早期警戒衛星に関する報道

年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2024.09.18 National Defense AFA News: Space Force Confident in Launching Missile Warning Satellite in 2025 <2410-091833>
 米宇宙軍関係者が9月18日に、計画遅延の懸念にもかかわらず、次世代の静止軌道ミサイル警報衛星の最初のもの予定通りに打ち上げられると確信していると述べた。
 次世代
OPIR (Next-Gen OPIR) 計画は、既存のSBIRSの後継である。 Next-Gen OPIRは、静止軌道 (GEO) の衛星2基と、長楕円軌道で極地を監視する2基のシステムで構成される。
 GEO衛星2基のうち最初の衛星は2025年12月に打ち上げられる計画だったが、空軍省で宇宙関連調達を担当するカルヴェリ次官補は、5月の下院軍事委員会の公聴会で、Raytheon社製のミッションペイロードの遅延により、打ち上げは2026年にずれ込む可能性があると述べた。
 Raytheon社は8月にペイロードを、宇宙船を製造しているLockheed Martin社に納入した。 ミッションペイロードの納入に関する宇宙システム司令部の発表では、このプログラムは「2025年12月に予定されている初期打ち上げ能力のスケジュールどおりに進んでいる」と述べられており、司令部の宇宙センシングプログラム執行責任者であるデイビス大佐によると、まだその通りである。
2024.09.04
 12:24
Breaking Defense Space Force vice wants sats to track aircraft by early 2030s <2410-090406>
 米宇宙軍副司令官のゲトライン大将が、2030年代初頭までに衛星が航空機を追跡することを望んでいる。
 宇宙から敵の航空機を追跡する際の課題の一つは、飛行機やUAVはが地上目標や船舶よりもはるかに速く移動することで、衛星自体も地球の周りを非常に速く移動するという事実である。
 ゲトライン大将は、宇宙軍は2030年代初頭までに、航空機を目標とするセンサーを搭載した衛星を部隊に装備することを望んでいると述べている。
 地上、海上、空中の射撃システムに正確な射撃諸元を送信する (
AMTI) を搭載した衛星は、宇宙軍と国家偵察局 (NRO) の共同計画に参加して、車両や船舶を追跡するGMTI衛星を補完する新しい機能になる。
 ゲトライン大将は4日の年次国防記者会見で「GMTIとAMTIの両方で、その能力の一部がオンライン化し始めるのは、おそらく2030年代初頭と見ている」と語った。
 これまで、宇宙軍の指導者たちは、宇宙配備のMTIの計画についてやや控えめで、その役割をE-3 AWACSに委ねてきた。 空軍は2022年に、E-7 WedgwtailをE-3の後継に決定し、8月についにBoeing社と$2.6Bの契約を結び、計画された26機のE-7の最初の2機を取得した。
 対照的に、宇宙軍は2021年以降、空軍によるE-8 JSTARS退役によって残された地上追跡/照準のギャップの一部を埋めるために、自分たちの計画を推進してきが、このキャンペーンは、NROと国家地理空間情報局 (NGA) の両方からの役割とミッションに関連する課題に直面しており、その一部はまだ完全に解決されていない。
 NROは米国のスパイ衛星を所有・運用し、NGAは宇宙ベースの情報・監視・偵察 (ISR) 画像と分析を米国政府のユーザーに配布する責任を負っている。
2024.07.26
 03:45
Defense News Space Force missile warning competition robust despite RTX exit <2408-072601>
 米宇宙軍は3基のミサイル追跡衛星を製造するRTX (Raytheon) 社との契約を業績不振とスケジュールリスクへの懸念から破棄して、請負業者を3社から2社に減らした後もこの計画での競争を維持できると確信している。
同局は6月、RTX (Raytheon) を、請負業者の業績不振とスケジュールリスクへの懸念から、
RMWT計画から外すことを決定した。Breaking Defenseは当時、宇宙軍が衛星の設計上の課題と将来の打ち上げ遅延の可能性について懸念していると報じた。
 RTX社との契約は、Phase 1の一環として衛星3基を製造するための$727Mであった。 この取引を撤回するという選択により宇宙軍は、高度1,200哩から22,000哩の中高度軌道でミサイル追跡能力を構築するために、 Millennium Space Systems社とL3 Harris社の2社しか残らないことになる。
2023.11.30
 11:39
Inside Defense Space Force confident about launching new missile warning system in 2025 <2312-113005>
 
GAOが宇宙軍の計画している次世代ミサイル警報システムNGOPIに疑問を呈していることから計画が中断する可能性が懸念されているが、宇宙軍は2025年の打ち上げを確信している。
 NGOPIは静止軌道に3基極軌道に2基が打ち上げられる計画である。
2023.07.13
 00:54
Defense News Congress queries Space Force plan for fewer missile warning satellites <2308-071301>
 米議会上下両院は宇宙軍の要求する静止軌道に3基極軌道に2基を配置する
NGOPIR計画に更に詳細な説明を求めている。 このため7月11日に公開されたFY24 NDAAでは静止軌道衛星1基が外された。
 静止軌道衛星はLockheed Martin社が、極軌道衛星はNorthrop Grumman社が担当している。
2023.06.28
 16:34
Inside Defense Lawmakers question Space Force's Next Gen OPIR GEO-3 cancellation proposal <2307-062816>
 米議会下院歳出委員会がFY24の審議で、次世代ミサイル早期警戒衛星 (
OPIR) 3番目の静止衛星 (GEO-3) を中止するとの提案の是非について疑問を呈している。
2023.01.07
 01:06
Defense News Raytheon, Millennium get more funding for missile tracking satellites <2302-010701>
 米宇宙軍が11月に、極超音速ミサイルやBMを捕捉追随するMissile Track Custody計画の中高度軌道 (
MEO) システムの開発としてRaytheon社とMillennium社に$605Mを追加発注した。
 Missile Track Custody計画は2021年5月に宇宙軍が開始した計画で、宇宙軍は当初契約額を公表しなかったが、この契約についてC4ISRNETは基本となる設計から衛星3基の試作までを含み、Raytheon社に$727M、Millennium社に$412Mと報じていた。 今回11月に追加されたのはRaytheon社$396M、Millennium社$209Mで、両社は2026年までに衛星を完成させると共に、地上のC&Cシステムや情報処理装置も含んでいる。
 Missile Track Custody計画では高度22,000哩の静止衛星軌道 (GEO) を越える長楕円軌道 (HEO)、高度1,200~2,200哩のMEO、及び1,200哩以下の低高度軌道 (LEO) に衛星を打ち上げ、LEOには100基以上、MEOには4基を置く。
 Raytheon社は今週、Missile Track Custodyのセンサをソフトウェアー定義衛星バスのLockheed Martin社製LM400に載せることを明らかにしている。
2022.11.29
 02:59
Defense News Millennium, Raytheon complete design review for missile warning system <2212-112901>
 Millennium社とRaytheon社が11月23日、米宇宙軍のMissile Track Custody計画として開発している中高度早期警戒衛星
NGOPI最終設計審査CDRを通過した。
 Missile Track Custody計画は増大する中露の脅威に対抗する監視衛星システムの部分を成すもので、今日これらの衛星は静止軌道上または更にその外側に配置されているのに対し、中高度軌道に打ち上げられる。 SDAはまた、高度1,200哩以下の低軌道に100基以上の衛星を打ち上げる計画も進めている。
2022.08.01 National Defense Final satellite in missile warning system scheduled for launch <2209-080113>
 2011年に初号機が打ち上げられたミサイル早期警戒衛星
SBIRS GEO6号機にして最終機となるSRIRS GEO-6が8月4日に打ち上げられる。
2022.03.14 MDA HP MDA Retires Space Tracking and Surveillance System after 12 Years, Thousands of Missions <2204-031410>
 米MDAが2009年9月25日に打ち上げた早期警戒衛星
STSS 2基を3月8日に退役させ、その役割をHBTSSMDSLに引き継いだ。
 STSS 2基は12年間にわたり高度1,350kmLEO軌道で相互にリンクを保ちつつIRセンサの情報を共有し1日12周周回した。
【註】
 STSSはかつてSBIRS-Lowと呼ばれた早期警戒衛星である。
 SBIRSはDSP衛星の後継として開発されSBIRS-High、SBIRS-LowとSBIRS-GEOで構成されることになっていたが、SBIRS-Lowを2基打ち上げただけで終わっていた。
2021.12.23 Breaking Defense Bringin' home the Space-BACN: DARPA kicks off laser link project <2201-122305>
 米DARPA低高度軌道を周回する相関性のない各種衛星を結ぶ、低価格高速通信が可能で構成の変更が可能な光学通信システムの設計段階に14企業を指名した。 計画はTA1 (Technical Area 1) からTA3の3分野について、3ヶ月のPhase 0、14ヶ月のPhase 1、18ヶ月のPhase 2の3段階にわたり行われ、100W100Gbit単一波長複数のoptical waveformを実現することを目指す。
2021.12.23 Defense News Space Force issues $32 million contract for prototype space-based sensor <2201-122304>
 米宇宙軍が12月21日、各種の衛星に搭載できるセンサの開発をGEOST社との契約に$32M追加して行い、同社との契約を$39Mとした。 GEOST社はアリゾナ州を拠点とする企業で小型から中型のIR/EOセンサを手がけている。
 宇宙軍は保有する衛星のほか、世界中の各種衛星にこのセンサを搭載する計画で、日本とも2020年に準天頂衛星に米国のセンサを搭載する協定を結んでおり、ノルウェーの衛星2基への搭載も検討している。
【関連記事:2009-082703 (時事 2020.08.27)】
2021.09.20 Defense News Space Development Agency approves design for satellites that can track hypersonic weapons <2110-092005>
 L3Harris社が9月20日、
SDAから受注した超高速兵器捕捉追随衛星事前設計審査 (PDR) を完了し、最終設計審査 (CDR) に向け作業を継続していると発表した。 SDAは2020年10月に、低高度軌道に数百基打ち上げるNDSATracking LayerとしてL3Harris社とSpaceX社にそれぞれ$193M、$149Mで最初の衛星を4基ずつ計8基発注しているが、この契約に漏れたRaytheon社とAirbus US社はこの決定に対ししてGAOに不服申し立てをしている。
 L3Harris社はまたSapceX社と1月にMDAのNBTSSも受注している。 HBTSSはより高感度で超高速兵器の捕捉追随に加えて射撃諸元の取得までを狙っている。
2021.07.16 National Defense Space Force has high hopes for new missile warning satellites <2108-071604>
 バイデン政権は、
SBIRSに代わる早期警戒衛星として米宇宙軍が計画している次世代OPIRへのFY22での支出を、トランプ政権が計画していた額より$132M増額した$2.45B要求している。
 次世代OPIRは最初の1基を2025年に打ち上げ、2030年までに5基全てを打ち上げる計画である。
2021.06.09 Jane's Defence Weekly US DoD lookd for USD2.6 billion for new infrared missile-monitoring satellites <2108-060907>
 米国防総省がFY22予算で、宇宙軍次世代ミサイル早期警戒衛星
OPIRに$2.606Bを要求している。 そのうち$2.451Bが研究開発費で、$154.5Mが購入費である。
 OPIRは静止軌道 (GEO) の3基長楕円軌道 (HEO) の極軌道衛星2基からなり、GEO衛星には現在のSBIRSを手がけたLockheed Martin社が、極軌道衛星にはNorthrop Grumman社が指名されている。
 OPIR GEOの打ち上げは2025年、2027年、2028年に、HEO衛星は2028年と2030年に打ち上げられる。
2021.05.18 C4ISR net Liftoff to orbit in under an hour: Space Force launches missile warning satellite <2106-051804>
 米宇宙軍が5月18日01:37にCape CanaveralからAtlas Ⅴ
SLVで、静止軌道SBIRS5号機で最後から2番目となるGEO-5を打ち上げ、発射45分後に静止軌道に投入した。
 SBIRSは2019年だけでも1,000回近いミサイルの発射を探知しており、2020年1月イランがイラクの米軍と同盟国軍に向けて発射した十数発のBMも捕捉していた。
2021.03.22 Aviation Week & ST Space alert <2105-032202>
 米国防総省が
DSP衛星の後継として既に4基打ち上げているSBIRSは、2020年だけで1,000回以上ミサイルやSLV発射を捕捉している。 その5号機であるGEO-5は2Q/2021年6号機にして最終機となるGEO-6は2Q/2022年に打ち上げられる。
 国防総省はその後継となる次世代のNext-Gen OPIRは、Block 0では5基が打ち上げられ、Lockheed Martin社が静止軌道の3基、Northrop Grumman社が極軌道の2基を受注している。 Next-Gen OPIRへの要求を今夏に公表される。
 米宇宙軍は衛星と共に地上装置も近代化するFORGE計画も進めており、計画はRaytheon社が受注している。 FORGEはSBIRSやNext-Gen OPISだけでなく、民間環境監視衛星などが取得した全てのミサイルの早期警報に関する情報を処理する。
2021.03.29 C4ISR net America’s next missile warning satellite arrives in Florida <2104-032911>
 米ミサイル早期警戒衛星
SBIRSの静止軌道型GEOの5号機であるGEO-5が3月18日に、5月の打ち上げに備えてフロリダに搬入された。 米空軍は2014年にSBIRS GEOの最初の2基に代わるGEO-5とGEO-6を$1.86Bで発注していた。
 一方、議会が2018年に次世代衛星NGOPIを承認したため、GEO-5とGEO-6はSBIRS計画最後の衛星となった。
2021.01.24 JSF

(Yahoo)

