 大隊で、ハワイの第94 米陸軍防空ミサイル防衛コマンドの隷下に入る。
2006.11.30 Yahoo 時事通信記事

「最新鋭迎撃ミサイル部隊が・・・」

<0623-113001>
 日本で初めて米軍嘉手納基地に配備された PAC-3 部隊の編成完結式が30日に同基地内で行われた。 実際 の運用開始は12月となる。
 10月1日から運用に必要な車両などが Fort Bliss から運び込まれた。
2006.11 Jane's Missiles & Rockets Patriot downs Patriot <0624-110004>
 8月31日に PAC-3 の連射 (ripple fire) による PAAT (Patriot-As-A-Target) の 迎撃試験が行われ成功した。 PAC-3 の TBM 迎撃成功は22回中19回目となる。
 PAC-3 の連射試験は2005年11月にも実施されたが所望の成果が得られなかったために、今回再実施された。 今回の試験の目的は 改修されたミサイル及び地上装置ソフトの確認であった。
( 2005.11 試験関連記事 IA 2005.11.14)
2006.10.19 Yahoo 沖縄タイムス記事

「年内に一部迎撃態勢/パト・・・」

<0621-101901>
 米軍が嘉手納基地などに配備する24基の Patriot 発射機の一部が年内に迎撃態勢を整えることが18日に分か った。
 一方、搬入した Patriot のうち PAC-3 は三分の一程度で、残りは PAC-2 である ことも明らかになった。 PAC-3 は米本国での生産が必要な数に追いついていないとされており、生産数が増え次第、沖縄でも PAC-3 の割合を増やしていく方針という。
2006.10.13 Yahoo 琉球新報記事

「パトリオット装備がそろう・・・」

<0620-101302>
 米軍が13日未明に嘉手納基地に搬入した PAC-3 の発射機などが、同日早朝までに基地内滑走路西の格納庫前に並べられ、関連装備が そろったことが確認された。 今後、年内の一部運用開始に向け作業が進められる。
 今回、ミサイル24発、発射機4基が搬入されたが、来年3月までの本格運用に向け 、あと発射機20基、ミサイル120発が搬入されるとみられている。
2006.10.09 Inside the Army Agency notifies Congress of possible PAC-3 missile sale to JAPAN <0624-100910>
 DoD は9月26日、日本に総額$144Mで PAC-3 ミサイルを売却することを議会報告した。 日本は対北鮮ミサイ ル防衛のため、先ず16発の PAC-3 を購入する計画である。
 一方ドイツは総額$298Mで、PAC-3 CRI (Cost Reduction Initiative) ミサイル72発 の購入を要望している。
2006.09.30 Yahoo 琉球新報記事

「パトリオット陸揚げ、那覇軍・・・」

<0619-093002>
 30日午前、米陸軍が PAC-3 沖縄配備のため米本国から海上輸送してきた、ミサイル関連装備を搭載した米軍 車両の第一陣が那覇軍港に入港した大型貨物船から次々と上陸し、同日夜から嘉手納基地に搬入される。
 ミサイルは2日に米軍天願桟橋を経由して搬入される見通しである。
2006.09.06 Jane's Defence Weekly Lockheed Martin holds 'serious' discussions with potential PAC-3 customers <0619-090611>
 Lockheed Martin社が、トルコをはじめとする各国と PAC-3 の商談を進めていることを明らかにした。 特に イラン及び北朝鮮の脅威から、欧州、アジア、中東との商談が中心になっている。
 しかしながら各国は、商談が纏まるまで国名の公表は望んでいない。
2006.09.04 Inside the Army Defense Department reports successful Missile Defense tests <0620-090410>
 DoD は9月1日の GMD 及び8月31日の PAC-3 による迎撃試験がいずれも成功したと発表した。 PAC-3 の迎撃 試験は PAAT を標的とし2発を連射し、迎撃に成功しシステムは全て正常に作動した。
 GMD の迎撃試験は BMDS/GMD の総合的なシステム性能及び機能の確認を主たる目的とし、Beale AFB の UEWR の捕捉能力の検証も行われた。 アラスカ Kodiak 基地から標的を打ち上げた数分後に迎撃ミサイルを Vandenberg AFB から発射し迎撃 に成功した。
2006.09 Jane's Missiles & Rockets Patriot demonstrates 'shoot-look-shoot' engagement <0618-090029>
 Patriot Config-2 及び Config-3 システムに組み込む PDB-6 (Post-Deployment Build-6) ソフトによる 'shoot-look-shoot' 交戦の評価試験が6月に行われ成功した。 試験では GEM (Guidance Enhanced Missile) 弾が使われ、1発目を C&C 装置で故意に外したのちに、操作員が2発目を 発射した。 器材の操作は Fort Bliss 駐屯の 1-7ADA 大隊の隊員が行った。
 今回の試験は4回計画された3回目で、過去2回は5月に行われた。
2006.07.20 Yahoo 時事通信記事

嘉手納配備、対航空機用ミ・・・」

<0615-072002>
 防衛施設庁長官が20日に沖縄県庁で知事に対して、米軍の PAC-3 が嘉手納飛行場と嘉手納弾薬庫に配備されることを説明した。 こ の際、PAC-3 と合わせて PAC-2 も配備されることを明らかにした。
 PAC-2 を配備するのは、航空戦力などの増強を続ける中国に対処する狙いもあるとみられる。
2006.07.13 Yahoo 時事通信記事

PAC-3、来月にも嘉手納配・・・」

<0614-071304>
 日米両政府が13日までに、米軍の PAC-3 を8月にも嘉手納基地に配備することを決めた。
 当初は年内の早い時期に配備するとされていたが、北朝鮮の弾道ミサイル発射を踏まえ、運用開始時期を前倒しした。
2006.06.26 Aviation Week & ST Patriot games <0614-062605>
 日米両国は、日本 Torus社が製造している PAC-3 部品の輸出認可の問題から、日 本が保留している米国への出荷停止を解決するため、現在協議を進めている。 部品は既に準備されているが、出荷許可が下りないため PAC-3 製造ラインは数週間分の稼働しか期待できない状況にある。
 日本はミサイル防衛と PAC-3 の導入を決めており、PAC-3 の共同生産を希望しているが、米側の技術資料開示不足 に失望感を表している。
2006.06.24 Yahoo 琉球新報記事

パトリオット部隊、月内に 米・・・」

<0613-062401>
 米軍は22日に外務省に対し、嘉手納基地へ PAC-3 24基を配備すると通知した。 配備先は 嘉手納基地の滑走路を中心に嘉手納弾薬庫地区にも設置される見込みである。 配備に伴い6月末から段階的に 米陸軍兵員約600人が嘉手納基地に新たに配置される。
 米側は昨年10の米軍再編中間報告発表後の間もない時点で、2007年3月までに PAC-3 を嘉手納基地に配備する方針を伝えていた。
2006.06.14 Jane's Defence Weekly MEADS board to consider missile upgrade proposal <0613-061404>
 MEADS の開発グループは、ミサイルを PAC-3 に代えて PAC-3 MSE (Missile Segment Enhancement) にする 提案を行おうとしている。 共同開発3ヶ国は、総額$4Bの事業経費が拡大することは望んでいない。 現在の MEADS は安価型 PAC-3 を 前提にしている。
 PAC-3 MSE は PAC-3 と THAAD のギャップを埋めるため PAC-3 の迎撃高度限界を拡大しようとするもので、 米国が開発中である。
( 関連記事 AW&ST 2006.01.09)
2006.05.31 Jane's Defence Weekly New options enter race for boost-phase intercept weapon <0612-053102>
 MDA が高価な KEI ABL に代わる、安価な boost-phase 迎撃システ ムの検討を行っている。 候補には空中発射の PAC-3 又は THAAD と、AMRAAM を改造したシステムが提案されており、2006年後半に 方式決定を行う。 開発への移行を決するのはFY-08になる模様である。
空中発射 PAC-3/THAAD
 MDA が1年以上検討を行っており、検討の第一段階は既に完了している。
AMRAAM 改
 AMRAAM の弾頭を取り外して二段推進にし、AIM-9X の IR シーカを搭載する。  システムは NCADE (Network-Centric Airborne Defense Element) と呼ばれている。
2006.05.08 Inside the Army Army awards Lockheed $379 million contract for 112 PAC-3 missiles <0611-050805>
 米陸軍は Lockheed Martin社に PAC-3 112発を$379Mで発注した。 契約には発射機改造キット及び所要管理 経費が含まれる。
 一方、議会の上下院軍事予算委員会は先週、FY-07予算作業で PAC-3 の予算を追加 する提案を行っている。 特に下院は要求額よりも$140M多い$209.9Mを提示している。
2006.03.22 Jane's Defence Weekly Israel eyes Patriot PAC-3 to boost missile defence <0607-032201>
 イスラエルは、保有している PAC-2 Patriot を PAC-3 に改装しようとしている。 正式決定は今年中頃に、 次期5ヶ年計画である Keshet 2012 に盛り込まれる。
 イスラエル空軍は AWS (Arrow Weapon System) も装備しているが、AWS は高層 防護、PAC-3 は低層防護に任務分けされる。
2006.03.13 Inside the Army SMDC Chief: Redesigned PAC-3 software to be fielded by next year <0608-031304>
 SMDC は、PAC-3 味方識別用ソフトウェアの改善が順調に進んでおり、2007年末までに部隊 配備する見通しを明らかにした。
 ソフトウェアー改善は、2003年に相次いで発生したイラクでの友軍誤射の原因が識別機能の不備によると判明したためで、2004年以降 $41.6Mを投じてソフトウェアーの再設計を行っている。
2006.03.03 Yahoo 韓国中央日報記事

「北・イランはミサイル脅威・・・」

<0606-030302>
 MDA のFY-07予算案概要報告書によると、BMD 構築を当初の計画より早めて進めている。 またハワイ太平洋 司令部に新しい C2BMC を設置する。
 アラスカに配置する GBI はFY-06末まで8基であるが、FY-07度には20基追加配置す る。 また PAC-3 と SM-3 も、FY-06にはそれぞれ313基と9基だったが、 FY-07には534基と24基増やす計画だ。
 更に探知追随用のイージス艦を3隻減らす代わりに SM-3 を搭載するイージス艦を8隻増やすことにした。  移動型 X-band レーダは日本とグリーンランドに設置する。
2006.03 Jane's Missiles & Rockets US Army to dismantle PAC-3 rounds in quality-control tests <0608-030004>
 Lockheed Martin社が PAC-3 の SRT (Stockpile Reliability Test) 弾の納入を開始した。 SRT は PAC-3 の O&S (Operations and Support) 段階の一環で、この段階では備蓄弾から抽出されたミサイルが分解され、 その構成品の信頼度が維持されていて使用可能であることが確認される。
2006.02.20 Defense News Patriot test missile delivered <0606-022004>
 Lockheed Martin社は、経年変化、信頼性確認用の PAC-3 弾を陸軍に納入した。
 これは PAC-3 弾が O&S (Operation and Support) 段階に移行したことを意味するもので、ミサイルはロット単位に抽出され、分解し て信頼性と有効性を点検する。
2006.02.09 Inside the Pentagon White House requests $10.4 billion for Missile Defense in FY-07 <0606-020901>
 米政府が先週末に議会に提出したFY-07予算要求では、ミサイル防衛計画関連に$10.4Bを充当している。
 このうち$9.3Bが MDA に割り当てられているが、これは昨年より$1.6B増加している。 残りの$1.1Bは Patriot 関連 予算となっている。
2006.01.23 Aviation Week & ST German defense ministry officials <0603-012303>
 独国防省は今年中に既存の Patriot 中隊を改善し、PAC-3 弾を導入する計画である 。 システム改善に関する契約は昨年末に終了しており、PAC-3 の契約はこれからとなる。
2006.01.11 Inside Missile Defense 'Bulletproof' software being integrated in seeker of upgraded PAC-3 <0604-011101>
 昨年11月11日の PAC-3 発射試験の失敗原因の調査が終了し、原因であったソフトウエアー の改善が行われている。
 WSMR での試験では、ミサイルの新ソフトウエアーと地上システムのソフトの連携性能を確認が目的であったが、2発ともキャニスター から発射した直後にシーカーがリセットされ迎撃に失敗した。
 ソフトの修正は既に進められており、今年中に再試験を行う予定である。
2006.01.02 Defense News Quick German action <0602-010203>
 10月に発足した独連立政権は12月、2006年度予算で以下の主要4計画を承認した。
・NATO の輸送機開発計画 SAIS (Strategic Airlift Interim Solution) への参加。
MIDS 91セットの取得 (Eurofighter Typhoon×85、Patriot 及び MEADS 部隊用×4、NH90 ヘリ×2)。
・MARS から GMLRS への改善と GMLRS 弾400発の取得
・Patriot システムの改善 (1個 Fu に13基の発射機を装備)。
2005.11.28 Inside the Army DoD: U.S.producers of 'Pan' carbon fiber to double capacity by 2007 <0603-112802>
 DoD の議会報告によると、PAN (Polyacrylonitrile) carbon fiber の生産量が2007年までににこれまでの二 倍に増加する。
 PAN carbon fiber の生産量は過去5年間停滞していたが、空軍の JSF、V-22、陸軍のTHAAD、Patriot、海軍の LPD-17 及び DD(X) 等へ の量産時使用が予定されることから需要が伸びることとなった。
 PAN carbon fiber のFY-05における世界規模での生産量は35,904tで、米国の2社がその13%を製造している。
2005.11.14 Inside the Army Upgraded PAC-3 missile fails to intercept target at White Sands <0602-111401>
 米陸軍は11月11日に WSMR で行った改善型 PAC-3 ミサイルの短距離 TBM 標的迎撃試験が2発とも失敗したこ とを明らかにした。
 今回の試験は PAAT を標的とし、ミサイルのソフト及び地上システムの性能確認を含む迎撃試験であった。
 PAC-3 の迎撃失敗はこれが3回目となる。
2005.11.14 Defense News PAC-3 rockets miss target <0602-111404>
 11月11日に WSMR で行われた PAC-3 の同時発射試験は、2発とも迎撃に失敗した。 今回の試験はミサイルの 新ソフトウェアーと地上システムの性能確認試験であった。
 今回の迎撃失敗は17回の試験中3度目である。
2005.09.12 Inside the Army Army completes 'Successful' test of upgraded PAC-3 missile <0521-091209>
 米陸軍は先週、WSMR において MDA と共同で改善型 PAC-3 の S/W 変更と、地上システムの S/W 改善に伴う要撃性能の確認試験を行った。
 この試験では短距離 TBM 標的に2発を発射しいずれも成功した。
2005.05.12 Inside the Pentagon Fighter aircraft eyed for Missile Defense role in Navy,MDA study <0514-051202>
 米海軍と MDA は、1月から艦隊の SRBM 対処に関する研究 Sea-Based Terminal Ballistic Missile Defense Assessment を6月までの予定で行っており、2010年頃の実現を目指している。
 Aegis、DD(X) への搭載が検討されているのは、SM-6 のほか、垂直発射式の艦載型 PAC-3 ( Sea-Based Missile Segment Enhancement )と艦載型 THAAD で、大型強襲艦への搭 載も検討されている。
 また MDA は THAAD 及び PAC-3 などを航空機から発射することについても検討を行っている。 理論上 F-15 に2発の THAAD の搭載が可能としている。
2005.03.23 Yahoo 産経新聞記事

