CAMM に関する報道

年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2025.03.06 Janes Ukraine conflict: UK procures more LMMs for Kyiv <2504-030610>
 英国防省とその防衛装備・支援 (DE&S) 組織が3月2日、スターマー英首相が3月3日、ウクライナ向けの
LMMシステム5,000発の追加£1.6B ($2.06B) での契約締結を発表したと発表した。 ウクライナは、民間人や重要インフラを守るためにLMMを利用している。
 ウクライナ政府を代表してDE&Sが締結した契約に基づき、ベルファストのThales社は当初£1.16B相当のLMMを納入し、ウクライナでミサイ発射装置と指揮統制車両を製造するウクライナのパートナー企業との協力のために、さらに£500Mの作業が追加される可能性がある。
 英国防省とDE&Sは、この契約はThales社がベルファストでこれまでに受け取った中で最大のものであり、2024年9月に署名された£162M相当の650発のLMMの以前の注文に基づいており、2024年12月に納入が開始されたと述べた。
 その結果、同社のLMM生産は3倍になるが、Thales社はJanesに対して、現在または将来に生産されるミサイルの数や、増加がいつ、どのように達成されるのか、いつ引き渡しが完了するのかについては明言を避けた。
 この契約は、2024年に締結された契約により、ウクライナが同ファンドから£3.5B相当の支援を受け、英国の産業界と支出することを許可する契約が締結された後、UK Export Financeが引き受ける融資によって賄われることになる。
2023.04.29
 01:12
Defense News Poland spends $3.1 billion on short-range air defense upgrades <2305-042902>
 ポーランド国防省が2社にPLN13B ($3.1B)で
SHORADを発注した。
 一次契約は£1.9B ($2.4B) で22個Pilica+ SHORAD中隊に配備するCAMM数百発iLauncher 44基をMBDA社に発注し、2025~2029年に納入される。
 二次契約はポーランド企業のPGZに16個Pilica+中隊6個改良Pilica+中隊用をPLN3Bで発注する。
2022.07.20 Jane's Defence Weekly New Zealand's second modernised Anzac-class frigate arrives home <2209-072007>
 ニュージーランドフリゲート艦改善計画 (
FSU) でカナダのビクトリア州で改修されていたANZAC級フリゲート艦Te Manaが工事を終えて7月8日にAucklandのDevonport海軍基地に戻った。
 FSUではLockheed Martin加社製CMS 330戦闘管理システムThales社製SMART-S Mk 2 E/F-band 3Dレーダ、MBDA社製Sea Ceptorミサイルシステム、Safran社製Vampir NG IRST装置、Rheinmetall社製Multi Ammunition Softkillシステムなどが装備された。
2022.04.15
 03:40
Defense News Poland will get a new air-defense system after the summer <2205-041501>
 ポーランド国防相が4月14日、MBDA社に
CAMM SHORAD 2個システムを購入する契約に調印した。
 最初のFUは9月に、2番目のFUは2022~2023年に納入される。
2022.03.30 Jane's Defence Weekly UK to deploy Sky Sabre air defence system to Poland <2206-033006>
 英国防省が3月17日、ポーランドの要請に基づきSky Sabre防空システムと100名をポーランドに派遣すると発表した。 ポーランドとの国境から25kmに位置するウクライナのYavorivは3月13日にロシアのCM攻撃を受けているが、Sky Sabrewは捜索範囲120kmのSaab社製Giraffeレーダを採用している。
 英国とポーランドの国防相は2021年11月18日にポーランドのNarew
SHORADで協力することに合意している。 Narewは(註:Sky Sabre 同様)MBDA社製CAMMの陸上型である。
2022.02.09 Jane's Defence Weekly Sky Sabre enters British Army service, replacing Rapier <2206-020903>
 英陸軍第16砲兵連隊が1月27日にRapierをSky Sabreに換装し改編した式典を行った。 この公式式典前にフォークランド島で数ヶ月にわたる運用試験を行い、2021年10月にフォークランド島でRapierを装備していた第32中隊の公式な廃止とSky Sabreを装備する第30中隊の非公式な
IOC式典を実施していた。
【註】
