対砲迫レーダ等に関する報道

年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2019.10.11 Marine Times Marine Corps successfully tests and integrates new system to 'counter emerging threats' <1911-101107>
 米海兵隊が8月に
G/ATORを用いたIron Domeの実射試験に成功した。 海兵隊は運用秘を理由に試験について公表していないが、試験ではIron Doem、G/ATORと航空指揮統制装置CAC2Sが用いられた。
 米軍でSkyHunterと呼ばれているIron Domeは今までに90%以上の撃墜率1,500目標以上を撃墜している。
2019.09.25 Jane's Defence Weekly USMC says it can integrate Iron Dome with G/ATOR <1911-092505>
 米海兵隊が現有のAN/TPS-80
G/ATORレーダ及び航空指揮統制システムCAC2Sを用いたIron Domeの射撃検証を8月に実施した。
 実射を含む試験は4ヶ月半にわたって行われた。
2019.08.21 Jane's Defence Weekly USMC to demo G/ATOR with Iron Dome <1910-082103>
 米海兵隊の報道官が8月12日、海兵隊がAN/TPS-80
G/ATORレーダとIron Domeを組み合わせ試験を準備中であることを明らかにした。
 陸軍は2月にIFPC暫定装備としてIron Dome 2個中隊の導入を決めている。
2019.08.13 Inside Defensw Marine Corps weighing feasibility of integrating G/ATOR with Iron Dome <1909-081302>
 米海兵隊がイスラエルのIron DomeとAN/TPS-80 G/ATORレーダを組み合わせ
C-UAVとして使用する検討しており、シミュレーションを行った。
2019.06.11 Jane's 360 Northrop Grumman wins contract to provide USMC full-rate production G/ATOR radar systems <1907-061110>
 Northrop Grumman社が6月10日、米海兵隊からAN/TPS-80
G/ATORレーダのFRPを$958Mで受注した。
 GaN素子を採用したG/ATORはAN/MPQ-62、AN/TPQ-46、AN/TPS-63、AN/TPS-73に代わるレーダで、今回の契約で30基が追加生産される。
2019.05.22 Jane's Defence Weekly G/ATOR secures IOT&E aimd GAO reliability concerns <1907-052208>
 Northrop Grumman社が5月13日、同社製AN/TPS-80
Block 1/2レーダがIOT&Eを通過したと発表した。 この結果G/ATOR Block1/2はこのままで配備可能となった。 この前にGAOがこのレーダの信頼性とシステム能力に疑問を呈していた。
 G/ATOTはCM、ロケット弾、砲弾の発見識別追随を行う中近距離3D多用途AESAレーダで、同社は既に量産型8基を納入している。
2018.09 International Defence Review USMC takes delivety of first GaN G/ATOR <1810-090001>
 Northrop Grumman社が米海兵隊にGaN
T/Rモジュールを使ったAN/TPS-80 G/ATOR レーダの1号機を納入した。
 G/ATORはAN/MPQ-62 CWARをはじめとする5種類の旧式化したレーダに代わるS-bandレーダで、RAM、CM、UAVなどRCSの小さな目標を捕捉できるようにできている。
 海兵隊は2017年始めにGaN T/R G/ATORのLRIP分6基を受領し、2基は2018年2月に対空監視用としてIOC、4基は対砲迫用として2018年中にIOCになる。
2017.06 International Defence Review Lockheed Martin targets Q-53 radar at US Army's expected SHORAD need <1708-060002>
 Lockheed Martin社が、AN/TPQ-53 (Q-53)対砲迫レーダを米陸軍の
SHORAD用とする開発を進めている。
【関連記事:1609-080001 (IDR 2016.08)】
2017.04.24 Yahoo 聯合ニュース記事

「北朝鮮の砲撃拠点をリアルタイムで探知 新レーダー開発=韓国」

<1705-042401>
 韓国の防衛事業庁が24日、対砲迫レーダⅡを韓国の技術で開発したと発表し、来年 から装備すると発表した。  このレーダの探知距離は60km以上と、韓国軍が保有する探知距離は40kmのスウェーデン製レーダをしのぐ。 国産化率は95%に達するという。
2016.11.28 Inside Defense Army taps vendor to add C-UAS capability to Q-53 radar <1612-112802>
 米国防総省が11月16日、米陸軍がLockheed Martin社に、AN/TPQ-53にUAVの捕捉能力を付加する契約を、2年間 $27.8Mで発注したと発表した。
2016.09.02 Inside Defense Marines award Northrop multimillion-dollar contract for nine G/ATOR systems <1610-090205>
 米海兵隊が8月31日にNorthrop Grunnam社に、初めてGaN素子を使用した対地/対空レーダ
