2013年以降の SDB に関する記事

年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2025.02.27
 13:50
Inside Defense F-35s can't carry StormBreaker bomb until TR-3 is combat-capable <2503-022713>
 F-35にStormBreaker精密打撃滑空爆弾(註:GBU-53/B、
SDB Ⅱ)を装備する米国防省の長い努力は、航空機の新しいTR-3ソフトウェア機能が完全に機能するまでできないと、GBU-53/B SDB Ⅱのメーカーの幹部は語った。
 「我々はF-35AとCで空軍と協力している」と、Raytheon社の防空・宇宙防衛システム担当のノーマン副社長は25日にInside Defenseに語った。
【註】
 GBU-53/B SDB Ⅱは、SDBと呼ばれている拡張翼を持つGBU-39誘導滑空250-lb爆弾の発展型で、シーカとデータリンクが付加されたことで移動目標の攻撃も可能になっている。
2021.03 International Defence Review AFRL completes first Golden Horde collabortive weapon demonstration <2105-030003>
 米空軍が2019年にVanguard計画の一つに選定したGolden Horde計画ソフトの不具合から部分的にしか成功していない。
 Golden Horde計画とはBoeing社製GBU-39
SDBGBにSARA社製ソフトを取り付けて、ネットワーク化しようとするもので、投下前に'playbook'アルゴリズムが装荷される。 2020年12月15日に行われた最初の試験ではF-16から投下された2発のCSDB ⅠがGPS jammingを検知し、2発のデータを照合して優先度の高い目標に指向するはずであったが、ソフトの不具合から目標情報の更新ができなかった。
 CSDB Ⅰの試験は2021年初期に更に2回計画されていて、弾数を4発に増やして行われる。
2021.01.19 Inside Defense AFRL correcting Golden Horde software issue for next flight test <2102-011907>
 米空軍研究所 (
AFRL) が2020年12月に行ったGolden Horde群制御試験が不成功になったことでソフトの改修を行っている。
 12月15日に行われた試験では2発SDBが強いGPS妨害を行っている標的に指向された。
AFRL の Golden Horde の頁
2020.12 International Defence Review SDB Ⅱ StormBreaker cleared for operational use on USAF F-15E <2101-120003>
 米空軍
ACCが9月23日にG、F-15Eに搭載してのBU-53/B SDB Ⅱにoperationalを宣言したことを、Raytheon社が10月13日に公表した。
 ACCは当初、2020年上半期でのIOCを計画していた。 米海軍は6月にF/A-18E/Fに搭載してのGBU-53/BのIOCを4Q/2020年としていた。
2020.10.13 Inside Defense ACC green-lights SDB II for operational use on F-15E Strike Eagle <2011-101307>
 米空軍
ACCが10月13日、Raytheon社製SDB Ⅱ StormBreakerのF-15E搭載を138回に及ぶ飛行試験の結果を受けて9月23日にoperationalとしたと発表した。
【註】
 GBU-40/B SDB ⅡはGBU-39/B SDBにシーカとデータリンクが追加され、移動目標の攻撃が可能となった250-lbの有翼滑空誘導爆弾である。
2020.03 International Defence Review USAF set to field StormBreaker on F-15E <2005-030006>
 米空軍がF-15Eに搭載したGBU-53/B StormBreaker滑空誘導爆弾が2~3週間以内
IOCになる。
2020.02.03 Jane's 360 USAF set to field StormBreaker on F-15E <2003-020302>
 米空軍がF-15EへのGBU-53/B StormBreaker搭載について、2~3週間以内に
RAAとなるのに続いて今年前半でのIOCを計画している。
 GBU-53/B StormBreakerはかつてSDB-Ⅱと呼ばれていた滑空誘導爆弾で、MMW、IIR、SALの3モードシーカにより移動目標も攻撃できる。
2019.06.26 Jane's Defence Weekly Storm Breaker certified and set for IOC <1908-062607>
 Raytheon社がパリ航空ショーで6月17日、かつて
SDB-Ⅱと呼ばれていたStorm Breakerの実用試験 (OT) が5月に完了したことを明らかにした。 Storm BreakerはIR、ミリ波レーダ、SALの3シーカモードを持つ初の精密誘導武器である。
 OTはF-15Eを用いて行われたが、今後F-35A、次いでF-35CF-35Bの順で行われるという。
2019.06.21 Jane's 360 StormBreaker IOC with USAF expected later this year <1907-062109>
 米空軍が5月に
OT&Eを完了したStomBreakerF-15Eに搭載してのIOC宣言を3Q/2019年に予定している。
 StormBreakerはRaytheon社製で、かつてSDB Ⅱと呼ばれていた。
2018.09 International Defence Review StormBreaker entes operational test phase <1810-090003>
 StormBreakerと命名されたRaytheon社製GBU-53/B
SDBは今年初頭に行われたOTRRを通過したことから現在はOT&E段階に入っており、空軍は2019年1月には使用を開始したいとしている。
2018.06 International Defence Review Raytheon completes SDB Ⅱ developmental testing <1807-060006>
 Raytheon社がGBU-53/B
SDB技術試験 (DT)を完了した。 LRIP移行を承認するMilestone Cは2017年5月に承認され、既にLot 1~4として初期少量量産 が開始されている。
 全長177cm、胴径17.8cm、重量94.3kgのSDB ⅡはGPS/INSの中期誘導と、MMW/IIR/SAL 三モードシーカを搭載して、通常モードでは移動目標を攻撃する。
2018.01.10 Jane's Defence Weekly Officials request relief for minitions programmes <1803-011009>
 米議会が12月21日に、1月19日まで有効な 継続予算決議案 (
CR) を可決した。 CRで は新規事業の開始や生産レートの変更は認められていないが、国防総省は特例を要求し議会が認めた。
 その特例にはGBU-53/B SDB Ⅱ 90発、Harpoon Block Ⅱ、B61-12核爆弾用テールキットATACMSの改良キットなどの新規調達と、GMLRS生産レート を2,954発から6,000発へ、AGM-158C LRASMの生産レートを10発から25発に引き上げることなどが含まれ ている。
2017.10.25 Jane's Defence Weekly USAF ramps up production of JDAM and SDB Ⅰ <1712-102507>
 米空軍の調達責任者であるバンチ中将が10月17日、空軍が
JDAMSDB-Ⅰの調 達数を増やしていることを明らかにした。
 GBU-39B SDB-Ⅰの年間調達数は8,000発と今までのほぼ三倍で、JDAMは年間45,000発を調達している。
2017.01.30 Inside Defense Raytheon awarded $62M for SDB II Lot 3 as program heads to IOT&E <1702-013005>
 Raytheon社が
SDB-ⅡのIOT&Eに向けLRIP Lot 3と して312発を生産するすると共に、関連する試験、訓練、整備などの契約を先週$62Mで受注した。
2016.09.22 Inside Defense Congress approves Air Force request to boost FY-16 SDB I spending by 80 percent <1610-092208>
 米議会が空軍から要請されたFY16における
SDB-Ⅰの調達費を$69Mから$124Mへ 80%増額する要求を承認した。
 シリアやイラクでの精密打撃兵器の使用予想を上回る速度で進んだため、追加予算はその射耗補充 にあてられる。
2015.10.29 Inside Defense Air Force estimates new six-month delay for initial fielding of SDB II <1511-102909>
 米空軍が Raytheon社で開発している
SDB-Ⅱ の運用開始時期を、2017年7月から2018年1月へ6ヶ月延 期したことを議会に通告した。
 これは LRIP 移行を決定する Milestone C の遅れによる。
【註】
 SDB-Ⅱ は、米空軍で既に使用している250-lbの小型 GPS/INS 誘導爆弾 SDB-Ⅰ にシーカを取り付け、移動目標も攻撃できるようにしたものである。
2015.07 International Defence Review Giging the glide bomb: SDB Ⅱ targets service entry <1508-070015>
= SDB Ⅱ に関する6頁の記事 =
 
2015.06.15 Defense News Raytheon considers powered SDB for UK F-35s <1507-061503>
 英国が F-35 に小型 CM を搭載する計画
SPEAR Capabilyty 3 について、Raytheon社が SDB-Ⅱ の動力型を検討している。
 SPEAR Cap3 には MBDA社が Spear を提案しているが、Spear は動力推進であるのに射程が70kmであるのに対し、 SDB-Ⅱ は非推力でも74kmを飛翔する。
2015.06.14 Defense News Raytheon secures $31M DoD bomb deal <1507-061405>
 Raytheon社が6月15日、
SDB-Ⅱ 初の量産として、144発LRIP を、12日に$30.9Mで受注したと発表した。
 SDB-Ⅱ は三モードシーカを搭載して移動目標に対処できるようにした SDB で、投弾距離は40nm以上とされている。
2015.05.27 Defense News No UK Spear cap decision on F-35 until 2018 <1506-052704>
 英国が F-35A に搭載する中距離打撃用ミサイル
SPEAR Cap 3 を、MBDA社の Spear にするか Raytheon社の SDB-Ⅱ にするかの決定は2018年に持ち越された。  Spear がターボジェット推進で70nmの射程があるのに対し、非推進の SDB-Ⅱ は投弾距離が40nmであるが、SDB-Ⅱ は F-35B 用として既に受注しているという有利さがある。
 IISS の研究員であるバリー氏は、ロシアの S-350S-400 に対抗する ためには、100kmのスタンドオフ距離が不可欠だとしている。
2015.05 International Defence Review Small Diameter Bomb Ⅱ completes programme reviews <1506-050008>
 米空軍と Raytheon社が、5月中旬に行われる GBU-53/B
-Ⅱ の Milestone C 決定(註: LRIP 移行の決定)を前に、3月から4月にかけて3回の投下飛行試験に成功した。
2015.04 International Defence Review SDB Ⅱ live fire tests conducted at White Sands <1506-040008>
 Raytheon社が2月16日、
SDB Ⅱ 2発の移動目標攻撃試験に成功した。 試験は来月まで行われ LRIP 移行を決める Milestone C に備える。
 SDB Ⅱ は MMW/IIR/SAL の3モードシーカを搭載し、投弾距離40nm以上の性能を持つ。 F-15E のほか F-35B/C にも搭載するが、F-35 への搭載 は計画が遅延している。
2015.01 International Defence Review HOJ version of JDAM, SDB-Ⅰ to be tested <1502-010005>
 SADA社が小規模研究計画 (
SBIR) Phase Ⅲ として$9.78Mで、JDAMSDB-Ⅰ に搭載する HOJ を受注した。
2014.10 International Defence Review Small Diameter Bomb Ⅱ tested against targets <1411-100007>
 米空軍と Raytheon社が9月上旬に、GBU-53/B
SDB-Ⅱ の、固定/移動目標に対する3発の 投下試験を行い、全弾が標的に直撃した。
 この試験は LRIP 移行を決める Milestone C に向けた最後の試験であった。
2012.12 International Defence Review Boeing's second-hand rocket rivals GMLRS <1301-120005>
