Predator/Reaper/Avenger に関する報道

年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2022.05.25 Jane's Defence Weekly General Atomics announces MQ-9B STOL upgrade for carrier operations <2208-052508>
 
GA-ASI社が5月10日、MQ-9B SkyGuardian及びSeaGuardian UAVにSTOLを持たせMQ-9B STOLに改造するキットを開発したと発表した。 ただMQ-9BをMQ-9B STOLに改造すると滞空能力は50%低下するという。
 GA-ASIによるとキットの開発は2021年に改良型Gray Eagle Extended Range UAVの開発に続いて行われたが、Majave STOL UAVでは離着陸距離91.4m以下を記録している。
2021.03.03 Jane's Defence Weekly BeiteCloud trialled on Reaper UAV <2105-030302>
 MQ-9A ReaperやMQ-9B Sky/SeaGuardian UAVが装備する開発中の自衛用ポッド (
SPP) にイタリアLeonardo社製のBriteCloud使い捨てアクティブデコイ (EAD) が搭載される。 SPPにBriteCloud EADを搭載する試験は2020年末から実施されている。
 SPPは米特殊部隊 (SOC)、州兵空軍、海軍が、BAE Systems社、Leonardo社、Raytheon社、Terma社と進めている計画で、Terma社製AN/ALQ-213電子戦管制装置を元にRaytheon社製AN/ALR-69A(V) RWRやLeonardo社製AN/AAQ-45赤外線妨害装置 (DAIRCM)、BAE Systems社製AN/ALE-47ディスペンサなどがポッド搭載される。
2021.03 International Defence Review GA-ASI demos self-protection pod for MQ-9 and ASW capability for Reaper/SeaGuardian UASs <2105-030008>
 GA-ASI社が1月22日にUAV自衛用ポッド
SPPMQ-9に搭載した飛行試験を2020年10月28日にアリゾナ州のYuma試験場で実施し、レーダ及びIR誘導SAMの追随と対抗手段、リアルタイムでの状況把握と防御を行ったと発表した。
 SPPはSOCOMと州兵空軍及び海軍の要求で開発されているシステムで、Terma社製AN/ALQ-213電子戦管理システムを中心にして、ポッド搭載AN/ALR-69A(V) RWRAN/AAQ-45 DAIRCMAN/ALE-47ディスペンサ、BriteCloudアクティブデコイなどを装備している。
 GA-ASI社はまた1月19日にASW型のMQ-9A Reaper及びMQ-9B SeaGuardianを発表した。 ASW型MQ-9は各種ソノブイ投下ができる。
2020.08 International Defence Review MBDA reaidies Brimstone for MQ-9B Protector firing trials in 2022 <2009-080008>
 MBDA社が50kg級のBrimstone ASMを2022年初期に購入するMQ-9B Protector RG Mk1から発射する準備をしている。
 MQ-9B Protector RG Mk1はPredator Bの次世代多用途型であるMQ-9B SkyGuardianの武装型で、英空軍は16機装備する計画である。
 記事にはMQ-9B SkyGuardにPaveway ⅣとBrimstoneの擬製弾3発を搭載した画像が掲載されている。
2020.07.22 Jane's Defence Weekly UK signs for first three Prot Protector UAVs <2009-072201>
 ウォーレス英国防相が7月15日、空軍がGA-ASI社にProtector RG1 MALE UAVの当初分3機を£65M ($82M) で発注したと発表した。 3機は2024年に配備されるという。
 英空軍は9機保有しているMQ-9 Reaperを当初は16機のProtectorと換装する計画である。 米DSCAは26機購入としているが、英国は最終装備数を20機としている。
 Protectorは上昇限度45,000ftとReaperの50,000ftより低く、最高速度も240ktより遅い200ktである代わりに滞空能力は40時間とReaperの27時間より長くなり、外部搭載箇所も5ヵ所から9ヵ所になっている。
2020.06.17 Jane's Defence Weekly US Air Force issues RFI for next-generation ISR/strile, medium-altitude UAV <2008-061708>
 米空軍が6月3日、MQ-9 Reaperの後継となるISR/Strike 中高度UAVについてのRfIを発簡した。
 提案の締め切りは7月15日に設定されている。
2020.05 International Defence Review Weaponised Block 5: France ramps up Reaoer unmanned aerial vehicle operations <2007-050008>
= フランス軍が装備した Reaper UAV に関する3頁の記事 =
 ・Wepinised Block 5
 ・Human resource challenge
2020.03.12 Defense News Could a commercial drone replace the MQ-9 Reaper? The Air Force is considering it. <2004-031205>
 米空軍省で調達等を担当しているローパー次官補が3月10日に開かれたFY22予算の検討会で、MQ-9 Reaper後継には民間の高性能UAVも検討対象とすることを明らかにした。
2020.03.11 Inside Defense Roper: Air Force to establish MQ-9 replacement effort in FY-22 budget <2004-031107>
 米空軍高官が3月10日、空軍がFY22での予算化を視野に2030年代に戦力化するためMQ-9 Reaper後継検討を開始していることを明らかにした。
2019.10 Internationsl Defence Review GA-ASI contracted to deliver special mission upgrades for Reaper and Gray Eagle UAVs <1912-100012>
 米国防総省が8月29日にGA-ASI社に、陸空軍特殊部隊が装備するMALE-Tactical仕様MQ-9 Reaper及びMQ-1C Gray Eagleを$78Mで発注した。 この契約は$93Mまで膨らむ可能性がある。
2019.01.14 Aviation Week & ST Protector progress <1903-011404>
 英空軍でProtectorとして採用されたGA-ASI社製のMQ-9B Sky Guardianは、MALE UAVで世界初の飛行認証を受け(註:米
FAAの耐空証明を取得)民航機の空域で活動できる。
 同機は避雷システムも装備している。
2018.08.08 Inside Defense Air Force report finds MQ-9B procurement more expensive, riskier than other options <1809-080807>
 最近行われた米空軍の分析から、新型のMQ-9Bは高価な割りに性能向上はそれほど出なく、MQ-9Bを購入するよりMQ-9A Block 5 Reaperを購入する方が良いとの結果が出た。
【註】
 英国がProtectorとしてさいようしているMQ-9Bは、7月上旬に大西洋の横断飛行に成功している。
2018.07.04 Jane's Defence Weekly GA-ASI's Protector to make transatlantic flight for RIAT <1808-070413>
 英国型のMQ-9BであるProtector MALE UAVが7月上旬に、このクラスのUAVとしては初めて大西洋を横断し英国に 到着した。
 Protestorは7月10日にノースダコタ州にあるGGA-ASI社の施設を離陸し、6,500kmを飛行してRoyal International Air Tattooに飛来して 13~15日に展示飛行を行った。
【註】
 Royal International Air Tattooは毎年GloucestershireのFairford空軍基地で開かれる世界最大の軍用航空展。
2018.03.21 Jane's Defence Weekly US Air Force retires Predator UAV <1805-032106>
 米空軍が3月9日、23年間にわたって使用してきたMQ-1 Predator最後の実運用飛行を終えた。
 空軍は過去10年間Predatorを退役させMQ-9 Reaperに引き継ごうとしてきたが、現場からの要望でMQ-1を維持し続けてきた。
2018.03.12 Aviation Week & ST U.S. Air Force's Future battlefield edge hinges on MQ-9 Reaper <1805-031204>
 米空軍が現在MQ-9 Reaperに搭載している1時間に数哩しか監視できないLynx
SARGMTI /DMTIレーダに代えて、E-8C JSTARSが搭載している27-ftアンテナのレーダを小型化したものかF-35搭載レーダ を搭載して次世代ABMSに活用することを検討している。
2018.03 International Defence Review GA-ASI demonstrates MQ-9B launch and recovery feature <1804-030008>
 
GA-ASI社が、2017年12月に暗号化衛星通信を用いたMQ-9B SkyGuardian/SeaGuardian UAV の自動離着陸に成功したと発表した。
2017.11.14 Defense Update MQ-9 demonstrates anti-submarine mission capabilities in U.S. Naval exercise <1712-111408>
 米海軍がカリフォルニア州南部のSan Clemente島の試験場で行った演習で10月12日に、ソノブイを装備したMQ-9 Predator Bによる潜航 中の潜水艦を発見、追随することに成功した。
 MQ-9 Predator BはUltra Electronics社製のソノブイと同社がPredator B用に開発したソノブイの自動投下装置を搭載し、GD Canada社製の情報処理装置で潜水艦 の発見追随を行った。
 同機はまた、搭載しているLynxレーダで洋上の広域捜索を行い、
ISARレーダで船舶等の識別を行うと共に、EO/IRカメラやビデオ カメラなども使った洋上監視能力も実証した。
2017.09.04 Aviation Week & ST New life for Predator C ? <1711-090403>
 GA-ASI社が開発したジェット推進のPredator C Avengerは、初飛行から8年経過しているが空軍が1機、明らかにされていない政府機関が 秘匿任務用としてもう1機購入したものの、8機が製造されただけで本格的な受注は受けていない
 ところが同社によると、ここに来て明らかにされていない国から90機近い受注が見込まれそうである。 明らかにされていない国とは インドの模様で、同国は2016年10月に初飛行した長距離方のAvenger ERを、海軍向けに22機購入するMQ-9B Sea Guardian に続けて購入するとみられる。
2017.08.23 Jane's Defence Weekly General Atmics's Gray Eagle-Extended Range UAV takes 42-hour endurance flight <1710-082304>
 
GA-ASI社が8月6日、長距離型のGray EagleであるGE-ER 42時間の長時間飛行を行った。
 GE-ERは翼端長の増加、燃料タンクの大容量化、高効率エンジンの採用などにより、滞空能力を68%向上させている。
2016.12.07 Jane's Defence Weekly GA-ASI's Certifiable Predator B takes maiden flight <1701-120711>
 GA-ASI社が、11月17日に同社の試験場でType-Certifiable Predator B (Predator CPB)の飛行試験に成功したと発表 した。 米政府は11月16日に16機とオプション10機のCPBを$1Bで英国に売却することを承認している。
 英国は10機保有しているReaperの後継としてCPBをProtectorという名称で2018年頃から装備する計画である。
【註】
 GA-ASI社のHPによると、Predator CPBは高度にモジュール化されているため各種装備の搭載が可能で、 使用目的に合わせ軽易に搭載品を変更できるという。 Predator B (Reaper)とPredator CPBの性能を比較すると以下の通りである。
┏━━━━┳━━━━━━━━━━┳━━━━━━━━━━┓
┃    ┃ Predator B (Reaper)┃  Predator CPB  ┃
┣━━━━╋━━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━━┫
┃上昇限度┃    50,000ft  ┃    45,000ft  ┃
┃滞空能力┃     27時間  ┃    40+時間  ┃
┃最高速度┃     240kt   ┃    200kt    ┃
┗━━━━┻━━━━━━━━━━┻━━━━━━━━━━┛
2016.12.05 Aviation Week & ST General Atomics Aeronautical Systems <1702-120501>
 GA社が2016年11月17日に
T-CPBPredator初飛行を行った。
 T-CPBはNATO及び民生需要に応えたもので2018年末に納入が開始される。 英国は16機以上を購入する計画である。
【関連記事:1607-051111 (JDW 2016.05.11)】
2016.11.21 Aviation Week & ST General Atimics Aeribatical Systems has flown the Avenger <1702-112101>
 GA社が、翼端長を76ftに伸ばし、搭載燃料を2,200-lb増やしたことで、滞空能力を15時間から 20時間に延ばしたAvenger ERの初飛行を行った。
2016.11.11 Defense Update Bigger wings, more fuel, carry the Avenger longer and farther <1612-111101>
 従来より翼端長を10ft伸ばして76ft (23.16m)とし、搭載燃料を2,200-lb (1t)増やして、滞空能力を15時間から 20時間に延長した長距離型Avenger (Avenger-ER) UAVが、10月27日に初飛行した。 Avenger ERは全長13.41mで最 大速度400kt以上で、3,000-lbを機内に搭載できることから、2,000-lb
JDAMも搭載で きる。 Avenger ERはまたMQ-9ER同様にウイングレットも装備し、燃費と性能が向上している。
 更に2018年には高出力レーザを搭載したBMD試験も計画されている。
2016.07 International Defence Review US Air Force to go small on UAS <1608-070006>
 米空軍が5月に発簡した文書'SUAS Flight Plan 2016-2036'で、Group 3 UAVであるMQ-1/9 Predator/Reaperに代えて 、ScanEagle級のGroup 2 UAVの集団を採用しようとしていることを明らかにした。
2016.06.20 Defense Update Improved Avenger adapted to carry strategic recce sensors <1607-062003>
 
GA-ASI社が開発している改良型Avengerが、2016年10月に初飛行する。 改良型は翼端長が23m (76ft)に伸び(註:基本型の翼端長はReaperと同じ66ft)たことで、滞空能力が15時間から20時間に伸びている。
 更に、U-2が搭載しているSYERS 2より先進技術を使用したMS-177を搭載することで、戦略偵察機としての能力を持つ ようになった。 MS-177は横方向90゚、前後方向25゚の広い視野角を持ち、毎時37,000㎢の走査能力を持っている。
2016.05.11 Jane's Defence Weely Royal Air Force selects Certifiable Predator B for Protecter UAV project <1607-051111>
 英国防省が4月28日、空軍がMQ-9 Reaperの能力向上型である
CPBを採用する決定をした。
 CPBは新素材の採用により、荒天時やバードストライクなどに対して強靱になっているという。
2016.05.11 Jane's Defence Weely USAF holds off on 'MQ-X', but may seek auto landing <1607-051104>
 米空軍は現在、MQ-1 PradatorやMQ-9 Reaperの後継となるMQ-X計画を考えていないが、MQ-9に自動着 陸機能を持たせるなどの発展を検討している。
2015.12.23 Jane's Defence Weekly Paris orders third MQ-9 Reaper UAS <1602-122311>
 フランス国防省が3番目のMQ-9 Reaper
UASを発注した。 システムはUAV 3機と地上装置で成る。
 フランスが最初に導入したMQ-9は既に就役しており、2番目のシステムは2016年に納入されることになっている。 今回の3番目は2019年に就役する。
2015.02.16 Aviation Week & ST Big zapper <1504-021601>
 GA社が、米海軍が艦載した初のレーザ兵器
LaWS の三倍に当たる150kWの出力を持つ第三世代レーザ 装置の実験室試験を完了した。 この装置は3分間の充電で10回の発振が可能であるという。 ただこのシステムには、まだ正式な呼称はない。
 このシステムは重量3,000-lbで、搭載能力3,500-lbの Avenger UAV に搭載でき、AAM を破壊することができるという。
2015.02.02 Air Force Times Air Force increases combat air patrols for Reaper pilots <1503-020208>
 FY16予算要求で米空軍は、MQ-9 Reaper のパイロットを400名増強し、これにより現在1日55回行われている24時間の 戦闘哨戒飛行 (
CAP) を60回に引き上げる。
 これに MQ-1 Predator による5回の CAP も加えると、1日に65回の CAP が行われることになる。
2014.03 International Defence Review GA-ASI, Northrop Grumman continue MQ-9 tests with Panfora EW system <1404-030009>
 GA-ASI社と Northrop Grumman社が、GA-ASI社所有の Predator B(米空軍の MQ-9 Reaper)に APR-39 レーダ警報受信機 を元にした Northrop Grumman社製 Pandora 電子戦装置を搭載する準備を進めている。
 米国防総省が Predator/Reaper で現在65ソティー行われている
CAP を、2014年5月までに45ソティーに削減する計画を公表していることから 、新たな用途を模索している一面もある。
2013.12.09 Aviation Week & ST Member only <1402-120905>
 欧州各社が、欧州独自の MALE UAV 開発を訴えるなか、各国は耳を貸さずに MQ-9 Reaper の配備を進めている。
 11月21日にオランダが、2017年までに MQ-9 Reaper を配備すると発表したことから、Reaper を装備するのは伊、英、仏、と蘭の4ヵ国になる。
2013.10.23 Defense News Air Force orders 24 Reaper UAVs <1311-102306>
 GA社が米空軍から、MQ-9 Block 5 Reaper 24機を$377Mで受注した。
 Block 5 は Block 1 plus の能力向上型で、動力と通信能力が向上している。
2013.10 Jane's Missiles & Rockets Raytheon in talks on air-to-air weapons for MQ-9 <1311-100013>
  1310-082103 (JDW 2013.08.21) とほぼ同文の記事
 MQ-9 がレーダを搭載することで、F-22 の様なステルス機がレーダを送信しないで済む利点もある。
2013.09 International Defence Review UK to examine Brimstone on Reaper <1310-090022>
 英国防省が7月、2モード Brimstone (DMB) ASM を UAV に搭載する試験を来月に始めると発表した。 UAV の機種は特 定しなかったが、現段階で英国が保有する DMB を搭載できる UAV は MQ-9 Reaper しかない。
2013.08.21 Jane's Defence Weekly GA-ASI, Raytheon consider air-to-air weapons for MQ-9 <1310-082103>
 GA-ASI社と Raytheon社が、MQ-9 ReaperAIM-9XAIM-120 及び AGM-88 HARM を搭載することで協議を進めている。 また GA-ASI社は8月15日、MQ-9 に AESA レーダを搭載することも社内で検討している。
 MQ-9 に AESA レーダを搭載する目的は衝突防止であるが、当然射撃管制にも使用可能である。 更に同社は Link 16 の搭載も考えている。
2013.07.24 Yahoo Searchina 記事

