ロシアの艦船に関する報道

年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2025.03.31
 15:44
乗りもの
ニュース

(Yahoo)

ロシア海軍 太平洋配備の潜水艦に「既存の防空システムでは迎撃困難」な極超音速ミサイルを搭載へ 世界初 <2504-033117>
 ロシアの国営メディアである、RIA Novosti通信が3月27日に、就役間近である多用途魚雷・有翼ロケット原潜Perm'で、艦艇発射型の極超音速ミサイルZirconの発射機能が付くことになると報じた。
 Perm'はProject 885 Yasen級原潜の6番艦で、2026年にはロシア太平洋艦隊に配備されると予想されている。
 Yasen級原潜は対潜水艦戦用の攻撃型原潜と地上攻撃などを主に行うSLCM原潜を合わせた多目的原潜となっており、これまでの艦では艦内に設置された垂直発射装置で3M14 Kalibrなら40発P-800 Oniks対艦ミサイルなど32発搭載可能で、Zirconも32発程度搭載できるとみられている。 Novostiは、潜水艦にZirconが標準装備されるのはPerm'が初になると報じている。
   Zirconは、フリゲート艦に搭載され、2024年2月にウクライナへの空爆で初使用された。 同ミサイルは2023年1月にロシア海軍に配備が開始されたMach 5以上の極超音速ミサイルで、速度はMach 8~9射程は600~1,500km弾頭重量は約300~400kgとされ、既存の防空システムでは迎撃困難であるといわれている。
 日本近海にも出没することの多いロシア太平洋艦隊所属の潜水艦ということで、今後の動向が注目される。
2023.11.05
 18:28
日経新聞 ロシアが SLBM 発射実験 最新原潜、極東に着弾 <2312-110509>
 ロシア国防省が5日、最新の原潜Imperator Aleksandr ⅢによるBulava SLBMの発射試験に成功したと、発射時の映像と共に発表した。 白海の海中から発射されたBluvaの複数弾頭は予定通りカムチャツカ半島に着弾したという。
 SLBM 16発を搭載するImperator Aleksandr Ⅲは完成後の試験航海中で、近く就役する。
2023.08.14
 13:43
ロイタ通信

(Yahoo)

ロシア、新型原潜に極超音速ミサイル搭載へ <2309-081410>
 ロシア最大の造船会社USC社のラフマノフCEOが国営ロシア通信 (RIA) の取材で、ロシアが新型原子力潜水艦Yasen-M級に極超音速CM Zirconを装備する作業を進めていることを明らかにした。
 プーチン大統領はZirconについて、Mach 6で飛翔する射程1,000kmのCMと述べている。 水上艦はフリゲート艦Admiral Gorshkovが既に装備している。
【関連記事:2206-052813 (S&S 2022.05.28)】
2023.07.21
 12:12
乗りもの
News

(Yahoo)

「維持する余裕ない!」旗艦務めるロシア唯一の原子力水上戦闘艦 まもなく退役 <2308-072114>
 ロシアの国営TASS通信が7月14日、ロシア海軍の情報筋の話として、原子力巡洋艦Pyotr Velikiyが退役すると報じた。 同艦はKiron級巡洋艦の4番艦として建造された原子力推進艦で、全長251m、満載排水量28,000tで、現在ロシア北方艦隊の旗艦を務めている。
 すでに1番艦と2番艦は退役しており、3番艦Admiral Nakhimovは修復と近代化改装のために長らくドック入りしているため、同型艦の中で唯一の現役艦であった。
   しかしPyotr Velikiy老朽化が進んでおり、今後も現役であり続けるためには電子装備やミサイル関連設備などを更新する必要があるとのことで、ロシア海軍にはそこまでして維持する余裕はないため、近代化改装が施され2024年に現役復帰する3番艦Admiral Nakhimovの再就役をもって、それと入れ替わる形で退役させるそうである。
2023.01.05
 06:22
CNN

(Yahoo)

