その他の偵察機哨戒機に関する報道

年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2022.02.22
 15:05
Breaking Defense A prototype spy plane is tracking Russian force movements for the US Army <2203-022212>
 米陸軍でBombardier社製Challenger 650機を元に開発中のARTEMISの試作機が2月1日~21日に14ソティー、対潜哨戒機やISR UAVと共にウクライナ周辺の情報収集を行った。
 ARTEMISは
ELINT装置と地上走査レーダを搭載しており、敵の戦車等の動きをリアルタイムで監視しながらRF情報も取得できる。
2022.02.07 Aviation Week & ST Ukraine ops make ideal debut for U.S.Army Artemis demonstrator <2205-020703>
 ウクライナとの国境近くでのロシア軍の動きを、米陸軍の高高度偵察機が監視している。 この
ISR機はBombardier社製Challenger 600を元にしたArtemisで、黒海からバルト海の上空41,000ftを飛行し、地平線までの250哩の偵察を行っている。
 Artemisは3月末までにBombardier社製Global 6000を元にしたARESと交代する。 ARESは51,000ftまで上昇し275哩までを監視できる。
2021.11.10 Jane's Defence Weekly KAI to develop ISR aircraft under Baekdu-Ⅱ project <2201-111009>
 KAI社が11月1日、韓国
DAPA次期ISRである白頭山-Ⅱ (Baekdu-Ⅱ) にKAI社が提案していたDassault社製Falcon 2000LXSが選定されたと発表した。 開発にLIG Nex1と共同で行う。 韓国空軍は既にELINT機としてFalcon 2000LXS 2機を使用している。 大韓航空が7月に提案したFalcon 2000Sは敗れた。
 白頭山-Ⅱは2001年から使用しているHawker 800SIG Peace Poineer 4機の代替えとして2026年までに4機装備する計画で、DAPAはかつて計画経費がKRW877.5B ($744.9M) であることを明らかにしていた。
2021.11.03 Jane's Defence Weekly Northrop Grumman eyes RoKAF's ISTAR requirement <2201-110313>
 Northrop Grumman社が10月19日にLIG Nex1社及びHuneed社と、韓国空軍が計画しているレーダ偵察機
ISTARに提案するJSTARS-Kを共同開発するMoUを交わした。
 JSTARS-Kは機体にGulfstreem G550を使用するがG550は2020年に生産終了していることから中古の機体を使用することになる。
 一方Raytheon社大韓航空、Bombardierの各社は1年前にISTAR-Kを提案している。 こちらは機体にBombardier社製Global 6500を使用する。
 韓国国防省の2019~2023年中期計画によると計画経費はKRW2T ($1.7B) で1番機の引き渡しは2023年になっている。
2021.04.14 Jane's Defence Weekly Israel unveils new Oron intel aircraft <2106-041409>
 イスラエル空軍の新電子偵察機OronになるGulfstream G550が4月4日にNavatim航空基地に到着した。 今後2年かけてElta社製AESAレーダや
SIGINT装置が取り付けられ、現在やはりG550をベースにしたShavit SIGINT機Eitam AEW&Cを配備している第122 Nchshon飛行隊に配備される。
2020.07.29 Jane's Defence Weekly .... while officially terminating Open Skies recapitalisation effort ahead of treaty exit <2009-072905>
 米政府が5月にOpen Skies条約から11月に単独で離脱するとしたのを受け、米空軍が公式にOpen Skies条約履行のための航空機増強計画 (OSTAR) を停止した。
 OSTARは現有のOC-135B 2機代わる2機を$648Mで調達する計画で、2019年12月にRfIが発簡されていた。
2020.04.20 Aviation Week & ST Digital Dragon Lady <2006-042001>
= U-2S の改良による進化に関する記事 =
 
2020.02.26 Jane's Defence Weekly USAF, stakeholders complete U-2 EO/IR sensor upgrades <2004-022606>
 米空軍がCollins社及びLockheed Martin社Skunk Worksと最近、U-2が搭載しているSYERS EO/IR装置の最新型であるSYERS-2Cの飛行試験を完了した。 Lockheed Martin社によるとSYERS-2Cは10波長のEO/IRセンサで、従来品より高精細な画像で、固定及び移動目標の発見、追随、分析が可能になる。
 米空軍は訓練用の復座機5機とNASAが使用しているER-2 2機を含めて33機のU-2を保有している。
2019.08.14 Jane's Defence Weekly Images confirm Y-8Q MPAs now in service with China's Norhtern Theater Command <1909-081412>
 中国のネットに流れた画像から、Y-8Q洋上哨戒機 (MPA) が既に少なくとも2機部隊配備されていることが判った。
 GX6或いはKQ-200と呼ばれているY-8Qは機体のシリアル番号から北部戦区部隊である第2海軍航空師団第6連隊の所属であることが判る。
2019.04.22 Aviation Week & ST U.S. Air Force is structured for the wrong war, CSBA warns <1906-042203>
 CSBAが4月11日に公表した報告書で、2030年頃にはB-2、F-35、F-22、KC-46の4種類の最新航空機が中国やロシアの超長距離AAMの脅威にさらされ、AARGM-ERは数百哩遠方からしか攻撃できず、KC-46は500~1,000nm遠方でしか活動できなくなると警鐘を鳴らした。
 その上でB-21やまだコンセプトの決まっていない第六世代戦闘機、更にミステリアスな突入型ISR航空機P-ISRの開発を急ぐべきとしている。
2019.03.20 Jane's Defence Weekly Back in the saddle <1905-032017>
= 有人偵察機に関する6頁の記事 =
 ・New Cold War, new missions
 ・Hidden in open view
 ・Aerial surveillance in abox
2018.09.26 Jane's Defence Weekly Army eyes in the sky <1811-092612>
= 米陸軍の ISR 機に関する5頁の記事 =
 ・Airborne reconnaissance low
 ・Guardrail common sensor
 ・ACS
 ・Project Liberty ot EMARSS
 ・Aerial intelligence brigade
2018.08.02 Inside Defense Air Force launches new ISR flight plan to shape next-gen enterprise <1809-080206>
 米空軍のISR部門トップが今週、新たに承認された "Next-Generation ISR Flight Plan" 計画の一部を漏らした。
 それによると空軍は2020年代に想定される高度な戦闘において宇宙及びサイバ空間での優性 を確保することを狙っている。
2018.08.01 Jane's Defence Weekly US lawmakers favour ABMS over JSTARS recapitalisation in NDAA compromise <1809-080109>
 米議会上下両院が7月24日に採択したFY19国防権限法で、E-8C JSTARSの更新計画中断 を認め、その経費をABMSに転用することを決めた。
 法案では国防総省に対し、ABMS計画のIncrement 2IOCになったと宣言したことを議会が確認 するまで、E-8C JSTARSの退役及び退役準備を認めないとしている。
2018.07.30 Aviation Week & ST Capitol Hill kills J-Stars recap <1809-073002>
 FY19国防権限法では17機保有するE-8C JSTARSの後継機計画を中止して同機を更に10年使用 することを求めると共に、ABMSの計画促進を求めている。
 ABMSは斬新な構想ではなく、単一の航空機ではなくMQ-9 ReaperやE-3 AWACSなど既存機の取得データを統括するシステムで、当初計画では2040年 装備化でであったが、議会は2030年代中頃での配備を求めている。
2018.01.16 Stars & Stripes Does the hypersonic SR-72 aircraft — 'Son of Blackbird' — already exist? <1802-011604>
 Lockheed Martin社は30年も前に退役したSR-71 Blackbirdの後継になる通称"Son of Blackbird" SR-72超高速偵察機の開発を何年も 続けており、2030年までには初飛行する。
 高度85,000ftをMach 3.2で飛行するSR-71に対し、スクラムジェットで推進するSR-72 Mach 5以上で飛行する。
2018.01 International Defence Review High-flying Dragon Lady: USAF's U-2 continues to soar <1802-010010>
= U-2 の継続使用に関する5頁の記事 =
 
