MiG-31 に関する報道

年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2022.01.24 Aviation Week & ST Russia creates its first hypersonic strike regiment <2204-01243>
 ロシア国防省が2021年12月21日に行った年次レビューで、ロシア宇宙航空軍に初のMiG-31 Kinzhal連隊が編成されたことを明らかにした。 MiG-31 Kinzhal連隊が装備するMiG-31Iは今までのMiG-31Kを改修してKinzhal極超音速ミサイルを搭載するようにしたもので2021年8月に公表されていた。
 一方KBM社は9M726 Iskanderミサイルを航空機搭載型にした9A-7760 Kinzhalを受注していた。
 MiG-31 Kinzhal連隊は2021年12月1日に北海艦隊のMonchegorsk航空基地で発足した模様で、ここにはMiG-31BM要撃機2個飛行大隊、Su-24M戦術戦闘機1個飛行大隊、Bu-24MR偵察機1個飛行大隊からなる第98独立混成航空連隊が駐屯している。
Monchegorsk の位置 (Google Map)】
2021.09.01 Jane's Defence Weekly Russia to upgrade Tu-95MS, MiG-31 aircraft <2111-090108>
 ロシア
UACが8月24日、国防省からTu-95MSとMiG-31改良を受注したと発表した。
 Tu-95MSはミサイル搭載能力などが改良されTu-95MSMになる。 Tu-95MSMの画像では翼下に8発のKh-101/Kh-102 CMを搭載している。
 MiG-31ではMiG-31Kが10目標の追随と8目標との同時ミサイル戦闘が可能で目標捕捉距離320km、交戦可能距離280kmのMiG-31BMになる。
2021.02.03 Jane's Defence Weekly Russia starts programme to replace MiG-31 <2104-020309>
 ロシアが公式にMiG-31 Foxhoundの換装計画PAK DA (Prospective Air Co,plex ) を開始した。 Rostec社は1月22日にPAK DAをMiG-41と呼んでいる。
 一方ロシア空軍は200機保有するMiG-31のうち130機を最新型のMiG-31BMに改造しており、2028年までに全機の改造を終えて2030年代まで使用する計画である。
2020.07.15 Jane's Defence Weekly Russia to move more MiG-31s to Kamchatka <2009-071505>
 Izvestia紙が7月3日、カムチャッカ半島にMiG-311個飛行隊を追加配置したと報じた。 新たに配置された飛行隊はVolizovo航空基地の太平洋艦隊第317混成航空連隊の隷下に入った。 この連隊は今まで、改良が終わったMiG-31B及びMiG-31BS合わせて12機からなる飛行隊とKa-27対潜ヘリ2個飛行隊、Il-38対潜機飛行隊及びUAVや小型輸送機で編成されていた。
Yelizovo の位置 (Google Map)】
 MiG社は2011年以来110機のMiG-31MiG-31BM仕様に改良しており、現在も130機のMiG-31の改良作業中であるという。
2020.07.06 Jane's 360 Russia to stand up second MiG-31 squadron on Kamchatka <2008-070606>
 Izvestia紙が7月3日、改良を施されたMiG-31 1個飛行隊カムチャッカ半島のYelizovo航空基地の太平洋艦隊第317混成航空連隊に追加配備されると報じた。 配備されるのは改良型のMiG-31BMで2019年2月に2機が到着し、年内に更に2機が配備される。
Yelizovo の位置 (Google Map)】
 UAC隷下のRSK MiG社は2011年からRUB46B ($644M) でMiG 31 110機のMiG-31BMへの改良を進めており、最後の50機の改良が2018年末に完了すると報じられていた。
 第317混成航空連隊にはMiG-31BとMiG-31BS 12機からなる飛行隊とKa-27対潜ヘリ2個飛行隊、Il-38対潜機1個飛行隊、更にUAVや小型輸送機を装備してい。
2018.10.31 Jane's Defence Weekly Russian 'Foxhound' may be hosting anti-satellite weapon <1812-103115>
 9月にいろいろなブログに大型のミサイルを胴体下に搭載した "81 Blue" と呼ばれているMiG-31改造機の写真が掲載されている。
 Kh-47M2
ALBMを搭載しているMiG-31はこれとは別のMiG-31BPで、81 BlueはMiG-31DZの改造型と見られる。 しかも81 Blueが搭載しているミサイルはALBMより明らかに大型である。 よってこのミサイルはASATではないかと見られている。
 ASATの目標となる低軌道衛星 (LEO) の速度は一般に7.5km/sであることから、高度57,400ftを3,000km/hで飛行するMiG-31はASATの発射母機にふさわしい。
2014.12.10 Jane's Defence Weekly Russia to upgrade more MiG-31 interceptors <1502-121009>
 ロシア国防省と MiG社が11月27日、MiG-31 50機を2018年までに MiG-31BM 仕様に改良する契 約を$580Mで結んだと発表した。 2011年にも MiG-31 60機を、2019年までに MiG-31BM に改良する契約を$350Mで結んでいる。
