2024.10.13 09:00 |
Forbes (Yahoo) |
ロシア無人攻撃機の残骸をウクライナが回収、怪しげな「ステルス技術」を解剖へ | <2411-101303> ロシア空軍の最新鋭ステルスUAV、Sukhoi S-70 Okhotnikの原型機がウクライナ上空で制御不能に陥り、自軍機によって撃墜される様子が動画に収められたことは、ロシア空軍がこれまでに受けた最大の恥辱のひとつだったかもしれない。 Okhotnikは、ロシアの新型戦闘機Su-57のLoyal Wingmanとしての運用を想定して設計された戦闘UAVで、今回の機体は随伴するSu-57に撃墜され、ロシア側はその残骸を破壊しようと墜落現場にIskander SRBMも撃ち込んだが、撃墜された機体が写った画像からは、ミサイルが着弾するかなり前に、ウクライナ側が主要部を持ち去っていたことがわかる。 解析結果はおそらくロシアにとってたいへんバツの悪いものになるだろう。 Iskanderは高価で希少なミサイルであり、それをウクライナの都市に対する攻撃から墜落現場の破壊に転用したことは、この残骸回収の阻止が優先順位の高かったことを示唆する。 理由はいくつか考えられる。 最も可能性が低いのは、NATO側によって残骸を分解・解析され、NATOの航空機に使用できるような技術を入手されるというものだが、ロシアがこの分野で先行していると本気で思っている人はいないし、仮にロシアによるSu-57の甘い評価を額面どおりに受け取っても、この戦闘機は西側の航空機よりはるかにステルス性が低いということになる。 重要なのは、Okhotnikがどの角度からの、どの波長のレーダ波に対処するように設計されていて、どのようなレーダ波ならなおレーダーで捉えられるのかを西側の技術者に知られてしまう危険で、この情報はOkhotnikのステルス性能を無効化するのに役立つかもしれない。 さらに深刻なのは、Okhotnikがロシアの次世代戦闘機Su-57とセットで設計され、Su-57と同様のステルス素材・技術を採用している可能性が高いことで、西側はOkhotnikのステルス性がどのように機能するかを知ることができれば、Su-57対策でもかなり有用な手がかりを得られるだろう。 ロシアが本当に隠そうとしていることについては、もっとありそうな説明がある。 それは「王様は裸」、つまり、ロシアの「ステルス技術」なるものは実際は存在しないというものである。 ロシアのステルス性能が満足なレベルに達していないことを示唆する証拠はすでにいくつかある。 ウクライナの技術者は2023年、ロシア軍のKh-101の残骸を解析する機会を得た。 Kh-101は対レーダーコーティングが施されていると言われてきたが、ウクライナメディアの報道によれば実際は違っていた。 ウクライナのニュースサイトDefense Expressは「調査の結果、Kh-101はロシアの主張に反して、レーダー波の反射を抑える特殊な塗料で覆われていないことがわかった」と報じている。 Kh-101の筐体にRAMコーティングが施されているというロシアの話は、すべてプロパガンダにすぎないことが判明した。 同様に、ロシアが最近Su-57の画像を公開したとき、西側の専門家たちはその粗雑な仕上げに驚愕した。 ステルス機は、わずかな突起でもレーダ反射に大きく影響し得るため、表面を完全に滑らかにすることが求められる。 たとえば米空軍のB-2はさまざまなレーダ波吸収テープを貼る必要があり、許容誤差は1/1000吋以内とされるなど、メンテナス要件が非常に厳しいことで悪名高い。 それに対し画像のSu-57は、主翼と胴体のいたるところでネジ頭やリベットがむき出しになっており、ステルス性能の低さを露呈していた。 ロシアでは軍の上級指揮官でさえ自国のステルス技術のこうした欠点に気づいていない可能性は大いにある。 誰も悪い知らせを報告したがらないし、ロシアの防衛請負業者は調達当局者をトップに至るまで買収する方法を知っている。 ロシアの指導者たちは、高価で大々的に宣伝された自国のステルスUAVが、実のところまったくステルス性がなかったという事実をまさに知ろうとしているのかもしれなく、それは一般メディアの報道に接することによってだろう。 |
2024.10.07 09:00 |
Forbes (Yahoo) |
ロシアの最新鋭ステルス無人機オホートニクが墜落 「機密の塊」を鹵獲される痛恨の失態 | <2411-100707> ウクライナ東部にいるウクライナ軍部隊は5日、ドネツク州の要塞都市チャシウヤール方面で、ロシア空軍のステルスUAV S70 Okhotnikが空から降ってきた。 翼端長20mでジェットエンジンを搭載するUAVであるOkhotnikは、ロシア軍にまだほんの一部にしか装備されてない希少な装備で、残骸ではあるものの、そのうちの1機がウクライナとその支援国側の手に渡った。 ロシア空軍の非公式Telegram ChannelであるFighterbomberは、鹵獲されたOkhotnikは「ネジ1本まで分解され、凝った内部構造を徹底的に調べられるだろう」と嘆いている。 Okhotnikがどうして墜落することになったのかは、はっきりしない部分があるが、地上から撮影された動画には、矢じりのような形をしたOkhotnik に軍用機がミサイルを発射したらしい様子が映っている。Okhotnikはその後、煙を上げながら地上に落下していった。 Okhotnikを撃ち落としたのはウクライナ空軍機だった可能性が高そうだが、ロシア空軍機だった可能性もあり得なくはない。 Okhotnikが故障したのであれば、ロシア側はオホートニクがほぼ無傷でウクライナ側の支配地域に不時着するのを防ぐために、みずから撃墜することを選んでもおかしくない。 |
