「ロシアが新型ミサイル配備・・・」
ロシアのメドべージェフ大統領が5日、一般教書演説を行い、米国の BMDS 東欧配備への対抗措置として、西部カリーニングラード州で予定し
ていた3個ミサイル部隊の撤廃計画を撤回して継続して駐留させると共に、新たに Iskander
を配備することを表明した。
「ロシア、軍幹部が新型対空・・・」
2025.01.31
16:07Kyiv Post
‘Propaganda Move to Spread Fear’ – Ukraine Dismisses Russia’s New ‘Iskander-1000’
<2502-013117>
Military Watch Magazineやブルガリア軍など、いくつかの軍事専門メディアは最近、ロシアがIskander-Mの新型を大量生産する準備をしていると報じた。
匿名の情報源を引用した出版物によると、俗にIskander-1000と呼ばれるミサイルの開発が初めて言及されたのは、ロシアがカプースチン・ヤール・ミサイル試験場の78周年を祝った2024年5月だったという。
しかし、これらの報道をウクライナは偽情報として退けている。 ウクライナの偽情報対策センターのコバレンコ所長はこの主張に反論し、ロシアが英語の出版物を使って宣伝していると非難した。
コバレンコ氏はMilitary Watch Magazineに言及して「ロシアが1ヵ月に25発のOreshnikを生産する能力があるという偽の記事を書いた英語の報道機関が、今やロシアが1,000km飛行する新型Iskanderを開発しているという嘘を書いている」と書いた。 彼によれば、ロシアの狙いは、この作り話をウクライナの情報空間に押し込み、新しい長距離ミサイルシステムについてのパニックを引き起こすことだという。
報道機関は、アップグレードされたとされるミサイルは、以前の9M723-1/K5モデルと同じ構造設計を保持しているが、いくつかの重要な強化が付属していると報じている。
2020.04.01
Jane's Defence Weekly
Russian Sarmat ICBM enter production
<2005-040110>
ロシアのショイグ国防相が3月25日に連邦議会で、ICBMの生産設備がSarmat重ICBMの生産用に改良されたと述べた。 また、核装備の近代化が90%達成されることも明らかにした。 ロシア軍の近代化は68.2%達成しており、年内に70%を越えるとも述べた。
国防相によると、2012年以来露空軍と海軍は12,000品目以上の近代か兵器、1,400機以上の航空機、190隻以上の艦艇を取得し、全てのミサイル旅団がIskanderに換装されたという。
2020.01.01
Jane's Defence Weekly
Russian army to reinforce its Iskander missile brigades
<2003-010111>
Izvestia紙が12月16日、露国防省が9K720 Iskander-Mの増強を行うと報じた。
Iskander-M旅団は9P78-1 TEL 4両を装備する大隊3個で編成されているが、大隊を1個ずつ増やして旅団のTEL数を12両から16両にするという。
露陸軍は現在、バルチック艦隊の沿岸防備軍陸軍第11軍団に所属する第152防御ミサイル旅団と露地上軍の各軍に旅団1個ずつ、合わせて13個のIskander-M旅団がある。 TELには9M723 TBM(註:SS-26)または9M728 GGLCMを搭載できることから、Iskander-M旅団の保有するミサイル数は312発から416発に増えることになる。
2018.03.21
Jane's Defence Weekly
Russia shows Kinzhal hypersonic missile
<1805-032104>
ロシア国防省が3月10日、MiG-31BMに搭載したKh-47M2 Kinzhal超高速精密誘導ミサイルの発射訓練映像を公表した。
このミサイルは3月1日にプーチン大統領が集会での演説で公表した速度Mach 10、射程2,000kmのミサイルで、発射試験
は2017年12月1日に行われている。
このミサイルは外観と寸法から9K720 Iskanderが使用する9K723弾とよく似ていて、ノーズや制御部分に違いはあっても
ロケットモータは同じもののようである。
2017.05.31
Jane's Defence Weekly
Iskander-M extension could break INF Treaty
<53102>
TASS通信がロシア国防省筋の話として5月19日、ロシアの軍事産業が2020年完成を目指してIskander-Mの射程延伸
を検討していると報じた。
9K720 Iskander-Mは現在、射程280kmの9M723K1 BMと、3M14KE CMを元にした射程280km以上の9M728 CMを発射するが、射程が延伸されると射程500km~5,500kmの
