Space-Based Radar に関する報道

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出   典
標       題
要             旨
2020.05.13 C4ISR net Navy inks deal for synthetic aperture radar imagery <2006-051303>
 Capella Space社が5月13日、米海軍からSARを受注したことを明らかにした。 但しSARを搭載する衛星はまだ打ち上げられていない。
 Capella社は36基打ち上げ予定の衛星に1基ずつのSARを搭載するが、最初の衛星を2019年末に打ち上げ、2020年中に6基を打ち上げるはずであった。
 SAR衛星は光学衛星と異なり昼夜間使用可能であるのに加え、目標の材質、湿度、3D測定能力を持つことから精密な動きや高度も判別でき、分解能は0.5m以上という。
【註】
 米軍のレーダ偵察衛星計画はDARPAのSTARLITE 計画に端を発し、1997年にDARPA、空軍、NROのDiscoverer Ⅱ 計画に発展したものの2000年に中止され、2002年にSBR計画として復活した。
 SBRは2012年に一部運用を開始したものの衛星数が20以上で経費がと巨大化したため、 Space Radarとして再出発していた。
【関連記事:0810-090107 (AW&ST 2008.09.01)】
2008.09.01 Aviation Week & ST Separate tracks <0810-090107>
 2012年から運用される米国防総省の Space Radar は、地上部隊にレーダ画像や移動目標情報を提供する JSTARS とよく似た戦術情報システムである。 このため情報分野はあまり興味を示していない。
 計画は過去20年間、Discoverer ⅡSpace-Based RadarSpace Radar と浮沈を繰り返し て来ている。 特に Space-Based Radar では、衛星数が20以上で計画経費が$25Bと巨大化したため、DoD/NRO の共同事業 Space Radar として再出発した。
2007.08.06 Defense News Space Radar funding shifts back to US Air force <0718-080602>
 米下院予算委員会は2008年度予算で、Space Radar 計画に$186Mを充当し、空軍に管 轄を戻すことを決めた。 Space Radar は昨年、空軍から NRO に管轄を移管したが、議会は NRO が予算削減や設計変更により 計画の進展を妨げていることを問題視している。
 このほか、委員会の主要な予算承認では、Aegis BMD が$57M多い$1.1B、KEI 要求 より$145.4M多い$372.9M、SBIRS $26.6M多い$614.6M、GMDS が $286.2M少ない$2.2B、ABL が$50.7M少ない$4498.1Mとなっている。
2007.04.09 Defense News Space radar <0710-040904>
 米軍の Space Radar 計画は構想研究段階にあり、2007年度予算は$186Mで Lockheed Martin、Northrop Grumman の二社が、2009年を目途にそれぞれ構想研究を行っている。
 DoD は9基の SAR 衛星により、広範囲の移動目標を昼夜間の区別なく捜索することを求めているが、議会は 経費と運用形態についての代案を発表している。  議会予算局の案は、解像度1m、1日に50万平方哩を捜索するシステムであるが、DoD が求めているのは解像度10cmと煙草が判別できる精度で、1日の捜索範囲は約5千平方哩にとどまる。
2007.01.08 Aviation Week & ST Pricing Space Radar <0703-010805>
 米議会予算局の見積によると、Space Radar の打ち上げ経費は衛星の数量及び監視規模により、 $26B~$94Bと大きな幅がある。
 見積では40平方哩の衛星5基の場合、$26B~$40B、9基で$35B~$52B、100平方哩衛星9基の場合、$53B~$77B、40平方哩の衛星21基の 場合、$66B~$94Bとしている。
 FY-08~13の国防予算審議は来月から開始されるが、数年来議会は計画の縮小中止を要求しており、厳しい議 論が予想される。
2006.05.08 Aviation Week & ST Explosive response <0611-050803>
 FY-07国防予算案を審議している下院軍事委員会は、委員会案を来週中に議会に提出する。 委員会案では IED 対策 に$200M以上を承認すると共に、DoD が中止を決めた JSF 代替エンジン F136 開発計画に$408Mを充当し ている。 また、V-22 とF-22 の多年度調達を承認している。
 ミサイル防衛等では、KEI が$100M、TSAT が$80M、MKV が$65M、GMDS が $55.8M、Space Radar が$30M、それぞれ削減されている。
2005.10.31 Aviation Week & ST Puts and takes <0522-103102>