 Sky Sabreを装備したのはThorney島に駐屯する第7防空群第16砲兵連隊で、50年間にわたり装備してきたRapierと換装すると報じられている。
【関連記事:2203-121503 (JDW 2021.12.12)】
 更にこの中隊はウクライナ情勢を受けポーランドに派遣されている。
【関連記事:2204-031813 (讀賣 2022.03.18)】
2021.12.07 Jane's 360 British Army receives Sky Sabre air-defence system <2201-120704>
 英国防省が12月6日、Sky Sabre防空システムが初めて陸軍砲兵部隊に装備されたと発表した。 Sky Sabreを装備したのはThorney島に駐屯する第7防空群第16砲兵連隊で、50年間にわたり装備してきたRapierと換装する。
 Sky SabreはRafael社製指揮装置 (
SAMOC) 1基、捕捉距離120kmのSaab社製Giraffe GAMBレーダ1基、MBDA社製Land Ceptor CAMM 1基からなる。 このうちGiraffeは第7防空群の第49中隊が既に装備していた。
 このほかにシステムはLink 16も装備し、海軍艦や空軍、更にNATOの同盟国軍とも連接できる。
2021.12.01 Jane's Defence Weekly Poland and UK sign SOI on Narew SHORAD <2203-120104>
 英国とポーランドの国防相が11月18日、ポーランドの地上配備
SHORAD計画Narew計画で協力することに合意し文書に署名した。
 ポーランドの装備監はNarewにMBDA社製CAMMを推薦していた。
2020.11 International Defence Review CAMM out fihgting: MBDA interceptors target the air-defence domain <2012-110013>
= CAMM SAS に関する6頁の記事 =
 ・Genesis
 ・The solution
 ・Sea Ceptor
 ・Land Ceptor
2019.04.04 Defense Update Soft launch delivers a Hard Fist <1905-040407>
 ソフトロンチ方式が特色のMBDA社が開発したアクティブレーダホーミングミサイル
CAMMの艦載型Sea Ceptorは英海軍がType 23改/26フリゲート艦、チリ海軍がType 23フリゲート艦、ニュージーランド海軍がANZAC改フリゲート艦に装備している。  Sea CeptorはVL-41 VLSに1セル4発ずつ装填するほか、MBDA社はLockheed Martin社と協力して軽量型Mk 41 からの発射も開発している。
 陸上型のLand Ceptorは英陸軍がRapierの後継となるSky Sabre GBADとして14個システムを調達している。 Sky Sabreは英国製のLand Ceptorミサイル、スウェーデンSaab社製Giraffe AMBレーダ、イスラエルRafael社製MICAD C3I装置をドイツ製のHX77重トラックに搭載し、射程はRapierの三倍になる25kmである。
 MBDAイタリア社は射程が40+kmの長射程型CAMMであるCAMM-ERの開発も行っていて、同国のASPIDE後継として2021年に装備化する計画で、年内に発射試験が始まる。
Soft Launch 発射の映像 (YouTube)】
2018.10.10 Jane's Defence Weekly Italian CAMM-ER programme at risk <1812-101008>
 イタリア政府が10月1日、長射程型
CAMM (CAMM-ER) の開発と生産を進めることを決めた。 関連予算は前政権が9月に決めた2017年度予算で確保している。
 CAMM-ERは40年前にAspide AAMを元に開発されたSky Guard(陸軍)、Spada(海軍)、Albatros(空軍)の後継となるSAMで、2017年予算ではPhase 1に€95M、Phase 2に€450、合わせて€545Mが確保されている。
2018.05.30 Jane's Defence Weekly Sea Ceptor enters UK Royal Navy service <1807-053002>
 ウイリアムソン英国防相が5月24日に、艦載型
CAMMであるGWS 35 Sea Ceptoroperationalになったと発表した。
 射程25km以上のSea CeptorはType 23フリゲート艦13隻全てでGWS 26 Mod 1 VL Seawolfと換装される。
2017.10 International Defence Review Royal Navy conducts first Sea Ceptor firings <1712-100004>
 英海軍Type 23フリゲート艦のArgyllがCWS 35 Sea Ceptor初の発射試験に成功した。 Sea Ceptorは 対空共用ミサイル
CAMMの艦載型で、Type 23フリゲート艦全13隻が装備しているCWS 26 Mod 1 VL Seawolfと換装される計画である。
