(Yahoo) (Yahoo)
HQ-17Aは2018年に公開されたFM-2000 SHORADの国内仕様である。
Diehl社が、IRIS-T-SLS SHORAD SAMに走行間射撃能力を付与した。
中国が珠海航空展で、FB-10 SHORADS を公表した。
中国空軍の PR 写真で HQ-6D/LY60D 短距離 SAM が公表された。 空軍では57mm及び37mm高射砲を、逐次 HQ-6D/LY60D に
換装する計画である。
先月 UAE で Idex 防衛展示会が開催され、欧米企業は開発中の装備を含む防空システム等の積極的な売り込みを行った。 GCC 加盟
の湾岸諸国はミサイル防衛の強化方針を固めており、極めて大きな市場となりつつある。
LockMart社は THAAD 及び PAC-3/MSE の複合配備を最適とする提案(右図上は上から THAAD、PAC-3 MSE、
PAC-3)、Raytheon社は Patriot、Hawk XX1 及び SLAMRAAM を提案して
いる。
一方ドイツの Diehl BGT社は Iris-T SL (右図下) を、フランスの Thales/MBDA社は SAMP-T
及び VT1 を提案している。
MBDA社が艦載型 Mica の垂直発射試験を仏西岸射場で実施し、海上を低空接近する標的を距離10kmで迎撃し
た。
Jernas とは Rapier FSC (Field Standard C) の輸出型で、ミサイルは Rapier Mk2 を基本にしている。
「台湾、艦載対空ミサイル開・・・」
・Scudo Active self protection system
(その他に、ステルス装甲、弾薬、発射薬などに関する記述)
中国の Poly社が Avenger に酷似した FB-6A MLV (Missile Launching Vehicle) を開発した。 搭載車両も
Humvee に酷似している。 中国は民間車型の Humvee を輸入している。
ポーランドが、現有の ZSU-23-4M Shilka に Grom SAM を4発搭載し ZSU-23-4MP Biala とする開発を、2004
年12月に完了し、量産1号機が陸軍に配備された。 陸軍は現有34両の Shilka のうち23両を Biala に改造する予定である。
「インドが地対空ミサイルの・・・」
(註:Derby は全長3.8m、胴径15cm、射程50kmのアクティブレーダホーミング AAM )
2025.03.26
12:37Defense News
GDLS debuts short-range air defense option for light units
<2504-032610>
米陸軍が軽量部隊向けのSHORADシステムを探しているなか、GDLS社は、もともとオーストリア陸軍用に製造されたPandur 6x6車を使用したオプションをデビューさせた。
Pandur 6x6車は、GDLSの姉妹会社であるa href=../G.html#GDELS>GDELS社のSteyr-Daimler-Puch Spezialfahrzeugeを使用し、1980年代に開発されたが、GDLSのビジネス開発マネージャーであるモルドバン氏は「40年以上前に開発されたが、何度かの反復や世代交代、技術や要件の変更の更新を経てきた」と述べた。 新型はPandur Evolution、または略してEVOと呼ばれている。
GDLSはすでに、陸軍のsgt Stout M-SHORADにStrykerを提供している。 StrykerのC-UAV型もある。
モルドバン氏はDefense Newsに、Strykerと類似点はあるものの、Pandur EVOは「機動性が高く、生存性が高く、スケーラブル」で、防弾性能を備えていると語った。
米陸軍は、暫定的な解決策の迅速な配備に続いて、多くのM-SHORAD近代化の取り組みを追求している。
2025.02.12
23:50RBC Ukraine
UK unveils innovative Gravehawk air defense system
<2503-021220>
Forces Newsによると、2月12日に英国はウクライナ向けに特別に開発されたGravehawk防空システムの画像を公開した。
Gravehawkシステムは、UAV、CM、航空機に対抗するために設計され、18ヵ月以内に£6M ($7M以上) をかけてゼロから作成された。
NATO本部を訪問したヒーリー英国防相は、このシステムはロシアとの戦争における英国のウクライナへの長期的な関与の証拠であると述べた。
このシステムはソビエト製のR-73 AAMを基にして、地上発射装置で射撃する。 発射システムはISO標準コンテナに収納され、車両、列車、船舶で簡単に輸送できる。 システムは5名で操作する。
2025.01.30
14:01Breaking Defense
Germany’s Diehl Defence receives 4-nation IRIS-T Block II development contract
<2502-013009>
Diehl Defence社が30日、共同計画国であるドイツ、イタリア、スペイン、スウェーデン4ヵ国とIRIS-T Block Ⅱ開発契約を結んだと発表したが、Diehl Defence社の声明では、IRIS-TのBlock Ⅱへの改良の決定的な特徴を説明しておらず、ミサイルは「継続的に改善され、元の空対空の役割で新しい機能でベンチマークを設定し続ける」とだけ共有した。
同社は声明の中で、Block Ⅱの契約はもともと、2024年12月末にドイツ連邦軍装備・情報技術・現役支援局 (BAAINBw) によって署名され、「可能な限り短い時間で開発した」と述べている。
IRIS-T Block Ⅱ契約は、IRIS-Tの将来にとって重要なマイルストーンとなると付け加えたが、契約額、計画日や、数量は明らかにしなかった。 Diehl社もBAAINBwもプレスタイムまでにコメントの要請に応じなかった。
Diehl社の声明は、Block Ⅱへの改良での決定的な特徴を説明しておらず、ミサイルは「継続的に改善され、元の空対空の役割で新しい機能でベンチマークを設定し続ける」とだけ共有した。
Diehl社は、2024年のベルリン航空展でIRIS-Tに新たに加わった型を発表した。 開発中のシステムは、「最大80kmをカバーできる」と当時述べていた。
2024.12.05
Janes
Philippines takes delivery of last on-order Spyder battery
<2501-120516>
フィリピン空軍 (PAF) が、Rafael社のSpyder自走SAMの3番目で最後の中隊機材を受領した。
11月29日にPAFがSNSに投稿したところには、パンパンガ州アンヘレス市のクラーク空軍基地で、Spyder中隊の運用開始を記念する式典が掲載されている。
その2日前にPAFの防空司令部 (ADC) がSNSに投稿した別の投稿では、フィリピン到着時に中隊が検査されている様子が映し出されていた。
PAFは、新しいSpyder中隊は、2022年11月に受領した他の2つの中隊と合流し、ルソン島中部の西部にあるパンパンガのセザールバサ空軍基地に拠点を置くPAFの第960防空ミサイル群で運用されると述べた。
ADCは、3個Spyder中隊は、2018年から2022年まで実施されたフィリピン軍 (AFP) のHorizon 2近代化プログラムの一環として調達されたと述べた。
PAFは、PAFの地上防空 (GBAD) プログラムの下で2020年と2021年に割り当てられたPHP5.8B($99.5M) 相当の資金で、Spyderを購入した。
2024.11.21
Janes
Netherlands orders NASAMS and NOMADS air-defence systems
<2412-112118>
Kongsberg Defence & Aerospace社が11月21日の報道資料で、同日早くオランダ政府とNOK12B ($1.08B) の契約を締結したと発表した。 これは、CITADELの包括的な統合防空・ミサイル防衛計画の下で、NOMADSとさらにNASAMSである。
トゥインマン蘭国防次官は10月14日に議会で、オランダは新たにNASAMS 6個中隊、移動式のNOMAD SHORAD 4個中隊、ミサイル、シミュレーション機器のシステムを調達していると述べた。 同省は、2028年から段階的に納入されると予定している。
蘭国防省によると、射程がそれぞれ50kmと15kmのMRADとSHORADシステムは、固定翼機と回転翼機、UAVによる攻撃から防御し、MRADは大型のUAVとCMに対処する。
NASAMS MRADは、AMRAAM、AMRAAM-ER、AIM-9X Sidewinderなど、各種SAMを搭載でき、米国防安全保障協力局 (DSCA) は5月26日、オランダ政府が要請したAIM-9X Block ⅡミサイルのFMS売却の可能性を国務省が承認したと発表した。
2024.11.11
16:26RBC Ukraine
Zelenskyy announces program to counter Russian guided bombs
<2412-111111>
ゼレンスキー大統領は11月11日、最高司令官参謀会議を開き、防空の強化に関する最新情報を受け取った。 ゼレンスキー大統領によると、ウクライナはロシアの誘導空爆に対抗するプログラムを開発しており、すでに技術的な解決策が提案されているという。 大統領は、ウクライナ軍の最高司令官のシルスキー大将から広範な報告があったことを強調した。
大統領は、別の報告は、独自の誘導爆弾の開発を含む、ウクライナのミサイル計画の現状に関するものであると述べた。 また、UAVや他の兵器の製造業者の3年契約についても知らされた。
2024.06.19
Janes
Eurosatory 2024: Kongsberg launches NOMADS air-defence system
<2407-061921>
Kongsberg社が、6月17日~21日にパリで開催されたEurosatory 2024防衛展の2日目に、移動式陸上型SHORADであるNOMADSを発表した。
FFG装甲戦闘支援車(ACSV)に搭載されたこのシステムは、即発射可能ミサイル4発、Weibel AESA 3Dレーダ、.50重機関銃とレーザ測距儀を備えた遠隔操作砲塔、昼夜式サーマルカメラで構成されており、Jammerもオプションで装備できる。 EurosatoryではIRIS-Tミサイルを搭載するノルウェー軍仕様で展示されているが、将来はAIM-9X Sidewinderを搭載する予定で、射程はIRIS-Tが15km、AIM-9Xが10km、また、Blackrock jammerも装備されているが、ノルウェーは今のところこのオプションを要求していない。
指揮、統制、通信はVHFおよびUHF通信を備えたNASAMSに準拠している。 NATO mode 5 level 2のIFFも搭載して完全にネットワーク化され、分散された防空・ミサイル防衛作戦を行う。 Kongsberg社によるとAESAレーダの覆域は半径50kmを超えている。 NOMADSは レーダのマストを展張して60秒以内に発射準備を完了することが実証された。
2024.06.19
09:30Breaking Defense
Switching course: Unhappy with options, US Army considers developing new IFPC interceptor
<2407-061910>
米陸軍のミサイル・宇宙担当PEOであるロサノ准将によると、陸軍は既存の選択肢を求めて市場を精査し、IFPC Inc 2計画用の2番目の迎撃弾の開発に傾倒している。
ロサノ准将「8社~9社を精査したが、すぐに使える既製の製品持っている企業は皆無であった」とロサノ准将はパリで開かれているEurosatory展の会場でBreaking Defenseに語った。
陸軍は2021年にIFPC Inc.2をDynetics-RTXチームに発注し、地上発射型AIM-9X Sidewinderと組み合わせてEnduring Shield発射機から発射する2番目の迎撃弾を模索している。
2024.06.06
19:06Defense News
MBDA offers mini missiles for Rheinmetall Skyranger air-defense gun
<2407-060612>
MBDAドイツ社とRheinmetall Electronics社が、小型UAVに対抗するための新しいミサイルをSkyranger 30の砲塔に搭載すると発表した。 ドイツを拠点とする両社は、6月5日に開催されたILA 2024ベルリン航空宇宙展で、その趣意書に署名した。 この協力には、SAMをRheinmetall社の軍用車両に搭載することや、同社の各種砲塔と発射装置の開発と生産も含まれる。
6月5日の同社の声明によると、機関砲と小型SAMの組み合わせは、近距離および超近距離でのUAVに対する機動防御における既存の能力のギャップを埋めるための代替手段と見なされている。
2024.04.19
23:55RBC Ukraine
Greece plans to develop its own air defense system based on Israel's Iron Dome
<2405-041929>
ギリシャのデンディアス国防相が、イスラエルのIron Domeに似た防空システムの開発を目指しており、空からの脅威から国を守ることを目的としていると述べた。
彼は、この決定はイランがイスラエル領土にミサイル攻撃を行った後に行われたものであり、この種のシステムは高い精度を示したと付け加えた。
デンディアス国防相は「国は自らを守らなければならない...ウクライナでの紛争を検証し、対空・対UAVドームの建設が不可欠であると結論付けた」と述べた。
マクロン仏大統領は、ウクライナにイスラエルと同じミサイル防衛システムを構築することは不可能だと述べた。
2024.04.19
13:23Inside Defense
Army guts $4.8 billion from IFPC-HEL in new five-year plan, focuses on 'try' before 'buy'
<2405-041920>
米陸軍が新5ヵ年計画で、IFPC-DEWへの将来の支出計画から$4.8Bを削減し、軍首脳部が優先事項であり続けると述べているCMDなど将来の予算の安定性を排除する劇的な削減である。
陸軍のFY25予算要求は、IFPC-HELに$316Mを要求しており、FY24の陸軍の予測と比較して$327M削減されている。
2024.01.25
12:51Breaking Defense
‘Decisive step’: Germany inks $1.3 billion short range air defense development contract
<2402-012510>
ドイツの防衛調達機関が、ウクライナ戦争で短距離防空能力の不足が露呈したことから、高度にネットワーク化されたSHORADシステムの開発を、SHORAD/USHORAD共同企業体 (ARGE NNbS) を組むRheinmetall社、Diehl社、Hensoldt社の3社に€1.2B ($1.3B) で発注した。
Rheinmetall社は€607 M ($658M) 、ミサイルメーカーのDiehl社は€339M ($368M)、センサーメーカーのHensoldt社は€284M ($308M)を受注した。
2024.01.20
02:27Defense News
Germany spends $1.3 billion on missile-based short-range air defenses
<2402-012004>
ドイツ議会が、Diehl社製のIRIS-Tを地上発射型にした新型SHORADに€1.2B ($1.3B) を支出するという政府の要求を承認した。
国防省は、2005年と2010年にそれぞれRopland SAMやGepard SPAAGなどが退役して以来、長期間対空防護能力が欠如していた。
ドイツ国防省は1月19日の声明で、試作品は2028年までに完成すると発表した。
新型SHORADはRheinmetall社とKrauss-Maffei Wegmann社が製造するBoxer車にHensoldt社製のレーダと指揮統制装置を搭載するもので、両社は2021年春にこの計画に関する提携を発表していた。
2024年後半にはUAVなどの低空飛行の脅威に対処するため、BoxerとIRIS-Tの組み合わせとは別に、既に開発されているRheinmetall社製のSkyranger 自走30mm砲システムも購入する。
2024.01.19
Janes
Sweden orders mobile air-defence systems
<2402-011917>
スウェーデンの軍需本部 (FMV) とSaab社が1月17日、FMVが4Q/2023年にSaab社に移動型SHORAD (MSHORAD) を発注したと発表した。
発注他のはBv410 ATVにRBS 70 NG SAMを搭載したMSHORADシステム2基と、ATVの後部に4基のIRIS-T SAMを搭載したEldE 98 2基であるが、FMVはスウェーデン陸軍向けの新しいMSHORADの大規模な取得を考慮して、2025年に性能確認のために、BvS10 ATVのスウェーデン国内名であるBv410に搭載されたされた2種類のMSHORADシステムの取得を計画している。
2024.01.18
03:56Defense News
US Marines rush to field two air defense systems amid global threats
<2402-011803>
米海兵隊が、2024年中に2種類の防空システムを配備しようとしている。
MADISは、複数の既存システムを統合したCMDシステムで訓練に入っており、9月の運用評価に先立ち訓練とシステム統合が進められている。
海兵隊は、2025年6月にハワイの第1低高度防空大隊 (LAADB) に最初のシステムを装備する。
また海兵隊は1月、2023年12月にアリゾナ州ユマ試験場で複数機のUAVを撃墜した実射試験で、海兵隊防空統合システム (MADIS) の試験に成功したと発表した。
その上でヘックル中将は、IAMDは多層防御でなければならず、MADISと補完的なMRICを複合して装備すると述べた。
【註】
MRICは米海兵隊型のIron Domeで、MADISはJLTV車を元にしたシステムMADISで、MADIS Inc 1には砲塔発射型のStingerと直射火器を搭載したMk 1と、レーダと直射火器を装備しC3能力を持つC-UAS用のMk 2があり、いずれも多機能EW装置、EO/IR装置を搭載している。
2024.01.17
23:06Kyiv Independent
Minister: Ukraine uses FrankenSAM hybrid system for first time, downs Russian kamikaze drone
<2402-011720>
カミシン戦略産業相が1月17日、ダボスで開催された世界経済フォーラムの会場で、米国とウクライナの共同計画FrankenSAMでロシアのShahed UAVを撃墜したと述べた。 カミシン戦略産業相は、FrankenSAMが9kmの距離から初めて突入型UAVを撃墜したと語った。
ソ連時代のSAMシステムと米国製の新型ミサイルとレーダを組み合わせたFrankenSAMは、ウクライナが当面ロシアとの戦いを継続するための手段となっている。
AP通信は、米国の技術者がウクライナと協力して、米国が大量に備蓄しているRIM-7 Sparrowを発射できるように、多数保有するBuk(註:SA-11)を改造すると報じていた。
Kamyshin戦略産業相によると、FrankenSAMの構想のもと、5件の開発が進められていて、すべてのシステムはすでに戦場に配備されている。
2024.01.16
15:21Inside Defense
MADIS air defense system intercepts drone targets in live-fire test of LRIP unit
<2402-011613>
米海兵隊がアリゾナ州のユマ試験場で2023年12月に行われたMADISのLRIP機を用いた実射試験で、複数のUAV標的を撃墜した。
海兵隊MADIS PEOの発表によると、試験でMADISは実戦シナリオ下でStingerと30mm機関砲を使用し、UAV脅威を探知、追跡、識別、撃破したという。
2024.01.11
Janes
Rafael tests SPYDER All in One air-defence system with Israeli MoD
<2402-011108>
Rafael社とイスラエル国防省が1月10日、2023年12月にSPYDER防空システムの新型SPYDER AiOの試験に成功したと発表した。 試験ではUAVの撃墜も行われた。
シンガポールでの航空展で2022年に公開されたSpyder AiOは、他のSPYDERシリーズと異なり発射機、レーダ、EOセンサー、指揮装置が一車搭載になっている。
2023.10.28
New York Times
Desperate for Air Defense, Ukraine Pushes U.S. for ‘Franken’ Weapons
<2311-102817>
ウクライナの防空需要に応じるため、米国が西側の先進兵器と、ウクライナが備蓄していたソ連時代の兵器を組み合わせた、いわゆるFrankenSAMシステムを開発しており、過去数ヵ月にわたって米国で試験され、今秋にウクライナに引き渡されるという。
FrankenSAMには2種類あり、1つはソ連のBukシステムの発射機とSea Sparrowを組み合わせたもの、もう1つはソビエト時代のレーダとSidewinderミサイルを組み合わせたものである。
2023.10.12
Stars & Stripes
Pentagon's 'FrankenSAM' program cobbles together air defense weapons for Ukraine
<2311-101234>
米国防総省が数ヶ月前から、ウクライナの防空を強化するFrankenSAM計画を進めている。
FrankenSAMは世界中のSAMを寄せ集めて急拵えする計画で、ソ連時代のBuk発射機からRIM-7を発射したりする。
2023.08.28
Janes
Rheinmetall, Diehl, and Hensoldt working group submits BAFO for Bundeswehr V/SHORAD system
<2309-082811>
Rheinmetall社が8月24日、Rheinmetall Electronics社、Diehl Defence社、Hensoldt Sensors社からなるNNbS VSHORAD/SHORAD共同企業体 (ARGE) が8月9日にドイツ軍に最終提案書を提出したと発表した。
システムはBoxer APCに搭載されたFlaRakPzと射撃統制車からなる。
2023.07.20
Janes
UK steps up efforts to deliver integrated air and missile defence approach
<2308-072013>
英国が7月18日に公開したDCP23で、国内外で経空攻撃から防護するためIAMDに力を入れる方針を打ち出した。
具体的には航空機搭載、地上設置、艦載、及び宇宙配置のセンサを活用してC-UAVを含むAMDを挙げている。
2023.06.28
17:52Inside Defense
Marine Corps begins initial production of MADIS Inc 1 air defense system
<2307-062716>
米海兵隊が6月27日、JLTV車搭載SHORADシステムであるMADIS Inc 1がMilestone C決定を受けてLRIPに入ったことを明らかにした。
2023.02.14
13:40Inside Defense
Marine Corps advancing air defense system development
<2303-021405>
米海兵隊が移動型中距離対空システムMRICの運用試験でFY22に3回の実射を行い、12月13日に評価段階に入り近く試験が完了することから、本格装備の準備を進めている。
2023.01.27
13:50Inside Defense
Army eyes new interceptor to counter supersonic cruise missiles, large-caliber rockets
<2302-012708>
米陸軍のSHIELD開発責任者が1月12日、現在開発中のIFPCInc2システムに、大口径ロケット弾及び超音速ジェット推進脅威に対抗する2番目の迎撃弾を検討していることを明らかにした。
2022.11.23
Jane's Defence Weekly
CASC reveals 'loyal wingman' UAV with design changes
<2302-112310>
中国CASC社が殊海航空展でFH-97 Loyal Wingman UAVの改良型FH-97Aを発表した。
2021年11月公表されたFH-97はKratos社製XQ-58A Valkyrie似で空気取り入れ口は機体正面にあったが、今年公表されたFH-97Aではこれが止められている。
2022.10.19
Jane's Defence Weekly
Rheinmetall/Diehl/Hensoldt group details SHORAD, VSHORAD solution
<2302-101906>
Rheinmetall社、Diehl社、Hensoldt社が10月5日にボンで独軍に対し、SHORAD及びVSHORAD用となるNNbS ARGEの紹介を行った。
2021年3月に公表されたARGE NNbSは陸軍の地上部隊や指揮所、重要施設などの防空のギャップを埋めるもので、Boxer 8×8車又はEahle 6×6車にIRIS-4 2発セルを2基及びガンを搭載する。
将来はC-UAVシステムやレーザも搭載する。
2022.09.07
Jane's Defence Weekly
Ukrainian forces posed to be first to operate the L3Harris VANPIRE
<2211-090701>
米バイデン政権が8月24日に発表した$2.98Bのウクライナ支援には、数量を限定しなかったがVAMPIRE C-UAVシステムが含まれていたがL3Harris社はまだ受注していないという。
VAMPIREはピックアップトラックに搭載する地対地/地対空の小型ミサイルで、AGM-20 APKWSなどのレーダ誘導小型ミサイルを4発搭載する発射機と、EO/IRトラッカーを装備する。
L3Harris社はロシアがウクライナへ侵攻する以前にVAMPIREの開発を開始していた。
2022.08.16
22:30South China Morning Post
China's Xinjiang command puts updated missile to high-altitude test
<2209-081604>
中国CCTVが8月15日に、インドと米国が10月にヒマラヤで共同演習を計画しているなか、PLA新疆ウイグル自治区軍司令部が高地用に改良されたSAMの試験を標高4,500m以上の高地で実施したと報じた。
映像を見た軍事専門家は、試験が行われたのはHQ-17A(註:SHORAD)と見ている。
2022.06.29
Jane's Defence Weekly
Lockheed Martin outlines the road ahead for Javelin weapon system
<2208-062903>
Lockheed Martin社が6月13日~17日に開かれたEurosatory 2022でFGM-148 Javelinのロードマップを示した。
現在のJavelinは2006年にFGM-148Eの弾頭を対人/対軽装甲車両に効果的なMPWHに換えたFGM-148Fであるが、軽量発射筒 (LTA) のIRシーカを冷却式から非冷却式に換えて電池寿命を4分間から8分間に伸ばしたFGM-148Gを2025年までに完成させ、2027年に配備を開始するという。
2022.02.21
Defense Update
Rafael tests C-Dome air defense on Israel's new Magen corvette
<2203-022109>
イスラエルが2月、Saa-6 Magen級コルベット艦の初号艦MagenでC-Dome防空システムのロケット弾、CM、UAVに対する発射試験を実施した。
2021.12.22
Jane's Defence Weekly
South Korea readies K-SAAM for porduction and deployment
<2203-122208>
韓国DAPAが海弓 (Sea Bow) 艦載K-SAAMの試験を終え、2022年に量産と装備を開始する。
K-SAAMは2000年代初期から装備しているRAMに換えてFFX-Ⅱ/Ⅲ、LST-Ⅱ、LPX-Ⅱなどに装備される。
全長2.07mのK-SAAMは4セルのVLSから発射され、終末誘導をRFとIIRで行う。
2021.12.15
Jane's Defence Weekly
British Army receives Sky Sabre air-defence system
<2203-121503>
英国防省が12月6日、Sky Sabre防空システムが初めて陸軍砲兵部隊に装備されたと発表した。 Sky Sabreを装備したのはThorney島に駐屯する第7防空群第16砲兵連隊で、50年間にわたり装備してきたRapierと換装する。
Sky SabreはRafael社製指揮装置 (SAMOC) 1基、捕捉距離120kmのSaab社製Giraffe GAMBレーダ1基、MBDA社製Land Ceptor CAMM 1基からなる。 このうちGiraffeは第7防空群の第49中隊が既に装備していた。
このほかにシステムはLink 16も装備し、海軍艦や空軍、更にNATOの同盟国軍とも連接できる。
Sky Sabreは音速で飛翔するテニスボール大の目標を撃墜でき、24目標の同時追随と同時交戦が可能である。
2021.12.01
Jane's Defence Weekly
Russian forces receive 9M333 SAMs
<2203-120105>
ロシアRostec社が11月18日、国防省がKalashnikov社から新型の9M333 SHORADを受領したと発表した。
Rostec社によると9M333は9A34M3及び9A35M3戦闘車両に搭載されたStrela-10M3が装備していた9M37と換装される。 3M97は唯一2モードシーカを搭載している。
9M333は3モードシーカを搭載するfire-and-foget SAMで、射程5,000m、射高10~3,500m、速度649m/sの性能を持つ。
2021.10.05
Jane's 360
Airshow China 2021: CASIC unveils FK-2000 self-propelled air-defence system
<2111-100511>
中国CASIC社が9月28日~10月3日に殊海で開かれている航空展に新型の自走防空システムFK-2000を出品した。
ロシアのPantsirを発展させたと見られるFK-2000は8×8車に発射機とレーダを搭載したシステムで、航空機に対しては射程1.2km~25km、射高15m~12km、ASMやCMに対しては射程1.2km~10km、射高15m~8kmの性能を持つ。
2021.09.08
Jane's Defence Weekly
US Marine Corps removes Raytheon as 'prime integrator' for MIDIS Inc 1
<2111-090803>
米海兵隊が6月下旬にJLTV車を元にした新防空システムMADIS Inc 1の開発をEMD段階に移行させることを承認すると共に、これまでシステムの取り纏めを担当していたRaytheon社をその任から外した。
MADIS Inc 1の最終設計審査 (CDR) は4月に完了しており、計画通り行けば2Q/FY22には配備を開始しFY22末にはIOT&Eを行うソフトウェアをロールアウトさせる。 その後FY23初期にMilestone C通過を見込んでいる。
MADIS Inc 1には砲塔発射型のStingerと直射火器を搭載したMk 1と、レーダと直射火器を装備しC3能力を持つC-UAS用のMk 2があり、いずれも多機能EW装置、EO/IR装置を搭載している。
2021.06.02
Jane's Defence Weekly
IRGC unveils short-range surface-to-air missile
<2108-060211>