「米最新の無人機、レーザー武器でミサイル迎撃が可能に」

<1308-072402>
 米 GA-ASI社が公開した Predator C の PR ビデオで、同機は SDB により ZSU-23-4 や S-300 を爆撃し、さらに レーザ兵器により飛来するミサイルを撃墜して高い戦闘能力を示した。
 但し、Predator C は実際にはまだレーザ兵器を搭載していない。
2013.06 International Defence Review Avenger takes flight with advanced GCS <1307-060027>
 GA-ASI社が2012年11月、Advanced Cockpit 地上制御装置 (GCS) を用いた Predator C Avenger の飛行試験に成功した。
 この試験の目的は、オープンアーキテクチャの Advanced Cockpit が Avenger など各種 UAV に使用可能であることを実証することにあった。
【 Advanced Cockpit 関連記事:1209-080112 (JDW 2012.08.01)】
2013.03.03 Defense News U.S. Air Force plans for extended-range Reaper <1304-030303>
 米空軍が、今月議会へ提出されるFY14予算要求に、数少ない新規事業の一つとして長距離 (ER) 型 MQ-9 Reaper を計上する。 これにより今まで UAV の基地として使用してきたアフガンから撤退したのちも、パキスタンでの飛行が可 能になる。
 ER型 Reaper は1年半前から GA社が提案してきたもので、その中には NASA に納入した翼端長80ft型もあったが、空軍は大きすぎるとしてこの案は採用せず、従来型 と同寸の翼端長でインテグラルタンクを持つ翼と交換する案を選択した。
 これにより Reaper の滞空能力は、ISR型で30時間が42時間へ、Hellfire 搭載型で23時間が35時間へと、10時間以 上増大する。
【関連記事:1304-021805 (AW&ST 2013.02.18】
2013.02.18 Aviation Week & ST Extreme persistence <1304-021805>
 GA社の広告で紹介された Extended Range Predator B で、以下のような特性が挙げられている。
 ・ISR だけでは42時間の滞空能力
 ・2,900nmの戦闘行動半径
 ・MQ-9 Reaper との互換性
 ・強化された主脚
2012.10.24 Jane's Defence Weekly Reaper ops move to UK <1212-102403>
 イギリス軍がアフガンで、来月から MQ-9 Reaper を使用した攻撃を実施する。
2012.10 International Defence Review Predator Block 1-plus makes first flight <1212-100005>
 GA-ASI社9月に、Predator B Block 1plus の初飛行を5月24日に行ったと発表した。 Predator B Block 1plus は Predator B Block 1 を改良するもので、年内に行われる Milestone C を通過すれば、米空軍が MQ-9 Block 5 として採用する。
 Block 1plus は最大離陸重量が増大して武装能力を向上させると共に、電源の容量を増大させて通信能力を向上させ、自動着陸能力 も付与する。
2012.06.20 Jane's Defence Weekly Reaper ER pitched by General Atomics as RQ-4 replacement <1208-062002>
 GA-ASI社が、米空軍の RQ-4 Global Hawk の代替として、長距離 (ER) 型の MQ-9 Predator B (Reaper) を売り込んでいる。 Reaper-ER は翼端長を27m(註:Reaper は20m)に拡張し、増槽2個 を装備すると共に脚を補強した Reaper で、最大離陸重量は5,300kg(註:Reaper は4,700kg)になっている。
 Reaper-ER は実用上昇限度が45,000ftと60,000ftの Global Hawk に劣るが、滞空能力が30~36時間の Global Hawk に対して42時間 と長く、価格も安くなっている。
2012.04.23 Aviation Week & ST Predator retrofit options add staying power <1206-042303>
 GA-ASI社が自社経費で、二種類の長滞空型 MQ-9 Reaper (Predator B) を開発している。  いずれも主脚を補強することで最大離陸重量を10,500-lbから11,700-lbへと、12%向上させる。  これらの改造は現地で実施することができる。
Option 1
 増槽を2個取り付けることで27時間の滞空能力を37時間に向上させる。
Option 2
 増槽取り付けに加えて66ftの翼端長を88ftにして、滞空能力を42時間に向上させる。
2012.03 International Defence Review Second Avenger takes flight <1205-030032>
 GA-ASI社が2月、自社開発している Predator C Avenger 二号機の初飛行を行った。
 米空軍は評価用として Avenger 1機を購入し、アフガンで試験運用する。
2012.02.20 Aviation Week & ST Stealth demand <1204-022006>
= FY13米国防予算案の解説記事 =
 FY13米国防予算要求で MQ-X は計画中止になったが、その結果 Predator C Avenger が採用される確率が高まった。 GA社 は2009年に初飛行した Avenger 原型機の胴体を4ft延長し、滞空能力を16時間にした改良型 Avenger を開発しており、1月12日に初飛行した。
 Avenger の上昇限度は50,000~55,000ftと U-2 に劣るが、それでも殆どの民航機より高々度を飛行できる。
2012.02.15 Jane's Defence Weekly Second Predator C makes first flight <1204-021502>
 GA-ASI社が2月7日、Predator C Avenger二号機が、1月12日に初飛行 したと発表した。
 Predator C の優先課題である航続距離搭載能力を満たすため、機体が1.2m延長され、搭載品と 燃料のスペースが確保されている。
2012.02 International Defence Review General Atomics tweaks MQ-9 landing gear <1204-020012>
 GA社が MQ-9 Reaper主輪脚を強化した。 同社によるとこれは主脚の不良対処ではなく、搭載能力の 向上を狙ったものである。
 この改良により着陸重量が30%向上することになるため、最大離陸重量が4,700kgから5,300kgへと12%向上する。
2012.01.02 Aviation Week & ST New details <1203-010202>
 2011年9月30日にカンダハル空港で撮影された RQ-170 Sentinel の映像では胴体下の中央部にセン サボールを収納した透明パネルが見られるが、12月4日にイランが公表した鹵獲機ではこれがないことから、同 機は脚を上げたままの状態で不時着したと見られる。
 事故はデータリンクの不通と他の故障の同時発生によるものと見られる。 米空軍は、MQ-1/9 も今までに50機以上を失っており、RQ-170 の墜落は驚 くに値しないとしている。
2011.12.19 Aviation Week & ST Afghan Avenger? <1202-121904>
 米空軍が Predator C Avenger を速やかにアフガンに投入する計画を行っている。 Predator C には、 E-8C JSTARS に搭載されている Goodrich社製 MS-177 マルチスペクトラムセンサを搭載しているが、GA社 は更に大型のセンサを搭載した Predator C+ を考えている。
 GA社は、今日の財政状況から、新規に MQ-X を開発する代わりに Predator C+ をと考えている。
2011.12 International Defence Review USN taials 'Predator B' <1201-120022>
 米海軍が演習に模擬 Predator B を参加させ、センサの取得した情報を地上及び艦上の指揮統制組織に送信した。
 試験に使用されたのは King Air 200 機で、Lynx レーダ、SAFIRE 380HD EO/IIR 装置、 TCDL を搭載した。
2011.09 International Defence Review RAF looks to build on Reaper experience to shapw future RPAS <1111-090007>
= 英空軍の Reaper 増強に関する記事 =
 2010年12月、英首相が$220.45Mをかけて MQ-9B Reaper を購入し、その二倍10機にすると 発表した。
2011.07.06 Jane's Defence Weekly USAF plots future of remotely poloted aircraft <1111-070604>
 米空軍がイラク、アフガン後MQ-9 Reaper太平洋空軍で使用することを検討している。
 米空軍は MQ-1 Pradator を逐次 Reaper に更新していく計画で、GA社は年内に月産機数を3.5機から4機に引き上げよ うとしている。
2011.04.20 Jane's Defence Weekly USAF considers Predator C as MQ-X stopgap <1107-042005>
 米空軍が MQ-X までの繋ぎPredator C Avenger年内に装備する可能性があり、既に GA-ASI社と話し合いを行っている。
 ジェット推進の Predator C Avenger は MQ-1 Predator や MQ-9 Reaper より高速で航続距離も長く、機内に3,000-lb、又は 機外に4,000-lbを搭載できる。
2011.03.16 Jane's Defence Weekly USAF receives final Predator <1104-031607>
 米空軍が3月3日、MQ-1 Predator の最終号機を受領した。 今後は MQ-9 Reaper が調達される。
 米空軍は現在、130機の Predator を保有している。
2010.07.14 Jane's Defence Weekly Aveenger UAV 'has missile defence capabilities' <1008-071408>
 米政府が Predator C Avenger弾道弾の発射を監視させることを検討している。  GA-ASI社によると、Avenger を HALE UAV として運用し、発射時点の弾道弾を標定してブースト段階迎撃への照準を行わせる。  数機を同時に飛行させて偵察と照準を行わせる案も浮上している。
 Avenger は性能が分かっており、価格も FRP になれば$12M~$15Mと、MQ-9 Reaper より僅かに 高いだけという。
2010.06.28 Aviation Week & ST MALE sovereignty <1008-062808>
= フランスが Predator B を繋ぎ購入することに関する記事 =
2010.05.10 Aviation Week & ST US Navy, industry integrating UAVs <1006-051001>
Fire X
 米海軍が UAV を艦隊に採用する方針で、これに呼応して Northrop Grumman社が Bell社と共同で Fire Scout の MALEである Fire X を開発し、2011年に行われるコンペに参入する。 Fire X は Bell 407 ヘリを UAV に改造する ものである。
Sea Avenger
 これとは別の海軍の要求に GA-ASI社が、Pradator C Avenger の艦載型である Sea Avenger を提案している。  Sea Avenger は機内弾庫を持ち、折りたたみ翼の採用、脚の強化、拘束フックの取り付けなど、空母搭載への適応が 図られる。
 海軍は2018年までに空母に搭載したいとしている。
2010.04 Jane's Missiles & Rockets Reaper unmanned aerial vehicles used to monitor US missile-defence test <1005-040009>
 米 MDA が2月1日の記者会見で、2009年中頃以来実施した全ての発射試験に MQ-9 Reaper を参加させ、 IR センサでモニタさせていたことを明らかにした。 米国は2020年までに space-based センサを実用化するが、その以前の2012年には UAV 搭載 センサの試験を開始する。
【註】
 米 DoD は、報告書 'Ballistic Missile Review' の中で、2015年までに IR センサを搭載した UAV を用いて、多数の弾道弾を同時に 捕捉追随できる能力を開発するとしている。
2010.02.22 Aviation Week & ST Predator progress <1004-022212>
 Predator UAV の新型二機種が間もなく運用を開始する。
MQ-1C Sky Warrior
 ER/MP UAV とも呼ばれている米陸軍の MQ-1C Sky Warrior は、間もなく Gray Eagle と改称される。  LUT は5月に行われ、7月に配備される。 GA-ASI社は26機の契約を3月中に行い、 2012年に納入する計画である。
Guardian
 税関/国境警備隊が装備する Guardian は2月11日に行われた8時間飛行で試験を完了し、22日にフロリダへ移送して25日に初飛行する。
2010.02.22 Aviation Week & ST Predator C tests expand <1004-022202>
 GA-ASI社は FAA から、2009年4月に初飛行した Predator C の加州 Edwards AFB 試験空域での飛行許可をうけ、従来より高々度、高速の試験を実施する予定である。 Predator C は実用上昇 限度60,000ft、最高速度400kt以上の性能を持つ。
 Predator C の試験飛行は従来、同社試験施設周辺の限られた空域で実施されてきた。
2010.02 Jane's Missiles & Rockets MQ-9 Reapers help prevent IED attacks <1003-020023>
 12月の第1週に MQ-9 Reaper がアフガンで、友軍の輸送路を監視中、二度にわたり路側を掘っている敵を発見し、いず れもミサイル1発でこれを撃破した。
2009.11.23 Aviation Week & ST Maritime Predator UAV due <1001-112301>
 米税関国境警備当局 (CBP) が12月に、洋上監視型 Predator B を公表する計画である。  CBP の航空海上グループは5機の Predator B を保有している。
2009.10 Jane's Missiles & Rockets Strike UAVs play a major role in Afghanistan <0911-100026>

= アフガンにおける8月の Predator/Reaper の運用状況表 =
 
2009.09.21 Aviation Week & ST Predator undergoes tests with mounted small UAVs <0911-092104>
 MQ-1 Predator が、重量60-lbで使い捨ての mini UAV Finder 2機を搭載して飛行した。 Predator は Finder 2機 または Finder と Hellfire を各1搭載できるが、MQ-9 Reaper は複数の Finder 及び Hellfire を搭載できる。
 一方 GA社は MQ-X 計画に向け Advenger を開発している。
2009.08.17 Aviation Week & ST Affordable stealth <0909-081703>
= UCAV 及び武装 MALE UAV の技術動向に関する記事 =
 ターボジェット推進でステルス化された Predator Cは既に初飛行を終えている。 英国では国防省が Dabinett 計画を進めると共に BAE Systems社が TaranisMantis などを開発している。 ただオーストラリアで行われる Mantis の初飛行は予定より半年遅れている。
 Predator C には BMDSEADEA などの任務も付与されることになる。 BMD では空中発射迎撃弾を搭載してブースト段階迎撃を行うほか、センサを搭載して地上システムへのキューイングなどが 考えられている。
 EA では Predator B が既に 45kVAの発電機を搭載しており、ECM に十分な電力を供給できる。
2009.07.29 Jane's Defence Weekly US tests new full-motion video sensor for Predator <0909-072906>
 米軍が MQ-1 Predator に搭載し映像を地上に伝送する、新型の高解像度、フルモーション 、暗号化ビデオの球状装置 MX-15 HDi の試験を行っている。 MX-15 は Predator 用に開発されたが Beechcraft King Air にも搭載できる。
【註】
 今まで Predator が地上に送っていた映像はフルモーションでなかったことを意味する。
2009.07.20 Aviation Week & ST Plugging the gaps <0909-072006>
 米 MDA が弾道弾を最高点到達前に撃墜する検討を進めている。
MQ-9 Reaper/MTS-B
 DSPSBIRS 衛星は雲や塵の影響で発射初期の弾道弾を捕捉し辛いため UAV で捕捉 することを検討している。
 4月7日に行われた Arrow 2 の迎撃試験で MQ-9 Reaper に搭載した MTS-B が、スタンドオフ距離 からの捕捉追随に成功した。
小型 KV SM-3
 発射を早期に探知し、より高速な迎撃弾を発射することで発射初期の迎撃を目指す検討も行われている。 MDA は MKV の開発で得た小型 KV 技術を生かし、SM-3 Block ⅠB または Block ⅡA に小型 KV を搭載する検討を行っている。
【註】
 MTS は Raytheon社製の Predator/Reaper の機首下に搭載する EO/IR ターレットセンサで、Predator用が MTS-A、Reaper用が MTS-B と呼ばれる。
【関連記事:0710-040007 (IDR 2007.04)】
2009.07 Jane's Missiles & Rockets Reaper attacks IED team <0908-070028>
 5月6日に米空軍の MQ-9 Reaper がアフガンの Chahae Bagh 近郊で IED を設置中の武装グループ を発見し GBU-12 で攻撃した。
 また同日、 Gereshk 近郊で、屋上から味方部隊を攻撃していた狙撃手を、要請を受けた MQ-1 PredatorHellfire で攻撃した。
2009.06 Jane's Missiles & Rockets Predator engages hit-and-run motorbike team in Afghanistan <0907-060008>
 アフガニスタンで4月4日、多国籍軍のパトロール隊を襲撃しようとしていた武装勢力オートバイ隊を、MQ-9B Reaper が Hellfire で攻撃した。  監視を続けていた UAV に気づかなかった武装勢力は、ミサイル攻撃で2名死亡、1名負傷の損害を出し、近くに洞窟に逃げ込もうとしたが、GBU-12 (註:500-lb Paveway)1発でオートバイを破壊され、GBU-38(註:500-lb JDAM)1発で数名が死傷した。
 そののち F-15E が洞窟を複数発の GBU-31(註:2,000-lb JDAM)と1発の GBU-38 で破壊した。
2009.05.11 Aviation Week & ST Australia eyes SAR sat <0906-051111>
= 米FY10国防予算の主要項目に関する記事 =
KEI:技術的な問題から、計画棚上げ
・F-35 用 F136 エンジン計画中止
RRW 核弾頭計画中止
P-8A:計画促進
AH-64D Block Ⅲ:計画促進
MQ-9A Reaper:24機調達
MQ-1A Predator:FY-09で調達終了、最終機数38機
RQ-4 Global Hawk:Block 30 2機、Block 40 4機
RQ-4N調達なし
MQ-1C Sky Warrior:3機
・艦載用 MQ-8B Fire Scout:5機
2009.05.06 Jane's Defence Weekly USAF's lack of auto-landing system led to Predator crashes, says Pentagon official <0906-050604>
 退任する米国防総省の調達責任者 John Young が、MQ-1 Predator に自動着陸装置を取り付けるようにとの提言を空軍が無視 したことにより、1994年以降10機程度が失われたことを明らかにした。
 空軍の報道官によると、今までに MQ-1 が50機MQ-9 が5機、$1M以上の損害を被った Class A の事 故に見舞われ、そのうち12機が着陸時の事故であった。
2009.05 Jane's Missiles & Rockets Reaper UAV completes JDAM tests <0907-050013>
 MQ-9 Reaper の GBU-38 500-lb JDAM 投下試験が完了した。 試験では合わせて9発が投下された。 現在は GBU-12 500-lb Paveway Ⅱ と AGM-114 Hellfire の発射試験が行われている。
 米空軍は Reaper への JDAM 搭載を6月までに認証する計画である。
2009.04.20 Aviatuion Week & ST Timing is everything <0905-042006>
 GA社が、Predator C Avenger を公表した。 Predator C はステルス性を重視した機体で、搭載能力は3,000-lbと Predator B と変わらないものの、GBU-38 500-lb JDAM の搭載が可能な 10ft長の機内弾庫を持ってい る。 ステルス性を要求しなければ従来通り翼及び胴体下に武器を搭載することもできる。 滞空能力は20時間(註:Predator B では24時間)であるが機内弾庫に燃料を 搭載すれば更に2時間延長できる。
 翼端長66ft(註:Predator B と同じ)の主翼は17゚の後退翼で高速化され速力は400kt以上(註:Predator B では220kt )である。 外部翼は艦載の場合には折りたたむことができる。 全長は41-ft(註:Predator B は36ft)ある。
2009.04.15 Jane's Defence Weekly Prefator C flies for the first time <0906-041506>
 MQ-1 Predator 及び MQ-9 Reaper の後継となるジェットエンジン の Predator C が、4月上旬に初飛行した。 GA-ASI社によると Predator C は、速度、上昇限度、ステルス性で Predator や Reaper を 凌ぐ。
 米空軍は Predator 後継の検討を行っているが、計画開始時期は明らかになっていない。
2008.11.10 Aviation Week & ST Reaper rapture <0812-111007>
 米空軍はFY10から MQ-1B Predator の調達をやめ、全て MQ-9 Reaper の調達に切り替える。 Reaper の滞空能力は14時間と、Predator の24時 間に及ばないが、A-10 並の機体Hellfire 4発及び500-lb LGB 2発 を搭載できる。
2008.10 International Defence Review Reaper controllers eye improved radar <0811-100035>
 GA者と BAE Systems社が、MQ-9 Reaper に搭載している Lynx SAR に新型情報処理装置 CLAMP を取り付け 、情報処理の高速化を図ろうとしている。
 従来は地上の操作員がレーダの各種走査を切り替えて100n㎡の広域を監視していたが、CLAMP はこれを自動で行う。
2008.10 Jane's Missiles & Rockets Reaper takes out vehicle-borne IED <0811-100005>
 MQ-9 Reaper がイラクで、GBU-12 500-lb LGB を用いて、車両に搭載された IED を破壊した。 MQ-9 は 7月18日から MQ-1 Predator に代わりイラクに展開している。
2008.09.10 Jane's Defence Weekly Italy announces procurement of Predator B UAVs <0811-091005>
 イタリア空軍が4機の MQ-9 Reaper を購入する。 同空軍は2001年に5機の RQ-1 Predator を購入したが、そのうち の2機は墜落及び大破で失っている。 Reaper は Predator の補充として調達される。
2008.09.08 Aviation Week & ST RAF reaps Reapers <0810-090805>
 英国は2009年に3機の Reaper を調達する。 英空軍は Reaper をアフガンに投入しており、更に2機をアフガン用に 調達する承認を得ている。
 また1月には、着陸時にエンジントラブルで墜落した1機の補充用として1機の Predator を取得する。
2008.08.18 Aviation Week & ST UAV deliberations <0810-081313>
 イタリア空軍は数年前に Predator A を購入しているが、更に Predator B 4機FMS で購入する計画で、来年か ら受領したいとしている。 地上装置は3基購入し、そのうち1基は海軍が艦載用に使用する。
 これに対して陸軍は Selex Galileo社製 Falco TUAV の購入を検討している。
2008.08 International Defence Review On call: Honing weapon effects for the close air support role <0809-080011>
= CAS 用武器に関する5頁にわたる特集記事 =

