次世代ロシア戦闘機に関する報道

年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2021.07.22 Breaking Defense Russia's new SU-75 Checkmate promises a lot. can it deliver? <2108-072205>
 ロシア
UAC (OAK) がMAKS航空展でSukhoi社と共同で、新型単発ステルス軽戦闘機Su-75 Checkmateを公表した。 Su-75は同級のJAS-39E/F Gripen、F-35、J-35等と競合することになると見られる。
 ロシアは双発の第五世代戦闘機Su-57を開発したが採用しているのはロシア空軍だけで、それも78機に過ぎない。 こうしたことからロシアは2017年にUAEに対しSu-75の共同開発を持ちかけていた。
【関連記事:1703-022001 (DN 2017.02.20)】
 Su-75は機内弾庫にミサイルを収納でき、搭載能力は16,300-lbという。 推力重量比は1.00以上で機内燃料だけでの航続距離は1,800哩という。
2021.07.21 JSF

(Yahoo)

ロシア新型ステルス戦闘機「LTSチェックメイト」公開 <2108-072102>
 7月20日にロシアのモスクワで開幕したMAKS2021航空展で、ロシアが新型戦闘機LTS Checkmateを公開した。 開発を担当したのはRostech傘下UACのSukhou設計部門が担当した単発エンジンの軽量戦闘機輸出を意識している。
 公開されているスペックは大まかなもので、戦闘行動半径1,500km7t以上の搭載能力、優秀な推力重量比、短い離着陸距離とされている。
 空気取り入れ口は機首下方にあるが開口部が側面まで回り込む珍しい形状で、過去に米軍の試作戦闘機X-32が似たような空気取り入れ口を持っていた。
2021.07.17 Stars & Stripes Russia to unveil new fighter jet at Moscow’s air show <2108-071701>
 ロシアがモスクワ港外のZhukovsky空港で7月20日から開かれるMAKS-2021国際航空宇宙展に新型戦闘機を展示する模様である。 新型戦闘機はカバーを掛けた状態で姿を現した。
 新型戦闘機はSukhoi社製の単発軽戦闘機とみられ、重戦闘機のSu-57が米国のF-22への対抗を狙ったのに対し、新型軽戦闘機はF-35に対抗しようとするもののようである。
2021.02.08 Aviation Week ST Russia researchers future interceptors and new light fighters <2104-020804>
 ロシアの国営開発部門であるRostec社が1月22日にMiG-31の後継機PAK DPMiG-41と公表したがその数日後にMiG-41の呼び名は削除された。
 PAK DPは研究計画で、2018年12月25日に
UAC社に発注され、UACは2019年5月にRSK MiG社とSukhoi社に構想の開発を発注している。 RSK MiGとSukhoiはそれぞれの分野で開発を進めているようだが、RSK MiGは2020年にVympel社にPAK DPが搭載するAAMの開発を発注している。
 一方RSK MiGとSukhoi軽戦術戦闘機の開発も続けている。 計画はUAC、LFI、PLIBと3つの名称で呼ばれているが、MTOW 24,500kgMach 2主要武器は機内に搭載して、増槽を使うと2,160nmの航続性能を持つという。 また有人/無人の両用が考えられている。
2016.04.13 Jane's Defence Weekly Russia moves on sixth-generation fighter <1606-041305>
 ロシアの第五世代戦闘機
T-50/PAK FAの本格量産は2017年までに開始されるが、ロシアは既に第六世代戦闘機の開発 に着手している模様である。
 第六世代戦闘機は更なるステルス性能や次世代推進装置のほか、DEWを搭載する有人/無人両用機になると見られる。
2010.03.24 Jane's Defence Weekly India, Russia to co-produce aircraft <1005-032414>
 インド国防相が3月15日、印露両国が多用途輸送機 (MRTA) 及び次世代 戦闘機 (FGFA) を、それぞれ同額出資して共同開発していることを確認した。
