Su-27SM に関する報道

年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2009.11.23 Aviation Week & ST Flanker future <1001-112304>
Su-35
 8月に48機受注した Su-35 の納入は、2010年に開始され2015年に完納する。
Su-34
 32機受注した Su-34 のうちの最初の4機が2010年に納入される。 量産先行の5機は 、既にロシア空軍が保有している。
Su-27SM
 Su-27SM に改良された8機を今年納入しており、2010年からは新造機が納入される。
Su-24M2
 Su-24M2 に改造された8機を今年納入したが、来年は改造の計画はない。
【註】
 Su-27SM は中国向けに製造された Su-30MKK で使用された技術を利用して、旧型の Su-27 を改造するもので、この結果 Su-27 は輸出型の Su-30MKK や Su-30MKI 並の 能力を持つことになる。
【関連記事:0404-020008 (IDR 2004.02)】
2006.01.23 Aviation Week & ST Russian roll call <0603-012306>
 ロシア空軍長官が、第五世代戦闘機 Pak Fa には、2007年の初飛行を目指 して、単発の T-50 軽量戦闘機を、開発していることを明らかにした。 ただ企業筋は、実際 の初飛行は2008年頃の可能性が大であり、実用試験は2012~2013年、量産化は2015年以降とみている。
 空軍の2006年度調達予算は前年の二倍で、Tu-160 Blackjack×2機、Su-27SM×6機を新規調達する他、MiG-29×24機の改善及び Su-27× 18機の Su-27SM への改造を年内に予定する。 また、退役する Su-24 Fencer の後継として Su-34 (Su-27IB) の部隊配備を開始する。
2005.08.22 Aviation Week & ST Seeing red <0517-082207>
 PakFa 等将来装備の開発経費が不透明な状況にあるため、ロシア空軍は現有装備の改善による性能向上に重点 を指向している。
MiG-29 OVT
 TVC 機能を付加した OVT 試作機の飛行試験は既に開始され、対地攻撃機能を強化した改善機種は2006年から 装備化を予定している。
MiG-31BM
 搭載レーダ、航空機器、搭載兵器全般にわたり改善を進めており、今年中に飛行試験を開始する。
 細部は明らかにされていないが、機上レーダには改修型 Zaslon AM を搭載し、R-33S 、AA-X-13、AA-12 等の AAM が搭載されるものと みられる。
Su-27SM
 戦闘能力の改善を終了し、年末から部隊配備を予定している。
Tu-160/Tu-95MS
 非核 ASM 搭載への改修を開始している。
Kh-555
 今月、プーチン大統領が搭乗する Tu-160 Blackjack から発射試験を行い良好な成果を得た。  Kh-555 Kh-55 (AS-15) を改造した LACM で、通常弾頭を搭載し、終末誘導に E/O を使用 する。
2005.01.19 Jane's Defence Weekly Russian Air Force receives first Su-27SM upgrade <0503-011711>
 ロシア空軍の Su-27S を改造した Su-27SM の最初の7機が引き渡され、第11極東空軍 の戦闘機連隊に配備された。 残りの17機は今年中に引き渡される。
 レーダは DBS によるマッピングが可能になり、陸上の大型目標で100km、水上の大 型目標で350km、水上小型目標で120kmの捕捉能力を持つ。 この結果 Su-27SM は多目的戦闘機となり、R-77 AAM、Kh-31A/P ASM、Kh-29T(TE) ASM、Kh-29L ASM、KAB-500Kr GB、KAB-1500Kr GB などが装備できる ようになった。
 Sukhoi社は2004年に45機を出荷しており、その内訳は次の通りとなる。
 ・Su-30MK2 × 24 中国向け ($1B)
 ・Su-30MK2V × 4 ベトナム向け ($110M)
 ・Su-30MKI × 10 インド向け ($350M)
 ・Su-27SM  × 7 ロシア空軍向け ($35M)
 この他に
 ・Su-30MKI × 4 インド向けライセンス生産分 ($120M)