2021.07.21 | Jane's Defence Weekly | Rosoboronexport presents armed Orion-E at DEFEA | <2109-072106> ロシアRostec社の子会社で武器輸出企業のRoroboronexport社が7月13~15日にアテネで開かれたDEFEA展に武装仕様のOrion-E MALE UAVを出品した。 Orion-Eはロシア初の本格的武装UAVである。 武装仕様Orion-EはMTOW 1,150kg、搭載能力250kgで、巡航速度200km/h、滞空能力24~30時間、上昇限度7,500mの性能を持つ。 武装としては100kg通常爆弾1発、20kg誘導爆弾6発、50kg ATGM 4発、50kg誘導爆弾3発、50kgミサイル2発などを搭載できる。 |
2021.03.10 | Jane's Defence Weekly | Russia develops Molniya swarming UAV concept | <2105-031009> ロシアが群飛行用のUAVとしてMolniyaを開発しており、2月26日にはショイグ国防相がKronshtadtの工場に赴き、Molniyaのモックアップを視察した。 全長1.5m、翼端長1.2m、MTOW 60kgで、後退翼とV字尾翼を持つMolniyaは600~700km/hで数百㌔の航続距離を持つ。 MolniyaはEOセンサなどのほか5~7kgを搭載でき、恐らく輸送機から発進して群集団を構成し、Gremlinと似た方式で回収される。 |
2020.12.17 | Defense News | Russia is developing a helicopter drone to destroy other drones | <2101-121705> 2020年中頃からのアルメニアとアゼルバイジャンの戦争でアゼルバイジャンがトルコ製の各種UAVを多用したことが同国の勝利に結びついたことから、ロシア国営RIA Novosti通信が今月、ロシアが11月からC-UAV用の無人ヘリの開発を行っていると報じた。 このUAVは低速で超低空を飛行する小型目標を追随できるという。 これとは別にロシア空軍は2.5t~3tで航続距離20~30kmの攻撃ヘリUAVを開発してる。 また海軍はオーストリアSchiebel社製Horizon Air S-100のライセンスを取得して国内生産している。 |
2019.09.27 | Jane's 360 | Russia flies MUM-T trial with Okhotnik UAV and Su-57 fighter | <1910-092705> ロシア国防省が9月27日、Su-57がS-70 Okhotnik UAVとの有無人機連携飛行 (MUM-T) の試験を実施したと発表した。 試験飛行は30分間にわたって行われ、Okhotnikは搭載センサによりSu-57のセンサ機能拡大を果たした。 |
2019.08.29 | Defense Update | Russia Unveils New Mega-Drones at MAKS 2019 | <1909-082907> 近年シリアなどの戦場でUAVの使用実績を伸ばし、シリアでは介入以来70機程度のUAVが23,000ソティー、14万飛行時間と実績を伸ばしているロシアが、モスクワ近郊で開かれている2019 MAKS航空展では以下のようなUAVを展示した。 ・Orlan-10:露地上軍が1,000機装備 ・Forpost M:翼端長8.5m ・Orion-E: 翼端長16m、MTOW 1t、搭載能力200kg、上昇限度22,000ft、滞空能力24時間 ・Orion-2:MTOW 5t、上昇限度40,000ft、滞空能力24時間、航続距離5,000km ・Altius:翼端長28.5m、MTOW 5~7t、上昇限度40,000ft、航続距離10,000km ・Korsar:翼端長6.5m、MTOW 200kg、滞空能力10時間、航続距離120km ・Frigate:チルトロータ ・Su-70 Okhotnik B:UCAV |
2019.08.28 | Jane's Defence Weekly | Russia conducts first flight of Altius-U UAV | <1910-082807> ロシア国防省が8月20日、Altius-U UAVが初飛行したと発表した。 初飛行は32分間にわたり、全自動モードで高度800m以下を飛行した。 Altius-Uは電波、画像情報収集を主任務としレーダも搭載している。 |