G/ATOR9基LRIPとして$375Mで発注した。
 契約は4年間で、今回の発注分はFY19に予定されているFRPに向けたIOTに使用される。
2016.08 International Defence Review Lockheed Martin Enhances AN/TPQ-53 radar <1609-080001>
 Lockheed Martin社がAN/MPQ-53対砲迫レーダにUAVの探知、識別、追随能力を付与する改良を行った。 改良され たソフトは5月に行われたMFIX 2016演習で実証されている。
 Lockheed Martin社は、米陸軍から70基のMPQ-53の
FRP受注を見込んでいる。
【関連記事:1212-110712 (JDW 2012.11.07)】
2015.09.16 Jane's Defence Weekly Israeli morter-detecting radars fully operational around Gaza Strip <1511-091605>
 イスラエルの RADA Electronic社が9月9日、イスラエル国防省がガザ地区からの迫撃砲やロケット弾などの短距離攻撃に 対処するため、同社製 RPS-40
MHR を配備すると発表した。 これにより迫撃砲弾等の警報から着弾までの時間が、8秒 から13に伸びるという。
 MHR は S-bandパルスドップラ AESA レーダで、高度なビーム構成 を行う能力を有するという。
2015.03.25 Jane's Defence Weekly LCMR working well for Ukraine, says US general <1505-032503>
 在欧米陸軍司令官が3月17日、ウクライナに供与した AN/TPQ-49 軽対迫レーダ (
LCMR) が、 予想以上の成果を上げていると述べた。 LCMR は米陸軍が20基供与するもので、最初の1基は2014年末に引き渡されている。
 LCMR は20分で整置できる対砲迫レーダで、飛来する砲迫弾を自動で捕捉追随し、発射位置の標定ができる。
2014.11.05 Jane' Defence Weekly USMC buys four LRIP G/ATOR radars <1412-110508>
 Northrop Grumman社が米海兵隊から、AN/TPS-80
G/ATOR 最初の LRIP 4基を$207.29Mで受注した。 受注した4基は2016~2017年に納入される。 FRP は2020年に開始される。
 既に納入されている G/ATOR 2基は GaAs 素子を使用しているが、以降は GaN が使用される。
2014.02.12 Jane's Defence Weekly G/ATOR gets production approval <1404-021204>
 米海兵隊の
G/ATOR Block 1 レーダは、1月に LRIP 入りが承認された。 IOC はFY16末かFY17始めに予定され、17基生産する FRP はFY18の3/四半期に計画されている。
【 G/ATOR 関連記事:1012-110005 (IDR 2010.11)】
2014.02 International Defence Review US Marine Corps' G/ATOR nears production decision <1403-020010>
= G/ATOR 対砲迫/対空レーダの紹介記事 =
 AN/TPS-80
G/ATOR 対砲迫/対空レーダは、Block 1 の先行4基を LRIP する Milestone C が近く行われ、FY16の3/四半期かFY17早々に IOC が計画されている。
 Block 1 17基の FRP はFY18の3/四半期に開始される。
2013.10.16 Jane's Defence Weekly Singapore may buy AN/TPQ-53 radars from US <1312-101606>
 シンガポールが米国から AN/TPQ-53(V) 対砲迫レーダ6基を$179Mで購入する模様である。 Q-53 は2010年から米陸軍がイラク及びアフガンで使用しているが、輸出されれば初となる。
 シンガポールは現在 Saab社製 ARTHUR を保有しており、そのうち1基は2009年9月にアフガンへ派遣されている。
【 AN/TPQ-53 関連記事:1212-110712 (JDW 2012.11.07)】
2013.07.10 Defense News India to tap domestic companies for acoustic artillery locator systems <1308-071004a>
 インド国防省が、2001年に米国から購入した AN/TPQ-37 対砲レーダを補完する音響測距装置 SRS の国際入札に失敗したが、来月に改めて国内企業のみを対象とした入札を行う。
 インド陸軍は SRS に、迫撃砲に対し10km、105mm砲に対し15km、130mm砲に対し20kmの標定能力を要求している。
<1308-071004b>
 インド陸軍が Iron Dome の導入を検討している。 2月には印空軍司令官が Iron Dome は空軍の要求に合わないと発言していた。
 インドは2年以上にわたってイスラエルと、Iron Dome と David's String の購入交渉を行っている。
2013.06 Jane's Missiles & Rockets Qinetiq develops new radar to detect low trajectory rockets <1307-060016>
 QinetiQ社が、短射程低進弾道のロケット弾を捕捉するレーダ Alarm を開発し量産中で、既に 二次生産分も受注している。
