RAM (Rolling Airframe Missile) に関する報道

年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2019.08 International Defence Review Raytheon set to begin RAM Block 2A deliveeries <1909-080009>
 Raytheon社がRAM Block 2Aと呼ばれる改良型RIM-116C RAM納入を年内に開始する。 型RIM-116C RAM Block 2は2015年4月に
IOCになっている。
 この改良でRAMはセンサや弾頭が改良され、今までより高機動、高速のASCMを撃墜できるようになると共に、有効射程も50%向上している。
2017.10 International Defence Review USN plans 'raid' upgrade ECP for RAM Block 2 <1712-100007>
 米海軍がRIM-116C
RAM Block 2の能力向上型Block 2Bの緊急改造提案(Rapid ECP)をRaytheon社に要求した。 Block 2BではBlock 2のシーカを改良するほかミサイル間データリンク (MML)が搭載される。
 2015年5月にIOCとなったRAM Block 2は、デュアルスラストロケットと翼4枚が独立操舵する(註:RAMは 元々一次元の操縦しか行わず、機体を回転させることで二次元操縦を可能にしていた)することで有効範囲を50%増加させ、 運動性を三倍にしていた。
2017.04 International Defence Review UAE Navy set to acquire RAM Block 2 <1707-040007>
 Raytheon社がUAEとの数百万弗の直接商取引(
DCS)で、RIM-116C RAM Block 2を売却 する。
 RIM-116CはRIM-116B RAM Block 1の機体やセンサを大幅に改良したもので、有効範囲の拡大が図られている。
2016.10 International Defence Review SeaRAM backfit provides additional defence for USN's Rota-based Aegis BMD destroyers <1611-100009>
= DDG 51級駆逐艦に SeaRAM を追加装備した2頁の記事 =
 スペインのロタに派遣されている米海軍駆逐艦DDG 64 Carneyに、近距離防空用としてMk15 Mod33 SeaRAMMが追加装備され、7月中旬に行われた試験で
RAM Block 2弾によるBQM-74E標的の撃墜に成功した。
 ロタに派遣された駆逐艦(註:EPAA Phase 1として派遣)では、緊急調達(QRC)で今年初めにDDG 71 Porterが搭載を済ませており、今年末にはDDG 75 Donald Cook、2017年はじめにはDDG 71 Rossが搭載を完了する計画である。
2016.07 International Defence Review FCLIP demos improved SSDS detect-to-engage co-ordination <1608-070005>
 米海軍が4月、個艦防衛システム
SSDS Mk 2の試験を行い、RIM-116C RAM (Block 2) 2発でGQM-163A Coyote 2発の撃墜に成功した。 SSDS Mk 2 Mod 4Bは、AN/SPQ-48レーダ、AN/SPS-49 レーダ、AN/SPQ-9B水平線捜索レーダ、SLQ-32 EWシステム、RIM-162 ESSM、RIM-116C RAM Block 2と連接されている。
 2012年にLRIPが開始されたRAM Block 2の邀撃成功は2013年以来8回目で、米海軍は2015年5月にIOCを宣言して いる。
2015.11 International Defence Review Second coming: RAM evolves to counter new threats <1512-110009>
= AIM-116C (RAM Block2) に関する4頁の記事 =
 AIM-116C (RAM Block2) は全長が Block 0、Block 1 と同じであるのに対し、胴径が 前者の 127mmに対して159mmと太くなり、2パルスロケット採用されている。  これにより射程が50%運動性が3倍に向上している。
 また改良型の RF シーカである ERF シーカが搭載され、4枚の翼には独立して動作するアクツュエータが取り付 けられている。 RF アンテナは従来通り2本である。
2014.10 International Defence Review Raytheon delivers Block 2 Rolling Airframe Missile <1411-100006>