2019.08.14 | Jane's Defence Weekly | Russia's Okhotnik heavy UAV makes debut flight | <1909-081408> ロシア国防省が8月7日、重UCAV Okhotnikの初飛行映像をネット上に流した。 初飛行は8月3日に行われ、12:20に離陸したOkhotnikは20分間飛行し、その間に高度600mを数回飛行した。 Izvestia紙によると試験飛行は年末まで続けられ、自動飛行の試験も行われる。 |
2020.08.05 | Jane's Defence Weekly | Russian UAVs rising | <2010-080514> ・Scouts ・Collaborators |
2019.08.03 | Defense Update | Russian Okhotnik-B combat drone (UCAV) makes its first flight | <1909-080304> ロシアのSu-70 Okhotnik-B UCAVが8月3日に初飛行した。 初飛行でSu-70 Okhotnik-Bは12:20に離陸し、20分以上飛行した。 |
2019.07.01 | Aviation Week & ST | Russia reveals the Sukhoi S-70 Okhotnik | <1908-070109> ロシアがSukhoi S-70 Okhotnik全翼UAVの全長が14m、翼端長が19mであることを明らかにした。 このことからOkhotnikはNorthrop Grumman社製X-47Bとほぼ同じサイズであることが明らかになった。 |
2019.04.03 | Defense Update | Russian push for drone export | <1905-040306> ロシアのUAVメーカKronshtadt GroupがOrion E MALE UAVを、ブラジルで開かれたLAAD 2019展やマレーシアのLIMA 2019展に出品し海外での売り込みに力を入れている。 MTOWが1tのOrion Eは実用上昇限度25,000ft、行動半径250km、滞空能力24時間で60kgの搭載能力を持つが、滞空時間をつめれば200kgまでの搭載が可能である。 行動半径も他のUAVで通信中継を行えば300kmまで伸ばせるという。 |
2019.02.06 | Jane's Defence Weekly | Ruaaia's Okhotnik 'heavy UAV' prepares for maiden flight | <1903-020613> ロシアのソーシャルメディアに1月23日と24日、ロシアのOkhotnik重UAVと見られる画像が流れた。 このUAVは無尾翼ステルス機の形状をしているが、エンジンノズルの形状はAL-31/41シリーズのターボファンエンジンのようである。 K-700重牽引車と比較して翼端長は19mと推測される。 Sukhoi社は2011年にS-70と呼ぶMTOW 20t、最高速度1,000km/hのUAVを公表しており、TASS通信は2018年7月にこのUAVが2018年末に初飛行すると報じていた。 |
2016.04.13 | Jane's Defence Weekly | Russia's UAC developing three heavy UAVs | <1606-041307> ロシアUAC社当局者がIHS Jane'sに対し、現在三種類の重UAVの開発を行っていると述べ た。 開発しているのは最大離陸重量(MTOW)が3t級、5t級及び10t級 であるという。 |
【註】 米国のUAVでは、Global HawkのMTOWが12t、Reaperが4.5t、Predatortが1tである。 |
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2014.09.24 | Jane's Defence Weekly | Russia to start heavy UAV serial production in 2017 | <1411-092402> ロシア兵器工業会の副会長が9月16日、ロシアが2017年に大型 UAV の量産を開始すると述べた。 従来、ロシアは2018年に20t UCAS の初飛行を行うと伝えられ、2011年に Sukhoi社が契約を受注していた。 |
2014.08.13 | Jane's Defence Weekly | Kamov to create Ka-175 rotary UAV | <1410-081305> Kamov社が Ka-175 VTOL UAV の開発を行っており、年内に初飛行するという。 Ka-175 は最大離陸重量が750kgでホバリング上昇限度5,000m、航続距離840km、滞空能力8.5時間の性能を持つ。 |
