その他艦船に関する報道

年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2025.02.06 Stars & Stripes Iran inaugurates its first drone-carrier warship <2503-020619>
 イランのIRNA通信社が6日、初のUAV母艦が本土から遠く離れた海域で活動できると述べ、初のUAV母艦を就航させたと公式に報じた。 報告書によると、準軍事組織である革命防衛軍海軍が乗艦したこの艦は、ヘリコプターやCMだけでなく、いくつかのUAV飛行隊を搭載できるという。
 UAV用の全長180mの滑走路を備えたこのUAV母艦はShahid Bagheriと名付けられ、CMを発射することができるとIRNAは述べている。 22,000nmの航続距離を持つ。
 報告書は、同艦は商船を改造したもので、イランの抑止力を高めると述べた。 就役式で国営TVが放映した映像には、少なくとも4機のヘリコプターと3機のUAVが滑走路に映っていた。
 革命防衛軍司令官のサラミ大将は式典で、本艦は最大1年間単独で洋上を航行できると述べた。
 イランは戦争を防ぐために抑止力を強化する必要があると彼は述べ、イランはどの国とも戦争をすることを望んでいないと強調した。
2024.11.24
 06:12
乗りもの
ニュース

(Yahoo)

「無人機空母」誕生なるか? トルコが世界初の偉業に成功! 動画で一連の様子も公開 <2412-112404>
 トルコ国防省は2024年11月20日、同国のBaykar Technology社が開発したBayraktar TB3
UCAVが、海軍の強襲揚陸艦Anadoluでの離着艦に成功したと発表し動画も公開した。
 Bayraktar TB3は折りたたみ式の主翼を備え、STOL性を持つなど空母や強襲揚陸艦などの飛行甲板を備えた艦船での運用を念頭に置いて開発されたUCAVである。
 2024年6月には、内陸部に設けられた飛行試験センターで、空母を模したスキージャンプ式の発艦装置を使っての離陸に計4回成功しており、洋上試験は目前と報じられていた。
 Anadoluは全長231m満載排水量27,436t(註:いずも型248m、26,000t)で全通式の飛行甲板と艦首にスキージャンプを備えているのが特徴の揚陸艦で、2019年4月30日に進水、2023年4月10日に就役している。
2023.03.29 Jane's Defence Weekly Canada fires ESSM Block 2 as PDMSU for Halifax frigates moves forward <2305-032901>
 カナダ海軍が2023年末に
IOCになるHalifax級フリゲート艦12隻PDMSUとして装備するESSM Block 2がロールアウトを開始した。
 ESSM Block 2はBlock 1と同じロケットモータを装備するがシーカをX-bandのアクティブ/セミアクティブ両用のレーダシーカに替え、弾頭も更新されている。
2022.11.02 Jane's Defence Weekly BAE Sysrems debuts Adaptable Strike Frigate concept design <2302-110204>
 BAE Systems社が10月にパリで開かれたEuronaval 2022展で、英海軍のType 32フリゲート艦計画に提案した
ASFを初公開した。
 ASFは全長130m、排水量6,000tで、前部は従来のフリゲート艦にVLSを搭載した形だが、後部船体はコンテナ船の形状をしていて、要求に応じて様々な形状になれるようになっている。
2022.08.24 Jane's Defence Weekly First Italy's PPAs departs on its maiden deplyment <2211-082406>
 イタリア海軍が7隻建造する外洋哨戒艦 (PPA) の一番艦で3月18日に納入されたPaola Thaon di Revel8月12日に初めての4ヶ月間の任務に就いた。
 Paola Thaon di Revelは満載時排水量5,830tで、Leonardo社製Kronos StarFire X-bandレーダを装備している。
【註】
 Paola Thaon di Revelは127mm主砲のほかに76mm対空砲を装備し、8セルのSYLVER A70 VLS 2基を装備し、CAMM-ER SAM 32発かScalp Naval CM 16発を装備できる。
2022.08.17 Jane's Defence Weekly Thinking aloud <2210-081710>
= Type 32フリゲート艦に関する4頁の記事 =
・'protean' force
・Future fleet vision
・Information backbone
2021.07.21 Jane's Defence Weekly Norway, Germany order U212CD submarines and NSM Block 1A missiles <2109-072104>
 ドイツとノルウェーが7月8日、ThyssenKrupp社にU212CD共通仕様潜水艦6隻及びKongsberg社に
NSM Block 1Aを発注した。 発注額は€5.5B ($6.5B) で、U212CDはノルウェーが4隻ドイツが2隻を発注した。 ノルウェー向けの一番艦は2023年に建造を開始し2029年に引き渡され、ドイツ向けは2032年と2034年に引き渡される。
 NSM 1Aはドイツ海軍に建造されるF126フリゲート艦に装備されると共に、F124とF125に装備されているRGM-84 Harpoonの後継として、またノルウェー海軍のFridtjof Nasen級フリゲート艦の旧型NSMの後継として2020年代中頃に装備される。
2021.07.14 Jane's Defence Weekly UK upgrades Type 45 air defence capabilities <2109-071406>
 英国防省が7月6日、Type 45駆逐艦の防空能力を向上させる2件の契約を£500M ($690M) で行った。 契約はのうちの1件はMBDA社と
CAMMの艦載型Sea ViperをType 45に搭載する11年間の契約で、もう1件はAster 30MLRで契約期間は10年である。
 CAMMは24発のサイロが48発サイロのAster 30の前方につりつけられ、SAMの装備数が72発に増えることになる。
2021.06.10 おたくま新聞

(Yahoo)

イギリス第2の空母プリンス・オブ・ウェールズにF-35B初飛来 <2107-061004>
 英海軍のQueen Elizabeth級空母二番艦Prince of Walesに6月9日、初めてF-35Bが飛来した。 F-35Bは着艦後、飛行甲板での露天繋止やエレベータでの昇降を行い、再び飛行甲板に出て発艦するまでの手順を乗組員らと実施した。
 2019年12月に就役したPrince of Walesは現在は乗組員が乗艦し運用試験が行われている。
2021.04.07 Jane's Defence Weekly France begins prelimirary design work for new carrier <2106-040705>
 フランスの国防調達庁である
DGAが3月29日に、次世代空母PA-Ngの2年間に及ぶ事前設計をNaval Group社を初めとする3社に10日前に発注したと発表した。
 PA-Ngは全長300m、排水量75,000tの原子力空母で、2,000名の乗組員と次世代戦闘機 (NGF) 30機を搭載し速力27ktの性能を持つ。 NGFは独仏共同のFCASとして開発が進められている。
2021.04.07 Jane's Defence Weekly Iran constructing at least three large catamarans <2106-040703>
 Mazar衛星の画像からイランが大型の双胴艦を少なくとも3隻建造していることが明らかになった。
 建造されているのは全長72m、幅18mで、低
RCSを狙った形状や、甲板の面積が最小限に抑えられていることから、高速輸送船ではなく戦闘艦として建造されていることが覗える。
 革命防衛軍 (IRGC) 海軍 (IRGCN) が現在保有している最大の高速艇は中国で建造された全長39mのThondar 10隻である。
2021.02.17 Jane's Defence Weekly IRGC claims it has received hundreds of new attack boats <2104-021713>
 イラン革命防衛軍 (IRGC) が2月8日、IRGC海軍がペルシャ湾で多数攻撃をするための小型艇340隻を受領したと発表した。 引き渡しはIRGC海軍の根拠地であるBandar Abbasで行われ、2月6日に衛星画像では地上に並べられた少なくとも199隻が写っていた。
 これら小型艇は重機関銃
MRLを装備しているほか、操縦席の屋上にはAbabil-2 UAVを搭載し、偵察または突入攻撃を行うと見られる。
2020.11.18 Defense News Damen signs $1.8 billion deal with Thales to power new German warship's weapons <2012-111806>
 ドイツ海軍向けのMKS 180フリゲート艦4隻を受注したオランダのDamen社が11月18日、搭載する戦闘管理システムにThales社製Tacticosを採用したと発表した。 契約額は€1.5B ($1.8B) と見られる。
 Tacticosは艦載の通信、レーダ、砲、ミサイルを連接するもので、Above Water Warfare Systemにより海空からの群攻撃に対処することができるという。
 Damen社は2020年初めにKrupp社などのドイツ企業を抑えてMKS 180を受注している。
2020.06.10 Jane's Defence Weekly Iran's IRGC Navy receives 'more than 100' fast attack craft <2008-061011>
 イラン革命防衛軍海軍 (IRGCN) が5月28日、新型高速ミサイル艇 (FAC-M) を100隻以上受領したと発表した。 これらはAshoura級、Zolfghar級、Haidar級、Raad級などで、公開された図ではIRGCNの本拠であるBandar Abbasで少なくとも90隻が3梯隊をなして並んでいた。
 殆どが機銃と多連装ロケット発射機を装備した従来の型であるが、5隻は2002年に北朝鮮から購入したPeykaap魚雷艇の発展型で米海軍がPeykaap Ⅱ(右図右端)と呼ぶ型で、5隻は更にその発展型で米海軍はPeykaap Ⅲ(右図左から4隻)と呼んでいる。
2020.05.20 Jane's Defence Weekly Optimal solution <2007-052010>
= 英海軍の Type 31 フリゲート艦計画に関する4頁の記事 =
 ・User requirements
 ・Design characteristics
 ・Mission system
 ・Next steps
2020.02.26 Jane's Defence Weekly PN commissions first of two 2,300-tonne corvettes <2004-022609>
 パキスタン海軍が2017年にオランダDamen社に発注していた2,300t級コルベット艦2隻のうちの1隻が2月13日に就役した。
 2019年9月3日に進水した2番艦も5月には就役する。
2020.01.01 Jane's Defence Weekly Carrier coundown <2003-010113>
= 英空母打撃群に関する3頁の記事 =
 ・Rotary-wing development
 ・Next steps
2019.11.18 Afro

(Yahoo)

プリンス・オブ・ウェールズ 英海軍空母2番艦が母港入港 <1912-111803>
 英海軍空母Prince of Walesが11月16日に母港となるポーツマスに初入港した。
 Prince of WalesはQueen Elizabeth級空母の2番艦として2011年5月に起工し2017年12月に進水した。 2020年の就役を目指す。 F-35B 12機とヘリコプタを搭載する。
2019.10.02 Jane's Defence Weekly Intrisically exportable <1912-100216>
= 英国の Grobal Combat Ship に関する6頁の記事 =
= The Type 26 emerged as a poster child for a new focus on exports =
 ・Digital design

= 3D visualisation technology has been used extensively
to resolve issues in the ship's design =
 ・Anti-submarine warfare

= Althrough Australia and Canada have chosen Type 26 variants,
the export cases are distinct =

= The CSC programme is the largest,
most complex procurement ever undertaken by Canada =
 ・User group