 共同開発文書には、それぞれ2007年10月と11月に署名している。
2007.08.13 Aviation Week & ST Bear necessities <0718-081312>
= ロシア軍用機の改善開発状況 =
 ロシアの2007年度国防予算は$32.3Bで、その三分の一が装備品の調達及び研究開発、改善に充当されている。 また、2006年~2015年 の国防計画では航空機250機の調達すると共に、改善する現有機数を約三倍にする。
PAK FA (T-50)
 2002年に Sukhoi社が受注した双発の第五世代戦闘機で、計画は順調に進んでおり、早ければ2008年末に初飛行 を行い、2015年までに装備化する。
SU-27M2/Su-35
 PAK FA の装備化までの中継ぎとして改善を行っており、搭載する Irbis-E レーダ の飛行試験は最近、Su-30 MK2 を使用して行われた。
Su-34 (Su-27IB)
 最初の量産型2機が2006年末に納入された。 空軍は2009年までに18機を、2015年までに合計58機を装備する。
LMFS
 MiG社が空軍及び輸出用として開発する単発の軽多目的戦闘機で、風洞試験を終了している。 予算化されれ ば2010年以降試作が可能である。
Tu-95 及び Tu-160
 ゆるやかではあるが核及び通常兵器による攻撃能力を向上するため、レーダ、搭載機器の改善が進められている。
2007.06.01 Yahoo フジサンケイビジネスアイ記事

「米露、インド防衛市場めぐり・・・」

<0712-060101>
 2012年に輸入額が$30B(約3兆6,000億円)を突破する見込みのインドの防衛市場をめぐり米露両国の攻防が 激化している。 米国防総省は30日に、インドに C-130J 6機を$1.1Bで売却する計画を発表しインド市場への 本格進出に弾みを付けたい考えである。
 これに対しインドの軍備の七割を担うロシアも最大顧客のつなぎ止めに躍起になっている。 1月の印露首脳会談でロシアは、輸出 に留まらず装備の共同研究開発生産を進めることで合意し、インドへの技術移転を通し緊 密な印露関係を維持する方針だ。 すでに MiG、Sukhoi 二大航空メーカとインドのヒンダスタン航空機は、次世代戦闘機 Pak Fa 共同開発に入っている。
2006.09.11 Aviation Week & ST Generation gap <0619-091102>
 MiG社はこの数年、MiG-29 に代わる LMFS (Light Multifunction Frontal Aircraft) の自社開発を進めてお り、2010年までに空軍予算を獲得し試作する計画である。
 同社は当初 Su-27 の後継をめざす 1.42 MFI (Multi-role Frontal Fighter) の開発を意図した が、1997年に計画を中止、旋回能力の高い新たな第五世代軽量戦闘機の開発を進め、国内外に市場を開拓する。
2005.12.19 Aviatopn Week & ST Lightweight option <0602-121907>
 MiG社はインド国防相が先月来訪した際に、第五世代軽戦闘機の共同開発を提案している。
 ロシア国防省は空軍の次世代戦闘機に Su-27 Flanker とほぼ同じ大きさの Sukhoi T-50 のみを考えているが 、空軍は Su-27 と MiG-29 の後継として大型で双発の T-50 と軽戦闘機との混合配備を望んでおり、インドと の共同開発を熱望している。
 MiG社は既に自社設計を進めており、搭載するエンジンも MiG 1.42 用に開発した Al-41 をベー スに研究を行っている。
 また、インド首相が今月初めにモスクワを訪問しており、Tu-22M3 Backfire C の購入を含めいくつかの兵器 輸入計画を協議している。
2005.08.24 Jane's Defence Weekly RSK bids for Indian requirement as MiG-29OVT makes first show flight <0518-082410>
 MiG社が、インドが計画中の126機にのぼる M-MRCA (Medium Multi-Role Combat Aircraft) に MiG-35 を提案した。 MiG-35 は MiG-29M に新型レーダ、電子機器、武器を装備するほか、 VT (Vectored-Thrust) エンジンを搭載した機体である。