 図は Paveway Ⅱ を2発、Hellfire を4発搭載した MQ-9 Reaper
2008.07.28 Aviation Week & ST Hawking to Spain <0809-072803>
= 米国の HALE/MALE UAV の現状に関する記事 =
Global Hawk
 MTCR 条約への抵触を理由に1年以上保留されていたスペインへの輸出について、米国務省が承認 を与えた。 スペインは Block 30 5機を購入し SIGINT 装置を搭載して洋上/陸上の哨戒に当たる。
 Global Hawk は、Block 20 が Raytheon社製の EISSBlock 30ASIPBlock 40 が4ft×1.5ftの MP-RTIP レーダを搭載する。 米空軍は MP-RTIP を12基調達する計画である。 Block 40 への MP-RTIP の搭載は来春、飛行試験は夏以降に行われる。
 Block 20 及び 30 の IOT&E は2009年に開始され秋一杯まで行われる。
UCAS-D
 2機試作される UCAS-D の一番機は、現在外板の取り付け段階で、2009年11月に初飛行する。 米海軍は UCAS を2025年までに装備する計画で、F/A-XX の候補にもなっている。
BAMS
 BAMS は一旦 Global Hawk に決まったが、異議申し立てにより GAO が審査を行っている。 審査の結論は8月 中旬に出る見込みである。
Predator/Reaper/Sky Warrior
 Lynx Ⅱ SAR と Raytheon社製の DAS-2 EO/IR ボールを装備した MQ-1C Sky Warrior Block 1 は今年はじめに初飛 行し、来年はじめに Limited User Test が予定されている。
2008.06.11 Jane's Defence Weekly UK Reaper UAVs cleared for combat missions <0808-061104>
 英空軍の MQ-9 Reaper が5月23日にアフガンで、初めての実弾による攻撃を行った。 英空軍 の Reaper は GBU-12 LGB 及び AGM-114 Hellfire を搭載して SCAR 任務に就いていた。
 英空軍の Reaper は、今年初めに事故で1機を失ったが、追加の1機が来月配備される。
2008.06.04 Jane's Defence Weekly General Atomics starts Predator C UAV development <0807-060412>
 GA社が MQ-1B Predator 及び MQ-9 Predator B の後継となる Predator C の開発を開始している。 詳細はまだ決まっていないが、現在の機種 に比べて高々度高速かつステルスなものになるという。
【関連記事:0512-053007 (AW&ST 2005.03.30)】
【註】

 GA社はかつて、上昇限度60,000ftで、ターボファンエンジンで推進する Pretator B-002 計画を持っていた。

2008.05.21 Jane's Defence Weekly US resumes Predator strikes in Pakistan's tribal areas <0807-052102>
 パキスタンのトライバルエリアの北の端にある Bajaur で、5月14日に米軍の Predator が民家を3ヶ月ぶりに攻撃し た。 この攻撃でアラブ人のアルカイダ5人以上を含む18名が死亡した。
2008.05.07 Jane's Defence Weekly US Army, USAF discuss adoption of common UAV <0806-050705>
 米陸軍と空軍が、Sky Warrior 及び Predator の二つの計画を統合する協議を進めている。  陸軍は Sky Warrior を MQ-1C と呼び、空軍には MQ-1C Predator として採用し、共通の機体、エンジン、搭載装備とするよう求めている。
 しかしながら陸軍は RQ-7B Shadow 200 などと共同で運用することを考えているのに対し、空軍は MQ-9 Reapor との共同運用を考えるなど、要求が一致していない
2008.04.23 Jane's Defence Weekly RAF's Reapers may be armed 'within weeks' <0806-042303>
 英空軍の MQ-9 Reaper が、近く AGM-114P Hellfire 及び GBU-12 500-lb Paveway を装備す る。 AGM-114P Hellfire は UAV 用に特化した Hellfire で、英国は現在保有していない。
【 AHM-114P 関連記事:0516-080019 (JMR 2005.08)】
2008.01 International Defnce Review First UK RAF Reaper flies in Afghanistan <0803-010006>
 英空軍の MQ-9 Reaper は、2007年10月上旬にアフガンへ運び込まれ、10月31日に公式に運用開始 になった。
 Reaper には Raytheon社製 AN/DAS-1 MTS-B (Multi-spectral Targeting System-B) と GAASI社製 AN/APY-8 Lynx SAR が搭載されており、Lynx の解像度は30kmで10cmである。
2008.01 Jane's Missiles & Rockets USAF employs Predator UAVs on counter-rocket/mortar missions <0802-010018>
 米空軍がイラクで暫定的な処置として、MQ-1 Predator を用いて航空基地周辺からのロケット弾や迫撃砲による攻撃に対する 警戒を実施している。
 Predator の飛行制御は衛星を経由して米本土で実施しているが、帰投した Predator を残余燃料で基地周辺の警戒に当たらせている。 この 制御は現地の JTAC (Joint Tactical Air Controller) によって行われている。
2007.12.12 Jane's Defence Weekly Forward flight <0802-121206>
= MALE UAV の活躍に関する5頁にわたる特集記事 =
・MALE UAV の実戦参加における最大のブレークスルーは有人機との連携である。
【関連記事:0801-120001 (IDR 2007.12)】
・飛行中の Predator は衛星を介して米国内で制御され、現地は発進と回収のみを担当している。
【関連記事:0724-110703 (JDW 2007.11.07)】
Block 0 Sky Warrior は翼端長が17mと Warrior-A より長く、上昇限度と滞空能力もそれぞれ29,000ft、40時間以上と、25,000ft、36時間の Warrior-A より優れる。
【関連記事:0714-062003 (JDW 2007.06.20)】
・Reaperは翼下6ヶ所のほかに機内に2ヶ所、合わせて8ヶ所のハードポイントを持つ。
2007.11.21 Jane's Defence Weekly UK RAF reaps the benefit of MQ-9 deployment <0724-112101>
 英空軍が購入した3機の MQ-9 Reaper の最初の1機が、 10月初めにアフガンへ送られて作戦任務に就いた。 英空軍は10月31日を公式な運用開始日 とした。
 英空軍の Reaper は Raytheon社製の AN/DAS-1 MTS-B (Multispectral Targeting System) 及び GAASI社製 の AN/APY-8 Linx Ⅰ SAR を搭載している。
2007.11.19 Aviation Week & ST RAF to fly armed Reaoers <0724-111903>
 英空軍の初の UAV 部隊である第39飛行隊が来月、アフガニスタンで運用中の Reaper の 武装化を開始する。 英国は3機の Reaper を発注し、10月22日にアフガニスタンでの最初の任務飛行を行った。 以降11ソー ティ、50時間の偵察飛行を実施している。 また米国内射場でこれまでに30発の GBU-12 投下訓練を行ってお り、Paveway Ⅱ と Hellfire の搭載も可能性がある。
 空軍はこの他に BAE社製 Herti UAV を運用中で部隊増強のため更に10機を発注している。
2007.11.15 Inside the Pentagon USAF may swap Fighters for UAVs <0724-111501>
 米空軍は11月9日にアフガニスタンで MPQ-9 Reaper が500-lb Paveway による攻撃を初めて実施した。 中央空軍司令官はこの爆撃が有効であったことを強調し、今後空軍が 有人機に代えて UAV を運用する方向にあることを示唆した。
 Reaper は アフガニスタンに展開して1ヶ月以上になり、飛行時間は20時間を超えた。 速度は Predator の三倍で、武装も Predator の Hellfire 2発から6発の爆弾、ミサイルの搭載可能に増えている。
2007.11.07 Jane's Defence Weekly USAF's MQ-9 Reaper perform first precision strike <0724-110703>
 10月27日にアフガニスタンのカンダハル近郊で、MQ-9 Reaper 初めて 対地攻撃を行った。 攻撃には AGM-114 Hellfire が使用された。
 米空軍は現在アフガンで、平均1日1出撃の割で Reaper を運用しているが、アフガンの Reaper と Predator は全て、 ネバダ州の Creech AFB から遠隔操作されている。
2007.11.01 Inside the Pentagon USAF wants $1.8B for IRAQ <0723-110103>
 米空軍はFY-08補正予算にイラク戦費として要求する$1.8Bのうち$340Mを、Predator 及び Reaper 合わせて32機 の調達に充てる。 内訳は24機の Predator に$191.6M、8機の Reaper に$149.1Mとなっている。
2007.10.22 Aviation Week & ST Predator fallout <0722-102212>
 米国家輸送安全委員会 (NTSB: National Transportation Safety Board) は、昨年4月にアリゾナで墜落した CBP (Customs and Border Protection) 保有の Predator B の事故原因調査結果を公表した。 原因は操縦士 の練度不足にあり、FAA と CBP に対し、操縦要員の訓練強化と緊急事態発生時の対応手順を明確にすることを求めた。
 調査結果に基づき委員会は22項目の安全に関する指摘事項をあげ、来年4月、2~3日の予定で UAV の安全に関するフォーラムを行う としている。
  CBP は国境監視のため年末までに4機の Predator を購入する計画で、2009年までに更に4機を追加購入する。
2007.10.17 Jane's Defence Weekly Reaper provides vital support for USAF Afghanistan missions <0721-101704>
 米空軍が10月11日に発表したところによると、9月25日からアフガンに展開している9機MQ-9 Reaper は、CAS から偵察までの12の任務に、平均1日1出撃 している。 CAS 任務においては爆弾の投下はまだ行っていないが、トップカバーを行っている。
 MQ-9 Reaper は MQ-1 Predator 4倍の重量で、 9倍の航続距離2倍の高度限界を持ち、8発の武器を搭載できる。 搭載す るのは AGM-114 Hellfire のほか GBU-12 LGB、GBU-38 JDAM で あるが、SIGINT 機材の搭載も予定されている。 SIGINT 器材としては ASIP (Airborne Signal Intelligence Payload) を小型化したものが、Predator 用及び RQ-4 Global Hawk 用とともに考えられている。
2007.10.15 Defense News UK Predator Bs arrive <0722-101505>
 英国防省が購入した MQ-9 Reaper 3機うちの1機がアフガニスタンに到着 し、まもなく偵察監視任務を開始する。
 空軍は Reaper 12機の購入を希望しているが、国防省は Watchkeeper 計画として Hermess 450 を総額$1.6Bで装備する決定を行って おり、実現は難しい。
2007.08.16 Inside the Pentagon Predator crashes eyed <0719-081601>
 Predator の2010年での総飛行時間は1997年の二倍以上になると見積もられ、墜落等の Class-A 事故は飛躍的に増加すると予測され ているが、AFRL によるシミュレータ等を活用した操作及び整備訓練計画の成果で、事故率は1999年の10万時間 に40件が、2006年には6件に減少、これは F-16 の事故率とほぼ同様である。
2007.08.15 Jane's Defence Weekly US Air Force could have ASIP on UAVs by 2010 <0718-081506>
 米空軍はイラクとアフガンで活動中の MQ-1 Predator 及び、2007年3/四半期に投入予定の MQ-9 Peaper 一部に、高度な SIGINT 装置である ASIP (Airborne Signals Intelligence Payload) を2010年までに搭載する。
 ASIP は2012年に RQ-4 Global Hawk に搭載する計画の SIGINT 装置で、現在 U-2 による試験の最中である 。 ASIP は6~7個のユニットで構成されているが、UAV 搭載用は小型化が図られ、Predator 搭載の 1C 型は1個、Reaper 搭載の 2C 型 は2個のユニット構成になる。
2007.06.25 Aviation Week & ST Unmanned and unrestrained <0714-062508>
= 欧米における UAV 市場の現況 =
Global Hawk
 米空軍は2010年から退役する U-2 後継に Global Hawk を採用する計画で、ASIP (Advanced Signal Intelligence Payload) の搭載を行う。
 シンガポールはFY-08予算で2機の購入を計上しており、スペインと韓国も購入の意向を示している。
Predator
 統合参謀本部は空軍に Predator への ASIP 搭載を求めており、空軍も ASIP 搭載の飛行隊をイラク、アフ ガンに派遣する計画である。 また、ドイツは2010年から Predator B を装備する計画である。
Barracuda UCAV
 ドイツ政府は試作初号機が墜落した後、計画を中断しており、EADS社は研究の再開を求めているが結論はで ていない。
Neuron
 Dassault、Alenia、Thales、Saab の各社が共同で研究中の UCAV 実験機であるが、EADS社はこの4社が連携して MALE UAV 市場に参入 するのを恐れている。
Sky-X
 Alenia社が研究中の実験機で先週初飛行を行った。 取得した試験データは Neuron 研究に反映する。
Hermes
 Hermes 450 を用いた英国の Watchkeeper は WK450 と命名された。 また、仏陸軍は Hermes 900 の導入を 検討中である。
Euro MALE
 EADS社の Euro MALE UAV 計画は予算高騰から中止となったが、仏、伊、瑞、蘭はなお MALE UAV 装備の方針 を維持している。
2007.05.21 Aviation Week & ST Drone dilemma <0711-052106>
 ドイツ政府は Euro Hawk に続いて Predator B を導入する方針であるが、議会から いくつかの問題点を指摘され、政治的論争に発展することが予想される。 政府は Predator B を偵察監視用 として運用する計画だが、議会は軍が米国に追随して武装型にすることに反対するとみられる。 また Euro Hawk についても搭載機器センサの性能よりも機体を重視していると採用を疑問視する意見がでている。
 一方、EADS社は Euro Hawk を凌ぐ次世代 UAV として Advanced UAV を提案しており、フランスと スペインが関心を示している。 ターボファン双発の Advanced UAV には、大小の主翼を持つ二機種があり、 、大型翼を持つ機体が SAR を装備する長距離滞空型で、短い翼を持つ機体がが高速戦術偵察 型となる。
2007.05.09 Jane's Defence Weekly UK looks to arm expanded Rapear force <0711-050901>
 英空軍参謀総長が、2機計画されていた MQ-9 Reaper 調達機数を3機 に増やしたいとしている。 MQ-9 Reaper は今年末にもアフガンへ投入される。
 搭載武器についても、当初は手っ取り早い手段として AGM-114 Hellfire を搭載する。
2007.05 International Defence Review UK RAF expects first Predator B deliveries <0711-050003>