2014年、台北にミサイル12・・・」

<0507-032301>
 台湾国防部は野党が抵抗している4,800億台湾元(約1兆5,000億円)の軍備予算の承認を訴えるのが狙い、中 国がミサイル攻撃するなどとの想定に基づくシミュレーション結果をまとめ、立法院の国防委員会に21日に報告した。
 22日付の台湾紙聯合報によると、シミュレーションでは中国が2014年に12基の巡航ミサイルを発射したと想 定し、ミサイルは高度150〜200mで台北地区を流れる淡水河の河口から侵入して川の上空を遡 り、市内中心部の総統府など重要施設を攻撃してくる可能性が高いが、PAC-3 を配置した場合は12基のうち平均で8.1基にあたる 67.5%までが撃墜可能という。
 このシミュレーションでは PAC-3 の撃墜率を、巡航ミサイルでは85%、弾道ミサイルでは83%と試算している 。
 さらに国防部は、予算が立法院を通過せずミサイル防衛能力が現状にとどまれば、2020年までに台湾と中国の軍事バ ランスが1:2.8と開き、中国が台湾への武力攻撃を容易だと判断する格差の「3」に近づくとも警告して いる。
 中国が台湾海峡沿岸に配備している弾道ミサイルについては、2003年11月に陳総統が496基との数字を公表したが、国防部ではこれが 現時点で約700基にまで増加し、さらに2014年には1,200基に達すると予測している。
2005.03.02 Inside the Missile Defense DSB report says long Patriot-MEADS 'Migration' will be challenging <0508-030201>
 DoD の防衛科学委員会 (DSB) は陸軍が進めようとしている Patriot を徐々に MEADS と一体化する計画は極 めて画期的であるとの見解を示した。
 この中で DSB は、イラク戦での戦訓から、他の防空ミサイルシステムとの情報相互交換を確実に行える機能を MEADS に付与すること を提言している。
 しかしながら DSB は計画の困難さを認め、 DoD に対し共同開発による主要構成装置の開発状況と陸軍の合併計画の実施を確実にフォ ローし、計画の遅れを防止することを求めている。
2005.03 International Defense Review Lockheed receives PAC-3 contract <0506-030003>
 Lockheed Martin社が1月に、156発の PAC-3 弾を$532Mで受注した。 156発は2006 年までに米陸軍に納入され、そのうち32発が蘭空軍、16発が航空自衛隊に FMS で売却される。
2005.02.28 Insid the Army Advisory Board : Patriot combat ID flaws in Iraq 'not exactly a surprise' <0507-022802>
 DoD の防衛科学委員会 (DSB) はイラクでの Patriot システムによる3回の友軍誤射に関する分析報告を公表 した。
 報告書では、原因の特定は困難としながらも、以前から指摘されている戦闘識別 (Combat ID) の欠陥が根本的に影響していると結論 付けている。
 Patriot は湾岸戦争以来擬似追随が発生しており、イラクでの2度の誤射では操作員の練度 不足から戦闘機をミサイルと誤認したことが原因となった。
 結論として DSB は、Combat ID の早急な是正、Patriot の性能改善、友軍機の帰還用空中回廊の設定を提言している。
2005.02.28 Insid the Army MDA outlines strategy to deal with PAC-3,MEADS quantity changes <0507-022801>
 MDA は Patriot と MEADS の計画合併に伴う PAC-3/MEADS の保有数量について分析検討を行っている。
 これは MDA が議会に提出した報告で明らかにしたもので、FY-05国防権限法は BMDS の一部である PAC-3/MEADS の保有数量の変更が 、BMDS 全体にどのような影響を与えるかについて検討報告を求めている。
 改善型 PAC-3 と MEADS の初期装備は、FY-10以降 Patriot システムに組み込まれる計画となっている。
2005.02.16 Inside Missile Defense Netherlands,Japan first international customers to receive PAC-3 <0507021601>
 Lockheed Martin社は先月末、米陸軍 AMC から FMS 契約分を含む PAC-3 156発を総額$532Mで受注した。  内訳は米陸軍用108発、オランダ向け32発、日本向け16発である。
 最初の国際導入となる日、蘭への納入は2年以内に行われ、契約にはミサイルの他、発射機改修キット及び予 備部品、地上装置用付属品が含まれる。
2005.02.09 Jane's Defence Weekly US sells PAC-3 missiles to Japan and Netherlands <0505-020907>
 米陸軍が初の PAC-3 の量産契約となる Lot 6 を、$532Mで Lockheed Martin社に発注した。 この契約では 156発が生産され、そのうち16発は日本、32発はオランダに FMS 契約で引き渡される。  最終納期は2006年に予定されている。
 日本とは共同生産の合意が2004年になされており、以降の購入分はこれにより行われる。
 一方 Lockheed Martin社は引き続き、能力向上型 PAC-3 である MSE (Missile Segment Enhancement) 計画の 推進を軍に働きかけており、発射試験は2008年、量産決定は2009年に予定されている。
2005.02.02 Inside Missile Defense Lockheed Martin gets $532 million PAC-3 production contract <0505-020202>
 Lockheed Martin社は、米陸軍、オランダ及び日本の装備用として156発の PAC-3 を $532Mで受注した。
 納入時期は2006年中で、156発の内32発は蘭へ、16発は日本へいずれも FMS で納入される。
 日本は現在、PAC-2 24個 FU、120基の発射機を展開しており、PAC-3換装後、2007年のIOC、2011年のフル運用 開始を予定する。
 PAC-3 は昨年、3回の運用評価試験が行われ、いずれも迎撃に成功、これまでの試験では19発中17発が迎撃に成功している。
2005.01.24 Inside the Army Test report says Patriot should be tested in joint environment <0507-012401>
 DoD の試験評価局は Patriot のイラクでの友軍相撃の教訓から、大隊による多数の航空機、他の兵器システム及び各種センサー、指 揮統制システムとの大規模な演習を行う必要があると指摘した報告書を公表した。
 報告書では MEADS と Patriot の統合にも触れ、FY-16に予定される MEADS の大隊規模の IOT&E 以前に米軍 独自の運用試験が計画されていないことを明らかにした。
 開発当局は FU 装備システムの開発/運用試験をFY-15までに2回予定している。
2005.01 Jane's Missiles & Rockets Lockheed Martin PAC-3 successfully engages ballistic missile targets <0504-010021>
 11月18日に PAC-3 の DT/OT-12 として、2発の TBM 標的に対して2発ずつの PAC-3 を撃ち込む試験が行われ 成功した。
 標的となったのは PAAT (Patriot-As-A-Target) と MTTV (Maneuvering Tactical Target Vehicle) で、何れも1発目の PAC-3 が迎撃に成功したため2発目は自爆させられた。
 MTTV は Minuteman ICBM のエンジンに Pershing U の RV を取り付けた標的機である。
2004.11.24 Inside Missile Defense Army official: Patriot Advanced Capabilities-3 test flight a success <0503-112402>
 PAC-3 の最終試験が11月18日に WSMR で行われ、リップル射撃による 複数標的の迎撃に成功した。
 標的には短距離弾道弾を模擬する PAAT と中距離弾道弾を模擬する SMTTV (Storm Maneuvering Tactical Target Vehicle) を使用し、4発のミサイルを2目標に対し別々の発射機から連射した。 いずれも初弾が標的を 撃墜したため、2発めは Successfully self distruct であった。
 今回の試験では同時に飛来する2発の弾道ミサイルに対するシステムの探知、交戦能力を確認したが、2005年夏からはその他の Evolutionary Development Test が計画されている。
2004.10 Jane's Missiles & Rockets PAC-3 ripple-fire test destroys ballistic and cruise-missile targets <0423-100023>
 9月2日に、弾道弾を模した PAAT (Patriot-As-A-Target) と巡航ミサイルを模した MQM-107D に対する PAC-3 の同時 交戦試験が行われ、迎撃に成功した。 これは PAC-3 の5回目の連射成功になる。
 合わせてこの試験では、PAC-3 のコスト低減計画で新たに採用された各種コンポーネントの確認も行われた。
2004.10 Jane's Missiles & Rockets First export sales for Patriot PAC-3 <0423-100016>
 Lockheed Martin社がオランダ向け PAC-3 支援システムの FMS 契約を$33.9Mで結んだ。 この契約は初の PAC-3 輸 出契約となる。
 これによりオランダが保有する Patriot システムは PAC-3 の発射が可能になる。 続いて年内に PAC-3 弾の契約も結ばれる。
 7月7日には日本から2発入りパック10パック、計20発の PAC-3 弾購入要求が来た。  また PAC-3 地上装置の共同生産契約も$79Mで行われることになっている。
2004.09.13 Defense News Less expensive PAC-3 passes U.S.Army test <0420-091301>
 米陸軍は9月2日、PAC-3 ミサイルによる模擬短距離弾道弾と巡航ミサイル標的へのリップル射撃による迎撃試 験を行い成功した。
 試験は2004年に計画した2回目の実射で、旋回する弾道標的に対する3、4回目の試験は近いうちに行われる。 今後、2005年に12発、 2006年に5発、2007年に7発の実射試験を予定している。
 2001年当時$3Mであったミサイルの価格は、部品の価格低減等により現在は$2M以下となっている。
2004.09.06 Inside the Army Lockheed Martin: Patriot PAC-3 missile tests meet all objectives <0419-090601>
 PAC-3 ミサイルの TBM と巡航ミサイルとの同時交戦射撃試験が、9月2日に WSMR で行われ 迎撃に成功した。
 試験は TBM と CM を同時に探知、追随、交戦するシステム能力を確認する目的で行われ、先ず TBM を模擬した PAAT (Patriot-As-A-Target) に対し2発を連射、直ちに低高度で侵入する CM を模擬した MQM-107D に1発を発射 し、2標的をそれぞれ撃墜した。
 次回は11月〜12月に2発の TBM に対して同時交戦能力を確認する。
2004.09.01 Inside Missile Defense Pentagon objects to Senate authorizers'move on PAC-3, MEADS merger <0419-090101>
 DoD は上院がFY-05国防法案に記述した、陸軍の PAC-3 と MEADS の合併計画には事前に MDA の承認が必要との提言について、承認は 不要として反論している。
2004.08.23 Inside the Army Officials focus on 'Systematic' approach to solving Patriot fratricide <0419-082303>
 DoD は Patriot による友軍機への誤射対策として、約$42MをFY-03及びFY-04の研究開発経費から転用し、シ ステムの改善を行っている。
 改修は特定の目標に対する分類識別能力を向上させるためのソフトウェアーの改善、レーダーの電磁波による障害の除去等の他、空地 通信機器の新規調達を行う。
2004.08.23 Inside the Army Army officials outline schedule for Patriot and MEADS merger <0419-082301>
 米陸軍の防空ミサイル計画局長は先週、Patriot と MEADS の計画合併時程の検討概要を明らかにし、将来は Patriot が MEAD に吸収されると述べた。
 MEADS は現時点で2015年に装備化を予定しているが、Patriot システムは以下の予定で MEAD 器材を取り込む。
 ・FY-08〜09:MEADS 戦闘管理装置
 ・FY-10〜11:MEADS 発射機と改善型 PAC-3 ミサイルをシステムに統合
 ・FY-14〜15:MEADS の MFCR を付加
 現在、Patriot は C-band レーダを、MEADS は X-band レーダーを装備しているため、共用運用の間は多機能データリンク装置を使用 する。
2004.08.09 Inside the Army Patriot fratricide incidents spawn FY-03 and FY-04 reprogramming <0417-080901>
 DoD は昨年イラク戦で発生した Patriot による友軍機への誤射を重くみて、約$42MをFY-03及びFY-04の研究開発経費から転用し、電磁 波による障害の除去等システムの改善を行っている。
 軍は誤射原因を依然として明らかにしておらず、改修の細部は不明だが、$42Mのうち$9.3Mは空地通信機器の調達に充てられる。
2004.08 International Defense Review ASMD integrated air defense <0415-080003>
 米陸軍 SMDC は、Patriot、MEADS、JLENS、JTAGS (Joint Tactical Ground Station)、SLAMRAAM、THAAD を統合する BM/C4I システム ASMD (Air, Space and Missile Defense) システムの開発を、Lockheed Martin社と Raytheon社の共同企業体 に発注する計画である。
 ASMD には、MEADS の技術を Patriot に取り込む Combined Aggregate Program 計画も含まれている。
2004.07.21 Inside Missile Defense Adaptation of PAC-3 for Sea-based Terminal Missile Defense examined <0418-072101>
 Lockheed Martin社は、海軍の SMD に PAC-3 ミサイルを転用する研究を終了し、成果を報告した。
 同社によると艦載の Mark 41 VLS から PAC-3 を発射することは可能で、改修規模も小さく、ミサイルの改修 もほとんど不要としている。
 海軍は艦船と港湾での戦域ミサイル防衛に PAC-3 と ERAM (Extended Range Active Missile) を候補として あげている。
 ERAM は海軍が Raytheon社をプライムとして開発中で、先週 SDD 段階への移行が承認されている。
2004.07.19 Inside the Navy Adaputation of PAC-3 for Sea-based Terminal Missile Defense examined <0418-071901>
 Lockheed Martin社は、海軍の終末段階 SMD に PAC-3 ミサイルを転用する研究を終了し、7月15日に成果を海軍に報告した。
 同社によると2003年4月から2004年5月に行った検討で、Mk 41 VLS から PAC-3 を発射することが可能で、改 修規模も小さく、ミサイルの改修もほとんど不要としている。
 海軍は艦船と港湾での戦域ミサイル防衛に PAC-3 と ERAM (Extended Range Active Missile) を候補としてあげている。
 ERAM は海軍が Raytheon社をプライムとして開発中で、7月12日に DoD は SDD 段階への移行を承認している 。 DoD はまた、ERAM の LRIP を120発以下とするとしている。
2004.05.17 Inside the Army Missile defense exparts debate viability of Patriot fratricide theory <0413-051701>
 昨年の春にイラクで発生した Patriot による2機の友軍機誤射について、MIT の Postal教授が発表した原因の是非を巡って論争が起こ っている。
 同教授は過密な電磁環境下でレーダーが誤作動したとの見解を発表したが、陸軍の SMDC で主任研究員として 勤務していた Collier氏をはじめとする専門家の間から、極めて根拠に乏しいとこれを否定する意見がでている。
 陸軍は調査結果が未だ出ていないとして言明を避けている。
2004.05 Jane's Missiles & Rockets US Army ends Patriot performance investigations <0414-050023>
 米陸軍防空学校、陸軍監察官及び中央軍司令部は、イラク戦争における Patriot PAC-2、PAC-3 の性能について別々に分析を行った。
 報告の内容は明らかになっていないが、米海軍の F/A-18 と、英空軍の Tornado の誤撃墜事故、及び米空軍の F-16 が AGM-88 HARM で Patriot FU を誤射した、一連の友軍相撃事故が取り上げられ たと見られている。
 また Patriot 部隊からは TACSAT (Tactical Satellite) 及び Battle Command Brigade and Below の端末数の増加が要望されている 。
 友軍相撃事故とイラクの巡航ミサイルを撃墜できなかった事故があったものの、米陸軍は Patriot の対弾道弾性能に 満足している。 イラク戦争では20発のミサイルが発射され、そのうち9発に対して迎撃が命ぜられて、全弾を破壊した。 残り のミサイルは無人の砂漠に落下した。
2004.04.30 Yahoo 朝鮮日報記事

在韓米軍、パトリオット旅・・・

<0408-043002>
 在韓米軍が北朝鮮のミサイル攻撃に対応するため、年内に防空砲兵旅団を創設することが明らかになった。
 在韓米軍関係者が30日、既存のペトリオット6個中隊に加え、年末まで2個中隊の PAC-3 を追加配備して南部地域を防御する予定であるため、防空砲兵大隊に替えて防空砲兵旅団の創設するこ とを明らかにした。
2004.04.26 Inside the Army MIT Prof offers theory for what caused Patriot fratricides in Iraq <0409-042610>
 マサチュセッツ工科大の教授がイラクでの Patriot による友軍誤射に関する独自の調査結果を発表し、軍やメーカに波紋を生じている 。
 教授は多くの Patriotレーダーが狭い地域に展開した結果、同時に追随した信号が TBM と 誤認されたものと推測しており、軍の公式見解を求めている。
2004.04.05 Yahoo 読売新聞記事

