RATTLRS に関する報道

年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2007.10.08 Aviation Week & ST Snake bite <0721-100801>
 米海軍 NRO が研究中の RATTLERS の耐圧試験が Lockheed Martin社施設で行われた。
 RATTLERS は S&T 段階の長射程超音速巡航ミサイル実験機で2008年初めに飛行試験を行う。 今回の耐圧 試験で Mach 3 以上での飛行を可能とするタービンエンジンと推進システムの組み合わせに必要な各種データ を収集した。
2007.08 Jane's Missiles & Rockets RATTLRS on track for flight test <0717-080026>
 米海軍研究所が開発を続けている RATTLRS 飛行試験が11月~12月 に行われる。 RATTLRS は全長6.4m、胴径30cm、重量1,150kgのミサイルで、Mach 3 以上で750~1,000kmを飛翔 する。 弾頭には6発SAL/MMW 誘導の小型侵撤弾頭を搭 載する。 SAL/MMW シーカのスレッド試験は2006年に行われている。
 RATTLRS には Rolls-Royce社製の YJ102R 複合サイクルタービンエンジンが使用される。
2007.05.28 Aviation Week & ST Target of opportunity <0712-052806>
 Lockheed Martin社が以下のような各種 CM を開発している。
RATTLRS
 RATTLRS は直径33cm、全長6.35m、総重量1,135kg、弾頭重量は750-lb、射程 は1,000km以上である。
 昨年、搭載する侵徹弾頭の試験が初めて行われ、年末には発射試験を。 同社は3機を試作し、米海軍の DC-130A から発射する。
Peregrine
 Peregrine は予算削減から中止になった Cruise Missile XR 超長距離 CM 計画を引き継ぐ F-22 や F-35 に 搭載する2,000-lb級 CM で、超音速の侵撤弾頭を搭載する。
LCMCM (Low-Cost Miniature Cruise Missile)
 射程750nmの CM で、単弾頭又は子弾弾頭を搭載し、複数目標攻撃能力も有する。
2007.02.14 Jane's Defence Weekly Skunk Works shakes up major projects <0706-021402>
 米政府が現在進めている研究開発の見直しを行ったのを受け、Lockheed Martin社 Skunk Works は MPUAV 開発を一旦中止し、以下の5件の研究開発に重点を移行する。 尚、開発が中止されるのはこの ほか、かつて AMC-X と呼ばれていた AJACS (関連記事 JDW 2006.11.15) 、超音速 UCAS (関連記事 IDR 2006.05 ))、QSST (Quiet Super-Sonic Transport: 関連記事 JDW 2002.03.13 ) などである。
VARIOUS
 VARIOUS (VTOL Advanced Reconnaissance Insertion Organic Unmanned System) はファンジェットを備えた 艦載 VTOL UAV で、300km/hの速度で SDB やガトリング砲を搭載することが検討されている。
(関連記事? AW&ST 2006.02.20)
ISIS
 ISIS (Integrated Sensor Is Structure) は高度100,000呎を遊弋する偵察監視用飛行船で、E-3D AWACS、 E-8C JSTARS、RC-135 Rivet Joint などの後継になりうる。
FALCON
 DARPA が進めてきた FALCON 派生型の全備重量227tの機体で、5,400kgを搭載して 10,000nmを Mach 10 で2時間で飛行する。 滑走路から離陸し Mach 3 に達すると ramjet/scramjet を始動す る。 搭載装備は CAV になる。
Hybrid Aircraft
 リフトボディを併用した飛行船で、軍用、民間用に使用できる大陸間飛行が可能な機体である。
(関連記事? AW&ST 2006.02.06)
RATTLRS
 RATTRS 飛行試験は2008年か2009年に開始される。
2006.10.30 Defense News Lighter warhead passes sled tests <0624-103005>
 米海軍 ONR が開発中の> RATTLRS 超音速巡航ミサイル実験機の高速スレッド試験が行われ、 Mach 2 以上度でコンクリート壁を貫通侵徹弾頭が無傷であることを確認した。
 発射試験は2007年末に計画されている。
2006.10 Jane's Missiles & Rockets Submunition payloads demonstrate stable flight after release at supersonic speed <0622-100013>
 Lockheed Martin社が RATTLRS の RRE の一環として行ったスレッド試験で、 超音速状態での子弾放出が確認された。 試験では610m/s以上の速度で模擬子弾が放出された。
 RATTLRS の RRE では2007年後半に飛行試験を予定している。
2006.08.31 Inside the Pentagon Navy tests supersonic Cruise Missile for aircraft,ships or submarines <0620-083107>
 米海軍 ONR は6月29日に RATTLRS スレッド試験を行い、模擬弾頭を 搭載した試験機は Mach 3 以上を記録した。