 Raytheon社が8月下旬、RAM Block 2 を米海軍へ初めて納入したと発表した。 これは2012年に受注した
LRIP 契約に基づくものである。
2014.09.17 Jane's Defence Weekly USN receives first batch of RAM Block 2s <1411-091705>
 Raytheon社が米海軍に RAM Block 2 を初めて納入した。 RAM Block 2 はロケットモータ大型化 すると共に、RF シーカと制御システムが改良され、射程が30%延伸している。
 ただ、Block 2 は全くの新弾であるため Block 1 からの改修はできない。
2013.10 Jane's Missiles & Rockets RAM begins fleet firings <1311-100005>
 RAM Block 2 は、今年初めに亜音速/超音速目標に対する DT/OT を終え、目下 LPD-24 Arlington による実艦試験を行っている。 RAM Block 2 は独立した4軸アクチュエータ胴径 を拡大した複合材料製の軽量ロケットモータを持つほか、能力向上型のパッシブ RF シーカを搭載している。
 Raytheon社と RAMSYS社は2012年12月に LRIP-2 として61発を受注したほか、今年初めに独海軍から 445発を受注している。
2013.08 International Defence Review Raytheon scores third successful test shot of its upgraded Rolling Airframe Missile <1309-080023>
 Raytheon社が6月中旬、RAM Block 2 の3回目の発射試験に成功した。 試験では2目標への同時射撃 が行われた。 7月には実艦による発射試験が行われる。
 RAM Block 2 は既に LRIP Ⅰ/Ⅱ が開始されており、2014年初期での IOC が計画され ている。
2013.04.10 Jane's Defence Weekly RAMSys receives RAM Block 2 order <1306-041003>
 Diehl Stiftung社、Diehl BGT社、MBDA Deutschland社が協同出資して設立された RAMSys社が3月28日、独海軍向け RIM-116C RAM Block 2 445発を米海軍から受注した。
【 RAM Block 2 関連記事:1301-120025 (JMR 2012.12)】
2012.12 Jane's Missiles & Rockets RAM Block 2 completes flight test with salvo firing <1301-120025>
 Raytheon社が RIM-116C RAM Block 2 の試験に成功した。 試験では BQM-74 標的機2機に対し、2発の RAM Block 2 が発射され、いずれも直撃した。
 RIM-116C RAM Block 2 は RIM-116B RAM Block 1 の改良型で、大型の2パルスロケットモータと、独立して動く4枚の翼を 持ち、有効範囲が50%拡大し、運動能力が三倍になっている。
2012.10.31 Jane's Defence Weekly RAM Block 2 flihgt-tests completed <1212-103103>
 RIM-116C RAM Block 2 開発試験は、斉射試験の成功で完了した。
 RAM Block 2 は、大型の2パルスロケットモータと、独立して作動する4枚のカナード翼を採用する ことにより、射程が50%運動性が三倍に向上する。
【註】
 RAM は元々、上下又は左右の一次元でしか操縦しないシステムで、このため誘導部を含む機体を回転 (Rolling Airflame) させて、上下左右二次元での誘導を可能にしたミサ イルであった。
 もし Block 2 がやはり機体を回転させるのであるとすれば、センサ系は引き続き一次元、操舵系は二次元の可能性がある。
2012.03 Jane's Missiles & Rockets RAM Block 2 makes two guided flihgts ina week <1205-030006>
 Raytheon社が1月30日、RIM-116 RAM Block 2 の発射試験を1週間の間に2度行い、いずれも成功したと発表した。 同 社は RAM Block 2 を2011年に LRIP が開始される以前の D&D 段階で35発 製造している。
 RAM Block 2 はロケットモータの胴径を5吋から6.25吋に広げ、アクチエータを4軸にすることで射程と運動能力を向上さ せた RAM の改良型である。
【関連記事:0809-080009 (IDR 2008.08)】
2012.01.04 Jane's Defence Weekly Pushing the envelope <1203-010408>