リム観測を行うアメリカ軍の宇宙追跡監視衛星STSS-D <2102-012401>
 BMDで用いられる早期警戒衛星はIRセンサを搭載し、ミサイルの発射炎を探知して警報を鳴らすもので、現在のDSP衛星は静止軌道上にある。 このDSP衛星は地表を見下ろす天底観測でミサイル発射時の熱源探知しかできない。
 そこで弾道中期のBMを追跡できるように、低軌道にIR衛星を周回させて、横方向から宇宙を背景に目標を見るリム観測という方法が計画された。 それが
STSSである。
【リム観測関連記事:2011-102801 (時事 2020.10.28)】
2021.01.14 C4ISR Net L3Harris to build prototype satellite capable of tracking hypersonic weapons <2102-011407>
 米
MDAが1月14日、HBTSS衛星群の衛星試作をL3Harris社に$121Mで発注したと発表した。
 HBTSSは超高速兵器の発見追随のため数十基の衛星を低軌道に打ち上げる計画で、2019年に4社がリスク低減活動として搭載品の試作をそれぞれ$20Mで受注し、これら4社の中から2020年10月31日にL3Harris社が選定されていた。
 これとは別のSDA8基の打ち上げを計画している広視野角 (WFOV) 衛星でも10月に同社は4基を$193Mで受注している。 残りの4基はSpaceX社が受注した。
 WFOV衛星は2022年9月に打ち上げられる計画で、HBTSS計画は2023年7月に完了することになっている。
2020.10.27 Breaking Defense Israel to get direct access to SBIRS sats & more F-35 capabilities; Esper visiting <2011-102705>
 米国が訪米したイスラエル国防相の強い要求を受け、
SBIRS早期警戒衛星のような秘匿度の高い衛星の取得情報をイスラエルが米国を経由せずに直接入手できるようにする模様である。
 そうなればイスラエルはBMDで速やかな対応ができるようになる。
2020.06.29 C4ISR net Northrop Grumman to continue supporting legacy missile warning satellites <2007-062903>
 米SMSCNorthrop Grumman社に$222.5Mで、2030年3月31日までのDSP早期警戒衛星の維持管理を発注した。
 1970年から2007年まで打ち上げられたDSP衛星はNorthrop Grumman社が製造したが、現在ではSBIRS衛星と交代しつつある。
2020.06.18 Breaking Defense Shifting gears, DoD moves to LEO for future OPIR sats <2007-061814>
 米国でミサイル警戒衛星
SBIRSの後継として進められている次世代赤外線探知衛星Next-Gen OPIR Block 0に次ぐBlock 1の打ち上げ軌道について、宇宙軍、SDA、MDAが今夏を目処に協議を続けているが、今まで36,000kmの静止軌道に打ち上げていたものを大きく変え、低高度軌道と中高度軌道の混用にする模様である。
 静止軌道衛星は大型目標の捕捉に適している。
2020.05.27 Jane's Defence Weekly US Air Force awards Northrop Grumman Nest-Generation OPIR polar satellite contract <2007-052702>
 米空軍がNorthrop Grumman社に5月18日、次世代IRミサイル早期警戒 (Next-Gen OPIR) システムの最終設計審査 (CDR) に向けたPhase 1契約に、初の極軌道衛星2基を$2.4Bで追加発注した。 極軌道衛星2基は2029年までに運用を開始する。
 SBIRSの後継となるNext-Gen OPIRは極軌道衛星2基静止軌道衛星 (GEO) 5基以上からなるが、Block 0はGEOを3基と極軌道衛星2基で、最初のGEOはFY25まで、最初の極軌道衛星はFY27までに打ち上げられ、全てのBlock 0はFY29までに完成する。
2020.05.26 C4ISR net Infrared sensors for the Space Force’s future missile-warning satellites pass key milestone <2006-052603>
 現在軌道上にある早期警戒衛星SBIRSに代わる次世代衛星OPIRは当初、静止軌道上の3基 (NGG) と極軌道上の2基、合わせて5基で構成され、NGGはLockheed Martin社、極軌道衛星はNorthrop Grumman社が受注している。
 この内最初のNGG 2基が搭載するIRセンサはRaytheon社とNorthrop Grumman社が競争試作を行っており、その事前設計審査 (PDR) を完了した。 最終設計審査 (CDR) は2021年秋に計画されている。
 米宇宙軍は2025年に最初のNGGを打ち上げる計画である。
2020.05.21 C4ISR net Space Force completes enterprise review of missile warning systems <2006-052103>
 米宇宙軍司令官のレイモンド大将が5月20日に国防記者クラブ (Defense Writers Group) で、ミサイル警報システムの全面的な見直しを完了したと発表した。
 国防総省ではロサンゼルスにあるSMCのほかMDASDAなど各種機関がミサイル警報システムを構築しているが、昨年宇宙軍や宇宙開発庁 (SDA) が設立されたことで、国家としての宇宙配備型ミサイル警報システムを構築することができるようになったと述べた。
2020.04.29 C4ISR net The Space Force’s next missile warning satellite is one step closer to a 2021 launch <2005-042904>
 
SBIRSは静止軌道にGEO 4基、長楕円軌道にHEO 2基を配しているが、GEOの1号機と2号機に代わる5号機 (GEO-5) と6号機 (GEO-6) を2014年にLockheed Martin社が$1.86Bで受注し製造を進めており、4月16日にGEO-5の真空チェンバにおける熱環境試験が開始された。 GEO-5はGEO-3/4の改良型で、打ち上げは2021年に予定されている。
 SBIRSでは更に2基の打ち上げが計画されていたが、新システムへの移行のため2018年に計画は中止になった。
2020.04.07 Breaking Defense SDA scales back ambitions for cislunar 'deterrent' in first RfP <2005-040705>
 米宇宙開発庁 (
SDA) が地球-月間 (cislunar) 空間の軍事利用計画を、予算上の優先度から断念した。
 SDAの構想ではcislunarに200基程度の衛星と、X-37Bの様な軌道変更が可能な宇宙船 (AMV) を最小限3基打ち上げようというものであった。
 軍関係者は中国がこの空間を軍事利用しようとしていることに危機感を抱いてる。
2020.04 International Defence Review Space Force requests nearly USD2.5 billion for missile warning satellites <2005-040002>
 米宇宙軍がFY21予算に宇宙配備型新型センサNext-Gen
OPIRに、開発費$2.319B、購入費$160.9Mの合わせて$2.48Bを要求した。
 Next-Gen OPIRは、静止軌道 (GEO) 衛星3基と高高度楕円軌道 (HEO) 衛星2機からなるSBIRSの後継となる。
2020.02.12 Inside Defense Pentagon eyes initial operation of HBTSS in 2022, shifts funding to SDA <2003-021206>
 米MDAは
HBTSS早ければFY22にもIOCにしたいと考えている。
 HBTSSは敵のHBGWを、現在盲点となっている部分を含め発射から弾着まで継続して追随しようとする新たな宇宙配置センサである。
2020.01.28 Breaking Defense Raytheon nabs contract for missile warning ground system <2002-012809>
 Raytheon社が1月28日、米空軍から
BMEW地上設置情報処理装置FORGE MDPAFの開発と生産を$197Mで受注したと発表した。
 FORGE MDPAFは赤外線早期警戒衛星SBIRSやその後継となるNext-Gen OPIR衛星だけでなく、その他の衛星や海空のセンサ情報収集分析する。
 米国では現在、気象、GPS、偵察、通信などに350基以上の衛星を使用しており、その他にも数百基の民間衛星が打ち上げられている。
2020.01.16 C4ISR net The Pentagon wants help for its satellites to talk to each other <2002-011604>
 米宇宙開発庁 (
SDA) が低高度軌道に多数の衛星を打ち上げて相互通信を行うシステムを構築するため、衛星間光学通信標準 (OILOS) の開発を開始する。 このためSDAは1月15日にRfIを発簡した。
 SDAは2020年春にTranche 0を決め、速ければFY22にも初期版を完成させたいとしている。
2019.10.29 Inside Defense Harris, Leidos, Northrop and Raytheon win HBTSS prototype contracts <1911-102905>
 米国防総省が10月29日、MDAの
HBTSS開発計画に、Harris、Leidos、Northrop Grumman、Raytheonの4社を選定したと発表した。
 HBTSSはかつてSpace Sensor Layerと呼ばれていた超高速ミサイル及びBMの発射から弾着までの発見、追随を行う宇宙配置型センサで、4社はそれぞれ$20Mで受注した。
2019.10.11 C4ISR net New missile warning satellites pass design test <1911-101106>
 米空軍が10月10日、
SBIRSに代わるBMEW衛星Next Gen OPIR (NGOPI) の事前設計審査 (PDR) を完了したと発表した。
 NGOPIは静止軌道に打ち上げられる3基極監視能力を持つ2基の合わせて5基が発注され、静止軌道の3基はLockheed Martin社、極監視の2基はNorthrop Grumman社が受注していて、最初の1基は2025年に納入される。
2019.10.09 C4ISR net The data challenge of space-based hypersonics defense <1911-100905>
 米MDA長官のヒル海軍少将が10月7日、宇宙開発庁 (
SDA) の低軌道衛星群に組み込まれる宇宙配備超高速ミサイル/BM追随システム (HBTSS) ではデータの管理が最大の課題になると述べた。
 超高速ミサイルは従来のBMに比べて発見しづらいため、衛星が目標を発見した場合、次の衛星にデータを伝送して追随を引き継ぐ必要がある。
【註】
 追随のリレーだけではデータ伝送がそれほど困難とは思えないことから、HBTSSでは複数の衛星を結んで合成開口を構成し、高精細な画像レーダを実現しようとしているのではないか。
 そのためには正確な位相情報の授受ができる高速通信の実現と相互の同期が欠かせなくなるはずである。
2019.09.11 C4ISR net Senate bill includes $1B in new money for hypersonics <1910-091110>
 米議会上院歳出委員会国防小委員会が9月10日に可決した歳出法案はまだ公表されていないが、超高速ミサイルや超高速ミサイル防衛国防総省要求より少なくとも$1B多く配分している模様である。 法案は上下両院で意見の異なるミサイル防衛用早期警戒衛星の取り扱いが焦点になると思われる。 下院は国防総省の要求している$1.4Bに懸念を示しているのに対し上院は$2B近くを配分しようとしている。
 上院案では超高速ミサイル防衛に国防総省要求から外れた$237.8Mを配分し、攻撃用としては空軍の超高速兵器開発要求$576Mに$14Mを追加すると共に、陸軍の$228M要求に共用の
HGB開発費として$150.6Mを追加している。
2019.09.10 Inside Defense OMB pushes back on Senate plan to give MDA oversight of space sensor architecture <1910-091008>
 米大統領府予算局 (
OMB) が9月4日に議会上院軍事委員会に書簡を送り、同委員会がFY20予算で超高速/弾道弾探知衛星群の担当をMDAにしようとしていることに対し反対するとの立場を示した。
2019.08.19 Aviation Week & ST Pentagon's answer to 'Space Pearl Harbor' threat shifts focus <>1910-081906>
 米宇宙開発庁 (
SDA) が4月に低高度軌道小型衛星群を配置する限定的なTransport Layer構想を提起したが、同庁では更に中高度軌道へのTransport Layer拡張構想を持っている。
 米軍は今まで陸軍のKestrel Eyeの様な小型画像衛星計画を進めているが、SDAはこれらを拡張しネットワーク化することを考えている。
2019.08.06 C4ISR net The small sat solution to hypersonic weapons, explained <1909-080610>
 従来の米
BMDSでは突破される恐れのある中露の超高速兵器に対抗するため、米宇宙開発庁 (SDA) とミサイル防衛庁 (MDA) は数百基の衛星群を低高度軌道に打ち上げ、超高速ミサイルの捕捉追随を行う計画を持っている。
 この計画には議会も積極的で、上下両院は国防権限法で国防総省が予算化しなかったMDAからの要求リストから$108Mを割り当てている。
【関連記事:1908-070303 (C4ISR 2019.07.03)】
2019.04.10 Inside Defense STRATCOM chief advocates for Space Sensor Layer in FY-20 budget <1905-041006>
 次期米統参会議副議長に予定されている戦略軍司令官ハイテン空軍大将が3月25日に議会に対し、予算化されなかった戦略軍の要求を挙げた法定文書の中で、国防総省が低軌道衛星群の開発が最適としているのに対し、できたばかりのSpace Sensor Layerを最優先としている。
2019.03.19 Inside Defense Air Force requests $11.7B for Next-Gen OPIR in FY-20 FYDP <1904-031907>
 米空軍がFY20以降5年間で、次世代宇宙配備型ミサイル警報システム
NGOPIの関係予算を大幅に増額し$11.7Bとすることを明らかにした。
 NGOPI関連予算はFY18とFY19で$744Mであった。
2019.03.07 Inside Defense MDA identifies nine companies competing for Space Sensor Layer <1904-030706>
 米MDAが宇宙空間多層配備型センサ (
SSL) の概念設計9社から提案があったことを明らかにした。
 SSLは超高速飛翔体に対し、発射から弾着までの全飛翔過程を追随できるシステムを目指している。
2019.02.22 Inside Defense Complete Space-based Kill Assessment constellation set to be in place, online next month <1903-022209>
 米国防総省が3月末までに、民間衛星にBMD用のセンサ22基を搭載する
SKA計画を公表する。
【関連記事:1709-080208 (DN 2017.08.02)】
2018.08.30 C4ISR net Northrop Grumman gets a start on next-gen missile warning satellites <1809-083003>
 米空軍がNorthrop Grumman社に次世代
BMEW極軌道IR衛星 (OPIR) 2基のシステム検討を$47Mで発注した。
 システム検討は2020年6月25日まで続けられる。 システムは既存のSBIRSを補強するもので5基の衛星からなり、静止軌道の3基はLockheed Martin社、極軌道の2基はNorthrop Grumman社が担当する。
 空軍はFY19で計画していたSBIRSの7号機と8号機取りやめて予算をOPIRに廻すことにしている。
2018.02.15 Inside Defense Air Force outlines $7.3 billion five-year plan for future SBIRS architecture <1803-021507>
 米空軍がFY19予算要求で
SBIRS計画の増額を目指してい。
 空軍は5年かけて$7.3Bで、衛星の能力や地上装置のアーキテクチャを改良してBMEW能力を高める改良型SBIRS (ESBIRS) 計画を進めようとしており、FY19に$643Mを計上している。
【 ESBIRS 関連記事:1803-013107 (JDW 2018.01.31)】
2018.01.31 Jane's Defence Weekly US Air Force launches SBIRS GEO-4 early warning satellite <1803-013107>
 米空軍が1月19日、静止軌道
GEO型のSBIRSであるSBIRS GEOの4号機SBIRS GEO-4を打ち 上げた。 SBIRS GEO-1~GEO-3は2011、2013、2017年に打ち上げられている。
 2020年と2021年に打ち上げられるSBIRS GEO-5及びGEO-6では改良されたLM 2100衛星バス が使用される。
【註】
 衛星バス (Satellite Bus) とは人工衛星としての基本機能に必要な機器と衛星の主構造の総称で、その衛星がミッションを遂行するにあたって必要なミッション機 器と区別される。
 LM 2100はLockheed Martin社最大の衛星バスで、重量は2,300~6,500 kg、出力は20kWになる。
Lockheed Martin社のLM 2100のページ
2018.01.22 C4ISR Net New missile warning satellite launched from Cape Canaveral <1802-012207>
 米空軍が19日、
SBIRS GEOの4号機GEO-4をCape Canaveralから打ち上げた。
2017.11.15 Inside Defense DOD eyeing small-satellite constellation to detect, track hypersonic boost-glide vehicle threats <1712-111507>
 米国防総省が、超高速飛翔体
HBGVの発見追随を行う衛星群の実験を計画しており 、年内にもOMSE衛星を打ち上げる計画である。
 MDAは今年初めに、超高速飛翔体脅威への対策の必要性を公式に認めている。
2017.08.02 Defense News New tech paves way for ballistic missile defense <1709-080208>
 米MDAがBMDSにおけるセンサの強化を計画しており、FY18に
SBXレーダの維持に$130.7M、COBRA DANEレーダ、 UEWR、AN/TPY-2などの維持に$191.1Mを要求するほか、長距離識別レーダLRDRの開発費$357.7Mも要求し ている。
 またMDAは民間衛星にIRセンサを取り付けるSKA計画も進めていて、FY18に最初の打ち上げ が行われる。
2017.04.06 Defense News New SBIRS satellite sends 'first light' <1705-040605>
 1月20日に静止軌道に打ち上げられた"First Light"として知られている早期警戒衛星
SBIRSGEO-3が、太陽光パネルやアンテナアレイの展帳を完了した。
 続くGEO-4は今年後半に打ち上げられる。
2017.02.19 Defense News A new push for missile defense in space under Trump? <1703-021904>
 トランプ大統領は大統領選最中の2016年10月に、BMDのための宇宙利用を主張してきたが、新政権 最初の予算要求で国防当局は早期警戒衛星計画を強力に押している。
 現在早期警戒衛星としては試作
STSS 2基が軌道上にあるが今年中に任務を終える。 ジンバル装置に大型望遠鏡を設置した衛星9~12 基を打ち上げる計画は2013年に計画中止になっている。
 MDA無数のセンサで弾道弾の早期警戒を行うため、民間衛星に便乗させるSKA構 想を持っている。
【註】
 米空軍は弾道弾発射を早期に発見するIR衛星であるDSP衛星を軌道上に置いていたが、その後継として静止軌道と高高度楕円軌道から弾 道弾の捕捉追随も行うSMTSを立案した。 計画はその後、低高度と低高度の楕円軌道からなるSBIRSとなった。
 更にその後SBIRS-High (HEO)は他の衛星に便乗する形になり、SBIR-LowはSTSS計画になったが計画中止になっている。
2016.10.06 Stars & Stripes Missile-detecting satellites give US added bonus of tracking Islamic State <1611-10066>
 米国の
BMEW用衛星であるSBIRSが、シリアでISILの監視に 一役買っている。
 SBIRSはBMの発するIRを補足するセンサを搭載しているが、偵察機やUAVの画像情報やSIGINTと共にISILの捕捉にに活用されている。
2015.10.26 Aviation Week & ST Bringing the heat <1512-102604>
= SBIRS 早期警戒衛星の状況に関する5頁の記事 =
 