 従来の対砲迫レーダは走査に時間がかかり、射程が2km~8kmしかない107mmロケット弾などの捕捉には間に合わなかった。 Alarm は1個の素子からなる送信機が、 Az 30~360゚、El は水平から15゚~40゚に送信し、3~6個の素子からなる受信機が受信する。
 システムは無人で操作され、受信信号の速度と加速度から目標と判定する。
【註】
 Alarm は、米陸軍がイラクやアフガンで使用した捕捉距離6.5kmの AN/TPQ-48 LCMR や、Elta社の EL/M-2084 と似たものではないかと推測 する。
【 LCMR 関連記事:0505-020902 (JDW 2005.02.09)】
【 EL/M-2084 関連記事:0902-010011 (IDR 2009.01)】
2013.05 International Defence Review Northrop shows off G/ATOR's BMD potential <1306-050018>
 Northrop Grumman社が、AN/TPS-80 G/ATOR 対砲迫/多用途レーダを、対 TBM 用とし て BMD で活用する提案を行っている。 G/ATOR は3月27日に NASA が行ったロケットの発射試験で、その補足追随能力を実証した。
【 G/ATOR 関連記事:1012-110005 (IDR 2010.11)】
 同社は G/ATOR で得た成果を、空軍の長距離 3D レーダ (3DLLR)、陸軍の Patriot 射統レーダ、海兵隊の TPS-59、海軍の対空/対ミサイル レーダ (AMDR) にも活用したいとしている。
2013.04 International Defence Review Netherlands trials C-RAM tools <1305-040017>
 蘭国防省と企業グループが、現有の AN/TPQ-37 対砲迫レーダに代わる C-RAM戦闘のための新技術の検証を行った。
 Thales社が開発した多用途レーダ MMR(右図)は近傍から発射された81mm迫撃砲弾を捕捉し弾道を標定した。 また Microflown AVISA社が 開発したポールペン大の音響センサ AVS は、音源の捕捉識別標定を 3D で行うことができる。
2012.12 International Defence Review Lockheed Martin adds air surveillance to AN/TPQ-53 <1301-120004>
 Lockheed Martin社が、AN/TPQ-53 対砲迫レーダに対空捜索機能を付与する。 同社は Q-53 32共同運用受注しており、 2012年末までに初号機を納入する。
 Q-53 は当初、対空監視と対砲迫を同時に実施できず切り替えを必要とするが、ゆくゆくは両者を同時 に実施できるようにすると言う。
2012.12 International Defence Review OWL radar exposed to view <1301-120003>
 10月に開かれた米陸軍協会(AUSA)総会で SRC社が開発している全方位対砲迫レーダ OWL の完成予想図が公開された。 同社は32ヶ月の開発期間の半分を終え、2013年10月に試験を開始する。
 OWL は、重量2,630kg以下、レドームの直径1.83m、全高3.96mの S-band レーダで、方位360゚、高低20゚~90゚を、非常に高速な走査速度で走査し 、ロケット弾砲迫弾を捕捉追随して、その発射位置を標定する。 また同時に、高速に走査する対空レーダとしても使用できる。
2012.11.07 Jane's Defence Weekly Thr threat detectors <1212-110712>
= 米陸軍の各種レーダに関する6頁の特集記事 =
 2011年9月に米陸軍が、AN/TPQ-36 及び AN/TPQ-37 を AN/TPQ-53(あるいは Q-53 と呼称)に改称した。 Q-53 は360゚及び 90゚の監視モードを持つ。
 2012年10月の米陸軍協会年次総会で Lockheed Martin社が、Q-53 には2013年に対空モードも付加されることを明らかにした。
2012.05 International Defence Review Lockheed Martin targets Canadian Army radar <1207-050004>
 Lockheed Martin社は、米陸軍から51基の AN/TPQ-53 Firefinder レーダを受注したのを受け、カナダ陸軍から中距離レーダ としての受注を目指している。
 AN/TPQ-53 は EQ-36 と呼ばれた強化型 AN/TPQ-36 のことで、360゚の監視が可能である。
【関連記事:1205-040003 (IDR 2012.04)】
2012.04.04 Jane's Defence Weekly UK plans to retire COBRA radar befor choosing replacement <1205-040404>
 英国防省が3月23日、後継機種が決まらないなか陸軍の COBRA 対砲レーダを年内に除籍すると発表した。
2012.04 International Defence Review US Army agrees radar contract <1205-040003>
 米陸軍が Lockheed Martin社に AN/TPQ-53 対砲迫レーダ12基を$166Mで発注した。 この契約は初期分で、このあと2年のオプションがあり、 合わせて51基が$881Mで調達される。
 AN/TPQ-53 は、陸軍で EQ-36 と呼ばれている。
【関連資料:0807-060017 (JMR 2008.06)】
2012.03 International Defence Review Weapon-finding radar designers strive for multitasking capabilities <1205-030036>

