S-300/-400 に関する報道

年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2021.01.27 日経新聞 インド、ロシアでミサイル演習 年内導入に100人派遣へ <2102-012705>
 Tass通信によると、駐印露大使が19日にS-400購入の契約が近く実行の段階に移ると言及し、印軍が100名をロシアに派遣し訓練を受けると述べた。 インドは年末までにまず1個システムを導入し、数年かけて整備を進めるとみられる。
 インドのモディ首相は2018年10月にプーチン露大統領とS-400 5個システムを$5.4Bで購入することで合意しており、2019年に一部を払い込んでいる。
 米国はかねてインドによるロシア製兵器の購入に反発を示しており、バイデン新政権の不興を買う恐れがある。
2019.09.25 Jane's Defence Weekly Moscow deploys S-400 to Arctic <1911-092506>
 ロシア北方艦隊司令部が9月16日、北極圏内にS-400 SAMの配備を完了したと発表した。 配備されたのはNovaya Zemlya諸島Yuzhny島で、従来S-300ファミリーのSAMを装備していた連隊がS-400に換装した。 また合わせてTor-M2DT
SHORAD 2個システムも展開した。
Yuzhny島の位置 (Google Map)】
 S-400の極寒地域への配備は初めてではなく、数年前からKola半島で運用されているが、北極圏内の島への配備は初めてである。
Kola半島の位置 (Google Map)】
2018.10.19 Jane's 360 Long-range missile accepted for service with Russia's S-400 <1811-101912>
 Tass通信が露軍事産業筋の話として18日、ロシア軍S-400の発射する長距離弾40N6を受領したと報じた。 それによると露軍は2027年までに1,000発以上の40N6弾を装備するという。
 また露軍はS-400大隊56個を整備する計画という。
【註】
 40N6は射程400km、射高185kmのS-400システムが装備する最大のミサイルである。 S-400は現在以下の3弾種を装備している。
 ・48N6 : 射程250km, Mach 14
 ・9M96E2: 射程120km, Mach 3
 ・9M96E : 射程 40km, Mach 2.6

40N6 を紹介した5分間の映像 (YouTube)】
2018.01.24 Jane's Defence Weekly Russia delivers S-400 air defence systems to China <1803-012401>
 TASS通信が1月18日、2014年の契約に基づくS-400の中国への出荷が開始されていると報じた。
 売却数は明らかにされていないが、ライセンス生産や技術移転は行われていないという。
2017.07.26 NHKニュース トルコがロシアの地対空ミサイル購入で合意 <1708-072603>
 トルコのエルドアン大統領が25日、ロシアのS-400を購入する方向でロシアと合意した と発表した。 NATOの加盟国トルコのロシア接近は、シリアの内戦の行方など中東情勢にも影響を与えそうである。 ロシアとしてはトルコに軍事的に接近すること で、サイバ攻撃をめぐる問題などで対露制裁を強化する動きを見せる米国を揺さぶる狙いもあるものと見られる。
 トルコはNATOが対ISIS作戦に使用しているトルコ国内の基地をドイツの議員団が訪問するのを認めないなど、NATO内で孤立を深めており、 25日のEUとの協議でもテロ対策や難民などの問題をめぐって関係改善の兆しは見えていない。
2017.06.14 Jane's Defence Weekly Putin backs Anlara-Moscow S-400 sales negotiations <1708-061409>
 プーチン大統領が6月1日、トルコとS-400の売却交渉を進めていると発言した。
 トルコの
T-LORAMIDS計画は2013年に一旦、$4Bで中国機種に決まったが、2015年11月にキャンセルになり、SAMP/TやPatriot と再検討が行われていた。
2016.09.07 Jane's Defence Weekly Iran has not deployed S-300 to Fordow as previously claimed <1610-090718>
 IHS Jane'sが入手した衛星画像によると、イランはロシアが入手したS-300を今まで主張していた Fardowのウラン濃縮設備に配備していないことが分かった。
 イランのメディアは8月28日に、今年初めにロシアから入手したS-300の1個システムがFardowに配備されたと報じていた。
2016.06.03 産経新聞

インターネット

中国への最新鋭対空ミサイル供与は18年以降 露軍需企業社長が表明 <1607-060304>
 ロシアのコメルサント紙が3日、ロシア軍需関連国営企業
ROT社のチェメゾフ社長が、S-400の中国への引き渡しは2018年以 降になるとの見通しを明らかにした。
 同社長は、武器の供給は自国軍を優先し、その後に外国に売るという規則があると述べている。
2016.04.27 Jane's Defence Weekly Iran parades S-300 components <1606-042703>
 イランが4月17日に行った三軍記念日パレードで、S-300PMU1/2の捕捉レーダを公開した。
 イランとロシア当局は4月11日、最初のS-300が引き渡されたことを確認している。
2016.04.20 Jane's Defence Weekly Iran receives first S-300 components <1606-042008>
 イランのカスピ海沿岸Bandar Anzall港で陸揚げされたS-300構成品の陸送車列と見られる映像がメディアにとらえられ たことについて、外務省報道官が4月11日、契約が実行されたと述べた。
2016.01.06 Jane's Defence Weekly Iranian S-300PMU-2s to be delivered by late 2016 <1602-010622>
 ロシアイランへ、2016年9月下旬にS-300PMU-2 2個連隊分を$1Bで 引き渡す。
 このための要員80名はセントペテルスブルグの訓練センタで教育を受けている。
2015.12.23 Jane's Defence Weekly India approves order for S-400 <1602-122303>
 インド国防省が12月18日、S-400 5個システムの購入費INR400Bを含むINR655B ($10.07B)の三軍装備品調達計画を承認し た。 これにより12月24日に行われるモディ首相の訪露でS-400購入が決まる模様である。
 装備品調達計画にはこの他に、Pinaka
MRL 5個連隊分としてINR146B、ロシア製Pechora防空システム24個システムに INR12Bなどが計上されている。
2015.12.17 Defense News India clears purchase of S-400 AD system for $4.5 billion <1601-121706>
 インド政府が17日、ロシアから
S-400 5個 FU を$4.5Bで 購入する決定をした。
 ただ、12月24~25日のモディ首相モスクワ訪問時に契約署名に至るか否かは明らかでない。
2015.12.01 Defensee News New Russian surface-to-air missiles in Syria, DoD confirms <1601-120104>

 米情報当局が、ロシアがシリアに S-400 を搬入したことを確認したと述べた。 S-400 の射程は400kmと見られており、 シリア上空で行動する米軍機にとって大きな脅威になった。

2015.11.09 Military Times Russia finalizes air defense missile contract with Iran <1512-110905>
 ロシア国営武器輸出企業が9日、イラン
S-300輸出することで 最終決定したことを明らかにした。
 ただ、2007年に輸出契約がなされた際の S-300 は既に生産されていないため、輸出されるのはその改良型になるという。
【関連記事:1508-070112 (JDW 2015.07.01)】
2015.10.24 Inside Defense Russia may link sale of S-400 to India with fighter development <1511-102402>
 インド空軍が国防省に対し、ロシアからの
S-400 Triumf 導入を要求しているが、ロシ ア外交筋によると FGFA共同開発が決まるまでロシアは S-400 の売却に同意しないという。
 T-50 PakFa を元に FGFA を共同開発することは2010年に合意しているが、$10Bと言われる経費のワークシェアが決まらず、未だに最終合意 に至っていない。
2015.07.01 Jane's Defence Weekly Iran still discussing S-300 options <1508-070112>
 イランが、ロシアから導入する長距離 SAM の機種が決まっていない。 イランは元々
S-300 PMU-1 を発注していたが、ロシアは既に PMU の生産をやめ S-300VM に移行している。 しかし S-300VM は既にエジプトが装備しておりイランは関心を示していない。  S-400 Triumf はあまりに高価すぎる。
2015.04.22 Jane's Defence Weekly Russian official confirms S-400 sale to China <1506-042206>
 ロシアの武器輸出公社
ROE社が4月13日、中国に S-400 Triumf (SA-21) を輸出す ることを認めた。
 2010年11月に当時のロシア国防相が、S-400 と Saturn 117S エンジンの商談をまとめてきたと見られている。
2015.04.22 Jane's Defence Weekly Iranian S-300 sale to go ahead <1506-042201>
 ロシアとイラン
S-300新たな売却契約を結んだ。 今回輸出されることになった のは、2007年に契約されその後破棄された S-300PMU1 ではなく S-300VM (Antey-2500) と見られる。
 ロシアは既に S-300P の生産を行っておらず、S-300VM はエジプト向けに生産中であると言うが、ロシアにはやはり契約破棄になったシリア向けの S-300PMU2 が保管され ているほか、ロシア軍が S-400 へ換装しているため、除籍された S-300P もあるはずである。
2015.04.16 Yahoo ロイタ通信記事

「ギリシャ、S300 向けミサイル購入でロシアと協議=RIA」

<1505-041603>
 ロシア通信 (RIA) が15日にカメノス国防相の話として、ギリシャがロシアから
S-300 用の ミサイルを購入することでロシアと協議していると伝えた。 RIA によると国防相は、ギリシャとロシアはシステムのメンテナンスのほか、ミサイルをギリシャが購 入することで協議を進めていると述べた。
 ギリシャは1990年代後半に S-300 を導入している。
【註】
 ギリシャの S-300PMU1 は1990年代にキプロスが導入したもので、その射程がトルコにかかるとのことでギリシャに移管され、クレタ島に配備されている。
【関連記事:1403-020007 (IDR 2014.02)】
2015.04.14 Yahoo 産経新聞記事

「露、イランにミサイル供給 大統領令署名 石油と食品取引開始」

<1505-041401>
 ロシア大統領府が13日、プーチン大統領
S-300イランへの供給契約を履行する 大統領令に署名したと発表した。
 また露外務次官は同日、イランから石油を輸入する代わりに工業製品や食品を供給するバーター取引を開始したことを明らかにした。
2015.03 International Defence Review Almaz-Antey reveals TEL for a new mobile missie <1504-030004>
 Almaz-Antey社が、6軸装輪車に2発を搭載した
TEL の想像図を公表した。 この TEL は P222 と言う名称で 'Nudol' システムの構成品であるという。
 この TEL から発射されるミサイルは明らかにされていないが、輸出の可能性を言っていることから BMD 迎撃機ではないと見られる。 そこで考えられるのが S-400 の長距離型か、S-300V4 であるが、ロシア防空軍地上軍司令官が1月10日、S-300V4 には2弾種 があり、射程400km超高速飛行する重量型弾は2014年11月に発射試験が行われたと述べていることから、P222 が発射する のは S-300V4 の可能性が高い。
2015.01.28 Yahoo FOCUS-ASIA 記事
「ロシア、中国に6個大隊分の S-400 を売却へ、日韓ベトナムに対応―中国紙」
<1502-012801>
 米軍事サイト
Strategy Page が24日、ロシアが中国向けに6個大隊分の S-400 を輸出することに同意したと報じた。 総額は$3Bになるという。
 1個大隊はミサイル2発を搭載する発射機8基を有する。
2014.11.26 産経新聞