 RATTLRS は航空機、艦船、潜水艦から発射可能な超音速巡航ミサイルで、亜音速で発射した後 Mach 3 以上に 加速、15分以上継続して500浬以上飛行することが求められている。
 開発は2004年にシステム設計審査、2005年に事前設計審査を終え、今年12月に最終設計審査を予定する。 2007年末 に空中発射試験を計画、全長20呎、2,000-lbの実験機を高度70,000呎から発射する。
2006.05 International Defense Review US finaly looks beyond the B-2 for long-range strike capability <0610-050006>
= 米空軍次期爆撃機に関する6頁にわたる特集記事 =
 QDR 2006 では2018年までに LRS を保有するとしているが、新型エンジンを搭載する新型機の開発には時間が足りな いと見られている。 2004年に空軍が行った長距離打撃力の検討では、当面は在来爆撃機の改善、中期的には LRS、将来は FALCON 計画としていた。
 Lockheed Martin社は Mach 2 の UAV である NGLRS (Next Generation LRS) を提案している。 同社の構想 で NGLRS は RATTLRSと組み合わせて運用される。 同社はまた 70~80t級の UAS (Unmanned Air System) 構想を進めており2018年まででの実用化は可能であるとして いる。
 Northrop Grumman社は計画中止になった JUCAS を元にした構想のほか、FB-23 を提案している。 FB-23 は全長27~28mで、最大離陸重量40~45tになり、2,130kgの GBU-28 も搭載でき Mach 1.6 で巡航して6,000km以上の航続距離を持つ。
 このほかに DARPA が進めている QSP (Quiet Supersonic Platform) や OFW (Oblique Flying Wing, X-Plane) も候補にあり、 HyFlyとの組み合わせも考えら れる。
2005.12.07 Jane's Defence Weekly Technology audit: Rolls-Royce

 → High Mach number R&D

<0524-120710>
 Rolls-Royce社は F-35B STOVL JSF のエンジン開発で、P&W社の下請けとして LiftFan、排気口に取り付けら れる三段継ぎ手部、左右の翼に取り付けられる Roll Post を担当している。
 俗称 Liberty Works である在米 Rolls-Royce North Arerican Technology社は、Mach 3~4を目指す RATTLRS に開発に大きく関与している。
2005.10.24 Inside the Navy Defense Department sees hypersonic weapons gradually maturing <0524-102409>
 DoD の S&T 当局は、10月18日に行われた Precision Strike Technology シンポジュームで RATTLRSSED 及び Hyfly の三件の超高速兵器研究が逐次成果を上げ実用化に 近づいているとの見解を示した。
RATTLERS
 海軍の超音速実験機で、2008年に Mach 3 の飛行試験を2回、M2010年に Mach 4 の 飛行試験を2回予定する。
SED (Scramjet Engine Demonstrator)
 空軍と DARPA が共同研究している炭化水素燃料を用いたスクラムジェットエンジン機で、 2009年から飛行試験を予定している。
Hyfly
 海軍 ONR と DARPA が共同研究している巡航速度 Mach 6、航続距離600nm以上の実験機。
 当局はまた、再使用可能な FALCON 等よりも上記使い捨て超音速兵器の研究を先ず優先していく計画も明らかにした。
2005.05.25 Jane's Defence Weekly US Navy missile to rattle bounds of turbine flight <0511-052503>
 米海軍 (ONR) は2月に、 RATTLRS 開発担当を Lockheed Martin社 に決め、2007~2008年に3回の空中発射試験を予定している。
 RATTLRS の設計は実用型へ進むことを念頭に行われており、開発担当者は、実用型 RATTLRS も2012年には可能 としている。
 RATTLRS は亜音速で発射された後にMach 3 まで加速し、その速度を5分間以上維持する。 RATTLRS は SR-71 用に開発された YJ102R タービンエンジンを使用する。 同エンジンは構造が簡単で入手しやすい。
 Rattlrs は発射重量816kg、ペイロード500-lbで、300~400nmを飛行する。
2005.05 International Defense Review Forces overcome the obstacles of new-generation cruise missieles <0510-050012>
= 各種最新巡航ミサイルの6ページにわたる特集記事 =
Storm Shadow
 イラク戦争で27発を使用した。 同一目標に異方向から2発を発射したところ、2発目が1発目の開けた穴に飛 び込んだ例があった。
 Broach 弾頭は目標を完全に破壊しても外観上小さな丸い穴を開けるだけなので、戦果評価がしにくい。
AGM-158 JASSM
 2009年以降生産分にはデータリンクを搭載するため ACTD を進めており、2008年に試験が予定されている。
AGM-158B JASSM-ER
 原型と同寸であるが多くの燃料を搭載し、エンジンも新型に変えることにより、射程を 1,100kmに延伸する。 量産機は2007年始めに発注される Lot 6 生産分からで、2008年には配備される。
