SAMP/T に関する報道

年 月 日
出   典
標     題
要         旨
2025.03.15
 06:00
RBC Ukraine Ukraine's missile supplies for SAMP-T air defense system almost depleted - Media <2504-031502>
 Corriere della Sera(註:イタリアの新聞)はウクライナ政府がイタリアとフランスに対し、SAMP/T用のAster-30ミサイルを追加で提供するよう要請した。 この要請は、保有弾がほぼ枯渇しているためであると、述べている。
 メディアの報道によると、ウクライナは数週間前からイタリアとフランスに少なくとも50発のAster-30ミサイルを要求していが、問題はイタリアの保有量がほぼ危機的なレベルにあるという事実にあります。 残りのミサイルは、国内の重要な施設を保護するために使用された一方、フランスはより多くのミサイルを保有しているが、制限にも直面している。
 ウメロフ宇国防相は3月14日ローマを訪問し、クロセット伊国防相と会談した。 訪問中、彼はまた、MBDA 伊、MBDA 仏、およびAster-30ミサイルを製造するThalesの合弁会社であるEurosamの幹部とも会談した。
2024.09.19
 02:01
Defense News France and Italy order upgraded SAMP/T air-defense systems <2410-091903>
 フランスとイタリアは、極超音速ミサイルなどの脅威に対処できる次世代のSAMP/Tを発注し、ルコルニュ仏国防相は、このシステムの完全ヨーロッパ製を宣伝した。
 ルコルニュ仏国防相はSAMP/T NG 8個システムの発注を発表し、初号機は2026年に配備され、クロセット伊国防相は9月10日に10個システムを発注したと述べた。
どちらの国もこの命令の価値を提供していませんが、フランスは2024年の軍事予算に購入のための€674M ($750M) の支出承認を含めている。
 フランスはThales社とミサイルメーカーのMBDA社が開発したSAMP/Tではなく、Diel社のIRIS-Tと米国製のPatriotを欧州Sky Shield Initiativeのバックボーンとして提案するドイツから、まだ賢明な態度をとっている。
 次世代のアップグレードにより、フランスとイタリアのシステムは、Patriotで報告された射程と同様の150km以上の迎撃範囲と、極超音速ミサイルの迎撃能力が向上した。
2023.01.24
 03:18
Defense News Italy confirms Samp-T missile-defense donation to Ukraine <2302-012405>
 イタリアがウクライナにSAMP/Tを供与する準備ができた。 これはタジーニ外相の報道官がCorriere della Sera紙に明らかにした。
 イタリア陸軍は2013年からSAMP/Tを装備しており、現在5個SAMP/T中隊が編成されており、今年の予算で6番目の中隊が編成される。
 SAMP/Tは有無人航空機のほかCMや
TBMを撃墜できるが、イタリアではまだ装備数が少ないことから、専門家は豊富に装備している古いSkyguard-Aspideを供与するのではと見ていた。
2021.11.16 Defense News Eurosam unveils new SAMP/T air defense variant at Dubai Airshow <2112-111617>
 Thales社とMBDA社の共同企業体であるEuroSAM社が11月14~18日に開かれるドバイ航空展で、イタリア陸軍とフランス航空宇宙軍が装備しているSAMP/Tの長射程型であるSAMP/T NGを公表する。
 SAMP/T NGは350kmの捕捉距離150kmの射程を持ち、2021年に生産を開始し、2025年には納入ができるという。
 システムの
MFRは20呎標準コンテナサイズで空輸が可能で、2名で15分以内に整置できる。
【関連記事:2106-041405 (JDW 2021.04.14)】
2021.07.21 Jane's Defence Weekly Eurosam to refresh UK and Italian Aster missiles <2109-072108>
 
OCCARが6月9日、MBDA社とThales社の合弁会社であるEuroSAM社に、英海軍、伊陸海軍向けAsterミサイルのMLRを発注した。
 MLRの内容は公表されていないが、OCCARがフランス型について7月9日に公開したところによると、MLRにはエンジンの交換が含まれており、1,000発を13年かけて€1.2B ($1.4B) かけて行われる。
2021.04.14 Jane's Defence Weekly Franco-Italian SAMP/T NG air defrence system to enter service by end of decade <2106-041405>
 MBDA社が3月31日、SAMP/T NG運用開始は2020年代末になるとの見通しを示した。
 次世代型
href=../G.html#SAMP/T>SAMP/TであるSAMP/T NGは、サイバ攻撃やデコイ、ジャミングに耐え、より高速高運動ステルス目標に対抗できるシステムで、 href=../G.html#FCS>FCSが近代化されると共に現有のAster 30 Block 1より射程の長いAster 30 B1 NT Extendes Capability弾を使用し、NATOのBMDとして働けるという。
2021.03.24 Defense News France, Italy update their joint air-defense weapon for faster missiles <2104-032409>
 フランスとイタリアが3月24日、
SAMP/T中距離SAMの新計画開始で合意した。
 新計画ではAESAレーダに新技術を取り入れるなどFCSの近代化を図ると共に、両国はAster 30 B1ミサイルの能力を向上するAster 30 B1 NT Extended Capabilityミサイルの開発を2016年に開始している。
2021.02 International Defence Review Singapore confirms SAMP/T operationa, reveals new configuration <2103-020003>
 シンガポール空軍が2020年12月17日に東部のLim Chu Kang Camp ⅡでAster 30 SAMP/Tを公開した。
 シンガポールは2012年にイスラエルからSPYDER-SR
SHORADを導入し、2018年7月にFOCとしたが、2013年9月にSPYDER-SRを補完するものとしてSAMP/Tの導入を決めた。
 SAMP/Tの標準的な中隊はAster 30 8発を搭載したVLS TEL 4両(6両まで可能)と、Arabel 360゚監視X-band MFRレーダ1基及び指揮統制車1両で構成される。
2016.03.23 Jane's Defence Weekly France receives last SAMP/T system <1605-032309>
 仏空軍が2月末に、
SAMP/T最終号機を受領した。 フランスは当初、陸軍と空軍に それぞれ6個中隊ずつ、合わせて12個中隊分のSAMP/Tを調達する計画であったが、その後装備するのは 空軍だけなり装備数も10個中隊に削減していた。
 SAMP/TシステムのミサイルAster 30は、射程100km、射高65,000ft、最大速度Mach 4の性能を持つが、今年1月にはAster 30 Block 1の開発が発 注されている。
2013.09.25 Jane's Defence Weekly Singapore announces Aster 30 buy, F-16 upgrade <1311-092505>
 シンガポールが9月16日、I-HAWK 後継の地上 SAM として Aster 30 を導入することを 明らかにした。 Aster 30 は Gulfstream G550 AEW機、Spyder SAM と共に同国の防空網を 構成する。
 Spyder はDerby 2発と Python 5 2発を、それぞれキャニスタに入れ、回転式の発射機に搭載している。
2013.09.16 Defense News Singapore to acquire European surface-to-air missile system <1310-091603>
 シンガポール国防相が9月16日、HAWK の後継として
Aster 30 を導入することを明らかに した。 シンガポールは射程15kmの Spyder も装備している。
 国土の広さが25km×42kmのシンガポールが、射程70kmの Aster 30 を装備することになる。
2013.07 International Defence Review SAMP/T scores third TBM shoot-down <1308-070020>
 3月に仏空軍と伊陸軍が合同で行った SAMP/T による TBM 迎撃試験の詳細が明らかになった。 この試験は SAMP/T による3回目の TBM 迎撃であった。 迎撃を行ったのは Aster 30 Block 1 ミサイルで、標的には Scud B を模した射程300kmの Black Sparrow が使用された。
 試験では Arabel MFR と発射機が10km離隔して配置され、その間を Link 16 MIDS で連接した。
 Aster 30 は Black Sparrow の発射4分後に発射され、38秒後に高度15kmで撃墜した。 その際の相対速度は Mach 8 であった。
2013.05.08 Jane's Defence Weekly France issues defence White Paper <1306-050805>
 フランス国防省が4月29日、国防白書 LBDSN 2013 を発簡した。 LBDSN では、2014~2025年の国防費を€364Bとし、兵 力24,000の削減をうたっている。
 空軍は2025年までに SAMP-T 中距離 SAM を8個システム整備する。
2013.02 Jane's Missiles & Rockets BMDA produces 1,000th Aster missile <1303-020011>
 MBDA社が2012年末に Aster SAM 1,000発目の組み立てを完了した。 Aster の生産は2006年に月産5発で開始されたが、 2011年からは計画どおり月産20発以上で行われている。
2012.06 Jane's Missiles & Rockets New horizons for wily Coyote <1207-060020>
 PAAMS を装備する仏海軍の Horizon 級駆逐艦 Fobin が4月4日、Aster 30 による GQM-163A Coyote 超音速標的機 (SST) の迎撃に成功した。