2019.09.18 Jane's Defence Weekly Babcock claims UK Type 31e frigate prize <1911-091806>
 英海軍5隻の建造を計画しているType 31e汎用フリゲート艦建造にBAE Systems社を抑えてBabcockグループが選定され、年末の契約を目指して国防省との交渉に入っている。
 英政府のNational Shipbuilding Strategyによると、5隻の平均単価は£250M ($308.7M) になっている。
2019.05.01 Jane's Defence Weekly First air-defence-enhanced FREMM launched <1906-050107>
 防空能力強化型のFREMMフリゲート艦FREMM DAの一番艦が4月18日に進水した。 仏海軍への引き渡しは2021年上半期で、二番艦も2022年下半期に引き渡される。
 FREMM DAはAster 15及び30のほかExocet MM40を装備する。
【註】
 既に就役している対潜型FREMMは射程30kmのAster 15のみを装備し、射程120kmのAster 30は装備していない。
2018.11.05 Jane's 360 Canada buys sixth Arctic patrol ship <1812-110509>
 カナダ国防省が2日、極地外洋哨戒艦 (
AOPS) の6番艦を調達すると発表した。
 5隻の建造と1隻のオプションが計画されて2015年から建造されているAOPSは、一番艦Harry DeWolf9月に進水し、2019年に海軍で就役する。
【註】
 Harry DeWolf級AOPSは全長103.6m、全幅19m、排水量6,615tで、外洋速力17kt、砕氷速力3ktの性能を持ち、BAE社製Mk 38 25 mm砲1門とBrowning M2機銃2兆を装備している。
2018.10.19 Defense News Finland moves to boost its naval power in the Baltic Sea hotspot <1811-101914>
 ロシアとNATOの対立にに伴い戦略的な価値が高まってきたバルト海及びボスニア湾の防衛のため海軍力の近代化目指しているフィンランドが$1.5BかけてSquardon 2020計画を進めている。
 この計画の中心となるのは多目的砕氷コルベット艦4隻の建造で、搭載装備にIAI社のGabrielがExocet、NSM、Harpoon、RBS 15を抑えて採用された。 Gabrielは2019~2025年に納入される。
2018.08.29 Jane's Defence Weekly UK carrier sets sail for F-35 trials in US <1810-082906>
 英海軍の空母Queen Elizabethが8月18日に、F-35Bの飛行試験のためPortsmouthを出航して米国に向かった。 9月上旬には米東海岸に着きメリーランド州Patuxent Rive海軍基地から飛来するF-35B 2機を収容する。
 Queen Elizabethには補給艦TidraceとType 23駆逐艦Monmouthが随行する。
2018.08.01 Jane's Defence Weekly UK halts Type 31e frigate competition <1809-080111>
 英国防省がType 23フリゲート艦5隻の後継に総額£1.25B ($1.64B) で5隻建造する計画であったType 31eフリゲート艦は、入札不成立で計画が再検討されることになった。
 この結果2023年就役とした当初計画も見直されることになる。
2017.11.17 Jane's 360 Queen Elizabeth to formally join fleet <1712-111704>
 英国防相が16日、海軍のQueen Elizabeth級新型空母の一番艦Queen Elizabeth Ⅱが、11月2日に公試 運転を完了し、正式に就役したと述べた。
 Queen Elizabeth Ⅱは10月30日に母港であるポーツマスを出航し、公試運転の第2段階を実施していた。
2017.10.18 Jane's Defence Weekly Carrier comeback <1712-101813>
= 航空母艦に関する7頁の記事 =
 ・米 国
 ・中 国
 ・インド
 ・英 国
 ・フランス
 ・ロシア
2017.09.13 Jane's Defence Weekly Type 23 completes Sea Ceptor first firing <1711-091308>
 英国防省が9月4日、2018年のアジア太平洋海域への派遣を前に艦齢延長工事を終えたType 23 フリゲート艦の一番艦であるArgyllが、7月に2週間にわたる試験を実施し、GWS 35 Sea Ceptor初の発射試験を行ったと発 表した。
 Type 23フリゲート艦13隻全てが、2020年に寿命を迎えるGWS 26 Mod 1 VL SeawolfをGWS 35 Sea Ceptorに換装する計画である。
2017.09.13 Jane's Defence Weekly New national shipbuilding strategy signals shake-up of UK warship procument <1711-091302>
 英国防省が9月6日に新たな建艦戦略を公表した。 それによると次期多目的フリゲート艦 Type 31e
GPFF(右図)の第一次生産分5隻の単価は£250M ($326.8M)とされている。
 一方、6月に最初の3隻が£3.7BでBAE Systems社には発注されたType 26フリゲート艦は、2020年代初期に二次分として5隻が発注され 2024年には就役することになっている。
2017.09 International Defence Review Rotary role: Exploring QEX's LPH utility <1710-090016>
= 英海軍 Ocean LPH に関する4頁の記事 =
 
2017.08.02 Jane's Defence Weekly Transformation demonstration <1709-080219>

= 蘭海軍の能力に関する5頁の記事 =
 
2017.07.12 Jane's Defence Weekly UK signs for first three Type 26 frigates <1709-071202>
 BAE Systems社が6月29日に、英海軍から8隻建造が計画されているType 26
GCSフリゲート艦の一次分3隻を受注した。 残りの5隻2020年 代初期に発注されるという。
 6,900tのType 26は2020年代中頃から現有のType 23に換装される計画で、当初は更に5隻が建造されるはずであったが2015 SDSRで削減され、代わって小型で安価なType 315隻建造されることになった。
2017.07.10 Aviation Week & ST Getting: underway <1709-071001>
 全長280m、排水量65,000t英空母Queen Elizabethが6月26日に出航した。  Queen Elizabethの出航は当初2016年4月に予定されていたが、技術的な問題が発生して遅れていた。
 2020年に計画されている次回の
SDSRはBrexitの影響2年程度延期される模様で ある。
2017.07.05 Jane's Defence Weekly Queen Elizabeth sts sail for sea trials <1708-070507>
 建造中の英海軍空母Queen Elizabeth公試運転のためRosythのドックを初めて出航 した。
 試験は6週間続けられ、2018年1~6月に回転翼機の離発艦試験が行われる。 固定翼機の離発艦試験の実施については 米国と調整中である。
2017.03.27 Defense News Israel Navy to double Iron Dome defenses on new surface ships <1704-032702>
 現在ドイツで建造されているイスラエル海軍の新型コルベット艦Sa'ar-6には、当初計画の二倍になる 20発のIron Dome迎撃弾Tamirが搭載される。
 Sa'ar-6にはIron Domeと共にBarak-8も装備されるが、高価なBarak-8は
P-800 Yakhont超音速 ASCMなどに対処し、Iron Domeは沿岸から発射されるロケット弾に対抗する。
 Iron DomeとBarak-8には、いずれもELM-2248 Adir MFRが使われる。
2017.02.22 Jane's Defence Weekly German defence miister looks to accelerate MKS 180 frigate programme <1704-022206>
 ドイツ海軍はMKS 180フリゲート艦を2023年から€4.2B ($4.5B)で4隻調達し、2030年に 二次生産を検討する計画であったが、国防相が6隻を一括調達する意向であると言う。
 ドイツはこのほかにも、議会がK130コルベット艦5隻の建造を承認しており、2月にはType212潜水艦2隻の建造も 決まる模様である。
2016.12.21 Jane's Defence Weekly USMC F-35s to join HMS Queen Elizabeth maiden deployment <1702-122102>
 ファロン英国防相がカーター米国防長官と12月15日に会談した際、かねてから言われていたように、2021年に就役するQueen Elizabeth級空母に米 海兵隊のF-35Bを搭載することを確認した。
 英国は現在7機のF-35Bを保有しているがそのうちの4機は訓練及び試験用で、艦載試験が行われるのは2018年以降になると言う。
2016.12.02 Yahoo ロイタ通信記事

「英、南シナ海で戦闘機飛行へ 20年に空母も太平洋派遣」

<1701-120205>
 ダロク駐米英国大使が1日、日本に派遣しているTyphoon南シナ海上空を飛行させ、 2020年に就役する空母2隻を太平洋に派遣する見通しだと述べた。
 ダロク大使は、航海の自由を守り航路や空路を維持するという米政府の目標を共有すると述べた。
2016.11.23 Jane's Defence Weekly Support at sea <1701-112315>
= 補給艦に関する5頁の記事 =
 
2016.11.09 Jane's Defence Weekly UK confirms Type 26 build schedule and air defences <1701-110902>
 ファロン英国防相が11月4日、8隻建造されるType 26フリゲート艦の一番艦の建造は、 来夏に起工することを明らかにした。
 また8隻全てに装備するSea Ceptor SAMを£100M ($125M)でMBDA社に発注したことも明らかにした。
 Sea Ceptorは
CAMMを元にした艦載SAMである。
2016.10.26 Jane's Defence Weekly France unveils new frigate design <1612-102604>
 仏国防相が10月18日、仏海軍が装備する次世代フリゲート艦
FTIの基本設計を明らかにした。
 それによると仏海軍型のFTIは排水量4,250tで、一番艦は2023年に就役する。
 仏海軍はFTIを、現有のFayette級フリゲート艦5隻後継として、FREMM型フリゲート艦8隻及びHorizon級対空フリゲート艦2隻と共に、15隻体制 を維持するという。
2016.10.12 Jane's Defence Weekly Surface ambitions <1611-101224>
= 欧州の次期フリゲート艦諸計画区に関する4頁の記事 =
 
2016.09.29 Defense News British naval commander wants US Marine aviation on aircraft carrier <1610-092907>
 英海軍来春の洋上試験開始にむけ、空母Queen Elizabethの建造が最終段階に入っ ている。 洋上試験は2018年夏の終わりまで続けられるが、英海軍が使用できる艦載機は3機のF-35Bであることから、艦長のKyd大佐は同艦が就役してから 9ヶ月間程度、米海兵隊のF-35BとV-22が配備されることを希望すると述べた。
 この問題では9月にカーター米国防長官とファロン英国防相が協議し確認している。
2016.07.20 Jane's Defence Weekly Credible choices <1609-072006>
 英海軍は13隻保有しているType 23フリゲート艦全てをType 26
GCSに換装する計画であ ったが、昨年決まった安全保障戦略見直しSDSR 15でType 26の建造数が8隻に削減され、代わって輸出が可能な小型 安価な汎用フリゲート艦GPFF(註:Type 31)を5隻建造することになった。
2016.04.13 Jane's Defence Weekly Support strategy <1606-041314>
= 英海軍の補給艦の将来に関する5頁の記事 =
 
2016.03.30 Jane's Defence Weekly UK MoD finances further development of Type 26 <1605-033009>
 BAE Systems社が英国防省から、Type 23 フリゲート艦の後継となるType 26
GCS開発継続を£472M ($675M)で受注し た。 4月からのこの契約により、2017年2Q開始の試作段階に一歩近づいた。
 当初計画でType 26はType 23 13隻と1対1で換装するはずであったが、2015年11月のSDSRにより、建造されるのは 対戦型Type 23代替の8隻に留まることになり、代わって軽汎用フリゲート艦NSS計画が進め られることになった。
2016.02.12 Defense News New Royal Navy general purpose frigate to be known as Type 31 <1603-021203>
 英政府は11月23日に2015
SDSRで突然、新型多目的フリゲート艦の建造を打ち出したが、その名称が Type 31であることが明らかにされた。
 英海軍は2022年に、Type 23フリゲート艦に代えて7,000tのType 26対潜フリゲート艦を装備する計画であるが、SDSRでType 26の建造数が13隻か ら8隻に削減されたため、その穴を埋めるため、より小型安価な多目的フリゲート艦Type 31を打ち出した。
2015.09 International Defence Review Reconnecting: bridging the gap from ship to shore <1510-090010>
= LCAC 揚陸艇に関する6頁の記事 =
 
2015.04.01 Jane's Defence Weekly Twinpeaks <1505-040118>
= 英海軍の今後の主力艦に関する記事 =
次期空母
 一番艦 Queen Elizabeth と二番艦 Prince of Walles は、2010年代末までに就役 する。
次期 SSBN
 次期 SSBN 4隻の建造は、2016年に決定する計画である。
2015.02.25 Jane's Defence Weekly UK Type 26 demonstration phase <1504-022506>
 英海軍が2020年代初期から Type 23 フリゲート艦の後継とする Type 26
GCS の開発は、昨年 に分析段階を終了し、BAE Systems社は4月1日に実証段階へ移行する契約を £856M ($1.32B) で受注した。
2014.11 International Defence Review Carrier consciousness: UK aims to put credibility into carriew strike <1412-110010>
= 英次期空母に関する11頁の記事 =