= 最新の対砲迫レーダに関する8頁の特集記事 =
 
2011.02.09 Jane's Defence Weekly Australia deploys C-RAM system in Afgahnistan <1103-020911>
 豪国防省が2月1日、アフガンに配備した C-RAM センサが、予定より5ヶ月早く IOC になったと発表した。  これにより迫撃砲弾の監視範囲が、周囲25kmに拡大した。
 このセンサは車載型の Sea Giraffe で、豪国防省が Saab社からリースした。
2010.11.25 Yahoo 韓国聯合ニュース記事

「北砲撃時に韓国軍対砲レーダー誤作動、応射に支障」

<1012-112502>
 韓国軍合同参謀本部が25日に明らかにしたところによると、延坪島に北朝鮮が砲撃を加えた際、島に配置されていた AN/TPQ-37 対砲レーダ が正常に作動せず、砲撃地点の打撃に支障を来たしていたため、韓国側の最初の応射は、予め座標が設定してあった地点に対 してだけ行われた。
 また、軍は当日、K-9 を6門動員したと発表したが、24日には4門で対応したと言葉を変えて、さらに25日になって実際には 3門だったことが明らかになり、非難の声が上がっている。
2010.11 Jane's Missiles & Rockets US Army orders 17 more anti-rocket radars <1012-110027>
 Lockheed Martin社が米陸軍から EQ-36 (Enhanced AN/TPQ-36) レーダ17基を追加受注した。 EQ-36 は2009年7月に 最初の2基が納入された対砲迫レーダで、90゚及び360゚のいずれのモードでも使用できる。
【関連記事:0624-120004 (IDR 2006.12)】
2010.11 International Defence Review Northrop Grumman gives G/ATOR progress report <1012-110005>
 Northrop Grumman社が、米海兵隊向けに開発した AN/TPS-80 G/ATOR 多用途レーダ の詳細を明らかにした。 G/ATOR は航空機、CM、UAV、ロケット弾、砲迫弾を捕捉追随する多用途レーダで、AN/UPS-3、AN/MPQ-62、AN/TPS-63、AN/TPQ-46、AN/TPS-73 の5種類のレーダに取って代わる計画である。
 G/ATOR の試験は2011年中頃に行われ、2013年には FRP、2016~2019年に各段階での IOC が予定されている。
 同社は G/ATOR を陸軍の MMR への採用も働きかけている。 海兵隊の要求が各種目標への対応を 切り替え式にしているのに対し陸軍の要求は同時対応であるが、同社はソフトの改修で済むとしている。
【関連記事:0803-010011 (IDR 2008.01)】
2009.12 Jane's Missiles & Rockets New radar will improve missile detection capability, says IDF <1002-120023>
 イスラエル軍砲兵軍団が、現在 Grad、Qassam、Katyusha などの探知に使用している AN/TPQ-37 Firefinder 対砲迫レーダに代えて、Elta社が開発した Raz レーダを2010年からガザ地区に配備する。
 Raz は現有装備より捕捉距離が遙かに長く、ミサイルを含む複数目標を同時に捕捉する能力を有する。
2009.11.04 Jane's Defence Weekly Singapore deploys ARTHUR to Afghan base <0912-110405>
 シンガポール陸軍がアフガン駐留 ISAF に、ARTHUR 対砲迫レーダ 2基を装備した砲兵大隊を派遣した。 シンガポール部隊が派遣されたオランダ軍基地は、今までロケット弾や迫撃砲の攻撃に対し無防備であった。
【 ARTHUR 関連記事:0411-060905 (JDW 2004.06.09)】
2009.08 International Defence Review PIT umveils new weapon-locating radar <0910-080003>
 ポーランドの主たるレーダメーカである PIT社WLR-100 対砲迫レーダの詳細を公表した。  WLR-100 は RCS=0.001㎡である23mm弾の捕捉追随も可能で、固定翼、回転翼航空機及び UAV も捕捉追随できる。 レ ーダは C-band を使用し、送信機は TWT を用いている。
 WLR-100 の表示距離は20/40/80kmであるが、100km以内の目標を捕捉追随できる。 ビームは電子走査で Az 90゚を監視でき、アンテナの向きを 変えれば270゚を監視できる。 データは捜索モードで0.5秒、追随モードで0.1~0.5秒で更新される。
2009.04.15 Jane's Defence Weekly Israel poised to deploy Elta MMR <0906-041511>
 イスラエルは Elta社製 EL/M-2084 MMR レーダの試験運用を、2008年12月~2009年1月にガザ地区で行ったが、結 果が良かったことから最初の5基を7月に配備する。 
 EL/M-2084 は砲弾を100kmで捕捉し、50kmで CEP-125mの精度で算定するアクティブフェーズドアレイレーダで、Rafael社が開発中の Iron Dome でも使用される。 また航空機やミサイルの捕捉も可能で、350kmの捕捉距離と200目標/分の処理能力を持つ。
【関連記事:0714-062704 (JDW 2007.06.27)】
2009.01 International Defence Review Armed forces seek the WLR connection <0902-010011>
= 対砲迫レーダの現状に関する7頁にわたる特集記事 =