プーチン氏、極超音速ミサイル搭載フリゲート艦の地中海配備を命令 <2302-010502>
 プーチン露大統領が4日、極超音速ミサイルを搭載したフリゲート艦Admiral Gorshkovの実戦配備を命じた。 Admiral Gorshkovには「比類のない最新の極超音速ミサイルや最新世代のその他の兵器が備わっている」とプーチン大統領はショイグ国防相や同艦艦長とのビデオ通話で述べた。
 ロシア国営TASS通信はショイグ国防相の話として、Admiral Gorshkovは大西洋、インド洋、地中海を航行する長距離の航海に出ると報じた。
【註】
 フリゲート艦Admiral Gorshkovは2018年に就役したAdmiral Gorshkov級の初号艦で、バレンツ海や白海でZirconの発射試験を行ってきた。
 Missile Defense Advocacy Alliance (MDAA) のHPによると3M22 Zircon / SS-N-33は以下の様なミサイルである。
 ・対艦超高速ミサイル
 ・地上、空中、潜水艦発射型
 ・射程1,000km
 ・アクティブ/パッシブレーダ誘導
2022.12.22 Stars & Stripes Russia's sole aircraft carrier catches fire <2301-122214>
 ロシア国営TASS通信とRIA Novostiが、ムルマンスクの造船所で修理中のロシア海軍唯一の空母でロシア艦隊の旗艦であるAdmiral Kuznetsov火災を起こしたと報じた。
 2017年に始まったAdmiral Kuznetsovオーバーホールは2021年に完了するはずであったが、2019年12月に火災で1名が死亡し12名が負傷したほか、その前年には浮きドックが沈没したため倒れたクレーンで船体が破損していた。
【関連記事:2001-121204 (S&S 2019.12.12)】
【関連記事:1901-110705 (JDW 2018.11.07)】
2021.05.05 Jane's Defence Weekly Russia begins drawdown after exercises on Ukrainian border <2107-050510>
= ロシア水上艦の願望に関する6頁の記事 =
 ・Admiral Kuznetsov
 ・Nuclea cruisers
 ・Slava-class crjisers
 ・Helicoper carrier
 ・New super carriers
2021.01.06 Jane's Defence Weekly Russian MoD signs for more corvettes for Pacific Fleet <2103-010606>
 ロシア国防省が2020年12月15日、連合造船社 (
USC) 傘下のアムール造船社 (ASZ) にProject 20380コルベット艦4隻Project 20385コルベット艦2隻を発注したと発表した。 いずれも2024年~2028年に太平洋艦隊へ納入されるという。
2020.07.26 Stars & Stripes Putin attends naval parade, promises new ships to navy <2008-072605>
 プーチン露大統領露海軍記念日の26日に行われた海軍のパレードで、露海軍は年内に40隻の新造艦船を就役させると述べた。 また数日前に更に6隻の外洋艦船の船台組み立てが開始されたとも述べた。
 この式典には46隻の艦艇と4,000名が参加した。
2020.07.22 Jane's Defence Weekly Russian Navy updates Project 1155 ASW firgates <2009-072208>
 ロシア太平洋艦隊が7月10日、Project 1155対潜フリゲート艦多目的フリゲート艦に改造したProject 1155Mの一番艦Marshal Shapposhnikovが、同日に日本海で洋上試験を開始したと発表した。 Marshal Shapposhnikovはロシアが7隻保有している同級の一番艦で、上部構造の20%が変更されてKalibrUranミサイルを装備するようになった。
 艦首に2門装備していたAK-100艦載砲は撤去されA-190-01砲1門と3S14 16セルAPSになった。 3S14はKalibr及びOniksを発射するが将来はTsirkonも発射するという。 3S14 VLSは91R Kalibr対潜ロケット魚雷も発射できる。 また3S-35Uを発射する3S-24傾斜型4連装発射機2基も装備している。
【註】
 Project 1155対潜フリゲート艦はウダロイ級駆逐艦と呼ばれていた。 ここに挙げられているミサイルは以下の通りである。
 ・AK-100: 100mm/70口径、発射速度60発/分
 ・A-190-01: 100mm/70口径、発射速度80発/分
 ・Kalibr: Club-N CM、射程2,000~2,500kmのCM
 ・Uran: Kh-35 (3S-35U)、射程130kmの艦対艦ミサイル
 ・Oniks: P-800、Mach 2.5、射程300kmの超音速CM
 ・Tsirkon: 3M22 Zircon、Mach 8~9、射程1,000~2,000kmの超高速CM
2020.06.03 Jane's Defence Weekly Russia launches third Project 22350 frigate <2008-060305>
 ロシア海軍Project 22350 Gorshkoc級フリゲート艦三番艦Golovkoが5月22日に進水した。 2022年後半には北海艦隊で就役する。
 全長135m、幅16m、排水量5,000tのProject 22350フリゲート艦は速力29kt、航続距離4,500nmで、3S-14 8セルVLSを2基装備し、Kalibr及び3M55 Onyx、Tsyrcon (Zircon) 超高速ミサイルを発射する。 四番艦以降は3S-14を3基装備すると共に、装備するミサイルも更新される可能性があるという。
 防空システムとしては3S.97 Redut 8セルVLSを4基装備し、短距離用の9M100E、中距離用の9M96E、長距離用の9M96E2、9M-96E2-1 SAMを発射する。 また後部両舷にはPalash 30mm CIWSを1基ずつ装備する。
 主砲はAU-192M 130mm砲で、対潜戦用にはSM-588 4セル回転弾倉発射機を2基装備し、324mm対魚雷/対潜魚雷を発射する。
2020.04.20 Jane's 360 Russian Navy receives first Project 20183 survey and research ship for Arctic operations <2005-042002>
 ロシア国営TASS通信が4月12日、Project 20183捜索救難艦が3月にロシア海軍に納入されたと報じた。
 同艦は北極海で使用するための多目的艦で、捜索救難のほか海洋調査、装備の試験、特殊装備の輸送などにも使用できる。
2020.04.17 産経新聞 露、初のヘリ空母建造へ 露メディア 軍事均衡に影響も <2005-041701>
 ITAR-TASS通信が16日までに軍事産業筋の情報として、ロシアが近く同国初となるヘリコプタ搭載型強襲揚陸艦2隻の建造に着手すると報じた。 建造はクリミア半島の造船工場で行われ、2隻は2027年までに露海軍に引き渡される計画という。
 TASS通信によるとこのヘリ空母は全長220m、排水量25,000tで、ヘリ20機以上のほか、兵員900名人以上の輸送が可能という。
 ロシアはかねてからヘリ空母の導入を計画しており、2011年にはフランスにMistral級の建造を発注したが2014年のクリミア併合を受け、フランス側から契約を破棄されていた。
2020.03.13 Jane's 360 Russia launches new Project 20380 corvette <2004-031307>
 ロシア海軍Project 20380コルベット艦7番艦がサンクトペテルブルグで進水した。 同艦は完成後黒海艦隊に同級最初のコルベット艦として配属される。
 同じ造船所では更に2隻が建造中で、Komsomolsk-on-Amurの造船所で同型艦が2隻建造されている。
 また同じ造船所ではProject 20380発展型であるProject 20385とProject 20386も合わせて3隻が建造中または洋上試験中である。
2020.02.19 Jane's Defence Weekly Russia trials Admiral Kasatonov frigate <2004-021910>
 ロシア国防省のウェブサイトが2月11日、Project 22350 Kasatonov級フリゲート艦の2番艦が北方艦隊での就役前試験を実施している。
 11月20日に行われた試験ではKalibr及びOnyx CMによる陸上及び水上目標に対する射撃も実施した。
【Project 22350 関連記事:1810-080802 (JDW 2018.08.08)】
2020.01.20 Jane's 360 Russian ship designers show latest advanced naval platforms <2002-012007>
 1月上旬にセバストポリで開かれたロシア軍当局者の会合で造船各社が新型艦の模型を展示した。 その中でNevskoye設計局はProject 11430E Lamantin級空母の模型を展示した。
 IMDS 2019で初公開されたProject 11430E Lamantin級空母は原子力推進で、Project 1143.5 Kuznetsov級空母より大型になるという。
2019.12.12 Stars & Stripes Fire on Russia's only aircraft carrier kills one, injures 11 <2001-121204>
 ムルマンスクで修理を行っていたロシア海軍唯一の空母Admiral Kuznetsov大規模な火災が発生し、乗組員1名が死亡、1名が行方不明、11名が負傷した。 事故は溶接作業中に発生し、同艦は甚大な損傷を受けた模様である。
 Admiral Kuznetsovは2018年10月にもマンモス浮きドックが沈没して搭載していた70tクレーンが倒れて損傷を受けている。
【関連記事:1901-110705 (JDW 2018.11.07)】
【註】
 大規模な修理が必要な時期になっていたAdmiral Kuznetsovの近代化改修は8基のボイラから成るウクライナ製主機の換装が中心で、工事は2020年末に完了し2021年に再就役する計画であった。
【関連記事:1806-050209 (JDW 2018.05.02)】
2019.11.16 Jane's Defence Weekly Russian Navy corvette Gremyashchiy to be armed with Tsirkon hypersonic missiles <2001-111608>
 プーチン露大統領が10月31日にサンクトペテルブルグで建造中のProject 20385コルベット艦Gremyashchiyを訪問した。 同艦は94.5%完成しており、12月26日に海軍へ引き渡され、北方艦隊海域で試験が行われる。
 全長104m、幅13m、排水量2,200t、速力27ktのProject 20385はProject 20380と違ってKalibrを搭載でき、3S-14
VLSから3M-14対地3M-54対艦91R対潜ミサイルを発射する。
 更に将来はTsirkon超高速ミサイルも搭載するという。
2019.11.07 BusinessInsider 最高速度マッハ9! ロシア海軍の最新艦は、極超音速ミサイルを装備へ - プーチン大統領が明かす <1912-110705>
 カリーニングラードを訪れたプーチン大統領は10月31日にショイグ国防相に対し、露海軍の最新コルベット艦Gremyashchiには開発中のZircon極高速CM (
HCM) を装備することになるだろうと語った。 Zirconは早ければ2020年にも装備されるという。
 プーチン大統領とロシアの国営メディアによると、Zirconの最高速度はMach 9という。
2019.10.31 Jane's 360 Borei-A class submarine fires SLBM for first time <1911-103108>
 ロシア国防省が10月30日、Borei-A級潜水艦の一番艦Knyaz VladimirhasBulava
SLBMの発射試験を行ったと発表した。
 白海で2017年11月に進水し今年就役するKnyaz Vladimirhasから発射されたBulavaは、カムチャッカ半島のKura射場に着弾した。
2019.10.29 Newsweek
(Yahoo)
北極圏の資源開発に野心、ロシアが「武装」砕氷船を進水 <1911-102902>
 10月25日にサンクトペテルブルクの造船所で砕氷警備艦Ivan Papaninが進水した。 Ivan Papaninは全長約100m、排水量8,500tで、
MANPADKalibr CMを装備し、ヘリ甲板も備えている。
 ロシア海軍によれば、タグボートや警備艦、砕氷艦と調査船としての機能を兼ね備えている。
Newsweek
(Yahoo)
【註】
 ロシアでは2016年にProject 23550砕氷コルベット艦2隻を発注している。 この記事が言う砕氷警備艦はこれを指すものとみられる。
【関連記事:1607-051110 (JDW 2016.05.11)】
2019.05.15 Jane's Defence Weekly Russia to modify dry dock to take Admiral Kuznetsov <1907-051504>
 ロシア海軍唯一の空母Admiral Kuznetsovがコラ半島ムルマンスクの乾ドックで改造されることになった。
 Kuznetsovの改造は2018年10月に浮きドックPD-50が事故で沈没したため、実施が危ぶまれていた。
【事故関連記事:1901-110705 (JDW 2018.11.07)】
2019.03.13 Jane's Defence Weekly Poseidon-armed Russian sub to be operational next year <1905-031307>
 TASS通信が3月6日、ロシアで初めてPoseidon核魚雷6発を装備するOscar改級原潜Belgorodが4月~6月にに進水し2020年には就役すると報じた。
 また二番艦Khabarovskも2020年初期に進水し2022年には就役するという。
2019.02.20 Stars & Stripes Russia releases video of new underwater drone <1903-022007>
 プーチン露大統領が2月20日に年頭演説で核推進のPoseidon
UUV試験が終了今年末には就役すると発表した直後に、Poseidonを発射する短い映像が公表された。
 ただこの映像が撮影された時期と場所は明らかにされなかった。
2018.11.07 Jane's Defence Weekly Russia's sole carrier damaged by sinking of floating dock <1901-110705>
 ロシアRoslyakovoで10月30日、浮きドックPD-50が沈没したため、修理中であったロシア唯一の空母Admiral Kuznetsovが船体と飛行甲板を損傷した。
 PD-50は沈没した際、積載していたクレーンが倒れ、そのうちの1基がAdmiral Kuznetsovを直撃した。
2018.08.08 Jane's Defence Weekly Russia commissions Project 22350 frigate Adnmiral Gorshkov <1810-080802>
 ロシア海軍記念日の前日である7月28日に、Project 22350新型フリゲート艦の一番艦Admiral Gorshkov就役した。
 Admiral Gorshkovは全長135m、全幅16m、喫水4.5m、排水量5,400tで、速力30kt、航続距離4,500nmの性能を持つ。 主な装備はA-192 130mm砲1門のほか、3M55または3M54/3M14 Kalibr ASCM/LACM 16発、3M89
CIWS 2基、RPK-9 対潜ロケット弾発射機1基で、Ka-27PL対潜ヘリ1機を搭載できる。
2018.05.02 Jane's Defence Weekly Russian Navy to upgrade Kuznetsov <1806-050209>
 ロシアのメディアが、ロシア海軍が唯一保有している空母Admiral Kuzunetsov近代化改修 を、Zvezdochki艦船修理センタ隷下の第35艦船修理工場にRUB55~62B ($0.9~1.0B) で発注したと報じた。 近代化改修は2020年末に完了2021年に再就役するという。
 近代化の中心は8基のボイラから成るウクライナ製主機の換装で、二番目は第一世代フェーズドアレイレーダであるMars-Passatを艦載
S-350 Vityaz SAMが装備しているAlmaz-Antei社製Poliment-Redutレーダに換装する。 更に Mosinformsystem-Agat社製のSIGA-E情報処理システムも搭載される。
2018.01 International Defence Review Punching up: Russia's smaller surface fleet delivers a bigger impact <1802-010009>
= 小型ロシア艦の打撃力に関する6頁の記事 =
Surface ship strategy
Force structure
Strike operations
Detecting sensors
2017.08.25 産経新聞