インターネット

最新鋭の対空ミサイル輸出 ロシア、中国と契約 <1412-112603>
 ロシアのベドモスチ紙が26日、ロシアが中国
S-400輸出契約を結んだと報じた。  台湾海峡周辺など中国南部に配備される公算が大きいという。
 ロシアが S-400 を輸出するのは初めてで、最先端技術の中国移転に慎重になっているロシアは、数年にわたり交渉が続けていた。
2014.11 International Defence Review Intruder alert: Russia's long-range air-defence missiles <1412-110013>
= ロシアの長距離 SAM に関する5頁の記事 =
S-300PT (SA-10a)
S-300PT-1 & 1a
S-300PS (SA-10b)
S-300PM (SA-20)
S-300PMU1 (SA-20)
S-350 Vityaz
S-300PMU2 (SA-20)
S-400 Triumf (SA-21)
S-300P
2014.10.01 Jane's Defence Weekly Egypt reportedly orders S-300VM <1411-100121>
 ロシアの業界紙が9月11日に、S-300V 専用の車両 GM-830 がペテルスブルグの Kiriv社で22両生産されたと報じたが、同紙が23日、エジプトが$500M で S-300V を購入することに合意したと報じた。
 エジプトは 2K12 Kub、S-125 Pechora-2M、Buk-M1/2、Tor-M1 などのロシア製の SAM を装備している。
2014.08.20 Jane's Defence Weekly Russia cancels S-300 deal <1410-082011>
 ロシアがシリアへ輸出することになっていた
S-300 は国連安保理決議により契約が破棄 され、輸出されることになっていたシステムはスクラップにされることになるとみられる。
2014.04.16 Jane's Defence Weekly PLA may finally receive S-400 SAMs <1406-0401602>
 中国が結局
S-400 を導入することになった。
 ロシアの軍事業界と政府は、Su-27 を J-11B、Su-33 を J-15、Su-30 を J-16 としている中国によるコピーに対し公式に抗議 している。
2014.03.29 Yahoo Record China 記事

「プーチン大統領、中国への最新鋭対空ミサイル輸出を認可=尖閣防衛にも有効―ロシア紙」

<1404-032902>
 ロシアメディアが、プーチン大統領が
S-400中国への輸出を承認し、両国は購入数量や価格の交渉を行ってい るたと報じた。 S-400 の輸出はこれが初めてで、中国の引き渡しは2016年以降になる。
 今回の輸出の承認は年初に行われており、クリミア危機が判断に影響したわけではないという。
2014.02 International Defence Review Greece conducts its first S-300PMU1 firing <1403-020007>
 ギリシャ空軍が初めて、
S-300PMU1 (SA-20) の発射をクレタ島西部にある NATO の発射施設で実施した。 S-300PMU1 は1990年代中頃にキプロスが導入したが、その射程がトルコにかかるとのことでギリシャに移管され、クレタ島に配備されて いた。
【関連記事:JDW 2001.01.24
2013.07 Jane's Missiles & Rockets Ukraine updates ageing SAMs <1308-070011>
 ウクライナは S-200V(SA-5)、S-300V1 (SA-12)、S-300PT/PS (SA-10a/10b)、Buk-M1 (SA-11) など、20年以上経過した SAM を 60個大隊保有しているが、今後速やかにこれを40個大隊に削減し、現在の国防5ヶ年計画が完了する2017年までに、S-300PS Buk-M124個大隊に削減する。
 その上で S-300PS を年間4個大隊、Buk-M1 を1個大隊ずつ改良する。 改良型 S-300PS では、使用するミサイル 5V55K と 5V55R の射程が75kmから100kmに延伸される。
2013.06 Jane's Missiles & Rockets Ukraine upgrades S-300P <1307-060011>
 ウクライナの民放 TV が4月上旬、国内で改良した S-300P (SA-10) の FU 完成したと報じた。 このシステムは1986年製で、2011年に25年とした耐用命数を過ぎ除籍されていた。
 この改良でレーダの送信出力と受信感度が向上した。 今年初めに Novokramatorsky社は、S-300 用の改良レーダマスト12基を受注している。
2013.05.29 Jane's Defence Weekly Israeli officials confirm Syria to get 'good version' of S-300 <1307-052902>
 イスラエル空軍司令官が5月22日、シリアが S-300 を入手すると述べた。 またアサド政権は過去数年間、ロシアに数十億㌦ で、Pantsyr-S1 (SA-22)、Buk-M2 (SA-17)、Igla-S (SA-24)、及び S-300 を発注しているとも述べた。
 S-300 のシリアへの売却についてロシアは公式には認めていないが、2012年6月にロシアの Vedomosti紙が、S-300 複数個システムをシリアに売 却する契約が行われ、既に船積みされていると報じている。
2013.04.10 Jane's Defence Weekly Venezuela receives its first S-300VM <1306-041002>
 ベネズエラがロシアから、最初の S-300VM を受領した。 S-300VM は分解された状態で、4月3日にパナマ船籍 の輸送船から陸揚げされた。
【関連記事:1111-091406 (JDW 2011.09.14)】
2013.04 Jane's Missiles & Rockets China could become the first S-400 export oustomer <1305-040011>
 ロシア政府の軍需関係高官が2月20日にアブダビで開かれている IDEX 2013展で、中国が S-400 Triumf を初めて導入 する国になりそうであると述べた。
2012.09 Jane's Missiles & Rockets S-300PMU-1 systems for Belarus, Kazakhstan <1209-090013>
 ロシアとベラルーシの統合防空組織構築は、ロシアが S-300PMU-1 4個システムをベラルーシに追加売却することで更に強 化される。 ベラルーシは2006年に S-300PMU-1 4個システムを導入している。
 ロシアはカザフスタンとも同様の統合防空組織構築を進めており、カザフスタンは10個 FU を要望しているが、まだ受領は していない。
2012.08.29 Jane's Defence Weekly Russia deploys S-400 to Far East <1210-082906>
 ロシア東部軍管区が8月16日、S-400 Triumf (SA-21) 四番目の連隊がナホトカ近郊で任務に就いたと発表した。  これは9月上旬にウラジオストックでで開かれる APEC を支援するためとしているが、実際にはロシアの BMD 組織を拡充するためと見られて いる。
 S-400 連隊は、最初の2個がモスクワ周辺へ、三番目がカリーニングラードへ配備されている。
2012.08.01 Jane's Defence Weekly Russia accused of trying to revive Iranian S-300 air defence deal <1209-080110>
 ロシアがイランへ、S-300PMU-1 5個システムを$800Mで売却しようとして2010年9月に契約を破棄したが、S-300 が射程125km SSM としても使用できることから、安保理決議1929号違反と非難されている。
2012.06 Jane's Missiles & Rockets Upgraded S-300V4 to enter service this year <1207-060023>
 ロシア軍広報官が4月13日、S-300 の最新型 S-300V4 が今年、露地上軍に配備されるこ とを明らかにした。
 S-300V4 は装軌車載で、対航空機用の射程75kmのミサイルと、対 BM 用の射程100kmの二種類のミサイルを持つ。 シス テムは射程1,000kmに相当する3km/sの BM までに対処できる。 現有の S-300V (SA-12a) の BM 対 処能力は2.9km/s、40kmである。
 S-300V4 とは Vityaz MRADS のことであるとの説もある。
2012.06 Jane's Missiles & Rockets Russia reports progress with nest-generation SAMs <1207-060022>
 ロシアが S-400 Triumf (SA-21) 用新弾 48N6DM の量産を開始しており、近く配備される。  48N6DM 弾は 9N96Ye 弾及び 9N96Ye2 弾ARH であるのに対し SARH である。
 S-400 は4月6日にカリーニングラードへ初めて配備されたが、今年後半には極東にも配備される。
 S-500 は試作システムが製造中で、今年後半に試験が開始され、2015年以降に配備される。
2012.04.18 Jane's Defence Weekly Russia deploys S-400 air-defence unit to Kaliningrad <1206-041807>
 イズベスチア紙が4月9日、S-400バルチック艦隊の基地があるカリーニングラード 西部に展開したと報じた。 この部隊は2012年に発足する3個隊の1つで、他の部隊は極東のナホトカに展開する。 既に 発足した2個連隊はモスクワ周辺に展開している。
 ロシアは2020年までにS-400 28個連隊を編成する計画で、2015年には次世代の S-500 部隊も編成される。 S-400 連隊 は4個システムを保有する大隊2個で編成される。
2012.04 Jane' Missiles & Rockets Long-range S-400 missile 'will be delivered in 2012' <1207-040015>
 S-400 Triumf (SA-21) に装備する長射程弾の配備が年内に開始される。 長射程弾の名称等は明らかにされてい ないが、射程400km40N6 弾ではないかと見られている。
 40N6 は S-300 が TEL に4発搭載であるのに対し2発ずつ搭載される。 また5,000m/sまでの弾道弾を 迎撃できると見られる。
 ロシアは2011~2020年に、発射機を8基装備する大隊を56個整備する計画である。
2012.04 Jane' Missiles & Rockets Putin details SAM deployments <1207-040013>
 プーチン露首相が2月20日に発効される雑誌に、今後10年間にロシアは S-400 Triumf (SA-21) を28個連隊 (註:56個大隊)、Vityaz38個大隊整備することを明らかにしている。 Vityaz は Buk (SA-11/SA-17) に代 わる中距離 SAM と見られている。
 この記事より先に国防相第1次官が、Vityaz の最初の契約は2013年に行われことと、システムは S-300V4 弾を使用し発射機に16発 が搭載されると述べている。
2012.03.19 Aviation Week & ST Russian revival <1204-031907>
Su-34
 32機発注した Su-34 は一次分の6機が既に納入され、年内に更に10機が納入される。 ロシアは3月1日に、 更に92機が2020年までに納入されることを明らかにした。
Su-35S
 Su-35第三次生産型である Su-35S が1月17日に初飛行した。 Su-35 は最大30゚偏向できる Saturn 117S TVC エンジンの採用で、Su-30MKI などにあったカナード翼なしで高運動性を実現している。
 Saturn 117S は、重量増加なしで、推力を16%増加させている。
Sukhoi T-50
Nebo M
 最近100基が発注された対ステルス (CVLO) レーダ Nebo M は、VHF (RLM-M)、L-band (RLM-D)、C/X-band (RLM-S) の三種類の周波数帯の異なるレーダと、データ統合を行う指揮装置 で構成される。
S-300V4
 露陸軍が装備している S-300V (SA-12) の後継となる S-300V4 SAM/ABM には、射程200~250kmの 9M82M と、120~130kmの 9M83M の二種類の新弾が採用される。
S-500
 9M82M を改良したミサイルは、SAM として500~600kmの射程と、ABM 能力を持つ。
2012.03 Jane's Missiles & Rockets Russia makes no payments over S-300 <1205-030014>
 ロシアが1月20日、イランとの S-300 売買契約を破棄した件について、国連の了解の元に行ったとして違約金を支払っていないことを明らかにした。
2011.12 Jane's Missiles & Rockets S-400 SAM programme faces setbacks <1201-120009>
 S-400 Triunf (SA-21) の生産の遅れにより、配備計画の変更が余儀なくされてい る。 2015年までに調達されるのは12個大隊(6個連隊)分と、当初計画の半分になっている。
 2020年を目標とした計画では S-400 56個大隊、S-500 10個大隊に変更はないが、長射程の 40N6 弾及び中射程の 9M96 弾は2012年まで配備されない
2011.11 Jane's Missiles & Rockets S-400 demonstrates target-discrimination <1112-110007>
 S-400 Triumf (SA-21) が、民航機とそれと似た高度を似た速度で飛行する CM を識別する能力を実証したと、Izvestiya紙が報じた。
 この検証は、2001年に S-200 (SA-5) が民航機 Tu-154 を誤って撃墜した事件を受けて行われた。
2011.10.05 Jane's Defence Weekly S-400 sees first test firing <1112-100507>
 ロシアの報道によると、2020年までのロシアの装備計画では、S-400 56個システム、S-500 10個 システムが配備される。
2011.10 Jane's Missiles & Rockets Russia confident missile problems will not delay delivery of extra S-400 Triumf SAM systems <1111-100007>
 ロシア空軍参謀長が8月9日、計画どおり年内に更に2個連隊S-400 Triump (SA-21) が編成されると述べ た。 但し S-400 用のミサイルの開発は遅れており、射程150kmのミサイルは既に配備されているものの、射程 250kmのミサイルは所定の射程を達成できていない。 更に2010年に国による試験を完了する計画であった射程400km40N6 は、2010年12月と2011年3月に行われた試験で、シーカの不具合から満足する結果を得られていない。 このため S-400 は当面 S-300 用のミサイルを装備している。
 一方、S-400 を二番目に装備したモスクワ近郊の第606防空連隊では、7月31日に発射機8基を装備する 二番目の大隊が運用を開始した。 四番目の連隊はカリーニングラードに配置され、2個中隊分の器材が年内に納入される。
 ロシアの報道によると2個大隊で編成される連隊4個を2016年までに編成する当初の計画は変更されていない。
2011.08 Jane's Missiles & Rockets Russia reveals SAM modernisation plans <1110-080011>
 ロシア陸軍防空部隊の近代化計画が6月20日に明らかにされた。 それによると2011年時点で440個システムのミサイル 及び砲システムが製造中で、100個システムが改良中である。 新規製造分には新型 MANPADS 250個システムがある。 また、近代化計画には指揮統制装置の改良も含まれている。
 一方空軍は、四番目の S-400 Triumf (SA-21) 連隊が装備を受領する。
2011.06 Jane's Misilles & Rockets Second S-400 unit prepares for service <1107-060012>
 ロシア陸軍S-400 を装備する二番目の部隊となる第210 SAM 連隊が、5月中旬に任務に 就く。 S-400 は最大射程250km、最大射高27,000mで、4.8km/secの弾道弾60kmで迎撃できる。
 ロシア空軍の高官が4月8日、S-400 は S-300 の後継ではなく、S-300 は今後出現する別の SAM に換装されると述べた。
2011.05 Jane's Misilles & Rockets Russia details SAM developments <1107-050005>
 ロシアが3月、2011~2020年の SAM 整備計画を公表した。 それによると全ての防空ミサイル連隊が S-400 と Pantsir-S を装備する。 ま た2011年には各種 SAM 21個システムが調達され、2011年に防空ミサイル旅団が7個新編されて12個になる。
S-300V4
 S-300V シリーズの最新型で、従来より性能が150~230%上がっている。 S-300V4 の開発は2010年末に完了した。
Buk-M3
 Buk-M2 の改良型は同時交戦可能数が6から24になり、FU の掩護面積が250%拡大した。  また SRBM にも対抗できる。
 Buk-M3 は2011年中に配備が開始される。
Tor-M2U
 Tor-M2 の改良型で、4目標との同時交戦が可能になる。 発射機も従来の8発から16発の垂直発射になる。
2011.04 Jane's Missiles & Rockets Second S-400 unit to join Moscow-region defences <1106-050012>
 ロシアで二番目となる S-400 Triumf (SA-21) 連隊の編成完結式が2月中旬に行われた。 隷下には4発搭載 発射機を8基装備する部隊が2個入る。 この連隊はモスクワ近郊に配備されるが、現在準備中の3個目 の連隊は千島に配備される。
 ロシア軍高官によると、S-400 に代わる開発中の S-500 は2014年に量産に入る。 S-500 の最大射高は50,000mで、 射程3,500kmまでの弾道弾を撃墜できる。
2011.02.23 Jane's Defence Weekly Russia to field more S-400 air defence units <1104-022311>
 ロシアが2月16日、二番目の S-400 連隊モスクワ近郊に配置したと発表した。  S-400 連隊は発射機8基を装備する中隊2個からなり、合わせて32発を保有する。
 一方、2月15日にロシア参謀本部高官が、S-400 の一部を南千島に配置すると述べたが、別の将官は、400kmの射程が日本の領 空にまで及ぶ S-400 を国境近くに配備するのは得策ではなく、Buk-1 (SA-11) の配備で十分であると述べた。
2011.01 Jane's Missiles & Rockets Russian units conduct live missile firings <1102-010011>
 極東に駐留するロシア空軍の S-300V (SA-12) の連隊とロシア北部に駐留する連隊 が、訓練射撃で初めて 96M6M Kaban(右図)弾道弾標的2発を撃墜した。 96M6M は射程100~1,000kmを模擬できる。
 ロシア軍の S-300V (SA-12) は、2008年に地上軍から空軍へ移管されている。
2010.12 Jane's Missiles & Rockets Russia may supply Algeria with additional SA-20 missiles <1101-120014>
 アルジェリアがロシアに S-300PMU2 (SA-20) 2個大隊分を追加発注することで合意した模 様である。
 アルジェリアは2006年に S-300PMU2 1個大隊Pantsir-S1 38両を$7.5Bで購入する契約を結び、S-300 は 2008年に受領したが、この契約で追加の S-300 2個大隊がオプションされていた。
2010.10.20 Jane's Defence Weekly Russia confirms cancellation of Iran's S-300 deal <1011-102011>
 ロシアが10月7日、イランとの間で2005年に締結した S-300 を$166Mで売却する 契約を破棄したことを確認した。
2010.09.23 Yahoo 毎日新聞記事