ミサイル防衛システム、米・・・

<0407-040501>
 日本に対する武力攻撃の可能性が出てきた際に、在日米軍基地などを弾道ミサイルによる攻撃から守るため、米軍の PAC-3 を日本国内に持ち込むことを、米政府が日本政府に非公式に打診している。
 日本が MD の配備を開始する2007年度まで空白期間が存在することから、この間における 首都圏防衛にも有効と主張しているという。
 米軍の PAC-3 部隊は韓国、ヨルダン、トルコ、イスラエルなどが受け入れており、これらの国では 常時配備されているが、日本の場合は、日本が他国から武力攻撃される可能性が出てきた時点 で、システム一式を米本土から日本国内に C-5 で緊急に空輸することを想定している。
2004.04 Jane's Missiles & Rockets Patriot PAC-3 makes its fourth ripple-fire kill <0408-040021>
 2発の PAC-3 による連射の試験が行われ、標的となった1発の PAAT (Patriot-As-A-Target) を撃墜した。  これで PAC-3 は、発射試験と実戦を合わせて4回の連射に成功したことになる。
 今回の試験ではソフトウェアと地上装置の改良、及び Ka-band シーカ用の米国製 TWT アンプの性能確認も合 わせて実施した。
 Lockheed Martin社はイラク戦での射耗補填を含む PAC-3 弾の生産を、2月に$505Mで受注した。 また同社は$260Mの契約で MSE (Missile Segment Enhancement) 計画を進めている。
 (註:従来 PAC-3 の TWTA はドイツ製であった)
2004.04 International Defense Review Netherlands decides to procure Lockheed PAC-3 missiles <0408-040004>
 オランダが PAC-3 導入の決定を行った。 PAC-3化されるのは4個 FU の Patriot で、購入弾数は当初予定の128発を 下回る32発とオプションの32発である。 契約は FMS で、ミサイル単価は$2.5Mである。
 オランダ空軍の4個 FU の Patriot 部隊の地上装置はすでに PAC-3 のコンフィグレーションに改造されており、ソフトウェアは Post Deployment Build 5.5.2 になっている。 このソフトにより多数弾の TBM と CM等低空目標 の同時来襲に対応可能になる。
2004.03.10 Jane's Defence Weekly PAC-3 missile intercepts TBM <0406-031002>
 PAC-3 の連射による模擬 TBM を標的とした試験が3月4日に行われ迎撃に成功した。 標的は Scud を模した PAAT (Patriot-As-A-Target) であった。
 米陸軍は昨年7月に、$260Mで PAC-3 MSE (Missile Segment Enhancement) の契約を Lockheed Martin社と結 んでいる。 PAC-3 MSE はロケットモータと翼を大型化して射程を50%延伸すると共に、アジリティを向上させ ている。 発射試験は2006年9月に開始される。
(関連記事 IDR 2004.03)
2004.03.01 Defense News Lockheed to make PAC-3 missiles <0406-030105>
 米陸軍はこのほど、総額$505Mで PAC-3 システムの製造を Lockheed Martin社に発注した。
 契約は159発の PAC-3 弾(イラク戦での射耗22発の補充を含む)、6基の ELES (Enhanced Launcher Electronics System) 及び9基の FSC (Fire Solution Computer) の製造で、納期は2006年4月となっている。
2004.03 International Defense Review AMD systems rise to the challenge <0405-030019>
= 米陸軍防空/ミサイル防衛の現状に関する記事 =
PAC-3
  PAC-3 中隊の構成は以下の様になる
    ECS(トラック搭載)
    BCP(Humvee 搭載)
    AMG(トラック搭載)
    発発(トラック搭載)× 2
    PAC-2 発射機× 5
    PAC-3 発射機× 3
  ミサイルは以下の7弾種から選択
    PAC-3 ATM 弾
    GEM 弾(ATM-1,1C,1T の3種)
    PAC-2 ATM 弾
    対 SOJ 弾
    旧 Patriot 弾
Patriot Recapitalization Program
  MEADS で開発したコンポネントで利用可能なものを逐次採用して近代化
  トラック搭載の ECS, ICC, TCS を Humvee 搭載の指揮通信装置に換装
  Patriot レーダを MEADS で開発中のレーダに換装
  PAC-3 発射機を MEADS 発射機に換装
PAC-3 Low Cost
  PAC-3 と同寸、同性能で INU の簡素化、生産方式の効率化で価格低減
  MEADS, JLEN にも対応する C-,X-band のマルチバンドデーリンク搭載
PAC-3 MSE (Missile Segment Enhancements)
  PAC-3 のロケットモータ、翼を大型化
   胴 径:25.5cm→27.9cm
   総重量:328kg→385kg
  'blended mode'誘導を採用
  巡航ミサイルに対するセクタ外交戦能力を強化
・SLAMRAAM, JLEND 等の巡航ミサイル防衛
・イラク戦争での ATBM 戦闘
2004.02.23 Inside the Army Army issues $505 million in contracts for new PAC-3 missiles,equipment <0407-022307>
 米陸軍はこのほど、総額$505Mで PAC-3 弾159発 (内22発はイラク戦での射耗補充) の追加調達と、地上装置の性能強 化を Lockheed Martin社と契約した。
 同社は2003年7月に PAC-3 弾の性能を強化する MSE 計画を$260Mで受注しており、新しいロケ ットモーターの採用で射程を50%延伸、翼の大型化とその他構造の変更により旋回性の向上 を図る。
 納入は2006年4月、実射試験を2006年9月から開始し、量産は2008年を目指している。
2004.02.18 Inside Missile Defense Army air defenders make 'Fixes' to Patriot based on Iraqi freedom <0407-021701>
   米陸軍はイラクでの Patriot による戦闘結果と性能のレビューを終了し、戦訓を基にシステムの改善を積極的に行うことを決めた。
 改善内容は器材、運用ドクトリン、編成組織及び教育訓練の全般にわたり、新規ソフトウェアーの試験も近日中に予定されている。
性能レビューの細部は明らかにされていないが、イラクでは20発が発射され9発が命中、11発が迎撃不成功もし くは交戦範囲外であったとされる。 また、友軍機の誤射に関してはソフトの偶発故障と推測されている。
2004.01.26 Inside the Army DOT&E: PAC-3 system 'ripple-fired' successfully during Iraqi Freedom <0405-012604>
 DoD の試験評価局は、PAC-3 の連射機能はイラクでの実戦で性能を満足することを確認したとする報告書を公 表した。
 PAC-3 の連射機能は2002年に予定した IOT&E の第3回及び4回実射試験がいずれも発射できずに終わっていた が、昨年春にイラクで2発の敵ミサイルを連射により迎撃した。
 DoD はこの成果をもって連射機能確認を終了するとしているが、IOT&E は未だ終了しておらず、2004年度に 3回、05年度に12回、06年度に5回、07年度に7回の実射試験が計画されている。
2004.01 Jane's Missiles & Rockets EADS test fires Patriot PAC-3 <0404-010011>
 EADS社による初の PAC-3 の発射試験が WSMR で行われた。 試験は独、米政府の責任者の指揮下に、両国企業のメンバーによって行わ れた。
 最初の試験は高度1,000mを飛行する標的機に対し、2回目の試験は超低空を飛行する標的機に対して行われ、5日後の試験は 弾道弾を模した Patriot を標的に行われ迎撃に成功した。
 試験に使われた地上装置の改修は EADS社で行われ、試験終了後、教育用として Fort Bliss に所在する独空軍ロケット学校に引き渡さ れた。
2003.12.22 Aviation Week & ST Parching Patriot (#1)  米陸軍は Patriot のイラク戦における問題点と欠点を速やかに改善すると共に MEADS 開発にも反映 する検討を開始している。
 イラク戦では特に友軍相撃巡航ミサイルの迎撃不成功が問題視され、軍は Patriot レーダーの誤作動を防止する電磁遮蔽の改善、IFF 及び通信装置の改善等を今年度直ちに開始する。 また、 厳しい電波環境下での実戦的訓練を採用することを決めている。
2003.11.24 Defense News U.S.Patriot friendly-fire investigation complete  米中央軍司令部はイラクでの Patriot による友軍誤射の調査結果を11月中旬に DoD に報告した。
 報告の詳細は明らかにされていないが、3月23日の英空軍 Tornado と4月2日の米海軍 F/A-18 への誤射は、いずれもシステムの識別に 問題があり、戦闘機を敵ミサイルと間違えたものとしている。
 なお、陸軍は第32 AMDC がイラク戦での Patriot の交戦状況に関する報告を10月初めに行っている他、近日中にイラク戦での Patriot システムの性能発揮についての報告を公表する。
2003.11.10 Space News Pentagon releases candid glimpse of missile defense during Iraq war  イラクでの Patriot 中隊の戦闘について初めて公式の報告文書がフォートブリスの第32AAMDC (Army Air and Missile Defense Command) から発簡された。
 報告によると、陸軍は開戦までに PAC-3、PAC-2 及び GEM を1,069発を準備、最初のイラクミサイルの探知は 2003年3月20日午後12時24分で迎撃に成功した。
   イラクは全部で23発の弾道/巡航ミサイルを発射し、このうち9発の迎撃に成功して いる。
 破壊したのは Ababi-100、Al Samoud 及び CSSC-3 で、23発のうち1発は発射直後に自爆、4発は Patriot 中隊の射程外、残りの9発は 交戦できずに荒地に着弾した。
2003.10.06 Space News U.S.expects review to back-up Patriot success claims in Iraq  Patriot システムのイラク戦での成果の詳細が近日中に公表されるものとみられる。
 イラクに展開した Patriot には最新型のテレメーターとデータ記録装置が取り付けられ、8mmテープに記録した迎撃状況とレーダー及 び射統システムの作動状況は、ミサイル発射後数時間以内に衛星を通じて逐一米国内に送られていた。
 イラクでは Patriot で対ミサイル射撃を9回行い、全て迎撃に成功したと公表されているが、GEM 弾か PAC-3 かは不明。 展開した 12個 Patriot 中隊のうち、PAC-3 は4個中隊であった。
2003.10.01 Inside Missile Defense NMD,PAC-3 funding boosted FY-04 appropriations bill  米議会はこのほど、$368.2Bにのぼる2004年度国防予算法案を可決した。 ミサイル防衛関連予算では前年より$1.4B を増額し$9.1Bが計上されたが、政府の要求額よりも$5.1Mの減額となっている。
 このうち2004年配備予定の NMD 予算は要求より$181M増額され、$3.6Bを計上している。
 また、PAC-3ミサイルの製造についても要求額より$60M多い$621.6Mが認められている。
 法案は10月1日に大統領が認可し成立する。
2003.10 Jane's Missiles & Rockets US Army to buy extra Patriot PAC-3s  米陸軍はイラク戦争で射耗した22発 PAC-3 弾及び PAC-2 弾の補てん用に、追加の PAC-3 弾を調達する。 イラク戦争では PAC-2 が7発、PAC-3 が2発のイラク TBM と交戦し要撃に成功 している。
 追加調達分はFY-03で承認された100発に追加されるもので、今後FY-04に108発、FY-05に131発、FY-06に144発の調達が計画されていて 、最終調達数は1,200発を超えるものと見られている。
2003.08 Jane's Missiles & Rockets Taiwan plans to buy Patriot PAC-3  台湾が米国に対し正式に、3個 FU の PAC-3 購入と、3個 FU の PAC-2 PLUS の PAC-3 への改修 を求める LoR (Letter of Request) を提出した。
 台湾は米国からの EWR の調達も計画しており、候補機種が2機種に絞られているが、PAC-3, EWR の対米調達における 最大の障害は台湾の国防委員会で、委員の多くは対米調達より国産装備の導入を希望している。
2003.07.14 Inside the Army Cosumano ensures new MEADS plan will include european partners  米陸軍 SMDC の Cosumano中将は、MEADS PAC-3 の計画合併について言及し、共同開発態勢に変化がないことを強調した。
 陸軍の合併計画には議会と防衛関係者から共同開発を危うくする恐れを懸念する声があがっている。
 一方、DoD はイラク戦における Patriot の技術的能力についての調査をまもなく終了する。 DoD はこの調査が特に友軍誤射に焦点を 絞ったものではなく、実戦での効果を今後の改修や運用に反映させるものとしている。
 陸軍は全部で50個 Patriot中隊を保有しているが、作戦間、41個中隊が CENTCOM に、6個中隊が韓国に、残りの3個中隊が Ft.Bliss に 配置されていた。
2003.07.10 Inside the Pentagon MDA reviewing Patriot performance,meshing systems,official says  MDA はイラク戦での Patriot の弾道ミサイル対処に関する性能評価についての報告を待っている。
 陸軍は間もなくイラク戦での PAC-2 と PAC-3 の性能評価を終えるが、Patriot の実戦運用は今回が初めてであり英軍機の誤射を含め 、MDAは更なる改善の可否を検討する。
2003.07.10 Inside the Pentagon Congress mixed on MEADS,PAC-3 proposals  MEADS PAC-3 の事業統一と、管轄を MDA から陸軍に移管することについて議会では上下院で意見が分かれている。
 FY-04の国防予算に関する上下院委員会の最終会議は今月中に行われるが、両院とも MEADS の管理は MDA が行うべきとしている。 ま た、上院は両計画を統合しても引き続き MDA が管理すべきとしているが、下院は統合せずそれぞれを陸軍の管理下に置くのが適当との見 解を示している。
2003.07.07 Defense News Germany,Italy pose questions on MEADS  米国が MEADS 計画を Patriot計画と合併する意向を示 したことについて、共同開発を進める独と伊は51項目に及ぶ質問を提出し、回答を求めている。
 質問は米の提案がどの様に計画自体に影響を与えるかについてで、運用要求と技術的問題の他、両国の共同事業での役割を明確にする よう求めており、今週からワシントンで3ヶ国協議が開始される。
2003.07.07 Aviation Week & ST Dangerous missile mix sprks scrutiny  イラクでの Patriot による友軍機誤射の調査は未だ終了していないが、DSB (Defense Science Board) は 巡航ミサイルと弾道ミサイルによる同時攻撃を受けた場合に対処できないおそれがあ ると指摘した。
 これはイラク機が空域に存在しないにも拘わらず友軍機を射撃したのは、Patriot システムの目標弁別機能が航空機と CM を識別でき ず、ミサイルと判定した可能性を指摘したもの。
 議会は次年度予算に誤射防止の研究開発費として $10M を追加することを決めたが、DoD と陸軍は調査結果がでるまでは態度を保留す る意向を示している。
2003.07 Jane's Missiles & Rockets Patriot contracts awarded  Lockheed Martin社は$36.18Mで PAC-3 の full-rate生産態勢準備の契約を受注した。
 これとは別に$51.37Mで、Radar Enhancement Phase 3 及び Classfication Discrimination and Identification 改良キットを受注した。
2003.06.23 Defense News Kuwaiti,U.S.Patriots found success against Iraqi missiles  クウェートによると、イラク戦でクウェートと米陸軍の Patriot 中隊は、イラクから飛来した12発 の戦術弾道ミサイルのうち9発の迎撃に成功した。
 ほとんどのミサイルは Al-Samoud-2 で、クウェート軍は PAC-2 及び GEM で2発を迎撃、残りの 7発は米軍が迎撃し、2発は PAC-3 で迎撃した。
 5月に行われた中東 6ヶ国で構成する湾岸諸国会議では 2003年末までに多国間防空システム の最終要求事項を決定するが、クウェートとサウジアラビアは既に Patriot を配備しており、残りの 4ヶ国も Patriot に関心を 示している。 最大の競争相手はロシアの S-300 となる模様。
2003.05.19 Inside the Army House defense authorizers shift funds to Theater Missile Defense  米下院軍事委員会は、FY-04の BMD 計画要求額 $9.1B の 1部を、TMD 計画の推進に転用する ことを提案している。
 これは先週呈示された予算法案で明らかになったもので、BMD 予算から約 $200M を削減して、TMD に $37M、 PAC-3 に $205M、PAC-2 に $10M、海軍の TMD システムである Aegis に $7M をそれぞれ追加している。
2003.05.12 Inside the Army Aldridge,Senetors back Army plan to combine MEADS,PAC-3 programs  DoD は陸軍の MEADS PAC-3 の事業合併計 画を正式に承認したが、これにより MEADS の装備化が促進され、結果的には国際共同事業への米国の統制を強めることとなる。
 これに伴い、DoD は 6月以降リスク低減段階から共同開発への移行協議が開催できるよう独及び伊と速やかな協議開催を求めている。
2003.04.30 Inside Missile Defense Most intercept of Iraqi rockets were by older Patriot missiles  クウェート駐在の陸軍第32防空旅団は、米陸軍とクウェートの Patriot によるミサイルの迎撃成功 は9発で、このうち6発は GEM 弾によることを明らかにした。
 残りの2発は PAC-31発は GEM+による迎撃で、特に PAC-3 は保有数が少ないため 使用を控えていることも明らかにしている。
 イラクが発射したのは 射程90mile の Al-Samoud と Ababil-100 地対地ロケットで、唯一 Patriot が交戦できずクウェート市街地に 着弾したのは 1,000-lb 弾頭を搭載する Silkworm もしくは Seersucker と推定される対艦巡航ミサイルであった。
2003.04.24 Inside the Pentagon Patriot may mistake aircraft for missile combat's electronic glut  クウェートの米陸軍第 32防空司令部の Bromberg 准将は、度重なる Patriot 中隊の友軍誤射について言及し、戦場 における電子信号の過多が Patriot システムに何らかの影響を及ぼした可能性があると述べた。
 軍は現在、調査チームを編成し人為ミスと IFF 等の技術的故障もしくは欠陥の両面から調べているが、結論は未だでていない。
 Patriot 中隊は、3月23日に英空軍 Tarnado をクウェート国境付近で撃墜、2日後にはナジャフ南方で F-16 に対しレーダー追尾したた め HARM によりレーダーを破壊されている。 また、4月2日のカルバラ近郊での F/A-18 の墜落も Patriot によるものと見られている。
2003.04.24 Inside the Pentagon Most intercepts of Iraqi rockets were by older Patriot missiles  クウェートに展開する陸軍第 32防空司令部によると、3月20日から13日間にイラクから発射された 弾道ミサイル9発の迎撃に PAC-3 ミサイルは 2発しか使用されていない。
 イラクからクウェートに対して行われた地対地ミサイルによる攻撃は、射程 90km以下の Al-Samoud と Ababi-100 で、9発の迎撃のう ち6発が PAC-2 GEM、1発が GEM+で残りの 2発が PAC-3 であった。
 PAC-3 が発射されたのは開戦初日の 3月20日と 4月1日の各1発で、DoD も今回の戦争で PAC-3 ミサイルの保有数が少 ないことを認めている。
2003.04.14 Inside the Army Kadish:US forces saving PAC-3 missiles for more pressing threats  MDA の Kadish 長官は イラク戦での弾道ミサイル対処で PAC-3 ミサイルによる交戦が少ないのは、 Scud級ミサイルによる今後の攻撃を予測し、PAC-3 の使用を控えているためと上院に説明した。
 イラクはこれまでに Ababil-100 や Al Samoud 200 等の短距離ミサイルを 24発以上発射、この迎撃に 使用した PAC-3 はわずかに4発で、残りは全て PAC-2 GEM か GEM+ であった。
 同長官はまた、3月20日現在、軍が保有する PAC-3 ミサイルは約50発に過ぎないことも明らかにしている。
2003.04.07 Defense News New questions surround Patriot missile system  米英軍当局は Raytheon 技術者とイラク戦での Patriot システムによる友軍誤射原因の調査を進めている。
 Patriot はこれまでに 米軍が少なくとも 3発の PAC-3 を、クウェート軍が 21発の PAC-2 GEM を発射し、 Ababil-100 及び Al Samoud-2 短距離ミサイル計 8発の迎撃に成功している。
 反面、3月24日には英空軍の Tornado を撃墜した。英軍機への誤射については IFF 装置の故障の公算が高いとしている。
 30日には米空軍のF-15をロックオンしたため逆にARM でレーダーを破壊されている。 また4月2日には米海軍の F/A-18C がカルバラか ら帰投中に墜落し、中央軍は Patriot による誤射の可能性を示唆している。
 地上からの攻撃を避けるためパイロットが IFF を切っていたため撃墜された可能性も否定できないとされている。
2003.04 Jane's Missiles & Rockets US Army orders PAC-3 speed-up  米陸軍が Raytheon社と PAC-3 の納期短縮契約を結んだ。
 LRIP 2 の納期を8月31日に繰り上げる契約は$12.5Mで、LRIP 3 の納期を2004年5月31日 に繰り上げる契約は$20.5Mである。
2003.03.24 Inside the Army PAC-3 , enhanced PAC-2 engage Iraq missiles in first combat use  クウェートに配備した Patriot部隊は先週、PAC-3 と PAC-2 GEM+ による初めての対ミサイル交戦 を行い、イラクミサイル2発の迎撃に成功した。
 MDA は PAC-3 の現有総数が 50発程度でしかなく、速やかな増産が急務と している。 なお、PAC-3 の IOT&E は現在も実施中で、イラク戦の影響で5月予定のリップル射撃試験は 8月に 延期されている。
2003.03.24 Aviation Week & ST War  3月20日の開戦直後、クウェートに配備した Patriot中隊は、GEM 弾でイラクの TBM 1〜2発の迎撃 に成功したが、PAC-3ミサイルの展開は遅れている。
 現在 Patriot中隊の6基の発射機のうち、PAC-3用は1基しかない。 軍はイラクが保有する Scud C、Frog-7、 Al Samous 及び Al Hussein には GEM と GEM+ で充分対処できるとしているが、PAC-3の早急な導入が望まれる。
 なお、イラクの TBM 発射から迎撃に要する対応時間は2分とされ、湾岸戦争時の10〜12分を 大幅に短縮している。 発射情報は IR 検知衛星 DSP から JTAG (Joint Tactical Air-to-Ground System) を通じ中隊に伝達さ れる。 陸軍はクウェートに1個システムを展開している。
2003.03.21 共同通信