 MiG-31 は1981年から1994年までに500機が生産され、現在でも122機が就役しているという。
2013.04.24 Jane's Defence Weekly Russia to develop new interceptor <1306-042402>
 ロシア議会国防委員長が4月11日、MiG-31 の後継となる迎撃戦闘機を、2028年を目途に開発中 であることを明らかにした。
 現有の MiG-31 は1981年から1994年までに500機以上が生産され、現在も122機が就役している。 このうち60機は2011年の契約で MiG-31BM に 改良され、残りの50機を改良する契約の交渉が現在進められている。
【 MiG-31BM 関連記事:1203-010903 (AW&ST 2012.01.09)】
2012.04 Jane' Missiles & Rockets MiG-31 AAM in final stage of development <1207-040001>
 MiG-31BM に搭載される長距離 AAM である K-37M (AA-X-13) の開発が最終段階に入っている。 K-37M は2011年モスク ワ航空博で RVV-BD として紹介され、2011年に試験を完了している。
 RVV-BD は全長4.06m、胴径0.38m、翼端長0.72m(十字翼を展帳すると1.02m)、重量510kgで、60kgの弾頭を搭載して200kmの射程を有する。
 MiG-31BM は最大捕捉距離320km、交戦可能距離280kmのレーダを搭載し、10目標の追随と、同時6目標との交戦が可能である。
2012.01.09 Aviation Week & ST Further Foxhounds <1203-010903>
 ロシアが2020年までに、MiG-31 60機以上を迎撃性能を向上させたMiG-31BM に改良する計画である。 MiG-31BM は 320kmの捕捉能力と280kmの交戦能力を持ち、10目標の同時追随と6目標 との同時交戦が可能である。
 これとは別に露国防省が、2011年に Su-34 6機Su-27SM 8機、攻撃へり20機以上を取得したと発表した。
2009.08.24 Aviation Week & ST PAK facts <0910-082402>
 ロシア空軍司令官によると T-50 PAK-FA の初飛行は11月に行われ、目下地上で疲労試験が行われている。  ただし搭載するエンジンは開発中のため、当面は暫定エンジンを搭載する。 一方、T-50 の複座練習機である T-50UB もイン ドと協同で開発準備が進められている。
 これとは別にロシア空軍は、9個飛行隊ある MiG-31 をMiG-31BM に改良する要求を行っている。
【 MiG-31BM 関連記事:0719-090501 (JDW 2007.09.05)】
2007.09.12 Jane's Defence Weekly Kazakhstan signs MiG-31 upgrade deal with Russia <0720-091206>
 MiG社が Rosoboronexport社を通してカザフスタンの MiG-31 を MiG-31BM に改良 する契約を$60Mで結んだ。 カザフスタンはソ連崩壊時に48機の MiG-31 を保有したが、MiG-31BM への改良は2007年に10機、2008年に 10機行われる計画である。
 MiG-31BM はそれまでの NIIP社製 Zaslon-A レーダを Zaslon-M に更新することにより完 全な多目的戦闘機に変身すると共に、主ミッションコンピュータの更新で R-77/RVV-AE (AA-12) の搭 載が可能になった。
( MiG-31BM 関連記事 JDW 2007.09.05)
2007.09.05 Jane's Defence Weekly The seconf development Russia MiG-31BM ・・・ <0719-090501>
 改良型である MiG-31BM が、2007モスクワ航空展で公表された。
 改良型は R-37 長距離 AAM を搭載する。
( MiG-31BM 関連記事 JDW 2007.01.31)
( R-37 関連記事 JDW 2006.11.15)
【註:】
 Wikipedia によると、R-37 は発射重量600kg、最大速度 Mach 6、最大射程 300kmの AAM である。
2007.01.31 Jane's Defence Weekly Russia outlines air power developments <0704-013108>
 ロシアの空軍司令官が1月18日に、一連の軍用機能力向上計画を明らかにした。
Mi-28N
 ロシア空軍は7機を受領し順調に試験飛行を続けている。
Tu-160
 新造機2機を3年以内に受領するが、現有15機の攻撃、航法能力を向上する計画が進行中で、既に初号機は軍に引き渡されている。
MiG-31BM
 MiG-31 を改良して対地攻撃能力を付与し、多用途戦闘機にする計画で、搭載して いる N007 Zaslon レーダのアレイ配列を改良すると共にソフトの更新を行う。
2006.11.13 Aviation Week & ST Russia is pushing a head ・・・・ <0623-111304>
 ロシアは防空能力の強化のため、MiG-31 の改善を行っており、2機の試作 MiG-31BM の飛行試験準備が南ロシアの試験場で進められている。
 細部は明らかにされていないが、レーダ、搭載機器及びエンジンが改造されており、レーダは同時24目標 300kmで捕捉でき、搭載する Izdeliye 610M AAM の射程は200kmである。  また AA-12 及び AA-11 も搭載できる。