「ロシア、対空ミサイルのイラン売却禁止 大統領署名」

<1010-092301>
 メドベージェフ露大統領が22日、S-300イラン向け売却を禁止する法案に署名した。 ロシアは国連安保 理が6月に対イラン追加制裁を発動したことを受けて、引き渡しを凍結していたが、売却の禁止に踏み込んだ。
 ただしイランとの間で2007年に結んだ売却契約を破棄した場合には$80Mの違約金が生じることから、完全に破棄したかどうか明らかでない。
2010.09 Jane's Missiles & Rockets Russia mulls cancelling Iranian S-300 deal <1010-090015>
 ロシアがイランに、少なくとも5個システムS-300 (SA-20) を売却する件は、6月9日の 安保理決議第1929号で停止させられるのは明らかであるが、未だに決定はなされていない。
2010.07 Jane's Missiles & Rockets General identifies Russian SAM shortfalls <1010-070011>
 元露空軍参謀長がニュース番組で、ロシアの SAM 開発は時間がかかりすぎると指摘した。 また S-400扱いにくく高価で、エネルギ浪費型システムであるが、S-500 Triumfator-M は S-400 を元にしているものの、より 小型で、エネルギー消費も少ないとした。 同氏によると S-500 は速度7km/s、高度200km の目標に対抗でき、MRBM を破壊する能力を持つ。
 Almaz-Antey社によると S-400 は、2010年に2個中隊、2011年に4個中隊納入されるが、2012年納入 分の発注はない。 これに対し S-500 の開発は2015年完了に向け順調に進んでいる。
2010.05 Jane's Missiles & Rockets S-400 to get new missile later this year <1006-050008>
 3月10日に行われた S-400 Triumf (SA-21) を装備する連隊の初めての検閲で、ロシア空軍第1副司令官 Volkovitsky中将が、 40N6 弾の事前試験が2009年に完了し、現在国家試験が行われていることを明らかにした。 40N6 は現在使用されている S-300PMUf (SA-20) 用の 48N6 に代えて2010年3/四半期から装備される。
 しかしながら Volkovitsky中将は2月10日に開かれたコンファレンスで、S-400 はまだ子供であり、更に磨きをかけて成長させる必要があると、S-400 に問題があることを示唆した。 また空軍参謀副長が3月18日に、S-400 は信頼性などに問題があることを認めている。
 Almaz-Antey社によると S-400 は、イランの弾道弾に対処する欧州の BMD に使用することが可能である。
2010.03.26 China Defense Blog Some recent S-300 MPU2 in China news <1004-032601>
 ロシアの arms-tass.su が3月26日、中国に対する S-300 MPU2 15個大隊の 納入を完了したと報じた。
2010.02 Jane's Missiles & Rockets Russian Air Force wants a second S-400 production line <1003-020006a>
 ロシア空軍のトップが、2010年末までに S-400 5個大隊を整備する目標を達成するためには、 もう1箇所の生産設備が必要であると述べた。 ロシアは現在2個大隊を配備していて、もう1個大隊の装備が生産中である。
 Almaz-Antey社は過去16年間 S-300 シリーズ SAM をロシアから受注しておらず、新型の S-300PM (SA-20) の調達も提案している。 更に100個システ ム以上ある S-300 シリーズは1970年代~1980年代に生産されたもので、2015年には耐用命数がきれることから、S-300PS (SA-10) を Vityaz システムに換装することを提案している。
<1003-020006b>
 Vityaz MRADS の構想は1998年に初めて明らかにされ、2008年に Almaz-Antey社が開発に入った Buk-M1 (SA-11) や Buk-M2 (SA-17) に代わる垂直発射式 SAM で、S-400 用の 9M62 弾や、R-77 (AA-12) AAM を SAM にした R-77-3PK を発射する。
 発射機には移動型発射機 (TEL) と移動型レーダ/発射機 (TELAR: 右図) があり、4発パックを TEL は3個、 TELAR は7個搭載する。 TELAR のレーダは方位を機械式、高低を電子式に走査する X-band レーダで、同時に50目標の 追随と8目標との交戦ができる。
2009.12.23 Jane's Defence Weekly Russia completes testing of new missile for S-400 <1002-122304>
 Almaz-Antei設計局が12月16日に、S-400 が装備する新型長距離弾の事前試験が完了したと発表した。
 ロシアは現在2個大隊の S-400 を装備しており2010年に更に5個大隊を編成するが、同社によると 2015年までに S-500 を含む新防空システムの全部隊が揃う
2009.12.14 Aviation Week & ST Red shift <1001-121414>
 ロシア空軍機構改革を行うのに合わせて量より質に方針を転換し、搭乗員数も40%/削減す る。 現在33の航空基地と13個の航空宇宙防衛旅団に属する340個の部隊は180個に削減され、12,000名の搭乗員を7,000名に、65,000名の将校を38,000名にする。
 一方、航空機では Pak Fa の配備が2010年代後半に始まり、Su-27 の改良型である Su-35S の配備も2011年 に始まる。 更に Su-34 の追加取得が2010年に開始され、MiG-31B の改良も進められる。
 S-400 は2010年に更に5個大隊が配備されることになっているが、空軍司令官はこの目標達 成は難しいとしている。 更に同司令官は S-400 が依然として要求を完全には満足していないことを明らかにしている。
2009.12.02 Jane's Defence Weekly Russia aims for five more S-400 battalions <1001-120208>
 ロシアには現在2個の S-400 大隊があるが、空軍司令官が11月26日に、2010年末までに更 に5個大隊を配備することを明らかにした。
 S-400 は航空機に対し400kmの最大射程を持つ。
2009.12 Jane's Missiles & Rockets Russia struggles to market S-400 <1002-120003>
 ロシアが ベラルーシとサウジS-400 Triumf (SA-21) を売り込もうとしているが、この商談には依然とし て障壁がある。 駐ベラルーシのロシア大使によると、現在両国間で閣僚級の話し合いが行われており、2009年末までに調印にこぎ着けるという。
 サウジとはロシア製武器の一括購入計画が進められているが、S-400 も含まれることになると、契約額が$2Bから$7Bに拡大する。 しかしこの契約の成否はイランへの S-300 (SA-20) 売却中止に同意するか否かにかかっていると報じられている。
 また未確認ながら、2009年8月の台湾軍事誌によると、 中国も S-400 の 購入に意欲を示しており、中国が購入する と 射程が台湾上空にまで及ぶことになる。
2009.11.04 China Defense Blog First photo of the Russian S-300PMU2 in PLA service? <0912-110401>
 中国は2004年11月に、発射機64基分の S-300MPU2 (SA-20B) と 48N6E2弾256発を $980Mで購入した。
 2006年には最初の2個大隊分に相当する8個中隊器材を、2008年夏には最後の8個中隊分器材 を受領し、上海に配備している。
2009.11 Jane's Missiles & Rockets No S-400s in Far East, says Russian press reports <0912-110007>
 ロシア軍参謀総長が8月26日に、北朝鮮のミサイル発射に備えて S-400極東に配備すると述べたが、ロシア の報道によると、モスクワ地区に配備された S-400 が移動した形跡はない
 8月27日には空軍司令官が、2009年に予定された S-400 2個大隊の納入が2010年になることを明らかにしたが、そのうちの1個大隊が極東に配備 されるとも言っていない。
2009.10 Jane's Missiles & Rockets S-400 and S-500 SAMs for new Russian defence system <0911-100008>
 ロシア空軍参謀長が8月11日に、S-400 の改良型である S-500 の最大速度は5km/sで、いか なる弾道弾及び超高速ミサイルも迎撃可能であると発言した。 また19日には別のロシア空軍高官が、S-500 は S-400 より小型で機動性に優 れていることを明らかにした。 この高官によるとロシアは2011年までに10個大隊の S-400 を配備する。
 8月26日にロシア軍参謀総長が、S-400 1個大隊北朝鮮の弾道弾発射に於ける不測事態に備えて、モスクワ地区から 極東へ移動中であることを明らかにした。 ロシアは現在2個大隊の S-400 を保有している。
2009.06 Jane's Missiles & Rockets Russia plans new chassis for S-400 Triumf SAM system <0907-060016>
 ロシアの SAM は今まで、旧ソ連から独立した諸国の車両を使用していたが、今後は新型システムにはロシア 国産の車両を使用する方針である。 この方針に基づき BAZ社は、2008年1月に S-400 用の BAZ-6909022 を完 成させている。
 92N6A 誘導レーダ(右図)及び 96L6 捜索レーダは BAZ-69096 車に搭載され、トレーラに搭載される発射機及び 91N6A 捜索レーダは BAZ-6402 及び BAZ-6403 トラクタ で牽引される。
2009.05.22 China Defense Blog First photos of S-400 in China <0906-052202>