インターネット

スカッドは5発発射 英で報道  クウェート北部の英従軍代表取材記者は20日、クウェート北部を攻撃したイラク軍スカッドは計5発 で、うち4発がクウェート領内に着弾、1発は米軍のペトリオットが迎撃して撃ち落としたと伝えた。
2003.03.19 Jane's Defence Weekly Contract will accelerate Patriot production  Lockheed Martin社は、$100Mで PAC-3 12発の追加発注 を受けた。 同社は2002年12月に$341Mで受注した分と合わせて100発をFY-03中に納入する
 これらは LRIP の一環で、当初計画が9ヶ月前倒しされることになる。
2003.02.13 Inside the Pentagon Raytheon boasts of improvement to Patriot missile defense system  Patriotシステムは湾岸戦争以来$3Bを投じて性能向上と小型化が図られ、同時に価格低減も行われている。
特に顕著なのはミサイルの PAC-3 化で、防空域は基本型の7倍に増大している。 その他にもレーダ ーの性能向上、システムのケーブルレス化、及び PAC-2 の GEM 化が図られ、現在もアンテナ改善等改良が進められている。
 軍は PAC-3 の増加調達を進めており、FY-03 に100発、FY-04に108発を導入する。 製造数の増加に伴い、1発当たりの価格は当初見積 の$4M以上から$2M〜$3Mまで低減している。
 DoD は Patriot を少なくとも2028年まで維持する意向で、今後も引き続き小型軽量化と性能の向上を図ると し、Raytheon、Lockheed Martin両社も改善に積極的に取り組む姿勢を示している。
2003.02.10 Inside the Army PAC-3 reprogramming action expected to pass in FY-03 omnibus bill  米議会は先週、DoDが要求していた PAC-3 の追加を認め、FY-03 多目的項目予算 として$104M の増額を承認した。
 修正予算により PAC-3 ミサイル12発の増加が可能となった。
 なお、$104M の内$30MはFY-02予算の計画修正に、$74MはFY-03予算の増加分となる。
2002.12.23 Inside the Army Army, MDA brief Aldridge on PAC-3, MEADS transfer plan to service  米陸軍と MDA は先週、懸案となっている PAC-3 MEADS の管理所掌の移管計画について、DoD の Aldridge 装備調達局長に報告した。
 DoD の承認を得た後、計画は1月初め議会に報告され、3月までに異論がなければ MDA から陸軍への管理移管は 6月1 日に行われ、予算関連の移管は FY-04 開始の 10月1日となる。
2002.12.19 Inside the Pentagon Army crafts transformer plan for Patriot PAC-3  米陸軍は PAC-3 プロジェクトの MDA からの移管計画をまとめ、近日中にDoD に 報告する。
 PAC-3 の移管はこの数年、繰り返し議会に承認を求めていたが、その都度却下されていた。
 今回、PAC-3 はマイルストンC段階となるため、承認されるとDoD はみている。
2002.12.16 Inside the Army Army putting together transfer plan to take over PAC-3 program  米陸軍は MDA からの PAC-3 事業の移管計画を完成しつつあり、近く DoD に提案 内容の報告を行う。
 この数年、DoD は PAC-3 の移管を繰り返し議会に要望しているが、議会はこれに反対している。
2002.12 Jane's Missiles & Rockets PAC-3 missile deliveries may be accelerated  DoD は PAC-3 の生産促進を検討している。
 PAC-3 は現在 LRIP 段階にあり、今までに38発が、Fort Bliss 駐屯の第1防空砲兵第2大隊に引き渡されてお り、年内に更に15発が引き渡される。 今後12ヶ月以内にあらたに126発が納入される ことになっている。
 また、FY-03 では72発の予算案に16発が追加された。
 この様な生産促進は、高い PAC-3 の単価低減にもつながる。
2002.11.25 Inside the Army With Iraq in mind,DoD to boost PAC-3 missile purchases'Immediately'  DoD は対イラク戦に備え PAC-3 ミサイルの月間製造量を、直ち に2倍にすることを決めた。 この計画は先週議会に報告され、直ちに承認された。
 これにより製造ラインは月間4発から8発に引き上げられることとなる。
2002.11.18 Inside the Army With shift to Army delayed,authorizers clear PAC-3 production  米議会は先週、FY-03 防衛予算法案を承認し、PAC-3 の量産については72発 $471.7M の要求に $35.6M を上乗せした。 陸軍計画では今後、FY-04 に72発、FY-05 に131発、FY-06 及び FY-07 に各144発を調達する予定。
 なお、議会が提案していた PAC-3 の MDA から陸軍への管轄移行見送りについては MDA の同意が得られ来年度は行われない。
2002.11.14 Inside the Pentagon Pentagon Approves funds for more PAC-3 missiles  DoD は FY-03 の PAC-3 ミサイル調達を 72発から100発程度に増加すると共に P3I Pegasus 計画にも予算を充当する。
 これは DAB (Defense Acquisition Board) レビューで明らかにされたもので、PAC-3 のLRIP には $70M が、P3I には $150M がそれぞ れ増額される。
2002.10.28 Inside the Army SMDC CHIEF:Army 'Better postured'for missile defense in war vs Iraq  SMDC の Cosumano中将は先週、対イラク戦争に向けての米陸軍の防空/対ミサイル能力は、PAC-3 の開発終了等によ り10年前の Desert Storm 作戦当時より格段に向上していると述べた。
 一方、DoD の Wolfowitz副長官は PAC-3 の製造調達を促進する検討を行っていることを明らかにした。 FY -03 防衛予算で議会は、DoD 要求の72発に対し16発の追加予算を承認している。
2002.08.21 Jane's Defence Weekly Israel eyes elements of PAC-3 to boost air defense  イスラエルは近く PAC-3 の構成品を導入し、展開中の PAC-2 Patriot を PAC-3 化する模様である。
 イスラエルはこれまで2年かけて PAC-2 と Arrow 2 を結んだ防空網のインターオペラビリティの性能確認を 実施してきている。
2002.07.22 Inside the Army Army: PAC-3 to continue LRIP, won't yet be transitioned to the service  米陸軍当局は先週、この秋に予定していた PAC-3 の量産決定が延期され、2003年に IOT&E 成果の不備是正のため運用試験を継続すると発表した。
 これに対し PAC-3 事業の管理を行っている MDA は現在協議中であり如何なる決定もなされていないとのコメントを発表した。
 陸軍の AMC は FY-03 の調達は 2002年と同規模の LRIP を行うこととなり、運用試験成果を基に 量産決定は 2003年末以降となるとの見解を発表している。
2002.07.08 Inside the Army Army to leverage Raytheon 'Patriot Light' effort in recap program  米陸軍は Patriot システムの維持改修近代化にあたり、装備品のオーバーホールよりも Raytheon 社が独自研究中の 軽量小型で機動性に富む Patriot Light システムの構成品を導入する方向で検討を始めている。
 エンドアイテムとして導入を検討しているのは LAMG (Light Antenna Mast Group) で、既に$5.3M が予算化 されている。
 Raytheon 社は更に、Patriot、THAAD 及び SLAMRAAM 用に使用する陸軍の共通 TOC (Tactical Operation Center) の受注を目指し独自開発を進めている。
2002.07.01 Inside the Army MDA, Army plan new approach in PAC-3 full-rate production decision  MDA と陸軍は PAC-3 システムの量産決定に関して、決定要領の新しい方策を検討している。
 新方策は調達目標数の適正化と迅速な装備化を焦点に検討され、DoD が推奨している Spiral Development に沿った決定要領を行う。
 PAC-3 の IOT&E は5月に終了し、現在 ATEC (Army Test and Evaluation Command) で最終報告を作成中で あり、量産決定は報告後となる。
2002.07 Jane's Missiles & Rockets Patriot intercepts a ballistic-missile target  PAC-3 の IOT&E 4回目の試験となる OT-2 (Operational Test-2) が、5月30日に クゥエゼリン島で実施され、TBM 標的に対して2発のリップル射撃を実施しようとしたが、2発 目が不発射となった。 不発射の原因は調査中。 1発目は標的を撃墜した。
 今回の標的は、ミニットマンのロケットモータを使用した2段ロケットと、分離式の弾頭で構成され、高速低 RCS 目標の識別、RV の 認識、要撃には成功した。
 PAC-3 の発射試験は2月と3月に失敗している。
2002.06.17 Inside the Army ATEC assessing PAC-3 Initial Operational Test and Evaluation  米陸軍は先週、5月に終了した PAC-3 の IOT&E 試験評価結果を 上院軍需委員会に報告した。
 1月から行われた IOT&E の4回の発射試験で要撃に成功したのは 6発の内わずか 2発で、残り 2発は不発射、 1発は要撃失敗、1発は部分的要撃成功の成果であった。 また、連続発射機能の確認は未実施となっている。
 現在、MDA と陸軍は PAC-3 プロジェクトの移管を準備中で、量産決定の可否は 9月に行われる予定。
2002.06.17 Inside the Army Army pursuing low-cost interceptors for less sophisticated threats  米陸軍は PAC-3 システムを補足する低価格の SAM の開発を進めている。
 この計画 MERLIN (Multi-service Extended Range Low-Cost Interceptor) は費用対効果を追求し、高性能 のミサイルや航空機ではなく安価な UAV やヘリコプター、基本型の巡航ミサイル等に長射程から対処するもので Objective Force への装備化も視野に入れている。
 FY-01 とFY-02 には各 $7M が割り当てられ、FY-03 には $8M 以上が予算として充当される。
 今後 11〜14ヶ月の設計検討が行われ、FY-05〜FY-06 に 4回の発射試験を予定している。 なお、ミサイルは極めて PAC-3 に近い設計になると言われている。
2002.06.03 Inside the Army Army scores one PAC-3 intercept; second test missile fails to launch  米陸軍の PAC-3 ミサイル 発射試験が5月末マーシャル群島の Kwajalein 射場で行われ迎撃に成功した。 但し 連射の 2発目は発射に失敗した。
 今回の実射は IOT&E の最終試験で、TBM を模擬した高速、低 RCS 再突入目標をロケットの残骸と弁別し連射により目標を迎撃する計 画であった。 不発射の原因は現在調査中。
 IOT&E の終了に伴い、軍と DoD は量産決定の可否について検討に入る。
2002.05.30 MDA Home Page Patriot Missile Test  5月30日に米陸軍は PAC-3 OT-2 発射試験クウェゼリン島の施 設で実施した。
 今回の試験は1発の弾道弾目標に対する2発の連射で、目標にはミニットマン ICBM のブースタに取り付けた切り離し式の RV が用いら れた。 試験の目的は、高速、低 RCS 目標をデブリから識別して要撃することにあった。
 試験では PAC-3 弾が目標に当たったが、試験目的を満足せず、更に2発目の PAC-3 は発射 できなかった
2002.05.22 Jane's Defense Weekly PAC-3 missed mark  PAC-3 は、4月25日に実施されたの運用試験で、弾道弾標的の要 撃に失敗した。
 試験終了直後のデータでは要撃成功と見られていたが、その後の解析で、PAC-3 は標的に接触はしたものの、要撃に 失敗していたことが分かった。
2002.05.20 Inside the Army Army officials:last PAC-3 test‘intercept ’won't count  米陸軍は先月行われた PAC-3 の IOT&E で当初発表した迎撃成功はその後の分析で、目標に接触し たものの弾頭は破壊せず不成功であったと訂正した。
 陸軍はまた、5月15日に別途 PAC-2 による低空目標迎撃模擬試験を Eglin 空軍基地で行い成功したことを発表した。 次の試験は5月 20日、メキシコ湾でPatriot Guidance Enhanced Missile 及び PAC-2 による実射の2発を予定している。
 なお、DoD は試験終了後9月に量産実施の可否決定を予定している。
2002.05 Jane's Missiles & Rockets Patriot PAC-3 downs targets  PAC-3 の IOT&E 間に行われる4回の発射試験中、2回目の試験 が行われ、試験目的の全てを達成はしなかったものの、ミサイルは目標に命中した。
 今回の試験では TBM を模した Hera と、航空機を模した MQM-107 が標的として使われ、TBM 攻撃と連携した航空攻 撃を想定した。
 Hera は非分離型が Fort Wingate N.M. から南東に発射され、最高高度114km、射距離318kmを 361秒間飛行し た。
 地上装置はそれぞれの目標に最適なミサイルとして、Hera には PAC-3 弾を、MQM-107 には PAC-2 弾を選択し発射した。