2013.10 | International Defence Review | Russia and UAE to develop rotary-winged UCAV | <1311-100023> ロシアのメディアによると、ロシアの Berkut社と UAE の ADCOM社が合弁会社を設立して、Berkut 軽ヘリコプタを元にした UCAV を開発する。 Berkut はロータ径6.75m、全長5.20mの同軸反転ロータの2人乗りヘリで、MQ-8B の元になった Schweizer社製 Model 330 より僅かに小型である。 最大速度は100kt、上昇 限度は13,460ft、航続距離は550kmである。 |
2013.06.12 | Jane's Defence Weekly | MiG working on new UCAV | <1307-061212> MiG社が、5月15日に UCAV の開発を受注した。 同社は、2007年8月にモックアップ(右図)を公表した Skat を元に開発を行うと言う。 Skat はその後、地上滑走や飛行を行っていない模様である。 |
2012.11.21 | Jane's Defence Weekly | Sukhoi focuses on UAV development | <1212-112108> ロシア国営メディアが11月13日、Sukhoi社が短期的な開発の焦点を、有人機から UAV に移すと報じた。 同社は既に ZOND-1、ZOND-2、ZOND-3M などの開発を行ってる。 ZOND はいずれも基本的な機体は 同じで、RQ-4 Global Hawk と MQ-1 Predator/MQ-9 Reaper の中間規模である。 ZOND-1 は全長13m、翼端長35mで、46,000~53,000ftを18時間飛行できる。 |
2011.09 | International Defence Review | Russia's Enics expands its Eleron UAS family | <1111-090006> ロシアの UAV メーカである Enics社が、Eleron-3 及び -10 シリーズの UAV に新型 -3SV 及び -10SV を追加した。 いずれも無尾翼型で寸法は従来型と変わらない。 Eleron-3SV は従来型の3.8kgから4.3kgになり1.2kgの搭載能力を持ち、搭載状態で1.5時間の滞空能力を持つ。 Eleron-10SV は12kgから15.5kgになり、搭載能力も3kgから4.5kgになる。 |
2011.06.08 | Jane's Defence Weekly | Russia showcases growing UAV technologies | <1109-060804> 5月下旬にベラルーシのミンスクで開かれた MILEX 2011 防衛博に、ロシア企業が各種 UAV を出品した。 INDELA 設計局は、最大離陸重量 (MTOW) 120kg、搭載能力20kg、上昇限度10,000ftの固定翼 UAV Grif-1 と、 MTOW 140の機、搭載能力30kgの回転翼 UAV I.N.SKY を展示した。 一方 BE&SC社は Grif-1 より僅かに大きい Chibis(右図)を展示した。 Chibis は滞空能力7.6時間、戦闘行動半径700kmの能力を持つ。 |
2011.06.01 | Jane's Defence Weekly | IAI Searcher for Russia rolls off the line | <1109-060113> IAI社が5月23日、昨年ロシアから$400Mで受注した Searcher Ⅱ UAV の引き渡し準備を完了したことを明らかにし た。 イスラエル国防省は IAI社に対し、Searcher Ⅱ と BirdEye-400 のロシアへの売却を承認しているが、ロシア は Heron MALE の様な更に大型の UAV の購入を希望していた。 |
2010.11.22 | Aviation Week & ST | Domestic drones | <1101-112203> ロシア陸軍が国産の UAV 三機種を装備化しようとしている。 ┃ ┃ Orlan-10 ┃ Eleron-10 ┃ Lastochka ┃ ┣━━━━╋━━━━━━╋━━━━━━╋━━━━━━┫ ┃重 量┃ 14kg ┃ 12kg ┃ 4.5kg ┃ ┃搭載能力┃ 5kg ┃ 2kg ┃ 1kg ┃ ┃滞空能力┃ 16時間 ┃ 2時間 ┃ 2時間 ┃ ┃速 力┃ 90~150km/h┃ 65~110km/h┃ 65~120km/h┃ ┃形 状┃ 高 翼 ┃ 無 尾 翼 ┃ 無 尾 翼 ┃ ┗━━━━┻━━━━━━┻━━━━━━┻━━━━━━┛ |
2010.09 | International Defence Review | Russia exhibits latest Dozor UAV | <1010-090009> モスクワで開かれた UVS-TECH 2010 展で Kronshtadt社が改良型 Dozor-100 を展示した。 従来型の5.4mから翼端長が6mの伸び、120kgあっ た重量も25kg増加しているが、最も改良されたのはアビオニクスである。 Dozor-100 は15kgの搭載能力と10時間の滞空能力を持っている。 |