陸上発射ミサイルを禁じた1987年のINF制限条約に違反する恐れがある。
もっとも、西側がSSC-X-8と呼ぶロシアのCMは、2015年10月に行ったの発射試験で500kmを超えることはなかったが、米情報当局は
射程を500~2,500kmと見て、INF制限条約に反すると指摘している。
2016.10.19
Jane's Defence Weekly
Iskanders in Kaliningrad spook Eastern Europe
<01904>
ロシアが射程500km(恐らくそれ以上の)Iskander-Mをカリーニングラードに配備したことに周辺国が憂慮
している。 Iskander-Mは10月7日に商船で搬入された。
ロシアは今までにも演習目的で、2013年12月にカリーニングラードにIskanderを一時的に持ち込んだことがある。
2014.10
International Defence Review
Iskander-M in Russia's Western Military District
<1411-100010>
改良型 Iskander-M を装備する最初の旅団が西部軍管区で operational に成った。 当
該旅団は今年初めに改良型 Iskander-M を受領していた。
ロシアは今後、年産2個旅団分のペースで生産を続け、2018年までに既存の TBM 部隊を
全て改良型 Iskander-M に換装する。
2014.04
International Defence Review
New missiles for the Islander-M TBM
<1405-040011>
ロシアの 9K715 Iskander-M (SS-26) には
・弾道飛行型
・巡航型 (Iskander-K/R-500)
・侵徹型
・ホーミング誘導型
・核弾頭型
の5弾種があるが、新たに3弾種が開発中である。
2014.02.19
Jane's Defence Weekly
Russia ready to export Iskander-E
<1404-021910>
ITAR-TASS通信が2月7日、ロシア KBM社が Iskander-E (SS-26) の輸出準備を進めていると報じた。 輸出先は
アルメニアとみられている。
国内向けの Iskander-M は、目下2個旅団/年のペースで制されており、2017年までに10個旅団
分が生産される。
2014.02
International Defence Review
No Iskanders deployed in Kaliningrad, says Putin
<1403-020003>
ドイツの Bild紙が、カリーニングラードを撮影した衛星写真に Isksnder (SS-26) の
TEL と見られる画像があると報じたのに対し、ロシア国防省が12月16日、Iskander をロシア西部軍管区に配備したと発表したが、12月19日にプー
チン大統領が、カリーニングラードへ既に配備しているとの報を否定した。
【註】
この記事の直後にロシアが、Iskander-M (SS-26) をカリーニングラードに配備していることを認めた。
2014.01.01
Jane's Defence Weekly
Russia 'deploys Iskander to Kaliningrad'
<1402-010104>
プーチン大統領が Iskander-M (SS-26) をカリーニングラード配備を否定した直後の12月17日、ロシアが
配備を認めた。 ロシアは Iskander を、2005年就役以来カリーニングラードとベラルーシに配備していると見られていた。
配備の発表は NATO との BMD 交渉が行き詰まったことによるもので、射程400kmとみられている Iskander が配備されるのは、SM-3 と Spy-1 が配備
されるポーランドの Redzikowo から200kmの場所である。
Iskander は2008年8月のグルジア紛争時に数発が発射されたとみられている。
2013.07.03
Jane's Defence Weekly
Iskander contract announced
<1309-070304>
ロシア国防省が6月24日、Iskander (SS-26) TBM が、旅団級部隊に
装備する長期間契約を行ったと発表した。 契約は2017年まで続けられる。
ロシアは2020年までに、10個旅団120発以上の Iskander を装備する計画である。
2013.06
Jane's Missiles & Rockets
... while Iskander-M missile deliveries are restructured
<1307-060008>
ロシア地上軍が、従来 Tochka (SS-21) を装備していた旅団に、9K720
Iskander-M (SS-26) TBM を配備する。
2012.10