があった。
2004.08.04 Jane's Defence Weekly Sukhoi to deliver upgraded fighter aircraft despite funding problems <0415-080406>
 Sukhoi社が今年中に7機の Su-27SM をロシア空軍に引き渡すが、同社は今後の改善計画を促進するため、調達 方法の変更を求めている。
 昨年同社は5機の Su-27UB を Su-27SB に改良したが、これは当初10機が計画され経費上昇から5機に減らされたものである。 経費上 昇の原因は調達機数の不明確性にあるため、当社は長期一括契約を望んでいる。
 7月28日に行われた記者会見で同社は、Project T-50 改善計画を明らかにした。 T-50 は 前進翼機 Su-47 の胴体に在来型翼を取り付けるもので、2005年1月に 詳細設計審査が行われ、2006~2007年に初飛行、2012年に配備開始を計画している。
2004.02.02 Aviation Week & ST Multirole appeal <0403-020205>
 ロシア空軍は、多機能型に改善した Su-27 Flanker を、2004年末までに最 初の連隊に装備することを明らかにした。 改善型Flanker Su-27SM は空対地攻撃も可能な様に改善されている。
( 関連記事 JDW 2004.01.21 )
 現在5機が既に配備されており、20機が改造のため工場に運ばれている。
 Su-27SM は6発以上の AA-12 、 AS-17 、及びレーザー誘導型 AS-14 をいずれか4発、TV 誘導爆弾 KAB-1500Kr を1発、または KAB-500Kr 4発のいずれかを搭載できる。
 Sukhoi社は Flanker の改善を第5世代戦闘機 PakFa が運用開始されるまで続けるとしている。  PakFa の装備化は2010年と言われている。
2004.02 International Defense Review First upgraded Flankers have enterd service <0404-020008>
 最初の Su-27SM 5機をロシア空軍に引き渡す式典が、空軍副参謀総長が列席して行われた。
 Su-27SM は中国向けに製造された Su-30MKK で使用された技術を利用して、旧型の Su-27 を改造するもので、この結果 Su-27 は輸出 型の Su-30MKK や Su-30MKI 並の能力を持つことになる。
 特に N001V レーダの近代化により、空対空捕捉能力が80~100kmから135~150kmに延伸するほか、目標の 種類の識別、集団目標から1目標の抽出、ホバリングヘリの表示が可能になり、 空対地能力も向上する。
 この結果 Su-27SM は、以下の兵器が搭載できるようになる。
  ・Kh-31A 超音速対艦ミサイル(射程70km)
  ・Kh-31P ARM(射程110km)
  ・Kh-59M TV 誘導 ASM(射程115km)
  ・Kh-29T TV 誘導 ASM(射程8~12km)
  ・KAB-500Kr 誘導爆弾
  ・KAB-1500Kr 誘導爆弾
  ・R-77,R-77M ARH AAM
 ロシアは現在400機の Su-27 を保有している。
2004.01.21 Jane's Defence Weekly Russain air force details plans for 2004 <0402-012101>
= ロシア空軍の現状に関する記事 =
 プーチン大統領が国防費全体に占める空軍予算の割合が低すぎるとコメントした。 空軍と防空軍は合併前にそれぞれ15~16%のシェア を持っていたが、合併後も同程度の比率になっている。
 ロシア空軍が S-400 2004年中に運用を開始すると発表した。 空軍は S-300 の改善を引き続き検討中で、射程延伸弾が追加される模様である。
 Su-27 の近代化計画は、7件のうち2件だけが進められている。
 胴体、翼、脚を強化し Su-30MKK/MKI 並の装備を可能にする Su-27SM は既に5機が配備され、第2弾として20機が改造のため Sukhoi社 の工場に入っている。 2004年に1個連隊が Su-27SM に換装される。
(関連記事 AW&ST 2003/09/01
 Su-34 (Su-27IB) は8番機が2003年12月に初飛行した。 SU-25 攻撃機の能力向上計画 Su-25SM は縮小され、1個連隊だけの装備に留ま る。
