ネットによるとSpyglassはKu-bandのCWレーダの模様である。
米空軍が5日、現有の TPS-75 に代わる外征軍用3D長距離レーダ 3DELLR の開発生産に Raytheon
社を選定した。 空軍は35基を装備する計画である。
「韓国 無人機探知できるイスラエル製レーダーの導入推進」
4月16日発刊の JDW Update によると、中国がベネズエラに輸出する JYL-1 3D 長距離監視レーダ12基が、年内に納入される。
豪国防省はイタリア Selex Sistemi Integati社から長距離監視レーダ RAT 32 DL を総額$60.7Mで2基購入す
る
イスラエルは、WSMR で行われていた THEL の性能確認試験終了に伴い、THEL 用レーダをガザ地区に
近い Sderot に移し、Qassams ロケット弾の早期警戒用に使用しようとしている。 イスラエルはこのレーダ
を Ma'amin 警報システムに組み入れ、Qassams の弾着20秒前までに警報を発する。
このレーダのアンテナは電子走査非回転型で、C-band で動作し150kmの捕捉距離と
100目標の追随能力を持つ。
(註:AN/TPS-59 は、米海兵隊ホーク部隊で使用されている監視レーダ)
SBAR は半導体送受信モジュールを使用した艦載対空、対ミサイルレーダで、実物大のプロトタイプの試験は2007年になる。 ② 世界の最新艦載レーダ ③ SPY-1 レーダの現状と将来 ④ 新型射撃指揮装置「FCS-3」
これとは別に海兵隊は、警報や目標情報を提供する移動式の3次元遠距離対空監視レーダの取得計画も持って
いる。
2025.03.29
01:25Defense News
Army to make new missile-defense radars after year of troubleshooting
<2504-032903>
米陸軍のミサイル・宇宙担当プログラムの責任者であるロザノ少将が、新しいミサイル防衛レーダーの生産決定まであと数週間というところまで来ているが、これはさらに1年かけて問題を解決した後だと述べた。
ロサノ少将はアラバマ州レッドストーン兵器廠でのDefense Newsの独占取材で、LTAMDSは「巨大で重要な能力である」と述べ、「我々は、それが従来のPatriotレーダー能力を2倍にするだけでなく、360゚の能力を提供するこのレーダーは、陸軍のIAMDSの主要な要素であり、すでに配備されているIBCSも同様である。」と言っている。
2024.11.18
Janes
South Korea completes long-range radar development
<2412-111816>
韓国が11月18日に国防調達計画局 (DAPA) が発表した新しい長距離防空レーダーの開発を完了した。
DAPAは、新しいレーダーが大韓民国空軍での使用のための「戦闘準備完了」として承認されたと述べた。 また、レーダーの役割は、同国の防空識別圏全体で持続的な監視を提供することであると付け加えた。
このレーダーは、2021年2月にLIG Nex1社とシステム開発契約を結んで2022年5月までに詳細設計は完了し、18ヵ月間試験評価が行われた。
2023.09.06
00:52Defense News
Poland is first foreigner to buy US Army’s new missile defense radar
<2310-090601>
ポーランドかKongsberg社に射程185km以上のNSM数百発をPLN8B ($2B) で発注した。
NSMは既に装備している2個NSM隊が装備するもので、2026~2032年に納入される。
2023.08.30
21:00Defese News
RTX readies to test new air defense radar following US Air Force deal
<2309-083017>
米空軍が8月29月に、RTX (Raytheon Technology) 社がNASAMS用に開発しているGhostEye MR中距離レーダの実運用試験をWSMRで開始する。
米空軍研究所 (AFRL) とRTX社は、2022年9月にノルウェーのAndøyaでGhostEye MRレーダのNASAMSとの連接試験を行っている。
【註】
ノルウェーのKongsberg社が開発したNASAMS ⅡはレーダにRaytheon社製のAN/TPQ-64A3を使用していたが、米陸軍がIFPC用のレーダとして採用するMPQ-64A4をLockheed Martin社製に決め、既に量産機が納入されている。
2023.08.24
03:58Defense News
US Army approves Sentinel A4 air defense radar for low-rate production
<2309-082404>
米陸軍が8月22日に、Sentiel A4レーダのLRIP入りを承認したことを明らかにした。
これによりLockheed Martin社は19基の生産に入りFY25までに納入する。
Sentiel A4は周波数走査型のSentiel A3と異なりAESA方式になっている。
2023.08.09
18:43Defense News
US Army splits testing phase of future missile defense radar
<2309-080917>
米陸軍のLTAMDSは2019年に試作品が完成する計画であったが、過去2~3年間に度々要求の変更があったりCOVID-19パンデミックに伴うサプライチェーンの停滞により、陸軍は2~3週間前に6基を受領した。 その内の5基はWSMRに搬入され、残りの1基は試験のためマサツセッツ州のRaytheon社工場に残置されている。
DT試験を開始しているが、試験は2段階で行われ、2023年に主アンテナの試験が行われ、2022年に残りの2メインの試験が行われる。
2023.06.23
National Defense
PARIS AIR SHOW NEWS: Raytheon's new GhostEye radar targeted for international customers
<2307-062316>
RTX (Raytheon Technology) 社がパリ航空展で新型のLower-Tier AMDレーダGhostEyeを展示した。
GhostEyeはGaN素子を利用したAESAレーダでNASAMSなどでの使用を狙って海外への売り込みを行っている。
2022.11.23
Jane's Defence Weekly
China displays transportable space surveillance radar
<2302-112302>
殊海で11月8~13日に開かれたAirshow China 2022でSLC-18 ABMレーダが展示された。
250~500MHzのSLC-18レーダは、アンテナ面は9m×8mで960個の円盤形状の交差偏波エレメントが配置されている。
SLC-18は2014年の殊海航空展で発表されたJY-26 Skywatchレーダと良く似ており、JY-26は512個のエレメントが配置されていた。
2022.11.21
14:11Breaking Defense
GhostEye MR gains momentum
<2212-112108>
Raytheon社が2021年10月に発表したGhostEye MRはGaN素子を採用したレーダで、2021年中頃にハードウェアとソフトウェアの設計を完了し、既に試作を完了してNew Englandの同社施設で捜索追随の試験を行っている。
同社はGhostEye MRをAMRAAM-ERを発射する改良型NASAMSでの採用を目指している。
2022.08.03
Jane's Defence Weekly
CEA Technologies to build air-defence radars for ADF
<2210-080307>
オーストラリアCEA社が豪軍需省から地上設置型のAESA防空レーダ4基を、JABMS契約AUD2.7B ($1.8B) の一部として受注した。
CEA社は豪海軍のAnzac級フリゲート艦が装備しているレーダを製造しているが、地上型レーダはその技術を元にしているという。
2022.08.03
Jane's Defence Weekly
Thales to supply Iraq's ADC with air-surveillance radars
<2210-080304>
イラクが7月24日に開かれた新たな防空司令部の建設開始式典で、Lockheed Martin社製TPS-77と共にThales社製レーダを装備すると発表した。
式典会場に掲示されたポスタにはThales社のGM400及びGM200レーダが写っていた。
TPS-77の捕捉距離が300kmであるのに対しGM400は400kmである。
2022.06.09
16:29Breaking Defense
Lockheed delivers first five A4 radars to the Army
<2207-060908>
Lockheed Martin社が米陸軍から受注したSentinel A4レーダの一次分5基を6月8日に納入した。 これにより陸軍は間もなくDOTを開始する。 DOTには8~12ヶ月を要する。
Sentinel A4は陸軍のIBCSと一体となり運用される。
2022.05.24
National Defense
Lockheed completes first of new Air Force radars
<2206-052415>
Lockheed Martin社が米空軍から$8.4Mで受注していたAN/TPY-4 3DELRRレーダ初号機の試験を完了した。
TPY-4はホッケーのパック大の小型レーダ1,000個以上で構成され、+90゚~-6゚の範囲を盲点なしにカバーする。
2022.03.30
Jane's Defence Weekly
US Army plans for LTAMDS buy, foreign military sales
<2206-033004>
米陸軍が3月16日に、Raytheon社に対しIAMD用のレーダLTAMDSを発注する準備が完了したことを明らかにした。
それによるとFY23にLRIPで生産されるのは米国用に14基、輸出用に34基の合わせて48基で、FY24~FY27の4年間のオプションが入っている。
LTAMDSにはFY22に$297.6Mの研究開発費と$33Mの調達費が計上されている。
2022.01.19
Jane's Defence Weekly
Indra's 3D radar passes NATO tests
<2204-011908>
Indra社が1月3日、同社製Lanza 3DレーダがNATOのDADRとしてのTBM捕捉追随試験に合格したと発表した。
今までNATOのDADRに合格したのはLeonardo社製RAT-31DL/Mだけであった。
2021.12.15
Jane's Defence Weekly
RADA teases new exMHR radar for mobile Iron Dome variants
<2203-121502>
イスラエルのRADA社が11月14日に長距離型MHRであるexMHRを$5Mで受注したと発表した。 米海兵隊がIron Domeを装備しようとしているが、Janesはこの発注元を米国以外と見ている。
exMHRは4面固定レーダをJLTV車に搭載したもので、機動型Iron Domeに適していると見られる。
レーダはGaN素子を採用して従来のGaAsレーダの5倍の出力を持ち、各面は90cm×120cm、重量150kgで総重量は600kgになる。
捕捉能力は大型航空機を200km、軽中迫撃砲弾、砲弾、マイクロUAV、短距離ロケット弾に対し18kmである。
Rafael社はEurosatory 2018でI-Dome TELARを公表している。
I-Dome TELARはTamir弾2×5合わせて10発を搭載するTELARと、IAI Elta社製ELM-2054 MMRをRheinmetall-MAN社製HXシリーズ6×6車に搭載したものであった。に
2021.11.03
Defense News
US Army awards Boeing, General Atomics contract to develop powerful laser weapon
<2112-110304>
Boeing社が10月25日、米陸軍がBoeing社とGA-EMS社のチームに300kWソリッドステートレーザDGHELWSの開発を発注したと発表した。 システムはGA-EMS社のdistributed gain laser技術とBoeing社の精密追随・ビーム指向技術で開発される。 昨年構築された両社の協力体制は10月に開かれた米陸軍協会 (AUSA) の会合で公表されていた。
一方、陸軍のIFPCに使用する300kW HELを開発するHEL-TVD計画ではLockheed Martin社とDynetics社のチームが既契約の変更で受注し、2022年8月の試験を目指している。 Lockheedチームは2019年に100kWの段階でRaytheon社に勝っている。
2021.10.11
Defense News
US Army, Lockheed find faster path to field air and missile defense radar
<2111-101101>
Lockheed Martin社が10月11日に米陸軍協会 (AUSA) の年次会合で陸軍のIFPCに組み込むSentinel A4レーダを公表した。
Santinel A4はRAM、CM、UAVなどの各種目標を、モード切替をすることなく捕捉できるAESAレーダで、陸軍のIFPCやM-SHORADのセンサとして使用できるという。
陸軍はSentinel A3をA4に換装する計画で、1Q/FY23に配備を開始する計画である。
2021.09.01
Jane's Defence Weekly
Saudi Arabia operating new air surveillance radar
<2111-090113>
サウジアラビア空軍がジッダの基地で開いたパレードで、Patriot、Hawk、Shahine (Crotale)、Skyguardと共に押し上げアンテナ式の車載レーダを公開した。
このレーダは4月に南京で開かれた世界レーダ展に中国CETC社が出品していた3D TDAレーダと良く似ていて、パレードに参加していたレーダは同展でCETCが6基展示していたMercedes-Benz Arocs重トラック搭載の3D TDAと同じ砂漠迷彩が施されていた。
2021.07.12
Aviation Week & ST
NORAD plots new course for North Warning System replacement
<2109-071204>
米国とカナダによる北米の防空組織NORADは長距離監視用のFPS-117レーダ13基と近距離用のFSP-124レーダ36基からなるNWSで任務に就いているが、システムの設計寿命20年は2025年に切れてしまう。 しかしNORADはNESを2035年まで使用すると言う。
これに対して、Tu-160がKh-102などを発射することを想定すると、現有システムも捕捉距離が足りないとの指摘も出ている。 これに対するNORADの回答はソフトウェアである。
2021.06.02
Jane's Defence Weekly
Norway orders artillery location radars
<2108-060207>
ノルウェーがオランダ政府と5月25日、Thales社からGM200 MM/Cレーダ5基を€77M ($94M) で購入することで合意した。 2023~2024年に納入される。 この契約には3基のオプションも含まれている。
GM200 MM/CはThales 4D 2軸多ビームAESAレーダファミリーの一角をなすS-bandレーダで、オランダ陸軍はMMRとして9基を発注しており2022~2024年に納入される。
2021.05.26
Jane's 360
Norway orders new artillery location radars from Netherlands
<2106-052605>
ノルウェーがオランダとの政府間取引で5月25日、Thales社製GM200 MM/Cレーダを、5基の購入と3基のオプション契約で購入することになった。
契約額は€77M ($94M) で納入は2023~2024年になる。
GM200 MM/CはマルチビームのS-band AESAレーダで、対砲迫のほか近距離対空レーダとしてCUAVやCRAMとしても使用される。
2021.04.08
National Defense
New 3D radar developed to support xounter-UAS efforts
<2105-040808>
コロラド州のNumerica社が、C-UAVやSHORAD用の3DレーダSpyglassを発表した。
【註】
2021.03
International Defence Review
Hensoldt UK unveils new X-band ground-based surveillance radar
<2105-030001>
Hensoldt UK社が1月21日、長距離射撃などの攻撃用としても使用できる陸上型中距離X-band AESAレーダSpexer 600を公表した。
600シリーズは周波数が9~9.6GHzで、捜索範囲はAz ±60゚、El 40゚という。
捕捉距離は小型/マイクロUAVに対し4.7km、車両等の地上目標を17.1km、小型地上目標14.5km、大型UAV 9kmである。
2020.11.11
Jane's Defence Weekly
RTA orders third TRML-3D radar
<2101-111113>
ドイツの防衛電子企業Hensoldt社がタイ陸軍からTRML-3D移動型レーダの3号機を受注した。 既に受注している1,2号機は2022年に納入される計画になっている。