JDW 2007.04.04 とほぼ同文の記事)
2007.04.05 Inside the Pentagon MQ-9 Reaper UAV pilot training underway <0710-040502>
 米空軍の MQ-9 Reaper 初号機がネバダ州の Creech AFB に到着し た。 運用開始は秋を予定しており、1月から要員の教育を実施中であり操縦訓練がまもなく開始される。
 Reaper は MQ-1 Predator より大型の Hunter-killer UAV で、500-lb爆弾と Hellfire を搭載して不意出現目標の攻撃が可能である。
2007.04.04 Jane's Defence Weekly UK RAF poised for first delivery of Predator Bs <0710-040407>
 英空軍が装備する2機の MQ-9 Reaper (Predator B) の最初の1機 が4月中に英空軍に引き渡される。 MQ-9 Reaper は2007年1/四半期にもイラクに投入されると見られる。
 MQ-9 Reaper は米空軍が実用型機を受領した僅か1ヶ月後に英空軍に引き渡された。 英空軍は数週間前にアフガンとイラク用に、 Hermes 450 を選定したばかりである。 英空軍は2004年始めに Predator A の飛行隊をネバダ州の Greech AFB に配置し訓練を続けている。
2007.04.02 Defense News Persistent awareness(GA社の広告) <0710-040204>
 Predator UAV は搭載する EO/IR センサとSAR により正確に標的を探知、識別、追随し、即時に攻撃することが可能である。
 Predator B/MQ-9 Reaper は多目的無人機として兵器搭載が可能であり、複数モード海上 レーダを装備する海上偵察機仕様も開発されている。
2007.03.28 Jane's Defence Weekly Mariner proves worth in Australian coastal trials <0709-032809>
 オーストラリアは北西海岸で、GA社製 Mariner UAV の実機と仮想の Glabal Hawk による沿岸監視試験を実 施した。
 この試験で Mariner は22時間以上の滞空能力を実証し、搭載したセンサの画像を艦船に伝送した。
2007.03.21 Jane's Defence Weekly USAF adds SIGINT to Predator/Reaper mission <0708-032111>
 米空軍は MQ-1L Predator 及び MQ-9B Reaper SIGINT 任務を付加するため、Northrop Grumman社製の ASIP (Airborne Singals Intelligence Payload) を搭載する契約を GA社と行う。 MQ-1L は武装偵察機としてイランやアフガンで活躍しており、MQ-9B も同 様な用途で2007年後半に投入される。
 ASIP は U-2S や RQ-4B に搭載されるシステムで、ASIP を搭載した U-2S は2006年に初飛行している。
2007.03.12 Aviation Week & ST Caught on tape <0707-031210>
 米空軍の Predator によるイラク反政府勢力の動向監視は、米本土の Nelis AFB 地上局 で長い時は12時間以上継続して行われ、Hellfire による攻撃効果をあげている。 このため、昨年来イラクの反政府勢力は偵 察監視と攻撃を避けるため、頻繁な車両移動を繰り返しており、打ち合わせは数分以内で行うのが、Predator で確認されている。
 Nelis AFB 地上局の操作員は同時に4機の Predator を制御し、分析官が目標の重要度を判定し攻撃の可否 を決定する。
2006.12 National Defense Piloting drones <0703-120030>
 2006年の米空軍 Predator UAV 訓練課程の学生は、昨年に比し10倍の120クルーに増加している。 ネバダ州 Creech AFB に所在する Predator 教育施設では民間委託の教官により今年から8課程の教育訓練が行われている。 1個クルーは操縦員とセンサ操作員から構成 され、11回の実飛行訓練を含む22時間の操作訓練をシミュレーターを使用して行う。
 要員は曹長もしくは准尉で、主として情報分野の現役と ANG から派遣され、これまでに約150クルーを養成している。
2006.12 International Defence Review USAF Predators come of age in Iraq and Afghanistan as Reaper waits in the wings <0624-120010>
= Predator の活躍に関する6頁にわたる特集記事 =
MQ-1 Predator
MQ-9A Reaper
 海軍型は Mariner
MQ-12A Sky Warrior
 陸軍の ER/MP UAV で、ノーズスペースが Predator より大きくなっている。
  ① APY-8 Lynx radar
  ② AAS-52 MTS-A EO sensor
  ③ Satellite dish
  ④ Sincgars
  ⑤ EPLRS
  ⑥ ARC-210 radio
  ⑦ APX-119 IFF
  ⑧ Engine
  ⑨ Hellfire
  ⑩ Hellfire electronics
2006.10.09 Defense News Raven UAVs on loan to British Army in Iraq <0624-100901>
 アフガニスタン南部に展開する英陸軍は、米陸軍から Raven 5個システム (15機+地上装置) と操作要員を 借り受け、部隊防護に必要な偵察監視を行っている。
 英米空軍は既に Predator の共同運用を行っており、先週米政府は議会に対し、 英国に2機の Predator B を売却する承認を求めている。
2006.08.16 Jane's Defence Weekly Mariner demonstrator takes shape <0617-081605>
 Lockheed Martin社と GAAS社が、米海軍の BAMS (Broad Area Maritime Surveillance) 計画に提案する Mariner の最終設計が固まった。 Mariner は Predator B を改良するもので、センサパッケージ、エンジン 、主翼などが改修される。
 BAMS のドラフト RfP は9月に発簡されることになっており、最終 RfP は2007年10月契約のためには1月には 発簡されなければならない。 米海軍は BAMS に、2,000nmの範囲を30日間哨戒できる能力を求めている。
2006.08.09 Jane's Defence Weekly National Guard Predators are ready for action <0617-080908>
 米国の Arizona, California, North Dakota, Texas など各州の州兵空軍MQ-1 Predator の訓練を終え、米国南部国境やイラクでの任務に就ける状態にある。 Predator の運用は 今後州兵空軍の主要任務に位置付けられようとしている。 国防総省内には MQ-9 Predator B を装備すべきと の意見もあるが、州兵局長官は価格の面で Predator A が適しているとしている。
 一方陸軍の Minnesota 州兵は RQ-7A Shadow を装備してイラクに展開している。
2006.05.08 Inside the Army Army,Air Force fail to reach joint UAV agreement by may deadline <0611-050806>
 米陸空軍は DoD の指示により、2月に Warrior 計画と Predator 計画を統合することで MoU を締結し90日間の協議に入ったが、期限 となる5月1日現在、結論はでていない。
 陸軍は ER/MP に Predator A の派生型である Warrior を選定し、空軍にもこれを装備することを求めてい るが、空軍は Predator A を引き続き運用する意向が強い。
 また、陸軍が戦域で UAV を統制するのに対し、空軍はネバダ州の Nellis AFB で UAV 全ての統制を行っており、運 用構想も大きく異なっている。
2006.05.01 Aviation Week & ST Predator down <0610-050107>
 Predator B 1機が先週の早朝に、アリゾナ州のメキシコ国境沿い砂漠に墜落し大破 した。
 Predator B は FAA の認可を得て、昨年9月以降メキシコ及びカナダ国境で不正入国と薬物監視を行っており、これまでに8,200-lbのマ リファナを押収、1,793名の不正入国者を摘発している。
 Predator B を運用している CBP (Customs and Boarder Protection) は早急に代替え機を準備するため、GAAS社と商議を開始した。
2006.05.01 Aviation Week & ST The British Defence Minisrry is seeking a way to aquire a long-endurqnce UAV <0610-050103>
 英国防省は、アフガニスタンで運用する長時間滞空偵察監視用として2機の Predator B を導入する計画であるが、価格について General Atmics社との差が二倍以上あり、取得要領について協議を進めている。
 同社の提案価格は$36Mとされ、訓練資材、維持整備及び必要経費全てを含むとしているが、英側は2機の UAV のみを購入する意向であ る。
 英陸軍は短距離偵察用に Desert Hawk を、中距離用には Phenix を運用中である。
2006.05 National Defense 'Dysfunctional' interragency coodination hampers domestic deployment of drones <0614-050005>
 米国内空域での UAV の飛行認可について責任を有する連邦航空管理局 (FAA) と、DoD 及び国土安全省 (DHS) に意見の食い違いを生 じている。 FAA はすべての UAV に衝突回避システムの搭載を求め、それまでは飛行を大幅に規制する方針で ある。 一方、DoD と DHS は任務優先とする、規制を最小限にした飛行許可を求めている。
 現在、沿岸警備隊は港湾と沿岸哨戒に Eagle Eye を2007年から運用開始する計画で、不法入国を取り締まる CBP (Customs and Border Protection) は、昨年9月から Predator B 1機をメキシコ国境で運用中であり、更 に1機をカナダ国境に展開する計画である。
2006.04.19 Jane's Defence Weekly Predator-Warrior talks falter <0610-041603>
 Predator A、B、Warrior の3機種を部分的に統合する陸軍と空軍の協議は、3ヶ月経っても両者が 歩み寄っていない
 陸軍は空軍が RQ-1 Predator A の調達を止め、代わりに Warrior を調達することを希望しているが、空軍は MQ-1 Predator A の生産 を停止しない方針である。
 空軍は陸軍の ER/MP UAV に MQ-9 Predator B を採用するよう希望しているが、陸軍は Predator B は ISR 用には向かないとしている。
2006.04.17 Defense News US Army-Air Force UAV partnership strained <0611-041701>
 米陸空軍は2月、Predator の後継となる UAV を共同開発することで MoU を締結し たが、空軍は共同開発を中止しないものの、今後とも Predator A の運用は継続する意向を示し、陸軍との連携に亀裂を生じている。
 陸軍は旅団規模以上の部隊に装備する次期戦術 UAV として、Predator A の派生型である Warrior の採用を計画しており、2008年の 運用試験、2009年の FRP を予定している。
2006.03.22 Jane's Defence Weekly USN orders first armed Predator <0607-032203>
 米海軍が2005年12月に複数の MQ-9A Predator B を調達していた。 調達した MQ-9A は BAMS (Broad Area Maritime Surveillance) 用に提案されている海軍仕様ではない。 米空軍は60機の MQ-9A Predator B を装備する計 画である。
 既に数ヶ月遅れているジェット推進 Predator C の初飛行は更に遅れて来年になる模様である。 米空軍は MQ-9B の運用解析をFY-06の3/四半期に予定している。
2006.02.09 Inside the Pentagon USAF requests $105.9 billion,boosting funds for recapitalization,UAVs <0606-020903>
 米空軍のFY-07要求額は$105.9Bで、航空機の近代化と UAV の開発装備に重点が注がれている。
 FY-07における空軍の近代化予算は$1.3Bと過去15年間で最も多く、F-22A と C-17 輸送機の調達が含まれる。
 F-22A は2年間の製造期間延長により4機が追加調達され、183機を装備する予定と なっている。
   また、今後数年以内に U-2 機の退役に伴う Global Hawk の調達を年間6~7機とするほか、 Predator の保有数を154機とする計画である。
2006.01.11 Jane's Defence Weekly Predators ditch TESAR, move into strike role <0603-011102>
 米空軍は Predator A に搭載していた ZPQ-1 TESAR (Tactical Endurance SAR) を撤去し代わりに Hellfire を搭載する決定をした。 この結果重 量が9kg増大し滞空能力が1時間減少する。 Predator A に Stinger を搭載する計画も中止した。 また保有す る全ての Predator A を MQ-1L 仕様に変更した。
 Predator A の基本任務には引き続き ISR が含まれるが、CAS 任務やその他の武力行使任務が増大している。
 MQ-9B Predator B には公式に攻撃任務が付与され、空軍は 'hunter killer' として位置付けている。 Predator B には GBU-12 Paveway GB、GBU-38 JDAM、Hellfire な どが装備されるほか、APY-8 Lynx レーダが搭載される。 Lynx の軽量型は Predator A の派生型である Warrior にも搭載される。
2005.12 International Defense Review USAF deploys Predator B long-endurance UAV protoytypes for initial operational use <0601-120003>
 MQ-9 Predator B の試作機である YQM-9A 2機が、イラクかアフガンで実 戦に参加している。
 Predator B は各パイロンに680kgの兵装ができるため、225kgの GBU-12 Paveway Ⅱ又は GBU-38 JDAM、AGM-114 Hellfire を搭載する。
 搭載される APY-8 Lynx レーダは brick-map モードで75kmを精度2m、SAR モードでは35kmを捜索でき、量産機では GMTI モードも付加 される。
 量産機の配備開始は2007年で、装備部隊は偵察飛行隊ではなく、攻撃飛行隊になる。  1個システムは4機で構成され9個システムが整備される。 このため予備を含めた60機程度が調達される。
2005.09.26 Aviation Week & ST Overdrive <0520-092605>
= 米空軍の UAV 操縦要員の教育訓練に関する記事 =
 米空軍は UAV/UCAV 飛行隊の新編に伴い、数年以内に年間200名の要員を養成する計画を開始する。
 UAV 1機を運用するには12名の要員を必要とし、飛行隊が3機を同時運用するには40~50名を要する。Predator 飛行隊 の操縦要員は現在、3個飛行隊で150名程度であるが、これを15個隊に増強することから5年以内に1,000名に増員 する。
2005.09.26 Aviation Week & ST The war at home <0520-092604>
 米空軍は現在の3個の Predator 飛行隊を数年以内に15個隊に増強する。
 部隊運用は現在のイラクやアフガン等作戦地域への直接配備から、現地には離発着要員と整備員を配置し、操縦及びセンサ操作と情報 分析は米国内 Nellis AFB で行う分割運用となる。
 現在運用中の MQ-1 Predator A は既存の飛行隊のみとし、新たな部隊にはすべて MQ-9 Predator B を装備す る。 Predator B 初号機は2007年に納入され、2008年~2009年から部隊運用を開始する計画である。
 新編飛行隊は空軍州兵と予備役から構成を予定、将来的には JUCAS の装備も検討している。
2005.09 International Defense Review Lynx SAR for Predators <0518-090034>
 GA社が R/MQ-1 Predator 搭載用に9基の Lynx SAR を$13.8Mで受注した。
2005.08 Jane's Missiles & Rockets AGM-114P Hellfire nears combat use <0516-080019>
 2001年に開発が開始された、AGM-114K Hellfire を MQ-1A Pradator 搭載用に改良した AGM-114P が運用可能 状態になろうとしている。
 AGM-114P は運用可能高度が25,000ftと、従来より10,000ft以上改善され、視野角も従来の 8゚から90゚になり、更に140゚まで拡張できる可能性をもっている。
2005.08 Jane's Missiles & Rockets Armed MQ-1 Predator UAV destroys enemy mortar site <0516-080016>
 6月18日にイラクの Al Qaim 近郊の戦闘で MQ-1 Predator が、敵の砲火に晒されていた米海兵隊を掩護すべく、Hellfire で敵の 迫撃砲を攻撃し破壊した。
2005.06.27 Aviation Week & ST Civilians try drones <0514-062708>
 海洋及び大気環境探査を管轄する NOAA (National Oceanorgraphic and Atmospheric Administration) は Altair UAV による調査観測を行ったが、衛星リンクの不調により計画は約5ヶ月延期されることとなった。
 Altair は Predator B の改修型で、高々度能力を高めるため翼端長を86ftに延伸し ている。 NOAA の観測器材252-lbを搭載した場合、高度45,000ftで25時間の滞空が可能である。
 Altair に搭載した機器は Ku 帯衛星アンテナ、OC/PMVS (Ocean Color/Passive Microwave Vertical Sounder) センサ、GC/OZ (Gas Chromatograph and Ozone Photometer)、ディジタルカメラで、4月から5月に3回実施した観測はいずれも衛星データリンクの不良 により失敗した。
2005.06.20 Aviation Week & ST Predator at large <0513-062007>
 英国防省は空軍用に 2006年中頃に Predator B を導入すること決め、予算検討を開始した。 機数及び予算 規模は未定であるが、先ず3機程度を取得する模様である。
 Predator B は空軍が保有する Canberra PR9 偵察機の後継となり、Hellfire や GPS 誘導爆弾のほか、 Tornado に装備している Raptor E/O 偵察ポッドを搭載する計画で、既に米国に要員を派遣し、Predator A による Hellfire の実射を含 む各種訓練を行っている。
2005.05.30 Aviation Week & ST Next up: Predator C <0512-053008>
 General Atomics社は、Global Hawk に対抗するジェット推進型 Predator C の自社試作を検討している。
 Predator は、大型で兵器搭載量の多い Predator B が少数ではあるが運用中である。 Predator B はターボプロップエンジンを搭載し 14機が発注されている。
 Predator C は当初2005年には試験飛行を行う予定であったが、Predator B 製造を優先したため自社試作が遅れ、 2006年末の初飛行をねらっている。
2005.05.30 Aviation Week & ST Build it and they will come <0512-053007>
=Predator UAV を製造する GA社の紹介記事=
 GA社は UAV 受注戦略として一貫した先行投資と自社研究を行い、極めて大きな成果をあげている。
 Predator の武装化は独自研究を軍が追認したもので、アフガンやイラクで成果を収め、これまでに 123機を空軍に納入している。
 大型で兵器搭載量の多い Predator B も自社試作によるもので、空軍が発注した14機は既に6機が納入され、そ のうち1機が中東で運用中である。 空軍は更に6機を追加調達を決めている。
 同社はジェットエンジン搭載の Predator C の自社開発を$20Mを投じて進めており、大型機種の分野への事業 拡大をめざすと共に陸海軍、国土保全省への売り込みを強化している。
【註:】
 Predator C の名称は今まで、GA社が空母搭載用に脚を短く頑丈にして提案していた Predator に用いられていた。
(JDW 2004.06.30)
 ターボファンエンジンの Predator は、GA社が自社開発して提案していた Predator B シリーズ( B-001: MQ-9A の原型、B-002: ターボファン型、B-003: NASA の Altair )の中にあった。
2005.04.13 Jane's Defence Weekly Predator development continues <0509-041305>
 米空軍は3月30日に GA社に対し、MQ-9A Predator 開発継続を $68Mで発注した。
 米空軍は既に22機の MQ-9A を発注しており、その内の4機は2006年3月までに実戦配備 したいとしている。
2005.03.30 Jane's Defence Weekly Air Forth bolsters Predator fleet <0508-033003>
 米空軍には現在3個飛行中隊の Predator 部隊があるが、2010年代にこれを15個中隊に拡充 する計画であることが3月18日に明らかになった。 各飛行中隊は MQ-1A 及び MQ-9A を合わせて12機ずつ装備 する。
 Predator は現役空軍だけでなく、州空軍 (ANG)、予備役空軍、及び空軍特殊部隊に装備される。 ANG の Predator 部隊は2007年に 最初の2個中隊がアリゾナ及びテキサスに、次いで3番目の中隊がニューヨーク州に編成される。
 Predator は当初、偵察任務の RQ-1A と名付けられたが、AGM-11L Hellfire を装備するようになってからは MQ-1A と呼称されるようになった。
2005.02.28 Aviation Week & ST Hide and seek <0506-022804>
 米軍は、イラン上空を偵察飛行する UAV は CIA のもので、空軍の Global Hawk は使用していないことを明 らかにした。
 CIA は I-Gnat や Predator をウズベキスタンやイラクから飛ばしてイランの核兵器開発施設の偵察を実施し 、結果を衛星経由で米国に送っている。
 米の2005年度国防緊急予算では、紛争地域での ISR 機能の強化を焦点にしており、イラク、ウズベキスタン 、アフガニスタン、UAE、ジブチの UAV 発信基地の強化を図っている。
2005.01 International Defense Review Predator UAV modifications <0503-010012>
 米空軍が GA社に、
  RQ-1L Block 5 Predator × 6機
  MQ-1L Block 1 Predator × 4機
  MQ-1L Block 5 Predator × 4機
MQ-1L Block 10+ Retrofit Phase 1 Predator に改造する計画を、$14.4M で発注した。
2004.11.24 Jane's Defence Weekly US Air Force orders more Predator <0423-112403>
 米空軍は11月15日に、7機の MQ-1 Predator を$22Mで発注した。 納期は2007年1月となる。
 この結果 RQ-1/MQ-1 Predator の累積発注数は138機となった。
2004.10.27 Jane's Defence Weekly Predator reaches 100,000 flight hours <0421-102706>
 RQ-1/MQ-1 Predator はイラクでの任務飛行中に、累積飛行時間10万時間 を達成した。
2004.10 International Defense Review Raytheon promotes SilentEyes as offboard sensor for other UAVs <0420-100021>
 Raytheon社製 SilentEyes micro UAV を MQ-9 Predator B から投下する試験が、5月と6月 に行われた。
 SilentEyes は全長50cm、翼端長70cm、重量3kgの非推進 UAV で、雲により母機が視認でき ない目標に近接し、識別確認や戦果確認に使用される。
 取得した目標情報は Raytheon社製の MicroLight 双方向 UHF データリンクで MQ-9 に送られ、そこから地上 に伝送される。
 一般的には高度18,000ftで投下された後1,000ft/minで降下し、80~100ktで18分間飛行するが、高度60,000ft で投下すれば167kmを飛行する。
 Spiral 開発も検討され、各種母機や用途に適合できる各種サイズが考えられているほか、弾頭を含む各種ペイロード が検討されている。
2004.08.18 Jane's Defence Weekly Predator B drops Paveway Ⅱ <0415-081804>
  Predator B による、500-lb Paveway Ⅱ GBU-12 LGB の投下試験が4月に行われ成功した。 試験では Predator B の両翼に P-3 Orion 用の BRU-15/A ラックが取り付けられ GBU-12 が搭載された。
 Predator B と GBU-12 の整合性試験は2005年中頃まで続けられ、その後は500-lb GBU-38 JDAM との整合性試 験に移行する。
【註:】
 Predator B の機外搭載能力は、両翼にそれぞれ680kg (1,500-lb)、合わせて1,360kgであるため、500-lb GBU-38 JDAM であれば両翼に 少なくとも2発ずつは搭載可能と思われる。 ハードポイントは、両翼下に2ヶ所ずつ、胴体下に2ヶ所、計6ヶ所を持っている。
2004.08.02 Aviation Week & ST Running hot <0415-080202>
 UAV 市場は今後10~15年に$16~45Bの需要があると見積もられ、売り込み競争は激化するものとみられる。
 Genaral Atomics社はオールジェット推進方式の Predator C の開発を、Northrop Grumman社は Global Hawk の更なる機能向上を計画している。
 今後、中型の長滞空型で対空兵器に対する生存性が高い UAV が国際的にも広く受け容れられると見られ、業界では今後10~15年に Global Hawk級が100~150機、重量8,000-lb~15,000-lbの中型 UAV が500機、PredatorA/B 及び EagleⅡ級が2,000機、それ以下の小型 UAV が数十万機程度発注されると予測している。
2004.08 International Defense Review In the track of the Predator: combat UAV programs are gathering speed <0415-080023>
= UCAV 及び武装 UAV の現状に関する特集記事 =
J-UCAS
 候補機となっている X-45C 及び X-47B は、ともに 2006年に初飛行する。
 X-45C は16,300kgと X-45A の3倍の重さで F-404 エンジン(註:F/A-18 と同じ)を装備。
 X-47B は19,050kgで F-100 エンジン(註:F-16 と同じ)を装備。
Predator B
 36ヶ月の SDD 契約を準備中。 IOTE は2007年2/四半期、full-rate 生産移行は2008年を予定
Predator A
 初期型の RQ-1 は、MTS と Hellfire 用のハードポイントを搭載した MQ-1L への改造が進められている。
RQ-8B Firescout
 2002年に一旦中止された計画は、LCS に搭載されることで復活した。
ER/MP UAV
 今年後半に開発が開始され、2009年運用開始が予定されている。
UCAR
 今年9月に DARPA は Phase Ⅲ 並行する機種を Northrop Grumman社案か Lockheed Martin社案に決め、2006年後半に 初飛行させる。
 SDD 開始は2009年後半に予定されている。
Neuron UCAV
 Neuron は Dassault社の AVE UAV を基礎に Saab社などと共同開発するもので、試作機の初飛行は2009年を予定。
SHARC
 Saab社が進めている技術検証機で2002年に初飛行した。 この計画は2005年に、より小型の FILUR(全長2.5m、重量55kg)と統合され る。
2004.07.14 Jane's Defence Weekly USAF orders more Predators <0414-071408>
 米空軍が7月1日に MQ-1 Predator 7機を$26.4Mで追加発注した。 この結果 RQ-1/MQ-1 の累積調達数は131機 になった。
2004.07.07 Jane's Defence Weekly UAV weapons carriage tests under way <0413-070705>
 米空軍は6月中旬に JMWCS (Joint Multiplatform Weapons Carrige System) の試験を開始した。
 JMWCS は元々、 MQ-1 Predator HARM 用の照準ポッドを 取り付ける目的で開発されているが、他の各種 UAV に対地攻撃用精密誘導武器を搭載するのにも使用できる。
2004.06.30 Jane's Defence Weekly SilentEyes integration begins on Predator <0413-063008>
Predator B/SilentEyes
 GA社が MQ-9 Predator B の両翼下に合わせて2発の SilentEyes miniUAVを搭載し 発射する試験を開始した。 SilentEyes は雲上を飛行する Predator B が SAR などにより発見した目標を目 視が確認するために使われ、確認後に Predator B が GBU-12 500-lb PaveWay GB や 500-lb JDAM などの搭載武器で攻撃する。
SilentEyes
 SilentEyes は Raytheon社が開発した、全長50cm、翼端長70cm、重量8-lbの非推進 miniUAV で、GPS で目標地域に接近し、目標上空を 周回飛行しカラー映像を伝送する。
Predator B-003
 Predator B/SilentEyes 試験に使用されるのは003型の Predator B で、重量はプロト タイプ Predator B の3,402kgに対して4,536kgと重く、滞空時間は6時間長い36時間、搭載量は2倍の3,000-lbとなっている。
 米空軍は60機の Predator B を要求しており、調達数は75~100機になる可能性もある。
Predator B-004
 GA社は既に004型の Predator B を空軍に納めている。
Predator B-009
 第5世代の Predator B となる009型の10~15機の契約が8月頃に予定されている。
Predator C
 GA社は、空母搭載用に脚を短く頑丈にした Predator C を自社開発中である。
2004.06.23 Jane's Defence Weekly US Army's attack drone shapes up <0412-062304>
 米陸軍は今年後半に、将の来攻撃用 UAV となる ER/MP (Extended-Range/Multi-Purpose) UAV の提案要求を 行い、11月初めに2社を選定する予定である。
 ER/MP UAV は両翼のパイロンに90kgの武装をして、300kmを12時間にわたって飛行で きる UAV で、武器として Viper Strike, AGM-114 Hellfire, JCM など が考えられている。
 ER/MP UAV に Northrop Grumman社は RQ-5A Hunter の改良型を、GA社は MQ-9A Predator を提案すると見られる。
 これと並行して陸軍は継続的な Hunter の改善を行っており、既に8.9mの主翼を10.3mの翼に交換する改良を行っている。 またエンジ ンを燃料効率の良い重質油エンジンにする改良も行われている。 新型翼とエンジンを装備した Hunter は18機 発注されており、今年後半から2005年末までに引き渡される。
 Northrop Grumman社は、翼を16.7mにまで延ばし脚を引き込み式にした E-Hunter (Extended-Hunter) の初飛 行を6月末頃に実施する。
2004.06 International Defense Review Contenders prepare bids for the US Navy's BAMS program <0411-060005>
 米海軍の BAMS (Broad Area Maritime Surveillance) システムに、Northrop Grumman、Lockheed Martin/GA グループ、Gulfstream が名乗りを上げている。 BAMS は P-3C やその後継となる MMA と同じ基地で運用される洋上哨戒用の UAV で、 2005年1/四半期に SDD が開始される。
 Lockheed Martin/GA グループが提案しているのは Predator B の胴体に Altair に使われた26m(Predator B では20m)の翼を着けた Mariner という機体で、高度50,000ftを49時間飛行できる。
 胴体背面にはコンフォーマル燃料タンクが取り付けられるほか、Predator B から転用した45kVA発電機を搭載 し、胴体下に360゚監視可能な Raytheon社製の SeaValue SAR が装備される。
2004.05.20 Yahoo 朝鮮日報記事