(インドの M-MRCA に関する記事 AW&ST 2005.02.28)
 これとは別に MiG社は、モスクワ近郊で行われた MARKS 2005 (Air and Space Salon 2005) で、3D VT エンジン を搭載する MiG-29OVTを披露した。 MiG-29OVT は MiG-29M の第六世代かつ最新型で、2003年 8月に初の VT エンジンによる飛行を行った。
 RD-33 に VT ノズルを搭載した RD-33OVT エンジンは、垂直方向±15゚、水平方向±8゚のスラスト偏向が可能 である。
2005.08.22 Aviation Week & ST Seeing red <0517-082207>
 PakFa 等将来装備の開発経費が不透明な状況にあるため、ロシア空軍は現有装備の改善による性能向上に重点 を指向している。
MiG-29 OVT
 TVC 機能を付加した OVT 試作機の飛行試験は既に開始され、対地攻撃機能を強化した改善機種は2006年から 装備化を予定している。
MiG-31BM
 搭載レーダ、航空機器、搭載兵器全般にわたり改善を進めており、今年中に飛行試験を開始する。
 細部は明らかにされていないが、機上レーダには改修型 Zaslon AM を搭載し、R-33S 、AA-X-13、AA-12 等の AAM が搭載されるものと みられる。
Su-27SM
 戦闘能力の改善を終了し、年末から部隊配備を予定している。
Tu-160/Tu-95MS
 非核 ASM 搭載への改修を開始している。
Kh-555
 今月、プーチン大統領が搭乗する Tu-160 Blackjack から発射試験を行い良好な成果を得た。  Kh-555 Kh-55 (AS-15) を改造した LACM で、通常弾頭を搭載し、終末誘導に E/O を使用 する。
2005.08.08 Aviation Week & ST Pride and prejudice <0516-080806>
 ロシア空軍の第五世代戦闘機 PAK FA は試作機の初飛行を2007年に予定しているが、予算状況とこ れまでの開発実績等からの装備化は10年以上遅れるものと予想される。 PAK FA の開発は2002年に Sukhoi社が選定され、MiG 1.42 計画は中止となったが、現在、Sukhoi社の T-50 が その代替として浮上している。
 同社は計画の細部を明らかにしていないが、名称は Berkut、大きさは Su-27 級で F/A-22 に類似した形状と され、単座型試作機を2007年に飛行させる計画とみられる。 装備開始は2015年以降 となる模様で、空軍は Su-35BM を中継ぎとして追加装備する意向である。
2005.01 Jane's Missiles & Rockets Vympel to develop air-to-air missiles <0504-010010>
 2004年11月にロシアの主要兵器メーカと Sukhoi社の間で、第五世代戦闘機の開発に関する合意が成立した。
 この中で Vympel社は、長、中、短距離の各種次世代 AAM の開発を担当することになった。
【註:】
 Vympel社は現在 R-27 (AA-10) AAM などを生産しているロシアの代表的な AAM メーカである。。
( Vympel社関連記事 AW&ST 2004.07.26)
2004.08.04 Jane's Defence Weekly Sukhoi to deliver upgraded fighter aircraft despite funding problems <0415-080406>
 Sukhoi社が今年中に7機の Su-27SM をロシア空軍に引き渡すが、同社は今後の改善計画を促進するため、調達 方法の変更を求めている。
 昨年同社は5機の Su-27UB を Su-27SB に改良したが、これは当初10機が計画され経費上昇から5機に減らされたものである。 経費上 昇の原因は調達機数の不明確性にあるため、当社は長期一括契約を望んでいる。
 7月28日に行われた記者会見で同社は、Project T-50 改善計画を明らかにした。 T-50 は 前進翼機 Su-47 の胴体に在来型翼を取り付けるもので、2005年1月に 詳細設計審査が行われ、2006~2007年に初飛行、2012年に配備開始を計画している。
2004.