イラン革命防衛軍が5月21日、3 Khordad SAMの短距離型を公開した。 3 Khordadは2014年に初公開されたSAMで、2019年6月20日に70km離れたオマーン湾上空でRQ-4A Global Hawkを撃墜している。
短距離型3 Khordadは9 Deyと呼ばれ、3発搭載した3 KhordadのTELARに4発入りポッドを2個追加搭載した形をしている。 3 Khordad TELARに搭載されたレーダは新型のQodsで、ステルス機を500kmで補足できるという。 ただこのレーダは明らかにベラルーシKB Radar社製またはそのコピーのようで、KB社のVostokであれば、妨害のない状態で高度10km以下、距離360km以内で戦闘機を捕捉できる。
2021.03.30
Defense News
Three companies make a joint run for Germany’s new air-defense program
<2104-033005>
ドイツの軍事企業であるRheinmetall、Hensoldt、Diehl Defenceの3社が3月30日、共同でSHORADシステムを開発すると発表した。 その数日前に国防当局者がTLVS計画を棚上げすると発表していた。
3社が開発するのはLVS NNbSと呼ばれるシステムで、RIS-T SL-Mミサイルを車載VLSから発射する。 このミサイルと発射機はTVLSシステムでも採用されることになっていた。
システムが装備するHensoldt社製追随レーダは、装甲車にAAM型のIRIS-Tを搭載したシステムでも使用する。
2021.03.17
Jane's Defence Weekly
.... and clears HQ-17AE system for export
<2105-031708>
中国国営環球時報が3月7日、HQ-17A SHORADの輸出仕様HQ-17AEを報じた。
2021.01
International Defence Review
Diehl Defence unveils ISRIS-T-SLS Mk Ⅲ mobile SHORAD system
<2103-010005>
SHORADの需要の高まりを受けDiehl社が機動性を高めたIRIS-T-SLSであるIRIS-T-SLS MkⅢを開発した。
IRIS-T-SLS MkⅢはIRIS-T IR誘導ミサイル4発をレーダやC2と共にGDLS欧州社製Eagle Ⅴ 6×6装輪装甲車に搭載したシステムで、レーダにはSaab社製Giraffe 1XまたはHensoldはゃ製Spexer軽量レーダが搭載できる。 C2にはAirbus社製Fortion IBMSが採用されている。
MkⅢの射程は12km、射高は8kmである。
2020.12.01
Jane's 360
Diehl Defence unveils IRIS-T-SLS Mk Ⅲ mobile SHORAD system
<2101-120103>
世界中でSHORADの需要が高まっているのを受けDiehl社が新型のIRIS-T-SLS Mk Ⅲの開発を間もなく完了する。
IRIS-T-SLS Mk ⅢはIRIS-T IR誘導ミサイル4発と伸縮式マスト搭載レーダ、指揮統制 (C&C) 装置を欧州GDLS社製Eagle Ⅴ 6×6車に搭載するもので、現在レーダにはSaab社製Giraffe 1XとHensoldt社製Spexer軽量低出力X-bandレーダが使用できる。 C&C装置にはAirvus社製IBMS装置が採用されている。
2020.12
International Defence Review
MBDA introduces VL MICA NG
<2101-120004>
MBDA社が10月19日、MICA NG AAMのSAM型であるVL MICA NGを公表した。 MICA NGはMICA NTに代わるAAMで2018年11月に開発が開始された。
MICA NGはMICA RFやMICA IRと同じ全長3.1m、同じ胴径160mm、同じ重量112kgで空対空の射程が30%増大しており、VL MICA NGではSAMとしての射程40kmを目指していた。
2020.11
International Defence Review
GBAD moon rising: Examining future radar and anti-air-technologies
<2012-110011>
・The problem with classical radar
・Quantum radar
・Photonic radar
・The voice of rage and ruin-Missiles
・The end is coming soon
2020.10.07
Jane's Defence Weekly
Chinese HQ-17A SHORAD systems 'armed with new surface-to-air missile'
<2012-100710>
中国CCTVが9月27日、PLA陸軍が2020年初めから新型SAMのHQ-17Aを装備していると報じた。 HQ-17AはHQ-17の6×6車搭載型でCCTVでは内モンゴルで行われた演習で第78軍団の混成旅団に所属する防空大隊がHQ-17Aによる射撃を実施したと報じた。
HQ-17Aはロシアの9K330 Tor-M1/M2を近代化したSHORADであるが、Tor-M2がミサイルを16発搭載しているのに対しHQ-17Aのミサイル数は8発搭載である。
HQ-17Aは現在装備しているHQ-10Aより改良され、僅かに広い覆域を有するという。
2020.09.18
Defense News
Short-range air defense is making a comeback
<2010-091806>
1980年代や1990年代には長距離精密打撃兵器が脅威であったため近距離防空は軽視されてきたが、GPS誘導装置の普及で状況は一変した。
特に2019年9月にサウジがUAVやCMで攻撃されたことからSHORADの必要性が見直されている。
2020.08
International Defence Review
Sweeden qualifies new IRIS-T-SLS MGBADS
<2009-080009>
スウェーデン陸軍が6月中旬から下旬にIRIS-T-SLS SAMの評価試験を完了した。
IRIS-T-SLSはIRIS-T AAMの地上発射型でLOAL方式のミサイルである。
システムはRB98と呼ばれるIRIS-T弾がBAE Hägglunds社製Bv410連接型路外走行装甲車に搭載され、Giraffe AMB C-bandレーダまたはSaab社製PS-91 HARD 3Dレーダとシステムを構成する。
同じIRIS-T弾はJAS39 GripenもAAMとして装備している。
2020.07.21
China Defense
Ground force TOE update: 115th Combined-Arms Brigade upgraded with HQ-17A "Sino Tor" low to medium altitude VLS SAM
<2008-072113>
2020.06.12
Inside Defense
IM-SHORAD hits snag during testing, but still on track for FUE
<2007-061207>
米陸軍が開発しているIM-SHORADの試験はCOVID-19パンデミックの影響で遅れているが、陸軍はFY-20末までの量産移行決定に変更はないとしている。
2020.05.28
Jane's 360
IM-SHORAD testing and production decision delayed
<2006-052805>
米陸軍は開発中のIM-SHORADについて、当初は6月までに試験を完了し、32両を発注する計画であったが、COVID-19パンデミックの影響に加えてソフトウェアの不具合もあって試験が遅れている。
このため陸軍のAMD CFTは4月に、量産移行の決定は9月末になる見込みだとしていた。
2020.05.27
Jane's Defence Weekly
Weapon integration hurdles chllenge US Amry's IM-SHORAD system effort
<2007-052704>
米陸軍が欧州でのロシアの経空脅威に対抗するため開発しているIM-SHORADの試験がWSMRで行われている。 試験は9両試作されたIM-SHORADのうち5両で行われている。
IM-SHORADはStryker A1 IFVにM299発射機とXM914 Bushmaster 30mm報を搭載し、AGM-114 HellfireやStingerを発射するシステムで、開発で最も大変なのは異種システムの整合であるという。
2020.05.16
China Defense
The very model of a modern China Army Heavy Combined-Arms Brigade
<2006-051602>
以下に挙げた中国陸軍の重混成旅団主要装備の高精細CG画像を掲載した記事
・HQ-17 SPSAM: 防空大隊
・ZBD-04A IFV: 混成大隊(複数)
・PLZ-05 155mm SPH: 砲兵大隊
・PHZ-11 MRL: 砲兵大隊
・PGZ-07 35mm SPAAG: 防空大隊
・MBT-99A MBT: 混成大隊(複数)
・PLZ-07B SPH: 砲兵大隊
・AFT-10 重ATGM: 砲兵大隊
2020.05.06
Jane's Defence Weekly
US Army juggles air and missile defence testing delays
<2007-050605>
米陸軍のAMD CFT長のギブソン准将が4月22日、IBCSやIM-SHORADの試験実施がCOVID-19パンデミックに見舞われているが、予定通り行われるよう努力していると述べた。
また同時に行われているLTAMDSやIFPCの試験も遅延が懸念されている。
2020.03.24
Defense News
US Army to soon wrap up early testing of short-range air defense system
<2004-032402>
米陸軍が5両試作した暫定配備機動型近距離防空システムIM-SHORADに対して行っている安全性、整備性などを評価する開発試験は6月に完了する。 開発試験の結果が要求通りであれば運用試験に移行する。
陸軍は4個大隊分として144両のIM-SHORADを要求している。
2020.02.28
Jane's 360
Houthis unveil Russian air-to-air missiles as SAMs
<2003-022806>
イエメンのフーシ派が改良型のSAMでサウジ連合軍に衝撃を与えていると発表した。
発表された写真にあるThaqib-1と表示されている3発はR-73 (AA-11) IR誘導短距離AAMで、Thaqib-2と表示されている3発はR-27 (AA-10) IR誘導短距離AAMである。 またThaqib-3と表示されている3発はR-77 (AA-17) レーダ誘導中距離AAMである。
2020.02.26
Jane's Defence Weekly
New Iranian missile is reported to be a loitering SAM
<2004-022602>
米軍当局者が2月19日、イランからイエメンのフーシ派に武器を輸送していた2隻のダウ船から、今まで報告されたことのないタイプのミサイルが鹵獲されたことを明らかにした。
これらのダウ船は2月9日に米巡洋艦Normandyがアラビア海で拿捕した1隻と、2019年11月25日に駆逐艦Forrest Shermanが拿捕した1隻で、かつて報じられていないCMを搭載していたが、これらは遊弋型のSAMの可能性がある。
固体燃料ロケットブースタを持つジェットエンジンのこれらミサイルはEOセンサと光学式の近接信管を搭載している。
2020.01
International Defence Review
Norwegian Army plans MGBADS IOC by mid-2023
<2002-010005>
ノルウェー陸軍がKongsberg社にMGBADSを発注した。 納入は2022年後半に開始され、2023年中頃に完納する。
MGBADSはノルウェー陸軍が装備しているドイツFFG社製装軌APCにDiehl社製IRIS-T-SLS発射機とデンマークWeibel社製MFSR 2100/33 3D捜索追随レーダを搭載したもので、C2にはNASAMS Ⅲの構成品を採用している。
2019.10
Internationsl Defence Review
RADA delivers radar prototypes for IM-SHORAD programme
<1912-100002>
米陸軍がStrykerを元にして開発するIM-SHORADのSHORADシステムであるMEPと一部となる多用途半球レーダMHRを製造しているイスラエルのRADA社が、MEPを開発しているLeonardo DRS社を通じてStrykerの製造元のGDLS社にMHRを納品した。
MHRはRADA社製のRPS-40シリーズのレーダからなり、RPS-40が向かってくる敵の砲火を、RPS-42がUAVや小型固定翼機の全空捜索に当たる。 RPS-44は空地目標の追随を行う。
2019.09.25
Jane's Defence Weekly
South Kora approvesK-SAAM mass production...
<1911-092510>
韓国DAPAがK-SAAMの量産移行を承認した。 KRW750B ($633M) の量産契約は3Q/2019に行われる。
K-SAAMはLIG Nex1社が担当し、2018年12月に開発を完了していた。
【註】
K-SAAMはRolling Airframe Missileの後継となる艦載SAMである。
2019.09.11
Jane's Defence Weekly
PIAP unveils ASBOP-Perkun air-defence system
<1911-091105>
Łukasiewicz Research NetworkのPIAP研究所がCRW社と共同でASBOP-Perkun全自動防空システムをMSPO 2019展に出展した。
ASBOP-PerkunはPIAP Ibis 6輪UGVを元にGromまたはPiorumミサイル2発をマニピュレータ腕に取り付けたもので、IR昼夜間サイトとIFFを搭載している。
用途は空港、港湾、製油所など重要施設の対空援護になる。
2019.07
International Defence Review
Facing the new challenge: Europe looks to evolved SHORAD
<1908-070012>
2019.04.04
Defense Update
Soft launch delivers a Hard Fist
<1905-040407>
ソフトロンチ方式が特色のMBDA社が開発したアクティブレーダホーミングミサイルCAMMの艦載型Sea Ceptorは英海軍がType 23改/26フリゲート艦、チリ海軍がType 23フリゲート艦、ニュージーランド海軍がANZAC改フリゲート艦に装備している。
Sea CeptorはVL-41 VLSに1セル4発ずつ装填するほか、MBDA社はLockheed Martin社と協力して軽量型Mk 41 からの発射も開発している。
陸上型のLand Ceptorは英陸軍がRapierの後継となるSky Sabre GBADとして14個システムを調達している。 Sky Sabreは英国製のLand Ceptorミサイル、スウェーデンSaab社製Giraffe AMBレーダ、イスラエルRafael社製MICAD C3I装置をドイツ製のHX77重トラックに搭載し、射程はRapierの三倍になる25kmである。
MBDAイタリア社は射程が40+kmの長射程型CAMMであるCAMM-ERの開発も行っていて、同国のASPIDE後継として2021年に装備化する計画で、年内に発射試験が始まる。
2019.03.27
Defense News
Army debuts missile defense framework in move to counter drones, hypersonic threats
<1904-032710>
米陸軍SMDC司令官のディッキンソン中将が3月27日に米陸軍協会 (AUSA) のGlobal Force Symposiumで、陸軍の新たなAMDの枠組みを公表した。 それによると陸軍のAMDは戦域及び作戦地域の機動部隊及び重要施設を護ることを重点に2028年まで近代化を行う。
具体的にはPatriotレーダに代わるLTAMDレーダの整備、C-RAMのためのIFPCの整備、在欧米陸軍からの要望に速やかに応えるM-SHORADの整備を挙げている。 またPatriot大隊やTHAAD中隊を含む混合運用も挙げ、そのためのIAMDBCSの整備も挙げている。
これらの整備目標時期は、最初のM-SHORAD大隊を2021年、FY23までに更に3個大隊を編成し、最終的には18個大隊を編成する。 Strykerに搭載したC-RAM用レーザ兵器のIOCを2024年、ACTV車に搭載したより大型のレーザ兵器を2026年までに配備する。
2019.02.21
Jane's 360
IDEX 2019: Russia unveils upgraded Pantsyr-S1M
<1903-022104>
ロシアがアブダビで2月17~21日に開かれたIDEX展にPantsyr-S1の改良型で新型の57E6M-E弾を発射するPantsyr-S1Mを出品した。
57E6M-E弾は従来の57E6-E弾に比べ、射程が20kmから30kmへ、射高が15,000mから18,000mへ向上している。 これに伴い発射重量が98kgから115kgへ、弾頭重量が20kgから25kgに増加している。
システムはいずれもフェーズドアレイアンテナのL-band MFRとEHFの監視レーダを持っている。
2019.02.11
Marine Times
Why the Corps needs a system to shoot down Russian and Chinese cruise missiles
<1903-021104>
米海兵隊は広大な太平洋地域で各種航空及びCM脅威と戦うに際して、その空域は常に技術的に卓越した友軍の優勢下にあるわけではない。 その様なわけでUSMCは2月に低空防空大隊 (LAADB) が装備するGBADを支援する低価格射統レーダのRfIを発簡した。 このシステムには中距離CMの追随能力も求められている。
海兵隊は現在JLTV車に搭載したStingerを発射するGBADと、少し小型のLMADISの2種類を装備しており、Polaris MRZR車2両に搭載されたLMADISは小型UAVの追随識別とEAによる撃墜を行う。 LMADISは既に、揚陸艦がスエズ運河を通過する際に甲板に配置され実際に運用されている。
【註】
LMADISは画像から見る限りイスラエルRafael社のDrone Dome CUAVシステムそのものである。
Drone Domeは英国が発注したと報じられているが、米海兵隊が既に装備しているとの報道はなかった。
2019.01
International Defence Review
Lockheed Martin conducts initial flight test of new M-SHORAD Future Interceptor
<1902-010003>
Lockheed Martin社がStryker MSLから発射するM-SHORAD将来迎撃弾の弾道飛翔試験を、11月14日にWSMRで実施した。
M-SHORAD弾は全長6ft、胴径5吋で、AHM-114L Longbow Hellfireと同じ寸法にした直撃方式の対UAV、固定翼/回転翼機、CM用のSAMで、同社は中型直撃弾に位置づけ、将来の地対空、艦対空用として開発している。
【註】
M-SHORADはLockheed Martin社が自社経費で、PAC-3 MSE弾を元に航空機搭載、艦載、地上発射 に使用する直撃弾で当初はCudaと呼んでいた。
操縦をPAC-3弾同様にインパルススラスタで行うのが特長である。
2018.12
International Defence Review
Adding SHORAD: US Army rebuilds its short-range air defences
<1902-120018>
・Manoeurvre SHORAD
・IFPC Inc Block 2
・Air-defence options
2018.12
International Defence Review
MBDA awarded MICA NG development contract
<1902-120006>
フランス政府が2018年11月9日、MBDA社に次世代型MICAであるMICA NGを発注した。 発注したのは空軍向けと海軍向けで、新弾567発と旧弾の改良300発の€1.1Bで、2018~2030年に納入される。
改良はIR弾とRF弾の両方で行われ、それぞれシーカが更新される。 胴径及び全長は従来弾と同じで、重量もほぼ同じである。
2018.11.30
Jane's 360
Lockheed Martin conducts initial flight test of new M-SHORAD Future Interceptor
<1812-113008>
Lockheed Martin社がM-SHORAD Future Interceptorの初めての発射試験を11月14日にWSMRで実施した。 試験はStrykerに搭載されたStryker MSL発射機から発射され無誘導で飛翔した。
M-SHORADは同社が自社開発している対UAV、対CM、対航空機の直撃型ミサイルで、全長6ft、胴径5吋と、AGM-114L Longbow Hellfireと同じ外観をしている。
2018.11
International Defence Review
MBDA confirms plans for VL MICA NG
<1812-110007>
仏国MBDA社がVL MICA SAMをMICA NGに改良する計画を公表した。 同社は20126~2031年の実用化を目指し年内の開発契約を望んでいる。
MICA NGはVL MICAに搭載されているIIR/RFシーカが寿命を迎えることからこれらを更新するもので、IIRシーカはSafran社、RFシーカはThales社が開発を担当するという。
2018.08.29
Jane's Defence Weekly
Russia unveils new SHORAD system
<1810-082904>
ロシアが8月21~26日にモスクワで開かれたArmy 2018展でSosna SHORADシステムを初公開した。 Sosnaは9M340 SAM 12発を搭載した旋回砲塔で、Army 2018展ではBMD4社に搭載されていた。
3M340は2K22 Tunguskaが装備している9M331と似た38kgのレーザビーム乗り誘導のミサイルで、132mmのブースタで900m/sまで加速され、72mmの矢弾が非推進で目標に向かう。 射程は10km、射高は5kmで射撃は光学センサで行う。
2018.08.23
Jane's 360
Army 2018: Russia unveils Sosna SHORAD system production version
<1809-082309>
ロシアがArmy 2018展で、BMD-4 MTLB車に搭載したSHORADシステムSosnaを公表した。
砲塔を開発したNudelrmann設計局はこの砲塔を搭載したシステムをSosnaと呼んでいる。 Sosnaはロシア軍が装備しているBagul'nikの輸出仕様
である。
2018.08.08
Defense News
Army takes serious steps toward interim cruise missile protection capability
<1809-080803>
C-RAMを目指して進められてきた米陸軍のIFPCInc2に対CM及び対UAVの任務も付加
されることになった。
これは3月に開かれた米陸軍協会 (AUSA) で公表された方針を大きく変えるものであるが、議会下院と上院の軍事委員会で5月と6月に採択
されたFY19国防権限法で、暫定的な対CM能力が求められたことによる。
2018.07.18
Jane's Defence Weekly
US Army selects potential venfors to deliver manoeurable, survivable SHORAD....and proceeds with implementation of tactical network modernisation strategy
<1809-071804>
米陸軍が2020年までに装備するIM-SHORADの担当企業を決めた。 陸軍はStrykerに搭載したSHORAD
を装備すべく、Strykerに搭載するパッケージをLeonardo社製の決めた。
IM-SHORADの試作1号機は3Q/2019年に納入され、残りの9基も1Q/2021年までに納入される。
陸軍はまた戦術ネットワークの更新も目指しており、関連予算をFY19予算に計上している。
2018.06.28
Defense News
US Army’s interim short-range air defense solution crystallizes
<1807-062807>
米陸軍が暫定の機動型SHORAD (IM-SHORAD) にStryker
CVにLeonaldo DRS社製の装置を搭載したシステムに決めていたことが28日に判明した。
IM-SHORADは2017年8月にBoeing社とGDLS社が発表し9月にWSMRでデモが行われたAvehger Strykerが最有力視さ
れていたが、3月に行われたAUSAのシンポジウムで公表されたLeonaldo DRS社システムがダークホースとして浮かび上がってきた。
Leonaldo DRS社システムは非殺傷型装置や半球捜索レーダも搭載している。
2018.03.01
Defense News
Interim short-range air defense solution to be Stryker-based
<1804-030110>
米陸軍は在欧米軍から強い要望があったSHORAD能力強化のため、昨年9月に各社に対し暫定装備M-SHORAD
の提案を各社に求めた。 これに応じたIron Domeを提案するイスラエルのRafael社とBiho Flying Tigerを提案する韓国のHanwha社の海外2社を除いてはStrykerを元にし
た提案であったことからM-SHORADはStrykerベースになる模様で、年末までに陸軍はStrykerに何を搭
載するかの決定を行う。
・GD / Boeing
StrykerにAvengerを搭載する案。
・Orbital ATK Tactical-Robotic Exterminator
非殺傷性のECMと曳火射撃弾の組み合わせ。
・Oshkosh
同社製JLTV車搭載システムを元にし、Q-53レーダと連接したシステム。
・Raytheon
StrykerにStingerを搭載したシステム。
2018.03
International Defence Review
Thales UK finalises LMM firing qualification programme
<1804-030003>
Thales UK社が対地対空両用ミサイルLMMの発射試験を成功裏に完了した。
LMMは地対空、地対地、空対地の軽量多用途ミサイルで、回転翼、固定翼、各種車両、高速艇など各種プラットフォームから発射できるが、試験で
は主にStar Streak HVMの発射装置から発射された。
SAMとして使用する際には5kmで目標を捕捉すれば3.5~4kmで撃墜できる。
2018.02.23
Defense News
US Army seeks new missile to counter drones, rockets and more
<1803-022301>
米陸軍がC-RAM / CUAV計画の第2段階であるIFPC Inc2で、
新型のSAMとなるEMAMの開発を進めようとしている。
FY18~FY23に$519.7Mが要求されているIFPC Inc2は2つのブロックに分けられており、最初のブロックでは既存のセンサ
を用いてMML発射機(右図)から既存のミサイルを発射する。 MMLの発射試験は既にAIM-9X、Hellfire Longbow、
Stinger、Tamir(註:Iron Domeの迎撃弾)などで実施されている。
第2ブロックではミサイルにEMAMが採用される。 EMAMには$51Mが配当され、2017年3月に
機種選定を行うPhase 1が開始されている。 FY19早期に機種を決定して計画はPhase 2に進められる。
2018.02.06
Jane's 360
Thales UK finalises LMM firing qualification programme
<1803-020606>
Thales UK社がLMMの地対空/地対地評価試験を完了した。
LMMは英国防省が固定翼/回転翼機、UAV、装輪/装軌車両、高速艇などの各種プラットフォームから発射可能な小型のレーザビーム乗り
誘導の地対空、地対地、空対地ミサイルで、海軍のFASGW(L)
要求にも適合している。
開発と1,000+発の生産は2011年4月に、予定されていたStarstreak HVM Tranche 4の予算を流用して発注され
ている。
2017.12.05
Inside Defense
Army eyes production of Stryker-mounted SHORAD capability
<1801-120505>
米陸軍が車載SHORADを暫定的に72両装備する方針で、5日にRfIを発簡した。
RfIによると暫定SHORADシステムIM-SHORADには対空と共に対地能力も求められている。
2017.10
International Defence Review
Lockheed Marin progresses concept studies for PAC-3 MSE derivatives
<1712-100005>
Lockheed Martin社が自社経費で、PAC-3 MSE弾を元に、航空機搭載、艦載、地上発射
に使用する直撃弾の研究を行っている。
同社が進めているCUDAは、全長0.76mのMHTKから全長5.8mのPAC-3 MSEの覆域カバーするもので、
全長は1.8m (6ft)になる。
【註】
CUDAはF-22の機内弾庫搭載が可能な直撃型ミサイルで、
2017.09.08
Defense News
Iron Dome poised for first US-based intercept test in SHORAD demo
<1710-090803>
米陸軍が4日~16日にSHORADの評価試験を実施するが、イスラエルはIron Domeをもって
初の迎撃試験に臨む。
この試験にはBoeing社がGD社と共同でAvengerの改良型であるMSL Dtrykerで参加する。
2017.08.23
Jane's Defence Weekly
Boeing, General Dynamics team for Stryker-based short-range air defence vehicle
<1710-082305>
Boeing社とGDLS社が米陸軍旅団戦闘団の中隊に配備するStryker装輪装甲車を元にした
SHORADシステムであるMSLを開発した。
MSLはLongbow Hellfire 4発やAIM-9の改良型であるAI-3 2発も装備でき、航空機
、UAV、CMのほかRAMにも対処できる。
又更に30mm砲、DEW、RF妨害装置の搭載も可能である
という。
2017.08.10
Defense News
A gun or a missile? Europe irons out tactics for short-range air defense
<1709-081008>
在欧米陸軍司令官が在欧米軍のSHORAD能力不足に警鐘を鳴らして1年足らずで、
在欧米陸軍のSHORAD強化が開始されたが、脅威に応じて使用する武器を砲にするかSAMにするか、それとも他の手
段にするかを見極める戦術の確立が課題になっている。
2017.08.09
Defense News
Boeing, GDLS team up on mobile SHORAD system for September Shoot-Off
<1709-080907>
Boeing社とGD社が8日に開かれたシンポジウムで、米陸軍のSHORADに提案しているMSL Strykerを
公表した。 9月には実証試験が行われる。
MSL StrikerはStrikerの後部に改良型Avengerを搭載したもので、改良型Avengerは各種ミサイルに加えて