 誘導はアクティブレーダシーカとデータリンクにより行われるため射統レーダは不要で、代わりにType 997 E/F-band 3Dレーダが TWSで目標情報を取得する。
 CAMMの艦載に当たってはVL Seawolfの発射機のセルにキャニスタが装填できるためそのままで32発が搭載でき、射程 は25kmである。 発射にはキャニスタ内に仕掛けられた火薬の力でピストンを押し、射出後にロケットに点火される。
2017.09.20 Jane's Defence Weekly Final configuration of Land Ceptor displayed <1711-092001>
 英陸軍がRapierの後継として装備するため開発しているSAM/AAM両用ミサイル
CAMMの陸上発射型である Land Ceptorの最終型が、DSEI 2017展で公開された。
 艦載型CAMMのSea Ceptorは、既にType 23フリゲート艦Argyllに装備されている。
 発射重量95kgのLand Ceptorは射程が25km以上で、航空機、CMのほか、精密誘導弾にも対処できるという。
 してステムはRheinmetall MAN社製8×8車に搭載され、水平位置で搭載された8発のミサイルは垂直に立てられ て発射される。
2017.09.04 Defense Update Royal Navy complete first firing test of a new air defence system <1710-090403>
 英海軍のSea Ceptor SAM初の発射試験が、来年日本に派遣されるType 23フリゲート艦Argyllで行われ 成功した。
 Sea CeptorはAAM/SAM共用ミサイル
CAMMの艦載型で、Sea Wolfに代わってType 23/26/31フリゲート艦やQueen Elizabeth級空母に 装備される。 Sea CeptorはMach 3とSea Wolfより高速長射程で、双方向データンクを搭載している。
2017.04.26 Jane's Defence Weekly UK Ministry of Defence awards MBDA GBP539 million in missile contracts <1706-042605>
 MBDA社が4月21日、英国防省から3種類の新型ミサイルを£539M ($690M)で受注したと発表した。
Meteor
 このうちF-35B搭載が£41Mで、Typhoon搭載は2018年、F-35B搭載は2024年に計画されている。
Sea Ceptor
 Type 23とType 26搭載の他、陸軍の
GBAD用のLand Ceptorが£323Mを占めている。
Sea Viper
 Type 45に装備。
2016.12 International Defence Review UK confirms Sea Ceptor order <1701-120006>
 英国防省がType 26
GCS装備としてGWS 35 Sea Ceptorを£100 ($124M)でMBDA社に発 注していたことを認めた。 同社は既にType 23フリゲート艦搭載のGWS 26 Mod 1 VL Seawolf換装用としてSea Ceptorを納入している。
 GWS 35 Sea CeptorはCAMMの艦載型FLAADS(M)として開発されたARH誘導 のソフトロンチミサイルである
2014.07.16 Jane's Defence Weekly CAMM in first guided firings <1408-071616>
 MBDA社が5月29日と6月5日に、Sea Captor 艦載 SAM の初めての誘導発射試験に成功した。 Sea Ceptor は AAM/SAM 両用ミ サイル
CAMM 最初のシステムで、英海軍とニュージーランド海軍での採用が決まっている。
2014.07.07 Aviation Week & ST Net effects <1409-070702>
= 最新の陸上型 SAM を紹介した記事 =
SPYDER
IRIS-T SL/SLS
 IRIS-T SLS を採用するある国は、オーストラリアの CEA社が Anzac級フリゲート艦の改良用に開発した CEAFAR4面固定 にしたレーダで射撃することを検討しており、既に2面レーダを用いた射撃試験に成功している。
【 CEAFAR/IRIS-T 関連記事:1404-030007 (IDR 2014.03)】
FLAADS-L CAMM
2014.06.04 Jane's Defence Weekly New Zealand to get Sea Ceptor <1407-060413
 ニュージーランド MBDA社とが、ANZAC級フリゲート艦に装備する Sea Cepter SAM の購入契約を交 わした。
 これは Sea Cepter にとって初の輸出契約になる。
2014.06 Inrternational Defence Review UK funds FLAADS Land assessment phase <1408-060007>
 MBDA社が英国防省から、AAM/SAM 両用ミサイルである