 米議会の上下院予算委員会はFY-06国防予算法案の最終決定に向け両院協議会を近日中に開催する。 主要な項目で削減対象となってい るのは宇宙関連事業で、J-UCAS 及び JSF も削減対象となっている。
Space Radar: $225.8M要求に対し両院とも$125.8Mの削減
TCS: $835.8M要求に対し下院が$399M、上院が$250Mの削減
SBIRS-High: $756M要求に対し、上院が$100Mの削減
JSF: $5.02B要求に対し、下院が$152.4M、上院が$270Mの削減
J-UCAS: $350.1M要求に対し、上院が$200Mの削減
2005.10.24 Aviation Week & ST Indispensable intel <0522-102402>
 米 NGA (National Geospatial Intelligence Agency) 長官は議会が予算の削減対象として挙げている SBR E-10 及び Global Hawk について、情報収集の観点から極めて将来に問題を生ずると懸念を表 明した。
 同長官は、イラクでの戦訓や台風被害を例に挙げ、議会でいわれている衛星主体の情報収集では不十分であり 、特性に応じたセンサとプラットフォームの組み合わせによりはじめて有効な効果が得られるとしている。
2005.05.30 Aviation Week & ST Space antenna <0512-053003>
 Space Radar LEO (Low Earth Orbit) に先立つ縮尺モデルが使用する 100m級レーダアンテナの開発を、Lockheed Martin社が14ヶ月間、$19.5Mで受注する。
 計画は DARPA の Inovative Space-Based Radar Technology 計画の一環で、Space Radar の CDR に資するため、低高度軌道に実際に 打ち上げる予定である。 フルスケール LEO のアンテナは300m以上の長さとなる。
2005.05.25 Jane's Defence Weekly US space radar programme runs into new turmoil <0511-052504>
 問題含みの米国の Space Radar 計画は、技術検証用衛星計画が中止になりそう なことから、またしても混沌としてきた。
 FY-15に実運用を開始する予定であった Space Radar は、その効果に議会と政府内部からが強い疑念が出たこ とから計画を見直し、FY-08に四分の一の技術検証用衛星2基を打ち上げることにしていた。 この試験衛星用に は$200M~$400Mの費用が見積もられている。
 この見直しによりFY-15に予定されていた実用衛星1号基の運用開始はFY-17~FY-18にずれ込むと見られていた。
2005.05.16 Aviation Week & ST Radar revisted <0511-051608>
 米空軍の Space Radar 開発計画は、実現化の不透明感と予算高騰の懸念から、議会は FY-06要求を再度削減する模様である。
 Space Radar は昨年、技術が未成熟として$328Mの要求に対し$75Mまで減額されている。 DoD はFY-06に計画 の見直しを行ったうえで$225.8Mを要求、FY-11までに$4.9Bを計上している。
 議会は DoD の衛星を24基から9基に縮小し、先ず2基の四分の一縮尺衛星による検証を行うとする修正計画と $60Bを超えるとみられる LCC に懸念を示し、実現の可能性は極めて不透明との見解をもっている。
 FY-06要求の下院でのレビューは今週から開始される。
2005.04.11 Aviation Week & ST Catching up <0508-041103>
 Space Radar は議会の反対から大幅な予算削減が行われ、運用開始予定が2015年まで延期されていることか ら、空軍は四分の一縮尺衛星を2008年に打ち上げ技術検証をするためFY-06に$226Mを要求する。 この計画に は Raytheon社が参入を目指している。
 Space Radar 衛星の開発は既に Northrop Grumman社と Lockheed Martin社に決定しているが、空軍は最終的に1社契約とする方針であ る。 レーダの開発はいずれも Northrop Grumman社が担当する。 Raytheon社は当 初の選定からはずれたが、搭載センサに新たな提案を行い巻き返しを図ろうとしている。
2005.02.16 Jane's Defence Weekly Ballistic missile defence <0505-021606>
 FY-06のミサイル防衛予算は、FY-05から$1B減って$8.8Bが要求さた。
 KEI 計画はFY-06に予定されていた$1.1Bから$800M以上が削減されて要求され た。 アラスカに配備される GBI は10基追加の予定が5基追加になった。 Sea-Based X-band Radar は、FY-06 の予定がFY-07に延期された。
 一方、MEADS 及び THAAD 計画は予定通り進められ、SM-3 もFY-06に11発調達される。 また日米で共同開発される能力強化型 SM-3 の 開発も予定通り行われる。
 ABLMKV などの開発も予定通りである。