30mm砲も装備できる。
米陸軍は昨年、欧州正面におけるSHORAD能力の不足を認識していた。
2017.07.19
Jane's Defence Weekly
Egyptian Mistral LHDs using Avengers for air defence
<1709-071915>
エジプト国防省が7月12日に公表した、エジプト海軍とフランス海軍が行った'Cleopatra 2017'合同演習の映像に、エジプト海軍の
Mistral級LHDの甲板にAN/TWQ-1 Avengerが固縛され、砲塔を旋回して捜索している模
様が写っていたが、エジプト国防省はAvengerのMistral LHDへの装備を認めた。
そもそもロシア向けに建造されたエジプト海軍のLHDには、Igla-Sを発射する3M-47 Gibka用砲塔2ヵ所と、近距離防空用のAK-630回転砲用の砲塔2ヵ所が設置さ
れていた。
2017.06
International Defence Review
Diehl advances fire on-the-move capability for IRIS-T-SLS
<1708-060005>
IRIS-T-SLSは車載されているものの停止して射撃を行うシステムで、デフォルトの車両にはUnimog 4000 4×4が採用されていたが、走行間射撃に伴い搭載車両が
Hegglunds BV206などに変更する。
2017.03.14
Defense News
'80s flashback: Boeing soups up old Avenger for short-range air defense gap
<1704-031406>
Boeing社が、1980年代のシステムで現在米陸軍が現役に2個中隊しか保有していないAvengerを、陸軍のSHORAD
要求に合わせて大幅改良し、米陸軍協会(AUSA)のシンポジウムで公開した。
改良型AvengerはMML同様に各種ミサイルの搭載が可能で、公開された装置では片側にAIM-9X Sidewinder、も
う片方にHellfire Longbowが装填され、上にはレーザDEW装置が取り付けられていた。
2017.02
International Defence Review
Algerian Navy set to trial Umkhonto Block 2
<1703-020005>
アルジェリア海軍が2012年に発注したMeco A200フリゲート艦2隻に搭載した南アDenel社製Umkhonto Block 2の実
射試験が2017年早々に行われる。
Umkhonto Block 2は発車重量135kgのIRホーミングSAMで、射程15km、射高8,000mの性能を持つ。 Meco A200フリゲート艦は32セルのUmkhonto Block 2用
VLSを持ち、Denel社は2017年1月末までに100発を納入する。
2016.12.07
Jane's Defence Weekly
Poland buys six Pilica defence batteries
<1701-120712>
ポーランドがZMT社に、6個中隊分のPSR-A Pilica至近距離防空システムをPLN746M ($180M)
で発注した。
Pilica中隊は、ZUR-23-2SP Jodek-SPミサイルガンシステム6基、指揮車1両、ZDPSR Sola移動型レーダ1両と、牽引車
両6両、弾薬車、補給車各2両で構成される。
ZUR-23-2SP Jodek-SPはGromまたはPiorun MANPADS 2発を主に、2A14
23mm砲(註:双連)2基を搭載する。
2016.12
International Defence Review
PK-6 VSHORAD concept breaks cover
<1701-120004>
ポーランドのCRW Telesystem-Mesko社が、英国のStarstreakやロシアの9M337 (SA-24)と似たVSHORAD
PK-6を公表した。
PK-6は全長198cm、胴径130mm、発射重量37.1kgで、5kgの破片効果HE弾頭とレーザ近接信管を搭載し、キャニスタ発射機に収納すると全長230cm、重量65.2kgになる。
誘導はIRホーミングとレーザビーム乗りの2モードで行われ、LOBL/
LOALのいずれでも射撃できる。
発射機から射出ロケットで放出されたのち、ブースタで最大Mach 2.2まで加速され、射程700~10,000m、射高20
0~5,000mの性能を持つ。
2016.09
International Defence Review
Thales UK set to qualify LMM for British Army sevice
<1610-090003>
Thales UK社が2018年IOCを目指す陸軍向けLMMの最終試験を、Q4 2016年~Q1 2017
年に行う。 肩撃ち型LMMは既に開発されており、今回はStarstreak SHORAD HVMの発射装
置から発射するシステムである。
LMMはSSM/SAM両用ミサイルで、全長1.3m、胴径76mm、翼端長260mm、重量
13kgで、Mach 1.5で飛翔し、最小射程400m、空中発射時の最大射程8km、地上発射で6km
の性能を持つ。 弾頭は破片効果/成形爆薬の3kgである。 4枚の尾翼はレーザ検知器を持
つが、Thales社はFurry UAVから発射するSALCも検討している。
海軍は将来の軽ASM (FFASGW(L))にLMMを考えている。
2016.06
International Defence Review
One-stop missile shop: European manufacturers look to meet full spectrum of requirements
<1607-060007>
2016.05
International Defence Review
SIMBAD-RC completes final trials milestone
<1606-050013>
MBDA社がMistral 2発を装備したSIMBADの遠隔操縦型であるSIMBAD-RCの納入を開始した。
SIMBADは対空/対水上用のLOBL方式IR誘導射程6.5kmのミサイルで、SIMBAD-RCは1~2基のジャイロ安定型発射機を制御する。
2016.02
International Defence Review
Georgia funds new air defences
<1603-020003>
ジョージア(グルジア)議会が数百万ユーロで防空システムを整備する予算を承認した。
これにより同国は、TRS Ground Master 200 3DレーダとMistral 3短距離SAMを装備する。
2015.12.02
Jane's Defence Weekly
Drone defences
<1601-120218>
・Centurion Land-based Phalanx Weapon System
・Giraffe AMB レーダ
・C-UAV (Airbus)
・その他
2015.11
International Defence Review
Green light for first RN Type 23 Sea Ceptor fit
<1512-110006>
MBDA UK社が、VL Seawolf に代えて Type 23 フリゲート艦に装備する Sea Ceptor の納入を開始した。
実艦装備は2016年初期に開始され2016年末までに完了する。 一番艦に続いて残る13隻
の Type 23 と、新型の Type 26 GCS にも逐次装備される。
Sea Ceptor の CAMM ミサイルは VL Seawolf の1個キャニスタに最大32発装填できる。
2015.10.23
Inside Defense
Army eyes Israel's 'Iron Dome' interceptor for its base-protection system
<1511-102304>
米陸軍が来年3月に、UAV や CM に対する防空のため Tamir ミサイル(註:Iron Dome システム
の迎撃弾)の試験を行う計画である。
2015.10
International Defence Review
CSIST unveils Sea Oryx naval SAM system
<1511-100002>
台湾が8月に台北で開かれた TADTE展で、現有の20mm Vulcan Phalanx CIWS に代わる Sea Oryx
SAM システムを公開した。
Sea Oryx は Vulcan Phalanx の20mm砲を8又は16発のミサイル発射筒に代えるもので、ミサイルは天剣-1 (Tien Chien 1)
AAM の改良型で、全長2.87m、胴径127mm、重量90kg、射程8kmである。
2015.09.30
Jane's Defence Weekly
Brazil-Russia Pantsyr-S1 deal now expected in 2013
<1511-093004>
ブラジルが2016年にも、ロシアから Pantsyr-S1 (SS-22) を購入する契約を行う。 Pantsyr-S1 の購入交渉は2013年に開
始され、2015年には契約が行われる予定であったが、遅れていた。
Pantsyr-S1 中隊は、6両の戦闘車両と3両の補給車両及び指揮統制車などで構成される。
2015.09.23
Jane's Defence Weekly
PTA orders more Starstreak systems
<1511-092302>
Thales社が9月16日、タイが Starstreak HVM SAM を追加発注したと発表した。 2016年末か
2017年初頭に納入されるという。
タイは2012年にも Starstreak を購入しており、バンコクに駐屯する第7高射砲兵大隊が装備している。
2015.09.09
Jane's Defence Weekly
Israeli corvette gets counter-rocket capability
<1511-090907>
イスラエル海軍が Saar 5級コルベット艦 Lahav に、陸上から武装勢力が発射するロケット弾に
対抗するため、Barak 1 SAM を装備した。 Lahav には EL/M-2248 MF-STAR フェー
ズドアレイレーダが装備されている。
Lahav は、ガザ沖25kmにある石油施設の防衛にあたる。
2015.06.24
Jane's Defence Weekly
Rafael debuts extended-range I-Derby
<1508-062403>
Rafael社がパリ航空ショーで、2月にインドで発表した I-Derby 短距離 AAM の更に射程延伸型である
I-Derby ER を公表した。 I-Derby ER は2パルスロケットを採用し、射程を I-Derby の65kmから100kmへ延伸して
いる。
I-Derby ER は SAM への応用も考えられており、Spyder 短中距離 SAM システムでも使用できる。
2015.05.13
Jane's Defence Weekly
Aselsan displays Hisar air-defence systems
<1507-051304>
トルコ Aselsan社が、イスタンブールで開かれた IDEF 2015展で、Hisar-A 短距離 SAM を公表した。 Hisar-A は従来
T-LALADMIS と呼ばれていたシステムで、FNSS ACV-30車に4発を搭載する。
一方、従来 T-MALADMIS と呼ばれていた中距離 Hisar はベンツ社製車両に、射程25km、射高10kmの
Hisar-O 弾を6発搭載する。
2015.03.04
Jane's Defence Weekly
Mistral in the running for V-SHORAD requirement
<1504-030415>
MBDA社が UAE EDIC社傘下の Nimr Automotive社と共同で、Hafeet ADV 至近距離防空 (
V-SHORAD) システムを開発した。
Hafeet ADV は Mistral を Nimr Hafeet 640A 6×6車軽装甲車に搭載している。
2015.01.12
Defense News
UK signs deal for new air defense missile
<1502-011204>
英国防省が12月に、CAMM の陸上型である FLAADS(L) の開発と生産を MBDA社に
発注した。
当初の FLAADS(L) は MAN社製トラックに垂直発射機を搭載したもので、フォークランドでの
防空用にも使われる模様である。
2015.01.21
Jane's Defence Weekly
UK orders next-generation air defence system from MBDA
<1503-012101>
英国防省が1月15日、2014年12月に FLAADS Land を、$328Mで MBDA社に発注したと発表した。 FLAADS Lnad は、2020年に退役が開始
される Rapier の後継となる。 英陸軍は現在、5個中隊の Rapier を装備しているが Starstreek
HVM も装備している。
FLAADS Land は、ASRAAM を元にした AAM/SAM 両用ミサイル CAMM を使用するシステムで、艦載用の CAMM
は Sea Ceptor として Type 23 フリゲート艦及び Type 26 GCS への搭載が決まっている。
2014.11.24
Chinese Military Review
FB-10 short range air defense missile system
<1412-112402>
2014.11.12
Defense News
China displays new air defense system
<1412-111202>
中国 CASIC社が珠海航空展に、短中距離 SAM FM-3000 を出展した。 同社によると FM-3000 は、各種航空機や精密誘
導武器を撃墜でき、飽和攻撃や ECM に対抗できるという。
システムは VLS 発射機車、レーダ車、指揮統制車の3両の車両で構成される。
2014.11
International Defence Review
Keep out zone: RAN reaps ASMD upgrade rewards
<1412-110012>
2014.08
International Defense Review
Rocketsan shows HiSAR-A surface-to-air missile
<1410-080005>
トルコの Roketsan社が、HiSAR 低/中高度 SAM の開発を2018年に完了する計画である。
2パルスロケットモータで推進する HiSAR には、射程2~10kmで射高30~5,000mの HiSAR-A と、
射程3~15kmで射高50~10,000mの HiSAR-O の二種類がある。
HiSAR-A はかつて T-LALADMIS、HiSAR-O は T-MALAMIDS と呼ばれていた。
2014.05.07
Jane's Defence Weekly
Britich Army moves on future air defences
<1406-050717>
英国防省が MBDA社に、£36M ($61M) で FLAADS 陸上型の検討を発注した。 今後2014年9月には
FLAADS Land の量産契約が£250Mで行われることになっている。
FLAADS Land は Sea Ceptor AAM/SAM 両用ミサイル (CAMM) をパレット化してオフロード
トラックに車載し、コールドロンチでほぼ垂直に発射する。 英陸軍は2020年に退役する現有の Rapier Field Standard C の後継にする計画であ
る。
2014.04.23
China Defense
Photos of the day: HQ-6D/LY60D airport point-defense SAM
<1405-042306>
2014.04
International Defence Review
US Army looks for anti-UAS weapon systems
<1405-040005>
米陸軍 AMRDEC が、micro UAV から大型 UAV までの各種 UAV に対抗する技術 CUAS の
開発を目指して RfI を発簡した。
イスラエル空軍は2006年8月に Hizbullah の UAV を Python 4/5 AAM で撃墜している。
2013.10.16
Jane's Defence Weekly
Land-based Umkhonto fired for the first time
<1312-101611>
南ア Denel社が10月1~3日に、陸上発射型 Umkhonto SAM の初めての発射試験を行った。 陸上発射 Umkhonto は垂直発射方式であるが、試験は斜
め発射で行われ、2発は15km、1発は20km先の標的を撃墜した。 ミサイルは RSR-320 二波長レーダ
で管制されて lock-on-after-launch で発射された。
艦載 SAM である Umkhonto には射程12kmの Block 1 と、15kmの Block 2 があるが、陸上発射型は
Block 2 の改良型である。
2013.10.16
Jane's Defence Weekly
Turkey tests low-altitude air defence missile
<1312-101605>
トルコが9月6日、Hisar-A 短距離 SAM (T-Laladmis) の初めての発射試験に成功した。
トルコはまた Hisar-B 中距離 SAM (T-Maladmis) の開発を進めると共に、長距離 SAM
(T-Loramids) の導入も進めている。
2013.09.25
Jane's Defence Weekly
Singapore announces Aster 30 buy, F-16 upgrade
<1311-092505>
シンガポールが9月16日、I-HAWK 後継の地上 SAM として Aster 30 を導入することを
明らかにした。 Aster 30 は Gulfstream G550 AEW機、Spyder SAM と共に同国の防空網を
構成する。
Spyder はDerby 2発と Python 5 2発を、それぞれキャニスタに入れ、回転式の発射機に搭載している。
2013.09.16
Defense News
Singapore to acquire European surface-to-air missile system
<1310-091603>
シンガポール国防相が9月16日、HAWK の後継として Aster 30 を導入することを明らかに
した。 シンガポールは射程15kmの Spyder も装備している。
国土の広さが25km×42kmのシンガポールが、射程70kmの Aster 30 を装備することになる。
2013.06
International Defence Review
Brazil weighs its future air defence options
<1307-060023>
南ア Denel社がリオデジャネイロで開かれた LAAD 2013 防衛展に Marlin BVRAAM や
VL A-Darter など、各種 AAM や SAM を出展した。
VL A-Darter はブラジル陸軍の要求に合わせた SAM であるが、ブラジル軍事産業界は提案に乗り気ではなく、Denel社が提携相手に期待している会社も、MBDA社の
CAMM を元にした開発を検討している。
2013.06
Jane's Missiles & Rockets
Denel aims VL A-Darter at Brazil
<1307-060010>
南アとブラジルのミサイル共同開発の一環として、Denel社がブラジル陸軍向けに A-Darter AAM を発展させた
VL A-Darter を提案している。 A-Darter AAM は開発段階で16発が地上発射されており、その結果から SAM 転用が可
能とされた。
VL A-Darter はロケットモータを大型化し、 Denel社 Umkhonto SAM の車載発射機に4発を搭
載する。
2013.06
Jane's Missiles & Rockets
Denel reveals Marlin missie for future co-operation with Brazil
<1307-060001>
4月9日~12日にリオデジャネイロで開かれた LAAD 2013 防衛展で、南ア Denel社が BVRAAM と
SAM 両用の Marlin を発表した。 Marlin の開発は、現在南アが進めているが、インド/ブラジル/南ア (IBSA) 共同防衛計画に基づく
もので、近くブラジル向けに本試作を開始する計画である。
Marlin の全長は3.6m、胴径180mm、重量140kgで、2パルスロケットが採用され、最大射程は空対空で
100km、地対空で60kmである。
2013.04
Jane's Missiles & Rockets
Sweden signs IRIS-T SLS contract
<1305-040012>
スウェーデンが Diehl社に IRIS-T SLS SAM を発注した。 納入は2016年に開始される。
2013.03.06
Jane's Defence Weekly
Sweeden orders IRIS-T SLS
<1304-030605>
スウェーデンが2月28日、Diehl社に IRIS-T SLS を$41.9Mで発注したと発表した。 IRIS-T SLS は RBS-70
MANPADS の後継として陸軍が装備する。
2013.02
International Defence Review
Convoluted evolution: sprawling development of China's air-defence systems
<1303-020032>
一方 AVIC社の子会社である LOEC社は SD-10A AAM の陸上発射型(右図右)を公
表したが、今まで発表されていたものとはかなり変わっている。 全長は5.054mで胴体には新たに4枚のドーサルフィンがとりついている。
2013.01.16
Jane's Defence Weekly
Sweden to buy SAM version of IRIS-T
<1302-011606>
スウェーデンが1月7日、陸軍が装備している RBS 70 MANPADS の後継機種を、IRIS-T
AAM の地上型である IRIS-T SLS にすることを明らかにした。
IRIS-T SLS の射程は IRIS-T AAM とほぼ同じの10kmであるが、ブースタのついた IRIS-T SL の射程は30km
である。
2013.01
International Defence Review
Turkey release SAM details
<1302-010003>
トルコの Rocktsan社が、トルコ地上軍用低高度 SAM LAADMS (T-LALADMIS) の詳細を
公表した。
LAADMS は IR 誘導で、射高16,400ft~98ft、射程2~10kmの性能を持つ。
2012.12.12
Jane's Defence Weekly
Oman fires first ground-based VL MICA air defence missile
<1301-121207>
オマーンが9月24日に陸上発射型 VL MICA の初めての発射試験を行い、14km遠方の標的機を撃墜した。
VL MICA は MICA AAM を SAM にしたシステムで、アクティブレーダと IR シーカのいずれも使用でき、射程は20kmである。
2012.12
International Defence Review
Homing in: VL MICA seeks new targets
<1301-120012>
VL MICA は1~20kmの射程を持ち、7kmで50g、12kmで30gの旋回能力を有する。
2012.11.17
China Defense
Zhuhai suprise: FK-1000 gun/missile system
<1212-111702>
FK-1000 は、短中距離ガン SAM システムで、固定翼機のほか CM、ASM、武装ヘリを撃墜できる。
【註】
FK-1000 とよく似たシステム Blyskwica をポーランドの ZM Mesko社も開発している。 いずれもロシアの 2K22 Tunguska ガン SAM システムに装備している 3M311 と
よく似た二段式の SAM であるが、Blyskwica の場合は二段目は推進せず、発射15秒後に3km飛翔した時点で1,000~1,150m/sに達し、ブースタが切り離される。
Blyskwica の射程は16km、射高は10,000mである。
2012.11
Jane's Missiles & Rockets
Poland develops two-stage SAM demonstrator
<1211-110020>
ポーランドの ZM Mesko社が、ロシアが 2K22 Tunguska に装備している 3M311 とよく似た、二段式の SHORAD
SAM Blyskwica を開発している。 Blyskwica の射程は16km、射高は10,000mである。
Blyskwica は全長3.2m、ブースタの胴径171mm、本体の胴径81mmで、本体は推進しない。 発射15秒後に3km飛翔した時点で1,000~1,150m/sに達
し、ブースタが切り離される。
2012.10
Jane's Missiles & Rockets
Diehl BGT orders more RBS15 Mk3s
<1211-100028>
SAAB社が、ドイツの姉妹社である Diehl BGT社から、RBS15 Mk3 を追加受注した。 Diehl BGT社は RBS15 Mk3 を主契約社としてドイツの装備に
搭載する。
2012.09.12
Jane's Defence Weekly
Bumar unveils two-stage SAM
<1210-091206>
ポーランドの Bumar社が MSPO 2012 防衛博で、ブースタ付き中距離 SAM を公表した。 このミサイルは繊維複合材製の
ブースタで発射され、同国の多層 BMD/防空組織の下層部を担当する。
2012.09
Jane's Missiles & Rockets
Singapore tests Barak missile system
<1209-090015>
シンガポールが7月23日に南シナ海で、コルベット艦 Victory による IAI/Rafael社製 Barak 1 SAM の実射試験を行っ
た。
2012.08
International Defence Review
Skyshield expands choise
<1209-080028>
Pheinmetall社が35mm砲を中心とした Skyshield 防空システムに、Mistral、Igla、Stinger などの SAM を発射する
ASRAD-2 発射機を採用し、射程を10kmにまで延伸した。
2012.08
Jane's Missiles & Rockets
India restarts QRSAM project
<1209-080017>
インド陸軍がソ連時代の移動式 SAM に代わる射程15kmの QRSAM の開発を再開する。
2012.08
Jane's Missiles & Rockets
Rheinmetall offers ASRAD 2 to boost Skyshild
<1209-080015>
Rheinmetall社が、Skyshield 防空システム用に ASRAD 2 発射機を加えた。 ASRAD 2 は Mistral、Stinger、
Igla (SA-18) が発射でき、Skyshield の他の装置同様に指揮所から制御できる。
2012.04
Jane' Missiles & Rockets
Defence Systems offer improved Fenils for SAM upgrades
<1207-040012>
ロシアとベラルーシの合弁会社である Defence Systems社が、パッシブ EO 装置 Feniks を開発した。 Feniks は自走式 SAM 発射機搭載や艦載のほ
か、単独でも使用できる。 単独の場合には Strelet MANPADS 2発と機銃と共にターレットに搭載
される。
2012.01.27
Defense News
U.K. to develop short-range weapon to protect warships
<1202-012704>
英国防省が個艦防衛用ミサイル FLAADS(M) の開発を開始する。 FLAADS(M) は CAMM
(右図)を元に開発され、2016年に Type 23 フリゲート艦へ、その後 Type 26/Global Combat Ship に装備される。
更に将来は Rapier の後継として英陸軍が装備するほか、この技術は英空軍の ASRAAM
にも採用される計画である。
2011.11
Jane's Missiles & Rockets
Saab shows off RBS 70 Next Generation SHORAD system to international audience
<1112-110006>
Bolide(註:RBS70 )の売り上げ好調に続き、Saab社がロンドンで開かれた DSEi展に RBS 70 NG を出展した。
RBS 70 NG は RBS 70 SHORAD(註:MANPADS)の24kgある照準装置 COND をコンパクトな24時間使用可能な EO 照準具に替えている。
2011.10
Jane's Missiles & Rockets
Singapore fires Barak 1 during international 'CARAT' exercise in South China Sea
<1111-100008>
シンガポール海軍のコルペット艦が8月23日、南シナ海で Barak 1 SAM の発射試験に成功し
た。 Barak 1 は同艦艦尾に装備された垂直発射機から発射された。
この試験は、8月15日~29日に行われた米海軍との年次合同演習 'CARAT 2011' の一環として行われた。
2011.08.24
Jane's Defence Weekly
Russia to field ultra short-range SAM system
<1110-082411>
ロシア RIA Novosti が8月15日、Almaz-Antei社の元社長の話として、Morfey 超短距離 SAM を2013年に装備化すると
伝えた。
Morfy は射程5kmで、重要掩護対象を精密誘導兵器の攻撃から護る最後の砦となる。
2011.08
Jane's Missiles & Rockets
Turkey to develop indigenous air-defence missile
<1110-080006>
トルコの Aselsan社と Rocketsan社が共同で、LALADMIS の開発を行っている。 T-LALADMIS は射程2~
10km、射高30~5,000mの IIR 誘導で、牽引式発射機に6発が搭載され、Oerlikon社製牽引35mmの部隊に装備して、ミサイルとガン
のハイブリッドシステムとして運用される。
また一部のコンポーネントは、射程30~35km、射高10,000mの MALADMIS と共用される。
2011.07
Jane's Missiles & Rockets
SA Navy to receive Umkhonto Block 2
<1108-070006>
南ア海軍が Denel社に、Valour級フリゲート艦4隻の FCS を、Umkhonto Block 2 に対応する改造を発注した。
Umkhonto Block 2 の一次生産分は既に発注している。
Umkhonto Block 2 は既にフィンランド海軍が装備しており、芬海軍は3発を試射していずれも Banshee 標的を直撃している。 南ア海軍はか
つて Block 1 2発で Skua 標的を直撃している。
2011.06.06
Aviation Week & ST
Targrting India
<1107-060604>
MBDA社が、インド陸海空軍の SR-SAM に、既存システムではなく新規開
発で売り込みをかけている。
インド陸軍は QR-SAM として射程15kmの Maitri を要求している。 QR-SAM は装軌又
は装輪で、システムはインドが開発した Rohini 3D レーダと3個中隊で構成される。 海軍は、亜音速及び超音速 ASCM
を撃墜できる垂直発射方式の SAM を要求している。 このほかに空軍からも Maitri の要求が出ている。