= 2月16日に行われた第1回目の試験 OT-3 について =
 1発の PAC-3弾が模擬巡航ミサイルに対し、2発の PAC-2 弾が QF-4 無人 Phantom 戦闘機と標的機に向けられたが、QF-4 のみが撃墜さ れた。
 PAC-3 弾の失敗原因は、地上装置からのキューイングの精度が悪かったことによる。
 PAC-2 弾の失敗は、要撃最終段階でのレーダ不具合による。
2002.04.29 Inside the Army Third IOT&E test yields one PAC-3 intercept, one failed missile launch  4月25日、ニューメキシコ WSMR で行われた第3回 PAC-3 IOT&E 試験では、1発は目標を要撃 したものの、2発目の発射に失敗した。
 現在原因の分析を行っており、5月に予定している 4回目の最終試験の実施はこの結果により決定される。
 今回の IOT&E は 2発の PAC-3ミサイルによる対弾道ミサイル同時交戦性/撃墜能力の確認を目標とし、目標には Storm U 弾道弾と PAAT (Patriot-as-a-Target) を使用していた。
2002.04.29 Inside the Army Army, MDA ironing out PAC-3 quantity, production decision issues  PAC-3 ミサイルの量産弾数決定を巡って陸軍と MDA が現在、協議をすすめている。
 陸軍は PAC-3 ミサイルの Full-rate Production を 2,200発要求しているが、DoD が示した国防予算案では 1,159発に削減されている。
 陸軍では要求は最小限であるとし、昨年12月に中止となった Navy Area Wide Program 予算の転用を強く主張している。
 MDA も PAC-3 が当面唯一のミサイル防衛システムであることを含めこれを容認しているが、結論は未だでておらず、陸軍の FY-04 POM はその作業が遅れている。
2002.04.25 MDA Link Patriot Missile Test  米陸軍は4月25日に WSMR で PAC-3 の OT/DT-4 を実施した。
 この試験は、戦術状況下における同時多目標交戦能力を検証するもので、1発目の PAC-3 を Storm II 目標へ、2発目を標的用にした Patriot ミサイル (PAAT) へ向かわせるはずであったが、1発目の PAC-3 は不発射になり、PAAT の要撃にのみ成功した。
2002.04.22 Inside the Army Ft.Bill soldiers demonstrate joint early warning capabilities  3月7日から27日の間、韓国で行われた陸、海、空、海兵隊による野外演習 "Foal Eagle" に連携して行われた統合指 揮所演習に参加したフォートブリスの第 35防空砲兵旅団は、早期警戒能力を遺憾無く発揮し、Patriot による弾道ミサイル対処に寄与し た。
2002.04.17 Inside Missile Defnse Army postpones Patiot IOT&E test because of telementry problem  米陸軍は 4月11日に WSMR で予定していた Patiot PAC-3 の 3回目の IOT&E をテレメーター関連の問題から延期した。 
 試験は4月中に再行される模様で、Storm U 及び短射程 TBM を模擬したPatiot を目標に 2発の PAC-3 ミサイルを発射する。
2002.04 Jane's Missiles & Rockets Tree-round Patriot test scores only a single hit  Patriot による3目標同時射撃試験が行われたが、1発しか要撃に成功しなかった。
 試験は IOT&E の一環として行われる4回の試験の1回目で、PAC-3 弾が巡航ミサイル目標に、2発の PAC-2 弾がそれぞれ QF-4 無人戦闘 機とそれより小型の標的機に向けられたが、QF-4 を狙った PAC-2 弾だけが命中した。
 IOT&E は2002年5月に終了することになっている。
2002.04.03 Jane's Defence Weekly Lockheed awarded PAC-3 contract  Lockheed Martin社は3月20日、総額$326.5M(上限額$375M) PAC-3 の量産を受注した。 納期は2006年3月31日になっている。
 この契約におけるワークシェアは、Lockheed Martin社が64%、Boeing社が36%となっている。
2002.03.25 Inside the Army Army deems second PAC-3 IOT&E intercept attempt a success  PAC-3 の第2回 IOT&E 試験は 3月21日に W.S.M.R で行われ、目標を撃墜、成功した模様。
 今回の試験では目標迎撃の他、レーダーや地上装置全てのシステム作動について運用評価が行われた。試験結果の細部は 5月に公表さ れる予定。
2002.03.20 Jane's Defence Weekly Lockheed opens PAC-3 facility  Lockheed Martin社は、PAC-3 製造設備を、アーカンソー州 EAST Camden に開設した。
 米国政府が、月産20発の製造能力を求めているのに対し、同社は新設備は、この要求を十分に満足する規模で あるとしている。
2002.03.11 Inside the Army Recent test failures won't affect PAC-3 schedule, officials say  2月16日に初めて行われた PAC-3 の IOT&E(運用評価試験)で 2発が迎撃に失敗したことに 関し、陸軍はこのほど調査結果を公表、試験続行に影響はないと結論ずけた。
 初回試験では PAC-3 と PAC-2 のミサイル 2発が模擬巡航ミサイル目標 MK-107 の迎撃に失敗したが、PAC-3 は uplink に PAC-2 は レーダーの電気的故障に起因することがそれぞれ判明した。
 これらの故障は極めて偶発性の低い内容とされ、若干のソフトウエアー改修等を行った後、5月以降予定している残り 3回の IOT&E は 予定通り続けられる。
2002.02.25 Inside the Army Pentagon testers want PAC-3 follow-on tests to stress the system  先週発表された 2001年試験評価報告で、DoD は陸軍とMDA に PAC-3 の今後の運用評価試験 を更に充実し、性能限界を明らかにするよう求めている。
 これを受けて今年度の試験計画は立案されているものの、2月16日に行われた最初の運用評価試験では巡航ミサイル迎 撃に失敗している。
 原因の究明と計画の再検討の後、次回運用評価試験は5月以降、3回実施する予定となっている。
 また、同様に PAC-3 ミサイルを使用する MEADS についても厳しい試験を行う様求めている。
2002.02.18 Inside the Army Patriot missile system test postponed after target malfunctions  PAC-3 の最初の運用評価試験 (IOT&E) は標的機 F-4 の燃料系統の故障により 2日間延期され、2月16日に行われるこ ととなった。
 IOT&E では4回の発射試験が予定され、初回には PAC-3 ミサイルでの巡航ミサイル射撃と同時に改善型 PAC-2 ミサイルによる妨害環境 下の対航空機射撃を行う。
2002.02.17 ロイター