2017.07.05 Jane's Defence Weekly ISTAR firmament <1708-070521>
= 英国の戦闘空中偵察能力に関する6頁の記事 =
The ISTAR Force
   ・Boeing Sentry AEW1.
   ・Raytheon Sentinel R1.
   ・Boeing RC-135W Rivet Joint (Project Airseeker)
   ・Beechcraft Shadow R1.
   ・General Atomics Aeronautical Systems Inc (GA-ASI) MQ-9 Reaper
   ・Tornado GR4.
   ・No 1 Intelligence Surveillance Wing
   ・S4 and 56 (Reserve) Squadrons
   ・ISTAR Plans
Current operations
SDSR and ISTAR
Next-generation ISTAR Force
2017.06.26 Aviation Week & ST U-2 lives on <1708-062606>
 米国防総省が5月23日に公表したFY18予算要求で、2019年にU-2を退役させるとした従来の方針が撤回された。
2017.06.12 Aviarion Week & ST Hypersonic Skunk <1708-061202>
 Mach 3で飛行するSR-71 Blackbirdの後継としてLockheed Martin社が4年前に公表したSR-72は、鍵を握るCCP エンジンの地上試験が2013~17年に行われ、早ければ来年にも飛行試験が行われるという。
 飛行試験が行われるのはF-22程度の大きさの機体になるという。
2016.12.26 Aviation Week & ST Radar evader <1702-122601>
= U-2 や RQ-4 に代わる生存性の高い ISR UAV に関する記事 =
 米空軍で、高高度SAMによる防空組織内に入りISR活動を行うことができる、U-2やRQ-4 に代わる生存性の高いISR UAVへの要求が高まっている。
 Northrop Grumman社が開発していたRQ-180は2015年に就役しているはずである。
【 RQ-180 関連記事:1402-120903 (AW&ST 2013.12.09)】
 この他にLockheed Martin社製RQ-170や同社Skunk Worksの提案しているTR-Xもある。
【 TR-X 関連記事:1510-091504 (DN 2015.09.15)】
 更に2008年に退役したF-117もまだ使えるはずである。
2016.08.29 Aviation Week & ST Eye of the storm <1610-082907>
= 将来の ISR 機に関する2頁の記事 =
 
2016.08.10 Jane's Defence Weekly High flyers <1610-081013>
= 米空軍の高高度偵察機に関する6頁の記事 =
 ・U-2
 ・Global Hawk
 ・TR-X
2016.06.29 Jane's Defence Weekly Lawmakers urge USAF to rethink U-2 retirement plan <1608-062906>
 Feinstein上院議員を中心とした米国議会幹部のグループが6月17日に空軍長官に書簡を送り、空軍が2019年に計画し ているU-2の退役について再検討するよう要求した。
2016.04.06 Jane's Defence Weekly LM sees new interest in Viling ASW platform <1605-040609>
Lockheed Martin社が3月30日、ベトナムS-3 Viking
ASW機に関心を示していることを明 らかにした。
 S-3は米海軍は2009年に使用を終えたが、2013年に韓国が同機12機 をP-3の補完機として採用し、8機をオプションしている。 米軍はS-3B 90機をアリゾナ州のDavid-Monthan AFBに保管している。
2016.03.28 Aviation Week & ST Lockheed Martin is proposing building a fleet of 30 TR-X unmanned <1605-032801>
 Lockheed Martin社がTR-X UAVについて、U-2とRQ-4の後継として30機を整備することを提案 している。
2016.03.23 Jane's Defence Weekly Lockheed Martin reveals TR-X aircraft cost and development timeline <1605-032307>
 Lockheed Martin社が3月15日、U-2の後継として提案しているTR-Xコストと開発時程案を公表した。 それによると 開発期間は10年で、30機装備した際のコストは$3.8Bであるという。
 TR-Xはセンサなど2,200kgの搭載能力と、高度70,000ftを40時間飛行する性能を有する。
【関連記事:1510-091504 (DN 2015.09.15)】
2016.02.24 Jane's Defence Weekly Russia deploys Tu-214R to Syria <1604-022402>
 ロシアがまだ2機しか保有していない最新型
ISTARTu-214R1機をシリアへ派遣した。
 これは公開ウェブサイトであるFlightfinder24が確認したもので、それによるとTu-214Rは2月15日夕にイラン、イラクの上空を通過して Humaymim航空基地に着陸したという。
2016.01.27 Jane's Defence Weekly Asia's new sub hunters <1603-012713>
= アジアで活動する対潜哨戒機に関する5頁の記事 =
 ・P-3C Orion
 ・P-8A Poseidon
 ・P-1
 ・EL/I-3360 MPA
2015.09.23 Jane's Defence Weekly Lockheed Martin pitches TR-X to replace U-2 <1511-092304>
 Lockheed Martin社 Skunk Works が米空軍協会年次会合で9月14日、2019年に退役する U-2 に代わる有人/無人両用機 TR-X を空軍に提案していることを明らかにした。
 TR-X は U-2 と同じエンジンを使用し、搭載品も同じであるなど共通点が多く、飛行高度も U-2 と同じ70,000ftになっている。
2015.09.15 Defense News Lockheed unveils ‘TR-X’ as next-generation U-2 <1510-091504>
 Lockheed Martin社が米空軍協会の年次コンファレンスで14日、U-2 の後継としての TR-X を発表した。
 TR-X は70,000ftを飛行するステルス機であるが U-2 と類似点が多く、U-2 と同じ F118 エンジンを搭載し 搭載能力も U-2 とほぼ同じであるという。 
ISR機であるものの、将来は攻撃/防御両用のレーザ兵器も搭載する という。
 同様の ISR機には U-2 や Global Hawk があるが、同社は両機を2020年代用とし、TR-X は2030年代、更に2040年代用と説明している。 既に空軍への説明を行っているが、 空軍はまだこの計画に乗っていないという。
2015.08.31 Aviation Week & ST Beyond U-2 <1510-083108>
 Lockheed Martin社 Skunk Works 事業所が、60年経つ U-2 の後継検討を開始した。 U-2 の機体は2045年まで使用可能であるが、米空軍は2019年に 退役させ RQ-4B Global Hawk と交替させる計画である。
 Skunk Works の U-2 後継機は RQ-X と呼ばれる有人飛行も可能な機体で、作戦地域までの飛行は有人飛行で行い、 危険な任務や長時間の遊弋は無人で行う構想である。
2015.07.08 Jane's Defence Weekly China fields new maritime patrol and anti-submarine Y-8/Y-9 variant <1508-070806>
 中国海軍が Y-8/Y-9 の洋上哨戒/対潜型機 Y-8GX6 (Y-8Q) を<、北朝鮮との国境から連雲までを警備範囲とする北海艦隊に配備 している。 同機は2011年11月に公表されていた。
 Y-8Q は Antonov社製 WJ-6C ターボシャフトエンジン4基を搭載している。
2015.06.26 Searchina 「SR-72」極超音速機・・・「偵察機ではなく事実上の攻撃機だ!」と中国の軍事専門家 <1507-062601>
 中国国際放送局が24日、Lockheed Martin社 Skunk Works が開発中の高速機 SR-72 の構想図が米国内雑誌でリークされたことについて、中国の軍 事専門家が、偵察機ではなく、攻撃目的の航空機だと分析したことを報じた。
 記事は、SR-72 が双発の超高速 UAV で SR-71 と同等の航続距離を持つ一方、スクラムジェットとターボジェットのハイブリッド 動力により Mach 6 に達すると紹介したうえで、Mach 6 では目標をクリアに撮影することは不可能であるうえ、偵察用には衛星や HALE UAV があることから、SR-72 は単なる戦略偵察機ではなく超高速攻撃機であるとした。
【 SR-72 関連記事:1312-110404 (AW&ST 2013.11.04)】
2015.05 International Defence Review ELTA Systems develops new surveillance aircraft <1506-050001>
 ELTA社が Gulfstream G280 ビジネスジェットを用いたレーダ偵察機を発表した。 旅客機を利 用した同種システムの1/7~1/10の価格で済むという。
 高度35,000ft150km遠方の偵察が可能であるという。 G280 は Mach 0.73 で飛行し、6時間 の滞空が可能で、航続距離は2,400nmになる。
2014.12.15 Aviation Week &ST Rig for red <1502-121501>
 11月下旬にスコットランド沖で国籍不明の潜水艦が発見されたが、固定翼対潜哨戒機を保有していない 英国は、その対処を同盟国に頼らざるを得なかったことから、議論が続けられていた洋上哨戒機調達問題が再燃し ている。
 11月にスコットランドで活動したのは米海軍の P-3C Orion 1機、加空軍の CP-140 Aurora 1機、仏海軍の Atlantique 2 1機であった。
【註】
 英国は Nomrod 対潜哨戒機を1969年以来装備し49機が生産されたが、2011年6月28日に退役し、現在は保有していない。
2014.11.24 Aviation Week &ST Unmanning dragon lady <1502-112403>
 米国防総省が U-2 を Global Hawk に換装しようとしているのに対し、Lockheed Martin社が無人型 U-2Dragon Lady を提案している。 改造経費は Global Hawk への換装経費より安価であるという。
 Global Hawk の運用高度が60,000ftであるのに対し U-2 は70,000ftであるという。
2014.10.15 Jane's Defence Weekly Japan intercepts new Chinese GX-8 ELINT aircraft <1411-101519>
 防衛省が10月3日、東シナ海で Y-9 輸送機を元にした
ELINTGX-8 を捕捉したと発表した。
 中国は北方艦隊に3機以上の同機を保有していると見られる。
2014.10.05 Chian Defense Want to know the status of PLAN's latest Y-8 Catalog Ⅲ, High New 8, ELINT bird?