 Coyote は米海軍の超音速標的機で、Mach 2.5、11.2gで飛行し、超音速 ASCM を模擬する。
【 Coyote 関連記事:1108-070013 (JMR 2011.07)】
2012.04.18 Jane's Defence Weekly PAAMS defeats supersonic sea-skimming Coyote target <1206-041806>
 仏海軍の Horizon級フリゲート艦 Forbin が4月4日、Aster 30 による GQM-163A Coyote 超音速標的の撃墜に成 功した。
 Coyote は Orbital Sciences社が開発した標的機で、Mach 2.5 以上の速度と、海面5m以下の低空飛行が可能である。
【 Coyote 関連記事:1108-070013 (JMR 2011.07)】
2012.02.01 Jane's Defence Weekly Genocide law jeopardises French missile bid in Turkey <1203-020110>
 フランス議会が、1915~1916年にオスマントルコが行った数千人のアルメニア人虐殺を 'genocide' と定義する法律 を可決したことにトルコが反発し、トルコT-LORAMIDS として Aster 30 の売り 込みが難しくなっている。
2011.01.05 Jane's Defence Weekly UK studies explore BMD options for Type 45, Sea Viper <1102-010516>
 英国は SDSR のなかで唯一 BMD について積極的な姿勢を示しているが、Type 45 駆逐艦に装備する Sea Viper/PAAMS(S) には BMD に関する要求はない。 これについて MBDA社と BAE Systems社は Sea Viper を段階的に発展 させて BMD 能力を持たせることを検討している。
 具体的には Aster 30 Block 1Block 1NT の採用で、Sampson MFR は狭い範囲のフェンス サーチで TBM を捜索でき、S-1850M 長距離レーダ (LRR) も高仰角監視アルゴリズムで短距離 TBM の捕捉が可能である。
2011.01.05 Jane's Defence Weekly MBDA in bid to add lower- and upper-tier BMD capabilities to Aster <1102-010515>
 MBDA社は2008年4月、 Thales社、Safran社と共に Aster のロードマップを作成した。
【関連記事:0905-033005 (AW&ST 2009.03.30)】
Aster 30:現有
Aster 30 blcok 1SAMP/T に使用、2010年10月に TBM を迎撃
Aster 30 Block 1NT:2016年頃装備化
Aster 30 Block 2
 2020年頃装備化する大気圏内上層部での迎撃を目指す。 二段推進で IR シーカ付き直撃弾SDACS で制御する。
2010.12 Jane's Missiles & Rockets Sea Viper fired from Type 45 destroyer for first time <1101-120022>
 英海軍の Sea Viper が、めて Type 45 駆逐艦からの発射試験 を行い、Aster 30 が標的機に命中した。
 Sea Viper は英海軍型の PAAMS で、Sampson レーダ、Sylver 発射機、Aster 15 及び Aster 30 ミサイルで構成されている。
2010.12 Jane's Missiles & Rockets MBDA pitches VJ Mica/Aster 30 teaming <1101-120013>
 MBDA社が Aster 30 と VL Mica を組み合わせた艦載防空システムを提案している。 Aster 30 に VL Mica を組み 合わせたのは Aster 15 が高価であることによる。 VL Mica は射程が20kmで、7kmで50g10kmでも30gの運動能力を持つ。
 Aster 30 と VL Mica を組み合わせたシステムは既にギリシャの FREMM フリゲート艦に提案している。 ギリシャの FREMM では艦首に Scalp Naval を装備する Sylver A70 8セル VLS 1基、その後方に Aster 30 を装備する Sylver A50 8セル VLS 3基、艦尾に VL Mica の4発パックを装備する Sylver A35 3基を配置 する。
2010.10.13 Jane's Defence Weekly Sea Viper scores hit with first firing from Type 45 <1011-101308>
 英海軍 Type 45 駆逐艦の二番艦である Dauntless が9月29日、初めての Sea Viper 発射試験を行い、高 度30,000ft400ktで飛行する Mirach 100/5 標的機を直撃した。
2010.10.11 Aviation Week & ST French receive SAMP-T <1011-101103>
 フランス空軍SAMP-T Mamba最初の中隊器材を受領し、 HAWK と換装する。 運用試験は来春行われ、2011年9月に IOC が予定されている。
2010.10 International Defence Review Testing times: UK's Sea Viper missile system bares its fangs <1011-100027>
= 英海軍の Sea Viper を紹介する関する5頁にわたる記事 =
 Type 45 駆逐艦が装備する Sea Viper (PAAMS-S) の構成は
 ・S1850 LRR
 ・Sampson MFR
 ・Aster ミサイル
 ・SYLVER A50 VLS
である。
2010.09.15 Jane's Defence Weekly French Air Force's SAMP/T missile set to enter service <1010-091508>
 仏空軍初の SAMP/T 中隊が9月20日に運用を開始する。 仏空軍 は6個中隊を編成する計画で、二番目三番目の中隊も2011年に編成される。 また陸軍も装備する計画である。
 SAMP/T は射程20kmで、11kmの Crotale に代わって空軍に装備され、中隊は Thales社製 Arabel レーダと指揮統制 装置、8発搭載発射機4両で構成される。
2010.08 Jane's Missiles & Rockets Live firing tests validate changes made in Aster 30 missile 'get well' programme <1009-080011>
 MBDA社が Aster 30 について6月28日、2009年に英海軍の Sea Viper で生起した量産型の不 具合の修正は、5月25日と6月1日に行われた一連の実射試験の成功により確認されたと発表した。
 また6月17日には Longbow (註:英海軍の Type 45 駆逐艦を模した試験発射用艀)からの発射試験にも成功した。
2010.07.05 Aviation Week & ST Missile mending <1008-070506>
 英海軍仕様の Aster 30 である Sea Viper は、昨年行われた2回の試験に失敗したが 、MBDA社は不具合の改修をして、遅れはしたものの納入を行う。
2010.05.10 Aviation Week & ST MBDA wins up for another Sea Viper shot <1006-051002>
 MBDA社の Aster 開発に参画している3ヶ国が、昨年の行われた2回の実射失敗から、風洞試験 を再開する。 2009年5月と11月に行われた英海軍の Sea Viper型 Aster の試験では、全ての器材が正常に作動したのに、 Aster が終末段階での迎撃に失敗している。
 Sea Viper は、英海軍の Type 45 対空駆逐艦の主力装備である。
2010.05 Jane's Missiles & Rockets Aster 30 missile probed following Sea Viper failures <1006-050002>
 英海軍の Type 45 駆逐艦に装備する、かつて PAAMS(S) と呼ばれてた Sea Viper2009年の5月と11月に行われた実射試験にいずれも失敗した。 仏伊海軍が Horizon級駆逐艦に装備する PAAMS(E) の試験は2007年に行われ成功している。 Sea Viper は PAAMS(E) と同じ Aster 30 と SYLVER A50 発射機を使用するが、レー ダが PAAMS(E) の EMPAR G-abnd MFR に対し Sampson E/F-band レーダになっている。
 Long Bow 発射試験用艀から2発が斉射された5月の試験は、テレメデータから電源とアクチュエータの不良と判定され改良が施されて11 月の試験が行われたが、再度失敗した。
2010.02 Jane's Missiles & Rockets UK probes Sea Viper missile test failures <1003-020021>
 英海軍 Type 45 駆逐艦に装備する Sea Viper(註:=PAAMS(S) )の発射試験は2008年から試験台船で実施され、 2008年6月には Aster 30 が35kmで、2009年2月には Aster 15 が25km以内で Mirach 標的機を撃墜したが、その後2009年5月と11月に実施された Aster 30 の斉射試験はいずれも失敗した。 Type 45 駆逐艦からの発射試験は2010年3/四半期に計画されている。
 仏伊が Horizon型フリゲートに装備する PAAMS(E) の試験は完了している。
2009.12.09 Jane's Defence Weekly UK MoD probes Sea Viper missile test failures <1002-120902>
 英国防省と MBDA社が緊急で、Sea Viper の最新の試験で迎撃に失敗した原因の調査を行っている。 このれは Longbow 試験台船に於ける二度目の失敗になる。
 Sea Viper は従来 PAAMS と呼ばれていたシステムで、英海軍の Type 45 駆逐艦に装備される。
2009.12.07 Aviation Week & ST Sea Viper doesn7t strike <1001-120705>
 英海軍の Type 45 駆逐艦が装備する PAAMS が品質確認試験に失敗したため、英国防省が原因究明を進めている。
 PAAMS は英国で Sea Viper と呼ばれている。
2009.02.04 Jane's Defence Weekly Sea Viper approaches its second qualification test <0903-020412>