2005.02.16 Jane's Defence Weekly Defence spending set to rise by almost $20bn <0505-021605>
= 米FY-06防衛予算の概要 =
 米FY-06国防予算要求は、前年度比 $20B増の$419.3Bとなったが、既に報じられた向こう5年間における$30B削減により、多くの計画が 影響を受ける。
 空母 Jojn F Kennedy の退役を早める計画については、既に議会が強硬に反対している。
 JCM の計画中止については AGM-114 Hellfire や JDAM で埋め合わせできるため、陸 軍は反対しないと見られる。
 SR 計画(従来の SBR 計画)はFY-08打ち上げを目指す。
 海軍では BAMS UAV 計画の量産開始は FY-11 に延期される。 また MV-22 や CH-53X 計画も延期される。
2005.02.14 Aviation Week & ST Bigger space <0505-021402>
 2006年度の国防予算教書では海空軍から陸軍に焦点が移っているが、宇宙を含む若干の情報通信関連予算は増額 が行われている。
 ミサイル防衛関連予算がFY-11までに$5B削減されるのに対し、空軍の宇宙関連予算には昨年より$1.8B増の $9.9Bを要求している。
 Space Radar (Space-Based Radarを改称) はFY-11までに$1.4Bを、TSAT (Transformation Satellite communication) には$11Bをそれぞれ要求しており、陸海軍の情報関連予算も微増している。
2005.02.09 Jane's Defence Weekly US Air Force modifies SBR program <0505-020905>
 米空軍は SBR 計画の管理部門の再構築を行い、計画名称を 'Space Radar' に変更 して再出発した。
2005.01.19 Inside Missile Defense Space-Based Radar gets $1.2 billion boost from OSD through FY-11 <0505-011902>
 DoD は予算削減を行う中、空軍の SBR 開発に6年間で $1.2Bを議会に追加要求する。  FY-15での実用化を狙ったものである。
 空軍は DoD に$14.4Bの予算削減を指示されており、F/A-22 と C-130J が主な削減対象となっている。
2004.10.13 Jane's Defence Weekly More troubles for space radar <0420-101301>
  SBR は、米議会の強い疑念と予算削減により、実現が危 ぶまれている。 また同じく米空軍が進めている SBIRS-High 計画のもたつきで、FY-06には $2Bの追加予算が要求されており、この分は SBR の予算から転用される。
 SBR には中高度軌道 (MEO: Medium Earth Orbit) 衛星を9基打ち上げる案と、低軌道衛星を21基打ち上げる案があるが、衛星1基が$500 Mもするため MEO 方式の方が低コストで済む。 しかしながらレーダが遠方となるため電波の往復に時間がかかり、SAR が実現できるかがリスキーである。
 このため情報関係者からも FIA (Future Imagery Architecture) 衛星のレーダ部分の方が良いのではとの見 方もでている。
2004.08.18 Inside Missile Defense SBR concept studies will continue,design review will be delayed <0421-081802>
 FY-05国防予算で、議会は空軍要求の SBR 予算 $327Mを大幅に削減し$75Mを提示した。 議会は SBR の技術 リスクが高く、開発は時期早尚であるとし、維持コストにも懸念を示している。
 空軍は計画の再検討を行い計画を進める意向だが、DoD の国防科学会議は SBR 計画の役割について再検討を開始した。
2004.07.19 Defense News Space-Based Radar heads to next stage <0421-071901>
 米空軍は4月19日、SBR の構想開発段階 Lockheed Martinチームと Northlop Grumman チームを選定し、計画は一歩前進した。 2006年末までに更に1チームに絞込み、2012年からの打ち上げ を狙っている。
 構想開発段階では構想設計で得られた案のトレードオフを行い最適の性能発揮、有効性、価格及び装備化時期を決定すが、 焦点となるのは衛星の数量、高度と傾斜角、捜索探知回数、搭載レーダの出力とアンテナの規模及び地上局と通 信網とされる。
 低軌道衛星で継続して地球全体をカバーするには21基を必要とするが、空軍は当初9基の低軌道衛星を打ち上 げる計画である。 これに対してタイムギャップを少なくするため10~14基は必要との意見もある。 企業からは中高 度衛星との混合運用案も出ているが結論はでていない。
2004.07.07 Inside Missile Defense Space-Based Radar funding to be resolved by appropriations conferees <0415-070701>