DSP衛星の後継として米空軍が開発している SBIRS衛星は、GEO衛星の初号 機が2002年6月に打ち上げられる計画が2011年6月と大幅に遅れ、当初計画では総経費が$5.2B であったのに$18.9Bへと膨れあがっている。
 しかし、1996年時点で SBIRS の任務は、ミサイル警報、BMD システムへのキューイング、ミサイルに関する技術情報取得、戦場での IR 特異情報の取得の4点であ ったが、その後山火事、航空機の墜落、爆発物の破裂などの情報取得へと任務が拡大してきた。 特に2014年7月17日にマレーシア航空の MH17 便が Buk に撃墜され た際には活躍した。
2015.08.24 東京新聞

インターネット

中国軍、早期警戒衛星実験を計画 ミサイル防衛、米に対抗 <1509-082405
 中国人民解放軍が BMD 網構築へ向けて、早期警戒衛星の実験衛星を打ち上げる計画があることが中国軍系の文書で24日に 分かった。 また X-band 開発に着手したことも判明した。
 いずれも BMD の中核技術で、米国に対抗可能な包括的な開発を急いでいることが明確になった。
2015.07.28 Inside Defense MDA, Air Force 'very close' to wrapping up SBIRS AOA <1508-072803>
 米空軍と
MDA が近く、早期警戒衛星 SBIRS 後継の候補案検討 ( AOA) を開始する。
2015.03.18 Jane's Defense Weekly USAF looks to next of GPS, SBIRS provieion <1504-031810>
 米空軍が3月11日、GPS 及び
SBIRS 衛星の次段階の計画を推進することを明らかにした。  GPS Ⅲ 衛星は最初の8基が契約されているが、更に2基を追加発注するという。
 SBIRS衛星は、5号機と6号機で更なる価格低減を図ると共に、7、8号機で新型の広視野センサを搭載するという。
2015.02.02 Defense News USAF budget funds munitions, keeps U-2 <1503-020205>
 米空軍のFY16予算要求は総額$122.1Bで、そのうち研究開発費 (
RDT&E) が3%増の$17.9B、 装備調達費が$24.2Bを占める。 装備調達にはF-35A を44機MQ-9 Reaper 29機が含まれる。
 宇宙関係費は$2.58Bで、早期警戒衛星 SBIRS-5/-6 が含まれる。
2014.10.15 Jane's Defence Weekly Russia renewing its early-warning satellies <1411-101513>
 ロシア国防相が10月9日、ソ連時代からの早期警戒衛星に代わる衛星を開発していることを明らかにした。 ロシアは最も新 しい Oko 早期警戒衛星の運用を4月に停止している。
 TASS通信が10月3日に開発責任者の話として、打ち上げは2015年に行われると報じている。
2013.12.18 Defense News New missile warning satellite operational <1401-121805>
 3月19日に打ち上げられ、11月25日に空軍へ引き渡された
SBIRS GEO ミサイル早期警戒衛星 の2号機 GEO-2 が operational になった。
 Lockheed Martin社は高楕円軌道の SBIRS HEO4基静止軌道の GEO を4基受注しており、HEO-3 は6月に納入され、GEO-3 も2014年に納入される。 同社は既に手当に時間のかかる GEO-5 と GEO-6 の部品を先行発 注している。
2013.10.10 Defense News Northrop to maintain MDA space tracking satellites <1311-101004>
 米
MDA が Northrop Grumman社に、宇宙監視実験衛星 SSTS-D の運用と管理の5年間契約を行った。 SSTS-D は 既に設計寿命を終わっているが、開発に必要なデータを送り続けている。
【註】
 STSS は、早期警戒衛星 DSP の後継となる SBIRS のうち、計画が中止となった 低高度軌道を周回する SBIRS-Low が計画名称を変えたものである。
 SBIRS-Low は、弾道弾発射の監視と追随を任務としていた。
2013.08.26 Aviation Week & ST Back-up plan <1310-082603>
 米 MDA は早期警戒衛星 STSS を用いた SM-3 の迎撃試験に成功 【1303-021302 (MDA HP 2013.02.13)】したが、今年 STSS 計画を中止しており、当面、衛星を 用いてデブリやデコイから弾頭を見分けることができなくなった。 代わって MDA は UAV の活用を検討しており、Reaper などが装備している MTS -B の改良型 MTS-C を RQ-4B Global Hawk か Phantom Eye に搭載して65,000ftを遊弋させる考えである。
 また、計画中止になった YAL-1 ABL に代えて、UAV 搭載レーザも検討している。 60,000ftの高空を飛ぶことから気 象の影響が軽減されることからシステムは単純にでき、化学レーザではなく、ソリッドステートレーザか ファイバレーザ、又は複合型になる。
2013.07.24 東京新聞