「在韓米軍、無人偵察機プレ・・・」

<0410-052001>
 韓国国防部関係者が19日に、在韓米軍が兵力削減による戦力の空白を埋めるため、無人偵察機 Predator 年内に配備することを明らかにした。 同関係者は Predator の配備は向こう3年間110億ドル を投資する150項目の在韓米軍戦力増強計画のひとつであるとした。
 在韓米軍は昨年、Shadow 200 を第2師団に配備したが、Predator が配備されるのは今回が初めてで ある。
2004.04.21 Jane's Defence Weekly US may expedite mating of small bomb with drone <0408-042106>
 米空軍は、当初2010年以降に予定していた GBU-39 285-lb SDB MQ-9A Predator B への搭載を5年早めて2005年にしようとしている。
 MQ-9A への SDB 搭載で障害となるのは GBU-61/A smart carriage で、MQ-9A には適合しない。 空軍はこれに替えて TER (Triple Ejector Rack) の使用を考えている。
 いずれにせよ搭載可能弾数は、まだはっきりしていない。
2004.03.29 Inside the Army Army deploys 'Improved GNAT' UAVs to support troops in combat <0410-04032906>
 米陸軍は今週イラクやアフガニスタンに、3機の IGNAT UAV を展開中の4機に加え追加配備する。
 IGNAT は50時間滞空、高度25,000ft、200-lbの搭載能力持つ小型 Predator UAV と言うべき機体で、偵察監視を任務とする。
2004.03.10 Jane's Defence Weekly Air National Guard joins Predator units <0406-031004>
 米空軍が3月3日に、州兵空軍 (ANG: Air National Guard) の要員を RQ/MQ-1 Predator を装 備する2個飛行中隊に編入したと発表した。
 編入されたのはカリフォルニア及びネバダの ANG 要員で、ネバダ州の Indian Springs 基地に駐留する第11及び第15偵察飛行中隊に編 入された。
 この様な ANG 編入は E-8C JSTARS F/A-22 の部隊でも行われ ている。
2004.03.08 Defense News USAF urges Navy to join Global Hawk effort <0408-030803>
 米空軍は、海軍に対し、BAMS (Broad Area Maritime Surveillance) UAV に Global Hawk を採用する様に強 く働きかけている。
 空軍は海軍が Global Hawk を採用することで、1機あたりの価格が$28Mから$18Mまで低減でき、運用と整備に も共通性を図ることが可能としている。
 海軍の BAMS計画は Global Hawk の他に大型の Predator と Gulfstream が候補にあがっているが、未だ選定作業は行われていない。 なお、海軍は先月、Global Hawkの海上試験計画の中止を決めている。
2004.03 International Defense Review 100th Predator <0405-030012>
 General Atomics社が100機目 Predator を製造したと、2月5日に 発表した。
 同社によると Predator は、バルカン、アフガン、イラクで実戦使用され、累積飛行時間の60%が実戦での飛 行である。
 Predator は米空軍のほか、米海軍、伊空軍が装備している。
2004.02.25 Jane's Defence Weekly USA purshes armed UAV plans <0405-022504>
 米空軍は武装 UAV の搭載武器を強化する計画を進めている。
 MQ-9A Predator B には GBU-38 500-lb JDAM を搭載する 計画に変更はないが、更に GBU-12 500-lb Paveway Ⅱ も搭載する。 ただ Predator からの GBU-105 SFW と組み合わせた WCMD は、搭載機が遅すぎて信管が正常に 作動しない問題をかかえている。
 MQ-1 Predator A は GA社によると2月5日現在で RQ-1/MQ-1 合わせて100機製造しているが、 AGM-114 Hellfire に代えて JCM (Joint Common Missile) が搭載される模様である。
(JCM 関連記事IN 2003.12.01)
 一方海軍は RQ-8 FireScout に、JCM 及び APKWS の搭載す る。
2004.02.18 Jane's Defence Weekly Predator was used as armed escort <0404-021806>
 2003年のイラク戦争時に、イラク共和国防衛隊幹部の逃亡を手助けする米軍のヘリが、敵地域に侵入し離脱する際、 MQ-1 Predator が AC-130 の代わりにヘリの同行掩護を行った。
 この新たな役割をやや誇張ではあるが「武装掩護」と呼んでいる。
2004.02.16 Aviation Week & ST On guard <0404-021603>
 米はイラクとアフガニスタンでの情報収集/偵察監視能力を強化するため、空軍予備役と空軍州兵から構成される Predator 部隊を新たに編成した。
 部隊は編成完了後現地に展開する模様だが、空軍は部隊の編成、任務及び展開時期等細部説明を避けている。
2004.02.11 Jane's Defence Weekly Air force focus on global role <0404-021107>
= 米空軍のFY-05要求における主要事業 =
F/A-22 Raptor 依然として最優先事業で、FY-04より2機多い24機を要求
RQ-4 Global Hawk を4機要求
MQ-1 Predator A を7機、MQ-9 Predator B を2機 要求
E-10A MC2A の開発継続
SBR (Space-Based Radar) 開発費を$170Mから$328Mに増額
     2012年に最初の打ち上げ
AGM-158 JASSM 360発を要求
SDB の開発継続と LRIP として158発の要求
・海軍計画の JSOW 計画からの撤退と、経費の WCMD などへの転用
2004.02.09 Aviation Week & ST UK Predator <0404-020902>
 英国防省は、米軍との統合 Predator 偵察監視部隊を設置する。
 これは昨年末に行われた両国の軍高官会議で合意したもので、英は当初 Predator と同国が開発中の Watchkeeper が競合するのを避け るため、NATO の共同国から戦術 UAV を借用する検討を行っていたが、米軍との連携強化のため今回の処置に踏み切った。
 高官会議ではこの他に、英軍の写真偵察機 Canberra PR9 の後継として Global Hawk を 導入する検討も議題にあがっている。
2004.01 International Defense Review Predator fleet expands <0402-010018>
 米空軍は2004年1月か2月に MQ-1L Predator full-rate 生産契約 を結ぶ計画である。 この契約には10機の Block 10 機の製造が含まれている。
 ターボプロップ推進の MQ-9 Predator B 初飛行が2003年10月に行われた。 MQ-9 は1,360kg の機外装備と360kgの機内装備が可能である。
2003.12.22 Aviation Week & ST Finding the needle  米軍の UAV は広範多岐にわたり運用されているが、放置された爆発物や地雷の探知に関しては唯一その能力に欠けている。
 現在イラクでは6機の Predator を定期的に飛行させ、映像比較により爆発物等の探知を行っ ているが、成果はほとんどでていない。
 議会は DoD が MASINT (Measurement and Signiture Intelligence) 装置を充分に開発装備しないことに不満を表明しており、この種 センサーの早期配備が望まれている。
米軍は数年で戦術 UAV を500機以上に増加装備する他、Raven や Dragon Eye の様な mini-UAV を1,700機以上装備することを決めており、センサーも逐次改善される方向にある。
 また、NGA (National Geospatial-Intelligence Agency:これまでの NIMA) は、新型のセンサー評価用に空軍から2機の Global Hawk を引き継いだ他、2機の Pradator B を購入した。
 NGA は UAV 用レーザーレーダーの開発を進めるとともに、高解像度映像装置や樹木透視型 SAR 等の開発を行 っている。
2003.12.08 Defense News UAVs shifted role in Iraq operations  イラクでの UAV による対地攻撃はアフガン戦争時よりも減少していることが明らかになった。
 アフガン作戦では12機の UAV により115発の Hellfire が発射され、レーザー誘導により525の目標を有人戦 闘機で破壊した。
 これに対してイラクでは、56機の大型 UAV と60機以上の携帯型 UAV を展開したが、Hellfire の発射は62発 、目標の指定は146に過ぎなかった。
 その理由の1つには天候不良にあり、70ktを越える猛烈な砂嵐の環境では UAV の制御が不可能であった。 因みに Predator は8kt以上の横風に耐えることが出来ない。
 また、有人機による熾烈な爆撃による効果が大であり、UAV には要人やミサイル発射機の偵察/索敵といった本来の任務が優先された。
2003.11.17 Defense News Predator B program progresses  General Atomicsh社は10月17日から Predator B 試作機の飛行試験を開 始している。
 Predator B はミサイル等の武装も可能な米空軍の偵察監視用 UAV で、全長36ft、翼端長64ft、搭載重量は機内で800-lb、外装で 3,000-lbとされ、高度3,000ftを30時間以上飛行することができる。
2003.10.06 Aviation Week & ST Maritime Predator  米海軍は近日中に海上監視用 UAV となる BAMS (Broad Area Maritime Surveillance) の RFP を発簡する予定で、こ れに対して General Atomics社は2日以上滞空可な Predator B-ER の開発を提案している。
 Predator B-ER は翼端長を47ftに伸ばし、増設したコンフォーマル燃料タンクに6,000-lbの燃料を積むことができる。
 センサー搭載重量は300-lb増加し1,150-lbとなり、巡航速度250kt、航続距離は200nm を目標とする。 搭載レーダーは未定だが、SAR 及び EO/IR カメラと衛星通信用アンテナを装備するものとみられる。
 企業選定は来年中に行われる予定で、海上レーダー搭載の Global Hawk が対抗馬にあが っている。
 この他に同社は、ジェット推進の Predator C を提案している。
2003.09.17 Jane's Defence Weekly General Atomics continues Lynx radar evolution  General Atomics社製 AN/APY-8 Lynx SAR/GMTI レーダの発展計画が明らかになった。
 米陸軍は RQ-1/MQ-1 Predator に搭載している Lynx を使った、52kgの RORO 式の Lynx の部隊配備を来年から始める。 RORO 式の Lynx は UH-60 に機体改造無しで搭載できる。
 将来 MQ-9 搭載用に、90kgに大型化した長距離型が、2004年から 引き渡される。 更にソフトウェアも改善する長距離型を、海軍は BAMS (Broad Area Maritime Surveillance) UAV 計画用に関心を持っ ている。
 GA社は最近、現在の52kg装置に2件の新機能を追加してその能力検証を行った。 その1つは味方部隊にレーダに反応するタグを取り付 けてその行動を追跡する機能で、もう1つは金属製の目標を分別するアルゴリズムであ る。
2003.09.15 Defense News Some weapons selected for new Predator B UAV  米空軍は2004年1月から Predator B 開発を正式に開 始するが、現在搭載する兵器の選定作業を進めている。 
 計画当局者によると、Predator A に搭載した Hellfire や Sidewinder ミサイルは削除され 、JDAM PavewayⅡ レーザー誘導爆弾が候補にあがっている。
 また、15~30分程度遊弋可能な LOCAAS も将来的に候補に加える模様。 LOCAAS は2002年の ACTD リストの空軍最優先研究項目となっている。
 なお、搭載するセンサーと通信器材の開発も同時に行われ、レーダーには Lynx 合成開口レーダーが、移動目標探知には GMTI が採用 される。
 空軍では来年中に搭載兵器を確定し2005年に予算措置を行う意向で、運用試験評価を2007年に、量産開始を2008年 に予定している。
2003.09.10 Jane's Defence Weekly General Atomics, Lockheed join up for Navy contract  General Atomics社が Lockheed Martin社と提携して、RQ-4 Global Hawk が候補になっている米海軍の BAMS (Broad Area Maritime Surveillance) 計画に Predator B-ER を提案 している。
 Predator B-ER は Predator B にコンフォーマルタンクを増設した機体で、 7,600kmの航続距離と49時間の滞空性能を持つ。
 この他に計画には Gulfstream社が RQ-37(無人機型の G550)を提案している。
2003.09.08 Aviation Week & ST Vision of UAVs  米空軍の SAB (Scientific Advisory Board)は このほど、空軍の UAV 装備の在り方についての検討結果を公表した。
 SAB では大型の UAV についてはステルス型の航続距離2,000nm、高度50,000ftで18時間以上飛行できる性能を 提言し、搭載重量も4,000-lb以上必要としている。
 UCAV には航続距離 400nm、10時間以上飛行できる搭載重量20,000-lb規模の性能が必要とし、小型 UAV には重量500-lbで距離100nm、 高度100~10,000ftで4時間以上飛行できることを求めている。
 また、Predator の機能強化について HPM の搭載を、 Global Hawk にはブースト段階の弾道弾迎撃ミサイル塔載機とし ての活用を提言している。
2003.09.01 Inside the Navy Lockheed Martin and General Atomics team up for BAMS UAV proposal  海軍の広域海上監視用 UAV に、Lockheed Martin とGeneral Atomics社が共同で Predator B-ER (Extended Range)を提案している。
 Predator B-ERは航続距離4,100nm、滞空時間は49時間、海軍は今月中に RFP を発簡する模様で、この他に  Global Hawk 及び Gulfstream の無人機が対抗馬にあがっている。
2003.08.20 Jane's Defence Weekly Raytheon wins Predaor contract  Raytheon社が、MQ-1 Predator 及び、海軍の SH-60 Seahawk に搭載する Multi-Spectral Targeting System を$70Mで受注した。
 この契約で、2005年12月までに52基のターレットと、40基の電子装置が納入される。
2003.08 Jane's Missiles & Rockets Enhanced missile armament studied for Predator-B  米空軍はFY-09に運用を開始する MQ-9 Predator B に搭載するミサイルの 検討を行っている。
 空対空戦においては MQ-1 Predator A が Stinger しか積めなかったに対して Predator B は AIM-120 AMRAAM も搭載できる。但し空対空レーダなどを搭載しないため、目標 情報は他システムからのキューイングに依存する。
 空対地装備としては GBU-12 LGB GBU-38 JDAM などの 500-lb爆弾、SDB のほか、Silent Eyes glider の様な他の UAV 搭載も考えてい る。
2003.08 International Defense Review ALTAIR supports enhanced Predator B  NASA が General Atomics社に発注していた ALTAIR が、6月に初 飛行した。
 ALTAIR は MQ-9 Predator B や Predator B-ER と同じ Honeywell社製ターボプロップエン ジンを搭載し、高度50,000ft以上を44時間飛行する。