 次世代攻撃ヘリ Mi-28N は2号機が組立中で、更に3機が製造されるが、Ka-52 は特殊部隊の情報収集用だけの 採用になる模様である。
2004.01.19 Defense News Russian AF receives updated fighters  ロシア空軍が昨年末に5機の Su-27 改善型の Su-27SM を受領した。 また 20機の Su-27 が改善のため工場に送られ、2004年中に納入を予定している。
 Su-27SM は第5世代戦闘機導入までの中継ぎとして改善がおこなわれ、航法装置の改善、対地攻撃能力の付与、全天候/夜間戦闘能力等 の向上が図られている。
 空軍はまた、8機の Su-37 (Su-27IB) を近いうちに受領する他、近代化を図った Mi-24PN へり6機を来年受領 する。
 これ以外にも Tu-160 及び Tu-95 爆撃機の近代化が進められているが、昨年9月に発生した Tu-160 の墜落事故により作業は中断して いる。 Tu-160 の作戦運用も現在停止され、再開に向けた飛行試験は年末になるとみられる。
2003.10.08 Jane's Defnce Weekly Chinese Su-27 upgrade funds Russian project  ロシアの保有する初期型の Su-27 を Su-30MK と同等の能力にする Su-27SM 計画は、ロシ ア空軍の最優先課題であるのにかかわらず頓挫している。
 しかしながら中国は、保有する Su-27SK、及びライセンス生産された J-11 を Su-27SM に 改造するキットを100セット輸入している。
 Su-27SM への主な改造点は、多機能表示を含むコックピットの改良、搭載レーダ、航法装置及び搭載コンピュータの能力強化である。
2003.09.01 Aviation Week & ST Singular demands  Sukhoi は現在、空軍の単座空対空戦闘機 Su-27M Flanker B 多目的戦闘機 Su-27SM に改造する作業を進めており、今年中に5機を納入する。
 Su-27SM は空対空のほか、空対地攻撃の機能を保有させるが、単座式によるパイロットの負担を低減するため 、欧米での設計と同様、コックピットの表示やソフト等に多くの改善がなされる。
 空軍では5年間で Flanker B 300機を Su-27SM に改造する意向を持っており、インドや中国に輸出する Su-27 についても Su-27SM のコックピット仕様を採用する模様。
2003.08.25 Aviation Week & ST Red star revival  ロシア空軍の戦闘機開発事業は10年間の停滞から抜け出し、先日のモスクワ航空ショウに数機の改善機種が展示され た。
 展示された Su-27SM は現在第2段階の改善が行われ、年末には5機が納入される予定だが、最終的にはロシアの第5世代戦闘機として 2015年までに運用が開始されるものとみられる。
 この他、戦略爆撃機 Tupolev Tu-160 と Tu-95 の改善型が今回初めて展示された。
 また、Su-32 の試験飛行が2002年に150回行われ、開発継続の可否に関する会議を終え、2010年頃の装備化を狙っている。
 一方、巡航ミサイルに関しては Raduga社が Kh-101 と Kh-555 の開発を進めている。 Kh-101 は射程5,000km のステルス型通常弾頭 CM で、既に導入を開始している模様。 Kh-555 は AS-15 Kent を基 本に核弾頭を通常弾頭に変更した CM で、射程は約3,000km。
 両機種とも最終段階に EO 誘導装置を使用しているものとみられる。
2003.08.13 Jane's Defence Weekly MAKS emphasis is on renewed rather than new
= 8月19日から開かれるロシア国際航空宇宙ショー (MAKS ) の紹介 =
 このショーにはB-52, KC-135, C-130, F-15C, F-15E, F-16 などの米軍機も参加する。
 大方の関心は S-37 (Su-47) と、ロシア空軍用に改良された Su-27SM に集 まっている。
 Su-27SM は、輸出使用の Su-30MK の技術により、単座要撃戦闘機を多用途 戦闘機に改造した機体で、パッシブフェーズドアレイの NIIP N-001 レーダを装備し、Kh-25, Kh-29, Kh-31 などの ASM や KAB500 誘導爆弾を搭載できる。