3M54E Club に関する報道

年 月 日
出   典
標     題
要         旨
2007.09.05 Jane's Defence Weekly Novator wields its Klub <0719-090508>
 2007モスクワ航空展で Novator社が、空中発射型の Klub-A 地上発射型の Klub-M など、各種 Klub シリーズミサイルを初公表した。
3M-54AE Klub-A
 発射重量1,950kg、弾頭重量200kg、最大射程300kmの超音速 ASCM で、目標艦から20km になると超音速部が本体から離れて Mach 2.0以上に加速する。
  3M-54AE は Su-35 搭載武器として展示されていた。
3M-14AE1
 3M-14AE-1 は 3M-54AE より小型の1,400kgで、450kgの弾頭を搭載し300kmの射程を持つ。
 MiG-35 の搭載武器として展示されていた。
3M-54AE1
 3M-14AE1 と良く似た ASCM で、海面上5~10mをスキミングする。
Klub-M
 3M-14KE、3M-54KE、3M-54KE1 の三種類を4軸装輪車搭載の TEL に装填している。
( Klub-M 関連記事 JMR 2005.09)
2006.11.06 Aviation Week & ST RAM course <0622-110607>
 米独が共同開発を予定する RAM BlockⅡ の SDD が数週間以内に開始される。 米海軍は 2011年の IOC をめざし、既に予算化しており、独議会も年末までに計画を承認するとみられる。
 RAM BlockⅡ は直径を5吋から5.75吋に増やし、ロケットモータを二段推進として 燃焼時間をこれまでの二倍とする他、旋回能力を向上させる。 また4枚の翼を40%大きくする。
 米国は、ロシアの 3M-54E を対象脅威の一つとして重視している。 3M-54E は全長27呎、5,500-lb、射程136浬、攻撃高度は15~20呎で、終末段階で Mach 2 に加速し、優れた旋回能力を 持って攻撃する。
 米海軍は 3M-54E を模擬した標的の開発を同時に行う計画であり、巡航速度 Mach 0.6~0.8、最終段階で Mach 3、旋回能力6.5gの標的を2010年までに開発する。
2006.10.11 Jane's Defence Weekly India's frigates to receive BrahMos anti-ship missiles <0621-101110>
 インド海軍の3隻の Tawar 級(Krivak Ⅲ 級)フリゲート艦の VLS に、SS-N-27 Alfa Klub (3M-54E1) 代えて8発の BrahMos が搭載される。
 BrahMos は既に3隻の Project 61 駆逐艦の艦尾に搭載される工事が行われているほか、建 造中の3隻の Project 15A 駆逐艦の艦首に搭載される。 Project 61 の艦首には SS-N-2D Styx が引き 続き搭載される。
2005.09 Jane's Missiles & Rockets Novator develops land-based Club missile system <0518-090001>
 ロシアの Novator社が NMM Start社と共同で陸上発射型の Club-M (M: mobile) を開発している。 Club-M は亜音速/超音速 ASCM である 3M-54E、亜音速 ASCM 3M-54E1、及び亜音速 LACM 3M-14E の艦載弾をそのまま使用できる。
 発射機の車両部は各種選択できるが、いずれも6発搭載で75゚の射角で発射する。 ミサイルを搭載した総重量 は36t~44.5tになる。
 Club-M の中隊は1両の MSU(指揮統制車)と、3~4両の SPU(発射機車)で構成される。 但し SPU には同一弾種 が搭載される。
( 3M54E に関する記事 JDW 2004.10.27)
( 3M14E に関する記事 JMR 2004.08)
2005.08.22 Aviation Week & ST Popular cruise <0517-082208>
 ロシアは Novator社製 3M-14 LACM インドと中国に輸出する準備を進めている。
 3M-14 は海軍用の Club 系列の亜音速巡航ミサイルで、艦艇及び潜水艦から発射が可能であり、陸上発射型の開発も 18ヶ月後には終了する。
 艦載型は VLS を使用し、陸上型は4発搭載の車載方式となる。
 インドは当初艦船搭載型を導入するとみられ、中国は艦上発射型もしくは8隻の Kilo 級潜 水艦発射型のいずれかを導入するとみられる。
 対地攻撃用の 3M-14 と対艦用の 3M-54-1 は同一機体とシーカを使用し、同じ Club 系列の 3M-54 (SS-N-27 Sizzler) は巡航段階を亜音速、最終20kmを超音速で飛行する。
(関連記事 JDW 2005.05.11)
2005.05.11 Jane's Defence Weekly Upgraded Indian 'Kilo' launched <0511-051108>
 インドが保有する10隻の 'Kilo' 級ディーゼル潜水艦を近代化する工事のうち、2002年8月に開始された SindHughoh の改修が ロシアの造船所で完了し進水した。
 'Kilo' 級潜水艦は6本の533mm魚雷発射管を装備するが、この改造で14発の魚雷と4発の Club-S 巡航ミサイル を搭載することになった。
 Club-S 巡航ミサイルの射程は200km前後で、水中、水上の目標のほか、対地攻撃能力も有する。
【註:】
 ロシアの Club-S(Klub-S との記述もある)巡航ミサイルには対艦用の 3M-54E1 と対地用の 3M-14E があり、 水深35~40mで魚雷発射管から発射される。 高度20mを飛行し、目標に近づくと高度5~10mに降下して接近する。
 巡航速度は亜音速モードで Mach 0.6~0.8、超音速モードで Mach 2.9 である。
2005.02.23 Jane's Defence Weekly Sixth Indian submarine to get Klub-S cruise missile <0506-022306>
 インド海軍は10隻の Sindhughosh 級( Kilo 級)潜水艦を保有しており、その最新艦はロシア製 3M-54E1 Klus-S SLCM を搭載している。 旧式の Kilo 級潜水艦のうち3隻は SLCM 搭載の改造 を済ませており、1隻が2002年8月から改造中であるが、6番艦の改造が5月頃から実施される模様である。
 Kilo 級潜水艦は最大5発の SLCM を魚雷庫に搭載できる。
( 3M-54E1 Klus-S SLCM 関連資料 JDW 2004.10.27)
2002.09 Jane's Missiles & Rockets Club-S seeker displayed at Farnborough 2002  ロシアの Radar MMS 設計局が、3M+-54E Club-S 対艦ミサイルのアクティブレーダシーカ ARGS-54Eを公表した。
 ARGS-54E は、胴径420mm、全長700mm、重量40kg以下で、シーステート6まで使用可能、捕捉距離65kmの性能を持つ。
 Club-S(註:-S は潜水艦発射型、-N は水上艦発射型)は、発射後亜音速で飛行し、目標から20kmで固体ロ ケット推進の2段目が切り離されて700m/sに加速し、目標に突入する。

Club-S に関する FAS のサイト