 同社は ALTAIR を米海軍の BAMS (Broard Area Maritime Suveillance) 計画にも提案している。
 一方空軍は同社と、外部武装する MQ-9 の量産型を18ヶ月間で製造する契約を計画しており、FY-09から MQ-9 の飛行隊を3隊編成する 計画である。
 更に IFSAR (Interferomatric SAR) を当初計画の Global Hawk に代えて Predator B に搭載する計画も進んでいる。 IFSAR は、3時間で20×20kmの Level Ⅳ/Ⅴ の Digital Terrain Elevation Data を取得する。
2003.07.30 Jane's Defence Weekly General Atomics offers Predator with missile mix  General Atmics社が MQ-1 Predator の左右の翼下に、それぞれ Hellfire 1発と Stinger 2発を搭載する案を提案している。
 これに対し空軍当局者は、混合搭載型より Hellfire 2発搭載型の方が運用しやすく、近い将来混合搭載型を採用する計画はないとして いる。
 MQ-1 Predator は、両翼に Hellfire 1発ずつ、又は Stinger 2発(右図)ずつを搭載できる。 イラク戦争 前にイラク上空で Predator が MiG-25 に撃墜されたが、墜落前に2発の Stinger をイラク機に対して発射した実績がある。
2003.07.23 Jane's Defence Weekly Two reveal maritime surveillance designs  米海軍の BAMS (Broad Area Maritime Surveillance) に名乗りを上げている General Atomic社の Predator B ER と 、Gulfstream社の RQ-37 が明らかになった。 これらは Northrop Grumman社が提案する RQ-4B Global Hawk の対抗馬となる。
 Predator B ER Predator B と同じ長さの 胴体を使用するが、翼に Altair のものを使用することから翼端長を 6.09m延ばして26.23mにすると共に、胴体上部に燃料タンクを増設して滞空時間を32時間から 48時間に延ばす。
 胴体下部には360゚をカバーするレーダを搭載するほか、300kgの残余ペイロードを利用して、カラー TV, IR カメラ、ELINT 装置、通信 中継装置、及びレーザ照射器の搭載ができる。
 価格はペイロード込みで$10M~$12Mとされ、2004年には初飛行が可能である。
 RQ-37
 RQ-37は G550 ビジネスジェット (C-37A) に360゚をカバーするレーダを搭載するもので、15時間の滞空が可能である。
2003.07.02 Jane's Defence Weekly Secret advanced Predator work revealed  米国はイラクやアフガンでの成功を得て、Predator 縦 深侵攻能力の増大を目指す新型を開発する秘密計画を進めている。
 新型 Predator はまだ飛行していないが、Predator B の派生型で、翼端長が86ftある Altair 翼を更に20ft延長して航続距離を延ばすと共に、 ステルス性を向上させたものになる模様である。
2003.06.04 Jane's Defence Weekly US Army orders I-Gnats  米陸軍は General Atomics社に3機の I-Gnat UAV を$8Mで発注した。 陸軍は Objective Force に装備する UAV 開発の参考にする。
 I-Gnatは90kg以上のペイロードを積み、高度25,000ftで50時間滞空できる。
 (註:I-Gnat は Predator と同じ General Atomics社製で、Predator の原型でもある。 CIA が装備している。)
2003.06 International Defense Rwview Endurance above all for UAVs
= 長滞空型 UAV の現況 =
 2005年に引き渡される Global Hawkの9号機は、全長と全幅 (40mへ) が拡大された型になる。
 RQ-1 / MQ-1 Predatorは、イラク戦の3~4月に32機が投入された。
 MQ-9B は、全備重量4,500kgと、Predator B のプロトタイプより重量が1/3増加している。
 Hermes 450
 Elbit社の製双発 UAV である Hermes 1500 は、200~350kgを搭載して26時間の滞空が可能である。
2003.06 International Defense Rwview Imaging ladar for Predator UAV  米空軍は、6月から2年間で$4.9Mかけて、PILAR (Predator Imaging Laser Radar) 開発を開 始する。
 PILAR は、現在 Predator に装備している Skyball や AN/AAS-52 Multispectral Targeting System をそのまま照準用に使用し、残り の器材を胴体に収納する。
2003.05.28 Jane's Defence Wekkly Predator B faces fielding slowdown  米空軍は MQ-9 Predator B を、20機の機体と5基の地上 操縦装置からなる飛行隊を2個飛行隊を整備する予定であるが、計画は数年遅れそうである。
 原因としては、操作員の不足や補用品の不足があるが、最も大きな原因は十分な予算が確保できないことにあ る。
2003.05 International Defense Review SAR-based targeting for JDAM  米海軍は、Boeing社と KAATS (Kill Assist Adverse-weather Targeting System) JDAM を組み合わせ KATDAM (KAATS-JDAM) とする契約を行う予定である。  Boeing社は Mk 83 を元に、6発の KATDAM を製造する。
 KAATS は Predator や他の UAV に搭載可能な SAR で、1mの精度で目標を 標定し、飛行中の JDAM に目標情報を送信する。
2003.05 National Defense Pentagon unhappy about Drone aircraft reliability  DoD は UAV の信頼性について懸念を表明しており、Predator Global Hawk 故障や墜落が UAV の価格高騰と作戦での限定運 用につながるとしている。
 これは DoD の 2002年 UAV Roadmap で明らかになったもので、100,000 時間あたりの Predator の墜落件数は、昨年が32.8、今年が 49.6であった。
 Global Hawk は開発段階だが、事故発生率は167.7にのぼっている。 ちなみに F-16 では 3.5 にすぎない。
2003.03.24 Aviation Week & ST Battlefield buzz  米空軍は、イラク攻撃において UAV による通信妨害と欺偏を計画している。
 空軍は EC-130 による通信妨害任務を補足するため、小型で出力の小さい妨害装置を搭載す る UAV を対象施設近傍まで接近させ妨害を行うことを示唆した。
 該当機種は明らかにされていないが、Predator A が候補になっていると推測される。
 現在、約90機の UAV が運用されており、その内訳は Global Hawk 4機、Predator B 2機、Predator A 50機と、その他小型短距離機種とされる。
 今後 UAV による電子妨害は主として従前の通信妨害に加え、地上の指揮統制システムや防空部隊に対するコンピュータネットワークへ の妨害が多用される。
2003.03.03 Aviation Week & ST UAVs whet the appetite  米空軍 AFSOC (Air Force Special Operations Command) はアフガニスタンでの Predator と AC-130 ガンシップとの連携運用の効果を評価し、偵察監視能力の向上と有人機とのリンクを 更に改善する。
 Predator は地上の攻撃対象の探知と追随を行い、情報を AC-130 に伝達し多大の成果を得ており、戦闘効果 の確認も行っている。
 AFSOC は機上から UAV 搭載センサーを制御する機能を求めている。
 現在行っている Scathe Falcon計画は、携帯用の UAV 制御装置を C-130に搭載し、見通し内で衛星通信を使 用せず戦域で UAV を操作する。
2003.03.03 Aviation Week & ST Predator's progress
= Predator UAV の将来動向に関する記事 =
 General Atomics 社は Predator の将来について、各種の運用目的に応じた性能改善を行い 空軍の他、海軍、陸軍、沿岸監視隊及びナショナルガードに積極的な売り込みを図る。
 同社は空軍が既に88機を導入している Predator A の改善を図りつつ、ターボプロップエンジン搭載の Predator B の開発を進めている。
 UCAV の用途としては対地専用だけでなく Sidewinder や AMRAAM を搭載した空対空への運用を提案している。
 同社は、空軍が Predator A の総機数を140機とし、Predator B を当面100機程度導 入するとみており、Northlop Grumman社のGlobal Hawkと価格面でも充分対抗できるとしている。
2003.02.17 Aviation Week & ST Pentagon eyes quadrupling UAV Force by 2010  DoD は今後 25年にわたる UAV 導入に関する全般計画を作成、2010年までには $10B を投じて保有 機数を現在の4倍にする。
 計画は FY-04~09 の防衛計画に既に反映され、UCAV 導入に $4B、Predator A 及び B の導入に $1B が計上されている。 なお、有人 機の導入は逆に減少させる意向で、Comanche ヘリの調達は 1,200機から 600機に減らされている。
2003.01.20 ロイター

インターネット

イラク、米無人偵察機を撃墜  イラク軍報道官は、同国の対空防衛部隊が米無人偵察機プレデターを撃墜したと、国営イラク通信が伝えた。
 同機はクウェート上空からイラク領空に入ったという。
2003.01 Jane's Missiles & Rockets Predator UAV fires Stingers  2002年11月に RQ-1A Predator からの Stinger 発射に成功した。 1回目 は弾頭のない Stinger で Predator からの発射が確認され、2回目には実弾を用いて航空機目標を模擬した地上の IR 源に命中した。
 Predator は Hellfire の代わりに2発の Stinger を搭載できるが、本格的な Stinger 搭載 Predator は MQ-9 Predator-B になる。
2002.12.11 Jane's Defence Weekly USAF orders 12 more Predators  米空軍は MQ-1 Predator 12機を発注した。 最終納期は2004年4月になっ ている。
2002.11.13 Jane's Defence Weekly Yemen drone strike: just the start ?  Predator がイエメンで、アルカイダ活動家が乗った車を AGM-114 Hellfire で攻撃して死亡させた事件は、Predator が単なる偵察機ではなく、ハンターキラーとして使用され た象徴的な出来事であった。
 米空軍はイラクの飛行禁止空域で既に MQ-1 と呼称変更された Predator を使用している。
 Predator の LOS による制御範囲は150nmであるが、衛星通信により運用範囲を広げることができ、近く現地 に配備される米海軍指令艦 Mount Whitney がこの任に当たると見られる。
 対地攻撃能力の強化のため AN/AAS-52 MTS (Multi-sensor Targeting System) が、今まで"ストローの穴か ら世界を見ている様"と不評だった AN/ASS-44(別名 'Kosovo Ball')に代わる。
 一方開発中の MQ-9 Predator では航続距離、巡航速度、運用高度、ペイロードが大幅に改 善される。
2002.11.11 Aviation Week & ST Predator B to increase lethality of UAV fleet  CIA は先週、イエメン北東部でアルカイダ幹部アブ・アリと4名の協力者の乗った自動車を MQ-1B Predator で攻撃し100-lb Hellfire 1発で全員を死亡させた。
 MQ-1B は 4発の Hellfire を搭載、約350マイル 離れた紅海に面するジブチ共和国から発進し 12時間滞空して目 標を待ち受け攻撃した。 なお、操縦は空軍の操作員が実施している。
 米空軍は攻撃用にターボプロップエンジンの MQ-9B Predator B を今後運用する方針で、1 機が既に完成、2003年に 3~4機、2004年以降年間 9~15機を製造する計画。
 搭載兵器は Hellfire 以外に JSOW、500-lb JDAM、250-lb SDB、AMRAAM 及び AIM-9 IR AAM の搭載を計画している。
 空軍の Predator 部隊は現在 3個飛行隊で、ネバダ州のインデアンスプリングスで練成中だが、 Predator B の部隊として更に 2個飛行隊を編成する予定となっている。
2002.11.05 毎日新聞

インターネット

アルカイダ幹部ら6人が米のミサイル攻撃で死亡  米政府当局者は4日、CIA がイエメンで、アルカイダの幹部を含むメンバー6人をミサイル攻撃で殺害したと明らかに した。
 この作戦は3日、イエメン中部マーリブで敢行され、CIA の無人偵察機がアルカイダ幹部ら6人が乗った車を対 戦車ミサイルで攻撃し全員を死亡させた。
2002.11 Jane's Missiles & Rockets Bat submunition completes air-drop trials  P3I BAT の発射試験が行われ成功した。
 BAT は索敵用の音響センサと誘導用の IR シーカを搭載し、ATACMS Block 2 から散布され移動目 標を攻撃したが、P3I BAT は音響センサの他にミリ波レーダと IIR シーカを搭載し、固定目 標にも有効になる。
 また、BAT を UAV から発射する試験が7月25日と8月27日に行われ成功した。
 UAV からの発射には MA-4 ラックBUET (BAT UAV Ejection Tube) が 使われる。
 BUET は MA-4 から投下された後に BAT を射出する。 試験では Predator UAV に代わって UH-1N ヘリが使用され、模擬 BAT の射出 に成功した。
2002.10.28 Aviation Week & ST No clear path set for protecting UAVs
= UAV の自己防護用ジャマーに関する記事 =
 米軍の UAV や UCAV の開発装備化は増大しているが、自己防護用電子戦装置の搭載について DoD は明確な方針を示していない。
 Northlop Grumman 社は独自に研究開発を進め、Predator-B 用に、早期警戒装置と妨害装置 を組み合わせた自己防護用システムを提案したが、軍は採用していない。
 また、 DoD も Global Hawk に U-2 搭載システムと同程度の妨害装置を装備する検討を行ったが結局不採用となっている。
 不採用の大きな理由は価格にあるとされる。 
2002.10.23 Jane's Defence Weekly UASF eyes Predator self-defence capability  米空軍は、RQ-1 Predator に自衛目的のための空対空戦 闘能力を付与した試験を、来年中に実施する計画である。
 この計画は Predator を戦闘機化するものではなく、翼下に陸軍がヘリに搭載しているスティンガ用のレールロンチ ャーを取り付け、敵のヘリ等に遭遇した場合に備えるものである。
2002.10.09 韓国東亜日報

インターネット

CIA、イラク攻撃への慎重論を提起

 イラクにプレデター投入

 米空軍は、先月ヘルファイアー2発を搭載した RQ-1B プレデターが、イラ ク南部で少なくともイラクの防空目標物の一箇所を攻撃して一発を命中させる部分的な成功を収めたと、MSNBC が米政府関係者らの言葉 として報じた。
 米空軍は最近偵察任務のためにイラクにプレデターを配置して、防空施設の攻撃に活用していると、放送はつ け加えた。
2002.09.04 Jane's Defence Weekly BAT success for Predator system  米空軍は7月末から8月中旬にかけて行われた試験で RQ-1 Predator から BAT を発射する技術検証を行い成功した。
 試験では Predator の代わりに UH-1N ヘリコプタが使われ、Predator で使われることになる MA-4 bomb rack が使われた。
2002.09.02 Aviation Week & ST Predator UAV tested with new payloads  Dod は Predator UAV への搭載装備について、現在アフガンで使用中の Hellfire だけでなく、オプションを更に充実させるための試験を行っている。

