Su-34/-32 に関する報道

年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2017.03.22 Jane's Defence Weekly Russia's VKS to receive 16 new Su-34s this year <1705-032210>
 ロシアの国防次官が3月10日、ロシア空軍が年内に16機の
Su-34を受領すると述べた。 ロ シアはNovosibirsk航空機製造社に92機のSu-34を長期一括発注している。
 同社は又、2018年にSu-34の改良を開始するという。 この改良でレーダが新型に換装されるほか、新型の空対空、空対地 武器が搭載される。
2016.08.17 Jane's Defence Weekly Russia's Su-34 to take up new reconnaissance role <1610-081708>
 ロシア国防省によると、ロシア空軍は間もなく
ELINT仕様のSu-34を就役させる。
 Su-34 ELINT機は胴体下にTu-214R ELINT機が装備しているM-410 ELINT装置を元にしたUKR-RT多機 能ELINTポッドを搭載するもので、現有のSu-24MP ELINT機の後継になる。
2016.04.06 Jane's Defence Weekly Syrian campaign drums up interest in Su-34 <1605-040608>
 ロシアRosoboroexport社によると、シリアでの活躍ぶりから、中東諸国を中心に
Su-34への関 心が高まっている。
 同社は目下、中東のほか、アフリカ、南米、アジアへの売り込みを行っている。
2014.06.18 Jane's Defence Weekly Russia receives more Su-34s <1407-061813>
 ロシア空軍 (VVS) が6月10日、2012年に発注した
Su-34第三次生産92機のうち、最初の 3機を受領した。
 VVS は150~200機の Su-34 を装備する計画で、2006年に一次分として5機、2008年に二次分32機を 発注している。
2014.01.01 Jane's Defence Weekly Sukhoi delivers final Su-34s to Russia <1402-010106>
 Sukhoi社が12月16日、2008年に露空軍から受注した
Su-34 32機を完納 したと発表した。 同社は引き続き二次分として2012年に受注した92機の生産を行っている。
 露空軍は Su-24 の後継として Su-34 を5個飛行隊整備するという。
2014.01 International Defencd Review KNIRITI desplays new Su-35 EW package <1402-010002>
 ロシア KNIRTI社がドバイで開かれた2013航空展に、
Su-35 に搭載する L-265M10-02 電子戦ポッド を展示した。
 この装置は Su-32/34 に搭載されている L-175VE Khibiny の改良型であるという。
2013.08.19 Aviation Week & ST Flightpath to recovery <1310-081905>
= ロシア航空産業の現状に関する特集 =
 2012年にロシア航空産業は受注のピークを迎えた。 内訳は以下の通りである。
  Su-34 ×92
  Su-30SM×60
  Su-30M2×12
  MiG-29K×24
  Il-76MD-90A×39
 また Sukhoi T-50 PAK FA と並ぶ規模の開発計画である次期爆撃 PAK DA は、 2020年量産開始を目指して進められており、亜音速ステルス機の設計が3月に承認されたと報じられている。
2012.03.19 Aviation Week & ST Russian revival <1204-031907>
Su-34
 32機発注した Su-34 は一次分の6機が既に納入され、年内に更に10機が納入される。 ロシアは3月1日に、 更に92機が2020年までに納入されることを明らかにした。
Su-35S
 Su-35第三次生産型である Su-35S が1月17日に初飛行した。 Su-35 は最大30゚偏向できる Saturn 117S TVC エンジンの採用で、Su-30MKI などにあったカナード翼なしで高運動性を実現している。
 Saturn 117S は、重量増加なしで、推力を16%増加させている。
Sukhoi T-50
Nebo M
 最近100基が発注された対ステルス (CVLO) レーダ Nebo M は、VHF (RLM-M)、L-band (RLM-D)、C/X-band (RLM-S) の三種類の周波数帯の異なるレーダと、データ統合を行う指揮装置 で構成される。
S-300V4
 露陸軍が装備している S-300V (SA-12) の後継となる S-300V4 SAM/ABM には、射程200~250kmの 9M82M と、120~130kmの 9M83M の二種類の新弾が採用される。
S-500
 9M82M を改良したミサイルは、SAM として500~600kmの射程と、ABM 能力を持つ。
2012.03.05 Aviation Week & ST Russia orders bombers and fighters <1204-030502>