インターネット

中国、早期警戒衛星開発急ぐ 軍内部文書が言及 <1308-072404>
 中国人民解放軍が BMD 網構築を本格化させるため、早期警戒衛星の開発を急いでいるとみら れることが、軍の内部文書などで24日までに明らかになった。
 文書は軍事技術に関する論文集で、この中で陸軍の専門家は同衛星の開発について、中国軍の BMD 作戦準備上で既に最も緊急の課題になってい ると指摘し、研究開発が進んでいることをうかがわせた。
2013.05 Jane's Missiles & Rockets SBIRS GEO-2 satellite enters orbit <1306-050005>
 米空軍が3月19日、静止軌道を廻る SBIRS である SBIRS GAO の2号機 GAO-2 の打ち上げに成 功した。
 SBIRS は高高度楕円軌道の HEO が2基GEO が2基打ち上げられているほか、3月4日には GEO-5GEO-6 が$184.4Mで Lockheed Martin社に発注された。
2013.03 Jane's Missiles & Rockts GEO-2 satellite delivered to Cape Canaveral <1304-030022>
 Lockheed Martin社が1月11日、早期警戒衛星 SBIRS GEO の2基目 GEO-2 を、打 ち上げが行われる Cape Canaveral AFB に向け出荷した。 打ち上げは3月に Atlas Ⅴ により行われる。
 Lockheed Martin社は、高軌道 (HEO) 衛星4基と、静止軌道 (GEO) 衛星 4基を受注しており、HEO 2基GEO-1 は既に打ち上げられている。
2013.02.18 Aviation Week & ST Satellites tip SM-3 intercept <1304-021802>
 米 MDA が、早期警戒衛星 STSS の諸元を用いて SM-3 Block ⅠAlaunch on remote モードで射撃する迎撃試験を行い、MRBM 標的の撃墜に成功した。
2013.02.20 Jane's Defence Weekly STSS-D satellites, SM-3 missile join for intercept <1303-022004>
 米 MDA が2月13日、launch-on-remote 機能を用いた SM-3 BlockⅠA の 迎撃試験に成功した。 この試験で CG-70 Lake Erie は、早期警戒衛星 STSS の試作機である STSS-D からのデータで射 撃諸元を算定し、艦載レーダが目標を捕捉する前に SM-3 を発射した。
2013.02.13 MDA HP Aegis Ballistic Missile Defense intercepts target using Space Tracking and Surveillance System-Demonstrators (STSS-D) data <1303-021302>
 米 MDA が13日、早期警戒用の実験衛星 STSS-D を用いた SM-3 Block ⅠA による MRBM 標的の迎撃試験 FTM-20 に成功した。 今回の成功で Aegis BMD は2002年以来、30回のうち24回迎撃に成功し、BMDS 全体では2001年以来73回のうち58回成功したことになる。
 Launch on Remote 機能を備えた第二世代 Aegis BMD を装備した CG-70 Lake Erie は、標的発射の約5分後に SM-3 Block ⅠA を発射した。
2013.02 Jane's Missiles & Rockets STSS satellites gather data for future missile tracking system <1303-020018>
 米 MDA が、2012年6月に行われた SM-3 Block 1B が MRBM 標的を撃墜した試験 FTM-18 で、試作早 期警戒衛星 STSS による捕捉追随に成功していた。 この試験で2基ら STSS は、MDA が計画している PTSS 衛星開発に資するデータを収集した。
【 PTSS 関連記事:1110-081509 (AW&ST 2011.08.15)】
2012.08.15 Jane's Defence Weekly SBIRS to deliver (finally) <1209-081511>
 DSP 衛星に代わる SBIRS は、DSP にできなかった微弱情報の取得が可能であるため、ICBM から TBM、SLBM の捕捉も可能になる。
 SBIRS は高々度楕円軌道 (HEO) 衛星と、静止軌道 (GEO) 衛星からなり、HEO は2006年と2008年に国家偵察局 (NRO) 衛星に搭載されて打ち上げられた。
 Lockheed Martin社が6月5日、2011年5月に打ち上げられた GEO-1 が年内に実用段階になることを明らかにした。 GEO-2 は2012年4月に最終試験を完了している。
2012.06 Jane's Missiles & Rockets O'Reilly outlines US missile defence plans <1207-060021>
= 米 BMDS 開発計画に関する記事 =
GMD
 2010年10月に失敗した改良型 EKVCE-2 は、今年後半に非迎撃の発射試験が行われ、結果が悪ければ今後の 試験は従来型の CE-Ⅰ で行う。
SM-3 Block ⅡB
 Block ⅡB は米本土を攻撃する ICBM の迎撃能力を持つが、IRBM も迎撃するため、最高高度に達する前の迎撃 (pre-apogee intercept) 能力を付与す る。
SM-3 Block ⅠB
 FY13に、STSS 衛星の情報で射撃する初めての試験を行う。
PTSS
 今後10年間、米本土及び同盟国の BMD を支える PTSS 衛星計画を進める。
2012.02 Jane's Missiles & Rockets SBIRS GEO-2 satellite completes environmental teats <1203-020007>
 Lockheed Martin社が SBIRS GEO-2 の真空状態における熱環境試験を完了した。  GEO-2 の社内試験は最終段階にあり、合格すれば Cape Canaveral 空軍サイトに送られ Atras Ⅴ に搭載される。 GEO-1 は2011年5月7日に打 ち上げられている。
 Lcheed Martin社は SBIRS HEO 2基と GEO 2基を受注したが、更に HEO の追加受注と GEO-3、GEO-4 の受注 も目指している。
2011.10 Jane's Missiles & Rockets Second SBIRS satellite passes acoustic tests <1111-100011>
 Lockheed Martin社が8月16日、二基目SBIRS GEO GEO-2) 衛星の大音響試験を完 了したと発表した。
 GEO-2 は現在、真空環境化での耐熱試験を行っている。
2011.08.22 Aviation Week & ST Missile defense test in 2012 <1110-082201>
 米 MDA が2012年1/四半期に、2基の試験用 STSS 衛星の情報を射撃諸元とした Aegis による迎撃試験を行う。
 2009年に打ち上げられた2基の STSS は Northrop Grumman社製で、SM-3 ⅠB の主センサに位置づけられている。
2011.08.15 Aviation Week & ST Reaping the benefits <1110-081509>
 米 MDA は北朝鮮の弾道弾発射を高忠実度で捕捉し地上や洋上の迎撃システムに送る PTSS 衛星を FY16には実用化したいとしているが、必要な予算が得られるかは疑問である。
 それまでの暫定システムとして MDA は、航空機搭載 IR システム ABIR を検討している。 ABIR は Reaper に Raytheon社製 MTS-B を搭載するもので、MDA は BMD 試験の機会を捉えて今までに10回の試験を行い、そのうち6回は Reaper を用いて行って いる。 ABIR は空中センサの情報を元に艦載及び陸上にある SM-3 の遠隔制御射撃 (launch-on-remote) を行おうとするもので、目標の標定には 少なくとも2機の ABIR によるステレオ視が必要になる。
 MDA は更に、噴射が終わった目標を追随するため長波長 IR センサを追加して二波長 IR センサとする MTS-C の開発を行っており、2012年には配備可能としている。
【註】
 MTS-A: Predator 搭載用(AN/AAS-52)
 MTS-B: Reaper 搭載用 (AN/DAS-1)
2011.07.11 Aviation Week & ST SBIRS satellite activated <1109-071101>
 米空軍の弾道弾早期警戒衛星 SBIRS 一号機が作動を開始した。 現在はキャリブレーションが行われてい る。
2011.07 Jane's Missiles & Rockets SBIRS satellite enters geosynchronous orbit <1108-070011>
 米空軍が5月7日、SBIRS GEO一号機 GEO-1 の打ち上げに成功した。
 GEO-1 は発射43分後に切り離され、一連の軌道修正の後に静止軌道 (GEO) に入った。
2011.06 Jane's Misilles & Rockets STSS satellites demonstrate 'stereo' tracking <1107-060010>
 早期警戒衛星 STSS 2基が1月10日、気象衛星のステレオ追随に成功した。 これは、 低温の宇宙を背景とした低温物体の捕捉追随でもあった。 STSS 2基はそれぞれの 2D 追随データを地上ステーションに送り 3D データに変換して追随した。
 STSS はこのほか、2010年9月1日に行われた ALTB の迎撃試験でも標的の追随に成功していた。
【 ALTB の試験に関する記事:1010-091001 (MDA News 2010.09.10)】
2011.05.18 Jane's Defence Weekly USAF launches geosynchronous SBIRS satellite <1107-051804>
 米空軍が5月7日、SBIRS GEO の1号機 (GEO-1) を、天候不良により1日遅れて打 ち上げた。
 SBIRS GEO は今後更に3基が打ち上げられ、2016年に fully-operational になる。
2011.05 Jane's Misilles & Rockets STSS satellites demonstrate 'birth-to-death' tracking <1107-050017>
 試作 STSS 衛星2基が、3月16日に SRBM 標的の発射から全飛行段階の追随に初めて成功 した。 標的は ARAV-B で、Kauai島の PMRF から発射された。
 試作 STSS 衛星は2009年9月に打ち上げられ、今までに実用 STSS に必要なデータの収集を行ってきた。
【 STSS 打ち上げの記事:0910-092501 (MDA HP 2009.09.25)】
2011.05 Jane's Misilles & Rockets SBIRS GEO-1 early-warning spacecraft delivered to Cape Canaveral <1107-050014>
 Lockheed Martin社が、5月上旬に打ち上げ予定されている SBIRS GEO-1 を Cape Canaveral AFS に納入した。 GEO-1 はこのあと Atlas V に搭載される。
2011.04.18 Aviation Week & ST Fractured by strategy <1105-041809>
 米 MDA が、現在試験中の STSS 2基に代わる早期警戒衛星として、Johns Hopkins 大学が提案している PTSS を選定している。
 PTSS は、STSS が捕捉と追随を行うのに対し、捕捉機能を捨てて追随機能に特化して価格を抑えようとしている。
2011.04.18 Aviation Week & ST SBIRS prepped for launch <1105-041805>
 SBIRS GEO-1 の打ち上げは、5月6日から4月25日に繰り上げ られた。
GEO-1 には4月8~11日に5,000-lbの燃料が充填され、4月22日にカプセルに収納されることになっている。
2011.04.11 Aviation Week & ST Better late than never <1105-041105>
= SBIRS に関する5頁の記事 =
 計画より8年遅れ、開発に15年近くを費やした SBIRS 早期警戒衛星の静止衛星 (GEO :右図)の一号機 GEO-1 が、いよいよ5月5日(5月4日が予備日)に打ち上げられる。 SBIRS GEO にはセンサ3基、走査監視器 1基凝視監視器1基が搭載され、それぞれ三波長の IR データを収集する。
 長楕円軌道 (HEO) SBIRS は、既に HEO-1 と HEO-2 の2基の走査監視器が、秘密衛星に積み込まれて 軌道上にある。
2011.03 Jane's Missiles & Rockets STSS Demonstration satellites 'ready for BMDS tests' <1104-030013>
 Northrop Grumman社が1月19日、早期警戒衛星試作衛星 STSSBMDS加入可能な 状態になったことを明らかにした。
 STSS は2009年9月25日に打ち上げられ、軌道上でセンサの校正を行い、2010年11月にこれを完了している。
2011.02.23 Jane's Defence Weekly MDA requsts budget increase <1104-022306>
 米 MDA がFY12予算に、FY11より$200M多い$8.6Bを要求した。 この予算で、現在 Fort Greeley にサイロ 14基を配備している GMD初期配備を完了する。
 また、SRBM/MRBM/IRBM を迎撃する少なくとも二種類のシステムを整備する。 第一段階では THAAD 68発と発射機6基 、第二段階では SM-3 46発を整備し、第三、第四段階では PTSS 衛星の初期設計を行う。
2011.02 Jane's Missiles & Rockets NG's STSS Demonstration satellites track ICBM <1103-020013>
 STSS が2010年9月17日に、試験発射された Minuteman Ⅲ ICBM をブースト段階で捕捉したのちブースト終了後も 追随して、低温目標の追随能力を実証した。
【関連記事:1010-090019 (JMR 2010.09)】
 STSS はこれ以前にも9月に、ALTB の迎撃試験で SRBM 標的の捕捉追随に成功しており、10月6日には Aegis の迎 撃試験で、数時間内に発射された2発を2基の STSS で監視した。
【註】
 STSS は DSP 衛星に代わるミサイル早期警戒衛星で、かつては SBIRS-Low と呼ばれ、SBIRS-High(現在は SBIRS と呼称)と共に、ミサイル早期警戒衛星組織を構成する計画である。
2010.11 Jane's Missiles & Rockets Staring-array sensor for missile-defence trials will piggyback on commercial comsat <1012-110033>
 SAIC社が開発した CHIRP センサが、組み立て中の SES-2 通信衛星に組み込まれる。 CHIRP は Teledyne社製 4Mピクセルの短中波長 IR センサを用いて、静止軌道から地球の1/4を監視する高視野角の望 遠鏡状の装置でミサイルの早期警戒用に使用する。
2010.11 Jane's Missiles & Rockets STSS demonstration satellite tracks spacecraft <1012-110021>
 ミサイル早期警戒衛星である STSS が7月19日、米国の海洋気象衛星を捕捉し、 数分間にわたって追随した。 これを行ったのは2009年9月25日に打ち上げられた2基のうちの1基であった、
2010.09.06 Aviation Week & ST SBIRS launch <1010-090602>
 米空軍が、SBIRS初めての打ち上げが、計画されていた2011年初頭から春に延期 されたことを明らかにした。 Lockheed Martin社が作成したソフトの検証がまだ続いていることによる。
2010.09 Jane's Missiles & Rockets STSS spacecraft tracks US ICBM launch <1010-090019>
 STSS が6月16日、発射された Minuteman ICBM の捕捉に成功した。 これは丁度 Minuteman の200回目の発射試 験であった。
 これに先だって STSS は6月6日に発射試験が行われた二段推進 GBI も捕捉しており、28日に行われた THAAD の迎撃試験では 標的の発射を捕捉し、BMDS の地上センタにデータを送った。
2010.08.23 Aviation Week & ST Opportunities and Knocks <1010-082303>
 米 MDA は今までに、試験用の2発を含む50発の THAAD を発注しているが、第3、第4中隊分48発 の発注を6月に判明した品質管理上の問題を理由に保留している。 MDA 長官は、品質管理に 許容誤差はないとしている。 また品質の問題が Moog社製の部品にあっても、主契約社である Lockhhed Martin社の責任であるとしている。
 早期警戒衛星 STSS は監視用の短波長 IR センサと、追跡用の短、中、長波長の IR センサを搭載している。  MDA はまた、UAV 搭載の BMD センサである ABIR の開発も進めている。 ABIR は Raper に Raytheon社製 MTB -B を搭載するもので、ブースト段階の弾道弾を1,000kmで捕捉する。
 MDA は SM-3 Block ⅡB を ICBM 迎撃用に考えている。 Block ⅡB を艦船に装備するものの Mk 41 のモジュールに制約されなくても良いと していて、大型化すれば搭載数は 8セルより少なくなる可能性がある。
2010.08.16 Aviation Week & ST Getting on track <1009-081605>
 早期警戒衛星 STSS は、昨年9月に Space Vehicle-1 (SV-1) と SV-2 の2基がタンデム で1,350kmの軌道に打ち上げられ、各種キャリブレーションや調整が行われてきており、7月19日には SV-2 が、米国の衛星を捕捉追随する試験に成功している。
 STSS には単軸短波長 IR センサと、二軸ジンバル式短、中、長波長 IR センサの2基が搭載されている。
2010.03 Jane's Missiles & Rockets SBIRS ground system complets 17-day test <1004-030025>
 別々の数ヶ所に所在する SBIRS の地上制御装置を連接した17日間におよぶ CDITL 試験が完了したのを受け 行われた System Intefration Readiness Review が1月12日に完了した。
 Lockheed Martin社は SBIRS の GEO 2基と現在軌道上にある HEO 2基 のほか地上装置も受注している。 更に同社は3基目の HEO と3基目の GEO となる GEO-3 及び関連する地上装置 を最近受注した。
2010.02.22 Aviation Week & ST GEO-2 reaches test milestone <1004-022203>
 Lockheed Martin社が、米空軍の SBIRS を構成する GEO-2 の基本連接試験 (BIST ) を完了した。 一方 GEO-1 は今年後半の出荷に向けた最終試験の準備中である。
 GEO-1 は2011年GEO-2 は2012年に打ち上げられる計画である。
2010.01.18 Aviation Week & ST Step forward for SBIRS <1003-011802>
 2010年後半に打ち上げが予定されている SBIRS の地上装置の試験が進められており、二つの milestone を無事通過した。
2009.12 Jane's Missiles & Rockets Demonstrator satellites launch for STSS project <1002-120002>
 米 MDA が9月25日に STSS 試作機2基の打ち上げに成功した。 STSS は Northrop Grumman社製の弾道弾早期警戒衛星で、Raytheon社製りセンサを搭載しブースト段階の弾道弾を探知し、他のセンサに弾道情報を提供する。
 STSS は元々 Brilliant Eyes として計画され、その後 SBIRS を構成する SBIRS-Low になり、更に SRSS に名称が変更された。
2009.11.09 Aviation Week & ST Mind the gap <0912-110906>
 米 Strategic Command 司令官が、各種軍事衛星の地上予備機が少なすぎ、打ち上げ時の事故に対応できないことに懸 念を示している。 特に早期警戒衛星DSP衛星はもう予備機が1基もなく、それに代わる SBIRS GEO は計画が7年も遅れたため最初となる GEO-1 の打ち上げが2010年4/四半期になっている。 また GEO-2 の打ち上げはその14ヶ月後になる。
 SBIRS GEO には旧式の走査型 IR センサと新型のスターリングセンサが搭載される。
2009.10 Jane's Missiles & Rockets Strategic Command certifies second SBIRS HEO payload <0911-100030>
 米戦略司令部が SBIRS HEO装置の二番目になる HEO-2 の性能を確認し任務を開始し た。 SBIRS は最終的に2基の HEO装置4基の GEO衛星で構成される。
 HEO を製造した Lockheed Martin社は7月10日に$262.5Mで、4基目の GEO 衛星と HEO 製造のための部品購入契約を受注した。
2009.09.25 MDA Link Successful Space Tracking Surveillance System Demonstrator satellites launch <0910-092501>
 米 MDA が25日、Delta Ⅱ SLV を用いて STSS衛星2基を低高度 軌道に打ち上げた。
 STSS は米国 BMDS の多層警戒組織を構成する衛星で、搭載された IR センサにより発射された弾道弾の捕捉、追随、識別を行う。
【註】
 STSS はかつて SBIRS-Low と呼ばれた IR 早期警戒衛星で、SBIRS-High とともに現在軌道上にある DSP衛星 の後継に予定されている。
2009.09.14 Aviation Week & ST Fixed risk? <0910-091402>
 米国防総省の前任調達責任者であった Young氏は、開発契約を固定価格契約にしようとしたが、後任の Carter氏も全ての開発契約ではないとし ながらもこの方針を推進しようとしている。
 新政権になり多くの開発計画が中止になったが、その中には ACSSBIRS-High も含まれている。
2009.06.08 Aviation Week & ST $1.5 billion SBIRS contract <0907-060805>
 Lockheed Martin社が SBIRSHEO-3 と GEO-3 を$1.5Bで受注した。  HEO-4 と GEO-4 の契約は今年後半に行われる。
 SBIRS では HEO-1/-2 が既に軌道上に有り、GEO-1 は来年打ち上げられる。
2009.06 Jane's Missiles & Rockets Lockheed Martin prepares for production phase of SBIRS <0907-060026>
 Lockheed Martin社は SBIRSHEO衛星 及び GEO衛星 の事 前設計審査 (PDR) を終え、製造段階のプロポーザルを提出した。
 SBIRS は完成すると、2基の HEO衛星 と4基の GEO衛星 及び、固定型/移動型の地上局で構成される。
2009.05.18 Aviation Week & ST Mind the gap <0906-051806>
 弾道弾攻撃に対する米国の宇宙からの監視システムが怪しくなってきた。
 IR Augmentation 衛星はFY10で計画中止になり、SBIRS GEO 衛星の打ち上げは来年後半である。
2009.05.05 MDA Link Missile Defense Agency risk reduction satellite launched <0906-050503>
 米 MDA が5日、STSS ATRR 衛星を Vandenberg AFB から Delta-Ⅱ で打ち上げた。 STSS ATRR は MDA の将来宇宙任務に向けた次世代センサ技術の先駆けとなる小型実験衛星である。
 STSS の試作衛星2基はこの夏に、1基の Delta-Ⅱ で同時に打ち上げられる。
【関連記事:0906-050401 (MDA Linl 2009.05.04)】
2009.05.04 MDA Link Space Tracking and Surveillance System's Demonstration Program Space Vehicle two ships to Canaveral <0906-050401>
 8月に打ち上げられる2基STSS 技術検証 (DSP) 衛星の1基目 である SV-2 が、打ち上げを行う Cape Canaveral に搬入された。 SV-2 は SV-1 と一緒に Delta-Ⅱ に搭 載され打ち上げられる。
 STSS DSP の取得したテータはは地上装置を経由して BMDS に送られ、他の BMDS センサと共に運用される。
【註】
 STSS は、かつて SBIRS-Low と呼ばれた弾道弾早期警戒衛星で、弾頭とデコイの弁別機能を更に向上させ、耐用期間も5~7年と長いものが 要求されている。
2009.04.20 Aviatuion Week & ST SBIRS passses PDR <0905-042002>
 Lockheed Martin社は3月末に、SBIRS GEO-3 の事前設計審査 (PDR) を完了し たため、詳細設計に移行する。 この PDR は GEO-3/4GEO-1/2 と異なる部品が使われる部位を対象に行われた。
 GEO-1 の打ち上げは来年に予定されている。
2009.04.09 Yahoo 産経新聞記事

