MiG-29 に関する報道

年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2018.11.20 Jane's 360 Phazotron-NIIR readies new AESA radar for Russian fighter trials <1812-112008>
 FGA50の名称で知られているPhazotron-NIIRのZhuk-AMEレーダの試験が開始されようとしている。 同社は12月中にRSK MiGに搬入し、2019年初期に試験を開始する。
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 Zhuk-AMEはMiG-35及び改良型のMiG-29に搭載されるAESAレーダで、160km以内の30目標を捕捉追随できる。 このレーダの輸出仕様であるZhuk-AMEhは2016年の殊海航空展で公開されている。
2018.09.12 Jane's Defence Weekly Poland to conduct Baltic air policing with F-16s due to MiG-29s being grounded <1811-091206>
 ポーランド国防省が2019年1月~4月に参加するバルト警察飛行 (
BAP) Orlik 8 BAPに当初予定していたMiG-29A 4機ではなく、第23戦術航空基地所属のF-16C 4機をバルト三国に派遣することにした。
 同国は5月にMiG-29Aの派遣を決めていたが7月6日に第22戦術航空北所属のMiG-29Aが夜間訓練中に墜落した際、操縦士は脱出を試みたがロシア製射出座席の不良で死亡して以来、保有するMiG-29 31機とSu-22 18機全機を飛行停止にしている。
2017.11.01 Jane's Defence Weekly Bulgarian polots refuse to fly MiG-29s because of reduced serviceability <1801-110107>
 ブルガリア空軍が10月24日、緊急発進を除いて全てのMiG-29の飛行を停止した。
 原因はロシアから新規に受領したRD-33エンジン10基のうち6基が使用不能であることが10月19日に判明した ことによる。
2017.10.25 Jane's 360 Low serviceability leads to Bulgarian pilots refusing to fly MiG-29s <1711-102505>
 ブルガリア空軍が24日、緊急出動を除いてMiG-29の飛行を停止した。
 同空軍のMiG-29は2014年末以来、補給が滞っていて危機的状態にあったが、19日の議会国防委員会で、最近ロシアから 入手したRD-33エンジン10基のうち6基が使用不能であったことが明らかにされたことから決定に至った。
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2017.03.06 Aviation Week & ST Russia and the United Arab Emirates have signed an agreement jointly develop a fifth-generation fighter <1705-030602>
 ロシアとUAE第五世代戦闘機の共同開発で合意し同意文書に署名した。
 開発はMiG-29を基礎に2018年に開始し、7~8年で完成させるという。
2017.02.27 Defense News Russia's fifth-gen fighter blitz <1703-022708>
 ロシア最大の軍事複合企業体であるRostec社がアブダビで開かれているIDEX展で、UAEとMiG-29を元に第五世代軽戦闘機 共同開発の可能性を明らかにしたが、これには対イスラエルが関連している。 UAEはかねてからF-35の売却を希望していたが米国は イスラエルへの配慮からこれに同意していなかった。
 またロシア側にもT-50に代わる軽戦闘機の必要性がある。 ロシア国防省は50機予定していたT-50の生産を 12機にとどめる検討に入っている。
2017.02.20 Defense News Russia's Rostec to co-develop 5th-gen fighter with UAE <1703-022001>
 ロシアRostec社CEOがドバイで開かれているIDEX展で20日、UAE国防省と協同第五世代軽戦闘 機を開発すると述べた。
 開発はMiG-29をベースに2018年に開始され7~8年かけるという。