Jane's Missiles & Rockets
Russians to launch Iskanders during exercise
<1211-100014>
ロシアが、コーカサス2012演習の9月17日~23日に行われた実射で、Isksnder の射撃を行った。
2012.08.01
Jane's Defence Weekly
Russia to invest in Iskander plants
<1209-080107>
ロシアは2020年までに$1.25Bをかけて Iskander (SS-26) 10個旅団を整備する計画で、その
ための生産体制を検討する会議をメドベーエフ首相も出席して開いた。
ロシアの軍近代化計画は2020年までに$800Bをかけて行われ、S-400 及び S-500 を生産する Almaz-Antey社の新工場2箇所
の工事も2012年に開始する。
2011.11.30
Jane's Defence Weekly
Russia ramps up anti-BMD shield rhetoric
<1201-113001>
ロシア大統領が11月23日、米 BMDS の欧州配備に対抗して Iskander をカリーニングラードに配備すると発表
したが、これは多分に2012年初めに予定されているロシア大統領選挙に向けた国内向けのアピールと見られる。
2011.11.22
産経新聞
ベラルーシ配備も検討 ロシア、米ミサイル防衛対抗策
<1112-112201>
インタファクス通信によると、ロシア軍事外交筋が21日、米国が欧州で進めている BMDS 構築をめぐる米国との交渉が決裂した場合、ロシアは
Iskander をロシア領内だけでなくベラルーシにも配備する可能性を検討すると述べた。
2011.08.10
Jane's Defence Weekly
Russia plans major purchase of Iskander-Ms
<1110-081004>
ロシアの副国防相が8月1日、Iskander-M を120発調達することを明らかにした。 2010年には
6発が発注されている。
ロシアは2010年7月、北方軍管区に最初の Iskander-M 大隊が配置されたと発表している。
2011.01.05
Jane's Defence Weekly
Russian Iskander enters service in Western Military District
<1102-010507>
新設されたロシアの西部軍管区司令官が12月14日、Iskander (SS-26) を装備した部
隊が運用を開始したことを明らかにした。 西部軍管区に配備された SS-26 の射程は500kmと見られている。
2010.07.28
Jane's Defence Weekly
Russia deploys Iskander-M missiles
<1009-072810>
ロシア地上軍司令官が7月17日、射程500kmの戦域型 Iskender-M TBM の最初の大隊を
、サククトペテルブルグ近郊でエストニア国境から140kmに配置したと発表した。
2010.02
Jane's Missiles & Rockets
2010 deployment for first Iskander brigade
<1003-020018>
ロシア陸軍砲兵司令官によると、2010年中に更に5基の Iskander (SS-26) 発射機を受領し、
発射機12基からなる旅団が初めて編成される。 その後2016年まで毎年1個旅団の割合で、極東軍管区、シベリア
軍管区、ヴォルガウラル軍管区、レニングラード軍管区にある5個 TBM 旅団の SS-21 を換装する。
Iskander 装備大隊最初の発射訓練は、2009年11月上旬に行われた。
2009.08
Jane's Missiles & Rockets
More Iskanders due
<0909-080025>
ロシア語のウェブサイトによると、SS-26 Iskander 唯一の実働部隊である2個発射中隊
からなる1個大隊が、Kasputin Yar に配置されている。
ロシア国防次官によると最初の Iskander 発射機は2008年に配備され、年内に2番目が配備される。
2009.04
Jane's Missiles & Rockets
Russia ramp up its Iskander production
<0905-040003>
ロシアの国防次官が2月11日に、Iskander (SS-26) の量産ペースを上げていることを明らかにした。 また
Iskander の発射機から 3M14 R-500 CM を発射する試験に2007年に成功したが、今年からその配備が行われる
ことも明らかにした。
3M14 は射程500km、巡航速度230~260m/sで、500kgの弾頭を搭載する。 Iskander の発射機には 9M732K1 弾道弾2発
に代えて6発が搭載できる。
2009.03.30