 Boeing社が、散布子弾弾頭 DPICM を搭載している MLRS 弾を、GBU-39 SDB-1 を弾頭とするミサイル GLSDB に改造する案を発表した。 これにより射程が32kmであった DPICM 弾頭 MLRS は、射程が 150km、更にロケットモータの推薬を更新すれば200kmにまで延ばすことができる。
 GLSDB は、高度40,000ft、射距離17kmまで打ち上げられたのちにフェアリングが外され滑空する。 GLSDB の単価は $50,000GMLRS半値であるという。
 一方 Lockheed Martin社は射程を250kmにまで延ばす Increament 4 GMLRS を提案しているが、ロケットモータの 胴径が大きくなることから、1パックの弾数が6発から2又は3発に減るという。
2012.10.22 Aviation Week & ST Anti-Ballistic <1212-102204>
 Boeing社が今週、MLRS 及び HIMARS から発射する、陸上発射型 SDB を公表した。  GL-SDB は250-lb 有翼 GB である SDB に M26 ロケットを取り付けたもので、高度40,000ftまで打ち上げられたのち、 60nmを滑空する。
 SDB-Ⅰ は米空軍が7ロットで合わせて12,300発調達し、最終調達が年末に行われるが、FMS 用 の生産は2014年まで続けられる。 FMS ではイスラエルが1,000発、オランダが595発、スウェーデンが53発、ノルウェーが150発購入するほか、韓国 の購入も見込まれている。
2012.09.17 Aviation Week & ST Homing in <1211-091706>
 Raytheon社が開発している SDB-Ⅱ は、1月に計画されていた初めての投下試験が7月まで延期されたが、7月17日に実施された試験では 実戦環境に即した速度で移動する標的IIR 及び MMW レーダシーカで追随し命中した。
 二度目の試験は今月実施される。
2012.09 Jane's Missiles & Rockets SDB Ⅱ goes live at White Sands <1209-090002>
 GBU-53/B SDB-Ⅱ 初の誘導飛行試験が7月17日に行われ、F-15E から投下された SDB-Ⅱ は走行中の 標的を直撃した。
 今後15ヶ月間に12~15回の試験が行われ、2013年末に Milestone C(量産開始の承認)が計画されている。
2012.08.09 Defense News Boeing: Laser Small Diameter Bomb could fill gap <1209-080901>
 Boeing社が SDB-Ⅱ 装備化までの繋ぎとしてレーザ誘導式の SDB を提案している。 これは SDB-Ⅰ に JDAM のレーザシーカを取り付けるもので、SDB-Ⅱ の遅れを埋める対策となり得る。
 上院歳出委員会が先週、F-35 の開発遅延に伴いFY13の SDB-Ⅱ予算をゼロとしたことによるもので、空軍は144発を要求していた。
2012.07.25 Jane's Defence Weekly SDB Ⅱ achieves live-fire direct hit <1209-072503>
 GBU-53/B SDB-Ⅱ初めての誘導投下試験が7月17日に行われ、移動標的を直 撃した。 これは9回予定されている試験の初回のもので、近距離の標的に対して行われた。 この試験で SDB-Ⅱ は F-15E から投下され、目標を三モードシーカで 捕捉、追随した。
2012.02 Jane's Missiles & Rockets Raytheon initiates SDB Ⅱ captive flight testing <1203-020027>
 Raytheon社が SDB-Ⅱ に搭載する三モードシーカの、移動目標を捕捉追随する一連の CFT を完了したと発表した。 今後は、2012年に2週間かけて、山岳、森林、砂漠などの各種地形での CFT を実施 する。
2011.12.07 Jane's Defence Weekly SDB Ⅱ clears tri-mode seeker tests <1201-120708>
 Raytheon社が11月29日、GBU-53/B SDB に搭載する三モードシーカの試験を完了した と発表した。 試験でシーカは塔の上に設置され、各種移動目標の追随を行った。
 同社は2010年8月に SDB Ⅱ の5年間かけた開発を$451Mで受注し、4月に最終設計審査 (CDR) を完了している。
2011.10 Jane's Missiles & Rockets SDB Ⅱ seeker exceeds performance targets <1111-100016>
 Raytheon社が、GBU-53/B SDB-Ⅱ の非冷却式 IIR シーカを、コスト上昇なしに冷却式 IIR シーカに代えた試験を 行い、所望以上の成果を挙げた。
2011.09.19 Aviation Week & ST Test case <1110-091912>
= 米空軍の新契約方式に関する記事 =
 米空軍は KC-46A の機種選定を前に、GBU-53/B SDB-Ⅱ の新しい契約方式を歓迎してる。
 GBU-53/B は BRU-61/A 発射機を使用することにより、F-15E に28発を搭載することができる。
2011.01 Jane's Missiles & Rockets Israel receive first SDBs <1102-010018>
 イスラエルGBU-39 SDBⅠ を受領した。 空軍は1,000発の SDB と150基の BRU-61/A 搭載架を要求している。
 一方 Boeing社は11月9日に、SDB Ⅰ の Lot 7 として2,700発と搭載架380基を受注したと発表した。 この結果 Lot 1~7 の受注数は、SDB 12,379発 搭載架2,059基になった。
2010.11.10 Jane's Defence Weekly Israel becomes first SDB export client <1012-111007>
 イスラエルが2年前に米国に1,000発を発注していた GBU-39 SDB <が9月に到着し、イスラエルが米国以外で初の SDB 装備国になった。 またこの契約には4発の SDB を搭載できる BRU-61A 150基も含まれている。
 同空軍は、まず F-15I に搭載し、将来は F-16 にも搭載すると見られる。 F-15I には20発が搭載できる。
2010.10 Jane's Missiles & Rockets Raytheon selected for Small Diameter Bomb Ⅱ <1011-100004>
 SDB Ⅱ に Raytheon社の GBU-53/B が選定された。 200-lbの GBU-53/B は、全長 1.766m、胴径17.8cmで、三モードシーカにより目標の自動捜索、探知、追随が可能である。 探知では IIR シーカと MMW シーカのデータ統合 が行われる。 更に双方向二周波データリンクも搭載されている。
 GBU-53/B には翼端長1.68mで5゚の下反角を持つ拡張翼が取り付けられ、最大投弾距離は投弾高度により決まものの、高々度投弾で74kmを飛翔 することになっているが、実際にはそれ以上飛行する。
 GBU-53/B の搭載可能弾数は以下の通りである。
 ・F-35A: 機内8発、機外16
 ・F-35B/C: 機内8
 ・F-15E: 機外28
 ・F/A-22: 機内8
 ・B-1B: 機内96
 ・B-2A: 機内64
2010.09.06 Aviation Week & ST Limmited liability <1010-090611>
 米空軍が先月に、SDB-Ⅱ の開発を Raytheon社に$450Mの固定価格方式で発注したことは、KC-135 後継機 (KC-X) など今後の契約のモデルになると見られる。
 開発費が$450Mを超えた場合に空軍はその75%を負担するが、最終的な上限は$510Mに設定さ れている。
 図は、F-22 に AIM-120 2発と共に8発の SDB-Ⅱ を搭載した試験の模様である。
2010.08.18 Jane's Defence Weely Raytheon beats Boeing to USAF SDB Ⅱ contract <1010-081805>
 Raytheon社が8月9日、同社の GBU-53/B が Boeing/Lockheed Martin を抑えて、米空軍の SDB -Ⅱ に採用されたと発表した。 同社は$450Mを受注し、2013年に納入を開始する。
 GBU-53/B は三モードシーカを搭載して目標を捕捉、判別、優先順位付けをして攻撃する。 また双方向データリンク を搭載して飛行間の交信も行う。 GBU-53/B が搭載するのは Rockwell Collins社製の TacNet データリンクであるが、米海軍は同じテータリ ンクを搭載した Harpoon Block Ⅲ の改良を、データリンクの不良を理由に中止している。
2010.08.16 Aviation Week & ST Raytheon wins Small Diameter Bombshell <1009-081602>
 米空軍が SDB Ⅱ に Raytheon社の GBU-53/B を選定した。 同社は2013年に納入を開始 することになる。
 有望視されていた Boeing/Lockheed Martin グループは、この決定に対し8月19日までに異議申し立てができるため、するか否かを検討している。 もし異議申し立て が行われれば GAO が100日間の調査を行い、この間 Raytheon社との契約成立は保留される。
2010.03 Jane's Missiles & Rockets Oto Melara set to co-produce SDB for Italian Air Force <1004-030005>
 Oto Melara社が伊空軍向けに SDB Increnet Ⅰ 500発を$34Mで受注した。 同社は主要 構成品と試験器材の提供を Boeing社から受け、その他の構成品の製造と最終組み立てを担当する。
 Boeing社と Oto Melara社の提携は、伊空軍の JDAM 1,000発を生産した実績がある。
2010.01 Jane's Missiles & Rockets Boeing submits SDB Ⅱ proposal to US Air Force <1002-010024>
 Boeing社が42ヶ月間のリスク低減段階 (RRP) を完了して、11月5日に GBU-40/B SDB-Ⅱ の提案書を空軍に提出した。 RRP で同社は、50回以上の CFT を行い、3回の投下試験に成功している。
 対抗する Raytheon社は既に GBU-53/B SDB-Ⅱ の提案書を提出している。
2009.12 Jane's Missiles & Rockets Boeing SDB Ⅱ completes risk-reduction programme <1002-120021>
 Boeing社が Lockheed Martin社と共同で42ヶ月間の RRP を進めてきた GBU-40 SDB-Ⅱ が9月29日に F-15E から投下され、目標情報更新信号を受信して地上目標と交戦する試験に成功して RRP を終了した。 対する Raytheon社は既に GBU-53/B の RRP を完了しているため、2010年に機種選定が行われ2013年に配備が開始される。
 Boeing/Lockheed Martin社の SDB-Ⅱ は、GBU-39 SDB-Ⅰ を改良して Harris社製データリンクと、Lockheed Martin社製三モ ードシーカを搭載したものである。
2009.11.16 Aviation Week & ST Big duel <0912-111600>
 42ヶ月にわたる SDB-Ⅱ の RRP は Raytheon社と Boeing/Lockheed Martin グループがそれぞれ$150Mの契約で 進めていたが、11月5日に両社がプロポーザルを提出した。 機種決定機5月になる。
 SDB や JDAM の実績を持つ Boeing社は開発リスクが低いことを強調している。 同グループの提案する SDB-Ⅱは Lockheed Martin社製の三モ ードシーカと Harris社製双方向データリンクを搭載し、9月に F-15E から投下しての移動目標試験に成功している。
2009.11 Jane's Missiles & Rockets Raytheon complets SDB Ⅱ risk-reduction programme <0912-110021>
 Raytheon社が8月下旬に、GBU-53/B SDBRRP で最後となる データリンクの飛行試験を完了した。 試験は米陸軍の UH-1 を用いて行われた。
 Boeing/Lockheed Martin チームと競っている SDB Ⅱ は、2013年配備開始を目指して2010年に機種選定が行われる。
2009.10.21 Jane's Defence Weekly Boeing SDB Ⅱ completes risk-reduction programme <0912-102102>
 Boeing社が Lockheed Martin社と共に開発している GBU-40 SDB-Ⅱ は、9月29日に F-15E からの投下試験をもって 42ヶ月間の RRP を完了した。 GBU-40 は Lockheed Martin社製の三モードシーカを、改良した GBU-39 SDB-Ⅰ に取 り付けている。 対する Raytheon社の GBU-53/B は既に RRP を終了している。
 米空軍は2010年に開発契約を行い、2013年末に装備化する計画である。
2009.09 International Defence Review Small but prefectly formed: mini munitions offer precision impact <0910-090007>
= 小型誘導爆弾に関する4頁の特集記事 =
SDBSDB 250-lb)