【註】
 開発する軽戦闘機は第五世代と言うものの、MiG-29がベースであることや開発期間を7~8年としていることから、F-15SE Silent Eagle、F-16V Viper、F-18 Advanced Super Hornet並の第四世代改戦闘機ではないか。
 言い換えると、MiG-29の陳腐化による競争力低下を防ぐため、UAEの資金力を使ってレーダのAESA化やステルス性強化を行おうとするものではないか。
2017.02.06 Aviation Week & ST Fighter mamufacturer MiG has began flight testing the MiG-35 <1703-020605>
 ロシア空軍が、主翼と尾翼を拡大し、翼下パイロンを増設すると共に、レーダ、IRセンサ、EW装置を改良した 能力向上型MiG-29の飛行試験を行っている。
2016.01.13 Jane's Defence Weekly Russia receives its first ordered MiG-29SMTs <1602-011317>
 ロシア空軍が12月下旬に、2014年4月に追加発注したMiG-29SMT 16機のうち最初の1機を受領 した。
 ロシア空軍は現在28機のMiG-29SMTを保有しているが、これらは空軍が発注したものではなく、アルジェリアへ輸出さ れたものの品質不良を理由に返品されたものである。
2014.04.23 Jane's Defence Weekly Russia orders more MiG-29SMT multirole fighters <1406-0402308>
 ロシアが MiG社に MiG-29SMT 16機をRUB17B ($473M) で発注した。 2016年までに納入される。 空軍は2009~2010年に、 アルジェリアから返品された MiG-29SMT 28機を装備している。
 
UAC社は、2016年にMiG-35 100機の発注があると見込んでいる。
2014.04.21 Defense News Russia orders new MiG-29 jet fighters to increase strike capability <1405-042101>
 ロシア国防省が MiG-29 SMT 16機を、初めて Mikoyan社に発注した。 MiG-29 SMT は対地、対艦攻撃力が改善され、 戦闘能力は従来の三倍になった反面、運行コストは40%低減されている。
 SMT の量産は2004年に開始されたが、露空軍が採用するのは今回が初めてである。
【註】
 露空軍は2013年に財政上の理由から、37機調達する計画であった MiG-35 の調達を2016年まで延期し、代わりに MiG-29SMT 16機を調達することにした。
【関連記事:1310-082803 (JDW 2013.08.28)】
 しかしながら MiG-29SMT については、ロシアは1990年代にロシア空軍向けに生産したものの売れずに保管していた機体の、レーダを N-019E から Zhuk-ME に換装して MiG-29SMT としてアルジェリアに15機輸出したが、2008年に品質不良を理由に返品され、残りの引き取りも拒否された経緯がある。
【関連記事:0804-022505 (AW&ST 2008.02.25)】
2014.01.24 Defense News Russia to order MiG-29SMT fighter jets <1402-012402>
 ロシア国防省が、MiG-29SMT 16機を購入する。
 MiG-29SMT は2004年に量産が開始されたた戦闘機で、ガラス製コックピットと Zhuk-ME レーダを装備している。
【関連記事:1310-082803 (JDW 2013.08.28)】
【註】
 ロシアは1990年代にロシア空軍向けに生産したものの、売れずに保管していた機体のレーダを N-019E から Zhuk-ME に換装した MiG-29SMT をアルジェリアに15機輸出したが 、2008年に品質不良を理由に返品され、残りの引き取りも拒否された経緯がある。
【関連記事:0804-022505 (AW&ST 2008.02.25)】
2013.09.11 Jane's Defence Weekly Russia to upgrade Slovakian MiG-29s <1310-091106>
 MiG社が9月2日、スロバキア空軍が MiG-29 の修理と改良を発注したと発表した。
 スロバキアは2004年に MiG-29 12機の改良と2030~2035年までの延命工事を発注し、2008年に納入されたが、2011年5月時点では4機しか可動状態 になかった。