<1411-100502>
 航空自衛隊が撮影した Y-9 は ELINT (High News 8) 用の新型で、2013年末に就役し台湾北部の哨戒飛行を行ってきた。
【関連記事:1411-100302 (産経新聞 2014.10.03)】
2014.10.03 Yahoo 産経新聞記事

「中国情報収集機が東シナ海飛行 空自スクランブルで初確認」

<1411-100302>
 統合幕僚監部が3日、中国軍の Y-9 情報収集機1機が同日に東シナ海上で飛行し、南西航空混成団所属の戦闘機が緊急発進したと発表した。
 スクランブルで Y-9 の飛行を確認したのはこれが初めてである。
【註】
 Y-9 は Y-8 中型輸送機及び An-12 の後継として開発されてきた輸送機で、20tの貨物又は98名の兵員を搭載し、8.2tの空投能力を持ち、航続距離4,200km以上の性能を持つ。
 AEW&C 型及び SIGINT/EW 型は2005年から2006年にかけて出現している。
【関連記事:1109-072705 (JDW 2011.07.27)】
2014.04 International Defence Review Boeing flies Challenger MSA demonstrator <1405-040003>
 Field Aviation社が2月28日、Boeing社製洋上哨戒機
MSA の初飛行を実施した。 MSA 試作機は Boeing社の社有機 Bombarfir Challenger 604 を 使用しているが、実用機は Challenger 605 に Selex ES社製 Seaspray 7300 AESA レーダ、FLIR社製 Satr Safire 380 EO/IR ターレット、ESM 装置、COMINT 装置、IFF 装置、通信装置などを搭載する。
2014.03.19 Jane's Defence Weekly USAF seeks funds for JSTARS, T-X recap <1405-031907>
 米空軍がFY15で新規に、T-X 戦闘練習機と
JSTARS 再構成計画を要求している。
 JSTARS 再構成計画は搭載機をビジネスジェットに変える計画で、FY15に$100M、その後5年間に$2.4Bをかける計画で2022年配備を目指している。
2014.03.12 Jane's Defence Weekly Boeing conducts maiden flight of MSA <1405-031208>
 Boeing社が2月28日、Bombardir社製 Challenger 604 ビジネスジェット機を元にした洋上哨戒機
MSA の初飛行に成功 した。
 量産時に MSA は Challenger 605 を使用する。
2014.03.10 Aviation Week & ST Demonstator flies <1405-031001>
 Boeing社が P-8 と同等の対潜及び対水上艦艇能力を持つとして開発している
MSA初飛行した。
 試作機は Bombardier社製のビジネスジェット Challenger 604 を使用しているが、MSA は Challenger 605 を使用する。
【註】
 Bombardier Challenger 604 は Challenger 601 の大幅改良型で、Challenger 605 は2006年に登場した最新型である。
2014.03.10 Defense News Boeing surveillance plane takes maiden voyage <1404-031008>
 Boeing社が開発した洋上哨戒機
MSA が、2月28日に初飛行した。
【関連記事:1312-111809 (Defense News 2013.11.18)】
 MSA には Boeing社の P-8A Poseidon が採用した、AESA レーダ、EO/IR センサ、ESM 装置、 COMINT 装置、及び自動識別システムなどが搭載されている。
2014.01.28 Defense News JSTARS could become open-source <1402-012803>
 米空軍が
JSTARS運用コストの低減を狙って、2022年 IOC を目指してビジネスジェットを母機にしたシステムを検討しており、当面搭載する BMC 部分に関する RfI を発簡した。
 システムは COTS 品を使用しながら、現有品と同等の能力が要求されている。
2014.01.28 Yahoo 新華網記事

「中日軍事力比較 大型旅客機『C919』の開発が空軍の勢力図を変える―中国メディア」

<1402-012801>
 中国ウェブメディアの前瞻網が掲載した『中国と日本の最新軍事力比較』と題した記事で、中国が開発中の大型旅客機 C-919 の性能が、日本の P-1 を上回ると主張している。
 C-919 は軍事面での強みが期待されており、同機をベースにすれば、米海軍の P-8 Posidon のような働きが実現できる。
2013.11.19 Defense News Beechcraft to bolster King Air with ASW capabilities <1312-111902>
 Beechcraft社が、King Air 350ER を元にした軽対潜哨戒機 ASW-lite を提唱している。
 近年軍用だけでなく麻薬の密輸用としても数を増している小型潜航艇にも対処できるもので、湾岸諸国からの引き合いもあり、同社は1年以内に複 数の受注があると見ている。
2013.11.18 Defense News Boeing unveils new maritime surveillance aircraft <1312-111809>
 Boeing社が18日にドバイ航空展で、Bombardier社製 Challenger 605 ビジネスジェット機を元にした洋上哨戒機 (
MSA) を発表した。 この MSA は P-8 Poseidon が搭載しているミッションシステムを搭載しているが価格は P-8 の1/3 で、湾岸諸国への売り込みを狙っている。
2013.10 International Defence Review U-2: Operating on the edge <1311-100025>
= U-2 の最新型 U-2S に関する4頁の記事 =
 U-2S は U-2R のターボジェットエンジンをターボファンに換装し、重量を15%軽減している。 U-2S の上昇限度は74,000ftである。
2013.03.06 Jane's Defence Weekly China gets maritime recon boost with MA60 MPA <1304-030606>
 西安航空機社が MA60 MPA の量産に入っている。 MA60 は2012年12月に尖閣諸島上空を飛行した Y-12 に代わる MPA で、滞空能力は Y-12 の二倍の10時間にのぼり、東シナ海での日本に対する軍事的圧力を高めると見られる。
 MA60 MPA は同社の民航機 MA60 に EO センサや SAR を搭載した MPA で、最大離陸重量が21,800kgで、最大速度278kt、航続距離2,450kmの性能 を持つ。
 CATIC によると、中国は60tの飛行艇 JL-600 Dragon の試作を行っている。 JL-600 は Airbus A320 程の大き さで、現有の SH-5 飛行艇の後継になる。
【註】
 US-2 の最大離陸重量は47.7tであることから、JL-600 は US-2 よりかなり大型で、56tの P-3C より更に大型になる。
2013.03.01 Yahoo Record China 記事

「中国の新型海上哨戒機 MA60、対日圧力高まると予想―英メディア」

<1304-030101>
 2月28日の中国 web site によると、中国が新型洋上哨戒機 MA60 の量産を開始した。 MA60 は最高速度514km/h、航続距離2,450kmで、航 続時間がこれまで使用されてきた Y-12 の二倍となる10時間あって哨戒範囲が大幅に拡大されることから、日本への圧力も高まると予想され ている。 また EO センサや SAR などを備え、少なくとも三箇所同時にデータを送信できるという。
 この他中国は、蛟竜-600 飛行艇の試作も進めており、中国人民解放軍海軍と中国海監総隊で就航が予定されている。
【註】
 MA60 (右図)は西安飛機工業公司が開発し2000年に初飛行した乗客数60名の双発ターボプロップ機で、貨 物型の MA60-500 もある。
Wikipedia から】
 Y-12 は哈爾浜飛機製造公司が生産している乗客数17名の双発ターボプロップ機で、胴体断面は方形とな っており、軍は軽輸送機として使用している。
Wikipedia から】
2013.01.08 Yahoo Searchina 記事

「中国国産の対潜哨戒機『高新六号』 探知能力は米 P-3 を上回る」

<1302-010802>
 中国網が、対潜哨戒機高新-6』が初飛行したと報じた。 台湾紙『聯合報』によると、海洋偵察 および空対潜能力は中国軍の弱点だが、高新-6の就役によりこの状況が大きく改善される。
 高新-6は Y-9 輸送機の機首部分にレーダを追加し、対潜用磁気探知装置 (MAD) を搭載している。 MAD は理論上はアンテナが大きいほど高い効果が得られるが、 高新-6のアンテナは P-3 より長いことから、中国の軍事メディアは『高新-6の探知能力は P-3 よりも優れている』と伝えている。
【関連記事:1208-071402 (時事通信 2012.07.14)】
2012.07.14 Yahoo 時事通信記事