TRML-3Dは多モードのフェーズドアレイレーダで、対空監視やSHORADシステムの支援に使用される。
【註】
タイ軍の対空レーダでは、2018年にわが国が受注を逃している。
2020.10.16
Defense News
Anduril adapts tech to detect cruise missiles is US Air Force demo
<2011-101611>
Anduril社のCruise Missile Defense Sentry Towersシステムが基地や国境におけるCM捕捉機能として、11ヶ月にわたり米空軍ABMSで機能している。
システムは光学装置とレーダからなり、同じく同社製のLatticeシステムと連接してCMの発見、識別、追随機能を果たす。 Latticeシステムはデータ統合とネットワーク管理機能を持ち、Wafer音響探知装置、Triplineレーダ、SentinelレーダなどとABMSの連接を行う。
2020.10.14
Jane's Defence Weekly
Iran inaugurates two more Ghadir ling-range radars
<2012-101414>
イラン革命防衛軍 (IRGC) 航空宇宙軍司令官のHajizadeh准将が10月6日に行われた6基目と7基目のGhadir長距離レーダ就役式典で、年内に8基を装備することになると述べた。
同准将によるとGhadirは小型目標を350kmで捕捉でき、目標高度よっては1,000kmで捕捉追随できるという。 このレーダはロシアのRezonans-NEシステムに酷似している。
【註】
Rezonans-NEは2001年にIOCとなったVHF-bandの長距離レーダで、4面の100m×100mアンテナで360゚をカバーする。
距離10~1,100km、高度100kmの範囲で500目標を追随でき、戦闘機大の目標であれば350kmで捕捉できるという。
2020.09
International Defence Review
Orolia weighs 'mixed set' PNT capability for LTAMDS
<2010-090001>
ニューヨークを拠点とするOrolia社のHironori Sasaki社長が、Raytheon社が7月8日に、米陸軍向けに開発中のLTAMDSで、測位タイミング装置 (PNT) にOrolia社を選定したことを明らかにした。 Orolia社は同社製のSecureSync及びVersaSyncをLTAMDSに特化させた装置を提案している。
LTAMDSはFY21での公式な評価に備えて、5月には実験室での試験を開始している。
2020.07
International Defence Review
Radar developers adapt for tracking hypersonic threats
<2008-070001>
レーダの設計者にとってMach 5を超えるミサイル等の出現が大きな課題になっている。
例えばロシア空軍のKh-47M2核/非核ASM(右図)は最大速度Mach 10で飛行する。 その他にも3M22 ZirconやDF-ZFなどの超高速ミサイルも報告されている。
2020.04.22
Jane's 360
Iranian military unveils long-range surveillance radars
<2005-042208>
イラン軍が4月19日、明らかに在来機種の改良型とみられる2種類の対空レーダを公表した。
・Khalij Fars(右図)
航空機及びBMを対象とした捕捉距離800kmの低周波の長距離バイスタティックレーダである。
・Moraqency
捜索距離400kmの3Dフェーズドアレイレーダで、中低空の小型航空機やミサイルを捕捉する。
【註】
Khalij Farsは八木アンテナのアレイ形状からVHFレーダとみられ、HF波を使用する電離層反射式のOTH-Rではないと見られる。
アレイが円形に配置されていることから360゚監視であるが、バイスタティックというものの送信アンテナは見当たらない。
2020.03.17
Defense News
Raytheon plows ahead to build US Army’s future radar
<2004-031707>
Raytheon社が3月16日に米陸軍向けに試作しているLTAMDSレーダは、屋内の試験設備における最初のアンテナアレイ試験に成功したことを明らかにした。
同社によると最初のアンテナアレイは120日以内に組み上がり、レーダの1号機は2021年に陸軍へ納入されると言う。
2020.01.29
Jane's Defence Weekly
RNLAF receives SMART-L radar
<2003-012906>
オランダ空軍が1月16日にSignaal社製SMART-Lレーダを受領した。 SMART-Lは40年以上使用しているMPRに代えてFriesland州Wierに設置される。
SMART-Lは多ビーム方式の艦載AESAレーダの地上設置型で、捕捉距離は2,000kmという。
2020.01.08
Inside Defense
Air Force to terminate Raytheon's 3DELRR contract
<2002-010814>
米空軍が2014年にRaytheon社と開発契約を行っている前進配備長距離3Dレーダ (3DELRR) 計画を各種技術的問題などから中止しようとしている。
2019.11
Internationsl Defence Review
US Army selects Locheed Martin for new Sentinel radar
<1912-110001>
Lockheed Martin社が9月27日、米陸軍がMPQ-64A3 Sentinelレーダの後継となるA4の生産にRaytheon社ではなくLockheed Martin社を選定し$281Mの契約を行ったと発表した。
Sentinel A3はGaNを用いたアンテナ回転数3rpm、捕捉距離40kmのレーダで、広帯域光ケーブルかSINCGARSによりIM-SHORADと連接する。
新型のAESAアンテナを装備したA4ではC-RAM能力を持ちIAMDと結ばれIFPCInc2を支える。 また非相関目標認識 (NCTR) 精度も向上している。
【註】
Sentinel A3はAESA方式ではなくpphase-frequency electronic scanningであると報じられている。
2019.10.30
Jane's Defence Weekly
The advent of 360゚ solutions
<1912-103006>
Raytheon社が米陸軍のLTAMDSレーダにGaN素子を使用した360゚レーダを提案している。
このレーダはMTBFが70%改善すると共に、アンテナを2面追加しても同じ150kW発電機で電力をまかなえている。
2019.10.23
Jane's Defence Weekly
Raytheon wins US Army LTAMDS prototype contract
<1912-102310>
Raytheon社が10月16日、米陸軍のLTAMDSレーダ6基の試作を、Lockheed Martin、Northrop Grummanの両社を抑えて$384Mで受注したと発表した。
Raytheon社のGaNを採用したLTADMSはFY22のIOCを目指しており、Patriot GEM-T弾及びPAC-3 MSE弾の射撃に使用される。 360゚の監視が可能になるがC-17への搭載も可能である。
2019.10.14
C4ISR net
'No time for a blind spot': Raytheon goes big with Patriot radar replacement
<1911-101408>
米陸軍がPatriotシステム用に考えているレーダLTAMDSにはRaytheon、Lockheed Martin/Elta、Northrop Grummanの3社が提案を行っており、9月には機種選定が行われることになっていたが、Army Futuers Command司令官のミューレー大将は決定は10月末になると述べている。
機種選定で選ばれたメーカはFY22末までに6基を試作することになる。
Raytheon社が提案しているGaNレーダは大型アレイアンテナ1面と、後方に配置したそれより小型のアレイアンテナ2面で360゚覆域を実現する。
2019.10.03
Jane's 360
US Army selects Lockheed Martin for new Sentinel radar
<1911-100304>
米陸軍がAN/MPQ-64 SentinelのA4型を現在A3型を生産しているRaytheon社を退けLockheed Martin社に$281Mで発注した。
Sentinel A3はGaN素子を利用したX-bandレーダで、アンテナは30rpmで回転し40kmの捕捉距離を有する。 また光ケーブのデータリンクSIGCGARSにより遠隔運用も可能である。
2019.10.02
Jane's Defence Weekly
US to deploy an additionak Patriot and four Sentinel to Saidi Arabia
<1912-100201>
米国防総省が9月26日、サウジアラビアにPatriot 1個中隊とSentinelレーダ4基及び支援要員200名を派遣すると発表した。 更にPatriot 2個中隊とTHAAD 1個中隊に派遣が可能な準備態勢を維持するよう命じたという。 米国は既にPatriot 1個中隊をAl-KharjのPrince Sultan航空基地に配置している。
2019.09.25
Inside Defense
Lockheed wins Sentinel A4 competition, ousting Raytheon for $3B project
<1910-092506>
米陸軍がSentinel A3レーダの後継となる改良型のSentinel A4にRaytheon社を退けLockheed Martin社を指名していした。 Sentinel A4では低空を飛行するUAV、CM、ヘリなどの捕捉能力向上が図られる。
陸軍は9月25日、総額$3Bにのぼると見られるSentinel A4を$281Mで発注した。
2019.08.07
Jane's Defence Weekly
Industry submites LTAMDS proposals to US Army
<1909-080714>
米陸軍の低空域AMDセンサとなるLTAMD計画に、5月と6月にWSMRで行われた"sense off"に参加したLockheed Martin、Northrop Grumman、Raytheonの3社が提案書を提出した。
・Northrop Grumman
GaN素子を利用した360゚全周監視レーダ
・Raytheon
GaN素子を利用したPhased Array Tracking Radar to Intercept On Target (Patriot) 360゚全周監視レーダ
・Lockheed Martin
イスラエルElta社と共同開発したレーダ
2019.07.03
Inside Defense
Army extends LTAMDS proposal deadline
<1908-070304>
米陸軍が7月1日、Raytheon、Northrop Grumman、Lockheed Martin-Eltaの各社に対し、LTAMDSの提案締め切り期日を7月9日から7月16日に延期したことを明らかにした。
2019.07
International Defence Review
US Army moves out with LTAMDS 'sense off', eyes single contractor to build six prototypes
<1908-070003>
米陸軍がLTAMDSの機種決定に向け5月~6月の2週間にわたり'sense off'を実施した。 陸軍はこの結果を元にFY22に取得するLTAMDS試作6基の機種選定を10月に行い、試験結果が良ければ更に16基の量産に入る。
LTAMDSにRaytheon社はPatriot (Phased Array Tracking Radar to Intercept On Target) レーダを提案している。
2019.06.26
Jane's Defence Weekly
IAI Elta announces muti-sensor air defence system
<1908-062614>
IAI社の子会社であるElta社が6月12日、EL/M-2084 MMRの新型でマルチセンサ式のMS-MMRを発表した。 MS-MMRはステルス機などの新たな脅威に対抗するという。
MS-MMRは従来のS-bandレーダに加えて、より高い帯域のレーダやアクティブIFF、パッシブEOセンサ、SLINT装置、ADS-B受信機などを搭載している。
S-band主アンテナ両側のパネルはS-bandより高い周波数のレーダで、高解像度により目標の判別を行う。 また別の2面アンテナが主アンテナの後方を監視する。 更にSIGNT装置が数百㌔㍍遠方の目標を監視する。
2019.06.17
Jane's 360
IAI Elta announces multi-sensor air defence system
<1907-061707>
IAI社の子会社であるElta社が6月12日、EL/M-2084 MMRの新型でマルチセンサ式のMS-MMRを発表した。 MS-MMRはステルス機などの新たな脅威に対抗するという。
MS-MMRは従来のS-bandレーダに加えて、より高い帯域のレーダやアクティブIFF、パッシブEOセンサ、SLINT装置、ADS-B受信機などを搭載している。
2019.06
International Defence Review
Raising awareness: Giraffe 4A multirole radar keeps watch for ground-based air defence
<1908-060016>
Saab社がスウェーデン軍向けのGriffe 4A S-band 3Dレーダの量産1号機の製造を完了した。
Giraffe 4AはGiraffe AMB中距離捜索レーダのファミリーで、GaNを用いた送受信モジュール (TRM) を2,000個使用している。
空中目標を最大1,000目標、妨害機を100目標、RAMを50目標まで処理でき、アンテナは400km捜索では15rpm、280km捜索では60rpmで回転するほか、固定して40゚~120゚の部分捜索もできる。
MTBF2,500時間、MTTR45分で、可動率99.97%の信頼性を有する。
2019.06
International Defence Review
As China claims terahertz radar advances, experts see the potential and potfalls
<1908-060002>
中国が3月に、地上防空用の強力なテラヘルツレーダを開発したと発表したが、専門家は小型のシステムになら使用できるだろうとしている。
テラヘルツとは300GHz~3THzのことで波長は1mm~100μmである。 一般にレーダは波長が長いほどアンテナが大きくなるものの長距離性能に優れるため、長距離用レーダでは3MHz~30MHzの長波長のHF波が使用されることもある。 これに対し40GHz~400GHzのミリ波レーダはアンテナが小型化できる反面、捕捉距離は犠牲になる。
2019.05.28
Jane's 360
China expands deployment of JY-27A anti-stealth radar systems
<1906-052807>
中国がJY-27Aメートル波レーダを新たに2基新設し、合わせて少なくとも10基のJY-27Aが配備された。
JY-27Aは対ステルス性を狙ってCETC社が開発生産したレーダである。
【註】
メートル波とは波長が1m~10m、周波数が30~300MHzのマイクロ波で超短波 (VHF) と呼ばれる。
ステルス機は主として射撃統制 (FCS) 用レーダの10,000MHz (10GHz) を対象にステルス性能を確保しているため、VHF波に対してはその性能を発揮できない。
また一般的に、波長の長いRF波に対しステルス性能を確保するのは難しい。
2019.05.16
Defense News
US Army's missile defense radar program advances into prototype competition
<1906-051603>
米陸軍が5月15日、1980年代に作られたPatriotレーダに代わるLTAMDSレーダのRfPを発簡した。 提案の締め切りは7月9日で、9月には試作を行う一社を選定する。 LTAMDSはFY22末までに6基を試作して試験評価し、その後16基の生産が見込まれている。
これと並行して5月と6月にWSMRで提案各社の性能比較"sense-off"が行われ、これにはRaytheon、Lockheed Martin、Northrop Grummanの各社が参加すると見られる。 Lockheed Martin社はイスラエルElta社とチームを組むという。
LTAMDSの要求で最優先であったのが360゚監視能力であったが、その後その優先度が下がっている。
2019.05.08
Jane's Defence Weekly
UK orders deployable air-defence radar
<1907-050806>
英国防省が4月24日、2月にIndra社に£13.16M $17M) で発注した空軍の可動式長距離3D D-bandレーダLanza 1基を12月末に受領すると発表した。
英空軍は現在この種レーダとしてBAE Systems社製Type 101/Type 102と、Lockheed Martin社製AN/TPS-77を保有している。