2013.08.28 Jane's Defence Weekly Russia delays MiG-35 buy but will order MiG-29SMTs <1310-082803>
 ロシア空軍は財務省の要請により、RUB37B ($1.12B) かけて37機調達する計画であった MiG-35 の調達を2016年まで延期することにした。
 この結果 MiG社の主な事業は、ロシアとインド向けの MiG-29K 艦載戦闘機だけになることから、代わりに MiG-29SMT 16機をRUB16Bで調達する。
2012.09.26 Jane's Defence Weekly Upgraded demand sparks MiG-29 AESA development <1211-092605>
 MiG 戦闘機の搭載レーダを生産しているロシアの NIIR Phazotron社が、MiG-35 搭載の Zhuk-A AESA レーダの改良型を開発している。 このレーダは MiG-29 搭載を目指すもので、MiG-35 搭載用より30%大型になる。  T/R モジュール数は1,000個で、捕捉距離は200km、同時追随目標数は60 になる。
 Zhuk-A 改はロシア空軍のほか輸出用も考えられていて、もっとも有力な輸出先はインドである。 インド空軍の MMRCA は Dassault社の Rafale に決まり MiG-35 は敗れたが、この際印空軍は MiG-35 搭載の Zhuk-A に強い関心を示していた。
2010.03.03 Jane's Defence Weekly Malaysia plans to fly MiG-29Ns for five more years <1005-030303>
 マレーシア国防相が2月23日に国営メディアを通じ、計画を変更して MiG-29N を今後5年間保有し続けると発表した。
【註】
 マレーシア空軍は10機保有している MiG-29を2010年末までに全て除籍し、MiG-29 の役割はを Su-30MKM に引き継がせる計画であった。
【関連記事:0912-110408 (JDW 2009.11.04)】
2009.11.04 Jane's Defence Weekly Malaysian MiGs to go by end of 2010 <0912-110408>
 マレーシア空軍が10機保有している MiG-29 は、2010年1月までに6機になり、 2010年末までに全て除籍される。 MiG-29 の役割は18機整備される Su-30MKM に引き継がれる。
 MiG-29 除籍の理由は維持コストがかかることによる。
2009.07.22 Jane's Defence Weekly Indian minister confirms MiG-29 tail fin problems <0911-072203>
 インド国防相が7月14日に議会で、MiG-29 が尾翼に亀裂を生じる傾向があることを認めた。 現在は修理と対策が講じられているところである。
 MiG-29 は、ロシア空軍2機が2008年10月と11月に尾翼の亀裂により墜落したため、保有す る300機の飛行を停止したのを受け、インド空軍も2009年3月に67機全機の飛行を停止している。
2009.03.25 Jane's Defence Weekly India continues MiG-29 operations despite grounding of Russian fleet <0905-032503>
 ロシア空軍で、2008年10月と12月に相次いで2機の MiG-29 が墜落したが、原因は機体構造上の問題と言うことで、保 有する約300機が全機飛行停止になっている。
 これについてインド空軍も MiG-29B/S 戦闘機と MiG-29UB 練習機を合わせて67機保有しているが、ロシアの動きを見つつも 飛行を続行している。
2008.06.11 Jane's Defence Weekly Delivery of Su-30MKAs to Algeria revives arms deal <0808-061114>
 今年2月にアルジェリアが品質不良を理由に MiG-29UBT 2機の受領を拒否し既に受領していた MiG-29 を返品したため、 ロシアとの全ての武器取引が停止していたが、5月31日に Su-30MKA 2機を受領して取引が再開された。 Su-30MKA は既に 受領している6機と合わせて、2010年までに輸入する28機の一部となる。
 この取引額は$7.5Bで、この結果アルジェリアはロシアにとって三番目の武器輸出相手国になる。
