LCS に関する報道

年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2022.05.13
 16:25
CNN

(Yahoo)

米海軍幹部、軍艦9隻の解体計画を擁護 就役から3年足らずの艦も <2206-051307>
 海軍作戦部長ギルデイ大将が11日の下院軍事委員会で、
LCS9隻をFY23に除籍する主な理由として、対潜戦システムが技術的に機能しなかった点を挙げた。
 このうちIndianapolisBillingsWichita3隻は2019年に就役した新造艦で、これは当初の予定よりはるかに短い期間で退役計画が発表されたことを意味する。
 他にも退役させる予定のLCS 6隻は全て単胴船のFreedom級である。
【註】
 Oliver Hazard Perry級フリゲート艦の後継として計画された排水量約3,000tで速力45ktのLCSは、米海軍がLockheed Martin社が提案した単胴型とAustal USA社が提案した三胴型のいずれかを選定するはずが、2艦種を胴数ずつ建造することになった経緯がある。
 このうちFreedom級は10隻が就役し5隻が進水し1隻が建造中であるが、2008年11月に就役した初号艦のFreedomは2021年9月に退役しているため、残りの就役艦全てが廃艦になることになる。
2022.04.27 Jane's Defence Weekly US Navy details more 'divest-to-invest' initiatives <2207-042704>
 米海軍が
FYDPより$199M低い$2.1BのFY23艦船整備計画を公表した。 この中では大型無人潜水艦LDUUV計画は外されている。
 今まで3隻除籍することになっていたFreedom級LCSは6隻追加して9隻が除籍される。
 FY24に除籍される(註:Independence級 LCS)LCS 6 JaksonとLCS 8 MontgomeryはFY23にクルーを1クルーに削減する。
= 以下その他艦船の詳細 =
2022.04.11
 17:44
Taiwan News Taiwan to consider purchasing decommissioned US littoral combat ships <2205-041105>
 台湾の柏国防次官が4月11日に立法院で、米海軍で近く退役する
LCS台湾が購入する検討をしていると述べた。
2022.04.06 Jane's Defence Weekly US Navy lookd yo decommission nine Freedom-class ships <2207-040603>
 米海軍がFY23で
LCSに搭載する対潜戦 (ASW) モジュールを除外することと、Freedom級LCS 9隻の除籍を挙げている。 Freedom級LCS除籍の理由は推進装置の修理に費用がかかりすぎる点にある。
 海軍はこの他にFY23で、巡洋艦5隻、ドック型揚陸艦4隻、潜水艦2隻、給油艦2隻、外征輸送ドック2隻の15隻を除籍する。
2022.01.19 Jane's Defence Weekly US Navy hones mission sets and maintenance needs for LCS fleet <2204-011906>
 米海軍水上艦隊司令官兼太平洋艦隊司令官のキッチナー中将が1月11日に始まる海軍水上戦協会のシンポジウムに先駆けて7日に、海軍の
LCS役割は計画当初と大きく変わってきていることから、その運用や後方の構想を再構築する必要があると述べた。
 また、米海軍はLCSの役割について、対潜戦対機雷戦ISRに焦点を当て始めた述べた。
2021.12.01 Jane's Defence Weekly US Navy clears way for deliveries again of new Freedom-class Littoral Combat Ship <2203-120102>
 米海軍が、出力組み合わせギアの不具合で新造Freedom級
LCS就役を停止していたが、11月18日にLCS 21 Minneapolis-Saint Paul不具合を修復して就役した。
2021.04.29 Breaking Defense Navy Unveils Surprise Plan For Littoral Combat Ships <2105-042907>
 米海軍作戦部長のギルティー大将が4月29日に18ヶ月以内全ての
LCSにRaytheon-Kongsberg社製NSM装備すると述べた。
2021.01.19 Defense News US Navy halts deliveries of Freedom-class littoral combat ship <2102-011905>
 米海軍が、Freedom級
LCSトランスミッションに材料不良に起因する不具合が見つかったことから、就役中の同級艦で修理を行うと共に、新造艦の就役を停止している。
2020.01 International Defence Review Mission control: US Navy expands roles for LCS module packages <2002-010014>
= LCS のミッションモジュールに関する5頁の記事 =
 ・Surface strike
 ・Counter-mine set
 ・Anti-sub atandards
2018.05.23 Jane's Defence Weekly USS Milwaukee missile launch starts LCS module testing <1807-052307>
 米海軍Freedom級
LCSMilwaukeeによるSSMMの実射試験が5月11日に行われ、Milwaukeeから 発射されたLongbow Hellfireが高速艇に命中した。
 SSMMはLCSに搭載されるMMの一種で、Phase 1となるLongbow Hellfireの実艦装備とIOCは2019年に予定 されている。
2018.05.01 Defense News US Navy wants future ship-killing missile for its new frigate, Raytheon says <1806-050103>
 Raytheon社首脳が4月26日、米海軍が今夏
LCSやその後継となるFFG(X)に装備するNLOS 対艦ミサイルを発注するとの見通しを明らかにした。
 す賃各位ら見社はKonsberg社と共同で、海軍にNSMを売り込んでいる。
2016.10.26 Jane's Defence Weekly USS Coronado arrieves in Singapore <1612-102613>
 米海軍のLCS 4 Coronadoが10月16日にシンガポールのChang海軍基地に入港した。  シンガポールには今までにLCS 1 FreedomとLCS 3 Fort Worthが派遣されている。
 排水量3,188tのIndependence級
LCSであるCoronadoには、RGM-64D Harpoon Block 1Cの4セル発射機が装備 されている。
2016.08.10 Jane's Defence Weekly Harpoon installed onto LCS after parial test success <1610-081007>
 米海軍がRIM-PAC演習を終え真珠湾に帰還したLCS 4 Coronadoに、第7艦隊への配属を前にHarpoon Block 1Cを搭載 する作業を行っている。 搭載されるのは4発で、初めてのLCSへのHarpoon搭載になる。
2016.07.06 Jane's Defence Weekly USN Fire Scout seploys with new radar <1608-070615>
 米海軍が6月28日、LCS 4 Coronadoに搭載するMQ-8B Fire ScoutAN/ZPY-4(V)レーダ を装備すると発表した。
 AN/ZPY-4(V)は70nm遠方から150目標を同時追随できるという。
2016.06.29 Jane's Defence Weekly Reaching out <1608-062909>
= 米海軍の艦載ASCM計画に関する5頁の記事 =
 米海軍は
LCSやそれに続く次世代フリゲート艦に装備する遠距離(OTH)対艦ミサイル( ASCM)を検討している。
 候補には、Kongsberg社のNSM、AGN-84N Harpoon Block Ⅱ+の長射程型Block Ⅱ+ ER、 AGM-158C LRASMなどが挙がっている。
2016.06.19 Stars & Stripes Navy warship to trade some speed in firepower, heavier armor <1607-061905>
 米海軍当局者によると、
LCSは今夏に、現在50mphである速度を犠牲にしても長距離ミサイル を装備すると共に装甲も強化する。
 米海軍は大型から小型までの全ての艦艇で、打撃力強化を望んでいるという。
2016.05.11 Jane's Defence Weely Harpoon, NSM demos key for proving LCS can have 'long stick', official says <1607-051107>
 米海軍が全ての
LCS及び将来フリゲート艦にOTHミサイルを恒久的に装備する計画であ る。
 OTHミサイルとしては2016年末にシンガポールに派遣するLCS-4 CoronadoRGM-84D Harpoon Block 1Cを装備したほか、やはりシンガポ ールに派遣されるLCS-1 FreedomNSMを装備する。 但しFreedomに装備されたNSMはスタンドアロ ーンシステムになっている。
【註】
 LCSは元々ミッションモジュール構想の艦で、対地/対水上戦 (SUW) 用モジュール、対機雷戦 (MCM) 用モ ジュール、対潜戦 (ASW) 用モジュールを、必要に応じて装備する計画である。
2016.04 International Defence Review Harpoon set for LCS live fire test at RIMPAC 2016 <1605-040005>
 米海軍がIndependence級LCSのLCS-4 Coronado艦上からのRGM-84D Harpoon Block 1Cの発射試験を行った。
 海軍のLCSへのHarpoon搭載試験はLCS 4でのみ行われるという。
2016.02.10 Jane's Defence Weekly US DoD's chief tester reports on LCS reliability issues <1603-021014>
 米国防総省で
OT&Eの責任者であるDOT&Eが2月1日、Independence型 LCS信頼性に疑問を呈した報告書を作成した。
 DOT&Eは、LCS 2 IndependenceとLCS 4 Coronadoに対し176日間の検査を行った結果、Mk 15 Mod 31 SeaRAMが120日間に亘り 発射できない状態であったり、57mm砲がオーバーヒートで114日間使用できなかったりの欠陥が 見つかったという。
2016.02.08 Stars & Stripes Navy urged to slow littoral ship deployments until more testing <1603-020808>
 米議会上院軍事委員会のマケイン委員長と同委員会の民主党トップであるリード議員が5日に文書で、40隻の建造が計画され既に6隻が就役してい る
LCSについて、まだ対水雷、対水上、対潜のいかなる機能も実証されておらず、海軍は更なる試験を行って確認が取 れるまで配備を延期すべきと主張した。
2015.12.23 Jane's Defence Weekly Carter directs USN to cut LCS, frigate numbers in favour of more aircraft <1602-122302>
 カーター米国防長官が海軍に対し、52隻建造される
LCS及びその後継となるフリゲート艦の建造数を 40隻に削減し、予算を航空機に廻すよう指示した。 海軍は調達を進めているLCSを32隻とし、FY19にFlight 0+ LCS改良型フリゲート艦20隻 の建造に移行する計画であった。 海軍のFYDPではFY17~らFY21に、SSC 12隻とフリゲート艦8隻を建造するとして いる。
 長官の指示ではFY17とFY18にそれぞれLCS 3隻、FY19にフリゲート艦2隻とあるを、FY17~FY20に各1隻、FY21に2隻としている。 これに代えて長官はF-35C 31機を追加装備するとしている。
 Flight Ⅲ Arleigh Burke級駆逐艦の建造数は、FYDPどおり10隻となっている。
2015.12.17 Defense News Pentagon cuts LCS to 40 ships, 1 shipbuilder <1601-121704>
 米国防長官が14日に海軍長官に対し、2艦種52隻整備することになっていた
LCS1艦種40隻にし、今後4年間の建造ペ ースを3隻/年から1隻/年にするよう指示した。
 国防総省はまた DDG 1000級の三番艦である DDG 1002 Lyndon B. Johnson建造取り止めも検討している。
2015.09.30 Jane's Defence Weekly USN's fifth LCS finally completes acceptance trials <1511-093007>
 米海軍で
LCS 5番艦となる LCS 5 Milwaukee が、9月18日に5日間の受領試験を終えた。 Milwaukee は10月に引き渡され、11月に就役する。
 受領試験では全速力による4時間の航行を行った。
2015.06.17 Jane's Defence Weekly USN's frigate acquisition plans go to Pentagon chief <1508-061707>
 米海軍によると、次期フリゲート艦の設計と調達計画は、既に国防長官官房 (
OSD) に提出さ れているという。 次期フリゲート艦は Flight 0+ LCS の改良型で、20隻の建造が計画されている。
 一方 LCS は現在4隻が納入され、20隻が発注されており、FY16で更に2隻が発注される。
2015.04.22 Jane's Defence Weekly Acquisition framework for USN's future frigate takes shape <1506-042203>
 
LCS に代わる米海軍の次期フリゲート艦(註:SSC)計画が4月14日までに明らかになっ た。
 現在の LCS はFY16~FY18に9隻建造され、FY19に最初の SSC が2隻建造される。 SSC は LCS の改良型になるという。
2015.02.18 Jane's Defence Weekly USN to extend 20-ship LCS block buy to include first FY 2016 vessel <1504-021804>
 米海軍はFY10~FY15に、毎年4隻ずつ、計20隻
LCS を建造する計画 であったが、FY15の建造数が3隻にとどまり、このブロックでの建造数は19隻にとどまった。
 FY16からの次のブロックでも20隻の建造を計画しているが、FY16の建造数は3隻にとどまった。
2014.12.17 Jane's Defence Weekly USN stcks with LCS as future SSC <1502-121702>
 米海軍は52隻としていた
LCS の建造を32隻で止めて、2019年度から砲を大型化すると共に船体の抗堪性を増し、防空対潜などの自衛能力も強 化した SSC の建造に移るが、海軍は32隻の LCS についても SSC 並に改良したいとしており 、これについては国防長官も了承している模様である。
 米海軍は Oliver Hazard Perry級フリゲート艦と Avenger級掃海艇の後継として小型艦52隻を必須としている。
2014.11.05 Jane' Defence Weekly Freedom-variant LCS to see capavility evolution <1412-110507>
 米海軍が LCS 17 Indianapolis 以降の Freedom級 LCS で、能力向上を行おうとしている。
 能力向上では現在搭載している GaAs 素子を用いた TRS-3D レーダを、GaN 素子の TRS-4D に換装すると共に、Mk 49 21セル発射機に代えて SeaRAM 発射機を装備する。
2014.10.01 Jane's Defence Weekly LCS test-fires Naval Strike Missile <1411-100116>
 米海軍の LCS 4 Coronado が9月23日に Point Mugu で、ノルウェー Kongsberg社製
NSM の発射試験を実施した。
 ノルウェー海軍は2012年10月に NSM を配備している。
2014.09.22 Aviation Week & ST LCS to fire naval Missile <1411-092201>
 米海軍が Kongsberg社と、
NSMLCS の艦上から発射する契約を結んだ。 これは LCS から100nm 遠方の水上目標を攻撃する能力評価のため米海軍が希望した。
 発射試験は9月下旬に LCS 4 Coronado で実施される。
2014.09 International Defense Review LCS to test launch NSM anti-ship cruise missile <1410-090005>
 米海軍が2014年第4/四半期に、
LCS の飛行甲板から NSM を発射する試験を行う。
 LCS 固有の対艦/対地攻撃能力は射程17kmの57mm/70 Mk2砲だけで、長距離火力は有していない。
2014.07.30 Jane's Defence Weekly LCS, special forces demonstrate afloat staging base capacity <1409-073004>
 米海軍が RIMPAC演習に、特殊作戦部隊と共に
LCS-2 Independence を参加させた。
2014.05.14 Jane's Defence Weekly USN's Freedom-class LCS headed for IOC <1406-051405>
 米海軍の Freedom級
LCS が4月、対水上戦用パッケージ SuW MP Inreament 2IOT&E を完了し、年内に IOC となる見込みになった。
 SuW MP は Increamrnt 1 で30mm砲を2門搭載したが、Increament 2 ではこれに加えて11mのボート (RHIB) 2艘と MH-60R ヘリ1機を搭載する。
2014.04.19 Defense News Ship study should favor existing designs <1405-041904>
 ヘーゲル米国防長官が2月24日に
LCS の建造数を32隻に削減し、次期小型艦 (SSC) をFY16要求に盛り込むよう指示し ており、海軍はそのための検討グループ SSCTF を3月中旬に立ち上げ、4月末に RfI が発簡 される模様である。 これを受け Lockheed Martin、Austal USA、Huntington Ingalls の艦船メーカ各社は準備を進めている。
 次世代 SSC は LCS と似た形状になるとみられるが、SM-2 と Aegis システムを搭載し、砲の口径も増大するとみられる。  Lockheed Martin社は現在全長が118mである Freedom級 LCS を140mに延長して SM-2 と16セル VLS を装備し、57mm砲を76mm砲に大型化する案(右図)を検討している模様である。 レーダは SPY-1F が考えられてい る。
【註】
 SPY-1F は SPY-1D のアンテナ径を8ftに小型化したレーダで、アンテナモジュール数が B/D型が4,350個であるのに対し1,856個に減らされており、ESSM や SM-2 用に目標の 捕捉追随を行う。 モジュール数を912個に減らし更に小型化した SPY-1K もある。
 SPY-1F は現在、ノルウェー海軍がフリゲート艦に搭載している。
2014.03.26 Jane's Defence Weekly US task force to study LCS alternatives <1405-032601>
 米海軍作戦部長が、
LCS に代わる次期小型艦の検討委員会 SSCTF の設立を命じた。
2014.02.24 Defense News Pentagon changes course, halts LCS at 32 ships <1403-022402>
 ヘーゲル米国防長官が24日、
LCS の建造を32隻で止め、計画されている残りの20隻は建造せず 、代わる小型水上艦の開発を開始することを重ねて強調した。 また2016年から3年半かけて行われる George Washington 核燃料交換とオーバーホールについて、海軍は予算を要求しないとしているものの空母体制を11隻から10隻に削減する 問題を避けているが、2016年までには決心しなければならないとした。
 更に退役時期を迎える Aegis巡洋艦22隻の半数についても、その後継を検討しなければならないとした。
2014.01.29 Jane's Defence Weekly USN confirms Fort Worth will deploy with Fire Scout <1403-012905>
 