 Elta社製 EL/M-2084 S-band アクティブアレイ対砲迫レーダは、アンテナを回転して対空レーダとし ても使用でき、Iron Dome C-RAM システムでも使用される。
 C-RAM システムの一部としても使用される Giraffe AMB 対空レーダは、ロケット弾や迫撃砲弾の弾道諸元を算出し、発射位置 の標定もできる。
 仏、独、土、英などが装備する Euro-Art社の COBRA は、フランスの ATLAS、ドイツの Adler、英国の BATES などの野戦砲兵 指揮システムと連接している。
 L-bandAN/TPQ-48(V2) LCMR(右図)は米海兵隊や NATO 諸国が装備する 小型軽量近距離用レーダで電子走査式無指向性アンテナを有する。
2008.07 International Defence Review Lockeed Martin advaces EQ-36 development <0808-070009>
 Lockheed Martin社が、改良型 AN/TPQ-36 (EQ-36) 対砲迫レーダの最終設計審査 (CDR) が終了したと5月27日に発 表した。 EQ-36 は360゚にわたり砲迫弾やロケット弾を捕捉追随するレーダで、360゚性能試験は2007年に完了している。
 CDR 完了により同社は2007年1月に$120Mで受注した5基の生産を進め、初号機を2009年中頃に、残りも2010年はじめまでに納入する。 米陸軍に は180基の所要があると見られている。
2008.06.02 Aviation Week & ST Battlefield radar <0807-060202>
 米陸軍は Lockheed Martin社製の Enhanced AN/TPQ-36 (EQ-36) の最終設計審査 (CDR) を終えたため、 5基の生産に入る。 計画では最初の2基は2009年夏、次の2基は同年秋、5基目は2010年初頭に納入される。
 EQ-36 は敵の発射位置を標定できる対砲迫レーダで、90゚又は360゚のいずれかの捜索が可能である。
2008.06 Jane's Missiles & Rockets SRC radar highlights anti-rocket capability <0807-060017>
 米陸軍の AN/TPQ-36 対砲迫レーダの強化型である EQ-36 の試験が成功裏に終了した。 EQ-36 は、90゚の監視しかできない TPQ-36 と異なり、 90゚監視モードのほか360゚監視モードも持つ。
 試験では、360゚監視モードで一つの誤警報もなくロケット弾や迫撃砲弾を捕捉し、発射位置の標定を行った。
【関連試験:0803-010011 (IDR 2008.01)】
2008.01 International Defnce Review US forces pursue new counterfire radars <0803-010011>
 Northrop Grumman社が2005年9月に受注した米海兵隊の G/ATOR (Ground/Air Task Oriented Radar: 右図) は、2011年 IOC を目標に2009年に試作機が納入される。 現在コンポーネントレベルの性能確認中で、事前設計審査が2008年初頭、最終設計審査が 2008年後半に予定されている。 G/ATOR は海兵隊型の TPQ-36 である TPQ-46A 対砲迫レーダの後継で、以下の四段階で開発される。
Increment Ⅰ
 短距離対空レーダ
Increment Ⅱ
 対砲迫レーダの機能追加
Increment Ⅲ
 未だ明らかになっていない機能の追加
Increment Ⅳ
 航空管制機能の追加
 一方米陸軍は EQ-36 (Enhanced AN/TPQ-36) の開発を Lockheed Martin社に5基発注しており、2009年7月~2010年1月までに納入される。  TPQ-36 の更新は180基になる。
2007.12 International Defence Review Developers consider growth path for US NLOS-C cannon <0801-120010>
 初の FCS MGV となる NLOS-C Increment 0 が、2008年6月14日のロールアウトを目指し組み立て作業に入っ ている。 NLOS-C Increment 0 は完全なハイブリッド動力車である FCS MGV 共通車体を使用し、APS (Active Protection System)、多機能 countermeasurebomb jamming PTS (Projectile Tracking System) を 装備する。
 PTS は干渉計方式の装置で、砲塔の前面にコンフォーマルアンテナを配置している。 PTS は砲の全射程にわたり発 射砲弾を追随でき、算出した結果をもとに次弾の発射諸元を修正する。 算定精度は16kmで CEP≦5m という。 PTS の発展型 では敵弾の発射位置標定も可能になり、Excalibur にその諸元を送信できるようになる。  Excalibur を用いた場合の NLOS-C の射程は30kmになる。
2007.11.07 Jane's Defence Weekly US Army EQ-36 counterfire radar remains on track <0724-110707>
 Lockheed Martin社が開発中の AN/TPQ-36 対砲迫レーダ (CTA: Counterfire Target Acquisition) の事前 設計審査が終了し、2008年1月に最終設計審査が行われる。 TPQ-36 CTA は今年1月に5基の試作が$120Mで発注され、2010年1月までに 納入される。 その後 LRIP 及び FRP への移行が予定されている。