AASM(125kgの GB:フランス)
FLMFLM 二次被害低減爆弾)
誘導70mmロケット弾APKWSDAGR、GATR-L、 )
空投誘導迫弾ADGM
LMMLMM
AR-1(中国製で45kg、弾頭重量10kg、UAV 搭載用)
FT-5(中国製 SDB
その他多数
2009.08.12 Jane's Defence Weekly Raytheon concludes SDB Ⅱ testing <0910-081206>
 Raytheon社が開発している GBU-53/B SDB-Ⅱ 用三モードシーカCFT が完了した。  特に IIR シーカは非冷却であるのに要求を超える2nmで目標を捕らえた。
 Raytheon社の SDB-Ⅱ 用シーカの MMW モードでは DBS 技術が用いられる。
2009.08 Jane's Missiles & Rockets Raytheon prepares for SDB Ⅱ review <0909-080024>
 Raytheon社と Boeing/Lockheed Martin チームが RRP を進めている SDB Incremant Ⅱ は7月下旬か8月上旬に EMDRfP が発簡され、機種選定が年末までに行われるが、 選定された業者は契約60日以内に CDR を受審するというタイトな計画になっている。
 GBU-53/B SDB Ⅱ を開発している Raytheon社は既に CDR 受審の準備を開始している。 Raytheon社の SDB Ⅱ は F-35 の機内弾庫に搭載できるよう全長を50mm短くし ており、弾頭は T-72 MBT など11種類の目標に応じた個別の設計が成される。 データリンクには JSOW C-1 で 実績のある Rockwell社製 UHF Link 16 方式が採用されている。
2009.07.27 Aviation Week & ST Raytheon tests SDB Ⅱ seeker <0909-072706>
 Raytheon社が同社の SDB-Ⅱ に搭載する三モードシーカCFT を完了したことを明らかにした。
 SDB-Ⅱ には Lockheed Martin/Boeing チームも名乗りを上げており、米空軍は7月末に RfP を発簡すると見られ ている。
2009.06.15 Aviation Week & ST Dara-Link trials <0908-061501>
 Raytheon社が SDB-Ⅱ に搭載しようとしている Rockwell Collins社製双方向暗号化データリ ンクは、Harpoon Block Ⅲ にも搭載されていたが、その不具合が原因で Harpoon Block Ⅲ は今年初めに計画が中止された。
 このデータリンクは Raytheon社が最近実施した HWIP 試験に通過したため、当局は UH-1 に搭載しての試験を進める ことにした。
2009.06 Jane's Missiles & Rockets Raytheon's GBU-53/B Small Diameter Bomb Ⅱ demonstrates controlled flight <0907-060024>
 Boeing社の GBU-40/B と共に SDB Increment Ⅱ の候補になっている Rayttheon社の GBU-53/B SDB Ⅱ の投下試験が2月5日に行われた。 この試験で使われたのはシーカ、データリンク、弾頭は搭載されない CTV-1 で、搭載機 からの安全な離脱から、予め設定された地点を通過したのち決められた地点へ着弾することが確認された。
 Raytheon社の SDB Ⅱ は、NLOS-LSPAM で開発された三モードシーカが使わ れている。
2009.05.11 Aviation Week & ST Data link dominoes <0906-051114>
 Harpoon のデータリンク不具合が、Raytheon社の SDB Ⅱ 受注に影響を及ぼしそ うである。 Raytheon社が Harpoon Block Ⅲ に搭載したのは JSOW-C-1 にも搭載している Rockwell Collins社製 SCWDL 双方向暗号化データリンクで、Raytheon社はこれを SDB Ⅱ でも使用しようとしている。
 これに対し対抗する Boeing/Lockheed Martin社は Harris社製を予定している。
2009.04 Jane's Missiles & Rockets GBU-39 SDB shows improved reliability <0905-040019>
 GBU-39 SDB信頼性は仕様書が規定していたより高く、Lot 2 の MTBF は要求の 500時間を超える1,078時間であった。
2009.01.05 Aviation Week & ST Israel debuts its Small-Diameter Bomb <0902-010504>
 イスラエルは12月27日に開始したガザに対する攻撃 'Operation Cast Lead' において、GBU-39 SDB 及び Bunker Buster を使用した。 GBU-39 SDB はF-15 から投下された。
 GBU-39 SDB は米軍が2006年末にイラクで初めて使用したが、イスラエルには秋から引き渡されていた。
2008.11.10 Aviation Week & ST SDB Ⅱ moves forward <0812-111003>
 SDB Ⅱ について Lockheed Martin/Boeing チームは、今年後半及び来年早々に更なる飛行試験を行う。 今までに2個サブシステム の飛行試験を終えており、Lockheed Martin社製のシーカの試験も行っている。
 米空軍は来年10月に、Lockheed Martin/Boeing チームか Raytheon社かの機種決定を行う。
2008.11.03 Aviation Week & ST Guns blazing <0812-110314>
・米空軍は GBU-39 SDB二次被害低減型である FLM の配備を開始したが、 GBU-30 500-lb JDAM 型の FLM の検討も行っている。
・空軍は SDB投弾距離を60nmに伸ばす新しいソフトを開発しているが、イラク、アフガンの戦訓から、投弾後 直下に落下する弾道も取り入れられ、新ソフトは2009年夏に開発を完了する。
・空軍は SDB Ⅱ までのつなぎとしてFY09に、Laser JDAM 400発を調達する。 Laser JDAM は移動目標を攻 撃でき、8月12日に初めて実戦で使用された。
・米海軍は GPS/INS 誘導を取り入れた DMLGB の配備を開始した。
2008.04 Jane's Missiles & Rockets Boeing SDB reaches delivery milestone <0805-040014>
 Boeing社が、1,000発目の GBU-39/B SDB Ⅰ と、200基めの BRU-61/A 投弾装置 を納入すると共に、FLM (Forcused Lethality Munition) 二次被害低減弾の最初の50発を納入した。
GBU-39/B SDB Ⅰ
 全長1.8m、胴経19cmの250-lb爆弾で、鉄筋コンクリート1mを侵撤する能力を持ち、投弾距離は100kmになる。 米空軍は24,000 発以上を調達する計画である。
BRU-61/A
 SDB が軽量であるため4発を搭載する投弾装置で、2,000基の調達が計画されている。
FLM
 二次被害低減のため弾殻を炭素樹脂製にして破片効果をなくし、代わりに multiphase blast explosive を採用している。 FLM の 寸法重量は SDB と同じにしてある。
2008.04 Jane's Missiles & Rockets B-2 Spirit modifications take off <0805-040013>
 B-2 に移動目標攻撃能力を付与する MTK (Moving Target Kill) 計画の元に、Northrop Grumman社が SDB Ⅱ などを装備できるように指示器やインターフェスの改良を開始している。 指示器は従来のアナログ式をディジタル式にかえ、インターフェスは plug-and-play 式の UAI (Universal Armanent Interface) に換装する。
 MTK 計画ではこのほかに、レーダを各種解像度の SAR モードを持つ Raytheon社製 AN/APQ-181 Ku-band マルチモード レーダに替える。
2008.03 Jane's Missiles & Rockets Team tests SDB separation from F-35 <0804-030019>
 米空軍と Lockheed Martin社が F-35A の1/15模型を用いて、SDB 放出の風洞試験を実施し、放出された SDB が機体に当たらないことを 確認した。
2007.11 Jane's Missiles & Rockets Boeing successfully trials its SDB I FLM <0724-110013>
 Boeing社が SDB Ⅰ FLM (Focused Lethality Munition) の投下試験を9月14日に成功裏に完了した。 最初 の投下試験は7月11日にオートパイロットの試験として行われている。 FLM 型 SDB は破片による二次被害の低減と 爆風効果の向上を狙って、弾殻を鋼製から炭素樹脂製に変えている。
(関連記事 AW&ST 2007.09.24)
 一方、非 FLM 型の SDB Ⅰ である GBU-39/B は2006年10月から F-15E に搭載して実戦使用され ている。
2007.09.17 Defense News USAF bomb currently equips only F-15E <0720-091714>
 米空軍が、現在 SDB F-15E にのみ装備され、F-16 及び F-22 への搭載 は未実施であることを明らかにした。 F-15E には5~7ヶ所の外装ラックが取り付けられ、各ラックに4発の SDB を搭載する。
 SDB は海軍との共同開発であったが、現在は海軍の装備計画はなく、2014年以降装備化される SDB Ⅱ 型から戦闘機への搭載を予定 している。 SDB Ⅱ は GPS 誘導に加え温度感知シーカを装備し、移動標的に対する精度が向上する。
2007.08 Jane's Missiles & Rockets SDB Ⅱ completes first flight <0717-080007>
 Boeing/Lockheed Martin グループが、5月22日に SDB Ⅱ 初飛行試験に成功 した。 SDB Ⅱ は F-15E のパイロンに取り付けられた BRU-61 から投下され、翼を拡張して計画通 りの飛行を行った。
 42ヶ月にわたる SDB Ⅱ の RRP は、2006年4月に Boeing/Lockheed Martin グルーブと Raytheon社が受注 している。 2009年末から行われる SDD では、このうち一社が選定される。
2007.05 Jane's Missiles & Rockets USAF gets prepared for Focused Lethality Munition live-fire tests <0713-050030>
 米空軍が Boeing社を主契約社に進めている FLM (Focused Lethality Munition) は6月に静爆試験、8月か ら2008年1月に空投試験を予定している。
 FLM は、現在イラクで使用中の GBU-39 SDB 弾殻を鋼製から炭素繊維製に 替え、破片効果を現在の600m以上から30mに低減しようとするもので、最初の50発を2008年1/四半期に配備 する計画である。
2007.05 Jane's Missiles & Rockets US Air Force conducts SDB integration with F/A-22A <0713-050023>
 米空軍が F/A-22A への GBU-39/B SDB の搭載試験を実試している。
 110km以上の投弾距離を持つ GBU-39/B SDB は、F/A-22A の左右の機内弾庫には BRU-61 投弾機が取り付けら れ、それぞれ4発ずつ計8発を搭載できる。 またこの他に2発の AIM-120 AMRAAM も 搭載できる。
2007.02.26 Aviation Week & ST Sharpening focus <0706-022611>
 米空軍は SDB よりも二次被害を抑えた FLM (Foucused Lethality Munition) の開発を進めており、8月から投下試験を計画し、2008年4月に装備化を予定している。 FLM は構造上は SDB と類似しているが、弾殻には複合材を使用し、破片効果ではなく爆風効果を利用する。 半径100呎以遠では 被害率が10%以下となることを目標とする。 技術課題は弾殻の強度で、要求は1呎のコンクリート貫通だが、 現状の貫通能力は6吋である。
 海軍は既に500-lb BLU-111 を改良した BLU-126/B LCDB (Low Collateral Damage Bomb) を装備化し、中東 で使用している。 LCDB は損害範囲を10%程度抑え、破片効果は半径200~300呎となる。
 SDB は Lot 1 の200発が既に納入され、今後 Lot 2 が500発 Lot 3 が1,500発製造される。 昨年11月にはイラクで F-15E から初めて投下さた。 右図は2月に行わ れた F-22 からの投下試験の状況で、4発の SDB と1発の AMRAAM が内部弾庫に確認できる。
 一方 Boeing-LocMart チームと Raytheon社が競争設計を行っている SDB Ⅱ は、2010年に企業選定を予定し ている。
2007.01.03 Jane's Defence Weekly Boeing awarded SDB Ⅰ full-rate production contract <0704-010302>
 米空軍は12月末に Boeing社に対し GBU-39 SDB 量産を$80Mで発注 した。 同社は2008年までに1,600発の SDB と300基の投弾装置を納入する。