LCS三番艦である Fort Worth は2014年後半に東南アジアに派遣されるが、その際 、対水上戦 (SUW) パッケージの一部として MQ-8B Fire Scout を搭載する。
 SUW パッケージにはその他に30mm砲2門、11mの組み立て型艇2隻、SH-60R 1機も含まれる。
2014.01.22 Jane's Defence Weekly Memo shows LCS still in DoD crosshairs <1403-012202>
 Jane's が入手した1月6日に米国防長官官房 (
OSD) が発簡した文書では、海軍に対し52隻としている LCS の建造を32隻にするよう指示している。 検討の過程では36隻とする案や24隻とする案もあった。
 海軍は、艦船整備数を313隻から306隻に減らした2013年2月の時点で、LCS の整備数を55隻から52隻に減らしていた。 海軍は、26隻の LCS を常時展 開するには52隻が必要であるとしている。
2014.01.19 Defense News US Navy, OSD battle over LCS future <1402-011903>
= LCS 建造数に関する米海軍と国防長官官房の駆け引き =

【関連記事:1402-011504 (Defense News 2014.01.15)】
2014.01.15 Jane's Defence Weekly USN LCS patrolled South China Sea during deployment, officials reveal <1403-011505>
 米海軍高官が、シンガポールへ10ヶ月間の期間限定で派遣されている LCS-1 Freedom が、南シナ海での哨戒任務に 就いていることを明らかにした。
 LCS-1 Freedom が母港とする San Diego 基地は LCS-2 Independent や LCS-3 Fort Worth も母港としており、4月には LCS-4 Coronado も配属される。
2014.01.15 Jane's Defence Weekly USN outlines initial plans for next two LCS deployments <1403-011501>
 米海軍が1月6日、
LCS 二番艦と三番艦の配備計画を公表した。 それによると LCS-3 Fort Worth は、10ヶ月間 の東南アジア派遣を終える LCS-1 Freedom続いて派遣され、LCS-2 Independent は2015年に計画されている 対潜パッケージ (MCM) の IOT&E 完了後に配備される。
2014.01.15 Defense News Pentagon cuts LCS buy to 32 ships <1402-011504>
 米国防総省の長官官房 (
OSD) が海軍に対し、52隻計画している LCS の建造を32隻で止める ように指示した。 この決定は1月6日になされたという。
 LCS は現在3隻が就役し、4隻目が4月に就役するほか、20隻が既に発注されている。
2013.11.04 Defense News DARPA selects AeroVironment for TERN UAV <1312-110402>
 米
DARPA が、LCS-2 などの小型艦船に装備する MALE UAV として開発を進めている TERN の担当企業に AeroVironment社を選定した。 契約額は$2.3Mである。
 TERN には600-lbの搭載能力と、搭載艦から900nmの行動半径が求められている。
【関連記事:1304-030105 (DARPA HP 2013.03.01)】
2013.10.28 Aviation Week & ST Darpe and shipboard UAVs <1312-102801>
 米
DARPA が、LCS-2 のような小型艦に Predator 級 MALE UAV を搭載する TERN 計画の Phase 1 に、AeroVironment社など5社を選定し、それぞれ$2.2M~$2.9Mの契約を行っ た。
 TERN Phase 1 は来夏まで行われる。
【関連記事:1312-110402 (Defense News 2013.00.04)】
2013.10.25 Defense News LCS Freedom sidelined in port again <1311-102505>
 シンガポールに派遣されている LCS-1 Freedom は、今週初めに2基あるタービンエンジンの海水配管が破断して 木曜日(24日)に修理したが、今度は右弦のウォータージェットで混濁が見つかり、修理のため引き続き接弦されている。
 Freedom は11月中旬にブルネイで開かれる CARAT 共同演習に備えて準備を進めていた。
2013.09.25 Jane's Defence Weekly USN awards Northrop Grumman contract for more LCS modules <1311-092510>
 米海軍が Northrop Grumman社に、LCS 用のミッションモジュール3基を$25.2Mで追加発注した。 内訳は対地/対水 上戦 (SUW) 用モジュール2基と、対機雷戦 (MCM) 用モジュール1基である。 同社は既に SUW 用2基と MCM 用1基 を受注しており、米海軍は最終的に52隻用として、対潜戦 (ASW) 用16基、SUW 用24基、MCM 用24基を装備する計画である。
2013.09.02 Defense News Sources: Pentagon backs cutting LCS to 24 ships <1310-090204>
 米海軍が52隻建造する計画である LCS について、国防長官官房はこれを24隻に削減する方向 に傾きつつあると伝えられている。 建造数が24隻で終われば、LCS の建造はFY15に終了することになる。
 これに対し海軍は、32隻以下への削減は認められないとしている。
【関連記事:1304-031701 (Defense News 2013.03.17)】
【註】
 海軍は LCS の建造数を、52隻から20隻削減して32隻にすることはやむを得ないと見ていることを意味するのか。
2013.07.10 Jane's Defence Weekly Keels laid for LCS 8 and LCS 9 <1309-071002>
 米海軍が52隻の建造を目指している LCS8番艦と9番艦の起工式が、それぞれ6月25日と27日 に行われた。
2013.06.24 Aviation Week & ST Pacific punch <1309-062405>
 米海軍は、所謂「太平洋に軸足」のため、小さな艦船による大きな賭に出た。
 最初にシンガポールに派遣される LCS-1 Freedom は、フリゲート艦サイズで速力40kt以上の性能を持つ。
2013.05.22 Jane's Defence Weekly 11 LCS's to be in Asia-Pacific by 2022 <1307-052204>
 米海軍作戦部長が5月14日にシンガポールで、米海軍が2022年までに LCS 11隻をアジア太平洋地域に配備することを明らかにした。
 2014年中頃には LCS-3 Fort Worth が LCS-1 Freedom に続いてシンガポールに派遣され、2015年中頃には東南アジア海域で2隻の LCS が活動する。
2013.04.18 Defense News USS Freedom arrives in Singapore <1305-041803>
 米海軍の LCS 一番艦の Freedom が18日、シンガポールの Changi 海軍基地に入港 し、10ヶ月の任務に就いた。
 3,300tの Freedom水上戦モジュールのほか、11mのゴムボート2隻と30mm遠隔操作砲2門が装備されている。
2013.04.17 Jane's Defence Weekly US DoD's $527bn request exceeds cap by $52bn <1306-041701>
 米国防総省が4月10日、総額$526.6BのFY14国防予算要求を公表した。 この額は今後5年間に国防費を$34B削減する方針に沿ったものであるが、2011予算管理法の制限を $52B上回っている。
陸 軍
海 軍
 Virginia級原潜2隻、LCS4隻、Artigh Burke級駆逐艦1隻、前方洋上基地 AFSB 艦の二番艦が建造される。
 航空機では F-35B 6機、F-35C 4機、EA-18G 21機、E-2D 5機、P-8A 16機などとなっている。
空 軍
 FY14では F-35 を19機調達する。 FY13予算でも19機であったが、予算の一律削減で3~4機が減らされる模様である。
 MQ-9A Reaper は当初計画の24機が12機に削減され、RQ-4 Block 30 Global Hawk は計画が中止される。
MDA
 GBI が14基追加発注される代わりに SM-3 Block ⅡB は中止になる。
2013.04.03 Jane's Defence Weekly Freedom unleashed <1306-040306>
= LCS の現状と今後に関する5頁の記事 =
 
2013.03.25 Aviation Weeks & ST Running aground <1305-032504>
 国防費の削減で、米海軍の勢力維持が困難になろうとしている。 海軍は LCS-1 Freedom のシンガポール配備 を開始するが、55隻計画されている LCS の整備も疑問視されている。
 海兵隊は MV-22 Osprey を装備して空中機動力の増強を図ろうとしているが、海軍の艦船建造費は減額される。
2013.03.17 Defense News U.S. Navy weighs halving LCS order <1304-031701>
 米海軍が、52隻計画している LCS の建造を、既に発注又はオプションした24隻に留め2015年 以降は新型艦に代える計画を検討している。
 新型艦は Freedom級又は Independence級の発展型が考えられるが、Aegis を搭載しない小型化した DDG-51級の可能性もある。  砲の口径は大きくなり、SAM 又は SSM を発射する16セルVLS も装備する。 排水量は LCS の3,000tより500~1,000t増えると見られる。
2013.01.16 Jane's Defence Weekly Freedom set for deployment to Singapore <1302-011605>
 米海軍が1月7日、LCS の一番艦 Freedom3月シンガポール に向け San Diego 海軍基地を出港することを明らかにした。 Freedom の派遣は8ヶ月間で、この航海で LCS のミッションモジュールが検 証される。
 米海軍は2012年に行った検討に基づき、乗組員数を基幹要員の40名に10名を増員している。
2012.11.07 Jane's Defence Weekly USN readies for more at-sea LCS mission module tests <1212-110709>
 米海軍は、LCS の一番艦である LCS-1 Freedom を2013年にシンガポールへ配備するため、三種類のミッションモジュ ールの洋上試験を開始する。 ミッションモジュールは以下の通りで、SUW と MCM はFY14、ASW はFY16の IOC を目指している。
 SUW: Surface Warfare
 MCM: Mine CounterMeasure
 ASW: Anti-Submarine Warfare
2012.09.12 Jane's Defence Weekly USN appoints task force to tackle LCS problems <1210-091205>
 LCS について米海軍の Perez少将が、いわゆる 'Perez Report' で、乗員数と整備性に問題があることを暴露したのを受け 、海軍は4人の中将からなる検証委員会を設置した。
 同少将は、3,000tの艦に乗員90名は少なすぎることから、数日で可能とされているミッションモジュールの変更に数週間かかると指摘している。
【註】
 米艦船の乗員数は現在、
  Oliver Hazard Perry 級フリゲート艦 (4,100t) で200名
  Arleigh Burke 級駆逐艦 (9,155t) で344名
である。
2012.08.01 Jane's Defence Weekly USN eyes LCS to counter threats from small-boats <1209-080106>
 米海軍は LCS高速艇の攻撃から護る SSM である SSMM を開発する。 SSMM は射程が 0.5nm~30nmで、最終的に12個システム720発を装備する計画である。
2012.08 International Defence Review Boxing clever? LCS mission modules approach reality <1209-080035>
= LCS のミッションモジュールに関する4頁の記事 =

 
2012.05.30 Jane's Defence Weekly US Navy offical: no viable alternative to LCS vessels <1207-053003>
 米海軍省次官が、LCS-1 Freedom設計上の問題や審議会を通過できなかった問題はあるものの、LCS は最適な艦船で、この計画を止めれ ば DDG-51 級駆逐艦を代わりに建造しなければならないと述べた。
 また2013年早々に開始される Freedomシンガポール派遣についても、フリゲート艦では大きすぎると述べた。
2012.05.09 Defense News LCS program lauded, but Freedom not yet ready <1206-050905>
 LCS の一番艦である LCS-1 Freedom は、今月下旬に受ける検閲に備えた事前検閲を 先週受けたが、不合格であった。 検査項目中赤判定(不合格)が半数の14項目 黄判定8項目で、合格となる緑判定6項目であった。 昨年 Freedom は、オーバ ーホールと修理に大半を費やし、なかでも3月から4月にかけては、推進軸のシール不良による漏水のため乾ドック入りした。
 一方、二番艦の LCS-2 Independent は5月2日に San Diego に入港Freedom と合流した。 また、 三番艦の Fort Worth は5月4日に受領試験を完了した。
2012.05.07 Defnse News Navy: trials successful for newest LCS <1206-050701>
 Lockheed Martin社が建造した LCS の二番艦である LCS-3 Fort Worth が5月4日、ミシガン湖で4日間にわたり 行われた受領試験に合格した。
 米海軍は24隻の LCS を建造する計画で、一番艦である LCS-1 Freedom は既に就役しており、Austal 造船所が建造した LCS-2 Independence も5月2日に就役した。
2012.03.16 Defense News U.S. Navy orders four more LCS vessels <1204-031604>
 米海軍がFY12で4隻建造する LCS を発注した。 これら4隻 (LCS-9~12) の引き渡しは2015年 8月~2016年8月になる。
 LCS はをこの4隻を加えて12隻になる。 LCS-1 及び LCS-2 は既に就役しており、 LCS-3 は6月、LCS-4 は2013年3月に引き渡される。
2012.01.18 Jane's Defence Weekly LCS 'will help win USN friends' <1203-011803>
 LCS 4 Coronado の進水式が行われたと同じ1月10日に、米海軍協会のシンポジウムで海軍の Rowden 少将が、Freedom級/independence級いずれの 3,000t級 LCS も、9,000tや10,000tの Arleigh Burke級駆逐艦や Ticonderoga級巡洋艦より、連合国との合同作戦に 向いていると述べた。
2011.08.03 Jane's Defence Weekly NAVSEA blames design fault for LCS engine failure <1110-080304>
 昨年、米海軍 LCS の一番艦 Freedom のガスタービンエンジンで生起した故障に ついて米海軍は、空気取り入れ口のシールが不完全なため塩分を吸い込み、ベーンが腐食した のが原因と結論づけた。
2011.06.15 Jane's Defence Weekly US plans LCS deployment to Singapore <1109-061501>
 IISS が6月4日にシンガポールで開催した安全保障に関する首脳会議 'Shangri-La Dialogue' でゲーツ米国防長官が、アジア太平洋地域 でのプレゼンスを高めると発言し、LCSシンガポールに派遣することを明らかにした。
2011.06.04 Yahoo 読売新聞記事