インターネット

ロシア軍、新空母建造へ 2025年までに開始 <1709-082502>
 ロシア通信が、ボリソフ国防次官が24日に新型空母の建造2025年までに開始する 計画と明らかにしたと報じた。
 ソ連時代末期に就役したAdmiral Kuznetsovは来年、大規模改修に入る予定という。
【関連記事:1507-052004 (JDW 2015.05.20)】
2016.12.14 Jane's Defence Weekly Russian Navy loses Su-33 from deck of Kuznetsov <121401>
 ロシア国防省が12月5日、空母Admiral Kuznetsov搭載のSu-33 1機が東地中海で着艦拘束 装置の不具合海没したことを明らかにした。 国防省は事故の発生時期を明らかにしなかったが、他の報道から12月3日とみられる。
 Admiral Kuznetsov搭載機では11月14日にもMiG-29KR 1機が墜落している。 この際も 着艦拘束装置の不具合からMiG-29KRは着艦できず周回飛行をしていたが、燃料切れで墜落したとみられている。
2016.11.30 Jane's Defence Weekly Russian carrier jets flying from Syria, not Kuznetsov <1701-113001>
 Airbus社の衛星が11月20日に撮影した画像では、空母Kuznetsovに搭載されているはずのSu-33 8機とMiG-29KR 1機 が、シリアLatakia県のHumaymim飛行場に駐機していることが明らかになった。 Kuznetsovは20機を 搭載できる。
 11月14日にはKuznetsov搭載のMiG-29KRが着艦過程で機器の不具合により墜落している。 ロシアのニュースサイトGazetaは21日に、墜落の原因はエンジン トラブルと空母に4本ある拘束索の1本が故障したためで、パイロットは緊急脱出したと報じた。
 地中海のロシア艦隊は18日にもコルベット艦1隻がタグボートに引かれて黒海方向に向かっているのをNATO艦隊
SNMG 2に所属していた オランダのフリゲート艦が発見している。
【註】
 艦載機であっても陸上基地が使えるのであれば、陸上基地を使用する方があらゆる点で効率的であることから、艦載機が陸上基地に移動したと言うだけでは空母に 問題が発生したとは断言できない。
 むしろ、陸上基地が使用できるのに何故空母を東地中海に派遣したかと言うことになるが、露海軍存在の示威、NATO艦隊の誘引拘束、必要に応じてロシア艦隊の掩 護などが考えられる。
2016.11.30 Stars & Stripes Satellite images highlight potential problems with Russia's lone aircraft carrier <003>
 IHS Jane's社の専門家が11月20日の衛星画像から、シリア北部Khmeimim航空基地のエプロンに、10月に地中海東部に派遣された露 海軍唯一の空母Admiral Kuznetsovに搭載されているのと同型の戦闘機9機が駐機しているのを確認した。
 これが事実であれば、艦載機の陸上への移動はAdmiral Kuznetsovにまた何らかの問題が発生したと思われる。
2016.11.09 Jane's Defence Weekly Keel laid of Russian's first Project 20386 corvette <1701-110910>
 ロシアで10月28日、Project 20386コルベット艦の一番艦Derzkiyの船台での組み立てが開始された。  2019年には進水し、2021年に海軍へ引き渡される。
 全長109m、排水量3,500tのProject 20386はProject 20380の後継で、Project 20380がディーゼルエンジン4基を搭載した
CODAD推進であったのに対し、ガスタービン2基とディーゼルエンジン及び電動機を搭載したCODLOG推進 になっていて、速力30kt、航続距離5,000nmの性能を持つ。
 武装は100mm砲1門、30mm CIWS 2基のほか、Klub ASCM、Kalibr-NK LACMを発射する8セルVLS16セル 9K96 SAMの発射機を装備している。 またKa-27PLまたはVTOL UAVを格納する格納庫も装備している。
2016.10.19 Jane's Defence Weekly Russian carrier works up for Syrian deployment <1612-101902>
 露海軍高官が10月13日にIHS Jane'sに、露海軍唯一の空母Admiral Kuzunetsovは間もなく作業を終えて Murmanskを出港し、地中海東部に向かうという。 露国防相が9月21日、Admiral Kuzunetsovには護衛にあ たる戦闘艦6隻のほか、3~4隻の支援艦船が同行するという。
 Admiral KuzunetsovMiG-29K/KUB 12機を搭載するほか、Ka-52K攻撃ヘリも1機確認されている。
2016.08.10 Jane's Defence Weekly India to acquire three Russian frigates <1610-081010>
 インドがロシアから、Project 11356M Admiral Grigorovich級フリゲート艦最終3隻を購入 する。
 この3隻は元々、ロシアが黒海艦隊に配備する予定であったものである。
2016.06.08 Jane's Defence Weekly Indonesia considering 'Kilo'-class submarine buy, says ambassador <1608-060805>
 TASS通信が5月30日に駐露インドネシア大使の話として、同国がProject 636.3 Kilo改級潜水艦2隻 Be-200ChS飛行艇を購入すると報じた。 Be-200ChSは捜索救難のほか武器も使用するという。
 同国海軍は1970年代に建造されたType 209/1300潜水艦2隻を保有しているが、2011年末に大宇造船海洋(
DSME)社にType 209潜水艦3隻を 発注しており、一番艦は2016年3月に進水している。
【註】
 インドネシアはUS-2救難飛行艇の導入に関心を示していた。
【関連記事:1603-022801 (NHK 2016.02.28)】
2016.06.08 Jane's Defence Weekly Russoa launches sixth and final improved 'Kilo'-class submarine <1608-060804>
 ロシアのProject 636.3 Kilo改級潜水艦の6番艦にして最終艦Kolpinoが5月31日に進水 した。
 Kilo改級は1979年~1994年に24隻建造されたKilo級より若干大きい4,000tで、エンジン、搭載装備が刷新され、静粛性も向上している。 既に4隻が就役し2015年12月 8日にはRostov-Na-Donuが地中海からシリアに向け3M14 Kalibr
LACMを発射してい る。
2016.06.01 Jane's Defence Weely Russia to update sole carrier in 2017 <1607-060105>
 TASS通信が、ロシア唯一装備している空母Admiral Kuznetsovが2017年初期から 大規模改修を行うと報じた。
 同艦は1985年に建造されて以来、2015年中頃に3ヶ月にわたるセミオーバーホールを受けた以外、大規模な修理改修は行われていないという。
2016.05.11 Jane's Defence Weely Russia orders Project 23550 Artic corvettes <1607-051110>
 ロシア国防省が、Project 23550砕氷コルベット艦2隻を発注したと発表した。
 Project 23550はヘリ甲板を持つ1.5m厚の砕氷能力のコルベット艦で、A-190 100mm砲のほか、艦尾に コンテナ式ミサイル発射機2基を装備して、
ClubASCM及びKalibr-NK LACMを発射できる。
【コンテナ式発射機関連記事:1211-110021 (JMR 2012.11)】
2016.03.30 Jane's Defence Weekly ... while 'Akulas' to be armed with Kalibr system <1605-033002>
 露海軍訓練部長が3月21日に、2015年12月8日にKilo級潜水艦が地中海からシリアに向けて
3M-14 LACM 4発を発 射したのを引き合いにして、Akula (project 971 Bars)級攻撃型原潜の改良型は3M-54 Kalirr ASCMを装備すると述べた。  3M-14は3M-54の対地攻撃型である。
 露海軍は現在11隻のAkula級を保有していて、太平洋艦隊にも4隻が配属されているが、すぐに動かせるのは北方艦隊の 3隻だけで、他は修理等のためドックに入っている。
2016.03.30 Jane's Defence Weekly Russia confirms increase in submarine activity ... <1605-033001>
 ロシア海軍潜水艦の動き活発化しているが、ロシアのメディアが露海軍報道官の話とし て、北方艦隊の原潜が2015年に1,500日と、2014年を50%上回る航海を行ったと報じた。 この 中にはBorey級の一番艦Yuri Dolgorukyも含まれている。
 このほかにKilo級通常動力SSKも200日の航海を行っている。
2016.02.10 Jane's Defence Weekly Novorossiysk naval base <1603-021018>
 Airbus社の衛星が2015年12月17日と23日に撮影した画像から、ロシアが新型Kilo級潜水艦を黒海艦隊の基地である Novorossiyskに係留していることか明らかになった。
 露海軍は12月8日にRostov-on-Donが地中海でシリアに向けCMを発射したのち同艦を黒海艦隊に入れ、同艦隊は新型Kilo級2隻を保有して いる。
 Novorossiysk基地はシリアへの主たる輸送拠点となっており、各種揚陸艦や輸送艦が停泊している。
Novorossiysk の位置 (GoogleMap)】
2016.01.27 Jane's Defence Weekly Russia's Lada-class projest suffers further delays <1603-012708>
 ロシアが建造中のLada級潜水艦(Project 677)の二番艦と三番艦の納入 2019年に延期されそうである。
 