 
2014.10.22 Jane' Defence Weekly Thinking big <1412-102210>
= 英国 Queen Elizabeth級空母に関する4頁の記事 =
 英海軍の次期空母 Queen Elizabeth は、2016年第2/四半期に公試運転を開始する。
 Queen Elizabeth は F-35B を搭載するが、揚陸作戦に置いては CH-46 を40機搭載できる。
2014.07.15 Defense News Norway a hit at RIMPAC <1408-071506>
 ノルウェー海軍の Aegis フリゲート艦 Fridtiof NansenRIMPAC 演習に初参加し、10日 に対艦ミサイル
NSM の実射を行った。 NSM は、標的となった米海軍の退役した揚陸艦を直撃した。
 Fridtiof Nansen は唯一、SPY-1D のファミリである SPY-1F を装備している。
【註】
 F-35 搭載が計画されている JSM は、NSM を空対地ミサイルに発展させたものである。
2014.05.29 Defense News USMC cannot meet all its amphibious needs, top Marine says <1406-052902>
 米海兵隊司令官が Proceedings Magazine誌の6月号に寄稿し、現在の揚陸艦能力は海兵隊の作戦にとって 不十分であるため、このギャップを埋めるため、現在進められている高速輸送艦
JHSV に揚陸艇発進のため のランプを設けるなどの改良が必要だと訴えた。
 その上で同司令官は、米国製で仏海軍が採用している双胴型揚陸艇 L-CATの技術を取り入れるよう提案 している。 L-CAT は23mphで4.5時間、100nmを航行する能力を有している。
 更に超重量物揚陸実験艇 UHAC にも関心を示した。 UHAC も20ktの速力を持ち、 10ft高の防波堤も超越できるという。
2014.04.23 Jane's Defence Weekly DCNS pushes Andrasta for Southeast Asia littorals <1406-0402304>
 仏艦船メーカ DCNS社が DSA 2014 展で4月15日、東南アジア諸国向けに売り込んでいる Andrasta級小型潜水艦を公表した。
 Andrasta級は乗員19名で、3,000km以上の航続距離があり、5日間の連続潜航が可能である。
2013.11.20 Jane's Defence Weekly UK carrier's hull complete <1401-112007>
 英海軍 Qeen Elizabeth級空母の一番艦 Qeen Elizabeth の建造は、11月10日に船体の最後のブロックである重量 130tのスキージャンプ台が取り付けられ、船体は完成した。
 今後、リフトとレーダが取り付けられて2014年中頃に進水し、2016年には洋上試験が開始され、2017年には就役する。
2013.10.09 Jane's Defence Weekly UK defence secretary backs second carrier <1311-100907>
 英海軍の Queen Elizabeth級空母の二番艦 Prince of Wales の建造は、2010年の国防見直し (2010SDSR) で実施が危ぶまれていたが、国防相が10月1日、2015SDSR 後に建造できるように海軍に指示したことを明 らかにした。
 同相によると、これで1隻が整備中でも、他の1隻で任務を遂行できるようになる。
2013.09 International Defence Review Architecture and modularity underpin Type 26 GCS design <1310-090024>
 英海軍が老朽化する Type 23 フリゲート艦の後継として2021年頃から換装を開始する Type 26 GCS13隻の建造が計画されている。 排水量は5,400tで、CODLOG 推進により最大速 力28kt、巡航速力18ktの性能を持つ。
 特徴的なのは、船体中部に Flexible Mission Space と呼ばれる大容量の空間を持ち、特殊部隊用の舟艇や USV など 、各種装備を搭載できる。
2013.08.19 Aviation Week & ST Ramp up <1310-081901>
 建造中の英海軍空母 Queen Elizabeth に F-35B 用のスキージャンプ台取り付けが進め られている。 ジャンプ台は全長200ft12.5゚の傾斜を持ち、高さは20ftである。 この利用により、離艦時の 搭載能力を20%向上させられる。
 着艦時には SRVL が採用され、垂直着艦より重い状態で着艦できる。 通常着艦は2.5~3゚の角度で進入し120ktの速度で着艦するのに対し、 SRVL では7゚で進入して60ktで着艦する。
【註】
 SRVL は垂直離着陸に使用するリフトファンを併用して滑走着陸する方式で、今までも Yak-38 や Harrier で採用されている。
Wikipedia
2012.12.05 Jane's Defence Weekly DCNS delivers first FREMM frigate for France <1301-120510>
 FREMM フリゲート艦の一番艦が11月23日に仏海軍に引き渡された。 二番艦も10月18日に進水 していて、更に3隻が建造中である。
 モロッコから受注した1隻は2011年9月に進水しているが、洋上試験開始は2013年初期に延期されている。
2012.08.29 Jane's Defence Weekly UK green lights detailed design of Type 26 <1210-082901>
 英国防省が Type 23 の次世代となる Type 26 フリゲート艦の、18ヶ月間に及ぶ詳細設計開始を承認する MG-1 を完了し た。
 Type 26 は排水量5,400tで、Type 23 の能力向上計画で採用される Type 997 E/F-band レーダや、同じく Type 23 が装備を開始する CAMM を装備する。 主砲は5吋で Mk 45 Mod 4 になると見られる。 また24セルの垂直発射機も装備 する。
2012.08.23 Defense News Process begins to equip Royal Navy's Type 26 frigate <1209-082306>
 英国防省が8月20日、2020年以降に就役する Type 26 フリゲート艦の基本設計を承認した。 Type 26 は排水量 5,400t、全長148mで、Type 45 駆逐艦6隻と共に19隻の駆逐艦/フリゲート艦艦隊を編成する。
 同艦には MBDA社製の Sea Captor VL SAM と、BAE社製 Artisan 3D 捜索レーダが装備されるほか 、中砲と VL 方式の艦隊艦/艦対地ミサイルが装備される。
2012.06.06 Jane's Defence Weekly UK looks to protect carrier decks against F-35B heat damage <1207-060603>
 英海軍が、Queen Elizabeth 級次期空母の甲板耐熱処置を施す。 F35 が F-35B に戻ったことによるもので、F-35B の離 着艦試験を行っている米海軍の LHD-1 Wasp は甲板に、Thermion社製のセラミックとアルミからなる耐熱ポンドを塗 布している。
2012.06 Jane's Missiles & Rockets New horizons for wily Coyote <1207-060020>
 PAAMS を装備する仏海軍の Horizon 級駆逐艦 Fobin が4月4日、Aster 30 による GQM-163A Coyote 超音速標的機 (SST) の迎撃に成功した。
 Coyote は米海軍の超音速標的機で、Mach 2.5、11.2gで飛行し、超音速 ASCM を模擬する。
【 Coyote 関連記事:1108-070013 (JMR 2011.07)】
2011.12 International Defence Review Non-identical twins: FREMM frigates take to the sea <1201-120028>