CAMM陸上発射型 FLAADS Land の開発を£36M ($61M) で受注した。 FLAADS Land は、12発装填発射機を5tトラックに搭載する。
 艦載型の Sea Ceptor は既に Type 23 フリゲート艦に装備され、今後 Type 26 にも装備される。
2013.11 Jane's Missiles & Rockets MBDA wins Sea Cepter production contract <1312-110005>
 MBDA社が9月9日、AAM/SAM 両用ミサイル
CAMM の艦載型である Sea Ceptor を£250Mで受注した。
 Sea Ceptor は2016年から Type 23 フリゲート艦へ、そののち2020年頃からその後継になる Type 26 GCS に装備される。
2013.10.16 Jane's Defence Weekly MBDA pitches Sea Ceptor as ESSM alternative <1312-101603>
 MBDA社は Sea Ceptorニュージーランドへの輸出成功をうけ、RIM-162 ESSM Block Ⅱ の代替 として、ESSM Block Ⅱ より安価であることを武器に、輸出に力を入れようとしている。
 ESSM Block Ⅱ はセミアクティブ/アクティブ両用であることからイルミネータレーダが必要であるが Sea Ceptor には不要である。
2013.10.07 Defense News New Zealand buys MBDA's Sea Ceptor missiles <1311-100701>
 ニュージーランド海軍が Sea Ceptor の採用を決めたことが、4日に明らかになった。 Sea Ceptor は 英国で2016年配備を開始するが、ニュージーランドが初の輸出先になった。
2013.09.18 Jane's Defence Weekly UK place Se Ceptor contract <1311-091802>
 英国防省が9月10日、AAM/SAM 共用ミサイル CAMM の艦載型である Sea Ceptor を、GBP250M ($391.7M) で MBDA社 に発注したと発表した。
 Sea Ceptor は Type 23 フリゲート艦と、その後継となる Type 26 GCS に装備されるもので、Type 45 駆逐艦は Aster 30 を元にした Sea Viper PAAMS を装備している。
2013.09.16 Aviation Week & ST Sea Ceptor deal to MBDA <1311-091603>
 MBDA社が$395Mで Sea Ceptor 艦載防空システムを受注した。 AAM/SAM 両用ミサイル CAMM の艦載型である Sea Ceptor は、初めに Type 23 フリゲート艦に2016年から装備され、次いで現在開発中の Type 26 GCS に装備される。
2013.09 International Defence Review MBDA builds momentum on CAMM export campaign <1310-090028>
 Sea Ceptor の最大の売りは在来システムが活用できる点で、ニュージーランドの ANZAC級フリゲート艦2隻が最初の 輸出先になったほか、Seawolf を装備しているチリも有望視されている。
 MBDA社は RIM-162 ESSM とも換装が可能としている。
2013.09 International Defence Review Sea Ceptor fit for Type 23 frigate <1310-090027>
 Type 23 フリゲート艦の GWS 26 Mod 1 VL Seawolf を Sea Ceptor へ換装する工事は、32セルの垂直発 射機を引き続き使用するなど、Vl Seawolf のインフラをそのまま活用する。
 Sea Ceptor 関連設備は2015年中頃以降に造船所に搬入されて一番艦 Argyll に取り付けられ、2016年11月に就役する。
2013.09 International Defence Review Common denominator: working CAMM towards service <1310-090026>
= Sea Ceptor に関する5頁の記事 =
 Sea Ceptor は、陸上、艦載、航空機搭載対空ミサイルである CAMM の艦載型で、RF シーカを搭載し、Mach 2.5+、射 程25kmの性能を持つ。
 発射はコールド方式で、発射後に尾部に取り付けられた小型スラスタで目標方向に向けられる。
 英海軍は1989年に GWS 26 Mod1 VL Seawolf を Type 23 フリゲート艦全13隻用に配備したが、Type 23 の VL Seawolf は Sea Ceptor に換装される。
2013.07 Jane's Missiles & Rockets MBDA missiles could be offered for LM vertical-launch systems <1308-070003>