 SDB Increment Ⅱ は Boeing社と Lockheed Martin社が共同で2006年4月に競争 RR&SDD を受注 しており、2009年には一社が選定される。
( SDB Increment Ⅱ 関連記事 JMR 2006.06)
2006.12 Jane's Missiles & Rockets Small Diameter Bomb becomes operational with USAF in Iraq <0703-120007>
 GBU-39/B SDB が運用開始宣言の3日後の2006年10月5日にイラクで初めて実戦 使用された。 BRU-61/A に4発ずつ搭載した F-15E 2機編隊が爆撃を実施した。
( BRU-61/A 関連記事 JDW 2004.01.28)
2006.10.09 Defense News Small Diameter Bomb milestone <0624-100908>
 米空軍は SDB の IOC に必要な各種評価試験を8月28日以降実施している。 SDB Ⅰ は、英 空軍 Lakenheath 基地に駐留する F-15E 飛行隊に配備されている。
 SDB は全長71吋、射程60浬の全天候性250kg級精密誘導爆弾で、各種戦闘機及び爆撃機への搭載可能数はこれまでの4倍以上である。  空軍は2015年までに約24,000発と2,000基の航空機搭載装置を導入する計画である。
2006.10.09 Aviation Week & ST USAF's new Small-Diameter Bomb <0621-100903>
 米空軍は10月5日に SDB を搭載した F-15E Strike Eagle 2機による初の実戦飛行を イラクで行った。 爆弾投下の有無は不明である。
 F-15E には2発の JDAM にかわり、4発の 250-lb SDB を搭載することができる。
2006.09.25 Aviation Week & ST Small yield, big bang <0620-092509>
= 米軍の小型精密誘導兵器の開発状況 =
SDB
 最近運用を開始した GPS 誘導の250-lb誘導爆弾で、F-15E に12発を搭載する。 JDAM 用の搭載装置に4発を 積載することができる。 現在 F-22 への搭載を検討中である。
FLM (Focused Lethality Munition)
 新爆薬 MB-X (Multiphase Blast Explosive) を充填した新型爆弾で、弾殻にグラファイト を用い、破片でなく爆破効果を利用する。 現在地上試験を実施中で、来年の夏に投下試験を予定して いる。 FLM は SDB Ⅱ に適用を予定する。
SDB Ⅱ
 海軍が開発に参加し、2014年の運用開始をめざし Lockheed Martin社と Raytheon社が2009年の SDD 契約に 向け指名競争を行っている。
Hard Stop
 PAW (Passive Attack Weapon) の改善型で、WCMD を使用し 0.5-lbの侵撤弾50個を内蔵する。 投下試験は終了しているが、予算の制約から装備化は中断している。
2006.09.07 Inside the Pentagon Air Force declares F-15E ready to haul,drop Small Diameter Bombs <0621-090701>
 米空軍は SDB の F-15E Strike Eagle への実戦配備と運用を開始した。 新 たに承認されたのは現在英国の基地に展開している F-15E で、空軍は今後FY-09までに F-22A への実戦配備を 予定している。
2006.08.16 Jane's Defence Weekly Boeing awards data link contracts for SDB <0617-081610>
 Boeing社が SDB Increment Ⅱ 搭載データリンク開発に Harris社と Rockwell Collins社を指名した。
 米空軍は2009年後半までに Boeing社と SDB Increment Ⅱ と SDD 契約を結ぶ予定 である。
2006.06 Jane's Missiles & Rockets USAF selects development teams for SDB Ⅱ programme <0615-060007>
 米空軍が SDB Increment Ⅱ の RRP 担当に、Boeing/Lockheed Martin チームと Raytheon社を選 定し、42ヶ月間の RRP 契約を結んだ。 その結果により一社を選定して2009年末に SDD に移行する。  運用開始は2014年が予定され、目標単価は GBU-39 の三倍にあたる $87,000になっている。
 Boeing/Lockheed Martin チームの案は JCM 用に開発された三モードシーカを 搭載し、要すれば装軌車と装輪車の識別も可能であるという。 Raytheon社案は公表されていないが、やはり三 モードシーカを搭載する。
2006.05.29 Defense News USAF gets 1st Small Diameter Bomb <0615-052904>
 Boeng社は5月22日に SDB Ⅰを初めて空軍に納入した。 空軍は2015年までに24,000発 と2,000基の発射機を調達する計画で、今回納入分は年末までに F-15E に搭載する。
 開発期間中39発の SDB が固定目標に発射されたが、その全てが4呎以内に着弾して いる。 実弾投下試験では、A-7 Corsair を格納した航空機掩体を貫徹した。
2006.05.29 Aviation Week & ST Boeing has delivered its first 250-lb-class Small-Diameter Bomb <0612-052903>
 Boeing社は、250-lb級 SDB Ⅰ を初めて米空軍に納入した。 SDB は攻撃機に装備する4発搭載発射機から 投下する全天候型精密誘導爆弾で、射程は約60浬である。
 軍は2015年までに24,000発以上の SDB と2,000基以上の発射機を導入する計画で、総額は$1.2Bにのぼる。
2006.05.24 Jane's Defence Weekly Maritime attack role eyed for B-1B <0611-052409>
 群れをなして攻撃してくる小型舟艇に対して、B-1B から大量の精密誘導爆弾を投下 して対処する計画が進められている。 B-1B は現在でも24発の JDAM を搭載できるが、SDB であれば 96発の搭載が可能である。
 このため B-1B 搭載レーダの改修が計画されている。 計画ではレーダ本体は変えずに1970年代に作られた2基のプ ロセッサを更新し、レーダの解像度を30cm程度に高める。
2006.05.01 Aviation Week & ST Bombs away <0610-050106>
 米空軍の SDB Ⅱ は2014年の装備化をめざし、Boeing/Lockheed Martin と Raytheon の2チームにより42ヶ月 の RRE を開始した。 その後1個チームを選定し SDD が行われるが、空軍は移動標的に対する高い命中率と識別能力を要求しており、 特に民間車両と戦車を確実に見分けることが求められる。 また単価を$90,000以下 としている。
 要求内容の細部は明らかにされていないが、空軍は三モードシーカの採用を求めているとみられ、Boeing 側 は JCM 用に開発したシーカを、Raytheon 側は NLOS-LS の iPAM 用のシーカを それぞれ基本として開発を行う。
 2001年に開始した SDB Ⅰ は現在運用試験の最中であり、年内に200発を製造し FRP に移行する計画である。  空軍は今後、Ⅰ型 Ⅱ型合わせて24,000発を発注する計画である。
2006.04.26 Jane's Defence Weekly KC-X and SDB Ⅱ emerge from scandal legacy <0610-042603>
 SDB Ⅱ の開発は業者選定の不正が発覚したことから仕切り直しになり、Boeing/Lockheed Martin チームと Raytheon社が主導する チームの競争になっており、いずれも三モードシーカを採用すると見られていた。
 しかしながら4月18日に Boeing/Lockheed Martin チームが、二モードシーカの可能性も排除しないと公表 したことから、Raytheon社は Boeing/Lockheed Martin チームが終末誘導で IR シーカに代わり得る高度な MMW シー カを開発していると見ている。
2006.04.19 Jane's Defence Weekly US Air Force studies shrapnel-free munition <0610-041601>
 米空軍が新型弾頭の SDB を検討している。 新型 SDB は FLM (Focused Lethality Munition) と呼ばれ、爆撃の二次被害を局限するため鉄製弾体に代えて複合材料 製弾殻を採用し、破片を飛散させない構造になっている。
 FLM は弾殻の変更による重量低減を重量の重い炸薬で相殺して、原型の SDB と重量、寸法、形状を同じにし ている。 米空軍は FLM 弾頭の SDB をイラクで使用するほか、SDB Increment Ⅱ や JDAM などの他弾種にもこの技術を応用して行く計 画である。
2006.01 International Defense Review A defferent kind of smart: weapons becoming autonomous and precise <0602-010011>
= 最新の ASM 及び滑空誘導爆弾に関する特集 =
JDAM
 安価シーカを取り付けた移動目標対処型が検討されており、シーカとして DAMASK 又は HART が提案されている。
GBU-39 SDB
 2005年11月に開始された Operational Test は2006年中頃に完了し、2006年中にも FRP に移行する。
 固定目標に対する37発の試験では35発が成功し、平均弾着誤差は1.1m。 5月に行われた試験では30,000呎で投弾して 88kmを飛翔し、標的から0.85mに弾着した。
 SDB では差動型 GPS を用いた高精度化が図られ、差動 GPS の地上装置 (ASI: Accuracy Support Infrastructure) は2,400km離隔した設置可能である。
GBU-40 SDB
 GBU-40の RFP は9月に発簡されたが、10月に Boeing社と Lockheed Martin社が共同提案を決めたため、実質的には無競争とな った。 Lockheed Martin社は JCM 用に開発した、IIR、SAL、MMW radar の三モードシ ーカを担当する。
 SDD は2007年後半に開始され、2010年に LRIP、2011年に FRP が計画されている。
Brimstone
 2005年3月に operational が宣言された Hellfire の新型を思わせる英国の ASM で、94GHz MMW シーカを搭 載する。 戦闘機の HUD を通して発射制御でき、高々度で発射したのちにダイブして、超低空接近することが 可能である。 米国も F/A-18E/F や A-10 への搭載を検討している。
Spice
 センサを搭載し自動目標捕捉能力を持つ滑空型誘導爆弾で、目標から17kmの地点でセンサが捜索を開始し、 2秒以内に目標を捕捉する。 目標を捕捉できない場合には3kmの範囲を捜索する。  CEP は公称3mとなっているが、実際には2mを記録している。
  ・AASM
 Safran社の開発した AASM (Armament Air-Sol Modulaire) は最大重量340kgで Mk82 などの250kg爆弾に装着する。 小型のロケット ブースタと拡張翼を持ち、Mach 0.9 で飛翔する。 最大射程は高々度発射で50km、低高度発射で15kmである。  将来 DUMAS (Dual Mode Active IR and Imaging IR Seeker) を取り付ける計画である。
MOP
 MOP (Massive Ordenance Penetrator) は全長6m、投下重量13.6t、炸薬量2.7tの史上最大の超巨大爆弾で、強 化コンクリートを含む60mの侵撤能力を持つ。
VSM
 VSM (Very Small Munition) は18~25kgの超小型弾ながら、GPS/INS、SAL シーカ、双方向データリンクを搭 載し、15,000呎投下で20kmを飛翔する。 A-10 には36~54発、MQ-9A Predator B には24発を搭載でき、市街地 における CAS に有効である。
Viper Strike
 8月に開始された ACTD により、AC-130U ガンシップからの投下が試験されている。
2005.12 Jane's Missiles & Rockets Boeing and Lockheed Martin agree to team for SDB competition <0602-120015>
 Boeing社と Lockheed Martin社が SDB Increment Ⅱ に向け提携した。 両者の合意によると Boeing社が機体とデータリンクを担当し、lockheed Martin社がマルチモードシーカを担当する。
 SDB Increment Ⅱ の RfP は2005年10月末に発簡される予定で、リスク低減活動は2006年の中頃に開始される。
2005.11.24 Inside the Pentagon Air Force begins Small Diameter Bomb operational testing <0603-112402>
 米空軍は来年5月までの予定で SDB の運用試験を開始した。
 SDB は全長71吋、重量250-lbで射程は60哩、空軍は10月31日に総額$38.3Mで567発と140基の搭載装置を発注している。