 ロシアが長距離爆撃機と空母戦力の増強を計画している。
Su-34
 ロシア国防省が3月1日、Su-34 92機を発注した。 Su-34 は2008年に32機が発注されているため、合わせて 124機になる。 同機は今後 Su-24 と換装される。
MiG-29K
 Su-34 の発注に先駆け露国防省は、単座の MiG-29K 20機と複座の MiG-29KUB 4機を発注した。 MiG-29K は Su-33 に 代わって、ロシアに唯一残っている空母 Admiral Kuznetzov に装備される。 MiG-29K はインドが、単座型 12機と複座型4機を発注しており、露海軍が二番目の顧客になる。
2011.08.24 Jane's Defence Weekly T-50 debuts amid dearth of order at MAKS <1110-082401>
= 第10回モスクワ航空展 (MAKS 2011) からの報告 =
 ロシア空軍 (VVS) は2020年代に1,000機以上の更新を必要としているが、発注されているのは100機以下であるのが現 状である。
T-50 PAK FA
 T-50 は量産先行型が2013年に配備され、2014~2015年に量産型の配備が開始される。
Su-34
 空軍は5個飛行隊124機を装備する計画で、2011年に6機、2012年に12機が配備される。
A-100 AEW&C
 現在26機装備している A-50 の後継で、搭載機が Il-76 から Il-476 に代わる。 2016年配備開始の予定。
Su-30SM
 インド向けの Su-30MKI を元にした新型で、28機装備する計画。
MiG-35
 露空軍司令官が、いずれ MiG-35 も装備することになると発言。
Su-35S
 T-50 に並ぶショーの花形で、量産初号機が5月に初飛行。 全48機は2015年までに完納の予定。
RVV-BD
 R-33 (AA-9) で、AGAT社製アクティブレーダシーカを搭載し射程は200km
FAB-250
 EO シーカ付きの小径誘導爆弾で Su-34 に搭載するが T-50 の機内弾庫への搭載も可能。
2011.08.22 Aviation Week & ST Fighting back <1110-082209>
 ロシアにとって最新型戦闘機である Su-35 は、T-50 までの繋ぎとしてだけでなく、当面の空軍 再編計画の柱になっている。
 また露空軍司令官によると、Su-345個飛行隊120機装備する計画である。 Su-34 の最初の飛行隊は、最近になって計画より10年以上遅れて発足したが、昨年4機今年6機が納入される。
2009.12.23 Jane's Defence Weekly Russa takes delivery of final upgraded Su-24M2s <1002-122308>
 ロシア空軍がSu-24 を改良した Su-24M2 の最終号機を受領し、3年間の契約を終了した。 改造機数は明らかにされ ていないが、ロシア空軍は400機を要求していた。 輸出仕様である Su-24MK2 はアルジェリアに輸出されている。
 ロシア空軍は1970年代中頃から使用している Su-24 を並列複座の Su-34 に換装する計画で、最初の2機は 2006年7月6日にロールアウトしている。
2009.11.23 Aviation Week & ST Flanker future <1001-112304>
Su-35
 8月に48機受注した Su-35 の納入は、2010年に開始され2015年に完納する。
Su-34
 32機受注した Su-34 のうちの最初の4機が2010年に納入される。 量産先行の5機は 、既にロシア空軍が保有している。
Su-27SM
 Su-27SM に改良された8機を今年納入しており、2010年からは新造機が納入される。
Su-24M2
 Su-24M2 に改造された8機を今年納入したが、来年は改造の計画はない。
【註】
 Su-27SM は中国向けに製造された Su-30MKK で使用された技術を利用して、旧型の Su-27 を改造するもので、この結果 Su-27 は輸出型の Su-30MKK や Su-30MKI 並の 能力を持つことになる。
【関連記事:0404-020008 (IDR 2004.02)】
2009.06.10 Jane's Defence Weekly Russain Air Force contract boosts Su-34 production <0908-061002>
 Su-34 は2006年と2007年に2機ずつ、2008年に1機と、小規模生産が行われてきたが、ロシア空軍が Sukhoi社と5年間 の生産契約を行い本格量産に入った。
2008.07 International Defence Review After bearing the strain the Russian Air Force looks towards a brighter future <0808-070011>
= ロシア空軍の現状に関する2頁にわたる記事 =
PakFa
 第五世代戦闘機 PakFa は2007年12月中旬に組み立てが開始された。 2014年には配備 が開始される模様である。
Su-35
 PakFa の開発が遅延した場合に備える Su-35 は、2010年に配備が開始される。
Su-27SM