 英海軍が Type 45 駆逐艦に装備する Sea Viper PAAMS(S) Longbow 試験船による二回目の試験が2月に行われ、Aster 15 と Aster 30 による斉射が行われる三回目で最終となる試験は5~6月に行われる。 Type 45 による 発射試験は2010年10月に行われる。
 英海軍の PAAMS(S) は Sampson MFR を使用し、仏、伊海軍が Horizon級フリゲートに装 備する PAAMS(E)EMPAR レーダを使用する。
2009.02 Jane's Missiles & Rockets EUROSAM carries out SAMP/T system firing <0903-020021>
 EUROSAM社が12月8日にフランス南部で、SAMP-T のシステム発射試験を行った。 この試験では低高度回避飛行しながら飛行する亜音速標的機が用いられた、
2008.07 International Defence Review Italy trials Aster SAMs <0808-070006>
 伊陸軍が5月末に、SAMP/T の実用試験で2発の Aster 30 を発射し、いずれも標的の撃墜に成功した。
 1発目は低高度を飛行する Mirach 100 を25kmで撃墜し、2発目は2機の Mirach との交戦で攻撃機と指定された方を撃墜 した。
2008.06.11 Jane's Defence Weekly PAAMS(S) missile system completes interception test <0808-061102>
 Type 45 駆逐艦に装備される英国型の PAAMS である PAAMS(S) が、試験用台船 Longbow を用いた発射試 験で6月4日に実施され成功した。 Aster 30 は、射距離35km、高度10,000mで Mirach 標的機を直撃した。
 Longbow には8セルの SYLVER 50 VLS 1基、Sampson レーダ、PAAMS(S) C2 が搭載されており、2007年末に試 射場のある地中海へ曳航されていた。
2008.06.09 Aviation Week & ST First kill <0807-060907>  英海軍の Type 45 駆逐艦が PAAMS(S) 防空システムの試験で Aster 30 の初めての実射を行い、Mirach 標的の迎撃に成功した。  標的機の高度は10km、射距離は35kmであった。
 英国の PAAMS(S) は、仏、伊の PAAMS(E) が EMPAR MFR を使用しているのに対し、Sampron レーダを使用している。
2008.06.04 Jane's Defence Weekly Italy test fires Aster 30 medium-range SAMs <0807-060410>
 イタリア陸軍が5月22日と26日に SAMP/T の発射試験を行った。 この試験はシステムの運用能力確認試験 ATOC の一環で、完全編成のシステムを用いて行われた。
 SAMP/T は Aster 30 を使用する射程120kmの中距離 SAM で、航空機、ヘリ、UAV のほか、新世代スタンドオフミサイルや SRBM の迎撃能力を持つ。
2008.06 Jane's Missiles & Rockets Singapore passes milestone to area defence capability <0807-060006>
 シンガポール海軍が6隻建造する Formidable級フリゲート艦の二番艦で、初めて同 国内で建造され今年2月5日に就役した Intrepid が、南仏で Aster 15 の射撃を実施し成功した。 同級フリゲ ートは8セルの SYLVER VLS を4基装備しているため32発の Aster を搭載できる。 レーダは Thales社製 Herakles E/F-band MFR を装備している。
 SYLVER は当初、Aster 15 専用の A30型と見られていたが、少なくとも何基かは、高さが高く Aster 30 も発射できる A50型の様である。
2008.01 Jane's Missiles & Rockets Longbow barge prepares for PAAMS(S) trials <0802-010027>
(記事の一部は既報記事 0802-120502 (JDW 2007.12.05) と重複)
= その他記事は STP-2 の紹介に関する内容 =
2007.12.05 Jane's Defence Weekly Longbow barge preperes for PAAMS(S) trials <0802-120502>
 英国が Type 45 駆逐艦に装備する PAAMS(S) (Sampson) の評価を行う艀である STP-2 (Sea Trial Platform) は、2008年2/四半期から地中海の射場で実射試験を行うため、ポーツマスを出航し15日間の航海ののち、11月14日にフランスのツーロン軍港に到着した。  STP-2 は Aster-15/30 を発射する8セルの Sylver A50 VLS と Type 1045 Sampson MFR のほか、Type 45 駆逐艦が装 備する関連装置を搭載している。
 実射は1回の斉射を含め4回実施され、試験は2009年中頃まで続く。
【関連記事:0519-091402 (JDW 2005.09.14)】
2007.11.28 Jane's Defence Weekly Italy poised to accept Andrea Coria destroyer <0801-112808>
 Orizzinte社は、イタリア海軍が2隻建造する Horizon 級防空駆逐艦の一番艦である Andrea Doria を年内に引き渡す。 10月23日に進水した二番艦の洋上試験は来年2月に開始される。
 7,050tの Horizon 級防空駆逐艦は PAAMS(E) (PAAMS EMPAR) のほか、 76mm 62口径 Super Rapid 砲3門KBA 25mm 機関砲2門Teseo Mk 2 対艦ミサイル8発を装備する。
2007.08.22 Jane's Defence Weekly Longbow begins radar tracking trials at sea <0718-082204>
 英海軍の Type 45 駆逐艦に装備する PAAMS の実射試験用に、 12,000tの台船を改造した STP-2 Long Bow は、間もなくレーダの追随試験を開始 する。 Long Bow には Aster 15、Aster 30 用の SYLVER A50 8連装発射機1基と、28mのマ ストに Sampson MFR が設置されている。
 Long Bow を用いた洋上発射試験は2008年1/四半期に開始され、12ヶ月間行われる。
2007.07 Jane's Missiles & Rockets PAAMS(E) passes final qualification firing <0716-070009>
 PAAMS (E)最終評価試験が5月14日にイタリアの試験艦を用いて行 われ成功した。 試験は超低空を飛行する2機の亜音速ミサイルを標的に行われ、1機目は Aster-30 のシミュレート射撃、2機目は実弾射 撃で行われ、2機目には19kmで直撃した。
 PAAMS(E) は EMPAR レーダ、A50 Sylver VLS 及び Aster-30 ミサイルで構成される。
2007.02 International Defence Review Hawker Hunters test PAAMS(S) <0705-020011>
 かつてスイス空軍が30年以上使用し現在 Hawker Hunter Aviation社が保有し運用している Hawker Hunter 戦闘機2機が、Type 45 Daring 級駆逐艦に搭載される PAAMS Sampson E/F-band MFR 及び S-1850M D-band 長距離レーダの試験に使用される。
 Hunter Mk58 は最高速度が Mach 0.94 であるが、高度40,000ftで+7.5/-3.75gの運動が可能で、RWR 及び AN/ALE-40 チャフフレアディスペンサを装備している。
2006.12 International Defence Review FREMMs and neighbours: Europe seeks benefits of consolidation <0624-120008>
= 次世代フリゲート艦 FREMM に関する8頁にわたる特集記事 =
 FREMM フランス、イタリアが共同で計画している排水量6,000t、速力27ktのフリゲ ート艦で27隻以上の建造が計画されている。
 防空システムとしては Aster 15 と Sylver A43 VLS による SAAM が 装備され、射統用レーダとしては SAAM-FR が E/F-band の Herakles、SAAM-IT が G-band の EMPAR と、いずれも回転アンテナのパッシブフェーズドアレイ MFR が用いられている。 DCN社による と A43 VLS は Aster 30 の発射が可能な Sylver A50 に換装可能である。
 フランス艦には Sylver A70 が装備され Scalp Naval を発射する 。 対艦用にはフランス艦が Exocet MM 40 Block 3、イタリア艦が Teseo Mk 2/A を 装備する。 射程は Exocet Block 3 が180km以上、Teseo Mk 2/A が150km以上で、いずれも対地攻撃が可能で ある。
2006.11.20 Aviation Week & ST The Franco-Italian SAMP-T ・・・・ <0623-112003>

 11月14日に SAMP-T 最終品質確認試験が仏のミサイル発射試験場で行われ 、SPJ (Self Protection Jamming) を搭載する C22 標的を距離11km、高度3kmで迎撃した。
 今後、弾道ミサイルの迎撃確認試験を行い、2008年末の運用開始までに仏伊軍によ る16ヶ月の運用試験が計画されている。

2006.08 Jane's Missiles & Rockets ASTER PAAMS first qualification firing <0617-080022>
 EMPAR と ASTER 30 による PAAMS 初の性能確認試験が、5月23日 にイタリア海軍により行われた。
 ASTER 30 は標的となった亜音速の Mirach を、高度23,000呎、距離35kmで直撃した。
2006.07 International Defence Review ASTER 30 fires <0614-070011>
 EMPAR レーダを使用する仏、伊海軍仕様の PAAMS の発射試験が5月23日に行われ、Mirach 標 的機を距離35km、高度23,000呎で直撃した。