2010.09 | International Defence Review | Russia's Radar MMS develops Orlyonok helicopter-based VTOL UAV | <1010-090004> ロシアの Radar MMS社が、DPV-450-B の後継となる BPV-500 回転翼 VTOL UAV を開発した。 BPV-500 は Orlyyonok ヘリを元にした同軸回転ロータ機で、150kgの搭載能力があり、上昇限度 13,000ft、滞空能力8時間、最大速度180km/hの性能を持つ。 |
2010.06.30 | Jane's Defence Weekly | Israel puts UAV venture with Russia on hold | <1008-063003> イスラエルがロシアと UAV の共同計画を進めてきたが、計画は技術的な問題で棚上げされ ている。 ロシアのイランやシリアとの関係も計画保留の原因と考えられる。 2008年8月のグルジア侵攻作戦で、グルジア軍が Hermes 450 MALE UAV を使用したことから、ロシアはイスラエルから I-View Mk 150 や Searcher Ⅱ を12機購入し2010年9月に引き渡しが開始されることになっていた。 更にロシアの Rostechnologii社と IAI社が UAV を生産する合弁会社設立し、Heron MALE UAV や Heron TP HALE UAV を生産する計画であった。 |
2009.09.02 | Jane's Defence Weekly | Irkut 200 UAV unveiled | <0911-090209> Irkut社がモスクワ航空ショーに、Yakoviev社の協力で開発した200シリーズの UAV を出展した。 Irkut-200 は ISR 用の UAV で、プロペラを機体後部に取り付けた高翼機体になっている。 30kgを搭載して12時間滞空する能力を有する。 |
2009.08.24 | Aviation Week & ST | Russian UAV debuts | <0910-082403> ロシアの Transas社と Kronstadt社が開発している Dozor-3 MALE UAV が公表された。 モックアップには Sagem社製の EO センサらしきものが搭載されていたが、レーダも搭載可能である。 Dozor-3 は離陸重量610kg、搭載能力120kgで、23,000ftを30時間飛行できる。 初飛行は年内に計画されている。 |
2009.07.01 | Jane's Defence Weekly | Russia furthers expertise with Israel UAV purchase | <0908-070105> ロシアが IAI社製 I-View Mk 150 TUAV 及び Searcher MkⅡ MALE UAV(右図)の合わせて 12機を$53Mで購入し、将来の国産偵察用 UAV 開発に向けた研究を行う。 2008年のロシアによるグルジア侵攻作戦において、グルジアは Elbit社製 Hermes 450 TUAV を使用したのに対し、 ロシアは UAV 分野における劣勢を露呈した。 |
2009.04 | International Defence Review | Transas completes trials of new reconnaissance UAV | <0907-040006> ロシアの Transas社が Dozor-2 を改良した Dozor-4 偵察用 UAV の試験を完了した。 Dozor-4 の最大離陸重量は Dozor-2 が38kgであったの に対し75kgで、翼端長、全長共に僅かに長くなっている。 両者の大きな違いは Dozor-4 の前部胴体がドーム状になっ ていてアンテナの収納が可能な点である。 同社は既に100kg級の Dozor-5 の開発を開始していて半年以内に初飛行する模様である。 更に500kg級の機体の開発 も考えている。 |
2009.02.09 | Aviation Week & ST | Unmanned and unfunded | <0903-020909> 先月ロシアで 'Unmanned Multipurpose Vehicle System' 展が開かれるなど、各社は UAV の開発に意欲的であるが、 政府は予算化に消極的である。 軍は同展に出品された Vega社の50kg級 BLA-05 Tipchak を選定したが、今後3年間に 3機を納入するにとどまる。 Yakovlev社は10t級の UCAV Proryv を提案しており、MiG社は2007年に Skat UCAV を発表し、Sukhoi社も UCAV を提 案している。 回転翼 UAV では Mi-34 軽ヘリの無人型である Mi-34BP のほか、Ka-37、Ka-137 、3.5tの Ka-126BP などが提案されている。 軍は現在、少数の Strizh、Reis-D、Stroy-P などを偵察用に装備しているだけである。 |