 Su-27 を多目的戦闘機化する Su-27SM は、最初の24機が2005年に配備され、2020年までの200機が予算化されている模 様である。
Su-34
 Su-24 を改造して全天候化する Su-24M2 は逐次部隊に戻っているが、後継となる Su-34 の最初の6機 が2007年末に配備され、2015年までに70機整備され Su-24M2 と交代する。
Tu-160
 Tu-160 は過去2年間に1機と限定生産が続けられており、予算化されれば2~3年間に更に2機を生産できる。
Mi-28
 最初の2機が2008年1月に配備され、2015年までに67機が装備される。
An-124
 搭載能力120t、航続距離9,400kmの An-124 輸送機は、新型の D-18T Series 4 エンジンを搭載した An-124-100M-150 になり、搭載能力が150t、 航続距離が10,800kmへと性能向上した。
2008.02 International Defence Review Su-34 enters production <0804-020006>
 1月9日に Sukhoi社が、Su-34量産が開始されたと発表した。 最終組み立てはシベリ アの Novosibirsk Aviation Joint Production社で行われるが、同社は同時に20機の組み立てを行う能力を有する。
 現在10機の Su-34 が第二期の飛行試験中であるが、2009年には試験を完了する計画で ある。
2008.01.16 Jane's Defence Weekly Sukhoi rolls Su-34 into production <0802-011610>
 Sukhoi社が1月9日に、Su-34 FRP に入ったことを明らかにした。 国営の Novosibirsk Aviation Joint Production Comp0any は、20機の同時組み立てが可能である。 Su-34 は現在10機が試験飛行中で、2009年には試験を完了 する。 ロシア空軍は2010年末までに24機からなる飛行連隊を運用可能状態にする計画で、2015年までに70機 以上を装備し、その後も300機保有している Su-24 との換装を続ける。
 Su-34 は全備重量45t、搭載能力8tから、'空飛ぶ戦車'といわれており、増槽なしで1,100km、増槽付きで4,000kmの 航続距離を持つ。
2007.08.13 Aviation Week & ST Bear necessities <0718-081312>
= ロシア軍用機の改善開発状況 =
 ロシアの2007年度国防予算は$32.3Bで、その三分の一が装備品の調達及び研究開発、改善に充当されている。 また、2006年~2015年 の国防計画では航空機250機の調達すると共に、改善する現有機数を約三倍にする。
PAK FA (T-50)
 2002年に Sukhoi社が受注した双発の第五世代戦闘機で、計画は順調に進んでおり、早ければ2008年末に初飛行 を行い、2015年までに装備化する。
SU-27M2/Su-35 (右図)
 PAK FA の装備化までの中継ぎとして改善を行っており、搭載する Irbis-E レーダ の飛行試験は最近、Su-30 MK2 を使用して行われた。
Su-34 (Su-27IB)
 最初の量産型2機が2006年末に納入された。 空軍は2009年までに18機を、2015年までに合計58機を装備する。
LMFS
 MiG社が空軍及び輸出用として開発する単発の軽多目的戦闘機で、風洞試験を終了している。 予算化されれ ば2010年以降試作が可能である。
Tu-95 及び Tu-160
 ゆるやかではあるが核及び通常兵器による攻撃能力を向上するため、レーダ、搭載機器の改善が進められている。
2007.08.08 Jane's Defence Weekly Russia prepares to replace Su-24s <0717-080807>
 ロシア空軍はモスクワ軍管区の第16空軍に Su-34 を配備し Su-24 と交代 させる。 また同空軍の MiG-29 を新型の MiG-29SM に換装すると共に、Su-25 の近代化を実施する。
 Su-34 は2006年7月6日に最初の2機がロールアウトし、12月から運用評価が行われていた。 Su-34 は長距 離飛行の特性から戦闘機としては異例なトイレと調理場が取り付けられている。
2006.12.20 Jane's Defence Weekly Russia gets first production Su-34s <0702-122004>
 NAPO (Novosibirsk Aviation Industrial Organisation) 社が12月15日に、最初の Su-34 量産型2機をロシア空軍に納入した。 この2機は量産 先行型9機と共に試験が行われ、最終的に2010年に編成される2個飛行隊に装備される。 同社は2007年に6機、 2008年に10機を納入する計画で、空軍は200機の取得を要求している模様である。 同社は Su-34 の 需要は300~400機で、その半数が輸出用と見ている。
( Su-34 関連記事及び解説 JDW 2006.04.05)
 同じ日に NAPO社が4機の Su-24M2 を納入した。 Su-24M2 は現有の Su-24 を改造して Kh-59MK 対艦ミサイ ルや Kh-31PMK ARM を搭載できるようにしたもので、Su-24 は2020年代に Su-34 と換装されるまで10~20年間使用 される。
