11月14日に SAMP-T の最終品質確認試験が仏のミサイル発射試験場で行われ
、SPJ (Self Protection Jamming) を搭載する C22 標的を距離11km、高度3kmで迎撃した。
2025.01.20
17:15RBC Ukraine
Why Patriot and SAMP-T will not be able to intercept Oreshnik: Explanation from Defense Express
<2502-012007>
PatriotとSAMP-Tは、ウクライナで優れた性能を発揮し、各種目標を成功裏に迎撃したが、Defense Express紙によると、ロシアのOreshnikには太刀打ちできないことが証明される可能性があるという。
メディアが述べているように、各防空システムには特定の目的があり、PAC-3とSAMP-Tは、最大1,000kmの射程を持つTBMに対抗するように設計されているため、Oreshnikを迎撃することができない。
Defense Expressは、MRBM/IRBMの弾道が100kmを超える高度であり、大気圏への突入速度は、IRBMで3~4km/s、ICBMで5~7km/sである。 PAC-3やSAMP-Tは、大気圏内を飛翔する弾頭を目標にすることができるが、その真の有効性には疑問が残っている。
現在、これらの防空システムの主な問題は、Oreshnikが複数の個別誘導弾頭をを持っていることで、Oreshnikは最大6個の弾頭とおとりの弾頭を搭載するのに対し、PatriotとSAMP-Tが同時に交戦できる目標数は限られており、Oreshnikの弾頭をすべて一度に迎撃することはできない。
Defense Expressは、IRBMを迎撃するように設計されているTHAADでさえ、同時に交戦できる目標の数にはまだ制限があり、そのような任務には苦労するだろうと考えている。
したがって、このようなミサイルを迎撃する最も効果的な方法は、複数弾頭の分離が始まる前にミサイルを破壊することである。 この機能は、Aegisを装備した艦艇が装備しているSM-3、または固定式陸上型であるAegis Ashoreでのみ可能である。
2022.06.01
Jane's Defence Weekly
UK green lights SVF upgrade for Type 45 ASBM defence
<2208-060102>
英国防省が5月24日、Type 45駆逐艦にASBMへの対抗能力を持たせるSea Viper Evolution (SVE) 計画の第1段階SVE Capability 1として2020年代後半までに300M ($376M) 以上をかけてAster 30 Block 1を装備する計画である。 Sea ViperはAster 15及びAster 30をSylver 50 48セルVLSから発射するシステムで、BAE Systems社製Sampson MFRとMBDA社製のC&C装置で管制する。
Aster 30 Block 1はフランスとイタリアが陸上型として装備しているが、艦載は初めてである。
2018.01.08
Defense News
New long-range missile study may strengthen Turkey’s ties with France, Italyd
<1802-010802>
Eurosam社が5日、トルコの長距離SAM計画の18ヶ月に及ぶ構想決定段階で同国のAselsan社及びRoketsan社
と協力する協定に署名した。 トルコはロシアからのS-400導入を決めたがこの構想は2025年頃に配備するもので、Aster Block 1 NTが念頭
にある。
Aster 30 Block 1はScud B級射程600kmのBMを対象にしているが、Block 1 NTで
は1,000km級BMの撃墜を目指している。 Eurosam社は更に3,000km級BMを撃墜するAster
Block 2計画も進めている。
2016.06.22
Jane's Defence Weekly
Italy joins Aster 30 B1NT upgrade
<1608-062202>
イタリアがMBDA社のAster 30 Block 1 New Technonogy計画に参加した。
Aster 30 B1NTはKa-bandシーカを採用することなどによりBMD能力を向上させる。
2016.06.14
Defense News
France, Italy to cooperate in development of Aster missile
<1607-061404>
仏伊国防相が6月14日、Aster Block 1NTの共同開発に合意した文書に署名した。