「中国軍、大型対潜哨戒機を開発= P3C より「高性能」―香港誌」

<1208-071402>
 中国系香港誌『鏡報』7月号によると、中国軍が大型対潜哨戒機高新 6』の開発に成功した。 性能は P-3C を上回るという。
 同誌は高新 6の開発について、中国の安全保障が潜水艦対策の分野で抱えていた欠陥を一挙に解決したとしている。
【関連記事:1201-113008 (JDW 2011.11.30)】
【註】
 高新-6 は Y-8 輸送機(右図)を元にした6枚プロペラの4発機で、航続距離は短いものの、巡航速度、最高速度、最大離陸重量は P-3C 相当で、低空性能も優れていると している。 P-3C がソノブイを48本しか積めないのに、高新-6 は100本搭載できると言う。
 反面、ISAR や海自機が搭載している電子光学関連器材など、P-3 にあって高新-6 にないものも少なくない。
【出展根拠 Web Site
2011.12.26 Yahoo 朝鮮日報記事

「韓国軍:仏製偵察機2機を導入へ」

<1201-122601>
 韓国政府筋が25日、韓国軍が2015年ごろ、現有の『金剛』(IMINT: 右図上)、『白頭』(SIGINT: 右図下) より高性能 な、Dassault社製 Falcon 2000 2機を導入すると語った。 Falcon 2000 は金剛や白頭より大型であるため多くの偵察装置を積載でき、航続距離 が長いことから長時間の偵察活動が可能になる。
 同機は主に SIGINT/ELINT を行うが、IR センサでミサイル発射も探知できるという。 これまで北朝鮮の弾道弾発 射探知は米軍の DSP 衛星に依存しており、韓国軍の偵察機に北朝鮮のミサイル発射探知装置が搭載されるのは初めてとなる。
【註】
 韓国軍が偵察機とする Falcon 2000 は Dassault社製の Falcon シリーズの双発ビジネスジェットで、乗員2名、乗客12名、航続距離5,790kmの性能を持つ。
 現有の金剛 (Raytheon Fokker 800RA) 及び白頭 (Raytheon Fokker 800SIG) は、Raytheon Fokker 800XP ビジネスジェット機を偵察機に改修したものである。
2011.12.21 Jane's Defence Weekly USAF pushes out U-2 retirement, studies U-2/Global Hawk mix <1202-122104>
 米空軍は、冷戦時代の ISR 機である U-2 を、2014年までに RQ-4 Global Hawk に換装する計画であったが、2年 前にこれを変更して、U-2 を2014年まで保有することとし、更に2011年12月には米空軍参謀長が、少なくとも2015年までは保有することを明らか にした。
2011.11.30 Jane's Defence Weekly Images emerge of Chinese Y-8 MPA variant <1201-113008>
 最近入手した画像から、中国 SAC社の Y-8/Y-9 輸送機に、洋上哨戒機 (MPA) 型があることが確認された。
 この MPA は Y-9 を元にしており、Y-8Q 又は Y-8GX6 と呼ばれている。
2011.08.31 Jane's Defence Weekly Sensor ships <1111-083110>
= ISR 航空機に関する3頁の記事 =
ARGUS-IS
AN/APY-7
AN/ZPY-1 STARLite
AN/ZPY-2
ImSAR
PicoSAR
NanoSAR
FORESTER
GPEN
AN/ASP-149 LSRS
ARCHER
EL/M-2055
EISS
AN/DAS-1
2011.08.10 Jane's Defence Weekly IDF to boost its airborne ISR capabilities <1110-081009>
 イスラエル軍が航空機による ISR 能力を強化するため計画の見直しを行っており、年内にも結論を出す模様である。
 この見直しでは2003年から3機保有している Gulfstream社製 G550 Shavit 電子偵察機を少なくとも1機購入すると共に、現在 King Air B200 に El-Op社製 AMPS 装置を搭載して行っている IMINT の強化も図られる。 また空軍に Hermes 450 UAV を装備する飛行隊も新設される。
2011.08 International Defence Review Eyes in the sky: P-8A up in bid to step into E-8C Joint STARS shoes <1110-080034>
 Boeing社が、707 の機体を使用した E-8C JSTARS の後継に 737 の機体を使用した P-8A の派生型 P-8 AGS を提案してる。
 P-8 AGS には JSTARS に搭載されている AN/APY-7 に代わる次世代 AESA レーダを、胴体下に配置された40ftのカヌー状レド ームに搭載するが、レーダの機種はまだ特定されていない。
2011.06.06 Aviation Week & ST Third try <1107-060605>
 2008年のムンバイ襲撃事件以来洋上哨戒機 (MPA) の整備を優先してきたインド海軍は、Il-38 MPA6機を保有し P-8I 12機の購入も決めたが、更に6機を$750Mで購入する 計画で機種選定を行っている。
 候補には P-8I の搭載装備簡略型、Saab 2000 MPA、Dassault Falcon 900 MPA、Airbus Military C-295 MPA、Al;enia ATR 72-600、Bombardier Dash 8 などが挙がっ ている。
2010.07.12 Aviation Week & ST Intelligence on a budget <1008-071206>
 米空軍で U-2、Global Hawk、MC-12W などを運用している唯一の部隊である第9偵察航空団は、UAE の基地で、空軍 の Global Hawk 3機と海軍の1機を6名のパイロットで飛行させているなどの活躍をしているが、ゲーツ国防長官の予算削減の標的になろうとして いる。
2009.06.15 Aviation Week & ST USAF MC-12W flies first combat sotie in Iraq <0908-061502>
 米空軍の MC-12W ISR 機がイラクに飛来し、初めての戦術任務を行った。 MC-12W は米中央軍 の要求37機整備される計画で、飛来したのはその一番機である。
 MC-12W は EO/IR センサやレーザ照射器を装備し、当初の7機は King Air 350、残りは 350ER 機を使用する。
2009.04.13 Aviation Week & ST Jamms tomorrow <0905-041308>
 イタリア議会が F-35 の装備計画と、JAMMS ISR機計画を承認した。
 F-35 は総額$12.09Bで、海軍に F-35B 22機、空軍に F-35A 69機F-35B 40機を装備する計 画で、国内で最終組み立てを行う。
 JAMMS は Gulfstream G550 を用いた ISR機で、Finmeccanica社とチームを組んだ IAI社、及び Lockheed Martin社が提案を行っている。
2008.04.28 Aviation Week & ST Double duty <0806-042805>
 1990年代に SR-71 が退役して以来、米空軍は敵防空網に突入して偵察する能力を失っている。 U-2 や Global Hawk はステルス性に欠けるためスタンドオフ偵察しかできない。 また Global Hawk は36時間滞空できるのに対し U-2 は有人機であるため12時間が限界である。 この欠落 を埋めるため米空軍は、2018年に IOC となる次世代爆撃機に ISR 任務も負わそうとしている。
 次世代爆撃機に求められている最も重要な点は、S-400 (SA-21) など所謂 double-digit SAM の防空網を突破 する能力である。 ロシアはすでに S-400 の配備を開始しており、イランや北朝鮮もいずれこれらを装備すると見られる。
2008.04 International Defence Review EPX programme moves into refinement stage <0807-040005>
 米海軍の E`-3E ARIES Ⅱ の後継となる EPX の構想検討は、Boeing、Lockheed Martin、Northrop Grumman の 三社に$1.25Mで発注された。 EPX は P-8A MMABAMS UAV と共同して運用される情 報収集、偵察、目標標定機で、SDD 契約は2011年末か2012年はじめになる。
 機体の候補には Airbus A320、Bombardier Global Express、Empraer ERJ-170/190、Gulfstream G550 などがあがっている。
2008.03.12 Jane's Defence Weekly US to issue RfP for hypersonic aircraft work <0804-031202>
 米空軍と DARPA が来週、SR-71 の後継となる技術を検証する Blackswift の RfP を発簡する。 Blackswift はそ のままで Mach 5 以上で飛行するいわゆる SR-72 になるわけではないが、その技術は SR-72 の元になる。
 Blackswift は2機作られ、'turbine-based combined cycle engine' を搭載する。 このエンジンはタービンエンジンと ramjet、scramjet の 組み合わせエンジンで、タービンエンジンにより ramjet/scramjet の作動速度まで加速する。
 Blackswift は偵察攻撃能力のほか、宇宙での利用も考えられている。 特に ASAT により破壊された衛星に代わる衛星を急速 に打ち上げるシステムが検討されている。
2008.03.10 Aviation Week & ST Out of the black? <0804-031008>
 従来 HTV-3X と呼ばれていた、米空軍と DARPA が開発する Mach 6+ の実験機 Blackswift初飛行が2012年に計画されていることが明らかになった。 計画は4月中旬に明らかにされ、その際には謎に満ちた FALCON 計画についても明らかになる。
 Blackswift は攻撃及び偵察に使用される再使用可能な飛行体で、SR-71 の後継としても期待されている。 動力はジェットエンジンで機体の寸法は全長47ftの Lockheed Martin社が提案している Have Blue ステルス実験機とほぼ同規模である。 HTV-3X の要求には Mach 6+ を60秒 以上維持でき、通常の飛行場を使用できることが求められている。
 HTV-3X の前身となる HTV-1 の地上試験は既に終了しており、発展型の HTV-2 は2009年に Minotaur Ⅳ で打ち上げら れる。 HTV-2 は Mach 20~22 に達したところで滑空を開始し、約30分間にわたり3,000nm を飛行する。
2008.03 International Defence Review US reviels airborne counter-IED work <0805-030001>
 イラクとアフガンで対 IED 任務に当たっている米陸軍航空部隊の詳細が明らかになった。 この部隊は TF-ODIN (Task Force Observe, Detect, Identify and Neutralise) と呼ばれ、2006年8月にテキサス州 Fort Hood で創設された。
 TF-ODIN は A, B 2個中隊からなり、A 中隊は Warrior Alpha(従来 I-GNAT ER と呼ばれた)を装備し、予備役部隊 である B 中隊は C-12 ARMS (Aerial Reconnaissance Multi Sensor) 、Highlighter、Constant Hawk などの固定翼機 を装備し、画像情報の取得や COMINT 任務に就いている。
2008.02.13 Jane's Defence Weekly By the hour <0803-021307>
= レーダ偵察機に関する3頁にわたる特集記事 =
 
