「イラン巡航ミサイル 北朝鮮が開発支援 旧ソ連製入手、分析」
Kh-101は Tu-95MS16 の4ヶ所のパイロンに2発ずつ計8発搭載
されている。 形状は Kh-55/555より細長く、ステルス性を高めるため三角形の断面
をしており、先端は掻き切ったようになっている。 Kh-101 は Kh-55 の後継になると見られる。
Kh-555は2004年に配備されたと見られる。 写真は Tu-95MS
の機内弾庫に搭載されるところである。 Tu-95MS には翼下パイロンに10発、機内弾庫に6発が搭載できるが、Tu-95MS が最大飛距離
を飛ぶ場合の搭載は機内弾庫の
6発のみになる。
「ウクライナ配備の核弾頭250・・・」
「大統領が爆撃機に搭乗、新・・・」
「巡航ミサイル技術、イラン・・・」
「ウクライナ、中国とイラン・・・」
2015.11.25
Jane's Defence Weekly
Russia launches long-range air sorties into Syria
<1601-112501>
ロシア国防省が11月17日、シリアで CM による大規模攻撃を行ったと発表した。 第一波は4,510km離れた北オセチア
(註:ロシア領)から飛来した Tu-22M3 が Raqqa と Deir-ez-Zor に対し OFAB-250-270 通常爆弾を投下し、第二波では
6,566km離れた Saratov から飛来した Tu-95MS と Tu-160 が、それぞれ Kh-555 (AS-15) と
Kh-101 ALCM を合わせて34発を14目標に対し発射した。
この日は現地にいる部隊も加わり、206目標に対し127ソティーの攻撃が行われた。 ロシアはシリア介入以来の48日間に、4,111目標に対して
2,289ソティーの攻撃を行っている。
2009.12.08
Yahoo
産経新聞記事
<1001-120802>
北朝鮮がイランの巡航ミサイル国産に向けて支援していることを、北朝鮮情勢に詳しい情報
筋が7日に明らかにした。 情報筋によると、イランは2001年に闇の武器商人を通じて、ウクライナが保有していた Kh-55 を12基入手した。
両国は Kh-55 を模倣した巡航ミサイル数百基を生産することを計画しており、同ミサイルを分解し、性能の把握に努めてきた。 成功すれば
射程を3,500kmまで伸ばした改良型の生産にも着手することになるという。
2009.11.30
Aviation Week & ST
Conversion kit
<1001-113007>
ロシア Raduga社が、核弾頭搭載の Kh-55SM (AS-15B) を通常弾頭搭載の Kh-555 に改造する作業を行っており、Kh-555 は3~4年前に配備され
ている。 Kh-555 は Kh-101/102 シリーズが完成するまでの暫定措置で、新規弾ではなく保有弾の改造が行われている。
Kh-101/102 はいずれも開発中で、未だに配備はされていない。
Kh-55SM の核弾頭は150kg程度であるのに対し通常弾頭は450kg程度になるため、重心が変わるのを相殺する2枚の前翼が弾首部に取り付けられたと見られる。
誘導は EO による模様で、弾首部後方でコンフォーマル燃料槽の直前に付けられた金属製の板が EO センサの位置のようである。 弾体に
『コーティングに注意』と表示されていることから、電波吸収材が塗布されている模様である。
Raduga社は戦術用の Kh-59MK2 にも EO TERCOM誘導を採用している。
2007.12
Jane's Missile & Rockets
Latest Russian cruise missile details emerge
<0802-120005>
ロシアの最新型 CM である Kh-101 と Kh-555 の写真を入手した。 写真で Kh-101 は Tu-95MS の
翼下パイロン4ヶ所のうち2ヶ所に1発ずつ搭載されている。 Tu-95MS は Kh-55 を翼下に10発機内弾庫に6発、合わせて16発搭載できるが、Kh-55 より細長い
Kh-101 は8発しか搭載できない。
Kh-101 は Saturn社製の TRDD-50 ターボジェットを搭載していると見られ、機体後部に収納されたポッド型のエンジン
は発射時につり下げられる。
2007.10.24
Jane's Defence Weekly
Details emerge of Russia's latest cruise missiles
<0722-102401>
JDW が Kh-101 と Kh-555 の写真を独占入手した。
2007.07
Jane's Missiles & Rockets