「ミサイル探知 早期警戒衛星の保有を検討 防衛相」

<0905-040901>
 浜田防衛相が9日の衆院安全保障委員会で、早期警戒衛星について保有に向けた検討を進める考えを示した。
 政府は今年末に改定する防衛計画の大綱保有を盛り込む方向で検討している。
2009.04 Jane's Missiles & Rockets France launches first early warning satellite demonstrator in Europe <0905-040007>
 フランス実験用早期警戒衛星 Spirale 2基を軌道に乗せた。 Spirale は117kgのマイクロ衛星 で、14ヶ月間にわたり2020年までに打ち上げる本格的に早期警戒衛星の設計に資するデータを収集する。
2009.03 Jane's Missiles & Rockets SBIRS GEO satellite groomed for thermal vacuum testing <0904-030019>
 初の SBIRS 衛星となる GEO-1 は最新のソフトがロードされ、Lockheed Martin社でシステム試験に入った。  今年2月には最終版のソフトがロードされ、真空下での熱環境試験に入る。
 GEO-1 はFY10に納入され、打ち上げる Atlas Ⅴ に搭載される。
2009.02.02 Aviation Week & ST SBIRS test passed <0903-020206>
 SBIRS 最初の衛星になる GEO-1 のフライトソフトの試験が1月27日に完了した。
2009.01.19 Aviation Week & ST Testing GEO-1 <0903-011901>
 SBIRS GEO-1 の試験が真空環境耐熱試験前の BIST と呼ばれる重要な試験段階 に入った。 GEO-1 は12月に空軍へ引き渡される。
2009.01 Jane's Missiles & Rockets UA Air Force accepts first SBIRS hardware <0903-010023>
 現在 SBIRS は、2基の HEO が軌道上にあり、2基の GEO が計画されているが、米空軍は最初のシステムである HEO-1 と地上装置を受領した。 Strategic Command は12月に HEO-1 を 正式に受領し、HEO-2 も移管段階に入って、2009年1/四半期に2基による試験運用及び評価に入る。
2008.12.15 Aviation Week & ST Shaken, not stirred <0902-121502>
 米空軍と Lockheed Martin社が、組み立てた状態での SBIRS熱衝撃試験を完了した。
 一方、搭載されるプロセッサ4基のソフトウェアタイミング問題は今だ解決に向けた努力中であるが、2009年12月の出荷には影響ないとしている。
 SBIRS GEO-1 は、DSP 衛星に代わるシリーズの一号機になる。
2008.11.25 Yahoo 読売新聞記事