Aster Block 1NTは、Aster Block 1が射程600kmのScud Bなどを迎撃する能力であるのに対し、1,000kmのBMを撃墜可能なシステムで、2023年の配備を目指している。
2016.03
International Defence Review
France finally green lights Aster development
<1604-030006>
射程600kmのBM対応能力をもつAster 30 Block 1を、射程1,500kmのBMに対応できるようにする
Aster 30 Block 1NTの開発が、2015年12月23日にEurosam社に発注された。
Block 1NTでは、Ku-band (12~18GHz)のシーカがKa-band (26.5~40GHz)に代わるほか、寸法重量、推進システム、近接信管、PIF/PAF操舵シス
テムに変更はなく、Arabelレーダもそのまま使われる。
だだJDWでは、レーダはGaN素子を使用すれば捕捉距離を1,000kmまで伸ばせると見ている。
2016.01.20
Jane's Defence Weekly
France launches upgrade of Aster 30 missile's BMD capabilities
<1603-012006>
フランス国防省が1月14日、MBDA社にAster 30 Block 1のBMD能力を向上させたAster 30 Block 1
NTの開発を€400M ($436M)で発注したと発表した。
Block 1NTは、Block 1のKu-bandシーカをKa-bandに替え目標の捕捉距離を伸ばすことなどにより、Block 1が射程600km以下のSRBMにしか対抗で
きなかったのに対し、射程1,000km以下のSRBMであれば全て、射程1,000~1,500kmのMRBMに対し
ても限定的ではあるものの対抗できるようになるという。
2016.01.13
Defense News
France launches Aster upgrade
<1602-011308>
仏政府が13日、Aster Block 1 NTの開発を、数百万ユーロでEurosam共同企業体に発注したと
発表した。 これに先駆け11日に、英仏伊はAsterの改良に合意したMoUに署名している。
改良の中心は射程の延伸で、Aster Block 1が射程600kmのTBM対処であるのに対し、
NTは1,000kmにまで対処でき、更なる3,000km級対処のAster Block 2への足がかりになる。
2013.07
International Defence Review
SAMP/T scores third TBM shoot-down
<1308-070020>
3月に仏空軍と伊陸軍が合同で行った SAMP/T による TBM 迎撃試験の詳細が明らかになった。 この試験は
SAMP/T による3回目の TBM 迎撃であった。 迎撃を行ったのは Aster 30 Block 1 ミサイルで、標的には
Scud B を模した射程300kmの Black Sparrow が使用された。
試験では Arabel MFR と発射機が10km離隔して配置され、その間を Link 16
MIDS で連接した。
Aster 30 は Black Sparrow の発射4分後に発射され、38秒後に高度15kmで撃墜した。 その際の相対速度は Mach 8 であった。
2013.06
Jane's Missiles & Rockets
French White Paper supports five missile programmes
<1307-060021>
4月29日に発表されたフランスの国防白書では、「2014~2019年の国防支出」と名付けられた第三節で、以下5種類のミサイル開
発を推進することが挙げている。
・ANL:英国と共同開発する軽空対艦ミサイル
・MMP:MILAN 後継の対戦車ミサイル
・Aster 30 Block 1 NT:長距離弾道弾対処が可能な改良型
・SCALP CM の性能向上
・MICA AAM の後継
2012.10.25
Defense News
Italy plans to use Aster against ballistic missiles
<1211-102503>
SAMP/T イタリア陸軍が、射程1,300kmまでの SRBM/MRBM 迎撃能力を獲得した。
伊陸軍は5個中隊の SAMP/T を装備する計画で、既に2個中隊の配備を終え、残りの3個中隊も2013年中に配備される。 SAMP/T を装備する第4防
空連隊は年内に IOC となり、2013年中に FOC となる。
SAMP/T を装備する仏空軍は、2010年と2011年に BMD 能力の検証を終えているが、伊陸軍は3月に、仏空軍が Black Sparrow を標的とした BMD 迎