 その他に大きさを爆撃機、戦闘機搭載の限界まで大型化し射程を1,850kmとする JASSM-XR や、F-35 JSF に搭載可能な小型 JASSM も検討されている。
AGM-84K SLAM-ER
 豪空軍が次期スタンドオフ兵器 FOSOW として検討しているほか、韓国が F-15K 搭載用に採用した。 米海軍 も F/A-18E/F 及び P-8A MMA 用に500発を追加発注した。
Taurus KEPD 350
 Storm Shadow と類似の CM であるが、中間誘導に IR 画像照合誘導が使用でき、GPS なしでも使用できる。  また搭載する Mephisto 弾頭は BROACH 同様の二段式であるが、実用弾として初めて PIMPF (Programmable Intelligent Multi-Purpose Fuze) を使用している。
Tactical Tomahawk
 双方向衛星利用データリンクを搭載するのが特徴で、1,650kmの全飛行経路で発射プラットフォームと連接さ れる。 目標空域を遊弋しての策敵が可能で、戦果判定のための画像送信もできる。
RATTLRS
 RATTLRS (Revolutionary Approach to Time-Critical Long Range Strike) はかつて IHPTET (Integrated High Performance Turbine Engine Technology) と呼ばれていた計画の延長にあり、タービンエンジンで Mach 4 以上を実現しようとする ものである。
 2007年3月から2008年3月までに、少なくとも3回以上の飛行試験が予定されている。
Scramjet 推進巡航ミサイル
 Scramjet 推進巡航ミサイルの実用化はまだかなり先である。
 HyFly は DARPA が Boeing社等と Mach 6 を目指し開発を進めている scramjet 巡航ミサイルである。
 Mach 6~7+ を目指す SED-WR (Scramjet Engine Demonstrator-WaveRider) の契約は2004年1月に P&W社と空軍で行われた。 最初の飛行試験は2008年12月に予定されている。 
2004.10 Jane's Missiles & Rockets Lockheed Martin to develop Mach 4+ strike demonstrator <0423-100027>
 米海軍が Lockheed Martin社と RATTLRS (Revolutionaty Approach To Time-critical Long Range Strike) の Phase 2 契約を$175Mで結んだ。
 RATTLRS は National Aerospace Initiative の一部となる使い捨て型無人超音速飛翔体計画で、アフタバー ナなど燃料消費の激しいやり方を使わずに高マッハ飛行を実現する。 Lockheed Martin社は 複合型推進方式による Mach 4+ を目指している。
 SR-71 が初飛行して以来40年間のタービン冷却技術の発達により、新型の YJ102R エンジンは SR-71 の6倍の推力を得ることができるようになった。
 RATTLRS は、2007年から2008年にかけて、少なくとも3回の飛行試験が計画されている。 
2004.08.16 Inside the Navy Lockheed,Boeing win RATTLRS phase-two development awards <0421-081602>
 米海軍は先月、RATTLRS (Revolutionary Approach to Time-critical Long Range Strike) 開発の第二段階に Lockheed Martin と Boeing両社を選定した。
 RATTLRS は海空軍と NASA の統合プロジェクトで、構想設計研究である第一段階には、両社のほかに Raytheon、Orbital Science社が 3月に選定されていた。
 RATTLRS は Mach 4 で15分以上飛行するタービンエンジン搭載の飛翔体で、航空 機や艦船、潜水艦から発射する兵器の他、再使用可能な打ち上げ機への応用が期待されている。
 試作機の発射試験は契約から2年後を予定し、少なくとも3回の試験で Mach 3 以上、5分間の飛行を目標とす る。
【註:】
 RATTLRS は技術検証機であり、そのまま兵器になるものではない。 タービンエンジンで飛行し、亜音速から Mach 3.0 までターヒン エンジンだけで1分以内に加速することが求められている。
 RATTLRS には戦術兵器への発展を見越したサイズが求められ、1,800-lbの発射重量、500-lbのペイロードを持ちF/A-18、F/A-22、JSF などへ搭載できるサイズと、発射重量3,400-lb、ペイロード750-lbでブースタを用いて艦船の VLS から発射するものが考えられている 。
 RATTLRS を元にした実用機には Mach 4 で15分以上飛行する事が求められる。
2003.05.28 Jane's Defence Wekkly US Navy looks to speed missile development  米海軍は Mach 3.0~4.0 の高速巡航ミサイル RATTLR (Revolutionary Approarch to Time Critical Long Range Strike Project) の開発を計画している。
 計画は2段階に分かれ、第1段階では4年以内に3回の飛行試験を行い、第2段階で実用システムを念頭に置いた技術検証を行う。 但し、 完全なシステムを目指すものではない。
 RATTLR は、現在進行中の Mach 3.5~4.5 で射程400km~600kmを目指す SHOC (Standoff High-speed Option for Counterproliferation) とは独立した別計画となる。