= FREMM フリゲート艦に関する6頁の特集記事 =
 
2011.07 Jane's Missiles & Rockets UK next-generation ballistic-missile submarine enters assessment phase <1108-070010>
 英国が Trident D5 の搭載が可能な次世代 SSBN を開発する計画で、計画は第一関門にさ しかかった。
2011.06 International Defence Review FREMM begins sea trials <1107-060018>
 11隻の建造が計画されているフランス海軍 FREMM フリゲートの一番艦で、2012年に仏海 軍への引き渡しが予定されている Aquitqine が5月上旬、3週間にわたる初の洋上試験を完了した。 6月には再び洋上試験が行われる。
2010.11.10 Jane's Defence Weekly UK considers carrier launch system options <1012-111006>
 英国が F-35B の採用を止めて F-35C に変更したことから、建造中の Queen Elizabeth級空母2隻は、 カタパルト発進、拘束フック着艦式に変更された。
 これに伴い BAE Systems社を中心とした ACA グループは、装備するカタパルトを米国式の電磁式カタパルト (EMALS) にするか、英国式の電磁式カタパルト (EMCAT) にするかの選択に迫ら れている。
2010.11.10 Jane's Defence Weekly UK, France sign accord in bid to retain capability <1012-111003>
 英仏が11月2日に合意した防衛に関する生産と運用の協力には、空母の共同運用も含まれて いる。 先に英国が決めた空母カタパルト発進、拘束フック着艦方式採用により、フランス Rafale 戦闘機の英国空母での離着艦が可能になった。 両国は 2020年初期までに空母共同運用を実現する。
 二国間合意にはこのほかに、ミサイルの共同開発や核弾頭実験の協力などが含まれている。
2010.11.03 Jane's Defence Weekly Saudi Arabia ponders BMD for its new warships <1012-110306>
 サウジアラビア水上戦闘艦8隻の建造を計画しているが、これらに BMD 能力を付与する ことを検討している。
 同国の水上艦には Lockheed Martin社が、米海軍の Freedom級 LCS をやや大型化し、SPY-1F(V) Mk 41 VLS 及び SM-2 BlockⅢB と ESSM を装備する 3,300tの艦を提案している。
2010.10.27 Jane's Defence Weekly Airpower takes biggest in UK spending review <1012-102701>
 英国の安全保障政策の見直し (SDSR) により、航空兵力が打撃を受ける。
 Harrier GR.9 は2011年に70機が退役することになり、艦載固定翼機が2019年まで 姿を消す。 2019年に配備される F-35 も F-35B から F-35C に変更される。 Nimrod MRA.4 は 計画中止になり、完成したばかりの ASTOR はアフガンでの作戦が終了し次第退役する。
 Queen Elizabeth級65,000t空母2隻の建造は継続される。
2010.04.14 Jane's Defence Weekly DCNS readies launch of first French FREMM frigate <1006-041409>
 フランスの艦船メーカ DCNS社で建造中の FREMMフリゲート艦の一番艦が5月4日に進水する。 引き渡しは2012年8月 になる。 FREMM は全長142.2m、排水量6,040tで、対潜型9隻滞空型2隻が発注され、2022年 3月までに納入される。 それぞれの主要装備は以下の通りである。
対潜型 (F-ASW)
  Exocet MM40 Block 3 8発
  Aster 15 16発
  SCALP CM 16発
対空型 (FREDA)
  Exocet MM40 Block 3 8発
  Aster 15 16発
  Aster 30 16発
2010.03.24 Jane's Defence Weekly Greece to acquire Type 214 sub to resolve TKMS dispute <1005-032402>
 ギリシャType 214 潜水艦2隻を追加建造する。 一方2000年代初期に 発注した4隻の Type 214 についても、受領することに合意した。
 Type 214 は、一番艦が2008年11月に要求を満足していないことを理由に受領を拒否して、現在も Kiel の造船所に係留されており、受領後ギリシャ政府は EUR350Mで売りに出す。 二、三、四番艦はギリシャ海軍が装備する。
【註】
 ギリシャが受領を拒否した Type 214 潜水艦4隻は、米国が買い取り台湾に転売されると報じられていた。
【関連記事:1001-121401 (China Record 2009.12.14)】
2010.03.03 Jane's Defence Weekly Greek debt crisis dashes DCNS' FREMM deal hopes <1005-030305>
 フランス DCNS社が、ギリシャ海軍へ6隻の FREMM 5,000tフリゲートを輸出することになっていたのが、同国の債務問題で契約 が危ぶまれる状態になったことを懸念している。
2010.01 International Defence Review UK gets set to start assessment of Future Surface Combatant <1002-010001>
 英海軍が Type 22 及び Type 23 フリゲートの後継艦となる FSC の開発を BAE Systems社を主契約社にして進めている。 2010年早々に 評価段階が開始されるが、今までに FSC は五層甲板からなる5,700tということが決まっている。
 FSC には中砲や CM のほか、FLAADS(Maritime) や新型の MRR レーダなどが 装備される。
2009.10.14 Jane's Defence Weekly France orders three more FREMMs <0912-101401>
 フランス国防相が10月8日、2隻目の FREMM フリゲートの建造が開始された DCNS 造船所で、3隻の FREMM が追加発注されたことを明らかにし た。 3隻は2隻が対空型で1隻が対潜型である。
 これでフランスは FREMM を11隻発注したことになった。
2009.04 Jane's Missiles & Rockets Charle de Gaulle carrier prepares for flight and missile operations <0905-040010>
 2008年12月1日にEUR300Mかけた改修を終えた仏海軍の原子力空母 Charles de Gaulle が、2月17日に Aster 15 の発射試験と航空機の飛行演習を行った。
 改修は指揮通信装置、原子炉、タービン、プロペラにも及び、排水量が500t増加して42,500tになった。
2008.10.08 Jane's Defence Weekly HMS Turbulent upgraded to fire Tomahawk TTL <0812-100807>
 英海軍 Trafalgar級原潜の Turbulent が15ヶ月にわたる改修を終え、魚雷発射管発射方式のTomahawk Block Ⅳ (TTL ) の搭載が可能になった。 Turbulent は2002年に Tomahawk Block Ⅲ を搭載するように改修されていた。
2008.10.08 Jane's Defence Weekly Brazil reopens programme for nuclea-powered sub <0812-100802>
 ブラジルが9月26日に、6,000t級攻撃型原潜の建造計画を公式に開始した。 年間の計画経費は$250Mで、 完成は12年後になる。
 船体及び原子炉の設計は、フランスの造船会社である DCNS社が支援する。
2008.07.09 Jane's Defence Weekly PA2 deferment scuppers CVF savings <0808-070904>
 英国防省が7月3日に、次世代空母である CVF 2隻の建造契約を$6Bで行ったが、共同で行うはずであったフランスの PA2 計画が 延期になったため、価格抑制が難しくなった。
 フランスのサルコジ大統領は5月に、2隻目の空母を2010年代中頃に装備するとの海軍の要求を退け、PA2 計画の是非の決定を2011~2012年に延期した。
2008.05.28 Jane's Defence Weekly UK's approval of CVF prompts formation of BVT Surface Fleet <0807-052804>
 英国防省が5月20日に、次期空母 CVF 2隻の建造にゴーサインを出したのを受け、VT Froup と BAE Systems社が、共 同企業体 BVT Surface Fleet を立ち上げた。
 GBP3.9Bにのぼる 65,000t 空母2隻の建造は、2007年7月に Main Gate 承認を受けていた。
2008.05.26 Aviation Week & ST UK edges toward aircraft carrier contract <0807-052602>
 英海軍の2隻の次世代空母 (CVF) は、政府が PR08 に盛り込んだことで、間もなく正式契約になる。
 CVF にはそれぞれ36機の F-35 を搭載するが、2014年就役予定の一番艦 Queen Elizabeth は、 当初 Harrier GR9. を搭載する。 JCA となる F-35 の就役は2017年に変更になった。
2008.02.27 Jane's Defence Weekly Algeria advances talks with France for FREMM purchase <0804-022705>
 アルジェリアがフランスと、FREMM フリゲート艦4隻の商談を進めている模様である。 現在 FREMM の輸入を決めて いるのはモロッコだけであるが、ギリシャも導入を検討している。
 仏海軍が17隻、伊海軍が10隻発注している5,800tの FREMM の輸出型の価格は$594Mである。
2008.02 International Defence Review Schelde secures RNLN Patrol Ship contract <0804-020009>
 蘭海軍が4隻の哨戒艦をEUR240Mで Schelde社に発注した。 最初の2隻は2010年11月と2012年11月に引き渡される。 この哨戒艦は排水量 3,750t、全長108mで、Oto Melara社製 76/62 Super Rapid 砲1門、Rheinmetall社製 MLG 27mm機関砲門及び遠隔操作 機銃2門、及び Thales Netherland社製 Integraded Mast を装備し最大速力22ktの性能を有する。
 この契約と別に Thales Netherland社はEUR125Mで Integraded Mast を受注した。 Integraded Mast には四面固定型の SMILE E/F-band 多ビーム監視レーダ、同じく四面固定の SEASTAR I/J-band アクティブアレイ水上監視レーダ、Gatekeeper EO/IR 装置が取り付けられる。
2008.01.30 Jane's Defence Weekly VT Group says exports would offset CVF delay <0803-013010>
 英海軍の65,000t CVF 次期空母を建造中の VT グループが1月22日に、CVF 建造が遅れても輸出艦船の建造には影響させないと明言した。 VT グループは2007年1月にオマーン海軍から98.5mの外洋型巡視船3隻をGBP400Mで、4月にはトリニダードトバゴ沿岸警備隊から外洋型巡視船3隻をGBP150Mで受注している。
 CVF は2007年7月に当初計画より2年近く遅れて進められることになったが、VT グループ関係者は同日に計画は18ヶ月程度遅れていることを明 らかにした。 これについて政府は、1月7日と21日に下院に対し、計画に遅れはないと報告している。
2008.01 International Defnce Review Lockheed Martin secures deal to continue international Littoral Combat Ship design <0803-010004>
 Lockheed Martin社がイスラエル海軍向けの LCS である LCS-I の継続契約を$2.3Mの FMS で受注した。 今回の契約は2006年2月の$5.2Mに続く もので、前回契約によるスタディは2007年4月に完了している。
 今回の契約では搭載システムの仕様が検討されるが、レーダは IAI Elta社が開発中の EL/M-2248 MF-STAR アクティ ブフェーズドアレイレーダと SPY-1F が候補になっている。 このほかに Mk 41 VLS、SM-2 または Barak-8 SAM、 Harpoon Extended Performace 対艦ミサイル、Typoon 25mm遠隔操作砲が検討されている。
2007.12.05 Jane's Defence Weekly France considers anti-air variant of FREMM frigate <0802-120503>
 仏海軍で8隻建造される FREMM フリゲートのうち1隻を対空型に変更する検討が始まっている。 FREMM は6隻が対潜 型、2隻が対地攻撃型で計画されていた。
 対空型 FREMM は Aster 30 Sylver A70 VLS を装備し、指揮統制装置も変更される。
【関連記事:0624-120008 (IDR 2006.12)】
2007.11.28 Jane's Defence Weekly Italy poised to accept Andrea Coria destroyer <0801-112808>
 Orizzinte社は、イタリア海軍が2隻建造する Horizon 級防空駆逐艦の一番艦である Andrea Doria を年内に引き渡す。 10月23日に進水した二番艦の洋上試験は来年2月に開始される。
 7,050tの Horizon 級防空駆逐艦は PAAMS(E) (PAAMS EMPAR) のほか、 76mm 62口径 Super Rapid 砲3門KBA 25mm 機関砲2門Teseo Mk 2 対艦ミサイル8発を装備する。
2007.09.12 Jane's Defence Weekly Back to the big deck <0720-091205>