= 米海軍の個艦防空に関する5頁の記事 =
RAM
  ・RAM Block 0
  ・RAM Block 1 Block 0 の改良型、胴径5吋
  ・RAM Block 2 射程50%増大、同径6.25吋
ESSM
  ・ESSM Block 1 現行品でFY17まで生産
  ・ESSM Block 2
    Raytheon社が2012年初期に RfP の回答を提出
    AMRAAM を元にしたアクティブ/セミアクティブシーカ
    前胴の胴径も10吋
    2パルスロケット化で全長が151吋から180吋に延長する可能性
Area Wide
2011.09.07 Jane's Defence Weekly Japan to equip new helo carrier with SeaRAM <1111-090701>
 満載排水量24,000tの 22DDH に、米国以外で初めて Mk 15 Mod 31 SeaRAM が装備される。
 SeaRAM は Phalanx Block 1B CIWS の20mm砲に替えて RIM-116 RAM を11セル搭載したもので、22DDH はこの他に Phalanx Block 1A 2門も装備する。
2011.01 Jane's Missiles & Rockets RAM Block 2 finishes another test-flight <1102-010009>
 RAM Block 2 の最後で4回目となる飛翔性能試験が行われ成功した。 Block 2 ではパッシブ RF シーカの性能向上 が図られ、ロケットモータが新型になるなどにより、運動性能と有効射距離が改善される。
【関連記事:1002-010018 (JMR 2010.01)】
2010.01 Jane's Missiles & Rockets Raytheon's next-gen RAM Block 2 completes CTV test campaign <1002-010018>
 Raytheon社が、開発している RIM-116 RAM Block 2 の非誘導発射試験 (CTV) 3発を成功裏に完了した。 引き続いて誘導発射試験 (GTV) 3発が行われる。
 RAM Block 2 は胴径を5吋から6.25吋にして推進薬を30%増量することにより、射程を50%運動性能を三倍にまで増やすと共に、独立した四枚の操舵翼を持つ。 現在 SDD 段階にある開発は2007年5月に締結 された MoU に基づき米国とドイツが共同で行っている。
【関連記事:0809-080009 (IDR 2008.08)】
2008.08 International Defence Review SeaRAM system debuts on LCS-2 Independence <0809-080010>
 1990年代末に Raytheon社が開発を開始した SeaRAM の量産一号機が、4月中旬に LCS Flight 0 Independence (LCS-2) に搭載された。 Raytheon社は SeaRAM 3基を LCS-2, LCS-3, LCS-4 用に受注したが、Flight 0 の建造が LCS-1 と LCS-2 にとど まることになったことから、残りの2基の搭載予定は分からなくなっている。
 SeaRAM は Phalanx Block 1B の砲架から M61A1 20mm 6銃身砲を降ろし、代わって RIM-116B RAM Block 1A 11発搭載 発射機を取り付けたもので、Ku-band 捜索追随レーダ、長波長 IR カメラ、ESM 受信機は Phalanx Block 1B のもの がそのまま使用される。 また艦内に配置されている制御コンソールも、ソフト以外 Phalanx と同じである。
 ミサイルは RAM Block 1A を使用するが、Block 2 弾の使用も可能である。
2008.08 International Defence Review Smaller but fitter: naval SHORADS push the engagement envelope <0809-080009>
= 艦載 SFORAD に関する5頁にわたる特集記事 =
RAM Block 0
 IR シーカは終末誘導用
RAM Block 1
 IR シーカを改良して完全にデュアル誘導化し非 RF 誘導 ASCM に対抗可
RAM Block 1A
 ヘリ、水上目標にも対処可、2004年から配備
RAM Block 2(右図)
 大型の二段燃焼ロケットモータ独立した4枚のカナード翼を持つことで、射程を50%延ばす と共に運動性を三倍に向上させている。
VL Mica
 Mica AAM の艦載型でアクティブレーダ、IIR 誘導のいずれも可。 射程は20kmで、7kmで50g、10kmで30g旋回が可能。
Umkhonto
 発射重量130kg、弾頭重量23kgで射程は12km。 同時に8発の飛翔が可能。 Denel社はレーダ誘導で射程20kmの UMkhonto-R の開発を開始。