 Predator に FINDER 小型 UAV を搭載し運用する試験は、DTRA (Defense Threat Reduction Agency) が実施 している。
 FINDER (Flight Inserted Detector Expandable for Reconnaissance) は NRL (Naval Reseach Labolatory) が開発した重量 57lb、GPS 誘導システムを装備、大気検出や画像等各種センサーを搭載できるUAV で、生化学及び核検知等運用範囲が広い。
 最初の飛行試験では、Predator の両翼に取り付けた 2機の FINDER が高度 10,000ft で打ち出され、約25分間地上の Predator 統制 装置でモニターされた。

 Predator に陸軍の BAT を搭載する試験では UH-1N ヘリを用いて行われ、振動 に対する影響を評価し、将来的には BAT UAV としての Predator 運用を目指している。

2002.08.14 Jane's Defence Weekly US services order Lynx SAR  General Atomics社は米陸空軍から合計6基の Lynx SAR を受注した。
 陸軍は3基の Lynx SAR を DH-7 低空偵察機、1基を UH-60 に搭載する。 一方空軍は各種航空機に搭載すると共に MQ-9A Predator B に搭載する模様である。
2002.07.24 Jane's Defence Weekly US Air Force refines plans for next-generation Predator  Predator B は、MQ-9A Predator と名付けられて いる。
 米空軍は昨年後半に既製の Predator B 2機を購入し、それぞれ2001年11月と2002年2月から飛行させている。 空軍は MQ-9A をハンタ ーキラーと位置付け、RQ-1A Predator と RQ-4A Global Hawk の中間の運用高度である 30,000ft~45,000ftで運用 したいとしている。
 アフガニスタンで CIA は AGM-114 Hellfire を搭載した RQ-1A を使用したが、空軍は RQ-1A の武装を行っていない
 MQ-9A は AGM-114 の使用できない高度で運用するため、空軍は AGM-114 を搭載する考えはなく、JDAM, AGM-65 Marveric 又は LOCAAS の搭載を考えている。
2002.07.08 Defense News Pentagon to speed ACTD budget approval  DoD はこのほど、新装備の開発促進のため重要な ACTD (Advanced Concept Technology Demonstrations) FY-03 予算 $500M を承認した。
 承認された ACTD リストは 28項目あり、5番目までは対テロリズム関連の研究となっている。
 なお、Predator B の武装化及び LOCAAS は空軍要求 として1件に統合、優先順位は 14番目。
2002.06.10 Defense News US Air Force seeks more firepower for Predator B  米空軍は Predator B (現在 Hunter Killer UAV と呼称) に LOCAAS を搭載し、攻撃能力を向上させることを検討しており、DoD に承認を求めている。
 これが承認されれば Predator B は SA-10 級の長射程 SAM に対しスタンドオフ攻撃が可能となる。
 LOCAAS は 1999年以降開発中で、重量 85~100lb、全長 30inch で 15~30分飛行し射程は約 115nm、自律目 標検知と追随を行う機能を持ち、2月に初めての飛行試験に成功している。
 現在、DoD の 2003年度 ACTD では 28件中 14番目の優先順位とされ、この計画に予算がつかないことも予想されることを空軍当局は懸 念している。
 ちなみに上位 10件の内 7件は対テロ関連の研究となっている。
2002.06 International Defense Review USAF plans hunter-killer role for beefed-up Predator  米空軍は MQ-9 Predator B を、10件ある Pathfinder 計画の 1つに選定した。 Pathfinder の他の計画には、B-2 レーダ能力向上計画、C-5 アビオニクス改善計画、SDB 計画、SBR (Space-Based Radar) 計画その他が入っている。
 ほぼ実戦配備可能な MQ-9 Predaror B は、既に2機製造され、3機目が組み立てられている。 1機目は Spiral 0 として Skyball EO/IR turret と、Lynx SAR を搭載している。
 2機目には Spiral 1 として MTS (Multispectral Targeting System) が搭載される。
 Hellfire を2~4発搭載する Spiral 2 は FY-04、搭載武器を完全装備する Spiral 3 は FY-05 に予定されている。
2002.05.30 Inside the Penatagon Roche says all-weather radar unneeded on Predator B 'Hunter-Killer'  Roche 米空軍長官はこのほど、MQ-9 Predator B への搭載レーダーについ ては SAR を使用する考えの無いことを明らかにした。
 同長官は MQ-9 は電子光学又は IR センサーにより目標を発見、6発の Marverick 又は Hellfire ミサイルを発射するが、 これらのミサイルは悪天候下で使用できないことから 全天候性の SAR は不要としている。
 軍は国防緊急予算により 6機のターボプロップ Predator B を導入する予定となっている。
 現在運用中の Predator A は SAR を搭載しており、軍は 80セットの TESAR を保有、MQ-9 用として General Atmics 社製の Lynx SAR を搭載する計画を持っていた。
2002.05.29 Jane's Defence Weekly USAF losses another Predator  5月18日に、パキスタンの基地に戻る途中で Predator が墜落した。
 米空軍は、1月18日に RQ-1L Predator が墜落したのは操縦ミス、1月22日に RQ-1B Predator が墜落したのは 着陸時の突風によるものと断定している。
 これら墜落した3機は、いずれもアフガニスタンでの作戦に参加中の事故であった。
2002.05.20 Aviation Week & ST Army acquiring more UAVs to explore new technologies  米陸軍は無人 Cobra、Predator-B 及び A-160 Hummingbird 等の UAV 取得装備化を積極的に検討している。
 DARPA が開発中の Hummingbird は FCS (Future Combat System) に使用する方向で 2003年に事業管轄の移行を要望している。
 VTOL 型 UAV 計画には、無人化と武装化 Cobra、Vigilante UAV への Stinger 搭載を計画。 Predator-B に関しては 2007年以降 Hunter 後継として研究中の Extended-Range Multipuurpose UAV システムのテストベッドとして購入を検討している。
2002.05.01 Jane's Defence Weekly Lynx SAR may herald triumph in targeting  アフガニスタンでの戦争で、AGM-114 Hellfire 装備の RQ-1A Predator が持つ、発見即打撃能力が高く評価された。
 Predator の目標捕捉能力を支えたのが 16GHz の Lynx SAR で、その分解能は距離25kmから で0.1m、85kmからで3mと、EO センサが不要な程の精度を持つ。
 Lynx SAR には GMTI (Ground MTI) モードもあり、GMTI でも 0.1mの精度が得られる。 また SAR モード、 GMTI モードのいずれでも ATR (Automatic Target Recognition) が可能で、更に Spot-Dwell モードを用いると、写真精度の画像が得られる。
2002.04.15 Aviation Week & ST Global Hawk UAVs to remain unarmed  米空軍はこれまで運用形態が不明確であった Global Hawk UAV の運用 を、非武装として有人偵察機 U-2 機と同様の役割を持たせることを明らかにした。
 空軍当局は 2003年に4機、以降毎年 6機の導入し、51機を保有する計画で、Northlop Grumman 社に対し U-2 機と同様の能力発揮ができる様 6ヶ月以内に検討することを指示した。
 なお、戦闘用の UAV としては当面、Predator A と B を運用、搭載兵器として Hellfire 以 外に JDAM、LOCAAS 及び 250lb SDB の搭載を検討している。
2002.04 Jane's Missiles & Rockets USAF looks at new missiles for Predator  アフガニスタンにおける武装 RQ-1A Predator の成功を受け、米空軍は武 装の種類を広げる検討をしている。
 ターボジェット型の Predator B には、10発の LOCAAS が可能と見られ ている。
 LOCAAS は Hellfire と異なりレーザ照射が不要であり、スタンドオフ性も Hellfire が高度 10,000ft(3,000m) までであるのに対し、 LOCAAS は 50,000ft と大きくなっている。
2002.04 Interantional Defense Review Predator successes spawn enhancements  Predator の搭載装備の改良が進んでいる。 Predator の捕捉した映像を 直接 AC-130 に送る改良は既に2001年12月に実施されている。
 Predator B の役割が代わったことに伴い、空軍は RQ-1B の呼称を MQ-1B に変えた。
2002.03.20 Jane's Defence Weekly USAF activatoes third Predator squadron  米空軍は、3番目の Predator を装備する部隊として、 第17偵察飛行中隊を発足させた。 この中隊は2005年に完全運用状態になる。
 中隊は5個の Predator システムで構成され、各システムは4機の Predator を保有 する。
2002.03.13 Jane's Defence Weekly USAF calls for 'hunter-killer' Predator  米空軍参謀総長が、開発中の Predator B ハンターキ ラーとして使いたい。 単なる偵察、監視、観測には使いたくない。 メーカにもそれに適合する期待にするよう要望していると 述べた。
 Predator B は、翼下に4ヶ所、胴体下に2ヶ所、計6ヶ所のハードポイントを持ち、AAM, ASM, クラスタ爆弾等 を搭載できる。
 空軍は LOCAAS や Stinger の搭載を検討している。
2002.03 Jane's Missiles & Rockets UAV targets laser-guided bomb attacks in Extendor trials  英空軍が進めている Extendor 運用構想実証計画は、Predator UAV を 目標情報の中継に利用し、Jaguar 攻撃機にレーザ誘導爆弾を投下させる Phase 2 を終了した。
 Predator には、無線通信機、モデム、処理装置を搭載して、FAC (Forward Air Controller) からの情報を中継し、FAC の観目線外の 低空を飛行する Jaguar 攻撃機に送り、Jaguar の HUD に菱形マークで表示する。
2002.03 International Defese Review Extendor air-ground communications trials progress  英国防省は、米空軍所属の Predator を使用して、地上部隊と戦術航空機の通信中継を行う実験 Extendor 計画を実施し、その Phase 2 を完了した。
 Extendor では、地上の FAC (Foward Air Controller) が、目標情報を TACFIRE ディジタルメッセージフォーマットで UAV を経由し て Jaguar GR3A 攻撃機に送った。
2002.03.04 Aviation Week & ST Stinger eyed for UAV role  DoD は Stinger を空対空の兵装用として Predator UAV に搭載する検討を行っている。
 2010年の装備化を計画している MC2A はステルス巡航ミサイルやヘリコプター、UAV を探知追随可能で、味方 UAV 5~6機を同時に制御 することが要求されているが、Stinger はこれらの UAV に搭載するもの。
 陸軍は既に対地攻撃用として攻撃ヘリコプターへの搭載を検討中で、3年前に地上からの巡航ミサイル迎撃試験を行っている。
2002.02.25 Aviation Week & ST New missile sought for upgraded Predator  米空軍はこのほど、ターボプロップエンジンの偵察攻撃用高々度大型無人機 Predator B の導入を決定したが、攻撃用に搭載する新しい高性能ミサイルの検討を始めている。
 現有の Predator A には陸軍の Hellfire を搭載しているが、Predator B の巡航高度 30,000ft での低温環境下に適応する設計では なく、更に 6マイル以上の距離では衝撃能力が低下する。
 現在検討しているのは、LOCAAS、Hellfire の改善型及び Stinger の搭載で、特に LOCAS に関 しては 10発の搭載が可能とし、2003年から技術コンセプト試験を開始する意向を示している。
2002.02.13 Jane's Defence Weekly Predator closees sensor-to shooter gap for USAF   RQ-1A Predator は、バルカン、イラク、アフガンの3回の戦争で使 用され、出撃数は6,000ソティ、作戦飛行時間は既に35,000時間にのぼっている。
 現在空軍が保有している RQ-1A Predator は、85機発注された内の65機程度と見られるが、アフガンでの経験から 装備数は120機程度に膨らむと見られる。
 アフガン戦争間に、General Atomics社は1週間でディジタルデータリンクを取り付け、AC-130 や AH-64D へリア ルタイムでの映像伝送を可能にした。
 Predator B は最初の3機がターボプロップ、4機目はジェットで、最初の Predator B は2001年2月に初飛行したが、9月11日の結果空 軍に買い上げられた。
 Predator B と Predator A を比較すると以下の通りである。
┏━━━━━━┳━━━━━━┳━━━━━━┓
┃      ┃ Predatoe-A ┃ Predator-B ┃
┣━━━━━━╋━━━━━━╋━━━━━━┫
┃搭載量 (kg)┃   108  ┃ A の10倍 ┃
┠──────╂──────╂──────┨
┃Hellfire(発)┃    2  ┃   14  ┃
┠──────╂──────╂──────┨
┃上昇限度(ft)┃ 25,000  ┃ 50,000  ┃
┠──────╂──────╂──────┨
┃飛行速度(kt)┃   120  ┃   230  ┃
┠──────╂──────╂──────┨
┃離陸重量(kg)┃  1,020  ┃  4,535  ┃
┗━━━━━━┻━━━━━━┻━━━━━━┛
 また空軍は、Predator B と一緒に同社製の Lynx SAR も購入した。 Lynx SAR は解像 度10cmといわれ、この情報能力と火力の向上により、'Sensor-to-Shooter' gap は、秒単位に短縮さ れる。
 この他 SIGINT 用の Predatorも検討されている。
2002.02 International Defense Review Predator B UAV packw a substantiol punch  Predator B では、機外6ヶ所に合計1,360kgの武装ができる。 ここには Hellfire のほ か、HARM, Marveric, AMRAAM, Sidewinder が搭載できる。
 General Atomics社は、2002年末にもジェット推進型 Predator の飛行試験を行う。 ジェット推進型は上 昇限度が60,000ftに伸びたことにより、生存性が向上するだけでなく、監視範囲が広がる
2002.02 軍事研究 米空軍の無人偵察機プレデター
= Predator UAV の紹介記事 =
 Predator の主要搭載品は以下の通りである。
Versatron Skyball
 カラーカメラ2台と、IR カメラ1台を収納。 水平方向左右90゚(合計180゚)、垂直方向±5゚旋回俯仰可能
783-R-234 SAR
 ウェスティングハウス社製。 分解能は1ft。 走査跡は、1走査で幅800m、距離最大1.08km
SATCOM
 前部電子ベイの大部分は SATCOM 用アンテナ。 10kbps で操縦指令。 1.5Mbpsで画像信号の伝送
2002.01.30 Jane's Defence Weekly New Predator B drone could fill gap left by Firescout  Predator B は1998年に General Atomics社の自社開発で開始され、2000年には NASA との共同開発に移行したが、 そもそも3種類のモデルがあった。
 001型はターボプロップで2000年初めに初飛行した。 002型は当初ジェット 推進であったが9月11日事件後、急遽ターボプロップ型に変更になった。 003型は、 ALTAIR と呼ばれる翼を延長した型で、32時間の滞空時間があり、NASA が研究用に発注した。
 現在4番目のモデルが、トラブル続きの Fire Scout VTOL UAV の代わりに、空母からの離 着艦ができる STOL 型として開発されており、エンジンをジェット化する。
2002.01 Jane's Missiles & Rockets Hellfire-armed Predator a success in Afghanistan  アフガニスタンで、Predatoe UAV から発射するHellfire ATGM が、極めて 有効な火力であること実証された。
 特に Hellfire の弾頭は10kg程度しかないため、通常の爆弾を投下するのに比べて、他に2次被害が及ぶことが防げる効果がある。
 アフガンでは最初の1ヶ月間に40発以上の Hellfire が Predator から発射された。
2001.12.24
    /31
Aviation Week & ST Battle brews over UAV dominance  General Atomic 社が独自開発している Predator B の出現で米国の大型 UAV 市場に新たな競争が始まっている。
 空軍は Predator B を基本型 Predator と Northlop Gramman 社の Global Hawk の間隙を埋める機種と位置づけ、とりあえず 3機を 導入するが、滞空時間が短いことに懸念を示しておりその後の導入計画は未定となっている。 
 空軍は Predator/Predator B を 偵察監視だけでなく 250lb 級の SDB や Hellfire を搭載する検討を行 っており、Global Hawk は純粋に偵察監視に使用する模様だが、両機種の併用を避けたいとの意向もあり今後 の導入予定は不透明となっている。
 Northlop Gramman 社はまた、欧州の EADS 社と提携し Global Hawk の欧州仕様 Euro Hawk を製造を行い 、独をはじめ各国に市場を拡大しつつある。
2001.12.24
    /31
Aviation Week & ST Northlop Gramman has conducted the first engine runs of its Peggasus  Northlop Gramman 社はこのほど、Peggasus UCAV の初めてのエンジンテストを行った。
 同社はまた、Peggasus UCAV のソフトウエアーが 90%仕上がっており約 50%の試験を終え、米海軍チャイナレーク試験施設で GPS システム関連のシミュレート試験等各種試験が行われていることを明らかにした。
 UCAV 試作機自体の初飛行はこの春に予定されている。
2001.12.20 読売新聞