AIP動力で推進するLada級計画は20年近く前に開始され、一番艦St Petersburgは1997年に起工して2010年に就役している。 二番艦 、三番艦はそれぞれ2005年と2006年に起工したが、途中で建造が中断し、2013年と2015年に再開されている。
【註】
 Lada級潜水艦は中国が4隻購入する契約に署名したと伝えられたことがある。
【関連記事:1306-040301 (JDW 2013.04.03)】
2015.09.30 Jane's Defence Weekly Egypt to buy the two ex-Russian Mistral-class helicopter carriers <1511-093001>
 フランス大統領府のウェブサイトが9月23日、ロシア向けに建造した Mistral級強襲揚陸艦2隻を、エジ プトに$1Bで売却することになったと伝えた。
 Mistral級2隻についてはエジプトのほか、マレーシア、サウジアラビア、UAE なども関心を示していた。
2015.09.09 Jane's Defence Weekly Russian Pacific Fleet receoves first Borey-class SSBN <1511-090905>
 SS-N-32 Bulava
SLBM 16発を搭載する Borey級 SSBN の二番艦 Alexander Nevsky が9月上旬、母港となるカムチャッカの Rybachy に入港した。
 Alexander Nevsky は Novaya Zemlya 北部から氷の下を、北シベリア諸島、Wrangel島などを経てカムチャッカに至った。
2015.08.12 Jane's Defence Weekly France, Russia agree Mistral cancellation <1509-081212>
 ロシアとフランスが8月5日、Mistral級強襲揚陸艦の契約破棄で合意したとの声明を発表した。
 この契約破棄で、フランスはロシアが既に支払った代金の返還と、ロシアが納入した一部船体の代金をロシア側へ支払うことになった。
2015.08.06 Yahoo ロイタ通信記事

「ロシアへの揚陸艦売却中止、賠償金は12億ユーロ未満=仏国防相」

<1509-080604>
 ルドリアン仏国防相が6日、ロシアへの Mistral級強襲揚陸艦2隻の売却契約を破棄したことに伴う賠償 金は、当初の売却予定価格のEUR1.2B以内になる見通しを明らかにした。 2隻にはロシアの技術も利用されているが 、これで完全にフランスの管理下に置かれることになる。
 同国防相によると、仏海軍はすでに3隻を保有しているため、今後別の売却先を探すことになるが、カナダシンガポールなど多くの国が関心を示しているもようである。
2015.08.06 読売新聞