  Summer
Interavia Halfway to Pak Fa <0416-070001>
 Sukhoi社は2007年の装備化を目指し、Su-35BM (Bolshaya Modernizatsiya;Major Modernization) 戦闘機の 開発を開始する。
 Su-35BM は、運用中の Su-27SM 及び Su-30MK と、2011~2012年の装備化を目指す第五世代戦闘機 Pak Fa の中継ぎとなる第四世代++戦闘機として開発される。 Canard 翼のない形状は Su-35 よりも Su-27 に極めて似通っている。
 Su-35BM の仕様については細部明らかにされていないが、2基のターボファンエンジンを搭載し、重量は Su-27 とほぼ同様の16.5t、 最大離陸重量は38.8tと推定される。 また、搭載燃料は最大10tとされ、空中給油機能を保有するとみられる。
 兵器搭載重量は約8tと推定され、合計12ヶ所のパイロンにの超音速対艦ミサイル Onyx-A (Yakhont-M、Brahmos-A:全長8.5m、重量2,550kg、最大射程500km以上) のほか、 射程300kmの Ks-172 AAMKh-31M、R-74M AAM 及び R-77M AAM を装備すると みられる。
 また、翼端には数年以内に開発を終了する自己防衛電子戦装置 Khibiny-M (L175M) を装備する。 この他に 、コックピットには大型の多機能液晶表示装置2基を採用し、パイロットは Helmet-mounted sight を使用する。
2003.08.11 Aviation Week & ST Lo and behold
= ロシアのステルス技術の現状に関する紹介記事 =
 ソビエト時代の第2中央科学研究所はステルス研究を30年にわたり行っていたが、ロシアになってからは、TsNⅡ と名称を変え、低識別 (LO)/ステルス化技術の研究開発を行っている。
 ステルス戦闘機 PakFa の実用化は2015年以降とみられ、TsNⅡ はレーダ ー吸収材や機体形状といった従来の技術の他、プラズマによるアクティブステルス技術の研究を重視している。
 現在、開発の最終段階にある戦略巡航ミサイル Raduga Kh-101 をベースに LO/ステルス化する構想研究も並 行して行われている。
 TsNⅡ では PakFa や長距離巡航ミサイルの他、Tu-22M3 Backfire C の後継爆撃機の研究も同時に行われてい る。
2002.10.07 Aviation Week & ST MiG seeks support for flights of 1.44  ロシアの航空機製造企業の MiG 社は、同社の設計した第5世代戦闘機 1.44 の 飛行試験にエンジン製造企業の Saturn-Lyulka 社の参加を強く求めている。
 1.44 試作機は2000年にわずか2回飛行しただけで、国防省は結局 Sukhoi社を次世代戦闘機の開発担当に選定 している。
 MiG 社はなお、試験機に同社の機体を使用することを要望しており、独自経費での試験飛行を行い巻き返しを 図る意図を持っている。
2002.05.22 Jane's Defense Weekly Low-priority launch for Russis's next fighter  ロシアの次世代戦闘機開発 PAK FA は Sukhoi社案に決定したが、その主たる理由は先行する Su-47 が要求に適合していたことにあったと、空軍関係者が述べた。
 Sukhoi社案は Su-47 を基礎としながらも、前進翼をやめて従来型の翼とし、空軍関 係者によると F-35 JSF をしのぎ、F-22 と同程度の性能を有する。
 対する MiG設計局は、無尾翼軽量戦闘機を提案したが、露空軍は技術の斬新さから開発リスクが大きいとして敬遠した。
2002.05.06 Aviation Week & ST Sukhoi wins battle for Russian fighter follow-on  ロシアの Su-27 Flanker と MiG-29 Fulcrum の後継となる第 5世代戦闘機開発は Sukhoi社 が行うことが明らかになった。 開発計画 PAKFA には同社の他、MiG 社、Yakovlev 設計局も参加する。
 計画では 2002年末までに基本設計を終え、試作機の飛行試験を 2006年に開始、2010年の量産を目指す。
 なお、予算的には極めて厳しい状況とされ、政府予算 $1.5B では不可能なため国内企業の共同出資やインド等外国と の共同開発を余儀なくされる模様。