「米軍新型艦、シンガポール配備へ…中国けん制か」

<1107-060403>
 ゲーツ米国防長官が4日、シンガポールで開催中の英国際戦略研究所主催アジア安全保障会議で講演し 、シンガポールに米海軍の新型艦 LCS を配備すると明らかにした。 マラッカ海峡での海上テロ対策で効果が 期待されると共に、南シナ海で中国が自国漁船保護や他国の違法操業監視の名目で繰り出している漁業監視船などにも対抗する狙いがあるとみられる。
 講演は、南シナ海で進出を強める中国けん制が色濃い内容となり、名指しこそしなかったが、台湾有事の際などに対艦弾道ミサイルなどで米 海軍の接近阻止を狙う中国の『接近拒否戦略』にも懸念を示した。
2011.04.20 Jane's Defence Weekly Welding problem 'likely cause of LCS crack' <1107-042003>
 Lockheed Martin社製 LCS の一番艦 Freedom喫水下3.5ftに、溶接面に沿って水平 に6ftの亀裂が見つかった件について、米海軍の計画責任者は4月11日、溶接技術の問題であると発表した。 Lockheed Martin社は、海 軍の検証で設計上の問題ではないことが判明したことを明らかにした。
 Freedom級二番艦の Fort Worth ではこの様な問題が起きないようにするという。
2011.01.19 Jane's Defence Weekly US Navy pushes Griffin as NLOS-LS replacement <1102-011905>
 米海軍が LCS高速艇などに対処する対水上戦 (ASuW) 装備として、計画が中止になっ た NLOS-LS に代えて、SOCOM が装備している Griffin を装備する計画で、 2015年に ASuW Increment 3 として採用し、2017年に性能向上型を採用する。 Griffin は全長1.09m、重量15kg、弾頭重量5.9kgの GPS 誘導ミ サイルで、SOCOM は既に空中発射型を使用していると見られる。
【 Griffin 関連記事:1010-090104 (JDW 2010.09.01)】
 一方、Raytheon社と Lockheed Martin社が共同開発した NLOS-LSFMS 用として開発が続行 されている。
2011.01.05 Jane's Defence Weekly Austal and Lockheed Martin to share spoils of LCS procurement <1102-010506>
 米国議会が12月21日に、LCS 20隻を Freedom級10隻と Independent級10隻に 分けて調達することに合意したため、22日に大統領が法案に署名した。
2010.12.22 Jane's Defence Weekly Deadline extended on LCS bids <1102-122206>
 Locheed Martin社の Freedom級か Austal社の Independence級に決まるはずであった LCS は、12月14日に二艦種を10隻ずつ建造する方針が示されたが、最終決定には議会の承認が必要で、2011年1月3日に 下院議員の任期が切れることから、年内に下院の承認が必要になった。
2010.11.10 Jane's Defence Weekly USN proposes split buy for LCS <1012-111005>
 米海軍が議会に対し、機種選定が遅れている LCSFY15までの20隻について、Freedom級10隻 Independent級10隻分けて調達する承認を求めている。
 これが認められればFY10とFY11に各社1隻ずつ、FY12~FY15に2隻ずつが調達される。
2010.09.08 Jane's Defence Weekly GAO reports further delays for LCS plan <1010-090802>
 米 GAO が8月31日、トラブル続きの LCS 計画が主要サブシステムの不具合と試験管 理の不適切で、更に遅延することを明らかにした。 サブシステムの試験完了まで、あと3年を要する
 LCS は、対水上/陸上戦 (ASuW)、対水雷戦 (MCM)、対潜戦 (ASW) などのミッションパッケ ージを搭載するが、ASuW の要である NLOS-LS と陸軍が中止している。
2010.05 International Defence Review On the job: US Navy takes its Littoral Combat Ships to sea <1008-050008>
= 米海軍の LCS に関する5頁にわたる特集記事 =
 LCS の機種選定は年内に行われる。
LCS 1 Freedom (3,089t)
 南方軍の第4艦隊に配属され、近く最初の作戦航海に出る。 当初の任務は麻薬密輸の監視になる。
LCS 2 Independent (2,790t)
 1月16日に就役したが、配備は1年近く先になり、現在は海軍による最終試験が行われている。
2010.06.09 Jane's Defence Weekly US seeks replacement LCS missile system <1007-060905>
 米海軍は、陸軍が NLOS-LS開発中止の方向であるのを受け、これに代えて LCS に搭載するミサイルの検討を開始した。
2010.04.21 Jane's Defence Weekly Ship shape <1006-042108>
= 米海軍の新型艦船に関する5頁にわたる特集記事 =
DDG
 FY10で CG(X)計画中止になると共に DDG 1000建造 が3隻で終わることになったため、既存の Arleigh Burke Flight ⅡA が追加生産され、更に2016年の DDG 122 から Flight Ⅲ が調達される。
 Flight Ⅲ は Flight ⅡA と DDG 1000 及び CG(X) の折衷で、CG(X) 向けに開発が進められている AMDR レーダが、開口を小さくして 搭載される。 但し Flight Ⅲ の主任務が防空及び BMD となるため、DDG 1000 に搭載され射程74nmの LRLAP 弾 を発射する155mm AGS は搭載されず、引き続き主砲は127mm砲になる。
LCS
 量産型を単胴型 (LCS-1) にするか三胴型 (LCS-2) にするかの決定は年内に行われが、LCS-1 か推定単価$637M、LCS-2 が$704Mとコスト上昇が問題になっているほか、LCS-1 は米海軍の規定より 重心が高いことが明らかになり、LCS-3 以降では設計が変更される。
2010.04.07 Jane' Defence Weekly GAO identifies flaws in both LCS designs <1005-040703>
 米国の会計検査院 (GAO) が LCS について、モノハル構造の LCS-1、三胴船型の LCS-2 のいずれも、対機雷、 対潜パッケージの検証が行われていないと指摘した。 更に LCS-1 については米海軍の規定より重心 が高すぎる点も指摘している。
2010.02.24 Jane's Defence Weekly First LCS deploys on drugs mission <1004-022412>
 米海軍の LCS 一番艦である LCS-1 Freedom が2月16日、南方軍隷下で麻薬対策任務 に就いた。
 最高速力45ktの LCS-1 は、大幅な価格上昇と性能不足が問題となっているが、当初は完全な形でのミッションパッケージを搭載しないで任務に就く。
2010.02 International Defence Review Trials put SMART-S Mk 2 back in race for LCS radar prize <1003-020029>
 米海軍が2009年9月~11月に行ってきた Thales社製 SMART-S E/F-band 多ビームレーダの評価試験を完了し、2010年 初期に公式の試験結果が出される。 SMART-S は LCS の捜索レーダの候補に挙がっている。
 LCS のレーダには Lockheed Martin社が EADS社製 TRS-3D G-band レーダ、GD社は Saab社製 Sea Giraffe AMB をそ れぞれ既に選定しているが、敗れた Thales社は ITT社と共に量産型 LCS に SMART-S を再提案している。
【 SMART-S 関連記事:0618-090002 (IDR 2006.09)】
2010.01.06 Jane's Defence Weekly Austal delivers first LCS trimaran <1002-010606>
 Austal USA社が建造した三胴船型の LCS-2 Freedom の引き渡しが12月18日に行われた。  就役は1月16日になる。 55隻の建造が計画されている LCS は2010年2/四半期に機種が決定し、FY10で2隻発注され、更にFY14までの8隻 がオプションされる。
 排水量2,790tの LCS-2 は、2009年11月に行われた試験で45ktを記録している。
2009.12.16 Jane's Defence Weekly US Navy poised to accept LCS 2 <1002-121603>
 米海軍 LCS-2 Independent は、2010年1月16日就役を前に2009年12月に海軍へ引 き渡される。 39箇所あった欠陥も引き渡しまでに修正される。
 LCS-1 Freedom の建造費が$637Mであったのに対し、LCS-2 の建造費は$704Mに達した。
2009.10.14 Jane's Defence Weekly Congress authorises alternative F-35 engine funding <0912-101406>
 米国議会が10月7日、FY10国防権限法を可決した。 これにより約$550Bの国防費と約$130Bのイラン及びアフガンの戦費が承認された。
 同法では F-35 用代替エンジン F136 の開発費$430Mと調達費$130Mが盛り込まれ、F-35 30機の調達も行われる。 ま た Aegis BMD に$1.8B、THAAD に$1.1Bも配分された。
 LCS は今後5年間に10隻が、一社総取り契約で建造される。
2009.09.23 Jane's Defence Weekly USN issues new LCS programme solicitation <0911-092303>
 米海軍は議会上院の勧告に従って、FY10における LCS 2隻の建造を1社に絞り込み固定額契約 を行うことにした。
 FY09の2隻は Lockheed Martin社 ( LCS-3 Fort Worth) と GD社 ( LCS-4 Colonado) が、議会の定めた上限額$460Mで建造を開 始している。
2009.07.22 Jane's Defence Weekly Construction of LCS 3 starts at second attempt <0911-072206>
LCS 1Freedom
 2008年11月に就役し、受領試験の第二段階にある。 BAE社製 Mk 2 57mm 70口径砲、RIM-116 RAM Terma デコイ弾の発射試験も完了している。
LCS 2Indipendence
 7月前半に社内洋上試験を実施している。
LCS 3Fort Worth
 3月に Lockheed Martin社への発注が決まり、7月11日に下請けの Marinette社で起工した。 納入は2012年になる。
LCS 4Coronado
 GD社の下請けである Austal社が2012年5月に納入する。
2009.07.11 Yahoo 時事通信記事