 中国で撮影されたこの写真は S-400(中国名 HQ-19)と見られている。 S-400 は S-300( SA-10/20 、中国名 HQ-9/15)と同じセンサ、指揮装置、発射機を使用する。

2009.05.20 Jane' Defence Weekly Moscow parade raises complex industrial issues <0907-052007>
 ロシアが5月9日に、ソ連崩壊後二度目となる軍事パレードを赤の広場で行い、S-400 が初公開されるなど、 112両の車両と69機の航空機が参加した。
 ロシアではソ連時代の旧式装備の更新が進められているが、一方では1990年代創設された軍事産業集団の多くが政府の資金支援がないため、 民需に移行するなどして消え去っている。
2009.05 Jane's Missiles & Rockets Second Russian S-400 unit enters service <0907-050003>
 ロシア国防相が3月17日に、S-400 (SA-21) を装備する二番目の連隊が編成されたと発表した。 最初の連隊 は2007年中頃にモスクワ地区で運用を開始している。
2009.04.22 Jane's Defence Weekly Russia, Belarus strike S-400 accord <0906-042205>
 ロシアとベラルーシが、ベラルーシ領内で S-400 Triumph共同運用することで 合意した。 両国は2月3日に共同防空組織を設立することに合意している。
 この防空組織には5個飛行大隊10個防空部隊、5個通信部隊、1個 ECM 部隊が参加し、全自動で連接 される。
2009.04.13 Aviation Week & ST Growler for Minsk <0905-041303>
 S-400 の初めての輸出ベラルーシに対し行われる。 この輸出は両国統合防空ネットワーク 構築の一環として行われる。
【統合防空関連記事:0904-021108 (JDW 2009.02.11)】
2009.03.25 Jane's Defence Weekly Moscow plays political chess with Iran S-300 sale <0905-032516>
 ロシアが、S-300イランに売却する契約を2007年に結んだことを認めた。 しか しながら引き渡しは未だ行われていないという。
 S-300 の最新型である S-300PMU2 は最大射程200km、最大射高27,000mで、10,000km/hの目標まで対処できる。
2009.03.10 Yahoo 時事通信記事

「イランへのミサイル引き渡し延期も=ロシア、対米配慮か」

<0904-031001>
 インタファクス通信が10日、ロシア消息筋の話として、S-300イランへの引き渡しが無期限に延期される可 能性があると伝えた。 S-300 の売却契約は2005年に締結されたが、引き渡しは延期される可能性がある。 問題は商取 引の域を超えており、政治レベルで決定されると見られる。
2009.03.04 Jane's Defence Weekly Kazakhstan set to receive Russian S-300 systems <0904-030411>
 カザフスタンがロシアから S-300 を購入し、2009年に配備を開始する。 カザフス タンが購入するのは発射機4基からなる大隊10個分である。
 カザフスタンは石油の売り上げを背景に軍の近代化を進めており、2007年には国防費を74%増額し、2009年には $1.5Bに達すると見られている。
2009.02 Jane's Missiles & Rockets Russia tests new missile for S-400 <0903-020029>
 ロシア軍司令官の Zelin上級大将が、12月26日に S-400 Triumf (SA-21) 用の新型ミサイルの発射試験が行わ れたことを明らかにした。 S-400 は現在、S-300PMU-2 用に開発された 48N-2 と新型で射程の長い 48N6-3 を使用しているが、中距離用の Fakel社製 9M96 と同社製で射程400kmの 40N6 の二種 類が開発中と報じられていた。 40N6 については最近報道がないことから、今回試験が行われたのは 9M96 と見られる。
 9M96 はガスダイナミック操舵により高い運動性能を持ち、発射機に4発入りキャニスタを4個搭載できる。 これに対 し 40N6 は発射機に2発を搭載する。
 ロシアは2015年までに18個大隊を S-400 に換装する。
2008.12.15 Aviation Week & ST Raising the ante <0902-121507>
 ロシアは否定しているものの、米政府はイランが SA-20 の導入を進めていると見ている。 ロシアは SA-20 の売却をベラル ーシを経由するなどして、直接売却を否定することもあり得る。
 Almaz Antey社製の SA-20 (S-300PMU1/2) は射程が概略100哩で、米政府はロシアの Su-35 や中国の J-11 より脅威であると見ている。 実際にグルジア紛争で NATO は、この種 SAM の存在を恐れて E-3 AWACS による監視を行わなかった例がある。
 SA-20 や SA-21 には RCS が全方向で-40dBsmである F-22 では対抗できるが、F-35 は-30dBsmと言っても全方向は保証できない。 特にステルス性のない F-15I や F-16I を保有する イスラエルは ECM で対抗するしかない。
【註 1】
 S-300 ファミリを整理すると以下のようになる。
  SA-10 : S-300P
  SA-12 : S-300V  (Antey 300)
  SA-20A : S-300PMU1
  SA-20B : S-300PMU2
  SA-21 : S-300PMU3 (S-400)
  SA-23 : S-300VM  (Antey 2500)

【註 2】
 RCS が-40dBsmとは1㎡/10,000㎡すなわち1c㎡-30dBsmとは1㎡/1,000すなわち 10c㎡であることを意味し、RCS=10㎡の戦闘機に比べるとレーダに捕捉される距離は、-40dBsmで1/18に、-30dBsmでは 1/10になる。
2008.12 Jane's Missiles & Rockets Russia 'has no plans' to sell S-300s to Iran <0901-120020>
 2007年12月にイラン国防相が、イランが S-300 (SA-10 or SA-20) を発注したことを明らかにし、2008年1月 に Jane はイランがベラルーシと、同国で余剰になったトレーラ搭載型の S-300PT 2個システムを買い取る交渉 を行っていると報じた。
 10月7~8日にロシアを訪問したイスラエル首相は、イランとシリアへの S-300 の輸出に重ねて懸念の意を表明したが、10月9日にロシア国防省の報道官が、ロシアが イランへ S-300 を輸出する計画がないことを明らかにした。
2008.11 Jane's Missiles & Rockets S-400 Triumf completes successful test firings <0901-110018>
 S-400 Triumf (SA-21) を装備した部隊の初の実射が、8月下旬と9月上旬に行われた。 参加部隊数は明らかで はないが、射撃は巡航ミサイルを模擬して低空を飛翔する Avitec社製 RM-5V27A Pishchal 標的機のほか、 Armavir 標的ミサイルやその他の小型中高度標的機に対して行われた。
2008.10 Jane's Missiles & Rockets Syria seeks missile systems and weapons from Russia <0811-100008>
 シリアのアサド大統領が8月20~21日にモスクワを訪問し、長距離 SAMIskander-E の輸出仕様である Iskander-M の売却を要求した。 この際シリアは、Iskander を装備するロシア部隊のシリア駐留 も提案したが、ロシアはこれを断った
 ロシアの報道によると、ロシア唯一の空母である Admiral Kuztensov (60,000t) を中心とした小艦隊が地中海東部に派遣された。 ロシアはシリアの Tartus 軍港を強化しようとしているが、そのためには S-300 を配備した防空能力が必須になる。
2008.10 Jane's Missiles & Rockets Turkey plans to acquire S-300s for test purposes <0811-100006>
【既報 0810-090306 (JDW 09/03) と同文の記事】
2008.09.09 China Defense Blog HQ-9 contests for Turkey's AD requirement <0810-090901>
 トルコの軍需工業省次官によると、同国の長距離 SAM の候補は PAC-3 MEADS、S-400、Arrow 2 及び HQ-94機種に絞られている。 トルコ空軍は当初4個中隊、次いで 更に4個中隊を整備する計画で、最初4個中隊は2010年にアンカラとイスタンブールに各1個中隊、残りの2個中隊は脅威 を分析して決める模様である。
 候補機種のうち PAC-3 が本命で、S-400 及び Arrow 2 の2機種がその代替えと見られる。 しかしながらロシアは現段階で S-400 を売却することに同意しておらず、 S-300 導入交渉の中で検討するとしている。
┏━━━━┳━━━━┳━━━━┳━━━━┳━━━━┓
┃    ┃ PAC-3 ┃ S-300 ┃ S-400 ┃ Arrow 2┃
┣━━━━╋━━━━╋━━━━╋━━━━╋━━━━┫
┃最大射程┃ 70km ┃ 150km ┃ 400km ┃ 100km ┃
┃最大射高┃    ┃  27km ┃    ┃  50km ┃
┃発射所要┃15~20秒┃ 8~10秒┃    ┃    ┃
┗━━━━┻━━━━┻━━━━┻━━━━┻━━━━┛
2008.09.03 Jane's Defence Weekly Turkey plans to purchases S-300s for tests <0810-090306>
 トルコがベラルーシ及びウクライナから、S-300 3個システム 試験用に$100Mで購入する。 ただしミサイルは含まれていない。
 購入するのは SA-12SA-10 のほか、Tor-M1 (SA-15) で、Konya 訓練場で 主として F-16 を対象とした試験を行う。 これは旧ソ連の兵器を保有する各国を模擬するものである。
2008.06 Jane's Missiles & Rockets First Russian S-400 unit plans live firing exercise <0807-060019>
 S-400 Triumf (SA-21) 装備部隊による初の訓練射撃が8月に行われる。
 S-400 はモスクワ地区に配備された最初の部隊が2007年8月に運用開始になり、2008年末までに二番目の部隊が同じくモ スクワ地区に配備される。
2008.03 Jane's Missiles & Rockets Imagery reveals probable Russian S-400 site <0804-030004>
 Google Earth の画像から、ロシア南西部 Astrakhan の北方110kmにある Ashuluk 対空射場に S-400 と見られる器材があるのが確認された。 画像には 96L6 300km長距離レーダ1基、64N6 早期警戒レーダ1基、92N6 MFR 1基、及び複数の 5P85T2 TEL が写っている。 この写真は最初の S-400 実働部隊による訓練射撃と見られる。
 ロシアは二番目の S-400 連隊を今年末までにモスクワ地区に配置する。
2008.02 International Defence Review Iran set to acquire S-300PTs from Belarus <0804-020003>
 イランが、1978年にソ連で運用を開始した旧式の S-300PT (SA-10A) 2個システムをベラルーシから購入す る交渉が進められている。 S-300PT には射程が47kmで無線指令誘導の 5V55K 弾と、射程75kmで TVM 誘導の 5V55R 弾が使われている。 このシステムは最近までミンスクの近郊に配備されていたもので、既にオーバーホールを完了しており、分解してイランへ空輸される。
 イランは更に2個システムの購入を希望しており、これは直接ロシアから入手する模様である。 この結果イランは4個 大隊の S-300 を保有することになる。
2008.02 International Defence Review Cyprus hands Greece SAMs <0804-020002>
 キプロスが2007年12月に、21基の S-300 (SA-10) 発射機を公式にギリシャに引き渡した。 ただし部品不 足から、その半数は4年前から不稼働状態である。
 この S-300 は1999年にキプロスが購入したが、トルコへの刺激を避けるためクレタに配備されていた。
2008.01.23 Jane's Defence Weekly Moscow details initial S-400 deployment <0803-012305>
 ロシア空軍は昨年、カザフスタンの射場で S-400 Triumph (SA-21) の実射に成功し、最初の大隊をモスク ワ東方50kmに配置した。
 S-400 の最大射程は S-300 の2.5倍となる400kmであるが、この 48N6-3 弾が未完成 なため、S-300 と同じ 48N6-2 弾を使用しているので、当面の最大射程は S-300 と同じである。
2008.01.09 Jane's Defence Weekly Conflicting claims emerge over sale of S-300s to Iran <0802-010904>
 イランの国防相が12月26日に、ロシアから S-300 を購入する交渉が進んでいる【関連記事: 0801-122701 (ロイタ通信 2007.12.27)】ことを明らかにしたのに対し、12月28日にロシアがこれを 否定し、何らの交渉も行われていないと発表したが、イスラエルと米国は S-300PMU2 Favorit (SA-20) の売却を危惧している。 イラン が既に核兵器の開発を停止したとの見方を示した米国の NIE (National Intelligence Estimate) 【関連記事: 0724-120401 (ロイタ通信 2007.12.27)】でもこの問題を取り上げている。
 S-300PMU2 Favorit は射程が200km、射高が27,000m、対処可能目標速度が10,000km/hで、弾道弾にも対処できる。
2007.12.27 Yahoo ロイタ通信記事