2011.06
Jane's Misilles & Rockets
VL MICA shows anti-standoff capability
<1107-060007>
MBDA社が4月13日、VL MICA の17回目の発射試験を行い、この模様を海外4ヶ国の視察団に公開した。
この試験の目的は、VL MICA の射程外から発射されたミサイルを迎撃する能力の検証で、マヌーバしながら中高度
を飛来する標的を15kmで撃墜した。
2011.05
Jane's Misilles & Rockets
KB Tochmash finishes Sosna-R redesign
<1107-050009>
ロシアの KB Tocchmash 設計局が Sosna-R SAM の翼を再設計した。 Sosna-R は Palma
CIWS 用のミサイルで、全長2.317m、ミサイル胴径72mm、ブースタ胴径140mmで重量は29.5kgである。 最大射高5,000m、最大射程10kmの性
能を持つ。
Palma CIWS は砲塔に、30mm 6銃身ガトリング砲2門と Sosba-R ミサイル8発を装備し、全備重量7,200kgである。
2010.12.08
Jane's Defence Weekly
China's air defences get mobile, multiply
<1101-120803>
先月開かれた中国航空博では、輸出向けの車載型や携行型の各種 MANPADS が展示された。
携行型では CASIC社が、QW-18 MANPADS の改良型で IIR 誘導と見られる QW-18A や、
更に発展させた QW-19 を公表した。
車載型では同じく CASIC社が FL-2000 及び FL-19 を展示した。 また EQ20520 は
23mm砲と QW-2 発射機2本を組み合わせたシステムである。
2010.12
Jane's Missiles & Rockets
MBDA plans to demonstrate remote-controlled SIMBAD
<1101-120020>
フランス海軍などが既に装備している、Mistral 2 MANPADS 2発を二連装にした手動式発射機 SIMBAD を、遠隔操作
にした SIMBAD-RC の試験が行われた。
SIMBAD-RC はノルウェー海軍が Skjold 級高速艇の自衛火器として採用する。
2010.12
Jane's Missiles & Rockets
MBDA pitches VJ Mica/Aster 30 teaming
<1101-120013>
MBDA社が Aster 30 と VL Mica を組み合わせた艦載防空システムを提案している。 Aster 30 に VL Mica を組み
合わせたのは Aster 15 が高価であることによる。 VL Mica は射程が20kmで、7kmで50g、
10kmでも30gの運動能力を持つ。
Aster 30 と VL Mica を組み合わせたシステムは既にギリシャの FREMM フリゲート艦に提案している。 ギリシャの FREMM では艦首に
Scalp Naval を装備する Sylver A70 8セル VLS 1基、その後方に
Aster 30 を装備する Sylver A50 8セル VLS 3基、艦尾に VL Mica の4発パックを装備する Sylver A35 3基を配置
する。
2001.08.04
Jane's Defence Weekly
Umkhonto passes Finnish fire trials
<1009-080409>
フィンランド海軍が7月20日、バルト海での実射を含む南ア Denel社製 Umkhonto MkⅡ 垂直発射 IR 誘導 SAM の評価
試験を完了した。 芬海軍は Umkhonto MkⅡ を4隻の高速艇と、2隻の機雷施設艦に装備する。
2010.08
Jane's Missiles & Rockets
Tetraedr develops 'Gopher' missile system upgrade
<1009-080020>
ベラルーシの Tetraedr社が Strela-10M2 (SA-13) を改良した Strela-10T を開発した。 Strela-10T は従来の装軌車のほか、
装輪車への搭載も可能(右図)になっている。
主な改良点はディジタルコンピュータや GPS などの航法装置が採用されたことで、8~14μの IR センサは F-15 級の戦闘機を10~15kmで捕捉
できる。
Strela-10T の射程は5km、射高は3.5kmで、接近で415m/s、遠行で310m/sまでの目標と交戦できる。 戦闘機に対する
SSKP は0.3~0.6である。
2010.07
Jane's Missiles & Rockets
Almaz-Antey releases brief details of new SAMs
<1010-070008>
Almaz-Antey社が、現在開発中の二種類の SAM について若干の情報を開示した。 またこの二種類と S-400、S-500 のほかに、
第五のシステムの存在も示唆した。
・Vityaz
Vityaz は韓国向けに開発した KM-SAM を発展させたもので2007年に開発が開始さ
れた。 来年には試作品が完成し、同年内に発射試験が開始される。 小型、安価であるが S-300PS (SA-10b) 並の性能を持つ。 ロシア軍が
装備している S-300PS は耐用期限を迎えようとしているが、後継の S-300PMU2 (SA-10d) は輸出用で、ロシア軍は装備していない。
・Morfey
ICBM や SAM のサイトを護るポイントディフェンス用至近距離 SAM で、精密誘導兵器や CM に対処する。
2010.06.07
Aviation Week & ST
Target refinement
<1007-060711>
財政事情の厳しいなか、ドイツは複数の防空能力向上計画を開始しようとしている。
・SysFla
二種類の装備からなるが、Rheinmetall社が開発した NBS Flak (Mantis) 砲が対砲迫弾用に使用される。
・LFG NG(右図)
計画はまだ構想段階で、開発に4~5年を要することから、装備化は2016年頃になる。 LFN NG は胴径110mm、発射重量28kg
、弾頭重量2.5kgで、Mach 2.2 で飛行し、10kmの射程を有する。
・IRIS-T SL
IRIS-T 格闘戦 AAM の地上発射型で、MEADS の補完としても使用される。 IRIS-T を ASM として使用する検討も行
われている。
2010.05.12
Jane's Defence Weekly
Iran bolsters low-altitude missile defence
<1006-051214>
イランが S-300 を top-tier とする多層 BMD システムの構築を目指しているが、5月4日の閣議で国防相が、
Mesbah-1 と称する低空防空システムの量産を開始したと述べた。 Mesbah-1 は低空域の各種航空機、CM、ヘリ及び UAV に対処できるという。
2010.05
Jane's Missiles & Rockets
Poland weighs up air-defence proposals from industry
<1006-050013>
ポーランドが発簡した、短距離 (10~25km) 及び中距離 (25~100km) の次世代 SAM の RfI
に対し5社が回答を行った。 RSP KZ と呼ばれる短距離は Narew 計画とも言われ、Aisloka
計画とも呼ばれる RSP SZ には射程100km以上の弾道弾への対処も求められている。
計画には MICA VL(右図)と Aster に Porad VSHORAD を組み合わせた提案を行う MBDA社
グルーブや、Patriot と NASAMS/SLAMRAAM を提案する Raytheon/Kongsberg グループ、IRIS-T SL/SLS
を提案する Diel BGT などが回答している。
2009.11
Jane's Missiles & Rockets
Second BAMSE SAM unit due to complete training by end of 2009
<0912-110016>
Saab社製の RBS 23 BAMSE SAM は、FY08では保管するだけで配備はしないとしていたが、最初の中隊が2008年12月に訓練を完了し、二番目の中
隊も2009年末完了を目指して、10ヶ月間の訓練中であるという。
BAMSE には現在、2ヶ国から購入の引き合いが来ている。
2009.11
Jane's Missiles & Rockets
BAZ shows configuration of Russian Pantsir-S system
<0912-110012>
ロシアの車両メーカである BAZ社が、ロシア陸軍向けの Pantsir-S1 (SA-22) の写真を公表した。 基本的には輸出型
と同じであるが、輸出型が 57E6 ミサイルを12発搭載しているのに対し、ロシア陸軍型は8発しか搭載していない。
総重量は41.3t以下で、最高速度80km/hで走行できる。
2009.11
Jane's Missiles & Rockets
Bumar and MBDA offer SAM 'umbrella'
<0912-110010>
ポーランドの Bumar グループが、米国の SM-3 による BMD の下層を補完する Parasol Polski
防空/BMD システムを、ポーランド及び国際市場に売り込もうとしている。
システムは三層からなり、最下層は Grom MANPADS や Grom の改良型である Piorun、更に Loara 自走砲を使用し、Radwar社製の 3D レーダと
連接する。
中層には VL MICA を4発ずつ搭載した Jelcz社製6×6車搭載発射機(右図)が中隊に4両配備され、Radwar社製で捕捉距離150kmの監視レーダと
、100kmの 3D レーダに連接する。 1個 VL MICA 大隊の防空範囲は2,500k㎡になる。
高層には Evolved Block 1 又は Block 2 の Aster 30 が使用され Jelcz社製8×8車に8発ずつ搭載した発射機が中隊
に4~6両配備される。 1個 Aster 30 大隊の防空範囲は6,500k㎡で、BMD 範囲は1,500k㎡になる。
2009.11
Jane's Missiles & Rockets
Russian Hermes missile for 2010 flight test
<0912-110008>
ロシア Tula 設計局が1999年から開発を続けている Hermes が、漸く2010年に発射試験を開始して2011~2012年に装備化
される運びになった。
Hermes は Mi-28N や Ka-52 に搭載されるほか、Pantsir-S1 SAM の発射機からも発射できる ASM/SSM 両用ミサイルで、重量28kg、射程15km、
速度1,000m/secである。
2009.09
Jane's Missiles & Rockets
Israeli test of improved Barak naval SAM is a hit
<0910-090010>
イスラエルが改良型 Barak 艦載 SAM の発射試験に成功した。 試験ではミサイルを模擬した標的を撃墜した。 改良点はロケット迎撃能力の
向上である。
Barak はイスラエルのほかチリ、インド、シンガポールが装備している。
2009.09
International Defence Review
Weapon systems
<0910-090001>
・VT1
Crotale SHORAD システム用の13kgの弾頭を搭載する Mach 3.5+ の高速ミサイルで、35gの旋回能力と15kmの射程を有する。
・LMM
LMM は固定翼機、ヘリ、UAV に搭載する、低価格、二次被害低減 ASM で、SSM としての使用も検討されている。
・NLAW
NLAW は Saab社と共同開発している射程600mの対戦車ミサイルで、直撃のほかトップアタックも可能
・MMS
MMS は Thales社が自社開発している軽、中型車両用の旋回砲等式発射機で、重量は500kgである。
2009.08
Jane's Missiles & Rockets
MBDA announces first order for land-based VL MICA
<0909-080015>
MBDA社がパリ航空ショーで、陸上型 VL MICA の初輸出が数ヶ月前に決まったことを明らかにした。 相手先は公表されていないが、既に艦載型
を導入しているオマーンと見られる。 艦載型はモロッコにも輸出されている。
陸上型 VL MICA は指揮装置 (TOC) と発射機からなり、発射機は TOC の1~7km以内に、通常は4基、最大で6基配置
され、VHF データリンクで連接される。 また TOC には Thales社製 Shikra レーダが光回線で接続される。
VL MICA は大型機に対し20km、戦闘機に15~20km、ヘリに20km、誘導弾及び誘導爆弾に20kmの射程を有する。 ただし超音速
CM に対する射程は10kmになる。
2009.07.27
Aviation Week & ST
Air defence agreement
<0909-072701>
フランスの MBDA社がポーランドの Bumar社と、ポーランドの将来防空システム用に VL MICA と
Aster 30、及びレーダと指揮装置を提供することで合意した。
2009.07.22
Jane's Defence Weekly
VL MICA missile intercepts target in test success
<0911-072204>
IR 又は SARH 誘導 AAM である MICA の地上発射型 VL MICA の発射試験が7月8日に行われ、
シースキミング標的に15km遠方で直撃した。
2009.07
Jane's Missiles & Rockets
Aselsan offers pedestal-mounted naval missile launchers for small warships
<0908-070024>
Aselsan社(註:トルコ)が AGM-114K Hellfire 4発を搭載できる艦載発射機 Eagle-Fire を開発した。 Eagle-Fire
はスタビライズ化された発射機に2~4発のミサイルと IR/EO 照準装置を搭載している。 ミサイルは Hellfire 以外でも搭載可能である。
同社はまた Bora 艦載 SAM 発射機も開発した。 新型 Bora は Eagle-Fire と同じ発射機の片側に Stinger 2発、反
対側に EO 装置を装備する。
2009.07
Jane's Missiles & Rockets
Aselsan completes trials of Igla SAM launch system
<0908-070015>
トルコの Aselsan社が、Igra や Igra-S (SA-18) MANPADS
を設計したロシアの Kolomna社と共同で、Igra を車載したシステムを開発し実射試験を完了した。
搭載車両はロシア製 BRDM-2 4×4 水陸両用偵察車で、BRDM-2 の手動機銃ターレットに代えて、スタビライズ化されたターレットに Igra
4発と EO 追随装置を搭載した。
2009.05
International Defence Review
Russia's tracked SOSNA-R SAM system nearly ready for action
<0907-050034>
ロシア Nudelman 設計局の SOSNA-R レーザ誘導 SAM の開発が間もなく完了する。 このシステムは MT-LB 装軌車に EO 捕捉追随装置とレー
ザ誘導装置とその左右に SOSNA-R (9M337) SAM を6発ずつ計12発を搭載したもので、500m/s以下の目標を最大射程
10km、射高16,400ftで撃墜できる。 更に地上目標に対する射撃も可能である。
SOSNA-R (9M337) SAM は全備重量39.5kg、発射重量29.5kgで、胴径はブースタ部が130mm、前方部が72mmである。
2009.05
International Defence Review
Boeing super-designation
<0907-050028>
Boeing社が新しい考え方のレーザ目標照射機である 'Super Designation' の実験に成功した。 これは Laser Avenger に搭載したレーザ目標
照射機でミニ UAV を照射することにより機体表面温度を高め Stinger をホーミングさせるものである。
ただこれが、1月に Avenger に搭載した1kWレーザで3機の UAV を撃墜したとの発表との関係は分からない。
2009.05
Jane's Missiles & Rockets
Boeing reveals laser 'super-designation'
<0907-050002>
Boeing社が、小型 UAV を Laser Avenger に搭載した kW級レーザで照射し暖め、Stinger で撃墜
する試験を行い、1kmで撃墜に成功した。 同社はこれを 'super-designation' と称している。
2009.04
Jane's Missiles & Rockets
Aspide 2000 SAM achieves 'record' test-laubnch success
<0905-040009>
クウェートの防空旅団が Skyguard/Amoun システムによる Aspide 2000 SAM 5発の射撃を行い、いずれも標的を撃墜
した。 この結果世界中で600発を超える Aspide 2000 の射撃は撃墜率97%と、絶対的な成果を維持している。
2009.04
Jane's Missiles & Rockets
Insian SR-SAM moves forwards
<0905-040002>
MBDA社がインドの BDL社と、今年後半に SR-SAM の共同開発を開始すると発表した。
SR-SAM は VL MICA に似たものになるがインドの Astra AAM の技術も取り入れられ、射程は20km
になる。
2009.03
Jane's Missiles & Rockets
Thales wins deal to provide quaranteed levels of Starstreak missile availability
<0904-030009>
Thales UK社が$287Mで Starstreak を改良する ADAPT計画を受注した。 改良は2020年末までかかる。 ADAPT計
画は2006年12月に国防省が ITT を発簡して開始され、2007年8月に Thales UK社が選定された。
ADAPT 計画ではミサイルが Starstreak Ⅱ と呼ばれた A5 弾に代わると共に、Strmer 装軌装甲車搭載の自走
Starstreak は FCS を新型に換装する。
2009.03
Jane's Missiles & Rockets
Chinese Internet postings reveal SAM developments
<0904-030004>
2008年に珠海で開かれた航空展に出品された各種 SAM がインターネット上で紹介されている。
・FL-3000N(右図上)
RIM-116 RAM によく似た艦載 SAM で、発射機に24発が装填される。 ミサイルは Sidewinder サイズと見られ、RAM 同様に前方に2枚のカナー
ド翼、後方に4枚の固定翼が付いている。
・Yitian/Hunter/Hunter Ⅱ
NORINCO社製の Yitian は元々、3軸6輪装甲車に搭載された機動型 SAM であったが、Hunter
はこれを HMMWV 似の高機動車に搭載した。 Hunter は射程6kmの TY-90 IR SAM を使用しているが、改良型の
Hunter Ⅱは、PL-12 (SD-10A) レーダ誘導ミサイルと、PL-9 IR 誘導ミサイルを搭載している。 地
上発射型 PL-9C の射程は8~12kmである。
2009.02.16
Aviation Week & ST
Missile maneuvers
<0904-021602>
インドとフランスが Maitri 短距離 SAM (SR-SAM) の共同開発で合意し、2~3週間以内に契
約が行われる。 Maitri は VL-Mica より胴径が太いがよく似たミサイルで、RF 型と IIR 型が開発される。 インドはかつて MBDA社の VL-Mica を退けて Rafael社の
Spyder を採用した経緯がある。
2009.02.09
Aviation Week & ST
Spike selected
<0903-020902>
ドイツが Puma IFV に対戦車、対ヘリ、対バンカ用ミサイルを装備する Mells 計画には
、MBDA社が提案していた射程4kmの ADT-ER を抑えて、Rheinmetall社と Rafael社が提案していた長射程型 Spike が採用
された。
2009.02
International Defence Review
ZU-23-2 light anti-aircraft gun upgrade offers greater flixibility
<0903-020006>
ロシアの ROE社が、ZU-23-2 双連23mm対空機銃の改良キット ZU-23/ZOM1 を発売している
。 ZU-23/ZOM1 は高速目標に対応できるように新型の光学照準具が取り付けられると共に、遠方目標用に SA-13 と同じ 9M333
SAM が加えられている。
2009.01
Jane's Missiles & Rockets
Phorographs suggest Georgia received Spyder-SR missiles
<0903-010008>
11月にロシア語のインターネットフォーラムに掲載された写真から、グルジアが Rafael社製 Spyder-SR SAM を装備
していたことが明らかになった。 この写真は8月19日に撮影されたもので、ロシア軍か南オセチア軍が鹵獲したものと見られる。 発射機には Python 5
が5発装填されている。
Spyder-SR は15kmの射程と20~8,840mの射高を有し、イスラエル空軍のほかインドも装備している。
2009.01
International Defence Review
Vertical-launch VT1 missile makes a return
<0902-010002>
Thales社が1990年代中頃に販売を開始した VT1-VL を、ブルガリア海軍のコルベット艦用に売り込んでいる。 VT-1 は13kgの弾頭を搭載し最大
速度 Mach 3.5 の観目線指令誘導方式の短距離 SAM で、最大射程は11km、射高は9,000mである。 仏海軍は1990年代から
、8発搭載ペデスタル発射機をフリゲート艦に装備している。
VT1-VL はコールドロンチ方式で、4個セル A35 Sylver VLS の各セルに4発、
計16発を搭載できる。
2008.12
International Defence Review
Oelikon Contraves completes first upgrade of Hellenic Air Force Velos air defences
<0901-120031>
ギリシャ空軍が主要な基地に配備している Velos 防空システムの改良計画で最初の改良が完了
し、残りも2010年までに改良を完了する。
Velos は Saab社製 Sugi (Giraffe) レーダ1基と2個 FU で構成
され、各 FU は Oerlikon Contraves社製 Skyguard FCS 1基、双連35mm GDF 砲2門、
Sparrow 4発搭載発射機2基で構成されている。
改良では35mm砲が AHEAD 弾の射撃が可能な GDF-006 仕様になり、Skyguard はレーダの捕捉距離が向上し Link 11B
での連接が可能になる。
2008.12
Jane's Missiles & Rockets
MICA completes vertical launcher validation trials
<0901-120012>
VL MICA は10月23日に、評価試験最終となる発射試験で14回目の成功を収めた。 レーダ
シーカ搭載の EM型 VL MICA は低空進入する Barnshee 標的機を15km遠方でとらえ、12km以上の距離で撃墜した。
VL MICA は2007年にオマーンにコルベット艦搭載用として輸出されることになったほか、続いてモロッコにフリゲート
艦3隻用として輸出を決めている。
2008.12
Jane's Missiles & Rockets
Industry group offers Loara to India
<0901-120004>
ポーランドの Bumar グループを中心としたチームが、インド陸軍の4個連隊が装備する対空火器に、Loara を改良して 35mm KDA
砲の外側に Mistral Ⅱ を2発ずつ搭載した改良型を提案した。
2008.11.03
韓国中央日報
中国、最新ミサイルで米日 MD に対抗
<0812-110301>
中国紙北京青年報が2日、4~日に広東省珠海で開かれる第7回中国国際航空宇宙博覧会で、MD 用などさまざまな種類
の新型ミサイルが初めて公開される報じた。
公開されるのは MD 用の『神鷹400』、艦艇の自衛防御用 FL-3000N、対艦ミサイルの C-705
、C-602 などが予定されている。
2008.10.29
韓国中央日報
地対空ミサイル「天馬」
<0811-102901>
韓国陸空軍合同のミサイル実射訓練が、28日に空軍防空砲兵の射場で開かれ、首都防衛司令部防空団が韓国国産 SAM である「天馬」の射撃を
実施した。
天馬は最大速度 Mach 2.6 で最大射程12kmで、装軌式の発射機はミサイル8発及びレーダ、IR 探知装置などを搭載している。
2008.10.28
China Defence Today
HQ-64 (LY-60) surface-to-air missile
<0811-102801>
HQ-64 は1990年代に上海宇宙飛行技術研究所 (Shanhhai Academy of Space Flight Technology) で開発された SAM で、イタリア Alenia社が
AIM-7 Sparrow を元に開発した Aspide を元に、更に中国で開発した SAM である。 輸出名は LY-60 である。
HQ-64 の主要性能緒言は以下の通りである。
・全 長: 3.89m
・胴 径: 20.8cm
・発射重量: 220kg
・射 程: 1~18km
・射 高: 30m~12,000m
・最大速度: Mach 4.0
2008.10
Jane's Missiles & Rockets
Finland deploys ASRAD-R during 'Elite 2008'
<0811-100020>
Rheinmetall社製 ASRAD-R (ItO 05) 近距離ミサイルシステムのフィンランドへの納入が完了し、同国部隊が
ドイツで7月3~17日に行われた 'Flite 2008' 演習に参加した。
ASRAD-R は Mercedes-Benz社製 Unimog U5000 社に特製のシェルタを搭載し、その上に Bofors社製 BOLIDE ミサイル4発
を搭載する発射機を装備するもので、ミサイルの射程は500m~8km、射高はほぼ地表~5,000mである。
2008.09.29
Aviation Week & ST
Active guidance
<0811-092908>
イスラエルと共同で開発したアクティブレーダ型 AAM で、イスラエルでは Derby となった。 ブラジルと共同で開発した A-Darter に次ぐ
AAM である。
・Raster
R-Darter で培った技術を用いる AAM/SAM 両用ミサイルの計画で、既に2年間検討を進め、シーカの試作と試験も行っているが、南ア政府から
の資金はまだ出ていない。
・Umkhonto-R
Umkhonto-IR をアクティブレーダ化した SAM で、陸上発射型も考えている。 また二段推進にして艦載型も検討され
ている。
2008.09
International Defence Review
NORINCO develops SW1 Red Arrow turret
<0810-090039>
中国の NORINCO社が、装輪及び装軌 AFV に装備する SW1 Red Arrow 砲塔を公開
した。
SW1 Red Arrow は Red Arrow 8 対戦車ミサイル4発と、30mm砲及び7.62mm機銃を1門ずつ装
備する。 Red Arrow 8 はホバリングへり及び低空飛行航空機にも使用できる。
2008.09
Jane's Missiles & Rockets
Denel develops ground-based launcher for Umkhonto system
<0810-090028>
Denel社が Umkhonto-IR を6発搭載する GBL 垂直発射発射機を、南ア陸軍の第二期
GBADS 及び輸出向けに開発した。 GBL に搭載する Umkhonto-IR は弾頭重量23kg、射程12km、射高8,000m、最大速度 Mach 2 であるが、
GBL は計画中の ARH 型やブースタ付き射程延伸型にも対応できる。
Umkhonto はすでに南ア海軍及びフィンランド海軍がフリゲート艦などに装備しているほか、スウ
ェーデン海軍も導入する模様である。
2008.09
Jane's Missiles & Rockets
Russia launches hybrid gun/missile system
<0810-090015>
ロシア Rosoboronexport社が、ZU-23/ZOM1 ミサイルガンシステムの売り込みを行っている。 ZU-23/ZOM1 は NTC ELINS 科学技術センタが開
発し、Pemz社が生産するシステムで、9M342 Igla-S (SA-18) 2発を ZU-23 双連23mm砲の砲身の上に取り付けた ZU-23/ZOM1-SM
と、砲をはずして 9M333 Stela-10M3 (SA-13) 4発を載せた ZU-23/ZOM1-PM からなる。
【註】
Igla-S (SA-18) 及び Stela-10M3 (SA-13) は、いずれも MANPADS である。
2008.08
Jane's Missiles & Rockets
Thales demonstrates its Multishield GBAD system
<0809-080036>
6月に開かれた Eurosatory 防衛展で Thales社が VT-1 HVM を搭載した Crotale Mk 3 と
Shikra マスト搭載レーダを組み合わせた GBAD を公表した。 2007年6月に提案された最初の型では、射程延伸型
の VT-1ER が採用されていた。
Shikra は E/F-band レーダで、レーダ及び識別装置を搭載した車載20ftシェルタと、指揮統制装置を搭載したシェルタからなる。 レーダには
40rpmで回転して100kmの覆域を持つ防空モードと、20rpmで150kmの指揮統制モードがある。
2008.08
Jane's Missiles & Rockets
SysFla shows LFG NG missile in updated form
<0809-080017>
Rheinmetall社などドイツの三社で構成された SysFla GmbH が、設計を変更した LFK NG をベルリンとパリで開かれた展示会で公表した。
新設計の LFK NG は当初考えられていた TVC をやめて後翼操舵になり、全長1.78m、全部胴体の胴径94mmは最
初の設計と変わらないものの、後部胴体を110mmと太くして推力を増大させている。 この結果発射重量は当初の21.5kgから
28kgに増大した。 弾頭重量は2.5kgで、射程は10kmである。 ロケットモータは2パルス
式で、2段目は終末誘導開始時に点火される。
LFK NG は捜索距離100kmのレーダ、Shyshield に C-RAM 能力を付与した砲などと共に SysFla システムを
構成する。
2008.08
International Defence Review
Smaller but fitter: naval SHORADS push the engagement envelope
<0809-080009>
IR シーカは終末誘導用
・RAM Block 1
IR シーカを改良して完全にデュアル誘導化し非 RF 誘導 ASCM に対抗可
・RAM Block 1A
ヘリ、水上目標にも対処可、2004年から配備
・RAM Block 2(右図)