2007.10.01 Aviation Week & ST Navy intel woes <0721-100110>
 米海軍は EP-3 の後継となる次期情報偵察機 EP-X の性能要求を検討中であるが、P-3 の老朽化に伴い開発 計画の作成が急がれている。 海軍は P-3 の後継として、Boeing社の P-8A を開発すると共に、洋上監視 UAV の研究を行っている。 Boeing社は EP-X にも P-8 を使用することを希望しているが、Northrop Grumman社及び Raytheon両社は 受注競争による機種選定を強く主張している。
 海軍は、陸軍と共同開発を進めた ACS の成果を使用し、サイバー戦や核に耐える偵察機の開発を行うとされ るが、機種選定については現在のところ明らかにしていない。
2007.07.16 Defense News Fresh eyes <0717-071609>
 カナダは CP-140 長距離哨戒機の近代化改善計画を1998年から12年間の予定で進めており、その一環として 開発中の AN/APS-508 IRIS 画像レーダの飛行試験を今年中に開始する。 画像レー ダは ISAR、GMTI 及び画像技術を組み合わせた、対潜、対海上、沿岸及び陸上監視システムで、カナダ MDA社が開発している。
 探知距離は最大200浬、モード切替により1㎡の目標を追随できる。 また、地上移 動目標は同時に300以上追随可能である。
 MDA社は レーダシステムの輸出をめざしており、P-8 や BAMS への搭載を米側に提案している。
2007.06.18 Aviation Week & ST Special missions <0714-061818>
 軍や政府機関等において世界的に中型の商用ジェット機の需要が高まっている。 イスラエル空軍は、保有する3機の Boeing 707 AWACS 機を全て Gulfstream社製の G550 を改造した SEMA (Special Electronic Mission Aircraft: 右図下) に換装 することを決め、同じく G550 を改造した CAEW (Conformal Airborne Early Warning: 右図上) を6機調達する 。
 また、シンガポール国防省は、約20年間運用している E-2C を4機の G550 AEW に換装することを決めている。
2007.06.18 Aviation Week & ST Far, fast, furious <0714-061814>
= 米太平洋空軍司令官のインタビュー記事 =
 アジア太平洋を管轄する Pacaf は、対象国の軍備増強、近代化の情報を収集しつつ、自国及び友好国の安全保障に寄与している。  情報収集には、Rivet Joint (通信)、Cobra Ball (IR)、Constant Phoenix (核汚染)、Combat Sent (電子戦情報機)、U-2、EP-3 を運用している。
 Global Hawk はグアム島の Anderson AFB に2009年から2013年までに7機が配備されるが、少なくともその二倍の機数と Predator 2 個飛行隊の配置を要望している。
2007.06.11 Defense News An SR-72? <0713-061109>
 SR-71 偵察機が退役して10年、米空軍は秘密裏に新型ステルス偵察機の開発を開始した模様である。  SR-72 と仮称する新型機は高度100,000呎 Mach 6 で飛 行する無人偵察機で、2020年頃の装備化を目標に Lockheed Martin社 Skunk Works が開発を受注している。
 衛星による偵察活動は解像度に限界があるのと同時に ASAT 攻撃に脆弱なことから、隠密偵察機の必要性が着目されている。
2007.06 International Defence Review New USN littoral surveillance radar emerges <0712-060002>
 6機の米海軍 P-3C BMUP (Block Modification Upgrade Program) 機が、18ヶ月以前から LSRS (Littral Surveillance Radar System) を搭載している。 搭載 P-3C には胴体下部にカヌー状の膨らみがある。
 AN/APS-149 と見られる LSRS は側方監視レーダ (SLR: Side Looking Radar) の 様で、AGM-84H SLAM-ER の射撃に十分な分解能を持っている。 事実、2006年 9月13日に F/A-18 が LSRS 搭載機からのデータで SLAM-ER の射撃を行ったと報じられている。
 LSRS 搭載の P-3C は2006年12月まで6ヶ月間の第5、第7艦隊への海外派遣試験を行っている。 派遣先には 湾岸地域と日本周辺が考えられており、三沢や嘉手納で目撃されている。
2007.05.23 Jane's Defence Weekly US takes 'offensive' in fight against IEDs <0712-052303>
 米国防総省の JIEDDO (Joint IED Defeat Organization) は、対 IED ジャマ爆発物処理 ロボットなどの購入を含め、IED 対策費を大幅に増額する。
 JIEDDO は既に、Shotrs 360-300 Sherpa 輸送機を改造した Constant Hawk を発注している。  Constant Hawk は監視地域の情報を記録し、IED 攻撃の様相を再生することができ る。
2007.04.30 Aviation Week & ST Patrol's partner <0711-043011>
 米海軍の P-3 は、イラクで地上部隊の輸送路や後方連絡線の哨戒と情報収集を任 務として行っており、効果をあげている。 イラクでは Predator や小型 UAV による偵察監視が行われているが、 P-3 による機上での 情報分析とビデオ映像は有効に活用され、これまで路側帯に IED を埋めるテロリストの行動がしばしば確認される等、部隊行動の安全 に寄与している。
 SIGINT 機である EP-3E 及び P-3 SP (Special Purpose) の改善が来年から2年間 で計画され、リアルタイムで送信可能な EO/IR 画像システム等が装備される。 また、現在棚上げとなっている陸軍の ACS も開発再開に向け再検討が行われている。
2006.12.06 Jane's Defence Weekly Northrop Grumman in bid to expand role of B-2 <0701-120603>
 Northrop Grumman社が B-2 を ISR 機として使用する提案を行っている。 2018年の LRS 出現で B-2 の影が薄くなることへの対策と見られる。
 同社は LRS に新型爆撃機と B-2 の各種改良型を提案しているが、ISR 型もその一つである。 B-2 ISR はステルス性を生かして、従 来 KC-135 Rivet Joint が進出できなかった空域を飛行できる。 B-2 には現在でも各種センサが搭載されているが、更にセンサを追加 すれば Rivet Joint が行っている SIGINT 任務も遂行できるようになる。
2006.09.25 Defense News Lebanon war hastened debut of Isaraeli spy plane <0620-092515>
 イスラエル空軍は、 Shabit を計画より数ヶ月早くレバノン戦で運用を開始した。  Shabit は Gulfstream 550 に長距離センサと通信傍受システムを搭載、高度50,000呎を飛行し、イスラエル上空から 周辺国の情報収集ができる。
 G550 2番機は9月19日に同国に到着予定で、Eitan と命名、E-2C の後継となる AEW&C 機として EL/W2085 レーダ等各種センサ及び機材を組み込み、2007年秋に IOC を予定する。
2006.09.08 韓国東亜日報