2008.11.26 | Jane's Defence Weekly | Russia seeks to buy Israeli UAVs | <0901-112609> ロシアが8月の対グルジア戦で UAV の必要性と自国 UAV の遅れを痛感し、イスラエルに売却を打診 している。 ロシアが関心を示しているのは Heron MALE UAV で、既に高いレベルの視察団をイスラエルに 送っている。 Heron は純粋にイスラエルの技術で製造されているが、対米関係を重視して米国に売却の承認を求めている。 一方イスラエル軍は min-UAV 100機を大隊レベルの部隊に装備する Sky-Rider 計画を進めており、5社が名乗りを上げ ている。 主要な候補には Rafael社製 Skylight-B や ADS社製 Orbiter があがっている。 |
2007.11 | Jane's MissiIes & Rockets | RSK MiG's Skat UCAV set to use Kh-58UShKE | <0724-110002> MAKS 2007 展で MiG社が公開した Skat ステルス亜音速 UCAV の検証機 Skat-D は翼端長11.5mの全翼型の 機体で、上昇限度39,000ft、航続距離4,000km、最高速度 Mach 0.8 以上の性能を持 つ。 MiG社によると Skat は、将来ハイテク防空システム対抗用である。 Skat には2ヶ所の機内弾庫があり Kh-31P や KAB-500Kr GB を搭載する。 Kh-31P の全長が4.7mであるのに対 し機内弾庫の長さが4.4mと公表されたが、これは誤りのようである。 同時に公開された Kh-58UShKE ARM は全長4.7mで、やはり Skat に搭載される。 Kh-58UShKE と従来の Kh-58UShE の違いは、操舵翼と安定翼が折りたたみ式になったことで、"K" は翼構造に変更があったことを、 "E" は輸出型であることを示す。 |
2007.10 | International Defence Review | Russian Aircraft Corporation MiG exhibites first stealthy UCAV | <0721-100025> MiG社が8月23日に、MAKS 航空展で Skat UCAV を公表した。 X-47B や Neuron と良く似た形状の Skat は RD-93(註:中国の FC-1 戦闘機に使用されているエンジン)のアフタバーナ無しタイプである RD-5000B で推進し、海面上800km/h以上の速度と4,000kmの航続距離を持つ。 最大離陸重量は10,000kg、全長10.25m、翼端長11.5m、高さ2.7mである。 Skat は機内2ヶ所に65cm x 75cm x 440cmの弾庫を持ち、250kg又は500kgの ARM や対艦ミサイルを、合わせ て2,000kg搭載できる。 展示では Kh-31 と KAB-5000KR TV 誘導爆弾が合わせて展示されていたが、Kh-31 の全長は Skat の弾庫より30cm長い。 |
2007.09.03 | Aviation Week & ST | Capability and intent | <0719-090309> 8月21日~26日に開催したモスクワ航空展で、一部のロシア記者に Skat (Skate) ステルス型 UCAV の実大 模型を公開した。 MiG社資料によると、Skat は翼端長11.5m、全長10.25mで、エンジンに RD-5000B を搭載し、離陸重量10t、時速800kmで 戦闘行動半径は2,000km、2ヶ所の機内弾庫に Kh-31 ARM または KAB-500 誘導爆弾を搭載する。 同社は2機を試作し、初号機は有人機で2号機が無人機になる。 |
2007.08.29 | Jane's Defence Weekly | Mock-up of stealthy UCAV shrugs off wraps | <0718-082910> MiG社が Skat というステルス UCAV の実大モックアップを公表した。 機体は BWB で翼端長は10m以上である。 Skat は報道によると機体重量は10t、航続距離は4,000kmで2tの搭載能力を持ち2ヶ所の機 内弾庫を持つ。 Skat の前には Kh-31 (AS-17) のモックアップが置かれていた。 |
2007.08.25 | 朝鮮日報 | ロシア、無人ステルス爆撃機を・・・ | <0717-082502> ロシアの TV が24日に報道したところによると、ロシア空軍が無人ステルス爆撃機を開発している。 2年以内に実戦配備される。 スカット(ロシア語で「エイ」の意味)と命名されたこの UCAV は MiG社が2005年 から開発を続けており、爆装能力2t以上、最高速度は Mach 1、 戦闘行動半径4,000kmの性能を持つ。 また Kh-31 ASCM を2発搭載で きる。 |