= 英海軍の次世代空母 CVF に関する7頁にわたる特集記事 =
2007.09.06 Inside the Pentagon Navy issues solicitation for Joint High Speed Vessel program <0721-090601>
 米海軍は JHSV (Joint High Speed Vessel) の RfP を8月31日に発簡した。 提案期限は10月31日となって いる。 JHSV は民間船を設計の基本とする高速大型輸送船で、兵員や戦車等の装備品と物資を迅速に戦域に 輸送し、大型ヘリの離発着が可能である。
 海軍の計画では開発は二段階に区分され、第一段階はFY-08から複数社による事前設計を約6ヶ月で行い、第二段階 で7隻を試作し、性能、管理、価格の面から機種選定し、FY-11に装備化する。 陸軍は5隻を、海軍 は3隻を装備する計画である。
2007.08.22 Jane's Defence Weekly HMS Daring completes first round of sea trials <0718-082205>
 英海軍 Type 45 駆逐艦の一番艦 Daring の Stage 1.1 洋上試験が行われ所望の性能を確認した。  Type 45 は全長152m、満載時排水量7,350tで、世界初の全電気推進艦である。
 試験では要求28ktに対して31.5ktの速力を記録すると共に、停止から29ktへの加速を70秒、30ktからの緊急 停止を5.5艦身長で行った。
2007.08.20 Defense News Aegis light <0718-082013>
 ノルウェー海軍の Aegis フリーゲート艦 Fridtjof Nansen 5,290tが、6月末にカルフォルニア南方 海域で行われた米国、スペイン共同試験演習 CSSQT (Combat System Ship Qualification) に参加した。
 Nansenスペインで建造する5隻の Aegis 艦の初号艦で、昨年4月に就役した。  SPY-1F レーダ、ESSM 8発搭載の VLS 及び75mm砲を装備している。
 演習で Nansen はシースキミング及びハイダイブで接近する対艦ミサイル6発をすべて迎撃した。
2007.08.01 Jane's Defence Weekly UK CVFs finally get green light <0717-080101>
 英国政府は7月25日に、2隻の CVF (Future Aircraft Carrier) 建造について2008年4月から3年間の予算を承 認したため、計画の推進は最終的に承認された。
 それぞれ Queen Elizabeth 及び Prince of Wales と呼ばれる2隻の CVF は、英海軍が今までに建造した最大の艦船で、排水量は65,000t、建造費はそれぞれ$8B になる。 就役は2014年及び2016年になる。
 搭載機40機のうち36機は JSF になる予定であるが、2016年の就役に間に合うか否かは不明確である。
2007.07.25 Jane's Defence Weekly UK RN's Daring embarks for sea trials <0717-072501>
 英海軍が6隻建造する Type 45 防空駆逐艦の一番艦 Daring が、7月18日に28日間の公試運転に出航 した。 この間4.5吋砲と3門の30mm砲は合わせて360発の試射を行うが、主装備である PAAMS の試射は2009年12月の就役後に実施される。
 Type 45 駆逐艦6隻は、2009年から2013年にかけて、老朽化した Type 42 駆逐艦8隻中の6隻と交代する。
2007.07.16 Defense News 'No doubt' on PA2 <0717-071602>
 フランス国防相は次期空母 PA2 (Porte Avion 2) の英国との共同開発について、7月14日に英国防相とパリ で協議するが、間違いなく合意すると述べた。
2007.02 International Defence Review DCN denies FREMM Raytheon missile variant <0705-020005>
 アテネとパリで最近開かれた海軍展に Thales-NL社が、SM-2 や ESSM とThales社製装備を搭載する FREMM のコンピュータ CGを展示した。
 これに対して FREMM の設計権をもつ DCN社が、その様な計画はないとこれを否定したが、Thales社によるとギリシャ海軍が Raytheon社 ミサイルを装備した FREMM に関心を持っている。
2006.12.20 Jane's Defence Weekly Super Rapid set for French FREMM <0702-122015>
 Oto Melara社が、仏海軍 Aquitaine 級 FREMM フリゲートに装備する Super Rapid 76mm 62口径砲8門を$53.3Mで受注した。 受注したのは Super Rapid の最新型で、ステルス砲塔に搭載されて いる。
 FREMM の一番艦は2009年の3/四半期に納入され、二番艦は2011年中頃に引き渡される。
2006.12.20 Jane's Defence Weekly Tromp provides RNLN's fist taste of BMD <0702-122013>
 蘭海軍のフリゲート艦 Tromp が、Thales社製で捕捉距離400kmの Smart-L レーダを、 BMD 用に捕捉距離を倍にする ELR (Extended Long-Range) 改造を施して搭載し、12月 7日にハワイ近海で行われた米海軍の BMD 試験に参加して、SRBM を模した TTV (Test Target Vehicle) の捕 捉追随に成功した。
 試験では標的を捕捉した Aegis 駆逐艦 Hopper からの目標情報を、Tromp が Gulfstream を 中継機にして Link 16 で受領し、Smart-L ELR で捕捉追随した。
2006.12.13 Jane's Defence Weekly In-sevice date of Type 45 destroyer slips <0702-121302>
 英海軍の次期防空駆逐艦である Type 45 は、一番艦である Daring の就役が2009年5月から12月に 7ヶ月延期され、計画コストもGBP5.4BからGBP6.1BへGBP635M上昇する。 価格上昇の 主な原因は PAAMS と WR-21 ガスタービンエンジンの価格上昇である。
 Type 45 は PAAMS と Sampson MFR を装備し、2000年に3隻、2002年に3隻の建造が決まっている。  最終的に8隻の建造が見込まれている。
2006.12 International Defence Review FREMMs and neighbours: Europe seeks benefits of consolidation <0624-120008>
= 次世代フリゲート艦 FREMM に関する8頁にわたる特集記事 =
 FREMM フランス、イタリアが共同で計画している排水量6,000t、速力27ktのフリゲ ート艦で27隻以上の建造が計画されている。
 防空システムとしては Aster 15 と Sylver A43 VLS による SAAM が 装備され、射統用レーダとしては SAAM-FR が E/F-band の Herakles、SAAM-IT が G-band の EMPAR と、いずれも回転アンテナのパッシブフェーズドアレイ MFR が用いられている。 DCN社による と A43 VLS は Aster 30 の発射が可能な Sylver A50 に換装可能である。
 フランス艦には Sylver A70 が装備され Scalp Naval を発射する 。 対艦用にはフランス艦が Exocet MM 40 Block 3、イタリア艦が Teseo Mk 2/A を 装備する。 射程は Exocet Block 3 が180km以上、Teseo Mk 2/A が150km以上で、いずれも対地攻撃が可能で ある。
2006.11.29 Jane's Defence Weekly UK carrier project poised for go-ahead <0624-112903>
 65,000tの空母を2隻建造する英国の CFV (Future Aircraft Carrier) 計画を、英国防省の DMB (Defence management Board) が承認した。
 建造を行う ACA (Aircraft Carrier Alliance) は2007年6月までに契約を行いたいとしている。
2006.11.08 Jane's Defence Weekly Swordship shows future vision <0623-110812>
 フランスの造艦メーカ DCN が2030年頃を目指した将来水上艦 Swordship の詳細を公表した。 Swordship には S-/X-band MFR の他に、上部構造物の上面に HF OTH レーダのアレイアンテナが装備される。  Swordship は洋上において NCW のノードとしても活用される。
 3砲身155mm砲は300発を弾倉に持ち、精密誘導砲弾を発射する。
 Swordship の主要目は以下の通りである。
 ・満載排水量: 5,300t
 ・全   長: 145m
 ・速   力: 30kt
 ・武   装: 3砲身155mm砲、VLS 48セル
 ・推   進: 21MW電動モータ×2
2006.11.01 Jane's Defence Weekly France poised to sign order for Barracuda <0623-110101>
 フランス海軍現有の Rubis 級潜水艦6隻の後継になる6隻の Barracuda 級原潜の契約は年内に行われ、一番艦 の引き渡しは2016年、就役は2017年に予定されている。
 Barracuda 級原潜は排水量4,765tで、Scalp Naval 及び SM-39 Exocet 及び新型の重魚雷を装備する。
2006.11 Jane's Missiles & Rockets Norway fires Evolved SeaSparrow <0624-110017>
 9月12日にノルウェーのフリゲート艦 F310 Fridtjof Nansen ESSM の射 撃を行い、Banshee 亜音速標的機を撃墜した。 試験に使用された ESSM は改良型の 2-band アンテナ を搭載している。
 2002年に配備が開始された ESSM は、11ヶ国から成る企業体で生産されており、ノルウェーは7番目のメンバになっている。
【註:】
 2-band アンテナとはデータリンク用アンテナのことで、Nansen は SPY-1F を装備しているため、Uplink は2~ 4GHz、Downlink は8~12GHzになっている。
2006.10.30 Aviation Week & ST Naval nuptials <0622-103003>
 仏英両国は、2014年の就航をめざす空母の共同開発を2007年中頃に開始することで合意した。 共同開発さ れる空母は約90%が共通設計で、フランスの PA2 が CTOL Rafale を、英国の CVF が VTOL JSF を搭載することから、飛行甲板の仕様が異なる。 排水量は CVF の65,000t に対し PA2 が70,000tとわずかに大きいが、これはカタパルトの違いによるも のである。
 仏国防省はまた、Naval Scalp 搭載の原子力潜水艦 Barracuda 1隻を年末までに発注するこ とを明らかにした。 Barracuda は6隻を建造予定で、潜水艦搭載型 Naval Scalp の開発は数ヶ月以内に契約される。
2006.10.18 Jane's Defence Weekly Captains of consolidation <0622-101812>
= フランスの艦船建造産業に関する5頁の特集記事 =
 フランスは自身を、欧州の艦船建造産業統合の核に位置付けようとしている。 仏伊共同計画の FREMM 多目的フリゲートは、欧州最大の計画になる。
 Barracuda 原潜は6隻建造する計画が4隻に減らされたが、年内にも発注される。 Barracuda に装備する Scalp Navalは FREMM にも装備する。
 フランスは輸出にも力を入れており、インドへ輸出する Scorpene ディーゼル潜水艦などの2006~2007年で の輸出拡大を見込んでいる。
2006.10.04 Jane's Defence Weekly MEKO re-engineered for mission modularity <0621-100415>
 ドイツの造船会社 TKMS社が、1970年代中頃に提唱した MEKO 理論艦をモジュール装備化 した MEKO CSL (Combat Ship for the Littrals) を提案している。
 MEKO は全長108.8m、排水量2,750tの単胴船型艦で、抗張力鋼の船体と、FRP のサンドイッチ構造からなる上 部構造をしている。 船底は V 字型で52MWの CODAG 推進で35kt、67MWで 45ktの速力を持つ。 ディーゼル推進時の速力は20ktである。
2009.10 International Defence Review Carrier renaissance: new-wave design to maximise innovation <0620-100006>
= 最新大型空母の状況に関する7頁にわたる特集記事 =
 近年、空母の役割が不透明になり、唯一 STOVL 戦闘機搭載小型空母が今後活躍されると見られる中、大西洋の両岸で CVN-21 と CVF/PA2 の二種類の40年振りの大型空母計画が進められている。
CVN-77
 CVN-21 は離艦レートを向上させることでソティー数の増大を図っており、最低要求ソティ数が Nimitz 級を15%上回 る160ソティー/日に、望成ソティー数が220に設定されている。
 価格が$8.1Bとなる CVN-21 は Nimitz 級と同じ船体を使用するが動力が改善され、カタパルトを含む主要機能が電化 される。 一番艦となる CVN-78 の契約は2007年に予定され、引き渡しはFY-15の第4/四半期、Opeval は2018年8月に予定されて いる。
CVF/PA2
 一番艦となる Queen Elizabeth は2010年に進水し、2013年に就役する。
 今年一月に英仏両国は、フランスが CVF 計画に出資することで合意した。 フランスは CVF を元に次期空母 PA2 の建造を計画している。
( PA2 関連記事 JDW 2006.02.01)
2006.09.20 Jane's Defence Weekly Main Gate deadline for CVF programme approaches <0620-092001>
 英海軍次期空母 CVF の価格見積である Main Gate 計画が10月26日に提出される。  CVF は当初、65,000tの空母を2隻建造する計画であったが、GBP3.5M ($6.5B) の価格上限内に収まらず、計画の変更 が求められていた。 既に搭載機数の削減や自衛武器の縮小などが予定されている。
 Main Gate で見積もられている価格は、国防省の価格上限に近いとされているが、価格が高すぎた場合更なる計画遅延が予想される。
2006.04.26 Jane's Defence Weekly DCN projects future focus on service, equipment provision <0610-042610>
 フランスの艦船メーカである DCN社は、2005年に前年度比490%増のEUR4.9Bを売り上げた。 これは8隻の FREMM フリゲート及びインド向けの Scorpene 潜水艦6隻の受注によるものであるが、今後は受注増の見込みはなく、同社は 新規サービスや設備などへの進出が必須であると見ている。 また欧州各国の艦船受注に意欲を示している。
2006.04.20 Inside the Pentagon Pentagon cancels Special Operations Miniture Submarine program <0611-042002>
 DoD は開発が中断している小型潜水艦 ASDS (Advanced SEAL Delivery System) 建造計画 を中止することを決めた。
 ASDS は米海軍特殊作戦部隊の戦闘員を潜入させるための、全長65呎、直径8呎の蓄電池を動力とする特殊艇で、2003年7月に1隻が完成 したが、信頼性に問題があり、2、3号艇の計画が中断していた。 開発当局は1号艇の改善作業は引き続き継続する方針である。
2006.04.19 Jane's Defence Weekly Study for Israeli LCS requireemnt starts <0610-041608>
 米海軍が4月10日に、イスラエル海軍 LCS (LCS-I) フィジビリティスタディを$5.2Mの FMS で Lockheed Martin社に発注した。 スタディは9ヶ月間行われ、引き続き1~2隻の建造契約が行われる。
 LCS-I は ELta社製 EL/M-2248 MF-STAR 四面 MFR と Mk 41 VLS を装備し、Barak-8 ミサイルと VL-ASROC を発射できることが求められている。
 一方米海軍 LCS の一番艦となる Freedom は9月に進水し、2007年に引き渡され、San Diego が母港と なる。
2006.04.17 Defense News New frigate joins Norway's fleet <0611-041702>
 ノルウェー海軍の Aegis フリゲート艦 Fridtjof Nansen (F-310) の引渡式がスペインで4月5日に行われた。 新型フリ ゲート艦は発注した5隻のうちの初号艦で、2隻目の Roald Amundsen は年末に、その後は2009年まで毎年1隻が納入される。
 Aegis フリゲート艦は SPY-1F レーダ及び Mkー41 VLS を装備し、ESSM と SM-2 を 発射することができ、その他サブシステムとして、ソナー、カノン砲を含む対艦システム、ESSM 用 Target Lightning System 等を装備 する。