大型の二段燃焼ロケットモータと独立した4枚のカナード翼を持つことで、射程を50%延ばす
と共に運動性を三倍に向上させている。
・VL Mica
Mica AAM の艦載型でアクティブレーダ、IIR 誘導のいずれも可。 射程は20kmで、7kmで50g、10kmで30g旋回が可能。
・Umkhonto
発射重量130kg、弾頭重量23kgで射程は12km。 同時に8発の飛翔が可能。 Denel社はレーダ誘導で射程20kmの UMkhonto-R の開発を開始。
2008.07.16
Jane's Defence Weekly
Denel develops Umkhonto laucher for ground forces
<0809-071614>
南ア Denel社が Umkhonto SAM の陸上用発射機 GBL を開発した。
Umkhonto GBL はフックリフト式6tトラックに6発発射機、発電機、12m長のアンテナなどを搭載している。 GBL から垂
直発射する Umkhonto-IR は lock-on-after-launch のIR ミサイルである。
【註】
Umkhonto はフィンランド海軍が既に装備している艦載 SAM で、AAM 型も報じられている。 またレーダ誘導の Umkhonto-R も開発中と伝えられている。
2008.06.09
Aviation Week & ST
Mulling over mells
<0807-060908>
MBDA社と Rheinmetall社のチームである SysFla GmbH が5月中旬に、ドイツ軍の次期近距離地上防空システム SysFla の提案書を提出したが、
35mm砲、低空レーダ、IIR センサと共にシステムの中核になるのが LFK NG ミサイルである。
FLK NG は28kgのミサイルで、2パルスロケットモータを採用し、最大速度は Mach 2.2 であ
る。 ドイツ陸軍は2010年に配備を開始し、4,000発を装備する計画である。
2008.05
Jane's Missiles & Rockets
Diehl demonstrates IRIS-T air-defence system firing
<0806-050006>
Diehl BGT社が3月3日に南アの射場で、IRIS-T SLS の発射試験を行い、標的を直撃した。 射撃では Saab社製 Giraffe AMB
レーダが用いられ、レーダは10km以上で標的を捕捉した。 IRIS-T AAM を SAM として使用した場合の射程は10km以上である。
これとは別に同社は、ドイツ空軍の MEADS lower-tier 補完用として IRIS-T SL MSAM を開発している。 IRIS-T SL はロケットモータが強化
されると共に RF データリンクが付加され、射程が30km以上になる。
2008.05
Jane's Missiles & Rockets
France successfully fires Crotale Mk 3
<0806-050004>
Thales社が Crotale Mk 3 の発射試験を行い成功した。 1月15日の試験では高度970m、距離8kmの Banshee 標的機を発射後11秒で撃墜し、1月
31日の試験では500m、15kmの標的を35秒で撃墜した。
Crotale Mk 3 は Crotale NG が使用している VT-1 ミサイルを長射程化した VT-1ER を使用し、Crotale NG が最大射程11km、射高6,000mであ
ったものを、15km、9,000mに伸ばしている。
2008.05
Jane's Missiles & Rockets
Autotracking Starstreak Ⅱ flies demonstration for UK
<0806-050003>
Thales UK社が Starstreak の改良型である Starstreal Ⅱ の性能確認を行った。 Starstreal Ⅱ は MMS
(Multimission Missile System) に組み込まれると、目標の自動追随を行う。 MSS は今まで Thor と呼ばれていたが、ロシアの Tor (SA-15) と
紛らわしいため名称を変更した。
Starstreal Ⅱ は従来同様 Mach 3.5 まで加速すると3発のレーザビーム乗りダートを放出するが、3発の分布は、1発
目が目標の中心方向、2発目は UAV の様な小型目標に有効なように1発目と近い方向に、3発目は大型目標を考えて少しずれた方向に放出される。
Starstreal Ⅱ の配備は2010年に開始される。
2008.04.09
Jane's Defence Weekly
Diehl test fires land-based IRIS-T air defence missile
<0806-040907>
Diehl BGT社が4月3日に南アの射場で、IRIS-T SLS (Surface Launch Standard) 短距離 SAM の発射試験を行い、標的となった EADS社製 3
Sigma Iris Jet を直撃した。 目標の捕捉追随は Saab社製 Giraffe AMB レーダが行い、10km以上遠方で捕捉した。
IRIS-T AAM はオーストリア、ドイツ、ギリシャ、イタリア、スペインが既に採用し、ノルウェーとスウェーデンも発注しているが、IRIS-T SLS を発注しているのは
ドイツだけである。 ドイツは2007年5月11日に$166Mで発注している。
【註】
既報【 0712-052312 (JDW 2007.05.23)】では、ドイツが採用を決めたのは固体燃料ブースタを取り付け、データ
リンク、GPS を搭載する IRIS-T SL 中距離 SAM で、AAM を改造せずにそのまま SAM として使用する IRIS-T SLS ではないとされていた。
2008.04.02
Jane's Defence Weekly
Starstreak Ⅱ is demonstrated to the UK MoD
<0806-040204>
Thales社が、英国防省からの依頼で開発を進めている Starstreak Ⅱ の試験が、3月19日に行われた。 Starstreak Ⅱ システムでは
ATT (Automatic Target Tracking) 装置と新型のコンソールが採用され、射程を7km以上に延伸している。
この試験で Starstreak Ⅱ は Stormer TRV (Troop Reconnaissance Vehicle) に搭載され、BTT-3 Banshee 標的機に対し射撃された。
2008.04
Jane's Missiles & Rockets
German team proposes integrated air-defence
<0805-040012>
ドイツの MBDA Deutschland、Rheinmetall、Diehl BGT など各社からなる共同企業体 SysFla GmbH が、現有のシステムに代わる戦術防空システム
を2007年12月に提案した。 システムは三脚搭載又は自走式の LFK NG 軽 SAM と35mm砲で構成される。
開発は2014年に完了し、2015年には装備化できる。
2008.02.11
Aviation Week & ST
Future flak
<0803-021107>
ドイツ陸軍の次期防空システムである NBS C-RAM (NBC: close-in protection) に Rheinmetall チームが新 SysFla
を提案しており、もし採用されれば2015年から既存の Raland(既に退役)、Gepald、Stinger に代わって装備される。
新 SysFla は IRIS-T AAM のシーカを搭載した IRIS-T より小型の LFK-NG 近距離 SAM(MBDA Deutschland社製)と Rheinmetall社製の35mm砲
、及びEADS社製 TRMS-3D/TRML-3D C-band を元にした捕捉距離100kmのレーダから成る。 垂直発射方式の発射機及び35mm砲には固定式と機動式が考えられている。
2007.11.26
Aviation Week & ST
Anglo-French impulse
<0724-112606>
英仏両国は、2006年に軍事技術の共同開発に関する検討委員会を創設し、UCAV 搭載エンジンと MRCM (Multi
-Role Combat Missile) の共同開発計画を進めている。 UCAV 搭載エンジンは、Rolls-Royce社とSnecma社が英国の Tranis 実験機で
使用する Ador 951 ターボファンエンジンの対抗機種となる量産型エンジンを共同開発する。
MRCM は両国が共同研究を開始した地上発射型と空中発射型に分かれる多目的ミサイルで、短距離
(6km)、中距離 (15km)、長距離 (50km) に系列化し、
2014年以降の装備化をめざしている。
英国はまた CAMM (Common Anti-Air Modular Missile) の開発を計画中で (右図)、この機種もフ
ランスとの共同開発を行おうとしている。 CAMM は Rapierと Sea Wolf の後継として2018年頃の装備化をめざし、フランスは Roland
、VL-Mica の後継として期待している。
2007.11
Jane's Missiles & Rockets
Muromteplovoz exhibits wheeled 'Gopher'
<0724-110015>
ロシアの Muromteplovoz社が、9K35M3 (SA-13) の装輪型である
9K35M3-K Kolchan を開発し、MAKS 2007 展で公開した。 9K35M3-K は従来の MT-LB 装軌車に替えて BTR-60 装輪 APC を使
用したもので、維持コストが低減すると共に機動性が向上し、防空能力も若干向上する。
9K35M3-K は 9M333 弾のほかに 9M31 (SA-9) 弾も使用でき、420m/sの近行目標及び310m/s以下の遠行目標に対抗できる。
射程は700m~7,000mで射高は10m~4,500mである。 5,000m以内であれば横行目標にも対抗
できる。
2007.11
Jane's Missiles & Rockets
Saab BAMSE SAM deployment put on hold
<0724-110009a>
Saab Bofors社が開発した RBS 23 BAMSE SAM は、スウェーデン政府のFY-08予算で削減
され、計画が危うくなってきた。 但し、今のところ生産中止にはなっていない。
最大射程15km以上、最大射高49,000ftの BAMSE の開発は1993年に開始された。 1990年代末に計画は縮小
され装備中隊数が削減されることになったが、同社は開発試験を完了し、2007年に量産発射試験が行われ、2008年末に IOC になること
になっていた。
<0724-110009b>
予算削減の対象になっているもう一つのミサイル計画は、従来 EMM (European Modular Missile) と呼ばれていた
MRCM (Multi-Role Combat Missile) である。
MRCM は英、仏、瑞三ヶ国共同の射程5~50km以上の common modular missile で
、英国が FSCM、フランスが MCT、スウェーデンが ECOM と、各国が個別に実証計画を進めている。 開発は2010年に開始され、
2015年に運用が開始される計画になっている。
2007.11
International Defence Review
New conflicts, old threats: GBADS nedager modern-day operations
<0722-110016>
ロシア:Strela-2/2M(SA-7), Strela-3(SA-14), Igla-1(SA-16), Igla(SA-18)
米 国:FIM-92B/C Stinger, Stinger RMP Block 1
英 国:Starstreak, Starstreak Ⅱ
仏 国:Mistral, Mistral Mk 2
中 国:FN-6, QW-1, QW-11, QW-18
その他:Grom 2(Poland)、Misagh-1(Iran)、Anza Mk Ⅰ/Ⅱ(Pakistan)
・各国の SHORAD SAM
ロシア:Osa(SA-8), Tor(SA-15)
仏 国:Crotal, Crotal NG, VT-1
その他:Spyder(Israel)、Antelope(台)、ADATS(加)、FN-90(中)
・今だ生き残っている AAG
韓 国:Flying Tiger, Pegasus
ロシア:Pantsyr-S1, Tunguska
瑞 典:CV9040, Skyshield, Skyranger
その他:Loara-G(Poland)
2007.10
Jane's Missiles & Rockets
French frigates set for possible Crotale VT1
<0721-100018>
仏海軍が5隻保有している La Fayette 級フリゲートの能力向上計画で、垂直発射方式の Crotale VT1 SAM
を Sylver VLS と共に装備する。 実射試験は2009年に実施される。
Sylver VLS は Aster 15 用に開発された発射機で、各セルに Crotale VT1 を4発ずつ装填できる。
2007.07.30
Defense News
Italians test air defense system
<0718-073007>
イタリア海軍は Aspide SAM の運用評価試験を行い、Albatros 発射機からの艦上発射に成功した。 試験
では海軍の駆逐艦、フリゲート艦等5隻の艦艇から各1発を発射し、高度50~3,500mを秒速180mで接近する Mirach 100/5
標的機と12~20kmで交戦し、8.5~12.5kmで全て撃墜した。
Aspide は対艦ミサイル、UAV などの経空脅威に対処できる。
2007.07.02
Aviation Week & ST
Extended reach
<0714-070211>
Thales社は自社開発した監視用レーダと改善型短 SAM である Crotale Mk.3 及び垂直発射型の VT1 ミサイルをパリ航空ショーに展示
した。
・Ground Master / Sea Master
陸海軍用の S-band 監視レーダで、陸上型は航空機を400km、巡航ミサイルを250kmで探知可能な GM400 を
2009年に量産可能で、捕捉距離700kmの GM500 は受注から6ヶ月で製造できる。
捕捉距離は1,000km以上である海上型 SM400 は蘭海軍のフリゲート艦用に開発中されている。
・改善型 Crotale Mk.3
性能をこれまでより50%増やし射程を15kmに射高を9,000mに延伸し、S-band の Shikra レーダは UAV や
CM を108km以遠で捕捉することが可能である。
・VL VT1
Aster 用の Sylver 43 VLS から発射可能で、2008年初頭に装備化し仏海軍の Lafayette級フリゲート艦に搭載を予定している。
2007.07
Jane's Missiles & Rockets
Insian minister defends Trishul missile system
<0716-070008>
インド国防相が下院に送った文書で、Trishul SAM の開発は失敗したのではなく遅延
しているだけだと述べた。
Trishul は LOS レーダ指令誘導ミサイルで、発射直後は広ビーム、中間は中ビーム、終末誘導は狭ビームで
誘導される。
2007.05.27
朝鮮日報
インターネット独自技術で世界を駆ける最先端兵器大国コリア(上)
<0711-052701>
天馬は装甲車両に搭載される射程10kmの SAM で、全長2.6m、発射重量86kgで、最大速度 Mach 2.6 の性能を持つ。
・海星
射程150kmの対艦ミサイルで30km離れた小型漁船を捕捉できるレーダシーカを搭載している。朝鮮日報
インターネット独自技術で世界を駆ける最先端兵器大国コリア(下)
2007.05.23
Jane's Defence Weekly
Germany buys IRIS-T SL to assist MEADS
<0712-052312>
ドイツ政府は、陸軍が装備する MEADS 補完用 SAM としての IRIS-T SL を Diehl
BGT Defence社に発注した。 この結果陸軍の IRIS-T SL と空軍の IRIS-T SLS 計画が、陸軍の将来計画であ
る SysFla に統合される可能性が強くなってきた。
・IRIS-T SL(右図)
IRIS-T AAM を元に空気抵抗の少ない先端形状に変え、固体燃料ブースタを取り付
け、データリンク、GPS を搭載する垂直発射中距離 SAM にしている。
・IRIS-T SLS
IRIS-T AAM を改造せずにそのまま SAM として使用するもので、LAU-7 発射機4基を車載して射撃する。
2007.05.21
Aviation Week & ST
MEADS adjunct
<0711-052102>
ドイツ国防省は MEADS の補助ミサイルとして、短距離 AAM である IRIS-T の地上発射型
である IRIS-TSL (SL:Surface Launch) の開発を $167Mで Diehl BGT Defense社に発注した。
MEADS のミサイルは弾道ミサイル対処用の PAC-3 が主であるが高価なため、ドイツは安価な IRIS-TSL との併用する方針である。
IRIS-TSL はロケットモータ、GPS、データリンク及び発射後のデータ更新等が改良され、低空接近する航空機、UAV、巡航ミサイル等
に対処する。
2007.05
Jane's Missiles & Rockets
Kuwait plans MBDA upgrade for Amoun batteries
<0713-050028>
クウェートが防空砲兵旅団が装備する Amoun ミサイル/砲システムの改良を行う。 改良は Amoun システ
ムの Aspide SAM を Aspide 2000 仕様にするもので、3年間、$85Mをかけて行う。 Amoun システムは Oerlikon
Contaves社製 Skyguard FCS を中心に、6発搭載 Aspide 発射機2基と
35mm双連砲2門で構成されている。
Aspide 2000 は Spide/Aspide を原型に、ロケットモータを新型に更新して射程を20kmに延ばしている。
2007.03.21
Jane's Defence Weekly
MBDA secures air-defence deal for Kuwait
<0708-032114>
MBDA社がクウェートから、既存の Aspide SAM を Aspide 2000 に改良する契約をEUR65Mで受注した。 ク
ウェート空軍防空旅団は6個の Skyguard/Aspide 中隊を保有しており、各中隊は2個 FU から成る。
Skyguard/Aspide FU は1基の Skyguard FCS レーダ、2門の Oerlikon Contraves 35mm GDF 牽引砲、2基の Aspide 6発搭載発射機か
らなる。
これとは別に Raytheon社はクウェート空軍防空旅団の PAC-2 GEM+ の保守契約を$18Mで受注した。
2007.03.19
Inside the Army
Egypt to receive Avenger low-level Air Defense System
<0708-031910>
エジプトは、2000年~2004年に米国から FMS 購入した Avenger 防空システムを$50Mで追加発注する。 納期
は2008年9月を予定しているが、数量は明らかにされていない。
米陸軍は昨年、市街戦に適応させる改善を行い、クウェートに配置している8両の Avenger を改善強化している。 改善型 Avenger は
Humvee に Stinger と重機関銃を搭載し、AMWS (Agile Multi-Role Weapon System) として車両梯隊の防護に
有効である。
2007.03.19
Aviation Week & ST
Aspide upgrade
<0707-031901>
クウェートは Aspide 防空ミサイル中隊を Aspide 2000 に改善する契約を$125.6Mで MBDA社と締結した。
発注は Estonia社への Mistral 防空ミサイル発注に続くもので、改善型は電子戦環境下、基本型より遠距離から機動旋回目標に対処
できる。
2007.03.12
Aviation Week & ST
Mature market
<0707-031208>
2007.02
Jane's Missiles & Rockets
Rheinmetall, Saab team to offer naval ASRAD-R variant
<0708-020001>
Rheinmetall社と Saab Bofrs社が共同で、艦載型 ASRAD-R (Atlas Short-Range Air Defence) を開発してい
る。 艦載型 ASRAD-R は、遠隔操作旋回発射機に Bolide レーザビーム乗り SAM を4発搭載する。 Bolide
は RBS 70 Mk2 の発展型である。
陸上型の ASRAD はドイツが Stinger を搭載する50両の Ozelot 搭載型
(JMR 2001.08) を、ギリシャが54両の HMMWV 搭載型を装
備している。
2007.01.17
Jane's Defence Weekly
Navalised ASRAD enters market
<0703-011710>
Rheinmetall社と Saab/Bofors社が協同で、ASRAD-R (Advanced Short Range Air Defense System-RBS) を
艦載型にした Poprad を開発した。
システムは RBS 70 Mk2 の発展型であるレーザビーム乗り誘導の Bolide SAM を2
発ずつ搭載するパック2個と、スタビライズされたセンサパックが旋回砲塔上に取り付けている。
2006.11
Jane's Missiles & Rockets
Ukraine offers a laser-gided light surface-to-air missile
<0624-110013>
ウクライナがポーランドで開かれた防衛展で新型短距離 SAM を発表した。 この SAM は発
射重量34kg、弾頭重量5kgの SACLOS (Semi-Active Command LOS) 誘導で、最大射程は8kmである。
ロケットのノズルは固定翼と操舵翼の中間に左右一対2個あるため、レーザ光の受光
器を胴体後方に付けることでできた。
① 近接信管 ② 弾 頭 ③ 固体燃料ロケット
④ 固定翼 ⑤ 電源装置 ⑥ ジャイロ
⑦ 電子装置 ⑧ 操舵翼 ⑨ アクチュエータ ⑩ 受光器
【註:】
操舵翼が一対二枚しかないのが不思議である。 固定翼があり旋回胴体とも思えない。 一対2個のロケットノズルで TVC を行うのか?
2006.10.23
Defense News
Bribery scandal could cool India-Israel defense ties
<0624-102303>
インド中央調査局は、2000年に IAI社から Barak ミサイルシステムを$326Mで購入した際、当時の国防相や
海軍長官に収賄の疑いがあったとして被疑者の尋問を行っている。
国内では反イスラエルの共産党を筆頭に、今後イスラエルと Popeye、Python の新規契約や BarakⅡ の共同生産を白紙に戻す等の強硬
な意見があり、連合政権下の政府は、厳しい状況に立たされている。
2006.10.18
Jane's Defence Weekly
India scretinises Barak-1 deal
<0622-101811>
インドの中央監察局が、2000年に行われたイスラエルの Barak-1 採用決定を巡る収賄
の疑いで、当時の国防相と退役海軍司令官を告発した。
インドは2000年に7個システムの Barak-1 を購入している。
2006.10.11
Jane's Defence Weekly
South Africa eyes new missile for Gripen fighter
<0621-101102>
南ア空軍は Cheetah C 戦闘機に Denel社製の R-Darter BVRAAM(右図)を搭載しているが、Cheetah C の退役に伴い R-Darter も退役
する。 Gripen 戦闘機には BVRAAM を搭載する計画はない。 このため Denel社は Gripen に搭載する新型の BVRAAM
を開発している。
新型 AAM は IR 誘導である同社製 Umkhonto 艦載 SAM のシーカをアクティブレーダに代えるもので、
Umkhonto-R SAM の開発も進めている。
2006.08.31
Inside the Pentagon
Army modefies Avengers to assist in urban ops
<0620-083105>
米陸軍はイラクでの市街戦能力を強化する目的で、クウェートに展開する8両の Avenger を改修した。 改修
は.50機関銃座の全周射撃を可能にし装備弾薬数を増加するもので、右側の Stinger 発射機は取り外される。
陸軍は対テロ用に改修型を引きつづき運用する方針である。
2006.08.28
Inside the Army
Army modefies eight Avengers to assist troops in today's urban theater
<0619-082801>
米陸軍はイラクに展開する8両の Avenger 防空システムの改修を行った。
今回の改修は機関銃の全周射撃を可能とすると共に、搭載弾数を250から600発に増加するため、右側の発射ポッドを
取り外し銃座を設置した。
Avenger は今後も市街戦用に運用する意向で、今後銃架を中央に配置して1,200発を搭載し、車内から発射で
きるよう改善を行う計画である。
2006.08
Jane's Missiles & Rockets
LFK NG showcases light SAM
<0617-080024>
LFK NG社が CREWPAD 遠隔操作 SAM を公表した。 CREWPAD は双連でミサイルは胴径9.3cm、
発射重量21.5kg、弾頭重量2.5kgで、最大速度 Mach 2.3 で飛翔し10kmの射程を有する。
ミサイルは2パルスロケットで推進し、LOAL ホーミングに入るまで慣性プログラム誘導を行う。
2006.07.19
Inside Missile Defense
AFNORTH will rely more on mobile,ground-based Air Defense Systems
<0618-071901>
AFNORTH はワシントンやニューヨーク等の重要地域を防護する車載型防空システムについて検討を進めている。
システム構成の細部は明らかにされていないが、これまでにサミットや2002年のオリンピックの際にテロ対策として使用した実績を持
つ SAM システムと、既存の各種センサ及び UAV による対空情報システムを統合する構想とみられる。
2006.06.21
Jane's Defence Weekly
Rafael expands SPYDER capabilities
<0613-062110>
Rafael社と IAI社が共同で SPYDER (Surface-to-air Python and Derby) ファミリに SPYDER-MR を開発し
ている。 SPYDER-MR はブースタ付きの Derby ARH AAM と Python-5 IIR AAM を8発発射機に搭載し、
射程35+km、射高20~16,000m、運動性能12gを実現している。 SPYDER-SR は搭載弾数4発で、射程15km、射高
20~9,000mであった。
2006.06
Jane's Missiles & Rockets
VL MICA scores direct hit from naval launcher
<0615-060032>
艦上発射型 VL MICA の発射試験が4月24日に行われ、シースキミングミサイルを模擬した低空飛行標的を、
距離10kmで直撃した。 VL MICA は量産型 MICA IR AAM を垂直発射 SAM にしたもので、最
大射程は20km、最大射高は33,000呎である。
フランスを始めとする数ヶ国が陸上/艦上型 VL MICA に関心を持っている。 陸上型は4両の車載発射機と指揮装置及びレーダで
構成される。
2006.05.24
Jane's Defence Weekly
India Navy to put Barak-1 on most warships
<0611-052414>
インド海軍作戦部長が5月に、今後数ヶ月間にインド海軍の主要艦船に Barak-1 SAM が装備されると発表
した。 Barak-1 は射程8~10kmの VL 方式 SAM で、既に空母 Varaat、2隻の Delhi 級駆逐艦、2隻の Godavari 級フリゲート、2隻の
Kashin Ⅱ 級駆逐艦に装備されている。 このあと3隻の国産 Brahmaputra 級フリゲートに装備される。
インドは20以上年かけて Trishkul SAM を開発してきたが、これが失敗したため Barak-1 の装備に切り替え
た。
2006年始めにインドはイスラエルと、射程を延伸した次世代 Barak の共同開発に合意している。
2006.05.10
Jane's Defence Weekly
VL Mica chalks up naval success
<0611-051007>
艦載型 VL Mica の初めての発射試験が4月末に行われ、低空を飛行する標的機を10kmで撃墜した。
VL Mica は IR 誘導の Mica AAM の地上発射型で陸上型と艦載型があるが、両者の違いは艦載型がキャニスタに排炎、排煙機構を持つ
ことにある。
陸上型の発射試験は2005年2月に行われ成功しているが、今回の試験はフランス政府と MBDA社が2005年12月
22日に開発契約を締結後の初の発射試験でもあった。
2006.05.08
Aviation Week & ST
MBDA has conducted a test firing of the vertical launch MICA
<0611-050801>
Mica は元来、IR 誘導の AAM であるが陸上及び海上発射型 SAM に改修が行われており、今回の試験では
Lock-on-after-launch 方式が用いられた。
2006.05
International Defense Review
Malaysia takes delivery of all-weather, networked Jernas systems from MBDA
<0610-050004>
マレーシアは2002年に Jernas SHORAD システムを取得したが、今年中頃に初めての実射訓練が行われる。
Jernas は Rapier Mk2 を8発搭載する発射機で、捜索レーダ、追随レーダと共に運用されるが、自身にも EO
捜索追随装置を搭載している。
マレーシアは9基の発射機と3基ずつの捜索レーダ、追随レーダを購入したが、更に追加発注も見込まれている。 またブルネイ、イン
ドネシア、シンガポールが旧型の Rapier を装備しており、Rapier B1X はシンガポ
ールとオーストラリアが装備している。 これら諸国とタイが Jernas の市場と見られている。
2006.05
International Defense Review
Rafael/Thales pitch Defender air-defence system to markets after successful tests
<0610-050003>
Rafael/Thales Defender 防空システムの発射試験が2月28日に行われ迎撃に成功した。 Iris Prop 標的機
は高度6,561呎を85m/sで飛行した。
Defender は CLOS 誘導の Barak を Flycatcher Mk2 で射撃するシステムで、南米
、アジア、及び欧州の某国に売り込まれているが、今回の試験は1999年にヴェネズェラから発注された3個システムの一部で行われた。
試験では Flycatcher Mk2 が18km以上で標的機を捕捉し7kmでミサイルを発射、6kmで迎撃した。 Barak は
垂直発射1秒後に TVC で方向を変え、3秒後に TVC を切り放し、8秒後にロケットモータの燃焼を終了して、
14秒後に標的を破壊した。
ヴェネズェラ向けの Defender は、Flycatcher Mk2 1基、牽引式発射機1基、Bofors 40mm砲2門、及び不特定数の Mistral VSFORSD で
構成される。
2006.04.26