インターネット

米軍、ビンラーディン捜索範囲をパキスタンにも拡大  米 CIA などの情報機関が、アフガニスタン東部のトラボラ地区から国境を越えたパキスタン西部にまで捜索範囲 を広げ、ウサマ・ビンラーディンの行方を追っていると報じた。
 捜索には、スパイ衛星のほか、無人偵察機プレデターに加え、高高度から電子偵察を行う グローバル・ホークも投入して支援にあたっている。
2001.12.19 Jane's Defence Weekly US intelligence plays key role in Afghanistan  Kosovo での戦いと違い、アフガニスタンでは'準軍隊'である CIA の SOG (Special Operation Group) が広範囲で活躍している。
 SOG は、アフガニスタンの北部及び南部で、捕虜の尋問、空爆目標の指定、反タリバン軍との調整などの任に当たり、他の米軍 SOF (Special Operation Force) の支援を行っている。 SOG は、主に軍を退役した隊員で構成されてい る。
 CIA も監視、偵察用に RQ-1 Predator を保有しており、その内2機は AGM-114 Hellfire を搭載している。
2001.12.17 Aviation Week & ST Bush sees long future for autonomous weapons  ブッシュ大統領はこのほどアフガニスタンでの対テロ作戦に関する談話の中で、Predator や Global Hawk UAV を 例にして21世紀の米軍は多くの場合無人精密兵器に頼ることとなるとの見解を示した。
 また、米陸軍大学でも将来の軍用システムにはより多くの自律的な精密兵器が要求されるとの分析がなされている。
2001.12 Jane's Missiles & Rockets Predators launch Hellfire ATGMs over Afghanistan  アフガニスタンでは、10月17日以降 Predator から AGM-114 Hellfire が発射され、大きな成果を上げている。 Predator は、携行 SAM を避けるため、高度15,000ft付近から Hellfire を 発射している。
 Predator は、目標の発見から射撃までを5分以内に実施している。
 これらの成果に反し DoD の DOT&E (Director of Operational Test & Evaluation) は、Predator が運用 要求を満たしていないと指摘している。 それによると、Predator は高々度、夜間、悪天候時の目標発見能力 に欠ける。
2001.12.05 Jane's Defence Weekly US Air Force starts to evaluate Predator B options  米空軍は、今年初め発注した2機の Predator B の評価を始めた。
 1機目の Turboprop型は、年末に納入される2機目を待たずに試験に入っている。 2機目は当初 Turbojet型であったが、空軍の希望 で途中で Turboprop に換装されている。 Turbojet型は滞空時間が短くなるのが換装の理由である。
 Predator B は、速力220kt以上、上昇限度45,000ft、滞空時間24hで、機内に750-lb、機外に3,000-lbのペイロードを持つ。
 Predator B が搭載可能な機外武装は、Hellfire, Marveric, Sidewinder, AMRAAM, HARM, JOSW、及びクラスタ爆 弾である。
2001.11.26 Defense News Predator UAV operators take distance leaning to challenging heights  米空軍の Predator UAV はアフガン作戦で2機を、1996年以降 20機を失っているが、撃墜されたのは僅かで、大半 は操作ミスと氷結等に起因する故障が原因となっている。 Predator 1個システムの価格は地上装置を含め $28M である。
 操縦ミスの大部分は着陸時の操作で、113時間にわたるパイロット課程のほとんどを着陸訓練に費やしているが、着陸操作が難しいこ とから空軍は自動着陸装置の取り付けを現在検討している。 なお、教育課程では Predator の戦闘任務対応訓練を近々開始する予定 である。
2001.11 Jane's Missiles & Rockets US loses another UAV over Iraq  イラクは9月11日に無人偵察機を撃墜したと発表した。 米国防総省は、Predator UAV が連絡を絶ったと確認した。
 DoD は、10月10日にもイラクで Predator が墜落したと発表しており、1ヶ月間に2機を失ったことになる。
2001.11.05 Inside the Navy Predator UAV given poor review by Pentagon's operational testers  現在アフガンでタリバン捜索に使用している Predator UAV が運用に供し得ないとの報告が DoD の運用試験当局か ら出されている。
 報告はアフガン展開以前の試験結果によるもので、1995年から2000年の間実施した試験でシステムに欠陥があるとしているが、開発 中止には言及していない。
 これに対し空軍は、指摘事項は既に改善されており、運用には特に問題はないとしている。
2001.10.29 Aviation Week & ST Recce plans bolstered in terror's wake  DoD は無人機 Predator (1機約 $3M) の追加補充と情報、偵察、監視 (ISR) プログラムの てこ入れを計画している。
 空軍は 70機を調達したがこれまでに 19機を失っており、迅速な補充と改善を要求すると共に、ターボプロップエンジンの Predator B 及び Global Hawk の導入とツインエンジンの Global Hawk Block 20 の開発促進を検討している。
 ISR プログラムでは Boeing 767-400 ワイドボデーを搭載母機とし 2005年までに 55機程度を導入する計画。
2001.10.29 Aviation Week & ST More UAVs shift to Afghan duty  アフガニスタンでの戦場監視、偵察に Global Hawk を近々運用する模様。
 空軍当局は現在保有する 4機の内 3機を独に先ず移動させ、その後アフガニスタン北部国境沿いのトルクメニスタン領内に配置、 24時間運用で目標探知から 5分以内の攻撃を目指す。
 アフガニスタンでは空軍と CIA が共同して Predator を運用しており、偵察監視の他、10機程度は Hellfire ミサ イルを塔載し車両や戦車等の攻撃を行い効果をあげている。 CIA はこの他、小型で合成開口レーダーを搭載した I-Gnats を 運用している。
2001.10.22 Aviation Week & ST Armed Predator successful in wartime debut  DoD によると、CIA はアフガニスタンで RQ-1A Predator に搭載した AGM-114 Hellfire によりタリバン及びアル カイダの地上目標を攻撃し、良好な成果を得た。
 空軍は今年2月に Predator による地上目標破壊試験を行っているが、実戦に使用したのは今回が初めて。  Helfire は全長 5.5ft、16lb の弾頭を持ち、最大射程 4.3nm、速度 1.3M で目標を捉える。
2001.10.17 Jane's Defence Weekly US Air Force orders Predator B drones  米空軍が10月3日に、急遽ジェット推進の Predator B 2機を発注した。
 空軍は当初ターボプロップ型の Predator B-001 型が滞空時間24時間と、ターボファン型の B-002 型の2倍 あることから関心を持っていたが、上昇高度が B-001 の 45,000ft に比べ 60,000ft と高い B-002 型機が発注された。
 B-002 型機は近く初飛行が計画されている。
 Predator B には、RQ-1 Predator と RQ-4A Global Hawk の中間の役割が期待されている。
2001.10.15 Defense News US Air Force may buy beefed-up version of UAV  米空軍は、最近イラクやアフガニスタンで Predator UAV が相次いで撃墜、墜落したことから 更に高性能の Predator B を開発導入する公算が高くなった。
 空軍では既に12個 Predator システム(UAV 4機、地上装置及び衛星通信ユニット)を 1セット $28M で購入し、更に損耗を見積もり 年間7機の Predator を発注する計画があることから最終決定には至っていない。
2001.10.15 Aviation Week & ST Pentagon budgeteers marvel at unexpected funding  米国は 2001年度 QDR (Quadrennial Defense Review) を大幅に見直し、対テロ戦争に対 処するため来年度以降の関連防衛予算を増額する。
 本年度緊急予算で、既にジェット動力の Predator B の導入や空軍の UAV 改善等 を開始しているが、今後弾薬、予備役及び軍事作戦費をはじめ UAV 改善導入と特殊部隊の充実に国防予算を大幅に充実する模様。
2001.10.10 Jane's Defence Weekly US build-up highlight UAV shortage  米軍はアフガニスタンでの戦いと、最近3機の UAV を失った(8/27, 9/11にイランで Predator、9/23にアフガンでI-Gnat)ことにより UAV の不足が懸念され、追加支出により調達計画の繰り 上げを図ろうとしている。
 I-Gnat UAVは CIA が運用している GA社製(註:Predator と同じメーカ)の UAV で、12時間の滞空が可能である。
 現有の UAV 数は
 ・空軍 RQ-1A Predator × 13
 ・空軍 RQ-4A Global Hawk × 4
 ・陸軍 RQ-5A Hunter × 4
 現在計画中の UAV 及び調達予定数は、
 ・空軍 RQ-4A Global Hawk × 60
 ・空軍 RQ-1B Predator B
 ・陸軍 Shadow 200 × 44
 ・海軍 RQ-2 Pioneer
 ・海軍 RQ-8A Fire scout VTOL UAV
2001.09 International Defense Review New weapons/sensors for Predator UAV  米空軍はこの冬に RQ-1 Predator に Stinger AAM を搭載した試験を実施 する。
 Predator から Hellfire を発射する試験は2段階に分かれ、AN/AAS-44 ターレットセンサを用いて 2,000ft の低高度から AGM-114C 弾を発射する試験は終わり、第2段階では高々度から MTS (Multi-spectral Targeting System) を用いて AGM-114K 弾を発射する。
 これとは別に Aurora Hyperspectral Sensor を搭載する試験が予定されている。
 2000年の8~9月には JSTARS とデータを交換する試験に成功している。 また、Predator に JTIDS を搭載することにより、攻撃機 に Predator がどこを飛んでいるか表示することもできる。
2001.09.03 Aviation Week & ST Pentagon declares Predator combat loss  DoD は、先日イラク南部のバスラ近郊に墜落した空軍の UAV Predator は戦闘損耗である とようやく発表した。
 しかしながら原因が天候不良によるものか、撃墜されたものなのかは明らかにされていない。
 イラクは今年に入って 375回以上の対空射撃を行い、同国空軍は南部飛行禁止空域を 160回以上侵犯している。
 Predator はこれまでにもボスニア(1995年)とコソボ(1999年)でそれぞれ撃墜されているが、秘密保全上特に重要な影響を与えること はないとされる。
2001.08.29 Jane's Defence Weekly Operator error caused Predator crash  米空軍は 3月30日に起きた Pradator 墜落事故の原因は操作ミスと断定した。
 それによると操作員がビトー管の加熱装置を作動させなかったために氷が付着したのが墜落原因となった
2001.08.15 Jane's Defence Weekly New Predator UAV tests look to weaponised version  米空軍は Hellfire を 2,000ft から発射する試験成功したのに引き続き、武装 Predator の新たな評価試験を実 施する。
 第2段階試験の1回目は既に実施され13発の Hellfire を各種高度、射距離から発射している。 発射高度は公表されていないが、 空軍高官によると高度 10,000ft での発射が行われた模様である。
 第2段階2回目の試験は、移動中を含む各種目標に対して行われる。
 陸軍も同様の試験を計画しており、 TRW RQ-5 Hunter UAV に2発の BAT を搭載し投下することを考えている。
2001.06 Jane's Missiles & Rockets USAF plans more UAV missile firing  2月に行われた RQ-1B Predator による AGM-114C Hellfire 発射の成功 を受け、米空軍は 5月末までにフォローアップの試験を開始したいとしている。
 この試験では改良型の AGM-114K Hellfire を用いて高度10,000~15,000ft (前回は2,000ft) からの射撃 が計画されている。
 また今回は AAS-44 Chin Turret に搭載する EO, IR センサとレーザディジグネータをもちいて、Predator 自身 で目標の捕捉を行う。
2001.06.04 Defense News Attack robots ‘kind of frightening’  UAV は偵察監視用として極めて有効な手段であるが、DoD は近年これを武装化し、有人戦闘機に換えることを積極 的に検討している。
 本年 2月、空軍は Predator UAV 搭載の Helfire レーザー誘導ミサイル 3発による戦車(停止)射撃を行い命中させた。
 計画では更に実戦的な移動する目標への射撃を行う予定。
 空軍は10年以内に縦深攻撃用戦闘機の3分の1を UCAV に換える計画だが、実現までには UCAV の制御、 特に制御リンクへの電子妨害に如何に対処するかが重要な課題となっている。
2001.04.25 Jane's Defence Weekly Upgraded Predator UAVs support Balkans mission  米空軍の無人機 Predator の改善型 RQ-1B が、バルカン半島のコソボと旧マケドニア国 境付近での NATO の偵察任務を 3月以来支援している。
 米空軍第11偵察飛行隊の派遣隊は 3月に現地入りし、4月 3日に初飛行を行った。 この部隊は米軍で実働している2個 Predator 飛行隊の1つである。
 RQ-1B はターボチャージエンジンの採用により 40% の出力向上を実現したため、上昇限度が著しく向上し ている。
 また RQ-1B には、ARC-210 無線機と Mode 4 IFF 装置が取り付けられている。
Predator の概要
2001.03.12 Defense News Will fighter pilots take a back seat?  RQ-1 Preditor を始めとする米空軍の無人機(UAV)遠隔操縦による時代が刻々と近づいている。
 この 2月、空軍は Preditor から対戦車ミサイル Helfire 3発を発射、戦車の撃破に成功した。現在、空軍は戦闘用 UAV 開発の 第1段階にあり、議会も人員の戦闘損耗を大幅に減少し得る UAV (UCAV) の開発を期待しており、2010年頃までに UCAV 部隊の編成を検討している。
 更に、より大型の Global Hawk に関しては2002~2003年に第9偵察飛行団への配備が決定している。
Predator と A-10, F-16 の比較表
2001.03.12 Aviation Week & ST Star unmanned aircraft faces bureaucratic fight  Predator UAV は、過去3回の戦いで目覚ましい成果を上げたのに、空軍内部の内輪もめの犠牲になろうとしてい る。
 Predator から Helfire を発射し戦車を破壊したが、Helfire を発射する高度を 2,000ft から 15,000ft にあげようとする計画が 始まっている。 このため 15,000ft でも目標を捕捉できる Helfire K の導入が考えられている。
 これに対し、Predator に Sidewinder を搭載し、ヘリ、CM 及び低空を飛行する航空機 を攻撃させようとする計画を推進しようとする動きもある。
2001.03 International Defence Review HALE storms to new heights  バルカン半島や中東での偵察監視に Grobal Hawk や Predator といった無人機が使用され多くの成果を挙げたこ とから、米国をはじめ、西欧諸国は HALE (High-altitude Long-Endurance :高々度長時間滞空) UAV の研究開発 に努力を注いでいる。

 西欧諸国の研究開発状況は以下の通り
* 米 国
 ・Grobal Hawk:
   2008年までに U-2 有人偵察機に換えて本格的に運用を計画
   FOPEN (foliage penetration) レーダー、先進合成開口レー
   ダーの搭載を予定
 ・Predator B
   Altair の名称で2002年までに3機を試作。合成開口レーダー
   及びESM 機器を搭載予定。
   高度65,000ft、最大 36時間滞空
 ・Helios  
   NASA が研究中の太陽電池利用の UAV。高度100,000ft、約1ケ月
   滞空。 通信中継に使用を計画

Helios に関する NASA のページ
 ・Frontier System A 160
   DARPA が研究中の無人ヘリコプター。高度55,000ft、
   最大 48時間滞空
、無給油で 3,700~5,500km 航続可能
 ・Sensor Craft
   AWACS 及び J-STARS の後継として NASA と空軍が研究中の、
   菱形 HALE UAV 。 大きさは B-2や B-52とほぼ同一規模
   60~80時間滞空、8,300km 以上の航続が可能
* 豪 州
 ・米国と共同で Grobal Hawk の飛行試験を国内で本年4月に計画
 ・北部沿岸でのインドネシア、東テイモール監視用に運用を予定
* ドイツ
 ・今年度中に HALE UAV の運用要求を提出予定
* フランス
 ・高度65,600ft、最大 48時間滞空の偵察、SIGNT、通信用HALE
  UAV の展開を検討中
* スウェーデン
 ・インターネットによる指揮統制システムの端末として、Saab
  社が Gaden (Kite) HALE UAV を開発中
* 英 国
 ・海軍用 HALE UAV を開発中。細部要求内容は不明
 ・太陽電池利用、約1年滞空の成層圏飛行船 StratSat を設計中
2001.03.07 Jane's Defence Weekly Predator UAV's Helfire missile tests  米空軍は RQ-1A Predator による3回の AGM-114 Helfire 発射試験を完了した。
 2月21日に行われた3回目の試験では、Predator から発射された Helfire が、固定された戦車を破壊し た。
2001.02.26 Aviation Week & ST USAF's unmmaned Predator hits three tanks with three shots  米空軍は2月、ネヴァダ試験射場で UCAV への活用を目的とする Predator による対戦車ミサイル の実射試験を行い、成功した。
 試験は2日に分けて Predator に装着した AH-64 攻撃ヘリ用の対戦車ミサイル Hellfire により3回の発射が行われ、航空機から Ku バンド無線による制御で高度 2,000ft、速度 70ktから発射したミサイルは 3マイル離れた戦車に全て命中した。
2001.02.21 Jane's Defence Weekly USAF ready to take weaponised UAV to the air  米空軍は、RQ-1A Predator UAV に AGM-114 Helfire を 搭載して、武装 Predator にする計画を進めている。
 第1段階の実証試験は 1月23日に開始された。 試験ではまず、地上での発射が行われ、Helfire の発射が機体へ及ぼす影響を測 定したが、問題はなかった。
 第1段階の最後に、Predator は高度 10,000ftから Helfire を発射する計画であるが、Helfire はそもそ も、低空を飛行するヘリから発射するように作られているため、ソフト改修を含む若干の改造が必要になる。
2001.02.12 Aviation Week & ST General Atomics has conducted the first flight of its Predator B 001 drone  NASA が環境調査用の UAV として、空軍の RQ-1 Predator を元に開発中の Predator B 001 が初飛行した。  Predator B 001 と、今後の発展型は以下の通りである。
Predator の概要
 ・Pretator B 001
   ターボプロップエンジン、翼端長を RQ-1 の 48ft から 64ft に延長
   750 lb. 搭載で、高度 50,000ft を飛行
 ・Pretator B Altair
   エンジンは B 001 と同じ、翼端長を 84ft に延長
   880 lb. 搭載で、高度 52,000ft を飛行
   搭載量を 660 lb.にすると、32時間飛行可能
 ・Pretator B 002
   ターボファンエンジン
   60,000ftを12時間飛行可能
2000.10 International Defense Review Pilotless progress report:
UAVs have made exceptional strides recently
= UAV の趨勢に関する解説記事 =
 昨年コソボで行われた 'Operation Allied Forces' では、NATO 加盟国のうち少なくとも5ヶ国が、UAV を使用 した。
 今日の UAV は、次の3種類に区分できる。
中高々度長時間滞空型
   (MALE/HALE: Medium/High-Altitude Long-Endurance)
  滞空時間 : 24時間以上
  ペイロード: 100kg~ 500kg以上
戦術 UAV
  滞空時間 : 4~ 12時間
  ペイロード: 25~ 100kg
小型 UAV
  (緊急な要請に対応した用途で使用)
 米空軍は、Global Hawk を U-2 と入れ替えて導入している。 また、MALE の Predator を 72機発注 しているが、空軍はレーザディジグネータの搭載を含めた能力向上を検討している。
 General Atomics社は、Predater などの UAV に搭載する Lynx SAR を売り込み中である。 この SAR は ZoomSAR で、分解能は stripmap mode で 0.3~ 3.0m、spotlight mode で 0.1~ 3.0mとなっている。