「次世代戦闘艦、初の三胴船試走=将来東シナ海で不審船追跡も-米海軍」

<0908-071103>
 米海軍の次世代沿海域戦闘艦 LCS-2 Independence(全長127m、2,800t)の洋上試験 が、11日までにメキシコ湾で始まった。 LCS-2 は初の三胴船で、水深の浅い海域でも高速航行できるため、海賊対策や貨物検査(臨検) での使用も検討されている。
 LCS-2 はウオータージェット方式で推進し、船体の形状から波の抵抗を受けにくいことから、速力は約80kmである。 甲板の面積が広く、対潜 哨戒ヘリ2機を搭載できる。(註: LCS-1 Freedom は3,089t)
2009.05.13 Jane's Defence Weekly US Navy awards contract for construcion of LCS 4 <0906-051303>
 米海軍が4隻目の LCS となる LCS-4 Coronado を GD社 Bath Iron工場に発注し た。 引き渡しは2012年である。 同社が建造中の LCS-2 Independence(右図)は洋上試験に向け準備中である。 Lockheed Martin社が 建造した LCS-1 Freedom は2008年11月8日に就役しており、LCS-3 Fort Worth の契約も既に行われてい る。
 LCS は2007年に価格が高騰したとして7隻予定されたうちの4隻が保留になり、FY08では2隻だけが残った。 議会は建造費の上限を$460Mと決め 、契約を価格固定方式にするよう求めた。 GD、Lockheed Martin の両社は強く反発したが、結局締め切り日の2008年5月31日に提案書を提出した。
 今年4月にゲーツ国防長官は、LCS 55隻建造の方針を表明した。
2009.04.15 Jane's Defence Weekly Balancing the naval budget <0906-041503>
 LCS はFY06時点の価格見積もりが$220Mであったのに、FY09で$460Mに上昇したため議会 の抵抗が大きかったが、今回計画の維持が表明された。
 CG(X) はFY-11に計画されていた milestone 決定が延期された。
2009.04.15 Jane's Defence Weekly Gates signals a dramatic shift in budget priorities <0906-041501>
 ゲーツ米国防長官が$533.7B(註:FY09では$515.4B)にのぼるFY10国防予算で、画期的な優先順位の変更を行うこと を明らかにした。
 陸軍の FCS では$87Bかかる8種類の FCS 車両計画を中止するものの、FY11に MAVSUGVNLOS-LS の配備を開始できるよう、計画を促進する。
 海軍ではFY10における LCS建造数を2隻から3隻に引き上げ、最終的に 55隻とする計画を維持する。 DDG-1000 3隻の建造は、DG社と Northrop Grumman社に分けて建造する 計画を、DG社にまとめて価格を抑えれば継続される。 また Aegis艦の BMD 改修も$200Mで6隻を追加 する。 更に Ohio SSBN の改修(註:SSBN から Tomahawk 搭載の SSGN への改修)も進められる。
 空軍では F-22、C-17、CSAR-X などが軒並み計画中止になる。
2008.09.03 Jane's Defence Weekly US Navy completes acceptance trials of Freedom <0810-090309>
 米海軍が LCSLCS-1 Freedom の領収試験を完了した。 不備事項を修正したのち11月8日に就役する。
 排水量3,089tFreedom は2006年9月に進水し、一方の Independent は2008年4月28日に進水した。
2008.09.03 Jane's Defence Weekly Israel Navy narrows its search for two combat ships <0810-090304>
 イスラエル海軍が、建造から15年経つ Saa-5 コルベット艦に代えて、向こう10年間に2隻調達する艦を、Lockheed Martin社の LCS-1 派生型と、Alion社及び Northrop Grumman社が提案する独特のコルベット艦の2機種に絞り込んだ。
 この中では LCS-1 派生型が本命のようで Lockheed Martin社は8月24日に安価型 LCS の提案書を提出したが、米国で LCS の価格が上昇してい ることが、他の選択肢の可能性を高めている。
2008.08.06 Jane's Defence Weekly US Navy launches LCS 1 Freedom on underway trials <0809-080602>
 米海軍 LCS の一番艦である LCS-1 Freedomメーカによる洋上試験が7月28日 に開始された。 LCS-1 は現在15~20ktで航行しているが、試験の最終段階では最大速力40ktを出す。 メーカの洋上試 験が終わると海軍の受領試験に備えてドック入りする。 一方 LCS-2 Independence は4月26日に進水した。
 Lockheed Martin, GD の両社が建造した最初の2隻は予定価格$400Mを大きく上回り、議会予算局の見積もりでは$630Mになりそうな事態になったため、米海軍はそれぞれ の2隻目の建造を中止し、新たに3隻を建造する RfP を4月1日に発簡した。 これには議会から$460M を上限とする制約がはめられたため応札なしの事態も予想されたが、Lockheed Martin, GD の両社は回答期限の5月30日までに 提案書を提出した。
2008.07.30 Jane's DefeceWeekly Israel seeks to acquire LCS-1 based frigates <0809-073003>
 イスラエル政府が、Lockheed Martin社が建造中の米海軍向け LCS を元にした多用途艦を4隻購入 する計画であることを、米政府が7月15日に議会に通知した。 契約は FMS で行われ、契約額は$1.9Bにのぼると見られる。
 搭載レーダには SPY-1F(V) と IAI社製レーダが検討されている。
【関連記事:0803-010004 (IDR 2008.01)】
2008.04.23 Jane's Defence Weekly US LCS 1 on schedule, says Lockheed Martin <0806-042307>
 Lockheed Martin社が4月17日に、LCS 一番艦 Freedom は目下ドック試験中で順調に進んでおり、来月には洋上試験 に移り、予定通り夏には引き渡しができることを明らかにした。
 LCS 一番艦の引き渡しは夏の終わりに設定されているが、試験で発見された各種問題から遅れるのではないかとの観測がでていた。
2008.04.09 Jane's Defence Weekly USN request for three ships gives new hope to LCS programme <0806-040903>
 米海軍は建造中止になった LCS-3 及び LCS-4 に代えて、FY-08に1隻、FY-09に2隻の LCS を建造する RfP を4月1日に発簡した。 提案の締め 切りは5月30日である。 しかしながら議会から1隻あたり$460Mの枠をはめられているため、General Dynamics、Lockheed Martin の両社とも 応札しない可能性が出てきた。
 海軍は当初、船体に$220Mを考えていたのに対し、$60の官給装備を除く船体の価格枠は$400Mと二倍近くになるが、 LCS-1 及び LCS-2 の実際の建造価格は$630Mと見積もられている。 もし55隻建造を予定している LCS が建造できなければ、2020年に313隻とす る海軍の構想に穴が開くことになる。
2008.03.26 Jane's Defence Weekly LCS 1 sails toward sea trials <0805-032604>
 LCS Freedom は、この春遅く、おそらく2/四半期に開始される洋上試験に備え、電気 推進装置の運転試験を行った。
 試験では4基のディーゼルエンジン発動発電機を駆動して3MW電気推進機を駆動した。
2008.01 International Defnce Review Lockheed Martin secures deal to continue international Littoral Combat Ship design <0803-010004>
 Lockheed Martin社がイスラエル海軍向けの LCS である LCS-I の継続契約を$2.3Mの FMS で受注した。 今回の契約は2006年2月の$5.2Mに続く もので、前回契約によるスタディは2007年4月に完了している。
 今回の契約では搭載システムの仕様が検討されるが、レーダは IAI Elta社が開発中の EL/M-2248 MF-STAR アクティ ブフェーズドアレイレーダと SPY-1F が候補になっている。 このほかに Mk 41 VLS、SM-2 または Barak-8 SAM、 Harpoon Extended Performace 対艦ミサイル、Typoon 25mm遠隔操作砲が検討されている。
2007.11.12 Defense News US congress slams LCS in $471B approps bill <0724-111213>
 米上下院は11月8日に総額$471BのFY-08国防予算を承認したが、LCS は$910Mの要求に対し 2隻の建造分$339.5Mのみを承認した。 同時に議会は法案の中で、LCS 4 建造を中止した海軍 LCS 計画の杜撰な管理を厳しく 非難している。
2007.11.07 Jane's Defence Weekly USN terminates GD's LCS-4 over contract terms <0724-110701>
 米海軍は、LCS-4 の建造契約形態を固定価格契約>とすることをきめ GD社と協議を続けてきたが、交渉がまとまらず、10月31日に LCS-4 計画の打ち切りを通告した。  LCS-3 の固定価格契約については4月に Lockheed Martin社との交渉がまとまらず、建造計画が 中止になっている。
 この結果55隻の LCS を建造して313隻の態勢を確保しようとする米海軍の計画実現は疑問になってきた。
2007.11.05 Defense News LCS cut Roils U.S. spending <0724-110502>
 米海軍が11月1日に LCS 4 建造中止を発表したことについて 、議会は宙に浮く$400M弱のFY-08予算の再配分について困惑している。
 海軍は LCS 4 の建造を固定価格で契約する方針で GD社と協議していたが、合意しなかったため計画を中止するとしているが、下院 は$339.5Mを計上し、上院と協議中であったため、両院とも海軍の計画管理に問題があるとして強く反発している。 海軍は4月に Lockheed Martin社の LCS 3 の建造を経費高騰を理由に中止している。
2007.11.05 Defense News LCS future pondered after another is canceled <0724-110501>
 米海軍は11月1日に LCS 4 の建造を中止すると突然発表した。 理由 は、建造に当たり固定価格契約を GD社と協議したが、合意に至らなかったためとしている。 海軍は4月に Lockheed Martin社の LCS 3 の建造価格が当初の$220Mから$375Mまで高騰したことで建造を中止 を決めているため、結局2隻のみを建造することとなった。
 海軍は全般艦船建造計画で55隻の LCS を建造する構想であるが、議会は計画管理に問題があり更に価格が 高騰すると懸念し、将来計画は不透明な状況になってきた。 企業側は約1,800名にのぼる雇用のレイオフや 設備投資の回収に困惑し、議会側はFY-08予算法案修正に追われている。
2007.10.17 Jane's Defence Weekly Israel launches second LCS study <0721-101702>
 イスラエルは米海軍が開発している Lockheed Martin社のモノハル式 LCS の導入を検討しており、 2006年に$5.2Mで Lockheed Martin社と契約した9ヶ月間のフィジビリティ検討に引き続き、2007年9月に次の段階として9ヶ月間の 検討を$2.5Mで発注した。
 イスラエルの LCS である LCS-I Mk 41 VLS を装備し Barak 8 の発射が可能で、レーダは Elta社製 EL/M-2248 Adir MF-STAR (Multi-Function Surveillance, Tracking and Missile Guidance) と SPY-1F が検討されているが、Adir の方に歩がある模様である。
2007.09.27 Inside the Pentagon Navy,Gneral Dynamics discuss fixed-price contract for LCS <0722-092701>
 米海軍と GD社は、LCS の価格高騰を抑えるため、LCS 2 及び LCS 4価格固定方式契約 について協議している。 同様の協議は、今年初めに Lockheed Martin社と行われたが合意に至らず、2隻目の LCS 建造を中止する結果となった。
 海軍は GD社に30日以内の回答を求めており、仮に合意に至らなかった場合は、議会が計画中止を求める可能性がある。 海軍は1隻 あたり$220Mを当初見積もっており、価格超過額を50%程度に抑えようとしている。
2007.09.24 Defense News US Navy, GD to discuss LCS <0720-092410>
 米海軍とGD社は今週、同社が建造する LCS 4 建造時程を遅らせる協議を行う。
 建造は昨年12月に契約済みであるが、1月に Lockheed Martin社の二番艦である LCS 3 が価格高騰から、4月 に建造中止となっており、海軍は同様の失敗を避ける方向で調整を進める。
2007.09.19 Jane's Defence Weekly US Senate plans LCS-4 funding cut <0720-091606>
 米議会上院がFY-08予算から LCS-4 の建造費$910Mを削除した。 LCS-3 の建造は海軍が既に中止を決めて いるため、LCS は2008年に完成する予定の LCS-1 Freedom と LCS-2 Independence だけになる。
 FY-08予算の上院による承認状況は以下の通りである。
・予算が削減された主な項目
  LCS-4、BMD の欧州配備、KEI
・要求に追加された主な項目
  JFS のエンジン設計、Arrow
・要求が満額承認された主な項目
  FCSJTRS、海軍の UCAS、F-22 20機、JSF 12機、 DDG-1000 2隻 
2007.09.13 Inside the Pentagon LCS and Deeowater mulled <0721-091301>
 米海軍と沿岸警備隊は、開発が計画と予算の両面で遅れ気味の LCS OPC (Offshore Patrol Cutter) の設計を共通化することで、作業グループによる検討を開始した。
 LCS は当初の納入予定であった2006年3月を1年以上遅延し、短中距離監視艇である OPC の設計作業は現在中断している。
2007.09.03 Defense News First LCS mission module nears delivery <0720-090301>
 GD の LCS 初号艦である LCS-2 Independence は現在建造中であるが、最初のミッションモジュールである 対潜装備パッケージが近日中に米海軍に納入される。
 海軍は55隻の LCS 用装備として64セットのモジュールパッケージを調達する計画で、16セットが対潜用、 24セットずつが機雷戦及び対海上戦用となっている。
2007.08.16 Inside the Pentagon LCS plan unclear <0719-081602>
 経費の高騰から問題となっている LCS の開発について、海軍は二艦種から一艦種 に絞り込む時期を10年後とするこれまでの計画を変更し、FY-09に行われる運用評価試験結果を見て行 う可能性を示唆した。
 今年4月に海軍は Lockheed社の二番艦開発を中止、現在は Lockheed社が一隻、GD社が二隻を建造する契約と なっている。
2007.07.09 Defense News Fire costs two-week, $3.5M delay to US Navy's LCS <0717-070903>
 4月25日早朝5時20分頃居住区付近から出火した LCS 一番艦 Freedom の火災は、調査の結果不審火で なく溶接による発火とみられ、約40分で鎮火した。 艦内の主要部分に損害はなかった。
 損害額は$3.5M、工期が約2週間遅れることが明らかとなった。
2007.07.09 Inside the Navy Navy seeks to reprogram $484.5 million in FY-07 funds for LCS <0715-070910>
 米海軍は、価格高騰により計画の見直しを行っていた LCS について、FY-07建造費から$205.7Mを 研究開発予算に転用することを議会に求めている。 上下院が転用を認可すれば、海軍は総額$484.5Mの装備 予算を LCS 再開発予算に移管する方針である。
 海軍はこの他にも、EFV (Expeditionary Fighting Vehicle) から$23Mを、CH-53K から$17.2Mをそれぞれ削減する許可を議会に求めて いる。
2007.06.11 Defense News Delays in LCS hulls slow mission module production <0713-061114>
 米海軍の LCS 建造の遅れに伴い、搭載する Mission Module の製造計画も見直すこととなった。 Lockheed社 の初号艦 Freedom は今月納入の予定が年末以降に延期され、LCS-3 は建造中止となった。 また、GD社 の Independence は2008年の納入予定が時期未定となっている。
 LCS は任務により搭載装備を組み替える方式で、対潜、対機雷、対海上戦のパッケージを43個システム開発試 作する予定であったが、9月から予定した試作品の製造は設計から見直しを行っている。
2007.04 International Defence Review LCS primes oppose navy plan to shift contract structure <0710-040005>
 LCS 一番艦が$100Mの予算超過を起こしたのに伴い米海軍が契約形態をコスト加算方式から 価格固定方式に切り替えようとしているのに対し Lockheed Martin社と GD社の首脳は、価格固定方式は 1980年代後半から1990年代に失敗した経験があり、開発にはフィードバックシステムが不可 欠であると発言している。
2007.03.28 Jane's Defence Weekly Treading water <0709-032814>
= LCS に関する3頁にわたる特集記事 =
 LCSの一番艦となる Freedom は運用試験を間近にしているが、LCS-1 Freedom は$100M 以上、LCS-2 'Indipendence' も$75M以上の予算超過が見込まれている。
 LCS には40ktのダッシュ速力が求められているが、Lockheed Martin社によるとダッシュ速度で1,600nmを航行可能 なことも求められているという。
2007.03.21 Jane's Defence Weekly US Navy offers way forward on LCS <0708-032102>
 LCS のコスト上昇から米海軍は1月に Lockheed Martin社に対し LCS-3 建造作業の90日間停止を命じ たが、更に契約形態の見直しを考えている。 考えられているのはコストスライド式契約を固定価格契約に切り替え るもので、同社がこれに応じなければ LCS-3 の建造中止も考えている。
 海軍は LCS の艦種一本化を2010年に計画している。
2007.03.19 Defense News Navy to shipbuilers: control cost or else <0708-031901>
 米海軍は1月12日以降中断している Lockhedd Martin社の LCS-3 の建造について、4月中旬を目途に 価格見直しを行い、価格折衝が不調の場合は LCS-3 の建造を中止する可能性がある ことを明らかにした。
 建造中の LCS-1 及び LCS-2 は計画より50%~75%価格超過しており、海軍は GD社も含め、今後の 事業計画の見直しを行う。 LCS-1 Freedom は計画では$220Mであったが、$375Mまで高騰している。
2007.03.15 Inside the Pentagon CNO says fate of $198 million Lockheed littoral warship deal unclear <0708-031501>
 米海軍長官は3月8日、Lockheed Martin社が$197.6Mで建造予定の LCS-3 について、中止を 含めた計画の再検討を行っていることを明らかにした。
 同社の2隻目となる LCS-3 の作業は LCS-1 経費の高騰が判明したため、1月12日から90日間の停止を命ぜられているが、 GD社の LCS 建造には中断の指示はなく、続行している。
2007.03.14 Jane's Defence Weekly LCS primes oppose navy plans to alter contracts <0708-031405>
 米海軍が契約方式をコスト加算型から価格固定型に切り替えようとしているのに対し、LCS の主契約社であ る二社は反対している。
 LCS の建造費が$100M超過したため、海軍は1月に Lockheed Martin社に対し90日間の作業停止を命ずると共 に、GD社が担当している LCS-2 についてもコストの検証を続けている。
2007.03 International Defence Review Australia juggles high technology, great expectations, tight funds and low volumes <0707-030008>
= オーストラリアの軍事産業に関する4頁にわたる特集記事 =
 3隻の AWD (Air Warfare Destroyer) 及び2隻の LHD 建造を中心としたオーストラリア軍事産業の紹介。
 西オーストラリアを本拠地にする Austal社は民需を主とする造船企業であるが、アラバマ州にある造船所 では GD社が米海軍から受注した LCS Flight 0 の一番艦を建造している。 同社は全長101mの高速双 胴船を中東諸国に多数輸出しているが、米海兵隊も Westpac Express と名付けて沖縄に配置している。
2007.02.28 Jane's Defence Weekly High-risk engine trials loom for USS Freedom <0707-022804>
 Lockheed Martin社が建造中の LCS Freedom は、複雑な推進システムが大きなリスクになっている。
 Freedom は40ktの速力が要求されているため、推進力は115,000shpと遙かに大型である A+rleigh Burke 級 駆逐艦より15%も強力で、18ktでの巡航用として2基のディーゼルと、高速用として Rolls-Royce社製 MT31 ガスタービン2基に よる CODAG (Combined Diesel and Gas) で Rolls-Royce社製ウォータジェット4基を駆動 する複雑な構造になっている。
2007.02.28 Jane's Defence Weekly Multimission combatant joins the LCS family <0707-022803>
 LCS flight 0 Independence を建造中の GD社が、LCS を元に 海外市場向けに三胴船体の Multi-Mission Combatant を発表した。 MMC は LCS より武装が強化され Aegis Weapon System と SPY-1 レーダを装備する。
 LCS flight 0 Independence2007年末に進水し、2008年中頃に引き渡される計画である。
2007.02.19 Defense News Congress: fixing LCS problems is key to more ships for USN <0707-021903>
 米下院予算小委員会は、米海軍の LCS の建造費高騰について、充分な説明と理解が得られなければ、FY-08 以降の艦船製造計画は了承されないとの強硬な態度を示した。
 Lockheed Martin社が建造している初号艦 Freedom の建造費は計画の$220Mを大幅に超過し、1月時点で$411Mに達することが 判明したため、海軍長官は90日間の業務停止を同社に命じ、原因解明と対応措置について作業を進めている。
2007.02.12 Defense News US Navy, lawmakers dissect LCS overruns <0706-021201>
 米海軍調達当局は下院小委員会のヒアリングで、LCS Freedom の建造費が当初の$220Mから$410Mに高騰 した失敗を認め、速やかに対策を講じ、費用抑制を早急に図っていくと弁明した。 海軍の調査では管理態勢の不備、余裕のない建造 時程や新たに作成された海軍建造規定との不整合等が原因としてあげられている。
 海軍はヒアリング終了2日後の1月12日に、Lockheed Martin、GD の両社に対し作業停止を命じ、再開の時期 は海軍が高騰原因を明確にしたうえで、事後の計画方針を決定した後とした。
 海軍は55隻を建造する計画であるが、この措置により LCS 3 の発注作業も大幅に遅れることになる。
2007.02.07 Jane's Defence Weekly NAVSEA envisages broader role for ALMDS <0705-020708>
 AES-1 ALMDS (Airborne Laser Mine Detection System) ポッドの量産初号機が、1月26日に Northrop Grumman社でロールアウトした。 ALMDS は LCS 用に開発されたもので、2007年末に LCS-1 Freedom に搭載される。
 ALMDS は青緑色レーザを用いて水深40~100呎に布設された機雷を探知する381kg のシステムで MH-60S に装備される。
2007.02.07 Jane's Defence Weekly US shipbuilding industry, USCG come under fire <0705-020703>
 ミシシッピ州選出の下院議員が、海軍の LCS-1 Freedom と沿岸監視隊の巡視船等に対する公聴会を2月8日に計画している。
 海軍は LCS-1 Freedom大幅に価格超過したのを受け、LCS-2 Independence のコスト見直しを計画している。
2007.01.24 Jane's Defence Weekly Raytheon wins USAF AESA contract <0704-012407>
 1月12日に Lockheed Martin社が明らかにしたところによると、米海軍は LCS の三番艦となる LCS-3 の建造中止命令 を出した。 原因はコスト上昇にある。
 コスト上昇の原因にはベンダの製造ミスなどのほか、高性能鋼材の価格上昇などがある。
2007.01.17 Jane's Defence Weekly S-Band radar makes tracks to LCS sales <0703-011704>
 Lockheed Martin社が1月9日に、輸出用 LCS に装備する S-band レーダである S4R (Scalable Solid-State S-band Radar) を発表した。 公式には SBAR (S-Band Advanced Radar) と呼ぶ。
 S4R は炭化珪素素子の T/R モジュールを使用し、SP-1F より高出力を実現してい る。 更に将来は窒化ゲルマニウム T/R モジュールにも対応する。 S4R の価格は SPY-1F 並である。
 一方米海軍の LCS に装備する S-band レーダは SPY-1 より安価なシステムが要求されており、以下の 三機種が候補にあがっている。
 ・SMART-S Mk2: Thales/ITT
 ・TRS-3D: EADS/Lockheed Martin
 ・Sea Giraffe Agile Multiple Beams: Ericsson
2007.01.17 Jane's Defence Weekly US Navy warns of major cost increase for LCS <0703-011702>
 米海軍は現在建造中の LCS Flight 0 Freedom の費用対効果分析を進めているが、 一番艦の価格は再度見直され$212.5Mであったのが$274.5Mになる模様である。 LCS は議会が5番艦及び6番艦の価格を$220Mに制限する法案を可決している。
 LCS Flight 0 では Lockheed Martin社と GD社にそれぞれ2隻ずつが発注されるが、海軍の調達構想では Flight 0 を 更に11隻建造し15隻にすることになっている。
2007.01.15 Inside the Navy Navy confirms advanced deployable system no longer in LCS plans <0705-011504>
 米海軍は LCS の ASW (Anti-Submarine Warefare) パッケージの一つである ADS (Advanced Deployable System) の採用を中止することを決めた。
 ADS は新型の音響監視システムだが、海軍の運用要求分析により LCS 用として不適切との結論に至り中止が 決まった。 最初の ASW パッケージは2008年に納入を予定されている。
2007.01 International Defence Review US Navy takes up option for second GD Flight 0 LCS <0703-010002>
 米海軍が GD社に対し二隻目の Flight 0 LCS のオプションを行った。 二隻目の Flight 0 LCS の建造は は一隻目である Flight 0 LCS-2 Independence と並行して行われる。 Flight 0 LCS は Lockheed Martin社と合わせて4隻建造されるが、17隻に拡大される可能性がある。
 GD社の Flight 0 LCS は、欧州でフェリーに使用されている同社製で全長127mの Austal 三胴船の船体を元にしている。
2006.12.13 Jane's Defence Weekly USN eyes LCS for command ship role <0702-121303>
 米海軍は AFRICOM (US Africa Command) の要請に基づき、人道支援や危機回避に派遣する水陸両用部隊の指揮統制を行うため、 LCS C&C モジュールを搭載する検討を行っている。
 LCS は現在、対機雷戦、対潜戦、対空戦、対水上戦に応じた専用のモジュールを搭載する計画であるが、新たに C&C モジュールが考え られている。
 米海軍は Belleau Wood 級及び Blue Ridge 級指揮艦の後継として JCC-X 指揮艦を建造する計画であるが、 LCS C2 には戦闘規模の指揮幕僚活動機能が要求されている。