 MBDA社と Lockheed Martin社が、Mk 41 VLS から MBDA社製ミサイルを発射する技術協力で合意した。
 最初に Mk 41 から発射されるのは CAMM AAM/SAM 共用ミサイルを元にした Sea Cepteor で、2013年後半にも発射 試験が行われる。
2013.03 International Defence Review Lost in the UK's future missile maze <1304-030027>
= 英国の Complex Weapon ミサイル開発計画が危ういとの記事 =
 2008年6月に開始された Complex Weapon ミサイル開発計画には、FASGW Storm ShadowFLAADSSPEAR などの計画が統合されていた。
2012.09 Jane's Missiles & Rockets CAMM starts coming together <1209-090009>
 MBDA社の開発計画 CAMM は、艦載型である Sea Ceptorが2016年から Type 23 フリゲート艦に配備されるが、 陸上型の開発も昨年開始されている。

【 Sea Ceptor 関連記事:1205-030005 (JMR 2012.03)】
【陸上型 CAMM 関連記事:1112-110002 (JMR 2011.11)】

 陸上型では12連装発射機が5tトラックに搭載されている。
2012.07.04 Jane's Defnse Weekly MBDA's complex weapons portfolio <1208-070415>
= MBDA UK社が開発中のミサイルに関する記事 =
Fire Shadow
 射程は100kmで、初期分が既に英陸軍に装備されている。
SPEAR Capability 3(右図)
 F-35 搭載をめざしており、飛行試験は2013年末か2014年早期に開始される。
FASGW/ANL
 重量100kgのヘリ搭載対艦ミサイルで、データリンクを搭載し man-in-the-loop 機能を持つ。
Sea Ceptor
 従来 FLAADS(M) と呼ばれていた Seawolf 後継 SAM で、2016年に Type 23 フリゲートへの装備が開始される。
SPEAR Capability 2
 Brimstone の後継機種
Storm Shadow CEP
2012.03 Jane's Missiles & Rockets Sea Ceotor contract takes Common Abnti-air Moduler Missile into full-scale development <1205-030005>
 英国防省が1月30日、VL Seawolf の後継となる艦載短距離 SAM Sea Ceptor の実証段階契約を$764Mで MBDA UK社と行った。 Sea Ceptor は従来 FLAADS(M) と呼ばれていたシステムで、英国が次世代共用対空ミサイルとして開発している CAMM の艦載型である。 Sea Ceptor は2016年から、現有13隻の Type 23 フリゲート艦の VL Seawolf と換装されると共に、2021年に就役する Type 23 フリゲート艦に装備される。
 Sea Ceptor は艦載の垂直発射機からピストンで80~100ftの高さにまで射出されたのちにロケットに点火される。
 Rapier の後継に位置づけられている Ceptor は CAMM の陸軍型で、空軍型は ASRAAM の後継になる。 但し ASRAAM 後継型には Ku-band アクティブレーダシーカ双方向データリンクが取り付けられる。
2012.02.08 Jane's Defence Weekly UK commits to Sea Ceptor to replace Seawolf <1204-020804>
 英国防省が、艦載 FLAADS である Sea Ceptor の試験移行を決めた。 Sea Ceptor の発射試験は2012年に開始され 、2016年に装備化される。
 英国は Sea Ceptor を VL Seawolf の後継として Type 23 及び Type 26 フリゲート艦に装備する計画であるが、FLAADS のミサイルである共通対空ミサイル CAMM は、陸軍が Rapier の後継として、空軍が ASRAAM の後継に予定している。
2012.01.27 Defense News U.K. to develop short-range weapon to protect warships <1202-012704>
 英国防省が個艦防衛用ミサイル FLAADS(M) の開発を開始する。 FLAADS(M) は CAMM (右図)を元に開発され、2016年に Type 23 フリゲート艦へ、その後 Type 26/Global Combat Ship に装備される。
 更に将来は Rapier の後継として英陸軍が装備するほか、この技術は英空軍の ASRAAM にも採用される計画である。
2011.11 Jane's Missiles & Rockets MBDA shows land-based launcher for CAMM <1112-110002>