撃試験に参加している。
【註】
SAMP/T の迎撃試験に使用した Black Sparrow 標的とは、
2012.03.20
Defense News
MBDA proposes extending range of Aster
<1204-032002>
MBDA社首脳が3月20日、同社が仏政府と Aster NT について話し合いを行っていることを明らかにした。 Aster NT は
、同社の2008年 Aster ロードマップで明らかにされた Aster Block 1 の改良型で、Block 1 が射程1,000kmの弾道弾にまで対
処できるのに対し、1,400kmの弾道弾にまで対処できる。
ロードマップでは、射程3,000kmの弾道弾にまで対処できる Block 2 の開発を2020年に開始するこ
とになっている。
2011.07.18
Aviation Week & ST
Ballistic bulwark
<1110-071802>
・BMD センタ : EUR20M
・早期警戒衛星: EUR700M
・長距離レーダ: EUR30M
・迎撃ミサイル: EUR270M(計画の初期分)
Astrium Space Transportation は仏国防省に、総額EUR1Bの BMDS Exoguad システムを提案している。
2011.01.05
Jane's Defence Weekly
UK studies explore BMD options for Type 45, Sea Viper
<1102-010516>
英国は SDSR のなかで唯一 BMD について積極的な姿勢を示しているが、Type 45 駆逐艦に装備する
Sea Viper/PAAMS(S) には BMD に関する要求はない。 これについて MBDA社と BAE Systems社は Sea Viper を段階的に発展
させて BMD 能力を持たせることを検討している。
具体的には Aster 30 Block 1 や Block 1NT の採用で、Sampson MFR は狭い範囲のフェンス
サーチで TBM を捜索でき、S-1850M 長距離レーダ (LRR) も高仰角監視アルゴリズムで短距離 TBM の捕捉が可能である。
2011.01.05
Jane's Defence Weekly
MBDA in bid to add lower- and upper-tier BMD capabilities to Aster
<1102-010515>
MBDA社は2008年4月、 Thales社、Safran社と共に Aster のロードマップを作成した。
・Aster 30 blcok 1:SAMP/T に使用、2010年10月に TBM を迎撃
・Aster 30 Block 1NT:2016年頃装備化
・Aster 30 Block 2:
2020年頃装備化する大気圏内上層部での迎撃を目指す。 二段推進で IR シーカ付き直撃弾
を SDACS で制御する。
2011.01
Jane's Missiles & Rockets
Aster 30 missile intercepts BM target
<1102-010001>
SAMP/T が10月18日、Aster 30 Block 1 による MRBM を模した標的の
迎撃に成功した。
・Aster 30 Block 1 :射程600km以下の弾道弾対処
・Aster 30 Block 1+:射程1,000km以下の弾道弾対処
・Aster 30 Block 2 :射程3,000km以下の弾道弾対処
2010.10.04
Aviation Week & ST
A new hope
<1011-100416>
Aster 30 Block 1 の BMD 能力は射程600km以下の Scud 級 TBM に限定されるが、開発を開始した
Block 2 は射程3,000kmの MRBM に対処できる。 Aster 2 は IIR シーカと TDACS を持つ100kgの
KV を搭載するが、Type 45 や Horizon 級が装備する Aster 30 用の VLS から発射できることが求められてい
る。 英国は中国のような対艦弾道弾が出現することを恐れている。
フランスでは標準型の Aster 30 を装備する SAMP/T を Block 1 に換装すべきか否かが議論になっている。
2010.06.30
Jane's Defence Weekly
Teat success for Sea Viper
<1008-063001>
6隻建造される英海軍 Type 45 駆逐艦の主装備として PAAMS を英国仕様にした Sea Viper(旧呼称は
PAAMS(S)) は、2009年5月11月に Long Bow(註:発射試験用艀)からの発射試験に失敗したが、6月中旬に行われた