2006.12.11 Defense News US awards fouth LCS <0703-121103>
 12月8日に米海軍の4隻目の LCS 建造契約が$208Mで GD社と締結された。 GD社にとって2隻目となる、アル ミ船体の三胴船は Austal 造船所で建造され、2009年8月に納入される。
2006.11.01 Jane's Defence Weekly International LCS design breaks <0623-110102>
 Lockheed Martin社が10月26日に、輸出型 LCS である LCSI (LCS International) を発表した。
 船体は全長115.5mで SPY-1F MFR 及び艦尾構造物内に Mk 41 VLS を装備する。  砲熕兵器としては中砲及び小径砲を搭載可能で、中砲としては57m又は76mm、小口径砲としては Phalanx の ほか Reinmetall社製 Millennium Gun システムを搭載できる。
 船体価格は米軍用 LCS の$220M程度と見られる。
【註:】
 全長115.5mは米海軍用の LCS 初号艦 Freedom と全く同じであることから、船体は同一と考えられ、全幅13.1m、排水量2,840tと予想 される。
 SPY-1F と Mk 41 VLS を装備することから対空用として ESSM を装備すると見られる。
2006.11 Jane's Missiles & Rockets US Navy orders NLOS-LS for Littoral Combat Ships <0624-110012>
 米海軍が$54.8Mで、LCS 搭載型 NLOS-LS の SDD を NetFires LLC に発注した。 艦載型 NLOS-LS は当面 PAM を発射する。 PAM は30,000発以上の生産が見込まれ、 Raytheon社は10月にも PAM の組立を開始する。
 50隻以上建造する予定の LCS は、一番艦となる LCS-1 Freedom が9月24日に進水した。 Freedom は排水量3,000t、全長115m、速力40ktで、2007年に就役する。
 艦載型 NLOS-LS は二番艦となる Independence に搭載される。
 LCS はモジュラ化された装備を任務に応じて搭載し、2個クルーの乗組員と、3個クルーの装備操作員が連携して運用される。
2006.10.23 Inside the Navy Navy awards GD $13 million contract for LCS Unmanned Vehicle <0624-102311>
 GD社は LCS の ASW 用モジュールとなる USV (Unmanned Surface Vehicle) 4隻の建造を$13Mで受注した。
 海軍は2008年に LCS 用 ASW パッケージ2個セットを取得する計画である。
 LCS に装備する USV は全長11m、アレーアンテナ、ソナー、音源探知器を使用して長時間にわたり潜水艦の探知を行う。
2006.10.16 Defense News Talks focus on rising price tag for LCS <0624-101601>
 米海軍が建造中の LCS の価格が、海軍の艦船仕様基準の改訂と、カタリナ台風による造船所の被害復旧経費 の増大により高騰するとみられる。
 LCS の当初価格は$220Mで、6月に発注した LCS 3 の価格は$223Mと増加はわずかであったものの、現在 GD社と協議中の LCS 4 の価格 は $10M~$15M 高騰するとみられている。 一方議会は FY-07予算で、LCS 5 及び LCS 6 建造費に総額$520Mを充当している。
2006.10.04 Jane's Defence Weekly MEKO re-engineered for mission modularity <0621-100415>
 ドイツの造船会社 TKMS社が、1970年代中頃に提唱した MEKO 理論艦をモジュール装備化 した MEKO CSL (Combat Ship for the Littrals: 右図) を提案している。
 MEKO は全長108.8m、排水量2,750tの単胴船型艦で、抗張力鋼の船体と、FRP のサンドイッチ構造からなる上 部構造をしている。 船底は V 字型で52MWの CODAG 推進で35kt、67MWで 45ktの速力を持つ。 ディーゼル推進時の速力は20ktである。
2006.10.02 Defense News 1st Littoral Combat Ship launched <0624-100205>
 Lockheed Martin社が受注した単胴型 LCS の一番艦 Freedom が9月23日に進水した。
 Freedom は全長377呎、排水量3,000tで速力は40kt以上、2番艦は今年6月に 受注し、建造を2007年初頭に開始する。
 GD社は三胴型 LCS を建造中であり、2007年秋に納入を予定する。
2006.09.25 Defense News US lawmaker wants answers on LCS <0620-092514>
 Lockheed Martin社が設計した単胴型 LCS 初号艦 Freedom 9月23日に進水 する。 GD社は三胴型 LCS を建造中であり、海軍は比較運用の後、最終的に一機種に絞り込む計画である。
 LCS は多目的に沿岸海域で運用する3,000t級の小型高速艦で、海軍は55隻を装備す る計画で、これまでに4隻の建造が議会承認されている。
2006.09.04 Inside the Army Navy teams with Army to add NLOS-LS capability to Littoral Combat Ships <0620-090407>
 NetFires LLC社は米海軍が開発中の LCS NLOS-LS を搭載する SDD を$55Mで受注した。 期間は2010年度末までで、海軍は対水上戦仕様の LCS に4基の LCU と60発の PAM を搭載する計画である。
2006.07.31 Defense News Senate panel threatens US Navy LCS plans <0617-073101>
 米上院予算委員会は、海軍のFY-07要求にある LCS 2隻分$520Mを半減することを決めた。 これに対して下院 は、2隻の建造を要求どおり認めたほか、$12Mを研究開発費として増額した。 FY-07要求は5番艦、6番艦の建造費 で、初号艦はFY-05に、2~4番艦は FY-06に予算化されている。 上院の減額理由は議会の見積もりよりも価格が高い ことである。
 議会の最終決定は9月に予定されている。
2006,05.22 Inside the Navy Senate authorizers seek runoff in Littoral Combat Ship program <0614-052204>
 米上院軍事委員会は LCS 計画について、今後の調達と維持運用構想を12月1日までに報告することを 求めている。 特に現在の2社体制を1社に絞り込む時期と Flight 0 以降の建造計画構想が焦点となる。
 議会は上下院とも LCS 計画を支援しており、当面15隻の LCS は Flight 0 と同一の設計とすること及び 将来55隻を装備することに反対していないが、本質的に2社の造船所で製造するのは経費高騰につながるとして いる。
2006.05.11 Inside the Pentagon Navy sticks with initial designs for at least 15 Littoral Warships <0612-051104>
 米海軍は今後建造する LCS のうち少なくとも15隻は Flight 0 仕様の何れ かとすることを議会に報告した。
 海軍は昨年秋に、Flight 1 の建造は一社を指名し別仕様で進める方針を示していた。
2006.04.12 Jane's Defence Weekly LCS launch faces delay <0609-041206>
 米海軍の LCS 一番艦となる 'Freedom' の進水が、当初計画の8月から遅れて 9月になる。 一部部品の納入遅れによる。 またこの艦に搭載するミッションモジュールの一つが制限重量を 超過しているため、海軍は最大速力50ktを変更しようとしている。
 海軍は15隻の Flight 0 LCS を建造する計画で、最初の4隻を Lockheed Martin社と GD社が2隻ずつ建造する 。
2006.04 International Defense Review LCS ushers in naval revolution <0609-040012>
= 米海軍 LCS 計画の現状に関する記事 =
LCS 1 Freedom
 2005年6月2日に起工し、現在エンジンを搭載中。 2006年中頃に進水し、2007年始めに海軍 に引き渡される。
 2基の Rolls-Royce MT30 ガスタービンエンジンを搭載し、2基の固定、2基の可動ウォータジェットで推進する。 最大速力は 40kt
LCS 2
 2006年1月19日に起工し、2007年後半に引き渡される。 就役は2008年予定。 広い飛行甲板と武器収納スペ ースを持つ。 最大速力は50kt近い。
2006.03.15 Jane's Defence Weekly USN faces up to spiralling LCS costs <0607-031507>
 比較的安価であるとされてきた LCS の価格は、2005年に議会が単価を$220M に設定したのにかかわらず、FY-07要求では$260Mになっている。
 価格上昇のうち$12Mは物価上昇分で、残りの$28Mは生存性向上などの追加要求やその他の経費増によるもので ある。
2006.03.08 Jane's Defnce Weekly Israel to start studies for new surface combatant <0607-030811>
 Lockheed Martin社と Raytheon社が、イスラエル版 LCS となる LCS-I (LCS-Israel) の開発で、同国に協力している。 LCS-I は今のところ Lockheed Martin社製 LCS を基礎に検討されているが、今後 GD社製の三胴型 LCS も検討される。
 LCS-I は2,800t~3,000tで価格は$300M程度と見られ、Elta社製 EL/M-2248 MF-STAR アクティブフェーズドアレイレーダと Barak-8 ミサイルを装備する。 Barak-8 は射程70~ 80kmで、Mk 41 で射撃できる。
( Barak 8 関連記事 JDW 2006.02.22)
2006.03.06 Defense News US Navy LCS costs to soar 49% <0608-030601>
  米海軍の LCS 建造費は当初$220Mとしていたが、2月の見積もり資料では2008年の時点で 49%アップの$328.1Mとなっている。
 また、将来の54隻導入での平均価格見積も$317.6Mとされ、海軍の見積もりの甘さが指摘されている。
2006.02 Jane's Missiles & Rockets USN considers NLOS-LS for Littoral Combat Ship <0605-020009>
 米海軍は NLOS-LS LCS に装備する検討を進めている。 海軍 は特に PAM に関心を持っている。 PAM は射程が 40kmでありながら小型で高精度、致死範囲が3~5mと局限される。
 LCS には15発搭載の NLOS-LS 発射機4基が搭載される。
2006.01.19 Inside the Pentagon Navy plans to rotate multiple crews on Littoral Combat Ships <0604-011905>
 米海軍は運用効率の向上を図るため、LCS の乗組員を3~4ヶ月で交替させる計画である。 海軍では複数の乗組員を周期的に交替させ ることを Sea Swap と呼び、駆逐艦や潜水艦で既に行っており、沿岸警備隊も Deepwater での乗組員交替を検討している。
2006.01.16 Defense News USN coastal ship attracts foreign interest <0603-011617>
 米海軍が開発中の LCS に海外から注目を集まっており、これまでに19ヶ国から照会 があり、イスラエル、サウジアラビア、ノルウェー、デンマークが導入の意向を示している。
 LCS は駆逐艦やフリゲート艦よりも小型 (3,000t) で、性能の割に安価 ($220M) なことと、Mission module 方式を採用するため任務 に応じた改造が容易であることが魅力となっている。
 海軍は2020年までに55隻を装備する計画で、LockMart社と GD社が各1隻を競争試作しているが、FY-06予算で 議会は更に2隻の試作を認めている。
2006.01.12 Inside the Pentagon Northrop picked as 'Mission package integrator' for LCS modules <0604-011202>
 米海軍は1月9日に、Northrop Grumman社を LCS の MPI (Mission Package Integrator) に指名し、FY-06 契約を$4.5Mで締結した。
 同社の Gulf Coast 造船所は船体製造を既に受注しているが、対潜、対水雷及び対海上戦用としてのそれぞれの艤装を新たに受注した 。
2006.01.11 Jane's Defence Weekly Israel Navy considers LCS acquisition <0603-011109>
 イスラエル海軍が過去2年間、今後10年間の水上艦艇の在り方について検討してきたが、12月に今後米国の LCS に絞った検討を進める決定をした。
 LCS は米海軍が55隻を調達する計画であるが、それ以外に2ヶ国から10~16隻の発注 があると見られている。
2006.01.09 Inside the Army NLOS-LS's container launch unit completes preliminary design review <0604-010902>
 米陸軍が開発中の NLOS-LS CLU の事前設計審査が12月13日~15日に行われ、問題なく終了し た。 CDR は12月に予定され、陸軍は2007年10月に評価試験を計画している。
 陸軍は CLU に PAM または LAM を搭載するが、海軍が検討中の LCS 搭載型では PAM のみを装備する計画で 、Surface Warefare Mission Module として1隻に4基の CLU を装備する。
2006.01.05 Inside the Pentagon Congress suports DD(X) Destroyer,adds two Littoral Wayship <0604-010502>
 米議会は12月にFY-06予算法案で、海軍の DD(X) の建造費$1.1Bを全額承認した。 また、新たに LCS 2隻の建造費として$440Mを追加した。
2005.12.14 Jane's Defence Weekly US Navy signs up international partners for LCS programme <0601-121402>
 米海軍の当局者が、10ヶ国以上が既に LCS の購入契約を行い、更に2ヶ国も購入す ることになると語った。
 この二ヶ国の片方は8~12隻、もう片方は2~4隻の購入を予定している。
2005.12.14 Jane's Defence Weekly US Navy reins in costs to fund larger fleet <0601-121401>
 米海軍は、艦船建造費の増大から保有艦船数が減少するのを食い止めるため、建造費の抑制を図り、現在280 隻の保有艦数を2020年までに313隻に引き上げる計画である。
 このため例えば7隻建造予定の DD(X) の建造費は、一番艦で$300M、二番艦以降で$200M切りつめ、その分を19隻の CG(X) に廻す。
 以上により米海軍は2020年時点で、
 空 母 × 11
 Arleigh Burke 級駆逐艦 × 62
 LCS × 55
 SSGM × 4
 SSN × 48
の勢力を維持する。 代わって17隻の水雷艦艇と30隻のミサイルフリゲートは除籍する。
2005.12.01 Inside the Pentagon Navy plans to equip Littoral fleet with Army's NLOS-LS <0603-120104>
 米海軍は LCS に陸軍の NLOS-LS を搭載する計画を明らかにした 。
 海軍は陸軍が FCS に装備する NLOS-LS 開発に参加しているが、艦艇装備に必要な MoA の締結に向け検討を進めており、共通システム の導入により長期的な価格低減が図れるとしている。
2005.11.30 Jane's Defence Weekly US programmes face paring knife <0524-113001>
 FY-07国防予算の編成に向け DoD は大幅な事業削減を検討しており、F-35、F/A-22、DD(X)、CVN-21、FCS などの目玉事業が対象になると共に、緊急の必要性がない TSAT (Transformational Satellite Communications) や E-10A、JUCAS などの事業も削減の対象になりそうである。
 空軍の調達要望数381機に対して179機を上限とした F/A-22 は、F-35 JSF とのトレードオフが考えら れる。 このため空軍型の計画を中止して海軍型を調達する案も出ている。 ABL 次世代長 距離打撃システム計画も危うい。
 海軍の DD(X) については、計画を中止する好機と見る向きもある。 その場合 DDG-51 駆逐艦の継続生産や 、100隻程度予定されている LCS の建造数を増やす案もある。 CVN-21 は CVN-77 の改良型で良いと見られて いる。
 陸軍の FCS 計画は、ネットワーク構成の前提となる TSAT が遅れているため無意味 との見方が出ている。
2005.11 International Defense Review Sea fighter and high-speed design <0523-110012>
 LCS 1/2大の実験艦である Sea Fighter の洋上試験が9月に開始さ れた。 Sea Fighter 1,500tの双胴船で、Sea State 3 で50ktの性能を持つ 。
 推進装置は GE LM 2500 2MW ガスタービン2基と MTU 16V ディーゼル2基で、Rolls-Royce KaMeWa ウォータージェット4基を駆動する。 飛行甲板は60mx20mあり、11月に離着艦試験が予定されている。
 2006年中頃に Rimpac 演習に参加するが、それまでに NLOS-LS 試作品を搭載しての発射試験を 行う。 また一連の試験では Titan社製 AWS 低価格巡航ミサイルの試験も予定さ れている。
【註:】
 LM2500 は、わが国の こんごう 型 DDG や 16 DDH の主機と同じエンジンで、こんごう 及び 16 DDH は LM2500 を4基 搭載し、総出力は100,000馬力になる。
2005.11 International Defense Review Small, speedy, shallow LCS signals major shift <0523-110011>
= LCS 計画の現状に関する5ページの特集記事 =
 Lockheed Martind社と GD社がそれぞれ2隻ずつ建造する Flight 0 LCS の最初の艦となる LCS-1 'Freedom' は、2004年12月に契約され2005年6月に起工し、2006年末には就役する。 一方の GD社製2005年10月中頃に契約 が行われ、2007年後半に就役する。
 LCS の特徴は対空、通信など以外に固有装備を持たず、必要に応じて必要な装備を搭載できることにある。
 固有装備としては両艦とも57mm砲を装備するが、Lockheed Martin社は搭載砲を Bofors社製 Mk 110 に決めて いる。 Mk 110 57mm砲は220発/分の発射速度を持つ。
 両艦とも推進はディーゼル2基、ガスタービン2基の CODAG (Combined Diesel and Gasturbine) 方式で、4基 のウォータジェットを駆動する。
2005.10.31 Defense News U.S.Navy finds budget leeway to begin LCS <0524-103104>
 米海軍は10月14日に Genaral Dynamics社と、LCS の建造契約を$223Mで行った。
 契約は FY-06国防予算法案の成立前であるが、国内法の解釈により R&D 予算を充当することで問題はない。
2005.07.13 Jane's Defence Weekly LCS combat system software ready <0515-071307>
 Lockheed Martin社製 LCS Flight 0 骨幹戦闘プログラムとなる COMBATTS-21 が完成したと、同社が7月6日に発表した。
2005.06.29 Jane's Defence Weekly US Navy shipbuilding plan takes on water <0514-062902>
 米海軍では、艦船建造費の急騰から計画の前面見直しが求められており、新型艦の要求性能の割愛や建造数の削減 が検討されている。
 見直しの中心となっているのが DD(X) で、既に155mm AGS の自動装填機構の簡素化や、排水量を 18,000tから14,000tに削減する計画修正が行われているが、CG(X) との重複 建造への疑問も提起されている。
 また LCS についても、Flight 1 を中止して、Flight 0 の追加建造で替えるとの意見も出ている。
2005.06.09 Inside the Pentagon Appropriators approve funding for two more Littoral Combat Ships <0515-060902>
 米下院予算委員会は先週、米海軍のFY-06の LCS 建造予算に$440Mを追加承認した。 また、開発試験 費$249Mも要求どおり承認された。 DoD のFY-06要求は LCS 1隻分であったが、下院は更に2隻分の建造を認めている。
 LCS Flight 0 は4隻の建造を計画し、現在 Lockheed Martin社が初号艦 Freedom を建造中で、2006年に納入を予定する。 ま た2番艦は来年から建造を開始する。 一方、General Dynamics社は LCS Flight 0 初号艦を年末から建造する。
2005.06.06 Defense News Yard lays first LCS keel <0515-060603>
 Lockheed Martin社は6月2日、LCS 初号艦 Feedom の建造開始式を Marinette造船所で行った。
 同社は2隻を競争試作するが、初号艦は2006年末の引き渡しを予定、2番艦は来年契約予定で、Bollinger造船所で建造する。
 対抗する GE社は初号艦の建造を年末から開始する計画である。
2005.06 世界の艦船 米 LCS 2案の技術的特徴 <0509-060004>
Lockheed Martin社案
 半滑走型モノハル船体で高い運動性を確保した。 全速走航で360゚回頭を8船長以下で、全速までの加速を2分 以内、30ktからの停止を3船長以内で実現する。
 搭載装備は高度にモジュール化され、砲を VLS 発射機に換装するのも比較的容易である。
General Dynamics社案
 三胴船船体により広いデッキを実現した。 任務に応じたミッションモジュールは飛行甲板及び格納庫下のス ペースに収納する。
 モジュールの積載卸下は右舷側から Ro-Ro 積載が可能である。
┏━━━━━┳━━━━━━━━┳━━━━━━━━┓
┃     ┃  LockMart案 ┃   GD 案  ┃
┣━━━━━╋━━━━━━━━╋━━━━━━━━┫
┃満載排水量┃  3,000t以下 ┃   2,675t  ┃
┃全   長┃    115m  ┃    127.1m ┃
┃全   幅┃    13m以上 ┃    30.4m  ┃
┃最高速力 ┃ 45kt(満載) ┃   50kt以上 ┃
┃      ┃50kt以上(軽荷)┃sprint速度 47kt┃
┃主 兵 装┃ RAM、57mm単装砲┃ RAM、57mm単装砲┃
┃セ ン サ┃将来は SPY-1F/K ┃ Sea Giraffe MFR┃
┗━━━━━┻━━━━━━━━┻━━━━━━━━┛
2005.05 International Defense Review Battle is joined in programme to supply future LCS radar system <0510-050011>
= LCS 搭載レーダ候補の9ページにわたる特集記事 =
 2007~2008年に予想される LCS Flight 1 搭載レーダ決定に向け、EADS、Ericsson、Thales などの欧州各社が受注合戦を繰り広げて いる。
 Flight 0 LCS では、Lockheed Martin社が EADS社製の TRS-3D/16-ES、GD社は Ericsson社 製の Sea Giraffe AMB (Agile Multiple Beams) レーダを搭載することになっている。
 Thales社は Flight 0 に MRR-3D NG を提案したが受注に失敗したため、Flight 1 には SMART-S Mk 2を提案する。
 TRS-3D には6種類のモードがあり、 Sea & Air Surveillance made ではアンテナを20rpmで回転し、高低50゚距離50kmを監視する。 こ のほかに sea skimmer mode や gun support mode などがある。
┏━━━━━━━┳━━━━┳━━━━━┳━━━━━┳━━━━━━┓
┃       ┃周波数帯┃Ant.素子数┃ 偏波特性 ┃ Ant. 寸法 ┃
┣━━━━━━━╋━━━━╋━━━━━╋━━━━━╋━━━━━━┫
TRS-3D/16-ES ┃G (C)帯┃ 16×46 ┃  水平  ┃ 2.5×4.48m ┃
┃TRS-3D/16(MS) ┃G (C)帯┃ 16×46 ┃水平(円)┃ 2.5×1.98m ┃
┃TRS-3D/32   ┃G (C)帯┃ 32×46 ┃  水平  ┃ 2.5×3.2m ┃
SeaGiraffe AMB┃G (C)帯┃ 18×48 ┃  垂直  ┃ 2.04×1.11m┃
┃SMART-S Mk 2 ┃E/F(S)帯┃ 16×40 ┃  垂直  ┃  4×2m   ┃
┃MRR-3D NG   ┃G (C)帯┃  -  ┃  -  ┃   -   ┃
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 Lockheed Martin社製 LCS の一番艦 LCS A1 は2006年末、GD社製一番艦 LCS B1 は2007年 11月に納入される。
2005.03.16 Jane's Defence Weekly Mix and match <0507-031607>
 米海軍の LCS 計画は、単に新艦種の登場と言うだけでなく、海軍の戦い方の基本に今までと異なる 考え方を導入する。
 LCS は搭載装備に以下の三種類の mission module があり、いずれも USV、VTUAV、MH-60 ヘリを搭載するが それぞれの搭載武器は異 なる。 mission module は短時間での切り替えが可能であることが求められている。
 ・MIW Modules
  対機雷戦を重視した Module で、MH-60 は MH-60S
 ・ASW Modules
  対潜戦を重視した Module で、MH-60 は MH-60R
 ・SUW Modules
  対地、対水上戦を重視した Module で、3基の NLOS-LS を装備
  MH-60 は Hellfire、USV は30mm砲及び Javelin/Netfires を装備
  VTUAV は APKWS を装備
2005.01.03 Defense News Lockheed's LCS Uses many non-U.S.parts <0504-010301>
 米海軍の LCS の建造で Lockheed Martin社は多くの外国製品を採用している。
 同社は昨年12月15日に LCS Flight 0 の建造を$188Mで受注し、2月から工程を開始するが、艦の規模、構成品の価格だけでなくその機 能性能からエンジン、搭載兵器、レーダ等に至るまで、英、独、伊を始めとする多くの外国企業の製品を導入している。(右図)
 LCS Flight 0 は4隻を製造する計画で、Lockheed Martin社と General Dynamics社は2007年までに各2隻を納入 する。
 事後予定する LCS Flight 1 についての契約は未定だが、同社では引き続き広く外国企業の参画を行う意向を示している。
2004.12.20 Inside the Navy Navy awards Lockheed $188 million deal to start LCS construction <0505-122001>
 米海軍は12月16日、LCS Flight 0 の初号艦設計製造について Lockheed Martin社と$188.2M の契約を 行った。 納期は2006年末を予定している。
 海軍は LCS Flight 0 を両社に各2隻、合計4隻を建造する計画で、General Dynamics社との契約も近日中に実施される模様である。
2004.11 International Defense Review Deployable ADS for LCS <0421-110017>
 Lockheed Martin社が LCS に装備する ADS (Advanced Deployable System) の事前設計を$21Mで受注 した。 オプション契約として SDD 及び LRIP があり、その場合契約額は$239Mにまでなる。
 ADS はパッシブ音響アレイ式の水中捜索システムである。
2004.09.27 Defense News Lockheed: US LCS on course <0421-092703>
 Lockheed Martin社は米海軍が発注した2隻の LCS Flight 0 の建造を2005年初頭に開始 する。
 同社の LCS は鋼製のモノハル構造で、全長115.5m、全幅13.1m、排水量2,840tで、Rolls-Royce製の2基のガスタービンエンジンを搭載 し、4基の Water jet により停止間から2分以内に45ktまで加速する。
 同社は CDR を12月に予定し、来年1月に海軍の承認を得て建造を開始し、2006年までに納入する。
 1隻あたりの価格は$220M以下を目標とする。
2004.08 International Defense Review General Dynamics forms team to develop LCS core system <0415-080013>
 Bath Iron Works で LCS を建造する GD社は、オープンアーキテクチャーによる基幹システムを構築す るため、BAE、Northrop Grumman社などと開発チームを構成した。
 Northrop Grumman社が担当するのは ICMS (Integrated Combat Management System) で、これは世界11ヶ国の 海軍で80隻以上の艦船が採用している THALES社が開発した TACTICOS 戦闘管理システムの LCS 型である。
2004.08 世界の艦船 米沿岸戦闘艦 最終デザイン決定 <0412-080001>