2006.06.19 Defense News European air defense system passes 1st test <0617-061905>
 伊海軍の試験艦による PAAMS の発射試験が5月23日に初めて行われ、Astor 30 は距離 35kmで標的の Mirach を直撃した。
 PAAMS は1999年に開発を開始した、英、仏、伊海軍が発注の対艦 SAM システムで、Astor 30 の他、EMPAR レーダ、射統システム、 Sylver A50 発射機から構成される。 仏、伊は Horizon 級フリゲート艦に、英国は Type 45 駆逐艦に装備する。
2006.06.14 Jane's Defence Weekly Italian Navy successfully test fires full PAAMS(E) ensemble <0613-061406>
 イタリア海軍の試験艦が PAAMS(E) の発射試験を初めて行い、Mirach 亜音速標的機を、距離 35km、高度23,000呎で直撃した。 この試験で EMPAR MFR、Sylver A50 発射機、及びAster 30 ミサイルの性能が確認された。
 PAAMS(E) は仏伊海軍の Horizon 級フリゲートに装備される。
2006.06.12 Aviation Week & ST PAAMS preamble <0613-061201>
 英、仏、伊海軍用に開発が進んでいる PAAMS の発射試験が先月行われ、 Aster 30を用いて Mirach 亜音速標的機を距離35km、高度7,000mで直撃した。(右図)
 PAAMS は英海軍の Type-45 駆逐艦及び仏、伊海軍 Horizon 級フリゲート艦に搭載する射程120kmの SAM で 、実射試験では EMPAR 射統レーダを使用した。
2006.02.08 Jane's Defence Weekly UK navy chief stresses need for eight Type 45s <0605-020803>
 PAAMS 防空システムを装備する英海軍の Type 45 対空駆逐艦は、一番艦となる DD-32 Daring2月1日に進水したが、英海軍の高官が Type 45 は最低限8隻必要であると主張している。 同艦の建造は当初12隻が予 定されていたが、現在は6隻になっている。
 PAAMS はロシアの SS-N-27(註:=3M-54 Club )超音速 ASCM も 撃墜可能という。
2006.02 Jane's Missiles & Rockets SAMP-T completes second qualification firing <0605-020021>
 SAMP-T 二度目の性能確認試験が2005年12月20日に行われ、高度500mを 900km/hで回避行動をしながら飛行する C-22 標的機に直撃した。 要撃地点は発射機から10kmの距離であった。
 試験は ARABEL レーダを含む全システム構成品を連接して行われた。
 SAMP-T の最初の性能確認試験は2005年6月26日に、最近の PAAMS の 試験は2005年10月12日に行われ、いずれも成功している。
 三回目の性能確認試験は2006年前半に行われ、後半には仏、伊両国軍による運用評価が行われる。
2005.10.26 Jane's Defence Weekly Aster 30 scores in PAAMS trial <0522-102602>
 英海軍の Type 45 駆逐艦と、仏伊海軍の Horizon 駆逐艦に装備される PAAMS で使用される Aster 30 の試験が10月12日に、対艦ミサイル2発の斉射を想定したシナリオで実施さ れ、迎撃に成功した。 標的機は距離17.5km、高度1,000mで撃墜された。
 PAAMS には、Type 45 駆逐艦に装備される Sampson E/F-band レーダを使用する PAAMS(S) と、Horizon 駆逐 艦に装備される EMPAR G-band レーダを使用する PAAMS(E) の二タイプがある。
 これより先の7月26日には、陸上発射型である SAMP/T の発射試験に成功している。
2005.10.03 Aviation Week & ST Extending the shield <0520-100307>
= 欧州と米のミサイル防衛事業の現況に関する記事 =
 欧州諸国のミサイル防衛は短中距離弾道ミサイルに対処する TMD を目指しており、 米国が世界規模で進めている NMD 構想とは大きく異なる。
 この TMD 構想に、米国は PAC-3 と独、伊と共同開発中の MEADS を売り込んでいるが、欧州はフランスを中心に Astar30 SAMP/T の開 発を進めており、各国の装備導入は不透明な状況となっている。
 現在開発中の Astar30 SAMP/T は航空機とCM を主対象とするシステムで2007年に装 備化されるが、ミサイル対処能力は Scud 級に限定されるため、中距離弾対処のための改善が Capability 2 計画として進められている。
 Capability 2 はミサイル第二段目の直径18cmとし、射程を20kmから50kmに延伸終末誘導に IIR を用いるほか、SDACS による姿勢制御を行う構想で、 2018年頃の装備化を目指している。
 一方、NATO は Scud 級 TBM から展開部隊を防護する目的で、PAC-3、SAMP/T 等を一元的に統制する ALTBMD 計画 を進めており、欧米3社が受注競争に参加、2006年に企業選定が予定されている。
2005.09.14 Jane's Defence Weekly Sampson delay hits UK PAAMS trials schedule <0519-091402>
 英海軍次期駆逐艦 Type 45 の主力装備となる PAAMS は、Longbow STP (Sea Trial Platform:右図) に搭載され、8月にはフランス南部ツーロン近郊の CEM (Centre d' Essais de la Mediterraee) に到着して、9月に 最初の発射試験が行われるはずであったが、Sampson MFR の開発の遅れによりレーダの Longbow STP への取り付けが2006年始めになり、CEM 到着は2006年後半と、1年の遅れになる。
(関連記事 JDW 2004.10.06)
2005.08 Jane's Missiles & Rockets Aster 30 completes PAAMS mission <0516-080013>
 MBDA社が6月1日に PAAMS の要求する脅威に対する Aster 30 の射撃を行い、迎撃に成功した。 試験は対艦ミサイルに攻撃されている友軍の艦船を掩護する想定で、90゚で高g旋回 (dog-leg) をする標的を10kmで撃墜した。
 この試験の成功で2005年後半に予定されている Aster 30 の陸上型である SAMP/T の発射試 験は予定通り行われることになる。 SAMP/T は2007年に伊陸軍、2010年に仏陸空軍に装備が開始される 。
2005.07.07 Inside the Pentagon NATO expected to release first batch of Theater Missile Defense funds <0515-070701>
 NATO は共同ミサイル防衛の開発予算 $480Mを今週中に承認する。 これは2010年の IOC を 目指す ALTBMD の Battle Manegement システムの開発予算で、総額$835Mの半分以上が第一段階として割り当てられている。
 当局は $85Mをシステム設計及び技術支援に向ける意向で、Boeing、SAIC 及び Northrop Grummanの3社が受注競争に参加するとみられ る。
 システムは各国が今後装備する SAMP/T、PAAMS、PAC-3、MEADS、THAAD 等のシステムを一元的に統制する。
2005.07 International Defense Review Aster 30 firing <0514-070014>
 仏英伊3ヶ国による洋上防空システム計画である PAAMS の中核となる Aster 30 の発射試験が6月1日に行われた。
2005.07 International Defense Review Tests bring successful first salvo firing for SAAM-FR <0514-070009>
 北米東海岸沖で行われていた米仏共同訓練で、仏海軍空母 Charles de Gaulle が、初めて SAAM-FR による2発の Aster 15 の斉射を行い成功した。 試験の目的は高亜音速で飛来する対艦ミサイルの迎撃で ある。
 SAAM の開発は仏伊の共同で行われ、仏海軍の SAAM-FR と伊海軍の SAAM-IT は、射統レーダを除き全く同じである。 SAAM-FR は ARABEL、SAAM-IT は EMPAR を使用している。
2005.06.13 Defense News MBDA tests Aster 30 <0515-061301>
 Aster 30 の地上発射試験が6月1日にフランスで行われ、射距離10kmで標的ミサイル を撃墜した。 発射試験は、PAAMS 用として、シースキミング90゚旋回する対艦ミサイルに 対する状況を想定して行われた。
 PAAMS は仏の Horizon 級フリゲート艦、伊の Orizzonte フリゲート艦及び英の Type-45 駆逐艦に装備を予定する。
 一方、SAMP/T の実射試験も年内に計画され、伊陸軍は2007年に、仏陸空軍は2010年にそれぞれ運用を開始す る予定である。
2005.03.23 Jane's Defence Weekly NATO to deploy missile defence system by 2010 <0507-032302>
 NAC (North Atlantic Council) が3月11日、ALTBMD (Active Layered Theatre Ballistic Missile Defence) PMO (Programme Managemrnt Office) 設置を承認した。 この結果 NATO は2010年に ALTBMD を配備する一歩 を踏み出した。
 ALTBMD の狙いは、展開する部隊を SCUD 級 TBM の攻撃から守るもので、NATO はそのための BM (Battle Management) システムの開発を進めてきた。 この システムは当該地域に展開する Patriot、MEADS、SAMP-T などの各種兵器を単一の固有システムとして一元的に統制 する。
2004.10.06 Jane's Defence Weekly First Sampson radar is installed on test mast <0419-100605>
 英海軍の Type 45D 新型駆逐艦の PAAM 防空システムを構成する Sampson MFR の試作1号機 (P1) が、模擬マスト上に設置(右図)された。