斉射試験に成功した。
今後、今年末に Type 45 駆逐艦からの発射試験が計画されている。
2010.02.15
Aviation Week & ST
Anti-nukes for NATO
<1004-021504>
オバマ政権が提唱する欧州への段階的な BMD 配備計画 (PAA) は、長距離脅威対処から短、中距離対処優先に切り替わるもので NATO の
要求に合っており、ポーランド、チェコに続いてルーマニアも基地の受け入れを表明している。
これに対して NATO 独自の BMD 計画である ALTBMD は、各国の資金難から実現が危ぶまれている。
2010年末の IOC に向けた最終契約は保留になっている。
右図は Upper-tier 迎撃を目指す Aster Block 2 の概念図である。
2009.11
Jane's Missiles & Rockets
Bumar and MBDA offer SAM 'umbrella'
<0912-110010>
ポーランドの Bumar グループが、米国の SM-3 による BMD の下層を補完する Parasol Polski
防空/BMD システムを、ポーランド及び国際市場に売り込もうとしている。
システムは三層からなり、最下層は Grom MANPADS や Grom の改良型である Piorun、更に Loara 自走砲を使用し、Radwar社製の 3D レーダと
連接する。
中層には VL MICA を4発ずつ搭載した Jelcz社製6×6車搭載発射機(右図)が中隊に4両配備され、Radwar社製で捕捉距離150kmの監視レーダと
、100kmの 3D レーダに連接する。 1個 VL MICA 大隊の防空範囲は2,500k㎡になる。
高層には Evolved Block 1 又は Block 2 の Aster 30 が使用され Jelcz社製8×8車に8発ずつ搭載した発射機が中隊
に4~6両配備される。 1個 Aster 30 大隊の防空範囲は6,500k㎡で、BMD 範囲は1,500k㎡になる。
2009.09.14
Aviation Week & ST
Moving target
<0910-091403>
・SM-3 Block ⅢC
SS-NX-26 Yakhont に対抗できる SM-2 で、2013年配備開始を目指している。 高運動性
を実現するため jet-tab式の TVC を装備するほか、二パルスロケットモータが搭載される。
・MEADS
MEADS は2014年に IOT&E が予定されているが恐らく変更になると見られ、これに伴い装
備化も遅れる模様である。 公式には2012年に LRIP が開始されることになっている。
・Aster 30 Block 2
高々度での弾道弾迎撃を目指す Aster 30 Block 2 の研究は進められているが、開発はまだ開始されていない。 陸
上発射型 Aster 30 である SAMP/T は、年内にフランスで最初の部隊が運用を開始する。
2009.03.30
Aviation Week & ST
Moving targets
<0905-033005>
MBDA社は ASTER による BMD を Block 1 と Block 2 の二本立てで考えている。 Block 1 は SRBM
に対処可能である。 ASTER Block 2 は Ka-band シーカを搭載し大気圏上層部での
迎撃を目指す。 MRBM や SS-26 の迎撃が可能である。 SS-26 は水平に飛行
し、高度概ね82,000ftから終末マヌーバに入る。
ASTER Block 2 は、今年から試験が行われる Ground Master 400 (GM 400) S-band レーダのファミリである M3R レー
ダを使用し、発射機は現有 ASTER 30 用の艦載、車載発射機がそのまま使用可能である。 2020年までに実用化される。
2008.09
International Defence Review
EUROSAM aims to heighten ATBM capability
<0810-090033>
MBDA社と Thales社の合弁である EUROSAM社が、Aster 30 を元に ATBM 性を向
上させた FSAF の検討を行っている。 FSAF の発射試験は全て、基本型 Aster 30 を用いて行われる。
・基本型Aster 30
仏、伊の SAMP-T には、初歩的な ATBM 性能が求められており、2010年に2回の試験が予定されている。
Arabel X-band レーダは ATBM モードではアンテナの回転を止め、ATBM 用の送信波形に切り替える。 SRBM の捕捉
距離は600kmになる。
・Aster 30 Block 1