2005.11.14 Defense News USAF orderes more Small Bombs <0602-111408>
 米空軍は SDB IncrementⅠを LRIP の Lot 2 を$38.3Mで Boeing社に発注した。 契約では、 2007年9月までに SDB と搭載用装置の納入及び所要の補給整備支援を行う。
2005.10.12 Jane's Defence Weekly US aerospace giants team for small bomb bid <0521-101206>
 Boeing社と Lockheed Martin社が、 SDB Increment Ⅱ の受注を目指し てチームを組んだことが、10月5日に公表された。 Boeing社が主導し、Lockheed Martin社は JCM 用に開発した三モードシーカを元にしたシーカを供給する。
 これに対して Raytheon社は別のチームを構成して、NLOS-LS PAM 用に自社開発している三モードシーカを元にした提案を行う。 但しいずれのチームも、シーカを三モードに決めてはいない。
 SDB Increment Ⅱ の最終 RfP は10月末までに発簡され、各社の提案は12月中旬に行われる。 2006年4月頃に2チー ムを指定して42ヶ月の RRE が開始され、その後1チームに絞られて SDD が開始される。  装備化は2014年頃に予定されている。
2005.10.10 Inside the Navy Boeing,Lockheed Martin team up for Small Diameter Bomb contest <0523-101004>
 Boeing社と Lockheed Martin社が、SDB Phase Ⅱ の Raytheonチームとの受注競争に向け提 携した。 プライムを Boeing社とし、胴体とデータリンクを担当、Lockheed Martin社は JCM 用として開 発した三モードシーカを応用したマルチモードシーカを担当する。
 米海空軍は SDB Phase Ⅱ に地上及び海上移動標的の正確な破壊を要求しており、今月末に最終 RfP の発簡を予定し、来年春に3年半 にわたる RRE 段階の企業選定をが行う。 その後、SDD 段階に移行し、装備化は10年後以降となる。
2005.10 Jane's Missiles & Rockets USAF plans SDB competition <0521-100035>
 米空軍は GBU-40 SDB Increment Ⅱ のコンペを予定しており、Lockheed Martin、Raytheon、 Northrop Grummanなど各社が応募しようとしている。 SDB Increment Ⅱ はIIR、SAL、MMW など、マルチスペクトラム のセンサが搭載される見込みで、今後このセンサは他のシステムにも使用されることが予想される。
 業者選定は2006年に行われ、SDD 開始はFY-07、LRIP 開始はFY-10、F-15E への搭載はFY-11 と見込まれている。
2005.10 Jane's Missiles & Rockets SDB completes development testing <0521-100034>
 SDB Development Test は8月25日に行われた試験をもって 終了した。 この試験では4発の SDB が2基の BRU-61 に搭載され、 高度15,000ftで投下された。
 SDB は37kmを飛翔し、別々の標的に命中した。 標的のうち3個は軍用トラックで、1個は12m舶用コンテナで あった。
( BRU-61 に関する記事 JDW 2004.01.28)
 これより先7月26日に行われた試験では、100゚の方向変換を要する様に、2発の SDB が高度15,000ft、速度 Mach 0.95 で投下されたが、29kmを飛翔して1発目は標的から1.2m、2発目は25cmに着弾した。
 SDB は全長183cmで、110kmのスタンドオフ距離を有する誘導爆弾で、2006年に F-15E により運用が開始され る。
2005.09.21 Jane's Defence Weekly Small Diameter Bomb Ⅱ competition begins <0519-092106>
 米空軍が9月9日に、GBU-40 SDB Increment Ⅱ (SDB Ⅱ) のドラフト RfP を発簡した。 SDB Ⅱ はデータリンクとシーカを搭載する。
 Boeing社は Increment Ⅰ が試験で35/37発の成功を収めた実績から最有力と見られるが、同社はシーカを製造しておらず、他社との 連携が必要になる。 Lockheed Martin社は陸軍の JCM 用に開発中の三モードシーカ の採用案を呈示するものと見られる。 この他に BAE、Northrop Grumman、Raytheon の各社が競争に参画する模様である。
2005.09.05 Aviation Week & ST Square one <0518-090505>
 米空軍の SDB Increment Ⅱ 開発は、受注競争とすることになった。
 SDB Increment Ⅰ 契約は2年前に Boeing社が受注したが、契約での不正が発覚したため Increment Ⅱ の業選はやり直しとなったが、 空軍はシーカとデータリンクに限定した受注競争を要望していた。
 この決定により開発経費は$490M増加して約$900Mとなるとみられ、競争試作を2006年に開始した場合、企業選定は2010年となるため、 開発期間は2年以上延びることとなる。
 7月28日に実施した投弾試験で、F-15E により1mileの距離から M-60 戦車に命中させた 。
2005.08.15 Aviation Week & ST Disjointed plans? <0517-081508>
 DoD はFY-07で約$10Bの予算不足を見積もり、特に空軍の JASSM は削減対象となっている。 JASSM はFY-06 で下院が中止を示唆しており、議会筋は空軍が F/A-22 を優先した場合、その公算が高いとみている。 海軍は 既に共同開発からの撤退を決めている。
 また、陸軍の JCM は、下院がFY-06に発射試験用に$50Mを充当している他、昨年12月の 中止決定を見直すことが検討されている。 JCM は海軍、海兵隊及び英軍が採用の意向を示し、その三モードシ ーカ SDB IncrementⅡ への適用も期待されている。
2005.08.15 Aviation Week & ST Serching for a seeker <0517-081507>
 米空軍の SDB Increment Ⅱ 開発に向け、Lockheed Martin、Raytheon 及び Northrop Grummanの三社は 受注競争の準備を進めている。
 Increment Ⅱ は移動目標に対する視界ゼロの状況で正確な命中が要求され、シーカ には IIR、SAL、MMW の三モードを使用する。 速度 Mackh 0.8 高度40,000ftで投下され、 40mi飛翔できることが要求されている。
 三モードシーカは Lockheed Martin社が JCM で、Raytheon社が NLOS-LS の iPAMでそれぞれ開発を進め、参入に自信を示している。
 Increment Ⅱ の業者選定は Increment Ⅰ 契約で不正が発覚したためやり直しになり、近日中に RfP が発簡される。  来年初めには担当会社が決定するとみられるが、Increment Ⅰ を担当した Boeing社に対する軍の評価が高く、担当会社に変更はないとの見方もある。
2005.08 Jane's Missiles & Rockets SDB flies its longest-range mission <0516-080017>
 SDB は、米空軍が5月に201発の LRIP を決定した直後の5月11日に行われた試験で、過去最長の 88kmを飛翔した。 試験で SDB は高度30,000ftで投下され、メキシコ湾上の艀の上に準備された 照準点の86cm以内に着弾した。 続く5月26日に行われた試験では28,600ftから投下され56kmを飛翔した。
 今までに25回行われた試験は23回成功し、平均弾着誤差は2m以内であった。
2005.07 International Defense Review SDB test results <0514-070010>
 米空軍が4月に SDB の LRIP 201発を決定した後初の試験が5月11日にメキシコ湾で行われ、30,000ftで 投下された SDB は99km以上を飛行して、標的バージ上の照準点から90cm以内に落下し た。
 次いで5月26日に WSMR で行われた試験では、GPS 妨害環境下で F-15E から高度28,600ftで投下された SDB が、63km飛行して照準点から2.1mに落下した。 今までの誤差の平均は106cmである 。
2005.06.06 Aviation Week & ST Bombs away <0512-060605>
 SDB の投下試験がメキシコ湾で行われ、高度30,000ftで投下され、55mile以上を飛行して標的の 3ft以内に弾着した。 これは最も遠距離での成果である。
 これまでの F-15E からの投下試験では、距離35mileでの SDB の平均精度は3.5ftであり、GPSへの妨害環境下 では7ft以内に弾着している。
 F-15E に搭載する 250-lb SDB の最初の部隊配備は2006年に予定されている。
2005.05.04 Jane's Defence Weekly Small Diameter Bomb enters production <0510-050404>
 米空軍は4月22日に、GBU-39 SDB 初めての LRIP となる Lot 1 を$18.5Mで 発注した。 この契約では201発の GBU-39 SDB と、35基の BRU-61A 投下装置が 2006年末までに納入される。
 またこの契約では SDB の命中精度を高めるため地上に設置する差動式 GPS センサである Accuracy Support Infrastracture も納入される。
 最初の SDB は F-15E に取り付けられた3基の BRU-61A に4発ずつ、計12発が搭載される。 米空軍は24,000 発の SDB と、2,000基の BRU-61A の調達を計画している。
2005.05 Jane's Missiles & Rockets US considers its post-JCM optionss <0511-050007>
 JCM の開発中止により、開発費及び初期生産分2,134発の予算$2.3Bが浮くことになった。 JCM は合わせ て54,000発の生産が見込まれていた。
 担当する Lockheed Martin社の工場が所在する地区選出の下院議員が、JCM は開発費は超過していないし、開発スケジュールも予定通り 進んでいるとして中止撤回を要求したが、国防総省は上院軍事委員会の小委員会で、開発に少なくとも6年を要し 、コストも20~40%の超過が見込まれると証言した。
 この証言の中で JCM の後継としては現在生産中の Hellfire、AGM-65 Maveric の性能向上改修、SDB Increment Ⅱ を挙げた。 特に SDB については、JCM の能力殆どを満足するとした。
 ただ陸軍は JCM の技術要素のは PAM と共通であるとして、JCM 事業費の殆 どを PAM に回したい考えである。
2005.04.28 Inside the Pentagon Small Diameter Bomb approved for low-rate production <0512-042801>
 DoD は国防調達会議での審議に基づき、4月20日に SDB の LRIP 移行を承認した。
 この決定は固定目標攻撃用の SDB IncrementⅠ を対象とするもので、移動目標攻撃用の Increment Ⅱ については未だ開発に着手して いない。
2005.04.06 Jane's Defence Weekly Boeing mating bomb with F/A-22 <0508-040603>
 米空軍が Boeing社と、SDB を F/A-22 に整合させる契約を$6.8Mで結んだ。 F/A-22 は2000年代末ま でに SDB の搭載が可能になる。
 F/A-22 は2ヶ所の機内弾庫に合わせて8発の SDB を搭載できる。
2005.04 Jane's Missiles & Rockets USAF opens next phase of Small Diameter Bomb to competition <0511-040004>
 固定目標を攻撃対象とした GBU-39 SDB 2005年末に配備が開始される が、米空軍は総額$2.7Bにのぼる次の段階を開始しようとしている。
 GBU-39 の開発が Boeing社に決まった経緯について2004年10月に Lockheed Martin社が異議を唱えたため GAO が調査を行った結果、 Phase Ⅰ の担当社は変更しないものの、Phase Ⅱ (Increment Ⅱ) となる移動目標を攻撃対象とする GBU-40 の業者選定はやり直すことになった。 コンペはFY-06の初期に行われる。
 米空軍は GBU-39 と GBU-40 を合わせて24,000発、投下装置を2,000基調達する計画である。
2005.03.02 Jane's Defence Weekly USAF reopens small bomb programme to competition <0506-030202>
 米空軍が2003年8月に Boeing社に決まった SDB の開発について、SDB increment Ⅱ では業者選定をやり直すと発表した。
 これは2004年10月に SDB 業選が不公正であったとの Lockheed Martin社の抗議に基づくもので、当時の調達担当者が法廷でこれを認 めている。
2005.03 Jane's Missiles & Rockets SDBs hit the mark in first live test <0507-030004>