 MBDA社がロンドンで開かれた DSEi博に、現在試験に使用している陸上発射型 CAMM の発射機を出品した。
 地対空/空対空両用ミサイル CAMM の SAM 型には、計画されている将来の局地防空システム (FLAADS) をなす もので、艦載型は FLAADS-M、陸上型は FLAADS-L と呼ばれる。
 FLAADS-M は Type 23 フリゲート艦に装備され、2010年代中頃に配備される。
 FLAADS-LMAN 6×6 車に6発入りパックを2個、計12発搭載するもので、現有の Rapier の後継として2010年代末か2020年代初めに装備される。
2009.11 Jane's Missiles & Rockets MBDA displays latest CAMM configuration <0912-110013>
 MBDA社が9月にロンドンで開かれた防衛博に CAMM AAM/SAM 両用ミサイルの模型を展示した。 CAMM は現有の射 統装置に適合させるため地対空型の CAMM-L、艦対空型の CAMM-M、空対空型の CAMM-A の三タ イプがあるが、基本的にミサイルは同じものである。 ロケットモータや弾体は ASRAAM のものを使うが、キャニスタ発射機に収納するため翼は折りたたまれる。
 当面の開発は CAMM-M に焦点が置かれている。 CAMM-M は四発パックで既存の SYLVER 又は Mk 41 からソフトロンチ(註:コールドロンチのことか?)で発射され、射程は25km以上になる。
 CAMM-L は試作発射機が今年初めに完成している。
2009.10 Jane's Missiles & Rockets UK looks to bring forward Royal Navy Future Local Area Defencd System <0911-100009>
 英国防省が Seawolf の改良計画 (SWMLU) を切り詰め、後継機種である FLAADS(M) 計画の促進を図る。 SWMLU は Type 23 フリゲート13隻に装備する計画であったが11隻にとどめることになった。 FLAADS(M) は2015年末に装備 化される。
 FLAADS(M) として TeamCW が開発している CAMMARH 誘導のミサイルで 射程は20kmである。 二周波双方向データリンクを搭載し、soft vertical launch と呼ばれるコールドロンチ方式で発 射される。
2009.09.14 Aviation Week & ST Second helping <0910-091404>
= MBDA社を中心とする TeamCW の活動に関する記事 =
 英仏両国が先週、ヘリ搭載対艦ミサイル計画の次段階以降に合意した。
Fire Shadow
 2008年4月と今年4月に行われた試験結果から、翼、尾翼、ロケットモータの形状が右図の様に変更された。 翼は翼端長を短くして翼弦を伸ばし、尾翼は十字翼から 下反翼へ、ロケットモータには格子状翼が取り付けられた。
CAMM
 空対空、地対空両用の CAMM は、当初艦載型の CAMM-M が2015年配備を目指して開発され、そののち地対空、空 対空型が開発される。 地対空型は2018~2020年に Rapier の後継として、空対空型の CAMM-A は次期 SRAAM として開発される。
2009.08 International Defence Review CAMM radar seeker trials <0910-080001>
 QinetiQ社と MBDA社が5月下旬から行っていた CAMM 搭載レーダシーカの試験が完了した。  CFT は7月中旬に開始される。
 CAMM は Seawolf 及び ASRAAM の後継に考えられている AAM-SAM 両用ミサイルである。
2009.07.15 Jane's Defence Weekly CAMM approaches project milestone <0909-071502>
 MBDA社 CAMM 空対空、地対空両用ミサイルの初期飛行試験が、QinetiQ社の Advover C.1 試験機を用いて5月下旬 に行われた。
 CAMM は MBDA社主導の TeamCW が手がける6件の開発の一つで、FLAADS-Marine として英海軍 Type 23 フリゲートが装備する Seawolf の後継にも考えられている。
2009.02 Jane's Missiles & Rockets MBDA plans 'buildign block' approach for future missiles <0903-020030>
 MBDA社が、今後開発するミサイルが30%の部品を共有するという全社的な計画 Generic Missile Architecture (GMA) を進めている。
 実際にこの計画は、Aspide、Aster、CAAMFASGW(H)、Fire Shadow などで進められている。
2008.09 International Defence Review Common aim: CAMM missile seeks cost reduction without compromise <0810-090048>