2007.03 | International Defence Review | Russia's proposed pipeline patrollers display a distinct military prdigree | <0707-030001> モスクワで開かれた展示会では、軍と並んでエネルギ企業が主役となった。 ・BLA-06 Aist Nll Kulon社が製造している送油管監視用 UAV で2005年には軍も採用している。 離陸重量は500kgで12時間の滞空 能力がある。 ・BLA-07 KB Luch社の BLA-07 は、砲兵の偵察用 UAV でやや大型のBLA-05と同じ地上装置が使用できる。 離陸重量は35kgで、10kgの搭載能力と3時間の滞空能力がある。 |
2006.05.15 | Aviation Week & ST | Room for expansion | <0611-051509> MiG社はこの数年、戦闘機輸出や EADS社との提携により順調に売り上げを伸ばして おり、この収益を基に UAV/UCAV 独自開発にも着手している。 同社は UAV 開発を独自に進める他、MiG-31 や MiG-29 の自社改善を進めており、インド等各国への各種 MiG 戦闘機売り込みは総額$2.5Bに及ぶ。 又、EADS社との提携して、A320 輸送機の製造と販売に力を注いでいる。 |
2006.05.10 | Jane's Defence Weekly | Frontline flyers | <0611-051008> Heron、Fire Scout、Predator、Sperwer、Barrakuda、Neuron、Watchkeeper、Global Hawk、など。 ・ロシアの UAV 冷戦時代の Tu-123 は重量35,610kgであったが、1990年代のTu-143 及び Tu-243 は、それぞれ1,200kg、1,400kgになった。 Tu-143、-243、-141は 高亜音速のターボジェット機である。 チェチェン紛争以来ロシアでも UAV の需要が高まり、初めて中隊レベル用に開発されたのが、重量98kg、翼端長2.7mの DPLA-60 Pchela-1 で、TV カメラ搭載の -1T 型と電子戦装置搭載の -1PM 型がある。 DPLA-61 Shmel-1 は Pchela-1 の発展型である。 Stroy-P は Schmel-1 を用いた戦術情報シス テムである。 Stroy-P は1995年にチェチェンで使用された。 中国は各種戦術用 UAV を開発しており ASN-206 や ANS-207 が 知られている。 2002年には ANS-207 改も出現した。 このほかM-22 、NRIST Z-2、Z-3、I-Z などの VYOL UAV や mini UAVも開発されている。 2000年には後退翼で重量1,700kgの WZ-2000 が公表されている。 WZ-2000 は速度が800km/h、航続 距離が800kmで、実用上昇限度18,000mの性能を持つ。 |
2005.09.19 | Aviation Week & ST | Winging it | <0519-091907> ロシア航空機業界は様々な UAV 及び UCAV の開発構想を国防省に提案し、併せて欧州企業との共同開発の可能性を探っている。 国内では Sukhoi社が高々度偵察用 UAV の Zond 系列の自社研究を進め、Kamov社も Ka-37 及び Ka-137 に次 ぐ新たな偵察攻撃型の二重反転回転翼 UAV の自社開発を行っている。 実用型 UAV は各種センサを搭載する偵察及び電子妨害用で、航続距離は500mi以上とされる。 |
2005.06.20 | Aviation Week & ST | Unmanned unveiled | <0513-062006> Dassault社は先週、Neuron UCAV の実大模型を初めて公開した。 Neuron は米に対抗し欧州独自の開発をめざす、ステルス型 UCAV の実験機で、重量5.5t、全長10m、翼端長12m、滞空 能力2~3時間、2010年中頃の初飛行を狙っている。 開発には仏、伊、スイスの他、スウェーデン、スペイン、ギリシャが年末に加わる予定で、ベルギーとロシアが参画を検討中である。 英、独は参加表明をしていないが、ドイツは最終段階での参加を検討しているとみられる。 現在、6カ国から Dassault社のほか Saab、EADS、Alenia、Rung、HAI の各社が開発に参加している。 |
2004.09.27 | Defense News | Russia deploys Israeli UAVs | <0421-092701> ロシア緊急保安省は、イスラエルから Aerostar 偵察用 UAV を数千万ドル規模で購入した。 詳細は明らかにされていないが、Aerostar はガザや西岸地区で使用するものと同様のセンサーを搭載し、昼夜間運用が可能とされる。 |
2004.08.25 | Jane's Defence Weekly | Sokol develops rail-launched UAV | <0416-082506> ロシアの Skol設計局が、民生用にも利用可能な Sokol UAV を開発した。 Sokol は全長1.7m、翼端長3.7m、重量30kgのUAV で、5時間の滞空能力を持ち、プログラム飛行の行動半径は300km、制御飛行の行動半 径は50kmである。 ペイロードとしては TV や IR カメラなどを必要に応じ搭載できる。 着陸は固定翼航空機と同じ要領で行うが、非常時にはパラシュート回収も可能である。 |