 12月13日、15日の両日2発の GBU-39 SDB による初の実弾頭投下試験が行われ、2発と も標的に直撃した。 1発目の標的は標的板で、2発目はロシアのロケット発射機であった。 2発目は標的に当たる 直前に破裂した。
 移動目標を狙う SDB Increment Ⅱ である GBU-40 の開発は、FY-60に固定目標用 の SDB Increment Ⅰ である GBU-39 の量産開始と同時に開始される。
2005.03 International Defense Review SDB on first live drop <0506-030010>
 Boeing社は2004年12月13、15の両日に SDB 初の投下試験を WSMR で行い成 功した。 試験で SDB は高度15,000ftで F-15E から投下され、それぞれの標的を直撃した。
 移動目標を攻撃する SDB Increment Ⅱ (GBU-40) の開発は、Increment Ⅰ が量産に入る FY-06に開始される。
2004.12 International Defense Review Small size, massive consequence <0423-120010>
 GBU-39/40 SDB の開発が、今後空軍の組織及び空地戦の様相に大きな変化を与 えそうである。
 F-35A JSF は機内弾庫に8発、機外パイロンに16発、計24発の SDB をそれぞれ別々 の目標に投下することができる。 これはコソボ、アフガン、イランで使用された戦闘機の4~12倍の能力にあ たる。
 その結果今後、戦闘機の所要数が見直されることになろう。 豪空軍参謀長は JSF の導入により、飛行隊当たりの装 備機数を見直す必要があると言っている。 また、高価な F/A-22 より F-35 の方が優れていると説明 している。 F/A-22 は機内に8発の SDB しか搭載できない。 Boeing社は4発のリップル投下を計画している。
 移動可能目標対処のためシーカと双方向データリンクを搭載する Increment Ⅱ SDB となる GBU-40 の開発は2005年開始の予定である。
2004.10 Jane's Missiles & Rockets Small Diameter Bomb makes third development flight <0423-100020>
 GBU-39 SDB の3回目の誘導投下試験が行われた。 SDB は高度30,000ftで F-15E から投下され、40km以上を飛行して標的に命中した。 今回の試験は4発投射機及びミッションプロセ ッサを含む全系を用いて行われた。 GBU-39 の LRIP 開始決定は2005年4月に予定されている。GBU-40 Increment Ⅱ SDB の開発は2005年に開始される。
2004.08.25 Jane's Defence Weekly Strike Eagle SDB test successful <0416-082502>
 F-15E による GBU-39 SDB の投下試験が8月初めに行われ成功した。
 SDB は高度30,000ftから投下され、要求された通りのマヌーバを行いながら40kmを 飛行し、標的に命中した。
 SDB の LRIP 移行の決定は2005年4月に予定されている。
2004.08.23 Inside the Navy Small Diameter Bomb SDD work continues with guided-launch tests <0421-082302>
 SDB IncrementⅠ の F-15E からの投下試験が行われ、高度30,000ftで投下さ れた SDB は一連の旋回機動を行いつつ25mile離れた標的に命中した。
 SDB の開発は昨年10月に開始され、投下試験は4月に次いで2回目となる。 試験評価は2006年まで行われ、LRIP 移行 決定は2005年、FRP 決定は2006年を予定している。 今後10年間に24,000発の SDB と、2,000基の弾架 を製造するとみられ、総額は$2.5Bに達するものと見積もられる。
 DoD は移動目標への対処が可能な Increment Ⅱ の開発を2005年に開始する計画である。
2004.08 Jane's Missiles and Rockets SDB Increment Ⅱ expected to have anti-moving-target guidance <0417-080013>
 米海空軍が SDB の第2段階 (Increment Ⅱ) への要求取り纏めの作業に入って いる。
 Increment Ⅱ で SDB はシーカとデータリンクが付加され、IFTU (in-flight target updates) 能力を持ち、移動目標対処及び限定的ながら man-in-the-loop 誘導が可能になる。 更に他の空中センサとのデータ 統合も考えられている。
 データリンク搭載は NCW (network-centric warfare) の重要な要素で、同じ装置が JASSM や WCMD-ER にも搭載される。 この データリンク装置開発の ACTD がFY-05開始の計画であるが、まだ予算措置がなされていない。
2004.07 National Defense Small precision bomb program on fast track <0415-070001>
 SDB の開発は2003年10月に開始され、今年4月22日に初めての F-15 搭載の誘導投下試験を行った。
 SDB (GBU-39/B) は2006年からの運用開始を目指し、先ず F-15E に搭載し、じ後 F-16、B-2、F-22、F-35 及び UAV への搭載を予定し ている。 価格は1発あたり$64,000 (24,000発の製造) で最終的には$30,000を目標と する。
 SDB は直径7.5in、全長71inで射程は60nm、GPS を搭載、破壊効力圏は26ft、CEPは4m以下 で新しい Mission Planning ソフトにより地上から、または機内での攻撃プログラム設定が可能となる。
 航空機へは F-15E に12発、F-22 の2個所の機内弾倉に8発以上、B-2 には216発以上 を搭載することが可能とされる。
 現在、改善計画も既に検討されており、移動標的への攻撃を狙いとするシーカー、データリンク等の開発が2006年に予定されている。
2004.05.17 Aviation Week & ST Control freaks <0410-051707>
 米軍の兵器開発当局はミサイルや爆弾にデータリンク装置を装備し、対地(艦)攻撃を正確に行う研究を進めている。
 AFRL は LOCAAS に代表される自動索敵兵器の開発を行ってきたが、精密なセンサーと索敵装置を 必要とするため技術課題が多く、価格も高騰するため、計画は頓挫しつつある。
 このため空軍は LOCAAS の自動索敵装置を、外部情報を安価なデータリンク装置で伝送する誘導制御方式に計 画を変更する。
 空軍は現在 JASSM と SDB の二大兵器プロジェクトを進めているが、これにもデータリンク装置を装備していく方針である。
 海空軍は共同で多目的データリンクの研究を行っており、2年間の ACTD を$30Mで進めている。 またデータリンクには JTRS (Joint Tactical Radio System) や Globalstar Stacom システムの採用も検討されている。
2004.05.17 Aviation Week & ST Making an impact <0410-051704>
 米軍の兵器開発は今後、データリンク技術を活用した長射程、長時間滞空のシステムが要求されるため、実戦的な試験実施には厳しい 状況が生じている。
 米空軍のSDB は、WSMR での実射試験を計画しているが、射場は投弾高度を15,000ftに 制限しているため高々度からの投弾が出来ず、SDB の射程が60~70nmであるため射場の広さにも問題を 生じている。 更に F/A-22 の超音速飛行間の投弾も大きな技術課題となっている。
 SDB の LRIP は2005年を目標とし、2006年には F-15E での運用を開始、2007年の full-rate 生産開始を予定 している。
 次の開発ステップは移動目標の攻撃にあり、シーカーとデータリンクを加えた改善型の研究は既に開始されている。
2004.04.28 Jane's Defence Weekly Ground-based sensors to improve munitions' accuracy <0409-042804>
 米空軍は GBU-39 SDB 計画の一環として、Accuracy Support Infrastructure を開発している。
 この計画は differential GPS を用いて特定地域の測位精度を上げようとするもので、装置は敵中でなく 我が方に設置することができる。
2004.04.26 Inside the Navy Navy plans Carrier suitability study for Small Diameter Bomb <0411-042601>
 米海軍は SDB の空母での貯蔵搭載に関する適応性試験を、2005年から2007年の間に計画している。
 海軍は移動標的の攻撃、スタンドオフ能力の向上、全天候性等が更に強化される第2段階の開発から参加し、 艦載の JSF と Super Hornet への装備を予定している。
 第2段階の開発は2006年から開始し、新型シーカーやデータリンクを採用する。 第1段階仕様の SDB は2006年から空 軍への納入が開始される。
2004.04.26 Aviation Week & ST Stage setting <0409-042603>
 X-45A による初めての精密誘導爆弾の投下試験が China Lake海軍試験場で行われ成功した。
   試験には250-lbの GPS誘導 SSB (Small Smart Bomb) 試作弾が用いられ、速度 Mach 0.67、高度35,000ftから投下した非弾頭 SSB は標 的を直撃した。 次回は X-45A 複数機による共同飛行を予定している。
 DARPA は2007年の UCAV 評価試験の実施を目標に、J-UCAS 計画の最終見直し作業を数週間以内に終える。
 J-UCAS では X-45A の進展型である大型の X-45C 及び X-47B を試作し、2007年から運用評価を行い、海空軍共通の UCAV として装備 する機種の選定を計画している。
2004.04.21 Jane's Defence Weekly US may expedite mating of small bomb with drone <0408-042106>
 米空軍は、当初2010年以降に予定していた GBU-39 285-lb SDB MQ-9A Predator B への搭載を5年早めて2005年にしようとしている。
 MQ-9A への SDB 搭載で障害となるのは GBU-61/A smart carriage で、MQ-9A には適合しない。 空軍はこれに替えて TER (Triple Ejector Rack) の使用を考えている。
 いずれにせよ搭載可能弾数は、まだはっきりしていない。
2004.04.07 Jane's Defence Weekly New weapons bring challenges in testing area <0407-040707>
 米国に於いて新兵器の試験方法が問題になっている。 DEW や超高速推進装置の試験をする十分な施設がない。
 当面の問題でも、SDB の試験が今年後半に開始されるが、40,000ftの高度から投下するとフッ トプリントが膨大な広さになる。 60nmのスタンドオフ距離は JDAM の数倍である。
 米空軍は近く F-22 の IOT&E を開始するがその準備が大変である。
2004.04.05 Defense News UCAV releases inert weapon <0410-04040505>
 米空軍が開発中の X-45A UCAV による初めての爆弾投下試験が3月20日、Edwards AFB で行われ良好な 成果を得た。
 DARPAによる試験は3月11日~17日の3回の試験飛行に引き続き行われ、機内弾倉から非弾頭 SSB (Small Smart Bomb) を高度35,000ft、速度495mphで投下した。
2004.02.11 Jane's Defence Weekly Air force focus on global role <0404-021107>
= 米空軍のFY-05要求における主要事業 =
F/A-22 Raptor 依然として最優先事業で、FY-04より2機多い24機を要求
RQ-4 Global Hawk を4機要求
MQ-1 Predator A を7機、MQ-9 Predator B を2機 要求
E-10A MC2A の開発継続
SBR (Space-Based Radar) 開発費を$170Mから$328Mに増額
     2012年に最初の打ち上げ
AGM-158 JASSM 360発を要求
SDB の開発継続と LRIP として158発の要求
・海軍計画の JSOW 計画からの撤退と、経費の WCMD などへの転用
2004.02.09 Inside the Navy Navy zeros JDAM HART account to pay for Small Diameter Bomb <0405-020901
 米海軍は1月6日、JDAM HART の開発中止を決定し、代わりに空軍が開発中の SDB を採用することを決めた。
 JDAM HART (Hornet Autonomous Real-Time Targeting) は、F/A-18E/F 搭載用の500-lb精密誘導兵器で、2007年12月のIOCを計画、2009 年までの開発導入に総額$287.5Mを計上していた。
 海軍はFY-04予算から項目を削除するとともに、FY-05の SDB 計画に$10Mを割り当て開発に参加する。
2004.01.28 Jane's Defence Weekly USAF eyes small carriage for future munitions <0403-012809>