インターネット

米国、巡航ミサイルの迎撃実験に失敗  米軍は、PAC-3 による巡航ミサイル迎撃実験をニューメキシコ州で実施したが、 目標を迎撃できずに実験は失敗した。
2003.02.03 Aviation Week & ST New Patriot missiles ready for combat  イラク戦に備え DoD は既に Patriot GEM+(Guidance Enhanced Missile) PAC-3 を中東に配備し、イスラエルの Arrow との共同演習も行 っている。
 Patriot はこの 10年間、ハード、ソフト両面から様々な改良が施され、湾岸戦争時に比べシステムの防護空域は 7倍 に増加している。 また、巡航ミサイルの探知距離も 10年で 2倍となっている。
 GEM+及び PAC-3 の導入はまだ開始したばかりだが、現在米陸軍は今後1,400発の GEM+と2,200発の PAC-3を 調達する意向を持っている。
 PAC-3 は弾道ミサイル対処を、GEM+は航空機、UAV を主な対象とするが、陸軍は GEM+による限定的なミサイル対処 を行う意向で WSMR での試験を計画している。 なお、陸軍は両ミサイルの混合運用は行っていない。
2003.01.23 Inside the Pentagon Defense appropriators offer PAC-3 measure in omunibus bill   DoD が追加要求していた PAC-3 ミサイル 12発分の予算は 2ヶ月に及ぶ米議会での議論の末、FY-03 予算法案を修正 し多目的項目に追加することとなった。
2003.01.20 Inside the Army Defense appropriators offer PAC-3 missile amendment in omunibus  DoD が要求していた PAC-3 ミサイルの追加予算の承認をめぐって議会では 2ヶ月 に及ぶ論争が続いたが、最終的に FY-03 予算の多目的項目に 12発分 $34M を追加修正することで決着をみた。
 DoD の FY-03 要求は当初 72発であったが、昨年 11月イラク戦準備のため 100発に増加す ることを要求していた。
 議会は 28発の内 16発の追加を承認したが、それ以上の追加に難色を示していた。
2003.01.15 Jane's Defence Weekly USA accelerates PAC-3 missile buy  Lockheed Martin社は、88発の PAC-3 を$341Mで受注した。 最終納期は2005年 である。
 米陸軍は、2月までにペルシャ湾岸地区に PAC-3 を配備する準備をしている。
 イラク情勢の緊迫化に伴い、Lockheed Martin社は当初計画より68発多い247発の PAC-3 弾を受注を見込んで いる。
2001.12.24 Inside the Army Congress leaves THAAD $50 million short of budget request  米議会はこのほど、FY-02 の THAAD 関連予算を要求より $50M 削減し、$872.5M とする 決定を行った。
 計画当局は次年度以降削減がどの様に影響するかを検討中だが、FY-05 の装備化が厳しいという見方が強ま っている。
 なお、PAC-3 ミサイルの調達予算は逆に増加が認めれている。
2001.12.17 Inside the Army Authorizers back Army missile defense programs,deny PAC-3 shift  米上下院議会は $343.3B にのぼる FY-02 の防衛予算をこのほど提示した。
 このなかで、陸軍のミサイル防衛関連予算は大幅に認められた反面、PAC-3 と MEADS の BMDO からの管轄移管は時期早尚、支援態勢 に不安があるとし、認可されなかった。
 ミサイル防衛関連予算総額は $8.3B で、この内 $2.2B は陸軍の PAC-3、THAAD 及び MEADS 関連予算、こ の他に Arrow システムの改善 ($53M) と車載型 THEL の開発 ($10M) が認められて いる。
2001.12.12 Inside Missile Defense Pentagon Comptroller directs Army to boost PAC-3 missile spending  DoD はこのほど、陸軍に FY-03 の PAC-3 ミサイル調達に $113M (29発) を追加する様指示した。
 これは FY-02〜FY-04 の3年間に毎年72発を調達することを指示するもので、追加予算は陸軍自体で見直すこととしている。
 陸軍は予算上の問題から FY-03 は 42発を調達する計画であった。
2001.12.10 Inside the Army Pentagon comptroller directs Army to boost PAC-3 missile spending  DoD はこのほど、陸軍に対し FY-03 での PAC-3 ミサイル製造数を29発増加するため、陸軍予算内から $113M を追 加する様指示した。
 これは FY-02〜04 の3年間に各72発を製造するもので、陸軍は予算上の問題から FY-03 に42発の製造を計画していたが、企業の製造 ラインの増減は価格高騰の一因となるとの判断から指示がでた模様。
2001.12 Jane's Missiles & Rockets Patriot PAC-3 intercepts cruise missile target  PAC-3 の最後の発射試験が行われ、目標となった 'advanced CM' を模した BQM-74 を撃墜した。 この結果 PAC-3 は10回の目標要撃を行ったことになる。(下表)
┏━━━━━┳━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃  Date  ┃       Target      ┃
┣━━━━━╋━━━━━━━━━━━━━━━━┫
┃1999.03.15┃TBM               ┃
┃1999.09.16┃TBM               ┃
┃2000.02.05┃TBM               ┃
┃2000.07.22┃low-flying CM          ┃
┃2000.07.28┃low-flying CM          ┃
┃2000.10.14┃TBM               ┃
┃2001.03.31┃TBM (Tactical Ripple Mode)   ┃
┃2001.07.09┃QF-4 (remotely-piloted aircraft)┃
┃2001.10.19┃advanced CM           ┃
┗━━━━━┻━━━━━━━━━━━━━━━━┛
 実験では BQM-74 と BQM-107 に対し同時に射撃が行われ、BQM-74 を PAC-3 が、BQM-107 を PAC-2 が撃墜した。
 ミサイルの単価も $2M を若干上回る程度に抑制でき、海外からの受注があれば、$2M 以 下に抑えられそうである。
2001.11.26 Inside the Army Army spending plan lacks sufficient funds for PAC-3 requirements  米陸軍の 2003〜2007年の PAC-3 導入計画は要求を下回る予算額となっている。
 10月に発表された POM (Program Objective Memorandum) では 10個大隊の新編と 2,300発のミサイル製造が記述されていたが、この ほど BMDO から充当されたのは 7個 PAC-3 大隊の新編と PAC-3 ミサイル 1,130発分の予算であった。
  陸軍はまた、$600M のペトリオット地上器材改修費不足にも直面している。
 これらはいずれも MEADS の導入が当初計画の FY5〜FY7 から FY10〜FY12 にずれ込むこ とによるとされるが、詳細は明らかにされていない。
2001.11.05 Inside the Army Army prepares to begin operational testing of PAC-3 missile system  PAC-3 の運用評価試験 (IOT&E) が 2002年1月から開始されることとなり、陸軍は準備を進めている。
 IOT&E は 1月から 5月の間 4回の発射試験を予定、弾道弾を始めとする各種目標を射撃する。 最終製造決定は秋に行われる。
2001.10.31 Jane's Defence Weekly PAC-3 interceps cruise missile  PAC-3 ミサイルの開発段階での発射試験が 10月 19日の WSMR における巡航ミサイル要 撃試験の成功を最後に終了した。 開発段階での発射試験では 10発中 9発が要撃に成功している。
 運用発射試験は来年開始予定、9月から初期製造段階に入っており、フル生産は 2002年末になる模様。
2001.10.17 Inside Missile Defense Excerpts from pentagon report on PAC-3, Navy Area integration
= PAC-3 ミサイルの Navy Area Missile Defense 転用に関する報告要旨 =
・運用上も技術的にも全く異なるシステムであり、ミサイルのみならずシステム全体の改修を必要とするため、相対的な価格低減は不 可能。
・PAC-3 ミサイルでは海軍が要求する直撃能力に欠ける
・仮に2001年に転用計画を開始しても Navy Area 計画は 6年以上遅れる。
2001.10.17 Inside Missile Defense DoD outlines challenges of using PAC-3 missiles for Navy area system  DoD はこのほど、議会から求められていた 海軍 Area ミサイル防衛システムへの PAC-3 ミサイル転用の可否に関 し、否定的な検討結果を提出した。
 報告では全く異なるシステムでの転用はミサイルだけでなくシステムの改造も必要となり、総体的なコスト低減は不可能としている 。
 また、仮に PAC-3 を転用すれば Area ミサイル防衛システムの計画は 6年は遅れるとの見解を示した。
2001.10.15 Defense News MEADS advocates cast wary eye at Patriot Light  MEADS 開発関連企業は、陸軍が今後 Patriot Light の提案をどの様に取り扱うかに警戒感を持っている。
 独国防省もこの提案を警戒しており、コンセプトが同国の必要性に合致するならば議会は 2003年にもこれを採用する可能性があると いう。
 Patriot Light は航空機と短距離弾道弾に対処する PAC-2 の小型軽量化システムで、Raytheon 社が 2002 〜2003年の研究開発を $70M で提案中。
2001.10.03 Jane's Defense Weekly Lockheed Martin delivers PAC-3 to USA  Lockheed Martin 社はこのほど、米陸軍に 16発の PAC-3 ミサイルを初度納入した。
 軍は最近、1,130発の調達を決めており、1発あたりの価格は $2M をわずかに越える模様。なお、輸出用は $2M 以下を狙っている。
2001.09.10 Defense News Sharing parts to save THAAD, PAC-3 $350 million  米陸軍と企業関係者はこのほど、THAAD と PAC-3 の電子部品を共通化することにより製 造及び維持コストを $350M 節減できると発表した。
 見積もりによると THAAD と PAC-3 の発射機用電子部品の 60%以上の共通化で $200M を、ライフサイクル維持コストで $150M を節 約出来るとしている。
 なお、共通電子部品の設計は2003年までに終了する予定。
2001.09 National Defense Army mulling options for Patriot upgrade  米陸軍は Patriot 改善案で頭を痛めており、水面下では企業を含め MEADS との後継争いも生じている。
 陸軍は近々 PAC-3 ミサイルを最初の中隊に装備するが、同時に PAC-2 システムを今後どの様に改善していくかを検討している。
 当初軍は 10個大隊のうち 7個大隊を PAC-3 に、3個大隊を MEADS に換装する予定であったが、MEADS の開 発が遅れていることから現在は全部を PAC-3 に換える意向を示している。
 しかしながら軍は Patriot の全周交戦性や空中機動性に問題があるとし、将来 MEADS に換装する余地も残している。
 一方 Raytheon 社は独自に $4M を投じ Patriot Light System を提案している。
 この提案で発射機等の C-130 搭載は可能なものの、レーダーは全周捜索ではなく、軍の反応は冷ややかとされる。
2001.08.27 Inside the Army SMDC chief wants acceleration, integration of missile defense efforts  米陸軍 SMDC 司令官 コスマノ少将は、軍のミサイル防衛関連予算( PAC-3 及び THAAD ) の減額査定に対し、脅威は 当初の見積もりを既に越えており、これに迅速に対処するため、予算を要求どおり充当すべきであると述べた。
2001.08.27 Inside the Army Army: PAC-3 program on track, first delivery set for September  米陸軍は予定通り 9月に PAC-3 ミサイルを韓国駐在部隊に輸送するため、準備を進めて いる。
 今回韓国に送られるのは初期製造分の一部 16発で、地上装置のうちレーダーは既に配備を終え、来年 2月通信改善 システムを含め装備化を全て完了する。
 なお、初期運用評価試験は来年 1月から実施を予定している。
2001.08.27 Inside the Army Army approves Patriot recapitalization program for October start  陸軍はこのほど、Patriot ミサイル防衛システムの導入計画を承認。
 10月の韓国駐留2個大隊器材を手始めに実行されるが、FY-07 までの要求予算 $600M は認められていない ため、見直しの必要性に迫られる模様。
 Patriot は現在、陸軍が10個大隊、National Guard は 2個大隊を保有しているが平均装備年数は17年を越 えている。
2001.08.20 Inside the Army White says Army will not ptovide 'billpayers' for PAC-3 and MEADS  米上院のホワイト議員は、充分な予算の裏付けが出来れば PAC-3 と MEADS プログラムの管轄を BMDO から陸軍に 移管する計画を支持すると述べた。
2001.08 Jane's Missiles & Rockets Patiot downs an aircraft but misses a missile  PAC-3 は、ECM 装置を搭載した QF-4 標的機の要撃に成功した。 ただ、ほぼ同時に HERA 標的 TBM に対して行わ れた射撃は失敗した。
 今回の試験は初の DT/OT (Development Test / Operational Test) 合同試験で、Fort Bliss の 2nd Bn-43ADA が参加した。
2001.07.23 Inside the Army THAAD office developing launcher that can fire PAC-3 interceptors  THAAD プロジェクト当局はこのほど、PAC-3 ミサイルの射撃が可能な発射機の開発を行 っていることを明らかにした。
 当局はこれによりシステムのライフサイクルを 20年以上確保し、$100M 以上の経費節約が可能と見積もっている。
 設計にあたっては C-130 輸送機へのシステム塔載、発射機搭載用ローダーの開発等も併せて検討が行われ、計画は8年以内 $140M の予算で、2002年に試作品製作、2005年に最初の発射試験を予定している。
2001.07.16 Inside the Army PAC-3 program moves forward despite failed intercept test  先週行われた PAC-3 の実射試験はジェット機の撃墜に成功したものの、弾道ミサイルの迎撃は通信系の電気的不 具合により失敗した。
 当局は故障部位の分析検討の結果、再現性はないとし、システム全体の機能性能発揮には特に問題はないとして、今月から予定して いる韓国駐留部隊への配備を予定通り進める。
 次回の実射試験は10月中旬に予定され、巡航ミサイルと戦術弾道ミサイルに対する同時交戦性の確認を目的としている。
2001.07.13 Missile Ranger PAC-3 hits jet aircraft target,misses Hera  PAC-3 の 10回目の発射試験が 7月 9日に WSMR で行われ、レーダーへの電子妨害環境下での遠隔操縦無人ジェッ ト機の迎撃に成功したが弾道ミサイルを模擬した Hera ミサイルの迎撃は失敗に終わった。
 PAC-3 ミサイルは目標のジェット機及び Hera のため2発を準備し、ジェット機は長距離、低高度で、Hera は短距離、高々度での 迎撃実射を同時に行った。
 PAC-3 はこれまでに9回の発射試験を行っており、いずれも成功している。
2001.07.09 Inside the Army Army to test PAC-3 against theater ballistic missile,jet aircraft  陸軍は本日、WSMR で模擬弾道ミサイルと無人遠隔操縦ジェット機を目標とする PAC-3 の発射試験を行う。
 発射弾数は2発で、弾道ミサイルと ECM 装置を搭載するジェット機に対する同時交戦性を目的とする。
2001.06.20 Jane's Defence Weekly Lockheed Martin urges PAC-3 commitment  Lockheed Martin社首脳は、PAC-3 の購入量が2,000発になれば価格は画期的に下がると 言っている。
 現在の購入予定量は、米陸軍が 1,012発 (当初計画では 1,200発)、独が 300発オランダが 64発 (当初計画では 128発) である。
2001.05 Jane's Missiles & Rockets Patriot downs two tactical missiles  BMDO は PAC-3 のリップル射撃に成功した。
 PAC-3 2発は、HERA 標的弾に対し同じ発射機から7秒間隔で発射され、第1発目が螺 旋軌道を描きながら降下してくる弾頭を撃破した。 このため2発目は自爆シークエンスに入った
 同時に行われた試験で PAC-2 は PAAT (Patriot-As-A-Target) を撃墜した。
2001.04.04 Inside Missile Defense Army, Lockheed Martin tout success of latest PAC-3 intercept test  BMDO は3月31日、WSMR で PAC-3 ミサイルによる弾道ミサイル迎撃に成功したことを発 表した。 これと同時に PAC-2 ミサイルによる試験も行っている。
 この試験は初めての多数 TBM 目標に対する同時交戦射撃試験で、レーダーはバスケットボール大の目標を 約 180kmの距離で捕捉、2発の PAC-3 ミサイルを Hera 弾道ミサイル目標に、1発の PAC-2 ミサイルを迎撃目標に設定した Patriot ミサイルにそれぞれ発射し、迎撃に成功した。
 PAC-3 の迎撃成功は通算9度目、EMD 段階では更に6回の試験が予定されている。
2001.03 International Defence Revew Luftwaffe plan for Patriot upgrade  独空軍 (Luftwaffe) は Patriot 12コ FU 今年11月に PAC-3 に 換装すると共に、 24コ FU を予定どおり Configuration 2+ に改善し、同じく今年度中に運用を 開始する。
2001.02.21 Inside Missile Defense No Patriot-CEC live-fire exercise scheduled for this year  DoD と契約企業関係者によると、PAC-3 システムの CEC (Cooperative Engagement Capability) による実射試験は、早くとも 2002年春まで延期される模様である。
 Patriot-CEC 実射試験は昨年秋以来延期されているが、原因は CEC ネットワークの技術的問題ではなく、試験準備に時間を要して いるとしている。
 DoD はこの試験を陸軍のTMD 能力向上のため、大いに期待を寄せている。
2001.02.07 Inside Missile Defence PAC-3 funding boost expected to reduce costs, accelerate fielding  DoD の PAC-3 プログラムへの $900M 以上の増額予算案がブッシュ新政権で認可されれ ば、ミサイル単価の低減と量産化に拍車がかかるものと軍民当局者は大いに期待している。
2001.01.29 Inside the Army PAC-3 funding boost expected to reduce costs, accelerate fielding  DoD の PAC-3 プログラムへの $900M 以上の増額予算案がブッシュ新政権で認可され れば、ミサイル単価の低減と量産化に拍車がかかるものと軍民当局者は大いに期待している。
2001.01.24 Inside Missile Defence Pentagon grants Army $900 million for more Patriot PAC-3 missiles  DoD は PAC-3 ミサイルプログラムの早期実用化と高品質維持のため、$900M の予算増額 を承認した。
 $900M の内訳は、研究開発に $160.5M、製造施設に $60M、274発のミサイル追加製造に $682M。 なお、$231M は NMD 予算の FY- 02 及び FY-03 から転用されている。
 ミサイルの製造開始は FY-02 当初からの予定。
2001.01.22 Inside the Army Pentagon grants army $900 million for more Patriot PAC-3 missiles  DoD は PAC-3 ミサイルの早期実用化と要求に沿った高品質性維持のため、$900M の予算増額を承認した。
 $900M の内訳は研究開発に $160.5M、製造施設に $60M、274発のミサイル追加製造に $682M。  なお、$231M は NMD 予算から転用されている。
 ミサイルの製造開始は FY02 当初からの予定。
2001.01.15 Defense News PAC-3 missile costs could fall  PAC-3 ミサイルは過去6年間に見積もり価格が 77% も増加しており、陸軍は価格 低減計画を策定し、2003年までに 10% の低減を目指す。
 計画は $40M の予算で低減方策を具体化するもので、13項目の主要対応策のうち 10項目は既に検討 を開始し、合計 $500M 又はミサイル一発あたり $500,OOOの低減(一発 $2M 以下)を目標としている。
 企業関係者は10年間でミサイル 1,000発を軍が調達すれば可能とみているが、DoD の現在の計画では 13年間に 1,012発の調達となっている。
2001.01.04 Inside the Pentagon Internal Army PAC-3 investigation ends with change of manager  米陸軍の PAC-3 不正予算疑惑に関する調査が終了し、疑惑は無かったとしながら も、プログラム責任者は先月更迭された。
2001.01.03 Jane's Defence Weekly PAC-3 on track for first-unit-equipped in 2001  米陸軍は PAC-3 の最初の部隊配備を FY-01 の第 4四半期に予定通り行う意向である。
 最初の部隊配備は PAC-3 弾16発、レーダ及び Fire Control Station 各 1基になる模様。
 PAC-3 はこれまで連続 6回の発射試験に成功しており、その内の 2回は巡航ミサイルを模した目標に対するものであった。 次回 の発射試験は 1月末に予定されている。
 陸軍は 2,200発の PAC-3 弾を要求しているが、現在までに予算の裏付けがついたのは、その50%に満たない。
2000.12.27 Inside Missile Defense Internal Army PAC-3 investigation ends with leadership change  陸軍は PAC-3 計画の不正予算疑惑について内部調査を行っていたが、このほど不正の事実はなかったとしなら がも、同時にプログラムマネージャーを Kinetic Enargy Missile の担当に異動させた。
 PAC-3 計画の予算は1994年以降 77% 、$3.9B から $6.9B に増加しており、陸軍は経費計画の再検討を行 っている。
 なお、装備化は 2001年末に予定どおり行うとしている。
2000.12.25 Inside the Army Internal Army PAC-3 investigation ends with leadership change  陸軍は PAC-3 の不正予算疑惑に関する内部調査を 9月から行っていたが、このほど 結論を出し、不正はなかったとしながらも、プロジェクトマネージャーを交代させた。
 PAC-3 プログラムの予算は1994年以降 77%、$3.9B から$6.9B に増加している。
2000.12 Jane's Missiles & Rockets Eighth consecutive success for Patriot PAC-3  PAC-3 の 6回目(通算連続 8回目)の要撃試験に成功した。
 今回の試験は、航空機を模した標的機に対する PAC-2 弾の射撃と同時に行われた。
2000.11.27 Inside the Army Army will restructure PAC-3 program because of increased costs  陸軍は 経費の増加と関連予算の不透明さからPAC-3 導入プログラムの変更を検討している。
 FY-01 の予算では経費の増加から当初計画していた
   ・ミサイル 40発
   ・発射機  22基
   ・レーダ  6基
の予定を
   ・ミサイル 40発
   ・発射機  6基
   ・レーダ  4基
に削減した。
 残りのレーダは 2004年、発射機は装備最終年度に調達の予定。
 導入計画では 1998年が 2001年となり、陸軍のミサイル 2200発要求が国防省案では 824発、10年間の調達となっている。
 PAC-3 の総経費は 1994年計画の $3.9B から 77% 増の $6.9B に、開発経費は $26M 以上増加するものと 財務省は見積もっている。 
2000.10.19 Space & Missile Defense Report PAC-3 intercept test a success  10月14日に W.S.M.R で行われた PAC-3 の発射試験で戦術弾道ミサイルの要撃、破壊に成功 した。
 同時に行われた PAC-2 ミサイルによる目標の直撃は出来ず、エフェクテイブ キル と判定された。
2000.10.18 Inside Missile Defense German officials worry cost of MEADS will be 'extraordinarily high'  独政府は MEADS の価格が予想外に高騰することを次の 3点から懸念している。
 ・開発経費と量産経費の両方が高騰することについて独が予算的に対応     可能か否か
 ・米国が PAC-3 の技術を独にリリースした場合の PAC-3 の価格の問題
 ・独が保有するホーク24個中隊の換装を全て行うか否か
2000.10.18 Inside Missile Defense Army says next PAC-3 test will feature two interceptors vs. target   PAC-3 の次回 発射試験 DT-8(Developmental test)は戦術弾道弾を目標に 2001年 の早い時期に行われ、 PAC-2 ミサイルの戦術弾道弾同時交戦試験も併せて行われる。
  10月14日にW.S.M.Rで行われた PAC-3 の発射試験 DT-6 で Storm 弾道弾の 6回連続要撃に成功し、陸軍 は更に連続要撃記録を伸ばすことも狙っている。
2000.10.09 Inside the Army Conferees add nearly $400M for missile deffence in FY-01  米国議会はFY-01のミサイル防衛関連予算を約$400M 増額する法案を今週承認するはこびである。主たる増額の内訳は 、$129MをNMDリスク低減対策に、$85Mをエアボンレーザに、$80 を Navy Theater Wide System に充当している。 陸軍の主要な TMDプログラム の PAC-3 及び THAAD の予算は要求どおりとなっている。
2000.09 International Defense Review Raising the ballistic shield
各国の BMD 開発現状の紹介