2006.03.08 Jane's Defnce Weekly Sea trials put Norway's new frigate through her paces <0607-030815>
 SPY-1F と ESSM を装備するノルウェー海軍フリゲート艦 Fridtjof Nansen は、 3月末の引き渡しを目指して建造したスペインで引渡前洋上受領試験 (SAT-1: pre-delivery sea acceptance trial) の最中で、ESSM の発射試験は引渡後に行われる SAT-2 で実施される。 Nansen は Mk 41 VLS を搭載しているため、 将来 SM-2 を装備しようとすれば可能である。
 Nansen はまた、将来 NSM を4発装備する。 Helge Ingstad による NSM (Naval Strike Missile) の洋上発射試験は2007年に予定されている。
( NSM に関する記事 JMR 2005.09)
【註:】
 満載時排水量5,290t の Nansen に装備される Mk 41 VLS は8セルしかなく、1セルに4発入る ESSM であれば32発搭載できるが 、1セルに1発しか入らない SM-2 を搭載することは常識的にあり得ない。
2006.03.08 Jane's Defnce Weekly Israel to start studies for new surface combatant <0607-030811>
 Lockheed Martin社と Raytheon社が、イスラエル版 LCS となる LCS-I (LCS-Israel) の開発で、同国に協力している。 LCS-I は今のところ Lockheed Martin社製 LCS を基礎に検討されているが、今後 GD社製の三胴型 LCS も検討される。
 LCS-I は2,800t~3,000tで価格は$300M程度と見られ、Elta社製 EL/M-2248 MF-STAR アクティブフェーズドアレイレーダと Barak-8 ミサイルを装備する。 Barak-8 は射程70~ 80kmで、Mk 41 で射撃できる。
( Barak 8 関連記事 JDW 2006.02.22)
2006.02.15 Jane's Defence Weekly Taiwan claims US Navy is sabotaging SSK plans <0605-021501>
 2001年4月にブッシュ政権が台湾に約束した8隻のディーゼル型潜水艦の売却はまだ実現していないが、これに ついて台湾は米海軍が国内でのディーゼル潜水艦建造を嫌がっているためとして抗議している。
 台湾は、もし米国内でディーゼル潜水艦を建造すると、沿岸戦のためには原潜よりディーゼル潜水艦の方が良いとの 国内の批判を強めることを米海軍が嫌っていると見ている。
2006.02.08 Jane's Defence Weekly UK navy chief stresses need for eight Type 45s <0605-020803>
 PAAMS 防空システムを装備する英海軍の Type 45 対空駆逐艦は、一番艦となる DD-32 Daring2月1日に進水したが、英海軍の高官が Type 45 は最低限8隻必要であると主張している。 同艦の建造は当初12隻が予 定されていたが、現在は6隻になっている。
 PAAMS はロシアの SS-N-27(註:=3M-54 Club )超音速 ASCM も 撃墜可能という。
2006.02.01 Jane's Defence Weekly France to inject £100M into CVF design phase <0604-020101>
 フランスが英国の CVF に£100Mを出資することに同意した。 これは設計費の1/3 にあたる。
 フランスは 'Charles de Gaulle' 原子力空母を補完する通常型空母に CVF の設計を活用する計画であるが、搭載装 備等はフランス仕様に改装する。
 搭載機に英国は F-35B 又は F-35C を考えているのに対してフランスは Rafale-M を搭載計画で、カタパルトも英国が GA社が開発中の EMALS (Electro-Magnetic Aircraft Launching System) に出資しているのに対してフランスは従来方式を考えている。
2006.02 Jane's Missiles & Rockets Rafale flies Meteor trials from Charles de Gaulle <0605-020001>
 2005年12月1日~15日にかけて仏海軍原子力空母 Charles de Gaulle で Rafale-M F2 による Meteor 、AM-39 Exocet Block 2 Mod 2、SCALP-EG、ASMP-A 超音速 CM などの試験が行われた。
 Meteor の試験は12月11日から行われ、EDG (Enviromental Data Gathering) を搭載した GHTM (Ground Handling Training Missile) 弾2発が Rafale-M F2 に搭載され離着艦した。
 AM-39 Exocet Block 3 Mod 2 の試験は2007年に Rafale-M F-3 により行われる。
( AM-40 Exocet Block 3 関連記事 IDR 2005.04)
2006.01.18 Jane's Defence Weekly Netherlands looks to Thales for frigate-based TBMD upgrade <0603-011803>
 オランダ Thales社が蘭海軍から De Zeven Provincien 級 LCF フリゲートに TBMD 能力を付与する改良の契 約を受注した。 改良の主なものは SMART-L レーダの能力向上で、現在400kmである同レーダの 捕捉距離を画期的に増大させる。
 欧州海軍で初となる TBMD 計画にはドイツも参加しており、4隻の蘭海軍 LCF フリゲートと、ドイツ海軍の F-124 級フリゲート3隻が改良される。 改良型 SMART-L の試験は2006年にフリゲート艦 Tromp で行 われる。
2006.01.16 Defense News UK-French cooperation deal on carrier hits snag <0603-011612>
 次期空母 PA 2 の建造にあたり、英海軍の次期空母 CVF との共同を協議している仏政府と Thales社は、英側企業が開発経費の削減と 役割分担の低減を理由とし、MoU 締結に抵抗していると指摘した。
 英 BAE System社は、政府間の MoU 締結に対し反対する立場にないとしてこれを否定している。
2006.01.02 Defense News France wants carrier deal with UK soon <0602-010202>
 フランス政府は次期空母 PA2 (Porte-Avions 2) の開発にあたり、経費削減をねらいに英政府との空母開発に 関する技術提携を協議中であり、近日中に合意するとみられる。 英国の次期空母 CVF との相互技術交換を行 うのが目的である。
 PA2 の開発は2006年末から行われる予定で、Thales/DCN社の検討作業では英国の CVF と80~85%の共通化が 図れるとみている。
2005.12.21 Jane's Defence Weekly UK carrier moves a step closer <0602-122101>
 英国防省は、次期空母 CVF 建造に向け二段階もうけられている Main Gate 承認の最初の段階が承認されたのを受け、$532Mで 詳細設計等を発注した。
 第二段階の Main Gate は2006年末か2007年初頭に予定されており、この段階で最終コストや ISD (In-Service Date) が明らかになる 。 当初、2012年と2015年と言われていた ISD は、最早意味を持たなくなっている。
2005.12.14 Jane's Defence Weekly Australia approves Aegis purchase <0601-121404>
 オーストラリアのヒル国防相が12月9日に、豪政府が3基の AWS (Aegis Weapon System) を$749.6Mで購入する ことを承認したと発表した。 この FMS 契約に関する米国議会の報告は2005年に行われている。
 豪海軍は AWS を装備する3隻の AWD (Air Warfare Destroyer) を建造し、2013年に一番艦 を就役させる計画である。
2005.11.28 Aviation Week & ST Forward, FREMM! <0524-112807>
 予算問題から約2年遅れていた偵察多用途フリゲート艦 Fremm の開発を開始することで、仏伊両国が合意し た。
 年内に始まる第一段階ではフランスの8隻 (対潜用×6、対地攻撃用×2) の建造を開始し、来年5月からの第二段階ではイタリアの2隻 を建造する。 2011年から2015年の間に27隻を建造する予定である。
 Fremm の開発開始に伴い、対地攻撃用 Scalp Naval の開発も来年早々に開始する計画で、 発射試験を2009年、2011年~2012年の艦載をめざす。 フランスは250発を装備する計画だが、イタリアは Scalp Naval のほかに、Tomahawk 及び Ottomat 対艦ミサイルの対地攻撃型も候補にあげており、機種は未決定である。
2005.11.21 Inside the Navy Spain may buy Aegis system,India seeks logistics support for P-3 <0603-112106>
 スペインは海軍戦力と共同作戦能力の強化を図るため、Mark 7 Aegis システムと Mark 41 VLS 及び Mark 45 MOD 1 砲2基を$550Mで米から購入する意向を示している。 
 また、インドは老朽化したソ連製偵察機 IL-38 May の後継として、米から総額$133Mで P-3 2機の貸与と所要の兵站支援を求めており 現在商議が進められている。
2005.11.21 Defense News FREMM finally gets under way <0602-112101>
 仏、伊両国は、遅れていた FREMM (Fregate Europeene Multimission) の開発に合意し、11月16日に Armaris社(仏)と Orizzonte(伊)社と第一段階の建造契約を$6.2Bで締結した。
 契約ではフランスの8隻を12月から、イタリアの2隻を来年5月から建造する。 計画によると両国は2015年までにフラ ンスが17隻、イタリアが10隻の27隻を建造する。
2005.11.16 Jane's Defence Weekly UK study outlines Type 45's potential as BMD platform <0523-111611>
 米英両国が、英海軍の Type 45 新型駆逐艦(右図)に搭載する Sampson S-Band レーダ BMD に活用する検討を行っている。 Sampson レーダはアンテナの回転を停止して弾道弾の捕捉追 随を行うステアリングモードを持っており、このモードでレーダは長パルスを送信し 、単一ビームで Az を走査するフェンスサーチを行う。
 Sampson は今のままで1,500kmのカバレッジを有するが、2015年にはアンテナ開口を2.4㎡ から3.6㎡に拡大するなどのハードウェアの更新を行い、カバレッジを2,000kmまで延伸する。
【註:】
 Type 45 駆逐艦
  ・満載時排水量: 7,200t
  ・全 長、全 幅: 151m x 20m
  ・主 要 装 備 : 4.5吋砲、CIWS、48セル Sylver VLS
           Aster 30
  ・就役予定時期: 2007年
2005.11.14 Defense News UK carrier decision may come in 2 parts <0602-111402>
 英政府は12月に予定していた次期空母 CFV の建造に関する決定を2007年まで延期した。 これにより建造開 始は1年遅れとなる。
 政府は計画を開発と製造の2段階に区分する計画で、現在企業共同体との協議を進めており、初号艦の就役は2013年 、2号艦は2016年にそれぞれ1年遅延する。 搭載機となる JSF の納入時期は2014年となっている。
2005.11.02 Jane's Defence Weekly Minister will set carrier in-service date <0522-110215>
 計画中の英海軍次期空母 CVF は、一番艦の Queen Elizabethis が2012年、二番艦の Prince of Wales が2015年に就役する計画であるが、2005年後半に行われる予定であった Main Gate の決定が、コスト、 計画時程、リスクが明らかになっていないことを理由に遅れているため、就役予定時期を決められないでいる。
2005.10.12 Jane's Defence Weekly USS Pinckney sails with latest Aegis suite <0521-101211>
 Aegis Weapon System の最新型 Baseline 7.1 を装備した DDG-51 級 Flight ⅡA の DDG-91 Pinckney が9月30日に就役し、第7艦隊に配属された。
 Aegis Baseline 7.1 は、改良型 SPY-1D(V) と改良型対潜装備を備えると共に、COTS コンピュータ アーキテクチャとネットワークが採用されている。
 SPY-1D(V) は沿岸域での作戦に備えクラタ抑圧性能が強化されると共に、追随開始時の負荷 を低減して捕捉性能を高め、ステルス目標の捕捉性能を向上させている。
 このため改良型信号処理装置、平均送信電力を向上させたドライバ、追随開始プロセッサなどが搭載されている。
2005.09.19 Aviation Week & ST Fit check <0519-091903>
 英国防省は次期空母 CV(F) に搭載する JCA (Joint Combat Aircraft) の最終機種決定を数 ヶ月以内に行うものとみられる。 国防省は最近、次期空母の設計に関する約3ヶ月の検討を終了したが、この中では F-35B STOVL の検討も含まれている。
 英国は F-35B の導入に積極的ではあるが、兵器搭載量や航続距離等いくつかの点で決定を保留しており、こ れら要求を満たす F-35C CV をオプションとして検討を進めていた。
 CV(F) の建造は2006年3月から開始され、計画では2012年に初号艦、2015年に2番艦が就航予定だが、企業筋は初号艦 の就航は2014年以降となることを示唆している。 また、JCA の導入も当初の2012年から2014年に変更されている。
2005.08.24 Jane's Defence Weekly Canberra award design role for Air Warfare Destroyer <0518-082404>
 米、独、西の各国が受注合戦を繰り広げていた豪海軍の AWD (Air Warfare Destroyer) は、米国方式を提案 していた Gibbs & Cox社に決まり、DDG-51 Arleigh Burke 級を小型化した船体になることになった。
 AWD は3隻建造予定の対空駆逐艦で、満載時排水量7,000~8,000tの船体に SPY-1D を用いた Aegis Weapon System と SM-2 Block Ⅲ を装備し、2013年に就役する予定になっている。
2005.04.18 Defense News Under scrutiny <0513-041802>
 英政府の次期空母 CVF の価格と要求性能に関する見直し指令に基づき、防衛調達局と企業は3月上旬から計画 全般の検討作業を開始した。
 国防省は2隻の CVF に$5.7Bを充当する意向だが、海軍は指揮統制機能の強化等を行った場合更に$6B程度を必要とするとして増額を求 めている。
 現在、計画は約18ヶ月遅れており、2012年に予定する初号艦の導入は更に遅れるものとみられる。 また、艦 載用 JSF の導入も2015年まで延期されることが最近明らかにされている。
2005.04.18 Aviation Week & ST Running aground? <0509-041804>
 フランスとイタリアが目指す偵察多用途フリゲート艦 (仏名 FREMM) 開発計画は、予算上の問題から更に遅れることが懸念されてい る。
 FREMM は NATO の緊急展開部隊の主要装備に位置づけられ27隻を製造する計画で Scalp Naval 、Aster 及び Mica の搭載が検討されている。
 仕様については概ね合意に達したものの、伊政府はFY-05予算に難色を示し、仏政府も PFI (Public Financing Initiative) の適用を認可していない。
 両国とも予算の復活取得を目指しているが依然厳しい状況にあり、兵器プロジェクトにも影響を与える恐れがでてきた。
 計画では2005年に開発を開始、初号艦を2010年、最終艦を2020年に導入する予定となっている。
2005.03 International Defense Review Germany meets asymmetric threat <0506-030020>
 ドイツ海軍はこれまでの船団護衛海軍から、新たな脅威に対する遠征海軍に急速に変貌している。 このため個艦防 御能力への関心が高まっている。
 2000年10月12日は世界中の海軍にとって忘れられない日である。 この日、アデンに停泊していた米海軍の Aegis 駆逐艦 Cole が、小型ボートによる突入を受けて12m×6mの穴が空き、死者17名、負傷者39名の損害を受け、同艦が再就役するまでに18ヶ月 を要した。
 ドイツ海軍の次世代水上戦闘艦 F-125 はこの様な脅威対処を強化した戦闘システム(右図)を装備すること になる。
2005.03 International Defense Review Long-rage radar mast ready for first Type 45 <0506-030008>