2019.04.05
Defense News
Lockheed and Israeli company team up for US Army missile defense radar 'sense-off'
<1905-040510>
米陸軍のLTAMDS計画でLockheed Martin社がイスラエルのElta社とチームを組むことになった。 LTAMDSは元々Patriotレーダに代わるものであったが、約十年前に陸軍はこの方針を変更してIAMDの構成品となる次世代レーダに変えている。
IAI社の子会社であるEkya社は多用途レーダ (MMR) を生産しており、フィンランドにELM-2311 Compact MMRを販売したほか全世界に100基以上を輸出している。 Elta社製MMRはそのほかにIron DomeシステムやDavid's Slingシステムでも採用されており、米陸軍は既にIron Dome 2個中隊を発注している。
2019.04.03
Jane's Defence Weekly
US Army lays out USD1.5billion LTAMDS programme plans, eyes IOC in 2022
<1905-040313>
米陸軍が今後5年間で$1.5Bかけ、低空域のAMDレーダLTAMDS計画を進める。 LTAMDSはFY20末のIOCを目指しており、FY20に$427.8Mを要求している。 FY19でも89.2Mをかけている。
LTAMDSは低空域のIAMD要求に基づくセンサであるが、その役割はPAC-3 MSEにまで拡張される。
2019.03.06
Jane's Defence Weekly
Raytheon to compete in the US Army's LTAMDS 'sense-off'
<1905-030605>
Raytheon社が2月21日、Lockheed Martin社と受注を競っている米陸軍の低空域AMDセンサLTAMDSの5~6月に行われる'sense-off'で両社がそれぞれ2週間ずつ実施する。。
FY22のIOCが計画されているLTAMDSは、2018年に両社がリスク低減活動 (TMRR) を受注している。
2019.03.27
Defense News
Army debuts missile defense framework in move to counter drones, hypersonic threats
<1904-032710>
米陸軍SMDC司令官のディッキンソン中将が3月27日に米陸軍協会 (AUSA) のGlobal Force Symposiumで、陸軍の新たなAMDの枠組みを公表した。 それによると陸軍のAMDは戦域及び作戦地域の機動部隊及び重要施設を護ることを重点に2028年まで近代化を行う。
具体的にはPatriotレーダに代わるLTAMDレーダの整備、C-RAMのためのIFPCの整備、在欧米陸軍からの要望に速やかに応えるM-SHORADの整備を挙げている。 またPatriot大隊やTHAAD中隊を含む混合運用も挙げ、そのためのIAMDBCSの整備も挙げている。
これらの整備目標時期は、最初のM-SHORAD大隊を2021年、FY23までに更に3個大隊を編成し、最終的には18個大隊を編成する。 Strykerに搭載したC-RAM用レーザ兵器のIOCを2024年、ACTV車に搭載したより大型のレーザ兵器を2026年までに配備する。
2019.02.21
Inside Defense
First out of the gate, Raytheon says Army picked its radar for LTAMDS 'sense off'
<1903-022107>
Raytheon社が、米陸軍が今春WSMRで行うLTAMDSレーダの比較試験に参加する3社のうちの1社に選ばれたと発表した。
LTAMDSは現有Patriotレーダの後継になる。
2019.02.21
Defense News
Raytheon will participate in Army missile defense radar ‘sense-off’
<1903-022106>
米陸軍が10月に実施する予定のIAMDを構成するLTAMDSレーダの比較試験にRaytheon社も参加することになった。
陸軍はLTAMDSに全周監視能力を要求していたがその後この要求の優先順位が落ち、現在では全周監視能力は必須要件ではなくなっている。
2019.02.20
Jane's Defence Weekly
Netherlands places Thales MMR order
<1904-022005>
オランダ国防省が2月11日、Thales社にGroud Master 200 (GM200) MMR 9基を発注したと発表した。 契約額は公表されていないが、蘭政府は2018年の11月に€100~250Mと発表している。
GM200 MM/CompactはNS100、NS200、SM400などとファミリーのS-band AESAレーダである。
【註】
Thales社のHPによるとGround Master 200は捜索距離250km、交戦距離100kmの3Dレーダで、高低捜索範囲は-7゚~70゚、アンテナ回転速度は捜索間3秒、交戦間1.5秒という。
2018.12.12
Inside Defense
Five companies, including two foreign firms, express interest in LTAMDS 'Sense-Off'
<1901-121203>
総事業費が数千億円にのぼると見られるPatriotレーダの後継となるLTAMDSには、米陸軍が11月14日に開いた企業説明会にLockheed Martin, Raytheon,Northrop Grummanの国内3社と海外2社、合わせて5社が参加した。
2018.11.07
Inside Defense
Army scraps 360-degree detection LTAMDS requirement, opens competition to all
<1812-110702>
米陸軍が7日、LTAMDSの要求性能から360゚監視能力を削除して改めて機種選定を行い、来年にWSMRで評価試験を行うと発表した。
2018.11.06
Defense News
Don't dumb down this US Army radar
<1812-110606>
2018.10.31
Defense News
Army’s missile defense radar 'sense-off' attempts to hit reset button
<1811-103104>
米陸軍のIAMDでPatriotレーダに代わるレーダLTAMDS計画は、Raytheon社とLockheed Martin社が受注を競っているが、陸軍の調達責任者が10月29日に米陸軍協会 (AUSA) の年次コンファレンスで、計画はリセットされて全て白紙の状況にあると述べた。
2018.10.11
Inside Defense
Army readying plan to accelerate LTAMDS schedule, field first operational system by 2023
<1811-101105>
米陸軍がPatriot用レーダを近代化する新型レーダLTAMDS計画を次の段階に進め、2023年に配備を開始できるよう計画を促進している。
2018.10.08
Defense News
What's the rush? US Army races to get missile defense radar early
<1811-100805>
米陸軍でIAMDの重要要素となるLTAMDS次世代レーダの機種選定が予想以上に遅れそうである。 そもそもこのレーダは旧式化したPatriotレーダに代わる360゚捜索可能なレーダとして計画されたが、10年近く前にIAMD用レーダのLTAMDSに計画が変更された経緯がある。
陸軍はIAMDを軍近代化の最優先項目に挙げており、軍近代化のために新たに設立されたArmy Future Commanは2023年までに調達を行うことを目標にしている。
2018.09
International Defence Review
USMC takes delivety of first GaN G/ATOR
<1810-090001>
Northrop Grumman社が米海兵隊にGaN T/Rモジュールを使ったAN/TPS-80 G/ATOR レーダの1号機を納入した。
G/ATORはAN/MPQ-62 CWARをはじめとする5種類の旧式化したレーダに代わるS-bandレーダで、RAM、CM、UAVなどRCSの小さな目標を捕捉できるようにできている。
海兵隊は2017年始めにGaN T/R G/ATORのLRIP分6基を受領し、2基は2018年2月に対空監視用としてIOC、4基は対砲迫用として2018年中にIOCになる。
2018.06.19
Jane's 360
Elta 3D air-defence radar excluded from NATO air-defence architecture
<1807-061907>
NATOの防空C&C安全保障会議 (ASAB) が6月7日にチェコ政府に対し、同国が採用し
たIAI Elta社製EL/M-2084 3D MADRレーダについて、NATO加盟国製ではないことを理由にNATO
の防空システムに加入できないと通知した。
これに対しチェコ首相はカナダも同型レーダを採用していると強く反発している。
2018.05
International Defence Review
Latvia takes delivery of first TPS-77 Multi-Role Radar
<1807-050004>
ラトビア国防省が3月1日、3基発注していたLockheed Martin社製TPS-77 MRRレーダの初号機を受領
した。 これはオンサイトでの受領試験に合格したためで、試験には米陸軍第1航空騎兵旅団の第227航空連隊が協力した。
TPS-77 MRRはGaN素子を使用した移動型レーダで、同国軍が既に装備している固定型のAN/TPS-77レーダを補完する。
【註】
TPS-77 MRRはAN/TPS-77より小型のアンテナを有し、捕捉距離が470kmに対し150+kmと短くなっている。
2018.02.28
Jane's Defense Weekly
Russian, Chinese hypersonics emerge as a clear concern in Pentagon's 2019 budget
<1804-022802>
米国防総省のFY19予算要求では中国とロシアの超高速兵器への対応が新たな焦点になっている。
攻撃面ではCPGSに$263.414Mが計上され、防御面でMDAは$120.4Mを超高速兵器防衛に計上し、TPY-2の改良
(ASP for HGD) に$12Mを計上している。
2017.12
International Defence Review
CETC readies long-range air-defence radars for export
<1801-120001>
中国CETC社が、今まで米国やロシアの市場であったアジア太平洋及び中東を狙った長距離レーダを公開した。
・SLC-7
移動式のL-band MFRで、性能はEL/M-2050S Greeb Pine Block-Bを凌ぐという。
RCS=0.05㎡の捕捉性能は探知確率80%で450km、高度は30,000mで、RCS=001㎡のBMは90%
で300km以上という。
・YLC-8B
固定レーダ網の補完用で、アンテナは6rpmで回転する。 戦術航空機の捕捉は550km
以上、ステルス機の捕捉は350km以上で可能で、向かってくるミサイルは700km
で捕捉できるという。
2017.11.01
Jane's Defence Weekly
France inaugurates second GM 406
<1801-110110>
仏空軍で二番目となるThalesRaytheonSystems社製Ground Master 406 (GM 406) 3Dレーダが10月19日に就役した。 一基目は2014年
11月27日に就役している。
GM 406はGM 400ファミリの1機種で、捕捉距離470km、高度30kmの性能を持つ。
2017.10.18
Defense News
Army awards concept design contracts for Patriot radar replacement
<1711-101803>
米国防総省が低空域統合防空センサLTAMDSシステムとして、Patriotレーダ更新計画
のTMRR段階をRaytheon、Lockheed Martin、Northrop Grumman、Technovative Applicationsの四社に発注
した。
360゚の監視能力が求められているLTAMDSには、MEADSの開発を行ったLockheed Martin社はARESレー
ダを、Patriotの開発生産を行ったRaytheon社はGaN素子を使用したAESAレーダAESA GaNを提案している。
2017.08.10
Defense News
Lockheed debuts next-gen missile defense radar ahead of Army competition
<1709-081007>
Lockheed Martin社が今週開かれたSMDのシンポジウムで、次世代防空/BMDレーダを公表
した。 このレーダは現在生産中のAN/TPQ-53対砲迫レーダの技術を採用しているという。
米陸軍はPatriotの後継としてMEADS計画を進めていたが中止になったため、それに代わる
IAMD計画を推進している。 IAMDでは指揮装置にNorthrop Grumman社が開発中のIBCS、SAMにPAC-3 MSE
弾を使用し、レーダをLockheed Martin社とRaytheon社が競っている。
2017.07
International Defence Review
Scanning space and sky: RNLN on track to take BMD capabily to sea
<1708-070013>
・Extended Coverage
・ELR waveform
・Raar modes
・At sea demonstration 2015 lessons learned
2017.07
International Defence Review
Smart development: RNLAF readies for new radar horizons
<1708-070012>
Thales Nederland社で蘭空軍向けに2基製造する長距離防空/BMDレーダの1号機が完成した。 同機は2018年後半に就役する計画である。
このレーダはGaNを用いたSMART-L Multi-Missionで、SMART-L MMには固定設置型のSMART-L MM/F(右図)、
載型のSMART-L MM/N、移動型のSMART-L MM/Dの3種類がある。 動作モードには以下の4種類がある。
・航空監視: 360゚監視
・航空監視/BMD 混用: 限定的BMD監視
・航空監視/BMDセクタ: BMD監視間は航空監視を停止
・BMD 監視: BMD監視に全力
2017.06
International Defence Review
Lockheed Martin targets Q-53 radar at US Army's expected SHORAD need
<1708-060002>
Lockheed Martin社が、AN/TPQ-53 (Q-53)対砲迫レーダを米陸軍のSHORAD用とする開発を進めている。
2017.05.09
Defense News
Lasers in combat: New Space and Missile Defense commander on what's to come
<1706-050901>
新しく米陸軍SMDC司令官になったディッキンソン中将にとって、高出力レーザ兵器
MEHELと対空情報システムIAMDの取り扱いが課題になる。
現在行われているMFIX 2016で2kWのレーザをHEMTT車に搭載しているMEHEL
は、MFIX 2017で5kWのレーザとレーダ等を搭載する計画であるが、陸軍は旅団戦闘団(BCT)
が装備するにはHEMTTは大きすぎるとして、FMTV車に100kWのレーザを搭載する案も進めている。
Patriotが装備化された1982年に装備を開始した現在のAMDに代わる360゚監視可能なIAMDについて、2016年7月の
RfI段階で陸軍はレーダを新規開発するのかPatriotレーダを改良するのか決めかねている。
2017.03.01
Jane's Defence Weekly
Chinese company reveals air defence laser system
<1704-030108>
中国のPoly社がIDEX展で対空レーザ兵器Silent Hunterを公開した。 Silent Hunterは南アフリカで開かれた
AAD展で公開されたLASSの発展型で、ファィバーレーザを用いて5層の2mm鋼板を800m
、5mm鋼板を1,000mで貫通できるという。
LASSの出力は30kWで有効距離は4,000mと言うが、Silent Hunterの出力は
30~100kWである。
同社によるとSilent Hunterは2016年9月4~5日に杭州で開かれたG20サミットでの警備に使用されたという。
2017.02.07
Defense News
US Army strategy to acquire Patriot radar replacement expected soon
<1703-020703>
米陸軍は、将来装備する防空/BMDシステムIAMDSのレーダについて、2016年7月に
Raytheon社とLockheed Martin社に対しRfIを発簡している。