2008.08 International Defence Review Egypt prepares for acquisition of SeaRAM <0809-080006>
 エジプトが Raytheon社と SeaRAM の購入交渉が最終段階にあり、年内に契約が行われる模様 である。 SeaRAM は Phalanx CIWS20mm砲に代えて RAM 11発 を搭載するもので Ku-band パルスドップラ/モノパルス追随レーダなどは Phalanx 1B のものをそのまま使用する。
 米海軍は2006年に、2010~2012年に就役するエジプト海軍の Ambassador 3 級高速ミサイル艇に搭載する Mk 49 Mod 3 RAM 発射機3基を売却する契約を行ったが、基本型 RAM が SeaRAM に変更されたようである。
2008.05 Jane's Missiles & Rockets Raytheon delivers Sea RAM for USS Independence <0806-050013>
 Raytheon社が LCS-2 Independent に装備する SeaRAM を納入した。 SeaRAM は Phalanx から M61A1 20mm機関砲を取り外し、代わって RAM 11発を搭載する発射機を取り付けたもので、Phalanx Block 1B のセンサが使用されている。
2008.03 Jane's Missiles & Rockets Raytheon, USN and NASA conduct RAM Block 2 trials <0804-030012>
 Raytheon社が NASA の施設で、遷音速から超音速環境における RAM Block 2 の風洞試験を実施している。  RAM Block 2 は従来2枚のカナードで制御していたのを4枚カナード制御にすると共に、5吋であった 胴径を6.25吋にして推進薬量を三倍にしている。 この結果射程が 約50%増大すると共に運動性が向上し、3M54 (SS-N-27B) の様な脅威にも対抗できるようになる。
 ミサイルの胴径が増大してもキャニスタに収納された状態のミサイル GMRP (Guide Missile Round Pack) は既存の発射機に装填できる。
 RAM Block 2 は2007年5月に締結された MoU に基づきドイツと共同開発されている。 現在 SDD 段階にあり、2008年 後半に発射試験が開始される。 開発は2010年に完了し2011年に IOC となる。
2007.09 Jane's Missiles & Rockets RIM-116 RAM begins Block 2 development <0719-090018>
 5月に米独政府が RAM Block 2 の共同開発に合意したのを受け、Raytheon社とドイツの RAM-System GmbH社 が開発を開始している。 米海軍は2010年までの SDD に$105.5Mを配分しており、IOC は 2011年に計画されている。
 RAM Block 2 の開発はロシアの 3M54 (SS-N-27B) の出現に触発されたもので、米 DoD は弾頭部分が分離し て超音速シースキミング飛行をする脅威を Threat D と命名し、これに対応しようとしている。
 RAM Block 2 は、従来5吋径であったロケットモータを6.25吋のデュアルスラストロケットに替え、 4枚のカナード翼を制御する独立したアクチュエータを持つことにより、有効射程を 50%向上させる。
2006.12.07 Inside the Pentagon Rolling Airframe Missile Block Ⅱ to enter new phase <0704-120701>
 米海軍は RAM Block Ⅱ SDD を2007年1月~2月に開始する。 Block Ⅱ は現 有の Block Ⅰ を改良し、ミサイルの旋回性及び運動性を大幅に向上させている。
2006.12.04 Inside the Navy Rolling Airframe Missile Block Ⅱ poised to enter development phase <0702-120403>
 米海軍がドイツと共同開発を計画している艦載対空ミサイル RAM BlockⅡ の SDD が、 2011年の IOC をめざし2007年1月初めから開始される。
 RAM BlockⅡ は BlockⅠ を改善して旋回性と運動性を大幅に向上させ、ロケットモータを二段推進、燃焼 時間を二倍に増加させる。 発射試験は2007年末以降に予定、総合試験はドイツとの共同実施となる。
(関連記事 AW&ST 2006.11.06)
2006.11.06 Aviation Week & ST RAM course <0622-110607>
 米独が共同開発を予定する RAM BlockⅡ の SDD が数週間以内に開始される。 米海軍は 2011年の IOC をめざし、既に予算化しており、独議会も年末までに計画を承認するとみられる。