「ロシア、イランに対空ミサ・・・」

<0801-122701>
 ロシアが S-300 をイランに売却することで合意したと、ファルス通信が イランのナッジャル国防軍需相の発言として伝えた。
 ナッジャル国防軍需相は、既にロシアと契約を結んだ S-300 システムがイランに引き渡されると語ったが詳細は述べなかった。
2007.10 Jane's Missiles & Rockets Russia's Almazz-Antey displays components of newly deployed S-400 Triumf SAM system <0721-100002>
 MAKS 2007 航空展で S-400 Triumf 初公開された。 発射機はセミト レーラ搭載になっている。
 Almaz-Antey社によると、システムは600kmの捕捉能力があり、300目標の追随が可能である。 航空機等に 対する射程は3~240kmで、弾道弾に対する射程は5~60kmである。 交戦可能高度は 30~90,000ftで、4,800m/sの目標にまで対処できる。
 各中隊は72発の発射可能弾を持ち、24目標と同時交戦できる。
2007.09 Jane's Missiles & Rockets S-400 completes first live-fire test <0719-090013>
 S-400 Triumf (SA-21) の実装備器材と実員による初の実射訓練が7月12、 13日に行われ、全ての標的を撃墜した。 ロシアの報道によると今年中に1個連隊分の S-400 が納入される。
 モスクワ近郊に展開する最初の S-400 大隊編成式典は8月6日に予定されており、現在の計画で S-400 の配 備は2010年までモスクワ周辺で進められ、その後それ以外の地域でも行われ2015年に完了 する。
2007.08.15 Jane's Defence Weekly Russia deploys its first S-400-equipped battalion to defend Moscow <0718-081519>
 ロシア空軍司令官が8月6日、最初の S-400 Triumf 大隊がモスクワ東 方50kmに配備されたことを明らかにした。 S-400 は ICBM 迎撃能力はないが、航空機に対しては MIM-104 Patriot の二倍である 400kmの射程を有する。
 S-400 大隊は指揮装置のほか4発搭載発射機8両を持ち、9M96/9M96E/9M96E2 弾を発射できる。 また S-300PMU-1 用の 46N6E 弾や S-300PMU-2 用の 48N6E2 も発射できる。
2007.08 Jane's Missiles & Rockets Russian S-400 suffers further setback to operational debut <0717-080005>
 運用開始が遅れていたロシアの S-400 (SA-21) についてロシア軍高官が6月12日に、つまらない問 題から運用開始時期が延期になったと述べ、ロシア空軍参謀長が数ヶ月以内に運用開始になると述べたのと食 い違いを見せている。
2007.07 Jane's Missiles & Rockets Russia plans to procure only transortable SAMs <0716-070013>
 ロシアの空軍参謀長が、ロシアは今後固定型 SAM の調達を止め、S-400 (SA-21) の様な移動型 SAM のみ調達すると述べた。 移動型 SAM としては S-400 のほかに、S-300PMU や Pantsir が既に発注 されている。
 また、空軍参謀長は4月に、次世代 SAM の開発を開始していると述べたが、これも移動型になる模様である。
( S-400 後継関連記事 AW&ST 2007.06.25)
2007.07 Jane's Missiles & Rockets First S-400 Triumf unit undertakes practice firings <0716-070010>
 ロシアの S-400 (SA-21) 部隊は、3月に隊員の訓練を終了し、最終部隊訓練中である。 またサイト の建設も80%完了している。 ロシア防空軍は30個連隊以上の S-300 を装備しており、今後 1~2個連隊/年のペースで S-400 に換装される。
 S-400 は射程3,500km、突入速度4.8km/sまでの弾道弾を迎撃する能力を持つ。
2007.06.25 Aviation Week & ST Bucks for bombers <0714-062507>
 米空軍の次期爆撃機開発は、QDR 2006で2018年の装備化を方針としているが、空軍 は基本となる A 型を先ず開発し、ステルス技術、推進技術、先進型センサ等の搭載は B 型及 び C 型として技術の醸成度合いに応じてスパイラル開発を行う計画である。
 また、ロシアの中長距離 SAM 開発も重要視しており、射程400kmの S-400 に次ぐ S-450 の開発が2015年の装備化を目標に進行していることから、爆撃機の生存性の要求を満た す必要がある。
( S-400 後継関連記事 JDW 2007.03.07)
2007.06 Jane's Missiles & Rockets Russia mulls future of defensive missiles <0713-060026>
 4月9~13日に行われたロシアの空軍参謀総長が議長を務める防空ミサイルコンファレンスで、改良型 S-300 (SA-10) 及び Buk (SA-11) の展示が行われた。
 また4月24日には統合参謀長が、モスクワ周辺に配備されているミサイル防衛システムが退 役するかもしれないと述べた。
2007.06 Jane's Missiles & Rockets Russia releases more details of Fakel 9M96 <0713-060014>
 ロシアの Fakel社が S-400 Triumf 用に開発した 9M96E 及び長射程型の 9M96E2 は、終末段階でガスダイナミック制御を使用し直撃を狙っているため、 大型弾頭が不要である。
 9M96E/E2 は Almaz-Antey 社が提案している MRADS に採用されているほか、 S-300 (SA/10) でも使用できる。 更に小型艦船を含む艦載の検討は1990年代初期から行われている 。
2007.05 Jane's Missiles & Rockets Russia readies S-400SAM to enter service <0713-050015>
 ロシアは7月に S-400 Triumph 運用を開始する。 ロシアでは 30個 SAM 連隊が旧型の S-300 (SA-10) を装備している。 モスクワから 50kmに所在する2個大隊は2006年に S-400 に換装されていた。
 ロシアは2015年までに23個大隊の S-400 を配備するが、モスクワ以外の防空は S-300 と 混用になる模様である。
2006.11 Jane's Missiles & Rockets Inflatable decoys can mimic S-300 SAM systems <0624-110015>
 モスクワの Rusbal社が S-300 (SA-10) の膨らまし式デコイを開発した。 S-300 デコイは、76N6 捜索捕捉 レーダ、30N6 追随誘導用レーダ、5T85TM 発射機、5157A 発電機などのデコイで構成される。 デコイにはファンで常に空気が送り込ま れ形状を維持している。
 ☆ 5T85TM 発射機のデコイ
  ・本体重量: 97kg
  ・電源重量: 47kg
  ・設置杭等: 26kg
  ・設営所要: 4名、20分
 同社はこの他にも、Su-27、戦車、BMP-1 APC などの膨らまし式デコイを生産している。
2006.10 Jane's Missiles & Rockets Russia details future deployments <0622-100008>
 イワノフ国防相が2015年を目指した国防計画について述べたことがロシアで報じられた。
Iskander-M (SS-26)
 Iskander-M 60個システム取得し、5個旅団を編 成する。
Topol-M (SS-27)
 移動型 Topol-M を69基取得する。 最初の3基は2006年末に受領し戦略ミサイル軍第54師団に配属する。
S-400
 18個 FU(註:S-300 のことか)を S-400 に換装する。
 最初の連隊の改装は今年開始され、今後10年間かけて毎年35連隊の1~2個を換装する。
2006.09.25 Defense News Russia resists Polish missile defense role <0620-092517>
 ポーランド政府高官は、現在米と協議中の GMD システムの国内展開について、ロシアが反対していることを 明らかにした。 協議は始まったばかりであるが、配置場所はベラルーシ国境に近いこともありロシア側は強く 牽制している。
 一方、ロシアは1月初めに S-300 をベラルーシ西域に展開した。
2006.09 Jane's Missiles & Rockets Chinese Luzhou-class construction points to TMD capability <0618-090032>
 中国が建造中の Type 051C Luzhou 級 DDG Shijiazhuang (艦番号 115) は、 48発の S-300F (SA-N-6) と8発搭載の RIF-M 発射機を6基、及び I/J-band の 30N6E1 レーダ1基を装備し、 限定的な TMD 能力を有し、北方艦隊で TMD 任務にあたる模様である。
 S-300F は300kmの射程を持ち、ロシアによると米国製 Lance を模した TBM 撃墜に成功しており、 PAC-2 並の TMD 能力を有する。
(関連記事 JDW 2006.02.01)
2006.09 Jane's Missiles & Rockets NPP Start develops S-300 support vehicles <0618-090030>
 ロシアの NPP Sart社が、S-300PMU2 (SA-10) の"ロシア化"の一環として、 それまでウクライナ製車両を使用していたミサイル装填車と運搬車を、ロシア製車両を元にした 22T6E2 及び 5T58-2 を開発した。
2006.08 Jane's Missiles & Rockets Russian armaments plan sets missile priorities <0617-080027>
 $184.7Bに及ぶ2007~2015年間のロシアの武器計画が承認された。 その半分が武器購入費に充てられ、現在の計画 より40%増となっているほか、研究開発費も20%増加している。 その主なものは以下の通りである。
Blava (SS-X-30) 装備原潜×5
移動型 Topol-M (SS-27) ICBM ×50
Blava 派生型 ICBM
Iskander (SS-26) 発射機×60
S-400 SAM ×18個 FU
新 BMD システム
 KE 及び Laser を利用、宇宙配備も考慮。
2006.06 Jane's Missiles & Rockets Russian S-300 nears emd of service life <0615-060033>
 ロシアの S-300 (SA-10) ファミリの SAM が耐用命数切れになりつつあり、 初期型の 5V55R S-300PT (SA-10a) だけでなく、S-300PS (SA-10b) や S-300PM (SA-10c) にも及んでいて、部品の共食いを余儀なくされている。
 ロシアは S-300 シリーズを装備する37個防空連隊を編成しており、この内18個連隊がモス クワ周辺に配置されている。 2005年から新型の S-400 Triumf への換装が開始されている。
2006.05.03 Jane's Defence Weekly Austere deterrence <0610-050307>
= 再編されたロシア軍の現況に関する記事 =
 ロシアは近年、6~7%の GDP 成長率に支えられ国防費を増強している。 2004年度 RUR430B、2005年度RUR550Bであった国防費が、2006年度にはRUR667B ($24.6B) になっている。 これに伴い装備品調達も、2005年度の RUR188Bから2006年度はRUR236.7Bに増えている。
 1月にプーチン大統領が、2015年までの兵器調達計画を定めた秘密文書 GPV-2015 (State Weapons Programme 2015) を承認した。
= 以下、陸海空軍別の状況 =
・第五世代戦闘機 PAK FA は、Sukhoi社が最大離陸重量30~35tの T-50 を 開発しており、2007年初飛行を目指して順調に進んでいる。 一方インドロシアは同じく第五世代戦闘機の共同 開発で合意たが、こちらは20~25tの軽戦闘機で MiG が担当する模様である。
・空軍はまだ次世代 UAV への要求を明らかにしていないが、Tu-143 Reis UAV は Tu-243 Reis-D に改良され Reis-M と呼ばれる。  現在数百機の Tu-143 が保有されている。
( Tu-143 関連記事 AW&ST 2003.09.15)
S-400 Triumph は2006年中に最初の連隊が運用を開始する計画であったが、4月末に 運用開始が2007年に延期された。
2006.05.03 Jane's Defence Weekly Ankara cleares missile defence purchase <0610-050306>
 トルコはミサイル防衛用に、4個中隊分として$1Bを準備し機種選定を行っている。 PAC-3 と S-300 が有力候補であるが、SAMP/T 及び中国の HQ-9 も候補になっている。 Arrow は候補にあがっているものの高々度専用でトルコの要 求に合致していない。
 トルコ空軍の首脳は PAC-3 より S-300 の方が従来脅威に対する射程が長く、トルコの要求に近いと発言して いる。
2006.03 Jane's Missiles & Rockets Turkey renews interest in missile defence <0608-030015>
 トルコの防空の考え方は従来 NATO の方針に沿ったものであったが、イランの Shahb 3 やシリアの Scud D の出現により、長距離 SAM 計画の見直しを行っている。
 要求されているのは対弾道弾能力で、Arrow 2、Patriot、S-300PMU-2 (SA-10) が候補にあがっている。
2006.03 Jane's Missiles & Rockets First S-400 missile regiment trains in the Moscow region <0608-030002>
 ロシア空軍は、今年後半にモスクワ近郊に配置した S-400 Triump 連隊の運用を 開始する。
 ロシア空軍はいずれ、35個防空ミサイル連隊の全てを S-400 に換装し、宇宙軍が運用している A-135 ABM と共同運用する。
2006.02.10 Yahoo 産経新聞記事