2002.04.03 Jane's Defence Weekly Russia postpones fighter decision  ロシアの次世代戦闘機 PAK FA (Future Air Complex for Tactical Aviation) の業者選 定の決定は、先月末に延期された。
 PAK FA は、F-22 と F-35 の中間の大きさの制空戦闘機で、合わせて対地攻撃能力も求められている。 単価は$40M ~$45Mと見積もられている。
 PAK FA の需要は、ロシアでの420機を含めて1,000機程度見られ、ロシアの2002年~2010年装備計画で最も重要なものと位置付けられて いるが、政府は開発費の半分しか支出できないため、残りの経費は海外との共同開発等により自社で準備しなけ ればならない。
 MiG は Yak-130 に破れた MiG-AT 練習機の対地攻撃型を能力アップした提案をしたと見られている。 最も 有力視されている Sukhoi は、Su-27 の派生型を提案したもようである。
2001.11.14 Jane's Defence Weekly Putin puts Sukhoi on a firm corporate footing  プーチン大統領が10月26日に、Sukhoi AHC (Aviation Holding Company) 社設立の法律 に署名した。
 この航空工業再編は、ロシアの次世代戦闘機 PAK FA の開発の促進をもたらすと見られている。
 Sukhoi社を中核とした再編は、1996年エリツィン大統領時代に、Sukhoi設計局、Beriev設計局の他、Irkutsk, Komsomolsk, Novosibisk にあった製造会社を統合した Sukhoi AMIC (Aviation Military-Industrial Complex) として始められて いた。
2001.10.08 Aviation Week & ST Sukhoi projects lead in Russia's fighter battle  ロシア空軍第5世代戦闘機 PAK-FA の開発候補には Sukhoi と MiG の両社が名乗りを挙 げているが、空軍長官の Kornukov 中将はモスクワエアーショウで、PAK-FA の設計は Sukhoi 社の S-37 と同様になると述べ、 早い時期に Sukhoi 社に決定する公算が高いことを示唆した。
2001.09.12 Jane's Defence Weekly Russsia hopes to have new fighter by 2006  ロシア空軍参謀長が、ロシアの次期戦闘機は2006年に初飛行し、2010年には装備化されると発表した。
 計画は PAK FA と呼ばれ、2002年の第1四半期には機種選定が行われる。
 この計画に対して Sukhoi は 23t、MiG は 18t の案を提案している。
2001.08.20 Aviation Week & ST Russians put JSF in the crosshairs  ロシアはこのほど、モスクワエアーショウに MiG-29 と Su-30 の改善型を展示したが、クレバノフ首相代理はこ れが最後の改善であり、今後はロシアの第5世代戦闘機開発を進めると言明した。
 開発は米国の JSF に対抗するもので、設計の概要は米国が JSF の仕様を決定するまでは明らかにしないとしている。
 空軍首脳によると、次期戦闘機は F-22 や F-117 に比べ開発量産経費を抑え、軍用として輸出バージョンを含め安価で手ごろなス テルス機を開発し、2005~2006年には最初の試作機を製造したいとしている。
2001.08.20 Aviation Week & ST Russian defense industry struggles with reform  ロシア政府はこの数年、第5世代航空機開発による予算計画の見直しとこれに伴う軍用機製造企業の合併を強力に 推し進めており、企業関係者は戸惑いの感を強めている。
 合併策は先ず、Sukhoi 社の設計局と製造工場の統一に始まり、次いで IAPO (Irkutsk Aviation Industrial Assn) の設計部門と製造部門の再編成、MiG と Tupolev 両社の合併等主要軍用航空機企業の統合合併を 2006 年までに完了したいとしている。
2001.06.20 Jane's Defence Weekly Russia's new fighter:‘a matter of life or death’  世界的に民間航空機市場の低迷化が進む中で、ロシアは航空機産業の生き残りをかけて新世代戦闘機の開発を進め ている。
 現在、ロシアは中国やインドに Su-27 や Su-30 を輸出しているが、政府の見積もりでは 2015年までに国内企業から軍が導入する のは僅かに 7~10%、国内民間航空が 13~15% で残りの 75~80% は輸出にたよることとなる。