 MBDA UK社を中心とする TeamCW が手がける6件の事業の一つである CAMM の開発 は、第二段階となる TDP-02 に進もうとしている。 TDP-01 では HWIL 試験が行われたが、TDP-02 では CFT が行われる。
 CAMM は陸上、艦船、航空機から発射される対空ミサイルで、陸上では Rapier 及び Starstreak の後継、艦載では Seawolf の後継、空対空 では ASRAAM の後継に考えられており、2010年代後半の装備化を目指している。
 ミサイルの全長は3m以上、胴径は166mmで、後翼操舵方式になる。 機構部分をほとんど持たない安価なアクティブレーダシーカと、二周波 双方向データリンクを搭載する。 地上型は12発搭載発射機を4tトラックに搭載し、艦載型は4発パックを Mk 41 又は Sylver VLS に搭載し発射する。 いずれもコールドロンチ方式で、 圧縮空気とピストンで80~100ftに放出されたのちにエンジンに点火する。
2008.08 Jane's Missiles & Rockets MBDA considers navel role of CAMM missile <0809-0800323>
 MBDA社が開発している CAMM陸軍の GBAD 要求で開始されたが、今では 海軍の NEADS 要求も満たそうとしている。 艦載用では4発パック1個を Mk 41 又は Sylver VLS 更に Seawolf 用発射機に装填する。
 CAMM はアクティブシーカの地上試験に成功しており、2009年初期に CFT が開始される。 同社は4発パック2個を車載 する案を検討している。
2008.06 International Defence Review MBDA proposes new soft launcher for UK's future common air defence <0807-060025>
 MBDA社が英陸海軍の将来局地防空 FLADS 用に SLV (Soft Vertical Launch) 方式の CAMM を提案している。 FLADS は陸軍の Rapier 及び海軍の Saewolf に代わる SHORADS である。  CAMM は MBDA社が FLADS 向けに提案していると同時に、長期的には ASRAAM の後継をも目指す地対空/空対空ミサイルである。
 SVL は、ミサイルをキャニスタからコールドロンチ方式で射出した後にロケットモータに点火するもので、発射キャニスタ底部にあるガスボン ベとピストンで、ミサイルを80~100ftの高さに射出する。 ロシアでは Fakel設計局が、既に 48N6E (SA-N-6) や 9M330 (SA-N-9) などでこの技 術を採用している。 この方式の利点には、安全であることや噴煙の処理を必要としないことのほか、不発射のリスクが低いことなどが挙げられる。 発射機は現在の VL Seawolf よりかなり小型になる(右図)。
2007.11.26 Aviation Week & ST Anglo-French impulse <0724-112606>
 英仏両国は、2006年に軍事技術の共同開発に関する検討委員会を創設し、UCAV 搭載エンジンと MRCM (Multi -Role Combat Missile) の共同開発計画を進めている。 UCAV 搭載エンジンは、Rolls-Royce社とSnecma社が英国の Tranis 実験機で 使用する Ador 951 ターボファンエンジンの対抗機種となる量産型エンジンを共同開発する。
 MRCM は両国が共同研究を開始した地上発射型と空中発射型に分かれる多目的ミサイルで、短距離 (6km)、中距離 (15km)、長距離 (50km) に系列化し、 2014年以降の装備化をめざしている。
 英国はまた CAMM (Common Anti-Air Modular Missile) の開発を計画中で (右図)、この機種もフ ランスとの共同開発を行おうとしている。 CAMM は Rapierと Sea Wolf の後継として2018年頃の装備化をめざし、フランスは Roland 、VL-Mica の後継として期待している。
2007.11 Jane's Missiles & Rockets MBDA targets UK with modular missile <0724-110007>
 英国の次期 SAM 及び AAM に、MBDA社が CAMM (Common Anti-Air Modular Missile) を売り込んでいる。  英国では Rapier が2020年頃、Seawolf が2018年頃に寿命を迎え、2003年に装備 化した ASRAAM も後継機種の検討が必要になっている。 MBDA社では12発の CAMM を4tトラ ックに搭載した想像図を公表すると共に、Sylver VLS セルに搭載する4発入りキャニスタも提案している。
 CAMM は ASRAAM の機体にアクティブ RF シーカを搭載したミサイルで、全長3m、発射重 量100kgである。 ミサイルはガスジェネレータで駆動するピストンにより垂直に発射され、発射後 ノズルを2個ずつ持つスラスタ4基で旋回機動したのちに主ロケットに点火する。