 RAM BlockⅡ は直径を5吋から5.75吋に増やし、ロケットモータを二段推進として 燃焼時間をこれまでの二倍とする他、旋回能力を向上させる。 また4枚の翼を40%大きくする。
 米国は、ロシアの 3M-54E を対象脅威の一つとして重視している。 3M-54E は全長27呎、5,500-lb、射程136浬、攻撃高度は15~20呎で、終末段階で Mach 2 に加速し、優れた旋回能力を 持って攻撃する。
 米海軍は 3M-54E を模擬した標的の開発を同時に行う計画であり、巡航速度 Mach 0.6~0.8、最終段階で Mach 3、旋回能力6.5gの標的を2010年までに開発する。
2006.09.18 Inside the Navy Rolling Airframe Missile Block Ⅱ set to begin development phase <0621-091803>
 現在リスク低減段階にある米海軍の RAM (Rolling Airframe Missile) BlockⅡが、2010年 の IOC をめざし、10月以降 SDD に移行する。
 RAM BlockⅡ は BlockⅠ の運動性向上を目標とする改善型であり、ロケットモータは二段推進となり、 射程と旋回性が向上する。
2006.04.19 Jane's Defence Weekly Raytheon to supply upgraded RAM to Korea <0610-041606>
 Raytheon社が米海軍から、韓国向け FMS 契約分の改良型 RAM 30発を$17.4Mで受注 した。 韓国は KDX-2 駆逐艦用として RIM-116 RAM Block 0 を選定したが、契約時には Block 1/HAS になっ た。 Block 1/HAS は、対 ASCM 用であった RAM に、航空機、ヘリ、舟艇の対処能力を付加している。
 韓国は KDX-2 用に Mk 49 GMLS (Guided Missile Launch System) と RAM を発注し、4基の Mk 49 は2005年 4月に引き渡しが始まっていた。
2006.03.06 Defense News German pushes to keep RAM alive <0608-030606>
 独国防省は海軍艦艇に装備する従来 RAM P3I と呼ばれていた RAM Block 2 開発への移行 を決め、米国との MoU 締結に合意した。 ドイツは2007年までに総額$188.8Mで開発を開始、2011年に装備化 を予定している。 米海軍は2006年から開発を進める計画である。
 Block 2 は新型のデジタルレーダセンサの採用により、最終段階での機敏性が向上する。
2005.05 International Defense Review RAM rolls on <0510-050003>
 Raytheon社が2月までに、65発の RAM Block 1/HAS Mk 44 Mod 3 及び25発の RAM Block 1/HAS Mk 47 Mod 7 及びキャニスタ70個を $45.2Mで受注した。 この契約による生産の約半分はミュンヘン近郊にある共同企業体 RamSys で行われる。
2004.06.28 Inside the Navy Raytheon,RAMSYS extend cooperation on U.S.-German missile program <0414-062805>
 Raytheon社 と RAMSYS社は、米独 RAM 共同計画を10年間延長することで合意した。
 RAMSYS社は Diehl/BGT社と EADS GmbH社の共同出資会社で、Raytheon社と共に RAM 計画のプライムとして1991年以降 RAM を製造し米 、独及び韓国、ギリシャの海軍艦艇60隻以上が搭載している。
2004.06.28 Aviation Week & ST Raytheon and RAM-Systems <0413-062801>
 Raytheon社と RAM-Systems GmbH社は、米独 RAM 共同計画を10年間延長することで合意した。
 RAM は全天候、自律型の撃ち放しシステムで、21発を1基の発射機に搭載する。 ミサイルはパッシブの電波/光波複合誘導で、現在 世界中で60隻以上の艦船に搭載されている。
2004.06.23 Jane's Defence Weekly Rolling Airframe Missile pact extended <0412-062307>
 Raytheon社と RAM-System社は、今後10年間 RAM 共同計画を延長することで合意した。 RAM は1991年以来生産されている。
2004.06.02 Jane's Defense Weekly US Navy conducts successfull RAM trial <0411-060208>