 米空軍は SDB システムの一部として開発している GBU-61/A 投下装置を、将 来の空投小型武器にも広く使用する方針である。 対象としては WASAAMM (Wide Area Search Autonomous Attack Miniature Munition) や Area Dominator がある。
( WASAAMM 関連記事 JDW 2003/04/02 )
( Area Dominator 関連記事 JDW 2002/12/04 )
 GBU-61/A は F/A-22 や F-117 の機内弾庫用に開発され、4発の SDB を装填できる。 米空軍は2,000基の調達を計画している。
2004.01.14 Jane's Defence Weekly Small Diameter Bomb may get seeker, datalink <0401-011407>
 固定目標を対象とした SDB Phase Ⅰ は6月までに試験が開始され2005年の中 頃に LRIP 契約が予定されているが、2000年代末に運用が開始される移動目標を対象とした Phase Ⅱ にはシーカとデータリンクが取り 付けられる。
 シーカ方式は現在検討中で、レーザトラッカの様な単純な物から、IR/MMW/レーザの3モードシーカの様な複雑な物までが検討対象とな っている。
 また、新たにデータリンクの搭載も検討されていて、投弾後の目標変換も可能にしようとしている。
2003.11.24 Aviation Week & ST Share, share alike  MBDA社は2004年4月に GMLRS 製造に関し主要なサブコンの1社として契約することとなった。
 GMLRS は Northlop Grumman社を主契約企業とし、米、独、伊、仏が導入を決めており、製造する500,000発のうち 120,000発を欧州企業でライセンス製造することとなる。
 また、Boeing社を主契約企業とする米空軍の SDB は、MBDA社の米国内工場が菱型翼 を製造することが決まり、総額$2.5Bにのぼる全体シェアーの10%を同社が受注することとなった。
2003.11 Jane's Missiles & Rockets USN seeks future spiral development of SDB  DoD が SDB を海空軍の共同事業に使用としているが、海軍は F-35 JSF の主たる対地攻撃兵器がであるのにこれを拒み、移動目標を対象とするその将来型に関心を示している。 これ は英国も同じである。
 SDB の SDD は8月28日に Boeing社に決まったが、Lockheed Martin社などの他社はその改良型の受注を目指している。
2003.10.29 Jane's Defence Weekly Boeing wins Small Diameter Bomb deal  Boeing社が$188Mで SDB 開発 SDD 段階開始の契約を受注した。
 SDB の SDD は、F-15E 搭載が運用開始となる2006年9月に終了する予定である。
2003.10.20 Inside the Navy Pentagon approves Small Diameter Bomb aquisition strategy  DoD はこのほど、空軍の SDB 開発を承認するとともに、総額$188.3Mで Boeing社を主契約企業とするこ とを了承した。
 開発管理は空軍の Lethal Strike Joint Program Office が行い、LRIP を2006年に予定している。
2003.10.13 Defense News USAF's Small Diameter Bomb set to move  DoD は近日中に米空軍の18ヶ月、$188Mを投じた SDB 開発を承認する。 契約企業は Boeing社で、軍は向こう15年間に24,000発を導入する計画となっている。
 初期型配備の後、移動する小型標的に対処するため、データリンクと終末誘導用シーカーの改善を計画しており、2006年までに要求内 容が正式に決まる。
 SDB は B-1 に98発、B-2 に64~80発F/A-22 機内弾庫に 8発を搭載することができる。
2003.10 Jane's Missiles & Rockets Boeing wins Small Diameter Bomb competition  GBU-39/B SDB の開発生産が Boeing社に決まったが、同社は今までに5発のスレッド試験、4発の非敏感 性試験、2発の静爆試験、2発の実投下試験、11発の搭載試験、6発の安全離脱試験を実施している。

 SDB の配備は2005年10月に開始され、Boeing社は、向こう10年間で24,000発の受注を見込んでいる。

2003.10 International Defense Review Boeing wins SDB  米空軍は、$188Mと見られる SDB の SDD 担当に Boeing社を 選定した。
 Boeing社の SDB は全長1.78m、胴径19cm、重量115kgで、最大投弾距離は64km侵撤能力 1.2m以上の鉄筋コンクリートの性能を持つ。
 Boeing SDB には、MDBA社製の Diamondback 拡張翼が取り付けられる。
 SDB は2005年10月から配備が始まり、10年間で24,000発の弾と、2,000基の4発運搬 投射機、合わせて$2.5Bの発注が見込まれている。
2003.09.15 Aviation Week & ST Sharpening spear  英国防省は年末を目途に、次世代空対地攻撃兵器計画 SPEAR (Selective Precision Effect at Range) の候補となる機種の選定を開始した。
 SPEAR は空軍の短~長距離精密誘導兵器の導入を目的とし、既存の GR4 や Eurofighter の他、英国版 JSF である JCA (Joint Combat Aircraft)への搭載を予定している。
計画当局は最近、米 DoD で SDB JSOW JDAM に関する説明を受けた他、AMSTE に関しても米側と討議を行っている。
 英当局は射程60nm以上の SDB-REX の導入を検討しているものとみられ、 Paveway Ⅳ も候補に挙がっている模様。
 また、空軍は ALARM の改善型 ALARM 2 を最近装備化したが、後継についても検討中で、 SA-300 系列のシステムに対抗するため、ラムジェット推進の Meteor (開発中) も候補に挙がっている 。
2003.09.03 Jane's Defence Weekly Boeing wins Small Diameter Bomb deal  8月24日に SDB 開発担当に Boeing社が選定された。 同社 は今後15年間に$2.5Bを受注する事になる。
 Boeing社の SDB は全長180cm、胴径19cmで、40nmのスタンドオフ距離を持ち、91cm以上の鉄 筋コンクリートを侵撤する。
 Phase 1 では固定目標及び、停止している移動可能目標が対象となる。
 空軍は当初 F-15E に SDB を搭載し、事後 F/A-22 にも搭載する。 F-15E には初め12発を搭載するが その後搭載数は増やされる。 B-1B には96発の搭載が予定されている。
2003.09.01 Defense News Boeing wins big on Small Diameter Bomb  Boeing社は総額$2.5Bにのぼるとみられる米空軍 250-lb SDB の開発製造を行うことが 明らかになった。 正式決定は10月の防衛調達会議の後となるが、開発経費は約$188Mとされる。
 SDB は全天候型の小型精密誘導爆弾で、B-2爆撃機で約200発を収納することが可能となる。
 戦闘機に関し、空軍は当初 F-15E に搭載を計画、じ後 F/A-22F-35 及び UCAV に逐次搭載する予定で、今後15年間に2,4000発の SDB と2,000基の収納懸架装置を導入する。
2003.09.01 Inside the Navy Boeing wins multibillion-dollar Small Diameter Bomb competition  米空軍が JSF 搭載用に研究を進めてきた250lb SDB の 開発製造担当企業に Boeing社が選定された。 契約額は$188M。
 空軍は今後15年間に24,000発のSDBと2,000基の収納懸架システムを導入する計画で、総額は$2.5Bにのぼるも のとみられている。
 海軍も保有する2,000-lb爆弾に替え SDB を導入する検討を進めている模様だが、具体的な計画は示されていない。
2003.09 Jane's Missiles & Rockets Small Diameter Bomb flight test completed successfully  Lockheed Martin社が開発中の SDB の投下試験が行われ成功した。
 SDB は高度20,000ftを Mach 0.66 で飛行する F-15E から投下され、翼を展張し、誘導飛行を行った後、予め 決められた弾着地点まで飛行した。
 SDB の機種選定は2003年9月に行われる。
2003.08.06 Jane's Defence Weekly Boeing, Lockheed Martin fine-tune bomb  9月頃に予定されている SDB 製造の業者選定を目指し、Lockheed Martin, Boeing の 各社は設計を進めている。
 Lockheed Martin社は7月28日に F-15E からの投下試験に成功し、飛行特性と誘導能力の検証を行った。
 一方の Boeing社は7月中旬に10回目の試験を成功裏に完了した。
2003.06.18 Jane's Defence Weekly US Air Force to start future air-dropped bomb contest  米空軍は SDB の SDD (System Development and Demonstration) の担当社を 7月末に決定する。  SDB の SDD には Boeing社と Lockheed Martin社が候補になって いる。

 SDB 開発は、第1段階で固定目標攻撃用の非推進型、第2段階でシーカ付の不意出現目標攻撃型が予定されてお り、米空軍だけで24,000発の需要が見込まれている。

 装備化は2006年が予定されている。

2003.06 Jane's Missiles & Rockets Lockheed Martin plans Small Diameter Bomb production  Lockheed Martin社は、2003年秋に予定されている空軍による SDB の業者選定を前に 、Alabama州の工場を最終組み立て工場に指定した。 同社は2002年12月と2003年1月/2月に投下試験を含む SDB の試験に成功している 。
2003.04 Jane's Missiles & Rockets Testing begins on rival Small Diameter Bomb designs  米空軍の SDB 計画に参加している Lockheed Martin, Boeing の両社が、試験を開始 している。
 JASSM 及び WCMD の経験を持つ Lockheed Martin社は2002年12月 、2003年1月、2月に地上及び飛行試験を実施した。 同社は堅固目標の侵撤能力を確認するスレッド試験を実施した。
 JDAM のほか、Miniture Munition Technology や Small Smart Bomb-Range Extension 計画で実績の ある Boeing社は2月25日に弾頭の静爆及びスレッド試験を実施した。 Boeing社案で 250-lb SDB は、40nm以上の射程 を持つ。
 空軍は今年後半に1社を選定する。
2003.04 International Defense Review SDB testing  Boeing社と Lockheed Martin社が SDB の投下試験を実施している。 Boeing の初投 下試験は2月25日に行われた。
 SDB の重量は約113kgで、40nm以上を飛行する。 空軍は今年中に2社のうち1社を選定 して SDD (System Development and Demonstration) に移行する。
2003.02.26 Jane's Defence Weekly Lockheed conclude Small Bomb tests  Lockheed Martin社が SDB 原型の初めての投下試験を行った。 この試験で同社は SDB 開発のための基礎データを取得した。
 250-lb (113kg) SDB には Lockheed Martin社の他に Boeing社も名乗りを上げており、空軍は今年後半に業者選定を予定している。
2003.01.13 Inside the Navy OSD rerents,allowing Navy to avoid funding Small Diameter Bomb  OSD は米海軍の SDB 関連予算 $30M をこのほど承認した。
 SDB は空軍が主導する開発で、2005年の F-15 搭載を目標に開発が進められていた。
 海軍は 2004年~2006年に F/A-18 搭載試験用とし年間 $10M、合計 $30M を要求し承認されたもの。
2002.12.09 Inside the Navy Zakheim directs Navy to find money to fund Small Diameter Bomb  DoD は空軍の SDB 開発に対し FY-04~06 の間、毎年 $10M の予算を計上する様指示 した。 この決定は海軍の 04-POM に記載されている同種開発計画をくつがえす結果にもなる。
 空軍は FY-05 に F-15E Strike Eagle への SDB 搭載を目標に現在開発を進めており、じ後その他の戦闘機と 爆撃機への搭載を計画している。