FSAF の第一歩で、シーカは最適命中点を決められるように高分解能に変わり、弾頭の破片は大型になる。 迎撃点は
発射機から数㌔になるため発射機を10km程度離隔できるようにする。
・Aster 30 Block 1+
シーカを改良し、レーダのソフトを変えることで、射程1,000kmの SRBM を迎撃できるようにする。
・Aster 30 Block 2
射程3,000kmの弾道弾を大気圏外で迎撃するミサイルで、従来の空力/スラスト組み合わせ装舵である PIF-PAF
に代え新たな制御方式を用い、シーカも IR になり推進装置も新型になる。 2020年実用化を目指している。
2006.11.20
Aviation Week & ST
The Franco-Italian SAMP-T ・・・・
<0623-112003>
今後、弾道ミサイルの迎撃確認試験を行い、2008年末の運用開始までに仏伊軍によ
る16ヶ月の運用試験が計画されている。
2005.10.03
Aviation Week & ST
Extending the shield
<0520-100307>
この TMD 構想に、米国は PAC-3 と独、伊と共同開発中の MEADS を売り込んでいるが、欧州はフランスを中心に Astar30 SAMP/T の開
発を進めており、各国の装備導入は不透明な状況となっている。
現在開発中の Astar30 SAMP/T は航空機とCM を主対象とするシステムで2007年に装
備化されるが、ミサイル対処能力は Scud 級に限定されるため、中距離弾対処のための改善が
Capability 2 計画として進められている。
Capability 2 はミサイル第二段目の直径18cmとし、射程を20kmから50kmに延伸、
終末誘導に IIR を用いるほか、SDACS による姿勢制御を行う構想で、
2018年頃の装備化を目指している。
一方、NATO は Scud 級 TBM から展開部隊を防護する目的で、PAC-3、SAMP/T 等を一元的に統制する ALTBMD 計画
を進めており、欧米3社が受注競争に参加、2006年に企業選定が予定されている。
2005.03.23
Jane's Defence Weekly
NATO to deploy missile defence system by 2010
<0507-032302>
NAC (North Atlantic Council) が3月11日、ALTBMD (Active Layered Theatre Ballistic Missile Defence)
PMO (Programme Managemrnt Office) 設置を承認した。 この結果 NATO は2010年に ALTBMD を配備する一歩
を踏み出した。
ALTBMD の狙いは、展開する部隊を SCUD 級 TBM の攻撃から守るもので、NATO はそのための
BM (Battle Management) システムの開発を進めてきた。 この
システムは当該地域に展開する Patriot、MEADS、SAMP-T などの各種兵器を単一の固有システムとして一元的に統制
する。
2004.05
International Defense Review
Raising Europe's PAAMS umbrella
<0409-050020>
・PAAMS 計画
英、仏、伊3ヶ国海軍の共通艦構想である Horizon計画は実現せず、各国は Type-45、Horizon、Orrizonte と別々の駆逐艦を建造して
いるが、Aster 15 及び Aster 30 を中心とした PAAMS 防空システムを共通に採用
することになっている。 PAAMS は以下の3つの役割を併せ持つ。
・PAAMS 搭載艦の個艦防空
・近傍艦を防護する局地防空
・中長距離防空
3ヶ国は1999年8月と2002年3月の合意で合わせて10システムを発注しており、2003年11月に Aster 15,30 合わ
せて1,400発の量産に合意している。
PAAMS には、英国は Sampson E/F-band アクティブフェーズアレイ MFR を、仏、伊は
EMPAR G-band パッシブフェーズドアレイ MFR を使用する。
・SAAM 計画
Arabel I/J-band MFR と Aster 15 を使用する個艦防空システムで、仏空母、伊フ
リゲートのほか、サウジ及びシンガポールでの採用が決まっている。
Arabel I/J-band MFR と Aster 30 を使用する陸上防空システムで、仏空軍に6、仏陸軍に6、伊陸軍に6と、合わせて
18システムが発注されている。
Aster 30 を発展させて ATBM 能力を持たせる計画。
2003.11.19
Jane's Defence Weekly
Eurosam team awarded missile poject contract