「米ミサイル探知衛星、機能・・・」

<0812-112502>
 米軍の早期警戒システムのうち、最新の人工衛星1基が9月中旬に機能停止に陥った。 原因は不明である。 稼働中の 他の6~10基も順次耐用年数を超え、2014年ごろに必要な数を割る恐れがあり、国防総省はFY09で補充衛星の費用$117Mを議会に要求している。
 機能が停止した衛星は静止軌道を漂流している可能性があり、各国の通信衛星や気象衛星に被害を及ぼす危険性があ る。
【註】
 機能を停止した衛星は、最新の1基と言うことであれば、2007年に打ち上げられた DSP 衛星の最終機 DSP23 と見られる。
【関連記事:0709-040908 (AW&ST 2007.04.09)】
2008.11.17 Aviation Week & ST Passing muster <0812-111707>
 2006年に HEO 軌道に打ち上げられた SBIRS 用センサは、厳格な試験が繰り返されたのち、空軍が 実用に供し得ると判定した。 しかしながら、これを運用する戦略空軍は、実運用開始が可能かの評価を引き続き行う。
 一方 HEO-2 は、来年早々に行われる試験評価に備えた準備中である。
【関連記事:0809-081103 (AW&ST 2008.08.11)】
2008.11.10 Aviation Week & ST Early warning <0812-111010>
 ドイツが DSPSBIRS のような弾道弾早期警戒衛星を検討している。 ただ、 2014年に調達すると言うが、まだ予算化はされていない。 この計画を巡ってはドイツの衛星メーカである EADS Astrium社OTH Technology社は既に提案を行っている。
 EADS Astrium社は中高度軌道 (MEO) と静止軌道 (GEO) に打ち上げる各種案を持っている。 一方の OTH Technology社は SAR-Lupe(右図)を元に、低高度軌道 (LEO) に、ブースト段階捕捉用と、ミッドコース追随用の2基のセンサを持つ衛星を提案している。
2008.09.23 MDA Link Missile defense data collection experiment successfully completed <0810-092301>
 米国 MDA が、実験用衛星 NFIRE を用いて、ブースト段階のミサイルが発生する IR データの収集試験を行った。 NFIRE 衛星は2007年4月24日に打ち上げられた。
 この試験は NFIRE 2b と呼ばれ STSS 早期警戒衛星開発の資を得ることを目的としたもので、NFIRE 2a は2007 年8月23日に行われた。 標的には Minuteman Ⅱ のブースタを改良したものが使われた。
2008.08.11 Aviation Week & ST SBIRS handover <0809-081103>
 National Reconaissance Office が2006年6月27日に長楕円軌道に打ち上げた秘密衛星に搭載された SBIRS を構成する HEO-1 が公式に空軍に移管され、空軍による試験評価が行われている。 HEO-2 は来年初めに運用を開始する。
 初の SBIRS 衛星は低軌道の GEO 衛星で、2009年12月打ち上げられる。
2008.08.04 Aviation Week & ST Innovation infrared <0809-080409>
 米国が開発中の SBIRS ミサイル早期警報衛星の代替衛星に搭載する 3GIRS センサの試作品2基のうちの1基が、Orbital Science社が製造し SES Americom社が運営する STAR bus 民間通信衛星に搭載 される。 このセンサは SAIC社が製造したもので、4本の望遠鏡と広視野角で2,000×2,000ピクセルFPA でできている。 この計画には Raytheon社も、魚眼レンズと組み合わせた広視野角2,000×2,000ピクセルセンサを提案している。
 SBIRS は、$4Bだった計画が$10B以上に高騰したため、計画が頓挫した場合の代替として$200Mで AIRSS が、DSP 衛星と同程度の非画像 IR ミサイル早期警戒衛星として計画が開始された。 SBIRS 計画が順調に進みそうになったため、いまでは AIRSS は SBIRS の後継に位置づ けられようとしている。
【 AIRSS 関連記事:0723-102401 (IMD 2007.10.24)】
= 次いで、衛星監視用地上レーダ更新の記事 =
2008.06.30 Aviation Week & ST Launch warning <0808-063001>
 SBIRS を構成する長楕円軌道 (HEO) 衛星用センサの2基目が完成し、National Reconaissance Office が2月に打ち上げた秘密衛星に搭載して試験が行われた。 1基目は2006年にやはり秘密衛星に搭載された。 このセンサは Northrop Grumman社が 製造した。
 初の SBIRS 衛星は低軌道の GEO 衛星で、来年打ち上げられる。
2008.06 Jane's Missiles & Rockets Lockheed Martin delivers SBIRS software blocks <0807-060022>
 Lockheed Matin社が、SBIRS 用のソフトウェアを二件納入した。 Lockheed Martin社は SBIRS の GEO 衛 星2基と HEO 衛星搭載機器2基分を受注しているが、今回納入されたソフトは地上装置用ソフト GEOT-E と、 HEO の地上装置用ソフトである。
 最初の GEO の打ち上げは、2009年末に計画されている。
2008.05.05 Aviation Week & ST SBIRS prep <0806-050503>
 Lockheed Martin社が SBIRS の Baseline Integrated System Test を完了した。 この試験は弾道弾早期警報の基 本性能を確認するもので、次の段階ではソーラパネルが取り付けられ、耐音響、耐熱試験が行われる。
 この衛星は2009年後半に静止軌道に打ち上げられる。
2008.04 Jane's Missiles & Rockets BAE Systems wins deal to boost USAF satellite focal-plane arrays <0805-040018>
 BAE Systems社が米空軍から$15Mで、IR 撮像素子を受注した。 同社は現在の SBIRS の撮像素子を納めているが、今回の契約は空軍 研究所が5年がかりで開発する High Stare 計画用のものである。
 High Stare は大型撮像素子で広域を一度に見ようというもので、現在のシステムほど複雑ではない。
2008.03.31 Aviation Week & ST Software for SBIRS <0807-033101>
 Lockheed Martin社が SBIRS GEO の試験で発見された搭載プロセッサのソフト不具合 を修正するため、新たに4,000~5,000行のソフトを開発する。 不具合はタイミングの問題で、セーフモードにならなくなる可能性がある。
 SBIRS GEO の打ち上げは2009年後半に予定されている。
2007.12.10 Aviation Week&ST SBIRS fix under review <0801-121005>
 ミサイル早期警戒衛星 SBIRS に地上からの制御が不能となる恐れのあるソフト の欠陥が発見されたため、DoD で対策の検討が進められている。
2007.11.26 Aviation Week & ST Defense eyes SBIRS launch <0724-112601>
 DoD は11月28日に SBIRS の打ち上げに関する審議を行う。 当初の計画では、2008年に最初の衛 星を打ち上げる計画であったが、今年初めに発生した飛行制御ソフトの欠陥で計画が遅れ、計画の見直しを行 っている。
2007.11.12 Aviation Week & ST SBIRS slip <0724-111201>
 SMC (Space and Missile System Center) によると、SBIRS 衛星の打ち上げはソ フトウェア欠陥問題で2009年に延期される模様である。
 DoD は今月中に検討結果を公表するが、1月に発見されたソフトの欠陥は7月になって初めて大きな影響を及ぼすことが確認された。
2007.11.05 Defense News SBIRS overruns may be less thsn $1B <0724-110505>
 今年1月に明らかとなった SBIRS ソフトウェア欠陥の正式調査結果が 11月中旬に報告される予定であるが、CAIG のこれまでの分析では、当初懸念した$1Bの追加予算と1年以上の期間延長が、6ヶ月の期間 と$400M以下の経費で修復可能と予測され、1基目の打ち上げは2008年10月に可能となる。
 SBIRS 安全回路のソフト欠陥とは、衛星をスタンドバイモードに落とし再起動しなくなるもので、117,000行のソフトウェアコードの うち30,000行を更新する必要がある。
2007.10.24 Inside Missile Defense DoD appeals appropriator's $156 Million AIRSS funding reduction <0723-102401>
 米議会は、DoD がFY-08要求している$230.9Mの AIRSS (Alternative Infrared Satellite System) 計画から 、下院が$155M、上院が$155.9Mを削減する方針であったが、DoD が復活要求した最小限$100Mの必要性を認め、 $139.9Mの削減で法案を最終決定する。 復活予算は次世代 IR 技術の開発及び試験評価に配分される。
 AIRSS は SBIRS が技術的問題と予算の高騰に直面したため代案として開発される ミサイル早期警戒衛星である。
(関連記事 AW&ST 2007.02.26)
2007.10 Jane's Missiles & Rockets NFIRE research satellite tracks ICBM <0721-100008>
 8月23日に NFIRE (Near Field IR Experiment) 衛星が Minuteman Ⅱ ブースタを用いた標的の追随に成功 した。 NFIRE は開発中の STSS 及びブースト段階迎撃機開発の資を得ることを目的とす る研究衛星で、2007年4月24日に打ち上げられた。
 この試験で標的は、NFIRE 衛星の3.5kmを通過した。
2007.08.13 Defense News Northrop delivers SBIRS payload <0718-081318>
 Northrop Grumman社は SBIRS GEO の最初の搭載センサを、主契約社である Lockheed Martin社に 納入した。 納入したセンサは、弾道ミサイルの発射を継続的に監視する Scanning センサと、ミサイルの発 射炎や微弱な信号を探知する Staring センサである。 Lockheed Martin社は2基の GEO 衛星と HEO 搭載用セ ンサ2セットを受注している。
 SBIRS の HEO-1 は軌道周回中で、GEO-1 の打ち上げは2009年に予定されている。  空軍は7月に GEO-3 、GEO-4 及び更に2セットの HEO 搭載センサの RfP を Northrop、Lockheed両社に発簡している。
2007.04.09 Aviation Week & ST Eyes on China and Iran <0709-040908>
= DSP 衛星に関する7頁にわたる特集記事 =
 ミサイルの発射炎を探知する IR センサ搭載の DSP 衛星は1970年から2004年までに22基 が打ち上げられたが、最後となる DSP 23 が数ヶ月以内に打ち上げられる。 4基で情報網を構成する DSP は開発中の SBIRS と逐次交代し、2017年~2022年に全て退役する。
 DSP は当初ソ連の ICBM 発射を探知する目的であったが、現在では20ヶ国以上が弾道ミサイルを保有し、米 国以外のミサイル発射件数は年間100回程度と10%以上増加している。 特に中国とイランの試験が多くなり、中国で は週に1回以上の発射もしくは燃焼試験を行っている。
2007.02.26 Aviation Week & ST The US Air Force has awarded ・・・ <0706-022605>
 米空軍は AIRSS (Alternative Infrared Satellite System) のリスク低減段階を$21.9Mで Northrop Grumman 社に発注した。
 AIRSS は SBIRS の代替システムとして開発するが、搭載する センサの設計は既に Raytheon、SAIC の両社が受注競争を行っている。
(関連記事 AW&ST 2007.02.08)
2007.02.12 Aviation Week & ST Mil$pace <0705-021206>
= FY-08の宇宙関連要求に関する記事 =
Pathfinder Block 10 satellite
 空軍が開発するセンサー衛星で$157.5Mを要求、2012年までの事業総額は$1.2Bを見積もっている。
SBIRS
 SBIRS は空軍が開発するミサイル警戒センサ搭載の衛星で、$1Bを要求、2013年までの総 額は$4.2Bを見積もっている。
AIRSS
 空軍が開発しているフォーカルプレーンアンテナ搭載のミサイル探知衛星で、$230.9Mを要求。
MKV
 MKV は MDA が開発しているミサイル迎撃システムで、$106Mを要求している。 今後6年間の予算総額 は$2.57Bを見積もる。
 KEI 及び EKV 用の Kill Vehicle 開発予算は今年度計上していない。
2007.02.08 Inside the Pentagon Air Force solicits development bids for AIRSS test spacecraft <070-020803>
 米空軍は AIRSS の開発を FY-07から5~7年計画で開始する計画で、企業に設計及び打ち上げに関する提案を 求めている。 開発額は$135Mで、2010年10月の試験衛星の打ち上げをめざす。
(関連記事 JDW 2006.10.25)
2007.02.05 Aviation Week & ST Lockheed Martin's first Space-Based Infrared System ・・・ <0705-020505>
 Lockheed Martin社は先月、SBIRS GEO-1 衛星本体の地上試験を同社の高々度サーマルチ ェンバで行った。
 搭載する Northrop Grumman社製 IR システム等の機器は今年半ばに納入を予定している。
2006.12.19 MDA HP Space Tracking and Surveillance System - delivers second sensor payload <0701-121903>
 STSS 用センサの2号機が納入された。 1号機は3月に納入されている。 STSS には捕捉用 と追随用の IR センサが搭載される。
 最初の STSS 2基は2007年末に打ち上げられる予定になっている。
2006.12 Jane's Missiles & Rockets SBIRS GEO-1 payload completes acoustic tests <0703-120018>
 SBIRS GEO の音響試験が実施され成功した。 GEO-1 は Northrop Grumman社で開発され SBIRS の システム取り纏めを行う Lockheed Martin社に納入された。
2006.11.20 MDA HP Distributed Ground Test successfully tests operational missile defense systems <0623-112002>
 米 MDA が10月23日~11月9日に、BMDS のハード、ソフト、通信を連接した GTD-01 (Distributed Ground Test -01) を実施し成功した。 試験は米国7州と日本にまたがり、2隻の艦船を含む17の基地を連接し仮想弾道弾を 標的として行われた。
 この試験には AN/TPY-2 FBXR-T や、開発中の SBIRS も参加した。
2006.10.25 Jane's Defence Weekly Two compete to supply cheaper space sensor <0622-102501>
 SBIRS(註:従来 SBIRS-High と呼ばれていた計画)の代替となる AIRSS (Alternative IR Satellite System) の RR (Risk Reduction) 活動である RR-AIRSS は、 Raytheon社と SAIC社に発注されている。 AIRSS 計画は2005年に米空軍により開始された。
 SBIRS は静止軌道に5基 (GEO)、長楕円軌道に2基 (HEO) 打ち上げる計画であるが、打ち上げ開始が2002年から2008年に延期され、コス トが$2Bから$10Bに膨れあがっている。
(関連記事 IP 2006.09.21)
2006.10.09 Defense News USAF buoyed by progress on SBIRS <0624-100904>
 9月に SAIC社と Raytheon社は18ヶ月間の AIRSS 用センサ開発を受注し、2008年までに空軍に納入する。  センサは IR 探知器とデータ処理技術を組み合わせたもので、1990年代中頃の SBIRS 計画にはなかった技術である。
 一方、Lockheed Martin社は SBIRS 計画が地上試験の成功により 着実に進展しているとして、2007年春に空軍が決定定する3基目の衛星の導入に自信を見せている。
 2基分の SBIRS 用センサは既に納入されており、年末までには真空温度試験を実施、2008年の打ち上げに向け 来年中に衛星にセンサを組み込む計画である。
2006.09.21 Inside the Pentagon Air Force awards contract for second 'SBIRS alternative' satellite <0621-092103>
 米空軍は、価格高騰から見直しとなった SBIRS に代わる AIRSS の開発を 、今月初めの Raytheon社に次ぎ SAIC社に$26Mで発注した。 契約では2008年3月31日までに衛星搭載用のセンサを納入することが求めら れている。
 AIRSS は18ヶ月の計画で、最初の6ヶ月がシステム要求見直し段階、12ヶ月がシステム設計段階となっており、FY-08に3基めの SBIRS の採用か AIRSS への変更かを決める。
2006.09.20 Jane's Defence Weekly SBIRS High satellite passes test milestone <0620-092010>
 米空軍初の静止軌道衛星で2008年打ち上げを予定する SBIRS High の1号機である GEO-1(右図)の SCFT (Spacecraft Functional Testing) が終了した。
 一方で空軍は2005年12月に SBIRS 計画の見直しを行い、代替としてやはり静止軌道衛星である AIRSS (Alternative IR Satellite System) 計画の開始を決めている。
2006.09.18 Aviation Week & ST Eyes on target <0619-091805>
 仏国防省はミサイル防衛用に、MALE/HALE UAV 搭載の IR センサ Mirador を、 2015年の装備化を目標に 開発する。 開発は2008年の開始を予定し、2007年に UAV の機種決定を含み要求性能及び企業選定が行われる 。 フランスは短距離 TBM を主たる対処目標としており、Mirador を SAMP/T と組み合わせて運用する。
 フランスは2008年に弾道弾の発射を探知する2基のマイクロ衛星を打ち上げる計画である。
 米軍では STSS 開発の遅れから、Global Hawk に IR センサを搭載する 構想が浮上したが、予算化には至っていない。
2006.09.07 Inside the Pentagon Raytheon wins $54 million contract for 'SBIRS Alternative' satellite <0621-090703>
 米空軍は SBIRS の代替となる静止軌道衛星 AIRSS の設計製造を、$54M で Raytheon社に発注した。
 SBIRS は開発経費の高騰により計画の見直しが行われ、2008年に継続または代替衛星への変更を決める。 同社は2008年3月までに打 ち上げの準備に向け AIRSS の設計を完成する。
(関連記事 AW&ST 2006.07.24)
2006.08.02 Jane's Defence Weekly US military commanders seek low-cost satellite capability to aid missions <0617-080205>
 MIT が$17Mの契約で、ミサイルの発射検知、陸上通信、艦船追尾などに使用する安価な小型衛星の検討を行っ ている。 計画名は ORS (Operationally Responsive Space) で、衛星の寿命は約1年 と考えている。
2006.07.24 Inside the Army Lawmakers: MDA needs to zero in on near-term Missile Defense assets <0618-072401>
 FY-07上院予算法案は7月20日に可決したが、法案ではミサイル防衛は将来装備の開発よりも、当面の開発試験を着実に行うことが重要 であると提言している。
 この結果、GMD、Aegis、THAAD、、ABL 及び関連試験研究費の予算は増加したが、HAAKEI 及び STS 要求は削減 されている。
2006.07.24 Aviation Week & ST Missile monitors <0616-072410>
 MDA は2007年9月に2基の STSS Block 6 (右図) を打ち上げる計 画で、1基は3月に完成、2基めは来春に受領する。
 STSS は低周回軌道で弾道ミサイルの追随及び弾頭とデコイの弁別を行う衛星システムで、以前は SBIRS Low と呼ばれていた。 2基の Block 6 衛星の監視範囲は地球上の20~30%で、後継となる Block 12 では衛星数を 増加する検討を進めている。 Block 12 は2013年に打ち上げる。
2006.07.24 Aviation Week & ST Plan B <0616-072409>
 米空軍の SBIRS High は価格高騰から大幅な計画見直しを行ったが、5基 のうち2基を打ち上げ、成果をみたうえで、残り3基の打ち上げるか代替え衛星である AIRSS (Altanative Infrared Satellite System) に換える。 SBIRS High GEO 衛星は2008年に打ち上げを予定している。
 AIRSS に各社が提案している中で注目されているのは大型 Focal Plane Array で、SBIRS では2基使用して いるセンサを1基で行うことができ、重量軽減と価格低減が期待される。
2006.05.15 Aviation Week & ST Space surveillance <0611-051506>
 米空軍は、衛星による将来の宇宙監視ネットワーク構築と地上監視センサの更新についての検討作業を進めている。 空軍が進める SBSS (Space Based Surveillance System)計画では、2008年12月に1基目の光学衛星を打ち上げ、 10年以内に4基の衛星による監視システムを低周回軌道に構成する。
 空軍は年末から年明けに18ヶ月のシステム研究の RFP 発簡する。
2006.03.29 Inside Missile Defense SBIRS alternative could feature smaller Orbital platforms,Sega says <0609-032901>
 DoD は3月16日に行われた下院戦略小委員会の公聴会で、SBIRS-High の3番目の代案として、 AIRRS (Alternative Infrared Satellite System) 小型低価格の衛星の開発を検討していることを明らかにし た。
 AIRRS はこれまで研究を進めている TacSat 規模の小型衛星で、技術の成熟度としては S&T 段階から SDD 段 階に移行する直前にあり、期間と経費を削減するために効率的であるとしている。
2006.03.06 Defense News Director: SBIRS 'turns a corner' <0608-030609>
 1994年に始まった SBIRS 計画は多くの技術課題を抱え見直しを重ねた結果、経費 は当初の3倍、時期的にも6年以上遅れており、2008年の打ち上げが最重要課 題となっている。
2006.02.06 Defense News SBIRS, ABL, pose challenges for U.S. defense <0606-020605>
 2月3日に公表された QDR では弾道ミサイル防衛を重視したシステムの配備について記述されているが、現在開発中の SBIRS-High と ABL はそれぞれ多くの課題をかかえており、今後の動向は不透明である。
 過去数年間で、THAAD、Aegis 迎撃ミサイル及び GMDS は発射試験を成功させているが、SBIRS-High は開発時程の遅れと、経費の大幅 超過、ABL は搭載重量、技術的課題を解決できない状況にある。
2006.01.19 Inside the Pentagon USAF ordered to redirect FY-06 dollars to fund SBIRS alternative <0604-011907>
 DoD は空軍に対し、SBIRS-High の代替計画の検討に FY-06予算の一部を充当することを命 じ、 FY-08までに GE0 3 に代わる衛星の開発について結論を出すことを求めている。
 現在まで DoD、空軍とも新たな計画に関する経費見積は明らかにしていない。
2006.01.12 Inside the Pentagon Air Force decision on SBIRS-High alternative expected in FY-08 <0604-011201>
 米空軍は開発中のミサイル早期警戒衛星 SBIRS-High に代わる AIRSS (Altanative Infrared Satellite System) の検討をFY-06中に開始し、FY-08末までに SBIRS-High 存続の可否 を決定する。
 AIRSS は計画全体の価格抑制を目的に GEO 3 に代わる衛星を開発するもので、地上システムは変わらない。  採用が決まった場合、打ち上げはFY-15頃となる。
2005.12.21 Jane's Defence Weekly US restructures troubled satellite programme <0602-122105>  米空軍がミサイル早期警戒衛星計画の再構築を行っている。 静止軌道に打ち上げられる SBIRS-High の実験機である1、2号機 GEO 1 と GEO 2 は計画通り Lockheed Martin社を主契約社に製造さ れ、初の実用型となる GEO 3 も予定通りとなるが、GEO 4,5 は保証されていない。 SBIRS-High の寿命が当初 考えられていたより短く、次世代機に置き換わる可能性があるからである。
 GEO 1 の打ち上げは2009年頃に予定されている。
2005.12.07 Inside Missile Defense SBIRS payload to begin testing in 'Flight like' operating conditions <0603-120701>
 SBIRS High に搭載するセンサ等の宇宙空間を模擬した環境試験が、数週間の予定で行われ ている。
 試験では構成品である PCA (Pointing Control Assembly)、SPA (Signal Processing Assembly) 及びこれらを結ぶ100,000回線以上の 配線の信頼性を確認する。 衛星の打ち上げは FY-08に予定されている。
2005.12.01 Inside the Pentagon Air Force might revamp SBIRS High once again <0602-120105>
 米空軍は、2001年から3回目となるミサイル早期警戒衛星計画 SBIRS-High 計画見直しを行う計画である。 ただし見直しは未だ DoD の承認を受けていない。
 SBIRS-High は見積価格が$10.6Bに達し、議会から指摘を受けている。 
2005.12 Jane's Missiles & Rockets SBX completes sea trial <0602-120012>

 10月14日に SBX (Sea-Based X-band Radar) が52日間の洋上試験を終え Corpus Christi へ帰港した。 洋上試験では、兵員の交代、燃料補給などの確認が行われ、10月12日には3時間にわたり衛星 の追随に成功した。 この試験でレーダは目標を捕捉して数分間の追随を行った。
 またアラスカ州 Shemya 島に設置した Cobra Dane レーダ(註:AN/FPS-106、動作周波数1,215~1,400MHz 、アンテナ径29m、1977年に設置)と GMD FCS による標的弾道弾の捕捉追随試験が行われた。 試験では Shemya 島の沖合800哩で 標的用弾道弾C-17 から空投発射された。