 TPQ-36 CTA システムは2両の6x6車に搭載され、1両目には90゚又は360゚の捕捉が可能なアクティブアレイア ンテナが搭載される。 2両目は指揮装置で、AFATDS (Advanced Field Artillery Tactical Data System) と の連接装置や音声/データ通信装置が搭載される。 いずれの車両も60kWの発電機を牽引する。
(関連記事 IDR 2006.12)
2007.11 Jane's MissiIes & Rockets Cunning Running wins anti-MANPADS deal <0724-110019>
 米輸送安全理事会が空港周辺に於ける MANPADS の発射位置を標定するため、Cunning Running社に対し SAM-PRAS (SAM Position Ranking and Analysis System) 35~83ライセンスを発注した。
 SAM-PRAS は本来同社の ADSC (Air Defense Siting Conputer) 用ソフトであるが、英軍や豪軍がイラクで ロケット弾や迫撃砲弾の発射位置標定用に採用している。 更に2008年に発売される AADSC (Advanced ADSC) は松下電器社製の Toughbook 上で動作し、ロケット擲弾や重機関銃から小火器の位置まで標定する。
 同社は更に MEADS の最適陣地位置選定用にも同ソフトを MEADS International に売り込んでいる。
2007.11 International Defence Review COBRA takes a front-line role <0722-110001>
 Euro-Art社製の COBRA 対砲迫レーダ6基が実戦で使用されている。 英陸軍は3基 をイラクで、仏陸軍は3基をレバノンに展開している。 このうち英陸軍が Basra に配備している COBRA は中国製の107mmロケット弾 からイラン製の240mmロケット弾を、多いときで15~20発/日、平均で週20発以上捕捉追随している。
 COBRA はフクティブアレイレーダで、公称捕捉距離は40km、精度は15kmで CEP=50m である。
2007.10.22 Inside the Navy Navy Target Aquisition Radar clears Preliminary Design Review <0723-102201>
 米陸軍は TPQ-36 及び TPQ-37 の後継となる EQ-36 CTAR (Counterfire Target Acquisition Radar) の事前設計審査を今月初めに行った。 CDR は来年1月に行われる。 EQ-36 は全周監視の対砲 迫レーダで、市街地環境におけるクラタを大幅に抑制できる。
 2006年9月に Lockheed Martin社が5基の試作を受注し、2010年初頭までに納入する。 陸軍は旧型の180基を全て更新する計画で 、総額は$1.6B以上を見積もっている。
2007.06.27 Jane's Defence Weekly Elta unveils new multimission radar <0714-062704>
 Elta社が、Arrow システムの EL/M-2080 Green Pine レーダの技術を使用した EL/M-2084 MMR (Multi Mission Radar) を発表した。 EL/M-2084 MMR は、Rafael社が開発中で射程2~40kmの脅威に対抗する 'Iron Dome ' のシステム構成品になる。
 EL/M-2084 MMR は低 RCS 目標の捕捉が可能で、UAV、ロケット、砲弾のほか、ハングライダも捕捉する。 捕捉距離は 砲弾で100km、ミサイルで250kmであり、毎分200発の砲弾を処理できる。 弾道目標を捕捉すると発射位置と予 想弾着点を計算し、計算誤差は距離50kmで CEP=125m である。
 アンテナを回転する全周モードと、120゚の走査モードがある。
2007.05 International Defence Review Netherlands, UK opt for US counter-mortar radar <0711-050006>
 オランダ及び英国が、海外展開部隊用に AN/TPQ-48 LCMR (Light Counter-Motar Radar ) を調達中である。 LCMR は本来、米陸軍及び海兵隊の特殊部隊用に開発されたが、今では C-RAM (Counter-Rocket, Artillery and Mortar) 用に使用されている。
 2002年に配備された TPQ-48(V1) は捜索距離5kmで標定精度100mであるが、現在開発中の (V3) は捜索距離及び標定精度を倍にしようとしている。 (V2) は C-RAM 用に使用されている。
2006.12 International Defence Review US Army seeks small footprints from Firefinder <0624-120004>
 Lockheed Martin社が AN/TPQ-36 対報迫レーダの改良型である EQ-36 CTAR (Counterfire Target Acquisition Radar) 5基を$120Mで受注した。
 EQ-36 CTAR は AN/TPQ-36 の改良型というものの、アクティブ技術を用いた全く新しいレー ダで、長距離用の AN/TPQ-37 と同程度の捕捉性能を持つ。 AN/TPQ-36 の捕捉距離はロケット弾に対し て24km、砲弾に対して15kmであり、AN/TPQ-37 は約30kmの捕捉能力(表示距離は40km)を持っている。
 米陸軍は AN/TPQ-36 及び AN/TPQ-37 の後継として考えている。
2006.11.06 Defense News Enhanced AN/TPQ-36 <0624-110604>
( Lockheed Martin社の広告)