欧州 OCCAR庁が、英、仏、伊の国防省を代表して Eurosam 共同企業体と$3.51Bに及ぶ
Aster SAM の契約を行った。
陸上発射型 SAMP/T Aster Block 1 は、仏陸空軍及び伊陸軍用として18個中隊分が製造され、
2007年に配備が開始される。
また海軍用としては Aster 15 が仏、伊海軍の2隻の空母及び27隻のフリゲート艦に、英海軍 Type45 Daring級駆逐艦用の PAAMS とし
て Aster15/30 が製造される。
この契約には合わせて、FSAF (Future Surface-to-Air Family) として、Aster Block 1 ATBM の full-scale 開発
が盛り込まれている。
2003.11.17
Defense News
Eurosam gets $3.5B Aster order
欧州防衛調達局 OCCAR (Organization Conjoint Cooperation enmatiere d'Armement) は、Eurosam と
Aster ミサイル製造に関する$3.5Bの契約を行った。
Aster は対弾道弾用として仏、伊、英が開発を進めてきたミサイルで、契約には1,400発のミサイルの製造と
兵站支援及び訓練が含まれる。
陸上発射型 SAMP/T Aster Block 1 は仏陸空軍用として12個中隊分、伊陸軍用とし
て6個中隊分が製造される。
海軍用としては仏伊海軍の Horizon フリゲート艦4隻に Aster15 が、英海軍 Type 45 駆逐艦用 PAAMS として Aster15/30 が製造され
る。
また、契約には FSAF (Future Surface-to-Air Family)として Aster Block1 ATBM の full-scale 開発が含
まれている。
2003.11.17
Aviation Week & ST
A missile shield for Europe
11月12日、Eurosam (MBDA社とThales社の共同企業体) は Aster SAMP/T Block1 シ
ステムのフル開発製造を$3.5Bで受注した。
Block 1 は、仏と伊が2000年以降研究開発を進めてきた陸上及び海上で運用する戦域弾道弾対処用システム
(Scud D 等射程600km級に対処) で、シャルルドゴール等艦船搭載用は2006年の、陸上発射型は2007年の装備化
を予定している。
なお、陸上発射型は18個中隊分を製造、2014年までに仏と伊に納入される。
また、EADS社は仏の DGA と射程1,500~2,000kmの弾道弾に対処する Block2 の開発に関し検討を行っており
、合意が得られれば英と伊も参加し、来年以降3~5年の基礎研究を行うこととなる。
2002.08
Jane's Missiles & Rockets
Aster Block 2 study will creat test hardware
本格的な ATBM を目指す Aster Block 2 は、物作りの段
階に移行しつつある。
Aster Block 2 は長さを延ばした Aster-ER ブースタを使用し、1,500km級 TBM を高度 20km 以遠で要撃する
。
一方プロトタイプの Aster 30 に 600km 以下級 TBM への対処能力を持たせる SAMP/T Block
1 は、2006年運用開始が予定されており、この夏には仏、伊両国から18セットの発注が見込まれている。
2001.12
Jane's Missiles & Rockets
France may test Aster against a ballistic-missile target
Aerospatiale Matra社は、ATBM型 Aster 30 の検討を進めている。
ATBM Aster 30 の開発は、Block I、Block Ⅱと進められ、Block I は現在進められている Aster 30 と一
緒に装備化する予定で、2004年に UOES (User Operational Evaluation System) 試験が実施される。
Block I は、Frog, SS-21, Scud B, Scud C を対象としており、機体形状はそのままで、指向性弾頭を採用
するほか、シーカのデューティーサイクルを上げることにより送信出力の増大を図り、追尾アルゴリズムを改良して高速目標の追尾を
可能にする。
Block Ⅱでは、2010~2012年頃に想定されるあらゆる弾道弾へ対処するため、直撃方式を目指す。
Block Ⅱの機体形状は以下の3種類が考えられていて、来年には結論を出したいとしている。
① 現在の Aster 30 と同形
② 胴径の拡張型、但し現在のキャニスタに入るサイズ
③ 無翼型