 Sampson は2面回転型アクティブフェーズドアレイアンテナを持つ艦載レーダで、試作3基と量産型1基の契約 が1999年9月に$268.5Mで行われている。
 現在、組立が完了した段階にある P2 は、PAAM の洋上発射試験用艀 (STP: Sea Trials Platform) である Longbow で使用されたのち、2007年末に訓練艦 Collingwood に装備される。 P3 は2005年9月に Maritime Integration and Support Centre に納入される。
 駆逐艦 Daring への量産1号機の搭載は2006年3月に計画され、同艦は2007年3月に就 役する。
2004.10 Jane's Missiles & Rockets Royal Saudi Naval Force frigate Al Riyahdh tests its SAAM armament <0423-100013>
 サウジ海軍のフリゲート艦 Al Riyadh が9月7日に SAAM の発射試験に成功した。 同艦は3隻 の F3000S Sawari Ⅱ 多目的フリゲート艦の一番艦で、8セルの Sylver A43 VLS 2基に Aster 15 を搭載すると 共に、Exocet MM40 Block 2 を装備する。
 同型艦の SAAM 発射試験は3月23日にも行われている。
2004.10 International Defense Review EREMM frigete to set new standards for design and build costs <0420-100026>
 仏、伊共同事業である FREMM (Fregates Europeennes Multimissions) 計画は、早ければ10月25日ににも署名 される可能性がある。
 FREMM は満載時排水量5,700t、全長128m、全幅18.7m、最大速度27ktのフリゲート艦 で、フランスは17隻(対地戦用9隻、対潜戦用8隻)、イタリアは10隻(汎用6隻、対潜戦用4隻)の合わせて27隻が計画 されている。
 各型共通に防空用として Aster 15 を装備するが、フランスは後期建造分について Aster 30 の搭載を考えている。 いずれも発射機には Sylver VLS を使用するが、イタリアは8セルを2基搭載するのに対して 、フランスは32セルを搭載する。 いずれも MFR は EMPAR を採用する。
 フランスは対潜型、対地型に射程1,000kmの Scalp Naval 巡航ミサイルを装備するが、イタ リアにはその計画はない。
 砲熕兵器は、イタリアが対潜型に72/62 砲2門、汎用型に127/64 砲1門を装備するのに対して、フランスは 76/62 砲1門を装備する。
2004.05 International Defense Review UK prepares development and test facilities for PAAMS(s) traials program <0409-050021>
 英国は PAAMS の洋上発射試験のために、かつて VL Seawolf の発射試験に使用した 12,000tの STP (Sea Trial Platform) Longbaw バージ(右図)を PAAMS 用に改修している。
 船体改修を終わった Long bow STP は5月から PAAMS の設置が始まり、2005年8月まで続けられる。 Longbow STP を使用した4回の洋 上発射試験は、2005年9月~2006年12月に、南仏沖合の試験水域で行われる。
2004.05 International Defense Review Raising Europe's PAAMS umbrella <0409-050020>
PAAMS 計画
 英、仏、伊3ヶ国海軍の共通艦構想である Horizon計画は実現せず、各国は Type-45、Horizon、Orrizonte と別々の駆逐艦を建造して いるが、Aster 15 及び Aster 30 を中心とした PAAMS 防空システムを共通に採用 することになっている。 PAAMS は以下の3つの役割を併せ持つ。
  ・PAAMS 搭載艦の個艦防空
  ・近傍艦を防護する局地防空
  ・中長距離防空
 3ヶ国は1999年8月と2002年3月の合意で合わせて10システムを発注しており、2003年11月に Aster 15,30 合わ せて1,400発の量産に合意している。
 PAAMS には、英国は Sampson E/F-band アクティブフェーズアレイ MFR を、仏、伊は EMPAR G-band パッシブフェーズドアレイ MFR を使用する。
SAAM 計画
 Arabel I/J-band MFR と Aster 15 を使用する個艦防空システムで、仏空母、伊フ リゲートのほか、サウジ及びシンガポールでの採用が決まっている。
( SAAM 関連記事 IDR 2003.01 )
SAMP/T 計画
 Arabel I/J-band MFR と Aster 30 を使用する陸上防空システムで、仏空軍に6、仏陸軍に6、伊陸軍に6と、合わせて 18システムが発注されている。
( SAMP/T 関連記事 DN 2003.11.17 )
Aster Block 1 ATBM 計画
 Aster 30 を発展させて ATBM 能力を持たせる計画。
( Aster ATBM 関連記事 AW&ST 2003.11.17 )
2004.05 International Defense Review Saudi Aster firing <0409-050016>
 SAAM システムを搭載するサウジアラビア海軍のフリゲート艦 Al Daman Astet 15 の射撃に成功したと、3月23日にMBDA社が発表した。 同型艦3隻は2004年~2006年に就役する。
2016.03.23 Jane's Defence Weekly France receives last SAMP/T system <1605-032309>
 仏空軍が2月末に、
SAMP/T最終号機を受領した。 フランスは当初、陸軍と空軍に それぞれ6個中隊ずつ、合わせて12個中隊分のSAMP/Tを調達する計画であったが、その後装備するのは 空軍だけなり装備数も10個中隊に削減していた。
 SAMP/TシステムのミサイルAster 30は、射程100km、射高65,000ft、最大速度Mach 4の性能を持つが、今年1月にはAster 30 Block 1の開発が発 注されている。
2013.09.25 Jane's Defence Weekly Singapore announces Aster 30 buy, F-16 upgrade <1311-092505>
 シンガポールが9月16日、I-HAWK 後継の地上 SAM として Aster 30 を導入することを 明らかにした。 Aster 30 は Gulfstream G550 AEW機、Spyder SAM と共に同国の防空網を 構成する。
 Spyder はDerby 2発と Python 5 2発を、それぞれキャニスタに入れ、回転式の発射機に搭載している。
2013.09.16 Defense News Singapore to acquire European surface-to-air missile system <1310-091603>
 シンガポール国防相が9月16日、HAWK の後継として
Aster 30 を導入することを明らかに した。 シンガポールは射程15kmの Spyder も装備している。
 国土の広さが25km×42kmのシンガポールが、射程70kmの Aster 30 を装備することになる。
2013.07 International Defence Review SAMP/T scores third TBM shoot-down <1308-070020>
 3月に仏空軍と伊陸軍が合同で行った SAMP/T による TBM 迎撃試験の詳細が明らかになった。 この試験は SAMP/T による3回目の TBM 迎撃であった。 迎撃を行ったのは Aster 30 Block 1 ミサイルで、標的には Scud B を模した射程300kmの Black Sparrow が使用された。
 試験では Arabel MFR と発射機が10km離隔して配置され、その間を Link 16 MIDS で連接した。
 Aster 30 は Black Sparrow の発射4分後に発射され、38秒後に高度15kmで撃墜した。 その際の相対速度は Mach 8 であった。
2013.05.08 Jane's Defence Weekly France issues defence White Paper <1306-050805>
 フランス国防省が4月29日、国防白書 LBDSN 2013 を発簡した。 LBDSN では、2014~2025年の国防費を€364Bとし、兵 力24,000の削減をうたっている。
 空軍は2025年までに SAMP-T 中距離 SAM を8個システム整備する。
2013.02 Jane's Missiles & Rockets BMDA produces 1,000th Aster missile <1303-020011>
 MBDA社が2012年末に Aster SAM 1,000発目の組み立てを完了した。 Aster の生産は2006年に月産5発で開始されたが、 2011年からは計画どおり月産20発以上で行われている。
2012.06 Jane's Missiles & Rockets New horizons for wily Coyote <1207-060020>
 PAAMS を装備する仏海軍の Horizon 級駆逐艦 Fobin が4月4日、Aster 30 による GQM-163A Coyote 超音速標的機 (SST) の迎撃に成功した。
 Coyote は米海軍の超音速標的機で、Mach 2.5、11.2gで飛行し、超音速 ASCM を模擬する。
【 Coyote 関連記事:1108-070013 (JMR 2011.07)】
2012.04.18 Jane's Defence Weekly PAAMS defeats supersonic sea-skimming Coyote target <1206-041806>
 仏海軍の Horizon級フリゲート艦 Forbin が4月4日、Aster 30 による GQM-163A Coyote 超音速標的の撃墜に成 功した。
 Coyote は Orbital Sciences社が開発した標的機で、Mach 2.5 以上の速度と、海面5m以下の低空飛行が可能である。
【 Coyote 関連記事:1108-070013 (JMR 2011.07)】
2012.02.01 Jane's Defence Weekly Genocide law jeopardises French missile bid in Turkey <1203-020110>
 フランス議会が、1915~1916年にオスマントルコが行った数千人のアルメニア人虐殺を 'genocide' と定義する法律 を可決したことにトルコが反発し、トルコT-LORAMIDS として Aster 30 の売り 込みが難しくなっている。