2005.10.31 Aviation Week & ST Puts and takes <0522-103102>
 米議会の上下院予算委員会はFY-06国防予算法案の最終決定に向け両院協議会を近日中に開催する。 主要な項目で削減対象となってい るのは宇宙関連事業で、J-UCAS 及び JSF も削減対象となっている。
Space Radar: $225.8M要求に対し両院とも$125.8Mの削減
TCS: $835.8M要求に対し下院が$399M、上院が$250Mの削減
SBIRS-High: $756M要求に対し、上院が$100Mの削減
JSF: $5.02B要求に対し、下院が$152.4M、上院が$270Mの削減
J-UCAS: $350.1M要求に対し、上院が$200Mの削減
2005.10.03 Aviation Week & ST Space tracking for MDA <0520-100309>
 MDA が進めている STSS (Space Tracking and Surveillance Sensor) 計画はほぼ予定通り進捗しており、2基 の試験衛星は2007年に打ち上げられる。
 STSS はかつて SBIRS-Low と呼ばれていた計画で、低周回軌道で弾道ミ サイルの追随、弾頭とデコイの識別を行う。
 搭載する IR 捕捉センサと短波長追随センサの納入は数ヶ月遅れているが、衛星発射には影響はないとされる。
2005.08.31 Inside Missile Defense Lockheed Martin delivers core structure for SBIRS GEO satellite <0521-083102>
 Lockheed Martin社は早期ミサイル警戒システム SBIRS High の GEO 衛星本体と推進サブ システムの組み立てを完了し、カリフォルニア Sunnyvale 工場に搬入した。
 今後搭載センサ等の最終組み込みを開始し、年末から打ち上げに向けた各種地上試験を実施する。
 SBIRS は2基の HEO 衛星、5基の GEO 衛星及び地上管制局から構成され、HEO 衛星初号機は昨年8月に、2号機は今年6月に空軍に納入さ れている。 空軍はFY-14のフルシステム稼働による運用を要望している。
2005.08.22 Defense News Lockheed delivers SBIRS Core <0520-082207>
 SBIRS High 初号機の衛星本体と推進サブシステムが、カリフォルニアの Lockheed Martin Space System に搬入され、既に完成している IR センサ等の搭載システムの最終組み込みが開始される。
 衛星は組み込み完了後、年末から2008年の打ち上げに向けた最終的な地上試験を行う。
2005.05.25 Inside Missile Defense Defense Support Program satellite delivered to the Air Force <0515-052501>
 Northrop Grumman社が DSP 衛星の最終号機を空軍に納入した。 23回目となる打ち上げは Delta Ⅳ ロケット を使用して今秋に予定されている。
 DSP 衛星は1970年代に運用を開始したミサイル発射や核爆発を早期に探知する警戒衛星システムで、開発中の SBIRS IncrementⅡ に更新される。
 IncrementⅡ は5基の GEO 衛星と2基の HEO 衛星から構成され、2014年度の運用開始 をめざしており、HEO 衛星の初号機は昨年の夏に、2号機は来月納入を予定する。
2005.05.09 Defense News SBIRS High has been high-tech headache <0514-050904>
 Lockheed Martin社は5月4日、SBIRS High の地上試験が十分な成果を得て終了したことを 明らかにした。
 試験では GEO 衛星の IR センサがソーラーアレーやその他のサブシステムに影響されず作動すること、及び Pointing and Control Assembly が設計通りの性能を発揮することを確認した。
 SBIRS High は2基の HEO 衛星と4基の LEO 衛星から成る次期ミサイル警戒衛星として、高い技術が求められており、価格高騰と計画遅 延が懸念されるなか、最初の衛星打ち上げは2008年に計画されている。
2005.04 International Defense Review Milestone high <0508-040003>
 Lockheed Martin社が、SBIRS High GEO 衛星の重要な構成要素となる高 性能通信サブシステムを納入した。
2005.03.21 Aviation Week & ST A bilion here a billion there <0507-032105>
 米空軍は3月10日、開発中の次期ミサイル警戒衛星 SBIRS-High 予算 が当初の3倍に達することを議会に説明した。
 SBIRS-High は DSP 衛星の後継となる、2基の HEO と5基の GEO から構成される衛星警戒システムで、 2007年末に最初の GEO 衛星 (右図) を打ち上げる予定となっている。
 計画予算は当初、$4Bであったが 2001年以降2回の経費超過が認められ、現在は $10Bで計画が進められている。
 今回、搭載機器への電磁波の影響を減らす等の技術課題が克服できず更に $2.5B程度の超過額を議会に求めている。
2005.03.14 Defense News SpaceDev to build small missile warning satellite <0513-031403>
 SpaceDev社が弾道ミサイル探知用の小型実験衛星の開発を昨年から DoD との5年契約で進めている。
 MDSD (Microsatellite Distributed Sensing Demonstrator) は、ブースト段階から Midcoarse 段階でミサイ ルを探知する衛星で3基を試作する。
 DoD は2012年に2基の STSS 衛星(註:従来 SBIRS-Low と呼ばれていた計画)を打ち上 げるが、MDSD はセンサに既存の光学センサを用い低価格化を狙っている。
2005.03.14 Aviation Week & ST SBIR High slip <0507-031401>
 米空軍は運用中の早期警戒システムの後継となる SBIR High に搭載する IR センサに関 わるソフトウェアに欠陥が発見されたため、打ち上げ計画に遅れが生じるとの見通し を明らかにした。
 計画では2月中に長楕円軌道衛星 HE0-2 に IR センサを組み込む予定であったが、予期しない故障のため 組み込みは6月以降となるとみられる。
 もう1基の長楕円軌道衛星 HE0-1 は昨年夏に18ヶ月遅れ、$3.5Bの予算超過でようやく納入されている。
2005.01.26 Jane's Defence Weekly Missile-tracking satellite delivery on course <0504-012602>
 STSS ミサイル追随衛星を開発している Northrop Grumman社グループは、2005年末までに 搭載する IR センサを完成させ、2007年に予定されている最初の打ち上げに備える。
 STSS は Block 2006 衛星として、非画像 IR センサを搭載して低高度軌道を周り、弾道飛行する敵ミサイル を終始追随し、弾頭とデコイを識別する米国にとって唯一の衛星である。
 現在機体の組立が終わろうとしている2基目の STSS は広視野角の短波長 IR センサと、狭 視野角の中長波長 IR センサを搭載し、当面は DSP 衛星、将来は SBIRS-High と一緒に運用される。
2005.01.19 Jane's Defence Weekly SBIRS High moving forward <0503-011712>
 米空軍によると、DSP 衛星に代わる次世代ミサイル早期警報衛星 SBIRS-High の開発計画は、急に 進展している。
 SBIRS-High は、静止軌道 (GEO) に4基、長楕円軌道 (HEO) に2基が打ち上げられ、9基の M3Ps (Multi-Mission Mobile Processors) と共に運用される。
 当初の計画では2000年代での運用開始が予定されていたが、その後2度の計画見直しが行われ、現在では最初の GEO の打ち上げが2008年3月、2基目がその1年後に予定され、運用開始は2012年以降となっている。
2004.10.13 Jane's Defence Weekly More troubles for space radar <0420-101301>
  SBR は、米議会の強い疑念と予算削減により、実現が危 ぶまれている。 また同じく米空軍が進めている SBIRS-High 計画のもたつきで、FY-06には $2Bの追加予算が要求されており、この分は SBR の予算から転用される。
 SBR には中高度軌道 (MEO: Medium Earth Orbit) 衛星を9基打ち上げる案と、低軌道衛星を21基打ち上げる案があるが、衛星1基が$500 Mもするため MEO 方式の方が低コストで済む。 しかしながらレーダが遠方となるため電波の往復に時間がかかり、SAR が実現できるかがリスキーである。
 このため情報関係者からも FIA (Future Imagery Architecture) 衛星のレーダ部分の方が良いのではとの見 方もでている。
2004.08.18 Jane's Defence Weekly Lockheed delivers satellite sensor <0415-081810>
 Lockheed Martin社が、SBIRS-High に搭載する最初のセンサを納入したと8月6日に発表した。
 これは同社が製造する SBIRS-High 搭載センサ2基の内の1基で、SBIRS-High は静止軌道に5基打ち上げられて 弾道弾の早期警報用に使用される。
2004.06.30 Jane's Defence Weekly Panel studies radar's role in BMD <0413-063002>
 MDA は SBR を、弾道弾の監視、追随、弾頭識別に使用することを検討してい る。 ただ、空軍の調達責任者は、大きな改造をしないで可能であるが、大した効果も期待できないとしている 。
2004.04.15 Inside the Pentagon MDA: Low-earth orbit missile tracker six months ahead of schedule <0409-041502>
 MDA は弾道弾を追随する低軌道周回衛星システム STSS (Space Tracking and Surveillance System) の開発 時程が計画より6ヶ月進展していることを明らかにした。
 STSS は1999年に中止された SBIRS-Low に続く監視衛星システムで、2007年に2基 の衛星を打ち上げる予定で計画は進められている。
2004.03.18 Inside the Pentagon Citing lack of Russian cooperation,MDA nixes observation satellite <0409-031802>
 MDA はロシアの協力が充分に得られないとして、1990年代から行ってきた RAMOS (Russian-American Observation Satellite) 計画の中止を決め、下院軍事委員会に中止理由を説明した。
 MDA は2005年度予算要求書でこれを明らかにしたが、ロシア政府の公式な発表は未だ行われていない。 RAMOS は2基の衛星による早期 警戒システムで、MDA はこれまでに$100Mを基本設計等に投じている。
2004.03.11 Inside the Pentagon SBIRS High component delayed for second time in less tha one year <0408-031101>
 米空軍は SBIRS High に搭載する HEO (Highly Elliptical Orbit) センサーに重大な欠陥が見つか ったとして、昨年9月に引き続き再度計画が遅延することを明らかにした。 9月時点では2004年2月のセンサー 完成を9ヶ月延期するとしていた。
 これは搭載する2個のセンサーのうち1個が発する電磁波が、衛星に影響を及ぼすことが判明したためで、再設計が必要となっている。
2004.03 Jane's Missiles & Rockets Europ to begin development of missle-warning satellites <0409-030014>
 ヨーロッパがミサイル警報衛星の実証機 SPIRALE 計画を開始した。
 SPIRALE 衛星は120kg級のマイクロ衛星で、2基が2008年に Ariane 5 ロケットで打ち上げられる。 SPIRAL 衛星はブースト段階のミサイルを探知する際に背景となる赤外線画像を収集分析する。
2004.03 International Defense Review Ballistic-missile defense aims to keep its on the ground <0405-030020>
= SBIRS, ABL 等、ミサイル防衛用赤外センサに関する記事 =
 ミサイル防衛を支える早期警戒衛星網は、DSP (Defense Support Program)、SBIRS-High、及び STSS (Space Tracking and Support System) で成り立っている。
 SBIRS-High については、2003年5月に米国 DSB/AFSABJTF が合同で計画の再検討をすべきとの結論を出している。
 STSS は最初の2基が Cycle1 の Flight 1,2 として2006~2007年に打ち上げられ、 BMD Block 2006 の構成要素として機能する。
 Cycle1 の Flight 1,2 は DSP 及び、地上や航空機搭載センサと一体になって(右図)、目標の捕捉追随を行う。
2003.11.17 Space News MDA to buy at least one more missile tracking satellite  MDA は STSS (Space Tracking and Surveillance System に、少なくとも1基の試験衛星を2010年までに追加 導入する計画で、Northlop Grumman社と協議を進めている。
 これまでの計画では最初の試験衛星システムとして2基を2007年に打ち上げる予定で、追加する衛星は弾頭とデコイの弁別機能を更に向 上させ、耐用期間も5~7年と長いものを要求している。
2003.11.10 Defense News Costs may rise for Missile-Tracking Satellites  米空軍は SBIRS-High に新たに2基の IR センサーが必要として$500M以上を追加する方針で、 経費総額は当初計画の$2Bを大幅に超過した$8B規模となる見込み。
 また、打ち上げ時期も最初の静止衛星が2006~2007年、次の2衛星を2009~2010年に予定しているが、開発の 進展度からみて各1年程度遅れるものとみられる。
2003.10.20 Space News Air Force says new SBIRS High problems are manageable  米空軍の次世代ミサイル早期警戒衛星 SBIRS-High は、当初計画では2002年の打ち上げ、経費は $2.1Bの見積であったが、現在経費は4倍の$8Bを越える見通しで、打ち上げは2006年2月を目標としている。
 SBIRS-High は2002年に価格の高騰から計画中止が検討されたが、国家防衛上の必要性から DoD が存続を決め継続している。
 現在電波干渉等技術的な問題が生じ、今年2月に完成予定の搭載センサーは年内の完成が危ぶまれており、打ち上げは 更に数ヶ月遅れるものとみられる。
2003.02.13 Inside the Pentagon First SBIRS High sensor misses test goal  今月終了を予定していた SBIRS High に搭載するセンサーの試験が遅れており、 当局は衛星への組み込みを4月まで延期する。
 SBIRS High は現在稼動している DSS (Defense Support System) の後継となる次世代早期警戒衛星で、2004年末の運 用開始を狙っている。
2003.02.10 Defense News MDA to elect multilayered missile shield  MDAは2004年~2009年の6年間にわたる研究開発経費としてほぼ$50Bを議会に要求した。 このうち2004年分の要求予 算は$7.7Bにのぼる。
 最も要求の多い予算は GMD で、約$9.8B、ついで BMD KEI が約$9Bでこれに続 く。
 今回の要求の特長は、2006年以降開発が地上/海上システムから宇宙に移行する傾向で、 STSS (Space Tracking and Surveillance System : 以前の SBIRS-Low) に$4.2Bが充当され ている。
2002.12.19 Inside the Pentagon Spectrum Astro to build missile tracking satellote for MDA  DoD は最近、ミサイルの噴射炎に頼らずにこれを追随する衛星の製造について Spectro Astro 社と契約した。
 打ち上げ時期は2004年夏を予定、衛星の価格は $65M。
 当局の計画では衛星をミサイル防衛システム Vandenberg での試験間使用し、発射直後から上昇段階における各種データを取得する。 
2002.10.03 Inside the Pentagon MDA sets SBIRS Low initial system capability review for next february  MDA は4月に計画の修正を行った SBIRS Low の初期段階におけるシステム能力レ ビューを 2003年2月に予定している。
 最近 PDRR (Program Definition Risk Reduction) の一環として行われたシステム性能のシミュレーション試験は極めて良好な成果を 得ている。
 SBIRS Low の性能として計画では次の項目が定められている。
 ・捕捉センサーから追随センサーへのデータ移管能力
 ・追随センサー相互の作動切り替え
 ・追随目標の処理能力及び解像度
 ・複数目標の追随及び弁別能力
2002.10 Jane's Missiles & Rockets SBIRS Low development to begin  TRW社は MDA から$868Mで受注した SBIRS Low の開発を開始した。 開発には同 社のほか、Northrop Grumman、Raytheon、Spectrum Astro社がチームを組む。
 今回の契約はスパイラル開発の第1段階で、2006年~2007年に最初の衛星を打ち上げ、BMD System Test Bed の一部を構成する。
 一方、9月6日には Lockheed Martin社が SBIRS High 計画見直し契約を 、$2.15Mで受注した。
2002.09.18 Inside Missile Defence Lockheed awarded $2 billion SBIRS High contract modification  米空軍は問題続きの宇宙ミサイル警戒プログラム SBIRS High の予算として $2B を計上し、Lockheed Martin 社と契約を行ったことを公表した。 これは FY-02 の再計画予算に $88M を充当したことに続くもので、 SBIRS High の EMD フェーズ用に予算化する。
 計画は 4基の GEO 衛星のうち 2基を先ず打ち上げ、1基目を 2005~2006年10月に、2基目を 2007年10月にそ れぞれ打ち上げを予定している。
 残り2基は別途予算で 2009年4月までに計画する意向。
2002.09.04 Inside Missile Defense Air Force awards TRW $869 million SBIRS Low contract  米空軍は SBIRS Low 計画を継続するため主契約社に TRW 社を指名、 $869M で契約する。 サブコンには Spectrum Astro 社が指名された。
 MDA は今年初め、SBIRS Low 計画の見直しと経費高騰の防止策を講ずることにより計画時程の遅れを取り戻すことを命じていた。
2002.09.04 Inside Missile Defense Roche:Air Force will become more involved in SBIRS High program  DoD は先月はじめ、SBIRS High の開発総経費の見積が $1.6B に増加す ることを議会に報告した。
 SBIRS High 計画は FY-02 に計画見直しを行い再開し、FY-03 の予算として議会は $714M を承認する模様。
 空軍は開発の完全実施を目指し、今後厳しく計画管理を行うと共に監督を強めることを強調した。
2002.06.12 Inside Missile Defense Gen. Lord says SBIRS High fix is key priority in space command POM  DoD の次期早期警戒衛星システム SBIRS High の妥当な事業計画を得ることが米空軍宇宙司令部の事業予算計画「04 POM」で最優先項目となっている。
 これは同司令部の Lord 中将が最近明らかにしたもので、実現化には議会が SBIRS High 再計画の本年度予算 $88M を承認するか否か にかかっている。
 SBIRS High は FY-02 に計画の不備と予算超過を指摘され事業の見直しが求められている。
2002.06 Jane's Missiles & Rockets Northrop Grumman to lead a combined SBIRS Low team  SBIRS-Low 開発は、これまで TRW-Raytheon チームと、Northrop Grumman-Spectrum Astro チームで競争してきたが、TRW社を主契約社とすることが決まり、Spectrum Astro社が機体担当、Raytheon社と Northrop Grumman 社がセンサで競争することに決まった。
 SBIRS-Low に関する FY-03~-07 の MDA 予算は、総額で$3.63Bにのぼる。
 またFY-02では議会が当初計画の$250Mに$13.4Mを上積みしている。
2002.06 International Defense Review TRW to lead restructured SBIRS-Low program  MDA は、SBIRS-Low (Space-Based IR Systems) の計画見直しにより、プライムコントラ クタに TRW 社を指名した。 初期契約額は$665Mで、MDA は FY-03~FY-07 に$3.63Bを要求している。
 計画では最初の2基の衛星が2006~2007年に打ち上げられる。
2002.05.29 Inside Missile Defense SBIRS Low technology risk-reduction demeos set for late summer  トラブルが続いている SBIRS Low 計画は最近修正が行われ、適用技術に関するリスク低減試験をこの夏以降に予定し ていることが明らかになった。
 これは、先月の MDA 議会報告によるもので高騰する経費の抑制と計画時程の正常化について述べている。
 また、プライムに TRW 社を、サブコンに Spectrum Astro 社を指名したことを報告内容に記述している。
2002.05.29 Jane's Defence Weekly USA looks at manoeuvring capability for SBIRS Low  MDA は、SBIRS-Low (Space-Based IR Systems-Low) 計画の見直しを行っているが、その 中で、敵弾道弾発射の危険が迫ったとき、衛星が軌道を変えて発射位置を監視しやすい位置に移動することを検 討している。
 SBIRS-Low は弾道弾発射の監視及びミサイルの追随を行う衛星で、捕捉用の広視野 IR センサで発射の監視を 行い、ミサイルの発射を捕捉すると、追随用の狭視野 IR センサに切り替えられ追随を行う。
 MDA は、2006~2007年に最初の2基の打ち上げを計画している。
2002.05.20 Aviation Week & ST Early tests due for SBIRS-High  米国防省の NRO (National Reconnaisance Office) 当局は早期警戒衛星ネットワーク SBIRS-High の初期試験を計画、問題が発生している同事業の正常化を図る。
 空軍は広帯域レーザーリンクの様な変換通信技術に関する試験が完了するまで残り 2基の Advanced EHF 衛星の購入を見送るとしてい る。
 SBIRS-High 開発は総額 $1.8B の予定が 25% のコスト超過制限を越えようとしているが、DoD の支持で開発が継続している。
2002.05.15 Inside Missile Defense Senate committee used Pentagon budget figure for SBIRS High cut  米上院の軍需委員会は FY-03 の SBIRS High 予算の削減を行わず、DoD 要求額 $814.9M を承認する模様。
 議会の決定に続き、DoD は 2004~2009年の POM (Program Objective Memorandum) での完全予算化を空軍に指示した。 
 DoD の最新の見積もりでは SBIRS High の1ユニット製造経費は $1.7B と言われている。
2002.05.01 Inside Missile Defense MDA to ask congress for $13 million SBIRS Low reprogramming  MDA は議会に FY-02 における $13M 規模の SBIRS Low に関する再計画予算の承認を求めている。
 これは DoD が議会に対し行った再計画要求の 1つで、修正内容には価格検討及び計画日程の正常化等が含まれている。
 再計画の実施にあたり TRW 社が主契約企業に、サブコンには Spectrum Astro 社が選定された。
2002.04.29 Inside the Army Increased costs put army's Guided MLRS system on Aldrige's list  DoD では現在、開発経費が予定より 25% 以上超過している次の 6件の計画について、計画継続の可 否を検討している。
  ・GMLRS (Guided MLRS):陸軍
  ・CH-47 Chinook 改善:陸軍
  ・Space Baced Infrared System High:空軍
  ・LPD-17 揚陸艦:海軍
  ・UH-1 Huey 改善:海兵隊
2002.04.22 Defense News SBIRS-High faces DoD scrutiny  DoD では次世代ミサイル警戒衛星 SBIRS-High の開発経費の超過と計画時程の遅れについて精査していたが、事業継 続の可否は 4月26日に発表される。
 調査結果により不適当となった場合、予算は削除され SBIRS-High の開発中止が決まる。
2002.04.17 Inside Missile Defnse Air Force delays wideband gapfiller launch to pay SBIRS bill  米空軍は SBIRS High の経費不足を補うため、軍事通信衛星 Wideband Gapfiller Satellite 計画予算の一部を転用 する。
 DoD は SBIRS High の計画修正に伴い、FY-02 予算に $88M の追加を要求しているが、空軍は更に予算転用を行う。 これにより衛星 打ち上げは当初計画の 2004年 6月から少なくとも 3ヶ月は遅れる見込み。
2002.04.17 Inside Missile Defnse MDA to unveil SBIRS Low restructure, name TRW prime contractor  MDA は近日中に SBIRS Low の修正計画を発表、併せてプライムに TRW 社を、サブコンに Spectrum Astro 社が選定 される模様。
 SBIRS Low 計画は計画管理の不備と価格高騰を指摘され、DoD から計画の見直しを求められていた。
2002.04.17 Jane's Defence Weekly Russia begins to expand early warning satellite network  4月1日にロシアは、Oko 級ミサイル早期警戒衛星 Cosmos 2388 を打ち上げた。 Cosmos 2388 は既に軌道上にある Cosmos 2340, 2342, 2351, 2368 と共に、5個の衛星によるミサイル早期警戒網を 構成する。
 一方。昨年8月には、第2世代ミサイル早期警戒衛星である Prognoz級衛星の Cosmos 2379 を、東経80゚の静止軌道に打ち上げている。
 Cosmos 2379 は10月15日に一旦この位置を外れ、12月15日に東経336゚の位置に静止する。 ロシアは今年末に2番目の Prognoz級衛星の 打ち上げを予定しており、多分更に1基が打ち上げられると想像される。
2002.04.08 Aviation Week & ST It's high noon for SBIRS-High  DoD は将来の早期警戒システム (SBIRS-High) の開発導入事業継続に関して 5月上旬頃までに重要な決定を迫られて いる。
 SBIRS-High は昨年 10月に空軍が行った Bottom-up Review でその計画の杜撰なことが明らかにされ、計画価格の高 騰 (当初見積 $1.8B→$4.5B) と管理のまずさが指摘されたことから計画の変更と中止が囁かれている。
 空軍と Lockheed Martin 社は計画継続に必要な各種問題は既に解決していると DoD の説得を行っているが、DoD の見方は厳しいとさ れ極めて不透明な状況にある。
2002.04.03 Inside Missile Defense Teets Blames contracting woes for some of $2 billion SBIRS cost spike  米議会は SBIRS-High 開発の中止か経費の高騰抑止策の提示を DoD に求めているが、このほど行われた上院軍事委員 会で空軍次官は、$2B もの経費超過と24ヶ月もの計画の遅延は契約手法に問題があったと弁明した。
 SBIRS-High 開発存続の可否については 4月末にその代案を含め決定される模様。
2002.03 International Defese Review Surveillance from space  ミサイル防衛にとって宇宙からの監視が不可欠である。