 SBR のFY-05予算は、下院が$328Mから$253Mに削減し、$75Mを開発から技術コンセプトの研究に振り向け ることで法案を可決した。 一方、上院は技術的成熟度が不十分とし$228Mに削減することで法案を承認した。
 両院の意向が異なるため、SBR 予算は再度両院委員会で審議されることとなる。
2004.07 International Defense Review ISAT awards <0413-070006>
 Boeing社と Northrop Grumman社は、2005年1月までのそれぞれ$9.8Mの契約で、ISAT (Innovative Space Based Radar Antennz Technology) の開発を行っている。
 この契約で両社は、巨大構造物となるアンテナの展開、制御、校正、コヒーレントなビームを形成するための 補償方式などを考案し、開発及び検証要領などを検討する。
2004.06.30 Jane's Defence Weekly Panel studies radar's role in BMD <0413-063002>
 MDA は SBR を、弾道弾の監視、追随、弾頭識別に使用することを検討してい る。 ただ、空軍の調達責任者は、大きな改造をしないで可能であるが、大した効果も期待できないとしている 。
2004.06 International Defense Review Space Based Radar takes its next step <0411-060009>
 米空軍は、24ヶ月に及ぶ SBR 概念設計契約を Lockheed Martin 及び Northrop Grumman の両社と、それぞれ$220Mで結んだ。 両社はそれぞれ複数の案を作り ASR (Alternate System Review) に望み、そ の後各社は案を一本に絞って設計を行う。
 最終的には一社に絞られ設計、試験、製造が行われ、2012年には最初の衛星が打ち上げられる。
2004.05.31 Aviation Week & ST New changes <0411-053105>
 米軍のネットワーク戦で中心的役割を果たす、航空機搭載用次世代センサー AESA (Active Electoronically Scanned Apature) レーダ ーを F/A-18E/F に搭載して新たな試験が、6月から開始される。
 AESAレーダーは少なくとも数千個の独立した T/Rモジュール (1個は0.5×0.5×0.25in) からなり、同時に目 標の探知、追随、識別若しくは電子妨害の実施が可能である。
 現在、AESA レーダーは F-15C と F/A-18E/F のほかに、F/A-22 及び F-35 に搭載を予定し、将来は SBR や UCAV への搭載も計画されている。
2004.05.13 Inside the Pentagon DARPA: Constant Earth observation satellite to be ready by 2009 <0412-051301>
 DARPA は地上の移動目標探知用として、ISAT (Innovative Space-based-radar Antenna Technology) を用い た衛星探知追随システムの開発を2009年までに準備することを明らかにした。
 宇宙で使用するフェーズドアレーレーダアンテナは、長さが約300mと大型で、12基を同時 に運用する。
 技術課題はいかに宇宙でアンテナを構築し、校正するかにある。
 DARPAは先月、Boeing、Northrop Grumman、Lockheed Martinの3社と2009年の発射を目標とするアンテナ設計を各$9.85Mで契約している。
2004.04.28 Inside Missile Defense USAF awards $220 million contracts for Space-Based Radar's Phase A <0411-042802>
 米空軍は、SBR 開発の第1段階である構想設計に、Lockheed Martin社とNorthrop Grumman社を選定した。なお、RfPに応じたのは両社のみであった。
 構想設計は2年間で、2006年4月以降政府が行う ASR (Alternate System Review) で、システム開発担当を1社選定する。
 SBR の最初の打ち上げは2012年IOC を2014年に予定している。
2004.04.28 Jane's Defence Weekly USAF moves ahead with Space Based Radar <0409-042807>
 米空軍は SBR 開発の24ヶ月 CAD (Concept Advanced Development) 段階とし て、Lockheed Martin, Northrop Grumman の両社と、それぞれ&220Mの契約を結んだ。 この結果 SBR計画は一気に前進 する。 両社は8月末にそれぞれのコンセプトについてブリーフィングを行う。
 CAD では、低高度軌道、中高度軌道、及びそれらのハイブリッドなどのオプションを検討すると共に、地上におけるデータ処理につい ても検討を行う。
2004.03.29 Aviation Week & ST System-Of-Systems <0407-032906>