2004.04 | International Defense Review | Russian modernized tactical UAV systems enter acceptance testing | <0408-040008> ・Pechela-1K TUAV ロシアの Kulon製 Stroy-PD 偵察システムを構成する Pachela-1K UAV の領収試験がロシア空軍で今年中頃まで続けられている。 Pechela-1K は -1T の改良型で、-1T が昼光 TV カメラしか搭載しなかったのに対して、微光 TV カメラも搭載する。 機体、エンジ ンもチェチェンなどコーカサスの高地での使用に適するよう改良された。 通常運用高度300~3,000ftで60km飛 行する。 ロシア軍は今までに100~200機の Pechela を含む10システム程度の Stroy を装備していると見られるが、ロシア軍が装備する以前の 1993年に12機の Pechela-1T からなる Stroy 1個システムが北朝鮮に渡っている。 Osa miniUAV を1個システムに2機ずつ持つ Stroy-PB は同じく Kulon製の短距離偵察システムである。 20km飛行する Osa は25kgで高 度150~8,200ftを速度120km/hで2.5時間飛行する。 Osa は広視野 TV カメラか IR センサ、放射線量計、ガス分析器などを搭載できる。 |
2003.09.15 | Aviation Week & ST | 10 years after |
以下は、現在軍が運用している主な UAV ・Tu-123/DBR-1 Yastreb: 長距離高々度写真偵察機、1965年運用開始。 ・Tu-143 Reis 及び Tu-141 Strizh: 中距離低高度偵察機(500~2000m)、最大速度Mach2.5。 ・Tu-300 Korshun: Reis及びStrizhの派生型UCAV、センサーも改善されている。 1995年に運用を確認。 ・Yakovlev Pchela: 戦場監視用UAV、チェチェンで運用中。 一方 Sukhoi社は軍と民間用 UAV として Zond 系列の UAV 3機種を自社研究し、各方面に提案している。 ・Zond 1: Global Hawk級長距離高々度偵察機、機体上部にアンテナを搭載。 ・Zond 2: Global Hawk級中距離偵察監視機、機体下部にセンサーを搭載。 ・Zond 3: Predator級偵察監視機、機体後部のプロペラで飛行、E/Oセンサーを搭載。 同社は民間用としてモスクワ航空ショウに設計構想を発表しているが、軍の開発推進に期待している。 |
2001.10.31 | Jane's Defence Weekly | At full tilt | Bell 社の Eagle Eye チルトロータ UAV は、米海軍の VTOL UAV としては Northrop Grumman社の RQ-8A Fire Scout に負けたが、英国の Watchkeeper UAV 計画の候補として残っている。 ロシアの Yakovlev社の Albatrss VTOL チルトロータ UAV は、艦載型 UAV として Kaomv社の1軸反転ロ ータ型 VTOL UAV と競っている。 |
2001.10.08 | Aviation Week & ST | Russia awakens to Unmanned aircraft | ロシアはようやく、米国からはるかに立ち遅れている UAV の開発導入に取り組む姿勢をみせている。 ロシアでは陸軍が砲兵用に使用しているのみで、空軍は興味も示さなかったが、米国を始めとする西欧諸国の目覚しい UAV の開発 導入に刺激され、軍の最優先事業にするべきとの声が高まっている。 Sukohi 及び Yakovlev 両社は独自に研究を進めており、潜在的能力は充分あるとされる。 Albatros:チルトローダー、7時間滞空、通信伝達距離 100km 以内 Expart:カタパルト発射、6時間滞空、3機と地上モニター装置から構成され準備時間約 30分 ・Sukohi 社; 10年以上 UAV の研究を進めているが具体的な提案は示されていない |
2001.04.30 | Defense News | Newest Russian TUAV certified for night flight |
ロシアの Kulon 科学研究所が開発した TUAV Pchela-ⅡK の夜間/低視界下での飛行試験を完了した。 Pchela-ⅡK は時速 150km で飛行する 130kg のUAV で、IR イメージャにより 0.3゚ の温度差を識別する ほか、軽量レーダを搭載している。 このレーダは自動目標認識が可能で、装甲部隊の中から民間人を分別できる。 |