インターネット

「米国防総省、韓国に空中偵・・・」 <0619-090801>
 米国防総省は、韓国に$200M相当の空中偵察システムを売却することを米議会を通報したとロイター通信が6日 に報じた。 空中偵察システムの契約先は Lockheed Martin社と L-3社である。
 現在韓国軍は、電子情報と映像情報を収集する偵察機白頭金剛を、それぞれ数機 ずつ保有している。
2006.07.26 Jane's Defence Weekly UK ratifies Nimrod full production contract <0616-072608>
 英国防相が7月18日に議会に対し、Nimrod MR.2 の後継として12機の Nimrod MRA.4 を BAE Systems社に発注 したと報告した。
 量産一号機は2009年に英空軍に納入される。
2006.07.10 Aviation Week & ST Unmanned unleashed <0615-071006>
 英国防省は7月下旬に、UCAV 技術研究の正式契約と延期されている Nimrod MRA4 の製造契約を締結する準備を進めている。
 BAE社が主導する研究チームは今年初めにステルス型の Corax 及び Raven を提案し ており、現在フルスケール実験機の研究予算について協議を行っている。 Nimrod MR2 の後継として開発された MRA4 は、BAE社が12機 の調達を要望しているが製造時期が確定していない。
2006.04.24 Aviation Week & ST Locking Hornes <0610-042406>
 パキスタンが装備する P-3C の改善を決めたことで、インド海軍は保有する8機の多目的哨戒機 Tu-142 の後継機種選定を早める方針 である。
 機種選定と契約は2007年初めを予定し、2009年以降4年間での取得を計画している。 対潜哨戒機の提案は現在、Lockheed Martin、 Boeing、Embraer、Illushin、Antonov、Tupolev 及び Alenia Aeronautica からでているが、このうち Lockheed社は P-3C (改) を、 Boeing社は現在開発中の、2009年に初飛行を予定する P-8A を提案している。
2006.03.01 Jane's Defence Weekly Taking the high road <0606-030112>
= レーダ偵察機の現状に関する6頁にわたる特集記事 =
OV-1 Mohawk
 1960年代にベトナム戦などの要求で AN/APS-94 SLAR が開発され、OV-1 Mohawk に搭載された。
U-2
 1985年には、U-2 に ASAR-2 (Advanced SAR-2) が搭載され TR-1 となったが、現在では U-2 に再度改称されている。
E-8 JSTARS
 E-8 JSTARS は AN/APY-3 を搭載する初の近代的 AGS として登場した。 JSTARS は湾岸戦争やコソ ボで使用された。
 右図は1991年2月26日、湾岸戦争で E-8A JSTARS の情報でイラク軍の車両縦隊を殲滅した状況。
RQ-4 Global Hawk
E-10
 E-10
NATO AGS
 NATO AGS
ASTOR
 ASTOR
2006.01.30 Aviation Week & ST Future of SOSTAR-X <0604-013002>
 地上偵察用レーダ SOSTAR-X (Stand-Off Surveillance and Target Acquisition Radar) を Fokker 100 に搭載して行う飛行試験がまもなく開始される。
 今回の試験は Fokker 100 に SAR を搭載して行う企業の独自計画で、フルシステムによる契約上のキャンペ ーン飛行試験は2007年にフランスで行う予定である。
2005.11.30 Jane's Defence Weekly Iraq to boost ISR capability <0524-113007>
 米中央軍空軍がイラク空軍用に軽偵察機16機を調達する RfI を発簡した。 イラク空軍は現在2機の ヨルダン Seabird Aviation社製 Seeker SB7L-360A を保有しているが、新偵察機への要求は Seeker にピッタ リになっている。
 Seabird Aviation社が提案する Seeker は、現有の Seeker が装備している FLIR社製 8500 FLIR を Wescam社製 MX-12 又は MX-15 に替えるほか、Kevlar の三倍の強度を有する合成繊維 Dyneema で GFRP 製の機体を防護する。
( Seaker に関する記事 IDR 2005.09)
2005.09 International Defense Review Pentagon utilises operational assessment to evaluate Seeker for force protection <0518-090026>
 米軍関係者が7月にヨルダンを訪問し、同国 Seabird社製 Seeker SB7L-360A(右図) の調査を行った。 Seeker は高翼の機体と推進型プロペラによりヘリコプタ並みの広視界が得られ、座席も 並列複座になっている。 最初に軍用機として採用したのは、昨年7月に再生イラク空軍であった。
 Seabird社はオーストラリアの Seabird社とヨルダンの KADDB 設計局の合弁会社であったが、現在では KADDB が主な株主になっている 会社である。
2005.06.27 Aviation Week & ST A US U-2S intelligence gathering <0514-062702>
 先週、中東に派遣している米空軍の U-2S がアフガン一帯の偵察後、UAE の基地に帰投する際、墜落し乗員は 死亡した。  墜落した U-2S に代わり2機の Global Hawk が直ちに補充された。
 U-2S は現在38機が運用されており、他の偵察機と UAV による情報と共に活用されている。 空軍はこれまで に21機の U-2 を失い、7名のパイロットが死亡している。
2005.05.18 Jane's Defence Weekly Embraer's new strategy to boost defence share <0511-051808>
 ブラジルの Embraer社は、民間機 ERJ-145 を軸に軍用機販売を拡大し、現在5%であ る軍用機依存度を10%にまで拡大しようとしている。 特に AEW&C 機の分野に力を入れ、今後10年間で世界需要の三分の 一を獲得しようとしている。 ギリシャ空軍は5月初めに EMB-145SA AEW&Cの最終機となる4番 機を受領した。
(ギリシャの EMB-145SA に関する記事IDR 2004.06)
 同社は今後拡大が予想される市場として洋上哨戒機をあげており、既にメキシコに EMB-145MP を納入している。
 ブラジルは現在5機の R-99A AEW&C 機と、3機の R-99B 偵察機を運用しているが、更に15機の需要が見込まれている。
( R-99A/B に関する記事AW&ST 2004.07.12)
2005.05.16 Aviation Week & ST What's ahead <0511-051607>
 米陸軍が開発する ACS (Aerial Comon Sensor) 用の ERJ-145 を製造するブラジルの Embraer社は、インドや メキシコからも ERJ-145 をベースとする軍用哨戒機を受注している。 先月、ミサイル、レーダ警報装置とチャフ、フレア投下装置を搭 載する5機の ERJ-145 をインドに納入した。  更に、ERJ-145をベースとする洋上哨戒機 P-99 を開発中で、メキシコが2機を発注している他、ブラジル軍も 保有する P-95 22機の後継に採用する。
 この他、ブラジル空軍の F-5 戦闘機の近代化を受注し、2機の改善型 F-5BR の初飛行が来月予定されている。
2005.05.11 Jane's Defence Weekly BAE to seek green light for Nimrod production <0511-051106>
 トラブルが続いていた英国の Nimrod MRA.4 洋上哨戒攻撃機は7月に FRP に入ることになった。 ただし2004 年7月に行われた計画見直しで、機数は18から12程度に減らされる。
2004.10 International Defense Review Nimrod MRA.4 takes off <0420-100023>
 英空軍の洋上偵察/攻撃機 Nimrod MRA.4 が、8月26日に初飛行した。 この日に飛行したのは3機試作される1番機 (PA01) で、MR.2 を改造したものである。 PA02 は2004年末、PA03 は2005年中頃に初飛行が計画されている。
 MRA.4 は機体の80%が作り替えられた結果、高々度における速度が向上しており、Sidewinder、Harpoon、 Storm Shadow などの MRA 任務用の武器を12,000-lb搭載できる。
2004.09.06 Aviation Week & ST BAE Systems is preparing <0417-090603>
 英空軍の次期洋上哨戒機 Nimrod MRA4 の試作1号機 PA01 の初飛行が、当初計画の2002年9月から大幅に遅れ 、本年8月26日に行われた。
 MRA4 は現有の MR2 の後継で、2005年までに3機を試作し各種試験を行った後、2009年に運用を開始する計画 となっている。
 英国防省は当初21機を導入する計画であったが、予算上の制約から12機への削減を求められており、装備化の最終決 定は2005年に行われる。
(関連記事 JDW 2003.02.19)
2004.09 International Defense Review Lockheed Martin focusses new attention on P-3 upgrade business <0417-090022>