RfIではまだ陸軍はレーダをPatriotレーダの改良とするか新規開発とするか決めかねている
が、7日に開かれた米陸軍協会(AUSA)のイベントで陸軍は、間もなく決定されることを明らかにした。
2016.12.21
Jane's Defence Weekly
Czech Republic selects Elta radar requirement
<1702-122106>
チェコ国防省が12月14日、同国陸軍が装備する移動型3D防空レーダに、IAI Elta社製ELM-2084
MMRを選定したと発表した。 契約は2017年中頃に行われる予定で、8基の契約総額はCZK2.9M ($112.3M)とみられる。
ELM-2084 MMRはイスラエル軍がIron Domeシステムで使用しているレーダで、高度100~3,000mの目標を捕捉追随できる。
2016.10.05
Jane's Defence Weekly
Maintaining an edge
<1611-100514>
・Leverage
・Improving Patriot
・C-RAM and C-UAS
・C-UAS
・Radar with teeth
・Tpy-2
・The road ahead
・LRDR and TPY-X
2016.09.02
Inside Defense
Marines award Northrop multimillion-dollar contract for nine G/ATOR systems
<1610-090205>
米海兵隊が8月31日にNorthrop Grunnam社に、初めてGaN素子を使用した対地/対空レーダ
G/ATOR9基をLRIPとして$375Mで発注した。
契約は4年間で、今回の発注分はFY19に予定されているFRPに向けたIOTに使用される。
2016.09
International Defence Review
US Army seeks nest-generation radar
<1610-090001>
米陸軍研究所(ARL)が2年かけて、移動に適し各種サイズが可能な多周波の次世代レーダ(
NGRL)の開発を進めており、その要素技術であるSAMFETを3月にRaytheon社、5月にBaylor大学に発注した。
$1.1Mで受注したRaytheon社は、C-/X-bandかS-/X-bandで動作するGaN
MIMICを提案している。
2016.08.16
Defense News
Pending Patriot radar replacement competition heats up
<1609-081603>
米陸軍が2017年に機種選定する360゚監視可能な防空/BMDレーダFIAMDRの受注を巡
って、Lockheed Martin社とRaytheon社が熾烈な競争を繰り広げている。
ハンツビルで開かれたAUSAのシンポジウムで15日、Raytheon社はGaN素子を用いたLTAMDS
AESAレーダを、Lockheed Martin社もやはりGaN AESAレーダであるTPY-X構想を公表した。
2016.04
International Defence Review
Lockheed Martin readies upgraded TPS-77 radars for Romania
<1605-040002>
Lockheed Martin社が、GaN素子を使ったT/RモジュールDARTを採用した
TPS-77レーダ2基を、2017年中頃にルーマニアへ納入する。 同社は2015年末に、
ラトビアからTPS-77 MMR 3基を受注したと発表しているが、TPS-77 MMRは小型TPS-77であ
る。
同社は2015年11月に公表したDARTは、TPS-77のほか、TPS-117やTPS-59にも後付け可能である。
2016.03.02
Jane's Defence Weekly
USAF to award 3DELRR contract soon
<1604-030208>
米空軍が老朽化したAN/TPS-75に代わり開発する長距離3Dレーダ3DELLRの
EMDについて、15ヶ月遅れの3月末に契約を行うと発表した。 EMDの契約額は$19.5Mである。
この計画は2012年8月に開始されたが、契約を巡っては2014年10月に空軍はRaytheon社に発注したものの、破れたLockheed Martin社とNorthrop Grumman社が、
GAOに異議申し立てをしていた。
2016.03
International Defence Review
BAE Systems sets sights on UK BMD radar
<1604-030001>
BAE Systems社が、英国の陸上設置BMD用としてE/F-band(註:2,000~3,000MHz、3,000~
4,000MHz)のMFRであるEWACS構想を持っている。 EWACSには戦術用途のEWACS 2100と、大
型のEWACS 14000(右図)があり、表示距離2,500kmのEWACS 14000はC-17での空輸が可能という。
EWACS構想は2015年11月に決定したSDSR2015で挙げられた陸上設置型BMDレーダ計画を具現するもので、構想検討は2015年末に開始し2016~
2017年に本格検討が行われる。
2016.02.29
Aviaton Week & ST
Swing-Role surveillance
<1604-022901>
Saab社は世界8ヶ国に20機以上のEriEyeレーダAEW&C機を輸出しているが、開発開始以来30年以上経つEriEyeの最
新型であるEriEye-ERレーダをBombardier社製Global 6000に搭載したGlobalEyeを、昨年UAEから受注している。 同機は
2019年に引き渡される。
EriEye-ERの外見は空冷式AESAレーダ2面を機体上部に搭載するEriEyeと同じであるが、GaAs素子に代えてGaN素子
を使用したことで発振効率を高め、捕捉距離を70%向上させている。
同社は2年前に、GaNを用いたAESA方式の地上レーダであるGiraffe 4A一号機の製造を開始したと発表している。
【註】
スウェーデン陸軍は2015年にバルト海のGotland島で行った演習にGiraffe 4Aを参加させている。
2015.12
International Defence Review
Baltic examination: Giraffe 4A takes part in Swedish military exercise
<1601-120009>
スウェーデン陸軍と空軍がバルト海の Gotland島で行った演習に、最新型の Giraffe レーダである Giraffe 4A を参加さ
せた。 参加したのは陸軍第61防空大隊が装備する Giraffe 4A で、Giraffe AMB や Arthur レーダに比べてスコープレンジが、対空監視で280km、
対砲迫標定及び UAV 捕捉で100kmと、二倍になっている。
また RCS が0.001㎡の目標も捕捉できる。
2015.11
International Defence Review
Saab demos Giraffe counter-UAV capabilities
<1512-110008>
Saab社が英国に対し、Giraffe AMB レーダによる UAV 捕捉展示を行った。 展示は6日間にわたり、
RCS が0.001㎡の標的に対して行われた。
2015.09.23
Jane's Defence Weekly
Slex ES unveils counter-UAV system
<1511-092303>
Selex ES社が DSE 2015展で、マイクロ/ミニ UAV に対処するスケーラブルでモジュラのシステム
Falcon Shield を公表した。
システムは EO/IRで目標を捕捉し、レーダで追随を行う。 迎撃は各種ハードキル装置で行うことができるが、
HPM での撃墜は考えていないという。
2015.06.17
Jane's Defence Weekly
IAI unveils UHF early warning radar
<1508-061713>
IAI社が6月6日、ULTRA UHF AESA レーダを公表した。 ULTRA は3m×3mのモジュラユニットで構成され、ユニットが1個の
ULTRA-C1 でも戦闘機に対し500kmの捕捉距離を持つ。
・ULTRA-C6
弾道弾と航空機の捕捉用
・ULTRA-C22(右図)
10m×22mの大きさで、弾道弾や宇宙空間の飛翔体を捕捉する戦略的用途
2015.03.16
Aviation Weelk & ST
I see you
<1505-031604>
同社によると、中国の DF-15 SRBM のレーダ反射断面積 (RCS) は、X-band では0.002㎡で
あるのに対し、VHF では0.6㎡だという。 このためシステムは三種類レーダの情報を統合することで、VHF レーダで目標を捕捉し、このキューイン
グにより UHF レーダ、更に X-band レーダが捕捉する。 X-band レーダはキューイングを受けてアンテナを目標方向に止め、部分捜索を行うことで捕捉能力を40%高めるこ
とができる。
このほかに Saab社が Giraffe 4A/8A S-band レーダ、中国が JY-27A Skywatch-Ⅴ 多帯域レーダ、チェコが
Vera シリーズのパッシブレーダを開発している。
2014.11.22
Defense News
China's anti-stealth radar comes to fruition
<1412-112203>
中国が珠海航空展で、対ステルスレーダと称する JY-26 Skywatch-U 移動型 3D UHF レーダを公
表した。 JY-26 は Lockheed Martin社の 3DELRR とよく似ており、Lockheed社が2009年4月に中国からのサイバ攻撃を受け情報が盗まれたこと
から、その模倣が疑われるが、英国のレーダ専門家は 3DELRR は G-band (5.4GHz) で作動するのに対し、JY-26 は UHF-band の端の領域、恐ら
く250~350MHzで作動する別物と見ている。
またアンテナ面の画像に見られる螺髪状のアンテナ素子から、JY-26 は円偏波レーダと見られる。
2014.10.21
Defense News
Northrop challenges 3DELRR contract award
<1411-102104>
Northrop Grumman社が、米空軍が外征軍用3D長距離レーダ 3DELLR の開発生産に Raytheon 社を選
定したことに対し、米会計検査院 GAO に公式に異議申し立てを行った。
GAO は100日以内に結論を出す。
2014.10.15
Jane's Defence Weekly
Raytheon choosn to build USAF's next-generation long-range radar
<1411-101514>
米空軍が外征軍用3D長距離レーダ 3DELRR の開発生産に Raytheon社を選定した。 3DELRR
は現有の AN/TPS-75 より捕捉距離が長い。
2014.10.06
Defense News
USAF awards Next-Gen Radar contract to Raytheon
<1411-100607>
また海兵隊も、現有する AN/TPS-59 の後継として 3DELRR を装備する予算を2015年に要求している。
2014.10
International Defence Review
Link-Tak develops new VHF warning radar
<1411-100002>
リトアニアの Litak-Tak社がポーランドで開かれた MSPO 2014 防衛博に、対空 VHF レーダ Amber-1800 を出品した。
Amber-1800 は140~180MHzの帯域に、帯域幅200kHzのチャネルを200個設定している。 最大捕捉距離は高度10,000m以上を飛行する航空機に対し
500kmである。
アンテナは円形アンテナを2列に24個配し、分解能は距離1,100m、方位6.50゚である。
2014.09.22
Aviation Week & ST
Plane spotting
<1411-092204>
F-22 や F-35 は高いステルス性を持つと言うが、VHF など波長の長いレーダに対してのステルス性は明らかではない。
B-2 では無尾翼の形状や厚い電波吸収材により長波長に対してもステルス性を持つと言うが、F-22 や F-35 では冷戦時代
にソ連が装備していた P-14 Tall King や P-18 Spoon Rest などの VHF レーダに捕捉される可能
性がある。
2014.09
International Defense Review
Tetraedr field tests TRS-2D VHF air surveillance radar
<1410-090002>
Teraedr社が、ベラルーシで開かれた MILEX 2014展に、TRS-2D 対空レーダファミリの VHF 型である TRS-2D VHF を出品
した。
TRS-2D VHF は150~170MHzの帯域に101波を持ち、最大捕捉距離390km、高度27km、追随可能目標数250の性能を持つ。
システムはアンテナポスト車と操作ポスト車からなり、最大100m離隔できる。
2014.08
International Defense Review
Selex to upgrade NATO air defence radars
<1410-080010>
Selex ES社がトルコの RAT 31DL レーダ3基の改良を受注した。 改良では Mode 5 IFF や Link 11
が取り付けられる。
RAT31DL は距離440km、高度98,000ftを覆域とするレーダで、NATO の航空統制システム ACCS の一部として
5ヵ国が13基を装備している。
2014.07
Inrternational Defence Review
Clean sweep: Saab breakes cover on next-generation surface radars
<1408-070009>
・Giraffe 1X: 四輪トラックに搭載した X-band 3D レーダ。
・Giraffe 4A: 捕捉距離を Griffen AMB の2倍にした大型車搭載、S-band。
2014.05.26
Aviation Week & ST
Material gains
<1407-052602>
今日アクティブレーダで広く使われている GaAs より高効率で、高出力低雑音が期待されている GaN 素子の軍用利用
は、Saab社がライバル社に先んじて、艦載レーダや JAS 39E Gripen 搭載の
レーダや電子戦装置で実現している。 更に ErieEye AEW&C 機の改良型でも採用される。
現在試験が行われている S-band 多用途レーダである Giraffe 4A も GaN を採用しており、2016年にも納入される。 Giraffe 4A はアンテナ
サイズが2m×2mで素子数2,000個であるが、Giraffe 8A は4,000個の素子を使っている。 また現在の Giraffe AMB
より小型で機動性の高い X-band ATBM レーダ Giraffe 1X も2017年には納入される。
2014.04.09
Yahoo
聯合ニュース記事
<1405-040905>
韓国政府筋が9日、北朝鮮の小型 UAV に備え200億ウォン(約19億4,000万円)の緊急予算を編成し、低空レーダ10基を購入
するほか、監視装備も補強することにしたと明らかにした。 陸軍が保有している低空レーダ TPS-830K では北朝鮮の小型 UAV を探知できないためで、イスラエル製の
RPS-42 を購入し、青瓦台など国の重要施設や西部前線に配置する。 RPS-42 は AESA レーダで探知距離は30km、予想単価
は9億ウォン前後とされる。
【註】
RPS-42 はイスラエル RADA社製の S-band AESA レーダで、直径50.4cm、重量21kgの
アンテナパッドを複数枚マストに取り付けて使用する。 パッドを4枚使用した場合のシステム重量は95kgになる。
2014.02
International Defence Review
Competition heats up for the USAF's long-range radar replacement contract
<1403-020011>
3DELLP については Northrop Grumman社が G/ATOR 対砲迫/対空レーダを元にした提案を、Locheed Martin社が AN/FPS-117 の後継をも目指
した提案を、Raytheon 社が窒素ガリウム (GaN) 素子を用いた提案を行っているが、特徴的なのは Lockheed Martin社が
L-band、Northrop Grumman社が S-band、Raytheon社が C-band レーダを提案している点
である。
2013.12
International Defence Review
Northrop Grumman's SABR could find a home in HAMMR
<1401-120001>
Northrop Grumman社が Modern Dat Marine で、米空軍と台湾空軍が F-16 搭載の AESA レーダとして採用を決めた SABR
を車載した HAMMR を公開した。
HAMMR は対地監視、対砲迫、航空管制などに使用するレーダで、HMMWV に搭載されているが独立し
たパレットになっていることから、卸下して建物の屋上に設置することも可能である。
2013.04
International Defence Review
Northrop Grumman details 3DLRR
<1305-040014>
米空軍が、AN/TPS-75 S-band レーダの後継となる 3D 長距離レーダ (3DLRR) の次の段階の開発につて、2012年12月