Aviation Week & ST
Moving targets
<0905-033005>
MBDA社は ASTER による BMD を Block 1 と Block 2 の二本立てで考えている。 Block 1 は SRBM
に対処可能である。 ASTER Block 2 は Ka-band シーカを搭載し大気圏上層部での
迎撃を目指す。 MRBM や SS-26 の迎撃が可能である。 SS-26 は水平に飛行
し、高度概ね82,000ftから終末マヌーバに入る。
ASTER Block 2 は、今年から試験が行われる Ground Master 400 (GM 400) S-band レーダのファミリである M3R レー
ダを使用し、発射機は現有 ASTER 30 用の艦載、車載発射機がそのまま使用可能である。 2020年までに実用化される。
2008.11.05
Yahoo
産経新聞記事
<0812-110501>
また同州から、ポーランドとチェコに配備される米 BMDS 施設に対し電波妨害を実施すると語った。
2008.10
Jane's Missiles & Rockets
Syria seeks missile systems and weapons from Russia
<0811-100008>
シリアのアサド大統領が8月20~21日にモスクワを訪問し、長距離 SAM と Iskander-E
の輸出仕様である Iskander-M の売却を要求した。 この際シリアは、Iskander を装備するロシア部隊のシリア駐留
も提案したが、ロシアはこれを断った。
ロシアの報道によると、ロシア唯一の空母である Admiral Kuztensov (60,000t) を中心とした小艦隊が地中海東部に派遣された。 ロシアはシリアの Tartus
軍港を強化しようとしているが、そのためには S-300 を配備した防空能力が必須になる。
2008.10
Jane's Missiles & Rockets
Georgia releases image of 'Russian missile wreckage'
<0811-100001>
ロシアが今回のグルジア紛争で Tochka (SS-21) 及び Iskander (SS-26) を使用した。 グルジア国務省に
よると、8月14日までに20発以上の SS-21 が発射された。
また SS-26 と見られる弾道弾がグルジア領内の3箇所で破裂した。 グルジアは SS-21 の後部胴体及び、9M723 と呼ばれる SS-26 の球形ロケットモータが落下した
写真を公表した。
事実なら SS-26 の初めての実戦使用になる。 SS-21 は第2次チェチェン戦争で、1999年10月21日に数発が首都グロ
ズヌイに打ち込まれている。
【註】
ロシアは、局地紛争でも大量の SRBM を使用する証である。
2008.08
Jane's Missiles & Rockets
Moscow TV reports guidance upgrades for Ialkander-M
<0809-080030>
6月4日にモスクワの TV で放送された『ソビエト時代の SRBM 』という番組で、Iskander-M (SS-26) には
従来知られていた EO 画像照合誘導のほかにレーダ誘導もあることが分かった。 また
データリンクも搭載されており、発射後に目標変換ができる可能性があることも判明した。 EO とレーダの組み合わせは Scud-B
(SS-1) の Aerofon 誘導装置でも行われていた。
更に SS-26 は、空中発射型や艦載型も考えられているという。
2008.02
Jane's Missiles & Rockets
Russia plans second Iskander-M brigade
<0803-020024>
ロシア陸軍の最初の Iskander-M (SS-26) 旅団は編成を完結し、2008年中に二番目の旅団
が編成を完結する。 2016年までに更に3個旅団が Iskander-M を装備する。
ロシア陸軍砲兵司令官 Zaritsky 上級大将によると、CM の発射試験は順調に進んでおり、CM が Iskander-M 部隊に増加装
備として配備される。
2008.01
Jane's Missiles & Rockets
Extended-range Iskander could break INF treaty
<0802-010015>
ロシア国防相が、現在280kmの射程を伸ばした Iskander を配備することを明らかに
した。 同相は射程を明らかにしなかったが、Iskander の射程は500km以上に延伸可能であると述べた。 INF 条約では射程500km~5,500kmの地
上発射 BM 及び CM の保有を禁止している。
ロシアは現在、北コーカサス軍管区の1個大隊だけに Iskander-M を配備しているが、今後逐次 Tochka-U (SS-21) との換装を進める。 ロシ