「露のミサイル防衛システム・・・」

<0604-021001>
 ロシアがインドに最新型ミサイル防衛システム売却を提案していることが明らかになった。 インドが導入を 決めれば、南アジアで初となる。 だが、近代軍備を増強する中国を念頭にインドとの関係強化を目指す米国も兵器輸出に動いており、 南アジアでの軍拡競争は避けられない情勢となっている。
 ロシアでの報道によると、インドはパキスタンと中国からのミサイル攻撃を想定した防衛システムの構築を検 討しており、ロシア側は自国の最新ミサイル防衛システム S-300 S-400 の売却を提案した。
(関連記事 DN 2005.09.12)
2006.01.25 Jane's Defence Weekly Russia to field first fully equipped S-400 regiment <0604-012502>
 ロシア空軍の参謀総長が1月17日の記者会見で、完全装備の S-400 Triumph 連隊が、 年内にモスクワ近郊で任務に就くと発表した。 S-400 は三弾種を同一発射機から発射できるが、最初の弾種は既に運用可能な状 態にあり、二弾種目も開発を完了して量産に入っている。 三弾種目は目下試験中である。
 ロシア空軍には35個連隊の SAM 部隊があるが、その全てが S-400 を装備するよう になるという。
2005.10 Jane's Missiles & Rockets Russia plans active phased-array radars for S-400 Triumf SAM system <0521-100015>
 8月14日のロシアの「チャネル1」TV によると、S-400 Triumf は次の段階でアク ティブフェーズドアレイレーダと高速ミサイルを装備することになる。 また S-400 は5km/sで突入する弾道弾 の弾頭を迎撃でき、21世紀後半まで通用するシステムである。
 一方 S-300 は目標の RCS により異なるが、0.9~0.98の命中確率であると いう。
2005.06 Jane's Missiles & Rockets Technologya shows its radome product line <0513-060016>
 ロシアの Technologiya社が、モスクワで開かれた Technology 21 国際展に、ミサイル(Kh-35, RVV-AE, Kh-31,48N6, 3M-14)用の グラスファイバ及びセラミック製レドームを展示した。
 S-300V (SA-12) 用のレドームは全長1,000mm、胴径4,00mmの石英セラミック製で、 透過率80%以上、測角誤差15分以内の性能を持ち、S-300PM (SA-10) 用 48N6 のレドームは全長 1,200mm、胴径420mmで、透過率75%以上である。
2005.04.04 Aviation Week & ST Rethinking engines <0508-040407>
 DoD の安価で高性能なステルス UAV/UCAV 機の要求に結論はでていないが、GE社と Pratt&Whitney社が新た な推進システムの開発と機体設計見直しの併用で、価格低減を図る検討を進めている。
 細部は明らかにされていないが、B-2 開発で採用された S 型排気口を UCAV に応用すれば、推進損失も80%以上低減することができ るとされる。
 空軍は将来的に有人戦闘機を25%以上削減し、ステルス UCAV を保持する意向だが、戦闘機並の価格では大 量の調達が見込めないことから、シェアー確保のため企業は検討をかさねている。
 射程250miを超える長射程 SAM の拡散は既に始まっており、中国ではロシアの SA-10 の輸出仕様を国産し、運用している。(右図)
2005.04 Jane's Missiles & Rockets Slovak SA-10 radars set to participate in NATO exercise <0511-040016>
 4月11~22日にドイツ及びフランスの演習場で実施される NATO の SEAD 演習 'Trial Hammer 05' に、スロバ キア空軍の S-300PMU (SA-10b: S-300PS の輸出仕様) が参加する。 参加するのは約30名の部隊で、 30N6-1 ('Flat Lid') イルミネータ及び 36D63D ('Tin Shield') レーダが使用される。
30N6-1 ('Flat Lid')
  動作周波数: 6~12GHz
  尖頭出力 : 75kW
  平均出力 : 5kW
36D63D ('Tin Shield')
  表示距離 : 90km, 180km, 360km
  捕捉距離 : 27km (RCS=0.1㎡、高度50m)
  距離精度 : ≦50m
  方位精度 : ≦0.2゚
  高度精度 : 400m
  最大追随目標数:120
2005.04 Jane's Missiles & Rockets First S-400 battelion to enter service in 2005 <0511-040015>
 ロシアの第一国防次官が、S-400 Triumf 2005年中に戦闘待機任務に就く ことを明らかにした。 任務に就くのは6個システムと見られている。
 S-400 の400km弾の発射試験は国内射場では実施できず、カザフスタンの射場を使用するが、ロシアは国内に長距離ミサイル用の射場 を建設する計画である。
2005.03 Jane's Missiles & Rockets S-400 being refined for operational deployment <0507-030011>
 開発の最終段階にあるロシアの S-400 は、現在空軍に既に配備された2個システム で最後の試験を実施しており、これら最初のシステムは2005年中に運用可能になる。 ロシア空軍参謀 副長によると、S-400 はモスクワ、St.ペテルスブルグなどの大都会や、ウラル工業地帯の防空に当たる。
 対弾道弾戦闘時には既に配備されている A-135 ABM 自動モードで連接 し、目標情報を受領する。
2005.03 Jane's Missiles & Rockets Passive radar could be integrated into S-400 <0507-030010>

 ロシアの TsNIRTI が、移動式のパッシブ追随レーダ MKRR-STs(右図上)を開発している。 恐らく S-400 SAM と共に使用されるものと見られる。
 MKRR-STs は、アンテナ部と装置部がそれぞれ次世代4軸装輪車に搭載されているが、S-400 もこの車両に搭載される。

 ロシアは今まで、85V6-A Vega パッシブレーダを S-300 SAM と共に使用 してきた。 85V6-A は3基の 85V6 Orion DLA(Detection/Localisation Analysis: 右図下)と1基の指揮装置で構成され、 DLA は30kmまで離隔して展開できる。