2011.01.05 Jane's Defence Weekly UK studies explore BMD options for Type 45, Sea Viper <1102-010516>
 英国は SDSR のなかで唯一 BMD について積極的な姿勢を示しているが、Type 45 駆逐艦に装備する Sea Viper/PAAMS(S) には BMD に関する要求はない。 これについて MBDA社と BAE Systems社は Sea Viper を段階的に発展 させて BMD 能力を持たせることを検討している。
 具体的には Aster 30 Block 1Block 1NT の採用で、Sampson MFR は狭い範囲のフェンス サーチで TBM を捜索でき、S-1850M 長距離レーダ (LRR) も高仰角監視アルゴリズムで短距離 TBM の捕捉が可能である。
2011.01.05 Jane's Defence Weekly MBDA in bid to add lower- and upper-tier BMD capabilities to Aster <1102-010515>
 MBDA社は2008年4月、 Thales社、Safran社と共に Aster のロードマップを作成した。
【関連記事:0905-033005 (AW&ST 2009.03.30)】
Aster 30:現有
Aster 30 blcok 1SAMP/T に使用、2010年10月に TBM を迎撃
Aster 30 Block 1NT:2016年頃装備化
Aster 30 Block 2
 2020年頃装備化する大気圏内上層部での迎撃を目指す。 二段推進で IR シーカ付き直撃弾SDACS で制御する。
2010.12 Jane's Missiles & Rockets Sea Viper fired from Type 45 destroyer for first time <1101-120022>
 英海軍の Sea Viper が、めて Type 45 駆逐艦からの発射試験 を行い、Aster 30 が標的機に命中した。
 Sea Viper は英海軍型の PAAMS で、Sampson レーダ、Sylver 発射機、Aster 15 及び Aster 30 ミサイルで構成されている。
2010.12 Jane's Missiles & Rockets MBDA pitches VJ Mica/Aster 30 teaming <1101-120013>
 MBDA社が Aster 30 と VL Mica を組み合わせた艦載防空システムを提案している。 Aster 30 に VL Mica を組み 合わせたのは Aster 15 が高価であることによる。 VL Mica は射程が20kmで、7kmで50g10kmでも30gの運動能力を持つ。
 Aster 30 と VL Mica を組み合わせたシステムは既にギリシャの FREMM フリゲート艦に提案している。 ギリシャの FREMM では艦首に Scalp Naval を装備する Sylver A70 8セル VLS 1基、その後方に Aster 30 を装備する Sylver A50 8セル VLS 3基、艦尾に VL Mica の4発パックを装備する Sylver A35 3基を配置 する。
2010.10.13 Jane's Defence Weekly Sea Viper scores hit with first firing from Type 45 <1011-101308>
 英海軍 Type 45 駆逐艦の二番艦である Dauntless が9月29日、初めての Sea Viper 発射試験を行い、高 度30,000ft400ktで飛行する Mirach 100/5 標的機を直撃した。
2010.10.11 Aviation Week & ST French receive SAMP-T <1011-101103>
 フランス空軍SAMP-T Mamba最初の中隊器材を受領し、 HAWK と換装する。 運用試験は来春行われ、2011年9月に IOC が予定されている。
2010.10 International Defence Review Testing times: UK's Sea Viper missile system bares its fangs <1011-100027>
= 英海軍の Sea Viper を紹介する関する5頁にわたる記事 =
 Type 45 駆逐艦が装備する Sea Viper (PAAMS-S) の構成は
 ・S1850 LRR
 ・Sampson MFR
 ・Aster ミサイル
 ・SYLVER A50 VLS
である。
2010.09.15 Jane's Defence Weekly French Air Force's SAMP/T missile set to enter service <1010-091508>
 仏空軍初の SAMP/T 中隊が9月20日に運用を開始する。 仏空軍 は6個中隊を編成する計画で、二番目三番目の中隊も2011年に編成される。 また陸軍も装備する計画である。
 SAMP/T は射程20kmで、11kmの Crotale に代わって空軍に装備され、中隊は Thales社製 Arabel レーダと指揮統制 装置、8発搭載発射機4両で構成される。
2010.08 Jane's Missiles & Rockets Live firing tests validate changes made in Aster 30 missile 'get well' programme <1009-080011>
 MBDA社が Aster 30 について6月28日、2009年に英海軍の Sea Viper で生起した量産型の不 具合の修正は、5月25日と6月1日に行われた一連の実射試験の成功により確認されたと発表した。
 また6月17日には Longbow (註:英海軍の Type 45 駆逐艦を模した試験発射用艀)からの発射試験にも成功した。
2010.07.05 Aviation Week & ST Missile mending <1008-070506>
 英海軍仕様の Aster 30 である Sea Viper は、昨年行われた2回の試験に失敗したが 、MBDA社は不具合の改修をして、遅れはしたものの納入を行う。
2010.05.10 Aviation Week & ST MBDA wins up for another Sea Viper shot <1006-051002>
 MBDA社の Aster 開発に参画している3ヶ国が、昨年の行われた2回の実射失敗から、風洞試験 を再開する。 2009年5月と11月に行われた英海軍の Sea Viper型 Aster の試験では、全ての器材が正常に作動したのに、 Aster が終末段階での迎撃に失敗している。
 Sea Viper は、英海軍の Type 45 対空駆逐艦の主力装備である。
2010.05 Jane's Missiles & Rockets Aster 30 missile probed following Sea Viper failures <1006-050002>
 英海軍の Type 45 駆逐艦に装備する、かつて PAAMS(S) と呼ばれてた Sea Viper2009年の5月と11月に行われた実射試験にいずれも失敗した。 仏伊海軍が Horizon級駆逐艦に装備する PAAMS(E) の試験は2007年に行われ成功している。 Sea Viper は PAAMS(E) と同じ Aster 30 と SYLVER A50 発射機を使用するが、レー ダが PAAMS(E) の EMPAR G-abnd MFR に対し Sampson E/F-band レーダになっている。
 Long Bow 発射試験用艀から2発が斉射された5月の試験は、テレメデータから電源とアクチュエータの不良と判定され改良が施されて11 月の試験が行われたが、再度失敗した。
2010.02 Jane's Missiles & Rockets UK probes Sea Viper missile test failures <1003-020021>
 英海軍 Type 45 駆逐艦に装備する Sea Viper(註:=PAAMS(S) )の発射試験は2008年から試験台船で実施され、 2008年6月には Aster 30 が35kmで、2009年2月には Aster 15 が25km以内で Mirach 標的機を撃墜したが、その後2009年5月と11月に実施された Aster 30 の斉射試験はいずれも失敗した。 Type 45 駆逐艦からの発射試験は2010年3/四半期に計画されている。
 仏伊が Horizon型フリゲートに装備する PAAMS(E) の試験は完了している。
2009.12.09 Jane's Defence Weekly UK MoD probes Sea Viper missile test failures <1002-120902>
 英国防省と MBDA社が緊急で、Sea Viper の最新の試験で迎撃に失敗した原因の調査を行っている。 このれは Longbow 試験台船に於ける二度目の失敗になる。
 Sea Viper は従来 PAAMS と呼ばれていたシステムで、英海軍の Type 45 駆逐艦に装備される。
2009.12.07 Aviation Week & ST Sea Viper doesn7t strike <1001-120705>
 英海軍の Type 45 駆逐艦が装備する PAAMS が品質確認試験に失敗したため、英国防省が原因究明を進めている。
 PAAMS は英国で Sea Viper と呼ばれている。
2009.02.04 Jane's Defence Weekly Sea Viper approaches its second qualification test <0903-020412>
 英海軍が Type 45 駆逐艦に装備する Sea Viper PAAMS(S) Longbow 試験船による二回目の試験が2月に行われ、Aster 15 と Aster 30 による斉射が行われる三回目で最終となる試験は5~6月に行われる。 Type 45 による 発射試験は2010年10月に行われる。
 英海軍の PAAMS(S) は Sampson MFR を使用し、仏、伊海軍が Horizon級フリゲートに装 備する PAAMS(E)EMPAR レーダを使用する。
2009.02 Jane's Missiles & Rockets EUROSAM carries out SAMP/T system firing <0903-020021>
 EUROSAM社が12月8日にフランス南部で、SAMP-T のシステム発射試験を行った。 この試験では低高度回避飛行しながら飛行する亜音速標的機が用いられた、
2008.07 International Defence Review Italy trials Aster SAMs <0808-070006>
 伊陸軍が5月末に、SAMP/T の実用試験で2発の Aster 30 を発射し、いずれも標的の撃墜に成功した。