 米海軍は5月27日、Lockheed Martin社と GD社に、LCS を2隻ずつ発注した。 今回 Flight 0 として発注された4隻 は2007~2009年に就役するが、Flight 1 となる5隻目からは何れか一方の設計になる。
GD社 LCS
 船体はアルミ合金製で、全長127.1m、最大幅30.4mの大きさを持ち、広い飛行甲板が確保できるのが特徴である。
 速力はフル装備状態で47kt出せる。
Lockheed Martin社 LCS
 船体は鋼製で、全長115.5m、全幅13.1m、排水量2,840tである。 民間船で実績のあるモノハル構造で、最も無難な案と見られている。

2004.07.19 Inside the Navy CNO says Navy may 'sample other guns' on early Littoral Combat Ships <0418-071902>
 米海軍 CNO Clark提督は、LCS に装備する火砲について、計画中の Bofors 57mm Mk3砲だけでなく、Oto Metra Super 76mm 等その他の砲を Flight 0 として製造する4隻に試験的に搭載し、比較することを明らかにした。
 海軍は当初から Bofors 57mm砲を搭載する意向であったが、下院軍事委員会が 76mm砲等との比較検討を行っていないのを指摘していた。
2004.07.14 Jane's Defence Weekly US Navy seeks to accelerate NLOS-LS project <0414-071409>
 米海軍が陸軍に対し、NLOS-LS 開発を促進し、2年程度短縮すること を求めている。 陸軍も装備化時期を早める検討を行っている。 開発促進の対象となっているのは PAM だけである。
 当初計画で陸軍は2010年の FCS 装備化に合わせて NLOS-LS を装備する予定であったが、海軍は2008年 に LCS を就役させる計画である。 海軍の PAM は指令装置が CIC に結ばれること以外、 陸軍と全く同じ物である。
 但し、初期の PAM の FCS のネットワークに加入する部分は未装着となる。 陸軍は PAM を JCM GMLRS とネットワーク化して運用する計画である。
2004.07.05 Inside the Navy LCS program sees high-speed ships teaching mission module lessons <0415-070502>
 米海軍は5月、Lockheed Martin 及び General Dynamics両社にそれぞれ独自の設計による LCS を建造 させることを明らかにした。 Lockheed Martin社の初号艦はFY-07に、GD社はFY-08に就役を予定している。
 海軍の計画ではFY-05~FY-07に4隻、FY-08に3隻、FY-09に6隻を建造する予定で、搭載する装備は任務に応じ、機雷戦用、対潜水艦戦用 、及び対水上戦用として準備される。
2004.07 International Defense Review USN chooses two team to perform next LCS phase <0413-070005>
 米海軍は LCS Flight 0 の建造に、 Lockheed Martin社と GD BIW社を選定した。 当初の契約は設計 分で、LockMart社は7ヶ月$46.5M、BIW社は16ヶ月$78.8Mで、前者は2004年12月、後者は2005年9月に終了し、次いでそれぞれ$423M及び $536Mのオプション契約がなされている。
 LCS は7組みの互換性がある mission module を装備し、3組は機雷戦、2組は対潜戦、2組は対水上戦用となっ ている。
 Lockheed Martin社の LCS は2分以内に60kt近くの最大速力に達し、8艇身以内の距離で360゚ 旋回が可能である。 一方 BIW社 LCS は50kt近い巡航速力で10,000nmの航続距離を有する。
2004.06.30 Jane's Defence Weekly Lockheed LCS engine selected <0413-063005>
 Lockheed Martin社の LCS Flight 0 に、Rolls-Royce社製の MT30 ガスター ビンエンジンと、ウォータージェットが採用される見込みである。
 各艦には2基の MT30 と4基の高速ウォータジェットが装備される。
2004.06.28 Inside the Navy Nathman: Navy considering building fewer Litoral Combat Ships <0414-062803>
 米海軍高官はこのほど、LCS の建造隻数が当初の計画より大幅に少なくなることを示唆した。
 2002年の海軍案では375隻を装備する計画を示していたが、これは非公式の数で、当局は最近50~60隻の規模 となるとの意向を明らかにした。 同高官はこの隻数も否定している。
 これは海軍が進めている新しい戦力構想 Sea Swap の検討が背景にあり、LCS に代わる新しいクラスの高速艦 の開発装備を踏まえているものとみられる。
2004.06.03 Inside the Pentagon Navy plans to compete work on next batch of Littoral Combat Ships <0413-060301>
 米海軍は5月27日、Lockheed Martin社と General Dynamics社に LCS Flight 0 として各2隻の建造を発注した 。 4隻は2009年までに納入される。
 LCS は Flight 0 としてFY-05に1隻、FY-06に2隻、FY-07に1隻を建造し、以降 Flight 1 としてFY-08に3隻、 FY-09に6隻を建造する計画である。
 Flight 1 の企業選定については現在検討中で、2社のなかから選定するか、広く競争入札とするかが議論の焦点となっている。
2004.06.02 Jane's Defense Weekly LCS mission module selection nearly set <0411-060203>
 米海軍は、近く LCS に搭載する 'mission module' の暫定リストを決定する。
MIW (Mine Warfare) module
ASW (Anti-Submarine Warfare) module
ASuW (Anti-Surface Warfare) module
  ・ E/O センサと30mm砲で武装した USV (U-Surface-V) × 2
  ・ 2.75mm機銃、JCM などで武装した RQ-8 Fire Scout
  ・ 機銃、ロケット砲、Hellfire を装備する MH-60 ヘリ
  ・ PAM を発射する海軍型の NLOS-LS (NetFires)
  ・ 30mm機銃 × 2
2004.06.02 Jane's Defense Weekly General Dynamics and Lockheed shared LCS prize <0411-060202>

 LCS (Littral Combat Ship) の競争試作艦である LCS Flight 0 に GD社グループと Lockheed Martin社グループ が選定され、Raytheonグループは脱落した。
 契約金額はそれぞれ$78.8M、$46.5Mであるが、最終的な契約額は$536M及び$423Mにのぼると見られ、両グループはそれぞれFY-06とFY-05 に1隻ずつを建造する。 FY-07には1社が選定されて量産型となる LCS Flight 1 の建造に入る。
 LCS に要求されているのは40kt以上の速度と、3,500nmの航続距離であるが、GD社グループは三胴船方式を 、Lockheed Martinグループは準浮上船体方式を提案している。