 DoD と軍情報部門は、効果的 NCW (Network Centric Warfare) の遂行に向け、各軍の衛星情報システム統合一元化 (System of System) の早期実現を目指している。
 次世代軍用衛星 SBR は NCW 運用の中核となるシステムとなり、同時に各システムをつなぐ TC ( Transformational Communication) システム (TSATを含む) 開発の可否が最も重要な課題となる。
 両システムともその構成、運用構想及び技術開発は初期段階にあり、早期開発着手には各軍の要求性能の整合と議会の着実な予算認可 が必要となる。
2004.02.18 Jane's Defence Weekly Space-Based Radar team announced <0404-021805>
 米空軍は SBR (Space-Based Radar) 研究の24ヶ月契約を5月頃に2社と結ぶ予定である。
 この計画には Northrop Grumman チーム(BAE, Boeing, GD, Raytheon)と Lockheed Martin チームが競っているが、Northrop Grummand社は Lockheed Martin チームの一員にもなっていることが公表された。
2004.02.11 Jane's Defence Weekly Air force focus on global role <0404-021107>
= 米空軍のFY-05要求における主要事業 =
F/A-22 Raptor 依然として最優先事業で、FY-04より2機多い24機を要求
RQ-4 Global Hawk を4機要求
MQ-1 Predator A を7機、MQ-9 Predator B を2機 要求
E-10A MC2A の開発継続
SBR (Space-Based Radar) 開発費を$170Mから$328Mに増額
     2012年に最初の打ち上げ
AGM-158 JASSM 360発を要求
SDB の開発継続と LRIP として158発の要求
・海軍計画の JSOW 計画からの撤退と、経費の WCMD などへの転用
2003.12 International Defense Review Observation from orbit
= 偵察衛星の現状に関する記事 =
 米軍がアフガン、イランの情報取得に使っている NASA の Terra 衛星、Aqua 衛星に搭載しているセンサ MODIS について、
 ・0.4μ~14.4μにわたる36波のセンサで構成
 ・その内の2波は最悪でも250mの分解能
 ・5波は500mの分解能
 ・残る29波は1kmの分解能
 Randsat-1 に積まれた C-band SAR の分解能は8~10m。 Randsat-2 では3m。
SBR (Space Based Radar) :
MicroSat : 米空軍は SAR 搭載で 150kg の Micrisat を3基で編隊飛行させる TechSat 21 を計画中。 
2003.11.17 Space News Air Force set to solicit bids on Space Based Radar system  米空軍は9基の衛星から構成される SBR の初期設計を約24ヶ月の予定で開始する。
 SBR は地上と海上の移動目標を探知追随するシステムで、作戦部隊と戦略立案者に有効な情報を画期的に提供することができる。
 空軍は来年4月に2社を選定し基本設計を開始、2年後に1社による細部設計に移行する予定で、フルスケールの開発を 2009年から総額$5Bで計画している。
2003.10.29 Inside Missile Defense Plan for Space-Based Radar to ensure joint commanders have access  DoD の SBR システム開発に関し、JROC はこのほど、戦域指揮官が随意に衛星情報にアクセスできることを評価し導入に合意した。
 一方、議会は繰り返しシステム導入価格が衛星20基、$25B (DoD見積は$4.5B) と高価なことに難色を示し、FY-04要求予算$274.1Mを $100Mに削減している。
2003.06.25 Inside Missile Defense Teets to consider Space-Based Radar plans during July DSAB  DoD は7月に、SBR (Space-Based Radar) 開発の Concept definition phase を、FY-04から開始することを承認する ものとみられる。
 SBR は衛星搭載のレーダーにより地上の移動目標を探知追随するシステムで、10基程度のレーダー衛星から構成し、空軍の MC2C (Multisensor Command and Control Constellation) の一環として運用される。
 計画当局は2012年に最初の SBR衛星を打ち上げる予定で、FY-04~09に$1.3Bを要求している。
2003.03 International Defense Review Space Based Radar:  米空軍の SBR Space Based Radar) 開発事務所が、SBR に搭載が予定される ESA (Electronical Scanning Antenna) と処理装置の開発に関する RFP を発簡した。