2008.06.02 Aviation Week & ST MiG's bear market <0807-060206>
 MiG社は、今後10年間に、国内外から300~350機MiG-29 及び MiG-35 を受注する自信を持っている。 先般 MiG-29 を返品したアルジェリアも MiG-35 を含めて代替を検討しているという。 インドへの MiG-29K/KUB の計画も順調で、2008年第3/四半期に最初の16機が出荷される。
 ただ、ロシア空軍への MiG-29 改良パック納入はまだ予算化されていない。
2008.03.24 Aviation Week & ST MiG deal <0805-032401>
 インド空軍の MRCA (Multi-Role Combat Aircraft) に MiG-35 が採用されれば、機体と搭載される AESA レーダは Hindustan社で国産されるようである。
 インドは保有する MiG-29 70機の改良契約を$964Mで行った模様で、改良には Zhuk-M レーダへの換装や RD-33-3 エ ンジンへの換装も含まれている。 この改良によりインドの MiG-29 は MiG-29SMT と MiG-35 の中間の性能を有するようになる。
2008.03.19 Jane's Defence Weekly India nears deal with Russia for MiG-29 upgrade <0805-031904>
 インドがロシアと、総額$950Mにのぼる MiG-29 を15年間延命する改良の契約を行おうとしている。 最初の6機の改造はロシアで行い、残りの 61機はインドで実施する。
 この改良でアビオニクスが更新されると共に、R-33 エンジンに関する技術がインド側に譲渡される。
2008.02.27 Jane's Defence Weekly Russia tight-lipped over Algerian rejection of MiG fighters <0804-022715>
 アルジェリアの大統領がロシアを訪問し、エネルギーや鉄道に関する協力の拡大を約束したが、MiG-29SMT の返品については何も公表されなか った。 この1週間前にアルジェリア空軍は Rosoboronexport社及び MiG社と15機の MiG-29SMT 返品について合意文書に署名していた。
 アルジェリアが返品したのは34機を$1.3Bで購入したうちの一部で、34機は2007年3月から2008年に2月に納入されることになっていた。 返品は購入した MiG-29SMT が 中古品で、構成品の品質に問題があったことによる。
 MiG社は代わりに MiG-29M2 か MiG-35 の購入を勧めているが、いずれも単価が$10M程度高くなる。
2008.02.25 Aviation Week & ST Fulcrum snaps <0804-022505>
 アルジェリアが、既に引き渡されている15機の MiG-29SMT(右図)を、品質不良を理由に 返品した。 アルジェリアは MiG社に28機の MiG-29SMT と6機の複座型 MiG-29UB を発注しているが、残りの引き取りも拒否する。
 MiG-29SMT は1990年代にロシア空軍向けに生産したものの、売れずに保管していた機体のレーダを N-019E から Zhuk-ME に換装したもので、これにより Kh-31A (AS-17)、Kh-29TE (AS-14)、KAB-500Kr TV 誘導爆弾などの対地攻撃 武器や R-77 (AA-12) 中距離 AAM の搭載が可能になった。
 ロシアは MiG-29SMT の代替に MiG-35 の売り込みを図っている。
2007.03.28 Jane's Defence Weekly RSK MiG seeks entry to Polish upgrade market <0709-032808>
 RSK MiG社は欧州事務所をポーランドに移し、同国が保有する MiG-29 の改良キット売り込みを本格化させる 。 ポーランドは東欧で唯一、ロシアの技術による MiG-29 改良を実施していない。 改良は BAE社とも連携 し、同国が保有する F-16C/D Block 52M+ が装備している AN/APX-113 IFF の搭載も含んでいる。
 しかしながらポーランドは、保有している MiG-29 や Su-22M4 の改良には関心がなく、保有する48機を2012 年以降に F-16C/D の最新型か F-35 JSF に換装しようとしている。