 英海軍 Type 45 対空駆逐艦の一番艦となる Daring に搭載される LRR (long-range radar) 用のスチール製、重さ20tのマスト構造物が完成した。 これはその後オランダに送られ Thales社でレーダアンテナ が組み込まれ、2006年始めに BAE社に戻って Daring に取り付けられる。
 MFR 用マストや LRR テストマストは既に、VT 造船所に搬入されている。

2005.02.16 Jane's Defence Weekly Northrop Grumman weighs in on Australian destrioyer contract <0505-021613
 豪国防省は、3隻建造する7,000~8,000t級 AWD (Air Warfare Destroyer) に Northrop Grumman社から意外な 提案書を受け、困惑している。
 ヒル国防相は建造はオーストラリアで行うことを求めていたが、Northrop Grumman社の提案ではミシシッピー州の造船所で建造するこ とになっている。
 他の提案はオーストラリアの ASC社及び Tenix社から出されている。
2005.02.14 Defense News BAE, British MoD resolve row over carrier program <0512-021401>
 英国防省は2月7日、次期空母 CVF 開発計画を BAE System社に発注することを決めた。 また、米国の KBR社については BAE社のベン ダーとして参加させる。
 企業選定が決着したことにより大きく開発は進展し、2012年に初号艦、2015年に2番艦の就航が可能となる。
2004.11.17 Jane's Defence Weekly Germany commissions first Type F124 frigate <0422-111712>

 ドイツ海軍 Type F 124 対空フリゲート艦の一番艦 Sachsen (F-219) が、11月4日に就役した。  二番艦の Hamburg は12月13日に就役する予定で、2005年に就役する三番艦 Hessen は洋上試験中である。
 Type F 124 には ICW 技術を用いた APAR イルミネータレーダが装備されており、SM-2 Block Ⅲ 及び RIM-162 ESSM の発射試験は米国西海岸で行われた。

(関連記事 IDR 2004.10)
2001.10.25 Aviation Week & ST New renaissance <0421-102501>
 仏伊が目指す FREMM フリゲート艦の共同開発は、運用上の見解の相違と建造費について合意が得られず、開 始時期は2005年初頭、企業との契約は2005年中盤まで遅れることとなった。
 これにより初号艦の納入は2年遅れて2010年頃、27隻目の最終艦は2019年に納入される。
 FREMM は対地巡航ミサイルを装備し、同時に対艦/対潜任務を行う多目的フリゲート艦で、仏は Scalp-EG/Storm Shadow を搭載し、仏製の戦闘管理システムを使用する計画に対し、伊は Tomahawk の搭載と米海軍の CEC の使用 を検討している。
 価格に関しても仏が280~300ユーロ以上と見積もっているのに対し、伊はそれ以下を主張している。
2004.10.18 Defense News UK seeks industty change for ship plan <0502-101801>
 英国防省は海軍の次期艦船建造計画を開始するにあたり、これまでの慣習を打破する参加企業の選定と企業合同もしくは合併を検討し ている。
 国防省は15年計画として2隻の6,000t級空母、4,000t級の武装支援艦、原潜、哨戒船、病院船等多数の艦船建造を計画しており、軍の要 求に沿った建造計画を策定するには参加企業の再構成が不可欠としている。
2004.10 International Defense Review EREMM frigete to set new standards for design and build costs <0420-100026>
 仏、伊共同事業である FREMM (Fregates Europeennes Multimissions) 計画は、早ければ10月25日ににも署名 される可能性がある。
 FREMM は満載時排水量5,700t、全長128m、全幅18.7m、最大速度27ktのフリゲート艦 で、フランスは17隻(対地戦用9隻、対潜戦用8隻)、イタリアは10隻(汎用6隻、対潜戦用4隻)の合わせて27隻が計画 されている。
 各型共通に防空用として Aster 15 を装備するが、フランスは後期建造分について Aster 30 の搭載を考えている。 いずれも発射機には Sylver VLS を使用するが、イタリアは8セルを2基搭載するのに対して 、フランスは32セルを搭載する。 いずれも MFR は EMPAR を採用する。
 フランスは対潜型、対地型に射程1,000kmの Scalp Naval 巡航ミサイルを装備するが、イタ リアにはその計画はない。
 砲熕兵器は、イタリアが対潜型に72/62 砲2門、汎用型に127/64 砲1門を装備するのに対して、フランスは 76/62 砲1門を装備する。
2004.10 International Defense Review Sachsen completes US live fire testing <0420-100016>
 8月3日~16日の間に、ドイツ海軍の Type F-124 フリゲート艦の1番艦 Sachsen が、カリフォルニア沖で11発 ESSM 10発 SM-2 Block ⅢA の実射を行い成功した。
 Type F-124 は D-band の SMART-L 長距離レーダと、sampled data homing で射撃 を実施する ICWI 方式 I/J-band APAR MFR を装備する。
= 以下、射撃シナリオ毎の詳細説明 =
2004.09.01 Jane's Defence Weekly German navy completes live missile firings <0417-090106>
 ドイツ海軍の F124型フリゲート艦 Sachsen が、7~8月に APAR MFR による SM-2 Block ⅢA 及び ESSM の発射試験を行い、 成功裏に終了した。
 APAR は I/J-band の ICWI (Interrupted CW Illumination) アクティブフェーズドアレイレーダで、この技術は日本 に提供されて三菱電機製の FCS-3 に組み込まれ、DD 110 'たかなみ'型に搭載されている。
【註:】
 'たかなみ'型に FCS-3 は搭載されていない。
2004.07.28 Jane's Defence Weekly UK extends assessment phase for new carriers <0414-072804>
 英海軍が2012年及び2015年の就役を目指している60,000tの次期空母 CVF (Future Aircraft Carrier) 計画は、 Assessment Phase を12ヶ月延長し、更なるリスク低減を図ることになった。
 しかしながら英国防省は、CVF を予定通り2012年及び2015年に就役させるとしている。
2004.06.30 Jane's Defence Weekly Australian destroyers, radars to form part of US missilee shield <0413-063001>
 オーストラリアと米国は7月上旬に、今後25年間にわたる防衛協力の MoU に調印する。 当初の協力分野は BMD の共同研究、開発及び 試験評価であるが、米国は豪国の Jindalee OTH-R、米豪が共同運用中の Pine Gap 地上中継局、及び豪海軍が Sea 4000 計画で調達する AWD (Air Warefare Destroyer: 右図) に強い関心を持っている。
 AWD は弾道弾迎撃機能は持たないが、装備するレーダが弾道弾を捕捉し、その情報 を迎撃機能を有する米海軍の艦船に送る構想である。 もっとも AWD は将来 VLS を装備するスペースを持っている。
 (註:AWD の候補には西海軍の Alvaro De Bazan級 (F100) Aegisフリゲート艦、独海軍の Sachsen級 (Type F124) フリゲート艦、 米海軍の Arleigh Burke級駆逐艦が挙がっており、2005年中頃に機種選定が行われる。)
2004.05 Jane's Missiles & Rockets New life for trials barge Longbow <0414-050020>
 英国の Type 45 駆逐艦の主契約社である UKAMS社のドックで PAAMS の発射試験用に改修中で あったミサイル発射試験用艀く Longbow が、3月22日に改修を終えドックから出た。
 外観上の大きな特色は、Sampson MFR を取り付けるため、甲板に28mの高さで取り付けられたマスト状構造 物で、今後5月から Sampson MFR 及びく SYLVER VLS が取り付けられる。
 工事終了後の2005年8月に Longbow は地中海の射場へ回航され、2005年9月~12月に4発の試射が行われる。
2004.03.29 Defense News Royal Navy Chief details Carrier plans <0410-04032902>
 英海軍は2012年の初号艦就役を目標に、36機の F-35 STOVL機を搭載する空母を2隻建造することを議会で明ら かにした。 空母は60,000t級で全長は275m、現在、設計の約80%が終了している。
 英海軍はこれまで F-35 STOVL機を150機装備するとしていたが、今回の説明で装備数を半数に抑制したことが 明らかとなった。 軍が150機を装備する可能性は、2017年の Tornado 退役に伴う FOAS に CTOVL機を 採用するか否かにかかっている。
 なお、企業筋は海軍の2012年初号艦就航は実質的に2014年~2016年にずれこむとし、36機の搭載も34機に変更されるとみている。
2004.03.03 Jane's Defence Weekly CHARC attack concept armed to the teeth <0405-030305>
 Lockheed Martin社が、高速ステルス艇 CHARC (Covert High-speed Attack and Reconnaissance Craft: 'shark' と読む) を公表した。
 最大速度60ktの性能を有する CHARC は、2人乗りで艇首に20mm砲を装備し、前部艇体の左右に AGM-114 Hellfire 又は JCM (Joint Common Missile) を装備可能な4ヶ所の弾倉を有する。
 NLOS 攻撃用に NetFires の搭載も可能である。
2004.02 Jane's Missile & Rockets Israel to consider naval BMD options <0407-020005>
 イスラエルが BMD に Arrow と組み合わせた艦船の利用も検討している。
 これに対して Lockheed Martin社は、2,750t級の艦船に小型の SPY-1F と32セルの Mk 41 VLS、16発の Harpoon、32発の Barak SAM を 搭載する案を提案している。
 一方 Raytheon/GD は Elta社と提携して、イスラエルが現有する Saar 5 コルベット艦を拡張した船体に、Elta社製の Green Pine レ ーダを搭載する案を提案している。
2004.02 Jane's Missile & Rockets Royal Netherlands Navy frigate fires ESSM and SM-2 Block ⅢA <04007-020001>
 2003年11月26日に、蘭海軍のフリゲート艦 De Zeven ESSM と翌27日には SM-2 Block ⅢA の発射試験を行い標的の迎撃に成功した。
 いずれの場合も ICW レーダによる目標照射と X-band uplink が使用された。
 ESSM の洋上実射は2002年7月に米国で初めて実施されたのに続き、2003年1月には豪海軍、2003年5月にはデン マーク海軍で行われている。
2004.02 軍事研究 特  集