2005.02.09 Jane's Defence Weekly Russia to acquire first operational S-400 systems <0505-020908>
 ロシアの国防次官が1月28日に、S-400 6個システムを今年中に配備すると 発表した。 現在2個システムが空軍に配備され、評価試験中である。
 S-400 は、射程400kmの 40N6弾、120kmの 9M96M弾、40kmの 9M96 弾を装備するが、40N6弾はまだ開発中で、現在は射程250kmの 48N6DM弾を搭 載している。
 また1月26日に陸軍砲兵司令官が、Iskander-M SRBM が今年中に配備される ことを明らかにした。
 同司令官は、最初の Iskander-M を北コーカサス軍管区に配備するが、その後極東軍管区及びシベリア軍管区に配 備すると述べた。
2004.12.22 Jane's Defence Weekly S-400 air-defence system operational <0502-122210>
 ロシア空軍参謀次長が、S-400 Triumph 2個システムが空軍に引き渡されて野外試験中で、遅くとも 2005年中に配備されることを明らかにした。
 参謀次長によると S-400 は巡航ミサイルや航空機に対する射程が250kmで、高度数十㍍から成層圏までの射界 を持つ。 更に新しい 40N6 弾が実用化すると射程は400kmになる。 この弾は既に発射試験に合格していると いう。
2004.10 Jane's Missiles & Rockets New S-400 variant may use S-300V long-range missile <0423-100011>
 ロシア紙によると、Almaz-Antei社が第五世代 SAM である Samoderzhets を開発中である。 ロシアは S-400 Triumf を第四世代 SAM と呼んでいる。
 Samoderzhets の詳細は明らかになっていないが、S-400 の地上装置、40km射程 9M96 (輸出型は 9M96E)、9M96/2 (9M96E2) ミサイルに 、S-300VM Antei-2500 用に開発した 9M82M ミサイルを組み合わせる模様で ある。 9M82M は大型航空機に対して200kmの射程を持ち、4.5km/sまでの弾道弾(2,500km射程に相当)に対応可能 である。
 一方 S-400 は、9M96、9M96/2 と共に装備する射程400kmの 40N6 弾の開発に手間取り、未だに開発が完了していない。 試験は 40N6 に替えて S-300P (SA-10) 用の 48N6 弾を使用して行われた。
 ロシアの特殊部隊司令官が、2005年中に S-400 がモスクワ周辺の防空/ミサイル防衛につくことを明らかに している。
2004.06.02 Jane's Defense Weekly South Korea advances KM-SAM programme <0411-060211>
 韓国が KM-SAM 用に開発中の MFR の研究試作品が完成した。
 KM-SAM は、2002年に開発が開始され2008年の運用開始を目指す$1.2Bの中距離 SAM 開発計画で、 ロシアの Antey S-300PMU1 (註:SA-10d)と 48N6 ミサイルの影響を大き く受けたシステムと言われている。
 開発は LG社が Almaz社と提携して実施しており、LG社は Almaz社と MFR の研究試作に$30Mの契約を行ってい る。 更に数ヶ月以内に$60Mの契約によるプロトタイプレーダ2基も完成する。 また、両社は$20Mの契約で KM-SAM 用の移動型指揮装置の開発も行っている。
2004.05 Jane's Missiles & Rockets Navaid can speed S-300PMU1/2 deployment <0414-050022>
 Almaz社を中心とするグループが、S-300PMU1/2 用の位置標定装置 NM Orientir を開発している。
 この装置は GPS、GLONASS などの衛星位置標定システム、Loran-C、Tchaika などの航法システム及びファイバージャイロ、速度計など でなり、位置誤差30m、方位誤差6分(註:=1゚/10、≒1.8mrad)以下の標定誤差を2分以内に得ることができ る。
2003.10 Jane's Missiles & Rockets Russian Triumf system passes tests  Almaz社製の S-400 Triumf が、7月に実施された国の試験に合格した。
 試験に使用されたのは S-400 弾ではなく S-300 (SA-10) 弾であったが、S-400 弾は発射試験は既に 合格しており、2003年中に組み合わせ試験が開始され、2004年中には完了する。
2003.10 Jane's Missiles & Rockets Russia to export SAMs to Vietnam  ベトナムがロシアから総額$250M~$300Mで、2個大隊分の S-300PMU1 (SA-10C) を導入し、1965年以来配備している S-75 (SA-2) と換装する。 配備は2005年に開始 される。
 S-300PMU1 はロシアが1992年から装備しているシステムで、今までに中国とキプロスに輸出されている。
2003.10 Jane's Missiles & Rockets Greek S-300 SAMs not operational, claims opposition  キプロスがロシアから導入しギリシャが管理している S-300 (SA-10) 2個大隊が、 2002年8月からロシアと保守契約をしているのにかかわらず、射統レーダの不具合で未だに稼働していないこと が問題になっている。
 2001年に予定されていた実射試験はまだ行われておらず、その間にミサイルの腐食も進行している。
 更に S-300 と、同じくロシアから導入した Tor M1 (SA-15) とのインテグレーション上の問題から、いずれ のシステムも性能が制限されている。
2003.09.03 Jane's Defence Weekly Moscow desires new missile for S-400 SAM  ロシアの Almaz社が S-300 と同じ 48N6 弾を使った S-400 Triumf の試験を完了したが、調達責任者である国防次官が、S-400 に 48N6 弾は使用しないと言明 している。
 1個システムしかない S-400 の試作機は8年も前のものであり、今後の発射試験は新しい2号機で行う。
 48N6 に変わる新弾は 40N6 と呼ばれ400kmの射程と、5m~30kmの有効射高を 有する。 また回避飛行、ステルスを含む航空機に対する撃墜率は99.1%を達成する。 弾道弾に対する撃墜率 も同程度を考えていて、そのために 'roll-torque motor' を採用する。
 新しい S-400 は、
  9M96E 射程 40km 重量 330kg
  9M96E2 射程120km 重量 420kg
  40N6  射程400km
で構成される模様である。
2003.06.23 Defense News Kuwaiti,U.S.Patriots found success against Iraqi missiles  クウェートによると、イラク戦でクウェートと米陸軍の Patriot 中隊は、イラクから飛来した12発 の戦術弾道ミサイルのうち9発の迎撃に成功した。
 ほとんどのミサイルは Al-Samoud-2 で、クウェート軍は PAC-2 及び GEM で2発を迎撃、残りの 7発は米軍が迎撃し、2発は PAC-3 で迎撃した。
 5月に行われた中東 6ヶ国で構成する湾岸諸国会議では 2003年末までに多国間防空システム の最終要求事項を決定するが、クウェートとサウジアラビアは既に Patriot を配備しており、残りの 4ヶ国も Patriot に関心を 示している。 最大の競争相手はロシアの S-300 となる模様。
2003.05.21 Jane's Defence Wekkly Russia air-defence group dogged by old rivalries
= ロシア SAM メーカ Almaz社と Antei社が合併した PVO社のその後 =
 合併は Antei社を核として行われたため、ごたごたが続いた。 Almaz Antei 両社の確執は S-300 シリーズに始まるが、一時 PVO社が Almaz社の S-300P (SA-10) の後継である S-400 (SA-20) 計画 を中止し、Antei社の S-300V (SA-12) の発展型である S-300VM 計画を推進すると発表したが、 後に撤回された。
 現在では初代社長 Svirin を更迭して正常化の方向にあり、PVO社は S-400 と、それを基礎 とした装輪自走式 SAM の開発に全力をあげるとしている。
 更に Russian Centre for the Analysis of Strategies and Technologies が、受注の少ない S-300V を中止し、Tor システムに集中すべきとの勧告を行っている。
2003.03 Jane's Missiles & Rockets Greece may have problems with Russian SAMs  ギリシャとキプロスが導入したロシア製の S-300 と Tor M1 (SA-15) は、 運用上の障害に見舞われている。
 Tor M1 はギリシャの技術者では整備できず、ロシアと保守整備の協定を結んでいないため、殆ど動いていない。 また、購入契約では S-300 と Tor M1 は協同運用できることになっているのに、未だにできていない。 
2003.02.17 Missile Defense Mideast states eye Missile-Defense gap  中東で多くの国が弾道ミサイル防衛システムの導入を検討している。
 イスラエルは現在、Arrow 2個中隊と Patriot 5個中隊を統合運用してい る。 Arrow の改善は、Block2 ソフトウェアの適用を開始すると共に、Block3 の開発が終了段階にあり、更に射程の長い弾道弾に対処 可能となる。
 クウェートサウジアラビアは、保有する PAC-2 の GEM 化を実施中で、 ヨルダンは対イラク戦に向け米軍の Patriot 3個中隊の配備を承認し、自軍の兵士を訓練に参加させている。
 エジプトは以前棚上げとなった Patriot の導入を再検討しており、UAE はロシ アから S-300 S-400 を3月頃導入する模様。
 シリアリビアもロシアから S-300 を購入する意向だが、米の圧力と資金不足 によりより実現していない。
2003.01.15 Jane's Defence Weekly Beyond stealth?
= ステルスの限界と、その対抗策に関する記事 =
 バイスタティック/マルチスタティックレーダ、低周波レーダ、EO センサ、IR ディテクタ及び航空機が作る空気の渦を検知すること などにより、ステルス機が探知されるようになってきた。
 航空機は、これに対抗するため、超高空、超高速の領域で活動しようとしている。
 F/A-22 は高度50,000ftの成層圏下層部を、アフタバーナなしで Mach 1.7 で超音速巡航し、 SDB を8目標に投下することができる。
 ロシアの S-400 Triumf は120,000ftの最大射高を持つ。 これからは成層圏上層 から中間圏下層の高度60,000ft~200,000ftが焦点になる。
 高速の点では DARPA が開発中の QSP (Quiet Supersonic Platform) は Mach 4.0 で飛行し、 Hypersoar 高度100,000ft~210,000ftを Mach 10 でスキップ飛行する。
2002.12.23 Aviation Week & ST Russia considers net impact  ロシアはようやく米国が推し進めるネットワーク中心の戦いについて認識を新たにした模様だが、実際に採用するま でには至っていない。
 ロシア航空システム研究所によると政府は精密航空攻撃のキィとなるネットワーク中心教義に理解を示していないが軍部では教義を参 考に軍を再構成する検討が行われている。 また、米国のネットワーク中心の戦いに対抗しうる SAM システム S-400 や S-450 の製造とインド、中国及び中東諸国への輸出推進を真剣に検討している。
2002.10.28 Aviation Week & ST Threat sparks EW research, but no new programs  新しい電子戦システムや技術が脅威となりつつあるが、DoD にはこれらの脅威に対処する開発計画はなく、関連企業 は現有システムの改善を主体に対応を図っている。
 新たな脅威には、空対空ミサイルに搭載される IIR (Imaging Infrared) シーカーと電子スキャンアンテナ 技術を用いた防空用レーダーが挙げられている。
 IIR シーカーはロシア、中国、イスラエル及び南アフリカで極秘に開発が進められている模様で、BAE Systems 社は独自にシーカーの 脆弱性をはじめ妨害効果の検討を行っている。
 ロシアの S-300 / 400 防空システムは射程 100km 以上、電子ス キャンアンテナにより周波数アジャイル機能を持ち、通常の妨害は困難となっている。
 これに対応するため、DEW の使用が官民で検討されている。
2002.10.02 Jane's Defence Weekly Almaz-Antey developing new SAM systems  Almaz-Antey社は、少なくとも2種類の新型 SAM を開発している。
 Vityaz は Buk 9K37 (SA-11) の後継として開発されている SAM で、9M96 ファミリ弾と、それより 短射程の 9M100 弾を使用する。 しかしながら、この開発が実際に行われているのか否かは明らかでない
 この他に同社は、最大射程400kmの Almaz S-400 Triumph (SA-20) と、最大射程250kmの Antey-2500 の後継となる"第5世代" SAM の開発を進めている。 この新型 SAM は S-400 及び Antey-2500 よりも射程が長い SAM の様である。
2002.08 Jane's Missiles & Rockets Decoy vehicle can mimic S-300V launcher  ベラルーシの企業が、PT-76 APC の車体を利用して S-300V (9K82) 及び S-300V-1 SAM に似せた極めて精巧なデコイ を開発した。
 このデコイは45km/hで走行でき、5分間で開設、撤収ができる。
2002.08 Jane's Missiles & Rockets Russuia and Ukraine discuss SAM co-operation  ロシアとウクライナは5月29日に、S-300PMU1 (SA-20) の共同生産について協議し た。
 従来 S-300 シリーズの SAM の生産は、ロシア、ウクライナ、ベラルーシ、アルメニアに所在する 100以上の企業が担当してきた。
 (註:従来 S-300MPU1 は SA-10d と呼ばれており、SA-20 は S-400 の呼称であった。)
2002.07.25 Inside the Pentagon At core of Air Force bid for F-22 :proliferration of advanced SAMs  米空軍は DoD の要求に応えるため、F-22 戦闘機の必要性と所要調達機数について 妥当性をまとめている。
 DoD は空軍が要求している 339機の必要性と妥当性に疑問を呈しており、180機の導入を示 唆している。
 空軍は最大のポイントとしてロシアの最新型 SAM SA-20 の拡散をあげ、現在 SA-2~SA-6 を配備し ている国々は 2005年~2010年にこれらの耐用命数がきれることから SA-20 への更新の公算が高いと見積もっている。
 SA-20 には F-15 や F-16 では対抗が困難であり、ステルス戦闘機が最適だが、JSF は開発中で10年以内の装 備化は困難なため充分な数の F-22 の導入が必要としている。
2002.07.24 Jane's Defence Weekly A new dimension to missile defence
  (広 告)
 S-300 の性能等について。
  ・低空目標に対する射程: 200km
  ・弾道弾に対する射程 : 5~40km
  ・同時対処目標数   : 36
  ・当時誘導ミサイル数 : 72
  ・リアクションタイム : 7~11秒
  ・48N6E2弾の弾頭重量 : 180kg
2002.07.22 Aviation Week & ST As air defense mobility grows, new ways are sought to kill SAMs  Raytheon 社ではますます機動性が向上している ロシアの長射程 SAM S-300 等を対象とした新しい DEAD (Destroying Enemy Air Defense) の方策を検討している。
 S-300 は 8分以内に移動展開が可能とされ、DEAD には10分以内での攻撃が要求されている。 研究は 2000年後半から Quick Kill と いう呼称で進められており、来年度には DoD が 更に実戦的な Quick Kill Ⅱの実施を検討している。
 Quick Kill は HTS (HARM Targeting System) を装備した F-16 2機により概略位置をつかみ P-3 に伝送、P-3 はこれを基に SAR によ る正確な位置情報を攻撃機に送るもの。
2002.07.22 Aviation Week & ST Raytheon links future to network prowess
= Raytheon 社の市場戦略に関する記事 =
 国内及び欧州の軍事企業との競争に勝ちぬくため、Raytheon 社は情報/ネットワークを中核とする精密な攻撃を追求する。
 世界市場において特に防空兵器は 15分以内に機能する情報/ネットワークとこれに連携する Kill Chain が求められている。 また、 目標捕捉から攻撃、成果分析まで統合一貫化したシステムの構築が求められており同社は調査研究を推進している。
2002.04.26 産経・共同

インターネット

ロシアのミサイル着弾か  25日のインタファクス通信によると、ロシア国境に近いカザフスタン西部の放牧地に24日、ロシア 軍が発射したとみられるミサイルが着弾した。けが人はなかった。 現場には深さ2~3mの大きな穴が開いたという。
 同地域には昨年も、ロシア・アストラハニ州の基地から誤射されたとみられるロシア軍のミサイル(註: S-300 (SA-10) )が着弾している。
2002.04 Jane's Missiles & Rockets Russia plans Moscow ABM upgrade  ロシアは今後3~4年かけて、モスクワの ABM システムの更新を図る。 更新の内容は明らかにされていないが、ミ サイルはそのままで、コンピュータや DON-2N (Pill Box) レーダの更新が図られると共に、ソ連崩壊後に 実質消滅していた戦略警戒管制能力の再構築を図るものと見られる。
 ロシアの ABM システム1970年代に構築され改良が重ねられてきており、最近では1990年代に改良が行われているが、 ミサイルは依然として核弾頭である。
 ABM システムの更新とあわせて防空組織の見直しも行われ、2002年末には S-400 Triumf も初めて 配備される。
2001.10 Jane's Missiles & Rockets S-400 surveillance radar will track stealth targets
= ロシアの S-400 用レーダ 96L6 についての記事 =