2007.03.21 Jane's Defence Weekly India signs up for MiG-29 upgrade <0708-032116>
 インド空軍が2月に、ロシアの Rosoboronexport社と3年遅れで、1986年以来保有する67機の MiG-29B/S 及び MiG-29UB の改良契約を結んだ。 この改良で MiG-29 は15~20年延命される。
 改良の主な内容は R-77 BVRAAM の搭載、エンジンを RD-33 に換装、レーダを Zhuk-ME に換装するもので、この他に all-glass コックピット化や空中給油ポッドの搭載も行われる。
2006.09.11 Aviation Week & ST Generation gap <0619-091102>
 MiG社はこの数年、MiG-29 に代わる LMFS (Light Multifunction Frontal Aircraft) の自社開発を進めてお り、2010年までに空軍予算を獲得し試作する計画である。
 同社は当初 Su-27 の後継をめざす 1.42 MFI (Multi-role Frontal Fighter) の開発を意図した が、1997年に計画を中止、旋回能力の高い新たな第五世代軽量戦闘機の開発を進め、国内外に市場を開拓する。
2006.07.31 Aviation Week & ST Thrust of argument <0616-073106>
 MiG社は TVC エンジンの MiG-29 OVT による飛行実験を2003年から行っており、空 軍にその採用を提案している。 同社は2006年中頃まで更に試験を続けるが、TVC の採用により瞬間的な旋回能力が向上し、空中戦で優 位な位置を早期に確保できるとしている。 TVC の試験は Sukhoi社も Su-27 及び Su-30 により行っている。
 MiG社はこの他にも MiG-29 の改善について空軍と協議中で、AA-12 と AS-17 の発 射が可能なコックピット及びレーダの部分的な改善と、レーダを Zhuk-M に更新する2つの提案を行って いる。
(関連記事 JDW 2005.08.24)
2006.03.27 Defense News India will upgrade balky MiG-29s <0609-032702>
 インドは保有する MiG-29 65機の FCS レーダの改善をロシア RSK社と$900Mで契約した。 改善により最新型 の AAM やレーザ誘導爆弾の搭載が可能となり、併せて耐用命数の延長を図ることができる。
 この他、インド海軍はロシアから購入した空母搭載用に16機の MiG-29K を発注し、更に国 産空母 ADS (Air Defense Ship) 搭載用として16機を追加発注する計画である。
 ロシアはまた、空軍が計画中の126機の中距離多目的戦闘機導入に、MiG-29SMT を提案している。
2006.02.08 Jane's Defence Weekly India issues request for MiG-29 fleet upgrade <0605-020809>
 インド空軍は保有する67機の MiG-29 を$888Mかけて改良する事業の RfP を MiG社に発簡した。 改良では N019 パルスドップラレーダを Zhuk-M に換装し、新型のアビオニクス装置を搭載すると共に、 空中給油能力を付与する。 改良は2006~2007会計年度に行われる計画で、この改良によりインド空軍は MiG-29 を今後10~15年間保有する計画である。
( Zhuk-M に関する記事 JDW 2005.02.02)
 またこれに合わせて125機の MiG-21 bis 及び40機の MiG-27ML の改良も行われる。 インド空軍は200~250機の MiG-21 を保有して いるが2010年までに殆どが除籍される。
2006.02 International Defense Review First Slovakian MiG-29 fighters achieve NATO compatibility <0604-020012>
 NATO 仕様に改造されたスロバキア空軍の MiG-29 2機が2005年12月に配備された。  この契約は2004年11月に MiG社を主契約社として Rockwell Collons社や BAE社も参画する形で、MiG-29 Fulcrum-A 10機と、MiG-29UB 複座練習機2機が$69.6Mで行われた。
 主たる改造は、通信、航法、IFF 装置の更新、コックピットの改良で、作業はスロバキア国内で行われた。
 残る8機は2006年中に引き渡される。