に Northrop Grumman社に LRIP と FRP を含む RfP を出したが、今回修正版の RfP
を再発簡した。 空軍は同社製のほか Lockheed Martin社製と Raytheon社製のレーダも検討しており、2013年7月に3社の製品の比較試験を計画している。
米空軍は35基の 3DLRR を装備する計画で、EMD 段階で3基、LRIP で3基、FRP で29基を製造する。
2012.12
International Defence Review
Lockheed Martin adds air surveillance to AN/TPQ-53
<1301-120004>
Lockheed Martin社が、AN/TPQ-53 対砲迫レーダに対空捜索機能を付与する。 同社は Q-53 32共同運用受注しており、
2012年末までに初号機を納入する。
Q-53 は当初、対空監視と対砲迫を同時に実施できず切り替えを必要とするが、ゆくゆくは両者を同時
に実施できるようにすると言う。
2012.12
International Defence Review
OWL radar exposed to view
<1301-120003>
10月に開かれた米陸軍協会(AUSA)総会で SRC社が開発している全方位対砲迫レーダ OWL
の完成予想図が公開された。 同社は32ヶ月の開発期間の半分を終え、2013年10月に試験を開始する。
OWL は、重量2,630kg以下、レドームの直径1.83m、全高3.96mの S-band レーダで、方位360゚、高低20゚~90゚を、非常に高速な走査速度で走査し
、ロケット弾砲迫弾を捕捉追随して、その発射位置を標定する。 また同時に、高速に走査する対空レーダとしても使用できる。
2012.11.19
Aviation Week & ST
Israeli tactical radars
<1301-111904>
IAI社の子会社である Elta社が二種類の戦術レーダを公表した。 Green Rock は対砲迫用の小型レーダで、二種類のレーダ
で構成されていて、片方は捜索用、もう片方は追随用に使われ、弾着予想地点と発射源を精密に標定できる。
システムは All Terrain Vehicle(右図)に搭載でき、大隊級の部隊が装備する。
一方の Black Granite レーダは、大隊級又はそれ以下の部隊が装備する。
2012.10
Jane's Missiles & Rockets
Diehl BGT plans sic-faced radar for Iris-T SLM system
<1211-100025>
Diehl BGT社が、Iris-T SLM 用の6面 3D レーダを提案している。 この独特な形状はミサイルのため高レートでの目標情報
取得を実現するためである。
システムは ISO 標準20ftパレット上にくみ上げられ、MAN社製 SX-45 4軸トラックに搭載されている。 前後の2面は固定で、移動間は残りの4面
が側面が平坦になるように移動する。
2012.09
Jane's Missiles & Rockets
Syrian rebels capture Chinese SAM-related radar
<1209-090010>
シリアの反政府勢力が同国北西部で、中国製の Type 120 レーダを鹵獲した。 同レーダは
HQ-9 SAM 用であるが、Google Eargh の画像を見ても、付近に発射機等は見あたらない。 この基地にはソ連製の P-12/18 レーダもあ
ったことからねこの基地はレーダサイトで、Tpe 120 も対空監視用に使用されていたと見られる。
2012.08
Jane's Missiles & Rockets
Israel unveils new radar sensors
<1209-080013>
IAI社が Eurosatory 2012 に2種類のレーダを出展した。
・Green Rock(右図)
ELM-2138T Green Rock は路外走行可能車両に搭載される C-RAM レーダで、L-band と X-band で構成される。
・VWS (Vehicle Warnning System)
飛来する対戦車弾を発見する S-band レーダで、ハードキルシステムに連接する捕捉距離0.6kmの
VWS 1 と、ソフトキルシステムに連接する捕捉距離2kmの VWS 2 がある。
2012.07
International Defence Review
China reveals new SHORAD radars
<1208-070025>
上海の SEMIC社が中国防衛博2012で、SHORAD 用レーダ2種類の模型とデータを公表したした。
・FB-6(右図左)
完全コヒーレントな S-band 3D レーダで、捕捉距離は航空機で30km、CM で18kmである。
・Type 820(右図右)
S-band の 3D パルスドップラレーダで、有効捕捉距離は65km、高度は50~8,000mである。 展示模型では Type 90 SAM と共に HMMWV に搭載されている。
2012.05
International Defence Review
Raytheon converts FCS radar to C-RAM
<1207-050005>
Raytheon社が米陸軍から C-RAM 用センサである Ku-band の MFRFS を$45Mで受注し
試作している。 MFRFS には従来品に比して低い FAR が求められている。
同社は、計画中止になった FCS で APS 用に開発していた Ka-band 短距離レーダを元に、MFRFS を試作する。
FCS APS では、各アンテナが0.1㎡であった。
2012.05
International Defence Review
Lockheed Martin targets Canadian Army radar
<1207-050004>
Lockheed Martin社は、米陸軍から51基の AN/TPQ-53 Firefinder レーダを受注したのを受け、カナダ陸軍から中距離レーダ
としての受注を目指している。
AN/TPQ-53 は EQ-36 と呼ばれた強化型 AN/TPQ-36 のことで、360゚の監視が可能である。
2012.03.19
Aviation Week & ST
Russian revival
<1204-031907>
・Su-34
32機発注した Su-34 は一次分の6機が既に納入され、年内に更に10機が納入される。 ロシアは3月1日に、
更に92機が2020年までに納入されることを明らかにした。
・Su-35S
Su-35 の第三次生産型である Su-35S が1月17日に初飛行した。 Su-35 は最大30゚偏向できる Saturn 117S
TVC エンジンの採用で、Su-30MKI などにあったカナード翼なしで高運動性を実現している。
Saturn 117S は、重量増加なしで、推力を16%増加させている。
・Sukhoi T-50
・Nebo M
最近100基が発注された対ステルス (CVLO) レーダ Nebo M は、VHF (RLM-M)、L-band
(RLM-D)、C/X-band (RLM-S) の三種類の周波数帯の異なるレーダと、データ統合を行う指揮装置
で構成される。
・S-300V4
露陸軍が装備している S-300V (SA-12) の後継となる S-300V4 SAM/ABM には、射程200~250kmの
9M82M と、120~130kmの 9M83M の二種類の新弾が採用される。
・S-500
9M82M を改良したミサイルは、SAM として500~600kmの射程と、ABM 能力を持つ。
2011.12
International Defence Review
HAMMR hits C-RAM, C-UAV milestones
<1201-120020>
Northrop Grumman社が8月に行われた陸軍の演習で、HAMMER レーダの C-RAM 及び C-UAV 能力を実証し
た。 この試験で HAMMER は移動中の車両に搭載して使用された。
HAMMER は、戦闘機搭載 AESA レーダを HMMWV に搭載する国防総省の計画で、同社はが2009年に受注して進めていた。 HAMMER は現在 F-16
Block 60 搭載の AN/APG-80 を使用しているが、モジュラ式であるため F-35 の AN/APG-81 や F-22 の
AN/APG-77 も使用できる。
2011.12
Jane's Missiles & Rockets
New Russian surveillance radar system completes initial trials
<1201-120010>
Almaz-Antey社が10月に、距離1,800km、高度1,200kmの航空機及び弾道弾を捕捉する新型レ
ーダの試験を完了したと発表した。
システムは VHF 帯の Nebo SVU レーダ(右図右)、数十㌢波帯(註:L-band、S-band、C-band のいずれか)の Protivnik-G 3D レーダ(右図中央)、センチ波帯
(註:X-band )の Gamma-S1 3D 捕捉射統レーダ(右図左)の三種類のレーダと制御車(後方)からなる。
2011.04
International Defence Review
Cassidian plans launch of Spexer AESA radar variants
<1107-040008>
EADS 傘下の Cassidian社(旧称 EADS Defence & Security)が、Spexer 2000 陸上型 AESA レーダのファミリ
に、ポータブル型の Spexer 15000 と沿岸監視型の Spexer 2000 Costa を2011年に追加する。
いずれも7Wと比較的出力の低い TR モジュールを使用し、Spexer 1500 は Spexer 2000 に48個あるモジュール数を
半分にしている。 RCS 0.2㎡の UAV を7km、歩行者を15kmで捕捉する。
2011.02.09
Jane's Defence Weekly
Australia deploys C-RAM system in Afgahnistan
<1103-020911>
豪国防省が2月1日、アフガンに配備した C-RAM センサが、予定より5ヶ月早く IOC になったと発表した。
これにより迫撃砲弾の監視範囲が、周囲25kmに拡大した。
このセンサは車載型の Sea Giraffe で、豪国防省が Saab社からリースした。
2010.11
Jane's Missiles & Rockets
US Army orders 17 more anti-rocket radars
<1012-110027>
Lockheed Martin社が米陸軍から EQ-36 (Enhanced AN/TPQ-36) レーダ17基を追加受注した。 EQ-36 は2009年7月に
最初の2基が納入された対砲迫レーダで、90゚及び360゚のいずれのモードでも使用できる。
2010.11
International Defence Review
Northrop Grumman gives G/ATOR progress report
<1012-110005>
Northrop Grumman社が、米海兵隊向けに開発した AN/TPS-80 G/ATOR 多用途レーダ
の詳細を明らかにした。 G/ATOR は航空機、CM、UAV、ロケット弾、砲迫弾を捕捉追随する多用途レーダで、AN/UPS-3、AN/MPQ-62、AN/TPS-63、AN/TPQ-46、AN/TPS-73
の5種類のレーダに取って代わる計画である。
G/ATOR の試験は2011年中頃に行われ、2013年には FRP、2016~2019年に各段階での IOC が予定されている。
同社は G/ATOR を陸軍の MMR への採用も働きかけている。 海兵隊の要求が各種目標への対応を
切り替え式にしているのに対し陸軍の要求は同時対応であるが、同社はソフトの改修で済むとしている。
2010.10
International Defence Review
Israel Defence Force deplys Raz radar on northern border
<1011-100020>
イスラエルが EL/M-2084 MMR を北部国境に配備した。 EL/M-2084 は
Raz とも呼ばれ、Iron Dome や Magic Wand (Stunner) システムでも使用さ
れる。
Raz は120゚のセクタモード360゚の回転モードを持ち、砲弾を100km、ミサイルや航空機を
350kmで捕捉できる。
2010.04.16
China Defense Blog
12 new JYL-1 3-D long-range surveillance radars to Venezuela
<1005-041602>
2010.04.14
Jane's Defence Weekly
NG begins next G/ATOR test phase
<1006-041408>
Northrop Grumman社が4月5日、開発中の米海兵隊向け対地対空レーダ G/ATOR が次の段階の試験に入ったと発表
した。
G/ATOR は航空機、CM、UAV と共に砲迫弾やロケット弾にも対処する移動型のレーダである。
2010.02
International Defence Review
New low-level target detection radar intrpduced in Belarus
<1003-020028>
ベラルーシが、Agat社の子会社である KB Radar社が開発した Rosa-RB 低空レーダを採用した。 Rosa-RB は円筒形の非回転
アレイアンテナで、35~40mの梯子状マストに設置される。 アンテナには2Wのモジュールが256個配置され、
2゚幅のペンシルビームを構成している。 覆域は距離300m~50km、高度10,001ftである。
動作周波数帯は X-band で、RCS=1㎡の目標を発見確率50%、誤警報確率10の-5乗で30kmで捕捉する。 パルス幅は
2~126μ可変で、パルス間隔は23~500μである。 ビームは2゚間隔でステップ走査し、距離分解能は300mである。 また電子戦装置としても使用
できる。
【註】
距離分解能は300mはパルス幅が2μ秒の場合で、126μ秒のパルス幅で何をしようとしているのか分からない。 モジュールが256個あっても一本のビーム構成に寄与する
のは実効50本程度と見られることから、尖頭出力はせいぜい100Wにしかならないと思われる。 このためパルス幅を広げて平均で力を高め、目標を捕捉したのちビームを
集中してヒット数を稼ぎ、狭いパルス幅で測距を行っていることも考えられる。
2009.12
International Defence Review
Beneath the radar: land-based air defence in back in business
<1002-120038>
2009.11.25
Jane's Defence Weekly
India purchases ground-based radar systems
<1001-112501>
インド空軍が Thales社に、捕捉距離180kmの車載型低空目標捕捉用 2D レーダ Ground Smarter 100 を
19基発注し、5年以内に納入される。
19基中6基はフランスで製造されるが、残る13基はインド国内で Bharat社が生産する。
2009.05.18
Aviation Week & ST
Two target 3D radar contest
<0906-051803>
米空軍が装備している TPS-75 の後継となる次世代移動型三次元対空監視レーダ
TDELRR 開発の20ヶ月技術開発段階を、Lockheed Martin社と Sensis社がそれぞれ$24.9M、$21.9Mで受注した。
両社はそれぞれレーダを試作し、いずれかが4年間の開発を受注する。
2009.04.15
Jane's Defence Weekly
Israel poised to deploy Elta MMR
<0906-041511>
イスラエルは Elta社製 EL/M-2084 MMR レーダの試験運用を、2008年12月~2009年1月にガザ地区で行ったが、結
果が良かったことから最初の5基を7月に配備する。
EL/M-2084 は砲弾を100kmで捕捉し、50kmで CEP-125mの精度で算定するアクティブフェーズドアレイレーダで、Rafael社が開発中の
Iron Dome でも使用される。 また航空機やミサイルの捕捉も可能で、350kmの捕捉距離と200目標/分の処理能力を持つ。
2009.01
International Defence Review
Armed forces seek the WLR connection
<0902-010011>
C-RAM システムの一部としても使用される Giraffe AMB 対空レーダは、ロケット弾や迫撃砲弾の弾道諸元を算出し、発射位置
の標定もできる。
仏、独、土、英などが装備する Euro-Art社の COBRA は、フランスの ATLAS、ドイツの Adler、英国の BATES などの野戦砲兵
指揮システムと連接している。
L-band の AN/TPQ-48(V2) LCMR(右図)は米海兵隊や NATO 諸国が装備する
小型軽量近距離用レーダで電子走査式無指向性アンテナを有する。
2009.01
International Defence Review
Thales' SR3D radar processor undergoes qualification testing
<0902-010007>
Thales社が SR3D ソフトウェアレーダファミリーで最初のレーダになる GM403 が使用するプロセッサの試験を実施して