 MMA の受注で Boeing社に敗れた Lockheed Martin社は、P-3 Orion の販売促進に戦略を転換している。 これには、P-3 の生産ライン の再開、737 に敗れた Orion 21 で採用予定であった技術の採用、P-3 の延命改良などが含まれている。
 具体的には、改良型コックピットの導入、AGM-84E SLAM に加えて AGM-84H SLAM-ER や AGM-158 JASSM の搭載などが考えられている。
2004.07.12 Aviation Week & ST Flying proctors <0414-071204>
= アマゾン河流域を哨戒するブラジル空軍機への体験搭乗記 =
 アマゾン河は現在、麻薬や武器等の不正輸出入の温床となっており行政当局の監視も不十分なため、空軍が偵察監視機 R-99A 及び R-99B により定期的に流域上空を哨戒監視している。
 R-99A はスウェーデン Ericsson社製対空レーダーを搭載し、 mini-AWACS といわれている。
 R-99Bは地上監視用の SAR と EO/IR システムを搭載している。
2003.11.19 Jane's Defence Weekly Going solo?
= ISR の分野で依然として有人機の価値があるとの記事 =
 U-2 は10時間という飛行時間の制約から、特定地域の24時間監視に5機の機体を必要とする。
 イラク戦争の間に8機の E-8 JSTARS 、9機の RC-135 Rivet Joint、15機の U-2 が投入されたの に、Global Hawk は1機だけが使用された。
 イラクで Global Hawk は、広域監視で1m、スポットで0.3mの解像度の監視能力で、共和国防衛隊が集中している地域の24時間監視を 行った。
2003.10.13 Defense News U.S. Navy cuts planned Maritime plane buy  米海軍はこの夏、1960年代から運用している P-3 部隊を有人機と UAV の混成部隊に更新することを決めた。
 これにより計画中の MMA (Multi-mission Maritime Aircraft) は沿岸での対潜哨戒専用機として運用するこ ととなり、当初150機の導入予定を100機に削減する。
 また、MMA には UAV や USV、UUV の制御機能を持たせることとなる。
 導入する UAV は戦術用として Fire Scout、広域偵察監視用として Global Hawk が検討されている。
 なお、MMA 開発企業には Boeing社と Lockheed Martin社が名乗りをあげており、来年3月にプライムが選定される。
2003.07.23 Jane's Defence Weekly Two reveal maritime surveillance designs  米海軍の BAMS (Broad Area Maritime Surveillance) に名乗りを上げている General Atomic社の Predator B ER と 、Gulfstream社の RQ-37 が明らかになった。 これらは Northrop Grumman社が提案する RQ-4B Global Hawk の対抗馬となる。
 Predator B ER Predator B と同じ長さの 胴体を使用するが、翼に Altair のものを使用することから翼端長を 6.09m延ばして26.23mにすると共に、胴体上部に燃料タンクを増設して滞空時間を32時間から 48時間に延ばす。
 胴体下部には360゚をカバーするレーダを搭載するほか、300kgの残余ペイロードを利用して、カラー TV, IR カメラ、ELINT 装置、通信 中継装置、及びレーザ照射器の搭載ができる。
 価格はペイロード込みで$10M~$12Mとされ、2004年には初飛行が可能である。
 RQ-37
 RQ-37は G550 ビジネスジェット (C-37A) に360゚をカバーするレーダを搭載するもので、15時間の滞空が可能である。
2003.06.26 Inside the Pentagon Marine Division praises P-3C surveillance capabilities  米第1海兵師団はイラク戦での海軍 P-3C の情報収集能力を高く評価し、将来的にも情報収集機による海兵隊支援を引 き続き行うよう海軍に求めている。
2003.06.16 Inside the Navy Navy may buy Army's Aerial Common Sensor plane to replace EP-3  米海軍は 情報偵察機 EP-3E の後継に陸軍が開発する Aerial Common Sensor 機の採用を検討している。
 陸軍の計画は現在各種オプションの比較検討を行っている段階だが、海軍は航続距離の長い機種は EP-3 の任務に完全に対応するとし て注目している。
 海軍は現在、MMA (Multimission Maritime Aircraft) 計画を進めているが、これは P-3 Orion の後継とし、陸上基地を発進し通信情 報等を収集する EP-3 は含まれないとしている。
2003.02.19 Jane's Defence Weekly UK looks to expanded mission for RAF's 'Mighty Hunter'  技術的な問題から装備化時程が遅れているが、Nimrod MRA4 は E-3 Sentry、 ASTOR とならんで、英国の ISTAR (Intelligence, Surveillance, Aquisition and Reconnaissance) 機の3本の柱になる。
 搭載される Searchwater 2000MR レーダは、60nmの距離から3mの精度で情報を得ることができる SAR であり、EL/L-8300 ESM/SIGINT 装置も ISTAR の一翼を担う。
 搭載武器としては AGM-84 Harpoon と Stingray 魚雷が主装備であるが、Sidewinder, ASRAAM, ALARM, AGM-65 Marveric も搭載でき、 将来的には AGM-154C JSOW, AGM-158 JASSM, SLAM-ER, JDAM の搭載も考えられている。
2003.01.22 Jane's Defence Weekly Euro patrol aircraft bids detailed  独、伊の共同計画である P-3A を更新する MPA-R (Maritime Patrol Aircraft Requirement) には、737を機体にする Boeing、P-3C Orion を提案する Lockheed Martin、A-320 を機体とする EADS/Alenia などの各社と共に、L-3社が Procyon 構想を提案 している。
 Procyonは P-3A の機体をそのまま使い、エンジンを換装することで滞空時間を30%、搭載量を1,000kg改善し、P-3C と同じ装備を搭載 使用というものである。
 独、伊は2010年から18~26機の MPA-R を装備する計画である。
2003.01.20 Aviation Week & ST Army readies new C2 Helo  米陸軍は 空中指揮統制システム A2C2S の開発を進めており、UH-60L Black Hawk 搭載の試作機 5機が約 1年の試験 飛行に移行する。
 A2C2S は 5基のワークステーションから構成される大隊レベルの移動指揮所で、各種情報収集システム、例え ば空軍の JSTARS や UAV と連接し各種情報を得ることができる。
 陸軍は121セットの導入を決めており、実用機の運用開始を 2004年末に予定している。 なお、陸軍は改善型 Block 2 の開発を予定し、2005年に開発を開始する計画。
2002.11.25 Aviation Week & ST Crew positions reconfigured for long,complex flights
= Rivet Joint 改修機の試験飛行同乗記 =
 第55航空団 の RC-135 Rivet Joint 2機が Baseline 7 の改善を終了、8時間高度 28,000ft の試験飛行に 29 名の乗組員と共に塔乗した。
 新エンジンは滑走距離が短く、騒音と振動が少なく長時間の任務遂行のためワークステーションの居住性が改善されている。
 また、各種コンピュータと電子戦用各種表示装置の改善がなされ、その状況は常時モニターされていた。
2002.11.25 Aviation Week & ST Information operations become an 8th AF comat mission  RC-135 Rivet Joint を装備する第55航空団は米第8空軍の指揮下に電子戦攻撃機 EC-130 Compass Call と共に運用 されることとなる。
 更に第8空軍は空軍宇宙司令部に情報将校を配置、宇宙通信との連接を図っており、4~5年後には情報作戦の発展増加に伴い、各種情 報通信部隊のほとんどが第8空軍の隷下に運用される。
2002.11.25 Aviation Week & ST Upgraded Rivet Joints prepared to deploy  総額 $3M の RC-135 Rivet Joint の改善計画が進められ、既に 2機に最新型の計器 Baseline 7 の組み上げを終え来年 1月に運用開始の予定。
 残りの 17機については 16ヶ月の作業を行い 2006年末に改修を終了する。
 改善内容は、新型エンジン CFM 56-2B-1 の他、Block 7 改修として各種コンピュータ、ワークステーション、ビデオ表示等 17項目の 改修が行われる。
2002.11.25 Aviation Week & ST Agile targets challenge Intel  ロシアの SA-20 や S-400 及び次世代 SAM システムは通信リンクが確立し、相互 の情報交換によりレーダー電波放射が極めて短時間となることから、システムの位置評定や電 波追随は困難となってきている。
 RC-135 Rivet Joint は戦術情報をリアルタイムで直接地上部隊や攻撃機に伝達する任務に変わったが、これらの SAM に有効な対処が可能といわれている。