Jane's Defence Weekly
Finish Navy confirms Umkhonto order
<0610-042605>
フィンランド海軍が公式に南ア Denel社に対して Umkhonto-IR SAM を発注した。 同海軍は4隻の高速ミサ
イル艇と2隻の機雷布設艦に装備する。
Umkhonto-IR SAM は二波長 IR シーカを搭載する130kgの垂直発射 SAM で、
Lock-on-After-Launch 方式で最大射程12km、射高10,000mの性能を持ち、最大速度 Mach 2.5、40G の旋回能力
、23kgの弾頭を搭載する。
2006.04.03
Aviation Week & ST
Air defense overhaul
<0609-040305>
インドとシンガポールは SAM システムの更新を計画しており、欧米及びロシアの企業は各種 SAM システムの売り込み競争を行ってい
る。
・インド
現在運用中のロシア製 SA-GOA の後継を計画中で、数週間以内に機種決定を予定している。 Rafael社は
Spyder SR(右図)を、MBDA社は VL-Mica を提案している。
Spyder SR は射程15kmで、Python 5 IIR AAM と Derby レーダ誘導 AAM を発射でき、迎撃高度は20~9,000mである。 同社はまた、
垂直発射型でブースタにより>射程を35kmに延伸する Spyder MR
の開発を進めている。
・シンガポール
空軍は改良ホーク6個 FU と RBS-70 Rapier 1個 FU を運用中であるが、維持経費の増大と部隊の強いシステム更新要求から10年以内に
更新する計画を進めている。
改良ホーク後継には PAC-3、SAMP-T、VL-Mica、Spyder MR が、Rapier 後継には SLAMRAAM
、Mistral 2、Igla-S がそれぞれ受注競争に参加するとみられる。
2006.03.29
Jane's Defence Weekly
Defender achieves a direct hit
<0608-032901>
ベネズエラからの発注で Thales Nederland社と Rafael社が開発していた Defender の試験が2005年暮れから
行われており、2月の試験では標的機を直撃した。 試験ではレーダが20kmで目標を捕捉したのち、7kmで Barak を発射し、
6kmで直撃した。
Defender は Thales Nederland社が開発した Flycatcher Mk2 FCS レーダと Rafael社が開発した陸上発射型
Barak 垂直発射 SAM を組み合わせたシステムで、標準では Flycatcher Mk2 1基とトレーラ搭載 Barak ポッド
1両でシステムを構成する。
2006.03.27
朝日新聞
「中国、新型ミサイル実験で・・・」
<0607-032701>
中国系香港紙が27日、中国軍が国内各地で新型の地対空誘導弾の発射試験を進め、良好な成果を上げていると
伝えた。 新型誘導弾の型式などには触れていない。
同紙や解放軍の機関紙「解放軍報」によると、軍はすでに沿海地方や西北部の砂漠地帯で実射実験に成功している。 3月には北京軍区
空軍が、敵の電子妨害下を進入する目標をレーダーでとらえる実験に成功した。
2006.03.22
Jane's Defence Weekly
Pakistan Air Force
<0607-032207>
パキスタン空軍が150機の JF-17 (FC-1 Super 7) を装備する計画であるのに対して、ロシアが
RD-93 エンジンの再輸出を認めない方針を示しているが、同軍首脳は中国が引き渡しを確約しているとしている。 また同軍は、更に
35~50機の戦闘機を調達したい意向で F-16 が候補になっている。
2006.02.22
Jane's Defence Weekly
Israel, India collaborate on new version of Barak
<0606-022201>
イスラエルとインドが1月27日に、二年越しの交渉を経て次世代 Barak の共同開発に合意した。
原型となる Barak 1 は1990年代に IAI社が開発した射程10kmの艦載短 SAM で、チリ、インド、イスラエル、シンガポールが装備して
いる。
イスラエルは全長が4.5mと Barak 1 の二倍で射程が70~80kmの Barak 8 を検討中
である。 Barak 8 は中期指令誘導、終末アクティブレーダホーミングで Mk 41 から発射可
能である。
イスラエル海軍は Lockheed Martin社が提案中のモノハル構造 LCS や、現有3隻の Saar 5 コルベット艦への搭載を考えている。
2006.02.06
Defense News
MBDA proposes steps to protect capabilities
<0606-020602>
英政府が、保有する誘導兵器の合理化統合を検討しているのに対し、MBDA社は Storm Shadow 等現有兵器の経済的な技術改善支援と、
共用型ミサイルである CAAMS (Common Anti-Air Modular Missile System) の開発を提案している。
CAAMS はまだ構想段階であまり知られていないが、同社は英国の方針に沿った兵器の共用化と維持整
備費の削減に効果を発揮するとしている。
2006.02
Jane's Missiles & Rockets
France launches study contract for VL MICA
<0605-020023>
フランス政府が2005年12月22日に MBDA社と、VL MICA の開発を更に進める契約を行
った。 VL MICA は MICA AAM の垂直発射型で、空軍の基地や重要施設、陸軍の展開部隊、及び主要艦船の防空に使用される。
2000年にかつての MBD社で開発が始められ、2002年始めに最初の発射試験が行われた。
最大射高は33,000ft、最大射程は10kmである。
2006.02
Jane's Missiles & Rockets
Modernised Italian Spada undergoes live firing trials
<0605-020022>
イタリア空軍が Spada SAM の MLU (Mid-Life Upgrade) 計画に基づく改良型 Spada の発射試験に成功した。
試験では8発の実射が行われた。
Spada は1970年代末に開発された Aspada を空軍の要求に合わせて1983年に装備化されたセミアクティブレーダ誘導の SAM で、今まで
タイが6発搭載発射機4機からなる1個中隊分を、キプロスが SkyGuard システムの派生
型である Othello システム用に弾だけを、スペインが改良型の Aspada 2000 を1998年に購入している。
改良型 Aspada は最大射程が30~40%増大している。
2006.02
Jane's Missiles & Rockets
MBDA unveils CAMM weapon concept
<0605-020017>
MBDA社が、短距離の AAM や SAM を将来集約する CAMM (Common Anti-air Modular
Missile) 構想を公表した。
CAMM は AIM-9M Sidewinder、AIM-132 ASRAAM、Starstreak HVM、Rapier、Seawolf などの後継として位置付けられ、JSF、Typhoon、
将来 GBAD (Ground-Based Air Defence)、能力向上型 Type 23 フリゲート、及びその他の艦船へ装備される対
空ミサイルの候補としている。
2006.02
Jane's Missiles & Rockets
Ukraine develops an acrtive-radar seeker
<0605-020003>
ウクライナが ARH 方式の R-27 (AA-10) を国内で開発した。 ARH R-27 は AAM としてだけでなく
SAM としても使用される。
2004年に Vympel社が設計した ARH 方式の R-27 をウクライナの Artem社が生産していると報道されたが、ウクライナには独自に
開発を行う能力があり、国内でシーカを開発した。
2006.02
International Defense Review
Italy verifies upgraded Spada system
<0604-020011>
イタリア空軍が12月14日に、改良型 Spada の一連の実射試験に成功したと発表した。 Spada の主たる改良
点は C2 能力の向上でハード、ソフト両面にわたっており、この結果Spada 2000 型と
なった。
このほかに冷却ガスを非公害型に変えたり、C-130J への卸下積載の迅速化を図るため発射機は昇降構造になった。
Spada 装備の中隊は2個 FU からなり、それぞれは6発搭載発射機を2両ずつ装備する。
2006.01.11
Jane's Defence Weekly
France moves on VL MICA SAM
<0603-011104>
フランス政府が、2年間に及ぶ VL MICA の開発契約を結んだ。 VL MICA の開発は MBDA社が自社で進めてい
た。 この契約で MBDA社は空軍の CETAT 及び陸軍の MARTHA 指揮統制装置との連接試験を行う。
VL MICA は Mistral と ASTER 30 SAMP/T の間隙を補完するシステムで、フランスでは SHORAD システムとし
て空軍と海軍は Crotal、陸軍は Roland を装備しており、VL MICA はいずれの後継にも考えられる。 VL MICA の有効
射程は20km、射高は10kmである。
VL MICA の基本構成は4両の発射機、1基の TOC、1基のレーダからなり、レーダとしては Ericsson社製
Giraffe 100、Thales社製 RAC 3D、EADS社製 TRML3D のいずれも使用可能である。
MICA には IR MICA と RF MICA があるがいずれも使用可能で、2005年2月に IR MICA が10kmでの迎撃に成功
したのを始め、今までに RF IR 合わせて11発の実射試験が行われている。
2006.01.09
Aviation Week & ST
Shield expansion
<0602-010905>
仏国防省は MICA AAM を VL 型短射程 SAM として採用することを決め、MBDA社と2年間のシステム開発契約を
締結した。
VL MICA は空軍の Cetac 防空システム及び陸軍の Martha と共に運用される計画だが、同社は併行して海軍艦艇搭載用の開発を進めて
おり中東をはじめとする市場拡大をめざしている。
開発では垂直発射試験を11発の IR 及びレーダ誘導ミサイルで行い、最終的に4発の迎撃試験を計画している。
システムには全周交戦性が要求されており、射撃用レーダは EADS社の TRML3D、Ericsson社の
100 AMB、Thales社の RAC 3D が候補とされ、発射機には4発搭載の5t車を予
定する。
2006.01.04
Jane's Defence Weekly
NORINCO upgrades Giant Bow
<0602-010405>
中国の NORINCO社が、輸出用の Giant Bow 23mm AAG システムを改良した Giant Bow Ⅱ
を開発した。 Giant Bow は8門の 23mm AAG と指揮装置 (BCV: Battery Command Vehicle) で構成されていたが、Giant Bow Ⅱ
は3門の AAG(右図中)、2基の TY-90 SAM 4発発射機(右図下)、1両の BCV、1基の L-band 3D 捜索レーダ
(右図上)で構成される。
TY-90 SAM は元々ヘリ搭載の AAM として開発された。 3D レーダは30kmの捕捉距離を持つ。
2005.12.21
Jane's Defence Weekly
South African Navy trials Umkhonto SAM system
<0602-122109>
南ア Denel社が開発した Umkhonto(槍)艦載 VL SAM の、同国海軍による洋上領収試験が11月23日と28日に
テレメ弾を用いて行われ、いずれも低空で Skua 標的機の迎撃に成功した。 うち1発は直撃であった。 Umkhonto は
フィンランド海軍も Squadron 2000 艦用に採用している。
2005.11.02
Jane's Defence Weekly
Doosan unveils new 8x8 for army requirement
<0522-110207>
韓国の Doosan社(旧大宇重工)が、新型の 8x8 装輪装甲車を公表した。 新システムは Blach Fox ファミリの一形式で、同ファミリ
はモジュラ方式で 6x6, 8x8, 10x10 があり、いずれも C-130 への搭載が可能である。
新システムは Chun Ma(天馬)SAM を主装備とし、無人砲塔の左右に4発のミサイルを2組、計
8発を搭載する。
砲塔はセンサパッケージになっており、探知距離20kmの固体発振 E/F-band パルスドップラ
捜索レーダと、捕捉距離16kmの TWT 発振 Ku-band パルスドップラ追随レーダ
を搭載している。
消息筋によると1,000両の需要が見込まれている。
2005.11
Jane's Missiles & Rockets
Thales unveils Thor's high-speed hammer
<0603-110007>
Thales社が2005年9月にロンドンで行われた防衛展に Thor 防空システムを展示した。 Thor は IGH
(Integrated Guidance Head) とその両側に2発ずつのミサイルを搭載する旋回砲塔で、重量は500kg以下で車体
部への突出が少ないことから、各種車両に搭載可能である。 同展では Pinzgauer 6x6 車上のキャビンの屋上
に搭載して展示された。
Thor 搭載ミサイルは Starstreak が基本であるが、輸出用ではその他の各種 MANPADS も搭載できる。
Starstreak は建造物や装甲車両にも有効なことが実証されているが、対地性能を更に追求すれば Hellfire、
Ingwe、Spike なども搭載できる。
2005.11
Jane's Missiles & Rockets
Abrajham smsrt-fused rocket could counter cruise missiles
<0603-110006>
BAE Systems Bofors社が、対地、対空用に開発した Abraham ロケットシステムを売
り込んでいる。 Abraham はスマート信管を搭載して巡航ミサイル、対艦ミサイル、SRBM、な
どの経空脅威及び小型高速艇などの水上地上目標に対処できる。
Abraham は全長1.6m、胴径120mm、重量25kg以下、射程2.5km、速度800m/s以上であるが、胴径100mmの
350m/s至近距離用も考えられている。
施条式で車載可能な無反動発射機から高旋回で射出された後、高 PRF ladar 信管で10kgの弾頭を起爆する。
弾頭はタングステン製の preformed 破片弾頭で、ミスディスタンス (MD) に応じて、MD が小さい場合は広域に、大きい場合はコーン
状に拡散する。 このため HARM や LOCAAS などの ASM に対しては MD<50m、SRBM に対しては
MD<5mにまで有効である。
Abraham には三種類があり、Mk 1 は無誘導ロケット、Mk 2 はロケットモータを延長し GPS による経路修正
を行い、Mk 3 は Mk 2 にデータリンクを搭載して目標位置の修正を行える。
2005.11
International Defense Review
Aselsan launches remote-control weapon stations at IDEF'05
<0523-110003>
トルコの Aselsan社が Ankara で開かれた IDEF'05 で、二種類の遠隔操作砲塔を展示した。
・Stinger Launching System
Stinger を4発を搭載するシステムで、かつての同社製 Stinger PMADS (Pedestal-Mounted Air Defense
System) から0.5吋機銃を取り外している(右図上)。 捜索追随は CCD TV 及びレーザ測遠器で行う。
9月29日に蘭陸軍が18基の購入契約を行った。
・STAMP
STAMP (STAbilised Machine gun Platform) は、0.5吋機銃(右図下)、0.3吋機銃 (7.62mm) 又は
40mm自動擲弾銃を搭載する。 捜索追随は、冷却式広狭視野角切り替え8~12μ IR センサと CCD TV で行う。
2005.10.19
Jane's Defence Weekly
China favoured for Malaysian air-defence solution
<0521-101904>
マレーシアの中高空 SAM 計画に中国が KS-1/KS-1A をロシアの 9K37 Buk-1 SA-11) に対抗して売り込んでい
る。 この契約が成功すれば KS-1/KS-1A の初めての輸出となる。
マレーシアの陸上防空は現在 Starbust、Javelin などの限られた低空防空システムだけである。
【註:】
2005.10
Jane's Missiles & Rockets
KB Tochmash displays light SAM systems
<0521-100019>
モスクワ近郊の Zhukovsky で開かれた MARKS 2005 展で、KB Tochmash社が Strela-10M (SA-13) の最新型
Strela-10M4 を公開した。 現在の -10M3 との外観上の違いは発射機の右側に取り付けられたナイトビジョンで、これにより
UAV や CM などの小型目標対処も容易になる。
KB Tochmash社が公開した新製品は Sosna システム(右図左)で、Strala-10M と同じ車体に
Sosna-R ミサイル(右図右)を左右6発ずつ搭載する。
Sosna-R は本体胴径72mm、ブースタ胴径130mm、重量28kgで、2.3m長、153mm径のキャニスタに収納されて38kg
になる。 Sosna-R の速度は920m/sで6kmを9秒、10kmを19秒で飛翔する。 有効射程は1.3~
10km、射高は2~5,000mである。 ミサイルは40gで旋回できる。
2005.10
Jane's Missiles & Rockets
Russia offers ground-based 'Slamraamski' SAM system
<0521-100014>
モスクワ近郊の Zhukovsky で開かれた MARKS 2005 展で、Vympel社が R-77 (AA-12) AAM の地上発射型であ
る R-77-ZPK SAM を公表した。
R-77 AAM の最大射程は80km(高速機動目標には50km)であるが、SAM は射程1.2~12km、射高20~9,000mとな
る。 Vympel社によると最大同時対処目標数は8で、9g旋回目標まで対処可能である。
2005.10
International Defense Review
Block 2 Seawolf enters RN service
<0521-100005>
MBDA社製 Seawolf Block 2 が7月31日に初めて実艦装備された。
Seawolf Block 1 は構成品が旧式化したため再生産が困難であるため、ASRAAM など MBDA 社が実用化したミサイルの
構成品を活用して Block 2 を開発した。 発射試験は2005年2月に実施された。
2005.09.13
Yahoo
産経新聞記事
<0518-091301>
12日付の台湾紙が国防筋の話として、艦艇搭載対空ミサイル「天剣2型」と垂直発
射システムの開発に成功したと報じた。 海軍が1990年代にフランスから購入した6隻のラファイエット級フリゲート艦に来年から搭載を
始める。 このミサイルの能力は明らかにされていない。
【註:】
台湾では「天剣」 (Tien Chien) の名称を AAM に使用しいる。 Tien Chien Ⅱ AAM は
Tien Chien ⅡA という ARM 型も開発されており、AIM-7 Sparrow AAM と類似の AAM と見られ、艦載型は Sea Sparrow 類似の SAM と
思われる。 Tien Chien Ⅱ AAM の射程は60kmと言われている。
2005.09
Jane's Missiles & Rockets
Finnish Umkhonto SAM system passes tests
<0518-090013>
フィンランド海軍の Hamina級ミサイル艇が、7月5日にケープタウン近くの海域で Denel社
製 Umlhonto SAM の発射試験に成功した。 Umlhonto SAM は Hamina級ミサイル艇の2番艇(右図)及び3番艇に既に搭載されてお
り、初号艇である Hamina にも近く搭載される。
2005.08.24
Jane's Defence Weekly
Vympel reveals ground-launched R-77 missile
<0518-082409>
ロシアの Vympel社が、R-77 (AA-12) ARH AAM を陸上発射型にした SAM を発表した
。 R-77 は全長3.8mのキャニスタに収納され重量は217kgとなる。
R-77 SAM は、当初 S-60 57mm高射砲の砲架に搭載される。 固有のレーダは持たず 9K33 (SA-8) などの他システム
から目標情報を得、シーカが目標を捕捉次第発射される。 9B-1348 シーカの捕捉距離は12kmで、R-77
SAM の最大射程は9kmである。
同社によると R-77 は AMRAAM に比べ少なくとも25%安価であり、中国とインドからの受注が期待されている。
【註:】
S-60 は牽引式の57mm高射砲で、1980年代にソ連陸軍の師団からは姿を消した。 1957年には自走型の ZSU-57-2 が開発されている。
2005.06.22
Janre's Defence Weekly
Rafael's Spyder comes out in the open
<0513-062208>
2005 Paris 航空ショーに Rafael社が Spyder を展示した。
Spyder は Python 5 IIR AAM 又は、Derby ARH AAM を4発搭載する MFU (Missile
Firing Unit) と CCU (Command-and-Control Unit) で構成され、CCU は IAI/Elta社製 EL/M-2106 ATAR 3-D
レーダと連接する。 MFU は無線データリンクで CCU と結ばれ、最大10kmの離隔が可能である。
Rafael社は2月に、2発の迎撃試験に成功したと発表しているが、今は RCS=2㎡の標的機を用いた、高度20m
~9km、距離700m~15kmで
の試験を数回予定している。
2005.06.15
Jane's Defence Weekly
Research & development and technologies
<0513-061508>
・Horus UAV
戦車の120mm滑腔砲から発射可能な使い捨て式の UAV で、画像情報の取得に使用する。 2005年初期からイタリア国防省に納入してい
る。
X-band センサと、2基の旋回式発射機からなる。
2005.06.15
Jane's Defence Weekly
USN moves to raies submarine self-defence
<0513-061504>
米海軍が、攻撃型原潜に搭載する LWW (Littral Warfare Weapon) 自衛システムを2009年ま
でに装備化する計画である。
LWW は潜望鏡で得た航空機や小型舟艇の情報を用いてミサイルを水中から発射する
構想で、ミサイルには AIM-9X が検討されている。
ミサイルは攻撃型原潜の VLS に3発ずつ収納するほか、Virginia 級原潜用に開発が進められている Advanced
Sail には44~48発が搭載できる。
2005.05.18
Jane's Defence Weekly
China develops FB-6A air defence system
<0511-051805>
搭載されているのは中国製 FN-6(右図下)で、左右にそれぞれ4発入りポッドを搭載している。
左側ミサイルポッドの下に付けられた EO パッケージは TV、IR カメラ、レーザ測距機を備え、目標を10kmから追随可能である。
ミサイルの射程は500~5,500m、射高は15~3,800mで、300m/sの目標にまで対処できる。 FB-6A は通常24発の予備弾を搭載した弾薬
補給車と共に行動する。
FB-6A MLV には近接防空及び自衛戦闘用に12.7mm機銃が装備される。
2005.05
Jane's Missiles & Rockets
Pakistan could test a high-altitude SAM
<0511-050003>
パキスタンが大型 SAM の発射試験を行う模様である。 このミサイルは100kgの弾頭
を持ち高度98,000ftまでの目標を迎撃する。
従来パキスタン国産の SAM として報じられた Anza シリーズは最大のもので射程15kmの Mk Ⅲ であることから、このミサイルは
中国製の HQ-2(註:中国製の SA-2 )の改良型か、同じく中国製の FT-2000(註
:FT-2000 は対空 ARM であるので、これは HQ-9 SAM の誤りと見られる)と思われ、いずれにせよ
最大射高から ABM 能力を持ったものの様である。
この報は、インドが米国と PAC-3 の売却交渉を行っているとの報道に呼応して行われた。
2005.05
Jane's Missiles & Rockets
Yugoslavia's secret SAMs
<0511-050001>
1999年の NATO による空爆時、ユーゴはロシア製 AAM にブースタを付け車両に搭載して SAM として使用した
。 JMR 誌は R-60 (AA-8) を使用した RL-2(右図)と、R-72 (AA-11) を使用した RL-4
を確認している。
車両にはチェコスロバキア製 M53/59 30mm 双連対空機関砲の搭載車両を使用し、発射機には航空機のパイロンに取り付けられる R-60
又は R-72 用の発射軌条を流用している。 RL-2 のブースタはユーゴ製の128mmロケット弾を使用している模様で、RL-4 は57mm空対空
ロケット弾を6発束にしてケースに収めたものを使用していると見られる。
これらはいずれも NATO の空爆に対抗するため急遽開発された。
2005.04
Jane's Missiles & Rockets
China develops new mobile surface-to-air missile system
<0511-040014>
中国の NORINCO が、TY-90 AAM を 6×6 APC に搭載した SAM システム Yitian を開
発している。 TY-90 は1998年に初めて Z-9W ヘリの両側に搭載されて公表された AAM で、最大速度 Mach 2.0、最大射程6,000mである。
2005.04
Jane's Missiles & Rockets
Radwar and Bumar look for Loara partners
<0511-040013>
ポーランドの Radwar社は、ミサイル搭載型の Loara である PZR Loara (Loara-M) の開発及び販売のパート
ナを海外に求めている。 35mm砲搭載 PZA Loara と PZR Loara は、部品の約60%が共通になっている。
Radwar社の売り込みに対して東南アジア及び中東の諸国が関心を示しているという。
2005.04
Jane's Missiles & Rockets
VL MICA air-defence system downs small target drone
<0511-040012>
2月22日にフランス南岸の試射場で VL-MICA (Vertical Launch MICA) の発射試験が行われ、
10km遠方で標的機に直撃した。 この試験をインドの陸空軍評価チームが視察した。 インド空軍は自国の LLQRM (Low Lecel
Quick Reaction Missile) 候補として関心を持っている。
VL-MICA は IR/RF 誘導の MICA AAM を ACMAT 多目的車に搭載して垂直発射させるもので、この日の試験では
IR シーカ付きの MICA が使用された。 VL-MICA の発射試験は2001年12月に同じ試射場で実施されている。
2005.03.02
Jane's Defence Weekly
China develops mobile air defence system
<0506-030206>
中国の NORINCO社が、自社製6×6装輪装甲車に TY90 SAM を搭載した Yitian を開
発している。 Yitian は8発の TY90 と、IR/TV カメラ、3D レーダを搭載している。
3D レーダの捕捉距離は15km、追随距離は10kmであり、システムは400m/sの目標速度
にまで対応でき、6~8秒のリアクション時間で射撃できる。 システムは自衛用に12.7mm機関銃を装備し、オプションで IFF も搭載でき
る。
TY90 SAM は300m~6,000mの射程と、15m~4,000mの射高を持つ。
2005.03
International Defense Review
Polish Army receives first ZSU-23-4 Biala
<0506-030016>
2005.02
Jane's Missiles & Rockets
Thales offers a ship-launched Starstreak
<0506-020007>
Thales社が艦載型 Starstreak HVM (Mach 3.5) である Starstreak Naval Selff
Defence System を提案している。 艦載 Starstreak は、かつて同社が提案したことがあったが売り込みに失敗している。
Starstreak Naval Selff Defence System は遠隔操作される4発搭載発射機と IR/微光暗視 CCD カメラで構成され、
航空及び小型水上目標と交戦する。 最大射程は6kmである。
2005.02
Jane's Missiles & Rockets
MBDA Seawlf Block 2 sea trials due to begin in 2005
<0506-020006>
Seawolf Block 2 の洋上発射試験が2005年初期に開始される。
Seawolf Block 2 は耐用命数切れを迎える Seawolf Block 1 の後継となる。 性能等は基本的に Block 2 と同じであるが、電気機械
式 IMU が silicon solid state IMU に替えられるなど、改良がなされている。
2005.02
International Defense Review
BARAK-1 and Umkhonto make their mark
<0504-020015>
・BARAK-1
IAI社と Rafael社が共同で開発した個艦防空用 VL SAM で、ミサイルは110kg、255×37.6×30cmの大きさである。
誘導方式は LOS 指令誘導で、安価なシステムになっている。 射程延伸型 Super BARAK 計画もあったが中止
になった。
発射機はデッキ下に1発ずつ分散するか、集中して配置できる。 またデッキ上に配置することも可能で、8発収納の発射機が1.7tで
1.8立米の容積である。 1993年10月の試験で Gabriel 対艦ミサイルを撃墜している。
・Umkhonto
南ア Kentron社が開発した IR 2波長のシーカを持ち Mach 3.5 の高速 SAM で、VL 試験を2001年から実施し
ている。 南ア海軍のほかフィンランドが採用を決めている。
2005.02
International Defense Review
New bite for Seawolf with improvement programmes
<0504-020014>
英海軍が個艦防衛用に装備している Seawolf を能力向上させる3件の計画が進行している。
・SWMLU (Seawolf Mid-Life Update)
2000年に計画が開始され、2008年装備化を目指す計画で、追随システム、ミサイル誘導システム、射撃統制シ
ステムの更新を行うものである。
・Seawolf Block 2