いる。 GM403 の最終品質確認試験は2009年初期に行われ、受注した3ヶ国中最初となるマレーシアには2010年に納入される。 GM400 は
10rpmで回転し、同時に15本のビームを送信する。
SR3D は、'Multiple Common Radar Subassembly' と 'Common Open Radar Architecture' で構成され、この技術は Ground Searcher 1000/1500、Ground Master
200/400/500、Sea Master 400 の三種類のレーダで使用されている。 同社によると、共通のハード及びソフトを用いることで、調達
コストを30%低減できる。
2008.07.21
Aviation Week & ST
Master plan
<0808-072113>
Thales社が Ground Master 400 (GM 400) レーダをマレーシアに1基、スロベニアに2基初めて輸出すると共に、仏領ギ
アナの衛星打ち上げ基地用に受注した。 GM 400 S-band レーダは弾道弾、CM、ロケット弾、砲迫弾から、ある種の地上目標も監視できるレーダ
で、表示距離470km、更新レート6秒の性能を持つ。
シリーズには移動型の GM 400 と固定型の GM 500 があるが、今回輸出されるのは8個の送信モジュール入りの Octopack 8個を収納する送信機ラック3個をもつ GM 403
で、このほかに送信ラックを6個、送信モジュールを計384個持つ GM 406 もある。 送信モジュールにはガリウム窒素素子が使用されている。
【註】
ガリウム窒素 (GaN: Galium-Nitride) 素子は、現在広く使用されているガリウムヒ素 (GaAS: Galium-Arsenide) 素子に代わる高効率高出力マイクロ波素子で、日本を
含む各国が実用化に向け努力している。 特に軍用としての期待が高いが、レーダに実用化されたのは恐らく始めてと見られる。
2008.02.11
Aviation Week & ST
Future flak
<0803-021107>
ドイツ陸軍の次期防空システムである NBS C-RAM (NBC: close-in protection) に Rheinmetall チームが新 SysFla
を提案しており、もし採用されれば2015年から既存の Raland(既に退役)、Gepald、Stinger に代わって装備される。
新 SysFla は IRIS-T AAM のシーカを搭載した IRIS-T より小型の LFK-NG 近距離 SAM(MBDA Deutschland社製)と Rheinmetall社製の35mm砲
、及びEADS社製 TRMS-3D/TRML-3D C-band を元にした捕捉距離100kmのレーダから成る。 垂直発射方式の発射機及び35mm砲には固定式と機動式が考えられている。
2008.01
International Defnce Review
US forces pursue new counterfire radars
<0803-010011>
Northrop Grumman社が2005年9月に受注した米海兵隊の G/ATOR (Ground/Air Task Oriented Radar: 右図) は、2011年 IOC
を目標に2009年に試作機が納入される。 現在コンポーネントレベルの性能確認中で、事前設計審査が2008年初頭、最終設計審査が
2008年後半に予定されている。 G/ATOR は海兵隊型の TPQ-36 である TPQ-46A 対砲迫レーダの後継で、以下の四段階で開発される。
・Increment Ⅰ
短距離対空レーダ
・Increment Ⅱ
対砲迫レーダの機能追加
・Increment Ⅲ
未だ明らかになっていない機能の追加
・Increment Ⅳ
航空管制機能の追加
一方米陸軍は EQ-36 (Enhanced AN/TPQ-36) の開発を Lockheed Martin社に5基発注しており、2009年7月~2010年1月までに納入される。
TPQ-36 の更新は180基になる。
2007.12
International Defence Review
Thales unveils next-generation radar families
<0801-120012>
Thales社が、従来の半分の価格で、8~10倍の信頼度を持つ Groud/Sea Master レーダを提
案している。
S-band の Sea Master 400 は四面固定アンテナのレーダで、360゚を1~2秒の更新レートで捜索できる。 同社製
IMM (Integrated Modular Mast: 右図) に組み込めば沿岸作戦に適する。
Sea Master 400 の陸上型で移動可能な Ground Master は防空用として仏空軍から受注し、2008年に運用評価が行われる。
2007.10
International Defence Review
Denmark enhaces air-defence tracking
<0721-100028>
デンマークが8月16日に、2005年に$40Mで発注していた2基の AN/TPS-77 を受領した。 AN/TPS-77 は30分
以内に整地撤去可能な移動型防空レーダであるが、デンマークはレドームを被せ固定型とし
て使用する。
AN/TPS-77 は Lockheed Martin社製 AN/FPS-117 3D レーダの派生型で、7.62m x 4.57mのアンテナ面に
34個のソリッドステート送受信モジュールを配置し、El 上を電子走査する。 尖頭出力は
20kW、ビーム幅は垂直で2.7゚、水平で3.4゚、探知距離は250nm、垂直覆域は100,000ft以下になっている。
MTBF は1,000時間以上である。
2007.09.03
Defense News
Denmark accepts radar
<0720-090306>
デンマーク国防省は8月16日に TPS-77 長距離監視レーダ 2基を Lockheed Martin社から受領し空軍に移管
した。
TPS-77 は FPS-117 L-band ソリッドステートレーダの最新バージョンで、高度100,000ft、距離250nmの目標
を監視する。 現在14ヶ国で127基の FPS-117が使用されている。
2007.06.27
Jane's Defence Weekly
Elta unveils new multimission radar
<0714-062704>
Elta社が、Arrow システムの EL/M-2080 Green Pine レーダの技術を使用した EL/M-2084 MMR (Multi
Mission Radar) を発表した。 EL/M-2084 MMR は、Rafael社が開発中で射程2~40kmの脅威に対抗する 'Iron Dome
' のシステム構成品になる。
EL/M-2084 MMR は低 RCS 目標の捕捉が可能で、UAV、ロケット、砲弾のほか、ハングライダも捕捉する。 捕捉距離は
砲弾で100km、ミサイルで250kmであり、毎分200発の砲弾を処理できる。 弾道目標を捕捉すると発射位置と予
想弾着点を計算し、計算誤差は距離50kmで CEP=125m である。
アンテナを回転する全周モードと、120゚の走査モードがある。
2007.02.21
Jane's Defence Weekly
Romania upgrades radar network
<0707-022107>
ルーマニア国防省が、1998年から装備している AN/FPS-117 5基の改良を Lockheed Martin社に
発注した。 改良は器材の延命で、更に20年年間使用可能になる。
AN/FPS-117 は1995年に調達され、1998年から軍民の航空管制に使用されている。 ルーマニアはまた5基の
MMSR (MultiMission Surveillance Radar) を AN/FPS-117 の補完用に使用している。
2006.12
International Defence Review
TRML-3D radar has an air of co-ordination
<0624-120005>
EADS社が TRML-3D 車載 3D C-band レーダ及び同等品の販売を目指している。
TRML-3D は TRS-3D 艦載レーダの陸上型で、10月までに8基がリトアニア、オランダ、マレーシアに販売されている。
・遠距離モード: 捕捉距離200km、データレート6.4秒
・中距離モード: 捕捉距離150km、データレート9.5秒
・近距離モード: 捕捉距離90km、データレート4秒
・至近距離モード: 捕捉距離30~50km、データレート2秒
・対砲迫モード: 捕捉距離28km、データレート1.4秒
2006.11
International Defence Review
German Army looks to EADS for TRML-2D improvement project
<0622-110009>
ドイツ空軍が Roland 部隊用に21基装備していた TRML-2D (FGR) は、現在任を解かれて保管されているが、
9月末に陸軍に移管されて HFlaFuSys 低空防空網システムの一部となる
NBR となった。
これに伴い EADS社が先ず3基を HFlaFuSys に適合するように改修し、今後更に3基の改修が計画されている。 NBR は HFlaFuSys と
同様に ATD-1 データ通信を使用し、Link 16 や Link 11B は使用しない。
2006.09
International Defence Review
US Army fields Improved Sentinel air-surveillance radars
<0618-090007>
AN/MPQ-64 レーダの改良型である AN/MPQ-64/F1 Improved Sentinel 数
基が既に米陸軍に納入されている。 1号基は4月に防空学校に納入された。米陸軍は140基保有する同型レーダ
のうち62基を改良する契約を2003、2004年に結んでいる。 同社によると世界中には200基程
度の Sentinel レーダがある。
I-Sentinel は新型の送信機により75kmであった捕捉距離が延伸し、新型エキサイタ
によりクラタ抑圧性能が向上する。 さらに30rpmであったアンテナ回転速度も増大する。
2006.01.23
Defense News
Austria buys long-range radars
<0605-012305>
RAT 32 DL は捕捉距離500kmの D-band 対空監視レーダで、同国が1970年代から運用してきた2基の S-band レ
ーダの後継となる。
2005.12
International Defense Review
US trials adveced ADAD tracking system
<0601-120005>
Thales社が、拡張型の ADAD (Air Defense Alerting Device) を開発し、2004年には米本土防衛用として米国
の主要防衛企業に展示した。 基本型の ADAD は2002年に Avenger に採用されている。
拡張型 ADAD は240゚監視が可能な IR 監視追随システムで、ラップトップ型指示器
に表示されると共に、音声による警告も発する。
2005.12
Defense News
Pentagon eyes growing Short-Range Missile threat
<0601-120002>
DoD はテロリストが短射程ミサイル、CM、UCAV による米本土の都市攻撃が現実的となっていることを警告し
ている。
MDA は2004年8月に Scud の船上実弾発射試験を行ったが、発射は極めて簡単に行うことができたという。
この種ミサイルや CM、UCAV を本土近海から発射することは直ぐにでもあり得ると見られている。
米陸軍はこれらに対処するため、PAC-3 をはじめとする多層防衛の必要性を認識、CMD に以下の装備を導入する。
・改善型 Sentinel レーダ
AMCOM は2004年から行っていた AN/MPQ-64 の改善を完了し、11月から20基を部隊配備する。
・JLENS
JLENS は1998年から開発を開始、12個システム/隊を配備する計画である。 1個
隊は76両の車両からなり、72時間以内に展開することが求められている。
・SLAMRAAM
SLAMRAAM は Sentinel レーダ、海兵隊多目的レーダ及び JLENS と連接して運用する。 システム
単価は $650,000で、2007年までに5個システムを試作し各種試験を予定する。 PAC-3 のシステム単価は $91Mである。
2005.11.16
Jane's Defence Weekly
Pakistan to buy long-range air defence radars
<0523-111604>
米空軍と Lockheed Martin社が11月8日に、6基の AN/TPS-77 レーダがパキスタンへ FMS で売却されること
を明らかにした。
TPS-77 は捜索距離450km、捜索高度30,500mの長距離 3D レーダで、同社製
AN/FPS-117 のアンテナを折りたたみ式にし、30分で開設できるように
した移動型である。
TPS-77 はオーストラリア、韓国、ブラジル、ヨルダン、ラトビア、エストニアで装備している。
2005.10.17
Aviation Week & ST
Pakistan will recieve Lockheed Martin radars
<0521-101705>
パキスタンは米空軍から 2009年9月までに6基の最新型レーダを$89Mで購入する。 Air Navigation/
Transportable レーダは Lockheed Martin社製の L-band フェーズドアレーレーダで、補給整備用部品、レドー
ム、発電機及び所要の教育訓練を含む。
2005.09
International Defense Review
Ericsson modifies Giraffe AMB to counter incoming motar fire
<0518-090042>
Ericsson社が対迫撃砲弾能力を付与した Giraffe AMB (Agile Multibeam) レーダを
パリ航空ショーに出品した。
このレーダは、同じく C-band を使用し、同じ送信機のコンポーネントを使用している、同社製 Arthur 対迫レーダ
のソフトを Giraffe AMB に組み込んだもので、360゚捜索をしながら迫撃砲弾の発見、識別、追随、弾着地点予測を行い、
弾着地点予測の精度は25mである。
Giraffe AMB は迫撃砲弾が180~500m上空に達すると捕捉可能で、120mm迫撃砲弾を20km、81mm弾を16kmで捕捉
でき、弾着25秒前に警報を出すことができる。
2005.07.06
Jane's Defence Weekly
Raytheon applying Sentonel radar to airbone role
<0514-070611>
Raytheon社が係留気球搭載用に AN/MPQ-64 Sentinel を軽量化した AeroSentinel
を開発している。 牽引式でトレーラに搭載された Sentinel が2,100-lbあるのに対して AeroSentinel は
1,000-lb以下となる。
Sentinel は本来75kmの最大探知距離であるが、地上型ではアースカバチャーの影響で32kmしか探知できない。
Raytheon社はこの他に Humvee 搭載型で11mのマスト上にアンテナを上げる Sentinel を開発しており、11月
には組立を終え2006年末までに試験を終える。 一方で Sentinel の P3I 計画も進行しており、この改善で
捕捉距離は約倍になる。
2005.07
International Defense Review
Lockheed Martin to provide AN/TPS-59 field upgrades
<0514-070015>
Lockheed Martin社が AN/TPS-59(V)3 レーダの改良を$13.8Mで受注した。 この契約では3基のレーダが、
送信機、受信機、電源装置を更新される。 AN/TPS-59 の改良はソフトウェアを中心に1980年代中頃から定期的
に行われ、1997年の改良で AN/TPS-59(V)3 になっている。
AN/TPS-59(V)3 は HAWK や Patriot のシステムの一部として使用できるソリッドステートレーダで、740kmの捕捉距
離を持つ。
2005.01.12
Jane's Defence Weekly
Reutech Radar Systems busy in export market
<0502-011211>
ドイツの RRS社が、非コヒーレントなマグネトロンタイプのレーダに取り付け、水上監視レーダを対空レーダ
にする RRP 200 信号処理装置を開発し、2004年末までに欧州沿岸監視隊から12セットを受注している。
RRP 200 は2チャンネルソフトウェア信号処理装置で MTI 機能を持ち、対空目標の捕捉、追随が可能である。
RRS社はこの他に自社開発の L-band レーダや、EADS社製 TRS-3D レーダのアンテナローテータ及び、TRS-3D をドイツ海軍のコルベッ
ト艦に搭載するスタビライザなどを生産している。
2005.01.05
Jane's Defence Weekly
Israel deploys THEL radar to counter Qassams
<0502-010509>
2005.01
International Defense Review
Sentinel radar upgrade
<0503-010009>
TRS (Thales Raytheon Systems)社が$13.1Mで、20セット以上の MPQ-64 Sentinel 改造キットの
生産と取り付けを受注した。 この改造で MPQ-64 は以下のような能力向上が見込まれる。