 1発目は低高度を飛行する Mirach 100 を25kmで撃墜し、2発目は2機の Mirach との交戦で攻撃機と指定された方を撃墜 した。
2008.06.11 Jane's Defence Weekly PAAMS(S) missile system completes interception test <0808-061102>
 Type 45 駆逐艦に装備される英国型の PAAMS である PAAMS(S) が、試験用台船 Longbow を用いた発射試 験で6月4日に実施され成功した。 Aster 30 は、射距離35km、高度10,000mで Mirach 標的機を直撃した。
 Longbow には8セルの SYLVER 50 VLS 1基、Sampson レーダ、PAAMS(S) C2 が搭載されており、2007年末に試 射場のある地中海へ曳航されていた。
2008.06.09 Aviation Week & ST First kill <0807-060907>  英海軍の Type 45 駆逐艦が PAAMS(S) 防空システムの試験で Aster 30 の初めての実射を行い、Mirach 標的の迎撃に成功した。  標的機の高度は10km、射距離は35kmであった。
 英国の PAAMS(S) は、仏、伊の PAAMS(E) が EMPAR MFR を使用しているのに対し、Sampron レーダを使用している。
2008.06.04 Jane's Defence Weekly Italy test fires Aster 30 medium-range SAMs <0807-060410>
 イタリア陸軍が5月22日と26日に SAMP/T の発射試験を行った。 この試験はシステムの運用能力確認試験 ATOC の一環で、完全編成のシステムを用いて行われた。
 SAMP/T は Aster 30 を使用する射程120kmの中距離 SAM で、航空機、ヘリ、UAV のほか、新世代スタンドオフミサイルや SRBM の迎撃能力を持つ。
2008.06 Jane's Missiles & Rockets Singapore passes milestone to area defence capability <0807-060006>
 シンガポール海軍が6隻建造する Formidable級フリゲート艦の二番艦で、初めて同 国内で建造され今年2月5日に就役した Intrepid が、南仏で Aster 15 の射撃を実施し成功した。 同級フリゲ ートは8セルの SYLVER VLS を4基装備しているため32発の Aster を搭載できる。 レーダは Thales社製 Herakles E/F-band MFR を装備している。
 SYLVER は当初、Aster 15 専用の A30型と見られていたが、少なくとも何基かは、高さが高く Aster 30 も発射できる A50型の様である。
2008.01 Jane's Missiles & Rockets Longbow barge prepares for PAAMS(S) trials <0802-010027>
(記事の一部は既報記事 0802-120502 (JDW 2007.12.05) と重複)
= その他記事は STP-2 の紹介に関する内容 =
2003.11.19 Jane's Defence Weekly Eurosam team awarded missile poject contract  欧州 OCCAR庁が、英、仏、伊の国防省を代表して Eurosam 共同企業体と$3.51Bに及ぶ Aster SAM の契約を行った。
 陸上発射型 SAMP/T Aster Block 1 は、仏陸空軍及び伊陸軍用として18個中隊分が製造され、 2007年に配備が開始される。
 また海軍用としては Aster 15 が仏、伊海軍の2隻の空母及び27隻のフリゲート艦に、英海軍 Type45 Daring級駆逐艦用の PAAMS とし て Aster15/30 が製造される。
 この契約には合わせて、FSAF (Future Surface-to-Air Family) として、Aster Block 1 ATBM の full-scale 開発 が盛り込まれている。
関連記事 JMR 2002.12
2003.11.17 Defense News Eurosam gets $3.5B Aster order  欧州防衛調達局 OCCAR (Organization Conjoint Cooperation enmatiere d'Armement) は、Eurosam と Aster ミサイル製造に関する$3.5Bの契約を行った。
 Aster は対弾道弾用として仏、伊、英が開発を進めてきたミサイルで、契約には1,400発のミサイルの製造と 兵站支援及び訓練が含まれる。
 陸上発射型 SAMP/T Aster Block 1 は仏陸空軍用として12個中隊分、伊陸軍用とし て6個中隊分が製造される。
 海軍用としては仏伊海軍の Horizon フリゲート艦4隻に Aster15 が、英海軍 Type 45 駆逐艦用 PAAMS として Aster15/30 が製造され る。
 また、契約には FSAF (Future Surface-to-Air Family)として Aster Block1 ATBM の full-scale 開発が含 まれている。
2003.10.27 Defense News Itary will fit new ships with common arms  伊海軍はこのほど、2008年以降に就役予定の空母及び2種のフリゲート艦に搭載するミサイル、火砲等の兵器システム を共通化する計画を明らかにした。
 計画中の艦船は、2008年に就航予定の空母 Andrea Droria (22,000t)、2009年就航予定の仏と共同で開発する Horizon級フリゲート艦 (6,500t) 2隻、及び2008年から2017年に逐次就航予定の多目的フリゲート艦 (5,000-)10隻である。
 Andrea Droria は12機の JSF を装備する他、SAAM/IT 海上防衛システムとして32発の Aster15 ミサイルを搭載する。
 Horizonフリゲート艦は PAAMS として48発の Aster15/30 を搭載、多目的フリゲート艦は16発以上の Aster15 を搭載する。
 また、フリゲート艦用の魚雷及び火砲も共通化され、MU90 対潜魚雷、Tesco 対艦ミサイル、及び Oto Melara 25mm、76mm Super Rapid 及び127mm軽量砲をそれぞれ装備する。
2003.10.10 朝日新聞

インターネット

フランスとイタリアがミニ・ミサイル防衛構想  9日発行のルモンド紙が、イスラム諸国にミサイルが拡散しているなど現状の脅威に対応す るため、フランスとイタリアが欧州初のミサイル防衛構想に共同で乗り出したと伝えた。
 同紙によると、巡航ミサイルをキャッチする移動型のレーダー M3R の開発に仏が乗り出すと同時に、仏伊は 中距離射程の地対空ミサイル SAMP を近く生産を発注し、2006年までに仏に12基を、伊に6基を配備する 。
2003.10 Jane's Missiles & Rockets Longbow arrives for PAAMS upgrade  英海軍が1984年に VL Seawolf の試験用にサルベージバージを改造して建造したミサイル発射試験用バージ Longbow 12,000tが、PAAMS の発射試験に改装されるため8月12日にポーツマスに運ばれた。
 Longbow には PAAMS を装備する Type 45 駆逐艦のマストに合わせた35mの塔に Sampson アクティブ MFR を取り付け、PAAMS 発射用の SYLVER VLS が取り付けられる。
 PAAMS の発射試験は2005年に開始される。
2003.01 International Defense Review SAAM/FR firing  フランス海軍空母シャルルドゴールが、2002年10月30日に SAAM/FR の実弾射撃を行い Aster 15 が標的機を直撃した。
 シャルルドゴールの FCS レーダとしては Arabel が使用されている。
2002.11.18 Defense News Aster 15 missile fired from Carrior  Aster 15 ミサイルの発射試験が10月30日、地中海の仏沿岸 Toulon で行われ、空母 シャルル・ドゴールから発射したミサイルは対艦ミサイルを模擬した標的を直撃した。 戦闘艦艇からの実射試験は初 めて
 Aster 15 は仏海軍が開発中の SAAM (Surface-to-Air Anti-Missile) システム用で、システムはミサイルの他、8発を塔載する垂直発 射機と Arabel レーダー及び射撃制御システムから構成される。
2002.08 Jane's Missiles & Rockets Aster Block 2 study will creat test hardware  本格的な ATBM を目指す Aster Block 2 は、物作りの段 階に移行しつつある。
 Aster Block 2 は長さを延ばした Aster-ER ブースタを使用し、1,500km級 TBM を高度 20km 以遠で要撃する 。
 一方プロトタイプの Aster 30 に 600km 以下級 TBM への対処能力を持たせる SAMP/T Block 1 は、2006年運用開始が予定されており、この夏には仏、伊両国から18セットの発注が見込まれている。
2002.04.10 Jane's Defence Weekly France, Italy and the UK sign PAAMS MoU  英、仏、伊3ヶ国は、 PAAM システムの生産に関する MoU を締結した。
 この MoU で生産される PAAM は7隻分で、5隻は英海軍の Type 45 駆逐艦、残りは仏、伊海軍の Horizon級フリゲート艦各1隻分である。
 PAAM システムには、Aster-15, Aster-30 ミサイルと、Sylver 48発 VLS 及び 、400km レンジで1,000目標の同時追随能力を持つ S1850M D-band レーダが含まれ、この他に英海軍では Sampson E/F-banf MFR、仏、伊海軍では EMPAR G-band MFR が使用される。
2002.04 Jane's Missiles & Rockets Italy begins first SAAM/IT qualification firings  SAAM は、2001年10月にフランス海軍型 SAAM/FR の評価 試験に成功したのに続き、イタリア海軍型 SAAM/IT の評価試験に入り、最初の ASTER 15 の発射試験に成功 した。
 SAAM/IT は Sylver VLS 発射機や ASTER 15 ミサイルは SAAM/FR と同じであるが、FCS に SAAM/FR の Arabel と違い EMPAR MFR を使用している。
 SAAM/FR には、2001年12月上旬に最初の量産 ASTER 15 が配備されている。