2006.01.23 Aviation Week & ST Russian roll call <0603-012306>
 ロシア空軍長官が、第五世代戦闘機 Pak Fa には、2007年の初飛行を目指 して、単発の T-50 軽量戦闘機を、開発していることを明らかにした。 ただ企業筋は、実際 の初飛行は2008年頃の可能性が大であり、実用試験は2012~2013年、量産化は2015年以降とみている。
 空軍の2006年度調達予算は前年の二倍で、Tu-160 Blackjack×2機、Su-27SM×6機を新規調達する他、MiG-29×24機の改善及び Su-27× 18機の Su-27SM への改造を年内に予定する。 また、退役する Su-24 Fencer の後継として Su-34 (Su-27IB) の部隊配備を開始する。
2005.12.19 Aviatopn Week & ST Lightweight option <0602-121907>
 MiG社はインド国防相が先月来訪した際に、第五世代軽戦闘機の共同開発を提案している。
 ロシア国防省は空軍の次世代戦闘機に Su-27 Flanker とほぼ同じ大きさの Sukhoi T-50 のみを考えているが 、空軍は Su-27 と MiG-29 の後継として大型で双発の T-50 と軽戦闘機との混合配備を望んでおり、インドと の共同開発を熱望している。
 MiG社は既に自社設計を進めており、搭載するエンジンも MiG 1.42 用に開発した Al-41 をベー スに研究を行っている。
 また、インド首相が今月初めにモスクワを訪問しており、Tu-22M3 Backfire C の購入を含めいくつかの兵器 輸入計画を協議している。
2005.08.24 Jane's Defence Weekly RSK bids for Indian requirement as MiG-29OVT makes first show flight <0518-082410>
 MiG社が、インドが計画中の126機にのぼる M-MRCA (Medium Multi-Role Combat Aircraft) に MiG-35 を提案した。 MiG-35 は MiG-29M に新型レーダ、電子機器、武器を装備するほか、 VT (Vectored-Thrust) エンジンを搭載した機体である。
(インドの M-MRCA に関する記事 AW&ST 2005.02.28)
 これとは別に MiG社は、モスクワ近郊で行われた MARKS 2005 (Air and Space Salon 2005) で、3D VT エンジン を搭載する MiG-29OVT(右図)を披露した。 MiG-29OVT は MiG-29M の第六世代かつ最新型で、2003年 8月に初の VT エンジンによる飛行を行った。
 RD-33 に VT ノズルを搭載した RD-33OVT エンジンは、垂直方向±15゚、水平方向±8゚のスラスト偏向が可能 である。
2005.08.22 Defense News MiG-29 shows new moves <0521-082208>
 RSK MiG社はモスクワ南部の Zhukovsky 飛行場で、最新型戦闘機 MiG-29OVT の飛行を初めて公開した。
 MiG-29OVT は世界最初の TVC (Trust Vector Control) エンジンを搭載する戦闘機で、全軸ノズルを組み込ん だ RD-33 エンジンにより低速での旋回能力が飛躍的に向上している。
2005.08.22 Aviation Week & ST Seeing red <0517-082207>
 PakFa 等将来装備の開発経費が不透明な状況にあるため、ロシア空軍は現有装備の改善による性能向上に重点 を指向している。
MiG-29 OVT
 TVC 機能を付加した OVT 試作機の飛行試験は既に開始され、対地攻撃機能を強化した改善機種は2006年から 装備化を予定している。
MiG-31BM
 搭載レーダ、航空機器、搭載兵器全般にわたり改善を進めており、今年中に飛行試験を開始する。
 細部は明らかにされていないが、機上レーダには改修型 Zaslon AM を搭載し、R-33S 、AA-X-13、AA-12 等の AAM が搭載されるものと みられる。
Su-27SM
 戦闘能力の改善を終了し、年末から部隊配備を予定している。
Tu-160/Tu-95MS
 非核 ASM 搭載への改修を開始している。
Kh-555
 今月、プーチン大統領が搭乗する Tu-160 Blackjack から発射試験を行い良好な成果を得た。  Kh-555 Kh-55 (AS-15) を改造した LACM で、通常弾頭を搭載し、終末誘導に E/O を使用 する。