・探知、捕捉距離の増大
・目標類別能力の向上
・小型目標探知能力の向上
2005.01
International Defense Review
New radars signal upgrade of polish air defence network
<0503-010005>
ポーランドの PIT社が、3基受注した N-12M 'Edyta-M' 3D D-band 対空監視レーダ2基を納入した。 3基目は
2005年中頃に納入される。 同社は N-12M を TRD-1235 の名称でアジア、アフリカ諸国に売り込もうとしている。
これら3基の N-12M レーダは、2006年と2007年に納入されるイタリアの AMS社製 RAT-31DL レーダ3基と共に、NATO
防空網 (Air Defense Ground Evironment) に加入する。
N-12M は、Az ビーム幅1.6゚(サイドローブレベル35dB)9.7m×6.5mのプレーナアレーアンテナを持ち、雑音指数2.3dB、ダイナミック
レンジ60dBの受信機と、64周波を持ち、尖頭出力400kW、平均出力6kWの送信機を持つ。
信号処理としてパルス圧縮のほか、アダプティブクラタマップ及びポストディテクションフィルタ付きのドッ
プラフィルタを備えている。
最大捕捉距離は470km、高度30kmで、255目標を同時追随する。
2004.08.30
Inside the Navy
Marine Corps air-defense system prototype uses X-band radar
<0421-083004>
米海兵隊の短距離防空システムに用いる MRRS (Multi Role Radar System) X-band レーダのリスク低減試験
が進められている。
Raytheon社は MRRS の要求を満たす技術確証試験を行うため、THAAD、JLENS、SPY-3 の既存技術を用いた Humvee 搭載
AGBR (Affordable Ground Based Radar) 1基を試作し、来年の2月頃まで試験を行う。
試験結果は MRRS の Milestone B に反映されるが、最大の技術課題は Humvee へのレーダ各装置の組み込みにある。 MRRS はまた CEC
との連接を要求されている。
2004.06.21
Defense News
Toward a do-it-all radar
<0414-062104>
米陸軍は2002年4月から5ヵ年計画で Humvee 搭載の MMR (Multimission Radar: 右図) を開発している。
MMR はアクティブフェーズドアレーアンテナを用いた S-band の
捜索追随両用の移動型レーダーで、捜索距離は100km、機械的回転による全周捜索とアンテナを停止して
の追随捜索の両方が可能である。
試作機の試験は2005年中盤以降に予定され、陸軍は現有の MPQ-64 短距離対空レーダー、
TPQ-36/37 対砲迫レーダ、及び ATNAVICS (Air Trafic Navigation,Integration,Coodination System) の後継として装備する。
一方、海兵隊は MRRS (Multi-Role Radar System) として X-band の Affordable
Groubd Based Radar の研究を行っており、陸軍と海兵隊は開発計画の統合化について検討作業を開始している。
2004.06.09
Jane's Defence Weekly
India moves closer to closer acquiring new radars
<0411-060905>
インドが2年前に米国から AN/TPQ-37(V)3 対砲迫レーダ(右図)12基を購入する契約を行っており、先月にイ
ンド軍砲兵の将官が受領試験を視察した。 最初の2基は8月頃インドに引き渡され、残る10基も2005年末までには引き渡される。
AN/TPQ-37(V)3 は28~32km以内の敵の砲兵位置と、50kmまでの戦術ミサイルを捕捉しその
発射位置を10mの精度で評定できる。
インドはこの種のレーダを40~50基装備して、パキスタンに対抗しようとしている。
【註:】
AN/TPQ-37 のアンテナ、送受信機を交換し性能を向上させようとしたのが AN/TPQ-37 P3I (Block Ⅱ) 計画で、対砲迫だけでなく
対 TBM の能力も要求された。
AN/TPQ-37 P3I (Block Ⅱ) の対砲レーダとしての最大捕捉能力は最大60km、対 TBM レーダとしての最大捕捉能力能
力は300kmで、後に AN/TPQ-47(右図)と命名された。
2004.04.19
Space News
Lockheed Martin wins Missile Defense radar upgrade work
<0411-041901>
Lockheed Martin社はこのほど、5基の AN/TPS-59(V) 戦術ミサイル防衛用レーダーシステムの改善を$13.8M
で受注した。
レーダーは米海兵隊がアフガニスタンとイラクでも運用しており、同社は送受信機、電源等の改修を行う。
この改修により、レーダーの耐用命数が2015年まで延長される。
2004.03.31
Jane's Defnece Weekly
Thales to supply Indonesian radar
<0407-033104>
インドネシアがフランスの Thales Raytheon System社と、最新型の Master-T 防空レーダと電力、通信装置
等の購入契約を行った。
・表示距離: 440km
・捕捉距離: 380km(小型目標)
・最小探知: 8km
2003.11.26
Jane's Defence Weekly
US Army, marines merge air-defence initiatives
米陸軍と海兵隊がそれぞれ別々に開発していた次世代防空システム SLAMRAAM と CLAWS
計画が統合されることになった。
海兵隊は CLAWS Block 1 を2006年に、陸軍は SLAMRAAM を2008年に装備化したいとしていた。
両者はいずれも HMMWV に4発の AIM-120 AMRAAM を搭載するものであるが、CLAWS はセンサに開発予
定の MRRS (Multi-Role Radar System)、BMC2 にまだ予算化されていない CAC2S (Common Aviation C&C System) を考えているのに対し
、SLAMRAAM では Sentinel レーダと IFCS (Integrated FCS) を使用しようとしている。
SLAMRAAM-CLAWS 統合と合わせて陸軍は JLENS 開発促進を考えており、
全長37mで Sentinel レーダを搭載する初期型を2005年にも配備したいとしている。
2008年装備化の第2世代 JLENS は多分、新型捜索レーダ及び射撃統制レーダを搭載する別々
の気球から成り、それぞれ71mの大きさになる。
2003.09
International Defense Review
New radar strengthens Polish air defenses
ポーランドの PIT社が6月に、TRC-20 Brda 中距離、三次元、ソフトウェアコントロールレーダを公表した。
2003.08
International Defense Review
Plasma antenna outperforms metal designs
米国の SBIR (Small Business Innovation Research) 計画の一環として ASI社が MDA 用に 'Plasma Antenna' を開
発した。
Plasma Antenna(右図)は、ガラス又はセラミックの筒にイオンガスを封入した物で、従来の金属製アンテナ
より軽量で、周波数、帯域、ビーム幅、利得、指向方向をダイナミックに制御できる。
また、送信/受信間だけアンテナとして働かせればよいため、外乱を避け易い。
2003.07.21
Defense News
U.K.eyes UAV,Missile defense upgrade
英国防省は、年末に装備化を予定する Cobra 対砲迫レーダを TBM と UAV 探知用に改善す
る検討を始めている。 改善の時程等は未定。
Cobra レーダは英、仏、独の3ヶ国で共同開発している対砲迫レーダーで、40km以遠から発射された砲弾や迫撃砲弾を捕捉追随しその発
射位置を評定する。
予定では2006年までに3ヶ国で29セットを導入する。
2003.07.14
Inside the Navy
Marine Corps issues RFP for missile defense radar simulator
米海兵隊はこのほど、保有する長距離監視レーダー AN/TPS-59(V)3 の訓練用シミュレータ RES (Rdar Environmental
Simulator) 開発に関する RFP 草案を発表した。
AN/TPS-59 は各種航空機の他、TBM を捕捉でき、海兵隊では訓練用に各部隊に RES の装備を予定している。
2003.03
International Defense Review
SBAR begins tracking trials
Lockheed Martin社は SBAR (S-Band Advanced Radar) の試験を、2002年12月から縮小サ
イズのプロトタイプを使って開始した。
2003.02
世界の艦船
① 艦載レーダの最新動向
・EMPAR
・SAMPSON
・APAR
・SMART-L, -S
・SPY-3
・ARABEL
・FCS-3ARABEL
そ の 他
2003.01
International Defense Review
Air-defense radars
Marconi社がトルコ空軍から4基、イスラエル空軍から1基の RAT-31DL 防空レーダを受注した。
RAT-31DL は2002年初めに5基がチェコとハンガリーに輸出されており、その他に16基がオーストリア、デンマーク、マレーシアに輸出
されている。
2002.10.28
Aviation Week & ST
Threat sparks EW research, but no new programs
新しい電子戦システムや技術が脅威となりつつあるが、DoD にはこれらの脅威に対処する開発計画はなく、関連企業
は現有システムの改善を主体に対応を図っている。
新たな脅威には、空対空ミサイルに搭載される IIR (Imaging Infrared) シーカーと電子スキャンアンテナ
技術を用いた防空用レーダーが挙げられている。
IIR シーカーはロシア、中国、イスラエル及び南アフリカで極秘に開発が進められている模様で、BAE Systems 社は独自にシーカーの
脆弱性をはじめ妨害効果の検討を行っている。
ロシアの S-300 / 400 防空システムは射程 100km 以上、電子ス
キャンアンテナにより周波数アジャイル機能を持ち、通常の妨害は困難となっている。
これに対応するため、DEW の使用が官民で検討されている。
2002.10
International Defense Review
USMC eyes new multirole radar
米海兵隊は、対空、対砲迫の MRRS (Multi-Role Radar System) の装備を検討しており、
2007年には最初の3台を取得したいとしている。
MRRS は CEC や CLAWS を支援するに十分な精度を持ち、また目標の
標定データは HIMARS (High Mobilility Weapons System) の射撃に利用する。
MRRS には高い機動性が要求され、C-130 での輸送が可能で、2人の操作員で30分以内にセットアップできるこ
とが要求されている。
2002.10
International Defense Review
Missile-Defense radars
MDA は、弾道弾の追尾識別に使う FBR (Foward Based Radar) の RFI (Request For
Information) を発簡し、9月始めに回答を受領した。
FBR は艦載または陸上設置の、極めて限られた空域だけを電子走査する平面アンテナレーダで、2004年9月に
複数候補機種の試験を予定している。
2002.08
Internqtional Defense Review
High-power millimeter-wave radar
米海軍研究所 (NRL) は、2000年12月に稼働を開始した、実験用高出力ミリ波 (94GHz) レーダ
WARLOC の試験を継続中である。
NRL は2000年6月に gyro-klystron を用いた、尖頭出力100kW、平均出力10kW、3dB
帯域幅600MHz以上の発信に成功している。
高出力ミリ波レーダは将来、NCTR (Non-Cooperative Target Recognition)、画像レーダ、低 RCS 目標の捕捉等への応用が考えられて
いる。
2002.07.10
Jane's Defence Weekly
India buys Green Pine radars for missile defence
インドはイスラエルから Green Pine レーダ2基を調達中であることを明らかにした。
Green Pine レーダは、同じくシスラエルから導入する UAV 及び係留気球と共に、パキスタンに対する対ミサ
イル警戒組織を構成する。
今回は、イスラエルの Ofek 偵察衛星及び、Arrow の導入は行われない。 また、Phalcon AEW 機の導入については明らかにされなか
った。
2002.07
Jane's Missiles & Rockets
Ka-band seeker will use micro-electromechanical technology
Raytheon社は LOCAAS のシーカに使う micro-
electromechanical 技術を使った ESA (Electronic Scanning Array) Ka-band レーダの開発で、DARPA
と$10.25Mの契約を行った。
計画は2003年3月に終了する。
2002.06
International Defense Review
USAF addresses M-code GPS jamming
米空軍は8月に SIRIAS (Synergistic Integrated Receiver Techniques for Interference Adaptation and
Suppression) 計画の契約を行う予定である。 この計画は将来の M-code GPS 受信機で使用する ECCM 技術を
開発するもので、P(Y)-code でも利用できる。
SIRIAS は3年間で$2.9Mかけて行われ、12ヶ月間の Phase Ⅰ は実験室での検証、24ヶ月の Phase Ⅱ では受信機、アンテナの試作品を
使っての試験と評価が予定されている。
2002.05.06
Aviation Week & ST
USAF aims to forge C2ISR into a "weapon"
空軍では 10年来言われてきた内容であるが、今回のアフガン戦争の成果から見直され、先ず FY-04 POM に反映させ具体化を図る模様。
2002.04.10
Jane's Defence Weekly
US Army orders Giraffe AMB radar
米陸軍 AMC (Aviation and Missile Command) は、Ericsson社の Giraffe
AMB (Agile Milti-Beam) 防空レーダ2基を発注した。 2004年取得予定である。
2002.04
Jane's Missiles & Rockets
Alter offers antenna for missile applocations
ロシアの Altair 設計局は、モジュラー方式のフェーズドアレイアンテナを開発した。
この技術は、ミリ波、センチメートル波、数十センチメートル波に適用でき、それぞれに対応した製品が開発されている。
いずれの波長も非等間隔に192個のフェーズシフタが配置されており、円形アンテナの直径
は波長の約11倍でできていて、利得は26dB、帯域幅は8%、サイドローブレベルは17.6dBである。
このアンテナの応用先は以下の通りである。
・3M80/3M82 ファミリ対艦ミサイルのシーカ(右上図)
・9K331 Tor-M1 の誘導アンテナ(右下図)
・MiG-29 戦闘機の搭載レーダ
・Project 1144 Orlan 原子力重巡洋艦
2002.03
International Defese Review
USMC selects AGBR
米海兵隊は、MRRS (Multi Role Radar System) 開発の基礎となる AGBR (Affordable Ground
Based Radar) の ADM (Advanced Development Model) 製作の業者選定を行った。
AGBR は4社が競争していたが、Raytheon社が選定された。
MRRS は HMMWV 2両に搭載する移動型のアクティブフェーズドアレイレーダで、航空
作戦支援、空輸支援及び近距離防空用に用いられ、AN/TPS-63, AN/TPS-73, MPQ-62 の後継として、AN/TPS-59(V)
のレンジ外となる空域をカバーする。
2002.02.20
Inside Missile Defense
Raytheon now developing three parts of Marine Corps' air defense
Raytheon 社は現在、米海兵隊の防空システム構成品3品目の開発と製造を行っている。
同社は先月、AGBR (Affordable Ground Based Radar) の開発を $16.2M で契約した。
この他、2001年4月に CLAWS (Complementary Low-Altitude Weapon System) を $9.5M で、6月に CAC2S (Common Aviation Command