インターネット

露仏、揚陸艦の契約解除…ウクライナ問題波及 <1509-080602>
 プーチン大統領が5日、オランド仏大統領との電話協議で、Mistral級強襲揚陸艦の輸入契約を解除 することで合意した。
 ロシア大統領府の発表によると、フランス側はロシアが前払いしていた建造費をすでに返還して いる。
2015.07.15 Jane's Defence Weekly Russia working on new Project 22800 corvette class <1508-071508>
 ロシアが年内にも Project 22800 新型コルベット艦の船台起工する。 Project 22800 はウクライナ製 の主機を使用しているため第二次生産を中止した Admiral Grigirivich級 (Type 11356) に替わる艦で、 18隻以上の建造が計画されている。
 露海軍はこの他に、Udaloy Ⅰ級 (Project 1155) 駆逐艦に Calibre (SS-N-26) と Onyx (SS-N-26) 対艦ミサイルの搭載を計画しているほか、2020年までに Borey級 (Project 955) SSBN の追加建造も計画している。
2015.06 International Defence Review Russia upgrades its strategic missile forces <1507-060006>
 ロシア海軍 Borei級 SSBN の7番艦、8番艦の建造が年内にも開始され 、2020年末までに8隻の体制が整う。 一方二番艦の Alexader Nevsky は全ての試験が完了し2~3ヶ月以内に太平洋艦隊に 配属される。 更に三番艦も太平洋に配備される。
 一方、固体推進の新型 ICBM RS-26 は今年後半に公開されると見られ、2015~2016年には配備される。 更に液体燃料の大型 ICBM Sarmat の量産も2018~2019年に開始され、RS-20V Voyevoda (SS-18 Mod 5) と換装する。 RS-24 Yars 固体燃料 ICBM は既に運用を開始し ている。
2015.05.20 Jane's Defence Weekly Russian destroyer design revealed <1507-052005>
 ロシアの KRSC社が、5月1~5日にサンクトペテルブルグで行われる国際海軍博で、Prohect 23560E 又は Shkvalm と呼ば れる次世代駆逐艦を公表する。
 Shkval は排水量15,000t~18,000t、全長200m、全幅23mで、速力32ktのガスタービン艦になる。 搭載武器は130mm主砲の ほか、60~70発
ASCM/LACM128発の SAM、16~24発の対潜ミ サイルと言う。
2015.05.20 Jane's Defence Weekly Russia developing Shtorm supercarrier <1507-052004>
 ロシアの KRSC社が、5月1~5日にサンクトペテルブルグで行われる国際海軍博に、Prohect 23000E 又は Shtorm と呼ばれ る多目的空母の模型を出品する準備を進めている。
 Shtorm は排水量90,000~100,000t、全長300m、全幅11m、4,100~5,000名の乗組員と80~90機の航空機を搭載するという。
【関連記事:1505-040810 (JDW 2015.04.08)】
2015.04.08 Jane's Defence Weekly Analysts cast doubt on Russian supercarrier plans <1505-040810>
 ロシア海軍司令官が3月23日、ロシアが航空機100機を搭載する85,000tの空母を建造すると発表 したが、専門家は疑問視している。
 ロシアが現在保有している空母は43,000tの Admiral Kuznetsov 1隻だけである。
2014.10.22 Jane' Defence Weekly Russia orders second Ivan Gren-class landing ship <1412-102205>
 ロシアIvan Gren級揚陸艦の二番艦を発注した。 初号艦は2004年に起工し、2015年に就役する。 露海軍は 同級艦を5隻建造する。
 Ivan Gren級揚陸艦は排水量6,000tでね380名の兵員と、
APC 36両、又は MBT 13両と、 Ka-29 又は Ka-52K ヘリ2機を搭載できる。
 砲は100mm A-190 砲1門と AK-630 CIWS 2門を装備し、Grad 122mm MRL 2基も装備する。
2014.08.20 Jane's Defence Weekly Russia demands second Mistral before paying up and says arms production focused on local needs <1410-082003>
 ITAR-TASS通信が8月12日、ロシアの武器輸出入公社である Rosoboronexport (ROE) 社社長が Mistral級強襲揚陸艦2隻の最終的な 代金支払いは、2015年11月に予定されている2隻目納入後になると述べた。
 一方 ROE社社長はまた、ロシアの武器輸出が、2017年までの間、年間$13Bで順調に推移するとの見通しを明らかにした。
2014.08.13 Jane's Defence Weekly Russia orders Ka-52Ks for Mistral-class LHDs <1410-081304>
 ロシアが Kamov社に対し、Mistral級強襲揚陸艦 (LHD) に搭載する Ka-52K 32機を発注した。  ロシアがフランスから2隻購入する Mistral級 LHD は、それぞれ32機のヘリを搭載できる。
 ロシアが購入する Mistral級 LHD はフランス仕様と異なり、氷がある状態の北方海域での運用にあわせて船体構造を変え てあるほか、Ka-52K の収納に合わせてハンガの天井を高くしたため、全高が高くなっている。 更に対空 システム大口径の自動火器が搭載される点もフランス仕様とは異なる。
2014.07.02 Jane's Defence Weekly Russia's first Yasen-class SSN enters service <1408-070209>
 ロシアの Project 885 Yasen級 SSN/SSGN の一番艦 Severodrinsk が就役した。 Yasen級は全長120m、排水量13,000t 、水中速力31kt、潜航限界深度2,000ftで、533mm魚雷のほか、
3M14 Kaliber LACM 及び 3M54 Klub ASCM を装備できる。
 二番艦は2009年7月、三番艦は2013年7月に船台組み立てを開始している。
2014.07 Inrternational Defence Review Bulava launches to resume in September <1408-070003>
 2013年9月6日に行われた Alexander Nevsky からの発射試験に失敗した R-30 Bluva (SS-NX-32) の発射試験が再開 される。
 Bluva を装備する Borey級 SSBN の三番艦も試験が開始される。
2014.06.20 Defense News Russian training on Mistral ship delayed again <1407-061903>
 フランス Saint-Nazaire でロシアむけに建造された Mistral級強襲揚陸艦 Vladivostok の乗艦訓練のためフランスに向かう 乗組員400名の到着は、練習艦 Smolny の到着が6月30日へと、再度延期された。
2014.06.12 Defense News Russian sailors to begin Mistral training June 22 <1407-061205>
 Mistral級強襲揚陸艦 Vladivostok が、6月22日にロシア海軍の乗組員約400名による訓練を開始する。
 乗艦訓練は当初6月1日開始予定であったが、露乗組員を輸送する練習艦が故障して出港が遅れたため延期されていた。
2014.05.23 Defense News France might withhold 2nd Mistral ship from Russia <1406-052307>
 仏政府が、ロシアから受注して建造中の Mistral級強襲揚陸艦の二番艦 Sevastopolロシアへ引き渡さず他国へ売却することを検討している。 二番艦は2015年末に引き渡されることになっているが、まだロシアから代金の全て は受け取っていない。
 一番艦Vladivostok は、10月に引き渡されることになっている。
【註】
 一番艦の Vladivostok は、3月5日に洋上試験を開始している。
2014.05.11 Defense News Hollande says sale of warships to Russia still on 'for now' <1406-051103>
 オランド仏大統領が10日、2011年にロシアと契約した Mistral級強襲揚陸艦2隻の建造は、ウクライナ情勢を巡る東西の関係 悪化にかかわらず、今のところ続けられると述べた。
 一番艦は10月に完成する。
2014.05.08 Defense News US concerned over sale of French warships to Russia <1406-050804>
 米政府当局者がウクライナ情勢を受けて8日に、フランスのロシアへの Mistral級強襲揚陸艦売却に憂慮を示した。 フランスは今まで引き渡し保留 の圧力に対し抵抗してきた。
 フランスが2隻受注している Mistral級強襲揚陸艦の一番艦は10月に引き渡されることになっている。
2014.04.30 Defense News Russia marks key stage in joint France warship project <1405-043005>
 フランスがロシアへ売却する2隻の Mistral級強襲揚陸艦 (22,000t) は、一番艦が既に完成しているが、 二番艦の後部船体サンクトペテルブルグの造船所で完成し、4月30日に進水した。 今後フランスに曳航されて前部船体と結合され、 2015年末に露海軍に引き渡される計画である。
 しかしながらウクライナ情勢の緊迫化から、両艦がロシアへ引き渡されるか否かは不透明になっている。
2014.03.19 Defense News French DM: cancellation of carrier sale to Russia an 'extreme measure' <1404-031906>
 フランス国防相が19日、ロシアに€1.7Bで2隻売却する Mistral 級強襲揚陸艦について、ウクライ ナ情勢に対するロシアへの制裁として、引き渡しは行われないことになろうと述べた。
【関連記事:1311-101901 (新華網 2013.10.19)】
2013.10.23 Jane's Defence Weekly Bulava launch investigation turns focus on design <1312-102303>
 ロシア海軍は9月6日の Bulava SLBM 発射試験失敗を受けて、直後に海軍司令官直属の調査委員会を発足させたが、事故原 因の特定はできていない。 調査対象は現在、品質管理の問題点から設計そのもののに移っている。
 この事故を受け Boey級 SSBN の二番艦、三番艦の建造も停止されている。
2013.10.19 Yahoo 新華網記事