・SAMP/T のATBM 型は、高推力ブースタとマルチモードシーカ搭載

・MEADS Block I の IOC は2年早まって 2010年。

・MEADS 弾と PAC-3 弾の唯一の相違は、MEADS FCS Radar との通信に
 使う X-band Data-Link である。

・PAC-3 の最初の部隊は、Configuration 3 の地上器材をこの夏に装備する。
 PAC-3 弾の受領は FY-01 の第4四半期になる。

・中国が現在開発中の HQ-9 SAM は Patriot をモデルにしたもので、長距離
 固定翼機と TBM に対処する。

・THAAD は大気圏外及び圏内で TBM を要撃できるが、大気圏内上層部の高
 度 40〜100km が最も効果的な要撃圏である。

・THAAD は要すれば Shoot-Look-Shoot 交戦が可能である。

・NTW では THAAD で開発した技術を活用した X-band の HPD (High Power
  Discriminator)
が、Aegis と共に使用される。
2000.09 Jane's Missiles & Rockets Patriot PAC-3 downs simulated cruise missile  PAC-3 による巡航ミサイル要撃試験は7月に2回行われ(7/22,7/28)、いずれも巡航ミサイルを模して低空を飛行 する MQM-107 Streaker 目標の要撃に成功した。
2000.09.20 Inside Missile Defence PAC-3 intercepter was cued by external sensors, Army says  米陸軍は 6月28日に W.S.M.R で行われた PAC-3 システムの巡航ミサイル要撃テストに JTIDS (Joint Tactical Information Distribution System) ネットワークからの目標情報を利用し、ペトリオットレーダの通視制限外からの探知をおこな った。
 更に 11月のテストでは海軍の CEC (Cooperative Engagement Capability) を連接し巡航ミサイルの要撃テストを行う予定。
2000.09.20 Inside Missile Defence Army backs off reprogramming request for PACM testing, will sit on funding  米陸軍は PACM 能力向上プログラムの継続に関する $10M を超える予算案を議会に提出しない模様。
 PACM のテスト継続に関しては、Raytheon 社が PAC-2 ミサイルの改善による巡航ミサイル対処テストが更に必要としているのに対 し、Lockheed Martin 社 は PAC-3 ミサイルには既にその能力はあるとして激論が交わされていたが、最終的に議会の支持が得られ ず FY-01 予算は見送りとなった。
2000.09.11 Inside the Army Funding request for PACM testing sparks fight between contractors  米陸軍は、議会に PACM (Patriot Anti-Cruise Missile) 計画の、$12.8M〜 $13.8M に及ぶ予算継続認可要求を提出する予定であるが、この要求を巡り Lockheed Martin社と Raytheon社の間で、論争が白熱化している。
 Raytheon社は PAC-2 をベースとした PACM の開発を行っており、予算は不可欠だとしているが、Lockheed Martin社は、巡航ミサ イル対処が可能な PAC-3 が FY-01 に装備化されるので、追加予算は不要だとしている。
2000.09.06 Inside Missile Defence Pentagon adds $378 million for more Patriot PAC-3 missiles, testing  DoD は陸軍 PAC-3 の予算として今後 7 年間に $378M を増加配分する。その内訳はフライトテストの回数増加 を含むミサイル76発の増加に $199.7M 、新たに計画する試験用に $108M 、地上支援器材に $45.4M 、日米共同に $25M となってい る。
2000.09.06 Inside Missile Defence Patriot-CEC test yield valuable data upcoming live-fire exercise  8月に行われたペトリオットPAC-3 と海軍 CEC(Cooperative Engagement Capability) ネットワークのインターオペラビリテイテストは、大きな問題もなく終了し、弾道弾、巡航ミサイル及び高性能航空機の検知、追随 に関する多くのデータを収集した。10月には実射試験を予定。更に2001年後半から2002年初頭にTHAAD との連接テストを計画してい る。
2000.09.04 Inside the Army Pentagon adds $378 million for more Patriot PAC-3 missile, testing  DoD は、PAC-3 用として、向こう7年間分で $378M を追加することにした。
 内訳は以下の通りである。
  ・$199.7M: 76発の追加テスト用ミサイル購入
  ・$108M : 追加テスト費
  ・$ 45.4M: 地上装置追加分
  ・$ 25M : 日米共同分
2000.08.21 Defense News Increased testing costs slow PAC-3 development  PAC-3のコストは $500M上昇しそうである。これはペンタゴンの試験評価責任者が更に15回の追加試験が必要で あると言いだしたことによる。これにより2004年までの総経費は $3.9Bから $6.9Bに増加することになる。
 PAC-3は開発費の増大に伴い、装備化費を開発費に転用する必要が出てくるため、調達期間を当初予定の6年から 13年に延長し、調達数量も1,200発から1,012発に削減することになる。
2000.08.16 Jane's Defence Weekly PAC-3 costs force US Army to cut procument  米陸軍はPAC-3のコスト上昇に伴い、調達数量の削減を行う。
( 既報と同一内容 )
 価格上昇の大きな要因は、直撃方式のミサイルの開発の困難さに対する認識の甘さにある。
 PAC-3のレーダは、目下海軍の CEC (Co-operative Engagement Capability) の一部としての試験を実施中である。
2000.08.14 Defense News Cost hike for missile may fuel MEADS foes  PAC-3 弾の価格上昇による MEADS のコスト上昇が懸念され、MEADS 見直し論の再燃が予想されることから、 計画が遅延することが予想されている。
 国防総省の 2002年度予算によると、 PAC-3 は12年間で 800発の生産が予定され、平 均単価は $3M 近くになる。
 陸軍高官によると、陸軍は同時2正面作戦遂行のため、2,200発の調達を要求しており、それによると PAC-3 の単価は $2M 以下 であったと言う。
2000.08.07 Inside the Army Patriot program manager says PAC-3 costs should remain contained  PAC-3のコストが1994年に開発が始まった時点より $3Bも増加した主たる原因は、 シーカのソフトの変更と調達期間が2010年まで延びたことにある。
 プログラムマネージャーは、シーカソフトウェアの改良は完了したとしているが、GAO (General Accounting Office) は開発はま だ続行中であり更なる試験が必要であるとして、国防総省に詳細な資料の提出を求めている。
 これに対し、プログラムマネージャーは、Lockheed 社では既にシーカソフトウェアの開発を完了しており、これ以上の経費増大 はないとしている。
 しかしながらミサイルの単価は生産数に依存するため、陸軍が要求していた2,200発を国防省が1,200発に削減さ れれば当然単価は上昇する。
2000.08.03 Inside the Pentagon GAO says Patriot PAC-3 costs likely to increase  GAO ( General Accounting Office ) が PAC-3 の大幅な価格上昇が見込まれるとして、議会での調達数量決定 に資するために、国防総省に対して調達戦略の詳細について、資料提出を求めた。
 GAO によると、価格上昇の原因は多分メーカからの価格見積が初めから低すぎて、実際にはミサイルの発射試験を追加しなければ ならなくなったことによるのではないかと見ている。
2000.08.03 Space & Missile Lockheed's PAC-3 system grew 77 percent in cost  PAC-3 弾の調達価格が250%上昇し、当初見積の$1.9M/発が$5M/発になった。
 これにより陸軍の調達弾数が、1,200発から少なくとも188発は削減される。
 これに対して陸軍は、世界同時2正面作戦を遂行するためには、2,200発は必要であるとしている。
2000.08.02 Jane's Defence Weekly Patriot PAC-3 shoots down first cruise missile  7月22日にWSMRで行われた発射試験で、PAC-3は巡航ミサイルを模したMQM-107を撃墜した。
2000.07.31 Defense News US Army struggles to lower PAC-3 missile costs  米陸軍は PAC-3 の単価を $5Mから $2Mに引き下げようとしている。しかしながら SMDC (Space and Missile Defense Command) Urias准将は PAC-3 の量産数量が 1,250発では $3M以上になってしまうだろうと憂慮している。
2000.07.31 Inside the Army Patriot Advanced Capability-3 costs are likely to increase, says GAO  PAC-3の開発及び調達のコストが上昇しそうなことが、GAO (General Accounting Office) の最近の報告書で明ら かになった。
 これにより、DoDは調達数量を削減するか、調達期間を延長するか、予算を増額するかの、何らかの計画修正を余儀なくされそうで ある。
 PAC-3は1994年に EMD (Engneering Manufacturing Development) に入った時点に比べ、総経費が $3.9Bから $6. 9Bへと、77%のコスト上昇を招きそうになっている。
 価格上昇の主たる要因は、ミサイルの設計変更と、生産数量の大幅な削減によ るものと見られる。ミサイルの調達予定数量は陸軍の要求していた2,200発から1,200〜1,020発に削減され た。
2000.07.10 Inside The Army PAC-3 missile program gets $75 million in supplemental spending bill  上下両院は6月29、30両日、FY-00の追加予算を承認した。
 この中には、PAC-3の対AB、CM能力検証のための費用$75Mが含まれている。 次回のPAC-3 DT-7 においては、CMを模擬した MQM-107 Streaker に対し射撃 が行われる。
 また追加予算には PAC-2 の信頼性向上のための$50Mも含まれている。これ は、発射機上で長期間 ready-to-fire 状態に置いたミサイルに故障が発生したことに対処するもので、第1線部隊に配備された数百 発のミサイルが交換される。
2000.05.15 Inside the Army BMDO advanced technology inadequately funded, House panel says  下院軍事委員会は先週、先進BMD技術への予算配分が不十分であるとして、$108Mの追加支出を決めた。これに よって同予算は$509.7Mになった。
 昨年BMDOが同委員会に対し、先進BMD技術の予算は要求の1/3でしかないとの報告を提出していた。
 同委員会は、THAAD、MEADS及びNADの予算を政府要求通りとしたのに対し、NTW予算を$25M増額した。又、PAC-3購入予算を政府要 求より$65M増額、NMDに$85Mの増額を行った。
2000.05.11 Space & Missile Defense Report Army says it will buy more PAC-3 missiles  米陸軍は2025年までのPAC-3弾生産量を、計画の1,012発に更に約500発増やすことにより、単 価の60%低減を図る。
 陸軍は現在Lockheed Martinとの間で、FY-00契約PAC-3弾32発の単価を$4.8Mから$2.3Mにする交渉中で ある。
 Air and Missile Defense Command副司令官のユリウス准将によると、単価は$5Mから最終的に$2Mへ60%削減 する。
 7月に予定されている次回のDevelopmental Testにおいては、低空を飛行する巡航ミサイルを模擬した目標 に対して行われる。
 更に9月に行われる8回目のテストでは、デブリスを伴いマヌーバしながら飛行する目標を対象とする。
 もし、予算が付けば最後の3回のテストはTHAAD レーダを加入させ、TBMを目標として行う。
2000.05.08 Indide the Army Pentagon decides to shelve Patriot anti-cruise missile concept  米国防省は巡航ミサイル対処はPAC-3及び古いPAC-2で十分であるとして、PACM (Patriot Anti-Cruise Missile)計画の中止を決定した。
2000.05.03 Inside Missile Defense PAC-3 interceptor will face cruise missile target in next test  PAC-3の次回DT-7(Deeelopment Test)は、6月に巡航ミサイル標的に対して行われる。
 昨年秋に予定されていたStormを目標としたDT-4は、「クロスポール」の問題により延期され、代わ りにHERAを目標としたDT-5が今年2月に行われた。
 その後陸軍はDT-4を中止して6月に予定されるStormを目標とするDT-6に統合するとしていたが、DT-6を9月に延期し代わって巡 航ミサイルを目標とするDT-7を6月に実施することになった。
2000.04 Jane's Missiles & Rockets Thrust-vectoring systems for HERA targets  Aerojet General社は、HERA標的機の第1段に使用しているSR-19ロケットモータのThrust Vector 75基の契約 を、$49.16Mで結んだ。納期は2000.02.18である。
2000.04.13 Inside the Pentagon Senate appropriation chairman wants PAC-3 production accelerated  スティーブンス上院歳出委員長が昨日の公聴会でBMDOのカディッシュ司令官に、PAC-3の予算を増額して生産 を加速し、装備化を早めることができるか質問したのに対し、カディッシュ司令官は可能でありそれを望んでいると答弁した。
 公聴会終了後スティーブンス委員長はFY-01のPAC-3予算を増額し、生産を加速したいと発言した。
2000.03 Jane's Missiles & Rockets Patriot PAC-3 scores another ballistic-missile kill  2月3日、PAC-3は5回目の発射試験に成功した。試験は発射機をレーダ等から数キロ離隔した場所に設置し 遠隔操作で行われた。
 今回用いられた目標は Miniuteman 2 を改造した Hera で、 約 200mile の距離から発射された。
2000.03.27 Defense News Pentagon wants 35 percent drop in PAC-3 price  米国防総省はPAC-3ミサイル発注量を50%増やす代わりに、価格を35%抑制することを検討している。ちなみに 現在の量産価格は$2.4M〜$2.6Mとなっている。又発注量の増加は既に決まっている1,012発の50%になる。
 PAC-3の価格抑制は当然MEADSにも反映されるはずであるが、これに対しLockheed Martinの担当者はコメントをしていない。
2000.03.16 Space & missile Defense Report Patriot PAC-3 test in late spring  PAC-3 は来年の部隊配備に向けて、今春終わりに発射試験が計画されている。今までの発射試験は3回成功して おり、最近では2月5日に成功している。
2000.03.08 Inside the Missile Defense BMDO director: cost of PAC-3 missile should sink to $1.7 million  BMDO司令官のカディッシュ中将が先週上院で、コスト抑制活動がPAC-3の価格引き下げに画 期的な成果をもたらしたと証言した。
 もし計画通りの価格引き下げができれば、陸軍の調達量は1,200発となり、価格上昇以前の予定数を確保できる。
 PAC-3は計画の遅れと価格の上昇が問題になっており、陸軍が調達量を半減したこともあり一発あたり$4M にもなっていた。
 今回のコスト抑制活動では、FY01〜FY08間の調達数を560発としていたのを、調達期間をFY-11まで延ばし て調達数を1,012発とすることにより、単価を$1.7M引き下げようとしている。
2000.03.02 Inside the Pentagon BMDO says extra $1 Billion would reduce risk, speed missile purchases  BMDOは先週議会に対し、BMDに関する$1Bの追加予算について、2001年度はNMDのリスク低減とLower-tier TMDの 装備化時期の繰り上げに執行すると報告した。報告書によると更に、陸上型Upper-tier TMDの装備化時期繰り上げの可能性も留保 している。
・NMD
 2回のRisk Reduction Flight Testを追加
・PAC-3
 8発のミサイル追加生産による円滑なFull-Rate Production移行
・NAD
 9発のSM-2 Block4A追加生産による円滑な生産移行
・THAAD
 初期型の装備化時期を2007年から2006年へ1年繰り上げの検討
・NTW
 システムのハード、ソフト両面の抗堪性強化