 対水上目標能力が付加された RAM の試験が行われ成功した。 試験は沿岸哨戒艇を標的として行われ、 2発が直撃した。
2004.02 Jane's Missiles & Rockets Follow-on RAM order <0408-020012>
 Raytheon社が$38.88Mで、60発の Block 1 Mk44 Mod 2 RAM弾と、30発の Mk47 Mod 6 RAM弾を受注した。 この契約には90発分のキャニ スタ及び90基の Mk20 Mod 2 RAM Active Optical Target Detector が含まれている。
2004.01.21 Jane's Defence Weekly Personnel cuts head USN strategy to boost fleet <0402-012103>
 米海軍は艦艇数を294から375に引き上げようとしており、そのために大幅な人員削減 と、機能が重複する開発計画の中止を検討している。
 開発計画中止は主として打撃機能が対象となるが、自衛機能でも ESSM、NATO Sea Sparrow、Phalanx Block 1B、RAM 等が検討対象となっている。
 しかしながら一方で、CG(X)、DD(X)、LCS の整備構想に疑問を呈する動きもある。 DD(X) は結局少数の建造 に留まり、海軍の関心はミサイル防衛能力を持つ CG(X) に移るのではないかとの見方もある。
2003.11 International Defense Review Raytheon unveils developmental SeaRAM anti-ship missile denfense system  Raytheon社が、最初の SeaRAM 開発モデルを公表した。
 SeaRAM はシースキミング対艦ミサイル、航空機、大型の水上目標に対するカバレッジの増大を図るもので、砲身を外した Phalanx Block 1B の砲塔に、11発装填 RAM 発射機を搭載する。
 Raytheon社と米海軍は、2001年後半に試験射撃に成功している。
2003.10 Jane's Missiles & Rockets SeaRAM development system rolled out  Raytheon社が Sea RAM の試作機を公開した。 Sea RAM は RIM-116 RAM を Palanx Block 1B の砲塔に搭載するもので、対艦ミサイル 、航空機及び大型水上目標への交戦可能空域の拡大を狙っている。
 2001年9月11日以降米海軍はテロ対策のため、一旦駆逐艦から撤去していた RAM を復活 させることになり、2005年以降 FFG-7級フリゲート艦及び初期の DDG-51級駆逐艦への搭載が検討されている。
 一方、従来型の RAM については、韓国が計画中の6隻の KDX-2 駆逐艦及び1隻の LPX への装備を決めているほか、KDX-3 Aegis 駆逐艦への装備も期待されている。
2003.03 Jane's Missiles & Rockets RAM anti-missile fuzes ordered  Raytheon社が$7.76M で、264個の Mk20 Mod2 Active Optical Target Detectors 近接信管を受注した。
 Mk20 Mosd2 は RAM (Rolling Airframe Missile) に取り付ける対艦ミサイル対処用の信管で、納期は2006年になっている。 
2002.11 International Defense Review Navies expand their air defenses
= 艦船の近距離防空の趨勢に関する記事 =
 近年予想されている沿岸地域での作戦では、近距離からのミサイル攻撃、特に潜水艦からのミサイル攻撃が脅威 となる。
 Lockheed Martin社は SEA SLICE 沿岸戦実験艦で Oerlikon社製35mm砲によるディーゼル潜水艦や一群の小型舟艇に対する射撃試験を 実施している。
・SSDS (Ship Self-Defense System)
 Aegis 艦以外の防空システム。 Mk 1, Mk 2, Mk 2 Mod 0 がある。
・Phalanx
 原型は M 61 Vulcan砲。 現在は Block 1B (Phalanx Surface Mode) 。
・RAM
 Block 0 はパッシブ RF ホーミング。 Block 1 は +IR シーカ、+EO近接信管。
 Sea RAM は Phalanx Block 1B の砲塔に RAM 11発。
ESSM
 ESSM 用に各種 FCS (AN/SPY-3, SAEPAR, CEA-FAR & CEA-MOUNT) が開発中。
2002.08 Jane's Missiles & Rockets Upgraded RAMs down BQM-34 drone  水上目標及びヘリコプタに対しても有効な様にソフトウェアを改修した改良型 RAM による 2発の斉射試験が行われ、標的の BQM-34 の要撃に成功した。