 RC-135 に搭載の新しいナビゲーションシステム LN-120 はこれまでのシステムの 4倍もの精度で位置を標定 することが出来、方位は 0.01 度以内、距離誤差は 40ft から 10ft 以内に減り、精密誘導兵器による攻撃に充分寄与することができる ようになった。 また、UAV との連携により目標の3角測量で目標を標定することが可能となっている。
 現在、次世代 Rivet Joint の検討が行われているが、無人化の可否を含め結論はまだ出ていない。
2002.11.25 Aviation Week & ST Storied Rivet Joint adds new missions  30年以上通信電子情報の収集を行ってきた RC-135 Rivet Joint は、21世紀に入り DoD の NCW (Network-Centric Warfare) に適応させるべく改修され、任務が変更される。
 RC-135 の役割は戦略目的から戦術目標に変わり、高速プロセッサーと特殊なアルゴリズムの使用により戦場 の移動目標や SAM システム等を瞬時に捕捉、情報を正確迅速に攻撃部隊に伝達することとなる。
 外観からみても、新型エンジンの搭載により在空時間、到達高度及び短距離離発着が可能となり、機体両側の 2基の衛星通信アンテナ は旋回時の通信カバレッジを確保している。
2002.10.23 Jane's Defence Weekly Nimrod MRA4 first flight delay  18機計画されている英空軍の Nimrod MRA4 海上哨戒機の1号機の初飛行は、機体強度の問題から2003年後半に延期され た。 当初計画では2001年中頃に計画されていただけに BAE社は困惑している。
 しかしながら英空軍は、計画延期にかかわらず2005年3月運用開始を強く希望している。
2002.10.21 Aviation Week & ST Diversity shelters Boeing's portfolio  Boeing 社はこのほど、3/四半期の収益が $375M であったことを明らかにした。
 同社によると商用機や宇宙分野での減収にもかかわらず予想より 14%の増収となったのは、軍用機とミサイ ル部門の伸びによるとされる。
 しかしながら、開発中の 737 AEWNC (Airborne Early Warning & Control) は開発コストが $100M に増加し対応に苦慮している。
2002.10 International Defense Review Nimrod MRA.4 unveiled  英空軍の次期洋上哨戒機 Nimrod MRA.4 の試作1号機が公開された。 MRA.4 は現有の MR.2 の後継で、18機の装備が 予定され3機が試作される。
 初飛行は当初計画の9月から遅れて、来年1月になる見込みである。
2002.09.30 Aviation Week & ST Pulse weapons, stealth defenses near readiness  DoD はステルス型巡航ミサイル防御と直接エネルギー兵器の開発に注目している。
 現在開発中の 3次元で高解像度機能を持つ MC2A 機搭載用のレーダーは、ステルス CM 対処とし最適とされ、 生物化学剤検知センサーと共に Global Hawk に搭載し本土防衛に運用することを検討している。
 高出力 RF やマイクロウェーブを用いた DEW を UAV や CM に搭載し、電子機器やコンピューターメモリー、 車両のイグニッションを無力化する研究はかなり進んでおり、2年以内には限定的な運用に向け試験が行われる 模様である。
2002.09.23 Aviation Week & ST Paul Revere designers critique new configuration  米空軍の Boeing 707 を用いた MC2A 実験機 Paul Revere は、今年1月からセンサーや通 信装置等の搭載設置を開始し、7月末から Nellis 空軍基地に移動して JEFX-2002 への参加を準備している。
 今回の試験目的は飛行間での ISR センサーの試験とバトルマネージメントの実際的試験で、最終目標は地上目標を識 別確認から 10分以内に撃破することにある。
 試験機には早期警戒、偵察及び情報収集の専門家とシステム構築を担当した MIT の リンカーン研究所からの技術者が塔乗し、JAOC (Joint Air Operation Center) を模擬した状況で試験を行う。
2002.09.04 Jane's Defence Weekly BAE unveils next UK Nimrod  BAE社は、Nimrod MRA4 の試作1号機(PA1)を公表した。 MRA4 は MR2 MPA の後継で18機の装備が決まっている。
 初飛行は来月に予定されているが、英空軍への引き渡しは2004年8月に予定されている。
 MRA4 は空中給油無しで14時間以上滞空する性能を持ち、高度42,000ftを Mach 0.77 で6,000nm飛行する。
2002.09 Jane's Missiles & Rockets Improved missile targeting by P-3C proposed by LM  Lockheed Martin社は P-3C の性能向上の一環として Link 16 を搭載し、目標位置標定精度を向上させることを提案 している。
2002.08.26 Aviation Week & ST BAE systems rolled out the first of three developmental  BAE は今月、開発した 英海軍の海上偵察攻撃機 MRA4 Nimrod を初公開した。 初飛行は年末に行われる模様。
 この航空機は航続距離の延伸と武器搭載ベイの拡張を主要改善点とし、スタンドオフミサイルや 空中発射型 UAV 搭 載能力の強化を図っている。
 英海軍は 現有の MR2 に替え MRA4 18機を 2004年~2007年の間に導入する計画。 
 同社はまた、米軍の P-3 後継 MMA の対抗機種として売り込む計画を持っている。
2002.07.31 Jane's Defence Weekly Responses in for European maritime patrol aircraft  独、伊共同の MPA (Maritime Patrol Aircraft) 開発は、2001年11月に出された RFP に 対する回答が7月26日に4企業グループから提出され、2003年中頃に機種決定が行われ、独10機、伊14機、 計24の生産が予定されている。
 Alenia/EADS グループは A320 を改造する MPA 320 を提案している。
 Boeing は米海軍の M3A と同じく 737 旅客機改造案を提案している。
 L-3 グループ及び Lockheed Martinは、それぞれ P-3 Orion を提案している。 この提案では P-3 の生産ラインを再開する。
2002.05.06 Aviation Week & ST Upgraded U-2 cockpit to improve pilot situational awareness  Lokheed Martin 社はこのほど、U-2S 偵察機 1機のコックピットシステム改善を終え、米空軍に納入した。
 この改善は U-2S RAMP (Reconnaissance Avionics Maintainability Program) に基ずき 1998年以降、行われているもので、旧型の装 置を大型の多機能デイスプレイ 3基に交換しパイロットの状況把握と操用性を向上する。
 計画では 2007年までに運用中の 31機と 4基の訓練器材を年間 6機の割で納入する。 総経費は $25M、改善には汎用技術と部品を使用 している。
2002.02.13 Jane's Defence Weekly US Air Force eyes testbed for next-generation sensor aircraft  米空軍は、情報、偵察、監視用のセンサを搭載する将来の機体の検討をFY-03から実施するため、テストベッド機の 予算化を予定している。
 この機体に載せるのはどの様なセンサを載せることになるかはテストベッド検証によるとしながらも、空軍長官は E-8 JSTARS に搭 載すると GMTI (Ground MTI) と、E-3A AWACS に搭載する AMTI (Airborn MTI) の2種類になると見ている。
 また、空軍当局者は、空中給油機との機体共用も可能としており、議会が次期空中給油機に Boeing 767 の採用を勧告していること から Boeing 767 がセンサ用機体に有力である。
2002.02.11 Aviation Week & ST Obstacles loom for Army with new SIGINT aircraft  米陸軍の次世代情報収集航空機開発に障害が生じている。
 陸軍は現有の固定翼情報収集航空機 RC-12 Guardrail 及び RC-7 Airborne Reconnaissance Low に替わる航空機開発に当初予定の 2社から 1社を選定する模様。
 また、搭載機器の鍵となる ACS (Aerial Common Sensor) 開発は DoD により中止され、更には空軍が開発している統合通信情報プロ グラムの Low-Band Subsystem が技術的問題から進展しないため、影響を受けている。
2001.06.04 Aviation Week & ST USAF defining new special mission aircraft  米空軍はこのほど、偵察監視、情報及び電子戦等多目的にわたる次期特殊任務航空機 (Multi- Sensor Command Control Aircraft: MSCCA) の開発を行っていることを明らかにした。
 この多目的機は空軍が従来 C-130 や C-135 を用いて行っている指揮統制や電子戦機の後継とするもので、2009年 頃の装備化を計画している。
 MSCCA は攻撃機の目と耳となり、敵の防空網、目標情報、通信モニター及び航空機の移動状況を攻撃機に提供することを任務とする。