 ロシアが計画しているのは JSF と競うこととなる第5代戦闘機、PAKFA (Perspektivnyi Aviatsionnyi Kompleks Frontovoi Aviatsyi: Future Air Complex for Tactical Air Force) で 2010年頃 の初飛行、2011~2012年の輸出を狙っているが、予算面から極めて厳しい状況にあり、共同開発の可能性を含めその対応を模 索している。
2001.05.28 Aviation Week & ST Sukhoi forms alliance for new fighter  AVPK Sukhoi 社はロシア政府の指導により、経費削減と技術力結集を目的として、国内主要企業及び研究所との 第5世代戦闘機の共同開発に関し合意した。
 空軍は 2006年に試作機の初飛行を計画しているが、Sukhoi 及び MiG とYakovlev 共同チームはこの秋に設 計提案を行う模様。
 新戦闘機は米国の JSF よりも F-22 と比較される将来型多用途機で、予算的には現在のところ認可されて いないが、2010年の製造開始を目指している。
2001.05.23 Jane's Defence Weekly Russia's fighter of the future takes shape  ロシア軍当局はこのほど、次世代戦闘機の設計方針 PAKFA (Future Air Complex for Tactical AirForces) が既に決定していることを明らかにした。
 これまで LFS (Light Tactical Aircraft) と呼ばれていた PAKFA は、技術確証用試作機 MiG 1-44 と同じく Sukhoi社の S-37 で検証した技術を充分に取り入れ、米国の F-22 とJSF の中間を狙って開発される。
 新規設計要求によると、離陸重量 20ton、戦闘行動半径 1,200km、短距離離発着、超音速巡航、高旋回機能及びス テルス性の他、兵器制御、電子戦機器、飛行管制及び通信等の統合システム化が図られる。
 開発は Sukhoi社が主担任し、MiG と Yakovlev もこれに参加するが、更に中国、インド、ウクライナ、ベラルーシ、カザフスタン等 の他、独及び仏を含む西欧諸国の軍や企業にも広く共同開発を呼びかける模様で、2010年の量産機製造開始を 計画している。
2000.10.23 Defense News Russian firms want permission to collaborate with Indis, China  ロシア政府は、メーカーから出されている中印との将来兵器システムの共同開発要求を承認せざるを得ないと見 られる。
 現在ロシアはこれらの国々へ毎年平均して $1B の兵器を輸出しているが、中印両国が自国での航空機や 艦船の製造能力を間もなく保有しそうなため、2010年頃にはロシア製兵器の輸入が半減しそうな情勢であ る。 特にロシアが Tu-22や原子力潜水艦/艦船の禁輸措置を撤回しない限りその傾向は大である。 しかしながら、これには西側 各国の強い反対が予想される。
 西側との摩擦を起こさない他のオプションとして、中印との兵器の共同開発がある。 その中には第5世代戦闘 機の開発が含まれる。
2000.05.10 Jane's Defence Weekly Second flight for experimental MiG  MiG1-44 の2回目のテスト飛行が4月27日に行われ、高度2,000m、速度600km/hで22分間 飛行し、初めての着陸装置収納テストを行った。初飛行は、2月29日に18分間実施している。設計当局はMiG1-44は 1980年代の設計で、そのまま第5世代戦闘機にはなり得ないとしている。次期 MiG 戦闘機は MiG1-44 の成果 を反映させ、2010年から2012年、遅くても2015年の装備化を見積もっている。
2000.03.06 Aviation Week & ST MiG Russian Aircraft Corp's project 1.44 fighter has made its long-delayed maiden flight  MiG 1.44 試作機の初飛行が 2月29日 モスクワ郊外のフライトテスト試験場で行われ、 高度1,000m 、速度 600km/h で18分間順調に飛行した。
 試作機は10年以上にわたり次世代多機能戦闘機としてしばしば“プロジェクト 1.42”と呼ばれていた。 プロジェクト 1.44は試作機の名称で第5世代戦闘機の開発試験用に供されると推測される。