(関連記事 JDW 2003.04.23)
2004.05.31 Defense News US Navy picks two LCS teams <0412-053101>
 米海軍は5月27日、LCS の最終システム設計段階に General Dynamics と Lockheed Martin の2チームを選定 した。
 両チームは2007年から2009年の間にそれぞれ2隻のLCSを建造する。 じ後一機種に絞り込まれ、最終的には 50~60隻、総額$12B規模の契約となる。
GD LCS
  アルミ合金の三胴船、速力47kt、全長417ft、船幅99.7ft
Lockheed Martin LCS
  半滑水式の単胴船、速力45kt、全長379ft、船幅43ft
2004.05.03 Defense News 8 programs,$40 billion <0411-050302>
 DoD は今年5月以降11月頃までに、総額$40Bにのぼる新兵器の開発装備の契約を予定している。
 契約は Littral Combat Ship ($14B)、Joint Common Misile ($5~10M)、Aerial Common Sensor ($5B) 、MC2A ($5B)、Multi-mission Aircraft ($3~5B)、Multi User Objective System ($2.5B)、CKEM ($2B)、Joint Tactical Radio System ($1.2B)の8計画。
2004.04.14 Jane's Defence Weekly Littoral Combat Ship bids in <0408-041405>
 米海軍の LCS (Littoral Combat Ship) 計画は5月に行われる機種選定に向け終盤戦に入っている。 機種選 定では1又は2社が選定され、試作艦の建造は2005年1月に開始される。 2隻選定された場合には2006年初めに2 隻目の建造が始まる。
Lockheed Martin
 準滑走式船体で、最近船材をアルミから軽量鋼板に変更した。 最大速度60ktで、2 分以内に0ktから46ktへ加速できる。
Raytheon Team
 全長80mの SES 船体で、船材に Northrop Grumman社が提供する複合材を使用する。 最大速度 60kt
BIW (GD Bath Iron Works) Team
 全長126mの三胴船で広大な飛行甲板を備え、V-22 の運用が可能である。 最大速度40kt以 上
2004.03.15 Inside the Navy Young: Navy's first Littoral Combat Ship could cost $380 million <0409-031507>
 米海軍装備局長が、3月3日に行われた議会の公聴会で LCS の価格について説明し、装備器材を含め1隻あたりの価格は$250M~$380Mと 見積もっていることを明らかにした。 このうち船体価格は$150M~$220Mで、装備パッケージは機雷戦用の$135Mから各種装備の$45Mと格 差があるが、最大で$380Mに収まるとみている。
 海軍の計画ではFY-05に1隻、FY-06に2隻、FY-07に1隻、FY-08に3隻、FY-09に6隻を就役させる予定となっている。
2004.03.01 Inside the Navy Cost of LCS to remain unclear until mission packages are chosen <0406-030103>
 米海軍が LCS の価格について、船体価格は$150M~$220Mと見積もられるが、搭載機器を含めた1隻あたりの価格は、総建造数と任務に 応じ装備する Mission module の内容が決まるまで明らかに出来ないとの見解を公表した。
 海軍はこれまで、1隻あたりの価格は$250Mを越えないと明言していたが、専門家の間から Mission module と搭載機器の見積なしで全 体価格を見積もっているのではないかとの疑問が出されている。
2004.02.05 Inside the Pentagon FY-05 budget request funds DD(X),LCS programs with R&D dollars <0405-020501
 米政府は2005年度国防予算として$401.7Bを議会に要求したが、このうち海軍予算は$119.4Bで、DD(X) と LCS の研究開発試験 (RDT&E) 予算に$1.8Bが充当されている。
 海軍は最初の DD(X) と LCS をFY-05に建造するが、じ後FY-06に LCS を2隻、FY-07~FY-08に DD(X) 2隻と LCS 4隻、FY-09に DD(X) 3隻と LCS 6隻を建造する計画となっている。
2004.01.21 Jane's Defence Weekly Personnel cuts head USN strategy to boost fleet <0402-012103>
 米海軍は艦艇数を294から375に引き上げようとしており、そのために大幅な人員削減 と、機能が重複する開発計画の中止を検討している。
 開発計画中止は主として打撃機能が対象となるが、自衛機能でも ESSM、NATO Sea Sparrow、Phalanx Block 1B、RAM 等が検討対象となっている。
 しかしながら一方で、CG(X)、DD(X)、LCS の整備構想に疑問を呈する動きもある。 DD(X) は結局少数の建造 に留まり、海軍の関心はミサイル防衛能力を持つ CG(X) に移るのではないかとの見方もある。
2003.12.01 Defense News Firms review U.S.Navy's LCS specs  米海軍の LCS 事前設計研究を行っている General Dynamics、Lockheed Martin 及び Raytheon の3社は、来年1月の設計提案の絞り込 みに向けてそれぞれ最終的な作業に入っている。 海軍は5月に1~2社を選定して詳細設計を開始し、2007年の LCS Flight 0 就役を目指す。
 海軍は今後20年間に逐次改善を進めつつ56隻程度を装備するものとみられる。
2003.12 National Defense Littoral Combat Ship sensors pose integration 'challenges'  米海軍の LCS 開発当局が2007年に初期型 LCS Flight 0 を就役させるとしているが、C4I、艦船のネットワー ク化、センサー搭載の UAV との連接等多くの課題を抱えており、実現は厳しい状況にあるとみられる。
 海軍は来年夏に現在の3機種の設計から1~2機種に絞り込み各種システムの統合を開始するが、特に Fire Scout、海面下遠隔機雷探知 システム及び無人艦艇とのインターオペラビリティに重点が置かれている。
2003.11.24 Inside the Navy Raytheon adds Northrop Grumman to its Littoral Combat Ship team  Raytheon社はこのほど、Northrop Grumman Ship System社を同社の LCS チームに加えることで合意した。
 両社は海軍の DD(X) 開発でもチームを組んでおり、Northrop社は艦艇建造について Raytheon社を援助する。
2003.11.19 Jane's Defence Weekly Hullforms key to speed for Littoral Combat Ship
= 米海軍 LCS 計画に参画している3チームの船体案 =
 GD、Raytheon、Lockheed Martin の3チームは来年2月に2チームに絞られてプロトタイプを試作し、2007年後半に最終選定されたチーム が2008年に3隻、2009年に4隻、最終的には60隻の LCS を建造する。
GD社案
 アルミ船体の三胴船であるため、排水量は DDG-51 の1/4であるのに全長は30m短いだけで、飛行甲板は DDG-51 の倍の広さを持つ。 SH-60 ヘリを2機搭載する。
Lockheed Martin社案 (Sea Blade)
 リスクの少ない形状で大西洋線に実績を持つ高速民間貨物船の技術を活用する。
Raytheon社案
 造波抵抗の少ない SES 構造を採用するため、要求 (40kt) より高速の50ktを実現できる。
2003.10.20 Inside the Navy Hamilton: Navy Litral Ship, Coast Guard Cutter may share hull  米海軍の艦船計画局長はこのほど、海軍の LCS と沿岸警備隊の沖合巡視艇 OPC (Offshore Patrol Cutter) の船体は最終的に共通仕様 になるとの見通しを明らかにした。
 LCS は Lockheed Martin、Raytheon、General Dynamics の3社が開発提案を行っており、OPC は既に Northlop Grumman社がスウェーデ ンの Visby 級 Corvette を基に設計準備を始めていることから企業側は難色を示している。
 現在、LCS は2004年5月までに企業を1~2社に絞り込み、2005年1月から1~2隻を試作、2007年の進水を予定している。
 一方、OPC は2007年初頭から予備設計作業を開始する計画となっている。
2003.10.20 Defense News Report: Holes in USN's future-ship rationale  先日公表された海軍調達装備の分析に関する米議会報告書は、DD(X) と LCS の開発に関する妥当性について疑問を呈している。
 DD(X) は地上戦の支援に艦載砲を使用することを問題視し、射程100km程度の砲が沿岸から数100km離れているイラクやアフガンで実際 に役立つのかとしている。
 LCS は沿岸での戦闘様相について、その他の代替手段 (へり、フリゲート艦等) の検討が行われていないとして海軍の必要性に関する 分析が不充分としている。
2003.09.08 Defense News U.S.Navy lists LCS modules  米海軍は8月中旬に LCS 初号艦の搭載装備リストを作成した。
 初号艦の建造は2005年に開始、2007年に就航を予定するため、既存の装備が多く用いられているが、将来を見越して2004年要求には $41Mの開発費が計上されている。
 リストでは機雷戦、対潜及び海上戦に必要な装備があげられており、遠隔機雷捜索システム (RMS) や強襲艇 Spartan Scout の他、 Fire Scout UAV と MH-60R ヘリ及び Netfires 垂直発射ミサイル等が基準 装備となっている。
2003.09.01 Defense News U.S. Navy continues analysis after LCS program begins  米海軍は2001年に開始した LCS の開発計画について要求内容の細部分析と見直しを行っている。
 要求事項の分析は通常、計画を開始する以前に終了させるものだが、議会から LCS の必要性を説明することを求められていることから DoD の指示で12月の報告に向け作業を進めている。
2003.08.06 Jane's Defence Weekly US Navy studies combat ship payload options  米海軍の LCS (Littoral Combat Ship) のプロトタイプ Flight 0 には、対潜作戦用に RQ-8 Firescout VRUAV を搭載するが、Flight 1 以降では6.25in魚雷を装備する VTUAV の搭載を考えている。
 また、対水上/陸上戦用として Flight 1 以降に陸軍の Netfires も搭載武器の候補になってい る。
2003.07.23 Jane's Defence Weekly US Navy selects Littiral Combat Ship teams  米海軍は LCS (Littoral Combat Ship) の事前設計担当に、General Dynamics, Lockheed Martin, Raytheon の 3社を選定した。 各社はそれぞれ$10Mの契約で7ヶ月間の事前設計を行う。
 General Dynamics社の案は三胴船で、50kt以上の速度を目指している。
 Lockheed Martin社は大西洋横断の速度記録を持つ民間フェリーを元にした、アル ミ構造船体を提案している。
 Raytheon社は SES (Surface Effects Ship: 右図) を提案している。
 米海軍は LCS の2007年就役を計画している。
2003.07.21 Defense News US Navy reduces LCS candidates to 3  米海軍はこのほど、LCS の候補をこれまでの6機種から3機種に絞り込み、開発の第2段階に General Dynamics、 Lockheed Martin、Raytheonの3社を選定した。
 各企業は7ヶ月にわたり LCS の最終設計提案作業を行い来年2月に各案を海軍に提出する。 海軍はこのうち2社を選定し、2007年の就 役を目途に来春から試作艦の建造を開始する。
2003.07.21 Inside the Navy Navy selects Fire Scout vertical takeoff UAV for first flight of LCS  米海軍はこのほど、LCS に搭載する偵察監視用 UAV に垂直離発着の Fire Scoutを採用する ことを明らかにした。
 LCS は2005年~2006年に最初の2隻が就役する予定で、海軍はこの秋から水陸両用艦 Denver での飛行試験を皮切りに LCS を模した艦 艇からの試験を開始する。
2003.07.21 Inside the Navy Navy awards Littoral vessel contracts to three industry teams  米海軍はこのほど、LCS (Littoral Combat Ship) の次期段階開発に General Dynamics、Lockheed Martin、 Raytheonの3社を選定した。 3社は第2段階として LCS の最終システム設計、細部設計及び LCS Flight 0 建造に関する提案を行う。
 海軍の計画では2005年に Flight 0 を2隻完成し2007年に就航させる予定で、2008年から本 格的な建造を開始し30~60隻を導入する。
2003.07.14 Defense News Lockheed wins DD(X) work  米海軍の DD(X) 開発における LSI (Lead System Integrator) の Raytheon社は、艦の技術開発設計の作業に Lockheed Martin社を選定した。 契約額は$175Mとされる。
2003.06 International Defense Rwview Littoral Combat Ship designs continue to evolve  米海軍の LCS (Littoral Combat Ship) を提案している各社は、海軍の要求変更に伴う提案修正を行った。
 要求は、最高速度は50kt以上(40ktが必須)、航続距離は4,300nm(3,500nmが必須)が求められている。
 海軍は7月に3社を選定してそれぞれ$10Mで7ヶ月間の事前設計を行い、その後1社に絞られてFY-05とFY-06に2隻の Flight 0 艦が建造を開始する。
 当初の9隻には$4Bが予定され、最終的には60隻が建造される。
2003.05.26 Inside the Navy House,Senate authorize more money for LCS mission modules  米上下院軍事予算委員会はこのほど、海軍のFY-04 LCS 予算要求額$158Mに$35Mを追加する決定を行った。
 議会は海軍の要求事項の分析不充分を指摘していたが、対潜水艦戦、水雷戦及び小型舟艇による攻撃対処に必要な構成要素の試作に追 加予算を認めたもの。
 なお、LCS 1隻の価格は$220M以下を目標としている。 
2003.04.28 Defense News U.S Navy eyes LCS plans  米海軍は LCS (Littral Combat Ship) の設計提案を Textron社他 6社から受領し検討作業に入った。
 海軍はこの夏までに2~3社を選定し設計を具体化、来年更に1~2社に絞り込み2005年からの 建造に備える。
 各社の提案は単胴船、双胴船及び三胴船に分かれ、水面効果を併用する提案もなされている。 また、船体材質としてはアルミニュー ム及びカーボンファイバーに分かれている。
2003.04.23 Jane's Defence Weekly Teams line up for LCS design work  米海軍の新概念艦 LCS (Littral Combat Ship) の各社提案が先週出そろった。 海軍は6社に、それぞれ$10Mで予備 設計を発注しており、7月に3社に絞り込む予定である。
 LCS の一番艦は2007年に就役する計画である。
Northrop Grumman
 スウェーデンの Visby級ステルス艦を基礎にした案で、1,900t型と2,200t型の2種類が提案されている。
 いずれも船体は全て複合材料製である。
General Dynamics
 全長120mの3胴船で、船体は主としてアルミでできており、50ktを実現する。
 飛行甲板は、現有 DD-51型駆逐艦の33%増の面積を持つ。
Textron
 双胴船と SES (Surface-Effects Ship) の組み合わせ案で、船体はアルミ構造。  1,640tであるが、2,000tまで拡張が可能である。
 50ktで24時間航行でき、1,000nm以上の航続が可能である。
Lockheed Martin
 Sea Blade 構想。
Team LCS (Raytheon)
 SES を基本とした構想。
Titan Systems
 (註:SES とは、ホバークラフト (ACV : Air Cushon Vehicle) が高速性能を有するものの凌波性に欠けるのを補うため、両側はリ ジットで前後のみスカートとする構造で、空気で船体を浮上させ推進する方式の船である。)
2003.04 International Defense Review LCS go ahead  米海軍は2005年、2006年に建造が開始される LCS (Littoral Combat Ship) Flight 0 2隻の基本設計要望を発簡し、 LCS 計画がスタートした。
 7ヶ月間にわたり行われる基本設計の契約は、7月に3社とそれぞれ$10Mで行われ、その後1~2社が詳細設計を実施する。
 FY-08 開始が仮決めさた Flight 1 では複数艦の建造が予定されている。
 基本装備を含む LCS の価格の上限は$220Mが必須とされている。
2003.03 International Defense Review US Navy pursures aggressive schedule for Littoral Combt Ship
= 主として船体について、LCS 計画の現状紹介記事 =
 LCS (Littoral Combat Ship) の役割は、対潜戦、水雷戦、集団小型舟艇攻撃からの防御で、複数のヘリ運用が要求されている。
2003.02.19 Jane's Defence Weekly Robotics key to navy's LCS plan  2007年に就役する LCS Block 0 の2隻では、RQ-8A Fire Scout UAV が、対潜、対水上艦艇用に搭載される。

 引き続き建造される Block 1 では Spartan USV (Unmanned Surface Vessel: 右図) が採用されるなど、LCS にとってロボット技術は 重要な要素になる。

2003.01.22 Jane's Defence Weekly US naval forces take shape  2010年時点における米海軍の戦闘群は、巡洋艦×1、駆逐艦×1、LCS ×2 で構成され、各 LCS は異なる武装を行う ことが明らかになった。 LCS の各種武装は軽易に交換できる。
 現在設計中の最初の LCS は、2004年末から建造が開始される。
2002.11.20 Jane's Defence Weekly Design options revealed for US Navy combat ship  米海軍の LCS (Littoral Combat Ship) 計画は、今月初めに6個チームと、それぞれ$500,000で3ヶ月の概念検討の契 約が結ばれた。
 LCB には MH-60R/S 1機、VTOL型の TUAV 3機が搭載でき、速力50kt~60ktの能力を持つ。

 6個チームは以下の通りである。
Lockheed Martinチーム
   カタマラン型(双胴船)の船体
Northrop Grummanチーム
   スウェーデンの Visby ステルス艦を基礎にした船体
General Dynamicsチーム
   トリマラン型(三胴船)の船体
JIMA/Raytheonチーム
   SES (Surface Effect Ship) 型の船体
Textronチーム
   SES (Surface Effect Ship) 型の船体
Gibbs and Coxチーム