Russia tests Iskander missile
<0716-070005>
ロシアが5月29日に、Iskander-M (SS-26) の発射機から CM を発射する試
験に成功した。 この CM は Kh-55SM (AS-15) ALCM か、RKV-500B (註:
=AS-16)の様な存ミサイルと見られる。 RKV-500B は全長6.04m、胴径0.77mで、重量は1,500kgである。 試験は発射地点から6kmに報
道陣が見守る中行われ、ミサイルは高度100mを250m/sで210秒間飛行した。 途中数回の旋回をしたのち、
中間地点で高度を下げて飛行した。
ロシアは INF 制限条約により射程500km以上のミサイルを制限されているが、今回は米国がポーランドに GBI を配備するのに対抗し
て、これを上回る射程の CM を開発している。
2007.01.08
Aviation Week & ST
Super cruise
<0703-010810>
ロシア Raduga社が> Kh-555 の画像を公表した。 機体は Kh-55 から大幅な変更はないとされるが
、詳細は不明である。 胴体下部に折りたたまれた高揚力型の主翼は航続距離の延伸を目的とし、3枚の尾翼を持ち、先端のノーズコーン
は終末段階に用いる E/O シーカを保護している。 高揚力型の主翼は Kh-15
(AS-16: 右図) にも採用されている。
Kh-555 は Tu-160 Blackjack とTu-95 Bear に装備される予定であるが、一連の発射試験は何らかの問題から
終了しておらず、空軍の運用開始時期及び装備数量は依然未定である。
同社はまた、1990年代後半から Kh-55 の後継としてKh-101/Kh102 の開発を開始したが、予算上の制約から
計画は進捗していない。
2006.10.16
Aviation Week & ST
Glaring at red rockets
<0621-101610>
ロシア国防相が、航空機用兵器開発は長いもので20年以上続けられている機種があると不満を表明した。 対象とな
ったのは Kh-555 とみられる。 Kh-555の開発は冷戦終結とともに開始された。 Tu-16 からの発射試験にはプーチン大
統領が視察しているが、実射試験がどの程度成功したかも明らかになっていない。 ミサイルは最終段階に E/O シーカを用い
射程は2,500~3,000kmとされる。
このほかロシアでは1960年代に開発した Kh-25/Kh-27 (AS-10/AS-12) が依然装備されており、後継の Kh-36 と Khー38 の開発は1990年
代に開始したが装備化には至っていない。
2006.04.03
Yahoo
読売新聞記事
<0608-040302>
ロシアの著名な軍事専門家が、ソ連崩壊直後までウクライナに配備されていた核弾頭250発が行方不明になっている問題について、一部
が搭載用の巡航ミサイルとともにイランへ密売された疑いを提起した。
更に、昨年ウクライナの検事総長が、旧ソ連製巡航ミサイル Kh-55 18発が2001年にイランと中国へ密売されたことを指摘し、同ミサイ
ルが専用核弾頭とともにイランへ流れた疑惑を提起している。
2005.11
Jane's Missiles & Rockets
Kh-555 not operational with bomber force
<0603-110012>
ロシアの Kh-555 通常弾頭 CM は2004年に Tu-160 部隊に装備が開始され、2005年8月17日には
プーチン大統領が Tu-160 に搭乗してその発射試験を視察したが、未だに運用開始には至っていない。
Kh-555 は Kh-55 (AS-15) 核弾頭 CM の通常型で、Tu-160 の機内弾庫に12発搭載できる。 ロシアは1,500発
の Kh-55 を装備していたが、その多くが Kh-555 に改造される。
Kh-555 は高度40~100mを飛翔し350kgの弾頭を搭載する。 誘導は地形照合と GLONASS 測
位衛星により行う。
Kh-555 には220立の外部燃料タンク2基が増設され最大射程が3,000kmから3,500kmに延伸された。 この増槽
は空になると投棄される。
このほか Kh-555 では、翼、胴体に電波吸収材が多用されている。
2005.10
Jane's Missiles & Rockets
President Putin flies a cruise-missile sortie
<0521-100033>
8月16日にロシアのプーチン大統領が Tu-160 に搭乗して巡航ミサイルの射撃を視察した。 当日は大統領搭乗機から2発、随伴の