2002.05 Jane's Missiles & Rockets SEARAM launches first rounds  米海軍は無誘導の RAM ミサイルを使用して、SEA RAM の発射衝撃や、発射時に IR センサに与える影響の確認試験を 実施した。
 SEA RAM は、Block 1B Phalanx CIWS の20mmガトリング砲を外して11発装填の RAM 発射機を取り付けたもので、Raytheon社は2001年に 英海軍へ試験用に1基を引き渡している。
 これとは別に Block 1B Phalanx CIWS の試験が Raytheon社と米海軍で行われ、Mach 2 以 上で飛行するシースキミングミサイルの要撃に成功した。

 (註:[Defense News 2000.10.30]米海軍は1997年に行われた実射展示で、 30ftの高度を Mach 2.7 で回避行動をしながら 飛行することができる AS-17 (Kh-31) を、撃墜しようとしてもできなかった。)

2002.04.10 Jane's Defence Weekly US Navy conducts RIM-116 RAM tests  米海軍は先月、初の空母からの RIM-116 RAM の発射試験を Kittty Hawk で実施し成功した。 Kittty Hawk は、Sea Sparrow を RIM-116 RAM に換装する。
 RAM は空母 Nimitz にも搭載されているが、発射試験は未実施である。
2001.11 Jane's Missiles & Rockets UK completes SEA RAM trial  M61A1 20mmm Phalanx CIWS の砲の代わりに RIM-116B RAM 11発を搭載した SEA RAM の各種目標に対する試験が英 国で行われ、若干の改善は必要であるとしながらも、良好な結果を得た。
 SEA RAM では、Phalanx で使用されている Ku-band 捕捉追随レーダ、8~12μ FLIR、及び I/J-band ESM がそのまま使用されている。
 試験は実際に Type42 Batch 3 型駆逐艦に搭載し、6種類の目標(各目標についての詳細記述あり)に対して行われた。
2001.05.28 Defense News Arranged Marriage  米海軍は RAM (Rolling Airframe Missile) を艦船用 CEWS (Close-In Weapon System) の Fhalanx レーダーで制 御する SEARAM の開発を計画している。
 RAM は自律誘導のIR シーカー迎撃ロケットだが、新しい SEARAM は Fhalanx によるビームライダー方式を採用する。
 海軍は、2~3年以内の運用を目指し、巡洋艦、駆逐艦及び開発予定の DD-21 への搭載を計画している。
2001.05 Jane's Missiles & Rockets Modification kits will update RAM systems  Raytheon社は RAM (Rolling Airframe Missile) 用の Mk49 発射機の6セットの改造キットを、$7.41M で受注し た。 納期は2003年 1月になっている。
 この改造で RAM は対艦ミサイル対処に加えて、新たな脅威であるヘリ、低空小型航空機、舟艇などアクテ ィブレーダ誘導ができない目標に対処可能になる。
2001.03 Jane's Missiles & Rockets SEA RAM fitted to Royal Navy destroyer  英海軍は10ヶ月にわたる SEA RAM の艦上試験を 2月に開始した。
 Raytheon社は、現在英海軍が保有している36門の Phalanx Block 1A の、SEA RAM への換装を提案している。
2001.02.21 Jane's Defence Weekly SEA RAM ready for trials on UK destroyer  2月下旬、英国海軍の 42型 Batch 3 駆逐艦、HMS Yorkに SEA RAM(Rolling Airframe Missile) 内装型ミサイルシステム(ILMS)が搭載され、運用試験が開始される。
 SEA RAM は Phalanx CIWS の後継として低価格、低リスクを目的に開発し、Phalanx Block1B シス テムと RAM から構成されている。RAM 発射機は従来の6連装20mm機関砲からRIM-116Bミサルに換装され、 システムはこの他、Ku バンド捜索追随レーダー、FRIR、I/J バンド ESM 受信機から構成される。
2001.01.03 Jane's Defence Weekly USA and RoK order RAM missiles  Raytheon社は、Mk-44 Mod2 RAM の生産契約を $37.2M で受注した。
 契約中64発は韓国向けで、残りの94発が米国向けになっている。