「ロシア海軍ミストラル級1番艦が進水、日本との北方四島争いで優位に―香港メディア」

<1311-101901>
 ロシア海軍向け Mistral級強襲揚陸艦の一番艦 Vladivostok が15日にフランスで進水した。 載排水量21,300t、速力19ktの Vladivostok はロシア海軍太平洋艦隊に配属される。 ウラジオストク配備は日本との北方四島争いに向けたもの との見方が強まっている。
 ロシアは二番艦も太平洋艦隊に配属することを決めている。
2013.09.18 Jane's Defence Weekly Bulava test failure halts Borey SSBN programme <1311-091806>
 9月9日に行われた Bulava SLBM の発射試験が失敗したことを受け、露国防相が現在進めている Borey 級 SSBN 受領試験無期限停止を命じた。 Borey級 SSBN は2015年までに8隻が就役する計画であった。
 9日の発射試験では、カムチャッカの Kura 試験射場に向け白海から発射された Bulava が、発射2分後に故障を起こし試験は失敗した。
2013.09.18 Jane's Defence Weekly Rusia reviews destroyer design <1311-091805>
 ロシア海軍参謀総長が9月11日、現有の Sovremenny級より強力な火力を持つ次世代駆逐艦を設計していることを明らか にした。 次世代駆逐艦は多目的艦になるという。
 報道官によると次世代駆逐艦は原子力艦になると見られるが、従来型艦も設計されると述べた。
2013.08 Jane's Missiles & Rockets Russian SSBNs resume trials <1309-080012>
 6月に水上航行試験を終え寄港していた R-30 Bulava (SS-NX-32) SLBM を装備する Borey級 SSBN の二番艦 Alexander Nevsky が、試験を再開するため白海に向けて出港した。 試験は年内いっぱい行われ Bulava の実射も行われる。
 一番艦Yuri Dolgoruky は今年初めに就航しており、三番艦も年内に洋上試験を開始する。
2013.06.26 Jane's Defence Weekly Russia to return Kirov-class vessel to service by 2018 <1307-1308-062605>
 ロシアが6月13日、Kirov級原子力巡洋艦 Admiral Nakhimov の近代化を行い、2018年までに現役に復帰すると発 表した。 24,690tの Kirov級は、建造途中でスクラップにされた五番艦を含め5隻建造されたが、現役にあるのは北海艦隊に属している四番艦の Pyotr Velikiy だ けで、1989年に就役した三番艦Admiral Nakhimov は1999年以来 Severodvinsk で係留されたままになっていた。
 Admiral Nakhimov の近代化では、2基ある KN-3 加圧水型原子炉の核燃料交換のほか、船体の補強、武器の換装などが行われ、2014年にはドックへ入る。
【註】
 Kirov級原子力巡洋艦は巡洋戦艦 (battlecruiser) とも呼ばれ、双連130mm砲1門、100mm砲2門、30mm CIWS 8門のほか各種ミサイルを装備していた。
2013.06.03 東京新聞

インターネット

ロ原潜、南半球哨戒再開へ 20余年ぶり、核抑止力強化 <1307-060303>
 ロシア軍参謀本部筋が2日までにタス通信に対し、同国海軍の最新型 Borey級 SSBN が、来年以降に南半球で哨戒任務に 当たると述べた。 南半球での哨戒体制は来年以降、数年かけ段階的に構築する。
 同国の原潜はソ連崩壊後は南半球での活動を停止しており、実現すれば20余年ぶりの復活となる。
2013.06 Jane's Missiles & Rockets Russia mulls proposal to re-arm SSGNs <1307-060019>
 ロシアの極東造船社 (DTsSS) が、ロシア極東艦隊の Oscar Ⅱ級 SSGN 3隻が24発ずつ装備している P-700Granit (SS-N-19) を P-800 Oniks (SS-N-26) に換装する提案を行った。 提案が承認されれば年内に着工し、2020年までに完成する。
 この換装は元々、サンクトペテルグルグの Rubin設計局が開発したもので、3M54 Kalibr の発射もできる。
2013.04 Jane's Missiles & Rockets Improved Borey-class SSBNs will have 16 launch tubes <1305-040004>
 ロシア国営の RIA-Novosti が2月20日、Bulava SLBM を装備している現有の Project 955 SSBN 後継となる Project 955A は、発射管を16本搭載すると報じた。
【註】
 Project 955A の発射管は、20本になる可能性もあると報じられていた。
【関連記事:1207-060605 (JDW 2012.06.06)】
2013.03.25 Yahoo 時事通信記事

「中国に潜水艦や戦闘機売却へ=ロシアと軍事協力強化」

<1304-032502>
 中国中央 TV が25日、ロシアが Lada級潜水艦4隻Su-35 戦闘機24機を中国に売却す る契約を両国が交わしたと報じた。 22~24日に訪露した習近平国家主席はプーチン大統領との会談で戦略的な協力関係の強化で一致したが、売却契約は習氏の訪露前に交わ されたという。
 Lada級潜水艦の建造は中露が協力する形で行われ、中国とロシアでそれぞれ2隻ずつ建造する。
2013.03.05 Yahoo 毎日新聞記事

「中国、ロシア潜水艦購入へ 静音性向上で米艦隊の接近阻止」

<1304-030501>
 中国が昨年末、元級より静音性の高Amur級潜水艦の購入でロシアとの 協定に調印したことを台湾の軍事関係者が明らかにした。 協定によると、購入するのは4隻で、2隻はロシアで建造され、 2隻は中国で建造する。 Amur級は Kilo級の後継で、1991年代末に開発され、2005年に洋上試験を開始した。
 中国軍が保有する潜水艦は現在約60隻で、1994~2002年に購入した Kilo級のほか、1999年には中国が初めて独自設計した 宋級が就役し、2004年には Kilo級の技術を導入して中国が開発した元級が初めて確認されている。
2013.03 Jane's Missiles & Rockts Yuri Dolgoruky to get cruise missiles as well as Bulava <1304-030006>
 ロシア海軍司令官が1月10日、Bulava SLBM を最初に搭載する SSBN Yuri Dolgoruky が CM も装備することを明らかにした。
 CM の種類は明らかにしていないが、3M54 Klub-S を使用する Kalibr システムと見られている。 Yuri Dolgoruky は魚雷発射管4本を装備している。
2013.02 Jane's Missiles & Rockets Yuri Dolgoruky accepted for 'experimental service' <1303-020003>
 ロシア海軍司令官が12月30日、Bulava SLBM を装備する Borey級 SSBN の一番艦 Yuri Dologoruky受領書に署名し たと報じた。
 Yuri Dologoruky は2013年に二番艦 Alexander Nevsky と共に就役するが、Alexander Nevsky はまだ Bulava を発射したことが ない。
2013.01.11 産経新聞

インターネット

ロシアの新型戦略原子力潜水艦が就役 原潜整備に11兆円 <1302-011101>
 ロシア海軍が10日、 2020年まで8隻建造される Bory級 SSBN の一番艦 Yuri Dologoruky就役記念式典を行った。
 ロシアは多用途原潜の Yasen 級も2020年まで8隻建造する計画で、プーチン大統領はこれらの整備費用のため4兆ルーブル (11兆6,000億円) 以上の予算をあてることを明かした。
2012.10 Jane's Missiles & Rockets New nuclear-capable cruise missile for Russian SSGN <1211-100012>
 ロシアで8月14日、Yasen 級 SSGN の一番艦で近く就役する Severodvinsk が、核弾頭搭載型の 3M14E Kalibr (SS-N-27) を装備すると報じた。 Severodvinsk は2011年9月から洋上試験を行っているが、8月14日の報道によると不具合の修理が必要に なり、就役は延期されている。
 Kalibr は 3M54 Klub ファミリの CM で、2012年に試験を完了することになっている。 核弾頭搭載型 Kalibr の射程は、通常 弾頭搭載型の2,500kmよりくなっている。
2012.08 Jane's Missiles & Rockets Yuri Dolgoruky begins final sea trials <1209-080002>
 Bulava SLBM を搭載する Bory級 SSBN の一番艦 Yuri Dologoruky が6月7日、最後の試験航海に向け出航した。 同艦 は年内に就役し、当初計画では2014年に太平洋艦隊に配属されることになっていたが、北海艦隊への配属に変更された。
 6月18日のロシアの報道によると、二番艦は間もなく洋上試験を開始し、2013年竣工をめざす三番艦も2006年に起工してい る。
2012.07.31 Yahoo 読売新聞記事