2005.01.24 Aviation Week & ST Lighter contender <053-012405>
 ロシア空軍は、開発中の PAK FA と合わせて、軽量、安価な次世代戦闘機を導入する検討を行って いる。 PAK FA は Su-27 規模の大きさで、試作初号機は2007年の初飛行を予定、2015年頃の装備化を計画している。
 軽戦闘機は PAK FA を補足する次世代機で、MiG社は MiG-29 の後継機を PAK FA と同時期の装備化 を目指し、外国企業との共同開発を含め検討している。
 ロシアの2005年度開発装備予算は2004年度より26.7%増のRb187B($6.7B)で、研究開発にRb62.8B、装備調達に Rb112Bを充当、空軍の割合は20%となっており、Tu-160 Blackjack 1機の製造と1機の改善の他、 10機以上の Su-27 を Su-27SM に改善、Su-34も引き続き計画を続行する。
2004.06.07 Defense News MiG poised to prosper <0414-060704>
 MiG社は最近、インド海軍の空母 Admiral Gorshkov に搭載する MiG-29K 16機を受 注したが、同社は ロシア航空工業界での確固たる地位を保持するため、海外受注に力を注いでいる。
・アルジェリアから MiG-29 49機 (MiG-29SMT×42、MiG-29UBT×7) 、受注額$1.2B
・イエメンから MiG社傘下のカモフ社製ヘリコプター 受注規模$150M
・マレーシア、スーダン等5カ国に MiG-29 36機 受注規模$1.2B
2004.05.05 Jane's Defence Weekly RSK MiG set to suvive on its own <0409-050505>
 RSK MiG (Russian Aircraft Corporation MiG)社は、ロシア航空産業を統合する OAK (United Aviation Corporation) に参画せず、 独自路線を歩む決定を行った。
 RSK MiG は、MiG AT 練習機の受注が順調で、当面の生き残りが可能と見ると共に、航空機製造会社である Sokol 及び Kaskol との提携を行い、MiG-29UB 練習機や MiG-31 要撃機を生産している Sokol の工場を傘下におさめ、MiG-29 を装備 しているアルジェリア、インド、スーダン、イエメンなどからの追加受注や、イランでの採用に期待をかけている。
2004.01.07 Jane's Defence Weekly MiG confident of fulfilling all its contracts <0401-010711>
 MiG社の社長に Sukhoi社の副社長が就任した。 MiG社の開発計画における優先は以下の5機種で、
  ・MiG-29K 艦載戦闘機
  ・MiG-29K のファミリ型
  ・MiG-29 を近代化する MiG-29SMT 計画
  ・フランスと共同の MiG-AT 練習機
  ・Tu-334 近距離旅客機
このうち更に MiG-29K とその複座型の開発が最優先となっている。
 ロシアは2004年1月にインドに対し航空機搭載巡洋艦 Admiral Gorshkov (右図)を売却する契約に署名するが、その中に MiG-29K の売却も含まれており、この時点で MiG-29K の開発は終了する。 MiG-29K の契約は当初16機$761Mであるが、30機のオプショ ンも合わせて行われる。 更に契約から48ヶ月後に16機の MiG-29K と合わせて3機の MiG-29KUB 複座練習機も引き渡される。
2003.11.17 Aviation Week & ST Russian roulette  ロシア政府はこのほど、Sukhoi社の合併計画を承認し、MiG社の社長をジェット製造計画の遅れを理由に社長を解任し た。
 軍事産業は依然政府の手に握られており、空軍が2015年頃までに導入を要望する第5世代戦闘機にSu-27の派生型 をその中核とする意向が強く働いているものとみられる。
 一方 MiG社は MiG-29 のインドや中東諸国への輸出で挽回をはかる方針とされる。
2001.08.15 Jane's Defence Weekly Romania goes ahead with MiG-29 upgrade  ルーマニアは、 EADS/Dasa社とイスラエルの Elbit社の支援を受け、MiG-29 の能力向上改修を実施する。