2002.01 Jane's Missiles & Rockets Aster Naval ready for Italian qualification tests  伊海軍型の SAAM である SAAM/IT (Superficie-Area Anti-Missile/Italia) の性能確認試験が、2001年末に伊海軍の 試験艦で実施される。 仏海軍型の SAAM/FR の性能確認試験が、2001年10月30日の試験で終了したことによる。
 SAAM/FR の最終試験では、Aster 15高度100mを Mach 1 で飛行する標的 を、発射15秒後に距離10kmで撃墜した。
 Aster 15 は、約200発が、11の艦船に装備されることになっている。
 一方、最大射程100kmの艦載用 Aster 30 は、PAAMS (Principal Anti-Air Missile System) として、英、仏、伊の3ヶ国で開発が進め られていて、性能確認試験は2004年~2006年に予定されている。
 陸上用と艦載用の Aster 30 は、ソフトウェアと発射機構の一部に違いがあり、全く同じではない。  Aster 15 の陸上型は検討されているものの、費用対効果に問題がある。
2001.12.05 Jane's Defence Weekly Aster test success completes qualification  Aster 15 を用いたフランスの個艦防空システム SAAM/FR の試験は、10月30日に行われた低空航空機要撃試験の成 功で終了し、最初の量産弾が空母 Chales De Gaulle に配備されることになった。
 今回の試験では、高度100mを Mach 1.0 で飛行する C22 標的機を、距離10kmで撃墜 した。
 今後はイタリア海軍向けの SAAM/IT の開発が進められ、最初の SAAM/IT は空母 Andrea Doria に装備され、2007年に就役する。
 一方、Aster 30 を使用した PAAMS は、仏、伊、英海軍用に生産に入っており、仏、伊海軍のフリゲート艦 Horizon型、及び英海軍の Type 45 駆逐艦に装備される。
2001.09 Jane's Missiles & Rockets Aster 15 downs a sea-skomming target  Aster 15 の洋上発射試験が行われ成功した。 この試験は近距離限界を確認するもので、発射後4秒で海面上数mを 飛行する C22 標的機を撃墜した。
 Aster 15 の仏海軍による最終発射試験はこの秋に予定されており、終了後2002年から伊海軍の評価試験に入る。
 現在 Aster 15 は、11 システム、200発が発注されており、その他にサウジと他の1国(多分シンガポール)への 輸出が決まっている。
2001.08 Jane's Missiles & Rockets Aster 30 defeats C22 target drones  ASTER 30 の最終試験である、SSJ を搭載した C22 標的機 に対する射撃は、目標に直撃し成功裏に終了した。
 ASTER 30 及び ASTER 15 は今までに10回要撃を記録しているが、その内今回を含む6回は直撃、残りの4回は MD≦80cm で有効であっ た。
 この結果を受け仏、伊は2001年10月頃に量産の MoU を締結することになる。
 陸上型である SAMP/T は18システム、ASTER 30 弾は900発生産され、12システムが仏陸空軍へ、6システム が伊陸軍へ引き渡される。
2001.08 International Defence Review Aster test firing success  Aster 30 対ミサイルミサイルの極めて厳しい電子戦環境下での実射試験がこのほどフランスの CEL 試験射場で行 われ、成功した。
 次回の実射試験は今年末イタリアの Pisq 射場でシステム性能確認を目的として行われる予定。
2001.07.25 Jane's Defence Weekly ASTER firing sets French missile on course again  6月29日に試験艦 Ile d'Oleron で行われた ASTER 15 の発射試験は、シースキミング目標を距離 2.5km、高度数 メートルの地点で、発射後 4秒で撃墜した。
 ASTER は昨年品質上の問題から試験に失敗したが、この成功で運用可能となり、既に Arabel レーダと SYLVER VLS を搭載している空母シャルルドゴールに配備されることになる。
2001.07 Military Technology An ASTER 15 naval anti-missile missile has recently achieved a direct hit  仏海軍の艦載ミサイル対処ミサイル ASTER 15 の性能確認試験がこのほど行われ、海上数メートルを飛行する目標 ミサイルの撃破に成功した。
 試験は地中海の仏試験射撃海域で行われ、海軍試験船に搭載した SAAM/FR システムによりミサイルを発射、システムの リアクションタイムは僅か4秒であった。
 最終確認試験は秋に予定され、空母 CHARLES DE GAULLE からシステムの完全運用による発射を行う。
2001.07.02 Aviation Week & ST Aster 30 air defense missile in countermeasures test  Aster 30 の ECM 環境下での発射試験が 5月31日、フランスの Landes Test Center で行われ目標を直撃した。
 目標には電子妨害装置を搭載した 2機の高性能目標 C22 が使用され、直進目標を距離 15km で直撃することに成功した。
 なお、発射試験は 10回目となり、、過去 6回、目標の直撃に成功している。
 今後、イタリアでの品質試験が年末までに計画されており、仏と伊は 10月に共同調達に関する MoU 締結を予定、2002年中頃までに 18コ セット、900発のミサイルを 2.7B ユーロで契約したいとしている。
2000.09 International Defense Review Raising the ballistic shield
各国の BMD 開発現状の紹介

・SAMP/T のATBM 型は、高推力ブースタとマルチモードシーカ搭載

・MEADS Block I の IOC は2年早まって 2010年。

・MEADS 弾と PAC-3 弾の唯一の相違は、MEADS FCS Radar との通信に
 使う X-band Data-Link である。

・PAC-3 の最初の部隊は、Configuration 3 の地上器材をこの夏に装備する。
 PAC-3 弾の受領は FY-01 の第4四半期になる。

・中国が現在開発中の HQ-9 SAM は Patriot をモデルにしたもので、長距離
 固定翼機と TBM に対処する。

・THAAD は大気圏外及び圏内で TBM を要撃できるが、大気圏内上層部の高
 度 40~100km が最も効果的な要撃圏である。

・THAAD は要すれば Shoot-Look-Shoot 交戦が可能である。

・NTW では THAAD で開発した技術を活用した X-band の HPD (High Power
  Discriminator)
が、Aegis と共に使用される。
2000.08 Millitary Technology SAMP/T currently being developed  計画では24個中隊分生産され、2005年に引き渡しが開始される。
 24個中隊の内訳は、フランス軍に14個中隊、イタリア軍に10個中隊である。
1999.11 International Defense Review Aster integration picks up speed as tests near completion  Aerospatiale Matra MissileはASTERの月産数8発を、2002年末までに15発に引き上げる。
  ASTER-15の有効射程 : 1.7~ 30km
  ASTER-30の有効射程 : 3 ~100km
 SAAM-F (ASTER-15とArabel MFRを組み合わせたもの)の領収発射試験は、2000年4月に空母Charles de Gaulleで行われる。
1999.10 International Defense Review Danish Air Forth to replace HAWK  デンマーク空軍はホークの後継SAMの検討を始めた。 候補には長射程AMRAAMとASTERが考えられている。但し、AMRAAMは要求よりやや射程が足りない模様。
1999.10.20 Jane's Defence Weekly ASTER15 missile enters production  エアロスパシアルは、フランス及びサウジアラビア海軍向けにASTER15の生産を開始した。
 生産レートは12月下旬まで月産6~8発であるが、2002年末までには月産15発に引き上げられる。
 フランス海軍は、最初のASTER15を新造空母"Charles de Gaulle"に、32発VLS発射機と共に装備する。 一方サウジ海軍は、"Sawari2"型フリゲート艦3隻に其々16発VLSを装備する。
ASTER15の射程は1.7~30キロ、ASTER30の射程は3~100キロである。
1999.7.28 Jane's Defence Weekly ASTER-30 missile to receive ATBM capability  EUROSAMはFSAF(Foeard Surface-to-Air Family)のファミリーにATBM能力を有するミサイルを開発中である。
 SAAM AD(Surface-to-Air Anti-Missile system Air Defense) Block 1は2003年に発射試験、2005年に運用開始が予定されている。 SAAM ADはASTER-30をベースに、誘導とキル方式の改善を行う。EUROSAMによると、長射程型のブースター、向上型のTVCが採用されるほか、 電波シーカを赤外又は複合シーカに換装する。
 SAAM ADは最大射程100km(直線飛行目標に対しては120km)となる。
1998.6 International Defense Review Eurosam seeks to add TBM dedence to SAMP/T
1997.6 International Defense Review ASTER engages sea-skimmer
1995.8 International Defense Review Providing the umbrella
1995.8.5 Jane's Defence Weekly ASTER 30 test connects at maximum reach  Aster 30 の射撃試験が行われ、距離30km高度15,000mで目標を要撃した。
 ミサイルは発射後Mach 4.5 に到達。目標にロックすると自動的に巡航ロケットに点火。  SAMP/Tは1999年頃部隊配備の見込み。