2000年に契約が行われ2005年の中頃から納入される新システムである。 ASRAAM の技術が大幅に採用されて
いる。
・Mk4 SWELL (Seawolf Enhanced Low Level)
IR/RF の複合誘導で、陸上から発射する Block 1 の試験は、2004年9月に実施された。 洋上発射となる Block 2 は2005年の早い時期
に行われる予定である。
2005.02
International Defense Review
Vertical Launch MICA takes aim
<0504-020013>
MBDA社が自社開発した VL Mica は、Aster と Mistral の間隙を埋める
SAM で、高い応答性が自慢となっている。
最大射程は20kmであるが、7kmで50g、10kmで30gの旋回が可能である。 弾頭は12kgの破片榴弾が用いられて
いる。 キャニスタ入りの VL Mica は全長3.7mで、重量は400kgである。
VL Mica は2000年に開発されて以来、2004年末時点でまだ受注を得ていないが、現在フランス軍向けとしての技術/運用試験を2005年
中に実施する方向で、国防省と協議を行っている。 2005年と2006年に就役する2隻の21,000t強襲揚陸艦が候補にあがっている。
2005.02
International Defense Review
Navies face choice questions for defence of surface combatants
<0504-020012>
・SM-2 BlockⅢA/B
Block Ⅲ の射程は80km以上という説と、150km以上との説がある。 最大射高は65,000ft、速度は Mach 3 である。
・SM-3
・SM-6
かつて ERAM と呼ばれていたミサイルで、SM-2 Block Ⅳ の推進装置に AMRAAM のシーカを搭載する。
・ESSM
Raytheon社は ESSM の今後の発展として、セミアクティブシーカに替えて AIM-120C AMRAAM のアクティブシーカを取
り付ける計画や、レーダ/IR の複合シーカを取り付ける計画を持っている。
2005.01
Jane's Missiles & Rockets
MBDA takes aim at France's new amphibious ships with VL MICA
<0504-010002>
MBDA社が自社開発した VL MICA を、近く就役する2隻の仏海軍強襲揚陸艦 (21,000t) 用に売り込んでいる。
同艦には小口径砲と Simbad (註: Mistral MANPAD の多連装艦載型) しか積んでいない。
MBDA社は、同艦に MRR-3D-NG 三次元レーダと共に VL MICA を搭載させる計画で、2005年中に軍の試験を実施
するよう海軍と話し合っている。
VL MICA はアクティブレーダ、IR シーカ両用の MICA AAM を SAM にしたが、2000年に売り出しを始めたが、今まで
買い手はなかった。
2004.12.22
Jane's Defence Weekly
Reinmetall air defence system orders build up
<0502-122213>
Reinmetall社の ASRAD (advanced Short Range Air Defence) システムが、ドイツ、ギリシャ、フィンランド
の3ヶ国で採用され、同社はオランダへの売り込みを強めている。
オランダの要求は Mercedes-Benz 4×4車搭載の18両と、Fennex 4×4 軽装甲車搭載の18両で、ミサイルには Stinger
を使用する。
ドイツは Wiesel 2 装甲車に搭載した Ozelot を50両、ギリシャは HMMWV 車に搭載した54両の採用を決めて
いる。 フィンランドは Stinger に替えて Starstreak を搭載する。
2004.12
Jane's Missiles & Rockets
MBDA Seawolf Block 2 completes land-based testing
<0503-120015>
MBDA社が Seawolf Block 2 開発の第1段階である陸上試験を完了し、2005年初めから第2段階である洋上試験
に移行する。
Seawolf Block 2 は英海軍が2005年中頃配備を目指す個艦防空 SAM で、Block 2 は在来型発射機と VLS の何
れにも対応可能である。
2004.12
Jane's Missiles & Rockets
Russian Navy to adopt Ghibka
<0503-120013>
ロシアの Altair社が、200t程度の舟艇用短距離 SAM システムである Ghibka を開発した。
Ghibka は Igla (9M39) 又は Igra-S (3M342) を旋回砲塔 3M-47 に搭載するもので、8発までの搭載が可能である。 重量は1.3~2t
になる。
2004.11.30
Yahoo
ロイタ通信記事
<0422-113001>
インドが30日、短距離地対空ミサイル「アカシュ」の発射実験を行った。
アカシュは射程25km、搭載重量55kg(註:発射重量の誤りではないか?)である。
2004.11.17
Jane's Defence Weekly
Air defence systems unveiled
<0422-111718>
中国 CASIC社が中国航空ショー2004に2種類の防空システムを展示した。
・FL-2000(V)
11tの四輪装甲車に四連装発射機2基を搭載したシステムで、ミサイルにはパッシブ IR と
SAL ホーミングの2種類がある。
パッシブ IR 弾は射程が800m~5,000m、射高が30m~3,000mで、速度は600m/s、SSKP は54%である。
SAL ホーミング弾は射程が800~6,000m、射高が10m~4,000m、速度が750m/s、SSKP は85%である。
・FLG-1S
移動式ガンミサイルシステムである FLG-1 の改良型と言うこと以外分かっていない。
2004.11
Jane's Missiles & Rockets
Air force Trishul makes first flight
<0502-110003>
インドが9月15日に、空軍型 Trishul SAM の発射試験を実施した。
Trishul には陸軍型、空軍型、海軍型があり、陸軍型は胴体を延長したロシア製 BMP-2 に搭載されるのに対し、空軍型はチェコ製
Kolos 8×8 車に4発が搭載される。
ミサイルの発射重量は125kgで弾頭重量は5.5kgであるが、最近の発射試験に関するインドの報道では発射重量140kg、弾頭重量20kgとな
っている。
2004.11
Jane's Missiles & Rockets
New claws for Polish Kubs
<0502-110001>
ポーランドが10月7日に、アテネで開かれた Defendory 2004 展で、2K12 Kub (SA-6) 用の発射機から AIM-120C
AMRAAM を発射するシステムを発表した。 発射試験は2005年8月に予定されている。
Kub は発射機に3発を搭載するが、AMRAAM の場合何発搭載するか分かっていない。 仮に AMRAAM を3発ずつ2弾に積んでも、高さは高
くなるが重量は Kub を超えない。 また5発を1段に積むスペースも十分にある。
Kub の射程は形式により異なるが、2K12M3 の場合23~25kmで、AMRAAM を発射するノルウェーの
NASAM の射程20kmよりやや勝るが、Kub の速度が600m/sであるのに対して AMRAAM は Mach2.0~3.0であり、
迎撃所要時間が短縮される。
Kub の射撃管制には 'Straight Flush' H-band/G-band レーダが使用されているが、これは AMRAAM 搭載型でも使用できる。
2004.09
Jane's Missiles & Rockets
IRIS-T enter definition phase
<0421-090009>
ドイツ政府は、MEADS の補完用ミサイルに、IRIS-T AAM の陸上発射型である IRIS-T SL の採用を決めた。
IRIS-T-SL は、空気抵抗を低減するノーズコーンを装着し、大型のロケットモータ
で推進することにより、最大射程を25km以上にしている。 このため胴径は AAM型の12.7cmが15cmとなり、全
は25cm長く、発射重量は30kg重くなった。 陸上発射型 IRIS-T の発射試験は IRIS-T の試験の一環として既に行われている。
ミサイルは飛行経路の大部分はノーズコーンを装着して高速を維持し、目標に接近すると分離して
IIR ホーミングを行う。 また TVC 機構により目標の直撃に必要な高い運
動能力を持ち、データリンクを搭載して発射後の目標変換が可能になっている。
発射機及び装填車は Mercedes-Benz社製 Unimog-5000 車に4発入りキャニスタを2個
ずつ搭載してそれぞれ12.5t以下で、A400M 輸送機により2両同時空輸が可能である。
発射機は2名の操作員により、整地位置に進入後数分以内に、標定同期、発射機の起立、アンテナの延長、
MEADS との通信の確立を行い、射撃準備を完了できる。
試作は2005年初めに開始され、2008年以降に実射を行い、2009年には LRIP と配備を開始する。
2004.06.30
Jane's Defence Weekly
Denel tests Umkhonto-IR from shelter
<0413-063006>
南アの Denel社が、Umkhonto-IR ミサイルの8発搭載シェルタ型発射機からの発射に成功した。
Umkhonto-IR は TVC 制御の IR ホーミング垂直発射ミサイルで、最大射程12km、最大射高30,000ftの性能を
有する。 艦載型は南アの新型コルベット艦及び、フィンランドの高速艇への採用が決まっているる。 弾頭は対地攻
撃にも使用可能である。
シェルタ発射型の Umkhonto-IR は南ア陸軍の GBADS (Ground Based Air Defense System) の Phase 2 に提案されているもので、GBADS
Phase 2 では以下の3体系で構成される1個防空中隊器材を調達する。
・SHORAD : Umkhonto-IR
・砲 : Oelikon 35mm
・至近距離 : Starstreak
GBADS Phase 3 では、これらのシステムをオフロードトラックに搭載した、1個機械化防空中隊の調達が予定されている。
2004.06.02
Jane's Defense Weekly
China modifies TY-90 missile for surface launch
<0411-060210>
中国が TY-90 (Tian Yan= 'Heavy Swallow') AAM を SAM とした SG-2 (Shen Gong=
'Divine Bow') を開発した。 TY-90 は1998年に初公開された胴径90mm、発射重量20kgの AAM で、ヘリの機体
両側に取り付けられている。
SG-2 は、4発入りのポッドを中国製の ZSU-23-2である Type 80 LAAG (Light AAG) と同じ2輪の台車に搭載したもので、Type
80 LAAG と組み合わせて運用される。
TY-90 は IR 誘導のミサイルで、弾頭には合わせて3kgのロッドを搭載し、最大速度 Mach 2.0 の性能を持つ
。 最大射程は6kmである。
2004.05
Jane's Missiles & Rockets
Anza Ⅲ indigenous surface-to-air missile ready for testing
<0414-050021>
パキスタンのメディアが、国産の Anza Ⅲ SAM の試験準備が完了したと伝えた。
Anza Ⅲ はインドの Akash SAM に対抗するもので、Anza Ⅰ/Ⅱ が中国の HQ-5(旧ソ連製 SA-7 の改良型)を元にした 携帯 SAM で
あったのに対し、射程10~15kmと大きなミサイルである。 恐らく中国の PL-9 を元にしたシ
ステムと見られる。
2004.04.12
Defense News
Canada gives ADATS Sole Air Defense role
<0410-041203>
カナダ陸軍は35mm対空機関砲と Javelin 携行 SAM を退役させ、近距離防空機能を改善型
ADATS に一本化することを決めた。
計画では$296Mを投じて、ADATS に搭載する対地/対空ミサイル、3次元レーダー、第3世代 FLIR システム、指揮統制装置等の改善を行
う。
搭載する車両は現在の M113 APC から8輪の LAV-3 装輪装甲車に替え、2007年の運用開始を目指している。
2004.04
Jane's Missiles & Rockets
Israel offers Spyder SAM system to India
<0410-040008>
インドで行われた展示会にイスラエルが Spyder-SR 防空システムを展示した。 Spyder は Python 2波長 IIR AAM と、Derby ARH AAM
を4発発射機に載せてもので、Derby SAM は40km、Python 5 SAM は20kmの射程を持つ。
いずれのミサイルも SAM 用に改造されており、Derby には Barak SAM 用に開発されたブースタが取り付けら
れている。
Spyder中隊は6個の発射隊と CCU (Command and Control Unit) 隊で構成され、CCU隊は Elta社製の EL/M 2106 ATAR D-band 3D レーダ
を装備する。
2004.04
Jane's Missiles & Rockets
Tunguska M1 operational with Russian Army
<0410-040007>
2003年9月に配備が開始されたロシア陸軍の Tunguska M1 SAM が運用を開始したと報じられた。
Tunguska M1 は1982年に運用が開始された 9K22M Tunguska 及び1990年に運用が開始された 9K22M Tunguska M2S6(右図)の改良型で
、従来の 9M111 Pantsy S1 (SA-19) に替えて、最大射程10kmの 9M311-1M ミサイルが30mm双連砲と共に搭載されている。
メーカによると Tunguska M1 は Tunguska M より ECCM 性が1.3~1.7倍向上している。
2004.03.24
Jane's Defnece Weekly
Modified Igla-1 found in Iraq
<0407-032402>
バグダッド近郊で米合同軍が改良型の Igla-1 携帯 SAM を発見した。
改良型 Igla-1 は先端が赤くコーティングされ IR クラッタ下での目標分別能力が高いと見られている。 ま
た電子部品を収納する前部胴体が長く、胴径も僅かに大きい。
2004.02.23
Aviation Week & ST
The place to be
<0405-022307>
インドは軍の近代化を推進しており、2004年度の国防予算は12%増となる。
武器供給及び技術協力の相手はロシアが依然第1位を保持しているが、これに次ぎイスラエルが進出してきた。 また、南アフリカ、英
、仏及び米が新装備の売り込みと技術協力に関係を強化する意欲を示している。
短距離防空システムとして同国は Pechora の後継にイスラエルの Spyder-SR (右図) 導入を検討している。
Spyder-SR は射程1km~15km、Python の2波長 IR/画像シーカを搭載している。
また、国境監視用にイスラエルから100機以上の UAV を購入、5年以内に更に200機以上を導入するとみられる
。 特に Elbit System社の携行型偵察機 Skylark に関心を示している。
2004.02
Jane's Missiles & Rockets
SeaSparrow ordered
<0408-020013>
米海軍が既契約に追加して、$8.37Mで8個の NATO SeaSparrow solid-stste transmitter を発注した。 納期は2006年1月である。
2004.02
Jane's Missiles & Rockets
India to re-evaluate naval SAMs
<0408-020011>
インドが個艦防衛 SAM の計画を見直している。 従来の計画ではインドが導入する空母の個艦防空は、イスラエルの Barak が行い、
これに合わせてインドの主要艦も Barak を装備するはずであったが、昨年11月の発射試験で Barak に不具合が
出たため契約が保留になり、計画の見直しが行われている。
代案にはインドが国内開発した Trishul SAM や、ロシアの SAM とガンの組み合わせシステム
Kashtan があがっている。
2004.01.28
Jane's Defence Weekly
UK pursues close-in ship defence upgrades
<0403-012808>
英国防省が2月に、Type 23 フリゲート艦及び Type 42 駆逐艦に搭載する近接防衛兵器に関する ITT
(Invitation to Tender) を発簡しする。
このシステムは、パワーボート、ゴムボート、ジェットスキーなどの集団で接近し、ロケット、ミサイル、重機関銃等を用いて攻撃
する FIAC (Fast Inshore Attack Craft) にも対抗することが求められている。
候補として、Type 23 フリゲートと Batch 1 の Type 42 駆逐艦では30mm砲が適しているが、Batch 2, Batch 3 の Type 42 には
Phalanx Block 1B が最適と見られている。
2004.01.28
Jane's Defence Weekly
Russia reveals details as Hermes missile build nears
<0403-012807>
ロシアの KBP設計局が、最大射程100kmの対戦車ミサイル Hermes の開発を完了し、量産可能な状態になった
。
Hermes は戦車以外にも陸上の点目標、小型舟艇、低速低空飛行の航空機に対しても射撃が可能で、陸上及び
艦艇、航空機からの発射が可能である。
Hermes には射程が15km、40km、100kmの3タイプがあり、100kmタイプはブースタが取り付けられる。
中期誘導は15kmタイプが慣性誘導、40km、100kmタイプが無線指令誘導で、陸上発射機(右図)に取り付けられたレーダがミサイルの
追随と指令電波の発信を行う。
終末誘導はいずれのタイプもレーザセミアクティブホーミングであるが、パッシブ IR やアクティブレーダシーカも
開発中である。
Hermes-A はヘリ搭載の射程15km~18kmタイプで、当初は Ka-52 が使用される模様である。 Hermes-K は射
程15kmの小型舟艇搭載型である。
2004.01.21
Jane's Defence Weekly
Rafael, IAI unveil surface-to-air missile combo
<0402-012107>
イスラエルの Rafael社と IAI社が協同で AAM を車載した SPYDER SAM システムを提案している。
SPYDER (Surface-to-air PYthon and DERby) は Derby アクティブレーダ AAM と Python
IIR AAM を6×6トラックから撃つもので、射程は1~15km、射高は20~9,000mとなる。
標準的な SPYDER 中隊は、4発のミサイルを搭載する MFU (Missile Firing Unit) 6基と、Elta社製 EL/M 2106 ATAR 3-D 捜索レーダを
搭載して6×6トラックに積載される CCU (Command and Control Unit) からなる。
2004.01.21
Jane's Defence Weekly
Personnel cuts head USN strategy to boost fleet
<0402-012103>
米海軍は艦艇数を294から375に引き上げようとしており、そのために大幅な人員削減
と、機能が重複する開発計画の中止を検討している。
開発計画中止は主として打撃機能が対象となるが、自衛機能でも ESSM、NATO Sea Sparrow、Phalanx
Block 1B、RAM 等が検討対象となっている。
しかしながら一方で、CG(X)、DD(X)、LCS の整備構想に疑問を呈する動きもある。 DD(X) は結局少数の建造
に留まり、海軍の関心はミサイル防衛能力を持つ CG(X) に移るのではないかとの見方もある。
2003.11.12
Jane's Defence Weekly
New Delhi reveals latest schedule for missile tests
インド DRDO (Defence Research and Development Organigation) の責任者が、射程3,000kmの
Agni 3 の発射試験を来年初めに延期したと語った。
この発表は10月29日に BrahMos (PJ10) 超音速対艦ミサイルの発射試験成功直後に行われた。 この日の試験で
BrahMos は陸上から発射され、沖合290km飛行した。
また同氏は、計画が大幅に遅れている Akash SAM の発射試験が今年中に行われると共に、技術的な問題から
中断していた Trishul 短距離 SAM の開発を再行する事を明らかにした。
2003.11.05
Jane's Defence Weekly
US Army eyes defence against a mix of threats
米陸軍が検討中の防空構想では、交戦空域を3分割している。
・MEADS 空域
特に弾道弾対処
・EAADS Outer Tier (40km以内)
EAADS Block 1 の Outer Tier は、SLAMRAAM に決定。
・EAADS Inner Tier (10km以内)
主として RAM 脅威(Rockets, Artillery and Mortar)に対処するもので、DEW が万能ではないため、
ガン、安価ミサイル、DEW を併用する。
2003.11
Jane's Missiles & Rockets
First test success for Seawolf Block 2
MDBA社が9月4日に、初の Seawolf Block 2 の発射試験に成功した。
現有の Seawolf には垂直発射の GWS 26 (Guided Weapon System) 対応型のほかに、従来型の発射機を使用する GWS 25 対応型がある
が、Block 2 はいずれにも対応可能である。
Block 2 には ASRAAM の技術が大幅に取り入れられており、原型の Seawolf と異なるのは、フィンアクチュ
エータをガス圧方式から電気方式に替えたことによる射程延伸、及び Mk4 IR/RF 2モード信管の採用である。
2003.10.29
Inside Missile Defense
Army examining future air defense concepts,technologies
米陸軍は将来の防空構想と技術を確定するため、来年度を目途に EAADS (Extended Area Air Defense System) に適用する各種技術の
研究に着手している。
EAADS は戦場における弾道弾、巡航ミサイル、UAV、航空機、へり、ロケット、砲迫等の各種経空脅威に対処することが求められている
が、システムの構成及び組織については未だ決まっていない。
軍は最近 RFI を発簡し、火器、センサー、BMC4I の適用技術の収集を開始しており、2005年には Science and Technology 段階に進め
る意向を持っている。
試案では射程40km程度の SLAMRAAM を先ず導入し、10km程度の
近距離には DEW を装備するとされ、装備化時期は2015年を目標としている。
2003.10
Jane's Missiles & Rockets
Longbow arrives for PAAMS upgrade
英海軍が1984年に VL Seawolf の試験用にサルベージバージを改造して建造したミサイル発射試験用バージ
Longbow 12,000tが、PAAMS の発射試験に改装されるため8月12日にポーツマスに運ばれた。
Longbow には PAAMS を装備する Type 45 駆逐艦のマストに合わせた35mの塔に Sampson アクティブ MFR を取り付け、PAAMS
発射用の SYLVER VLS が取り付けられる。
PAAMS の発射試験は2005年に開始される。
2003.10
Jane's Missiles & Rockets
MBDA shows GBAD Phase 2 concept
MBDA社が英陸軍 GBAD (Ground-Based Air Defence) Phase 2 計画 SAM の構想図を発表した。 この構想では、ミサイルは細長い機体
の垂直発射方式で、先端に RF/EO 複合シーカが取り付けられている。
しかしながら GBAD Phase 2 は英国の他、独、仏、伊、蘭、ノルウェーの共同計画として考えられており、MBDA社の案は本格的な提案
と言うものではない。
この構想図にある各種技術は MBDA社や他の欧州各社で検討されており、今年初めには Bodenseewerk社が RF/EO 複合
シーカ μ-Thos を提案している。
2003.09.24
Jane's Defence Weekly
Team Athena reveals more on UK air-defence bid
英国の新しい GBAD (Ground-Based Air Defence) 計画には、Lockheed Martin社を含む Team Athena と、EADS社を中
心とするチームが、最近それぞれ$40Mで分析段階の契約を受けたが、分析段階終了時点で1チームに絞られ、$1,600Mの契約を取得する。
Team Athena は Link 11/16 で防空システムを結ぶ提案を行う。
2003.09.01
Inside the Army
Army re-examining air defense requirements in FCS Unit of Action
米陸軍の防空当局は、 Objective Force の旅団レベルにも自ら経空脅威に対処できる
能力を付与することについて再検討すべきと提案している。
現在の Objective Force 構想では防空機能は師団及び軍団で統一運用することになっている。 提案が承認
されれば、次年度から STO (Science and Technology Objective) を開始し、旅団以下の装備を見直すこととなる。
現在の防空センターの構想では、NLOS-Cannon にへりコプター撃墜能力を付加する案、
Netfires に対空ミサイル発射機能を付加する案があがっている。
なお、将来的には KE/DE 機能を防空部隊に装備する方向で研究がすすめられている。
2003.08
Jane's Missiles & Rockets
Surface-launched Derby could provide low-altitude SAM converage
イスラエルの Rafael社が、Derby BVRAAM の SAM 型を開発している。
Derby SAM はミサイル4発搭載発射機を HMMWV に載せたもので、捜索レーダ及び指揮統制装置とシステムを組み、対空戦闘の実施は
データリンクに大きく依存(右図下)している。
遠距離目標に対してミサイルは lock-on-before-launch を行い、飛翔間のミサイルにはデータリンクで目標情報の更新が行われる。
近距離目標に対しては lock-on-after-launch で射撃できる。
Derby SAM の最大射程は20kmであるが、ブースタを取り付けることで更に延伸できる。
(註:Derby は射程50kmのアクティブレーダホーミング AAM)
2003.08
Jane's Missiles & Rockets
UK selects contractors for next-generation air-defences
英国防省は新しい防空指揮統制装置の開発に EADS/MBDA グループと、Lockheed Martin社を中核とする Team Athena
を選定した。
英陸軍の GBAD (Ground Based Air Defence) 計画 Phase 1 は、既存の Rapier や Starstreak を、MOTS (Military Off-the-Shelf)
の ADC4I (Air Defence C4I) で結ぼうというもので、2005年~2010年頃運用される。
EADS/MBDA が提案している CARACAL は EADS社がドイツ空軍/陸軍用に開発した SAMOC 及び HFlaAFuSys の2
システムを元に開発される。
2003.08
Jane's Missiles & Rockets
IRIS-T offered as a light SAM
BGT社は MEADS の補完用に IRIS-T AAM の地上発射型を提案している。
IRIS-T SAM は AAM と同一のミサイルでも、ロケットモータの全長、胴径を大きくしたものでも可能である。
AAM では航空機搭載時の空力加熱に耐えるように鋼製のロケットモータ外殻となっているが、SAM の場合には GFRP でも可能である。
ロケットモータを大型化した場合の SAM は20km以上の射程と、10,000mの射高を有する。 ミサイルはキャニ
スタに収納され、全長3.6m、重量83kgのキャニスタを発射機に6発搭載する。
2003.08
Jane's Missiles & Rockets
China unveils its Apache killer
中国が対戦車ヘリや巡航ミサイルに対処する FL-2000B を開発した。
FL-2000B は全長2.1m、重量23kgの SAL (Semi-Active Laser) 誘導のミサイルで、有効射程
は600m~8km、射高は5,000m~4mの性能を持つ。
弾頭重量は3.2kgと Stinger (1kg) や Igla (1.27kg) などの携帯 SAM より重く、弾頭の有効範囲は3mあり、
SSKP は85%以上となっている。
推進装置は固体燃料の2段ロケットで、ブースタで700m飛翔した後にサステナに点火し6.5km先で750m/sの速度となる。
SAL シーカは近行ヘリに対し12km~8kmのロックオン距離を持ち、巡航ミサイルにも5kmでロックする。
2003.08
International Defense Review
UK proceeds with integrated low-level air defense
英国防省が GBAD (Ground Based Air Defence) 計画の2年間かける分析段階実施に、2チームとそれぞれ$62Mの契約を
行った。 2チームは Lockheed Martin社を中心とする Athenaチームと、EADS/MBDA チームである。
GSAD は多様化する UAV, CM, AH など低レベルの脅威に対抗する費用対効果の高いシステムを目指すもので、
当初は既存の Rapier 及び Starstreak HVM と、新規に導入される ADC4I システムが組み合わせて使用される。
2003.07.02
Jane's Defence Weekly
UK moves on next air-defence system
英陸軍は、2段階で防空システム (GBAD: Ground Based Air Defence) を刷新する。
分析段階には Lockheed Martin社チームと、EADS社チームが名乗りを上げており、両社はそれぞれ$66.4Mで2年間の契約を受ける。
Phase 1 は在来システムである Starstreak HVM と、Rapier FSC (Field Standard C) の能力を最大限
に発揮することを目指し、$1.66Bかけて行われる。 Phase 1 では ADC4I (Air Defence C4I) が2007年までに装備される。
Phase 1 では、$10Bかけて現有防空システムの更新が行われる。
2003.07
International Defense Review
Enhanced air-defense study
米陸軍 SMDC は、GTRI (Georgia Tech Research Institute) と、E-STRIKE (EAADS (
Enhanced ArewaAir-Defense System) Short Range Integraded Kinetic Energy) 計画に関する契約を結んだ。