 DSP (Defense Support Program) 衛星計画は1966年に開始され、最近では DSP 21 が2001年8月に打 ち上げられ、2003年にも3個の打ち上げが予定されている。
 DSP 衛星が収集した生データを広帯域通信で送信し、これを地上装置 JTGS (Joint Tactical Ground Station) で受信する。 JTAGS は湾岸戦争後に開発され、現在ドイツと韓国に1セットずつ配備されているほ か、2セットが即応用に Colorado Springs に、1セットが教育用に Fort Bliss に置かれている。
 DSP の後継には SBIR (Space-Based IR) が計画されている。

 SBIRS-High は、円軌道に4基、長楕円軌道に2基が打ち上げられる。 最初の打ち上げは FY-06 で、 FY-08 全可動になる。

 SBIRS-Low は、低軌道に20~24基の打ち上げが計画されていて、1基のブースタで同時に3基の衛星 を打ち上げる。 最初の打ち上げは FY-6 で、IOC は FY-11 で、FY-18 には全可動になる計画である。

2002.02.20 Inside Missile Defense SBIRS High offical: 'inefficiencies' contributed to program cost growth  DoD はミサイル早期警戒衛星システム SBIRS High の FY-03 予算で更に $400M を追加要求する。
 SBIRS High の開発経費は増え続け、今後数年で $1.3B もの超過が懸念されており、予定していた 4基の衛星 打ち上げは少なくとも 18ヶ月遅れる見込み。
 DoD 当局はこの原因は計画管理のまずさにあることを指摘している。
2002.02.14 Inside the Pentagon Senior DoD officials: new approaches can mitigate SBIRS Low problems  価格と計画時程の問題から計画の再構成を行った SBIRS Low (Space Based Infrared System Low) の存続について DoD 高官は理解を示している。
 SBIRS Low 計画は問題が多いとして FY-02 予算を大幅に削減されたが、DoD は 2年間の遅れでも結果的にミサイル防衛に寄与できる と判断、FY-03 に $293M を要求する。
2002.01.09 Inside Missile Defense SBIRS cost, schedule prompts Aldridge to seek alternatives  次世代ミサイル警戒用衛星システムの開発予算と計画時程の問題から、DoD の Aldridge 国防次官は、空軍と NRO (National Reconnaissance Office) SBIRS-High 警戒システムの見直しと対案の検 討を指示した。
 DoD によると、SBIRS-High は今後 5年間に少なくとも $1.6B の経費超過と 2年間の時程延長が予測され問題となっている。
2001.12.26 Inside Missile Defense OSD approves SBIRS High restructure,two-yearprocurement delay  当初 2004年 11月に打ち上げを予定していた米軍の次世代早期警戒衛星 SBIRS High の調 達は DoD 会計検査院の指摘を受け、2年延期となる。
 これは予算不足による措置で、Space Based Radar 等のその他宇宙プロジェクトも同様予算調整が行われた。
2001.11.14 Inside Missile Defense USAF aims to shore up space-based missile tracking system support  米空軍当局は予算削減が内示されたミサイル警戒追随システム SBIRS Low の予算獲得のため、議会予算委員と折衝 に入る。
2001.11.14 Jane's Defence Weekly USAF delays SBIRS launch  米空軍が計画中の弾道弾が発射されたことを早期に警告する SBIRS (Space-Based IR System) の IOC が、ソフトウェアの不具合により遅れることになった。
2001.10.15 Defense News Moves threaten SBIRS Low risk-reduction plan  DoD は2002年の予算要求説明で議会から指摘された SBIRS Low 衛星の技術的リスクを低減するため計画の9ヶ月延 長を予定している。
 DoD の要求は $425M で、政府は $25M の削減案を提出したが、上院は $97M の削減を提示した。
2001.10.08 Space News Congressional moves threaten SBIRS Low risk reduction plan  DoD は 2002年の予算要求で議会から指摘された SBIRS Low の技術的リスクを低減するた め計画の 9ヶ月延長を予定している。
 要求額は $425M で政府は $25M の削減案を提出したが、上院は $97M の削減を提示した。
2001.08.27 Space News Pentagon moves to reduce risk of SBIRS Low  DoD が 2006年の SBIRS Low ミサイル追随衛星打ち上げを確実にするためのリスク低減計 画に予算を追加充当することに関係企業は期待しているが、9ヶ月の期間延長では具体案を示すことはかなり難しい模様。
 当初計画は1999年から2個研究チームが各 $275M の予算で行っており、更に各 $230M を追加するもので、現在の空軍担当から 2002 年に BMDO に所掌が移管される予定となっている。
2001.03.21 Inside Missile Defense USAF officials: SBIRS Low restructure should mitigate GAO concerns  米空軍 SBIRS 当局は今月初め、会計検査院の指摘に応じる形で SBIRS Low の計画変更を明らかにした。
 計画では 2006年に打ち上げる 6基の衛星のうち当初 3基で充分な試験を行い、残りの 3基を 2007年に変更するもので、空軍は指 摘されたリスクの低減は可能であるとしている。
2001.03.15 Inside the Pentagon SBIRS low set to transfer from Air Force to BMDO in october this year  米空軍の SBIRS (Space Based Infrared System) Low 計画は、本年 10月に BMDO 所 管に移行する。
 BMDO 移管により SBIRS Low の基本的任務は変わらないが、NMD の補助的手段に位置づけられることになる。