2006.07.17 Defense News Russia looks to Su-34 as front-line attack jet <0617-071702>
 ロシア国防省は Su-24 の後継として Su-34 を2006年から2015年の間に1機$37.2Mで58機調 達する。 現在のところ輸出する計画はない。
 また、6月には2015年までに退役する Mi-24 の後継となる、Mi-28 Night Hunter の初号機を受領した。  Mi-28 は Mi-24 の4~5倍の性能を持つとされ、空軍は2010年までに40機以上を保有する計画である。
2006.05.10 Jane's Defence Weekly Sukhoi to market Su-34 variants worldwide <0611-051006>
 Sukhoi社が Su-34 の輸出型である Su-32 に、以下の2機種を用意して国際市場へ の売り込みを図っている。 現在 Su-24 を装備している国々が顧客になると見られるが、それ以外の国も対処となっており、 中国とも商談が進められている模様である。
 ・Su-32FN: 陸上基地用洋上戦闘機
 ・Su-32MF: 多用途戦闘機
 Su-34 は最大離陸重量38,240kgの並列複座機で、最大速度は高々度で1,900km/h、低高度で1,400km/h、機内 燃料だけでの航続距離は4,000kmである。 機内には30mm GSh-301 砲と180発の砲弾を搭載し、 12箇所のパイロンに最大8,000kgの武装ができる。
2006.04.05 Jane's Defence Weekly Russian to receive a regiment of Su-34s by 2010 <0609-040505>
 ロシア国防相が3月23日に、向こう4年間に24機の Su-34 を調達すると発表した。 Su-34 は完全に自社資金 で開発されており、装備開始は輸出にも弾みがつき、$35Mの単価を低減することができると見られている。  Su-34 の輸出型は Su-32 と呼ばれる。
 ロシアは現在10個連隊の Su-24M 合わせて322機(偵察型の Su-24MR 100機を含む)を保有しており、Su-34 はこれらと交代する。
【註:】
 Su-34 は並列複座の重戦闘爆撃機で、最大離陸重量が45tと、Su-27 ファミリの他機種の30~ 34tに比べて大型である。
 その分運動性は低く、他機種の最大耐加速度が8g~10gであるのに対して Su-34 は7gで、離着陸距離も他機種の約二倍になっている。
2006.04.03 Defense News Su-34 to enter service <0611-040301>
 露空軍は、Su-24 の後継として、2006年から2010年までに24機の Su-34 を装備することを明らかにした。
 1機あたりの価格は約$36Bで、空軍は現在 Su-24M を222機、Su-24MR を100機保有しているが、Su-34 の性能は旧型機の三倍以上であ るとして、導入期数は現有数を上回らないことを強調した。
2006.01.23 Aviation Week & ST Russian roll call <0603-012306>
 ロシア空軍長官が、第五世代戦闘機 Pak Fa には、2007年の初飛行を目指 して、単発の T-50 軽量戦闘機を、開発していることを明らかにした。 ただ企業筋は、実際 の初飛行は2008年頃の可能性が大であり、実用試験は2012~2013年、量産化は2015年以降とみている。
 空軍の2006年度調達予算は前年の二倍で、Tu-160 Blackjack×2機、Su-27SM×6機を新規調達する他、MiG-29×24機の改善及び Su-27× 18機の Su-27SM への改造を年内に予定する。 また、退役する Su-24 Fencer の後継として Su-34 (Su-27IB) の部隊配備を開始する。
2005.09.12 Aviation Week & ST Missile guidance <0519-091201>
 ロシア国防省は最近、誘導兵器の開発に関する中期ロードマップを企業に提示し、研究開発の優先順位を説明した。 ロシアの誘導武 器開発は長期化する傾向にあるため、軍は ASM、SAM 等の研究開発の効率化を図る。 計画の細部は明らかにさ れていないが、ロシアの空対地兵器を扱う TRV社が、この計画に基づく事業推進に向け準備を進めている。
 TRV社は Raduga社 (CM) 、Vympel社 (AAM) 、Region社 (爆弾) をはじめ13の企業が合併した最大の空対地兵器メーカで、更なる合併を計画している。
 同社が現在進めている開発には Kh-25/Kh-27 の後継となる Kh-36 及び Kh-38 戦術対艦ミサイル、 Kh-101/102 長射程巡航ミサイル、Kh-25MS、Kh-25MAE、Kh-25ML 戦術 ASM 及、び Kh-31A/Kh-31P 等がある。
2005.03.28 Aviation Week & ST The Sukhoi Su-27IB/Su-34 <0508-032803>
 初飛行から15年を経過する Sukhoi Su-27IB/Su-34 複座攻撃機がついに装 備化される。 量産初号機が今年初め Nobosibrirsk 工場で初飛行を行い、空軍への納入は年末を予定している。