「ボレイ級原潜、20年までに8隻配備…露大統領」

<1208-073101>
 プーチン露大統領が30日、軍艦の造船所などがある北部セベロドビンスクを訪問し、新型の Borey 級 SSBN を2020年までに8隻 配備すると述べた。
 プーチン政権は軍事予算の大幅な増額を表明しており、海軍の装備の70%を2020年までに近代化するため4兆5,000億ルーブル(11兆2,500億円) を配分する。
2012.07.04 Jane's Defnse Weekly BMD role for new Russian ships? <1208-070412>
 ロシア国営メデイア Novosti が6月22日、造船企業 USC社の代表が Udaloy級及び Sovremenny級の後継となる新型駆逐艦6隻の一番艦建造が2016年 に開始されると述べた。
 この新型駆逐艦は BMD 任務を負うことになると見られている。
2012.06.06 Jane's Defence Weekly Borey-class deal gets Russian OK <1207-060605>
 ロシア政府が、価格が折り合わないため発注が延び延びになっていた Borey級 SSBN 5隻を発注した。 Borey級 SSBN は Bulava (SS-NX-32) SLBM を装備する原潜で、一番艦は既に就役し、二番艦の洋上試験も2011年10月に開始されている。 三、四 番艦も建造中である。
 一番艦~三番艦は Bulava の発射管を16基装備しているのに対し、四番艦は20基になっているが、新規建造艦は16基か20基 か分かっていない。
2012.06 Jane's Missiles & Rockets Russian SSBNs head towards service <1207-060017>
 ロシアは Borey級一番艦 Yuri Dolgoryky による Bulava の発射試験を終え、10月~11月に行う次回 の発射試験は、2013年1月就役予定の二番艦 Alexander Nevsky で行う。
2012.05 Jane's Missiles & Rockets Delays hit fourth Borey-class SSBN <1206-050005>
 Bulava SLBM を装備する Borey級 SSBN の四番艦(非公式に艦名が Syvatitel Nikolay と伝えられている)の起工命名 式が、国防省と建造会社の話し合い不成立で延期された。
 同級一番艦の Yuri Dolgoruky は2012年中に北海艦隊に配属され、露国防相によると Bulava は10月 に実戦配備される。
2012.04 Jane' Missiles & Rockets Russia prepares to deploy Bulava-armed submarines <1207-040002>
 露国防相が2月9日、就役が遅れていた Bulava SLBM を装備する Borey級 SSBN の一番艦 Yuri Dolgoruky が7月二番艦の Alexander Nevsky が8月に就役すると発表した。
2011.09.14 Jane's Defence Weekly Russia aims to complete Mistral deal by end of 2011 <1111-091402>
 ロシア国防相が、Mistral級強襲揚陸艦三番艦と四番艦の購入契約が年内に行われると述べた。
2011.06.17 毎日新聞

インターネット

ロシア:仏揚陸艦購入で合意 極東配備、北方領土を防衛 <1107-061704>
 ロシアとフランスが17日、Mistral級強襲揚陸艦2隻をロシアが購入する契約に調印した。  NATO 内部にはロシアへの揚陸艦提供に懸念もあったが、仏露間で最終的に合意した。
 ロシアは同艦を北方領土周辺の防衛に当てるとしており、日露関係への影響も予想される。
2011.01.05 Jane's Defence Weekly Russia to acquire French amphibious assault vessels <1102-010505>
 ロシアが12月24日、フランスの Mistral 級強襲揚陸艦 (20,000t) 2隻を購入することに合意したことを明らかにした。
2011.01.03 Aviation Week & ST Helo carrier deal sealed <1102-010303>
 露大統領が12月24日に、仏大統領に20,000tの強襲揚陸艦2隻の購入と2隻のオプションを通 知した。 最初の二隻の購入額は$1.32Bでフランスで建造されるが、オプションの二隻はロシアで建造される。
 強襲揚陸艦の購入についてロシアは、韓国とスペインの企業にも、10月に提案要求を行っていた。
2011.01 Jane's Missiles & Rockets 'Yuri Dolgoruky' close to Bulava launch <1102-010003>
 Bulava SLBM 搭載 SSBN の一番艦 Yuri Dolgoruky は、11月2日に Sevmash 造船所を出航して白海で洋上試験を行い10日に帰港したが、 11月11日の interfax は試験結果満足のゆくものではなかったと報じた。 ITAR-TASS 通信によると Sevmash 造船所 長は、Yuri Dolgoruky は一番艦であるため、全てが思い通りにはゆかないと述べた。
2010.12.25 Yahoo 毎日新聞記事

「フランス、強襲揚陸艦2隻をロシアに売却 両国で共同建造」

<1101-122502>
 フランスが24日、Mistral級強襲揚陸艦2隻をロシアに売却すると正式発 表した。 ロシアにとっては、ソ連時代を通じ NATO 加盟国からの初の兵器購入で、最新のハイテク装備艦の売却に米国などからは懸念の声も出ていた。
 両国は今年初めに契約に基本合意しており、艦は仏露で共同建造する。 また売却数が最大で4隻になる可能性もあ る。
2010.10.13 Jane's Defence Weekly Russia's Borey-class SSBN completes trials <1011-101316>
 Bulava 30 (SS-NX-32) SLBM を装備する Borey級 SSBN の一番艦 Yuri Dolgoruky が、白海で行われた社内 の最終試験を完了し、就役前の最終国家試験を残すだけになった。
 Borey級 SSBN (19,400t) は1982年に計画され、1996年に建造が開始されたが、進水したのは2007 年であった。
2010.09.01 Jane's Defence Weekly Russia seeks more helo carrier bids <1010-090110>
 ロシアの業界紙が8月19日、ロシア国防省がフランスとの Mistral級強襲揚陸艦の購入交渉を進める一方で、9月に強襲揚陸艦 2隻の国際入札を行うと報じた。
【関連記事:1004-030806 (AW&ST 2010.03.08)】
2010.09 Jane's Missiles & Rockets Yuri Dolgoruky completes more sea trials <1010-090017>
 Bulava SLBM を装備する SSBN の一番艦 Yuri Dolgoruky が、2週間以上に及ぶ洋上試験を終え帰港した。
 Bulava の発射試験は年内に再開され、11月と12月に合わせて3回が計画されている。
2010.07.28 Jane's Defence Weekly New Russian SSBN completes latest sea trials <1009-072815>
 ロシアの新型 Borey級 SSBN の一番艦である Yuri Dolgoruky (19,400t) が2週間にわたる洋上試験を終えたと 、建造した Sevmash造船所が7月21日に発表した。 今後、不備点を改善し次回の試験に備える。 同社は Yuri Dolgoruky の進水を2008年2月12日と発表しているが 、Jane社は2007年4月15日に進水したと見ている。 2009年10月には洋上試験が開始されている。
 Borey級 SSBN は Bulava 30 SLBM を装備するが、Bulava は今までに行われた12回の発射試験で7回失敗している。
2010.06.09 Yahoo 産経新聞記事