 同社が試験中の多目的型対砲迫レーダ Enhanced AN/TPQ-36 は現在統合試験を実施中であり、戦場において 高い性能と信頼性により兵員のニーズを満たすことができる。
2006.10.02 Inside the Army Lockheed Martin scores $120 million Target Aquisition Radar deal <0622-100202>
 Lockheed Martin社は、総額$120Mで陸軍の対砲迫レーダ TPQ-36/37 の後継となる EQ-36 の開発を受注した。 陸軍は180台以上のレーダを更新する計画であり、初号機は3年以内の納入を予定する。
 EQ-36 の細部は明らかにされていないが、捕捉距離は現有の二倍以上で、全周捜索 及び固定90度捜索の二モードを用い、敵砲迫の発射位置を特定する。
2006.08 International Defence Review Thales unveils mortar attack warner at Eurosatory <0617-080005>
 Thales社が Ground Alerter 10 対迫レーダを公表した。 Ground Alerter 10 はアクティブフェーズドアレ イアンテナで360゚の監視能力を持ち、迫撃砲弾で8km、RCS=1㎡の小型航空機で20km、RCS=5㎡の大型航空機で 30kmの捕捉距離を持つ。 方探精度は4゚~5゚で、複数のレーダをネットワーク化すれば、発射位置を150mの精度で標定 出来る。 主として固定基地に対する迫撃砲攻撃探知に使用する。
 同社は更に、ドップラフィルタを組み込みヘリ探知能力を持つ Ground Alerter 20 の開発も行っている。
(類似レーダ関連記事 JDW 2005.02.09)
2006.07.31 Defense News New Delhi's Air Force seeks mobile radar <0617-073102>
 インド空軍は来月、可搬型地上レーダ LLTR (Low Level Transportable Radar) の提案依頼の発簡を予定し ている。
 LLTR はパキスタン国境に配置する監視レーダで、UAV による偵察を阻止するため、その他の監視レーダ、無人地上センサ、携帯熱感 知画像装置等と併用する。
2005.09 International Defense Review Ericsson modifies Giraffe AMB to counter incoming motar fire <0518-090042>
 Ericsson社が対迫撃砲弾能力を付与した Giraffe AMB (Agile Multibeam) レーダを パリ航空ショーに出品した。
 このレーダは、同じく C-band を使用し、同じ送信機のコンポーネントを使用している、同社製 Arthur 対迫レーダ のソフトを Giraffe AMB に組み込んだもので、360゚捜索をしながら迫撃砲弾の発見、識別、追随、弾着地点予測を行い、 弾着地点予測の精度は25mである。
 Giraffe AMB は迫撃砲弾が180~500m上空に達すると捕捉可能で、120mm迫撃砲弾を20km、81mm弾を16kmで捕捉 でき、弾着25秒前に警報を出すことができる。
2005.02.16 Jane's Defence Weekly India signs MPA accord with Lockheed Martin <0505-021611>
 Lockheed Martin社が2月8日に、インドの HAL社と P-3C Orion に関する技術協力協定を結んだ。 軍事筋によると、米海軍の関係者が 中古 P-3C 8~10機を FMS で売却する話のため、2月にインドを訪問している。
 P-3C 導入に際してのインドの懸念材料は、核開発に関する米国の制裁であるが、にもかかわらずインドは次期戦闘機126機の RfI を、 Lockheed Martinを含む各社に出しており、F-16 が候補の一つにあがっている。
 これとは別にインド空軍は、老朽化した An-32 の後継に C-130J 35~50機の導入を検討しており、事前調整 を開始している。
 また2003年には米国から12基の AN/TPQ-37(V)3 対砲迫レーダを購入しており、最初の2基は2月末、残りの10 基も2006年9月までに引き渡される。
2005.02.09 Jane's Defence Weekly Army calls for improved counter-mortar radar <0505-020902>
 米陸軍が360゚監視可能な LCMR (Light Counter Mortar Radar) 対迫レーダを開発し、イラク及びアフガンに 29基を投入している。 捕捉距離は6.5kmである。 従来の AN/TPQ-37(V)3 は90゚の監視しかできなかった。
 現在、捕捉距離を10kmにまで延ばし、標定誤差を25m以内に精度を上げた O-LCMR (Objective-LCMR) が検討されており、2008年から300基を装備する計画であ る。
 このレーダは海兵隊及び空軍も採用することになる模様であるが、特殊部隊は227kgある重量を68kgにまで低減 し、バッテリで駆動するシステムを求めている。
2004.12 Jane's Missiles & Rockets Israelis continue to counter Qassam rockets <0503-120008>
 イスラエルがガザ地区からの Qassam ロケットの攻撃に対処するため、改良型対迫レーダを使用している。  このレーダは Raytheon社製 TPQ-37 をイスラエルの Elbit社が改良した物のようである。 レーダはロケッ ト攻撃の警報を発すると共に、発射位置を評定して速やかな反撃を行う。
( TPQ-37 に関する記事 JDW 2004.06.09)
 また合わせて IR センサと報じられている Ma'anim 実験システムも使用されている模様である。