この契約により GTRI は、EAADS 及び FCS に最適な、レーダ、ウエポン、DEW、BMC4I について検討す
る。
2003.06.30
Aviation Week & ST
Missile Guidance
英国防省は次世代防空システムの研究開発 GBAD (Ground-Based Air Defense) の構想設
計段階 (2年間 $66.6M) に Lockheed Martin と EADS/MBDA を選定した。
GBAD は2つの段階に分けて開発を行い、 Phase 1 は 2005年から Rapier と Starstreak 両システムを新しいデジタル指揮統制装置で
統合し、2007~2010年に実用化、Phase 2 は 2012年までに Rapier と Starstreak の後継に全く新しいミサイルを開発することを計画し
ている。
また、英は Phase 2 のミサイル開発を欧州諸国の共同で行う意向を持ち、現在仏独伊と協議を進めている。 またオランダとノルウェ
ーも計画に参加するものとみられる。
2003.06
Jane's Missiles & Rockets
Russian upgrade creates a smarter 'Gopher'
Strela-10 (SA-13) シリーズの設計を行った KB Tochmash社と、製造を行った Kovrovskiy
Mekhanicseskiy Zavod社が合併した Rosoboronoexport社が、SMM社と提携して 9M37M (Strela-10M) を改良した 9M37M1 の開発した。
9M33M の改良はロシア陸軍で2年前から 9M37MD として進められているが、輸出型の 9M37M はそれより性能が劣る模様である。
9M37M1 は 9M37M と同じ400~5,000mの射程であるが、IRCCM 性能が大きく向上している。
2003.05.28
Jane's Defence Wekkly
Russia raises its missile capability
ロシアは、重量41kgの 9M333 (註:SA-13) ミサイルの能力向上を進めている。
改良点のひとつは射程延伸で、現在の4.5km~5kmが7kmに延伸される。 ロケットモ
ータの更新によるものと見られる。
2003.05
Jane's Missiles & Rockets
Trishul SAM abandoned as a weapon
インドは、3軍共用 SAM として1984年から開発をはじめ、既に40回以上の発射試験を行った Trishul を、有効性が実
証できないとして採用を取り止め、研究用として計画を存続させることになった。
これに伴い海軍は、建造中の空母用にイスラエルの Barak を、また3隻の駆逐艦用にロシアの 9M38 (SA-N-7) の採用を決めた。
2003.04.23
Jane's Defence Weekly
Taiwan fields Antelope air-defence system
Tien Chin I AAM 4発を搭載する台湾の Antelope システムは、HMMWV車搭載で開発されたが、量産
型は6t車搭載となっている。
操作は最大70m離隔した位置から行える。
2003.04.09
Jane's Defence Weekly
Seoul makes new entry to man-portable SAM world
韓国が、国産携帯 SAM である KP-SAM(右図)の開発を完了し、既に装備している Mistral
, Javelin, Stingerと換装を開始している。
KP-SAM は LG Innotek社製で、2波長 IR シーカを搭載して、高い IRCCM 性能を持っている。 弾頭は
近接信管で起爆する。
KP-SAM は、全長と胴径が僅かに大きいことを除けば、ロシアの Lgra (SA-18) にかなりの点で類似している。
2003.03
Jane's Missiles & Rockets
US Army studies the ageing of stockpiles Stingers
米陸軍は、FIM-92 Stinger の耐用期間の検討を行っている。 Stinger Block 1 の今後の調達は、2001年10月に発効
した FY-03 国防予算支出法で$30.9Mの削減が規定されている。
今回の検討では、今後使用できる Stinger の数を明らかにする。
2003.02.05
Jane's Defence Weekly
Rafael develops Derby variant
Rafael社は SAM型 Derby の輸出を狙っている。 Derby SAM は、発射重量118kgの Derby
AAM を車載したシステムである。
プラットフォームには HMMWV などが考えられ、俯仰式の4発搭載発射機を車体後部に搭載し、ミサイルは
発射後にロックオンする。
Rafael社は既に実証のための発射試験を実施している。
2003.01.30
Wired News
米海軍、ミサイルの破壊力を強化
新型ミサイル弾頭開発は、米海軍研究局 (ONR) の Reactive Materials Enhanced Warhead
Program の一環として進められている。
新型弾頭はプラスチックの中に金属粉末を埋め込んだフラグメントでできており、このフラグメントが
目標の内部からガスと圧力を発するため、内部から破壊できる。
これまでの実験によると、新設計の弾頭では、致命半径が既存弾頭の2倍になっており、致命半径をさらに拡
大する研究にが進められている。 ONR によると500%の向上が目標である。
この弾頭は、HARM、AMRAAM、Sidewinder、RAM などに搭載できる。
2003.01.06
Inside the Army
AMCOM studying options for addressing aging Stinger inventory
米陸軍の AMCOM (Aviation and Missile Command) は SHORAD プロジェクト当局に、Stingerの耐用
命数延長の可否を検討するため、構成品の老化度の調査研究を行わせている。
Stinger はFY-09から耐用命数切れが始まるため、軍はFY-03に改善型 Stinger BlockⅠの調達を要求していたが、議会の決定はゼロ査
定であった。
軍は Objective Force の短距離防空に第1段階として Stinger/Avenger と
SLAMRAAM の混合運用を検討しているが、結論は出ておらず、3月頃に終了する研究成果により方針が決まる模様。
2002.11.18
Inside the Army
Army pursuing'E-strike'efforts to support FCS air defense system
米陸軍当局は FCS の防空システム EAAD (Extended Area Air Defense) システムに
KE/DE (Kinetic/Direct enargy) 兵器と 改善射撃統制レーダー SWORD (Short-range
missile defense With Optimized Radar Distribution) システムを導入する意向を固め FY-03 から基礎研究を開始する。
プロジェクト名は E-STRIKE で、2015年の装備化を目指す。
なお、今月初めに WSMR で行われた MTHEL の試験で発射された砲弾の破壊に成功
したことが SMDC により明らかにされた。
2002.11.13
Jane's Defence Weekly
China's air-defence boost
中国の CASIC社が、SAM 4発発射機2基と EO システム、捜索レーダを装輪車の屋上に載せた FLG-1 の開発を完了し、
2年以上前から量産に移行している。
ミサイルとしては、射程5kmの IRホーミングミサイルと、射程6kmのレーザセミアクティブホーミングミサイルの使用が可能。
FLG-1 は3基の25mm双連機関砲を補助として使用する。 この砲は ZU-23-2 砲を25mm化したものである。
2002.11
International Defense Review
Navies expand their air defenses
Lockheed Martin社は SEA SLICE 沿岸戦実験艦で Oerlikon社製35mm砲によるディーゼル潜水艦や一群の小型舟艇に対する射撃試験を
実施している。
・SSDS (Ship Self-Defense System)
Aegis 艦以外の防空システム。 Mk 1, Mk 2, Mk 2 Mod 0 がある。
・Phalanx
原型は M 61 Vulcan砲。 現在は Block 1B (Phalanx Surface Mode) 。
・RAM
Block 0 はパッシブ RF ホーミング。 Block 1 は +IR シーカ、+EO近接信管。
Sea RAM は Phalanx Block 1B の砲塔に RAM 11発。
・ESSM
ESSM 用に各種 FCS (AN/SPY-3, SAEPAR, CEA-FAR & CEA-MOUNT) が開発中。
2002.09
Jane's Missiles & Rockets
UK systems house displays 'droop snoot' missile concept
英国の Sula Systems社が、英国防省から受注した将来 MANPAD ミサイルの研究を完了した。
それによるとミサイルに操舵翼はなく、機首を最大4゚曲げることにより25gを得る構造になっている。 また弾頭はなく 'hittile' 原
理に依存している模様である。
2002.08.12
Inside the Army
RAND report calls for stronger R&D for short-range air defense
米陸軍の RAND (Research and Development) レポートは今後 20年間の経空脅威に対し、短距離防
空に関する研究開発を強力に推進する必要性を軍に求めている。
報告では中長距離の Patriot や MEADS を引き続き展開すると同時に、CM や UAV、砲迫システムに対処するレーザー
防空兵器及び低空侵入する CM を探知追随する気球や航空機搭載システムの開発推進を提言している。
同報告書の内容はほぼ FT.Bliss 防空センターの将来計画に一致しており、陸軍では SLAMRAAM を
2007年に展開、2018年までに Stinger ベースの兵器システムを Kinetic エネルギー技術を用いた
EAADS (Extended Area Air Defense System) に更新する計画となっている。
2002.08
Internqtional Defense Review
Ground-launched IRIS-T missile under consideration
BGT社は陸上発射型の IRIS-T AAM を検討している。
IRIS-T SAM は、AAM の全長及び胴径を増やしたもので、全長は2.939mから3.3139mに、重量は88kgから106kg
に増加する。 発射方式は垂直発射で、射程は15+kmになる。
IRIS-T SAM は MEADS の補助ミサイルになり得る。 MEADS International社によると、ドイツは
MEDAS 補助ミサイルとして検討している2機種の一つに IRIS-T SAM を挙げている。
2002.07.29
Defense News
Civil slump lowers air show attendance
2002年の Farnborough air show は 50ヶ国から1,200社が参加し、7月22日から 5日間開催されたが臨場人員数は前回
に比べ約45,000人少ない135,000人と比較的に静かなものに終わった。
独は MEADS に PAC-3 と航空機対処用の安価なミサイルを併用する計画で、発射機に6発搭載する
IRS-T/GL を第一候補にあげている。
その他の候補には Raytheon 社の AMRAAM と Mica/Aster 社の ASRAAM の地上発射型があり、機種選定と開発への移行は未定。
2002.07.22
Defense News
Canada launches Air-defense study
カナダ軍は ADATS (Air Defence Anti-Tank System) のコンピューターソフトとシミュレーターの改善を 3ヶ年計画
で行う計画だが、同時に将来の防空態勢に関する検討を始めている。
世界中で ADATS を主要装備とするのはカナダ軍のみで、34個システムを 10年にわたり運用中。
軍は約 $26M で ADATS のオーバーホールと改修を行うが、同時に ADATS と Javelin の後継を導入するか否かを検討している。
2002.06
International Defense Review
Diehl unveils anti-terror solutions
ドイツの Diehl社は、ベルリンで行われた ILA 2002ショーに、対テロ用として開発中の各種兵器を公表した。
OSTAL(右図)は、AIM-9L を垂直発射で射撃する短距離 SAM であるが、新たに IRIS-T の
SAM 化が提案されている。 IRIS-T SAM については12ヶ月以内に装備化可能。
FLASH 航空機搭載自衛用レーザ装置は、48ヶ月以内に装備化可能
AWiSS 装甲車両用自衛装置は10~30mの有効範囲で、24ヶ月以内の装備化が可能。
その他、スーツケース内蔵の HPM (High Power Microwave) 装置や、使い捨て型の EMP 装
置なども公表された。
2002.03
Jane's Missiles & Rockets
Russia to adopt improved Pantzir SAM
ロシア空軍参謀長が、Tula設計局が輸出用に開発した Pantzir S1 をロシア軍が採用すると発表した。
Panzir S1 は、2000年に UAE に50基輸出されているが、ロシア軍は UAE に輸出した20km射程の 9M335(2S6 に搭載している 9M311 (
SA-19) を改良したもの)ではなく、57E6YE を搭載する。
Panzir S1 は装輪車搭載システムで、2門の30mmm砲と12発のミサイルを搭載する。
2002.03
Jane's Missiles & Rockets
First launch for VL MICA
MBDA社が、コルベット艦や軽フリゲート艦の個艦防空用に開発中の VL
MICA の、初めての垂直発射試験が行われ成功した。 VL MICA の最大射程は約10km、最大射高は33,000ftである。
MBDA社は、5tトラックに4発搭載する陸上発射型の VL MICA も提案している。
・最大射高: 9km
・運動能力: 30~50g
・発射重量: 112kg
・弾頭重量: 13kg
・発射速度: 6秒間に4発
2002.02.06
Jane's Defence Weekly
First vertical launch of MICA completed
MBDA社は、自社開発中の VL-MICA の、最初の垂直発射試験を行った。
VL-MIAC は、現用の MICA AAM をポイントディフェンス用 SAM にしたもので、アクティブレーダと IIR シーカが使用可能である。
最大射程は約10km、ミサイル自重は112kg(コンテナ入りで400kg)で、2004年には運用可能とされている。
2002.01.09
Jane's Defence Weekly
Man-portable lasers explored for US future force
米陸軍は、将来 Stinger の後継として、肩撃ち式の半導体レーザ
を対空火器として装備できないか検討している。
陸軍は2008年から Avenger SHORAD (Short Range Air Defense) の一部を SLAMRAAM (Surface-Launched AMRAAM:
従来 HUMRAAM と呼ばれていたシステム) を装備したいとしているが、長期的には EAAD (Enhanced Area
Air Defense) が検討されている。
EADS では、航空機だけでなく、砲迫弾の迎撃も考えられているが、防空首脳が「レーザだけが選択肢ではない」と言っていることか
ら、SLAMRAAM とレーザの組み合わせになることも考えられる。
2001.10.03
Jane's Defense Weekly
Close suport
・個人携行型 SAM は軽便性、操用性及び価格の点から依然輸出の主流
・近距離防空の正確性を目標として、レーダーと指揮統制装置を組み込んだ車載型が増えつつある
・中国やロシアでは携行 SAM とガンの混載システムが見直されている
・英はスターストリークをはじめ HVM (High Velocity Missile) の採用が特長
主要各国の近距離対空兵器の紹介(略)
2001.08
Jane's Missiles & Rockets
German Bundeswehr gets new airportable mobile SAM system
ドイツ陸軍は LeFlaSys (Leichtes Flugabwehrsystem = Light air-defense system)
の最初の1個小隊分の器材をメーカから受領した。
LeFlaSys は Wiesel 2 装軌車に搭載された以下の3種類の器材からなる。
・Ozelot 発射機 : Stinger の他 ロシア製の SA-16 も搭載可
・AFF 射統装置 : スウェーデン製 HARD レーダ搭載
・FlaFu 指揮装置 :
LeFlaSys小隊は、Ozelot×5、AFF×1 で構成
中隊は3個小隊と、FlaFu×2
ドイツ陸軍は、2003年までに、独立 LeFlaSys 中隊×3 (計 Ozelot×50) の編成を計画している。
2001.08
Jane's Missiles & Rockets
CSIST offers Antelope air-defence system for export
台湾の CSIST社は Antelope SAM システムの輸出努力を積極的に進めている。
Antelope は台湾製の「天剣-1」AAM を搭載するが、インターフェスがほぼ同じな AIM-9 Sidewinder でも可である。
台湾は旧型の AIM-9 を装備しているため、天剣-1 の方が性能が優れている。
2001.07.30
Inside the Army
Ft.Bliss officials working on new objective air defense system
Ft.Bliss の陸軍防空センターでは現在、Stinger に代わる将来防空システムの検討作業が続けられている。
現在、EBS (Extended Battlespace System) と EAAD (Extended Area Air Defense)
システムの検討が進められている。
EBS は Stinger BlockⅡ に代わるシステムで、2006年の装備化を追求しているが、HUMRAAM をつなぎに運用する案も考えられている。
Stinger は FY-21 まで維持する予定だが、EBS の開発状況によっては廃止が早まる可能性もある。
2001.07.25
Inside Missile Defense
Innovative technology sought for air and missile defense
陸軍の AMDBL (Air and Missile Defense Battle Lab) は先週、
EADS に適用する革新的技術に関する企業提案を締め切った。
EADS は陸軍の将来地域防空システムとしてステインガーに代わるもので、2015年前後の装備化を目指してお
りレーザー等のエネルギー指向兵器を中心に研究が進められる模様。
2001.07.18
Jane's Defence Weekly
Taiwan releases more Antelope SAM details
台湾は Tien Chien(天剣)AAM を SAM にした改造した Antelop
システムの細部を明らかにした。
Antelop は HMMWV にミサイルを4発と FLIR、レーダを搭載したもので、射程9,000m、射高3,000m、ミサイルには
アクティブレーザ近接信管が取り付けられている。
2001.07.16
Inside the Army
Innovative technology sought for air and missile defense
米陸軍はこのほど、 EADS (Enhanced Area Air Defense) システムに適用する革新的
技術の各企業からの提案を締め切った。
EADS は陸軍のステインガーに代わり 2010~2020年に運用を予定する地域防空システムで、直接的に目標
を狙うレーザー等のエネルギー指向兵器が中心に検討される模様。
2001.07.11
Jane's Defence Weekly
Germany receives new air-portable SAM system
ドイツ陸軍は Rheinmetallグループ STN ATLAS社から LeFlaSys (Leichtes FlugabwehrSystem : Light air
defense system) の初号機を受領した。
LeFlaSys は Wiesel 2 装軌装甲車に Stinger SAM を搭載した Ozelot を用いたシステムで、Ozelot 50両の調達が計画されている。
LeFlaSys は3個独立中隊の編成が計画されており、各中隊は3個小隊とスウェーデン製の HARD 捜索レーダを搭載する1両の AFF
battery radar vehicle) で構成される。
小隊は5両の Ozelot と、メルセデスベンツ社製4×4車搭載の指揮装置車2両で編成される。
2001.06.27
Jane's Defence Weekly
Leading German missile pair in VSHORAD talks
ドイツの BGT社、LFK社の2大ミサイルメーカは VSHORAD (Very-Short-Range Air Defense) 用の
新世代ミサイル LFK NG の開発について話し合いを進めており、他国の開発参加を求めている。
LFK NG は、
・発射重量: 21kg
・全 長: 1.71m
・弾 頭: 2.5kg 破片榴弾
・シ ー カ: IIR (高スキャンレートシーカ)
のミサイルで、Stinger との併用が考えられている。
ヘルメットサイトで目標のキューイングを行い、UAV、スタンドオフ攻撃機、ハイマヌーバ目標のように、Stinger が対処できない
目標に対処する。
2001.06.20
Jane's Defence Weekly
US Army reviews research for EAAD programme
米陸軍は DoD の予算承認がないまま、 EAAD (Enhanced Area Air Defense) 計画の研究を開始
した。
EAAD は2015年以降の防空を考えるもので、MTHEL (Mobile Tactical High-Energy Laser) や DARPA の
Small Low-Cost Interceptor Device も候補になっている。
EAAD が防護しようとしているものには、ロケット砲弾や砲迫弾も含まれている。
現在関心が持たれている技術には、レーザ、高電力マイクロ波、
電磁砲、HVR (Hyper-Velocity Rocket)、高初速砲などがある。
2001.05
Jane's Missiles & Rockets
US Army reveals Stinger replacement plans
米陸軍は2006年開始予定であった Stiger Block Ⅱの計画破棄を決めた。
この結果 FY-13 には Stinger の数が陸軍の必要量の 40%を切り、FY-21 には全ての Stinger が退役する。
これに代わって Stiger Block I を補完する EBS (Extended Battle Space) 計画を2006年から開始する。
EBS は巡航ミサイルや UAV やステルス機に対抗できる Stiger Block I より大きな能力が要求されており
、HMMWV に AIM-120 AMRAAM を搭載したシステムが含まる。 この計画は既にFY-01 で認められている。
Avenger の性能向上計画は FY-04~-06 に計画されており、現有の FLIR を M1A2 戦車で使用している第
2世代 FLIR (2GFLIR) に換装する。
最終的に Stiger に代わる兵器は EAAD (Enhanced Area Air Defense system) とよばれ、FY-20 頃の就役
を目指しており、陸軍は指向性エネルギ方式の兵器を目指している。
2001.05
International Defence Review
ASRAD-R fires RBS 70 in Finland
4月上旬、フィンランドで STN Atlas Elektronik 社は RBS 70 レーザー誘導ミサイルを使用して
ASRAD-R 短距離防空システムの実射試験を行った。
今回の目標には、航空機牽引のドローン(距離 1,000m及び 6,000m) と地上設置の 2㎡ 大の鉄板 (距離 5,000m) を使用して、直接
照準により正確にそれぞれの目標に命中した。
ASRAD-R には今後スウェーデン Saab Bofors 社の Bolide 高速ミサイル (射程:8,000m、高度:5,000m、速度:M3.0) が搭載される。
スウェーデンの短距離防空システム導入にはこの他、英国 SMS 社がレーザー誘導の軽量スターストリーク高速
ミサイルシステムが名乗りを挙げている。
2001.04.25
Jane's Defence Weekly
Russia seeking buyers for air-defence system
ロシアはこのほど、Phenics と呼ぶ新しい長射程の赤外線捜索追随 (IRST : Infrared
Search-and-Track) の防空システムを輸出したい意向を明らかにした。
センサー、表示装置、制御コンソールから構成
波長:8~12μm 帯、全周捜索同時50目標以上、高低-10゜~40゜
・探知距離 ;
低高度ミサイル 5~7km
ヘリ 8~9km
戦闘機 15~18km、
輸送機 20km以上
・搭載兵器 ;
SA-18(Grouse)又は SA-16(Gimlet)発射筒2基
及び7.62mm機関銃 2基
・搭載車両 ;
GAZ-3937 Vodnik 水陸両用車
最高速度 120~140km/h、水上 4~5km/h
IRST は既に英国陸軍が装備しており、Thales Optronics Air Defence Alert Device (ADAD) をセンサ
ーとし、Alvis 自走車両に高速ミサイル又は携行 SAM を搭載したものがある。
2001.04.11
Jane's Defence Weekly
US Army Stinger performs first BVR engagement
米陸軍はこのほど、初めて短距離防空システム Avenger による Stinger の BVRE (beyond
-visual-range-engagement) 射撃を行い、成功した。
これは、TTPs (Tactics,techniques and procedures) の重要な近代化の一環として行われた実射試験
で、STC (Slew-to-Cue) 装備の Avenger から RMP Block1 Stinger を発射、ミサイルの限界である通常
交戦距離 (2~3km) の2倍の距離の目標撃破に成功した。
次回の試験は4・四期に海兵隊が実施する。
2001.04
Jane's Missiles & Rockets
Thales Air Defence to manufacture VT1
Thales社(旧 Shorts社)は、$72M で VT1 超音速 SAM の製造を受注した。
VT1 は LTV社(:ERINT を開発した会社、現在 Lockheed Martin に吸収)により米陸軍に Liberty 防空シス
テムとして提案され、Liberty が不採用になったため Tomson-CSF社で Crotale NG 用に採用され
た。
ミサイルの速度は Mach 3.5 で射程は 11km、現在フランスの他ギリシャ、フィンランド、オマーンで採用されている。
2001.03.05
Inside the Army
Shinseki says more money will be added for transformation efforts
米陸軍参謀長の Shinseki 大将は 1日、軍及び軍需産業関係者の合同シンポジュームで、この 10年以内に陸軍の
軽量機動化した破壊力、生存性の高い実戦的部隊への変換を目指し関連予算を増加していくと述べた。
関係者の間には 10年以内の実現は困難との見方が強いが、同大将は強い意志で取り組む姿勢を示した。
変換の中核となるのは、FCS (Future Combat System) で、2003~2008年の開発予算の増額を予定してい
る。
2001.01.15
Inside the Army
Industry begins developing compact kinetic energy missile for FCS
陸軍は FCS (Futere Combat System) の主要なオプションである CKEM
(Compact Kinetic Energy Missile) に関するシステム概念研究を開始する。
CKEM 開発は現在の KEM をより小型軽量高速化した超高速ミサイルを目指し、 Lockheed Martin、Raytheon 及び Miltech の3社が契約
し、$125M の予算で FY-02 に試作を2段階に分けて開始、FY-05 の実用化を予定している。
2001.01
Jane's Missiles & Rockets
SA-13 tests support possible upgrades
ロシアでは SA-13 Gopher の改善による国際市場の拡大を図るため、耐用年数査定プログラム
(SLAP: seavice life assessment progamme) が行われている。
SLAP では現在、SA-13 の破壊及び静的試験が行われており耐用年数切れのミサイルが使用可能で改善に適するか否かを確認し、更
に50発以上のミサイルの実射試験を行う計画。
改善により、価格低減、信頼性及び戦闘効率の向上が図られ、夜間戦闘の他、巡航ミサイル及び低空飛行するヘリコプター、IR 放
射の低い UAV 対処を可能にするといわれる。
2000.12.13
Jane's Defence Weekly
RNoAF completes SAM transition
ノルウェー空軍は NASAM の運用構想を固めた。
これにより従来 L-70/40mm 機関砲及び RBS70 低空域 SAM と共に三層で組織してきた防空組織を廃止し、 L-70
/40mm 機関砲、RBS70 低空域 SAM を退役させる。
NASAM 中隊は 6発積み発射機を 9基ずつ装備し、合計54発のミサイルを54目標に対し12秒以内に発射で
きる。
2000.11.30
Inside the Pentagon
DoD eyes enhanced missile defence cooperation with Enargy Dept
国防総省の BMDO は、エネルギー省 (DOE: Dept of Enargy) の国家兵器研究所とミサイル防衛に関する共同研究
の実施を検討している。
BMDO は DOE の宇宙での核爆発に関する分析能力を高く評価しており、共同研究に年間 $40~45M の経費を予定している。 DOE
は BPI (Boost phase intercept) 等の各種試験、評価、システムエンジニアリング、モデル化、シミユレーション等を支援する。
2000.11
Jane's Missile & Rockets
US ‘Slew to Cue’Avenger upgrade proven in warfighting experiment
米陸軍の師団防空用対空システム Avenger の目標追随方式(STC)の改善が行われ、9月
に統合即応訓練センターでの戦闘実地試験においてその有効性が確認された。
Avenger の目標追随は捜査員の直接照準であったが、改善により監視レーダ情報を EPLRS (Enhanced Position
Location Reporting System) を経由して FAAD C2Iシステムから受領し目標追随を自動的に行うことが出来る。
STC キットは2001年に全ての防空大隊に装備される。
1999.11
International Defense Review
Protecting high-value assets against threat from the skies
低高度防空の動向に関する記事。