 ロシアで開発中の S-400 (SA-20) システム用の 96L6 レーダの開発は1980年代の後半から開始さ れ、1991年にはプロトタイプが完成した。
 このレーダは S-400 システムだけでなく、S-300PMU (SA-10) でも使用できる。
 システムには1車搭載型と、2車搭載型がある。

96L6 レーダの性能、諸元
2001.10 Jane's Missiles & Rockets India to buy Antey-2500  インドが Antey-2500 の最初の顧客になった。 Antey-2500 は S-300V (SA-12) の輸出型で、軍の契約ではなく、会社独自で開発を進めていた。
 パキスタンの弾道弾発射試験や、中国が大量の TBM を装備しているのを受け、インドはかねてより ATBM システムの取得を希望して おり、2000年2月にはロシアから2セットの S-300PMU のリースを決め、2001年中にも取得することになっている。
2001.10.08 Aviation Week & ST Russia's top designers claim antistealth skills  ロシア軍からの受注減少や輸出状況の不振から窮地に立たされている中、SAM システムを開発製造している Antrey 及び Almaz の両社は、システムの改善を逐次行っている。
 主要な改善は、射程の延伸、破壊力の増強及び対ステルス能力の改善で、特に Almaz S-400 とAntrey 2500 システムに重点を置き開 発を進めている。
= Antrey 2500 =
 基本設計を完了しているが、製造開始時期は未定
・射程:250 マイル以上
・ミサイル:9M82E 長射程ミサイル×6、9M83E 短射程ミサイル×24
・レーダー:監視及び射統レーダーの他、EW 用高出力セクタースキャニングレーダー 9S19ME を装備。
 対ステルス能力向上のため、バイスタテイックアレイを採用
= Almaz S-400 (Triumph) =
 現在まで約50%の試験を終了し、発射試験を開始、2002年に空軍装備を予定
・射程:250 マイル以上
・巡航ミサイル及び弾道ミサイル対処(射程 30 マイル以上で迎撃)
・レーダー:C バンド監視レーダーと X バンドミサイル検知追随レーダーを装備
2001.08.23 毎日新聞

インターネット

露軍演習中ミサイル事故

  1発が軌道外れカザフ領内に

 ロシア南部の演習場で22日、ロシア軍の S-300 の発射実験中にミサイルの1 発が予定の軌道を外れ、約50km離れたカザフスタン領内に落下した。
 ロシア軍によるとミサイルは垂直に打ち上げるはずが東に向かって発射されたという。
 同演習場から発射されたミサイルがカザフ領内に墜落するのはこの10年間で5回目。 S-300 は今年6月にモスクワ郊外で点検中 に火災が発生し、爆発する重大事故が起きたばかり。
2001.08.22 Jane's Defence Weekly Russians to get S-400 in 2002  ロシア空軍参謀総長によると、S-400 2002年の中頃に配備される見込みである。
 今年中に配備が行われるはずだった S-400 の配備が遅れたのは財政上の理由による。
2001.08.01 Jane's Defence Weekly India buys Antey-2500 SAM  インドはロシアとの間で Antey-2500 の改良型購入契約を締結した。
 Antey-2500 は S-300VM (S-300V1 (SA-12a, SA-12b) の輸出)で、今回の契約が初めての輸出契約となる。
 S-300V1 は、そもそも米国の Pershing SSM 配備に対抗して開発された ATBM ミサイルであり、Antey- 2500 の主目的も ATBM である。
 Antey-2500 の主要性能は以下の通りである。
  ・対処可能弾道弾 : 射程 2,500km以下、速度 4,500m/s以下
  ・対航空機最大射程: 200km
  ・対弾道弾最大射程: 40km
  ・対航空機要撃高度: 25m~30,000m
  ・対弾道弾要撃高度: 1,000m~30,000m
2001.07.04 Jane's Defence Weekly IAF claims to be able to deceive Russian S-300  イスラエル空軍は、S-300 SAM に有効に対処する手段を確立したと発表した。
 イスラエル軍高官によると IMI社と Rafael社は S-300 を無力化するシステムを開発した。 IMI社は S-300 を欺騙する ITALD ( Improved Tactical Air Launced Decoy) を開発した。
 イスラエルは1998年にクロアチアから S-300 の主要なサブシステムを購入している。
2001.06.09 毎日新聞

インターネット

露ミサイル事故、地対空ミサイルが爆発  モスクワ郊外のロシア軍施設で 8日、地対空ミサイル S300 が火災を起こして爆発する事故 が起きた。
 ロシア空軍によると、火災は点検中に発生し、爆発で発射装置 3台と搭載ミサイル12発が破壊された。 軍関係者や周辺住民にけが 人はなかった。
 ミサイルは当時、水平な状態で特殊な覆いに格納されており、誤まって空中に発射する事態にはならなかったという
2001.04.23 Defense News PLA struggles with Russian weapons  中国人民解放軍 (PLA) はロシアから輸入した兵器に関し、訓練、維持整備及び兵站とい ったあらゆる面で最新技術の導入と慣熟の困難性に直面している。
 中国軍当局者は最近、海軍と空軍が新装備に慣熟するには時間を要すると洩らしたが、西側の分析によるとロシアから Su-27戦闘機 、4隻の Kilo 級潜水艦、2隻の Sovremenny 駆逐艦、S-300 SAM システム等の装備は購入したものの、訓練及び兵站支援に関するノウ ハウに投資する意志はなく、今後ロシアの支援がないかぎり飾り物になる可能性を指摘している。
2001.04 Jane's Missiles & Rockets Almaz/Antei merge could the S-400 programme  ロシアの SAM メーカ Almaz社と Antey社の合併交渉が進んでいる。
 この合併により Almaz社の進めている S-400 と、Antey社の進めている Antey-2500 の2つの開 発計画が推進されると共に、S-300 の輸出の促進が図られることになる。
 S-400 は当初2001年運用開始を予定されていたが、現在ではその可能性は低く、 S-400 の装置を使用した S-300 ミサイル発射試験は行われたものの、国による試験はまだ行われていない。
2001.04.02 Defense News India to lease antimissile systems from Russia  インドは弾道弾防衛用にロシアから2セットの S-300 MPU (SA-10C) をリースする。  リース料は2セットで年間 $50Mである。
 要員は昨年12月にロシアに渡り教育を受けており、6月には帰国する予定である。 システムは今年の12月に引き 渡される
 S-300 MPU は最大射程150kmで、高度10mの目標を撃墜できる。
2001.02.28 Jane's Defence Weekly Russia shifts missile defence position  ロシアの弾道ミサイル防衛は、これまでのブースト段階防衛から短・中距離 要撃機動型の防衛に変換されようとしている。
 これは先日、NATO 首脳がモスクワを訪問した際、国防大臣から欧州のミサイル防衛について提案 され明らかになったもので、米国が提案している大陸間対ミサイルシールドに対抗するもの。
 システムには射程 30km と 150km の2つのタイプがあり、前者は PAC-3 と同様の、後者は THAAD、 SA-10d 及び S-400 を意識しているものと推定される。
2001.01.24 Jane's Defence Weekly S-300 to undergo tests on Crete soon  ギリシャは初の S-300PMU-1 (SA-10d) の発射試験を、数週間以内にクレタ島で行う。  試験は異方向からの攻撃を模した単機及び複数機の標的機に対し実施される。
 S-300PMU-1 は、1999年始めにキプロスにより$218Mで購入され、既に 2個大隊が配備されている。 これらの兵器は公式には現在 もキプロスの所有であり、ギリシャに所有権を移すのにはロシア政府の了解が必要である。
2000.12.20 Jane's Defence Weekly Russian SAM tests near completion  ロシアの Almaz社は、S-400 システムの国家受領試験を近く完了すると発表した。
 ロシア空軍参謀長は度々最初の S-400 部隊を2001年中にモスクワ防空システムに組み込むと言っているが 、同参謀長は 1月に経費上の問題がなければ2000年中に配備できたと言っている。
 S-400 システムは
  ・ 40km射程の 9M96E
  ・120km射程の 9M96E2
  ・150km~200km射程の 48N6 (S-300 SA-10 として使用されている弾)
400km射程の、Active/Semi-Active 弾
が使用される。
 システムは少なくとも5種類のミサイルを使用することにより
  ・1km~400kmの射程
  ・5m~30,000mの射高
を実現する。
 システムの地上器材は殆ど S-300 (SA-10) システムの物を使用するが、400km~500kmレンジの新しいレーダ も導入される。
2000.08.30 Jane's Defence Weekly Funding problems still undermining S-400 testing  今年初めに、ロシア空軍参謀長が S-400 は年内にモスクワ周辺に配備されると発表したが、試験経費のうちAlmaz 社は政府分担分は43%しか受け取っていないため、配備は大幅に遅れている。
 尤も、今年初めにロシアの軍事筋は、経費が配分されても2001年末以前に運用開始されることは無いだろうと言っていた。
2000.06 Jane's Missiles & Rockets S-400 ready for production  S-400 の最終発射試験は2000年4月7日に成功裏に終了し、最初の部隊を2000年末までにモスクワ近郊に配備 する。但しミサイルの受領は2001年になるため、それまでの間は暫定的に S-300 及び S-300V の弾を使用する。
2000.03.08 Jane's Defence Weekly Russia offers Turkey S-300 production deal  ロシアの副首相がトルコに対しS-300 (SA-10)の協同生産の提案を行った。
 提案にはS-400を含む発展型の開発への参加も含まれている。
2000.01.26 Jane's Defence Weekly Russia's first S-400 squad to deploy by next year  ロシア空軍参謀長によると、S-400を装備する最初の部隊を来年末までにモスクワ近郊に配備 する。
 S-400はS-300 (SA-10)の段階的な改良で主な性能は
・射 程: 1km~400km
・射 高: 5m ~ 30km
である。但し400km型はまだできていない。

 S-400は現在次の3種類のミサイルを使用する。
・9M96E : 射 程 40km、右図手前(Mig-31BMでAAMとしても使用
・9M96E2 : 射 程 120km、右図中央
・48N6E2 : 射 程 200km、右図奥 (現在S-300で使用している弾)

 S-400はS-300で使用しているS-300PMU-2発射機を使用し、9M96Eシリーズのミサイルは4発を48N6E2 1発に代えて装填する。 (右図背景にある発射姿勢の発射機)

1999.09.29 Jane's Defence Weekly Details of Russian S-400 SAM are finally revealed S-400はコールドロンチ
9M96E、9M96E2いずれも24キロの弾頭で、9M96Eの射程は40キロ、E2の射程は120キロであり、射程400キロ弾も開発中。
1999.06.02 Jane's Defence Weekly Russia's S-400 missile tests near completion  ロシア国防省は S-400 Triumph 地対空ミサイルシステムの試験を近々完了し、 本年度末までに空軍に配備する意向を明らかにした。
 S-400 は弾道ミサイルやステルス機、EW機を含む各種航空機の撃破が可能で、使用ミサイルには 対処目標に応じ、推進用サステナーが異なる少なくとも2種類(9M96E、9M96E2) がある。
1999.02.24 Jane's Defence Weekly Russia launches first test of S-400 air-defence system  ロシア空軍は2月12日、S-400 防空システムの最初の発射試験を Kapustin Yar 射場で行い成功した。
 S-400 は Almaz 中央設計局が設計した第4世代+の兵器システムで、射程は400km以上、SA-10 系列 として開発中。使用するミサイルには SA-10 用ミサイルの他、2種類有り、射程 400km以上の EW 及び電子妨害機対処用と 短距離の攻撃機及びミサイル対処用が同時に開発されている。
1997.4.16 Jane's Defence Weekly USA urges Korea to buy Patriot over S-300V  
1997.1.15 Jane's Defence Weekly Turkey issues warning as SA-10s go to Cyprus