DDG 51 Arleigh Burke 級に関する報道

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出   典
標       題
要             旨
2022.01.19 Jane's Defence Weekly USN on track for new and updated destroyer fleet <2204-011907>
 米海軍水上艦隊司令官兼太平洋艦隊司令官のキッチナー中将が1月11日の海軍水上戦協会シンポジウムで、2021年6月に進水したDDG 51 Flight Ⅲ駆逐艦の一番艦Jack H Lucas今年後半に就役すると述べた。 DDG 51 Flight ⅢはAN/SPY-6(V)1
AMDRを装備し、電源装置や冷却装置が強化されている。
 これと平行してDDG 51 Flight ⅡAのPinckneyの近代化改修も行われている。 近代化ではAegisの改修とSPY-6レーダの搭載の他、SEWIPの搭載も行われる。
2022.01.13 Stars & Stripes Ingalls hits important milestone in construction of first Flight III destroyer <2202-011310>
 米海軍のArleigh Burke級Flight Ⅲ駆逐艦の一番艦DDG 125 Jack H. Lucasを建造中のIngalls造船が、重要な結節である点火 (light-off) に達した
 Light-Offにより搭載した戦闘システムの試験が開始されると共に、造船所は推進装置の試験を開始して洋上試験に備える。
【註】
 2023年予定のDDG 125 Jack H. Lucasは2019年11月に起工し、2021年6月に進水している。
2022.01.11 Breaking Defense Raytheon to start backfitting destroyers with SPY-6 radar <2202-011109>
 米海軍とRaytheon社がArleigh Burke Flight ⅡA駆逐艦にSPY-6(V)4レーダ搭載する準備を進めている。 Raytheon社は2021年12月に、システムを造船所に納入して既存の戦闘システムと連接する契約を$237Mで受注している。
 Flight Ⅲ駆逐艦用のSPY-6をFlight ⅡA艦に搭載する場合にはやや小型化する必要から送受信モジュール (
RMA) を24個に減らす(註:本来は37個)必要があるが、AN/SPY-1DをSPY-6(V)4に換装することで、Flight ⅡAはFlight Ⅲとほぼ同等のIAMD能力を持つことになる。
【関連記事:2109-080203 (BD 2021.08.02)】
2021.06.09 おたくま新聞

(Yahoo)

アメリカ海軍最新イージス搭載の“フライトIII”最初の駆逐艦が進水 <2107-060905>
 米海軍Arleigh Burke級Flight Ⅲ駆逐艦の一番艦DDG 125 Jack H. Lucasが6月7日進水した。 2023年に就役する。
 駆逐艦Jack H. LucasはRaytheon社製のAN/SPY-6(V)1レーダをはじめ、Baseline 10のAegisシステムを搭載している。
2021.06.03 Breaking Defense Destroyer, JADC2 top navy unfunded requirements <2107-060310>
 米海軍のFY22要求では2隻要求されるはずであったAegis駆逐艦が1隻しか上げられていない。 このため海軍は要求に盛り込まれなかった項目の第1優先に駆逐艦$1.7Bを挙げている。 ただ、下院軍事委員会海上戦力小委員会の委員長は余り積極的ではない。
 海軍は第2優先
JADC2第3優先PNTの改善を挙げている。
2020.10.13 Defense News US Navy eyes new design for next-generation destroyer <2011-101306>
 米海軍作戦部ギルデイ大将が10月13日、Arleigh Burk級に代わる次世代駆逐艦調達を2025年に開始すると述べた。
 次世代駆逐艦DDG Nextは16,000t近いZumwalt級よりは小型になるという。
2020.01.01 Jane's Defence Weekly Congress approves USD738 billion FY2020 defence spend <2003-010104>
 米議会が12月16日、$738BにのぼるFY20国防予算を承認した。 この中で宇宙軍には$40Mが割り当てられた。
 陸軍ではM2 Bradley
IFVの後継となるOMFVは削除された。 一方でM1A2 SEPv3 MBTの改良には$3Bが認められ、海兵隊のACV 1.1にも$300.9Mが付いた。
 海軍では戦闘艦14隻に$23.9Bが付き、Virginia級潜水艦2隻、Aeleigh Burk級駆逐艦3隻、San Antonio級揚陸艦1隻の建造が認められた。
 空軍ではB-21に$3Bが付いたほか、F-15EX 8機に$985.5Mが認められた。 F-35については要求より20機多い98機に$1.87Bが認められた。
 MDAには総額$10.4Bが割り当てられた。
2019.12.24 Defense News Pentagon proposes big cuts to US Navy destroyer construction, retiring 13 cruisers <2001-122403>
 米国はFY18国防権限法 (
NDAA) で海軍の艦船を355隻体制にすることを国家方針としているが、国防総省は大統領府予算局 (OMB) に対し、それまで計画していたFY21~FY25におけるArleigh Burk級Flight Ⅲ駆逐艦の建造数を12隻から5隻に減らすと共に、Ticonderogo級巡洋艦の退役数を13隻から9隻に減らすとの計画を示した。 この結果海軍の保有数は293隻から287隻に減ることになる。
 これに対してOMBは国防総省に対し、2030年までにUSVを含めて355隻とする予算見積もりを示すように命じた。
2019.09.22 中央日報