「露の新型揚陸艦『北方領土向け』」

<1007-060901>
 ロシア軍のマカロフ参謀総長が8日、フランスからの購入交渉が行われている Mistral級強襲揚陸艦について、千島列島では必要な時に上陸部隊 を急派できる移動手段が必要だと、日本の北方領土を含む千島列島の防御を目的に極東に配備することが不可欠との認識 を示した。  ロシアはフランスから Mistral級4隻を購入する交渉を進めている。
【関連記事:1004-030806 (AW&ST 2010.03.08)】
2010.03.08 Aviation Week & ST Counting the bear <1004-030806>
 先週、露大統領が訪仏した際、仏大統領が Mistral級強襲揚陸艦4隻の売却に合意したと発表した。 これはロシアと西側の 新たな関係樹立として注目されている。
 Mistral級は仏海軍が2隻装備し3隻目を昨年発注した20,000tの強襲揚陸艦で、ヘリ空母としてのほか指揮、揚陸作戦、病院船としても使用され る。 ヘリ16機を搭載し、4隻の揚陸艇、13両の戦車又は60両の IFV を輸送できる。
2009.06 Jane's Missiles & Rockets Russia announces construction of two new missile submarines <0907-060019>
 ロシアが2009年に、ミサイル装備潜水艦2隻の建造を、Severodvinsk の Sevmash造船所で開始する。 1隻は Bulava SLBM 装備 Borey級 SSBN の四番艦で、もう1隻は CM を装備する Yasen級 SSGN である。
 Yasen級 SSGN は P-800 Oniks (SS-N-26) ASCM(註:Mach 2~2.5、120/300km)、Kh-35 (SS-N-25) ASCM (註:300m/s、130km)、及び LACM を合わせて24発装備し、一番艦は2011年に完成する。
2009.06 Jane's Missiles & Rockets Russia announces new test plan for Bulava sub-launched missile <0907-060002>
 ロシア国防省が、2008年12月23日に行われた Bulava SLBM 発射試験における第三段の切り離し失敗について、分離用 火工品の製造上の欠陥が原因で設計には問題がないとの調査結果を公表し、Bulava の試験を継続する方針を示した。
 Bulava を搭載する Borey級 SSBN の一番艦 Yuri Dolgoruky は依然として Severodvinsk に停泊しているが、その建造費は当初見積も りを700%超過している。
2009.05 International Defence Review Russia accelerates subs <0907-050029>
 ロシア潜水艦の建造に力を入れており、8隻保有する Project 949B Oscar Ⅱ 級に代わる Project 855 Yasan 級攻撃型原潜6隻の建造を決めた。 8,600tの Yasen 級一番艦は2011年に就役 し、残りも9年後には就役する。
2008.12.03 Jane's Defence Weekly Sea trials due to begin on Borey-class submarine <0901-120304>
 ロシアの Borey級 SSBN の一番艦が、2008年末にも洋上試験を開始する。 就役予定は2010年 である。 Borey級 SSBN は Bulava 30 (SS-NX-30) SLBM を装備し、8~10隻が建造される。
 一方、RMS-54 Sineva 液体燃料 SLBM が発射できるように改良された Delta Ⅳ級 SSBN の工事が11月23日に完了し、 7月に再就役する。
2008.10 Jane's Missiles & Rockets Successful Russian SLBM launch refocuses press treatmnet on 'Delta Ⅲ' SSBN forces <0811-100016>
 ロシア海軍が8月1日、保有する RSM-50/R-29R (SS-N-18 Mod 3) SLBM を、2008年初めに北海艦隊に再就役した Delta Ⅲ 級 SSBN から発射する試験に成功したことから、マスコミの注目がこの両者の組み合わせに集まっている。
 現在の計画では太平洋艦隊の2隻の Delta Ⅲ 級 SSBN は、Borei 級 SSBN が完成するとこれに換装される。 Borei 級 SSBN は一番艦と二番 艦が建造中で、2007年に進水した一番艦は2008年に北海艦隊に配属される。 しかしながら Borei 級 SSBN の建造は3隻のみで、 4隻目からは Borei 改級になり、2040年まで使用される。
 Borei 級に装備される SS-N-X-30 Bulava SLBM は試験の失敗を繰り返したが、2008年初めに運用開始になったよう である。
2008.04 Jane's Missiles & Rockets Borey-class ballistic missile submarine takes to water <0805-040007>
 ロシアの Project 955 Borey 級 SSBN の一番艦である Yuri Dolgoruky が2月12日に浮きドックから進水した。 進水行事は2007年4月 15日に行われたが、その際には入水しなかった。 今後2008年後半にミサイルを搭載して洋上試験を行うと見られる。
 orey 級 SSBN は全長555.7mで、浮上時の排水量14,720t、潜航時19,400tである。 推進は2基の VM-5 380MW 原子炉と 2基の GT3A タービンで行い、浮上速力15kt、潜航速力25ktである。
2007.05 Jane's Missiles & Rockets Russia SLBMs should see out 2030 <0713-050020>
 ロシア連邦宇宙局長官が、Makeyev 設計局が開発し2004年に発射試験を完了した R-29RM Sineva (SS-N-23) 及び他の2機種など、液体燃料 SLBM が2030年頃まで使用されることを明らかにした。 他の2機種とは RSM 54 Shil (SS-N-23) 及び固体燃料の RSM 52/3M20 (SS-N-20) と見られる。
 RSM 54 Shil は Delta Ⅳ 型 SSBN に、RSM 52/3M20 Typhoon 型 SSBN に装備され ている。 RSM 50 Volna (SS-N-18) を装備する旧式の Delta Ⅲ 型 SSBN は間もなく退役する。
2007.03.12 Defense News Russia to focus on Topool-M, missile sub <0708-031206>
 ロシア大統領は、好調な原油及び天然ガス輸出による豊富な資金を戦略兵器の強化に充て、潜在脅威国家で ある米国に対応する充分な戦力を保持する意向を示した。
 ロシアは米国が計画中である BMDS の欧州配備への強い懸念から、Topol-M (SS-27) ICBM の増強を計画中 であり、1997年から配備する42基のサイロ発射型に加え、昨年12月に3基の車載型を展開し、2015年までに 車載型69基を陸軍に配備する計画である。
 Borei 原子力潜水艦は3隻を建造中で、2015年までに更に5隻を装備する計画で、多弾頭の Bluva SLBM を搭載 する。 初号艦の就役は2008年を予定している。
2006.03.29 Jane's Defence Weekly Third Project 955 SSBN begins construction <0608-032907>
 ロシアの第四世代 SSBN である Project 955 Borey 級原潜の三番艦 Vladimir Monomakh が3月19日に起工した。 同艦は SS-27 Topol-M ICBM の潜水艦発射型である SS-N-30 Bulava を12発搭載する。
 一番艦の洋上試験は2006年中に開始され、二番艦は2004年3月に建造が開始されている。 ロシア海軍参謀総長によると、今後10年間に 6隻以上の第四世代 SSBN が就役する。
( Bulava 関連記事 JMR 2005.12)
2005.11 Jane's Missiles & Rockets Rubin offers cruise missile-armed conventional submarine <0603-110020>
 ロシアの Rubin社が通常動力による巡航ミサイル潜水艦 AMUR 950 を提案している。 AMUR 950 は AMUR 1650 を元に開発された最新型通常動力潜水艦で、全長は56.8m、胴径は5.65mである。 最大潜航深度300m水中最大速力20kt、航続距離600km以上の性能と、魚雷発射管4門、 Club-S 用垂直発射機10セルを持ちながら乗組員はたった18名である。
 垂直発射機からは10発を2分以内に連続発射でき、魚雷発射管は2発の予備弾を含む6発を発射できる。
2005.05.30 Aviation Week & ST Carrier plans <0512-053002>
 ロシア海軍が新型空母2隻2016年~2017年の就役を目標に建造する計画であること を明らかにした。 2隻はそれぞれ北洋艦隊と太平洋艦隊に配備を予定し、次世代艦載機を搭載する。
 事前設計審査は年末に開始される予定で、建造は 2010年以降開始される。
 現在、ロシアが保有する空母は Admiral Kuznetsov のみである。