「見え始めた近未来兵器の実像」

<0402-020001>
 ① 近未来航空戦兵器
   無人化、コンパクト化、ビーム武装
 ② 近未来の巨大軍用機
   親子機、全翼機、変形翼機、地面効果機
 ③ プレデタ無人機と JDAM
 ④ OICW は歩兵用火器の未来を見せるか?
 ⑤ 新コンセプトの近未来型軍艦
   速力50ノット超級、複数船体、ステルス技術
 ⑥ 対テロ用発達型ロボット軍団構想
 ⑦ 近未来兵器出現後の戦争と軍隊
 ⑧ 艦載用フェイズドアレイレーダ
2004.01.28 Jane's Defence Weekly UK pursues close-in ship defence upgrades <0403-012808>
 英国防省が2月に、Type 23 フリゲート艦及び Type 42 駆逐艦に搭載する近接防衛兵器に関する ITT (Invitation to Tender) を発簡しする。
 このシステムは、パワーボート、ゴムボート、ジェットスキーなどの集団で接近し、ロケット、ミサイル、重機関銃等を用いて攻撃 する FIAC (Fast Inshore Attack Craft) にも対抗することが求められている。
 候補として、Type 23 フリゲートと Batch 1 の Type 42 駆逐艦では30mm砲が適しているが、Batch 2, Batch 3 の Type 42 には Phalanx Block 1B が最適と見られている。
2004.01 International Defense Review Thales ainti-air warfare suite makes debut in first live firings <0402-010015>
 蘭海軍が Thales社製の艦載防空システムを用いた RIM-162 ESSM SM-2 Block ⅢA の初のミサイル発射試験に成功した。
 システムは SMART-L D-band 捜索レーダと APAR I/J-band MFR からなり、APAR は ICWI (Interupted CW Illumination) モードで目標照射を行う。 今回の試験は ICWI による世界初の実発射 試験となった。
2003.12.24 Jane's Defence Weekly Sea change on the horizon
= 英海軍の次世代水上戦闘艦構想に関する記事 =
 英国防省が Type 22/23 フリゲートの後継として2010年以降に就役する次世代水上戦闘艦 FSC (Future Surface Combatant)の最初の運用要求を行ってから既に10年が経過した。 当初の要求は従来通りの ASW を主任務としたものであった が、その後の情勢の変化により大きく変更された。
 計画はしばらく休眠状態であったが2003年10月に国防調達庁内にプロジェクトチームが編成され、再び動き出そうとしている。 現在 の計画で FSC は2015年後半に就役が予定されている。
2003.12.08 Defense News India,Russia stillnegotiating price for Mig-29Ks  インドがロシアから購入する空母 Admiral Gorshkov に搭載する MiG-29K の価格を 巡って両国の協議が続いている。
 12月はじめインド国防省は約3年にわたる協議のすえ、ロシアの退役空母を改修し$666.6Mで購入することで合意した。 納入は4~5年 後となる見込み。
 また、インドは搭載機に Mig-29K を選定しているが、1機あたりの価格で$7Mの開き ($35M vs $28M) があり 調整は難航している。 価格低減のため、インドは調達機数を16機から46機に増加する案も提示している模様。
 なお、Mig-29K は試作段階にあり量産機の製造は始まっておらず、納入計画も未だ決まっていない。
2003.10.27 Defense News U.S.,Eulope join to build Littoral-Ship arms  英、米、仏、独、伊5ヶ国の兵器調達局長が一同に会して沿岸で戦闘する艦艇に搭載する装備の研究を共同で おこなうための協議を伊で近日中に開催する。
 合意が得られれば総額$11.7M、15~18ヶ月の共同研究を行い、各国は1~2項目の技術研究を担任する。 成果は各国の艦艇に適用され 、共通の兵器システムを装備する可能性がある。
 各国企業はこの計画に積極的で、説明会には11ヶ国から43社、130名が参加、提案は60件以上にのぼっている。
2003.10.01 Jane's Defence Weekly UK considers Type 45 land-attack options  英海軍が計画中の Type 45 駆逐艦は、2007年から就役する114mm砲装備の最初の3隻に引き続き、2010年から 就役する第2バッチの3隻は対地攻撃型となり、以下の装備が検討対象となっている。
 ・Mk 45 Mod 4 127mm砲と ERGM 誘導砲弾の組み合わせ
 ・155mm砲兵器体系
 ・16-cell Mk 41 VLS と Tactical Tomahawk の組み合わせ
 ・16-cell SYVER VLS と Scalp Naval の組み合わせ
 このうち、Mk 45 Mod 4 127mm砲と Tactical Tomahawk が有力案と見られている。
2003.10 Jane's Missiles & Rockets ERGM 'smart' round could arm RN destroyers  2007年に就役する英国海軍の Type 45 Batch 2 駆逐艦は、もし Mk 45 Mod 4 砲が装備されること になれば、1,000発以上の通常砲弾に加えて、180発の EX 171 ERGM を搭載する。
 1970年代初期に建造された3隻の Batch 1 艦は英国製の Mk 8 Mod 1 4.5in砲を搭載したが、Batch 2 は対地攻撃能力 の強化が求められている。
 Type 45 Batch 2 駆逐艦を2007年に就役させるのであれば、Mk 45 Mod 4 砲の契約を遅くとも2004年夏までに 行わなければならない。
2003.09.29 Defense News U.K. shrinks future Carrier design  英海軍の次期空母は価格の高騰を抑えるため、当初の設計より10,000t少ない55,000tに縮小 されるものとみられる。
 縮小化に伴い若干の装備器材に影響があると思われるが、搭載予定の F-35 STOVL 42 機と6機の支援へりの数には変化はない模様。
 国防省は2隻を建造する計画で、初号艦は2012年、3年後に2隻目が就航する。 現在の見積価格は2.8M ポンド($4.65M)。
2003.09.10 Jane's Defence Weekly Future Carrier downsizes  今年初めに設計と担当会社が決定した英海軍の CVF (Future Aircraft Carrier) は、Assessment Phase 3 移行前の 計画見直しで、2隻分のコストが当初予定の£3.8Bから£1B高くなることが判明したため、建造規模を縮小する方向で検討が進められて いる。
 それによると排水量は当初計画の65,000tから45,000~50,000t、搭載機数を48機から35機 に減らすことになりそうである。
2003.08.06 Jane's Defence Weekly Small ships, broad horizons
= 小型船艇用レーダの現況に関する記事 =
 近年、コルベット艦、高速艇、沿岸巡視艦などの小型船艇用のレーダが、3D 多機能化している。
TSR-3D/16 (G-band)
 長距離監視、水上/対空監視、対空早期警戒、対シースキマの4モード
MRR-3D
 自衛 (30rpm)、通常監視(10rpm)、長距離監視(10rpm)の3モード
MW08 (G-band)
SMART-S Mk2
Sea Giraffe AMB
AWS-9(3D)
SPY-1K
Positiv-ME1.2 3-D (I-band)
Pregat-MAE-4K (H-band)
2003.07.23 Jane's Defence Weekly Cost concernes force UK to consider smaller carrier  2012年就役予定の英海軍の次期空母 CVF (Future Aircraft Carrier) は、建造費が当初予定の£2.8Bから£1B上がり £3.8B ($6.2B) にのぼることが判明し、緊急に艦の小型化等の計画見直しが図られている。
 その結果、排水量は当初計画の65,000tから45,000t~50,000t程度に小型化され、搭載機数も48機から 35機程度に縮小される模様である。
 更に就役時期についても、2012年ではなく2013~2014年が現実的と言われている。
2003.04.23 Jane's Defence Weekly Warries grow that UK carrier project will slip  2012年及び2015年就役予定の英国次期空母 CVF (Future Aircraft Carrier) は、Theles社案に基づき BAE社を主契約 社として建造することが2月5日に決まったが、製造分担についての業者間の話し合いがまとまらず、計画が遅延されることが懸念されて いる。
2003.03 International Defense Review UK hedges its bets on carrier contractor decision  1月30日に英国防省は、次期空母 (CVF) の主契約社に BAE社を指名したが、設計は Thales社案を採用した。
 CVF は60,000tで、F-35 STOVL と警戒管制機 (future Maritime Airborne Surveillance & Control aircraft) 合わせて48機の航空機を搭載する。
2003.03 International Defense Review USN tests new capabilities planned for SSGNs  米海軍とメーカは、Ohio 級 SSBN 4隻を、2007年から核燃料交換似合わせて SSGN に改造するための、試験と 技術検証を進めている。
 1月14日に、Florida が Trident 発射管に MAC (Multipul All-up-round Canister) キャニスタを積み、メキシコ湾から Florida州 Eglin 空軍基地に向け計測装置搭載の Tomahawk Block Ⅲを飛翔させ回収した。
 この試験では Tactical Tomahawk を模擬するため、M-106 ロケットブースタが使用され た。
2003.02.05 Jane's Defence Weekly Carrier decision leaves everyone in murky waters  英海軍の CVF (Future Carrier) の主契約社は BAE社に決まったが、設計 は Thales社案が採用された。
 英国防省は主契約社としての管理能力から BAE社を主契約社にしたものの、設計は Thales 社案の方が斬新であるとしてこの決定を行った。 これにより Thales社は30%のシェアを確保することになる。
 60,000tの排水量で48機の航空機を搭載する CVF は2隻建造され、2012年と2015年に就役することになっている。
2003.02.03 Aviation Week & ST London conjures up carrier conundrum  英政府は海軍の次期空母開発計画の主契約社に BAE Systems 社を選定したが、 設計は Thales 社に担当させる意向で、現在、協議が続けられている。
 海軍は総経費 $4.6B で 6万トン級の空母 2隻の建造を計画しており、2012年に 1隻、2015年に残りの 1隻を就航させる予定。
 なお、搭載機には F-35 STOVL を予定している。
2002.11.13 Jane's Defence Weekly UK carrier rivals talk up management qualities  英国の次期空母 CVF 受注を巡り、競合する Thales社と BAE社は、主契約社としての管理能力を争点に張り合ってい る。

 2社のグループはそれぞれ11月20日に AP2 (Assessment Phase 2) の契約を受けたが、2003年2月1日1社に絞られ AP3 に移行する。

2002.11 International Defense Review UK selects STOVL Joint Strike Fighter  英国防省は9月30日に、英海空軍の Sea Harrie FA2 と Harrier GR7/9 の後継となる FJCA (Future Joint Combat Aircraft) に STOVL 型の JSF を選定したと発表した。
 これとあわせて建造が予定されている2隻の55,000t空母(2012年と2015年に就役)は、STOVL用のランプを備 え、将来はカタパルトの装備もするが当初は搭載しない型が採用されることになった。
2002.10.07 Aviation Week & ST UK opts for STOL F-35B, but keeps CTOL choice open  英国防省は 9月30日、新空母搭載の JCA (Joint Combat Aircraft) に STOVL 型の F-35B を導入することを発表した。
 これは、Harrier GR7/9 の後継となるが、同時に進めている FOAS に CTOL 型 F-35C を導入する検討も続けられており、150機とされる F-35 の 60機程度が F-35C になる模様。
 最終的な調達機数と機種決定はJSF の開発状況を判断し 2005~2006年頃になる模様。
2002.07.24 Jane's Defence Weekly UK to spend more on special force and speed UAV purchase  英国は9月11日事件後に作成された 1998 SDR (Strategic Defence Review) において、UAV 調達の促進と特殊部隊予 算の増額を打ち出している。
 Watchkeeper UAV 計画は2年計画を早めて、2005年 IOC、2008年 Full Capability に変更された。
 また、国防省は 'Network-Centric Capability' の開発を進めている。 これは各種センサの情報を統合し た後に配布し、打撃に利用しようとするものである。
 この他、50,000t級空母2隻の調達が含まれている。