 長期にわたる開発で、レーダと航空機器も逐次改善が図られ、機体にはパッシブフェーズドアレィレーダの他、E/O センサ、デジグネ ーション装置等が組み込まれている。
 Nobosibrirsk 工場は年間5機の Su-34 を製造することができ、Low-rate の量産が続けられる。
2004.01.21 Jane's Defence Weekly Russain air force details plans for 2004 <0402-012101>
= ロシア空軍の現状に関する記事 =
 プーチン大統領が国防費全体に占める空軍予算の割合が低すぎるとコメントした。 空軍と防空軍は合併前にそれぞれ15~16%のシェア を持っていたが、合併後も同程度の比率になっている。
 ロシア空軍が S-400 2004年中に運用を開始すると発表した。 空軍は S-300 の改善を引き続き検討中で、射程延伸弾が追加される模様である。
 Su-27 の近代化計画は、7件のうち2件だけが進められている。
 胴体、翼、脚を強化し Su-30MKK/MKI 並の装備を可能にする Su-27SM は既に5機が配備され、第2弾として20機が改造のため Sukhoi社 の工場に入っている。 2004年に1個連隊が Su-27SM に換装される。
(関連記事 AW&ST 2003/09/01
 Su-34 (Su-27IB) は8番機が2003年12月に初飛行した。 SU-25 攻撃機の能力向上計画 Su-25SM は縮小され、1個連隊だけの装備に留ま る。
 次世代攻撃ヘリ Mi-28N は2号機が組立中で、更に3機が製造されるが、Ka-52 は特殊部隊の情報収集用だけの 採用になる模様である。 
2004.01.19 Defense News Russian AF receives updated fighters  ロシア空軍が昨年末に5機の Su-27 改善型の Su-27SM を受領した。 また 20機の Su-27 が改善のため工場に送られ、2004年中に納入を予定している。
 Su-27SM は第5世代戦闘機導入までの中継ぎとして改善がおこなわれ、航法装置の改善、対地攻撃能力の付与、全天候/夜間戦闘能力等 の向上が図られている。
 空軍はまた、8機の Su-37 (Su-27IB) を近いうちに受領する他、近代化を図った Mi-24PN へり6機を来年受領 する。
 これ以外にも Tu-160 及び Tu-95 爆撃機の近代化が進められているが、昨年9月に発生した Tu-160 の墜落事故により作業は中断して いる。 Tu-160 の作戦運用も現在停止され、再開に向けた飛行試験は年末になるとみられる。
2003.01.22 Jane's Defence Weekly Russia's Su-27IB tactical bomber programme makes progress  Su-24 戦闘爆撃機の後継となる Su-27IB は、1990 年に初飛行し1997年に国の領収試験が行われたが、2001年には空軍参謀総長がアビオニクスに多くの問題を抱えていると指摘していた。
 しかしながら2002年になって、次期空軍参謀総長が製造の促進を命じたことから計画が進展し、既に8機(疲労試験用の2機を含む)を 製造し、2機が組立中である。
 ロシア空軍は Su-27IB の開発を依然最優先としているが、2010年までには1~2個飛行連隊しか装備されそう にない。 
 (註:Su-27IB (Su-34) は自重40t (他の機体は25t) と Su-27 family 中最大の機体で、サイドバイサイドの複座。)
2002.08.12 Aviation Week & ST Funding hurdles hammer Flanker Bomber program  Sukhoi 社が開発を続けているロシア空軍の Su-27IB (Su-34) の実用化は慢 性的な予算不足により更に遅れる模様。
 Su-27IB は1980年代に空軍の戦術攻撃能力増強を目指して Su-27 Flanker の派生型として開発を進め、当初は 1995年の運用開始を狙 っていたが、開発経費が不充分なことから 2010年以降にずれこむものと見られている。
 空軍はこのため、当分の間 Su-24M Fencers 改善型を代用として運用する模様。
2001.07.11 Jane's Defence Weekly Delays strike Russia's priority fighter  Sukhoi Su-27IB はロシア空軍の最優先プロジェクトであるが、開発が遅延している。
 遅延理由は電子機器に関するもので、ソフトウェア・ハードウェアの両面にわたっている。
 現在の見通しでは、部隊配備開始は2004年以降になる見込みである。
2000.08.09 Jane's Defence Weekly Su-32 could hit market by 2002  ロシア設計局は、Su-32(Su-27IB) 戦術爆撃機を2002年に輸出できると発表した。 最初の輸出先は中国と見られるが、インドも輸入を検討している模様。 Su-32 は2001年に制式化、空軍には先ず 10機が配備される予定。将来的には対潜水艦用の Su-32FNを開発する計画がある。
1995.06.10 Jane's Defence Weekly Su-34 to head Russian display