【註:】
 Qassam はハマスがイラン、ヒズボラ、パレスチナ自治政府の支援を受けて独自に開発したロケット弾で、硝酸カリウムと砂糖の混合 物を燃料としている。
 Qassam には1型と2型があり、それぞれの諸元は以下の通りである。
┏━━━━┳━━━━━┳━━━━━┓
┃    ┃ Qassam 1 ┃ Qassam 2 ┃
┣━━━━╋━━━━━╋━━━━━┫
┃全  長┃  0.79m ┃  2.2m ┃
┃胴  径┃  6cm  ┃  17cm ┃
┃発射重量┃  0.5kg ┃  90kg ┃
┃最大射程┃  3km  ┃  9.5km ┃
┗━━━━┻━━━━━┻━━━━━┛
2004.06.21 Defense News Toward a do-it-all radar <0414-062104>
 米陸軍は2002年4月から5ヵ年計画で Humvee 搭載の MMR (Multimission Radar: 右図) を開発している。
 MMR はアクティブフェーズドアレーアンテナを用いた S-band 捜索追随両用の移動型レーダーで、捜索距離は100km、機械的回転による全周捜索とアンテナを停止して の追随捜索の両方が可能である。
 試作機の試験は2005年中盤以降に予定され、陸軍は現有の MPQ-64 短距離対空レーダー、 TPQ-36/37 対砲迫レーダ、及び ATNAVICS (Air Trafic Navigation,Integration,Coodination System) の後継として装備する。
 一方、海兵隊は MRRS (Multi-Role Radar System) として X-band の Affordable Groubd Based Radar の研究を行っており、陸軍と海兵隊は開発計画の統合化について検討作業を開始している。
2004.06.09 Jane's Defence Weekly India moves closer to closer acquiring new radars <0411-060905>
 インドが2年前に米国から AN/TPQ-37(V)3 対砲迫レーダ(右図)12基を購入する契約を行っており、先月にイ ンド軍砲兵の将官が受領試験を視察した。 最初の2基は8月頃インドに引き渡され、残る10基も2005年末までには引き渡される。
 AN/TPQ-37(V)3 は28~32km以内の敵の砲兵位置と、50kmまでの戦術ミサイルを捕捉しその 発射位置を10mの精度で評定できる。
 インドはこの種のレーダを40~50基装備して、パキスタンに対抗しようとしている。
【註:】
 AN/TPQ-37 のアンテナ、送受信機を交換し性能を向上させようとしたのが AN/TPQ-37 P3I (Block Ⅱ) 計画で、対砲迫だけでなく 対 TBM の能力も要求された。
 AN/TPQ-37 P3I (Block Ⅱ) の対砲レーダとしての最大捕捉能力は最大60km、対 TBM レーダとしての最大捕捉能力能 力は300kmで、後に AN/TPQ-47(右図)と命名された。
FAS の TPQ-47 のページ
2004.05 International Defense Review Latest truck-mounted ARTHUR radar begins production, based on Mod B variant <0409-050011>
 スウェーデンの Ericsson Microwave System社が、過去に7基をイギリス、ギリシャに輸出している ARTHUR 対砲迫レ ーダの改良型である ARTHUR Mod B(右図)を開発し、2005年から引き渡しを開始する。
 Mod B は、従来品を1t軽量化し、総重量を4tとしたことにより、トラックへの搭載が可能になった。
 ARTHUR Mod B はファジー理論を応用して識別精度を向上させたほか、目標の空気抵抗による減速加速度を計 算して、大口径弾/小口径弾の識別も行う。
2003.07.21 Defense News U.K.eyes UAV,Missile defense upgrade  英国防省は、年末に装備化を予定する Cobra 対砲迫レーダを TBM と UAV 探知用に改善す る検討を始めている。 改善の時程等は未定。
 Cobra レーダは英、仏、独の3ヶ国で共同開発している対砲迫レーダーで、40km以遠から発射された砲弾や迫撃砲弾を捕捉追随しその発 射位置を評定する。
 予定では2006年までに3ヶ国で29セットを導入する。
2002.10 International Defense Review USMC eyes new multirole radar  米海兵隊は、対空、対砲迫の MRRS (Multi-Role Radar System) の装備を検討しており、 2007年には最初の3台を取得したいとしている。
 MRRS は CEC CLAWS を支援するに十分な精度を持ち、また目標の 標定データは HIMARS (High Mobilility Weapons System) の射撃に利用する。
 MRRS には高い機動性が要求され、C-130 での輸送が可能で、2人の操作員で30分以内にセットアップできるこ とが要求されている。

 これとは別に海兵隊は、警報や目標情報を提供する移動式の3次元遠距離対空監視レーダの取得計画も持って いる。

2001.05 Jane's Missiles & Rockets Upgrade to Firefinder radar will improve TBM tracking  Raytheon社は、対砲迫レーダ AN/TPQ-47 を改造して、TBM の捕捉をしようとしている。
 この改造はハード/ソフトの追加の他に既存のハード/ソフトの更新を含むが、対砲迫レーダの機能を損なうことはない。
 これにかかる費用は、AN/TPQ-47 の価格 $9.55M に $3.23M を追加する。