and Control System) を $160M でそれぞれ契約している。
AGBR はそのまま装備化するものではなく、米海兵隊の将来防空レーダー MRRS (Multi-Role Radar System)
のリスク低減に技術活用する。 計画では MRRS の開発を 2005年、IOC を2007年に予定している。
2002.02
International Defense Review
Korea enhances air surveillance
韓国は、Lockheed Martine社から3基の TPS-117 レーダを購入する。
納期は2004年第1四半期末となっている。
TPS-117 は FPS-117 の可動型で、韓国では、軍用の他航空管制用にも使用される。
2002.01.16
Jane's Defence Weekly
Hawkeye radar upgrade gets the green light
米海軍は、2003年予定の E-2C Hawkeye RMP (Radar Modernization Program) の SDD (System
Development and Demonstration) 開始に先立ち、Northrop Grumman社と $49M の事前技術検討契約を結んだ。
E-2C Hawkeye RMP は、現有の Hawkeye 2000 を改良して Advanced Hawkeye とする計画の一環で、
Advanced Hawkeye は2008年配備、2010年運用開始を目指すものである。
Hawkeye RMP では、現有の APS-145 に代えて、半導体高出力送信機、広帯域デジタル受信機で構成される
電子走査回転アンテナ方式の UHF レーダが取り付けられる。
Advanced Hawkeye には、この他に CEC が取り付けられ、更に IRST によ
り弾道弾の捕捉を行う。
2002.01
Jane's Missiles & Rockets
Almaz develops phased-array radar antenna
ロシアの Almaz 設計局(註:SA-2,-3,-5,-10,-20 等のミサイルメーカ)が、半
球型のハッシブフェーズドアレイアンテナを開発した。
原理は右下図にあるとおりで、ホーンアンテナから放射された RF 波は、リフレクタで反射され後に、水平面上と球面上のフェーズシ
フタ方向を変えられる。 フェーズシフタによるロスは、-1.1dB ~ -1.5dB である。
アンテナ基底部の直径は950mmでフェーズシフタ数は2,041個であるが、同社によると直径
2,000mmのものも製造可能である。
アンテナは I-band で近距離防空システム用に考えられているが、この考え方と原理は
S-400 にも応用可能であるという。
2001.11.14
Jane's Defence Weekly
USAF to upgrade AWACS radar
米空軍は、$70.1M で9機の AWACS のレーダを改良する契約を結んだ。
この改修は AWACS Radar System Improvement Program Follow-Up Production Program の一環で、整備
性の工場に関する改良が含まれている。
2001.09.10
Defense News
Raytheon faces challenge for X-band market
Lockheed Martin 社はこれまで Raytheon 社が独自に開拓してきた X-band レーダー市場に参入
することを明らかにした。
DoD は最近、レーダー市場のバランスはとれているとの検討結果を公表したが、Lockheed Martin 社はこれに異議を示していた。
2001.09.05
Jane's Defence Weekly
Taiwan evaluates EWR systems to counter Chinese threat
台湾は、2種類の対弾道弾用早期警戒レーダの評価を行っている。
一つは FPS-115 Pave Paw の改良型で、もう一つは AN/SPY-1D(V) を基礎にした、回
転式アンテナのレーダである。
中国は台湾に向けて350発の TBM を配備しているが、現在台湾は弾道弾を捕捉するレーダを保有していな
い。
これに対して中国は、米国のミサイル防衛の一翼を担うものと反発している。
2001.08
International Defence Review
New team to define self-defense radar
Raytheon と Thales (蘭) 社の共同チームは開発中の ESSM に適応する NATO の次世代艦船用統
合レーダーの研究を行っている。
このシステムは SEAPAR (Self-defense ESSM Active Phased-Array Radar) と言い、I/J(X) バンドの
アクテイブ電子スキャンアレイを用い、監視と射撃制御機能を単一化するもの。
SEAPAR は Raytheon 社の3面型 AN/SPY-3 と Thales社の4面型 APAR レーダーの技術を基礎として早くとも 2002年の開発開始と
2006年の完成を目指す。
2001.06.20
Jane's Defence Weekly
Counter-stealth: the unconventional approach
LO (Low Observable) 技術に多大の経費が投ぜられているなか、世界各国で安価な対ステルス技
術計画が進められている。
・Tamara システム: HTT-Telsa 社(チェコ)
LO 機が出すレーダー、無線、レンジファインダー、IFF 等の電気的信号から目標を探知、追随する
・Silent Sentry passive detection システム: Lockheed Martin 社
民間の FM 及び TV 放送局の電波が LO 機を照射した時に発生するドプラー信号を探知、追随する
・携帯電話地上局を利用する検知システム: Roke Manor 研究所 (英)
多数の民間移動電話端局を利用し、目標の位相変化から探知、追随する
・「Passive Coherent Location システム: 中国が運用
Silent Sentry と同様の原理と推定されている
2001.06.20
Jane's Defence Weekly
Counter-stealth in the USA
米国の研究者は、ステルス機開発段階の初期から対ステルス及び対低識別化 (
CLO: Counter Low Observable) 技術の研究を併行して進めている。
これは主としてステルス機の脆弱性に起因する識別技術の研究であるが、同時に LO (Low Observable) 脅威対処もその目的となっ
てきている。
CLO 技術は大きく通常レーダーの改善、ラジカルレーダー及びレーダー以外のセンサーの3つに区分される。
・レーダーのアンテナを大きくする:海軍 YEZ-2A プロジェクト
・レーダーの帯域を大きくする:海軍 WARLOC プロジェクト
・低周波数及び超広帯域レーダーの開発
・Bistatic レーダーの開発
2001.05
Jane's Missiles & Rockets
Stinger performs Beyond Visual Range engagement
米陸軍は、Stinger による視程距離外目標に対する射撃 (BVRE: Beyond Visual Range Engagement) を実施した。
Stinger は IFF 装置を内蔵しているが、IFF の応答が無くても敵とは判定できないため、陸軍では目視による識別を義務づけてい
る。
しかしながら、Sentinel レーダや FAADC2 (Foward Area Air Defense Command and Control) の整備により、敵識別タグを付けて
データを電送できるようになった。
2001.05
Jane's Missiles & Rockets
Upgrade to Firefinder radar will improve TBM tracking
Raytheon社は、対砲迫レーダ AN/TPQ-47 を改造して、TBM の捕捉をしようとしている。
この改造はハード/ソフトの追加の他に既存のハード/ソフトの更新を含むが、対砲迫レーダの機能を損なうことはない。
これにかかる費用は、AN/TPQ-47 の価格 $9.55M に $3.23M を追加する。
2001.04
International Defense Review
USAF examines radar-based battle-damage assessment
米空軍研究所は、18ヶ月間に約 $7.2M かけて、レーダによる攻撃効果解析 (PARDIA :
Phaenomelogy and Algorithms for Radar-based Damage Indication and Assessment) 計画を推進する。
この計画は攻撃の前後及び攻撃間のレーダデータを比較することによって、与えた被害の程度を解析しようとするものである。
2000.12.04
Aviation Week & ST
China slips past U.S. AWACS ban
ロシアはこのほど2機の AWACS を中国に3年間貸与し、その後改善を加えて売却することで、11月にロシアの
Kasyanov 首相が中国を訪問した際に協定を締結した。
更に2005年には合計6機の改善型 AWACS (A-50E) の引き渡しを完了する模様。改善型 AWACS1機当たり $200M とみられる。
これに先立ち、イスラエルは1機 $250M で中国に最新型 AWACS を輸出する寸前であったが、米国の強い反対で6月輸出を中止し
ている。
2000.10.18
Inside Missile Defense
Pentagon postpones Patriot-CEC live-fire exercise until 2001
DoD は秋に予定していた陸軍の Patriot-CEC 実射試験を2001年に延期する。
実射試験はPAC-3システムによる巡航ミサイルの要撃に Raytheon 社が開発中の CEC
(Cooperative Engagament Capability) インターフエイス ネットワーク を経由して海軍の目標データを使用
するものであるが、当局によると延期の理由は インターフエイス ネットワーク の技術的完成度の不充分にあり、
CEC 自体の試験を行う必要から、 実射試験は2001年の5~6月以降となる模様。
2000.09.21
Inside the Pentagon
Navy officials want CEC on all E-2C Hawkeyes
海軍当局は、全ての E-2C Hawkeye に CEC (Cooperative Engagement Capability) を導入する計画であったが、
DoD の2002年度計画提案書では、予算上の制約から大幅に削減されため対応を模索している。
2000.09.18
Inside the Navy
Navy officials plan next CEC test, consider expanded capability
米海軍は第10次の CEC 総合試験を今月行う。
これまでの9回の試験では、概ね所期の成果を得ているが、今回では更に Aegis艦に適用した場合の TBMD 能力付加について検討
している。 TBMD 能力付加について、現状では広域をカバーする通信に問題があり、通信衛星の活用も視野に入れている。
CEC 開発の今後の予定は以下の通りである。
・第11次総合試験:2000年12月
・技術評価試験 :2001年 1~ 2月
・運用評価試験 :2001年 4~ 5月
・装 備 化:2002年 2月
2000.08.31
Inside the Pentagon
Patriot-CEC tests yield valuable data for upcoming live-fire exercise
Patriot と、海軍の CEC (Cooperative Engagement Capability) を連接した訓練が今月行われた。
この訓練は、この秋に予定されている巡航ミサイルに対する実発射訓練の準備として、Patriot の実物のハードウェアとソフトウ
ェアを用いたものである。
2000.08.16
Jane's Defence Weekly
Air battle management system enters development
米海軍は先月末、AADC (Area Air Defense Commander) の EMD (Engeneering
Manufacturing Development) の契約を、$91M で GD社と結んだ。
このシステムは Navy Theater- Area-Wide Missile Defense の柱で、タイコンデロガ級巡洋艦の近代化の一環をなすものである。
AADC の主な役割は、各種センサを結び、3軍の統合防空計画を作成することである。システムは CEC (Cooperative Engagement
Capability) を通じて陸空軍のデータを海軍のホストに集め統合データを作成することができる。
2000.08.10
Inside the Pentagon
Gansler to review CEC progress today
DoD の調達責任者 Gansler が海軍の CEC (Cooperative Engagement Capability) のレビューを本日予定している。
このレビューは、来年に予定されている fll-rate production 決定 (milestone Ⅲ) に向けたものである。
2000.08.09
Inside Missile Defense
Moboile van could improve near-tern cruise missile defense
空軍では巡航ミサイル防衛のため、ACMD (Area Cruise Missile Defense) という新
しい構想を考えている。
この構想は JBECC (Joint Expenditionary Connectivity/Control Center) と呼ばれる移動式のバン
を展開し、海軍の CEC や、陸空軍の Link-16 と連接して異種センサの情報を集め一元化するもので、1基の JBECC で
海岸線から400mile (640km) の範囲の空域をカバーしようとするものである。
2000.08.09
Inside Missile Defense
BMDO to begin testing Patriot radar near Maryland beach tomorrow
BMDO は PAC-3 のレーダを海岸に置き、沖合にいる海軍の Aegis 艦と協調した目標の捕捉追随試験を行う。
これは、海軍の CEC (Cooperative Engagement Capability) システムと、Patriot システムを連接し、今まで以上の広範囲での
弾道弾、巡航ミサイル。及び高性能航空機の捕捉追随を行おうとするものである。
2000.06.28
Jane's Defence Weekly
UK to join CEC programme
米英は、英国が CEC ( Co-operative Engagement Capability ) に参加する内容のMoUに近く署名する。
英国の CEC は2007~2008年での運用開始を目指している。
2000.06.05
Defense News
Legal dispute snarls progress on CEC upgrade
Lockheed Martine 社は海軍に対し、自社がTMDで使用する新しい技術を、CEC (Cooperative
Engagement Capability) に加える議論について、5月末日までに結論を出すよう求めた。
5月19日に行われた会同でLockheed当局者は、CEC Ver.2.2 の必要性について強調した。
2000.05
International Defense Review
German / SA radar offers ABM capability
南アフリカの Reutech Radar Systems は、ドイツの Dasa
と協同で、弾道弾探知性能を有する長距離 L-band レ ーダを開発である。
このレーダは同社の ERS360L (右図)を改良したもので、ERS360L の倍サイズである。送信出力25kwのERS360lに対し
ERS380 は、 航空機を400km以上、ミサイルを100km以上で捕捉する。
1999.12
Jane's Missiles & Rockets
BAe offers transportable ABM radar
(一部は既報と同趣旨の内容)
EWACS は600MHzの広帯域を利用して、1m以上の解像力をもつイメージングが可能であり、これにより脅威の識別や弾頭
と他の飛行物体を見分ける類別が可能になっている。
又このレーダは目標の発射地点及び予想弾着地点の算出も可能である。
1999.12.13
Defense News
British Aerospace Develops missile defense system
BAeはミサイル防衛用のレーダに、EWACS(Early Warning and Control System)を考えている。
レーダは地平線を走査して1,500km以上の距離でのミサイルの自動発見、追尾を行う。
又、システムは遠距離において、目標のイメージングを行う為、1m以下の目標の解像を行う分解能を持つ。
レーダは複数目標の同時補足、発射位置標定、精密追随及び弾着地の評価が可能である。又、航空機、CM、UAVの捕捉も可能である。
1999.11.24
Jane's Defence Weekly
Israel urging China to buy more AEW systems