 開発技術には、超音速巡航能力、空力及びスラストベクターノズルのコンピュータ制御による超旋回 能力、レーダ、IR及び目視による被発見性の低減化、センサー・搭載兵器システムの統合化が含まれる。
  対抗機種である SU-37 は1997年に初飛行、第一段階のフライトテストプログラムで超音速飛行試験て を終了しており、4~5年以内に全てのテストプログラムを終了する模様。
2000.01.01 Aviation Week & ST Having promised first flight of the MiG-1.42 technology demonstrator for years  MiG-1.42 の初飛行が1月下旬か2月中旬に行われる。現在Lulka Al-41 エンジンの点検 及びサブシステムの地上試験を行っている。
 同機はロシア空軍の第5世代多目的戦闘機(MFI)を目的として設計され1998年にヴェールを脱いだが、財政上 の圧迫からプログラムは技術試作にとどまる模様。
1999.11.17 Jane's Defence Weekly New MiG demonstrator set to fly next month  ロシアの MiG 1.44 試作機はミコヤン設計局 60周年を前に12月8日初飛行を行う予定。
 MiG 1.44 は第5世代航空機として米空軍の F-22 Raptor に対抗して設計され、厳しい財政状況下計画は 大幅に遅れ、昨年末に完成した。ロシア空軍は1機あたり $70M 程度の大型多目的戦闘機(MFI)を念頭におい ていたが、1.44 は2005年の初飛行を目指すロシアの将来型軽量戦闘機(LFI)の試験用に供されている。
 同じく LFI の対抗機種である SU-37(SU-32) は1997年9月に初飛行を行っている。
1999.01.06 Jane's Defence Weekly MiG finally rolls out MFI aircraft  ロシアの第5世代多目的戦闘機が初めて公表された。処女飛行は今年初頭と推定される。
 1機 $70M の経費で行われている MFI(Multifanction front-line fighter) プロジェクトは量産を目的とせず、 “空飛ぶ実験室”と言われ、1986年に米国の F-22 に対抗して計画を進め、“プロジェクト 1.42”とも呼ばれている。
 最大速度は M2.6 、巡航速度はアフタバーナー無しで M1.6~M1.8 、ステルス性も F-22 を凌ぐものを 狙っている。更に、 MFI は米国の JSF に対抗する LFS(Light Frontal fighter) 又は I-2000 軽量戦闘機の開発 に対応させる模様。
Jane's Defence Weekly 1998.04.29 Clearing skies  =モスクワ航空機製造処(MAPO)の軍用機開発製造状況=
 厳しい財政状況下、1996年以降軍用航空機部門を独立、Military Industrial Group(MIG) は以下の 軍用機を開発製造している。
  ・MiG-29SM:空軍及び輸出用としてMiG-29s の改善型を製造
  ・MiG-31M :開発は中断しているが、MiG-31s の改善を計画中
  ・MiG MFI :最も注目している将来軽量戦闘機 I-2000 開発に向けた試作機
  ・MiG-AT :フランス企業と共同開発を計画中の先進型ジェット訓練機
Jane's Defence Weekly 1998.04.15 Russia's Fighter 2000 chases its JSF rival  ロシアは米国の JSF に対抗する空軍の次期戦闘機として LFI 軽量戦術戦闘機 I-2000 の開発を推進し、2005年の装備化を目指している。
 I-2000 は MiG-21 とほぼ同一の大きさ(全長は 1.3m 短く、翼長は 4.5m 長い)で、離陸重量12トン(最大16トン)、 被発見性、高旋回性、短距離離発着等の機能を持つと推定される。
Jane's Defence Weekly 1998.02.18 Russia plans first flight for long-awaited fighter  ロシアのミコヤン設計局は8月に重量級第5世代戦闘機 MiG-MFI の飛行試験を行う と発表した。設計局が公式に MiG-MFI の主要な時程を公表したのは今回が初めて。
 今回の飛行試験では主としてデータの蓄積と低価格設計が目的とされている。なお、対抗機種のスホーイ 設計局の SU-37 は1997年9月に最初の飛行試験を終了している。
1996.01.15 Aviation Week & ST US view of MiG-1.42  
1996.01.01 Aviation Week & ST New Russian MiGs set for flight test