ア陸軍は2007年に14発の Tochka-U の射撃を行っている。
2008.01
Jane's Missiles & Rockets
Russian brigade fires Tochka missiles
<0802-010011>
シベリア軍管区のミサイル旅団が、11月末に2発の Tochka (SS-21) の発射を行った。 Tochka は1976年に装備が開
始された射程70kmの SRBM であるが、徐々に Iskander-M (SS-26) に換装されている。
2007.11.21
Jane's Defence Weekly
Russia considers missile export to Belarus in response to US BMD plans
<0724-112102>
ロシアのミサイル砲兵司令官が11月14日に、米国の BMD システム東欧配備に対抗して Iskander の
輸出仕様である射程280kmの Iskander-E をベラルーシに輸出すると発表した。 また、ポーランドとの国境
に近いロシア領のカリーニングラードも Iskander-E を配備する。
ロシアは2016年までに射程400kmの Iskander-M を装備する旅団を5個以上配備す
る計画であるが、同司令官は必要とあれば射程延伸も可能であるとしている。 INF 条約では射程500km~
5,500kmの弾道弾及び CM の保有を禁じている。
Iskander は480kgの弾頭を搭載する一段推進の SRBM であるが、今年5月に R-500 CM を
500km以上遠方の標的に対し発射している。 R-500 は2009年に実用化される。
2007.11.14
Yahoo
毎日新聞記事
<0722-111401>
射程500~5,500kmの中距離ミサイルは米露の中距離核戦力廃棄条約で全廃されたが、米国が計画する東欧への BMD システム配備に反
対するプーチン露大統領は条約脱退の可能性に言及している。
また軍幹部は、ベラルーシがロシアから購入し2020年までに配備する Iskander-E が、東欧 BMD 配備への対
抗措置の一つとなると語った。
【註:】
ロシア軍用の Iskander-M の射程は INF 制限条約の制限である500kmを超えない400kmで、輸出仕様の Iskander-E の射程は MTCR
(Missile Technology Control Regime) で規定する射程300kmと弾頭重量500kgを超えない、射程280km、弾頭重量480kgになっていると
伝えられていた。(JMR 2007.05)
2007.07
Jane's Missiles & Rockets
Russia tests Iskander missile
<0716-070005>
ロシアが5月29日に、Iskander-M (SS-26) の発射機から CM を発射する試
験に成功した。 この CM は Kh-55SM (AS-15) ALCM か、RKV-500B (註:
=AS-16)の様な存ミサイルと見られる。 RKV-500B は全長6.04m、胴径0.77mで、重量は1,500kgである。 試験は発射地点から6kmに報
道陣が見守る中行われ、ミサイルは高度100mを250m/sで210秒間飛行した。 途中数回の旋回をしたのち、
中間地点で高度を下げて飛行した。
ロシアは INF 制限条約により射程500km以上のミサイルを制限されているが、今回は米国がポーランドに GBI を配備するのに対抗し
て、これを上回る射程の CM を開発している。
2007.06.04
Aviation Week & ST
Russia tested improved strategic ・・・
<0712-060403>
先週ロシアは、米国の GMD 欧州配備計画に対抗して RS-24 ICBM の発射試験を行うと共に、Iskandar
の改良型である Iskandar-M の試験を行った。
タス通信によると、Iskandar-M は射程490kmの短距離 TBM と巡航ミサイルを発射
することができる。 2008年に CM の発射試験を計画しており、2009年に運用を開始する。
2007.05
Jane's Missiles & Rockets
First Russian Iskander battalion nears operational service
<0713-050025>
Iskander (SS-26) を装備する最初の大隊が運用を開始した。 Iskander
は R-11/R-17 (SS-1 Scud) の後継ミサイルで、1995年後半に発射試験が開始されている。 現在の計画では
2015年までに5個旅団が編成される。
Iskander は TVC 付き固体燃料ロケットで推進し、中期誘導は Glonass を用いた