Tu-160 から2発の、計4発が発射され、標的に命中した。 4発のうち1発は新型の通常弾頭
CM であった。
弾種は明らかにされていないが、新型弾は Kh-555 で、残りの3発は
Kh-55SM の様である。
2005.08.17
Yahoo
毎日新聞記事
<0516-081701>
プーチン大統領が16日、Tu-160 に搭乗しロシア北部上空で新型巡航ミサイルの発射実験を行った。 飛行終
了後に、高精度の新型ミサイルの試射はよい結果を収めたと語った。
プーチン大統領は、これまでスホイ戦闘機や原子力潜水艦に搭乗したことがあるが、爆撃機に乗り新型兵器の実験を行ったのは初めて
である。
2005.06.26
Yahoo
産経新聞記事
<0513-062602>
ウクライナの旧クチマ政権がイランに売却した Kh-55 の技術が北朝鮮に流出
した疑いが浮上したことを、25日に複数の政府与党筋が認めた。 政府は北朝鮮の弾道ミサイルに備えミサイル防衛の整備を急い
でいるが巡航ミサイルには対応できず、新たな対抗措置を迫られる可能性も出てきた。
大量破壊兵器の開発に関してイランと北朝鮮は水面下のネットワークでつながっている(防衛庁筋)といわれ
、政府はイランから巡航ミサイル技術が北朝鮮に流出している恐れがあるのではないかとの見方を強めている。
2005.05
Jane's Missiles & Rockets
Ukraine investigates supply of missile to China and Iran
<0511-050016>
3月18日にウクライナの検事総長が、4年前に18発の Kh-55 (AS-15) ALCM が不法にイランと中国
に輸出されていたことを認めた。
ウクライナは1,000発以上の Kh-55 を保有していたが、発射母機となる使用可能な Tu-95 や Tu-160 がないた
めロシアへ返還されたが、その数は明らかでない。
Kh-55 の輸出はウクライナも1998年に加盟した MTCR (Missile Technology Control Regime) で厳しく制限されている。
2005.03.30
Jane's Defence Weekly
Ukrainian cruise missile transfer under scrutiny
<0508-033001>
3月18日にウクライナの検事総長が、クチマ政権時代の2001年にイランに12発、中国に6発の
Kh-55 (AS-15) CM が不正に輸出されていたことを明らかにした。
これについて西側情報筋は、不正輸出された Kh-55 は18発より多く、北朝鮮にもわたっていると見ている。
情報筋はかねてより、イランと北朝鮮が ASCM の開発で提携を強化していると指摘していた。
2005.03.28
Aviation Week & ST
Bargain cruise
<0508-032805>
イランと中国が少数の Kh-55 CM をウクライナから非合法に購入したことが明らかになり、米
英両政府は技術拡散に懸念を示している。 調査は現在も継続中で、ウクライナは2001年に核弾頭を除いた中古の Kh-55 を両国に売り
渡したとみられる。 ソ連崩壊によりウクライナには約100発の核搭載 Kh-55 が引き継がれているが、維持整
備の状況は不明である。
中国は現在、DH-10 CM を開発中のため、Kh-55 を比較参考のため購入したものと推測される。 一方イラン
は射程300kmの Raad を開発中だが長射程 CM を保有しておらず、その穴埋めに射程2,500kmの Kh-55 を購入し
たとみられる。
ロシアはこれまでのところコメントを控えている。2005.03.18
Yahoo
ロイタ通信記事
<0507-031801>
18日付の英フィナンシャル・タイムズ紙は、2001年にウクライナからイランにミサイル12基、
中国にミサイル6基が不正輸出されていたことをウクライナ政府が初めて公式に認めたと伝えた。
同紙が伝えたところによると、ミサイル18基は X-55 と呼ばれる巡航ミサイルで射程は3,000km。 ただし不
正輸出されたミサイルはいずれも、核弾頭は搭載していなかったという。
【註:】
X-55 はロシア語表記で Kh-55 のことで、NATO コードで AS-15 と呼ばれる核弾頭戦略巡航ミ
サイルである。 現在はその一部が通常弾頭の Kh-555 に改修されている。
2005.03
Jane's Missiles & Rockets
Soyuz develops low-cost turbofan for missile applidations