(Yahoo)

米国、北朝鮮のミサイル攻撃に備え「BMD イージス艦」の増設推進 <1910-092201>
 米議会調査局 (
CRS) が19日に報告書Navy Aegis BMD Programを発簡し、国防総省が北朝鮮とイランのBM攻撃に備えるためにBMD機能を備えたAegis艦の増強を推進しているとに明らかにした。 それによるとFY20の予算要求でBMD能力を持つAegis艦が昨年年度末の38隻からFY24末には59隻に増えると計画避けている。
 また国防総省がハワイKauai島のAegis Ashore BMD Test Center (AAMDTC) を北朝鮮の脅威からハワイを防衛するための作戦施設として強化する案を本格的に検討していると明らかにした。
Navy Aegis BMD Program
2018.05.03 Jane's 360 US Navy looks to grow BMD ship force <1806-050303>
 米議会調査局 (
CRS) が5月1日に、米海軍がFY23までにAegis BMD艦を50%増強するとした報 告を行った。
 CRSの報告によると、海軍はFY18に38隻保有しているAegis BMD艦をFY19末に41隻FY23末に57隻 にまで増やす。 またFY23末の57隻中31隻は新型のAegis BaseLine 9.C2になるという。
2017.08 International Defence Review USN eyes HELIOS for laser weapon fit on DDG 51 Flight ⅡA destroyer <1709-080004>
 米海軍がDDG 51 Arleigh Burke級駆逐艦にレーザ兵器を搭載する計画を急いでいる。 計画は
HELIOSと呼ばれ6月18日にRfPが発簡されている。
 HELIOSは60~150kWのレーザで、対ISR (C-ISR)と合わせてUAVを幻惑させることを狙 っている。
 RfPによるとFY20に試験用の2基が調達され、1基はDDG 51 Flight ⅡAに、もう1基は地上テストサイトに取り付 けられ、FY21以降にも追加調達されるという。
2016.07.07 Defense News Air and Missile Defense Radar being readied for tests <1608-070703>
 米海軍とRaytheon社が、SPY-1Dに代えてArleigh Burke級Flight Ⅲ駆逐艦に装備するSPY-6(V)
AMDRの試験を、2~3週間以内にKauai島のPMRFで2017年9月までの予定で開始する。 電波を放射しない試験は既に完了しており、 夏の終わりまでには人工衛星の追随試験を実施する。
 AMDRの開発は既に80%が完了していて、Flight Ⅲの初号艦DDG 127へ装備する最初の量産型装置 2019年に納入される。
2016.06.08 Inside Defense MDA optimizing Aegis for new Air and Missile Defense Radar-equipped Flight III destroyers <1607-060805>
 米
MDAが7日、DDG-51 Flight Ⅲ駆逐艦がSPY-1レーダに替えてSPY-6 AMDRを装備するのに合わせてAegis BMD 6.xソフトの開発をFY-17に開始すると発表した。
 Aegis BMD 6.xはACB 20 CSの一環として採用される。
2016.05.25 Jane's Defence Weely US destroyer programme looking at LaWS 'intently' <1607-052507>
 米海軍がFY16以降に建造するDDG 51 Flight Ⅲ
LaWSのようなレーザ兵器を装備するこ とを検討している。
 Flight ⅢではSPY-6 AMDRを装備することなどから、4MWの発電機追加されることにな っている。
2015.07 International Defence Review Raytheon to begin building SPY-6(V) radar <1508-070010>
 AN/SPY-6(V)
AMDR最終設計審査 (CDR) を6月上旬に完了し た Raytheon社が、DT-2 試験の受験準備を完了し、供試品をはハワイの PMRF へ送り、2016年3月に試験を受ける。 EMD 段階にあるシステムは既に40%以上が完成しているという。
 AMDR を装備する Flight Ⅲ DDG-51 級の一番艦は2021年に納入される。
2013.06.12 Jane's Defence Weekly US Navy awards multi-year DDG 51 deals to HII, GDBIW <1307-061206>