GPS/INS 誘導、終末はアクティブレーダか光学(TV or IIR)の何れかで誘導される。 ミサイルには
4枚の可動翼が付いている。
Iskander にはロシア軍用の Iskander-M と輸出仕様の Iskander-E があり、
Iskander-M の射程は1987年に締結された INF 制限条約の制限である500kmを超えない400km
で、Iskander-E の射程は MTCR (Missile Technology Control Regime) で規定する射程300km、弾頭
重量500kgを超えない、射程280km、弾頭重量480kgになっている。
2006.11.29
Jane's Defence Weekly
Iskander-M SRBM to enter service in 2007
<0624-112904>
ロシアで Isknder-M(註:=SS-26)を装備する旅団が2007年1月から実働態勢に
なる。 当該部隊は沿ヴォルガ・ウラル軍管区の第92ミサイル旅団と、極東軍管区の第107ミサイル旅団である。
Isknder-M の開発は1991年に開始され、2004年には完了した。 当初の計画では最初の部隊は2005年末に実働態勢になるはずであっ
た。
国防省は2007年に60基を調達し5個旅団に配備する計画である。
【註:】
Isknder-M の旅団は、4基を装備する中隊が3個からなり、計12基を装備する模様である。
2006.10
Jane's Missiles & Rockets
Russia details future deployments
<0622-100008>
イワノフ国防相が2015年を目指した国防計画について述べたことがロシアで報じられた。
・Iskander-M (SS-26)
Iskander-M を60個システム取得し、5個旅団を編
成する。
・Topol-M (SS-27)
移動型 Topol-M を69基取得する。 最初の3基は2006年末に受領し戦略ミサイル軍第54師団に配属する。
・S-400
18個 FU(註:S-300 のことか)を S-400 に換装する。
最初の連隊の改装は今年開始され、今後10年間かけて毎年35連隊の1~2個を換装する。
2005.04.06
Jane's Defence Weekly
Iskander-E 'designed to counter Western TMDs'
<0508-040601>
イスラエル MDA のかつての高官がロシアの TV で、Iskander-E は西側のミサイル防衛システム、
とりわけ PAC-2/3 に対する対抗手段をもっているの発言した。 主要な対抗手段は以下の四点である。
・boost phase での機動
・低進弾道(最高点50km)
・Low RCS
・終末弾道での機動
一方で Iskander-E はデコイ、チャフなどの散布や ECM の実施などは行わない。 輸出型であるためか、技術的な理由による。
Iskander-E は 9M72 の輸出型で、9M72 の射程が400kmであるのに対して、Iskander-E の
最大射程は280kmである。
2004.10
Jane's Missiles & Rockets
Iskander to enter service in 2005
<0423-100008>
ロシア KBM社製 Iskander (SS-X-26) TBM は、国の試験を終了し2005年には量産に入る。 Iskander を装備
する最初の旅団は2005年末に運用開始となる。 実配備型は Iskander-G と呼ばずに Tender と呼ばれる。
Iskander大隊はミサイルを2発搭載した自走発射機4両、同じく2発搭載運搬装填車4両、指揮車4両、射撃諸元準備車4両からなる。
ミサイルは分離型の単弾頭で、EO 終末誘導を行う。 慣性誘導時の最大射程での CEP は30~50mであるが、
EO 誘導時は5~7mになる。
輸出型の Iskander-E は射程280kmで480kgのペイロードを有し、HE 破片榴弾又は54発の散布子弾を搭載するが、ロシア軍が装備する
9M72 弾は400km程度の射程を有し、弾頭も各種となる模様である。
国の試験で実施された最後の2回の発射は、Patriot などの迎撃に非脆弱な低進弾道飛行を行った。
ロシア紙の報道によると Iskander は発射後の目標再指定が可能で、A-50 Mainstay AWACS から目標情報を受
領する。 もしこれが正しければ、A-50 に搭載された Shmel レーダは限定的な空対地能力を持つことになる。
2004.09.08
Jane's Defence Weekly
Iskander passes state trials
<0417-090805>
ロシア陸軍と KBM設計局が、Iskander TBM の試験を完了し、2005年に数システムを
調達して1個ミサイル旅団を編成する。
Iskander は重量3,800kg、最大射程280kmの弾道弾で、発射機に2発、ローダに2発を搭載する。 1個大隊の装