<0507-030018>
ロシアの Soyuz社が、Kh-55 などに搭載されている R95-300 に代わる安価高
性能な新型のターボファンエンジン R125-300 を開発している。
・R95TM-300
R95-300 の改良型で全長850mm、胴径315mm、重量95kg、推力350kg
・R125-300
全長550mm、重量66kg、推力380kg
ファン一段、圧縮機三段、タービン一段と構造を簡単化して価格を40%低減
・R95-300改
R95-300 のオーバホールに合わせて改良、推力を400~420kgへ増強
2005.01
Jane's Missiles & Rockets
Russia conducts tests of new strategic missile systems
<0504-010007>
プーチン大統領が11月16日に、ロシアが新型の核ミサイルを試験中で2005年にも調達を開始すると発言した。
このミサイルとは有翼高速飛翔体を Topol-M ICBM の弾頭としたシステムか、飛翔
経路や高度を変えられる弾頭を装備した Bulava SLBM と見られている。 Blava は早ければ
2005年末、遅くとも2006年中には配備されると見られている。
2005年中にロシアは、現有の Topol-M 4個連隊に加えて新たに1個連隊を発足させる。 移動型の Topol-M はまだ配備されていない
が、2006年以降には、3~9基/年のペースで配備される。
(既報と同一内容に付き省略)
2004.12.15
Jane's Defence Weekly
Russian conventional cruise missile enter service
<0501-121503>
11月にロシア初の通常弾頭 ALCM である Kh-555 が、正式に運用開始になった。
Kh-555 の最大射程は3,000~3,500kmで、精度は5~10m、弾頭重量は400kgと見られ、終末誘導には光学式のシ
ーカが採用されている。
発射は Tu-160 又は Tu-95MS 爆撃機で行われ、前者は12発、後者は8発を搭載する。
Kh-555 は Kh-55SM の核弾頭を通常弾頭に替えたもので、ロシアは湾岸戦争での Tomahawk の活躍を見て通常弾頭対地攻撃巡航ミサイ
ルの必要性を認識し、1990年代初期に開発を開始した。
ロシアは次世代のステルス巡航ミサイルである、通常弾頭の Kh-101 及び核弾頭の Kh-102 を開発しているが、技術的困難と資金不足
により、遅れている。
2003.10.13
Aviation Week & ST
Strategic target
ロシアが空軍の戦略核攻撃能力の強化を図っていることが、今月公表された軍の防衛ドクト
リンで明らかになった。
空軍は戦略爆撃機 Tu-160 Blackjack と老朽化した Tu-95 Bear-H を併せ80機程度を維持しているとみられ、500発程
度の核巡航ミサイルを搭載できると見積もられる。
核戦略の強化により、軍は爆撃機の改善や更新を図るとともに、Kh-101(非核)/102(核) や
Kh-555 (非核) といった巡航ミサイルの備蓄量の増加を図るものとみられる。
空軍はこれまで通常弾頭の巡航ミサイルの逐次配備を進めているとされたが、軍当局は弾種の言明を避けている。
2003.08.25
Aviation Week & ST
Red star revival
ロシア空軍の戦闘機開発事業は10年間の停滞から抜け出し、先日のモスクワ航空ショウに数機の改善機種が展示され
た。
展示された Su-27SM は現在第2段階の改善が行われ、年末には5機が納入される予定だが、最終的にはロシアの第5世代戦闘機として
2015年までに運用が開始されるものとみられる。
この他、戦略爆撃機 Tupolev Tu-160 と Tu-95 の改善型が今回初めて展示された。
また、Su-32 の試験飛行が2002年に150回行われ、開発継続の可否に関する会議を終え、2010年頃の装備化を狙っている。
一方、巡航ミサイルに関しては Raduga社が Kh-101 と Kh-555 の開発を進めている。 Kh-101 は射程5,000km
のステルス型通常弾頭 CM で、既に導入を開始している模様。 Kh-555 は AS-15 Kent を基
本に核弾頭を通常弾頭に変更した CM で、射程は約3,000km。
両機種とも最終段階に EO 誘導装置を使用しているものとみられる。
2003.07
Jane's Missiles & Rockets
Russian missile launched in joint exercise