2003.01.22 Inside Missile Defense Space-Based Radar gets $1.3 Billion to accelerate satellite buys  OSD はこのほど、SBR (Space-Based Radar) 計画の促進を図るため、$1.3B を FY-08~09に 追加することを決めた。
 これにより SBR 計画の FY-03~09 の総予算は $4.5B となり、衛星打ち上げは当初予定のFY-12より早まる模 様。
2002.12 International Defense Review The all-seeing eye above
= 航空機/衛星搭載対地センサの現況と趨勢 =

 MC2A (Multi-sensor Command and Control Aircraft) は、MP-RTIP (Multi- Platform-Radar Technology Insertion Program) を 767-400ER に搭載する E-8 JSTARS(右上図) の後継機。
 Spiral 1 で UAV や SBR (Space-Based Radar) などの情報を統合。
 Spiral 2 で AMTI を搭載して E-3 Sentry AWACS の役割を統合。

 AGS は MC2A のヨーロッパ版、MP-RTIP を基本として SOSTAR-X の技術も 導入。 英国はASTOR

 その他 AMSTE システム及び各種レーダの紹介。

2002.10.02 Inside Missile Defense Early testing shows promise for Space-based radar in higher orbit  DARPA が米空軍の SBR に組み込むアンテナの素材として研究を進めている Thermal plastic の基礎試験が行われ、 良好な成果をあげている。
 このポリマー素材は特定の温度条件で膨らみ、固形化した後は軽量かつ充分な強度を保持する特長を持っており、全長 300mに及ぶレー ダーアンテナの枠組みと結構に使用が期待されている。
2002.07.22 Aviation Week & ST Space-Based Radar still key to future
= SBR (Space-Based Radar) の概要に関する記事 =
 SBR の提案では 24基の衛星により SBR 情報を活用すれば有効な作戦を遂行でき、結果として弾薬所要量の減少が可能としている。
 SBR は SAR と GMTI の技術を用い地上目標を極めて正確に検知することが出来る。
SBR の解像度
・GMTIモード:1時間に 200万k㎡を捜索、速度 2.5mph~60mphの目標を追随。
 ちなみにイランの面積は約 160万k㎡
・Strip SAR/GMTIモード:1時間に 70万k㎡を捜索、3m の目標を識別
・Scan SARモード:1時間に 10万k㎡を捜索、1m の目標を識別
・Spot SARモード:1時間に 16k㎡を捜索、1ft の目標を識別
 衛星1基あたりの価格は $100M を目標とし、2004年までに運用の可否を決定、2009年夏の衛星打ち上げを目指す。
2002.05 International Defense Review US Air Force revisits space-based radat programs  米空軍は SBR (Space Based Radar) 搭載処理装置の提案を受け付けている。 契約は4月 末になる。
 SBR は GMTI 及び SAR により、戦術情報を提供するもので、2010年に衛星を打ち上げるためには、2004~ 2005年に関連技術の検証を行う必要がある。
2002.03.20 Inside Missile Defense 'Rapid-Deploy' Space-Based Radar could be launched in Fiscal Year 2006  DoD が議会に報告した SBR (Space-Based Radar) 計画によると、衛星の打ち上げは最も早くて FY- 06 となる模様。 但しこの予定には予算的裏付けは全く考慮されていない。
 SBR は地上の機動型ミサイル発射機を宇宙から識別追随し、その撃破に寄与するための衛星で、3基を打ち上げる計画 となっている。
 DoD の FY-03 予算要求には SBR 試験費として $47.9M が計上されているものの、約$25B と見積もられる SBR 総経費は計画文書に記 載されていない。
2002.03.11 Defense News Global Space-Based Radar resurfaces  米宇宙司令部は SBR (Space-Based Radar) の開発を再開するため大規模な作業グループに より各種分析研究を行っている。
 SBR 計画は2000年に研究を終了しているが、2002年に開発継続が認められ 新 SBR 計画に $25M が認可された。 また、空軍は2003年 予算として $91M を計上している。
 新 SBR の細部は明らかにされていないが、地球上のあらゆる移動目標を追跡し、3次元レーダーマッピングを行う。
 作業グループは政府の 22機関から約240名が参加している。