2002.09.09 Inside the Navy Navy budget plan eschews DPG requirements on precision munitions  米海軍長官はこのほど FY-04~09 の予算計画を承認し DoD に送付した。 その内容はほぼ DoD の DPG (Defense Planning Guidance) に沿ったものとなっているが、SDB の開発と LGB や JDAM といった精密誘導兵器の導入予算は DPG を下回っている。
 SDB の開発は空軍が主体で行っているが、海軍は次のフェーズから参加することとし、代わりに FY-06 から JDAM の改善 (PJADAM) を 追加している。
 LGB や JDAM に関しては FY-02 の国家緊急予算で生産が充分に行われたとし、製造を抑制している。
2002.06 Jane's Missiles & Rockets EDO to develop weapon carriage system for SDB  EDO社は Lockheed Martin社との間で SDB の運搬、投下システム開発契約を結んだ。
2002.06 Jane's Missiles & Rockets Small Diameter Bomb becomes a USAF 'Pathfinder programme'  米空軍は開発中の SDB を 10件の最優先開発計画である 'Pathfinder' に選定した。
 SDB は FY-01 第4四半期に Lockheed Martin社と Boeing社が開発を受注しており、2003年9月にこの内1社が選ばれて試作にはいる。
 FY-05 に運用開始となる最初のタイプは固定目標用で、移動目標に対処する性能向上型は FY-10 での運用開始が計画されている。
 初度調達は2タイプ半々で25,000発と見られている。
2002.04.22 Inside the Navy Afghanistan Ops highlight need for smaller, precision-guided bomb  アフガニスタンでの戦訓から海軍はより小型の精密誘導兵器の必要性を認識し、JDAM の改善を主張している。
 作戦に参加した海軍航空機の 72% はレーザー誘導爆弾の投下で、天候不良時はほとんどが 2,000lb JDAM を使用した。
 1,000lb 級は空母には搭載されておらず 500lb 級は開発中で、極めて効率の悪い爆撃であった。
 空軍は現在、250lb 級のSDB(Small Diameter Bomb) を開発中だが、海軍は早期導入と実績からむしろ JDAM の PIP を進める意向を示 している。
2002.04.10 Jane's Defence Weekly SDB to expand into WASAAMM  米空軍は WASAAMM (Wide Area Search Autonomous Attack Miniature Munition) 計画と しての SDB (Small Diameter Bomb) 開発第3段階の詳細を明らかにした。 第1~2段階は2001年9月に Boeing社及び Lockheed Martin社 と契約され、開発は Spiral 1 ~ 3 の段階開発を行うとの結論を得ている。
 SDB は、ジェット推進で滞空し、200-lb 爆弾で固定、移動目標を自動発見識別し交戦できるシステムである。
 Spiral 1 JDAM と同等の精度で2006年の装備化、 Spiral 2 3mの精度で2007~2009年の配備開始を目指している。
2002.04 Interantional Defense Review The falling price of precision
= 空中発射型誘導兵器の現況と趨勢に関する記事 =
 アフガニスタンでの JDAM の有効性が実証されたことにより、多くの誘導兵器の開発が進められている。
JDAM
 現在600セット/月でフル生産中。価格も1992年当初の $40,000/発から $20,000に低減された。 今後、JSF や X-45 UCAV への搭載を計画 中。
JDAM-ER
 JDAM の胴体下に、Alenia Marconi社製 Diamond Back 取り付け翼を装着したもの。 米軍には翼取り付け計画はないが、海外ユーザが 関心を示している。
海軍用 JDAM
 海軍は DAMASK (Direct Attack Munition Affordable Seeker) 搭載の精密誘導型 JDAM の試験を2000年以 降実施している。
SDB
 空軍が F-22 搭載用として開発中、2006年に先ず F-15に搭載、その後 F-22 に搭載を予定。 JSF や X-45 UCAV への搭載も計画中。
 開発は 3段階に区分され、第2段階はFY-10 の装備化、第3段階は研究中で捜索範囲の拡張と自律目標捕捉を検討している。
 研究所レベルの関連計画には、空軍の PDAM (Precision Direct Attack Munition) と Boeing 社が独自に 研究中の SSBREX (Small Smart Bomb Range Extention) がある。
LOCCAS
 空軍が Predator B への搭載を検討しつつ開発中。 2005年にフルスケール開発試験、2008年の LRIP を目標 としている。
 また、これらの計画と併行して移動目標の攻撃精度向上のため、 AMSTE (Affordable Moving Surface Target Engagement) 計画がすす められている。
2002.02 Jane's Missiles & Rockets Boeing tests small smart bomb  米空軍と Boeing社は、250-lb SDB (Small Diameter Bomb) の技術検証計画である SSBREX (Small Smart Bomb Range Extension) 計画として、2発の発射試験を昨年末に実施した。
 この試験の目的は、格子状操舵翼を持つ Miniature Mution Technology と、Alenia Marconi Systems社製 の DiamondBack の性能を確認することにあった。  試験ではいずれの弾も目標に命中した。
2001.12.17 Aviation Week & ST Lawmakers march to wartime president's defense tune  米議会はこのほど、ブッシュ政権が要求していた 2002年防衛予算として $343.3B を提示、この予算額は軍改革、 対テロ対策、本土安全保障及びミサイル防衛に重点が置かれている。
 FY-02 予算は戦時予算の特色が顕著で、核及び生化学兵器対策に昨年より $1B 多い約 $7B が充当された他、Global Hawk UAV 2機の調達に $118.8M、SDB (Small Diameter Bomb) 開発に $40M が認められた。
 なお、BMD は昨年より $3B 多い $8.3B、F-22 の初期製造 13機分として $2.7B が、JSF 開発費として空軍用 $769.5M、海軍用 $767.3M がそれぞれ計上されている。
2001.11 Jane's Missiles & Rockets USAF selects Small Dismeter Bomb contractors  SDB (Small Dismeter Bomb) 競争試作担当に、Boeing社と Lockheed Martin社が選定さ れた。 契約額は$47M、期間は2年間となっている。 2年後に SDD (System Development and Demonstration) 段階に移行するメーカ が選定される。
 SDB は GPS 妨害環境下で運用され、単価は$50,000以下を目指す 250-lb 爆弾である。
 計画は2段階からなり、第1段階では GPS/INS を用いて固定目標、第2段階では ATR (Automatic Target-Recogunition ) により、移動目標を攻撃する。
 第1段階 SDB の LRIP 開始は FY-05、第2段階の LRIP 開始は FY-08 が考えられている。
2001.11 Inernational Defense Review US proceeds with Small Diameter Bomb  米空軍は、SDB (Small Diameter Bomb) の2年間にわたる Component Advanced Development Phase の担当に、Boeing社及び Lockheed Martin社を選定したが、2004~2006年に行われる SDD (Systm Development and Demonstration) Phase では、この内1社が選定される。
 SDB は、250-lb 級のファミリで、固定目標用と、移動目標用の2タイプが予定されている。
 固定目標用 SDB は、GPS を用いた誘導を行い、1発 $50,000 以内で、FY-05 に LRIP、2006年装備化を目 指す。
 移動目標用 SDB は、更に終末誘導装置が付加され、FY-06 に開発を開始し、FY-08 に LRIP、2009年の配備 を計画している。
 SDB は当初 F-15E に装備した後各種航空機に装備し、B-2 には 324発を搭載する予定である。
2001.10.15 Defense News F-15E budget cut could delay Small Diameter Bomb  2002年の F-15E 改善予算の削減により、現在開発中の SDB (Small Diameter Bomb) 開発装備化が遅れることとな った。
 DoD は F-15E 改善予算 に $101.4M を要求したが議会は $25.5M の削減、この結果計画している SDB 試験用搭載機としての使用が 不可能となる。
2001.10.10 Jane's Defence Weekly Boeing, Lockheed Martin selected for SDB work  米空軍の進めている SDB (Small Diameter Bomb) 開発で、2年間かけて行われる RRE の担当に、Lockheed Martin社と Boeing社が指名された。
 両社は RRE で固定目標を対象とした Phase I 弾を試作し、移動目標を対象とする Phase Ⅱ弾を試作する次の開発段階に移行する1 社が決定される。
 SDB は150-lb~250-lb の自動目標照準式の爆弾で、2006年までの装備化を目指し ている。
2001.10 Jane's Missiles & Rockets Small Diameter Bomb to become tri-sevice  DoD は、空軍が開発中の SDB (Small Diameter Bomb) を、海軍、海兵隊を含む3軍統合計画とする決定をした。  これに対し、海軍、海兵隊は態度を明らかにしていないが、SDB は JSF の主たる武装に予定されている。
2001.09 Jane's Missiles & Rockets USAF to accelerate SDB programme  米空軍は SDB (Small Diameter Bomb) の開発を加速させている。
 当初予定されていた開発開始は FY-03 であったが、実質的には研究開発費を投入して既に開始され、RFP は6月29 日に発簡されている。
 SDB は GPS/INS 誘導の 250-lb 爆弾で、FY-06~07 に IOC を目指す Phase I で固定目標に対処し、Phase I IOC 後に開発を開始し FY-09 の IOC を目指す Pase Ⅱで移動目標対処を行う。
 SDB の要求からすると Alenia Marconi社の Diamondbackの様な物になると見られる。   Diamondback は 40~60nmの射程を有する。
2001.08.20 Inside the Navy Navy,Marine corps to join Air force small diameter bomb program  米海軍と海兵隊が空軍の SDB (Small Diameter Bomb) 開発計画に参加することが明 らかになった。
 SDB は JSF の様なステルス戦闘機の火力を飛躍的に増強することが可能で、2003年からフェーズⅠの開発を開始、フェーズⅡを 2009年に終了する予定となっている。  1発当たりの価格は $92,000 以下を見積もり、空軍の F-16 と B-2 に先ず装備し、その後 JSF へ適用す る。
2001.05 Jane's Missiles & Rockets USAF may put Small Diameter Bomb on fast track  米空軍は、 SDB (Small Diameter Bomb) の開発と装備化の優先度を高める決 定をした。 これにより当初計画の FY-07 限定的な運用開始を FY-04 に繰り上げたいとしている。
 SDB は 250 lb の滑空型爆弾で、
  ・Pase Ⅰ: JDAM と類似の GPS/INS 取り付け
  ・Pase Ⅱ: 安価な終末誘導装置の取り付け
  ・Pase Ⅲ: 自動目標認識装置取り付け
の機能を持つ。
 SDB の運用形態は、B-2 に 80~160発、F-22 に 8発搭載するほか、JSF や UCAV またディスペンサへの搭載も考えられ、各弾はそ れぞれ別々の目標に向かう。
2000.11.01 Jane's Defence Weekly USAF calls for new generation of air-launched weapons  米空軍の AAC (Air Armament Center) は攻撃機に内蔵する次世代空中発射兵器を重視し研究開発を行っている。
 次世代機の F-22 や JSF 及び UCAV にはステルス性が要求され、搭載兵器の小型内蔵化が必要不可欠なため、開発中の500lb級の JDAM に続き SDB (Small Diameter Bomb) の開発を準備している。
 Boeing社の UCAV (X-45A) の SDB 投下試験を2002年3月に予定。