ロシアとインドの共同訓練が5月20~6月5日の間にインド洋で行われ、ロシアから2隻の潜水艦を含む9隻の戦闘艦が
参加した。 これはこの海域における冷戦後最大のロシア海軍の展開となった。
この演習でロシアは Tu-95MS 2機から Kh-65SE Kent と見られる巡航ミサイルを発射した。 それぞれの CM は最大射程の3,000kmから
標的に向け発射された。
(註:410kg HE 弾頭を搭載する戦術巡航ミサイル Kh-65SE Kentの最大射程は250~280kmであり、3,000km飛行したとすれば発射され
たのは200kt核弾頭搭載の Kh-55SM (AS-15) と見られる。)
2003.05
Jane's Missiles & Rockets
Russia deploys conventional-warhead cruise missile
ロシアの通常弾頭型巡航ミサイルは Kh-555は、2002年秋から遠距
離空軍で運用が開始されている。
Kh-555 は核弾頭装備の Kh-55SM (AS-15B) の改良型で、Kh-101 用に開発した EO ホーミングシーカを搭載し、コンフォーマル式の外
部増槽により射程を Kh-55SM の3,000kmから3,500kmに延伸している。
しかしながら Kh-555 は1980年代から開発中の長距離型 Kh-101が運用開始されるまでの繋ぎであ
る。 Kh-101 はステルス性を考慮した機体で RCS は0.01㎡となっている。
Kh-101 は当初 Tu-95MS に8発、Tu-160 に12発搭載されるが、ゆくゆくは Tu-22M3 や
Su-27 にも搭載される。
Kh-101 は元々プロップファンを搭載する予定であったが問題があり、暫定的に Kh-101 と同様にターボファンエンジンを
胴体下に取り付け(側面図下)ている。
┃ ┃ Kh-555 ┃ Kh-101 ┃
┣━━━━━━━━╋━━━━━━╋━━━━━━┫
┃発射重量 (kg) ┃ 約 1,600 ┃2,200~2,400┃
┃全 長 (m) ┃ 約 6 ┃ 7.45 ┃
┃巡航速度 (m/s) ┃ 不 明 ┃ 190~200 ┃
┃最大射程 (km) ┃ 3,500 ┃ 5,000 ┃
┃最大速度 (m/s) ┃ 250 ┃ 250~260 ┃
┗━━━━━━━━┻━━━━━━┻━━━━━━┛
2002.07
Jane's Missiles & Rockets
Russian Air Force plans ALCM upgrades
ロシアはウクライナから移管された核弾頭装備の Kh-55SM を、通常弾頭装備の Kh-55Sh/Kh-555 に改造し、爆撃機部
隊の強化を行う。
一方 Kh-55 の一部は、改良型核弾頭装備 CM の Kh-SD に改造される。
ロシア空軍参謀総長は2000年に、ソ連時代から開発が行われている Kh-101(通常弾頭)/Kh-102(核弾頭)が、2003年に運用開始され
ると発表している。 しかし運用開始はこれより遅れそうである。
2002.05.20
Aviation Week & ST
Questions emerge over Russian cruise missile revamp
ロシア空軍の保有する空中発射型巡航ミサイル Kh-55 (AS-15) は核弾頭の命数切れから
限定運用となり改修を迫られている。
最近ウクライナから約 600発の Kh-55 の返還を受けることとなり、空軍はその機体を使用した通常弾頭型の Kh-555
を開発中で、テスト飛行は既に開始されており、通常戦略兵器として近い将来運用に入る模様。
また長射程巡航ミサイル Raduga Kh-101 (通常弾頭)、Kh-102 (核弾頭) の開発は設計変更の繰り返しで 10年
を費やしており、運用開始時期は未定。
空軍では Kh-101 を MFI 戦闘機や T-60 攻撃機に搭載するオプションを検討している。
2001.03.12
Defense News
Russia eyes conventional cruise missile presence
ロシア軍は1月、爆撃機搭載用の通常弾頭型長距離巡航ミサイルの試射に成功したことを発表した。
この巡航ミサイル (Kh-555) は1980年代に装備化した、核弾頭型 Kh-55 巡
航ミサイルを改修し、電波/光波シーカと通常弾頭を装備する。
冷戦終了以降戦力の低下している Tu-160 及び Tu-95 爆撃機部隊に装備される模様。
ロシア軍はこの他、Su-27 と Su-30 の全天候性及び精密誘導兵器搭載による改善を行っていることを明らかにした。