(MEADSについては全く何も無し)
2000.02 Jane's Missiles & Rockets Patriot PAC-3 to enter low-rate production  Lockheed Martin は Low-rate Initial Production として、20発のミサイル生産を含む $48Mの契約を結んだ
 この最初のミサイルは、2001年に、Fort Blissに駐屯する第35防空旅団、第2-1 AD A大隊に装備される。
2000.02 International Defense Review Patriot PAC-3 production draws closer  AMCOMはLockheed-MartineとPAC-3に関する3本の契約を締結した。
No.1: $48M  ミサイルの初期生産20発分
No.2: $17.6M 4発入りキャニスタ
No.3: $78M  その他地上装置等
 PAC-3はFY-01の第4四半期に運用を開始する。
2000.02.24 Inside the Pentagon White House releases remaining FY-99 emergency missile defense funds  米政府は近く、1998年暮れに議会が$1Bの増額を決めたBMD関連予算の内、少なくとも$230Mの執行を決定する。
 この追加支出はNMD、PAC-3及びTHAADに振り当てられる。
・$117M : NMD
・$ 75M : PAC-3
・$ 38M : THAAD
2000.02.23 Inside the Missile Defense PAC-3 officials forgo make-up demondstration in favor of next flight test  陸軍とBMDOはPAC-3の発射試験について、昨年スキップしたDT-4 (Development Test-4) 試験を再行すること なくDT-6へ進むことにした。
 DT-4は昨年10月に、今までとは異なるStorm targetに対して射撃する予定であったが、事前に行われたin-the-loop testの結 果、ソフトの欠陥が見つかっている。
2000.02.16 Jane's Defence Weekly PAC-3 hits HERA target  HERAを目標としたPAC-3の発射試験(FT-5)に成功した。今回の要撃は今までで最も遠距離、高々度で行われた。

 陸軍はPACMs (Patriot Anti-Cruise Missiles)の2回の発射試験を、資金難から、過去2回成功 したにかかわらず、取り止めることとした。

2000.02.14 Defense News PAC-3 test scrapped due to target launch error  2月3日に予定されていたPAC-3の第5回目の発射試験は、標的機の不具合により延期になった。
 今回の試験ではTBMを遠隔操作で要撃しようとするものであったと見られる。
2000.02.10 Inside the Pentagon Army's PAC-3 missile scores third consecutive intercept success  2月5日PAC-3の発射試験に成功した。
 今回の試験では発射機をレーダ、ECSから数キロ離隔した遠隔操作機能を確認した。又、ミサイルに最適照 準点を狙わせるソフトウェアの確認も行われた。
2000.02.09 Inside the Missile Defense PAC-3 missile scored third succcessive hit in flight test at White Sands  2月5日にPAC-3による大気圏内でのHERA要撃に成功した。
2000.02.04 BMD Monitor Patriot PAC-3 intercept test postponed  PAC-3の発射試験は、標的機の発射失敗で3回目の延期になった。今回の試験では発射機をレーダ等から数キロ 離隔して設置し、遠隔操作で射撃を行おうとするものである。
2000.02.03 Inside the Pentagon PAC-3 intercept attempt, delayed twice last week, set for today  先週2度にわたって延期になっているPAC-3の発射試験を2月5日に再行する。
2000.01.27 Inside the Pentagon Army postpones PAC-3 interecept test because of weather concerns  DT-5テスト(Development Test-5)は1月269日に予定されていたが、強風により中止された。
 DT-4は昨年10月に予定されていたが、ミサイルシーカのソフトウェアに問題が見つかり延期されていた。
 延期されたHeraを目標としたDT-5は、Stormを目標とするDT-4より先に行われる。
2000.01.12 Inside Missile Defense Service says PAC-3 cut will delay IOC one year
(既報と同じNMDを$2.2B増額しPAC-3を$90M削減した記事)
 Upper-Tier重視の今回の決定は海軍に得で、陸軍が損をしたものである。NTWは従来より増額されたのに対し、THAADは期待さ れた程増額されず、能力の低いC1をまず配備しようとするものである。
2000.01.12 Jane's Defence Weekly PAC-3 missile receives go-ahead  米陸軍AMCOM (Aviation and Missile Command)はLockheed Martinと、総額$143MにのぼるPAC-3の契約を締結した
 契約には、LRIP (low-rate initial production)としての20発のミサイルの生産を含む。
 米陸軍のミサイル発注総数は560発を予定している。
1999.12 Jane's Missiles & Rockets Proposed Patriot PAC-3 sales  (韓、蘭への輸出承認に関する記事。既報と同趣旨の内容)
1999.12.27 Inside the Army Service says PAC-3 cut will delay IOC one year  Hamre国防次官は、先週陸軍の反対にもかかわらず、NMD予算の$2.2B増額を認め、代わりにPAC-3の予算を $90M削減することにした。これはUpper-Tier重視の方向によるものである。
 陸軍省首脳によれば、PAC-3の予算削減時期は量産開始時期にあたるため、これによりPAC-3のIOCは1 年遅れることになる。
1999.11.29 Inside the Army Army science board studying ways to speed Patriot deployments  陸軍科学会議は近く、緊急事態に際してPatriotをより急速に展開する手段についての検討をまとめる。
1999.11.25 Inside The Pentagon DoD weighs shift of Lower-Tier missile defense programs to services  陸軍のPAC-3、MEADS及び海軍のArea defense systemの管理担当を、BMDOから其々の軍に移管する決定は延期された。
 下院軍事委員会研究開発小委員会は、これらの開発を軍に移管すると、予算を他の優先度の高い事業に転用される恐れがあるとして反対している。
1999.11.22 Defense News PAC-3 missile cost paring to focus on production  米政府はPAC-3の生産コストの低減のための検討チームを発足させた。
 PAC-3は完成迄に$7.4Bかかるものと見られる。陸軍は10月12日に20発の試験生産の承認を国防省から受けた。 BMDOでは、560発のPAC-3弾のベースライン価格は$2.6Mであるとしている。
1999.11.17 Inside Missile Defense The Netherlands, South Korea request Patriot equipment from U.S.  11月9日、DoDは韓国に14セットのPAC-3地上装置と、616発のPAC-2 GEM弾の売却を提案した。売却価格は$4.2Bである。
 同日オランダに対しても128発のPAC-3弾の売却を提案した。オランダは既にPatriotの地上装置を保有しているので、 新規に購入するPAC-3弾は、この地上装置で射撃する。売却価格は$515Mである。
1999.11.17 Jane's Defence Weekly Latest Patriot missile technology gets export approval  国防総省はPAC-3の輸出を承認した。
 これは米国企業の国際競争力を確保する目的と、$4.2B と見込まれる韓国への輸出に道を開くものである。
 PAC-3の最初の輸出国はオランダと韓国になる模様。オランダには128発のPAC-3弾、韓国には14セットの 地上装置の輸出が承認された。但し、韓国にはGEN弾になる模様。
 一方韓国はミサイル防衛用として、弾無しのPAC-3の他にロシアのSA-10、SA-12及びEUROSAMLANDを候補にしており、2000年 6月に決定を下す予定である。
1999.11.17 Jane's Defence Weekly  表  紙  
1999.11.04 Inside the Pentagon BMDO juggles PAC-3 flights after seeker software concern is raised
( 既報と同一内容 )
 DT-5に引き続いてDT-4を実施するかDT-6を行うかを決めることになるが、DT-5実施後に次の発射試験までに4週間は必要であるとしている。
1999.11.03 Inside Missile Defense PAC-3 low-rate production approved ; Army, BMDO seek to trim costs  国防総省は20発のPAC-3のLow-rate Initial Productionを承認した。  しかしながら72発のミサイルについては、決定を先送りし、その間に製造コストの引き下げについて検証することにしている。
 PAC-3弾の当初計画では、1発$2M〜$2.2M1,000発購入する予定であったが、 現在では1発$3M560発の生産するに留まっている。
1999.11.03 Inside Missile Defense PAC-3 test plan modified because of software concern  10月27日に予定されていたDT-4はシーカのソフトウェアを入れ替えるまで延期することになった。
 代わりにHERAを要撃するDT-5を繰り上げ実施することが検討されている。
 HERAの要撃は、過去2回成功しているが、DT-4ではStormを目標とする試験が予定されている。 しかしながら現在のソフトでは、Stormに対処できない可能性がある。
 発射試験の直前で実施したPSで、Storm目標に対してはクロスポール現象が生起する可能性があることが判明した。
1999.10.06 Inside Missile Defense Patriot anti-cruise missile concept scores second test intercept  PACM(Patriot Anti-Cruise Missile)改造をしたPAC-2弾が、9月10日に ホワイトサンズ試射場で2度目(1回目は6月)の疑似CM(MQM-107)の迎撃に成功した。
 PACMはPAC-2のシーカとレドームを改造しており、レイセオンでは、TBMに対してもPAC-3に代わるより安価な 手段であるとしている。
 PACMはレイセオンの自社研究であり、陸軍は今のところ何らの要求も出しておらず、 又再三にわたりPAC-3の予算をPACMに廻す積もりがないことを表明しているが、議会は この計画を引き続き支援していく方向であり、下院には強力な支援者もいる。
1999.09.29 Jane's Defence Weekly PAC-3 scores second consecutive intercept  9月16日、PAC-3はHERAを撃破した。
 システムは2001年の運用開始を目指している。
1999.09.20 Inside the Army Army's missile defense streak continues with second PAC-3 success  PAC-3は先週(9月16日)の成功を受け、近くLow Rate Initial Productonに入るものと見られる。
1999.05 International Defense Review Success for PAC-3 seeker but THAAD encounters failure once more  米陸軍は3月中旬に「PAC-3弾のシーカ特性試験」発射試験を実施し、本来標的ではなかったHERAを撃破した。
 陸軍のPAC-3購入数は最大限600発に留まる。1発の価格も$1.1Mから1998年現在$4Mに上昇している。
 BMDOは現在のC-Bandであるレーダ周波数を、海軍の艦船と同じS-Bandか、MEADSで採用されているX-Bandに変えることを検討している
1999.03.24 Jane's Defence Weekly US Army PAC-3 proves "hit-to-kill" concept  米陸軍は先週PAC-3の要撃試験に成功した。
 この成功は、PAC-3のhit-to-kill撃破の方式を実証したことにより、同じ撃破方式を使用する他のより斬新なシステムにとっても、朗報となった。
 米陸軍では2001年の実戦配備に向け、更に14発の発射試験を計画している。
 試験の成功にもかかわらず、開発遅延によるコスト倍増の為、当初予定していた1,200発のPAC-3弾購入は、半分以下になるであろうと考えられている。
1999.02.24 Jane's Defence Weekly German, US giants join on PAC-3 assembly  Lockheed Martin VoughtとDasa(DaimlerChrysler Aerospace)は、PAC-3の量産を担当する合弁会社を設立することに同意した。
 PAC-3ミサイルは"hit-to-kill"方式で目標を撃破するが、航空機や巡航ミサイルに対する主たる撃破手段は、炸薬が入った小型のペレットを使ったリング型弾頭である。
   米陸軍はPAC-3の混合配備を検討していて、1個中隊8基の発射機のうち3〜4基の発射機を16発搭載のPAC-3発射機にしたいとしている。
1999.01.06 Jane's Defence Weekly Misfired missile delays Patriot testing  先月、PAC-3の標的機となっているHERAが発射に失敗したことより、PAC-3の発射試験は少なくとも1ヶ月は遅れることになると見られる。
1997.6 International Defense Review PAC-3 production award  米陸軍MICOMはLockheed MartinとPAC-3弾生産に関する長期契約を結んだ。
 契約はFY98に52発、FY99に68発とこれに伴う地上装置が含まれている。
1996.12 International Defense Review The menace reawakens:defense against cruise  PAC-3は1999年装備化の予定である。
 弾は"Lethality Enhancer"弾頭を搭載している。弾頭はミサイル胴径の2倍にゆっくりと拡張する金属製の構造物により、効果を広げている。
 ミサイルの寸法諸元
  ・ 全 長 :  5m
  ・ 胴 径 : 255mm
  ・ 重 量 : 312kg
1996.10.23 Jane's Defence Weekly Germany signs Patriot development deal  ドイツのDasaはLockheed Matinの了解の下に、ドイツ向けPAC-3の開発を行う。
 Lockheed Martinは米陸軍に対して5tトラックに載せたPatriotの軽量発射機を提案している。提案では現在36.3tある発射機を16.3tにする。
1995.9.11 Aviation Week & ST Pentagon likely to boost Army and Navy missiles  
1994.12.11 Jane's Defence Weekly PAC-3 contract won by Loral  米陸軍MICOMは、PAC-3のengineering and manufacturing development契約相手先を、Loral Vought社に決定 した。契約額は$515Mにのぼる。
 Raytheon社はPAC-3ミサイルの発射機への整合に関わる分として、$120Mの契約を行うことになる。
 Patriot部隊は最初、4基の発射機の内1基をPAC-3への改善型とし、PAC-3発射機は其々16発のPAC-3弾を搭載する。
1994.05 Defense Electronics Loral gains ballistic missile upper hand  
1994.02.26 Jane's Defence Weekly Army chooses ERINT for Advanced Patriot  PAC-3はLoral Vought社のERINT (Extended-Range Interceptor)が、Raytheon社のImproved Patriotをしのい で採用された。ERINTが採用された主たる理由は、その直撃能力にあった。
1994.02.21 Aviation Week & ST Army selects ERINT pending Pentagon review  米陸軍はPAC-3ミサイルとして、Raytheon社の「マルチモード誘導Patriot」ではなく、Loral Vought社のERINTを 選定した。
 国防総省のDABは3月1日に開かれ、陸軍の決定を承認するか否かの決定を行う模様である。Raytheonはこの決定に納得せず、 陸軍に対して「マルチモード誘導Patriot」が不採用となった理由の説明を求めている。
 陸軍の決定に至った最も大きな要素は、1993年11月30日にERINTがStormを直撃したことにある。
1994.01.24 Aviation Week & ST PAC-3 decision critical for Raytheon,Loral Vought  ERINTについて
・アクティブKa-bandシーカによる終末誘導
180個のインパルスサイドスラスタ
・弾頭は直撃のほか、夫々0.5Lbの24個のフラグメント弾頭
1994.01.17 Aviation Week & ST BMDO under pressure to set YMD priorities  
1993.12.13 Aviation Week & ST ERINT hits Storm RV posing as chemical theat  11月30日ホワイトサンズ試射場において、ERINTによるStorm RVの要撃に成功した。
 目標のStorm RVには、化学兵器を模擬して、水を満たした38個の金属製筒状容器が乗せられていた。