 改修の内容は、新型ミッションコンピュータの搭載、2台の 6"× 8"カラーディスプレーの搭載、新型 IFF トランスポンダの搭載 、Elisra SPS-20 RWR の搭載、その他西側規格のアビオニクスの搭載である。
2001.07.11 Jane's Defence Weekly Myanmar signs for surplus MiG-29s  ミャンマ政府はロシアの MiG 航空機製造社 (MiG RSK) と10機の MiG-29 購入契約を行った。
 10機の内 8機は MiG-29B で、残りの 2機は MiG-29UB 練習機である。
 これらの MiG-29 は1990年代はじめに生産されたが売れ残って、工場に保管されていた70機の一部で、総 額 $130Mで契約された。
2001.06 Military Technology EADS + MiG RSK + Rosoboronextport = MiG-29 modernisation alliance  MiG RSK(設計局)は新型機の開発と共に MiG-29 の能力向上に積極的である。
 2001年 1月にロシアとドイツは MiG-29 の近代化と第3国への後方支援を共同で行うことに同意した。 この同意の中で両国は、ヨ ーロッパ地区の MiG-29 の運用、修理、近代化を行う単一の機構を作り上げるとしている。
 この同意に基づき2001年 3月にドイツ、ハンガリー、ポーランド、ルーマニア、ロシアの各国がベルリンで協議し、その合意内容 は 8月にモスクワ近郊で開かれる航空ショーで公式に調印される予定になっている。
2000.05.17 Jane's Defence Weekly MiG-29 Sniper upgrade in teat flight  ロシア製 MiG-29 Sniper の改善が、独、イスラエル、ルーマニア3ヶ国共同チームにより進められていたが、 5月上旬にルーマニアで42分間のテストフライトが行われた。
 改善計画によると、NATO での供用に資するための航法及び通信装置の改良と、新しいレーダ、EW 装置及び射撃統制システムの 組み込みが行われる。
1999.09.01 Jane's Defence Weekly MiG-29 modernisers spread their wings  独露共同企業の MiG Aircraft Product Support(MAPO) 社は MiG-29 近代化事業の 拡大販売戦略を行うとともに、新しい多目的戦闘機を提案する。
 近代化 MiG-29 は既にブルガリア(21機)、ルーマニア(18機)、スロヴァキア(32機)がそれぞれ導入を 決めており、更に拡大を図るもの。オーストリアは SaabJ35 に変わる新しい多目的戦闘機 20機以上の 導入を検討している。
1998.08.05 Jane's Defence Weekly Russian upgrade can only stretch to three MiG-29s  ロシア空軍は MiG-29 の近代化である単座型 MiG-29SMT への本年度の換装を当初計画の 10~15機から 3機に変更した。
 空軍の計画では今後10年間に150~180機の MiG-29 戦闘機の近代化を予定している。近代化により 航続距離は1,850km から 2,200km に、増槽タンクの付加により 3,500km となる。又、爆装は 2t から 4tとなる。
1998.07.01 Jane's Defence Weekly Klimov reveals vectored nozzzle for MiG-29  Klimov エンジン設計局は先月、モスクワで改善型 MiG-29s 用の推力方向制御ノズ ル(TVC) を公開した。
 Klimov は 1996年 に TVC 製造を開始、TVC 型 RD-33 ターボファンを内蔵した RD-133 エンジン は重量 1,145kg 、3次元ノズルは全方向に15°以上偏向することが出来る。
1998.02.18 Jane's Defence Weekly Russia plans first flight for long-awaited fighter  ロシアのミコヤン設計局は、8月に重量級第5世代戦闘機 MiG-MFI の飛行試験を 行うと発表した。設計局が公式に MiG-MFI の主要な時程を公表したのはこれが初めて。
 今回の飛行試験は主としてデータの蓄積と低価格設計が目的とされている。なお、対抗機種の S-37 は1997年9月に最初の飛行試験を終了している。
1997.05.21 Jane's Defence Weekly Thrust-vectoring will drive MiG-29 exports