備は以下の通りである。
・9P78E 移動式発射機×4
・9T250E 運搬装填車×4
・9S552 指揮車×4
・9S920 射撃諸元算定、整備車×4
・ミサイル×16
Iskander の射撃精度は、慣性誘導で280km飛翔した場合でCEP=30~50m、EO 誘導の場合で
CEP=5~7mである。
2004.09
Jane's Missiles & Rockets
Topol-M mobile ICBM to be produced at Volgograd
<0421-090004>
サイロ/移動発射型のロシアの ICBM である RT-2PMU Topol-M (SS-27) が、2005年に Volgagrad の Barrikady社で量産に入る。 移
動型発射機からの発射試験は2004年後半に計画されており、2006年には装備化される。
Barrikady社は1980年代に RT-2PM Topol (SS-25) を生産していたが、下請けの殆どがロシア以外の旧ソ連諸
国であり、それらの企業が軍事生産を止めたため、生産できない状態にあった。
SS-26 Iskander TBM もBarrikady社で生産される。
2004.05
Jane's Missiles & Rockets
Iskander-E production to start in 2004
<0414-050003>
ロシアの在来兵器庁長官が、Iskander-E (SS-X-26) TBM が2004年に量産を開始
すると発表した。 政府による試験の完了を受けて決定した。
KBM設計局開発の最大射程280kmの Iskander-E は、当初2000~2001年に装備される計画であったが、技術的問
題と資金不足から遅れている。
同長官は、これと合わせて型式は明らかにしなかったが6種類の沿岸防衛システムの生産も2004年に開始され
ることを明らかにした。
2002.10
Jane's Missiles & Rockets
Iskander-E due in 2004
Iskander-E (SS-X-26) の国による試験は、予定通り2002年末か2003年当初に終了し
て量産には入り、2004年にはロシア陸軍に装備される。
計画が順調に進んでいるのは、この計画に対しロシア国防省が全額経費負担していることによる。
2002.01
Jane's Missiles & Rockets
Russia to replace Tochka with Iskander
ロシアの Iskander (SS-26) TBM は、来年には試験を終わり、
向こう3~4年で逐次 9K79 Tochka (SS-21) と換装される。
SS-21 は本来師団レベルの TBM であるが、現在は SS-1c SCUD に代えて軍レベルの TBM 旅団で装備している。
ロシアは SS-26 の輸出に力を入れており、既に未確認の1ヶ国が発注したと伝えられている。
2001.04
Jane's Missiles & Rockets
Iskander-E tests will end this year
1995年に開発が開始されたロシアの SS-26 Iskander-E は、2001年に運用試
験を終了する。
ロシアからのレポートによると、Iskander-E は発射直後及び終末弾道において 20g~30g で回避飛行をす
る。 これにより防御側は発射地点の評定が困難になるだけでなく、米国が開発中の ABL による発射段階での撃墜を回避する。
更に TMD に対処するため弾道を変えることができる。
また、誘導精度を高めるため新しい誘導方式が採用され、 EO 及びレーダによる地形照合/地図照合が行われる。
2001.03.26
Defense News
Arms control in crosshairs in sensor sale
インドとロシアは、TBM 用 EO 誘導弾頭の技術移転に合意した。
これによりインドの TBM の精度が画期的に向上するため、ミサイル技術管理に関する取り決め
(MTCR: Missile Technology Control Regime) に問題を提起している。
この EO 誘導弾頭は既に Scud B (改)に取り付けられているもので、ロシアの新型 TBM Iskander E にも取り付けられている。
この弾頭を使用することにより、Scud B の命中精度は、900~1,000m から 20~40m に向上する。
2000.11
Intenational Defense Review
Russia unveils Iskander-E, 'son-of-Scud' missile
ロシアの CNIIAG 及び KBM社は、Iskander-E 短距離弾道弾を発表した。
Iskander-E は射程 50~ 280km で、『最新のミサイル防衛システムに対して、高い
抗堪性を持つ』と発表されている。