 米海軍が6月3日、HII社と GDBIW社に DDG-51 Arleigh Burke級駆逐艦9隻を、合わせて$6.1Bで一括発注した。 海軍はFY14に更に 1隻を追加したいとしている。
 10隻目が認められれば、7隻は AN/SPY-1D を装備する Flight ⅡA、残りの3隻は AN/SPY-1D を AMD に換装する Flight Ⅲ になる。
2013.02.25 Aviation Week & ST Weighing options <1304-022504>
 Flight Ⅲ Arleigh Burke級駆逐艦には AN/SPY-1D(V) に換えて AMDR が装備される。 米会計検査院 (GAO) の見積もりでは、AMDR の開発に$2.2B、24基調達するのに$13.2Bかかると見られるが、AMDR は SPY-1D より15dB (註:32倍)性能が高いという。
 Northrop Grumman社によると AMDR は Flight Ⅲ だけでなく、従来型艦にも装備されるという。
【註】
 既報【1205-040407 (JDW 2012.04.04)】では、AMDR を搭載するためには電源装置と冷却装置の強化が必要にな り、船体にも大幅な設計変更が必要になると理由で Flight Ⅲ の排水量増大を説明していた。
2013.01.23 Jane's Defence Weekly Budgets stall USN destroyer contracts <1302-012311>
 米海軍は、FY13~FY17に最小限9隻、出来れば10隻の DDG-51級駆逐艦を建造する計画であるが、議会の Continuing Resolution の取り扱い如何で 危ぶまれている。
 海軍の計画ではFY13~16に Flight Ⅱ を6隻、FY16~17に Flight Ⅲ を3隻建造することになっている。  Flight Ⅲ は AMDR レーダを搭載するための設計を2014年1/四半期に終えるが、価格は Flight Ⅱ より$500M高い$2B になる。
2012.04.04 Jane's Defence Weekly Choppy wates <1205-040407>
= 米海軍の艦船更新計画に関する8ページの記事 =
 DDG-51 Arleigh Burke級駆逐艦は、1991~1999年に Flight Ⅰ21隻と FlightⅡ 7隻が建造され、2000年からは FlightⅡA が建造された。 同級駆逐艦の建造は62隻で終わる計画であったが、後継となる DDG-1000 級 (15,494t) の建造が2008年に3隻にとどまることになったことから、2010年初めに建造が再開された。
 Flight Ⅲ では、次期巡洋艦用に開発された AMDR レーダを搭載するため 、電源装置と冷却装置の強化が必要になり、船体にも大幅な設計変更が必要になる。
 DDG-1000 級駆逐艦の一番艦は2013年に進水する。
2012.02.01 Jane's Defence Weekly GAO highlights rising cost of Arleigh Burkes <1203-020105>
 米会計検査院 (GAO) が1月24日に公表した報告で、Arleigh Burke Flight Ⅲ 級駆逐艦の価格上 昇を手厳しく指摘している。 海軍が22隻の建造費を$50.5Bと見積もっているのに対し GAO は$58.5B~$64.1Bかかるとしている。
 特に新型センサ AMDR 搭載のための船体改造に$3B~$3.6Bかかると見ている。
2010.04.21 Jane's Defence Weekly Ship shape <1006-042108>
= 米海軍の新型艦船に関する5頁にわたる特集記事 =
DDG
 FY10で CG(X)計画中止になると共に DDG 1000建造 が3隻で終わることになったため、既存の Arleigh Burke Flight ⅡA が追加生産され、更に2016年の DDG 122 から Flight Ⅲ が調達される。
 Flight Ⅲ は Flight ⅡA と DDG 1000 及び CG(X) の折衷で、CG(X) 向けに開発が進められている AMDR レーダが、開口を小さくして 搭載される。 但し Flight Ⅲ の主任務が防空及び BMD となるため、DDG 1000 に搭載され射程74nmの LRLAP 弾 を発射する155mm AGS は搭載されず、引き続き主砲は127mm砲になる。
LCS
 量産型を単胴型 (LCS-1) にするか三胴型 (LCS-2) にするかの決定は年内に行われが、LCS-1 か推定単価$637M、LCS-2 が$704Mとコスト上昇が問題になっているほか、LCS-1 は米海軍の規定より 重心が高いことが明らかになり、LCS-3 以降では設計が変更される。