2002.11.18 Defense News Global teams angle for slice of warship  米海軍はこのほど、LCS (Littoral Combat Ship) 開発の前段階の研究となるコンセプトスタディについて General Dynamics をはじめ 6社と 90日、$500,000 の契約を行った。
 各社は国内中小企業や欧州の企業とそれぞれチームを組み、設計、建造及び兵器システムの組み込み等について研究を行う。
 本研究は直接 LCS の開発に移行する青写真ではないが、研究内容を加味した開発要求の確立が 2003年2月に計画されている。 開発移 行は 2005年を予定。
 現在 次世代 DD(X) のファミリーとして、価格 $220M~$400M、排水量 2,500t 以上、速度 50knot で 兵器、センサー及びその他搭載 装置の互換性が LCS 構想に要求されている。
2002.11.18 Inside the Army Lawmakers skeptical of LCS need,but authorize $4 million anyway  米議会はこのほど、海軍の LCS (Littoral Combat Ship) 研究予算として $4M を承認したが、その必要性と運用概念 には疑問があるとの添付書を海軍と JROC に送った。
 質問内容は LCS の必要性の他、無人システム及び現有艦艇による戦闘任務の相違点、沿岸警備隊や友好国海軍の LCS 任務実施の可否 等があがっている。
2002.11.13 Jane's Defence Weekly Naval firepower comes of age
= NFS (Naval Fire Support) の趨勢に関する記事 =
 米海軍では、内陸へ50km侵攻している部隊を、100kmの洋上から火力支援する能力を求めていたが、従来の砲では不可能であった。 こ のため DD(X) では 155mm AGS を1~2門装備する。
 Mk 45 mod 4 5in62口径砲の最大射程は 20nmであるが、ERGM を使って射程を 63nmまで延ばすことがで きる。
 その他、以下の各種艦対地ミサイルについての記述。
  ・LASM/ALAM/FLAM
  ・Supersonic CM : 計画段階、Mach 4.5、射程600nm
  ・NLAM : ATACMS の艦載型
  ・POLAR : GMLRS の艦載型、射程110nm
  ・VLAAS
  ・SCALP Navl
  ・SS-N-21
  ・SS-N-27 Alfa
  ・Hapoon Ⅲ : SLAM-ER の艦載型
  ・Exocet MM-40 Block Ⅱ/Ⅲ
  ・Polyphem
  ・RBS-15 Mk 3
  ・Otomat Mk 2 Block Ⅳ
2002.11.11 Defense News US Navy proposes split funding for ship programs  米海軍は FY-04~09 の予算計画で艦船の開発建造を分割予算とする方式を採用したが、政府や議会の予算担当者から は全体像が不透明になるとして反対する声があがっている。
 これまでの方式では初年度に全予算を充当していたが、海軍は 2年単位で予算を分割すると共に主要な研究開発にも充分な予算を振り 向けるとしている。
=米海軍の艦船建造計画= ┏━━━━┳━━┳━━┳━━┳━━┳━━┳━━┳━━━┓
┃ Class ┃2004┃2005┃2006┃2007┃2008┃2009┃Total ┃
┣━━━━╋━━╋━━╋━━╋━━╋━━╋━━╋━━━┫
┃CVN(X) ┃  ┃  ┃  ┃ 1 ┃  ┃  ┃  1 ┃
┣━━━━╋━━╋━━╋━━╋━━╋━━╋━━╋━━━┫
┃SSN-774 ┃ 1 ┃ 1 ┃ 1 ┃ 2 ┃ 2 ┃ 2 ┃  9 ┃
┣━━━━╋━━╋━━╋━━╋━━╋━━╋━━╋━━━┫
┃DDG-51 ┃ 3 ┃ 3 ┃ 1 ┃  ┃  ┃  ┃  7 ┃
┣━━━━╋━━╋━━╋━━╋━━╋━━╋━━╋━━━┫
┃DD(X)  ┃  ┃ 1 ┃ 1 ┃ 1 ┃ 2 ┃ 3 ┃  8 ┃
┣━━━━╋━━╋━━╋━━╋━━╋━━╋━━╋━━━┫
┃LCS   ┃  ┃ 1 ┃ 1 ┃  ┃ 2 ┃ 4 ┃  8 ┃
┗━━━━┻━━┻━━┻━━┻━━┻━━┻━━┻━━━┛
2002.11.11 Inside the Navy Navy awards littoral ship study contracts to six companies  米海軍はこのほど、沿岸戦闘艦のコンセプトスタディについて General Dynamics 社をはじめとする 6社との契約を 行うと発表した。
 契約額は各社 $500,OOO で 90日の研究を行う。 なお、この研究は DD(X) 計画の LCS (littoral Combat Ship) プロジェクトとは正 式にはリンクしておらず、その前段階の研究となる。
2002.08.28 Jane's Defence Weekly USN starts contest for littioral combat ship  米海軍は公式に、LCS (Littoral Combat Ship) の業者選定を開始した。 海軍は約60隻の装備を視野に入れている。
 LCS は電気推進式の1,000t~1,500tと小型艦で、50kt~60ktと高速が要求されている。 装備には Block 1B Phalanx, RAM の他、2機の AH-58D 用のハンガーを持ち、 3機の VTOL UAV と1機の MH-60R/S の運用支援をできる能力が提案されている。
2002.08.19 Inside the Navy In Littoral Ship studies RFP,industry asked to use canceled VTUAV  8月12日に Littoral Combat Ship の RFP が発簡されたが、企業各社は提案内容に Fire Scout 垂直離発着 UAV の搭 載が可能か否かについて問い合わせている。
 Fire Scout は 1月に海軍が開発終了後に計画中止を決定しているが、現在は装備化 する予定はない。
2002.08.19 Inside the Navy Navy unveils concept studies RFP for Future Littral Warship  米海軍は先週、LCS (Littoral Combat Ship) の概念研究に関する RFP を発簡した。
 LCS には現在の巡洋艦や駆逐艦よりも小型で小回りのきく高速戦闘艦としての機能が求められている。
 概念研究に関する提案は 10月までに 6件程度が採用される模様で、契約企業は 90日、50万ドル で作業を行う。 その後、3社に絞り込 み最終的に設計製造企業1社を決定する。
2002.07.29 Inside the Navy Service planning industry day for Littral Combat Ship ideas  米海軍は Littral Combat Ship の設計や適用技術に関し、広く民間企業にアイデアを求めることを準備している。
 計画は検討段階で、日時や場所等細部は明らかにされていないが、この数ヶ月以内に討論会の形式で行われる模様。
2002.07.22 Inside the Navy Navy briefing estimates Littral ships could cost $542 million each  米海軍はこのほど、FY-05 に建造を予定している LCS (Littoral Combat Ship) の単価を $542M と見積もっていることを明らかにした。 
 これは議会の要求に応じ経費見積を行ったもので、海軍の防衛計画指針では FY-06 までの開発と調達の方針が示されている。
2002.06.12 Jane's Defence Weekly Littiral Combat Ship programme accelerated  米海軍の LCS (Littoral Combat Ship) の建造は、当初 DD(X) 建造後とされていたのが 早められ、FY-05 に DD(X) と一緒に開始されることになった。
 LCS の規模については、未だに海軍内で意見がまとまらず、500t とする意見から 4,000t とする意見まであ るが、1,000tを最低値とする点では合意ができつつある。
 LCS の設計は数ヶ月以内に開始され、1年以内には決定される。
2002.05.29 Jane's Defence Weekly Lines are drawn for transatlantic launcher battle  艦船用 VLS のシェアを巡って、Lockheed Martin Mk41 と DCN SYLVER が競争している。
 SYVER は Aster 15 用の A43 を月産2モジュール(1モジュール=8セル)を生産しているが、Aster 30 用には A50 が、また2004年に 試作が開始され、2007年に配備が始まる A70 からは SCALP Naval が発射できる。
 Mk41 は10ヶ国で160隻前後の艦船に採用され、10,000セルが生産されている。 生産レートは月産5~6モジュールになっている。
 Mk41 には TLAM SM-3 を発射できる Strike Module SM-2 Block Ⅲ や VL ASROC を発射する Tactical Module 、RIM-7M/P Seasparrow や ESSM を発射する Self Defense Module がある が、Lokheed Martin社は最近、単セルの "single-cell self-defense launcher" 計画を発表している。
2002.04.24 Jane's Defence Weekly The big question  米海軍は今月、DD(X) の設計を1機種に絞るが、「なぜこんなに大きくなるのか」とか「もっと斬新な技術が取り入れ られないのか」といった議論が行われている。 昨年中止が決まった DD-21 は、12,000t~15,000t もあった。

 この議論に対し、海軍は海域の航空優勢を確保する多目的 CG(X), 陸戦支援と海戦を担当する DD(X)のほか、比 較的小型の LCS(Littoral Combat Ship)の組み合わせを検討している。

2002.01.21 Inside the Navy Navy plans three distinct competitions for DD(X) family of ships  米海軍はこのほど、DD(X) 系列の駆逐艦、巡洋艦及び沿岸戦闘艇の研究開発に関する受注競争をそれぞれ分離して行 うことを発表した。
 小型艦艇及び沿岸戦闘艇の入札企業は未だ明らかになっていない。
2001.12.17 Inside the Navy CNO: Risk inherent in DD-21 destroyer program led to change to DD(X)  米海軍作戦部長 Clark 提督は先週、DD-21 駆逐艦開発計画はリスクが多すぎるため、新しい艦船系列を開発する DD(X) 計画に変更することを公式に表明した。
2001.11.26 Inside the Navy Navy plans to develop new DD(X) destroyer in multiple flights  米海軍はこのほど、DD-21 に替わる新しい DD(X) 駆逐艦の開発計画を明らかにしたが開発は DD-21 に比べゆっく りした時程で進められ、船体設計も通常の技術が使用される。
 DD(X) の開発では駆逐艦、巡洋艦及び小型沿岸戦闘船の3種類の新艦艇建造を意図している他、開発期間内での段階的性能向上を計 画している。
 ・駆逐艦:正確かつ多量の攻撃火力と旋回機動性の保持
 ・巡洋艦:港湾、及び部隊防護に必要なミサイル防衛能力の保持
 ・小型沿岸戦闘船:対機雷、小型船艇及びデイーゼル潜水艦対処能力の保持
 開発は FY-02 の設計レビューに始まり、各種地上/海上試験を行い FY-05 には総合試験を行う予定となっている。
2001.11.19 Inside the Navy Navy plans for DD(X) acquisition strategy begin to take shape  米海軍は最近終了した駆逐艦 DD-21 の研究プログラムに代わる DD(X) の開発計画の具体化に向け作業を開始した。
 現在の予定では契約企業1社を 2002年春に選定し、FY-05 に建造を開始したいとしている。
2001.11.14 Jane's Defence Weekly US Navy surface force plans take shape  米海軍は DD-21 計画中止に伴う、艦船建造計画の見直しを進めている。
 DD-21 に代わる DDX は、排水量を 16,000t から 12,000tに減じ、計画していた 155mmm AGS (Advanced Gun System ) の取り止め、又は再設計が行われる。
 これによる DDX 装備化の遅れ対策として、DD-51 Arleigh Burke級 Aegis DDG を、FY-07 まで6隻追加建造する。
 また、予算削減による水上艦数減少をくい止めるため、現在9隻しか残っていない Perry級フリゲート艦24隻をオーバーホール、改修 して就役させるほか、CG-47 Ticonderoga級 Aegis 巡洋艦の性能向上を図る。
 Ticonderoga級巡洋艦の性能向上では、RIM-116 RAM ではなく RIM-162 ESSM を装備し、Mk-45 5in 砲も、 54口径の Mod 0/1 から 62口径の Mod 4 に換装される。
2001.11.07 Jane's Defence Weekly USN restructures DD-21 programme  DoD の行った QDR で、DD-21 槍玉に挙げられた結果、計画は全面的に見直されることに なった。
 新しい計画は "Future Surface Combatant Program" あるいは DD(X) と呼ばれ、DD(X)、CG(X)、Littoral Combat Ship に共通して利用される技術となる。
 RFP はあらためて向こう2~3週間以内に出されるが、DD(X)、CG(X) では 155mm AGS (Advanced Gun System) による 火力支援任務は無くなると見られる。
2001.11.05 Inside the Navy Marines worry about surface fire support without DD-21 destroyer  DoD は10月末、DD-21 に替わる DD(X) の開発着手を発表したが、海兵隊司令官ジョーンズ中将は海上からの火力支 援に DD-21 は欠かせないとして開発中止に異論を唱えた。
2001.08.20 Inside the Navy Aldridge:affordability of DD-21 Destroyer remains to be decided  DoD は海軍に地上攻撃型駆逐艦 DD-21 の計画の細部を明らかにするよう求めている。
 DoD は DD-21 に関する研究開発の有効性は認識しているものの、将来 DD-21 を装備化する方針は固まっておらず 、導入に向けての理論構築に更なる情報の共有が必要としている。
2001.06.06 Jane's Defence Weekly USN delays DD-21 selection  米海軍の次期対地攻撃駆逐艦 DD-21 の選定は、一連の防衛構想見直しが完了するまで先 送りされることになった。
2001.05 Jane's Missiles & Rockets USN orders AEGIS weapons  米海軍は DD99~DD101 アーレーバーク級駆逐艦用に、新型の SPY-1D (V) を組み込んだ Aegis システムを $86. 1M で追加発注した。
 これとは別に FY-01 で、
  SM-2 Block Ⅲ/ⅢA × 48発
  SM-2 Block ⅢB  × 75発
  SM-2 Block ⅢB ORDALT kit ×80発
等を $119.23M で発注した。
 これらには米海軍用 (70.04%) の他、韓国 (20.49%)、日本 (8.56%)、スペイン (0.8%)、独 (0.09%)、蘭 (0.025) に FMS で提供さ れる分を含んでいる。
2001.04.18 Jane's Defnce Weekly Gold Team shows DD-21 proposal  Boeing, Litton, Northrop Grumman, Raytheonの各社で構成する DD-21 Gold Team のプロポーザルが明らかになった。
 それによると、DD-21 には Tommahawk Land Attack Missile, Advanced Land Attack Miaaile, SM-2, ESSMなどの ミサイルを 250発以上搭載すると共に、艦尾側の上部構造物上に close-in-defense 用として、 2門の Bofors 40mmm gun が搭載されている。
 また、航空機は SH-60 ヘリ×2、MV-22 チルトロータ機×1、VTUAV×1の何れかが搭載できる。
 軍関係者によると DD-21 のステルス性能は約 1/64 (註:-18dB)程度である。
DD-21 Blue Team のプロポーザル
2001.03.07 Jane's Defence Weekly US Gold Team releases DD-21 design proposal  Litton, Raytheon, Boeing で構成する Gold Team が、DD-21の設計概要を明らかにし た。
 DD-21 は2門の 155mm Advanced Gun System を搭載する。 砲は対地攻撃用の誘導砲弾により 従来の艦載砲の5倍の距離を射撃できる。
 また、250発プラスの Tactical Tomahawk 、将来は Advanced Land Attack Missileを発射できる。
 DD-21 は2005年から32隻の建造が予定されており、Lockheed Martin, General Dynamic, Northrop Grumman で構成する Blue Team の DD-21 案は、1月上旬に発表されている。
2001.01.17 Jane's Defence Weekly Blue team reveals DD-21 design details  General Dynamics、Lockheed Martin、Northrop Grumman の 3社からなる Blue team はこのほど Zumwalt 級陸上攻撃型駆逐艦 DD-21 のデザインを初めて明らかにした。
 米海軍は4月に DD-21 のデザインを決定する予定で、開発から装備化までに $25B の総経費を見積もっており、32隻の就航を要望 している。
 DD-21 は12,000~14,000トン のステルス艦で、乗員95名以下、先進型機関砲システム (AGS) とトマホークミサイルに替わる先進型 陸上攻撃ミサイル (ALAM) の垂直発射管 128基を装備するとされている。
2000.12.18 Defense News DoD plan slices DD-21 funding by one-third  DoD はこのほど海軍 DD-21 地上攻撃型駆逐艦の FY-02 研究開発予算を当初計画の $619.8M から 27% 、$168.1M を削減する。
 更に DD-21 総開発経費も $6.8B から $2B~$4B に減額される模様で、海軍は2002年の研究開発開始が困難であるとして、2001年 の予算案決定の1月末を前に反論を行っている。
2000.10 International Defense Review USN aims for 'maritime dominance':
The US Navy lifts a corner of the veil on the DD-21 destroyer
 DD-21 は、ペリー級フリゲート艦及びスプルアンス級駆逐艦の後継として、32隻の建造が予定 され、2011年就役を計画されている。
 現在は、Lockheed Martin社を中心とする「青チーム」と、Raytheon社を中心とした「金チーム」が提案を行っている。 艦の仕様 は各社の提案によるが、排水量は 12,000t程度と見られる。 2001年4月には何れかのチームが決定され、 1号艦は FY-05 に発注、FY-11 引き渡しの計画である。
= 中   略 =
 DD-21 には、AMRFS (Advenced Multifunction RF System) が採用される。 AMRFS は、電波を使用す る、レーダ、通信、航法、電子戦の4つの機能を同一アンテナ開口上で実現しよ うとするものである。
 このため、アンテナ開口の周波数帯域は、 1MHz~ 44GHzで、同時に使う周波数帯域幅は、 数 kHz~ 2GHz以上と広帯域が要求されている。
 またビーム形状も、オムニディレクショナル/ファン/ペンシル、ウェーブフォームもパルス/CW、出力も ミリワットからメガワット、偏波面も垂直/水平/円を取り扱う。
2000.05.22 Defense News U.S. Navy seeks forign aid for new radars  米海軍は艦載レーダの開発に今後10年間で$2Bかかることから、共同開発に依らなければできないとしている。
 現在考えられている主な開発アイテムは以下の通り。
NTW/HRR (High Range Resolution) : $400M
SS SPY (次世代Aegis) : $800M
MFR-D (MFR-Discriminator) : $600M
2000.05.15 Defense News Missile defense radar R&D to cost $1 billion  米海軍はミサイル防衛のためのミサイルに続いてレーダの開発を行う。開発経費は総額 $1B にのぼる。
 しかしながらレーダ開発は2002年まで予算化されていない。
 このレーダを搭載する予定の DD-21 は2005年調達開始が予定されている。
2000.04.24 Defense News Integrated radar concept anchors U.S. Navy vision  米海軍の研究者は、艦船のレーダ、通信、航法、電子戦のアンテナを一つにまとめる、AMRFS (Advanced Multifunction Radar Frequency System) を検討している。
 関係筋は2003年までに、DD-21 に一部でも取り入れたいとしている。
 重要な技術課題は、窒化ガリウム窒化アルミニウムガリウムを用いた半 導体素子の実用化である。これにより高出力の半導体素子を実現しようとしている。
2000.04.10 Inside the Navy Navy postpones decision on Radar plans for missile defense  米海軍はNTW Block II用のレーダについて検討してきたが、採用するレーダ技術につ いて未だに結論を得ていない。
 Aegis AN/SPY-1 レーダの後継として Lockheed Martin の開発している S-bnd 又は S/C-band レーダに するか、Raytheon の開発している X-band レーダにするか決めかねている。
 海軍は近未来に X-band の GaAs 素子を使用し、GBR/THAAD 等との共用化を図るものの、将来は炭化珪素素子 又は窒化ガリウム素子の採用を推奨している。
 海軍はこのレーダを2014年には完成させ、CG-21 に搭載する計画である。